JP2008293849A - 複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法 - Google Patents

複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 系統遮断時等におけるガスタービンの回転数上昇を抑制することができる複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法を提供する。
【解決手段】 空気極および燃料極を有する固体酸化物型燃料電池と、圧縮した空気を空気極に供給するコンプレッサと空気極から排出された排出空気と少なくとも燃料極から排出された排出燃料ガスとが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と燃焼器から排出された燃焼ガスにより回転駆動されるタービンとコンプレッサおよびタービンを回転可能に支持する回転軸とが設けられたガスタービンと、回転軸により回転駆動されるタービン発電機と、ガスタービンの回転数を検出する検出部45と、検出部45の検出結果に基づいて、タービン発電機32が発電した電力を消費する電力消費部46と、が設けられたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、特に、固体酸化物燃料電池発電およびマイクロガスタービン発電を用いるのに好適な複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法に関する。
一般に、燃料電池発電と、ガスタービン発電とを組み合わせた複合発電システムが知られている。特に近年においては、燃料として都市ガスを用い、発電出力が小さな(例えば100kW未満)マイクロガスタービン発電を組み合わせた複合発電システムが知られている(例えば、特許文献1および2参照。)。
上述の複合発電システムの燃料電池として、例えば高効率な高温型燃料電池である固体酸化物燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell、以下、SOFCと表記する。)を用いたSOFC複合発電システムが知られている。
このような複合発電システムの場合、燃料電池の燃料極から排出される燃料極排ガス中に燃焼されていない燃料ガス(未燃ガス)を利用するため、および、燃料極排ガスの有する熱エネルギを利用するため、燃料極排ガスをガスタービンまたはマイクロガスタービンの燃焼器に導入することで、発電効率の向上が図られている。
さらに、燃料電池の空気極から排出される空気極排ガスの有する熱エネルギを利用するため、空気極排ガスをマイクロガスタービン等の燃焼器に導入して、発電効率の向上が図られている。
また、上述のような複合発電システムを電力会社系統と連携運転させ、発電された電力を電力会社系統に供給する際の制御方法等が提案されている(例えば、特許文献3および4)。
このような複合発電システムにおいて、マイクロガスタービン等の負荷制御は、燃焼器に供給される燃料の量によって制御されている。つまり、負荷が高い場合には燃焼器に供給される燃料の量が増やされ、負荷が小さい場合には燃焼器に供給される燃料の量が減らされていた。
特開2000−12047号公報 特開2004−111127号公報 特開平11−262179号公報 特開2002−83619号公報
ところで、上述の複合発電システムでは系統遮断(トリップ)が行われると、燃料電池への燃料および空気の供給が遮断されるとともに、マイクロガスタービンの燃焼器への燃料および空気の供給が遮断されていた。
しかしながら燃焼器に供給される燃料および空気が、燃料電池の燃料極および空気極から排出されたものである場合、系統遮断と同時に、燃焼器への燃料および空気の供給を停止できなかった。
つまり、燃焼器に流入する燃料の流量を調節するバルブや、空気の流量を調節するバルブを閉じても、両バルブと燃焼器との間の配管容積に相当する量の燃料ガスや空気が燃料器に流入していた。そのため、マイクロガスタービン等のタービンへの入熱が系統遮断後も所定の期間継続されていた。
特に、燃焼器には大量の空気が供給され、この空気の流量を制御するために大型のバルブが用いられていた。大型のバルブは開閉に時間がかかるため、系統遮断と同時に、燃焼器への空気の流入を遮断することは困難であった。
また、上述のように、燃料電池(SOFC)の燃料極からマイクロガスタービン等の燃焼器に未燃燃料を含む排ガスが供給されている場合には、排ガスの供給を短時間に遮断すると、燃料電池内における燃料ガスのリークが発生する恐れがあった。
このような燃料ガスのリークを防止するため、燃焼器への燃料電池排ガスの供給遮断はゆっくりと行う必要があり、燃焼器へ燃料の供給停止を指示してから所定の期間は、燃料が燃焼器に供給されるという問題があった。
一方で、マイクロガスタービン等に回転駆動されている発電機は、系統遮断の指示と略同時に系統から切り離される。そのため、マイクロガスタービン等への負荷は、系統遮断の指示と略同時に低くなる。
すると、系統遮断の指示から数秒の間は、燃焼器に供給される燃料の量と、マイクロガスタービン等への負荷とのバランスが崩れた状態となり、マイクロガスタービン等の回転数を適切な範囲内に制御できないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、系統遮断時等におけるガスタービンの回転数上昇を抑制することができる複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の複合発電システムは、空気極に空気が供給されるとともに燃料極に燃料ガスが供給されることにより発電を行う固体酸化物型燃料電池と、圧縮した空気を前記空気極に供給するコンプレッサと、前記空気極から排出された排出空気と少なくとも前記燃料極から排出された排出燃料ガスとが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器から排出された前記燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、前記コンプレッサおよび前記タービンを回転可能に支持する回転軸と、が設けられたガスタービンと、該回転軸により回転駆動されるタービン発電機と、前記ガスタービンの回転数を検出する検出部と、該検出部の検出結果に基づいて、前記タービン発電機が発電した電力を消費する電力消費部と、が設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、例えばタービン発電機の負荷が減少して、ガスタービンの回転数が上昇した場合に、タービン発電機が発電した電力は電力消費部に消費される。すると、タービン発電機の負荷の減少が低減され、ガスタービンにかかる負荷の減少が低減される。そのため、ガスタービンの回転数上昇が抑制される。
上記発明においては、前記検出部は、前記タービン発電機が発電した電力の周波数を検出することが望ましい。
本発明によれば、タービン発電機が発電した電力の周波数は、ガスタービンの回転数に応じて変化するため、タービン発電機が発電した電力の周波数を検出することにより、ガスタービンの回転数を検出することができる。例えば、ガスタービンの回転軸の回転数を直接検出する方法と比較して、電気的にガスタービンの回転数を検出することができる。
上記発明においては、前記検出部は、前記回転軸の回転数を検出することが望ましい。
本発明によれば、回転軸の回転数を直接検出することにより、ガスタービンの回転数を検出することができる。例えば、タービン発電機が発電した電力の周波数によりガスタービンの回転数を検出する方法と比較して、直接的にガスタービンの回転数を検出することができる。
上記発明においては、前記タービン発電機と外部の系統とは、接続および切り離し可能とされ、前記電力消費部は、前記タービン発電機と外部の系統とが切り離された際に、前記タービン発電機が発電した電力を消費することが望ましい。
本発明によれば、タービン発電機と外部の系統とが切り離された際に、タービン発電機が発電した電力を消費することにより、ガスタービンの回転数が変化する前に、外部の系統との切り離しによるタービン発電機の負荷の減少を低減することができる。
本発明の複合発電システムの制御方法は、空気極に空気が供給されるとともに燃料極に燃料ガスが供給されることにより発電を行う固体酸化物型燃料電池と、圧縮した空気を前記空気極に供給するコンプレッサと、前記空気極から排出された排出空気と少なくとも前記燃料極から排出された排出燃料ガスとが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器から排出された前記燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、前記コンプレッサおよび前記タービンを回転可能に支持する回転軸と、が設けられたガスタービンと、該回転軸により回転駆動されるタービン発電機と、
が設けられた複合発電システムの制御方法であって、前記ガスタービンの回転数の上昇を検出する検出ステップと、回転数の上昇に基づいて、前記タービン発電機が発電した電力を消費する消費ステップと、が設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、例えばタービン発電機の負荷が減少して、ガスタービンの回転数が上昇した場合に、ガスタービンの回転数の上昇が検出され、タービン発電機が発電した電力は電力消費部に消費される。すると、タービン発電機の負荷の減少が低減され、ガスタービンにかかる負荷の減少が低減される。そのため、ガスタービンの回転数上昇が抑制される。
本発明の複合発電システムおよび複合発電システムの制御方法によれば、ガスタービンの回転数が上昇した場合に、タービン発電機が発電した電力を電力消費部に消費させることにより、ガスタービンにかかる負荷の減少が低減し、ガスタービンの回転数上昇を抑制することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るSOFC複合発電システムについて図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るSOFC複合発電システムの概略を説明する模式図である。
SOFC複合発電システム(複合発電システム)1には、図1に示すように、SOFC発電部2と、マイクロガスタービン発電部3と、が設けられている。
SOFC発電部2には、SOFC(固体酸化物型燃料電池)4と、SOFCインバータ部5と、が設けられている。
SOFC4は、空気と燃料ガスである都市ガスとが供給されることにより発電を行うものである。SOFC4には、圧縮空気が供給される空気極6と、燃料ガスが供給される燃料極7とが設けられている。
SOFCインバータ部5は空気極6および燃料極7と電気的に接続され、SOFC4により発電された電力を、外部の系統に供給するために変換するものである。具体的には、発電された電力の周波数等を外部系統の周波数等に変換するものである。
SOFC4の空気極6には、コンプレッサ34により圧縮された空気を供給する圧縮空気配管8が接続されている。圧縮空気配管8には、圧縮空気の供給を制御するSOFC空気供給弁9が設けられている。一方、空気極6には、空気極6から排出された空気を燃焼器35に導く排出空気配管10が接続されている。
圧縮空気配管8と排出空気配管10との間には、圧縮空気配管8内の圧縮空気の一部を排出空気配管10に導く空気バイパス配管11が接続されている。空気バイパス配管11には、内部を流れる空気の流量を制御する空気バイパス弁12が設けられている。空気バイパス弁12には、SOFC4の温度を検出する温度センサ13の出力が入力されている。このような構成とすることで、空気極6に流入する圧縮空気の流量を制御して、SOFC4の温度を制御することができる。
排出空気配管10における空気極6と空気バイパス配管11の接続部との間には、燃焼器35への排出空気の流入を制御する排出空気用遮断弁14が設けられている。
SOFC4の燃料極7には、燃料ガスである都市ガスを供給する燃料配管15が接続されている。燃料配管15には、燃料極7への燃料ガスの供給を制御するSOFC燃料供給弁16が設けられ、燃料極7とSOFC燃料供給弁16との間には、パージガスを供給するパージ流路17が接続されている。
一方、燃料極7には、燃料極7から排出された燃料ガスを燃焼器35に導く排出燃料配管18が接続されている。排出燃料配管18には、内部を流れる排出燃料ガスの流量を制御する差圧制御弁19が設けられている。差圧制御弁19には、SOFC4内における燃料ガスと圧縮空気との差圧を検出するSOFC差圧センサ20の出力が入力されている。このような構成とすることで、SOFC4内における燃料ガスと圧縮空気との差圧が、所定の範囲内に収まるように燃料極7内の燃料ガス圧力を制御することができる。ここで、所定の範囲内とは、例えば、0.9807kPa(100mmAq)以内の範囲を挙げることができる。
排出燃料配管18における差圧制御弁19の下流側には、再循環ブロア21および排出燃料配管18と燃料配管15とを繋ぐ燃料バイパス配管22が接続されている。このような構成とすることで、燃料極7から排出された排出燃料ガスの一部を再び燃料極7に導くことができる。燃料極7から排出された排出燃料ガスには、未反応の燃料ガスが含まれているため、このように再循環させることにより、燃料ガスの利用率を上げることができる。
排出燃料配管18における燃料バイパス配管22の接続部の下流側には、マイクロガスタービン30に供給される排出燃料ガスの圧力を制御するガスタービン圧力センサ23および燃料圧力制御弁24が設けられている。このような構成とすることで、SOFC4とは独立してマイクロガスタービン30に供給される排出燃料ガスの圧力を制御することができる。
排出燃料配管18における燃料圧力制御弁24の下流側には、ベントライン25が接続され、ベントライン25にはベントライン用遮断弁26が設けられている。排出燃料配管18におけるベントライン25との接続部の下流側には、燃焼器35への排出燃料ガスの流入を制御する排出燃料用遮断弁27が設けられている。
マイクロガスタービン発電部3には、マイクロガスタービン(ガスタービン)30と、再生熱交換器31と、タービン発電機32と、タービンインバータ部(電力消費部)33と、が設けられている。
マイクロガスタービン30には、コンプレッサ34と、燃焼器35と、タービン36と、回転軸37と、が設けられている。
コンプレッサ34は、回転軸37を介してタービン36により回転駆動されることにより、空気を圧縮するものである。
コンプレッサ34には、外部から空気が供給される供給流路38と、圧縮された空気をSOFC4の空気極6に導く圧縮空気配管8とが接続されている。圧縮空気配管8には、タービン36から流出した排ガスとの間で熱交換を行う再生熱交換器31が設けられている。このようにすることで、圧縮空気の温度をさらに上昇させることができ、SOFC複合発電システム1の発電効率の向上を図ることができる。
燃焼器35は、SOFC4から供給される排出空気および排出燃料ガス、さらに、燃料配管15から供給される燃料ガスを内部で燃焼させるものである。燃焼器35で生成された高温の燃焼ガスはタービン36に導かれている。
燃焼器35には、上述の排出空気配管10および排出燃料配管18と、ガスタービン用燃料配管15Gとが接続されている。
ガスタービン用燃料配管15Gは、燃料配管15と燃焼器35との間を繋ぐ配管であり、ガスタービン用燃料配管15Gには、燃焼器35に流入する燃料ガスの流量を制御するガスタービン用遮断弁39が設けられている。
タービン36は燃焼器35から供給された燃焼ガスにより回転駆動されるものであり、回転軸37を介してコンプレッサ34およびタービン発電機32を回転駆動するものである。
タービン36には、タービン36から排出された排ガスを外部に導く排ガス流路40が設けられ、排ガス流路40には、上述の再生熱交換器31が設けられている。
図2は、図1のタービン発電機およびタービンインバータ部を説明する模式図である。
タービン発電機32は、図1および図2に示すように、マイクロガスタービン30の回転軸37により回転駆動され、発電を行うものである。
タービン発電機32は、タービンインバータ部33の起動インバータ41と電気的に接続されている。
タービンインバータ部33は、タービン発電機32が発電した電力の周波数を、外部系統の周波数に変換するとともに、マイクロガスタービン30の起動時にタービン発電機32に電力を供給し、コンプレッサ34を回転駆動させるものである。
さらに、タービン発電機32と外部系統との系統遮断(トリップ)が行われたときに、タービン発電機32が発電した電力を吸収するものでもある。
図3は、図2のタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。
タービンインバータ部33には、起動インバータ41と、系統連携インバータ42と、上位コントローラ43とが設けられている。
起動インバータ41は、マイクロガスタービン30の起動時にタービン発電機32に電力を供給するとともに、トリップ時にタービン発電機32が発電した電力を吸収するものである。起動インバータ41は、タービン発電機32および系統連携インバータと電気的に接続されているとともに、上位コントローラ43との間で信号の伝達が可能に接続されている。
起動インバータ41には、起動インバータ回路部44と、周波数数検出部(検出部)45と、回生抵抗器(電力消費部)46と、起動インバータコントローラ47と、が設けられている。
起動インバータ回路部44は、タービン発電機32に供給する電力の周波数を制御するものである。周波数数検出部45は、タービン発電機32が発電した電力の周波数を検出することにより、マイクロガスタービン30の回転数を検出するものである。回生抵抗器46は、タービン発電機32が発電した電力を熱に変換し、消費するものである。起動インバータコントローラ47は、起動インバータ回路部44を制御してタービン発電機32に供給する電力の周波数を制御するとともに、回生抵抗器46への電力の供給を制御するものである。
系統連携インバータ42は、タービン発電機32が発電した電力の周波数を外部系統48の周波数に変換するとともに、トリップ時にタービン発電機32と外部系統48とを遮断するものである。系統連携インバータ42は、起動インバータ41および外部系統48と電気的に接続されているとともに、上位コントローラ43との間で信号の伝達が可能に接続されている。
系統連携インバータ42には、系統連携インバータ回路部49と、系統連携コントローラ50と、が設けられている。
系統連携インバータ回路部49は、タービン発電機32が発電した電力の周波数を、外部系統48の周波数に変換するものである。系統連携コントローラ50は、系統連携インバータ回路部49を制御して、外部系統48に供給する電力の周波数を制御するとともに、外部系統48との接続遮断を制御するものである。
上位コントローラ43は、起動インバータ41や、系統連携インバータ42や、各種制御弁等を制御するものである。
具体的には、SOFC複合発電システム1がトリップしたとき(外部系統48と系統遮断されたとき)に、系統連携インバータ42の系統連携コントローラ50に対して系統遮断を行う信号を出力し、起動インバータ41の起動インバータコントローラ47に対して電力消費を行う信号を出力している。同時に、排出空気用遮断弁14や、排出燃料用遮断弁27や、ガスタービン用遮断弁39を閉じる制御信号を出力している。
次に、上記の構成からなるSOFC複合発電システム1における発電の概略について説明する。
SOFC複合発電システム1における通常運転時には、図1に示すように、SOFC燃料供給弁16が開かれ、燃料配管15からSOFC4の燃料極7に燃料ガスが供給される。一方、SOFC空気供給弁9が開かれ、マイクロガスタービン30のコンプレッサ34により圧縮された圧縮空気が、圧縮空気配管8を介してSOFC4の空気極6に供給される。
燃料ガスおよび圧縮空気が供給されたSOFC4では発電が行われ、発電された電力はSOFCインバータ部5を介して外部系統48に供給される。SOFCインバータ部5は、発電された電力を外部系統48に供給できるように変換するものである。
SOFC4の温度は、空気極6に供給される圧縮空気の流量、つまり、空気バイパス配管11を流れる圧縮空気の流量により制御される。
具体的には、温度センサ13の出力に基づいて開度が制御される空気バイパス弁12により空気バイパス配管11を流れる圧縮空気の流量が制御される。空気バイパス配管11を流れる圧縮空気の流量が増えると、空気極6に供給される圧縮空気の流量が減少し、空気バイパス配管11を流れる圧縮空気の流量が減ると、空気極6に供給される圧縮空気の流量が増加する。
一方、SOFC4内における燃料ガスと圧縮空気との間の差圧は、差圧制御弁19により制御される。
具体的には、SOFC差圧センサ20の出力に基づいて差圧制御弁19の開度が制御され、燃料極7における燃料ガスの圧力が制御される。差圧制御弁19の開度が小さくなると、燃料極7から流出する排出燃料ガスの流量が減少し、燃料極7における燃料ガスの圧力が高くなる。一方、差圧制御弁19の開度が大きくなると、燃料極7から流出する排出燃料ガスの流量が増大し、燃料極7における燃料ガスの圧力が低くなる。
差圧制御弁19を通過した排出燃料ガスは、再循環ブロア21により燃料バイパス配管22側に送出される。再循環ブロア21により送出された排出燃料ガスの一部は、燃料バイパス配管22および燃料配管15を介して、再び燃料極7に導かれる。
残りの排出燃料ガスは、燃料圧力制御弁24により圧力が調整された後にマイクロガスタービン30の燃焼器35に導かれる。燃焼器35に導かれる排出燃料ガスの温度は、約500℃程度である。
具体的には、燃料圧力制御弁24の上流側に配置されたガスタービン圧力センサ23の出力に基づいて燃料圧力制御弁24の開度が制御され、燃焼器35に導かれる排出燃料ガスの圧力が調節される。
なお、図1において、白抜きで示された弁等は開かれた弁等を示し、黒塗りで示された弁等は閉じられた弁等を示している。つまり、ベントライン用遮断弁26は閉じられ、排出燃料用遮断弁27および排出空気用遮断弁14は開かれている。
一方、空気極6から排出された排出空気は、空気バイパス配管11を通過した圧縮空気と合流した後に燃焼器35に導かれている。燃焼器35に導かれる排出空気の温度は、約600℃程度である。
マイクロガスタービン発電部3では、タービン発電機32がマイクロガスタービン30により回転駆動され発電を行っている。
マイクロガスタービン30は、コンプレッサ34が回転軸37を介してタービン36に回転駆動され、外部の空気を圧縮する。圧縮された空気は圧縮空気配管8に流入し、再生熱交換器31において排ガスと熱交換することにより加熱される。
その後、圧縮空気は、圧縮空気配管8を介してSOFC4の空気極6に供給される。
一方、燃焼器35には、SOFC4から流出した排出空気および排出燃料ガスが供給されるとともに、ガスタービン用燃料配管15Gから燃料ガスが供給される。燃料ガスはガスタービン用遮断弁39により流量が制御される。
燃焼器35内では、燃料ガスおよび排出燃料ガスに含まれる未燃の燃料ガスが燃焼され、高温の燃焼ガスが形成される。
燃焼ガスはタービン36に導かれ、タービン36を回転駆動させ、タービン36から排ガス流路40に流入する。タービン36の回転は回転軸37を介してコンプレッサ34およびタービン発電機32に伝達される。タービン36に導かれる燃焼ガスの温度は、約900℃程度である。
排ガス流路40を流れる排ガスは、再生熱交換器31において圧縮空気と熱交換することにより圧縮空気を加熱し、外部に放出される。
図4は、図2のタービン発電機により発電された電力の周波数を説明する模式図である。
タービン発電機32は、図2に示すように、回転軸37により回転駆動され発電を行う。発電された電力は、起動インバータ41を介して系統連携インバータ42に入力される。
タービン発電機32により発電された電力の周波数は、図4に示すように、マイクロガスタービン30の回転数に依存している。つまり、マイクロガスタービン30の回転数が上がると電力の周波数が高くなり、回転数が下がると電力の周波数は低くなる。
図5は、直流に変換された図2のタービン発電機により発電された電力を説明する模式図である。図6は、図2の系統連携インバータから出力される電力の周波数を説明する模式図である。
系統連携インバータ42は、図3に示すような周波数が変動する電力を、一度、図5に示す直流電力に変換した後に、図6に示す所定の周波数(例えば60Hzや50Hz)の交流電力に変換して外部系統48に出力する。
次に、SOFC複合発電システムが外部系統と系統遮断された場合(トリップされた場合)について説明する。
図7は、図1のSOFC複合発電システムが系統遮断された状態を説明する模式図である。
SOFC複合発電システム1が系統遮断されると、図7に示すように、SOFC燃料供給弁16、SOFC空気供給弁9、排出燃料用遮断弁27、ガスタービン用遮断弁39および排出空気用遮断弁14は閉じられ、ベントライン用遮断弁26は開かれる。
これらの弁の開閉は、図2の上位コントローラ43から出力される制御信号に基づいて行われる。
SOFC燃料供給弁16が閉じられた燃料配管15には、パージ流路17からパージガスが供給される。
パージガスは燃料配管15から燃料極7に導かれ、燃料ガスを燃料極7から追い出す。追い出された燃料ガスは、排出燃料用遮断弁27が閉じられているため、排出燃料配管18およびベントライン25を介して外部に放出される。
一方、SOFC空気供給弁9および排出空気用遮断弁14が閉じられているため、空気極6への空気の流入および流出は遮断される。
燃料ガスおよび空気の供給が遮断されるため、SOFC4における発電は停止される。
また、排出燃料用遮断弁27およびガスタービン用遮断弁39が閉じられているため、マイクロガスタービン30の燃焼器35への排出燃料ガスおよび燃料ガスの供給は停止される。すると、燃焼器35内の燃焼が止まり、燃焼ガスの生成が停止され、タービン36への燃焼ガスの供給も停止される。
タービン36への燃焼ガスの供給が停止されると、タービン36および回転軸37の回転も停止する。
コンプレッサ34は回転軸37とともに回転が止まり、空気の圧縮が停止される。タービン発電機32も回転軸37の停止とともに発電を停止する。
次に、本実施形態の特徴であるマイクロガスタービンの過回転防止制御について説明する。
マイクロガスタービン30の過回転防止制御は、例えば、SOFC複合発電システム1が系統遮断(トリップ)された場合に行われる。
上位コントローラ43は、図2および図7に示すように、SOFC複合発電システム1が系統遮断されると非常停止状態となり、SOFC燃料供給弁16、SOFC空気供給弁9、排出燃料用遮断弁27、ガスタービン用遮断弁39および排出空気用遮断弁14に対して弁を閉じる制御信号を出力する。一方、ベントライン用遮断弁26に対しては弁を開く制御信号を出力する。
また、系統連携インバータ42に、外部系統48と遮断する制御信号を出力する。
上位コントローラ43が上述のように非常停止状態になることがトリガとなり、起動インバータ41の起動インバータコントローラ47は、周波数数検出部45の出力の監視を開始する(検出ステップ)。
具体的には、マイクロガスタービン30の回転数が設計上の許容回転数、例えば1分当たり6万5千回転(65krpm)を超えたか否かを判定する。
排出空気用遮断弁14は、排出燃料用遮断弁27およびガスタービン用遮断弁39と比較して制御する流体流量が大きく、制御信号が入力されてから完全に閉じられるまでに時間を要する。例えば、制御信号が入力されてから排出空気用遮断弁14が閉じられるまでに約2秒程度の時間を要する。
一方、排出燃料用遮断弁27およびガスタービン用遮断弁39は、排出空気用遮断弁14よりも早く閉じられる。
そのため、燃焼器35への排出燃料ガスおよび燃料ガスの供給が止められた後も、数秒の間は燃焼器35に高温の排出空気が供給されつづける。つまり、上述のように排出空気用遮断弁14を閉じるのに時間がかかることと、排出空気の流量が、排出燃料ガスおよび燃料ガスの流量よりも大きいことから、排出燃料ガス等の供給が止められた後も、しばらくの間、高温の排出空気が燃焼器35に供給される。
燃焼器35に供給された高温の排出空気は、燃焼器35を通過してタービン36に流入する。タービン36は高温の排出空気により回転駆動され、回転軸37に回転駆動力が伝達される。この排出空気による回転駆動力の発生は、タービン36に排出空気が供給されている間は継続される。つまり、上位コントローラ43から制御信号が出力されてから数秒の間、マイクロガスタービン30の回転駆動は継続される。
ここで、燃焼器35からタービン36に供給される燃焼ガスの温度が約900℃であって、燃焼器35に供給される排出空気の温度が約600℃である。そのため、排出空気が供給されたタービン36は、燃焼ガスが供給されたときに近い回転駆動力を発生する。
一方、タービン発電機32は、系統連携インバータ42において系統遮断されるため、回転軸37に対する負荷が低減される。
系統連携インバータ42における系統遮断は、上位コントローラ43から制御信号が入力されると、即座に行われる。そのため、回転軸37に対する負荷も、上位コントローラ43から制御信号が出力されると、間を置かずに軽減される。
このように、マイクロガスタービン30の回転駆動が継続されている間に、回転軸37に対する負荷が軽減されると、マイクロガスタービン30の回転数は上昇する。回転軸37の回転数が上昇すると、タービン発電機32により発電される電力の周波数は、回転軸37の回転数に比例して上昇する。
周波数数検出部45は、この発電された電力の周波数を検出し、検出結果を起動インバータコントローラ47に出力する。
起動インバータコントローラ47は、入力された検出結果からマイクロガスタービン30の回転数が設計上の許容回転数を超えたと判断した場合には、過回転防止制御を開始する。
具体的には、タービン発電機32が発電した電力を一定の周期で断続的に回生抵抗器46に供給し、電力を熱に変換して消費する(消費ステップ)。
すると、回転軸37に対する負荷が増加し、マイクロガスタービン30の回転数上昇が抑制される。つまり、マイクロガスタービン30の過回転が防止される。
タービン36への排出空気の供給量が減少すると、タービン36で発生する回転駆動力が低下し、回転軸37の回転数も低下する。回転軸37の回転数が低下すると、タービン発電機32で発電される電力の周波数も低下し、周波数の低下は周波数数検出部45に検出される。
起動インバータコントローラ47は、入力された検出結果から、マイクロガスタービン30の回転数が所定の回転数、例えば60krpmを下回ったと判断した場合には、過回転防止制御を終了する。
具体的には、回生抵抗器46への電力の供給を停止する。
このような制御を行うことにより、以後に述べる第2の実施形態における制御と比較して、次ぎに述べる点で有利となる。
まず、上位コントローラ43と、起動インバータコントローラ47との間での回転数制御の干渉を防止することができる。
上位コントローラ43における過回転検出待ちによる時間切れの発生を防止できる。
起動インバータにおける回転数の誤検知による誤作動を防止できる。
回生抵抗器46の保護機構を設ける必要がなく、エラーコードを簡素化できる。
上記の構成によれば、系統遮断によりタービン発電機32の負荷が減少して、マイクロガスタービン30の回転数が上昇した場合に、タービン発電機32が発電した電力は電力消費部に消費される。すると、タービン発電機32の負荷の減少が低減され、マイクロガスタービン30にかかる負荷の減少が低減される。そのため、マイクロガスタービン30の回転数上昇を抑制することができる。
タービン発電機32が発電した電力の周波数は、マイクロガスタービン30の回転数に応じて変化するため、タービン発電機32が発電した電力の周波数を検出することにより、マイクロガスタービン30の回転数を検出することができる。これにより、マイクロガスタービン30の回転軸37の回転数を直接検出する方法と比較して、電気的にマイクロガスタービン30の回転数を検出することができ、マイクロガスタービン30の回転数の上昇抑制する制御が容易となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係るSOFC複合発電システムについて図8および図9を参照して説明する。
本実施形態のSOFC複合発電システムの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、過回転防止制御の方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図8および図9を用いて過回転防止制御およびその構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図8は、本実施形態のSOFC複合発電システムにおけるタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。
SOFC複合発電システム(複合発電システム)101のタービンインバータ部133は、図8に示すように、タービン発電機32が発電した電力の周波数を、外部系統の周波数に変換するとともに、マイクロガスタービン30の起動時にタービン発電機32に電力を供給し、コンプレッサ34を回転駆動させるものである。
さらに、タービン発電機32と外部系統との系統遮断(トリップ)が行われたときに、タービン発電機32が発電した電力を吸収するものでもある。
図3は、図2のタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。
タービンインバータ部133には、起動インバータ141と、系統連携インバータ42と、上位コントローラ143とが設けられている。
起動インバータ141は、マイクロガスタービン30の起動時にタービン発電機32に電力を供給するとともに、トリップ時にタービン発電機32が発電した電力を吸収するものである。起動インバータ141は、タービン発電機32および系統連携インバータと電気的に接続されているとともに、上位コントローラ143との間で信号の伝達が可能に接続されている。
起動インバータ141には、起動インバータ回路部44と、周波数数検出部45と、回生抵抗器46と、起動インバータコントローラ147と、が設けられている。
起動インバータコントローラ147は、起動インバータ回路部44を制御してタービン発電機32に供給する電力の周波数を制御するとともに、回生抵抗器46への電力の供給を制御するものである。
上位コントローラ143には、マイクロガスタービン30の回転軸37の回転数を検出する回転数検出部(検出部)145が設けられている。上位コントローラ143は、起動インバータ141や、系統連携インバータ42や、各種制御弁等を制御するとともに、回転数検出部145の検出結果に基づいて回生抵抗器46への電力の供給を制御するものである。
次に、本実施形態の特徴であるマイクロガスタービンの過回転防止制御について説明する。
なお、上記の構成からなるSOFC複合発電システム101における発電の概略、および、SOFC複合発電システムが外部系統と系統遮断された場合については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
マイクロガスタービン30の過回転防止制御は、以下のいずれかの条件が満たされると制御が開始される(検出ステップ)。
まず、SOFC複合発電システム1が系統遮断(トリップ)されることにより、上位コントローラ143が非常停止状態になった場合に、過回転防止制御が開始される。
SOFC複合発電システム1が系統遮断されると、第1の実施形態において説明したように、その後にマイクロガスタービン30の回転数が上昇する。そのため、上位コントローラ143が非常停止状態になると同時に過回転防止制御を行うことで、マイクロガスタービン30の回転数上昇を効果的に抑制できる。
なお、この条件を満たしたことにより過回転防止制御が開始された場合には、予め定めた所定期間の間は過回転防止制御を継続することとする。そのため、所定期間中に、後述する過回転防止制御を終了する条件が満たされても、過回転防止制御は継続され、マイクロガスタービン30の回転数上昇を効果的に抑制できる。
上位コントローラ143が、マイクロガスタービン30の過回転を検出した場合に、過回転防止制御が開始される(検出ステップ)。
具体的には、上位コントローラ143は、回転数検出部145の検出結果に基づいて、マイクロガスタービン30の回転数が設計上の許容回転数、例えば1分当たり6万5千回転(65krpm)を超えたと判断した場合に、過回転防止制御が開始される。そのため、系統遮断がされていない場合、あるいは、何らかの事情で上位コントローラ143が非常停止状態にならない場合でも、マイクロガスタービン30の回転数上昇を抑制できる。
第1の実施形態と同様に、起動インバータ141が、マイクロガスタービン30の過回転を検出した場合に、過回転防止制御が開始される(検出ステップ)。
具体的には、起動インバータコントローラ147は、周波数検出部45の検出結果に基づいて、マイクロガスタービン30の回転数が設計上の許容回転数を超えたと判断した場合に、過回転防止制御が開始される。そのため、系統遮断がされていない場合、あるいは、何らかの事情で上位コントローラ143が非常停止状態にならない場合でも、マイクロガスタービン30の回転数上昇を抑制できる。
過回転防止制御が開始されると、第1の実施形態と同様に、タービン発電機32が発電した電力は一定の周期で断続的に回生抵抗器46に供給され、電力は熱に変換され消費される(消費ステップ)。
その後、以下のいずれかの条件が満たされると、マイクロガスタービン30の過回転防止制御が終了される。
上位コントローラ143が、回転数検出部145の検出結果に基づいてマイクロガスタービン30の回転が、所定の回転数、例えば60krpmを下回ったと判断した場合には、過回転防止制御を終了する。
あるいは、起動インバータコントローラ147は、周波数検出部45の検出結果から、マイクロガスタービン30の回転数が所定の回転数、例えば60krpmを下回ったと判断した場合には、過回転防止制御を終了する。
上記の構成によれば、タービン発電機32と外部系統48とが切り離された際に、タービン発電機32が発電した電力を回生抵抗器46で消費することにより、マイクロガスタービン30の回転数が変化する前に、外部系統48との切り離しによるタービン発電機32の負荷の減少を低減することができ、マイクロガスタービン30の回転数上昇を抑制することができる。
回転軸37の回転数を直接検出することにより、マイクロガスタービン30の回転数を検出することができる。これにより、タービン発電機32が発電した電力の周波数によりマイクロガスタービン30の回転数を検出する方法と比較して、直接的にマイクロガスタービン30の回転数を検出することができる。
本発明の第1の実施形態に係るSOFC複合発電システムの概略を説明する模式図である。 図1のタービン発電機およびタービンインバータ部を説明する模式図である。 図2のタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。 図2のタービン発電機により発電された電力の周波数を説明する模式図である。 直流に変換された図2のタービン発電機により発電された電力を説明する模式図である。 図2の系統連携インバータから出力される電力の周波数を説明する模式図である。 図1のSOFC複合発電システムが系統遮断された状態を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態のSOFC複合発電システムにおけるタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。 図2のタービンインバータ部の構成を説明する模式図である。
符号の説明
1,101 SOFC複合発電システム(複合発電システム)
4 SOFC(固体酸化物型燃料電池)
30 マイクロガスタービン(ガスタービン)
32 タービン発電機
33,133 タービンインバータ部(電力消費部)
34 コンプレッサ
35 燃焼器
36 タービン
37 回転軸
45 周波数数検出部(検出部)
46 回生抵抗器(電力消費部)
145 回転数検出部(検出部)

Claims (5)

  1. 空気極に空気が供給されるとともに燃料極に燃料ガスが供給されることにより発電を行う固体酸化物型燃料電池と、
    圧縮した空気を前記空気極に供給するコンプレッサと、前記空気極から排出された排出空気と少なくとも前記燃料極から排出された排出燃料ガスとが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器から排出された前記燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、前記コンプレッサおよび前記タービンを回転可能に支持する回転軸と、が設けられたガスタービンと、
    該回転軸により回転駆動されるタービン発電機と、
    前記ガスタービンの回転数を検出する検出部と、
    該検出部の検出結果に基づいて、前記タービン発電機が発電した電力を消費する電力消費部と、
    が設けられたことを特徴とする複合発電システム。
  2. 前記検出部は、前記タービン発電機が発電した電力の周波数を検出することを特徴とする請求項1記載の複合発電システム。
  3. 前記検出部は、前記回転軸の回転数を検出することを特徴とする請求項1記載の複合発電システム。
  4. 前記タービン発電機と外部の系統とは、接続および切り離し可能とされ、
    前記電力消費部は、前記タービン発電機と外部の系統とが切り離された際に、前記タービン発電機が発電した電力を消費することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の複合発電システム。
  5. 空気極に空気が供給されるとともに燃料極に燃料ガスが供給されることにより発電を行う固体酸化物型燃料電池と、
    圧縮した空気を前記空気極に供給するコンプレッサと、前記空気極から排出された排出空気と少なくとも前記燃料極から排出された排出燃料ガスとが供給され、高温の燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼器から排出された前記燃焼ガスにより回転駆動されるタービンと、前記コンプレッサおよび前記タービンを回転可能に支持する回転軸と、が設けられたガスタービンと、
    該回転軸により回転駆動されるタービン発電機と、
    が設けられた複合発電システムの制御方法であって、
    前記ガスタービンの回転数の上昇を検出する検出ステップと、
    回転数の上昇に基づいて、前記タービン発電機が発電した電力を消費する消費ステップと、
    が設けられたことを特徴とする複合発電システムの制御方法。
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