JP2008289729A - 遊技機 - Google Patents

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Yuichi Shoda
雄一 庄田
Katsumi Matsushita
克己 松下
Hiroyasu Ito
尋康 伊藤
Naoyuki Watanabe
直幸 渡辺
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Omron Tateisi Electronics Co
Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】不正に迅速に対応して、遊技者に適切な遊技の提供を図ること。
【解決手段】縦横の長さ(開口径)は受信アンテナ331の外径形状とほぼ同じである収容部501は、基板ケース310における側面511に形成された所定深さの凹部である。開口部中央付近に2個(図中、上下)、係止用の爪部601、凹部の底の4隅にそれぞれ支柱部602が設けられており、接触面601aと、接触面602aとの間の距離dは、受信アンテナ331の厚さdと略同一である。裏面530には、非接触ICタグ332が貼付され、支柱部602によって、受信アンテナ331と、所定距離Dを保つ構成となっている。所定距離Dは、受信アンテナ331と非接触ICタグ332との通信特性によって設定することができる。
【選択図】図6

Description

この発明は、遊技機を識別するための非接触ICタグと、該非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナとが取り付けられる遊技機に関する。
従来より、パチンコ遊技機やスロット遊技機などの遊技機において、該遊技機を不正に改造して、遊技者が不当に遊技媒体を獲得する不正行為が後を絶たない。たとえば、遊技機の制御を司る主基板や該主基板に実装されているROMなどを不正なもの(いわゆる、裏ロムなど)に交換して、多くの遊技媒体を獲得する不正行為がおこなわれている。
これにより、パチンコホールなどの遊技場を営む店舗が被る被害が甚大なものとなっており、不正行為を防ぐために、各店舗において様々な不正対策がおこなわれている。たとえば、各店舗において、不正行為を監視するために、監視カメラを設置したり、従業員の数を増やしたりする対策が講じられている。
また、主基板や該主基板に実装されているROMに封印紙を貼付する技術が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。これによれば、主基板やROMを不正なものに交換する場合などに、正規の主基板やROMに貼付されていた封印紙を剥がして、不正なものに貼りかえると封印紙が破れてしまうので、不正行為を把握することができ、被害の拡大を抑えることができる。
特開平10−216324号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、従業員が封印紙を目視チェックすることで不正行為を把握する構成であるため、裏ロムへの交換などの不正行為がなされてから従業員が封印紙を目視チェックするまでの間は、裏ロムによる不正な遊技がおこなわれてしまうこととなる。くわえて、裏ロムに精巧な偽造封印紙が貼付されてしまうと、不正行為がおこなわれたか否かを判断することは困難であるという問題があった。さらに、従業員が封印紙を目視チェックする場合、遊技機を開放して、該遊技機の内部に貼付されている封印紙を目視チェックする必要があるため、従業員の作業負担が増大してしまうという問題があった。
また、遊技機を開放せずに不正行為を把握するために、遊技機を識別するための非接触ICタグを主基板やROMに貼付して、従業員が、非接触ICタグからの識別情報を受信する受信アンテナを有する読取装置によって、遊技機の表側から非接触ICタグの識別情報を読み取る方法が考えられる。
しかしながら、非接触ICタグを用いる場合であっても、裏ロムへの交換などの不正行為がなされてから非接触ICタグの識別情報を読み取るまでの間は、裏ロムによる不正な遊技がおこなわれてしまうこととなる。くわえて、従業員が遊技機ごとに非接触ICタグの通信可能範囲内まで読取装置を近づけて識別情報を読み取る構成であるため、多数の遊技機に対する読取作業には、多大な時間や手間がかかってしまうという問題がある。
また、非接触ICタグからの識別情報の読取作業の時間や手間を省くため、非接触ICタグの通信可能範囲内となるように、主基板やROMを覆う基板ケースに受信アンテナを取り付けて、定期的に受信される識別情報を管理装置などで一括管理する方法も考えられる。
しかしながら、不正行為の検知時あるいは定期的に、従業員は、基板ケースの中の主基板やROMを目視チェックする必要があるため、基板ケースに受信アンテナを取り付ける場合、受信アンテナが主基板やROMの目視チェックの障害物となってしまう。特に、主基板やROM上に受信アンテナの陰となる領域があると、該領域の不正の目視チェックが困難となってしまうという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、主基板やROMの目視チェックを妨げることなく、不正行為を容易かつ的確に把握するために非接触ICタグと、受信アンテナとを取り付けることのできる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる遊技機は、遊技機を識別するための非接触ICタグが取り付けられた遊技機において、遊技機を制御する制御基板に対して側面および上面を覆う基板ケースと、前記基板ケースに設置された非接触ICタグと、前記非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナと、を備え、前記基板ケースに、前記受信アンテナを収容する収容部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、基板ケースに設けられた収容部によって収容された受信アンテナと、非接触ICタグとによって、遊技機を識別することで不正行為を把握することができる。
また、上記発明において、前記基板ケースは、当該基板ケース内部を外部から目視可能な透明部材を用いて形成されており、前記収容部を前記側面に備えることとしてもよい。
この発明によれば、透明部材を用いて形成された基板ケースの側面に受信アンテナの収容部を設けることで、基板ケース内部の制御基板に対して適切な目視が可能となる。
また、上記発明において、前記基板ケースは、当該基板ケース内部を外部から目視可能な透明部材を用いて形成されており、前記制御基板上の部品が搭載されていない領域の位置に前記収容部を前記上面に備えることとしてもよい。
この発明によれば、透明部材を用いて形成された基板ケースにおいて、制御基板上の部品が搭載されていない領域の位置に受信アンテナの収容部を設けることで、基板ケース内部の制御基板上の部品に対して適切な目視が可能となる。
また、上記発明において、前記受信アンテナは、アンテナ基板と、前記アンテナ基板の外縁に沿って所定径を有する環状に形成されたアンテナコイルと、からなり、前記アンテナ基板は、当該アンテナ基板上において前記アンテナコイルが搭載されていない前記所定径の領域が開口されていることとしてもよい。
この発明によれば、アンテナ基板上においてアンテナコイルが搭載されていない所定径の領域が開口されているため、開口された領域からも基板ケース内部の制御基板上の部品に対する目視が可能となる。
また、上記発明において、前記収容部は、前記非接触ICタグと、前記受信アンテナとが通信可能な所定範囲内に設けられたこととしてもよい。
この発明によれば、非接触ICタグと、受信アンテナとが通信することで、遊技機を識別することで不正行為を把握することができる。
また、上記発明において、前記非接触ICタグは、前記基板ケースまたは/および前記制御基板に設置されたこととしてもよい。
この発明によれば、基板ケースまたは/および制御基板に設置された非接触ICタグと、受信アンテナとによって、遊技機を識別することで不正行為を把握することができる。
また、上記発明において、前記収容部は、前記基板ケースに形成した凹部であり、当該凹部に前記受信アンテナを収容することとしてもよい。
この発明によれば、基板ケースに形成された凹部に収容される受信アンテナによって、非接触ICタグと通信をおこなうことで不正行為を把握することができる。
また、上記発明において、前記収容部は、前記凹部に収容された前記受信アンテナの上面を覆う蓋部を有することとしてもよい。
この発明によれば、蓋部によって凹部を覆うことで、凹部に収容された受信アンテナの直接的な不正改造を防止することができる。
また、上記発明において、前記収容部は、前記基板ケースに形成した挿入口を有する挿入部であり、当該挿入口を介して前記受信アンテナを差込固定することとしてもよい。
この発明によれば、基板ケースに形成された挿入口を有する挿入部に差込固定される受信アンテナによって、非接触ICタグと通信をおこなうことで不正行為を把握することができる。
また、上記発明において、前記収容部の外径形状に対応する透明部材によって形成されたアンテナケースを備え、前記受信アンテナは、前記アンテナケース内部に設けられ、前記収容部は、前記アンテナケースを収容することとしてもよい。
この発明によれば、アンテナケース内部に設けられた受信アンテナによって、非接触ICタグと通信をおこなうことで不正行為を把握することができる。また、受信アンテナをアンテナケース内部に設けることで、受信アンテナの直接的な不正改造を防止することができる。
本発明にかかる遊技機によれば、迅速に遊技機の不正を検知して適切な目視を促すことで、遊技の提供者(たとえば、パチンコ事業者)は、不正に迅速に対応して、遊技者に適切な遊技の提供を図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる遊技機の好適な実施の形態1を詳細に説明する。
(遊技機の基本構成)
図1は、本発明の遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。遊技盤101の下部位置に配置された発射部(図2参照)の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入賞口が配設されている。
遊技盤101の遊技領域103の中央部分には、表示部104が配置されている。表示部104としては、たとえば、液晶表示器(LCD)が用いられる。表示部104の下方には、始動入賞させるための始動入賞口105が配設されている。表示部104の左右には、それぞれ入賞ゲート106が配設されている。入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、始動入賞口105を一定時間だけ開放させる抽選をおこなうために設けられる。表示部104の側部や下方などには普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入賞すると、普通入賞時の賞球数(たとえば、10個)の払い出しをおこなう。遊技領域103の最下部には、どの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
上述した表示部104は、特定の入賞口に遊技球が入賞したとき(始動入賞時)に、複数の図柄の表示の変動を開始させ、所定時間後に図柄が停止する。この停止時に特定図柄(たとえば、「777」)が揃ったとき、大当たり状態となる。大当たり状態のとき、下方に位置する大入賞口109が一定の期間開放を所定ラウンド(たとえば、15ラウンド)繰り返し、入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す。
図2は、遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。制御部200は、複数の制御部により構成されている。図示の例では、主制御部201と、演出制御部202と、賞球制御部203とを有する。主制御部201は、遊技機の遊技にかかる基本動作を制御する。演出制御部202は、遊技中の演出動作を制御する。賞球制御部203は、払い出す賞球数を制御する。
主制御部201は、ROM212に記憶されたプログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPU211と、CPU211の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM213などを備えて構成される。主制御部201は、たとえば、主基板によってその機能を実現する。
この主制御部201の入力側には、始動入賞口105に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出部221と、入賞ゲート106を通過した遊技球を検出するゲート検出部222と、普通入賞口107に入賞した遊技球を検出する普通入賞口検出部223と、大入賞口109に入賞した遊技球を検出する大入賞口検出部224とが接続されている。これらの検出部としては、近接スイッチなどを用いて構成できる。
この主制御部201の出力側には、大入賞口開閉部231が接続され、この大入賞口開閉部231の開閉を制御する。大入賞口開閉部231は、大当たり時に大入賞口109を一定期間開放する機能であり、ソレノイドなどを用いて構成される。この大当たりは、生成した乱数に基づき所定の確率で発生するようあらかじめプログラムされている。
演出制御部202は、遊技中における演出制御をおこなう。この演出制御部202は、演出処理を実行するCPU241と、プログラムや背景画像、図柄画像、キャラクタ画像など各種画像データを記憶するROM242と、CPU241の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM243と、表示部104に表示させる画像データを書き込むVRAM244などを備えて構成される。
演出制御部202では、CPU241がROM242に記憶されたプログラムを読み込んで、背景画像表示処理、図柄画像表示/変動処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理を実行し、必要な画像データをROM242から読み出してVRAM244に書き込む。背景画像、図柄画像、キャラクタ画像は、表示画面上において表示部104に重畳表示される。すなわち、図柄画像やキャラクタ画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。
この場合、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAM244に記憶させる。演出制御部202は、たとえば、演出基板によってその機能を実現する。
この演出制御部202は、主制御部201から遊技中である各種データを受け取り、この遊技中における演出制御をおこなう。演出制御部202の出力側には、上述した表示部(LCD)104と、ランプ制御部251が接続されている。演出制御部202は、表示部(LCD)104に対しては、遊技中における演出内容、たとえば、図柄の移動表示や、リーチ(3つの図柄のうち2つが揃った状態)、および大当たり時の各種表示情報を生成して出力する。演出制御部202は、ランプ制御部251に対しては、遊技盤101や台枠などに設けられている各種ランプ262に対する点灯制御などをおこなうデータを出力する。
賞球制御部203は、ROM282に記憶されたプログラムに基づき、賞球制御をおこなう。この賞球制御部203は、賞球制御の処理を実行するCPU281と、CPU281の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM283などを備えて構成される。賞球制御部203は、たとえば、賞球基板によってその機能を実現する。
賞球制御部203は、接続される払出部291に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。また、発射部292に対する遊技球の発射の操作を検出し、遊技球の発射を制御する。払出部291は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータなどからなる。賞球制御部203は、この払出部291に対して、各入賞口(始動入賞口105、普通入賞口107、大入賞口109)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。発射部292は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部203は、発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイドなどを駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
上記構成の主制御部201と、演出制御部202と、賞球制御部203は、それぞれ異なるプリント基板(主基板、演出基板、賞球基板)に設けられる。これに限らず、たとえば、賞球制御部203は、主制御部201と同一のプリント基板上に設けることもできる。
(遊技機の基本動作)
上記構成による遊技機の基本動作の一例を説明する。主制御部201のCPU211により遊技中の制御がおこなわれ、各入賞口に対する遊技球の入賞状況を賞球制御部203に出力し、賞球制御部203は、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。
また、始動入賞口105に遊技球が入賞するごとに、対応する制御信号を演出制御部202に出力し、演出制御部202は、表示部104の図柄を変動表示させ、停止させることを繰り返す。大当たりの発生が決定しているときには、対応する制御信号を演出制御部202に出力し、演出制御部202は、所定の図柄で揃えて停止させる。このとき同時に、大入賞口109を開放する制御をおこなう。演出制御部202は、大当たり発生期間中、および大当たり発生までの間のリーチ時や、リーチ予告時などには、表示部104に対して、図柄の変動表示にくわえて各種の演出表示をおこなう。このほか、演出制御部202は、遊技中における演出内容や遊技状態に応じて、各種役物に対して特定の駆動をおこなったり、ランプ262の表示状態を変更するなどの演出をおこなう。
そして、大当たり発生時には、大入賞口109が複数回開放される。1回の開放が1ラウンドとして、たとえば、15回のラウンドが繰り返し実行される。1ラウンドの期間は、たとえば、遊技球が10個入賞したとき、あるいは所定期間(たとえば、30秒)とされている。この際、賞球制御部203は、大入賞口109に対する遊技球1個の入賞あたり15個の賞球数で払い出しをおこなう。大当たり終了後は、この大当たり状態が解除され、通常の遊技状態に復帰する。
(遊技機の背面構成)
ここで、図3を用いて、本発明の遊技機の背面について説明する。図3は、本発明の遊技機の背面図である。図3は、図1に示した遊技盤101を裏面から見た状態であり。図示の例では、遊技機300は、機枠301に嵌め込まれており、サンド装置302と接続されている。
サンド装置302は、遊技機300での遊技に使用する遊技球や遊技メダルなどの遊技媒体を貸し出すコンピュータ装置である。すなわち、サンド装置302は、たとえば、遊技者から投入されたカードなどに記憶されている入金情報に応じて、遊技媒体の貸し出しに関する信号を遊技機300に送信する機能を有する。また、サンド装置302は、検知部334を備え、後述する受信アンテナ331によって受信される電波の状態に応じて、基板ケース310や各種制御基板への不正行為を検知する。
また、遊技機300は、図2に示した主制御部201、演出制御部202、賞球制御部203などを実現する各種制御基板を覆う基板ケース310(310a,310b,310c)と、該基板ケース310cを覆う裏カバー320と、を有している。
基板ケース310は、外部から主基板、演出基板、賞球基板などの各種制御基板の不正改造や、不正基板への交換などの不正行為ができないように該各種制御基板の上面および側面を覆う構成である。さらに、基板ケース310は、透明ケースによって形成されており、各種制御基板の不正改造や、不正基板への交換などの不正行為に対して目視確認ができる。より具体的には、たとえば、主基板は基板ケース310a、賞球基板は基板ケース310b、演出基板は基板ケース310cにそれぞれ覆われている。
また、裏カバー320は、透明ケースによって構成されており、基板ケース310cの外側に配設されている接続ケーブルを保護する。具体的には、裏カバー320によって、各種制御基板やその他遊技機の部品に接続される接続ケーブルが保護されている。
また、詳細は図4〜図11を用いて説明するが、本発明の遊技機300は、基板ケース310や各種制御基板には、非接触IC(Integrated Circuit)タグ332と、該非接触ICタグ332からの電波を受信する受信アンテナ331が設置されている。受信アンテナ331は、ケーブル333によって検知部334と接続され、受信された電波に関する情報を検知部334へ出力する。
具体的には、受信アンテナ331は、非接触ICタグ332から送信される遊技機300を識別する識別情報を含む電波を受信して、受信された識別情報をケーブル333を介して検知部334へ出力することとしてもよい。検知部334は、たとえば、識別情報が入力されない場合、基板ケース310や各種制御基板への不正行為があったことを検知する構成でもよい。また、図3の説明では、受信アンテナ331は、ケーブル333によってサンド装置302に接続されることとしたが、その他外部機器に接続される構成でもよく、その場合、該外部機器によって不正行為を検知することとなる。
(受信アンテナおよび非接触ICタグの概要)
つぎに、図4を用いて、本発明の受信アンテナ331および非接触ICタグ332の概要について説明する。図4は、本発明の受信アンテナおよび非接触ICタグの概要を示す説明図である。
図4において、図3に示した受信アンテナ331は、アンテナ基板401と、アンテナコイル402と、ケーブル333と、から構成されている。また、非接触ICタグ332は、タグ基板411と、コイル412と、ICチップ413と、から構成されている。
受信アンテナ331は、アンテナ基板401上に形成されたアンテナコイル402によって、所定範囲内に設置される非接触ICタグ332と通信をおこなう。具体的には、受信アンテナ331は、図3に示した基板ケース310の表面に設置され、該基板ケース310内部に設置された非接触ICタグ332と通信をおこなう。ここで、所定範囲は、受信アンテナ331と非接触ICタグ332との通信特性によって決められ、たとえば、2.0cm以内の範囲に設定される。
アンテナコイル402は、アンテナ基板401の外縁に沿って、所定径を有する略四角状の環状に形成されており、ケーブル333と接続されている。また、アンテナコイル402は、アンテナ基板401の形状にもよるが、これ以外、楕円状や円状としてもよい。ケーブル333は、図3に示した検知部334に接続されている。具体的には、検知部334は、図示しないリードライト基板を備えており、ケーブル333によって該リードライト基板と、受信アンテナ331とが接続される構成としてもよい。
なお、図4では図示しないが、アンテナ基板401は、透明部材によって形成されたり、アンテナコイル402の内側における所定径の領域が開口された構成でもよい。このようにすることで、たとえば、図3に示した基板ケース310に受信アンテナ331を設置した場合でも、基板ケース310内部に設置された各種制御基板を、該基板ケース310の外側から目視することができる。
非接触ICタグ332は、タグ基板411上に設置されたICチップ413の制御にしたがって、コイル412を介して、所定範囲内に設置される受信アンテナ331と通信をおこなう。具体的には、非接触ICタグ332は、図3に示した基板ケース310に設置され、該基板ケース310表面に設置された受信アンテナ331と通信をおこなう構成でもよい。また、非接触ICタグ332は、基板ケース310の代わりに各種制御基板に設置されたり、基板ケース310および各種制御基板に設置される構成としてもよい。
具体的には、非接触ICタグ332は、ICチップ413の制御にしたがって、遊技機300の識別情報を受信アンテナ331に送信する。すなわち、所定範囲内に受信アンテナ331がある場合、該受信アンテナ331によって非接触ICタグ332からの識別情報が受信されることとなり、所定範囲内に受信アンテナ331がない場合、識別情報が受信されない構成である。したがって、各種制御基板の不正改造や不正基板への交換などの不正行為の際、受信アンテナ331と、非接触ICタグ332との間の距離が所定範囲外となると、識別情報が受信できなくなり、図3に示した検知部334によって不正行為を検知することができる。換言すれば、非接触ICタグ332からの電波が受信できずに遊技機300が識別できなくなることで、不正行為を検知することができる。
なお、図4では説明を省略したが、タグ基板411は透明部材(たとえば、シール)であってもよく、図3に示した基板ケース310(310a,310b,310c)にタグ基板411を貼付した場合であっても、基板ケース310内部に設置された各種制御基板を、該基板ケース310の外側から目視することができる。また、上述した実施の形態では、非接触ICタグ332を基板ケース310の内部に設ける構成例で説明したが、これに限らず、非接触ICタグ332を基板ケース310の外部に設ける構成にもできる。たとえば、基板ケース310を制御基板に封止した後の出荷時等にシール等で外側に貼付する構成にもできる。
(受信アンテナ331の設置の概要)
つぎに、図5および図6を用いて、本発明の実施の形態1にかかる受信アンテナ331の設置の概要について説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかる受信アンテナを収容する収容部の配置の一例を示す説明図である。
図5において、制御基板550は、基板ケース310に覆われている。具体的には、基板ケース310は、図4に示した受信アンテナ331を収容する収容部501を備え、遊技機300を制御する電子部品551を搭載した制御基板550の上面510および側面511を覆う構成である。
基板ケース310の上面510は、基板ケース310の内部に設置された制御基板550に対して略平行な面によって構成され、側面511は、制御基板550に対して略垂直な面によって構成されており、基板ケース310および制御基板550によって、いわゆる直方体を形成する。
ここで、基板ケース310において、制御基板550に向いている側の面を裏面530、制御基板550に向いていない側の面を表面520として説明する。すなわち、基板ケース310において、上面510および側面511の外側が表面520、該上面510および側面511の内側が裏面530である。
さらに、基板ケース310は、該基板ケース310の内部を外部から目視可能な透明部材によって形成されている。具体的には、基板ケース310は、基板ケース310の内部に設置された制御基板550に搭載された電子部品551や、該制御基板550そのものに不正行為がないか目視するため、透明部材によって形成される。
図5の構成において、収容部501は、基板ケース310の側面511に設けられ、遊技機300を識別するため、図示しない非接触ICタグ332からの電波を受信する受信アンテナ331を収容する。具体的には、収容部501は、基板ケース310に形成された凹部であり、該凹部に受信アンテナ331を収容する。このように、収容部501は側面511に設けられているため、基板ケース310の内部は、外部から適切に目視することができる。換言すれば、基板ケース310内部の目視を妨げることなく設けられた収容部501によって、受信アンテナ331を収容することができる。
図6は、本発明の実施の形態1にかかる収容部の一例を示す説明図である。図6において、収容部501は、基板ケース310における側面511に形成された所定深さの凹部であり、縦横の長さ(開口径)は受信アンテナ331の外径形状とほぼ同じである。
この収容部501には、表面520側の開口部中央付近に2個(図中、上下)、受信アンテナ331の係止用の爪部601が設けられている。さらに、収容部501には、凹部の底の4隅にそれぞれ支柱部602が設けられている。爪部601の接触面601aと、支柱部602の接触面602aとの間の距離dは、受信アンテナ331の厚さdと略同一である。
このように、収容部501は、爪部601と、支柱部602とによって受信アンテナ331を挟み込むことで該受信アンテナ331を係止する。具体的には、収容部501は、基板ケース310の外側から、爪部601をガイドにして支柱部602まで受信アンテナ331を押下することで、該受信アンテナ331を係止することができる。
また、基板ケース310における収容部501の裏面530には、非接触ICタグ332が貼付される構成であり、支柱部602によって、受信アンテナ331と、所定距離Dを保つ構成となっている。ここで、所定距離Dは、受信アンテナ331と非接触ICタグ332との通信特性によって設定することができる。
なお、図6の説明では、受信アンテナ331と、非接触ICタグ332とが平行となるようにしたが、受信アンテナ331が非接触ICタグ332からの電波を受信できる配置であればよく、たとえば、非接触ICタグ332を図示しない制御基板550に設置する構成でもよい。その際、収容部501は、基板ケース310の裏面530側に受信アンテナ331を収容するようにしてもよい。換言すれば、収容部501は、たとえば、基板ケース310の内部に設置された非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dとする構成であればよい。
また、爪部601は、図6において収容部501の上下に位置(開口部中央付近に2個配置)しているが、左右に位置する構成や、上下左右の4箇所に位置する構成でもよく、支柱部602との間に受信アンテナ331を挟み込む構成であればよい。
支柱部602は、図6において収容部501における凹部の底の4隅に位置することとしているが、これに限ることはなく、非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dに保つよう、爪部601との間に受信アンテナ331を挟み込む構成であればよい。
(収容部501の別の例)
図7は、本発明の実施の形態1にかかる収容部の別の一例を示す説明図である。図7において、収容部501は、基板ケース310における側面511に形成された所定深さの凹部であり、縦横の長さ(開口径)は受信アンテナ331の外径形状とほぼ同じである。
この収容部501には、凹部の底の略中央部にねじ台座部701が設けられている。さらに、収容部501には、凹部の底の4隅にそれぞれ支柱部704が設けられている。また、ねじ台座部701には、該ねじ台座部701中央を貫通するねじ穴部702が設けられている。また、ねじ台座部701および支柱部704は、略同一の高さである。
そして、収容部501は、受信アンテナ331を収容する。具体的には、収容部501は、ねじ穴部702に図示しないねじを通し、受信アンテナ331に設けられたねじ溝部703によって螺合させることで該受信アンテナ331を係止する。このように、ねじによって受信アンテナ331を係止する構成とすれば、図6に示した、爪部601と、支柱部602のように受信アンテナ331の厚さdが一様でなくても、収容部501に受信アンテナ331を係止することができる。
また、基板ケース310における収容部501の裏面530には、非接触ICタグ332が貼付されており、ねじ台座部701および支柱部704によって、受信アンテナ331と、所定距離Dを保つ構成となっている。
ねじ台座部701は、図7において収容部501における凹部の底の略中央部に位置することとしているが、非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dに保つような構成であればよい。
支柱部704は、図7において収容部501における凹部の底の4隅に位置することとしているが、これに限ることはなく、非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dに保つような構成であればよい。
図6および図7に示したように、収容部501によって、受信アンテナ331と、非接触ICタグ332との間の距離を所定距離Dとして受信アンテナ331を収容する構成とすれば、受信アンテナ331によって、非接触ICタグ332からの電波が受信できなくなった場合に、基板ケース310や制御基板550に対する不正を検知することができる。すなわち、不正をおこなうために、一時的あるいは継続的に受信アンテナ331が非接触ICタグ332から離れた場合、図3に示した検知部334によって遊技機300の不正を検知して、使用者(たとえば、パチンコホールの従業員)に目視確認を促すことができる。
具体的には、所定距離Dを受信アンテナ331と非接触ICタグ332との間の通信が可能な距離と略同一の距離に設定する。このように所定距離Dを設定すれば、受信アンテナ331と非接触ICタグ332との間の距離が少しでも大きくなると、電波を受信することができなくなり、図3に示した検知部334によって、迅速かつ的確に不正行為を検知することができる。
また、図6および図7では説明を省略したが、収容部501に係止された受信アンテナ331への直接的な改造を防ぐため、受信アンテナ331を収容した状態で収容部501を覆う蓋(不図示)を設けることとしてもよい。このように、蓋を設けることで、受信アンテナ331に対する不正を防止することができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、基板ケースや制御基板に対する不正を検知するため、遊技機を識別するための非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナを、基板ケースの側面に設けられた凹部を利用して、容易に収容することができる。
また、あらかじめ受信アンテナを基板ケース内部に組み込まなくてもよいため、サンド装置など外部機器から導出されている受信アンテナを利用することができる。すなわち、遊技機の機種の入れ替えがあっても同じ受信アンテナを使用できるため、入れ替えごとに受信アンテナを用意しなくてもよく、設備コストの低減を図ることができる。
また、収容部を基板ケースの側面に設ける構成であり、基板ケースの内側を目視する場合であっても受信アンテナが妨げとなることがないため、使用者(たとえば、パチンコホールの従業員)は、適切な目視確認をおこなうことができる。
また、図6および図7の説明では、非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナを収容する1つの収容部について説明したが、遊技機に複数の収容部を備える構成としてもよい。具体的には、図3に示した基板ケース310a,310b,310cのそれぞれに収容部501を設ける構成とすれば、いずれかの制御基板(たとえば、主基板、演出基板、賞球基板など)に対する不正を的確に検知することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。前述の実施の形態1では、収容部501について、基板ケース310の側面511に設けられた凹部によって形成されることとして説明したが、本発明の実施の形態2では、凹部と異なる形状によって収容部501を形成する場合について説明する。
なお、本発明の実施の形態2にかかる遊技機の基本構成については図1、遊技機の制御部の内部構成については図2、遊技機の背面については図3、受信アンテナおよび非接触ICタグの概要については図4、収容部の配置については図5とそれぞれほぼ同様であるため説明を省略する。
(受信アンテナ331の設置の概要)
図8を用いて、本発明の実施の形態2にかかる受信アンテナ331の設置の概要について説明する。図8は、本発明の実施の形態2にかかる収容部の一例を示す説明図である。図8において、収容部501は、基板ケース310における側面511に形成された挿入口800を有する、いわゆるポケット形状の挿入部である。また、挿入口の縦横の長さ(開口径)は、受信アンテナ331の厚さdおよび非接触ICタグ332の厚さd1の合計厚さと、受信アンテナ331の奥行きとほぼ同じである。具体的には、収容部501は、基板ケース310の側面511の表面520側に設けられ、少なくとも1面を受信アンテナ331の挿入口とする構成である。
また、収容部501は、挿入口を介して受信アンテナ331を差込固定することで該受信アンテナ331を係止する。受信アンテナ331の固定は、たとえば、図示しない接着用テープなどを用いておこなってもよい。そして、差込固定された受信アンテナ331によって、収容部501の裏面530に設置された非接触ICタグ510からの電波が受信される構成である。このように、基板ケース310に対して、非接触ICタグ332を受信アンテナ331よりも外側に設置することができるため、非接触ICタグ332に偽造などがあった場合でも、偽造の確認が容易になる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、基板ケースや制御基板に対する不正を検知するため、遊技機を識別するための非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナを、基板ケースの側面に設けられた挿入部を利用することで、簡易な構成によって受信アンテナを収容することができる。また、挿入部を利用して非接触ICタグを受信アンテナよりも外側に設置することができるため、非接触ICタグへの偽造も容易に確認することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。前述の実施の形態1および2では、収容部501によって受信アンテナ331を収容する構成として説明したが、本発明の実施の形態3では、受信アンテナ331をアンテナケースに挿入して、該アンテナケースを収容部501によって収容する場合について説明する。
なお、本発明の実施の形態3にかかる遊技機の基本構成については図1、遊技機の制御部の内部構成については図2、遊技機の背面については図3、受信アンテナおよび非接触ICタグの概要については図4、収容部の配置については図5とそれぞれほぼ同様であるため説明を省略する。
(受信アンテナ331の設置の概要)
図9−1〜図9−4を用いて、本発明の実施の形態3にかかる受信アンテナ331の設置の概要について説明する。図9−1は、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの外観の一例を示す説明図である。図9−2は、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの形状を示す説明図である。
図9−1および図9−2において、アンテナケース901は、所定の奥行きを有し、外径形状(縦横の長さ)は、図5に示した収容部501の縦横の長さ(開口径)とほぼ同じである。このアンテナケース901は、電気的に絶縁性を有するプラスチックなどの透明部材によって形成されており、内側(以下、Aで示される側を内側、Bで示される側を外側とする)に図4に示した受信アンテナ331が挿入された状態で、内側を収容部501へ向けて該収容部501に収容される。
このアンテナケース901には、側面中央付近に切り込み部910によって形成された、外側向きの係止用爪部911および内側向きの固定用爪部912が設けられている。さらに、アンテナケース901には、上面の内側の4隅にそれぞれ支柱部920が設けられている。固定用爪部912と、支柱部920とからなる挿入スペース部930は、受信アンテナ331の厚さdと略同一である。
ここで、図9−3を用いて、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケース901への受信アンテナ331の挿入について説明する。図9−3は、本発明の実施の形態3にかかる受信アンテナの挿入手順の一例を示す説明図である。図9−3において、アンテナケース901は、挿入スペース部930に受信アンテナ331が挿入される。すなわち、固定用爪部912と、支柱部920とによって、受信アンテナ331を挟み込むことによって、アンテナケース901へ受信アンテナ331が挿入される。
図9−4は、本発明の実施の形態3にかかる収容部501へのアンテナケース901の係止について説明する。図9−4は、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの係止の一例について示す説明図である。
図9−4において、収容部501は、基板ケース310における側面511に形成された所定深さの凹部であり、縦横の長さ(開口径)はアンテナケース901の外径形状とほぼ同じである。この収容部501には、側面中央付近にアンテナケース901における係止用爪部911を嵌め込むための係止溝940が設けられている。
また、基板ケース310における収容部501の裏面530には、非接触ICタグ332が貼付されており、アンテナケース901に挿入された受信アンテナ331と、所定距離Dを保つ構成となっている。ここで、所定距離Dは、受信アンテナ331と非接触ICタグ332との通信特性によって設定することができる。したがって、アンテナケース901を取り外すと、受信アンテナ331が挿入された、いわゆるユニットの状態で取り外すこととなり、所定距離Dが大きくなって電波が受信できなくなるため、不正を検知することができる。
また、収容部501は、アンテナケース901と略同一の外径形状を有しており、アンテナケース901が嵌め込まれた状態では隙間が生じない。このように、アンテナケース901と、収容部501とに隙間が生じないようにアンテナケース901を収容することで、アンテナケース901に偽造の非接触ICタグを貼り付けるような不正を防ぐことができる。
このように、アンテナケース901は、基板ケース310の側面511に設けられた収容部501の表面520側から嵌め込まれることにより係止される。具体的には、アンテナケース901は、アンテナケース901の外側が基板ケース310の外側となるように収容部501の外径形状に沿って嵌め込まれ、収容部501に設けられた係止溝940に係止用爪部911が引っかかることで係止される。
なお、図6の説明では、係止用爪部911は、図9−1〜図9−4においてアンテナケース901の側面中央部に2箇所位置することとして説明したが、これに限ることはなく、収容部501の側面と接触する面であれば、他の面に位置してもよいし、3個以上設ける構成でもよい。このように設けられた係止用爪部911によれば、係止用爪部911と、係止溝940によって段差が生じ、受信アンテナ331と、基板ケース310との間に不正なアンテナや非接触ICタグの挿入を防止することができる。
また、固定用爪部912は、図9−1〜図9−4において係止用爪部911と表裏一体としたが、これに限ることはなく、非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dに保つよう、支柱部920との間に受信アンテナ331を挟み込む構成であればよい。
また、支柱部920は、図9−1〜図9−4においてアンテナケース901における内側上面の4隅に位置することとしているが、これに限ることはなく、非接触ICタグ332と、受信アンテナ331との距離を所定距離Dに保つよう、固定用爪部912との間に受信アンテナ331を挟み込む構成であればよい。
(アンテナケースの別の例)
つぎに、図10−1および図10−2を用いて、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの別の例について説明する。図10−1は、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの外観の別の例を示す説明図である。図10−2は、本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースへの受信アンテナの挿入手順の別の一例を示す説明図である。
図10−1において、アンテナケース1000は、所定の奥行きを有し、外径形状(縦横の長さ)は、図5に示した収容部501の縦横の長さ(開口径)とほぼ同じである。このアンテナケース1000は、下部ケース1001と、上部ケース1002と、からなる透明部材によって形成されており、内側に図4に示した受信アンテナ331が挿入された状態で、下部ケース1001側を収容部501へ向けて該収容部501に収容される。
図10−2において、下部ケース1001には、内側の側面中央付近にねじ台座部1011が設けられている。さらに、下部ケース1001には、底の4隅にそれぞれ支柱部1020が設けられている。また、ねじ台座部1011には、該ねじ台座部1011を貫通するねじ穴1010が設けられている。上部ケース1002には、内側の側面中央付近にねじ設置部1012が設けられている。このねじ設置部1012には、該ねじ設置部1012を貫通するねじ穴1010が設けられている。また、受信アンテナ331は、ねじ台座部1011と略同一の外径形状の凹部1013を有している。
そして、下部ケース1001と、上部ケース1002とからなるアンテナケース1000には、受信アンテナ331が挿入される。具体的には、ねじ穴部1010に図示しないねじを通し、下部ケース1001と、上部ケース1002とを螺合させることで、アンテナケース1000内部に受信アンテナ331を係止する。
そして、図示はしないが、アンテナケース1000は、図5に示した収容部501に嵌め込まれることで、基板ケース310に係止されることとなる。具体的には、収容部501は、アンテナケース1000と略同一の外径形状を有しており、上部ケース1002側が、基板ケース310の外側となるように収容部501の外径形状に沿って嵌め込まれる。
また、収容部501は、アンテナケース1000を嵌め込む際に、ねじ穴部1010に応じた位置にねじ穴部を有している。すなわち、アンテナケース1000のねじ穴部1010と、収容部501のねじ穴部とにねじを通して、アンテナケース1000を係止する構成となる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、基板ケースや制御基板に対する不正を検知するため、遊技機を識別するための非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナが挿入されたアンテナケースを、基板ケースの側面に設けられた凹部を利用して、容易に収容することができる。
また、アンテナケースに受信アンテナを挿入しているため、受信アンテナへの直接的な改造を防ぐことができる。くわえて、サンド装置など外部機器から導出されている受信アンテナをアンテナケースに挿入して基板ケースに取り付ける構成であるため、遊技機側の基板ケースと、サンド装置など外部機器との間の電気的な絶縁を実現することができる。
さらに、受信アンテナを挿入可能なアンテナケースであれば、形状を限定しなくてもよく、基板ケースの収容部におけるアンテナケースの収容の構成をフレキシブルに形成し、汎用性の向上を図ることができる。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。前述の実施の形態1〜3では、収容部501について、基板ケース310の側面511に設けられる構成について説明したが、本発明の実施の形態4では、基板ケース310の上面510に収容部501を設ける場合について説明する。
なお、本発明の実施の形態4にかかる遊技機の基本構成については図1、遊技機の制御部の内部構成については図2、遊技機の背面については図3、受信アンテナおよび非接触ICタグの概要については図4とそれぞれほぼ同様であるため説明を省略する。
(受信アンテナ331の設置の概要)
図11を用いて、本発明の実施の形態4にかかる受信アンテナ331の設置の概要について説明する。図11は、本発明の実施の形態4にかかる基板ケースの上面の収容部に設置された受信アンテナの一例を示す説明図である。
図11において、基板ケース310は、上面に収容部501を備え、収容部501によって受信アンテナ331が収容されている。受信アンテナ331は、環状に形成されたアンテナコイル402の所定径の領域が開口部1101として開口されている。すなわち、開口部1101から基板ケース310内部に設置された制御基板550上の電子部品551を目視可能とする構成でもよい。
また、図示はしないが、受信アンテナ331は、透明部材によって形成されていてもよい。具体的には、図4に示したアンテナ基板401を透明部材によって形成することとしてもよく、このようにすれば、受信アンテナ331に開口部1101を設けることなく、電子部品551が目視可能となる。
このように、基板ケース310の外側から基板ケース310内部に設置された制御基板550上の電子部品551を目視可能として、適切に基板ケース310の上面を活用して受信アンテナ331を収容することができる。なお、図11では説明を省略したが、受信アンテナ331を収容する場合、前述の実施の形態3によるアンテナケース901,1000を利用する構成でもよい。
以上説明したように、実施の形態4によれば、基板ケースの上面を有効利用して、基板ケース内部の目視を妨げることなく、受信アンテナを収容することができる。
以上説明したように、本発明によれば、基板ケースに収容された受信アンテナと、基板ケースに設置された非接触ICタグによって、迅速に遊技機の不正を検知して、適切な目視を促すことができる。したがって、遊技の提供者(たとえば、パチンコ事業者)は、不正に迅速に対応して、遊技者に適切な遊技を提供することができる。非接触ICタグを設ける位置は、基板ケースであれば内部であっても外部であってもよい。
以上のように、本発明にかかる遊技機は、パチンコ遊技機、スロット遊技機、その他各種遊技機に有用であり、特に、パチンコホールやゲームセンター(プレイランド)での設置、使用に適している。
本発明の遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。 遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の遊技機の背面図である。 本発明の受信アンテナおよび非接触ICタグの概要を示す説明図である。 本発明の実施の形態1にかかる受信アンテナを収容する収容部の配置の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1にかかる収容部の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1にかかる収容部の別の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2にかかる収容部の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの外観の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの形状を示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかる受信アンテナの挿入手順の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの係止の一例について示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースの外観の別の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3にかかるアンテナケースへの受信アンテナの挿入手順の別の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4にかかる基板ケースの上面の収容部に設置された受信アンテナの一例を示す説明図である。
符号の説明
300 遊技機
302 サンド装置
310(310a,310b,310c) 基板ケース
320 裏カバー
331 受信アンテナ
332 非接触ICタグ
333 ケーブル
334 検知部
501 収容部
550 制御基板

Claims (10)

  1. 遊技機を識別するための非接触ICタグが取り付けられた遊技機において、
    遊技機を制御する制御基板に対して側面および上面を覆う基板ケースと、
    前記基板ケースに設置された非接触ICタグと、
    前記非接触ICタグからの電波を受信する受信アンテナと、を備え、
    前記基板ケースに、前記受信アンテナを収容する収容部を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記基板ケースは、当該基板ケース内部を外部から目視可能な透明部材を用いて形成されており、前記収容部を前記側面に備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記基板ケースは、当該基板ケース内部を外部から目視可能な透明部材を用いて形成されており、前記制御基板上の電子部品が搭載されていない領域の位置に前記収容部を前記上面に備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記受信アンテナは、アンテナ基板と、
    前記アンテナ基板の外縁に沿って所定径を有する環状に形成されたアンテナコイルと、からなり、
    前記アンテナ基板は、当該アンテナ基板上において前記アンテナコイルが搭載されていない前記所定径の領域が開口されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記収容部は、前記非接触ICタグと、前記受信アンテナとが通信可能な所定範囲内に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技機。
  6. 前記非接触ICタグは、前記基板ケースまたは/および前記制御基板に設置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の遊技機。
  7. 前記収容部は、前記基板ケースに形成した凹部であり、当該凹部に前記受信アンテナを収容することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技機。
  8. 前記収容部は、前記凹部に収容された前記受信アンテナの上面を覆う蓋部を有することを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記収容部は、前記基板ケースに形成した挿入口を有する挿入部であり、当該挿入口を介して前記受信アンテナを差込固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の遊技機。
  10. 前記収容部の外径形状に対応する透明部材によって形成されたアンテナケースを備え、
    前記受信アンテナは、前記アンテナケース内部に設けられ、
    前記収容部は、前記アンテナケースを収容することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068359A1 (ja) * 2013-11-05 2015-05-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤のキャビネット及びそれを用いた分電盤

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