JP2008292585A - 記録媒体加熱搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置、及びその記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】進入する記録媒体を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルム1と、前記エンドレスフィルム1を加圧するようにして記録媒体を搬送する方向に回動する加圧部材2と、前記加圧部材2に前記エンドレスフィルム1を介して当接してニップ部(N)を形成する前記エンドレスフィルム1の内部に固設されて加熱される当接部材3と、前記エンドレスフィルム1の幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段4を備える。
【選択図】図1
【解決手段】進入する記録媒体を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルム1と、前記エンドレスフィルム1を加圧するようにして記録媒体を搬送する方向に回動する加圧部材2と、前記加圧部材2に前記エンドレスフィルム1を介して当接してニップ部(N)を形成する前記エンドレスフィルム1の内部に固設されて加熱される当接部材3と、前記エンドレスフィルム1の幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段4を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する乾燥装置や定着装置等の記録媒体加熱搬送装置、及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の複写機等の画像形成装置には、記録媒体上のトナー画像を加圧しながら加熱して熱定着して搬送する記録媒体加熱搬送装置(定着装置)が用いられる。
定着装置は、立ち上がり時間が短いオンデマンド方式が広く知られている(特許文献1参照)。
オンデマンド方式の定着装置は、定着部材としてのエンドレスフィルムの定着フィルム、加圧部材の加圧ローラ、加熱手段であるセラミックヒータ等のヒータ等で構成されている。ヒータは、定着フィルムの内部に設置され、定着フィルムを介して加圧ローラに当接してニップ部を形成すると、共に定着フィルムを加熱する。
そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー画像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に熱定着される。
上述した従来のオンデマンド方式の定着装置は、加熱手段のヒータ等のメンテナンスでの交換性が悪かった。
ヒータの寿命は有限であるために、定着装置においては、しばしばヒータを交換するメンテナンスが行われる。然し、ヒータは定着フィルムを介して加圧ローラに圧接している為に、圧力がかかった状態のヒータをそのまま長手方向の幅方向に引き抜くことが難しかった。
このような不具合を解決する為に、ヒータと加圧ローラとの圧力を解除する機構を設ける方策も考えられる。即ち、圧力解除機構を操作してヒータと加圧ローラとの圧力を解除した後に、装置からヒータを取り出すことが出来る。
然し、その場合には、圧力解除機構を設置するためのコストやスペースが余計に必要になってしまうことになる。
特に、従来のオンデマンド方式の定着装置は、ヒータに対して加圧部材による圧力が常にかかっている状態であって、ジャム処理時や輸送時等にヒータが破損しやすい構成となっている。
そこで、励磁コイルに対向して電磁誘導加熱される誘導加熱板を、定着フィルムの内部に設置して、定着フィルムを介して加圧ローラに当接させてニップ部を形成するとともに定着フィルムを加熱することも提案されている(特許文献2参照)。
この技術は、誘導加熱板を電磁誘導加熱する励磁コイルがニップ部を形成する機能を有しておらず、励磁コイルには直接的に加圧部材による圧力が作用しないものの、上述した問題を直接的に解決するための方策は開示されていない。
定着装置は、立ち上がり時間が短いオンデマンド方式が広く知られている(特許文献1参照)。
オンデマンド方式の定着装置は、定着部材としてのエンドレスフィルムの定着フィルム、加圧部材の加圧ローラ、加熱手段であるセラミックヒータ等のヒータ等で構成されている。ヒータは、定着フィルムの内部に設置され、定着フィルムを介して加圧ローラに当接してニップ部を形成すると、共に定着フィルムを加熱する。
そして、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー画像は、ニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に熱定着される。
上述した従来のオンデマンド方式の定着装置は、加熱手段のヒータ等のメンテナンスでの交換性が悪かった。
ヒータの寿命は有限であるために、定着装置においては、しばしばヒータを交換するメンテナンスが行われる。然し、ヒータは定着フィルムを介して加圧ローラに圧接している為に、圧力がかかった状態のヒータをそのまま長手方向の幅方向に引き抜くことが難しかった。
このような不具合を解決する為に、ヒータと加圧ローラとの圧力を解除する機構を設ける方策も考えられる。即ち、圧力解除機構を操作してヒータと加圧ローラとの圧力を解除した後に、装置からヒータを取り出すことが出来る。
然し、その場合には、圧力解除機構を設置するためのコストやスペースが余計に必要になってしまうことになる。
特に、従来のオンデマンド方式の定着装置は、ヒータに対して加圧部材による圧力が常にかかっている状態であって、ジャム処理時や輸送時等にヒータが破損しやすい構成となっている。
そこで、励磁コイルに対向して電磁誘導加熱される誘導加熱板を、定着フィルムの内部に設置して、定着フィルムを介して加圧ローラに当接させてニップ部を形成するとともに定着フィルムを加熱することも提案されている(特許文献2参照)。
この技術は、誘導加熱板を電磁誘導加熱する励磁コイルがニップ部を形成する機能を有しておらず、励磁コイルには直接的に加圧部材による圧力が作用しないものの、上述した問題を直接的に解決するための方策は開示されていない。
定着装置において、非通紙部である端部の昇温を防ぎ、ホットオフセットを防止して定着部材の寿命を延ばす技術も開示されている(特許文献3参照)。
これは、小サイズ紙の連続通紙時における非通紙部である端部の温度上昇の対策として、長手方向に分割配置される複数個の冷却部材によって、温度分布に応じて接離することで、温度の均一化を図っている。
然し、加熱し過ぎた定着部材を冷却させるということは、加熱の為にヒータに流した電力が無駄になってしまう。
そこで、定着部材を加熱するヒータを複数本配置して、連続通紙する時の定着部材の温度落ち込み防止、及び小サイズ紙を連続通紙する時の非通紙部である端部の昇温を防止することも提案されている(特許文献4参照)。これは、複数本のヒータを制御することで、定着部材の中央部と端部温度を一定に保つようになっている。
然し、定着部材は、中央部から端部への熱伝達を防ぐことができないので、小サイズ紙連続通紙時の非通紙部の温度上昇は、少なからず発生してしまう。
特開平3−144479号公報
特開平9−185984号公報
特開2002−6656公報
特開2006−106725公報
これは、小サイズ紙の連続通紙時における非通紙部である端部の温度上昇の対策として、長手方向に分割配置される複数個の冷却部材によって、温度分布に応じて接離することで、温度の均一化を図っている。
然し、加熱し過ぎた定着部材を冷却させるということは、加熱の為にヒータに流した電力が無駄になってしまう。
そこで、定着部材を加熱するヒータを複数本配置して、連続通紙する時の定着部材の温度落ち込み防止、及び小サイズ紙を連続通紙する時の非通紙部である端部の昇温を防止することも提案されている(特許文献4参照)。これは、複数本のヒータを制御することで、定着部材の中央部と端部温度を一定に保つようになっている。
然し、定着部材は、中央部から端部への熱伝達を防ぐことができないので、小サイズ紙連続通紙時の非通紙部の温度上昇は、少なからず発生してしまう。
従来の記録媒体加熱搬送装置、及びその記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置は、立ち上げ時間が短くなっても加熱手段の交換性が悪くコストやスペースが余計に必要になる。そして、小サイズ紙の連続通紙による非通紙部である端部の昇温防止に電力が無駄に使用され、端部の温度上昇は少なからず発生してしまうと言う問題が発生していた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置、及びその記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置、及びその記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する記録媒体加熱搬送装置において、進入する記録媒体を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルムと、前記エンドレスフィルムとの間で記録媒体を加圧しつつ搬送するために回転する加圧部材と、前記加圧部材に前記エンドレスフィルムを介して当接してニップ部を形成する前記エンドレスフィルムの内部に配置されて加熱手段により加熱される当接部材と、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置されて前記エンドレスフィルムの温度を検知する温度検知手段を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記記録媒体上のトナー画像を加熱して溶融する定着フィルムを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムは、表面に離型層を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加圧部材は、記録媒体上のトナー画像を加圧する加圧ローラを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置されて前記エンドレスフィルムの温度を検知する温度検知手段を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記記録媒体上のトナー画像を加熱して溶融する定着フィルムを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムは、表面に離型層を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加圧部材は、記録媒体上のトナー画像を加圧する加圧ローラを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、金属又は樹脂材で板厚が0.09mm以上で0.11mm以下のコ字形状であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、前記エンドレスフィルムの内部に配置された保持部材により保持されることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、加熱する加熱手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、請求項8に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加熱手段は、赤外線を発光する赤外線ヒータと、前記赤外線ヒータの発光する赤外線を前記当接部材に反射して加熱する反射板を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至9の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、伝達する熱を調節する切換手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項11に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達部材を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、前記エンドレスフィルムの内部に配置された保持部材により保持されることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、加熱する加熱手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、請求項8に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加熱手段は、赤外線を発光する赤外線ヒータと、前記赤外線ヒータの発光する赤外線を前記当接部材に反射して加熱する反射板を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至9の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、伝達する熱を調節する切換手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項11に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達部材を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項12に記載の本発明は、請求項11に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達部材は、ヒートパイプを備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項13に記載の本発明は、請求項11又は12に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達部材は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部に形成する前記当接部材と一体の接続部に接する一端部と、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部に接する他端部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項14に記載の本発明は、請求項13に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記他端部は、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部でかつ前記温度検出手段よりも回動方向の上流側に接する接触部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項15に記載の本発明は、請求項11乃至14の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記当接部材に一体の前記接続部と前記熱伝達部材の前記一端部を接続又は離間する接離駆動手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項16に記載の本発明は、請求項15に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記接離駆動手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記接続部と前記一端部の接続又は離間させる制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項13に記載の本発明は、請求項11又は12に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達部材は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部に形成する前記当接部材と一体の接続部に接する一端部と、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部に接する他端部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項14に記載の本発明は、請求項13に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記他端部は、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部でかつ前記温度検出手段よりも回動方向の上流側に接する接触部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項15に記載の本発明は、請求項11乃至14の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記当接部材に一体の前記接続部と前記熱伝達部材の前記一端部を接続又は離間する接離駆動手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項16に記載の本発明は、請求項15に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記接離駆動手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記接続部と前記一端部の接続又は離間させる制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項17に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記反射板を分割して前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側を内側に傾斜可能に保持される端部傾斜反射板を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項18に記載の本発明は、請求項17に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部傾斜反射板は、前記反射板の端部側の上部を覆う重複部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項19に記載の本発明は、請求項17又は18に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記端部傾斜反射板を内側に傾斜させる角度を変更する傾斜角度変更手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項20に記載の本発明は、請求項19に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記傾斜角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部傾斜反射板の傾斜角度を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項18に記載の本発明は、請求項17に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部傾斜反射板は、前記反射板の端部側の上部を覆う重複部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項19に記載の本発明は、請求項17又は18に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記端部傾斜反射板を内側に傾斜させる角度を変更する傾斜角度変更手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項20に記載の本発明は、請求項19に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記傾斜角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部傾斜反射板の傾斜角度を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項21に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側で前記反射板の内側に配置されて回動可能に保持される端部回動反射板を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項22に記載の本発明は、請求項21に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部回動反射板は、前記端部回動反射板の回動角度を変更する回動角度変更手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項23に記載の本発明は、請求項21又は22に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記回動角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部回動反射板の回動角度を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項24に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記当接部材3の端部側から外気を吹き付けるファンを備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項22に記載の本発明は、請求項21に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部回動反射板は、前記端部回動反射板の回動角度を変更する回動角度変更手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項23に記載の本発明は、請求項21又は22に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記回動角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部回動反射板の回動角度を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項24に記載の本発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記当接部材3の端部側から外気を吹き付けるファンを備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項25に記載の本発明は、請求項24に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記ファンは、前記ファンの外気吹き付け動作を変更する外気吹き付け動作変更手段を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項26に記載の本発明は、請求項25に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記外気吹き付け動作変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記外気吹き付け動作変更手段の外気吹き付け動作を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項27に記載の本発明は、請求項24、25又は26に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記ファンは、装置内の内気を排出するファンを兼用する記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項28に記載の本発明は、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで記録画像を形成する記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する請求項1乃至27の何れか一項に記載の前記記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置であることを特徴とする。
請求項29に記載の本発明は、請求項28に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで記録画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
請求項26に記載の本発明は、請求項25に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記外気吹き付け動作変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個を配置する前記温度検知手段の検知する温度によって前記外気吹き付け動作変更手段の外気吹き付け動作を変更する前記制御部を備える記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項27に記載の本発明は、請求項24、25又は26に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記ファンは、装置内の内気を排出するファンを兼用する記録媒体加熱搬送装置であることを特徴とする。
請求項28に記載の本発明は、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで記録画像を形成する記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する請求項1乃至27の何れか一項に記載の前記記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置であることを特徴とする。
請求項29に記載の本発明は、請求項28に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで記録画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置、及びその記録媒体加熱搬送装置を備える画像形成装置を提供することが出来る。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の基本構成の断面図である。図2は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の熱伝達部材40の基本構成図である。図3は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の接離駆動手段81の基本構成の平面図である。図4は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の接離駆動手段81の基本構成の斜視図である。
図1乃至図4において、記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する記録媒体加熱搬送装置10としての定着装置116は、進入する記録媒体(P)としての記録用紙を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルム1を備えている。エンドレスフィルム1を加圧するようにして記録媒体を搬送する方向に回動する加圧部材2の加圧ローラ20を備えている。更に、加圧部材2にエンドレスフィルム1を介して当接してニップ部(N)を形成するエンドレスフィルム1の内部に固設されて加熱される当接部材3(加熱板)を備えている。更に、エンドレスフィルム1の幅方向(記録媒体搬送方向と直交する方向)の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段4を備えている。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の基本構成の断面図である。図2は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の熱伝達部材40の基本構成図である。図3は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の接離駆動手段81の基本構成の平面図である。図4は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の接離駆動手段81の基本構成の斜視図である。
図1乃至図4において、記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する記録媒体加熱搬送装置10としての定着装置116は、進入する記録媒体(P)としての記録用紙を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルム1を備えている。エンドレスフィルム1を加圧するようにして記録媒体を搬送する方向に回動する加圧部材2の加圧ローラ20を備えている。更に、加圧部材2にエンドレスフィルム1を介して当接してニップ部(N)を形成するエンドレスフィルム1の内部に固設されて加熱される当接部材3(加熱板)を備えている。更に、エンドレスフィルム1の幅方向(記録媒体搬送方向と直交する方向)の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段4を備えている。
エンドレスフィルム1は、記録媒体の搬送方向の矢印A方向と直交するエンドレスフィルム1の幅方向にエンドレスフィルム1の温度を検知する複数個の温度検知手段5のサーミスタを備えている。
熱伝達手段4である熱伝達部材40を構成するヒートパイプは、一端部41をエンドレスフィルム1の矢印D方向の幅方向の端部に形成する当接部材3と一体の接続部30に接する。そして、他端部42をエンドレスフィルム1の幅方向の中央部に接触部43で接するようにして、エンドレスフィルム1の幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する(図2を参照)。
他端部42は、エンドレスフィルム1の幅方向の中央部でかつ温度検出手段5よりも矢印C方向の回動方向の上流側に接触部43で接するから、設定温度を確実に維持することが出来る。
熱伝達手段4は、伝達する熱を調節する切換手段8である接離駆動手段81を備えている(図3と図4を参照)。接離駆動手段81は、当接部材3に一体の接続部30と熱伝達部材40の一端部41を接続又は離間するソレノイド85を備えている。そして、接離駆動手段81は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個配置された温度検知手段5の検知する温度によって接続部30と一端部41を接続又は離間させる制御部80を備えている。
熱伝達手段4である熱伝達部材40を構成するヒートパイプは、一端部41をエンドレスフィルム1の矢印D方向の幅方向の端部に形成する当接部材3と一体の接続部30に接する。そして、他端部42をエンドレスフィルム1の幅方向の中央部に接触部43で接するようにして、エンドレスフィルム1の幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する(図2を参照)。
他端部42は、エンドレスフィルム1の幅方向の中央部でかつ温度検出手段5よりも矢印C方向の回動方向の上流側に接触部43で接するから、設定温度を確実に維持することが出来る。
熱伝達手段4は、伝達する熱を調節する切換手段8である接離駆動手段81を備えている(図3と図4を参照)。接離駆動手段81は、当接部材3に一体の接続部30と熱伝達部材40の一端部41を接続又は離間するソレノイド85を備えている。そして、接離駆動手段81は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個配置された温度検知手段5の検知する温度によって接続部30と一端部41を接続又は離間させる制御部80を備えている。
図1に図示するように、矢印A方向に進入する記録媒体Pは、ガイド板13、14に案内されて搬送方向に回転駆動される加圧ローラ20で加圧されながら当接部材3で加熱されて搬送される。
装置本体と一体の保持部材6は、エンドレスフィルム1の内部に当接部材3、当接部材3を加熱する加熱手段7を着脱可能に保持する。そして、加熱手段7は、赤外線を発光する比較的低価格のハロゲンランプ等の赤外線ヒータ70と、赤外線ヒータ70を包囲するように上方に配置されて赤外線ヒータ70の発光する赤外線を当接部材3に反射して加熱する反射板71を備えている。
定着装置116において、進入する記録媒体上のトナー画像(T)は、矢印B方向に回転駆動される加圧ローラ20と当接部材3とで形成されるニップ部(N)で加圧される。そして、加圧されながら定着フィルム11で記録媒体上に加熱溶融して熱定着されて搬送方向に搬送される。
ここで、エンドレスフィルム1としての定着フィルム11は、薄肉で可撓性を有して矢印C方向の時計方向に回動する。定着フィルム11の材料としては、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等を用いる。
尚、トナー画像(T)に対する離型性、剥離性を担保するために、定着フィルム11の表層に離型層12を形成する。離型層12は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等からなる。
そして、熱容量の低い定着フィルム11を用いることで、更に立ち上がり時間が極めて短いオンデマンドの定着装置116を提供することが出来る。
装置本体と一体の保持部材6は、エンドレスフィルム1の内部に当接部材3、当接部材3を加熱する加熱手段7を着脱可能に保持する。そして、加熱手段7は、赤外線を発光する比較的低価格のハロゲンランプ等の赤外線ヒータ70と、赤外線ヒータ70を包囲するように上方に配置されて赤外線ヒータ70の発光する赤外線を当接部材3に反射して加熱する反射板71を備えている。
定着装置116において、進入する記録媒体上のトナー画像(T)は、矢印B方向に回転駆動される加圧ローラ20と当接部材3とで形成されるニップ部(N)で加圧される。そして、加圧されながら定着フィルム11で記録媒体上に加熱溶融して熱定着されて搬送方向に搬送される。
ここで、エンドレスフィルム1としての定着フィルム11は、薄肉で可撓性を有して矢印C方向の時計方向に回動する。定着フィルム11の材料としては、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等を用いる。
尚、トナー画像(T)に対する離型性、剥離性を担保するために、定着フィルム11の表層に離型層12を形成する。離型層12は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等からなる。
そして、熱容量の低い定着フィルム11を用いることで、更に立ち上がり時間が極めて短いオンデマンドの定着装置116を提供することが出来る。
定着フィルム21の内部の内周面側には、加熱手段7の赤外線ヒータ70、当接部材3の加熱板、反射板71、保持部材6等が固設されている。そして、定着フィルム11は、当接部材3の加熱板に押圧されて、加圧ローラ20との間にニップ部(N)を形成する構成になっているから、簡易な構成で加熱手段7である赤外線ヒータ70は交換性も優れている。
当接部材3は、金属材又はセラミックやポリイミド樹脂材であって、板厚が0.09mm以上で0.11mm以下の加工が容易で耐久性にも優れたコ字形状又は円形状を備えている。そして、比較的低価格のハロゲンランプ等の赤外線ヒータ70の輻射熱で加熱されるとともに、定着フィルム11を介して加圧ローラ20に当接して所望のニップ部(N)を形成する。
従って、熱容量も少なく立ち上げ時間が更に短く、耐久性にも優れた定着装置116を提供することが出来る。
当接部材3は、金属材又はセラミックやポリイミド樹脂材であって、板厚が0.09mm以上で0.11mm以下の加工が容易で耐久性にも優れたコ字形状又は円形状を備えている。そして、比較的低価格のハロゲンランプ等の赤外線ヒータ70の輻射熱で加熱されるとともに、定着フィルム11を介して加圧ローラ20に当接して所望のニップ部(N)を形成する。
従って、熱容量も少なく立ち上げ時間が更に短く、耐久性にも優れた定着装置116を提供することが出来る。
定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、定着フィルム1の幅方向の中央部と端部に配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知すると、制御部80がソレノイド85の通電をオン(ON)して切り換える。そして、当接部材3に一体の接続部30を矢印E方向に押圧して回動する。そして、接続部30と熱伝達部材40の一端部41を接触させることにより、端部の熱を中央部に伝達させて端部温度の上昇を防止する。熱伝達部材40としてヒートパイプを使用することで、伝達時の熱を効率良く循環さてエネルギーのロスを防止することが出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体(P)である記録用紙の連続通紙時には端部の熱を中央部に伝達させて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知すると、制御部80がソレノイド85の通電をオン(ON)して切り換える。そして、当接部材3に一体の接続部30を矢印E方向に押圧して回動する。そして、接続部30と熱伝達部材40の一端部41を接触させることにより、端部の熱を中央部に伝達させて端部温度の上昇を防止する。熱伝達部材40としてヒートパイプを使用することで、伝達時の熱を効率良く循環さてエネルギーのロスを防止することが出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体(P)である記録用紙の連続通紙時には端部の熱を中央部に伝達させて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
図5は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部傾斜反射板72の基本構成の正面図である。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部傾斜反射板72の基本構成の側面図である。
図7は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部傾斜反射板72の基本構成の斜視図である。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の傾斜角度変更手段82の基本構成図である。
図5乃至図8において、熱伝達手段4は、反射板71の幅方向中心部を中心として両端部に位置する端部傾斜反射板72を夫々矢印Fで示す内側に傾斜(回動)可能に構成されている。
端部傾斜反射板72は、反射板71の端部側の上部を覆う重複部73を備えて、反射板71に回動軸75で矢印F方向に反射面に隙間が生じないように回動可能に保持されている。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部傾斜反射板72の基本構成の側面図である。
図7は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部傾斜反射板72の基本構成の斜視図である。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の傾斜角度変更手段82の基本構成図である。
図5乃至図8において、熱伝達手段4は、反射板71の幅方向中心部を中心として両端部に位置する端部傾斜反射板72を夫々矢印Fで示す内側に傾斜(回動)可能に構成されている。
端部傾斜反射板72は、反射板71の端部側の上部を覆う重複部73を備えて、反射板71に回動軸75で矢印F方向に反射面に隙間が生じないように回動可能に保持されている。
図8に示した傾斜角度変更手段82は、端部傾斜反射板72を矢印F方向に所定の傾斜角度になるように回動する駆動源となるソレノイド87を備えている。傾斜角度変更手段82は、幅方向に複数個配置された温度検知手段5の検知する温度によって端部傾斜反射板72を所定の傾斜角度まで傾斜させる制御部80を備えている。
エンドレスフィルム1としての定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、エンドレスフィルム1の幅方向中央部と端部に夫々配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知して設定温度を超えると、切換手段8の傾斜角度変更手段82の制御部80でソレノイド87の通電をオン(ON)して切り換える。
ソレノイド87のオンオフにより突出入するロッド(プランジャ)90から突設したピンが、回動軸91を中心として回動自在に支持されたく字型のリンク機構92の一端に設けた長穴に嵌合すると共に、端部傾斜反射板72の連結部材77がリンク機構92の他端に設けた長穴に嵌合する。
エンドレスフィルム1としての定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、エンドレスフィルム1の幅方向中央部と端部に夫々配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知して設定温度を超えると、切換手段8の傾斜角度変更手段82の制御部80でソレノイド87の通電をオン(ON)して切り換える。
ソレノイド87のオンオフにより突出入するロッド(プランジャ)90から突設したピンが、回動軸91を中心として回動自在に支持されたく字型のリンク機構92の一端に設けた長穴に嵌合すると共に、端部傾斜反射板72の連結部材77がリンク機構92の他端に設けた長穴に嵌合する。
ソレノイド87がオン(ON)すると、ロッド90が矢印K方向に作動する。そして、回動軸91を回動中心にして矢印L方向に回動するリンク機構92により端部傾斜反射板72の連結部材77を矢印M方向に押し下げる。
このようなソレノイド87のオン(ON)の作動で、端部傾斜反射板72は、矢印F方向に所定の傾斜角度になるように回動して傾き、端部側の加熱手段7の赤外線ヒータ70からの赤外線を真下ではなく中央部に向けて反射する。よって、赤外線ヒータ70からの熱は、中央部に集められ、端部温度上昇を防止する。また、端部の熱を中央部に集めているので、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力で済み、エネルギーのロスを防止する。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体の連続通紙時には端部の熱を中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
このようなソレノイド87のオン(ON)の作動で、端部傾斜反射板72は、矢印F方向に所定の傾斜角度になるように回動して傾き、端部側の加熱手段7の赤外線ヒータ70からの赤外線を真下ではなく中央部に向けて反射する。よって、赤外線ヒータ70からの熱は、中央部に集められ、端部温度上昇を防止する。また、端部の熱を中央部に集めているので、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力で済み、エネルギーのロスを防止する。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体の連続通紙時には端部の熱を中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
図9は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部回動反射板74の基本構成図である。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部回動反射板74が回動角度を変更した状態の基本構成図である。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部回動反射板74の基本構成の斜視図である。
図9乃至図11において、熱伝達手段4は、エンドレスフィルム1の幅方向の端部側で反射板71の内側に配置されて回動可能に保持される端部回動反射板74を備えている。
端部回動反射板74は、円弧状に湾曲した反射板71の内側に配置されて回動軸76により矢印G方向に回動可能に保持されている。この例では、回動軸76は保持部材6を貫通している。
回動角度変更手段83は、端部回動反射板74を矢印G方向に回動するモータ88を備えている。回動角度変更手段83は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個配置された温度検知手段5の検知する温度によって端部回動反射板74を所定の回動角度まで回動する制御部80を備えている。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部回動反射板74が回動角度を変更した状態の基本構成図である。
図11は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10の端部回動反射板74の基本構成の斜視図である。
図9乃至図11において、熱伝達手段4は、エンドレスフィルム1の幅方向の端部側で反射板71の内側に配置されて回動可能に保持される端部回動反射板74を備えている。
端部回動反射板74は、円弧状に湾曲した反射板71の内側に配置されて回動軸76により矢印G方向に回動可能に保持されている。この例では、回動軸76は保持部材6を貫通している。
回動角度変更手段83は、端部回動反射板74を矢印G方向に回動するモータ88を備えている。回動角度変更手段83は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個配置された温度検知手段5の検知する温度によって端部回動反射板74を所定の回動角度まで回動する制御部80を備えている。
エンドレスフィルム1としての定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、エンドレスフィルム1の幅方向の中央部と端部に配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体(P)の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知して設定温度を超えると、切換手段8の回動角度変更手段83の制御部80でモータ88の通電をオン(ON)して切り換える。そして、端部回動反射板74は、矢印G方向に回動して、端部側の加熱手段7の赤外線ヒータ70からの赤外線をマスク可能にして高い反射率が選択可能になっている。
よって、赤外線ヒータ70の熱は、中央部に集められ、端部の温度上昇を防止する。また、端部の熱を中央部に集めているので、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力で済み、エネルギーのロスを防止する。
又は、小サイズの記録媒体が連続通紙され、温度検知手段5で設定温度を超えると、図示しない前述の端部傾斜反射板72は、内側に傾き、真下ではなく中央部に向けて反射する。そして、当接部材3の端部は端部回動反射板74によってマスクされ、内側に傾いている端部傾斜反射板72へと反射させることにより、更に、赤外線ヒータ70の熱は、中央部に集められ、端部の温度上昇を確実に防止することも出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体の連続通紙時には端部の熱をマスク可能で反射率を選択可能にして中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知して設定温度を超えると、切換手段8の回動角度変更手段83の制御部80でモータ88の通電をオン(ON)して切り換える。そして、端部回動反射板74は、矢印G方向に回動して、端部側の加熱手段7の赤外線ヒータ70からの赤外線をマスク可能にして高い反射率が選択可能になっている。
よって、赤外線ヒータ70の熱は、中央部に集められ、端部の温度上昇を防止する。また、端部の熱を中央部に集めているので、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力で済み、エネルギーのロスを防止する。
又は、小サイズの記録媒体が連続通紙され、温度検知手段5で設定温度を超えると、図示しない前述の端部傾斜反射板72は、内側に傾き、真下ではなく中央部に向けて反射する。そして、当接部材3の端部は端部回動反射板74によってマスクされ、内側に傾いている端部傾斜反射板72へと反射させることにより、更に、赤外線ヒータ70の熱は、中央部に集められ、端部の温度上昇を確実に防止することも出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体の連続通紙時には端部の熱をマスク可能で反射率を選択可能にして中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
図12は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10のファン31の基本構成図である。
図12において、熱伝達手段4は、当接部材3の端部側から外気を吹き付けるファン31を備えている。
ファン31は、当接部材3の端部の外側に配置されて、外気を矢印H方向に吹き付けるように回転可能に保持されている。
外気吹き付け動作変更手段84は、ファン31を矢印H方向に外気を吹き付けるように回転するモータ89を備えている。そして、外気吹き付け動作変更手段84は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個を配置する温度検知手段5の検知する温度によってファン31を回転させる制御部80を備えている。
エンドレスフィルム1としての定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、エンドレスフィルム1の幅方向の中央部と端部に配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体(P)の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
図12において、熱伝達手段4は、当接部材3の端部側から外気を吹き付けるファン31を備えている。
ファン31は、当接部材3の端部の外側に配置されて、外気を矢印H方向に吹き付けるように回転可能に保持されている。
外気吹き付け動作変更手段84は、ファン31を矢印H方向に外気を吹き付けるように回転するモータ89を備えている。そして、外気吹き付け動作変更手段84は、エンドレスフィルム1の幅方向に複数個を配置する温度検知手段5の検知する温度によってファン31を回転させる制御部80を備えている。
エンドレスフィルム1としての定着フィルム11の温度を検知する温度検知手段5のサーミスタが、エンドレスフィルム1の幅方向の中央部と端部に配置されている。小サイズの記録媒体を連続で通紙すると、記録媒体(P)の幅領域の中央部において熱が記録媒体に奪われる為に、赤外線ヒータ70の通電時間が大きくなる。
記録媒体に接触しない端部の温度上昇を温度検知手段5のサーミスタで検知して設定温度を超えると、切換手段8の外気吹き付け動作変更手段84の制御部80でモータ89の通電をオン(ON)して切り換える。そして、ファン31は、矢印H方向に外気を吹き付けるように回転する。
よって、ファン31の矢印H方向からの外気の吹き付けによって、当接部材3の端部温度を下げると共に赤外線ヒータ70の熱は中央部に集められ、端部の温度上昇を防止する。また、当接部材3の端部からの熱を中央部方向に対流させて、温度の高い空気を中央部に集めることで、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力を通電するだけエネルギーのロスを防止する。
また、ファン31は、装置内の内気を排出するファンを兼用することにより、更に低コストにもなる。記録媒体の通紙枚数の少ないジョブ、あるいは、通紙幅最大用紙を通紙するジョブでは、排気することで装置内温度が、構成部品の耐熱温度を超えることを防止することが出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体である記録用紙の連続通紙時には端部の温度を外気で下げると共に赤外線ヒータ70の熱は中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で、兼用により更に低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
よって、ファン31の矢印H方向からの外気の吹き付けによって、当接部材3の端部温度を下げると共に赤外線ヒータ70の熱は中央部に集められ、端部の温度上昇を防止する。また、当接部材3の端部からの熱を中央部方向に対流させて、温度の高い空気を中央部に集めることで、大サイズの記録媒体を通紙する際に必要な電力よりも少ない電力を通電するだけエネルギーのロスを防止する。
また、ファン31は、装置内の内気を排出するファンを兼用することにより、更に低コストにもなる。記録媒体の通紙枚数の少ないジョブ、あるいは、通紙幅最大用紙を通紙するジョブでは、排気することで装置内温度が、構成部品の耐熱温度を超えることを防止することが出来る。
従って、立ち上げ時間が短く簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、小サイズの記録媒体である記録用紙の連続通紙時には端部の温度を外気で下げると共に赤外線ヒータ70の熱は中央部に集めて効率よく熱を循環させる。そして、端部の温度上昇を抑えてエンドレスフィルム1や定着フィルム11の端部の寿命を延ばして耐久性にも優れ、エネルギーのロスを防止する省資源で、兼用により更に低コストの記録媒体加熱搬送装置10を提供することが出来る。
図13は、本発明の実施の形態例にかかる記録媒体加熱搬送装置10を備える画像形成装置100の基本構成図である。
図13において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置100は、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニット101を備えている。そして、画像形成ユニット101で記録画像を形成する記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する上記各実施形態に係る記録媒体加熱搬送装置10である定着装置116を備えている。
画像形成ユニット101の上部には、原稿画像読み取りユニット102が載置されている。そして、画像形成ユニット101は、記録媒体を給送する記録媒体給送装置103の上部に保持されている。
画像形成ユニット101は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を記録媒体等に転写して形成するようになっている。
原稿画像読み取りユニット102において、原稿台120に載置される原稿(O)は、原稿搬送部121の搬送ローラによって、矢印Q方向の搬送方向に搬送されて、原稿読込部122上を通過する。このとき、原稿読込部122では、上方を通過する原稿(O)の原稿画像情報を光学的に読み取る。
そして、原稿読込部122で読み取られる光学的な原稿画像情報は、電気信号に変換された後に、画像処理部123で画像処理される。
図13において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置100は、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニット101を備えている。そして、画像形成ユニット101で記録画像を形成する記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する上記各実施形態に係る記録媒体加熱搬送装置10である定着装置116を備えている。
画像形成ユニット101の上部には、原稿画像読み取りユニット102が載置されている。そして、画像形成ユニット101は、記録媒体を給送する記録媒体給送装置103の上部に保持されている。
画像形成ユニット101は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を記録媒体等に転写して形成するようになっている。
原稿画像読み取りユニット102において、原稿台120に載置される原稿(O)は、原稿搬送部121の搬送ローラによって、矢印Q方向の搬送方向に搬送されて、原稿読込部122上を通過する。このとき、原稿読込部122では、上方を通過する原稿(O)の原稿画像情報を光学的に読み取る。
そして、原稿読込部122で読み取られる光学的な原稿画像情報は、電気信号に変換された後に、画像処理部123で画像処理される。
画像処理部123で画像処理される電気信号の原稿画像情報に基づくレーザ光等の露光光が、画像形成ユニット101の書き込み装置112によって像担持体110のドラム形状の感光体ドラム上に書き込まれる。
像担持体110の感光体ドラムは、矢印R方向の時計方向に回転し、この時、帯電装置111によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込み装置112により原稿画像が書き込まれる。これによって、像担持体110上に静電潜像が形成される。この潜像は、現像装置113によってトナー画像として可視像化される。
一方、記録媒体給送装置103から記録媒体が像担持体110に向けて搬送され、転写装置114によって像担持体110上のトナーの記録画像が記録媒体に転写される。
転写装置114に搬送される記録媒体は、次のように動作する。
まず、記録媒体給送装置103における各異なるサイズの記録媒体を給紙する複数の給紙部130、131、132のうち、1つの給紙部が自動手的に、又は手動で選択される。例えば、最上段の給紙部130が選択されたものとする。
そして、給紙部130に収納される記録媒体の最上方の1枚が、搬送経路133の位置に向けて搬送される。
その後、記録媒体は、搬送経路133を通過してレジストローラ115の位置に達する。そして、レジストローラ115の位置に達した記録媒体は、像担持体110上に形成されたトナー画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写装置114に向けて搬送される。
像担持体110の感光体ドラムは、矢印R方向の時計方向に回転し、この時、帯電装置111によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込み装置112により原稿画像が書き込まれる。これによって、像担持体110上に静電潜像が形成される。この潜像は、現像装置113によってトナー画像として可視像化される。
一方、記録媒体給送装置103から記録媒体が像担持体110に向けて搬送され、転写装置114によって像担持体110上のトナーの記録画像が記録媒体に転写される。
転写装置114に搬送される記録媒体は、次のように動作する。
まず、記録媒体給送装置103における各異なるサイズの記録媒体を給紙する複数の給紙部130、131、132のうち、1つの給紙部が自動手的に、又は手動で選択される。例えば、最上段の給紙部130が選択されたものとする。
そして、給紙部130に収納される記録媒体の最上方の1枚が、搬送経路133の位置に向けて搬送される。
その後、記録媒体は、搬送経路133を通過してレジストローラ115の位置に達する。そして、レジストローラ115の位置に達した記録媒体は、像担持体110上に形成されたトナー画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写装置114に向けて搬送される。
転写装置114における転写工程後の記録媒体は、転写装置114の位置を通過した後に、搬送経路を経て記録媒体加熱搬送装置10である定着装置116に達する。
定着装置116に達した記録媒体は、定着フィルム11と加圧ローラ20とのニップ部(N)に進入して、定着フィルム11から受ける熱と加圧ローラ20から受ける圧力とによってトナーの記録画像が定着される。トナーの記録画像が定着された記録媒体は、定着フィルム11と加圧ローラ20とのニップ部(N)から送り出された後に、排紙トレイ117に排出されて収納される。
像担持体110上に残留するトナーは、クリーニング装置118によって除去されて次工程に備えられる。
従って、立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を備える画像形成装置100を提供することが出来る。
定着装置116に達した記録媒体は、定着フィルム11と加圧ローラ20とのニップ部(N)に進入して、定着フィルム11から受ける熱と加圧ローラ20から受ける圧力とによってトナーの記録画像が定着される。トナーの記録画像が定着された記録媒体は、定着フィルム11と加圧ローラ20とのニップ部(N)から送り出された後に、排紙トレイ117に排出されて収納される。
像担持体110上に残留するトナーは、クリーニング装置118によって除去されて次工程に備えられる。
従って、立ち上げ時間が短く、簡易な構成で加熱手段7の交換性も優れ、効率よく熱を循環させて端部の昇温を防止する。そして、耐久性に優れエネルギーのロスを防止する省資源で低コストの記録媒体加熱搬送装置10を備える画像形成装置100を提供することが出来る。
1 エンドレスフィルム、2 加圧部材、3 当接部材、4 熱伝達手段、5 温度検知手段、6 保持部材、7 加熱手段、8 切換手段、10 記録媒体加熱搬送装置、11 定着フィルム、12 離型層、13、14 ガイド板、20 加圧ローラ、30 接続部、31 ファン、40 熱伝達部材、41 一端部、42 他端部、43 接触部、70 赤外線ヒータ、71 反射板、72 端部傾斜反射板、73 重複部、74 端部回動反射板、75、76 回動軸、77 連結部材、80 制御部、81 接離駆動手段、82 傾斜角度変更手段、83 回動角度変更手段、84 外気吹き付け動作変更手段、85、86、87 ソレノイド、88、89 モータ、90 ロッド、91 回動軸、92 リンク機構、100 画像形成装置、101 画像形成ユニット、102 原稿画像読み取りユニット、103 記録媒体給送装置、110 像担持体、111 帯電装置、112 書き込み装置、113 現像装置、114 転写装置、115 レジストローラ、116 定着装置、117 排紙トレイ、118 クリーニング装置、120 原稿台、121 原稿搬送部、122 原稿読込部、123 画像処理部、130、131、132 給紙部、133 搬送経路
Claims (29)
- 記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する記録媒体加熱搬送装置において、進入する記録媒体を加熱する可撓性を有する回動自在なエンドレスフィルムと、前記エンドレスフィルムとの間で記録媒体を加圧しつつ搬送するために回転する加圧部材と、前記加圧部材に前記エンドレスフィルムを介して当接してニップ部を形成する前記エンドレスフィルムの内部に配置されて加熱手段により加熱される当接部材と、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達手段と、を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置されて前記エンドレスフィルムの温度を検知する温度検知手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1又は2に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記記録媒体上のトナー画像を加熱して溶融する定着フィルムを備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1、2又は3に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記エンドレスフィルムは、表面に離型層を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加圧部材は、記録媒体上のトナー画像を加圧する加圧ローラを備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、金属又は樹脂材で板厚が0.09mm以上で0.11mm以下のコ字形状であることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、前記エンドレスフィルムの内部に配置された保持部材により保持されることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至7の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記当接部材は、加熱手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項8に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記加熱手段は、赤外線を発光する赤外線ヒータと、前記赤外線ヒータの発光する赤外線を前記当接部材に反射して加熱する反射板を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至9の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、伝達する熱を調節する切換手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側から中央部側に熱を伝達する熱伝達部材を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項11に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達部材は、ヒートパイプを備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項11又は12に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達部材は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部に形成する前記当接部材と一体の接続部に接する一端部と、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部に接する他端部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項13に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記他端部は、前記エンドレスフィルムの幅方向の中央部でかつ前記温度検出手段よりも回動方向の上流側に接する接触部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項11乃至14の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記当接部材に一体の前記接続部と前記熱伝達部材の前記一端部を接続又は離間する接離駆動手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項15に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記接離駆動手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置される前記温度検知手段の検知する温度によって前記接続部と前記一端部の接続又は離間させる制御部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記反射板を分割して前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側を内側に傾斜可能に保持される端部傾斜反射板を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項17に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部傾斜反射板は、前記反射板の端部側の上部を覆う重複部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項17又は18に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記切換手段は、前記端部傾斜反射板を内側に傾斜させる角度を変更する傾斜角度変更手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項19に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記傾斜角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置される前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部傾斜反射板の傾斜角度を変更する前記制御部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向の端部側で前記反射板の内側に配置されて回動可能に保持される端部回動反射板を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項21に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記端部回動反射板は、前記端部回動反射板の回動角度を変更する回動角度変更手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項21又は22に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記回動角度変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置される前記温度検知手段の検知する温度によって前記端部回動反射板の回動角度を変更する前記制御部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項1乃至10の何れか一項に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記熱伝達手段は、前記当接部材の端部側から外気を吹き付けるファンを備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項24に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記ファンは、前記ファンの外気吹き付け動作を変更する外気吹き付け動作変更手段を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項25に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記外気吹き付け動作変更手段は、前記エンドレスフィルムの幅方向に複数個配置される前記温度検知手段の検知する温度によって前記外気吹き付け動作変更手段の外気吹き付け動作を変更する前記制御部を備えることを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 請求項24、25又は26に記載の記録媒体加熱搬送装置において、前記ファンは、装置内の内気を排出するファンを兼用することを特徴とする記録媒体加熱搬送装置。
- 記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットで記録画像を形成する記録媒体を加圧しながら加熱して搬送する請求項1乃至27の何れか一項に記載の前記記録媒体加熱搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項28に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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JP2007135838A JP2008292585A (ja) | 2007-05-22 | 2007-05-22 | 記録媒体加熱搬送装置、及び画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011095551A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Brother Industries Ltd | 定着装置 |
JP2011237495A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2013105082A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Canon Inc | 像加熱装置 |
US8532552B2 (en) | 2009-10-30 | 2013-09-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device including reflecting plate with tilted ends |
JP2013195555A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、画像形成装置及び熱量調整方法 |
US8983350B2 (en) | 2009-10-30 | 2015-03-17 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device |
-
2007
- 2007-05-22 JP JP2007135838A patent/JP2008292585A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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