JP2008267329A - 車両用エンジンのアイドル回転速度制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アイドル回転速度の急増又は急減に起因する運転者の違和感を軽減する車両用エンジンのアイドル回転速度制御装置を提供する。
【解決手段】ECU40は、エンジン10の冷却水温とその水温における最適なベース回転速度との関係を示す2つのテーブルを記憶している。一方のテーブルにおいて任意の冷却水温に対応するベース回転速度は、他方のテーブルにおいて同一冷却水温に対応するベース回転速度以上に設定されている。ECU40は、エンジン10の非アイドル運転時において、その運転条件に基づいて2つのテーブルのいずれかを選択し、選択されているテーブルを用いてベース回転速度を導出する。そして、ECU40は、アイドル運転時においては、非アイドル運転時におけるテーブルの選択をそのまま維持し、そのテーブルを用いてベース回転速度を導出し、そのベース回転速度を補正することにより目標アイドル回転速度を導出する。
【選択図】図1
【解決手段】ECU40は、エンジン10の冷却水温とその水温における最適なベース回転速度との関係を示す2つのテーブルを記憶している。一方のテーブルにおいて任意の冷却水温に対応するベース回転速度は、他方のテーブルにおいて同一冷却水温に対応するベース回転速度以上に設定されている。ECU40は、エンジン10の非アイドル運転時において、その運転条件に基づいて2つのテーブルのいずれかを選択し、選択されているテーブルを用いてベース回転速度を導出する。そして、ECU40は、アイドル運転時においては、非アイドル運転時におけるテーブルの選択をそのまま維持し、そのテーブルを用いてベース回転速度を導出し、そのベース回転速度を補正することにより目標アイドル回転速度を導出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用エンジンのアイドル回転速度制御装置に関する。
従来、車両用エンジンのアイドル回転速度制御では、エンジンの冷却水温に基づいてアイドル回転速度の目標値(以下「目標アイドル回転速度」という)を導出し、アイドル運転時における実際のエンジン回転速度(以下「実アイドル回転速度」という)を目標アイドル回転速度に制御している。この目標アイドル回転速度としては、燃費向上のため可能な限り低い回転数にすることが望ましい。一方、エンジンの外部負荷が大きい運転条件やエンジンの燃焼安定性が悪い運転条件では、ストールの発生を回避すべく目標アイドル回転速度を高くすることが望ましい。そこで、アイドル回転速度制御において、目標アイドル回転速度を運転条件に応じて嵩上げするアイドルアップ制御が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−203224号公報
しかしながら、アイドルアップ制御では、通常の目標アイドル回転速度を嵩上げする際、実アイドル回転速度が急増する。一方、上記嵩上げ後に通常の目標アイドル回転速度に戻す際には、実アイドル回転速度が急減する。その結果としてアイドル運転時にエンジン音が急変することから、運転者は違和感を覚える。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであって、アイドル回転速度の急増又は急減に起因する運転者の違和感を軽減する車両用エンジンのアイドル回転速度制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明では、エンジンの冷却水温とアイドル回転速度の目標値とを関連付ける第1関連付け手段と、同一の冷却水温を第1関連付け手段以上の目標値に関連付ける第2関連付け手段とを備えている。そして、車両用エンジンの非アイドル運転時において、そのエンジンの運転条件に基づいて第1関連付け手段又は第2関連付け手段のいずれか一方を選択し、選択されている関連付け手段によってアイドル回転速度の目標値を導出する。一方、アイドル運転時においては、非アイドル運転からアイドル運転に切り替わった時点の関連付け手段の選択を運転条件にかかわらずそのまま維持し、その関連付け手段よってアイドル回転速度の目標値を導出する。以下、作用効果の説明において、第1関連付け手段を「低速側関連付け手段」といい、第2関連付け手段を「高速側関連付け手段」という。
ここで、低速側関連付け手段及び高速側関連付け手段の各関連付け手段により導出されるアイドル回転速度の目標値は、上述したように同一冷却水温であっても互いに異なる。したがって、仮に、アイドル運転時において低速側関連付け手段又は高速側関連付け手段の選択(以下「関連付け手段の選択」という)を切り替えたとすると、その時点でアイドル回転速度の目標値が急増又は急減する。その結果として、エンジン回転速度が急増又は急減し、エンジン音が急変する。
この点、請求項1に記載の発明では、アイドル運転時において、非アイドル運転からアイドル運転に切り替わった時点における関連付け手段の選択を維持するので、アイドル運転時における関連付け手段の選択の切り替えが制限される。これにより、アイドル回転速度の目標値の急増又は急減の発生を抑制することができ、アイドル回転速度の急増又は急減の発生を抑制することができる。その結果として、アイドル回転速度の急増又は急変に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様に第1関連付け手段及び第2関連付け手段を備えている。そして、非アイドル運転時において、請求項1に記載の発明と同様にエンジンの運転条件に基づいて関連付け手段を選択し、選択されている関連付け手段によってアイドル回転速度の目標値を導出する。一方、アイドル運転時おいては、現状で選択されている関連付け手段とエンジンの運転条件とに基づいて次のとおり関連付け手段を選択し、選択されている関連付け手段によってアイドル回転速度の目標値を導出する。すなわち、第1関連付け手段が選択されている場合には、第1関連付け手段の選択を運転条件にかかわらずそのまま維持する。これに対して、第2関連付け手段が選択されている場合には、エンジンの運転条件に基づいて2つの関連付け手段のいずれか一方を選択する。換言すれば、アイドル運転時において、第1関連付け手段から切り替えて第2関連付け手段を選択することを制限する一方で、第2関連付け手段から切り替えて第1関連付け手段を選択することを許可する。
上述のように低速側関連付け手段から切り替えて高速側関連付け手段を選択することを制限することにより、アイドル運転時におけるアイドル回転速度の目標値の急増発生を抑制し、アイドル回転速度の急増の発生を抑制することができる。また、高速側関連付け手段から切り替えて低速側関連付け手段を選択することを許可することにより、次のとおりエンジンの燃費の向上を図ることができる。すなわち、アイドル回転速度を低くしてもエンジンの回転速度を安定させることが可能な運転条件では、低速側関連付け手段を選択することにより、高速側関連付け手段よりも小さい目標値を低速側関連付け手段によって導出し、アイドル回転速度を低くすることができる。このようにして、請求項2に記載の発明では、エンジンの燃費の低下を抑制しつつ、エンジン回転速度の急増に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
請求項3に記載の発明では、アイドル運転の開始から所定時間が経過した後は、エンジンの運転条件に基づいて第1関連付け手段又は第2関連付け手段のいずれか一方を選択する。すなわち、アイドル運転の開始からの所定時間が経過するまでは、関連付け手段の選択の切り替えを制限する一方で、アイドル運転の開始から所定時間が経過した後は、エンジンの運転条件に基づく関連付け手段の選択の切り替えを許可する。これにより、アイドル運転期間が比較的長いアイドル運転(例えば、車両の渋滞によるアイドル運転)では、アイドル運転の開始から上記所定時間が経過した後の期間において、エンジン回転速度の安定やエンジンの燃費向上を図るべく運転条件に適した目標値に基づいてアイドル回転速度を制御することができる。
請求項4に記載の発明では、アイドル運転時において低速側関連付け手段から切り替えて高速側関連付け手段が選択された場合、アイドル回転速度を徐々に増加させるべくその目標値を補正する。これにより、請求項3の発明のようにアイドル運転時において低速側関連付け手段から切り替えて高速側関連付け手段を選択することを許可したとしても、その選択の切り替えに伴うアイドル回転速度の急増を防ぐことができる。その結果として、アイドル回転速度の急増に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
請求項5に記載の発明では、アイドル運転時において第2関連付け手段から切り替えて第1関連付け手段が選択された場合、アイドル回転速度を徐々に減少させるべくその目標値を補正する。これにより、請求項2に記載の発明のようにアイドル運転時において高速側関連付け手段から切り替えて低速側関連付け手段を選択することを許可したとしても、また請求項3又は請求項4に記載の発明のようにアイドル運転の開始から所定時間が経過した後において高速側関連付け手段から切り替えて低速側関連付け手段を選択することを許可したとしても、その選択の切り替えに伴うアイドル回転速度の急減を防ぐことができる。その結果として、アイドル回転速度の急減に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
請求項6に記載の発明では、エンジンの運転条件としてエンジンの外部負荷を検出し、非アイドル運転時に第1関連付け手段又は第2関連付け手段のいずれか一方を選択する際、エンジンに接続された外部負荷装置による負荷が所定値以上の場合には第2関連付け手段を選択する。これにより、非アイドル運転時における上記負荷が所定値以上の場合には、少なくともアイドル運転開始時においてアイドル回転速度を高くすることができる。したがって、比較的短いアイドル運転(例えば、車両の信号待ちによるアイドル運転)などでその直前の非アイドル運転時における上記負荷がそのまま引き継がれる場合には、本発明のようにアイドル運転時における関連付け手段の選択の切り替えを制限したとしても、上述のようにアイドル回転速度が上記負荷に相応させ、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
請求項7に記載の発明では、エンジンの燃焼安定性を示す運転条件を検出し、非アイドル運転時に第1関連付け手段又は第2関連付け手段を選択する際、上記燃焼安定性が所定レベルよりも悪い場合には第2関連付け手段を選択する。これにより、非アイドル運転時における上記燃焼安定性が所定レベルよりも悪い場合には、少なくともアイドル運転開始時においてアイドル回転速度を高くすることができる。したがって、非アイドル運転時における上記燃焼安定性がアイドル運転時においてもそのまま引き継がれる場合には、本発明のようにアイドル運転時における関連付け手段の選択の切り替えを制限したとしても、上述のようにアイドル回転速度を上記燃焼安定性に相応させ、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
請求項8に記載の発明では、エンジンに接続された外部負荷装置による負荷増大の蓋然性を示す運転条件を検出し、非アイドル運転時に第1関連付け手段又は第2関連付け手段を選択する際、検出した運転条件から上記負荷が所定値以上に増大する蓋然性を推定する。そして、上記蓋然性が所定レベル以上の場合には、第2関連付け手段を選択する。すなわち、非アイドル運転時において上記負荷が所定値よりも小さい場合であっても、アイドル運転時において上記負荷が所定値以上に増大する蓋然性が高い場合には、非アイドル運転時において第2関連付け手段を選択する。
これにより、非アイドル運転時において上記蓋然性が高い場合には、少なくともアイドル運転開始時におけるアイドル回転速度を高くして負荷の増大に備えることができる。したがって、本発明のようにアイドル運転時における関連付け手段の選択の切り替えを制限したとしても、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
請求項9に記載の発明では、エンジンの出力トルクに基づくフィードバック制御により、アイドル運転時におけるエンジン回転速度を目標値に制御する。すなわち、アイドル回転速度の制御について、いわゆるトルクベース制御を採用している。一般に、トルクベース制御は、空気量ベースの制御と比較して、エンジン回転速度を安定させることができる。したがって、本発明のようにアイドル運転時における関連付け手段の選択の切り替えを制限したとしても、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、本発明を具体化した複数の実施形態を図面に従って説明する。各実施形態において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付された他の実施形態の構成要素と対応する。
(第1実施形態)
第1実施形態は、内燃機関である車両用多気筒ガソリンエンジンを対象にエンジンシステムとして本発明を具体化している。このエンジンシステムは、電子制御装置(以下「ECU」という)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御などを実施する。
第1実施形態は、内燃機関である車両用多気筒ガソリンエンジンを対象にエンジンシステムとして本発明を具体化している。このエンジンシステムは、電子制御装置(以下「ECU」という)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御などを実施する。
1.エンジンシステムの概要
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられ、エアクリーナ12の下流側には、吸入空気量を検出するためのエアフロメータ13が設けられている。エアフロメータ13の下流側には、スロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14には、スロットルアクチュエータ(例えば、DCモータ)15が機械的に接続されている。スロットルアクチュエータ15は、スロットルバルブ14を駆動する。スロットルアクチュエータ15には、スロットル開度センサが内蔵されている。スロットル開度センサは、スロットルバルブ14の開度(以下「スロットル開度」という)を示す検出信号を出力する。スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク16が設けられ、そのサージタンク16には吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。また、サージタンク16には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されている。吸気マニホールド18において各気筒の吸気ポート近傍には、燃料を噴射供給する燃料噴射弁19が取り付けられている。
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられ、エアクリーナ12の下流側には、吸入空気量を検出するためのエアフロメータ13が設けられている。エアフロメータ13の下流側には、スロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14には、スロットルアクチュエータ(例えば、DCモータ)15が機械的に接続されている。スロットルアクチュエータ15は、スロットルバルブ14を駆動する。スロットルアクチュエータ15には、スロットル開度センサが内蔵されている。スロットル開度センサは、スロットルバルブ14の開度(以下「スロットル開度」という)を示す検出信号を出力する。スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク16が設けられ、そのサージタンク16には吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。また、サージタンク16には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されている。吸気マニホールド18において各気筒の吸気ポート近傍には、燃料を噴射供給する燃料噴射弁19が取り付けられている。
吸気ポート及び排気ポートには、それぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられている。吸気バルブ21が開弁すると空気及び燃料の混合気が燃焼室23内に充填され、排気バルブ22が開弁すると燃焼後の排ガスが排気管24に排出される。吸気バルブ21及び排気バルブ22には、それぞれ可変動弁機構25,26が設けられている。これらの可変動弁機構25,26は、各バルブ21,22のリフト量や開弁時期などのバルブ開閉動作条件を連続的に可変とすることができる機構を有している。可変動弁機構25,26は、この機構によりバルブ開閉動作条件(VVT位置)をアクセル開度やエンジン運転状態などに基づいて調整する。
エンジン10のシリンダヘッドには、各気筒に点火プラグ27が取り付けられている。点火プラグ27には、点火コイルなどよりなる図示しない点火装置(イグナイタ)を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ27の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室23内に充填した混合気が着火され燃焼に供される。
排気管24には、排出ガス中のCO,HC,NOxなどを浄化するための三元触媒などの触媒31が設けられている。この触媒31の上流側には、排ガスを検出対象として混合気の空燃比を検出するための空燃比センサ32(リニアA/Fセンサなど)が設けられている。また、エンジン10のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ33や、エンジン10の所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)パルス信号を出力するクランク角センサ34が取り付けられている。
その他、本システムには、バッテリ電圧を検出する電圧センサ35や、大気圧を検出する大気圧センサ36、外気温を検出する外気温センサ37、エンジン10の始動後から定期的にカウントアップされる始動後経過時間カウンタ(図示せず)が設けられている。また、本システムが搭載されている車両には、エアコンディショナ(「冷房装置」及び「暖房装置」に相当する:以下「エアコン」という)38、ヘッドライトやエアコン38の送風ファンなどの電気負荷39が設けられている。エアコン38の図示しないコンプレッサは、エンジン10に駆動される。電気負荷39は、エンジン10に駆動されるオルタネータから電力供給を受けている。
ECU40は、周知のとおりCPU、メモリなどからなるマイクロプロセッサを主体として構成され、メモリに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、その都度のエンジン運転状態に応じてエンジン10の各種制御を実施する。
例えば、ECU40は、随時入力される各種センサの検出信号や電気負荷39及びエアコン38の稼働状況(オン/オフ)を示す信号に基づいて燃料噴射量、目標VVT位置、点火時期などを演算し、それを基に燃料噴射弁19、可変動弁機構25,26、点火装置などの駆動を制御する。
また、ECU40は、アクセルオフなどにより所定のアイドル制御実施条件が成立すると、エンジン10の回転速度(以下「エンジン回転速度」という)がその目標値(以下「目標アイドル回転速度」という)に一致するようにスロットル開度をフィードバック制御(例えばPID制御)するアイドル回転速度制御を実施する。
2.アイドル回転速度制御
次に、上述したアイドル回転速度制御の概要を図2に基づいて説明する。この制御は、ECU40が所定周期(所定クランク角ごとに又は所定時間周期)でアイドル回転速度制御プログラムを実行することにより実施される。図2は、アイドル回転速度制御プログラムの流れを示すフローチャートである。
次に、上述したアイドル回転速度制御の概要を図2に基づいて説明する。この制御は、ECU40が所定周期(所定クランク角ごとに又は所定時間周期)でアイドル回転速度制御プログラムを実行することにより実施される。図2は、アイドル回転速度制御プログラムの流れを示すフローチャートである。
まず、ECU40は、アイドル制御実施条件の成否を判定する(ステップS100参照)。詳しくは、ECU40は、例えばエンジン回転速度が所定速度(例えば、750rpm)以下の場合には、アイドル制御実施条件が成立していると判定し、エンジン回転速度が上記所定速度より高い場合には、アイドル制御実施条件が不成立であるとの判定をする。そして、ECU40は、アイドル制御実施条件が成立している場合には、ステップS101の処理を実行し、アイドル制御実施条件が不成立の場合には、今回のアイドル回転速度制御プログラムによる処理を終了する。
ステップS101において、ECU40は、目標アイドル回転速度のベース値(以下「ベース回転速度」という)を補正することにより、目標アイドル回転速度を導出する。ここで、ベース回転速度とは、エンジン10の冷却水温に基づいてECU40により導出される回転速度である。このベース回転速度を導出する処理(以下「ベース回転速度導出処理」)の詳細は、後述の「3.ベース回転速度導出処理」において説明する。
例えば、触媒暖機運転制御(触媒31の温度を高める制御)中には、ECU40は、ベース回転速度に所定の回転速度を加えることにより、通常のアイドル回転速度よりも高い目標アイドル回転速度を導出する。また、ダッシュポット制御中には、ECU40は、加速時において、目標アイドル回転速度を実際のエンジン回転速度(以下「実回転速度」という)に追従させるようにベース回転速度を増大させ、減速時において、目標アイドル回転速度を徐々に減少させるようにベース回転速度を補正する。
次に、ECU40は、実回転速度と目標アイドル回転速度との偏差に基づいて要求吸気量を導出し(ステップS102参照)、要求吸気量に基づいてスロットル開度の目標値(以下「目標スロットル開度」という)を設定する(ステップS103参照)。
3.ベース回転速度導出処理
次に、上述したベース回転速度導出処理を図3、図4に基づいて説明する。この処理は、ECU40がベース回転速度導出プログラムを所定周期(所定クランク角ごとに又は所定時間周期)で実行することにより実施される。図3は、ベース回転速度導出プログラムの実行時におけるECU40の機能をモジュール化した図である。図4は、ベース回転速度更新処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
次に、上述したベース回転速度導出処理を図3、図4に基づいて説明する。この処理は、ECU40がベース回転速度導出プログラムを所定周期(所定クランク角ごとに又は所定時間周期)で実行することにより実施される。図3は、ベース回転速度導出プログラムの実行時におけるECU40の機能をモジュール化した図である。図4は、ベース回転速度更新処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
以下に説明する各種のパラメータのうち冷却水温、実回転速度、バッテリ電圧、大気圧、外気温は、それぞれ冷却水温センサ33、クランク角センサ34、電圧センサ35、大気圧センサ36、外気温センサ37の検出信号からECU40により導出される。AC−ONフラグは、エアコン38の稼働状況(オン/オフ)を示す検出信号に基づいてECU40により設定(セット/リセット)される。消費電力は、電気負荷39の作動状態(オン/オフ)に基づいてECU40により推定される。エンジン10の始動後からの経過時間(以下「始動後経過時間」という)は、始動後経過時間カウンタのカウンタ値から導出される。これら各種パラメータは、ECU40のメモリに記憶され、必要に応じて更新される。これらのセンサ類(センサ、始動後経過時間カウンタ、電気負荷39及びエアコン38の検出信号の出力回路)が「検出手段」に相当する。
また、ECU40のメモリには、図5に示すような2つのテーブルT1,T2があらかじめ記憶されている。テーブルT1,T2は、冷却水温とベース回転速度と関係を示すものである。テーブルT1,T2では、それぞれ冷却水温が高くなるほどベース回転速度が低くなる。また、テーブルT1において任意の冷却水温に対応するベース回転速度は、テーブルT2においてそれと同一の冷却水温に対応するベース回転速度以下になるように設定されている。以下の説明では、テーブルT1を「低速側回転速度テーブル」といい、テーブルT2を「高速側回転速度テーブル」という。
(各モジュールの機能)
まず、ベース回転速度更新処理に係る上記機能の各モジュールを図3に基づいて説明する。
まず、ベース回転速度更新処理に係る上記機能の各モジュールを図3に基づいて説明する。
暫定選択情報生成モジュールM1は、エンジン10に接続された外部負荷装置(エアコン38、オルタネータなど)による負荷(以下「外部負荷」という)の大小と、その外部負荷が所定値以上に増加する蓋然性(以下「負荷増大に係る蓋然性」という)の高低と、エンジン10の燃焼安定性の良悪とに基づいて、暫定テーブル選択情報を生成する。ここで、暫定テーブル選択情報とは、非アイドル時において低速側回転速度テーブルT1及び高速側回転速度テーブルT2のうちいずれを選択すべきかを示す情報である。
具体的には、暫定選択情報生成モジュールM1は、エンジン10の外部負荷が所定値よりも小さくかつ、外部負荷増大に係る蓋然性が所定レベルよりも低く、燃焼安定性が所定レベルよりも良い場合には、低速側回転速度テーブルT1の選択を示す暫定テーブル選択情報を生成する。一方、それ以外場合には、暫定選択情報生成モジュールM1は、高速側回転速度テーブルT2の選択を示す暫定テーブル選択情報を生成する。
例えば、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(1)及び(2)に基づいて外部負荷の大小を判定する。すなわち、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(1)及び(2)の両条件が成立する場合には、外部負荷が所定値よりも小さいと判定し、下記の条件(1)及び(2)のうち少なくとも一方の条件が不成立の場合には、外部負荷が所定値以上と判定する。
条件(1):「エアコン38が稼働されていないこと」
上述したようにエアコン38のコンプレッサは、エンジン10により駆動されている。したがって、エアコン38が稼働されていない運転条件(Xac=0)では、エアコン38が稼働されている運転条件(Xac=1)と比較してエンジン10の外部負荷は小さくなる。
上述したようにエアコン38のコンプレッサは、エンジン10により駆動されている。したがって、エアコン38が稼働されていない運転条件(Xac=0)では、エアコン38が稼働されている運転条件(Xac=1)と比較してエンジン10の外部負荷は小さくなる。
条件(2):「電気負荷39による消費電力が所定値以下であること」
上述したように電気負荷39はオルタネータから電力供給を受けている。また、オルタネータはエンジン10により駆動されている。したがって、電気負荷39による消費電力が所定値Wth以下の運転条件では、電気負荷39による消費電力が所定値Wthよりも大きい運転条件と比較してオルタネータの発電電力が小さくなるのでエンジン10の外部負荷は小さくなる。
上述したように電気負荷39はオルタネータから電力供給を受けている。また、オルタネータはエンジン10により駆動されている。したがって、電気負荷39による消費電力が所定値Wth以下の運転条件では、電気負荷39による消費電力が所定値Wthよりも大きい運転条件と比較してオルタネータの発電電力が小さくなるのでエンジン10の外部負荷は小さくなる。
また、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(3)に基づいて負荷増大に係る蓋然性の高低を判定する。すなわち、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(3)が成立する場合には、負荷増大に係る蓋然性が所定レベルよりも低いと判定し、条件(3)が不成立の場合には、外部負荷の増加に係る蓋然性が所定レベル以上と判定する。
条件(3):「気温が所定温度範囲内であること」
エアコンを稼働しなくても運転者が快適に感じる温度では、現状においてエアコンが稼働されていなければ、その後にエアコンが稼働される蓋然性は低い。したがって、気温が所定温度範囲内の場合(Tl≦気温≦Th)には、気温が所定温度範囲外の場合と比較して負荷増大に係る蓋然性は低くなる。
エアコンを稼働しなくても運転者が快適に感じる温度では、現状においてエアコンが稼働されていなければ、その後にエアコンが稼働される蓋然性は低い。したがって、気温が所定温度範囲内の場合(Tl≦気温≦Th)には、気温が所定温度範囲外の場合と比較して負荷増大に係る蓋然性は低くなる。
また、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(4)〜(6)に基づいてエンジン10の燃焼安定性の良悪を判定する。すなわち、暫定選択情報生成モジュールM1は、下記の条件(4)〜(6)の全ての条件が成立する場合には、エンジン10の燃焼安定性が良いと判定し、下記の条件(4)〜(6)のうち少なくとも1つの条件が不成立の場合には、エンジン10の燃焼安定性が悪いと判定する。
条件(4):「バッテリ電圧が所定値以上であること」
バッテリ電圧が所定電圧Vth(例えば13.5V)以上である運転条件では、燃料噴射弁19への供給電力が安定することから、燃料噴射弁19による燃料噴射量が安定する。したがって、バッテリ電圧が所定電圧Vth以上の運転条件では、バッテリ電圧が所定電圧Vthよりも低い運転条件と比較してエンジン10の燃焼は安定する方向となる。
バッテリ電圧が所定電圧Vth(例えば13.5V)以上である運転条件では、燃料噴射弁19への供給電力が安定することから、燃料噴射弁19による燃料噴射量が安定する。したがって、バッテリ電圧が所定電圧Vth以上の運転条件では、バッテリ電圧が所定電圧Vthよりも低い運転条件と比較してエンジン10の燃焼は安定する方向となる。
条件(5):「始動後経過時間が所定時間以上であること」
エンジン10の始動から所定時間Cth(例えば100秒程度)経過後は、エンジン10の始動直後と比較して、例えば触媒暖機制御などの燃焼不安定要素となり得る始動後制御が終了しており、その燃焼は安定する方向となる。
エンジン10の始動から所定時間Cth(例えば100秒程度)経過後は、エンジン10の始動直後と比較して、例えば触媒暖機制御などの燃焼不安定要素となり得る始動後制御が終了しており、その燃焼は安定する方向となる。
条件(6):「大気圧が所定圧Pth以上であること」
大気圧が所定気圧Cth(例えば90kPa)以上の運転条件では、大気圧が所定気圧Cthよりも低い運転条件と比較してオイル上がりが生じにくくなる。その結果、エンジン10の燃焼は安定する方向となる。
大気圧が所定気圧Cth(例えば90kPa)以上の運転条件では、大気圧が所定気圧Cthよりも低い運転条件と比較してオイル上がりが生じにくくなる。その結果、エンジン10の燃焼は安定する方向となる。
すなわち、暫定選択情報生成モジュールM1は、条件(1)〜(6)の全てが成立する場合には、低速側回転速度テーブルT1の選択を示す暫定テーブル選択情報を生成し、条件(1)〜(6)のうち少なくとも1つの条件が不成立の場合には、高速側回転速度テーブルT2の選択を示す暫定テーブル選択情報を生成する。
選択情報記憶モジュールM2は、後述する確定選択情報生成モジュールM4により生成される確定テーブル選択情報をECU40内のメモリなどに記憶する。なお、確定テーブル選択情報の格納先は、ECU40外のメモリでもよいし、メモリ以外の記憶装置でもよい。
アイドル判定モジュールM3は、エンジン10の回転速度に基づいてアイドル運転又は非アイドル運転を示す運転判定情報を生成する。具体的には、アイドル判定モジュールM3は、エンジン10の回転速度が所定の回転速度(例えば750rpm)以上の場合には非アイドル運転を示す運転判定情報を生成し、その回転速度がより小さい場合にはアイドル運転を示す運転判定情報を生成する。
確定選択情報生成モジュールM4は、運転判定情報と、暫定テーブル選択情報と、前回の確定テーブル選択情報(前回のベース回転速度導出プログラム実行時に選択情報記憶モジュールM2により記憶された確定テーブル選択情報)と基づいて、今回の確定テーブル選択情報を生成する。具体的には、確定選択情報生成モジュールM4は、運転判定情報が非アイドル運転を示している場合には、暫定テーブル選択情報を確定テーブル選択情報として出力し、運転判定情報がアイドル運転を示している場合には、前回の確定テーブル選択情報を今回の確定テーブル選択情報として出力する。
出力モジュールM5は、確定テーブル選択情報が示す低速側回転速度テーブルT1又は高速側回転速度テーブルT2を用いて冷却水温からベース回転速度を導出する。
暫定選択情報生成モジュールM1、選択情報記憶モジュールM2、アイドル判定モジュールM3、確定選択情報生成モジュールM4が「選択手段」に相当する。また、出力モジュールM5が「導出手段」に相当する。また、低速側回転速度テーブルT1が「第1関連付け手段」に相当し、高速側回転速度テーブルT2が「第2関連付け手段」に相当する。
(ベース回転速度更新処理の流れ)
次に、ベース回転速度更新処理の流れを図4に基づいて説明する。
次に、ベース回転速度更新処理の流れを図4に基づいて説明する。
ベース回転速度更新処理において、ECU40は、まず、エンジン10の運転状態を判定して運転判定情報を生成する(ステップS110参照)。詳しくは、ECU40は、エンジン10がアイドル運転と判定した場合にはアイドル制御実施フラグXidをセット(Xid=1)し、エンジン10が非アイドル運転と判定した場合にはアイドル制御実施フラグXidをリセット(Xid=0)する。そして、ECU40は、運転判定情報が示すエンジン10の運転状態が非アイドル運転(Xid=0)の場合には、ステップS111〜S113の処理を実行し、エンジン10の運転状態がアイドル運転(Xid=1)の場合にはステップS114の処理を実行する。
ステップS111〜113では、まず、ECU40は、エンジン10の外部負荷の大小(ステップS111参照)、外部負荷増大に係る蓋然性の高低(ステップS112参照)、エンジン10の燃焼安定性の良悪(ステップS113参照)を判定する。そして、ECU40は、外部負荷が所定値よりも小さくかつ、負荷増大に係る蓋然性が低く、エンジン10の燃焼安定性が良い場合にはステップS115及びS116の処理を実行し、それ以外の場合にはステップS117及びS118の処理を実行する。
一方、ステップS114では、ECU40は、前回の確定テーブル選択情報が低速側回転速度テーブルT1を示す場合には、ステップS115及びS116の処理を実行し、前回の確定テーブル選択情報が高速側回転速度テーブルT2を示す場合には、ステップS117及びS118の処理を実行する。
ステップS115及びS116では、まず、ECU40は、低速側回転速度テーブルT1を示す確定テーブル選択情報を生成し、その確定テーブル選択情報を記憶する(ステップS115参照)。例えばECU40は、低速側テーブル選択フラグXselをセット(Xsel=1)する。そして、ECU40は、低速側回転速度テーブルT1を用いてエンジン10の冷却水温からベース回転速度を導出し、ベース回転速度導出処理を終了する(ステップS116参照)。
一方、ステップS117及びS118では、まず、ECU40は、高速側回転速度テーブルT2を示す確定テーブル選択情報を生成し、その確定テーブル選択情報を記憶する(ステップS117参照)。例えばECU40は、低速側テーブル選択フラグXselをリセット(Xsel=0)する。そして、ECU40は、高速側回転速度テーブルT2を用いてエンジン10の冷却水温からベース回転速度を導出し、ベース回転速度導出処理を終了する(ステップS118参照)。
次に、エンジンシステムの作動を図6に基づいて説明する。図6は、エンジンシステムの作動中における、実エンジン回転速度NE、ベース回転速度NB、目標アイドル回転速度NT、アイドル制御実施フラグXid、AC−ONフラグXac、低速側テーブル選択フラグXselの変化を示すタイミングチャートである。図6では、目標アイドル回転速度NT及びベース回転速度NBの推移が概ね等しく、エンジン10の冷却水温の経時的変化が殆どない場合を想定している。
図6に示すように実エンジン回転速度NEが所定値(例えば、750rmp)以上の非アイドル運転時においては、アイドル制御実施フラグXidはリセット(Xid=0)される(タイミングt1〜t4参照)。また、エアコン38がONされているタイミングt1には、AC−ONフラグXacがセットされ、その結果として低速側テーブル選択フラグXselがリセットされている。このとき、エアコン38のオフによってAC−ONフラグXacがリセット(Xac=0)されると(タイミングt2参照)、リセットされていた低速側テーブル選択フラグXselがセットされる。これにより、低速側回転速度テーブルT1を用いてベース回転速度NBが導出され、その結果としてベース回転速度NB(目標アイドル回転速度NT)は急減する。また、エアコン38のオンによってリセットされていたAC−ONフラグXacがセット(Xac=1)されると(タイミングt3参照)、セットされていた低速側テーブル選択フラグXselがリセットされる。その結果、高速側回転速度テーブルT2を用いて冷却水温からベース回転速度NBが導出され、ベース回転速度NB(目標アイドル回転速度NT)は急増する。
一方、アクセルオフなどにより実エンジン回転速度NEが低下し、実エンジン回転速度NEが上記所定回転速度(例えば、750rmp)以下になると、アイドル制御実施フラグXidがセット(Xid=1)される(タイミングt4参照)。こうしてエンジン10がアイドル運転になると、非アイドル運転からアイドル運転に切り替わった時点(タイミングt4参照)における低速側テーブル選択フラグXselが維持される。例えば、エアコン38のオフによってAC−ONフラグXacがリセット(Xac=0)されたとしても(タイミングt5参照)、リセットされていた低速側テーブル選択フラグXselがセットされることはない。また、例えば、エアコン38のオンによってAC−ONフラグXacがセット(Xac=1)されたとしても(タイミングt6参照)、セットされていた低速側テーブル選択フラグXselがリセットされることはない。このようにして2つのテーブルT1,T2の切り替えを禁止することにより、アイドル運転時におけるベース回転速度NBの急増又は急減の発生を防止することができる。これにより、アイドル運転時における実エンジン回転速度NEの急増又は急減の発生を防止することができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
エンジン10の非アイドル運転時においては、エンジン10の運転条件に基づいて2つのテーブルT1,T2のいずれか一方を選択し、選択したテーブル(T1又はT2)によって目標アイドル回転速度を導出するようにした。また、アイドル運転時においては、テーブル選択の切り替え(T1/T2)を禁止し、アイドル運転開始直前の非アイドル運転時に選択されたテーブル(T1又はT2)によって目標アイドル回転速度を導出するようにした。これにより、アイドル回転速度の急増又は急減の発生が防止されるため、アイドル回転速度の急増又は急減に起因する運転者の違和感を排除することができる。
また、エンジン10の外部負荷を検出し、非アイドル運転時に2つのテーブルT1,T2のうちいずれか一方を選択する際、上記負荷が所定値以上の場合には高速側回転速度テーブルT2を選択するようにした。これにより、非アイドル運転時における外部負荷が所定値以上の場合には、アイドル運転時におけるアイドル回転速度を高くすることができる。したがって、比較的短いアイドル運転などでその直前の非アイドル運転時における外部負荷がそのまま引き継がれる場合には、本発明のようにアイドル運転時におけるテーブル選択の切り替え(T1/T2)を禁止したとしても、アイドル回転速度を負荷に相応させ、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
また、エンジン10の燃焼安定性を示す運転条件を検出し、非アイドル運転時に2つのテーブルT1,T2のうちいずれか一方を選択する際、エンジン10の燃焼安定性が所定レベルよりも悪い場合には高速側回転速度テーブルT2を選択するようにした。これにより、非アイドル運転時における燃焼安定性が所定レベルよりも悪い場合には、アイドル運転時におけるアイドル回転速度を高くすることができる。したがって、非アイドル運転時におけるエンジンの燃焼安定性がアイドル運転時においてもそのまま引き継がれる場合には、本発明のようにアイドル運転時におけるテーブル選択の切り替え(T1/T2)を禁止したとしても、アイドル回転速度をエンジン10の燃焼安定性に相応させ、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
エンジン10の外部負荷増大の蓋然性を示す運転条件を検出し、非アイドル運転時に2つのテーブルT1,T2のうちいずれか一方を選択する際、検出した運転条件から上記負荷が所定値以上に増大する蓋然性を推定するようにした。そして、上記蓋然性が所定レベル以上の場合には、高速側回転速度テーブルT2を選択するようにした。すなわち、非アイドル運転時においてエンジン10の外部負荷が所定値よりも小さい場合であっても、アイドル運転時において外部負荷が所定値以上に増大する蓋然性が高い場合には、非アイドル運転時において高速側回転速度テーブルT2を選択するようにした。これにより、非アイドル運転時において上記蓋然性が高い場合には、アイドル運転開始時においてアイドル回転速度を高くして外部負荷の増大に備えることができる。したがって、本発明のようにアイドル運転時におけるテーブル選択の切り替え(T1/T2)を禁止したとしても、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態と同様のエンジンシステムとして本発明を具体化している。第2実施形態のエンジンシステムの構成は、第1実施形態のエンジンシステムの構成と実質的に同一である。ただし、ベース回転速度導出プログラムについて、第2実施形態は第1実施形態と異なる。本実施例では、アイドル運転時において、低速側回転速度テーブルT1から切り替えて高速側回転速度テーブルT2を選択することを禁止する一方で、高速側回転速度テーブルT2から切り替えて低速側回転速度テーブルT1を選択することを許可する。
第2実施形態は、第1実施形態と同様のエンジンシステムとして本発明を具体化している。第2実施形態のエンジンシステムの構成は、第1実施形態のエンジンシステムの構成と実質的に同一である。ただし、ベース回転速度導出プログラムについて、第2実施形態は第1実施形態と異なる。本実施例では、アイドル運転時において、低速側回転速度テーブルT1から切り替えて高速側回転速度テーブルT2を選択することを禁止する一方で、高速側回転速度テーブルT2から切り替えて低速側回転速度テーブルT1を選択することを許可する。
以下、第2実施形態のエンジンシステムの作動を図7に基づいて説明する。図7は、エンジンシステムの作動中における、実エンジン回転速度NE、ベース回転速度NB、目標アイドル回転速度NT、アイドル制御実施フラグXid、AC−ONフラグXac、低速側テーブル選択フラグXselの変化を示すタイミングチャートである。
図7に示すように、非アイドル運転時における上記パラメータ(NE,NB,NT,Xid,Xac,Xsel)の推移は、第1実施形態のエンジンシステムと実質的に同一である(t1〜t4参照)。一方、アイドル運転時には、オン状態のエアコン38のオフによってAC−ONフラグXacがリセット(Xac=0)されると(タイミングt7参照)、リセットされていた低速側テーブル選択フラグXselがセットされる。これに対して、オフ状態のエアコン38のオンによってAC−ONフラグXacがセット(Xac=1)されたとしても(タイミングt8参照)、セットされていた低速側テーブル選択フラグXselがリセットされることはない。
以上詳述した第2実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
アイドル運転時において、現状で選択されているテーブル(T1又はT2)とエンジン10の運転条件とに基づいて新たなテーブル(T1又はT2)を次のとおり選択し、選択したテーブル(T1又はT2)によってベース回転速度を導出するようにした。すなわち、低速側回転速度テーブルT1が選択されている場合には、その選択を維持し、高速側回転速度テーブルT2が選択されている場合には、エンジン10の運転条件に基づいて2つのテーブルT1,T2のいずれか一方を選択するようにした。このように、アイドル運転時において低速側回転速度テーブルT1から切り替えて高速側回転速度テーブルT2を選択することを制限したので、アイドル回転速度の急増に起因する運転者の違和感を軽減することができる。また、高速側回転速度テーブルT2から切り替えて低速側回転速度テーブルT1を選択することを許可したので、アイドル回転速度を低くしてエンジン10の燃費の向上を図ることができる。すなわち、エンジン10の燃費の低下を抑制しつつ、エンジン回転速度の急増に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
また、エンジン10の非アイドル運転時において、第1実施形態と同様にエンジン10の外部負荷や、その外部負荷が所定値以上に増加する蓋然性、エンジン10の燃焼安定性に基づいて低速側回転速度テーブルT1又は高速側回転速度テーブルT2のいずれか一方を選択し、選択されているテーブル(T1又はT2)によって目標アイドル回転速度を導出するようにした。そのため、本発明のようにアイドル運転時におけるテーブルの選択の切換え(T1/T2)を制限したとしても、第1実施形態と同様にアイドル回転速度の安定を図ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態と同様のエンジンシステムとして本発明を具体化している。第3実施形態のエンジンシステムの構成は、第1実施形態のエンジンシステムの構成と実質的に同一である。ただし、第3実施形態では、車両の各種制御においていわゆるトルクベース制御を採用しており、電子スロットル制御においてトルクに基づくフィードバック制御によりスロットルバルブ14を制御している。この制御において、ECU40は、エンジン10に対するトルクの要求値(以下「要求トルク」という)をアクセル開度やエンジン回転速度などに基づいて導出する。そして、ECU40は、この要求トルクとその時点における実際のエンジン10のトルク(以下「実トルク」という)との偏差に基づいて要求空気量を導出し、導出した要求空気量に基づいて目標スロットル開度を設定する。
第3実施形態は、第1実施形態と同様のエンジンシステムとして本発明を具体化している。第3実施形態のエンジンシステムの構成は、第1実施形態のエンジンシステムの構成と実質的に同一である。ただし、第3実施形態では、車両の各種制御においていわゆるトルクベース制御を採用しており、電子スロットル制御においてトルクに基づくフィードバック制御によりスロットルバルブ14を制御している。この制御において、ECU40は、エンジン10に対するトルクの要求値(以下「要求トルク」という)をアクセル開度やエンジン回転速度などに基づいて導出する。そして、ECU40は、この要求トルクとその時点における実際のエンジン10のトルク(以下「実トルク」という)との偏差に基づいて要求空気量を導出し、導出した要求空気量に基づいて目標スロットル開度を設定する。
次に、アイドル運転時における電子スロットル制御について、図8に基づいて詳しく説明する。この制御は、ECU40が所定周期(所定クランク角ごとに又は所定時間周期)でアイドル回転速度制御プログラムを実行することにより実施される。図8は、アイドル回転速度制御プログラムの流れを示すフローチャートである。
まず、ECU40は、アイドル制御実施条件の成否を判定する(ステップS200参照)。そして、ECU40は、アイドル制御実施条件が成立している場合には、ステップS201の処理を実行し、アイドル制御実施条件が不成立の場合には、今回のアイドル回転速度制御プログラムによる処理を終了する。
ステップS201において、ECU40は、ベース回転速度を補正することにより、目標アイドル回転速度を導出する(ステップS201参照)。次に、ECU40は、目標アイドル回転速度に基づいてアイドル時における要求トルク(以下「アイドル運転時要求トルク」という)を導出する(ステップS202参照)。詳しくは、ECU40は、あらかじめメモリなどに格納した所定のテーブルを用いて目標アイドル回転速度からアイドル時要求トルクを導出する。このテーブルは例えば実験的に求めることができる。
次に、ECU40は、現状の吸入空気量、エンジン回転速度、空燃比、点火時期、VVT位置などのパラメータに基づいて実トルクを推定する(ステップS203参照)。次に、ECU40は、アイドル時要求トルクと実トルクとの偏差に基づいて要求吸気量を導出し(ステップS204参照)、要求吸気量に基づいて目標スロットル開度を設定する(ステップS205参照)。このようにトルクベース制御によりアイドル回転速度を制御するときのECU40が「回転速度制御手段」に相当する。
以上説明した第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に説明する優れた効果が得られる。スロットル開度をトルクに基づいてフィードバック制御するようにした。これにより、アイドル運転時における外部負荷の増減をアイドル時要求トルクの増減により相殺することができる。エンジン10の出力トルクは、例えば点火時期などエンジン回転速度以外のパラメータによっても調整可能である。したがって、第1実施形態のようにアイドル運転時における2つのテーブルT1,T2の相互の切り替えを禁止したとしても、アイドル回転速度の安定化を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
上記第1実施形態では、アイドル運転時において、テーブルの選択の切り替え(T1/T2)を禁止した。また、上記第2実施形態では、アイドル運転時において、低速側回転速度テーブルT1から切り替えて高速側回転速度テーブルT2を選択することを禁止した。しかしながら、アイドル運転時であっても、そのアイドル運転開始から所定時間(例えば5分間)の経過後には、エンジン10の運転条件に基づいて2つのテーブルT1,T2の相互の切り替えを許可するようにしてもよい。
このような構成にすれば、例えば比較的短いアイドル運転時においては、上記2つのテーブルの切り替えを制限することにより、アイドル回転速度の増減に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
一方、例えば比較的長いアイドル運転時においては、アイドル運転開始から所定時間の経過後にはテーブルの選択の切り替え(T1/T2)を許可することにより、次のとおりアイドル回転速度の安定を図ったり、エンジン10の燃費の向上を図ったりすることができる。すなわち、エンジン回転速度を低くするとアイドル回転速度が不安定になる運転条件では、高速側回転速度テーブルT2を選択することにより、高速側回転速度テーブルT2を用いて低速側回転速度テーブルT1よりも高いベース回転速度を導出することができる。これにより、アイドル回転速度を安定させることができる。
また、エンジン回転速度を低くしてもアイドル回転速度を安定させることができる運転条件では、低速側回転速度テーブルT1を選択することにより、低速側回転速度テーブルT1を用いて高速側回転速度テーブルT2よりも低いベース回転速度を導出することができる。これにより、エンジン10の燃費の向上を図ることができる。
また、アイドル運転時においてテーブルを切り替える場合には、エンジン回転速度を漸増(徐々に増大)又は漸減(徐々に減少)させるべくベース回転速度を補正することにより、目標アイドル回転速度を導出することが望ましい。このような構成にすれば、アイドル運転時におけるテーブルの切り替え(T1/T2)に伴うエンジン回転速度の急増又は急減を防ぐことができるため、アイドル運転時におけるテーブルの切り替え(T1/T2)に起因する運転者の違和感を軽減することができる。
上記第1から第3実施形態では、ベース回転速度を導出するために2つのテーブルT1,T2を用いたが、これに冷却水温とベース回転速度との関係を示す関数を用いてもよい。また、ベース回転速度を導出するために3つ以上のテーブルや上記関数を用いてもよい。また、条件(1)から(6)の判定結果に基づいて暫定テーブル選択情報を生成したが、これら条件の任意の組み合わせに基づいて暫定テーブル選択情報を生成してもよい。
上記第1から第3実施形態では、外部負荷が増加する蓋然性の高低を気温に基づいて判定したが、この蓋然性は外光の明るさに基づいて判定することもできる。詳しくは、日没により外光が徐々に暗くなっている場合は、現状でヘッドライトが消灯されていたとしても、その後ヘッドライトが点灯される蓋然性が高い。すなわち、ヘッドライトの点灯による電気負荷が増大し、ひいてはエンジン10の外部負荷が増大する蓋然性が高い。したがって、例えば外光の明るさを定期的に検出することにより、外部負荷が増加する蓋然性を判定することができる。
上記第3実施形態では、第1実施形態にトルクベース制御を採用することによりエンジンシステムを構成したが、第2実施形態にトルクベース制御を採用してもよい。この場合でも、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
10…エンジン、33…冷却水温センサ、35…電圧センサ(検出手段)、36…大気圧センサ(検出手段)、37…外気温センサ(検出手段)、38…エアコン(冷房装置、暖房装置)、39…電気負荷、M1…暫定選択情報生成モジュール(選択手段)、M2…選択情報記憶モジュール(選択手段)、M3…アイドル判定モジュール(検出手段)、M4…確定選択情報生成モジュール(選択手段)、M5…出力モジュール(導出手段)、T1…低速側回転速度テーブル(第1関連付け手段)、T2…高速側回転速度テーブル(第2関連付け手段)
Claims (9)
- 車両用エンジンの冷却水温に基づいて前記エンジンのアイドル回転速度の目標値を導出し、アイドル運転時において前記エンジンの回転速度を前記目標値に制御するアイドル回転速度制御装置において、
前記エンジンの運転条件を検出する検出手段と、
前記冷却水温と前記目標値とを関連づける第1関連付け手段と、
同一の前記冷却水温を前記第1関連付け手段以上の前記目標値に関連づける第2関連付け手段と、
前記エンジンの非アイドル運転時において、前記検出手段により検出される前記運転条件に基づいて前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択し、前記エンジンのアイドル運転時において、非アイドル運転からアイドル運転に切り替わった時点の前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段の選択を前記運転条件にかかわらずそのまま維持する選択手段と、
前記選択手段により選択されている前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段によって前記冷却水温から前記目標値を導出する導出手段と、
を備えるアイドル回転速度制御装置。 - 車両用エンジンの冷却水温に基づいて前記エンジンのアイドル回転速度の目標値を導出し、アイドル運転時において前記エンジンの回転速度を前記目標値に制御するアイドル回転速度制御装置において、
前記エンジンの運転条件を検出する検出手段と、
前記冷却水温と前記目標値とを関連付ける第1関連付け手段と、
同一の前記冷却水温を前記第1関連付け手段以上の前記目標値に関連付ける第2関連付け手段と、
前記エンジンの非アイドル運転時において、前記検出手段により検出される前記運転条件に基づいて前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択し、前記エンジンのアイドル運転時において、前記第1関連付け手段が選択されている場合には、前記第1関連付け手段の選択を前記運転条件にかかわらずそのまま維持し、前記第2関連付け手段が選択されている場合には、前記検出手段により検出される前記運転条件に基づいて前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されている前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段によって前記冷却水温から前記目標値を導出する導出手段と、
を備えるアイドル回転速度制御装置。 - 前記選択手段は、アイドル運転の開始から所定時間が経過した後は、前記運転条件に基づいて前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択する請求項1又は2に記載のアイドル回転速度制御装置。
- 前記導出手段は、アイドル運転時において前記選択手段により前記第1関連付け手段から切り替えて前記第2関連付け手段が選択された場合、アイドル回転速度を徐々に増加させるべく前記目標値を補正する請求項3に記載のアイドル回転速度制御装置。
- 前記導出手段は、アイドル運転時において前記選択手段により前記第2関連付け手段から切り替えて前記第1関連付け手段が選択された場合、アイドル回転速度を徐々に減少させるべく前記目標値を補正する請求項2から4のいずれか一項に記載のアイドル回転速度制御装置。
- 前記検出手段は、前記運転条件として前記エンジンに接続された外部負荷装置による負荷を検出し、
前記選択手段は、非アイドル運転時に前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択する際、前記負荷が所定値以上の場合には前記第2関連付け手段を選択する請求項1から5のいずれか一項に記載のアイドル回転速度制御装置。 - 前記検出手段は、前記エンジンの燃焼安定性を示す前記運転条件を検出し、
前記選択手段は、非アイドル運転時に前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択する際、前記運転条件から前記燃焼安定性を推定し、前記燃焼安定性が所定レベルよりも悪い場合には前記第2関連付け手段を選択する請求項1から6のいずれか一項に記載のアイドル回転速度制御装置。 - 前記検出手段は、前記エンジンに接続された外部負荷装置による負荷増大の蓋然性を示す前記運転条件を検出し、
前記選択手段は、非アイドル運転時に前記第1関連付け手段又は前記第2関連付け手段のいずれか一方を選択する際、前記運転条件から前記負荷が所定値以上に増大する蓋然性を推定し、前記蓋然性が所定レベル以上の場合には前記第2関連付け手段を選択する請求項1から7のいずれか一項に記載のアイドル回転速度制御装置。 - 前記エンジンの出力トルクに基づくフィードバック制御により、アイドル運転時における前記エンジンの回転速度を前記目標値に制御する回転速度制御手段を更に備える請求項1から8のいずれか一項に記載のアイドル回転速度制御装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011099401A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射装置 |
US9850829B2 (en) | 2011-04-19 | 2017-12-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device and control method for internal combustion engine |
-
2007
- 2007-04-24 JP JP2007113939A patent/JP2008267329A/ja active Pending
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