JP2008259330A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸に対してラジアル方向の外乱振動が生じたとしても、駆動源となる永久磁石が可動子と衝突して破損することが防止されるアクチュエータを提供する。
【解決手段】固定子1の各端部に、シャフト2を貫通させる貫通孔7を有するフランジ8を設け、このシャフト2と、フランジ8に形成した貫通孔7の周縁との間隔(符号D2で示す)を、第1及び第2の磁石とシャフト2の可動子5との間隔(符号D1で示す)よりも小さい寸法に形成する。これにより外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、シャフト2が、フランジ8に形成した貫通孔7の周縁部に先に接触し、これによって磁石3・4と可動子5とが衝突してこれらが破損されることが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車等の制振装置、ポンプ・コンプレッサのピストン駆動等に利用されるリニア型のアクチュエータに関する。
従来より、特許文献1(特開昭61−220925号公報)に示される振動制御装置、及び特許文献2(特開2006−9737号公報)に示される電動ポンプが知られている。特許文献1の振動制御装置は、ケーシングの中心に位置するガイド軸に沿って移動自在に支持されたヨークと、このヨークの間隙内に固定された永久磁石と、前記ケーシングにコイルサポートを介して固定されかつ前記ヨークの間隙内に永久磁石と対向するように配置されたコイルと、を具備するものであって、車体振動に応じてコイルに電流を流した場合に生じる磁界と、永久磁石から生じる磁界とに基づき、永久磁石に固定されたヨークをガイド軸に沿って移動させる。そして、このようなヨークのガイド軸に沿う移動により、該ヨークに連結される車体を制動する。
特許文献2の電動ポンプは、駆動源となるモータ部と、このモータ部の出力軸を通じて駆動されるポンプ部と、から構成されたものであって、これらモータ部とポンプ部とはブラケットを介して連結され、このブラケットには、ポンプ部にて発生した振動を減衰させるゴム製の振動減衰部材が固定されている。
特開昭61−220925号公報 特開2006−9737号公報
ところで、上記特許文献1に示される振動制御装置を例えば自動車に適用する場合、通常走行による振動以外に、悪路走行や段差乗り上げなどの大きな振動(以下、外乱振動と表現する)に対する配慮が必要となるが、このような外乱振動に対する対策がなされておらず、内部の永久磁石が他の部材と衝突して破損するという問題があった。特に、ガイド軸に対して直交する方向の外乱振動、すなわち、ラジアル方向の外乱振動に対する対策が必要とされている。
また、特許文献2に示される電動ポンプでは、ポンプ部にて発生した振動を減衰させる振動減衰部材が設けられているものの、特許文献1と同様に、モータ出力軸に対して直交するラジアル方向の外乱振動が生じた場合の対策がなされておらず、モータ出力軸を回転させるための永久磁石が他の部材と衝突して破損するという問題があった。
本発明は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、出力軸に対してラジアル方向の外乱振動が生じたとしても、駆動源となる永久磁石が可動子と接触して破損することが防止されるアクチュエータの提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために本発明の課題解決手段では、固定子と、この固定子内に配置されたシャフトと、このシャフトの途中に固定された鉄製の可動子と、前記固定子内にて異なる磁極を対向させて前記シャフトの可動子を挟むように配置された第1及び第2の磁石と、これら第1及び第2の磁石の磁界を間に位置させるようにこれら磁石の周囲にて巻回されたコイルとを具備し、前記第1及び第2の磁石のそれぞれを、異なる磁極を隣接させた一対の永久磁石から構成してなるインナー可動型のアクチュエータであって、前記固定子の各端部に、シャフトに近接配置されて該シャフトをガイドするシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成する。
また、本発明の課題解決手段では、前述のインナー可動型のアクチュエータにおいて、シャフトガイド部材を、固定子の各端部に設けられかつシャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジによって構成し、前記シャフトと前記フランジの貫通孔を形成する周縁との間隔を、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成する。
また、本発明の課題解決手段では、固定子を途中に設けたシャフトと、このシャフトの周囲に固定子を囲むように配置されてその内部に鉄部材を有する可動子と、可動子側の鉄部材に近接配置されかつシャフトを挟んで異なる磁極が対向するように前記固定子に配置された第1及び第2の磁石と、これら第1及び第2の磁石の磁界を間に位置させるようにこれら磁石の周囲にて巻回されたコイルとを具備し、前記第1及び第2の磁石のそれぞれを、異なる磁極を隣接させた一対の永久磁石から構成してなるアウター可動型のアクチュエータであって、前記可動子の各端部に、シャフトに近接配置されて該シャフトに沿ってガイドされるシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成する。
また、本発明の課題解決手段では、前述のアウター可動型のアクチュエータにおいて、シャフトガイド部材を、可動子の各端部に設けられかつシャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジによって構成し、前記シャフトと前記フランジの貫通孔を形成する周縁との間隔を、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成する。
上記のように構成されたアクチュエータでは以下のような作用が生じる。すなわち、本発明に係わるインナー可動型のアクチュエータでは、コイルに通電していない状態では、シャフトの可動子を挟むように異なる磁極を隣接かつ対向するように配置した一対の永久磁石(第1、第2の磁石)から生じる磁力により、該シャフトが固定子内の中立点に配置される。また、コイルに通電した場合に、そのコイルに流れる電流により生じる磁界と、永久磁石から生じる磁界の向きとに基づき、シャフトがその軸線に沿って往復動されるが、このとき、シャフトがいずれの方向に移動するかは、コイルに流れる電流の向きにより変化する磁界により定められる。一方、上記のようなアクチュエータでは、固定子に、シャフトに近接配置されて該シャフトをガイドするシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材とシャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、シャフトが、該シャフトに近接配置されたシャフトガイド部材に先に接触し、これによって磁石とシャフトの可動子との衝突により生じる該磁石の破損が防止される。
また、本発明に係わるアウター可動型のアクチュエータでは、コイルに通電していない状態では、可動子側の鉄部材に近接配置されるとともにシャフトを挟んで異なる磁極が隣接かつ対向するように固定子に配置された一対の永久磁石(第1、第2の磁石)から生じる磁力により、可動子が中立点に配置される。また、コイルに通電した場合に、そのコイルに流れる電流により生じる磁界と、永久磁石から生じる磁界の向きとに基づき、可動子がシャフトの軸線に沿って往復動されるが、このとき、可動子がいずれの方向に移動するかは、コイルに流れる電流の向きにより変化する磁界により定められる。一方、上記のようなアクチュエータでは、可動子の各端部に、シャフトに近接配置されて該シャフトに沿ってガイドされるシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、前記シャフトガイドが、近接位置に配置されているシャフトに先に接触し、これによって磁石と可動子側の鉄部材との衝突により生じる該磁石の破損が防止される。
上記のように構成されたインナー可動型のアクチュエータでは、固定子に、シャフトに近接配置されて該シャフトをガイドするシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材とシャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、シャフトが、該シャフトに近接配置されたシャフトガイド部材に先に接触し、これによって磁石とシャフトの可動子との衝突により生じる該磁石の破損が防止され、装置の信頼性が向上する。
また、上記のように構成されたインナー可動型のアクチュエータでは、固定子の各端部に、シャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジを設け、このフランジに形成した貫通孔の周縁とシャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、シャフトが、フランジに形成した貫通孔の周縁部に先に接触し、これによって磁石とシャフトの可動子との衝突により生じる該磁石の破損が防止され、装置の信頼性が向上する。
また、上記のように構成されたアウター可動型のアクチュエータでは、可動子の各端部に、シャフトに近接配置されて該シャフトに沿ってガイドされるシャフトガイド部材を設け、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、前記シャフトガイドが、近接位置に配置されているシャフトに先に接触し、これによって磁石と可動子側の鉄部材との衝突により生じる該磁石の破損が防止され、装置の信頼性が向上する。
また、上記のように構成されたアウター可動型のアクチュエータでは、可動子の各端部に、シャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジを設け、このフランジに形成した貫通孔の周縁とシャフトとの間隔を、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、フランジに形成した貫通孔の周縁部がシャフトに先に接触し、これによって磁石と可動子側の鉄部材との衝突により生じる該磁石の破損が防止され、装置の信頼性が向上する。
(実施例1)
以下に本発明の実施例1を図1に基づいて説明する。図1は本発明に係わるインナー可動型のアクチュエータ100の全体を示す側断面図であって、この図において符号1で示すものは固定子、符号2はこの固定子1を貫通するように配置されたシャフトである。
固定子1の内部には空隙1Aが形成されており、この空隙1A内には、第1の磁石3、第2の磁石4及び可動子5が設けられている。第1の磁石3は、固定子1内に配置されるものであって、異なる磁極(N・S)を隣接させた一対の永久磁石3A・3Bから構成される。第2の磁石4は、シャフト2を挟んで第1の磁石3と反対側に位置する固定子1内に配置され、かつ異なる磁極(S・N)を隣接させかつ第1の磁極3に対しても異なる磁極が対向するように配置された一対の永久磁石4A・4Bから構成される。可動子5は、シャフト2に固定される鉄片からなる積層体であって、固定子1側の磁石3及び磁石4に対して符号D1で示す間隔をおいて配置され、また、図示しないスペーサによって後述する一対の板ばね10間に配置されている。そして、このような磁石3・4において、永久磁石3Aと永久磁石4Aとの間にて矢印aで示される方向の磁界が発生し、永久磁石3Bと永久磁石4Bとの間にて矢印bで示される方向の磁界が発生する。
固定子1には、磁石3・4に形成される磁界を間に位置させるようにその周囲に導線からなるコイル6が設けられている。このコイル6は、固定子1に対して接着剤又は別部材によって固定され、かつシャフト2を挟んで対向配置される第1の磁石3、第2の磁石4の近傍にそれぞれ配置されるものであって、これら磁石3,4により生じる磁界(矢印a、矢印bで示される)の周囲に配置されている。そしてこのようなコイル6に対して図1に示されるような正方向の通電を行った場合に、矢印Aで示すような磁束の流れが生じ、また、反対の負方向の通電を行った場合に、矢印Bで示すような磁束の流れが生じる。
また、固定子1の各端部には、シャフト2を貫通させる貫通孔7を有するフランジ8が設けられている。このフランジ8は、固定子1の空隙1A内に外部から塵、ゴミなどの進入防止のために設けられているものであって、シャフト2とフランジ8の貫通孔7の周縁との間隔(符号D2で示す)は、磁石3・4とシャフト2の可動子5との衝突を防止するために、前述した磁石3・4とシャフト2の可動子5との間隔(符号D1で示す)よりも小さい寸法に形成されている。
固定子1の各端部には板ばね10がそれぞれ配置されている。これら板ばね10は、固定子1とフランジ8との間にネジ(図示略)固定され、かつ中央に位置する取付部(符号9で示す)が、シャフト2に形成された溝2Aに嵌合されたものであって、弾性変形することにより、シャフト2を矢印(イ)−(ロ)方向に揺動自在に支持する軸受として機能する。
そして、上記のようなアクチュエータ100では、コイル6に通電していない状態では、シャフト2の可動子5を挟むように異なる磁極を隣接かつ対向するように配置した一対の永久磁石3A・3B/4A・4Bから生じる磁力により、該シャフト2が固定子1内の中立点に配置される(図1に示される状態)。また、コイル6に通電した場合に、そのコイル6に流れる電流により生じる磁界と、永久磁石3A・3B/4A・4Bから生じる磁界の向きとに基づき、シャフト2がその軸線に沿って往復動されるが、このとき、シャフト2がいずれの方向に移動するかは、コイル6に流れる電流の向きにより変化する磁界により定められる。すなわち、コイル6に対して正方向の通電を行った場合(図1に示されるコイル6の通電により)、矢印Aで示すような磁束の流れが生じ、電流から生じる磁束の流れと、永久磁石3A・4Bから生じる磁束の流れ(矢印aで示す)とから生じる磁束の偏りにより、可動子5に固定されたシャフト2を矢印(イ)方向に移動させる推力が発生する。また、負方向の通電を行った場合に、矢印Bで示すような磁束の流れが生じ、電流から生じる磁束の流れと、永久磁石4B・3Bから生じる磁束の流れ(矢印bで示す)とによって生じる磁束の偏りにより、可動子5に固定されたシャフト2を矢印(ロ)方向に移動させる推力が発生する。そして、このような正方向又は負方向の電流の切り換えが交互に行われることにより、板ばね10に軸支されたシャフト2がその軸線に沿う矢印(イ)―(ロ)方向に往復動する。
以上説明したような本実施形態に示されるアクチュエータ100では、固定子1の各端部に、シャフト2を貫通させる貫通孔7を有するフランジ8を設け、このシャフト2と、フランジ8に形成した貫通孔7の周縁との間隔(符号D2で示す)を、磁石3・4とシャフト2の可動子5との間隔(符号D1で示す)よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向(シャフトの径方向)の衝撃が加わったとしても、シャフト2が、フランジ8に形成した貫通孔7の周縁部に先に接触し、これによって磁石3・4とシャフト2の可動子5とが衝突して、これら磁石3・4が破損することが防止され、装置の信頼性が向上する。
また、ラジアル方向に移動したシャフト2は、符号D2で示される僅かな距離を移動しただけで、貫通孔7の周縁部に接触するので、接触による衝撃も少ない。また、これらシャフト2とフランジ7は鉄材により形成されているので、接触衝突により破損が生じることもない。また、磁石3・4とシャフト2の可動子5との間隔(符号D1で示す)が0.3mmであるのに対して、シャフト2とフランジ8に形成した貫通孔7の周縁との間隔(符号D2で示す)を例えば、0.1mmといった僅かな寸法とすることにより、この僅かなギャップを利用して、アクチュエータ100を組み立てる際の基準面として利用することも可能となる。
上記の実施形態では、シャフト2をガイドするシャフトガイド部材として、フランジ8に形成された貫通孔7を利用したが、これに限定されず、固定子1の内部をシャフト2の近傍にまで突出させて、この突出部にてシャフト2のラジアル方向への移動を規制するようにしても良い。その際、この突出部とシャフト2との間隔(符号D2に相当)を、磁石3・4とシャフト2の可動子5との間隔(符号D1で示す)よりも小さい寸法に形成することで、磁石3・4とシャフト2の可動子5との接触、衝突が防止される。すなわち、この固定子1の内部に設けた突出部を、シャフト2をガイドするシャフトガイド部材として利用しても良い。また、このような突出部及び前述したフランジ8は、磁石3・4よりも硬度が高い材料により形成される。
(実施例2)
以下に本発明の実施例2を図2(a)及び(b)に基づいて説明する。実施例2はアウター可動型のアクチュエータ101を示すものであるが、基本原理は実施例1のインナー可動型と同じである。
図2において、符号20で示すものは固定側のシャフトであり、このシャフト20の途中には、コアとなる固定子21が設けられている。この固定子21には、シャフト20を挟んで異なる磁極が対向するよう配置された第1の磁石22、第2の磁石23が配置されている。第1の磁石22は、異なる磁極(N・S)を隣接させた一対の永久磁石22A・22Bから構成される。第2の磁石23は、第1の磁石22に対してシャフト20を挟んで反対側に位置し、かつ異なる磁極(S・N)が隣接するように配置された一対の永久磁石23A・23Bから構成される。また、シャフト20には、これら磁石22・23により生じる磁界を間に位置させて、かつこれら磁石22・23の周囲にて巻回されるコイル24が設けられている。なお、コイル24は、固定側のシャフト20に対して接着剤又は別部材を用いて固定されている。
シャフト20の周囲には、固定子21を囲むように配置されてその内部に鉄部材25を有する可動子26が設けられている。固定子21内の鉄部材25は、鉄片からなる積層体からなり、磁石22・23に近接する位置関係に設けられている。可動子26の各端部には板ばね28がそれぞれ設けられている。これら板ばね28は、中央の取付部(符号27で示す)がシャフト20に形成された溝20Aに嵌合され、その上縁部及び下縁部が可動子26とフランジ30(後述する)との間にネジ(図示略)固定されている。また、これら板ばね28は、弾性変形することにより、可動子26を矢印(イ)−(ロ)方向に揺動自在に支持する軸受として機能する。
また、この可動子26の各端部には、シャフト20に近接配置されて、該シャフト20に沿ってガイドされる貫通孔29を有するフランジ30が設けられている。なお、このフランジ29は、可動子26内に外部から塵、ゴミなどの進入防止、及びアウター可動型の場合に重量バランスをとる役割がある。また、このフランジ30の貫通孔29の周縁とシャフト20の間隔(符号D3で示す)は、磁石22・23と鉄部材25との衝突を防止するために、磁石22・23と鉄部材25との間隔(符号D4で示す)よりも小さい寸法に形成されている。
そして、上記のようなアクチュエータ101では、コイル24に通電していない状態では、シャフト20の固定子21を挟むように異なる磁極を隣接かつ対向するように配置した一対の永久磁石22A・22B/23A・23Bから生じる磁力により、該シャフト20が固定子1内の中立点に配置される(図2(b)に示される状態)。また、コイル24に通電した場合に、そのコイル24に流れる電流により生じる磁界と、永久磁石22A・22B/23A・23Bから生じる磁界の向きとに基づき、可動子26がシャフト20に沿って矢印(イ)−(ロ)方向に往復動されるが、このとき、シャフト20がいずれの方向に移動するかは、コイル24に流れる電流の向きにより変化する磁界により定められる。すなわち、コイル24に対して正方向の通電を行った場合(図1に示されるコイル6と同方向のコイル24への通電により)、矢印Aで示すような磁束の流れが生じ、電流から生じる磁束の流れと、永久磁石22A・23Aから生じる磁束の流れ(矢印aで示す)とから生じる磁束の偏りにより、可動子26を矢印(イ)方向に移動させる推力が発生する。また、負方向の通電を行った場合に、矢印Bで示すような磁束の流れが生じ、電流から生じる磁束の流れと、永久磁石23B・22Bから生じる磁束の流れ(矢印bで示す)とによって生じる磁束の偏りにより、可動子26を矢印(ロ)方向に移動させる推力が発生する。そして、このような正方向又は負方向の電流の切り換えが交互に行われることにより、板ばね28に軸支された可動子26がシャフト20に沿って矢印(イ)―(ロ)方向に往復動する。
上記のように構成されたアクチュエータ101では、可動子26の各端部に、シャフト20を貫通させる貫通孔29を有するフランジ30を設け、このフランジ30に形成した貫通孔29の周縁とシャフト20との間隔(符号D3で示す)を、磁石22・23と可動子26側の鉄部材25との間隔(符号D4で示す)よりも小さい寸法に形成したので、例えば外乱振動によってラジアル方向の衝撃が加わったとしても、フランジ30に形成した貫通孔29の周縁部がシャフト20と先に接触し、これにより磁石22・23と可動子26側の鉄部材25とが衝突することにより該磁石22・23が破損されることが防止され、その結果、装置の信頼性が向上する。
また、可動子26とともにラジアル方向に移動したフランジ30は、符号D3で示される僅かな距離を移動しただけで、その貫通孔29の周縁部がシャフト20に接触するので、接触による衝撃も少ない。また、これらシャフト20とフランジ30は鉄材により形成されているので、接触衝突により破損が生じることもない。また、磁石22・23と可動子26の鉄部材25との間隔(符号D4で示す)が0.3mmであるのに対して、シャフト20とフランジ30に形成した貫通孔29の周縁との間隔(符号D3で示す)を例えば、0.1mmといった僅かな寸法とすることにより、この僅かなギャップを利用して、アクチュエータ101を組み立てる際の基準面として利用することも可能となる。
また、上記の実施例では、シャフト20にガイドされるシャフトガイド部材として、フランジ30に形成された貫通孔29を利用したが、これに限定されず、可動子26の内壁をシャフト20の近傍にまで突出させて、この突出部によりシャフト20のラジアル方向への移動を規制しても良い。その際、この突出部とシャフト20との間隔(符号D3に相当)を、磁石22・23と可動子26側の鉄部材25との間隔(符号D4で示す)よりも小さい寸法に形成することで、磁石22・23と可動子26の鉄部材25との接触、衝突が防止される。すなわち、この可動子26の内部に設けた突出部を、シャフト20にガイドされるシャフトガイド部材として利用しても良い。また、このような突出部及び前述したフランジ30は、磁石22・23よりも硬度が高い材料により形成される。
本発明に係わるインナー可動型のアクチュエータ100の全体を示す側断面図である。 本発明に係わるアウター可動型のアクチュエータ101を示す図であって、(a)その正面図、(b)はその側断面図である。
符号の説明
1 固定子
2 シャフト
3 第1の磁石
3A 永久磁石
3B 永久磁石
4 第2の磁石
4A 永久磁石
4B 永久磁石
5 可動子
6 コイル
7 貫通孔
8 フランジ(シャフトガイド部材)
20 シャフト
21 固定子
22 第1の磁石
22A 永久磁石
22B 永久磁石
23 第2の磁石
23A 永久磁石
23B 永久磁石
24 コイル
25 鉄部材
26 可動子
29 貫通孔
30 フランジ(シャフトガイド部材)
100 インナー可動型のアクチュエータ
101 アウター可動型のアクチュエータ

Claims (4)

  1. 固定子と、この固定子内に配置されたシャフトと、このシャフトの途中に固定された鉄製の可動子と、前記固定子内にて異なる磁極を対向させて前記シャフトの可動子を挟むように配置された第1及び第2の磁石と、これら第1及び第2の磁石の磁界を間に位置させるようにこれら磁石の周囲にて巻回されたコイルとを具備し、前記第1及び第2の磁石のそれぞれを、異なる磁極を隣接させた一対の永久磁石から構成してなるインナー可動型のアクチュエータであって、
    前記固定子の各端部には、シャフトに近接配置されて該シャフトをガイドするシャフトガイド部材が設けられ、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔は、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記シャフトガイド部材は、前記固定子の各端部に設けられかつ前記シャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジによって構成され、
    前記シャフトと前記フランジの貫通孔を形成する周縁との間隔は、第1及び第2の磁石とシャフトの可動子との間隔よりも小さい寸法に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 固定子を途中に設けたシャフトと、このシャフトの周囲に固定子を囲むように配置されてその内部に鉄部材を有する可動子と、可動子側の鉄部材に近接配置されかつシャフトを挟んで異なる磁極が対向するように前記固定子に配置された第1及び第2の磁石と、これら第1及び第2の磁石の磁界を間に位置させるようにこれら磁石の周囲にて巻回されたコイルとを具備し、前記第1及び第2の磁石のそれぞれを、異なる磁極を隣接させた一対の永久磁石から構成してなるアウター可動型のアクチュエータであって、
    前記可動子の各端部には、シャフトに近接配置されて該シャフトに沿ってガイドされるシャフトガイド部材が設けられ、このシャフトガイド部材と前記シャフトとの間隔は、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 前記シャフトガイド部材は、前記可動子の各端部に設けられかつ前記シャフトを貫通させる貫通孔を有するフランジによって構成され、
    前記シャフトと前記フランジの貫通孔を形成する周縁との間隔は、第1及び第2の磁石と可動子側の鉄部材との間隔よりも小さい寸法に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。

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