JP2008294302A - 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008294302A
JP2008294302A JP2007139526A JP2007139526A JP2008294302A JP 2008294302 A JP2008294302 A JP 2008294302A JP 2007139526 A JP2007139526 A JP 2007139526A JP 2007139526 A JP2007139526 A JP 2007139526A JP 2008294302 A JP2008294302 A JP 2008294302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
signal
optical system
transfer characteristic
output signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007139526A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Oishi
哲 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007139526A priority Critical patent/JP2008294302A/ja
Publication of JP2008294302A publication Critical patent/JP2008294302A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】結像光学系の伝達特性を高精度に検出し、装置起因の誤差(TIS)により劣化したアライメント検出信号を復元することで、位置決め精度を向上する技術の実現。
【解決手段】本発明の位置合わせ装置は、物体に形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記物体を保持するステージを制御して当該物体を位置合わせする装置であって、入力信号としてM系列信号を形成するように構成された前記マークから、出力信号としての前記マークの像を形成する結像光学系と、前記結像光学系を介して前記マークの像を撮像して、前記出力信号としての前記マークの像を検出するマーク検出部と、前記出力信号から前記結像光学系の伝達特性を算出する伝達特性算出部と、前記伝達特性と前記出力信号とから前記結像光学系に入力される前記入力信号を復元する復元部と、前記復元部で復元された入力信号に基づいて前記マークの位置を検出し、前記ステージを制御して前記物体を位置決めする制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、結像光学系の伝達特性を利用して物体の位置を検出し位置合わせする技術に関する。
図15において、結像光学系が線形で且つシフトインバリアントであると仮定し、結像光学系への入力信号をf(x)、結像光学系の伝達特性をh(x)、結像光学系で結像された後の出力信号をg(x)とすると、一般的に、g(x)は、式1で表される。
Figure 2008294302
式1に示すように、g(x)は、f(x)とh(x)のコンボリューションによって表される。ここで、伝達特性が既知であれば、逆フィルタやウィナーフィルタ等を用いて出力信号から入力信号を復元する、いわゆる画像復元が広く行われている。また、この伝達特性を求めるために、入力信号としてインパルス信号(デルタ関数)をシステムに入力し、直接インパルス応答を求める方法が一般的に行われている。
一方、露光装置においては、近年の電子機器の高性能化及び低価格化に伴い、機器に実装される半導体デバイス製造にも、高精度のみならず生産の効率化が必要とされている。そして、半導体デバイスの回路パターンを露光する露光装置にも、高精度且つ効率的な製造が要求されている。半導体デバイス製造では、レチクルやマスク等(以下、レチクル)に形成された回路パターンを感光性材料(以下、レジスト)が塗布されたウエハやガラスプレート等(以下、ウエハ)に転写する工程が行われる。一般に、回路パターンを高精度で露光するためには、レチクルとウエハの相対的な位置合わせ(アライメント)を高精度に行うことが重要である。
従来のアライメント方法では、レチクル上の回路パターンの露光転写と同時に、アライメントマークをウエハ上に露光転写する。そして、アライメントマークの全ショットの中から、事前に設定された複数のアライメントマークの位置をアライメント検出系によって順次検出する。そして、この検出結果を統計的に処理して全ショットの配列を算出し、その算出結果に基づいてレチクルに対するウエハの位置決めが行われる。
このアライメントマークは、レチクルとウエハとを高精度に位置決めする指標であって、回路パターンの微細化に伴って、アライメントマークにも高精度なものが要求されている。また、近年では、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等の半導体製造技術が導入されている。これに伴い、ウエハ間やショット間でアライメントマークの形状ばらつき等のウエハプロセスに起因する誤差(WIS:Wafer Induced Shift)が発生し、アライメント精度を劣化させている。
これに対し、従来では、オフセット補正によってWISを補正していた(例えば、特許文献1参照)。「オフセット補正」とは、アライメントマークの本来あるべき位置(真値)と、実際に検出されたアライメントマーク位置とのずれ量であるオフセット量を算出し、そのオフセット量に基づいて補正する方法である。
また、アライメントマーク位置検出方法に関する従来技術としては、例えば、特許文献2及び3がある。
特開2004−117030号公報 特開平06−151274号公報 特開平08−094315号公報 特願2006−095854号公報
しかしながら、上記のようなオフセットが発生する原因は、ウエハプロセスに起因する誤差(WIS)だけではない。例えば、露光装置のアライメント検出系に起因する誤差(TIS:Tool Induced Shift)や、TISとWISとの相互作用による誤差(TIS-WIS Interaction)もアライメント精度を劣化させる場合がある。WISとしては、アライメントマークの段差、非対称性、レジストの塗布むらが挙げられる。TISとしては、アライメント検出系のコマ収差や球面収差が挙げられる。
近年、アライメント検出系は高NA化されているが、TISを完全にゼロにすることはできない。そのため、TIS−WIS相互作用によりWISが存在した場合(例えば、低段差マークやレジストの塗布ムラ等)に、オフセット量が大きくなりアライメントマークの高精度な位置検出ができない場合がある。
図10を参照すると、光学系は同じであっても、TISが存在するために、図10(a)のような通常の段差のアライメントマークにおけるオフセット量よりも、図10(b)のような低段差のアライメントマークにおけるオフセット量が大きくなっている。
装置起因の誤差(TIS)は、上述の伝達特性h(x)に含まれる。伝達特性を算出し、逆フィルタやウィナーフィルタ等を用いて出力信号から入力信号を復元することができれば、復元された入力信号におけるTISの影響は限りなく小さくなり、TIS−WIS相互作用によるオフセット量を小さくすることが期待できる。
光学系の伝達特性検出方法として、特許文献4には、インパルス信号を空間軸で引き伸ばした信号(以下、空間伸張パルス)を利用する方法が記載されている。この方法は、図18に示すように、基板ステージ320上に基準台330を配置し、基準台330上に液晶格子345を配置し、液晶格子345が不図示のコントローラ及びドライバを介して空間伸張パルス信号を作成する。そして、結像光学系350(対物レンズ351とレンズ352を含む)の伝達特性は、アライメント検出用の照明光学系310とは別の透過照明光学系390により落射照明され液晶格子345により作成された空間伸張パルス信号を利用して算出される。即ち、この空間伸張パルス信号を結像光学系350により結像させた像をCCD等の撮像センサ360で撮像し信号処理して得られる像情報を利用して結像光学系350の伝達特性が算出される。
しかしながら、液晶格子345の計測方向の分解能があまり高くないために、結像光学系350が高倍率である場合には、光学系による空間伸張パルス信号の像が撮像センサ360の計測範囲に収まらない場合がある。例えば、液晶格子345の計測方向の分解能が1μmで光学倍率320倍の光学系で、空間伸張パルス信号のデータ数を256データとすると、物体側データ長は1μm×256=256μmであり、像側データ長は256μm×320=81.82mmとなる。一方、撮像センサ360が8μmピッチで有効画素が3200画素とした場合でも、計測範囲は8μm×3200=25.6mmしかなく、像側データ長が撮像センサ360の計測範囲を超えている。
更に、液晶格子345は透過型であり、アライメント検出用の照明光学系310とは別の伝達特性検出用の透過照明光学系390を用いるために、伝達特性の検出結果に照明光学系の誤差が加わってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、結像光学系の伝達特性を高精度に検出し、装置起因の誤差(TIS)により劣化したアライメント検出信号を復元することで、位置決め精度を向上する技術の実現をするものである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の位置合わせ装置は、物体に形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記物体を保持するステージを制御して当該物体を位置合わせする装置であって、入力信号としてM系列信号を形成するように構成された前記マークから、出力信号としての前記マークの像を形成する結像光学系と、前記結像光学系を介して前記マークの像を撮像して、前記出力信号としての前記マークの像を検出するマーク検出部と、前記出力信号から前記結像光学系の伝達特性を算出する伝達特性算出部と、前記伝達特性と前記出力信号とから前記結像光学系に入力される前記入力信号を復元する復元部と、前記復元部で復元された入力信号に基づいて前記マークの位置を検出し、前記ステージを制御して前記物体を位置決めする制御部と、を有する。
また、本発明の位置合わせ方法は、物体に形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記物体を保持するステージを制御して当該物体を位置合わせする方法であって、入力信号としてM系列信号を形成するように構成された前記マークから、出力信号としての前記マークの像を形成する結像光学系を介して前記マークの像を撮像して、前記出力信号としての前記マークの像情報を検出するマーク検出ステップと、前記出力信号から前記結像光学系の伝達特性を算出する伝達特性算出ステップと、前記伝達特性と前記出力信号とから前記結像光学系に入力される前記入力信号を復元する復元ステップと、復元された入力信号に基づいて前記マークの位置を検出し、前記ステージを制御して前記物体を位置決めする制御ステップと、を有する。
また、本発明の露光装置は、原版のパターンを投影光学系を介して基板に露光する露光装置であって、上記位置合わせ装置と、前記位置合わせ装置により制御されるステージ装置と、を有し、前記位置合わせ装置により前記基板及び前記原版の少なくともいずれかに形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記ステージ装置を制御して前記基板及び前記原版を相対的に位置合わせして露光する。
また、本発明のデバイス製造方法は、上記露光装置を用いて基板を露光するステップと、露光された前記基板を現像するステップと、を有する。
本発明によれば、結像光学系の伝達特性を高精度に検出し、装置起因の誤差(TIS)により劣化したアライメント検出信号を復元することで、位置決め精度を向上する技術を実現できる。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
また、本発明は、後述する実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を露光装置に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
[第1の実施形態]
先ず、本発明に係る第1の実施形態の伝達特性算出方法について説明する。
図1は、第1の実施形態の伝達特性算出方法を実現する位置合わせ装置の概略構成を示す図である。
図1において、ウエハステージ320上にはチャック380が設置され、チャック380上にはウエハ等の被撮像物370が保持されている。更にウエハステージ320上には基準台330が配置されており、基準台330上にはM系列で構成されたマーク340を含む基準プレート335が配置されている。尚、基準プレート335の表面と被撮像物370の表面とは同じZ座標位置になるように調整されている。
照明光源300はアライメント照明光学系310を通してビームスプリッタ315で反射され、対物レンズ351を通った後にM系列マーク340を落射照明する。M系列マークからの反射光は結像光学系350で結像され(具体的には、対物レンズ351、ビームスプリッタ315、レンズ352を通って)、出力信号としてCCD等の撮像センサ360により撮像される。
図14は、基準プレート335の平面図を示しており、X方向計測用のM系列マーク340Aと、Y方向計測用のM系列マーク340Bとがそれぞれ、個別にEB描画等で作成されている。基準プレート335は、石英基板上にCrやTaを材料とするM系列マーク340が形成されたものであり、M系列マーク340のマークの部分(黒塗りの部分)は光を反射し、基準プレート335のそのマークの部分以外の領域は光を透過する。
図14において、X方向計測用のM系列マーク340Aは結像光学系350で結像された出力信号もX方向に広がりを持っている。そのため、撮像センサ360は、X方向に配列されたラインセンサ又は2次元センサのうちX方向のみを用いて処理を行っても良い。また、Y方向の計測用のM系列マーク340Bの場合、撮像センサ360は、Y方向に配列されたラインセンサ又は2次元センサのうちY方向のみを用いて処理を行えば良い。尚、基準プレート335のM系列マーク340のマークの部分以外の領域を透過した光が、基準台330で反射しないように構成されることが望ましい。具体的には、基準プレート335と基準台330の間に反射防止膜を設けたり、基準台330に中空部を設けてその中空部を構成する壁に反射防止膜を形成したりするとよい。
ここで、M系列信号(Maximum Length Sequence)は、2値(「0」と「1」)をとる白色性の擬似乱数信号である。
次に、M系列信号の周期(以下、系列長)が15のM系列の発生原理について説明する。
M系列信号は、図19に示すシフトレジスタと排他的論理和ゲートを用いて発生させることができる。図19において、500は4つのレジスタR1〜R4からなるシフトレジスタであり、510はレジスタR1とR4の排他的論理和を示す。先ず、レジスタR1〜R4に初期値を設定する。例えば(R4 R3 R2 R1)=(1 0 0 0)とする。
次のタイミングでは、R1からR4の値をそれぞれ矢印の方向へシフトさせる。このときR1の値が系列の一つ目として出力され、R4の値はR2とR1の値の排他的論理和の値となる。これを繰り返して出力系列をつなげると、「000100110101111」という系列長15のM系列信号を発生させることができる。尚、シフトレジスタの数をmとすると、系列長は(2m−1)となる。
次に、系列長が127のM系列信号の一例を図11(a)に示し、そのフーリエ変換後の振幅特性と位相特性を図11(b)示す。
図11(b)に示すように、M系列信号はその振幅が全ての周波数においてゼロにならないという特性がある。
またM系列信号は前述の多階調の空間伸張パルスとは異なり、「0」と「1」からなる信号であるため、例えば、「0」は光を吸収、「1」は光を反射、に対応させれば、光学系の信号としては作成しやすいという利点がある。
次に、図2のフローチャートを参照して、第1の実施形態の伝達特性算出方法について説明する。
先ず、ステップS100では、物体側のM系列信号340の計測方向の最小幅が像側のCCD等の撮像センサ360のk画素に相当するようにM系列信号を作成する。
具体的には物体側のM系列信号340の最小幅をp、結像光学系350の光学倍率をα、撮像センサ360の1画素の幅をc、kを自然数とすると、
Figure 2008294302
を満たすように、物体側のM系列信号の最小幅pを決定する。
例えばk=5、c=8[μm]、α=320とすると、p=125[nm]である。
また、撮像センサ360の有効総画素数をN2、M系列信号の系列長をN1とすると、像側の撮像センサ360上でM系列信号に相当する領域は、k×N1[画素]で、これが撮像センサ360の有効総画素数を超えてはいけないので、
Figure 2008294302
を満たすことが条件となる。例えば、M系列信号の系列長が127、撮像センサ360の有効総画素数を3200とすると、k<25となる。
また、kが小さすぎると、例えばk=1の場合、式2よりc=8[μm]、α=320として最小幅p=25[nm]となり、EB描画による作成限界を超えている。
従って、M系列マークの作成限界と撮像センサの計測範囲の間に入るようにkを決定することが望ましい。
次に、ステップS110では、物体側のM系列信号から光学倍率によって拡大された後の像側の分解能でのM系列信号を作成する。像側の分解能は、撮像センサ360の1画素の幅に相当する。
図12(a)は系列長127の物体側のM系列信号が拡大された後の像側のM系列信号の例である。
但し、上記条件、k=5、c=8[μm]、α=320、p=125[nm]の場合である。
次に、ステップS120では、像側の出力信号と像側のM系列信号とから像側の分解能での伝達特性、即ち結像光学系の伝達特性を算出する。
図12(b)は像側の出力信号の例である。ここで、像側の出力信号g(x)は、像側のM系列信号をf(x)と像側の伝達特性をh(x)とおくと、
Figure 2008294302
の関係が成り立ち(*はコンボリューション)、これをフーリエ変換して、
Figure 2008294302
の関係が成り立つ。以下では、フーリエ変換をFT( )で表す。
次に、式5において、FT(g)、FT(f)を計算してFT(h)を算出し、FT(h)を逆フーリエ変換することで像側の伝達特性h(x)を算出する。
図12(c)は像側の伝達特性の一例である。
ステップS130では、ステップS120で求めた像側の伝達特性を用いて、逆フィルタやウィナーフィルタ等により後述するアライメント検出信号の復元処理を実行する。
[第2の実施形態]
次に、図3のフローチャートを参照して、第2の実施形態の伝達特性算出方法について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、物体側の分解能での伝達特性を算出してから像側の分解能での伝達特性を算出する方法である。ここで、物体側の分解能はM系列信号340の最小幅に相当し、像側の分解能は撮像センサ360の1画素の幅に相当する。
図3において、ステップS200では、図2のS100と同様に物体側のM系列信号の最小幅が像側のCCD等の撮像センサ360のk画素に相当するようにM系列信号を作成する。
次に、ステップS210では像側の出力信号のk画素のデータを平均して物体側の分解能に換算した第2の出力信号を作成する。
図13(a)の丸印は第2の出力信号の例である。但し、条件は、k=5、c=8[μm]、α=320、p=125[nm]の場合である。
次に、ステップS220では、第2の出力信号と物体側のM系列信号とから物体側の分解能での伝達特性を算出する。
ここで、物体側の分解能に換算した第2の出力信号をg’(x)、物体側のM系列信号をf’(x)、物体側の伝達特性をh’(x)とおけば、
Figure 2008294302
の関係が成り立ち(*はコンボリューション)、これをフーリエ変換して
Figure 2008294302
の関係が成り立つ。
式7において、FT(g’)、FT(f’)を計算してFT(h’)を算出し、FT(h’)を逆フーリエ変換することで物体側の伝達特性h’(x)を算出する。図13(b)は物体側の伝達特性の一例である。
ここで、物体側のM系列信号のフーリエ変換FT(f’)はその振幅特性がゼロでないという特徴があることから、式7から除算でFT(h’)を算出するときの誤差を小さくすることができ、より高精度な伝達特性を算出することができる。
次に、ステップS230では、S220で算出した物体側の伝達特性から像側の伝達特性を算出する。
ここで、物体側の伝達特性から像側の伝達特性を算出する方法は、各種の補間処理が利用でき、例えばsinc関数のコンボリューションやスプライン補間でも良い。
図13(c)はsinc関数のコンボリューションを利用して算出した像側の伝達特性の一例を示している。
ステップS240では、S230で算出した像側の伝達特性を用いて、逆フィルタやウィナーフィルタ等により後述のアライメント検出信号の復元処理を実行する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、露光装置のアライメント検出系に、本実施形態の結像光学系の伝達特性算出方法を適用した例である。
図4は、本実施形態の位置合わせ方法を適用した露光装置の概略構成を示す図である。
図4において、露光装置100は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式又はステップ・アンド・リピート方式でレチクルに形成された回路パターンをウエハに投影露光する。
また、露光装置100は、投影光学系120と、ウエハチャック145と、ウエハステージ装置140と、アライメント検出系150(マーク検出部)と、アライメント信号処理部160と、制御部170とを有する。投影光学系120は、回路パターン等のパターンが描画されたレチクル110(原版)を縮小投影する。ウエハチャック145は、前工程で下地パターン及びアライメントマーク180が形成されたウエハ130(基板)を保持する。ウエハステージ装置140は、ウエハ130を所定の位置に位置決めする。アライメント検出系150は、ウエハ130上のアライメントマーク180の位置を検出する。尚、図4においては、光源及び光源からの光をレチクル110に照明する照明光学系は省略されている。
制御部170は、不図示のCPU、メモリ等を有し、露光装置100の動作を制御する。制御部170は、不図示の照明装置、不図示のレチクルステージ装置、ウエハステージ装置140及びアライメント信号処理部160と電気的に接続されている。制御部170は、アライメント信号処理部160からのアライメントマークの位置情報に基づいて、ウエハステージ装置140を介してウエハ130の位置決めを行う。
次に、アライメントマーク180の検出原理について説明する。
図5は、アライメント検出系150の主要な構成要素を示す光路図である。
図5において、アライメント光源151からの照明光は、ビームスプリッタ152で反射され、対物レンズ153を通り、ウエハ130上のアライメントマーク180を照明する。アライメントマーク180からの光(反射光、回折光)は、対物レンズ153、ビームスプリッタ152、レンズ154を通り、ビームスプリッタ155で分割され、CCD等の撮像センサ156,157でそれぞれ受光される。
ここで、アライメントマーク180は、レンズ153,154により300倍程度の結像倍率に拡大され、撮像センサ156,157に結像される。撮像センサ156,157はそれぞれ、アライメントマーク180のX方向及びY方向のずれ検出用であり、光軸に対して90度回転させて設置されている。撮像センサ156,157としては、ラインセンサを用いても良い。この場合、計測方向と垂直方向にのみにパワーを持つシリンドリカルレンズにより、計測方向と垂直方向に集光して光学的に積分し、平均化するのが好ましい。X方向及びY方向の計測原理は同様であるので、ここではX方向の位置計測についてのみ説明する。
図5に示すアライメントマーク180は、各ショットのスクライブライン上に配置されており、例えば、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)に示すようなアライメントマーク180A及び180Bの形状を有する。尚、アライメントマーク180は、アライメントマーク180A及び180Bを総称するものとする。ここで、図6(a)、(b)は、アライメントマーク180Aの平面図及び断面図であり、図5(a)、(b)は、アライメントマーク180Bの平面図及び断面図である。図6(a)、(b)、図7(a)、7(b)において、アライメントマーク180A及び180Bは、等間隔で配置された4つのマーク要素182A及び182Bを含む。尚、実際には、アライメントマーク180A及び180Bの上にはレジストが塗布されているが、図6及び図7では省略している。
アライメントマーク180Aは、図6(a)に示すように、計測方向であるX方向に4μm、非計測方向であるY方向に20μmの矩形のマーク要素182AをX方向に20μmピッチで4つ並べて配置されている。マーク要素182Aの断面構造は、図6(b)に示すように凹状となっている。一方、アライメントマーク180Bは、図7(a)及び図7(b)に示すように、図6(a)及び図6(b)に示すマーク要素182Aの輪郭部分を0.6μmの線幅で置き換えたマーク要素182Bを4つ並べて配置されている。
図8は、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)に示すアライメントマーク180A及び180Bを光学的に検出し、図5の撮像センサ156により撮像された典型的な結果を示すグラフである。図8に示す光学像は、アライメントマーク180のエッジ部での高周波成分がカットされているのが一般的である。これは、アライメントマーク180A,180Bのいずれを利用した場合であっても、アライメント検出系150のレンズ153,154のNAに入らない大きな角度のエッジ部での散乱光が発生するからである。つまり、アライメントマークからの全信号、つまり全情報がアライメント検出系150を通過できないため、アライメント検出系150では必ず情報の劣化が発生し、高周波成分がカットされる。尚、アライメントマーク180Aはその輪郭部が暗く、アライメントマーク180Bは凹部が暗く又は明るくなる。これは、明視野画像で多く観察される像の特徴といえる。このように撮像されたアライメントマーク180の画像データは、アライメント信号処理部160を介して信号処理が実行される。
図9は、アライメント信号処理部160の主な機能モジュールを示すブロック図である。
図9において、撮像センサ156,157からのアライメント検出信号は、A/D変換部161を介してデジタル信号に変換される。デジタル化されたアライメント検出信号は、記録部162に内蔵されたメモリに記録される。伝達特性処理部(伝達特性算出部、復元部)163は、記録部162に記録されたアライメント検出信号と、図4の制御部170によって算出された伝達特性h(x)とを利用して、アライメント検出信号の復元、つまりTIS補正を実行する。
具体的には、光学系に入力するアライメント検出信号をf(x)、光学系の伝達特性をh(x)、劣化したアライメント検出信号をg(x)とすると、式4及び式5が成り立つので、式5より
Figure 2008294302
を逆フーリエ変換することにより、アライメント検出信号f(x)を復元することができる。1/FT(h)を逆フィルタと呼ぶ。
また、信号f(x)とノイズのパワースペクトルが既知であれば、
Figure 2008294302
によって、アライメント検出信号f(x)を復元しても良い。但しSn及びSfは、信号f(x)及びノイズのパワースペクトル密度である。
尚、式9のうち、
Figure 2008294302
をウィナーフィルタと呼ぶ。
次に、マーク中心検出部164は、復元されたアライメント検出信号に対してデジタル信号処理を行い、アライメントマークの中心位置を検出する。CPU165は、A/D変換部161、記録部162、伝達特性処理部163、マーク中心検出部164に制御信号を出力して全体の動作を司る。通信部166は、図4に示した制御部170と通信を行い、必要なデータ、制御指令等のやり取りを行う。
マーク中心検出部164でのデジタル信号処理は、アライメント検出信号のエッジ部分を検出し、エッジの位置を計算する方法や、テンプレートによるパターンマッチング法、対称性マッチング法(特許文献2参照)等の既知の手法が適用される。
尚、信号源は、2次元信号でも1次元信号でも良い。2次元画像の水平方向の画素を垂直方向にヒストグラムを取り、画像のボーティング処理を行い主要成分で平均化することによって2次元画像を1次元画像に変換することが可能となる。本実施形態では、X方向及びY方向の計測が独立の構成であるので、位置決めの基本となる信号処理は1次元での信号処理で決められる。例えば、撮像センサ156,157上の2次元画像を、デジタル信号で積算して平均化を行って1次元のライン信号に変換する。
[第4の実施形態]
次に、本発明に係る第4の実施形態の伝達特性算出方法について説明する。
一般に、伝達特性がh(x)の線形システムにおいて、入力信号f(x)と出力信号g(x)との相互相関関数Rxy(τ)は、式7に示すようにf(x)の自己相関関数Rx(τ)と伝達特性h(x)とのコンボリューションで表されることが知られている。
Figure 2008294302
これは、図15において、Rx(τ)を入力信号としたときに、Rxy(τ)が出力として得られることを意味している。ここで、自己相関関数Rx(τ)がインパルス(デルタ関数)であれば、そのシステムの伝達特性はRxy(τ)として算出することができる。
ここで、f(x)をM系列信号とすれば、M系列信号は自己相関関数がデルタ関数であるという特徴があるので、その伝達特性h(x)は、M系列信号f(x)と出力g(x)との相互相関関数Rxy(τ)を計算すれば良いことになる。
以下では、第4の実施形態として、像側の伝達特性を、第1の実施形態のように像側のM系列信号と像側の出力信号との相互相関関数から算出する方法ついて説明する。
図16(a)は像側のM系列信号の自己相関関数、図16(b)は像側のM系列信号と像側の出力信号との相互相関関数をそれぞれ例示している。
実際には、M系列信号は光強度信号であり負の値が存在せず、自己相関関数は正確にはデルタ関数になっていないため、Rxyをそのまま利用することができない。そこで、本実施形態では、式10をフーリエ変換して、
Figure 2008294302
自己相関関数のフーリエ変換FT(Rx)と相互相関関数のフーリエ変換FT(Rxy)とから伝達特性のフーリエ変換FT(h)を算出し、その逆フーリエ変換によって像側の伝達特性h(x)を算出する。
[第5の実施形態]
次に、本発明に係る第5の実施形態の伝達特性算出方法について説明する。
第5の実施形態では、像側の伝達特性を、第2の実施形態のように、物体側のM系列信号と物体側の分解能に換算した第2の出力信号との相互相関関数から物体側の伝達特性を算出してから像側の伝達特性を算出する方法について説明する。
即ち、物体側のM系列信号f’(x)と物体側の分解能に換算した第2の出力信号g’(x)との相互相関関数をRxy’(τ)、物体側のM系列信号f’(x)の自己相関関数をRx’(τ)、物体側の伝達特性をh’(x)とおけば、
Figure 2008294302
が成り立つ。
図17(a)は物体側のM系列信号の自己相関関数、図17(b)は物体側のM系列信号と第2の出力信号との相互相関関数をそれぞれ例示している。
図17(a)において、M系列信号は光強度信号であり負の値が存在せず、自己相関関数は正確にはデルタ関数になっていないため、Rxy’をそのまま利用することができない。そこで、本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、式12をフーリエ変換して、
Figure 2008294302
自己相関関数のフーリエ変換FT(Rx’)と相互相関関数のフーリエ変換FT(Rxy’)とから伝達特性のフーリエ変換FT(h’)を算出し、その逆フーリエ変換によって伝達特性h’(x)を算出する。
式13により算出した伝達特性h’(x)は物体側の伝達特性なので、第2の実施形態で説明したようにsinc関数のコンボリューションやスプライン補間等の各種補間方法により、像側の伝達特性h(x)を算出すれば良い。
尚、第1及び第2の実施形態では、図17(c)に示すように、出力信号に外来ノイズn(x)が混入した場合にノイズの影響を大きく受けてしまう。これに対し、第4及び第5の各実施形態によれば、M系列信号と出力信号との相互相関を演算するときにM系列信号とは無相関なノイズの影響をキャンセルできる。
[デバイス製造方法]
次に、本実施形態の露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスについて説明する。
図20は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。ステップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル作製)では設計した回路パターンに基づいてレチクルを作製する。一方、ステップS3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップS4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のマスクとウエハを用いて、上述の露光装置によりリソグラフィー技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップS5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップS4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップS6(検査)ではステップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、ステップS7でこれを出荷する。
上記ステップS4のウエハプロセスは以下のステップを有する。すなわち、ウエハの表面を酸化させる酸化ステップ、ウエハ表面に絶縁膜を成膜するCVDステップ、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する電極形成ステップ、ウエハにイオンを打ち込むイオン打ち込みステップを有する。また、ウエハに感光剤を塗布するレジスト処理ステップ、上記の露光装置によってレジスト処理ステップ後のウエハに潜像パターンを形成する露光ステップ、露光ステップで露光したウエハを現像する現像ステップを有する。更に、現像ステップで現像した潜像パターン以外の部分を削り取るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト剥離ステップを有する。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
以上、本発明に係る好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
上記実施形態によれば、物体上に液晶格子より分解能が高いM系列のマークが形成可能であるので、高倍率の結像光学系に対応できる。
また、アライメント検出系と同一の落射照明光学系をそのまま使えるために高精度な伝達特性が算出できる。
更に、随時アライメント検出系の伝達特性の検出が可能であり、アライメント検出系の伝達特性に経時変化を生じてもTIS補正(画像復元)することにより、高精度な位置合わせが可能となる。
また、本実施形態によれば、光学系の伝達特性に基づいてアライメント検出信号を復元した信号を利用してアライメントマーク位置の検出を行う。これにより、光学系にコマ収差等の誤差が存在し、アライメントマーク近傍でのウエハプロセス誤差との相互作用によりアライメント検出信号が大きく歪み、アライメントマークの位置検出誤差が生じる場合であっても、高精度な位置決めが可能となる。
本発明に係る第1の実施形態の伝達特性算出方法を実現する位置合わせ装置の概略構成を示す図である。 本発明に係る第1の実施形態の伝達特性算出方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る第2の実施形態の伝達特性算出方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施形態の位置合わせ方法を適用した露光装置の概略構成を示す図である。 図4のアライメント検出系の主要な構成要素を示す光路図である。 図5のアライメントマークの概略構成を示す平面図(a)及び断面図(b)である。 図5のアライメントマークの概略構成を示す平面図(a)及び断面図(b)である。 図6及び図7に示すアライメントマークを光学的に検出した場合の検出結果の典型例を示す図である。 図4のアライメント信号処理部の主な機能モジュールを示すブロック図である。 TIS−WIS相互作用に起因するオフセット量を説明する図である。 本発明に係る第1の実施形態のM系列信号を例示する図である。 第1の実施形態における、像側のM系列信号(a)、像側の出力信号(b)及び像側の伝達特性を例示する図である。 第2の実施形態における、物体側の出力信号(a)、物体側の伝達特性(b)及び像側の伝達特性(c)を例示する図である。 図4の露光装置に搭載される基準プレートの平面図である。 第3の実施形態における、入力信号と出力信号と伝達特性との関係を示す図である。 第4の実施形態における、像側のM系列信号の自己相関関数(a)及び、像側のM系列信号と出力信号との相互相関関数(b)を例示する図である。 第5の実施形態における、物体側のM系列信号の自己相関関数(a)、物体側のM系列信号と第2の出力信号との相互相関関数(b)及び、入力信号と出力信号と伝達特性と外来ノイズとの関係(c)を示す図である。 従来の伝達特性算出方法を実現する装置の概略構成を示す図ある。 本実施形態によるM系列信号の発生原理を説明する図である。 半導体デバイスの製造フローを説明する図である。
符号の説明
100 露光装置
110 レチクル
120 投影光学系
130 ウエハ
140 ウエハステージ装置
145 ウエハチャック
150 アライメント検出系
160 アライメント信号処理部
170 制御部
180 アライメントマーク
310 アライメント照明光学系
315 ビームスプリッタ
320 ウエハステージ
330 基準台
335 基準プレート
340 M系列マーク
350 結像光学系
360 撮像センサ
370 被撮像物
380 チャック

Claims (9)

  1. 物体に形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記物体を保持するステージを制御して当該物体を位置合わせする装置であって、
    入力信号としてM系列信号を形成するように構成された前記マークから、出力信号としての前記マークの像を形成する結像光学系と、
    前記結像光学系を介して前記マークの像を撮像して、前記出力信号としての前記マークの像を検出するマーク検出部と、
    前記出力信号から前記結像光学系の伝達特性を算出する伝達特性算出部と、
    前記伝達特性と前記出力信号とから前記結像光学系に入力される前記入力信号を復元する復元部と、
    前記復元部で復元された入力信号に基づいて前記マークの位置を検出し、前記ステージを制御して前記物体を位置決めする制御部と、を有することを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 前記マークの最小幅をp、前記結像光学系の光学倍率をα、前記マーク検出部の1画素の幅をc、kを自然数とすると、c×k=p×α、の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の位置合わせ装置。
  3. 前記伝達特性算出部は、前記マークのM系列信号から前記マークの像側のM系列信号を作成し、前記出力信号と前記マークの像側のM系列信号とから前記結像光学系の伝達特性を算出することを特徴とする請求項1に記載の位置合わせ装置。
  4. 前記伝達特性算出部は、前記マークの出力信号の画素ごとのデータを平均して第2の出力信号を作成し、前記第2の出力信号と前記マークのM系列信号とから前記物体側の伝達特性を算出し、当該物体側の伝達特性から前記結像光学系の伝達特性を算出することを特徴とする請求項1に記載の位置合わせ装置。
  5. 前記伝達特性算出部は、前記マークの像側のM系列信号の自己相関と、前記マークの像側のM系列信号と前記出力信号との相互相関とのフーリエ変換に基づいて前記結像光学系の伝達特性を算出することを特徴とする請求項3に記載の位置合わせ装置。
  6. 前記伝達特性算出部は、前記マークのM系列信号の自己相関と、前記マークのM系列信号と前記第2の出力信号との相互相関とのフーリエ変換に基づいて前記物体側の伝達特性を算出することを特徴とする請求項4に記載の位置合わせ装置。
  7. 物体に形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記物体を保持するステージを制御して当該物体を位置合わせする方法であって、
    入力信号としてM系列信号を形成するように構成された前記マークから、出力信号としての前記マークの像を形成する結像光学系を介して前記マークの像を撮像して、前記出力信号としての前記マークの像情報を検出するマーク検出ステップと、
    前記出力信号から前記結像光学系の伝達特性を算出する伝達特性算出ステップと、
    前記伝達特性と前記出力信号とから前記結像光学系に入力される前記入力信号を復元する復元ステップと、
    復元された入力信号に基づいて前記マークの位置を検出し、前記ステージを制御して前記物体を位置決めする制御ステップと、を有することを特徴とする位置合わせ方法。
  8. 原版のパターンを投影光学系を介して基板に露光する露光装置であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の位置合わせ装置と、
    前記位置合わせ装置により制御されるステージ装置と、を有し、
    前記位置合わせ装置により前記基板及び前記原版の少なくともいずれかに形成されたマークを検出し、検出された前記マークの位置に基づいて前記ステージ装置を制御して前記基板及び前記原版を相対的に位置合わせして露光することを特徴とする露光装置。
  9. 請求項8に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップと、を有することを特徴とするデバイス製造方法。
JP2007139526A 2007-05-25 2007-05-25 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法 Withdrawn JP2008294302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139526A JP2008294302A (ja) 2007-05-25 2007-05-25 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007139526A JP2008294302A (ja) 2007-05-25 2007-05-25 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008294302A true JP2008294302A (ja) 2008-12-04

Family

ID=40168698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007139526A Withdrawn JP2008294302A (ja) 2007-05-25 2007-05-25 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008294302A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514851A (ja) * 2008-12-10 2012-06-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド スクリーン印刷パターンの位置合せのための強化された視覚システム
JP2013053880A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Mitsutoyo Corp 絶対測長型エンコーダ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514851A (ja) * 2008-12-10 2012-06-28 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド スクリーン印刷パターンの位置合せのための強化された視覚システム
JP2013053880A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Mitsutoyo Corp 絶対測長型エンコーダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100879306B1 (ko) 측정방법 및 장치와, 노광장치
JP2007103658A (ja) 露光方法および装置ならびにデバイス製造方法
JP2009206458A (ja) 検出装置、露光装置およびデバイス製造方法
JP3595707B2 (ja) 露光装置および露光方法
KR20040011394A (ko) 디스토션계측방법 및 노광장치
JP4408040B2 (ja) 干渉を利用した測定方法及び装置、それを利用した露光方法及び装置、並びに、デバイス製造方法
JP4290172B2 (ja) 伝達特性算出装置及び伝達特性算出方法並びに露光装置
US8097473B2 (en) Alignment method, exposure method, pattern forming method, and exposure apparatus
JP2007317960A (ja) 露光条件の検出方法及び装置、並びに、露光装置
JP2005030963A (ja) 位置検出方法
JP2008066638A (ja) マークの位置を検出する装置
JP4856865B2 (ja) 位置検出方法
JP2022091002A (ja) 検出装置、検出方法、露光装置、露光システム、および物品製造方法
JP4227470B2 (ja) 位置検出方法
US6538260B1 (en) Position measuring method, and semiconductor device manufacturing method and apparatus using the same
JP2008294302A (ja) 位置合わせ装置及び位置合わせ方法、露光装置、並びにデバイス製造方法
JP5539108B2 (ja) マーク位置の計測方法及び算出方法
JP2009094265A (ja) マーク位置検出方法および装置
JP2009170559A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
WO2021083704A1 (en) Metrology method and lithographic apparatuses
US20040075099A1 (en) Position detecting method and apparatus
JP4681803B2 (ja) 信号処理のパラメーターを決定する方法、露光方法、露光装置およびデバイス製造方法
JP2009109414A (ja) 測定装置、露光装置およびデバイス製造方法
WO2021249711A1 (en) Metrology method, metrology apparatus and lithographic apparatus
WO2023069095A1 (en) Induced displacements for improved overlay error metrology

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100803