JP2008285569A - インクジェット記録用インクセット及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録により形成したコンポジットブラックを含む画像がオゾンにより褪色した場合に色味がつかないようにする。
【解決手段】イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを有するインクジェット記録用インクセットであって、該イエローインク、該マゼンタインク及び該シアンインクを用いて光沢紙に形成したコンポジットブラックのパッチに、実環境に即した4種の温湿度条件において耐オゾン性評価試験を行った場合、温湿度条件ごとの各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの温湿度条件においても10以下となるようにする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用インクセット及びそれを用いた画像形成方法に関する。
インクジェット記録方法により形成した画像の長期保存性を向上させるため、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクそれぞれのベタ印字物を形成し、それらに耐光性試験を行い、試験前後のL***表色系におけるΔE(色差)と反射濃度残存率が所定の範囲にあるものをインクジェット記録用インクセットの構成インクとすることが提案されている(特許文献1)。
特開2003−55585号公報
しかしながら、インクジェット記録方法により形成した画像の褪色は、光のほかオゾンによる影響も大きい。
さらに、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの印字物の褪色性につき、ΔEや反射濃度残存率が所定の範囲にあるようにインクジェット記録用インクセットの構成インクを選択しても、インク間において印字物の褪色バランスがとれていないと、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを併用した印字物の褪色後の色味が当初のものから変化してしまう。特に、無彩色である黒色に色味が生じると有彩色において色味が変化するよりも視認されやすいため、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの混色又は重ね打ちにより形成されるコンポジットブラックが、黒色とならずに色味(無彩色となるべき黒色が、黄味、赤味又は青味がかり、有彩色化することをいう)をもち、不自然な画像となる。
そこで、本発明は、インクジェット記録により形成した画像がオゾンに曝露された場合でも、コンポジットブラックに不自然な色味がつかないようにすることを目的とする。
本発明者は、インクジェット記録用インクセットを構成するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを併用して印字したコンポジットブラックのパッチに耐オゾン性評価試験をした場合、コンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分のOD値減少率のばらつきが、耐オゾン性評価試験を実環境に即した複数の温湿度で行った場合のいずれにおいても所定の範囲となるようにインクを選択すると、実環境下における褪色後のコンポジットブラックに色味がつかないことを見出した。
即ち、本発明は、少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを有するインクジェット記録用インクセットであって、該イエローインク、該マゼンタインク及び該シアンインクを用いて光沢紙に形成したコンポジットブラックのパッチに以下の(1)、(2)、(3)及び(4)の温湿度条件下、オゾン濃度2ppm、7時間の耐オゾン性評価試験を行った場合の各温室度条件ごとの各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの温湿度条件においても10以下であることを特徴とするインクジェット記録用インクセットを提供する。
(1)20℃、45%RH
(2)20℃、70%RH
(3)30℃、45%RH
(4)30℃、70%RH
また、本発明は、上述のインクジェット記録用インクセットを用いてインクジェット記録を行うことを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明のインクジェット記録用インクセットによれば、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの混色又は重ね打ちにより形成されたコンポジットブラックのパッチが上記(1)〜(4)のいずれの温湿度条件でオゾンに曝露された場合でも、コンポジットブラックを構成するイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分がバランスよく褪色する。したがって、インクジェット記録により形成した画像がオゾンによって褪色した場合に、コンポジットブラックに色味がつくことを防止し、画像の色味に自然さを維持することが可能となる。
また、本発明の画像形成方法によれば、本発明のインクジェット記録用インクセットを用いてインクジェット記録を行うので、これにより形成した画像において、コンポジットブラックが不自然な色味をもつことを防止できる。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクから構成される。必要に応じて、ブラック顔料インク、その他のインクを備えることができる。
また、コンポジットブラックとは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの混色又は重ね打ちにより形成される黒色である。混色又は重ね打ち時のインクドットの構成割合はプリンターによって異なるが、通常、イエローインクドット(VY)、マゼンタインクドット(VM)、シアンインクドット(VC)が容積比で
Y:VM:VC=0.7〜1.3:0.7〜1.3:0.7〜1.3
となるように設定する。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを用いて光沢紙に形成したコンポジットブラックのパッチに、実環境に即した4種の温湿度条件下にて耐オゾン性評価試験を行った場合の各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの温湿度条件においても10以下であることを特徴とする。
ここで、耐オゾン性評価試験は、インクジェット記録により形成したパッチをオゾン濃度2ppmの槽内に7時間放置する試験であり、そのときの4種の温湿度条件は、一般にインクジェット記録物が置かれる実環境に対応させたものとして、
(1)20℃、45%RH
(2)20℃、70%RH
(3)30℃、45%RH
(4)30℃、70%RH
とする。
耐オゾン性評価試験に供するコンポジットブラックのパッチとしては、光沢紙に印刷したコンポジットブラックのグラデーションサンプルのうち、光学濃度(OD)値1.0付近のパッチを使用する。ここで、光沢紙とは、ベースペーパー(原紙ペーパー)に表面平滑性を与えるコート層を設けた紙のことをいう。具体的には、ブラザー工業(株)製写真光沢紙BP60GLA;王子製紙(株)製カラーインクジェット用紙プレミアムフォト光沢紙;コクヨ(株)製インクジェットプリンタ用紙高精細フォト出力用超光沢紙;コニカミノルタホールディングス(株)製PhotolikeQP<写真画質>シリーズ;富士写真フィルム(株)製画彩(登録商標)シリーズの写真仕上げPro、写真仕上げAdvance及びフジフイルム高級光沢紙;等が挙げられる。
コンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分のOD値減少率(%)は、ISO5/3に準拠したstatusAの分光感度特性にて、イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分に対応するOD値を耐オゾン性評価試験の前後で測定し、次式により得られるものである。

(式中、
ODy0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのイエロー成分のOD値
ODy1:耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのイエロー成分のOD値
ODm0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのマゼンタ成分のOD値
ODm1:耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのマゼンタ成分のOD値
ODc0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのシアン成分のOD値
ODc1:耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのシアン成分のOD値 )

温湿度条件ごとの各成分におけるOD値減少率(%)間の最大差とは、同一温湿度条件におけるAy、Am及びAcのうち、最大値と最小値の差をさす。
本発明のインクジェット記録用インクセットでは、耐オゾン性評価試験において、この各成分におけるOD値減少率(%)間の最大差、言い換えれば、イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分の各成分間におけるOD値減少率(%)のばらつきが、(1)〜(4)のいずれの温湿度条件においても10以下である。よって、コンポジットブラックを含む画像が実環境下でオゾンにより褪色する場合、その褪色はバランスのとれたものとなり、褪色後のコンポジットブラックに色味が付くことを防止できる。これに対し、このOD値減少率(%)のばらつきが、いずれかの温湿度条件において10を超えると、実環境下で褪色したコンポジットブラックは色味を持ち、褪色後の画像が実用上不適当なものとなる。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、コンポジットブラック画像のイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分間のOD値減少率(%)のばらつきが上述の条件を満たすように、インクジェット記録用インクセットを構成するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを適宜選択することにより得られる。
さらに、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクをそれぞれ用いて光沢紙に形成したイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチ(OD値1.0付近)に対し、前述と同様に(1)〜(4)の温湿度条件下にて耐オゾン性評価試験を行った場合の温湿度条件ごとのイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチのOD値減少率(%)が、いずれの温湿度条件においても次式(a)、(b)及び(c)を満たすように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択することが好ましい。
(式中、BY =イエローパッチのOD値減少率(%)
=[(ODY0−ODY1)/ODY0 ]×100
M =マゼンタパッチのOD値減少率(%)
=[(ODM0−ODM1)/ODM0 ]×100
C =シアンパッチのOD値減少率(%)
=[(ODC0−ODC1)/ODC0 ]×100
ODY0:耐オゾン性評価試験前のイエローパッチのOD値
ODY1:耐オゾン性評価試験後のイエローパッチのOD値
ODM0:耐オゾン性評価試験前のマゼンタパッチのOD値
ODM1:耐オゾン性評価試験後のマゼンタパッチのOD値
ODC0:耐オゾン性評価試験前のシアンパッチのOD値
ODC1:耐オゾン性評価試験後のシアンパッチのOD値 )
この式(a)〜(c)は、イエローパッチのOD値減少率(%)とマゼンタパッチ又はシアンパッチのOD値減少率(%)との差が−10〜20の範囲であっても、インクジェット記録用インクセットの構成インクとして使用し得ることを表している。また、マゼンタインク及びシアンインクによる印字物は同程度の褪色性を有し、これらのOD値減少率(%)の差が−10〜15の範囲にあるものをインクジェット記録用インクセットの構成インクとして使用し得ることを表している。
さらに、本発明のインクジェット記録用インクセットでは、前述のコンポジットブラックのパッチに対する耐オゾン性評価試験前後におけるイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分のOD値減少率(%)について、成分ごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの成分においても10以下となるようにすることが好ましい。これにより、インクジェット記録により形成されたコンポジットブラック画像がオゾンによって褪色した場合、コンポジットブラックをさらにバランスよく褪色させることができる。
コンポジットブラックのパッチについて、成分ごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差とは、各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)ごとに次式により得られるD20℃45%RH、D20℃70%RH、D30℃45%RH及びD30℃70%RHのうち、最大値と最小値の差をさす。
20℃45%RH =20℃、45%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD20℃45%RH,0−OD20℃45%RH,1)/OD20℃45%RH,0 ]×100
20℃70%RH =20℃、70%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD20℃70%RH,0−OD20℃70%RH,1)/OD20℃70%RH,0 ]×100
30℃45%RH =30℃、45%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD30℃45%RH,0−OD30℃45%RH,1)/OD30℃45%RH,0 ]×100
30℃70%RH =30℃、70%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD30℃70%RH,0−OD30℃70%RH,1)/OD30℃70%RH,0 ]×100
(式中、
OD20℃45%RH,0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD20℃45%RH,1:温湿度20℃、45%RHおける耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD20℃70%RH,0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD20℃70%RH,1:温湿度20℃、70%RHおける耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD30℃45%RH,0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD30℃45%RH,1:温湿度30℃、45%RHおける耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD30℃70%RH,0:耐オゾン性評価試験前のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
OD30℃70%RH,1:温湿度30℃、70%RHおける耐オゾン性評価試験後のコンポジットブラックのパッチのX成分のOD値
ここで、X成分とは、共通してイエロー成分、マゼンタ成分又はシアン成分を示す )
さらにまた、前述の耐オゾン性評価試験前後のイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチのOD値減少率(%)について、パッチごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD減少率(%)間の最大差が、いずれのパッチにおいても20以下となるように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択することが好ましい。
イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチについて、パッチごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差とは、各パッチ(イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチ)ごとの次式により得られるE20℃45%RH、E20℃70%RH、E30℃45%RH及びE30℃70%RHのうち、最大値と最小値の差をさす。
20℃45%RH =20℃、45%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD20℃45%RH,0−OD20℃45%RH,1)/OD20℃45%RH,0 ]×100
20℃70%RH =20℃、70%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD20℃70%RH,0−OD20℃70%RH,1)/OD20℃70%RH,0 ]×100
30℃45%RH =30℃、45%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD30℃45%RH,0−OD30℃45%RH,1)/OD30℃45%RH,0 ]×100
30℃70%RH =30℃、70%RHの温湿度におけるOD減少率(%)
=[(OD30℃70%RH,0−OD30℃70%RH,1)/OD30℃70%RH,0 ]×100
(式中、
OD20℃45%RH,0:耐オゾン性評価試験前のXパッチのOD値
OD20℃45%RH,1:温湿度20℃、45%RHおける耐オゾン性評価試験後のXパッチのOD値
OD20℃70%RH,0:耐オゾン性評価試験前のXパッチのOD値
OD20℃70%RH,1:温湿度20℃、70%RHおける耐オゾン性評価試験後のXパッチのOD値
OD30℃45%RH,0:耐オゾン性評価試験前のXパッチのOD値
OD30℃45%RH,1:温湿度30℃、45%RHおける耐オゾン性評価試験後のXパッチのOD値
OD30℃70%RH,0:耐オゾン性評価試験前のXパッチのOD値
OD30℃70%RH,1:温湿度30℃、70%RHおける耐オゾン性評価試験後のXパッチのOD値
ここで、Xパッチとは、共通してイエローパッチ、マゼンタパッチ又はシアンパッチを示す )
一般に、コンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分ごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD減少率(%)間の最大差を10以下とするためには、イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD減少率間の最大差を20%以下とすることが好ましい。
インクジェット記録用インクセットを構成するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクは、公知の着色剤、水及び水溶性有機溶剤、必要に応じて使用する添加剤から調製したものを使用することができる。
インクに使用する着色剤としては、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料及び反応性染料等を用いることができる。また、染料の構造で分類すれば、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料及び金属フタロシアニン染料等を用いることができる。
イエローインクに含まれる着色剤(イエロー着色剤)としては、インクジェット記録に一般的に使用されるイエロー染料を使用できる。具体的には、C.I.ダイレクトイエロー12,24,26,27,28,33,39,58,86,98,100,132及び142等の直接染料;C.I.アシッドイエロー3,11,17,19,23,25,29,38,42,49,59,61,71及び72等の酸性染料;C.I.ベーシックイエロー40等の塩基性染料;C.I.リアクティブイエロー2等の反応性染料;等を挙げることができる。
マゼンタインクに含まれる着色剤(マゼンタ着色剤)としては、耐オゾン性を向上させる点から、好ましくは次の(式1)で表されるマゼンタ染料を使用する。












((式1)中、Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基又は置換されてもよいアリール基を表す。Rは、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロ環基を表す。R,R,R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基、置換されてもよいスルホニル基又は置換されてもよいアシル基を表す。ただし、RとRが共に水素原子であることはなく、RとRが共に水素原子であることはない。A及びAは、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が
置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。)
また、マゼンタ着色剤としては、この他のモノアゾ系色素、インクジェット記録に一般的に使用されるマゼンタ染料も使用できる。具体的には、C.I.ダイレクトレッド4,17,28,37,63,75,79,80,81,83及び254等の直接染料;C.I.アシッドレッド1,6,8,18,32,35,37,42,52,85,88,115,133,134,154,186,249、289及び407等の酸性染料;C.I.ベーシックレッド9,12及び13等の塩基性染料;C.I.リアクティブレッド4,23,24,31及び56等の反応性染料;等が挙げられる。
シアンインクに使用される着色剤(シアン着色剤)としては、耐オゾン性を向上させる点から、好ましくは次の(式2)で表されるシアン染料を使用する。

















((式2)中、Pc(Cu)は(式3)で表される銅フタロシアニン核を表す。
(式2)中、R,R,R10及びR11は、それぞれ独立的に−SO−R,−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基を表し、R,R,R10及びR11はすべてが同一であることはない。但し、R,R,R10及びR11の少なくとも1つはイオン性親水性基を置換基として有する。R,R,R10及びR11の少なくとも1つ以上は、(式3)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A,B,C及びDのそれぞれに存在する。
は置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。
kは0<k<8を満たす数、lは0<l<8を満たす数、mは0≦m<8を満たす数、nは0≦n<8を満たす数であり、且つk、l、m及びnは4≦k+l+m+n≦8を満たす数である。)
また、シアン着色剤としては、インクジェット記録に一般的に使用されるシアン染料を使用してもよい。具体的には、C.I.ダイレクトブルー1,6,8,15,22,25,71,76,80,86,87,90,106,108,123,163,165,199及び226等の直接染料;C.I.アシッドブルー9,22,29,40,59,62,93,102,104,112,113,117,120,167,175,183,229及び234等の酸性染料;C.I.ベーシックブルー1,3,5,7,9,24,25,26,28及び29等の塩基性染料;C.I.リアクティブブルー7,13及び49等の反応性染料;等が挙げられる。
ここで、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクで使用される着色剤は、前述のイエロー着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン着色剤にとらわれることなく、適宜調色することにより、所望の色相を有するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを得てもよい。
着色剤の含有量は、インクの性能及び要求特性により適宜決められる。着色剤が少なすぎると色再現範囲が狭くなり、多すぎると水分蒸発による組成物析出に起因する吐出不良を生ずるおそれがあるので、各インク全量に対して、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.2〜6重量%である。
インクに使用する水としては、脱イオン水を使用することが好ましい。水の含有量は、併用する水溶性有機溶剤の種類、組成あるいはインクの要求特性に応じて広い範囲で決定される。インク全量に対して、好ましくは10〜95重量%、より好ましくは10〜80重量%の範囲である。
インクに使用する水溶性有機溶剤は、湿潤剤と浸透剤に大別される。湿潤剤は、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりを防止するためにインクに添加される。浸透剤は、印字したインクを速やかに被記録材内部に浸透させるためにインクに添加される。
湿潤剤の具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の水溶性グリコールが挙げられる。湿潤剤としての水溶性有機溶剤の含有量は、少なすぎるとインクジェットヘッドのノズルの目詰まりを防止するために不充分であり、多すぎるとインクの粘度が上昇してインクジェットヘッドからの吐出が困難となるので、インクごとに、インク全量に対して、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%の範囲である。
浸透剤の具体例としては、エチレングリコール系及びプロピレングリコール系のアルキルエーテルに代表されるグリコールエーテル等が挙げられる。エチレングリコール系アルキルエーテルの具体例としては、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、エチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールイソブチルエーテル等が挙げられ、プロピレングリコール系アルキルエーテルの具体例としては、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等が挙げられる。浸透剤としての水溶性有機溶剤の含有量は、少なすぎると浸透性が不充分であり、多すぎると過剰な浸透性によってフェザリング等のにじみを生じやすくなるので、インクごとに、インク全量に対して、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜7重量%の範囲である。
以上の湿潤剤及び浸透剤の他、インクジェットヘッドの先端部におけるインクの乾燥を防止し、印字濃度を高くし、また鮮やかな発色を実現する等の目的で、さらに別の水溶性有機溶剤を含有させることができる。このような水溶性有機溶剤の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;グリセリン;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
必要に応じてインクに含有させる添加剤としては、従来公知の界面活性剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及び水溶性樹脂等の粘度調製剤;表面張力調整剤;防黴剤;防錆剤;pH調整剤等をあげることができる。
本発明のインクジェット記録用インクセットを構成するイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクは、着色剤、水、水溶性有機溶剤、その他の必要に応じて使用する各種添加剤を、常法に従って均一に混合することにより製造することができる。
一方、本発明の画像形成方法は、上述の本発明のインクジェット記録用インクセットを用いてインクジェット記録を行う方法であり、この場合のインクジェット記録は公知の方法によることができ、市販のインクジェットプリンタで本発明のインクジェット記録用インクセットを用いることにより実施することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1〜3、比較例1〜8
(1)インクの調製
表1A及び表1Bに示す組成を均一に攪拌混合した後、東洋濾紙(株)製親水性PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)タイプメンブランフィルタ(孔径0.2μm)を用いて濾過することにより、実施例1〜3及び比較例1〜8のインクを調製した。






















表1A及び表1Bのインク組成において、マゼンタ染料(M−1)、(M−2)及び(M−3)は、それぞれ次式で表される。



また、シアン染料(C−1)、(C−2)、(C−3)及び(C−4)は、それぞれ次式で表される。


このシアン染料(C−1)〜(C−4)を表す式において、Pc(Cu)は次式の銅フタロシアニン骨格を表す。

(2)評価用パッチの作成
(i)コンポジットブラックの評価用パッチ
(1)で調製したイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを使用し、ブラザー工業(株)製インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機DCP−110Cを用いて、王子製紙(株)製カラーインクジェット用紙プレミアムフォト光沢紙に、イエローインクドット(VY)、マゼンタインクドット(VM)及びシアンインクドット(VC)の構成割合(容積比)が、VY:VM:VC=1:1〜1.1:1〜1.3となるように吐出させ、コンポジットブラックのグラデーションパッチを作成し、そのうちのOD値1.0付近のパッチを耐オゾン性評価試験の評価用パッチとした。
(ii)イエロー、マゼンタ又はシアンの評価用パッチ
(1)で調製したイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクをそれぞれ単独で使用し、(i)と同様の光沢紙にイエロー、マゼンタ又はシアンのグラデーションパッチを作成し、そのうちのOD値1.0付近のイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチを耐オゾン性評価試験の評価用パッチとした。
(3)耐オゾン性評価試験
耐オゾン性評価試験は、スガ試験機(株)製オゾンウェザーメータOMS−Hを用いて、評価用パッチを次の(1)〜(4)の温湿度の槽内で、オゾン濃度2ppmで7時間放置することにより行った。
(1)20℃、45%RH
(2)20℃、70%RH
(3)30℃、45%RH
(4)30℃、70%RH
(4)評価
評価用パッチとするコンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分のOD値を、耐オゾン性評価試験の前後で、Gretag Macbeth社製Spectrolino(光源:D65、視野2°、status A)により測定した。また、イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチのOD値も同一の測定機によって求めた。コンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分、並びにイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチのそれぞれについて、OD値の測定値からOD値減少率(%)を次式により算出した。
(4−1)コンポジットブラックパッチ評価
コンポジットブラックのパッチについては、温湿度条件ごとの各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差、成分ごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差を算出し、次の評価1及び2の基準に基づき評価した。これらの結果を表2A及び表2Bに示す。
また、目視観察により黒色目を次の評価3の基準に基づき評価した。この結果を表2A及び表2Bに示す。
(評価1)温湿度条件ごとの各成分におけるOD値減少率(%)間の最大差:
A:すべてが10以下
B:少なくとも一つが10を超えた

(評価2)成分ごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差:
A:すべてが10以下
B:少なくとも一つが10を超えた

(評価3)黒色目:
A:すべての温湿度条件におけるパッチにおいて、試験後もバランスよい黒色に見えた
B:いずれかの温湿度条件におけるパッチにおいて、試験後に黒色に見えず、実用に向かなかった
(4−2)イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチ評価
イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチについては、各パッチのOD値減少率(%)が前述の式(a)、(b)及び(c)を満たすか否かを調べるため、(1)〜(4)の温湿度条件ごとに、イエロー色−マゼンタ色間、イエロー色−シアン色間、マゼンタ色−シアン色間のOD値減少率(%)の差を算出し、評価基準に基づき評価した。また、イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差を算出し、次の評価基準に基づき評価した。こらの結果を表3A及び表3Bに示す。
(評価4)OD値減少率(%)の差:
A:式(a)、(b)及び(c)をすべて満たした
B:式(a)、(b)及び(c)の少なくとも一つを満たさなかった

(評価5)パッチごとの(1)〜(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差:
A:すべてが20以下
B:少なくとも一つが20を超えた














表2A及び表2Bから、温湿度条件ごとの、コンポジットブラックのパッチの各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差が10以下である実施例1〜3のインクセットは、褪色後のコンポジットブラックのパッチに色味がつかず黒色に見えるのに対し、これが10を超える比較例1〜8のインクセットでは、褪色後のコンポジットブラックが黒色に見えないことがわかる。
表3A及び表3Bから、実施例1〜3のインクセットでは、イエローパッチ、マゼンタパッチ、シアンパッチのOD値減少率(%)の差について、前述の式(a)〜(c)の全てが満たされているが、比較例1〜8のインクセットでは式(a)〜(c)の少なくとも一つが満たされていないことがわかる。したがって、褪色後のコンポジットブラックのパッチに色味がつかないようにするには、式(a)〜(c)の全てが満たされるように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを選択するのが好ましいことがわかる。
本発明のインクジェット記録用インクセットはインクジェット記録を行うプリンタで広く使用することができ、これを用いた画像形成方法は、画像に耐オゾン性が必要とされる種々の分野で有用となる。

Claims (7)

  1. 少なくともイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを有するインクジェット記録用インクセットであって、該イエローインク、該マゼンタインク及び該シアンインクを用いて光沢紙に形成したコンポジットブラックのパッチに以下の(1)、(2)、(3)及び(4)の温湿度条件下、オゾン濃度2ppm、7時間の耐オゾン性評価試験を行った場合の温湿度条件ごとの各成分(イエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分)におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの温湿度条件においても10以下であることを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
    (1)20℃、45%RH
    (2)20℃、70%RH
    (3)30℃、45%RH
    (4)30℃、70%RH
  2. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクをそれぞれ用いて光沢紙に形成したイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチに前記(1)、(2)、(3)及び(4)の温湿度条件下、オゾン濃度2ppm、7時間の耐オゾン性評価試験を行った場合の温湿度条件ごとのイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチにおけるOD値減少率(%)が、いずれの温湿度条件においても次式(a)、(b)及び(c)を満たす請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。

    (式中、BY =イエローパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODY0−ODY1)/ODY0 ]×100
    M =マゼンタパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODM0−ODM1)/ODM0 ]×100
    C =シアンパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODC0−ODC1)/ODC0 ]×100
    ODY0:耐オゾン性評価試験前のイエローパッチのOD値
    ODY1:耐オゾン性評価試験後のイエローパッチのOD値
    ODM0:耐オゾン性評価試験前のマゼンタパッチのOD値
    ODM1:耐オゾン性評価試験後のマゼンタパッチのOD値
    ODC0:耐オゾン性評価試験前のシアンパッチのOD値
    ODC1:耐オゾン性評価試験後のシアンパッチのOD値 )
  3. イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクをそれぞれ用いて光沢紙に形成したイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチに前記(1)、(2)、(3)及び(4)の温湿度条件下、オゾン濃度2ppm、7時間の耐オゾン性評価試験を行った場合の温湿度条件ごとのイエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチにおけるOD値減少率(%)が、いずれの温湿度条件においても次式(a)、(b)及び(c)を満たす請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。




    (式中、BY =イエローパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODY0−ODY1)/ODY0 ]×100
    M =マゼンタパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODM0−ODM1)/ODM0 ]×100
    C =シアンパッチのOD値減少率(%)
    =[(ODC0−ODC1)/ODC0 ]×100
    ODY0:耐オゾン性評価試験前のイエローパッチのOD値
    ODY1:耐オゾン性評価試験後のイエローパッチのOD値
    ODM0:耐オゾン性評価試験前のマゼンタパッチのOD値
    ODM1:耐オゾン性評価試験後のマゼンタパッチのOD値
    ODC0:耐オゾン性評価試験前のシアンパッチのOD値
    ODC1:耐オゾン性評価試験後のシアンパッチのOD値 )
  4. 前記コンポジットブラックのパッチのイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分ごとの前記(1)、(2)、(3)及び(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれの成分においても10以下である請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセット。
  5. 前記イエローパッチ、マゼンタパッチ及びシアンパッチごとの前記(1)、(2)、(3)及び(4)の各温湿度条件におけるOD値減少率(%)間の最大差が、いずれのパッチにおいても20以下である請求項2〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセット。
  6. さらに、ブラック顔料インクを有する請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセット。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクセットを用いてインクジェット記録を行うことを特徴とする画像形成方法。
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