JP2008284079A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機において、遊技機のコストを増加させずに排出装置に供給される遊技球の球詰まりの発生を防止する。
【解決手段】流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路72を備える。また、該待機流路72の下流側端部に臨む回転体170の周面172に球保持部173を形成し、回転体173は、回転軸(接続部171)の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面172の周方向に隣り合う当該球保持部173の種類が異なるようにする。
【選択図】図10

Description

本発明は、排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機に関する。
従来の遊技機において、2条に整流された遊技球が供給され、その遊技球をモーター等の駆動源で回転するスプロケットにより排出を行う排出装置を設けた遊技機があった(例えば、特許文献1参照)。また、排出装置に供給する遊技球を整流するための特別な整流装置を備えた遊技機も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−129196号公報 特開平5−245257号公報
しかし、上記特許文献1のような排出装置を備えた遊技機では、排出装置に供給する遊技球を予め整流する必要があり、その際に球詰まりが発生することがあった。また、上記特許文献2における遊技機の整流装置では駆動源が無いため、整流装置の部分で球詰まりが発生した場合にこれを解消することができず、大当たり状態であるにもかかわらず遊技者に遊技球を排出できないという不具合が発生していた。また、遊技機に特別な整流装置を必要とするため、遊技機のコストが増加してしまうという問題があった。
本発明の目的は、排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機において、遊技機のコストを増加させずに排出装置に供給される遊技球の球詰まりの発生を防止することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機において、
前記排出装置は、
遊技球の流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路と、
回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸が前記所定方向に沿って配されるとともに、周面が前記待機流路の下流側端部に臨む回転体と、
前記回転体の前記周面に複数形成され、前記待機流路で待機する遊技球を一個保持可能な球保持部と、
該球保持部で保持され、前記回転体の回転により誘導された遊技球が排出される排出流路と、を備え、
前記回転体は、
前記回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の前記球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、前記周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路を備え、該待機流路の下流側端部に臨む回転体の周面に球保持部を形成し、回転体は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたので、遊技機のコストを増加させずに排出装置に供給される遊技球の球詰まりの発生を防止できる。すなわち、排出装置に供給される遊技球を待機流路で一列に整列させる必要がないため、球詰まりの発生を防止できる。また、回転体は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたので、待機流路でランダムに存在する遊技球を保持して排出することができる。つまり、排出装置として機能するとともに整流装置としても機能するので、整流のための特別な装置が必要なく、コストを低減することができるとともに、部品点数も少なくなり故障率を低減することができる。また、回転体が回転することで、球詰まり状態を能動的に解消することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記待機流路は、前記所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であり、
前記球保持部は、
前記周面の一方の側端に隣接する第1球保持部と、
前記周面の他方の側端に隣接する第2球保持部と、
前記周面の中央に位置する第3球保持部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、待機流路は、所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であり、球保持部は、周面の一方の側端に隣接する第1球保持部と、周面の他方の側端に隣接する第2球保持部と、周面の中央に位置する第3球保持部と、を有するので、待機流路の下流側端部におけるどの位置に遊技球が存在していても何れかの球保持部に流入することが可能であり、球詰まりが発生することがない。また、待機流路は、所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であるので、所定方向に並ぶ遊技球の数は2個以下であって、このような流路で待機する遊技球は、流路の両側端及びその間の中央部分に存在する可能性が高い。よって、球保持部を周面の両側端と中央に備えることで、待機する遊技球を効率よく排出できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機であって、前記周面に、前記第1球保持部と前記第2球保持部を同数形成するとともに、前記第3球保持部を前記第1球保持部及び前記第2球保持部よりも少ない数形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、周面に、第1球保持部と第2球保持部を同数形成するとともに、第3球保持部を第1球保持部及び第2球保持部よりも少ない数形成したので、効率よく遊技球を排出できる。すなわち、待機流路の中央に遊技球が位置する場合は、待機流路の一側端側及び他側端側に遊技球が位置する場合に比して少ないので、これに合わせて球保持部を配置することで効率よく遊技球を保持でき、各配置位置に同数の球保持部を備える場合よりも回転体が1回転する際に排出される遊技球の数を多くできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機であって、前記排出装置を制御する制御装置を備え、
前記排出装置は、
前記回転体に形成された所定の前記球保持部を検出する第1検出手段と、
前記排出流路を流下する遊技球を検出する第2検出手段と、
前記回転体を駆動する駆動源と、を備え、
前記制御装置は、
前記駆動源により前記回転体を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず前記第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、前記第1検出手段からの情報に基づき所定の前記球保持部が前記待機流路に臨む状態となるまで前記回転体を前記所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、排出装置を制御する制御装置が、駆動源により回転体を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、第1検出手段からの情報に基づき所定の球保持部が待機流路に臨む状態となるまで回転体を所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段を備えるので、効率よく遊技球を排出できる。すなわち、球保持部の位置と待機流路の下流側端部における遊技球の位置とが合わないと遊技球が保持されず、回転体を回転しても遊技球が排出されない排出不能状態となるが、この場合に所定の球保持部が待機流路に臨むように回転体を高速で回転することで、排出不能状態をすばやく解消できる。特に、配置位置によって球保持部の数を異ならせた場合には、球保持部の数が少ない配置位置にある球保持部を所定の球保持部として設定すれば、排出不能状態をすばやく解消できる。
本発明によれば、流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路を備え、該待機流路の下流側端部に臨む回転体の周面に球保持部を形成し、回転体は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたので、遊技機のコストを増加させずに排出装置に供給される遊技球の球詰まりの発生を防止できる。すなわち、排出装置に供給される遊技球を待機流路で一列に整列させる必要がないため、球詰まりの発生を防止できる。また、回転体は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたので、待機流路でランダムに存在する遊技球を保持して排出することができる。つまり、排出装置として機能するとともに整流装置としても機能するので、整流のための特別な装置が必要なく、コストを低減することができるとともに、部品点数も少なくなり故障率を低減することができる。また、回転体が回転することで、球詰まり状態を能動的に解消することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図10を用いて説明を行う。
図1,2に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、を有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に、図3に示すような遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置52(図4に図示)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
また、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側には、遊技機100としての諸機能を実現するための機構として、例えば、島設備より供給される遊技球を貯留する貯留タンク101や、該貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102,103が設けられている。また、球貸要求に応じた球排出や賞球排出を行う排出装置70や、該排出装置70から排出された遊技球を上皿153に誘導する排出流路104が設けられている。さらに、遊技盤1に設けられた各種入賞口へ入賞して回収された遊技球や何れの入賞口にも入賞せずにアウト口から回収された遊技球を機外の回収球搬送路へ導く遊技球回収機構などが設けられている。また、遊技盤1に設けた遊技装置の動作制御などを行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御装置30、液晶表示装置などを備え、変動表示ゲームなどを表示する演出表示装置13、球排出や打球の発射制御を行う排出発射制御装置50、各部へ所定の電源を供給する電源供給装置60等が設けられている。
遊技盤1は、図3に示すように、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普通図柄始動ゲート4と、普通図柄変動表示ゲームの未処理回数を表示する普通図柄記憶表示器6(図4に図示)、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普通図柄表示器5(図4に図示)が設けられている。また、遊技領域1a内には、始動入賞口をなす普通変動入賞装置7と、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特別図柄記憶表示器8、特別図柄変動表示ゲームを表示する特別図柄表示器9(図4に図示)が設けられている。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車(図示略)、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普通図柄始動ゲート4内には、該普通図柄始動ゲート4を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ4aが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普通図柄始動ゲート4内を通過すると、普通図柄変動表示ゲームが行われる。また、普通図柄変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普通図柄変動表示ゲームが行われ、その普通図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、普通図柄変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普通図柄始動ゲート4を遊技球が通過すると、普通図柄始動記憶数の上限数未満でならば、普通図柄始動記憶数が1加算されて普通図柄始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普通図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普通図柄記憶表示器6にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
普通図柄変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる普通図柄表示器5で実行されるようになっている。なお、演出表示装置13の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普通図柄変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普通図柄の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特別図柄の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普通図柄変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電開閉SOL7b、図4に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。この普通変動入賞装置7は、特別図柄変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ7dによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特別図柄始動記憶)として記憶される。従って、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特別図柄変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特別図柄変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特別図柄変動表示ゲームが行われ、その特別図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特別図柄変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特別図柄変動表示ゲームが開始される。なお、特別図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える特別図柄記憶表示器8にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
補助遊技としての特別図柄(特図、識別情報)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる特別図柄表示器9(図4に図示)で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、演出表示装置13にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特別図柄変動表示ゲームの結果として、特別図柄表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して演出表示装置13の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特別図柄表示器9を備えずに、演出表示装置13のみで特別図柄変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特別図柄変動表示ゲームの表示領域となる矩形状の表示窓部14を形成するセンターケース15が取り付けられている。このセンターケース15に形成された表示窓部14の後方には、演出表示装置13が配されるようになっている。この演出表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な画像表示面13aがセンターケース15の表示窓部14を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、演出表示装置13は、液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口開閉SOL10b、図4に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出する入賞球検出手段としてのカウントセンサ10cが配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ12aが配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置70によって排出される(払い出される)ようになっている。
また、図4に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置40、排出装置70による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置52による遊技球の発射の制御を行うサブ制御装置としての排出発射制御装置50、電力を供給する電源供給装置60を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31a、RAM31b、ROM31c等を有する遊技用マイクロコンピュータ31を備えるとともに、入出力インタフェース(入出力I/F)33、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(CLK)32(発振器)等により構成されている。
CPU31aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特別図柄変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。RAM31bは、普通変動入賞装置7に設けられた特図始動センサ7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。ROM31cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特別図柄変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特別図柄変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェース33には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ7d、普図始動センサ4a、一般入賞口センサ12a,12a,…、カウントセンサ10c、などが接続されている。そして、入出力インタフェース33は、これらから入力された各種信号を中継し、CPU31aに対し出力する。さらに、入出力インタフェース33には、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該入出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別図柄表示器9、特別図柄記憶表示器8、普通図柄表示器5、普通図柄記憶表示器6、大入賞口開閉SOL10b、普電開閉SOL7b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部出力端子16、演出制御装置40、排出発射制御装置50に出力される。
サブ制御装置としての演出制御装置40は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30から受信した演出制御データに基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技機の制御を行うものである。演出制御装置40が制御を行うものとしては、例えば、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144の点灯、点滅や、スピーカ145,157から出力される効果音、並びに、演出表示装置13の表示内容がある。
サブ制御装置としての排出発射制御装置50は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30からの賞球制御指令(賞球数データの受信)や、球貸機(図示略)からの球貸制御指令に基づいて、排出装置70に所定数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行う。また、発射装置52による遊技球の発射制御を行ようになっており、排出発射制御装置50には、遊技者が操作ハンドル156に触れることで、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されるようになっている。また、遊技者が操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53を操作することで、該発射停止スイッチ53からの入力信号がタッチセンサ54からの入力信号と併せて入力されるようになっている。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置60から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置60から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置60には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源61が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU31aでは、普通図柄始動ゲート4に備えられた普図始動センサ4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普通図柄の当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、普通図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普通図柄表示器5に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普通図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普通図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普通図柄表示器5に特別の結果態様を表示するとともに、普電開閉SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普通図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普通図柄表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7に備えられた特図始動センサ7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特別図柄の大当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、特別図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号(演出制御データ)を、演出制御装置40に出力する。そして、特別図柄表示器9に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特別図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、演出表示装置13で特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ145,157からの音の出力、枠装飾装置としての装飾ランプ、LED144を制御する処理を行う。
そして、遊技制御装置30のCPU31aは、特別図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特別図柄表示器9に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。この特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口開閉SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間か経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。なお、特別図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特別図柄表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU31aは、各種入賞口に設けられたセンサ(特図始動センサ7d、カウントセンサ10c、一般入賞口センサ12a)から入力される遊技球の検出信号に基づき、排出発射制御装置50に制御信号(賞球数データ)を出力する。排出発射制御装置50は、制御信号の入力に基づき排出装置70を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。
また、排出発射制御装置50は、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されている間は、発射装置52を動作させて遊技球を発射する制御を行う。また、タッチセンサ54から信号が入力されている間であっても、操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53からの入力信号が入力されている場合は、発射装置52を停止させて遊技球の発射を停止する制御を行う。
次に、排出装置70の詳細について図5から10を参照して説明する。
図5から8に示すように、排出装置70は、略矩形箱状の第1ケース80、第2ケース90と、その間に配される仕切部材160とから内部に各種部材を収容可能な空間を有する略直方体状に形成されている。この第1ケース80、第2ケース90、仕切部材160とから形成される内部の空間には、遊技球が流下する流路71、遊技球の流下を制御する回転体170、該回転体170を動作させるための駆動源180(ステッピングモータ)、排出発射制御装置50からの配線を中継するための中継基板182、排出される遊技球を検出する排出球センサ183が設けられている。
図6、8に示すように、第1ケース80は、底壁81と該底壁81の周囲に沿って底壁81に対して垂直に形成された周囲壁82とを備え、該周囲壁82で囲まれた内部には、底壁81に対して垂直な板状の流路形成壁83が形成されている。
この流路形成壁83は、第1ケース80の上端から下方の所定範囲においては、待機流路72を形成するように一対の流路形成壁83が遊技球の直径よりやや広い間隔をおいて対向するように形成されている。また、一対の対向する流路形成壁83の上端部は上側の周囲壁82に接続している。そして、上側の周囲壁82における一対の対向する流路形成壁83との接続部に挟まれた部分は、周囲壁82が途切れ、一対の対向する流路形成壁83の間隙に通じる開口が形成されており、この部分が流路71の流入口71aとなる。
また、待機流路72を形成する一対の流路形成壁83のうち、後述する回転体170の回転方向側に位置する流路形成壁83の下方は、回転体収容部73を形成するように回転体170に沿う円弧状に形成され、さらに、その下方は、第1ケース80の下端にかけて排出流路74を形成するように垂直に形成されている。また、排出流路74を形成する流路形成壁83の下部には、排出流路74を流下する遊技球を検出する排出球センサ183を配設するセンサ配設部84が形成されている。そして、センサ配設部84の下方であって、排出球センサ183を通過した遊技球が流下する部分は、周囲壁82が途切れて開口が形成されており、この開口が流路71の排出口71bとなる。また、流路形成壁83の円弧状に形成された部分の内側に沿うように、遊技球の半径と略等しい距離をおいて誘導リブ85が形成されている。この誘導リブ85は、流路形成壁83に沿って流下する遊技球を、底壁81よりも開口端側へ誘導するように、下流側にかけて延出幅が増加するように形成されている。
また、この他に第1ケース80には、仕切部材160に対する位置決めのための位置決め用ボス86,86が底壁81に対して垂直に延出するように形成されている。また、第1ケース80と第2ケース90とを固着するためのねじ穴87,87が形成されている。さらに、中継基板182を保持する中継基板保持部88を備え、ここに保持される中継基板182に形成されたコネクタ部182aに対応する位置には、該コネクタ部182aを外部に露出させるための接続用開口88aが形成されている。
図6に示すように、第2ケース90は、底壁91と該底壁91の周囲に沿って底壁91に対して垂直に形成された周囲壁92とを備え、該周囲壁92で囲まれた内部の空間93には駆動源(ステッピングモータ)が収容されるようになっている。また、底壁91には、駆動源180の配設位置に合わせて開口94が形成されていて、この開口94に駆動源180がちょうど嵌るようになっている。この開口94から外部に露出する駆動源180の一側面は、底壁91の外面と同一面を形成するようになっている。
また、この他に第2ケース90には、仕切部材160に対する位置決めのための位置決め用ボス95,95,…が底壁91に対して垂直に延出するように形成されている。また、第1ケース80と第2ケース90とを固着するためのねじ止め部96,96,96が形成されている。さらに、中継基板182を保持する中継基板保持部97を備え、ここに保持される中継基板182に形成されたコネクタ部182aに対応する位置には、該コネクタ部182aを外部に露出させるための接続用開口97aが形成されている。
図6、8に示すように、第1ケース80と第2ケース90との間に配される仕切部材160は、第1ケース80と第2ケース90を仕切るように配される仕切壁161と、該仕切壁161に対して垂直に形成された周囲壁162とを備える。周囲壁162は、仕切壁161における第1ケース80の底壁81と対向する面側へ延出するように形成されており、この周囲壁162で囲まれた内部には、仕切壁161に対して垂直な板状の流路形成壁163、誘導リブ167が形成されている。この流路形成壁163及び誘導リブ167は、第1ケース80に形成された流路形成壁163及び誘導リブ167と同様の構成を有している。また、仕切部材160の第1ケース80と対向する側には、第1ケース80の開口端部に形成された位置決め用ボス86,86を挿入可能な位置決め用凹部184,184が形成されており、仕切部材160の所定位置に第1ケース80が配設される。
そして、第1ケース80と対向する側では、仕切壁161と第1ケース80の底壁81が対向し、かつ、第1ケース80に形成された周囲壁82、流路形成壁83及び誘導リブ85と、仕切部材160に形成された周囲壁162、流路形成壁163及び誘導リブ167とがそれぞれ対向するように第1ケース80が配される。このうち、周囲壁82,162は互いの先端部が当接するように配され、第1ケース80の底壁81及び周囲壁82と、仕切部材160の仕切壁161及び周囲壁162とで囲まれた空間が形成される。また、この空間内に位置する流路形成壁83,163は、互いの先端が当接するか、遊技球の直径以下の間隔をおいて対向し、遊技球が待機する待機流路72、回転体170を収容する回転体収容部73、排出される遊技球が流下する排出流路74を形成する。
また、仕切部材160の仕切壁161における第2ケース90の底壁91と対向する面には、駆動源180を取り付ける駆動源取付部(図示略)が形成されている。さらに、この駆動源取付部に取り付けられた駆動源180の駆動軸180aを、底壁81と対向する面側に挿通可能な駆動軸挿通孔165が形成されている。また、仕切部材160の第2ケース90と対向する側には、第2ケース90の開口端部に形成された位置決め用ボス95,95,…を挿通可能な位置決め用挿通穴166が形成されており、仕切部材160の所定位置に第2ケース90が配設される。
そして、仕切部材160の第2ケース90と対向する側には、仕切壁161と第2ケース90の底壁91が対向し、かつ、第2ケース90に形成された周囲壁92の先端部と、仕切壁161の外周部分とが当接するように第2ケース90が配される。これにより、第2ケース90の底壁91及び周囲壁92と、仕切壁161とで囲まれた空間が形成される。この空間は駆動源180を収容する駆動源収容部181をなし、仕切壁161の第2ケース90と対向する側に形成された駆動源取付部に取り付けられた駆動源180が収容される。また、図5に示すように、第1ケース80と第2ケース90に形成された中継基板保持部88,97は、仕切部材160の周囲壁162の外側で直接接続し、仕切部材160の周囲壁162の外側に中継基板182を保持するようになっている。
第1ケース80と仕切部材160とにより形成された待機流路72は、遊技球の流下方向に対して垂直な所定方向に沿った幅である、第1ケース80の底壁81から仕切部材160の仕切壁161までの幅が、遊技球の直径の2倍よりやや広く、かつ、3倍未満の幅とされ、遊技球が並列に2列で待機可能となっている。ただし、待機流路72の内部には遊技球を一列に整列する隔壁はなく、この待機流路72で待機する遊技球は、完全には整列せずに待機するようになっている。この待機流路72の上流側端部は排出装置70の上部に開口した流入口71aとなっており、図2に示すように、排出装置70を遊技機100に取り付けることで遊技球誘導部材102,103と接続し、待機流路72に遊技球が供給されるようになっている。なお、待機流路72と接続する遊技球誘導部材102,103も待機流路72と同様に、遊技球の直径の2倍よりやや広い幅とされ、遊技球を一列に整列せずに供給するようになっている。このように遊技球を一列に整列させる必要がないため、球詰まりの発生を防止できる。
また、回転体収容部73は、待機流路72の下流側端部に接続するように形成される。この回転体収容部73に収容される回転体170は、図6、7に示すように、略円柱状の部材で、その中心軸に沿って駆動源180(ステッピングモータ)の駆動軸180aと接続可能な接続部171が形成されている。この接続部171には、仕切壁161に形成された駆動軸挿通孔165を貫通して回転体収容部73に延出する駆動軸180aが接続され、駆動源180により第1ケース80側から見て時計回り方向に回転されるようになっている。すなわち、回転体170は中心軸に沿って回転軸が設定されている。
また、略円柱状の回転体170の曲面となった周面172の中心軸に沿った方向の幅は、待機流路72の幅と略等しく遊技球の直径の2倍よりやや広い幅とされ、この周面172には、遊技球を一個受け入れ可能な凹部である球保持部173が複数形成されている。この複数の球保持部173には、中心軸(回転軸)の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173があって、周面172における第1ケース80側の側端に隣接する第1球保持部173aと、周面における仕切部材160側の側端に隣接する第2球保持部173bと、周面172の中央に位置する第3球保持部173cの3種類がある。
また、3種類の球保持部173は、周面172にそれぞれ3つずつ形成されており、合計9つの球保持部173が形成されている。そして、この3種類の球保持部173の周方向に沿った並び順は、第1ケース80側から見た時計回り方向へ順に、第1球保持部173a、第3球保持部173c、第2球保持部173bとされ、この並び順が3回繰り返すように配されている。すなわち、周面172の周方向に隣り合う球保持部173の種類は異なるものとされている。
この回転体170の周面172は、図9に示すように、待機流路72の下流側端部に臨むようになっており、回転することで各球保持部173が順次待機流路72の下流側端部に臨むようになっている。そして、図10に示すように、待機流路72の下流側端部に臨む球保持部173と対応する位置(上方の位置)に待機している遊技球が、球保持部173に流入するようになっている。なお、回転体170の周面172における待機流路72の下流側端部に臨んでいる部分のうち、球保持部173が形成されていない部分は、待機流路72からの遊技球の流出を規制するようになっている。
また、回転体収容部73の内部には、該回転体収容部73を形成する円弧状の流路形成壁83,163に沿って形成された誘導リブ85,167が、所定の間隔をおいて対向して配される。この対向する誘導リブ85,167の間隔は、下流側へ向かって徐々に間隔が狭まり、最も間隔が狭まった部分では遊技球の直径よりもやや広い間隔となる。これにより、回転体収容部73内に、流路形成壁83,163、回転体170、誘導リブ85,167とで、排出流路74へ向かって遊技球を一列に流下案内する誘導流路75が形成される。なお、回転体収容部73を形成する円弧状の流路形成壁83,163は、遊技球の直径よりも狭い間隔をあけて対向して配され、流路形成壁83,163の間には上下方向に沿ってに延在する溝状の隙間が形成されている。誘導流路75はこの溝状の隙間に沿って形成されており、誘導流路75を流下する遊技球は流路形成壁83,163よりも周囲壁82,162側へ一部が突出した状態で流下するようになっている。
回転体収容部73の下方に形成される排出流路74は、回転体収容部73内に形成された誘導流路75の下流側端部に接続するように形成される。この排出流路74の下流側端部は、排出装置70の下部に開口した排出口71bとなっている。さらに、排出流路74にはセンサ取付部84,168が形成されており、このセンサ取付部84,168には流下する遊技球を検出可能な排出球センサ183が設けられている。
以上のことから、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100において、排出装置70は、遊技球の流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路72と、回転軸(接続部171)を中心に回転可能であり、回転軸が所定方向に沿って配されるとともに、周面172が待機流路72の下流側端部に臨む回転体170と、回転体170の周面172に複数形成され、待機流路72で待機する遊技球を一個保持可能な球保持部173と、該球保持部173で保持され、回転体170の回転により誘導された遊技球が排出される排出流路74と、を備え、回転体170は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面172の周方向に隣り合う当該球保持部173の種類が異なるようにしたこととなる。
以上のような排出装置70は、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側に配されており、遊技球を貯留する貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102,103を介して遊技球が供給されるようになっている。遊技球誘導部材102,103の内部には、待機流路72と同様に、遊技球の直径の2倍よりやや広い幅を有し、遊技球を一列に整列せず略二列で流下する流下路が形成されている。そして、排出装置70は、遊技制御装置30の制御の下、排出発射制御装置50により制御されて所定数の遊技球を排出し、排出された遊技球は排出流路104を通って上皿153へ誘導されるようになっている。
この排出装置70は駆動源180により回転体170を第1ケース80側から見て時計回り方向に回転駆動することで所定数の遊技球を排出するようになっている。まず、図9(a)に示すように、第1球保持部173aが待機流路72の下流側端部に臨む状態では、図10(a)に示すように、待機流路72の下流側端部に位置する遊技球のうち、第1ケース80側に位置する遊技球を受け入れ可能となる。また、仕切部材160側に位置する遊技球や中央に位置する遊技球は、回転体170の周面によって流下が規制された状態となる。
そして、この状態から所定角度回転すると、図9(b)に示すように、第3球保持部173cが待機流路72の下流側端部に臨む状態となり、図10(b)に示すように、待機流路72の下流側端部に位置する遊技球のうち、中央に位置する遊技球が受け入れ可能となる。また、第1ケース80側に位置する遊技球や仕切部材160側に位置する遊技球は、回転体170の周面によって流下が規制された状態となる。
さらに所定角度回転すると、図9(c)に示すように、第2球保持部173bが待機流路72に臨む状態となり、図10(c)に示すように、待機流路72の下流側端部に位置する遊技球のうち、仕切部材160側に位置する遊技球が受け入れ可能となる。また、第1ケース80側に位置する遊技球や中央に位置する遊技球は、回転体170の周面によって流下が規制された状態となる。
なお、待機流路72の下流側端部に臨む球保持部173の直上に位置する遊技球がない場合は、球保持部173に遊技球が流入しないこともある。また、待機流路72内での遊技球の状態や、球保持部173の回転による振動などにより、待機流路72の下流側端部に臨む球保持部173の直上に位置する遊技球がなくても遊技球の位置がずれて球保持部173に流入することもある。
以上のような回転体170を備える排出装置70は、排出装置として機能するとともに整流装置としても機能するので、整流のための特別な装置が必要なく、コストを低減することができるとともに、部品点数も少なくなり故障率を低減することができる。また、回転体170が回転することで、球詰まり状態を能動的に解消することができる。
上述のように球保持部173で保持された遊技球は回転体170の回転に伴い下方へ誘導され、球保持部173が傾くことで球保持部173から流出して下方へ流下し、回転体収容部73内に形成された誘導流路75に流入する。この誘導流路75に流入した遊技球は、流路形成壁83,163と回転体170の間を流下するとともに、誘導リブ85,167によって、第1ケース80と仕切部材160の中間部分に集合されて一列になって流下する。すなわち、中心軸(回転軸)の延在方向に沿った位置が異なる第1球保持部173a、第2球保持部173b、第3球保持部173cの何れの球保持部173から流出した遊技球とも、誘導リブ85,167によって第1ケース80と仕切部材160の中間部分に集合されて一列になって流下するようになっている。この誘導流路75を一列に流下した遊技球は排出流路74に流入し、ここに設けられた排出球センサ183によって検出された後、排出装置70の下部に開口した排出口71bから排出される。排出装置70から排出された遊技球は、上皿153に誘導されるようになっている。
排出発射制御装置50においては、駆動源180を連続して回転することで上述のように排出装置70から順次遊技球を排出するとともに、排出球センサ183からの検出信号に基づき排出された遊技球の個数を計数し、所定数の遊技球が排出された際に駆動源180を停止する。これにより所定数の遊技球を高速かつ確実に排出することができる。
なお、以上の実施形態においては、駆動源180としてステッピングモータを用いたが、これに限られるものではなく、ロータリーソレノイド、モータなどを用いても良い。
また、第1球保持部173a、第2球保持部173b、第3球保持部173cはそれぞれ遊技球を1個保持できるとしたが、2個以上保持できるようにしても良い。
次に、上述した実施形態の遊技機の変形例である、排出装置70の変形例について図11から13を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機の排出装置200は、回転体210の周面172における中央に位置する第3球保持部173cの数を、側端に位置する第1球保持部173a、第2球保持部173bよりも少なくすることで、空のまま回転する球保持部173を減らし、効率よく遊技球を排出できるようにしている。
上述したように、待機流路72は遊技球の直径の2倍よりやや広い幅とされている。このような待機流路72で待機する遊技球は一列に整列せずに待機するようになっているが、ほとんどは二列に並んで待機し、中央部に遊技球が位置することはそれほど多くない。そして、遊技球が略二列に並んで待機している状態では、周面172の中央に位置する第3球保持部173cには遊技球が流入しないので、第3球保持部173cが空のまま回転することとなり、効率が悪くなってしまう。
そこで、図11に示すように、本変形例の排出装置200の回転体210は、第1球保持部173a、第2球保持部173bをそれぞれ4つずつ形成したのに対して第3球保持部173cを1つのみとし、空のまま回転する球保持部173を減らし、効率よく遊技球を排出できるようにしている。また、このように第3球保持部173cの数を減らしたことで、各球保持部173a,173b,173cを同数設ける場合に比べ、第1球保持部173a、第2球保持部173bの数を増やすことができ、より効率よく遊技球を排出できるようになる。すなわち、回転体210が1回転する際に排出される遊技球の数を多くできる。
以上のことから、周面172に、第1球保持部173aと第2球保持部173bを同数形成するとともに、第3球保持部173cを第1球保持部173a及び第2球保持部173bよりも少ない数形成したこととなる。
さらに、図11に示すように、回転体210の第1ケース80側に配される側面であって中心軸(回転軸)に沿った接続部171と第3球保持部173cとの間には、棒状の検出片211が中心軸と平行に延出するように形成されている。また、図12に示すように、第1ケース80の底壁81には、この検出片211を検出可能な検出センサ220が設けられている。
この検出センサ220は、発光部221と受光部222とが所定の間隔をおいて対向して配された光センサで、受光部222において発光部221からの光を検出することでON信号を出力するものである。この検出センサ220の詳細な取り付け位置は、図13に示すように、発光部221と受光部222の間隙が回転体210に形成された検出片211が移動する円周上の位置で、かつ、図13(b)に示すように、第3球保持部173cが待機流路72の下流側端部に臨む位置にあるときに、検出片211が発光部221と受光部222の間隙に位置するような位置とされている。
この検出センサ220においては、図13(b)に示すように、第3球保持部173cが待機流路72の下流側端部に臨む位置にあるときは、回転体210に形成された検出片211が検出センサ220の発光部221と受光部222との間に挿入された状態となり、発光部221からの光が遮られて受光部222で検出不能な状態、すなわち検出センサ220がOFFとなる。また、図13(a)、(c)に示すように、第3球保持部173cが待機流路72の下流側端部に臨む位置にないときは、検出片211が検出センサ220の発光部221と受光部222の間から退避し、発光部221からの光を受光部222で検出可能な状態、すなわち検出センサ220がONとなる。これにより、検出センサ220を監視することで第3球保持部173cが待機流路72の下流側端部に臨む位置にあるか否かを検出することが可能となる。すなわち、検出センサ220が、所定の球保持部173を検出する第1検出手段をなす。
排出発射制御装置50は、上述したように、所定の回転速度で回転体210を回転させることで遊技球を排出するようにしており、排出球センサ183からの検出信号に基づき排出する遊技球を検出するようにしている。すなわち、排出球センサ183が排出流路74を流下する遊技球を検出する第2検出手段をなす。このとき、待機流路72の下流側端部にある遊技球が中央の位置にある場合は、第3球保持部173cの数が少ないため、回転体210を回転させたにもかかわらず、遊技球が排出できずに排出球センサ183で遊技球を検出しない状態が発生する。このような状態が発生した場合に排出発射制御装置50は、検出センサ220で検出片211を検出するまで回転体210を所定の回転速度よりも高速で回転して、第3球保持部173cが待機流路72に臨む状態とし、待機流路72の中央の位置にある遊技球を排出できる状態とする。すなわち排出発射制御装置50が、所定の球保持部173が待機流路72に臨む状態となるまで回転体210を所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段をなす。これによって、回転体210を回転しても遊技球が排出されない排出不能状態をすばやく解除することができる。
以上のことから、排出装置200を制御する制御装置(排出発射制御装置50)を備え、排出装置200は、回転体210に形成された所定の球保持部(第3球保持部173c)を検出する第1検出手段(検出センサ220)と、排出流路74を流下する遊技球を検出する第2検出手段(排出球センサ183)と、回転体210を駆動する駆動源180と、を備え、制御装置は、駆動源180により回転体210を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、第1検出手段からの情報に基づき所定の球保持部(第3球保持部173c)が待機流路72に臨む状態となるまで回転体210を所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段(排出発射制御装置50)を備えたこととなる。
なお、検出センサ220は所定の球保持部173として第3球保持部173cを検出するとしたが、その他の球保持部173を検出するように構成しても良い。特に、回転軸(接続部171)の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173のうち、周面172の側端に隣接する球保持部173以外の球保持部173、すなわち、中央寄りにある球保持部173を検出するようにすることが好ましい。このような球保持部173は、上述したように遊技球が流入する頻度が側端に隣接する球保持部173より低いことが多く、これを第1検出手段で検出するようにすればより効率よく遊技球を排出可能となる。
また、球保持部173の検出方法は上述の方法に限られず、その他の方法でも良い。
以上のような遊技機100は、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100であって、排出装置70は、遊技球の流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路72と、回転軸(接続部171)を中心に回転可能であり、回転軸が所定方向に沿って配されるとともに、周面172が待機流路72の下流側端部に臨む回転体170と、回転体170の周面172に複数形成され、待機流路72で待機する遊技球を一個保持可能な球保持部173と、該球保持部173で保持され、回転体170の回転により誘導された遊技球が排出される排出流路74と、を備え、回転体170は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面172の周方向に隣り合う当該球保持部173の種類が異なるようにしている。
したがって、流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路72を備え、該待機流路72の下流側端部に臨む回転体170の周面172に球保持部173を形成し、回転体170は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面172の周方向に隣り合う当該球保持部173の種類が異なるようにしたので、遊技機100のコストを増加させずに排出装置70に供給される遊技球の球詰まりの発生を防止できる。すなわち、排出装置70に供給される遊技球を待機流路72で一列に整列させる必要がないため、球詰まりの発生を防止できる。また、回転体170は、回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の球保持部173を、少なくとも3種類以上備えるとともに、周面172の周方向に隣り合う当該球保持部173の種類が異なるようにしたので、待機流路72でランダムに存在する遊技球を保持して排出することができる。つまり、排出装置として機能するとともに整流装置としても機能するので、整流のための特別な装置が必要なく、コストを低減することができるとともに、部品点数も少なくなり故障率を低減することができる。また、回転体170が回転することで、球詰まり状態を能動的に解消することができる。
また、待機流路72は、所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であり、球保持部173は、周面172の一方の側端に隣接する第1球保持部173aと、周面172の他方の側端に隣接する第2球保持部173bと、周面172の中央に位置する第3球保持部173cと、を有する。
したがって、待機流路72は、所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であり、球保持部173は、周面172の一方の側端に隣接する第1球保持部173aと、周面172の他方の側端に隣接する第2球保持部173bと、周面172の中央に位置する第3球保持部173cと、を有するので、待機流路72の下流側端部におけるどの位置に遊技球が存在していても何れかの球保持部173に流入することが可能であり、球詰まりが発生することがない。また、待機流路72は、所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であるので、所定方向に並ぶ遊技球の数は2個以下であって、このような流路で待機する遊技球は、流路の両側端及びその間の中央部分に存在する可能性が高い。よって、球保持部173を周面172の両側端と中央に備えることで、待機する遊技球を効率よく排出できる。
また、周面172に、第1球保持部173aと第2球保持部173bを同数形成するとともに、第3球保持部173cを第1球保持部173a及び第2球保持部173bよりも少ない数形成している。
したがって、周面172に、第1球保持部173aと第2球保持部173bを同数形成するとともに、第3球保持部173cを第1球保持部173a及び第2球保持部173bよりも少ない数形成したので、効率よく遊技球を排出できる。すなわち、待機流路72の中央に遊技球が位置する場合は、待機流路72の一側端側及び他側端側に遊技球が位置する場合に比して少ないので、これに合わせて球保持部173を配置することで効率よく遊技球を保持でき、各配置位置に同数の球保持部173を備える場合よりも回転体210が1回転する際に排出される遊技球の数を多くできる。
また、排出装置200を制御する制御装置(排出発射制御装置50)を備え、排出装置200は、回転体210に形成された所定の球保持部173を検出する第1検出手段(検出センサ220)と、排出流路74を流下する遊技球を検出する第2検出手段(排出球センサ183)と、回転体210を駆動する駆動源180と、を備え、制御装置は、駆動源180により回転体210を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、第1検出手段からの情報に基づき所定の球保持部173が待機流路72に臨む状態となるまで回転体210を所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段(排出発射制御装置50)を備えている。
したがって、排出装置200を制御する制御装置が、駆動源180により回転体210を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、第1検出手段からの情報に基づき所定の球保持部173が待機流路72に臨む状態となるまで回転体210を所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段を備えるので、効率よく遊技球を排出できる。すなわち、球保持部173の位置と待機流路72の下流側端部における遊技球の位置とが合わないと遊技球が保持されず、回転体210を回転しても遊技球が排出されない排出不能状態となるが、この場合に所定の球保持部173が待機流路72に臨むように回転体210を高速で回転することで、排出不能状態をすばやく解消できる。特に、配置位置によって球保持部173の数を異ならせた場合には、球保持部173の数が少ない配置位置にある球保持部(例えば、第3球保持部173c)を所定の球保持部173として設定すれば、排出不能状態をすばやく解消できる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施の形態の構成を示す遊技機の正面図である。 遊技機の裏面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 排出装置の第1ケース側から見た斜視図である。 排出装置の第1ケース側から見た分解斜視図である。 回転体の斜視図である。 第1ケース及び仕切部材の対向する開口側から見た斜視図である。 排出装置の第1ケースを取り外した状態の斜視図であって、(a)第1球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(b)第3球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(c)第2球保持部が待機流路に臨む状態を示す図である。 排出装置の回転体及び待機流路が位置する部分の断面図であって、(a)第1球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(b)第3球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(c)第2球保持部が待機流路に臨む状態を示す図である。 変形例にかかる排出装置の回転体の斜視図である。 変形例にかかる排出装置の第1ケース及び仕切部材の対向する開口側から見た斜視図である。 変形例にかかる排出装置の第1ケースを取り外した状態の斜視図であって、(a)第1球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(b)第3球保持部が待機流路に臨む状態を示す図、(c)第2球保持部が待機流路に臨む状態を示す図である。
符号の説明
50 排出発射制御装置(制御装置、回転速度変更手段)
70 排出装置
72 待機流路
74 排出流路
100 遊技機
170 回転体
171 接続部(回転軸)
172 周面
173 球保持部
173a 第1球保持部
173b 第2球保持部
173c 第3球保持部
180 駆動源
183 排出球センサ(第2検出手段)
200 排出装置
210 回転体
220 検出センサ(第1検出手段)

Claims (4)

  1. 所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置を備えた遊技機において、
    前記排出装置は、
    遊技球の流下方向に対して垂直な所定方向の幅が少なくとも遊技球の直径の2倍以上である待機流路と、
    回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸が前記所定方向に沿って配されるとともに、周面が前記待機流路の下流側端部に臨む回転体と、
    前記回転体の前記周面に複数形成され、前記待機流路で待機する遊技球を一個保持可能な球保持部と、
    該球保持部で保持され、前記回転体の回転により誘導された遊技球が排出される排出流路と、を備え、
    前記回転体は、
    前記回転軸の延在方向に沿った位置が異なる複数種類の前記球保持部を、少なくとも3種類以上備えるとともに、前記周面の周方向に隣り合う当該球保持部の種類が異なるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記待機流路は、前記所定方向の幅が遊技球の直径の3倍未満であり、
    前記球保持部は、
    前記周面の一方の側端に隣接する第1球保持部と、
    前記周面の他方の側端に隣接する第2球保持部と、
    前記周面の中央に位置する第3球保持部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記周面に、前記第1球保持部と前記第2球保持部を同数形成するとともに、前記第3球保持部を前記第1球保持部及び前記第2球保持部よりも少ない数形成したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記排出装置を制御する制御装置を備え、
    前記排出装置は、
    前記回転体に形成された所定の前記球保持部を検出する第1検出手段と、
    前記排出流路を流下する遊技球を検出する第2検出手段と、
    前記回転体を駆動する駆動源と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記駆動源により前記回転体を所定の回転速度で回転させたにもかかわらず前記第2検出手段で遊技球を検出しなかった場合に、前記第1検出手段からの情報に基づき所定の前記球保持部が前記待機流路に臨む状態となるまで前記回転体を前記所定の回転速度よりも高速で回転する回転速度変更手段を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機。
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