JP2008258805A - 携帯情報端末及び携帯電話機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 静電パッドに重複して配置された操作キーを操作する際に画面表示のスクロールやカーソルの移動のための方向入力が誤って行われるのを抑制させた携帯情報端末を提供する。
【解決手段】 複数の電極が配置された薄膜からなり、操作位置を検出する操作位置検出センサ37と、検出センサ37の出力に基づいて操作位置の移動を検知し、方向入力信号を生成する方向入力制御部31と、操作キーの押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力部32と、表示画面を有するディスプレイ22,23と、方向入力信号に基づいて表示画面内における画像情報の表示位置を制御する表示制御部34により構成される。検出センサ37の薄膜は、操作キーの押圧面の少なくとも一部に重複させて形成され、方向入力制御部31は、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて方向入力信号を生成するか否かを判別する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、携帯情報端末及び携帯電話機に係り、さらに詳しくは、ユーザが操作することにより電極の静電容量が変化する現象を利用して操作位置を検出するセンサを備えた携帯情報端末の改良に関する。
ユーザが操作することにより電極の静電容量が変化する現象を利用して、ユーザ操作を検出し、その操作位置を判別することができるセンサとして、静電容量式のタッチパッド(以降は静電パッドと呼ぶことにする)が知られている。静電パッドは、操作位置に応じた入力を行うポインティングデバイスであり、画面表示のスクロールやカーソルの移動などに用いられる。画面表示のスクロールやカーソルの移動は、操作位置の移動を検知して行われ、静電パッドを指でなぞると、その移動方向が入力される。この様な静電パッドは、押圧により端子間を導通させる接点開閉式のスイッチからなる操作キーに比べて、薄型化が容易であり、耐久性が優れているので、携帯情報端末における入力装置として従来から用いられている。
一般に、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報端末は、携帯可能である必要があることから、小型化が要求される。一方、操作性を低下させることなく、静電パッドや操作キーのサイズを小型化するのには限度がある。このため、携帯情報端末では、静電パッド及び操作キーを共に配置しようとすると、静電パッド及び操作キーが隣接して配置され、或いは、静電パッドが操作キーの一部に重複して配置される場合が少なくないと考えられる。特に、片方の手で筐体を保持した状態で操作することが多い携帯電話機では、片手で操作する際の操作性を良くするという観点から、静電パッド及び操作キーが隣接して配置される場合が多いと考えられる。
上述した様な従来の携帯情報端末では、静電パッドに隣接し、或いは、重複して配置された操作キーを操作する際に、静電パッドをなぞってしまい、画面表示のスクロールやカーソルの移動のための方向入力が誤って行われてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、静電パッドに隣接し、或いは、重複して配置された操作キーを操作する際の誤動作を抑制して操作性を向上させた携帯情報端末及び携帯電話機を提供することを目的としている。特に、画面表示のスクロールやカーソルの移動のための方向入力が誤って行われるのを抑制させた携帯情報端末を提供することを目的としている。
第1の本発明による携帯情報端末は、複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する操作位置検出センサと、上記操作位置検出センサの出力に基づいて、上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、画像情報を表示するための表示画面を有する表示手段と、上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内における上記画像情報の表示位置を制御する表示制御手段とを備え、上記操作位置検出センサの上記薄膜が、上記キー入力手段の上記押圧面の少なくとも一部に重複させて形成され、上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記方向入力信号を生成するか否かを判別するように構成される。
この携帯情報端末では、操作位置検出センサの薄膜がキー入力手段の押圧面に重複させて形成され、操作位置の移動を検知した際にその移動開始時の操作位置に基づいて方向入力信号を生成するか否かが判別される。この様な構成により、移動開始時の操作位置に応じて方向入力信号が適切に生成されるので、操作位置検出センサに重複して配置された操作キーを操作する際に、画像情報の表示位置を制御するための方向入力が誤って行われるのを抑制させることができる。
第2の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加え、上記方向入力制御手段が、移動開始時における操作位置が上記押圧面に対応付けて上記薄膜上に形成された入力開始禁止領域外である場合に上記方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内である場合には上記方向入力信号を生成しないように構成される。この様な構成によれば、方向入力を禁止したいエリアとして入力開始禁止領域を定めることにより、移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域内であるか否かに応じて方向入力信号が適切に生成されるので、意図しない方向入力が行われるのを防止することができる。
第3の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加え、上記入力開始禁止領域には、上記押圧面と上記薄膜との重複領域が含まれるように構成される。この様な構成によれば、入力開始禁止領域に押圧面及び薄膜の重複領域が含まれるので、少なくともその重複領域内を移動開始時の操作位置とする方向入力を禁止することができる。
第4の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加え、上記入力開始禁止領域には、上記重複領域に最も近い上記薄膜の端辺と、上記重複領域とによって挟まれた領域が含まれるように構成される。この様な構成によれば、入力開始禁止領域に押圧面及び薄膜の重複領域と、薄膜の端辺及び重複領域で挟まれた領域とが含まれるので、操作位置検出センサに重複して配置された操作キーを操作する際に、意図しない方向入力が行われるのを効果的に防止することができる。
第5の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加え、上記キー入力手段の上記押圧面が、上記薄膜の中央よりも下側に配置され、上記方向入力制御手段が、操作位置の上下方向の移動を検知して上方向及び下方向のいずれかを示す方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内を移動開始時における操作位置とする上方向への移動を検知した場合には、上記画像情報の上方向への移動を禁止するように構成される。この様な構成によれば、入力開始禁止領域内を移動開始時の操作位置とする上方向への移動を検知した場合に画像情報の上方向への移動が禁止されるので、操作位置検出センサに重複して中央よりも下側に配置された操作キーを操作する際に、意図しない方向入力が行われるのを効果的に防止することができる。
第6の本発明による携帯情報端末は、複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する操作位置検出センサと、上記操作位置検出センサの出力に基づいて、上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、画像情報を表示するための表示画面を有する表示手段と、上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内における上記画像情報の表示位置を制御する表示制御手段とを備え、上記キー入力手段の上記押圧面が、上記操作位置検出センサの上記薄膜に隣接して配置され、上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記方向入力信号を生成するか否かを判別するように構成される。
この携帯情報端末では、キー入力手段の押圧面が操作位置検出センサの薄膜に隣接して配置され、操作位置の移動を検知した際にその移動開始時の操作位置に基づいて方向入力信号を生成するか否かが判別される。この様な構成により、移動開始時の操作位置に応じて方向入力信号が適切に生成されるので、操作位置検出センサに隣接して配置された操作キーを操作する際に、画像情報の表示位置を制御するための方向入力が誤って行われるのを抑制させることができる。
第7の本発明による携帯情報端末は、上記構成に加え、上記方向入力制御手段が、移動開始時における操作位置が上記押圧面に隣接する上記薄膜上の入力開始禁止領域外である場合に上記方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内である場合には上記方向入力信号を生成しないように構成される。この様な構成によれば、方向入力を禁止したいエリアとして入力開始禁止領域を定めることにより、移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域内であるか否かに応じて方向入力信号が適切に生成されるので、意図しない方向入力が行われるのを防止することができる。
第8の本発明による携帯電話機は、画像情報を表示するための表示画面と、押圧面を有する操作キーと、上記表示画面及び上記操作キーの間に設けられ、複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する静電パッドと、上記静電パッドによる検出結果に基づいて上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、上記押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内に上記画像情報を表示する表示制御手段とを備え、上記静電パッドの上記薄膜が、上記操作キーの上記押圧面の少なくとも一部に重複させて形成され、上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記画像情報の上方向への移動を禁止するように構成される。
本発明による携帯情報端末及び携帯電話機によれば、移動開始時の操作位置に応じて方向入力信号が適切に生成されるので、画像情報の表示位置を制御するための方向入力が誤って行われるのを抑制させることができる。従って、画面表示のスクロールやカーソルの移動のための方向入力における誤動作が抑制されるので、静電パッドに隣接し、或いは、重複して配置された操作キーを操作する際の操作性を向上させることができる。
図1(a)及び(b)は、本実施の形態による携帯情報端末の概略構成の一例を示した外観図であり、携帯情報端末の一例として折り畳み式の携帯電話機1が示されている。この携帯電話機1は、表示筐体2及び操作筐体4がヒンジ部3を介して連結され、表示筐体2及び操作筐体4の一面を対向させて折り畳むことができる。
図1(a)には、両筐体を展開させた状態で操作面側から見た様子が示され、図1(b)には、両筐体を折り畳んだ状態が示されている。表示筐体2は、連結方向に長い薄型の直方体形状からなり、折り畳み時に内側となる筐体面を表示面としてこの表示面に受話用レシーバ21及びディスプレイ22が配置され、外側となる筐体面にディスプレイ23及びカメラ24が配置されている。
受話用レシーバ21は、通話時における音声の出力装置であり、ディスプレイ22に対してヒンジ部3とは反対側に配置されている。ディスプレイ22は、縦長の矩形形状からなる表示画面を有する表示装置であり、ここでは、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)により構成されている。ディスプレイ23は、ディスプレイ22に比べて画面サイズの小さな表示画面を有する表示装置である。
ヒンジ部3は、連結方向に垂直な方向の回転軸を有する連結手段であり、その回転軸を中心に表示筐体2を操作筐体4に対して回転させることで両筐体を折り畳み可能としている。
カメラ24は、被写体を撮影して画像データを生成する撮像手段であり、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などの2次元イメージセンサからなる。
操作筐体4は、表示筐体2と同様の連結方向に長い薄型の直方体形状からなり、折り畳み時に内側となる筐体面を操作面としてこの操作面に、送話用マイクロホン41、テンキー42、決定キー43、方向キー44、ガイドキー45〜48及び静電パッド49が配置されている。
送話用マイクロホン41は、通話時における音声の入力装置であり、ヒンジ部3とは反対側の筐体端部に配置されている。テンキー42は、電話番号の入力や電子メールの文字入力などに使用される操作キーである。
決定キー43、方向キー44及びガイドキー45〜48は、それぞれ使用状況に応じて割り当てられる機能が異なり、その機能割り当てが画面表示される操作キーであり、ソフトキー又はファンクションキーとも呼ばれている。例えば、ガイドキー45には、ウェブブラウザを起動させる機能が割り当てられ、ガイドキー46には、電子メールの閲覧機能が割り当てられている。また、ガイドキー47には、カメラ24による撮影機能が割り当てられ、ガイドキー48には、電話帳の閲覧機能が割り当てられている。
方向キー44は、上下左右の押圧部位によって4種類の操作入力を行うことができる独立した1個の多機能キーであり、画面表示のスクロールやカーソルの移動などに使用される。この方向キー44は、静電パッド49と重複させる矩形領域を有する環状形状の操作キーであり、その中央には別個の操作キーである決定キー43が配置されている。
テンキー42は、送話用マイクロホン41よりもヒンジ部3側に配置され、決定キー43、方向キー44及びガイドキー45〜48は、いずれもテンキー42よりもヒンジ部3側に配置されている。決定キー43及び方向キー44は、操作筐体4の短手方向の中央に配置されている。ガイドキー45及び46は、方向キー44の左側に配置され、ガイドキー47及び48は、右側に配置されている。ガイドキー45及び47は、ガイドキー46及び48よりもヒンジ部3側に配置されている。
これらの操作キー42から48は、いずれも押圧面を有する接点開閉式のスイッチからなり、押圧面を押圧することにより端子間を導通させて入力信号が出力される。
静電パッド49は、ユーザが操作することにより電極の静電容量が変化する現象を利用してユーザ操作を検出し、その操作位置を判別するための操作位置検出手段である。この静電パッド49は、複数の電極が配置された薄膜からなり、電極の静電容量の変化に基づいて薄膜上におけるユーザの操作位置が検出される。
具体的には、静電パッド49を指でなぞることにより、その移動方向が入力され、その様な方向入力に応じて画面表示がスクロールされ、或いは、カーソルが移動される。
ここでは、静電パッド49が、矩形形状からなり、ディスプレイ22の表示画面と操作キー42〜48との間に設けられているものとする。特に、折り畳み式の携帯電話機1にあっては、ヒンジ部3と操作キー42〜48との間に配置されている。さらに、静電パッド49は、その薄膜を操作キー44,45及び47の押圧面の少なくとも一部に重複させて形成されているとともに、操作キー(決定キー)43の押圧面に隣接して配置されている。
図2は、図1の携帯電話機1における静電パッド49の一例を示した平面図であり、フレキシブル基板上に形成された電極パターン51及び52が示されている。この静電パッド49は、フレキシブル基板上に電極パターン51及び52が形成された薄膜からなり、本実施例では、電極パターンが銅箔で構成されているものとする。
各電極パターン51及び52は、いずれも直線上に配置された6角形形状の複数の電極からなり、筐体内部の金属物等との間で寄生容量を形成している。操作筐体4の長手方向をY方向とし、このY方向に交差する方向をX方向と呼ぶことにすると、電極パターン51は、Y方向に複数の電極が配置された電極パターンであり、電極パターン52は、X方向に複数の電極が配置された電極パターンとなっている。
電極パターン51には、Y方向に5個の電極が配置されており、各電極は、配線パターンによって電気的に接続されている。この電極パターン51は、X方向の操作位置を検出するための電極パターンであり、X方向の位置を異ならせて複数個配置されている。この例では、一定間隔で6個の電極パターン51が形成され、各電極パターン51には、それぞれ配線パターンXi(i=1〜6)が対応している。
電極パターン52には、X方向に7個の電極が配置されており、各電極は、配線パターンによって電気的に接続されている。この電極パターン52は、Y方向の操作位置を検出するための電極パターンであり、Y方向の位置を異ならせて複数個配置されている。この例では、一定間隔で6個の電極パターン52が形成され、各電極パターン52には、それぞれ配線パターンYj(j=1〜6)が対応している。
また、電極パターン51及び52を構成する各電極は、Y方向に隣接する2つの電極と、X方向に隣接する4つの電極によって取り囲まれるように配置されているものとする。つまり、電極パターン51及び52は、1つの電極を6つの隣接電極が取り囲むハニカムパターンとなっている。
一般に、静電パッド49に指が近づくと、静電パッド49の電極と、指との間に静電容量が発生するので、指に近い位置にある電極を含む電極パターンほど静電容量が増加する。静電パッド49では、この様な静電容量の変化を検出して操作位置の判別が行われる。
ここで、各電極パターン51によって形成される静電容量をそれぞれCxi(i=1〜6)とし、各電極パターン52によって形成される静電容量をそれぞれCyj(j=1〜6)とする。これらの静電容量Ck(k=xi,yj)を監視し、静電容量に変化のあった電極パターンをX方向及びY方向についてそれぞれ特定することにより、ユーザによって操作された2次元位置が検出されることとなる。なお、上記静電容量Ckは、各電極パターンと筐体内部の金属物等との間で形成される寄生容量と、各電極パターンに指などが近づくことによって発生する静電容量とを合成した値となる。
図3は、図1の携帯電話機1の要部における構成例を示した断面図であり、操作筐体4の長手方向に平行な断面であって、ガイドキー45を含む断面の一部が示されている。静電パッド49は、その薄膜をガイドキー45の押圧面であるキートップ53の少なくとも一部と重複させて形成される。ガイドキー45は、キートップ53と、操作筐体4内に配置されるPETシート56の押し子56aと、メタルドーム57と、回路基板58上の銅箔パターン58a及び58bにより構成される。
キートップ53は、操作キーを示す化粧パネルであり、例えば、操作キーに対する機能割り当てを示す文字などが印刷されている。このキートップ53は、ヒンジ部3側の化粧パネル54と、ガイドキー46側の化粧パネル54との間に配置され、キートップ53及び化粧パネル54間には隙間が設けられている。そして、ヒンジ部3側の化粧パネル54及びガイドキー46側の化粧パネル54が操作筐体4に固定されているのに対して、キートップ53は、操作筐体4の厚み方向に上下動可能となっている。
具体的には、化粧パネル54の内側の面に接着された可撓性を有するウレタンシート55上にキートップ53を取り付けることにより、キートップ53が化粧パネル54に対して、上下動可能となっている。キートップ53及び化粧パネル54は、いずれもウレタンシート55よりも硬質の素材、例えば、ポリカ(polycarbonate:ポリカーボネート)などの合成樹脂又は金属からなり、ウレタンシート55と要所を接着されている。
ウレタンシート55の下、すなわち、回路基板58側には、フレキシブル基板上に電極パターンが形成された薄膜からなる静電パッド49が配置され、キートップ53の押圧面の静電容量の変化を検出可能な構成となっている。ここでは、静電パッド49が、キートップ53の全体と、ヒンジ部3側の化粧パネル54の一部とに重複させて配置されている。静電パッド49及びガイドキー45の重複領域A1は、ヒンジ部3とは反対側の薄膜の端部に形成されている。
静電パッド49の下には、PET(PolyEthylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)からなるPETシート56が配置されている。このPETシート56には、回路基板58に向けて突出させた押し子56aが形成されており、キートップ53の上下動をメタルドーム57に伝達する。押し子56aは、キートップ53の中央に配置されている。
メタルドーム57は、その中央部がPETシート56に向けて湾曲しているドーム形状の導電性金属からなり、その周縁部を銅箔パターン58aに接触させて回路基板58上に配置されている。キートップ53の押下時には、メタルドーム57が押し子56aによって回路基板58側に弾性変形し、メタルドーム57の中央部が銅箔パターン58bと接触して導通することにより、銅箔パターン58a及び58bが互いに導通することとなる。
図4は、図3のガイドキー45の構成例を示した平面図であり、回路基板58上におけるメタルドーム57、銅箔パターン58a及び58bの配置が示されている。このメタルドーム57は、円形の金属板の中央部を湾曲させた形状からなる。銅箔パターン58a及び58bは、いずれも矩形形状のパターンからなり、操作筐体4の長手方向に平行な直線上に配置されている。
銅箔パターン58bは、ヒンジ部3側に配置された銅箔パターン58aと、ガイドキー46側に配置された銅箔パターン58aとの間に配置されている。メタルドーム57は、その中央部がこの様な銅箔パターン58b上に位置するように配置されている。
図5は、図3のガイドキー45の等価回路を示した図であり、メタルドーム57、銅箔パターン58a及び58bからなるメタルドームスイッチの等価回路が示されている。回路基板58上の銅箔パターン58aと導通しているメタルドーム57と、銅箔パターン58bとからなるメタルドームスイッチは、メタルドーム57を弾性変形させ、メタルドーム57の中央部を銅箔パターン58bに接触させることによって、銅箔パターン58a及び58bが導通するスイッチとなっている。
図6は、図1の携帯電話機1の構成例を示したブロック図であり、携帯電話機1内の機能構成の一例が示されている。この携帯電話機1は、受話用レシーバ21、ディスプレイ22,23、カメラ24、送話用マイクロホン41及び操作キー42〜48に加えて、方向入力制御部31、キー入力部32、主制御部33、表示制御部34、セルラー通信部35及び操作位置検出センサ37により構成される。
セルラー通信部35は、通信用のアンテナを介して基地局との間で電波の送受信を行う移動体通信処理手段である。主制御部33は、通信に関する処理、カメラ24により撮影された画像の処理などを行っている。
操作位置検出センサ37は、静電パッド49と、静電パッド49の電極パターンにおける静電容量の変化に基づいて、静電パッド49上におけるユーザの操作位置を検出する検出回路36とからなる。
方向入力制御部31は、検出回路36の出力に基づいて、操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する動作を行っている。この方向入力信号は、画面表示のスクロールやカーソルの移動を指示するための制御信号であり、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて方向入力信号を生成するか否かが判別される。
具体的には、移動開始時における操作位置が静電パッド49上の入力開始禁止領域外である場合に方向入力信号が生成され、入力開始禁止領域内である場合には方向入力信号は生成されない。入力開始禁止領域は、静電パッド49による方向入力を禁止させる領域であり、静電パッド49の薄膜に隣接し、或いは、重複して配置された操作キー、ここでは、操作キー43、44、45及び47の押圧面に対応付けて薄膜上に形成される。
ここで、静電パッド49上の操作位置とは、指を静電パッド49の薄膜に接触させた際の薄膜上の接触位置のことであり、接触状態を保持したまま操作位置が変化すれば、操作位置が移動したと判断される。つまり、静電パッド49に接触させながら指をスライドさせる動作により、所望の方向入力が行われる。操作位置の移動を検知した際、静電パッド49上における移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域内であれば、その方向入力は無効となる。ここでいう接触状態には、指及び静電パッド49が実際に当接している場合だけでなく、指が静電パッド49から僅かに離れている場合が含まれるものとする。
キー入力部32は、操作キー42〜48の押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、押圧操作された操作キーに応じたキー入力信号を生成する動作を行っている。
表示制御部34は、ディスプレイ22又は23の表示画面上に画像情報を表示し、方向入力信号に基づいて画面表示を制御する動作を行っている。具体的には、方向入力信号に基づいて、表示画面内における画像情報の表示位置が制御される。例えば、方向入力信号が示す方向に画面表示をスクロールさせ、或いは、カーソルを移動させる制御が行われる。また、方向入力信号が示す方向にハイライト表示を移動させ、或いは、マウスポインタを移動させる制御が行われる。
画面表示のスクロールは、画面内に表示中の画像情報を例えば行単位で変更する表示位置の変更動作である。カーソルの移動は、文字などの入力位置を示す表示オブジェクトを移動させる表示位置の変更動作である。ハイライト表示の移動は、メニュー内の被選択項目を示す反転表示などの表示位置を変更する動作である。マウスポインタの移動は、画面上のマウスポインタ(位置表示のためのアイコン)の表示位置を変更する動作である。
ここでは、上方向、下方向、左方向又は右方向のいずれかを示す方向入力信号が生成され、これらの方向に画面表示がスクロールされ、カーソルが移動され、或いは、ハイライト表示が移動されるものとする。また、この静電パッド49では、2回続けて指で軽く叩く操作、いわゆるダブルタップ操作が行われた場合に、決定キー43を押圧操作した場合と同様の入力処理が行われるものとする。
図7は、図1の携帯電話機1における操作位置検出センサ37の構成例を示した図である。この操作位置検出センサ37は、静電パッド49の各電極パターンの静電容量Ck(k=x1〜x6,y1〜y6)を監視し、各静電容量Ckの変化に基づいて操作位置の検出を行っている。
一般に、時間的に変化しない電流を供給して静電容量Ckのコンデンサーを充電する場合、静電容量Ckが増加すれば、充電に要する時間は長くなる。操作位置検出センサ37は、静電容量の変化と充電時間との相関関係を利用して、操作位置の検出を行っている。
具体的には、操作位置検出センサ37が、静電容量Ckのコンデンサー、すなわち、静電パッド49と、スイッチSW1,SW2、定電流源11、静電容量Ckを充電するために用いられるコンデンサーCmod、比較器12、タイマー13及び操作位置検出部14からなる検出回路36とにより構成され、各静電容量Ckを所定電圧まで充電するのに要する時間を測定して操作位置の検出が行われる。
スイッチSW1は、静電容量Ckに対して並列に接続され、スイッチSW1を閉じることにより静電容量Ckを放電することができる。スイッチSW2は、コンデンサーCmodに直列に接続され、スイッチSW1を開いた状態でスイッチSW2を閉じることにより、コンデンサーCmodに蓄積された電荷により静電容量Ckを充電することができる。定電流源11の出力は、スイッチSW2及びコンデンサーCmod間に供給され、スイッチSW2を開いた状態では、コンデンサーCmodが充電される。
コンデンサーCmodに印加された電圧は、ローパスフィルタ回路を介して比較器12に供給される。比較器12は、コンデンサーCmodの出力電圧と、所定電圧Vrefとを比較し、その比較結果に応じた信号をタイマー13に供給する動作を行っている。
タイマー13は、スイッチSW2を閉じてからコンデンサーCmodの出力電圧が電圧Vrefに到達するまでに要する時間を測定し、その測定結果を操作位置検出部14へ出力する動作を行っている。操作位置検出部14は、コンデンサーCmodの出力電圧が電圧Vrefに到達するまでに要した時間を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて静電パッド49に対する操作の有無を判別する動作を行っている。タイマー13による測定結果に基づく操作の有無判別は、全ての静電容量Ckについて順次に行われ、静電容量Ckごとの判別結果に基づいて静電パッド49上の操作位置が判別される。この操作位置の判別結果は、センサ出力として出力される。
次に、この静電パッド49の動作について説明する。まず、スイッチSW1及びSW2を開いた状態で、コンデンサーCmodが充電される。次に、スイッチSW1を閉じて静電容量Ckを放電させる。
その後、スイッチSW1を開いてからスイッチSW2を閉じて、コンデンサーCmodに蓄積された電荷をソースとして静電容量Ckを充電する。このとき、静電容量Ck及びCmodに印加された電圧が電圧Vrefに到達するまでの間の静電容量Ckの充電に要する時間が測定され、その測定結果に基づいて操作の有無を判断して操作位置が判別される。この様な操作位置の判別処理は、所定のサンプリングレートで繰り返し行われる。
図8は、図1の携帯電話機1の要部における構成例を示した平面図であり、操作キー44,45及び47の押圧面に対応付けて入力開始禁止領域A11,A21及びA31が形成された静電パッド49が示されている。各入力開始禁止領域A11,A21及びA31は、いずれも静電パッド49による方向入力を禁止させる薄膜上の領域であり、それぞれ操作キー44,45及び47の各押圧面に対応付けて形成されている。
ガイドキー45及び47は、いずれも押圧面の全部を静電パッド49の薄膜に重複して配置されている。ここでは、ガイドキー45が、キートップ部を薄膜の下側の端辺及び左側の端辺に隣接して配置され、ガイドキー47が、キートップ部を薄膜の下側の端辺及び右側の端辺に隣接して配置されているものとする。すなわち、ガイドキー45は、薄膜の左下の角に配置され、ガイドキー47は、薄膜の右下の角に配置されている。
方向キー44は、押圧面の上側の一部を静電パッド49の薄膜に重複して配置されている。ここでは、方向キー44が、キートップ部を薄膜の下側の端辺に重複して配置されているものとする。各操作キー44,45及び47は、いずれも押圧面が薄膜の中央よりも下側に配置されている。
各入力開始禁止領域A11,A21及びA31は、それぞれ操作キーとの重複領域A12,A22及びA32を含む領域として形成されている。ここでは、各入力開始禁止領域A11,A21及びA31が、いずれも重複領域を外側に向けて拡げた領域となっているものとする。この静電パッド49では、薄膜のヒンジ部3とは反対側に入力開始禁止領域が形成され、ヒンジ部3側は、入力開始禁止領域外となっている。
図9は、図1の携帯電話機1における移動検知時の動作の一例を示した図であり、静電パッド49を指でなぞった際の移動開始時の操作位置が異なる方向入力B1〜B5が示されている。方向入力B1は、入力開始禁止領域A11内で移動を開始し、入力開始禁止領域外で移動を終了した方向入力であり、この様な方向入力は無効化される。方向入力B2は、入力開始禁止領域外で移動を開始し、入力開始禁止領域A11内で移動を終了した方向入力であり、この様な方向入力は有効であり、移動方向、この場合は下方向を示す方向入力信号が生成される。
方向入力B3及びB4は、いずれも入力開始禁止領域外で移動を開始して入力開始禁止領域外で移動を終了した方向入力であり、この様な方向入力は有効であり、移動方向、この場合は上方向及び右方向を示す方向入力信号がそれぞれ生成される。方向入力B5は、入力開始禁止領域A21内で移動を開始し、入力開始禁止領域A31内で移動を終了した方向入力であり、この様な方向入力も無効化される。
ここでは、静電パッド49外のエリアから指をスライドさせて静電パッド49をなぞった場合、その操作位置の移動において、静電パッド49上の最初の操作位置が入力開始禁止領域内であれば、その方向入力は無効化され、入力開始禁止領域外であれば方向入力が行われるものとする。
本実施の形態では、この様に、入力開始禁止領域内を移動開始時の操作位置とする上方向又は左右方向への移動を検知した場合、その方向入力は無効化され、画像情報の上方向又は左右方向への移動が禁止される。この様に構成することにより、静電パッド49に重複して中央よりも下側に配置された操作キーを操作する際に、意図しない方向入力が行われるのを効果的に防止することができる。
図10のステップS101〜S107は、図1の携帯電話機1における移動検知時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、操作位置検出センサ37は、静電パッド49に対するユーザ操作を検出すると、薄膜上におけるその操作位置を判別し、判別結果をセンサ出力として方向入力制御部31へ出力する(ステップS101)。
方向入力制御部31は、操作位置検出センサ37からのセンサ出力に基づいて、指が静電パッド49に接触した状態での操作位置の移動を検知し、操作位置の移動を検知すると、その移動方向を示す方向入力信号を生成する(ステップS102)。操作位置の移動を検知した際には、移動開始時の操作位置が判別され、当該操作位置が入力開始禁止領域内であるか否かに応じて方向入力信号を生成するか否かが決定される(ステップS103,S104)。
移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域内である場合は、方向入力が無効化される(ステップS105)。一方、移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域外である場合には、その移動方向に応じた方向入力信号が生成され、表示制御部34により画像情報の表示位置が移動される(ステップS106,S107)。
本実施の形態によれば、移動開始時の操作位置に応じて方向入力信号が適切に生成されるので、静電パッド49に重複して配置された操作キーを操作する際に、画像情報の表示位置を制御するための方向入力が誤って行われるのを抑制させることができる。特に、方向入力を禁止したいエリアとして入力開始禁止領域を定めることにより、移動開始時の操作位置が入力開始禁止領域内であるか否かに応じて方向入力信号が適切に生成されるので、意図しない方向入力が行われるのを防止することができる。また、入力開始禁止領域に押圧面及び薄膜の重複領域が含まれるので、少なくともその重複領域内を移動開始時の操作位置とする方向入力を禁止することができる。
なお、本実施の形態では、静電パッドが操作キーの押圧面に重複させて形成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、操作キーが押圧面を静電パッドに隣接させて配置される場合に、当該操作キーの押圧面に隣接する薄膜上の領域を入力開始禁止領域とするものであっても良い。或いは、静電パッド及び操作キーの重複領域の一部分を含む領域を入力開始禁止領域とするものであっても良い。
図11(a)〜(d)は、図1の携帯電話機1の他の構成例を示した平面図であり、操作キー62の押圧面に対応付けて入力開始禁止領域C1,C2,C4及びC7が形成された静電パッド61が示されている。図11(a)には、押圧面を静電パッド61の薄膜に隣接させて配置された操作キー62に対して、当該押圧面に隣接する薄膜上の領域を入力開始禁止領域C1とする場合が示されている。この場合には、操作キー62が、その押圧面(キートップ部)を静電パッド61の薄膜の下側の端辺に隣接させて配置されている。
この様に構成することにより、静電パッド61及び操作キー62が隣接して配置される場合であっても、移動開始時の操作位置に応じて方向入力信号が適切に生成されるので、操作キー62を操作する際に、画像情報の表示位置を制御するための方向入力が誤って行われるのを抑制させることができる。
図11(b)には、押圧面の一部を静電パッド61の薄膜に重複させて配置された操作キー62に対して、その重複領域C3を含む薄膜上の領域を入力開始禁止領域C2とする場合が示されている。この場合には、操作キー62が、その押圧面を静電パッド61の薄膜の下側の端辺に重複させて配置されている。
図11(c)には、押圧面の全部を静電パッド61の薄膜に重複させて配置された操作キー62に対して、その重複領域C5と、重複領域C5に最も近い薄膜の端辺61a及び重複領域C5によって挟まれた領域C6とを含む領域を入力開始禁止領域C4とする場合が示されている。
この場合には、操作キー62が、その押圧面の全部を静電パッド61の薄膜に重複させて配置され、その重複領域C5と、薄膜の下側の端辺61aとで挟まれた領域が領域C6となっている。
この様に構成することにより、入力開始禁止領域C7に押圧面及び薄膜の重複領域C5と、薄膜の端辺61a及び重複領域C5で挟まれた領域C6とが含まれるので、操作キー61を操作する際に、意図しない方向入力が行われるのを効果的に防止することができる。
図11(d)には、押圧面の全部を静電パッド61の薄膜に重複させて配置された操作キー62に対して、その重複領域の一部分を含む領域を入力開始禁止領域C7とする場合が示されている。この場合には、操作キー62が、その押圧面の全部を静電パッド61の薄膜に重複させて配置され、その重複領域の下側の一部分を含む領域が入力開始禁止領域C7となっている。
この様に構成することにより、操作キー62の押圧面における上側部分が入力開始禁止領域C7外となるので、押圧面の上側部分を使って方向入力を行うことができる。
本実施の形態による携帯情報端末の概略構成の一例を示した外観図であり、携帯情報端末の一例として折り畳み式の携帯電話機1が示されている。 図1の携帯電話機1における静電パッド49の一例を示した平面図であり、フレキシブル基板上に形成された電極パターン51及び52が示されている。 図1の携帯電話機1の要部における構成例を示した断面図であり、操作筐体4の長手方向に平行な断面であって、ガイドキー45を含む断面の一部が示されている。 図3のガイドキー45の構成例を示した平面図であり、回路基板58上におけるメタルドーム57、銅箔パターン58a及び58bの配置が示されている。 図3のガイドキー45の等価回路を示した図であり、メタルドーム57、銅箔パターン58a及び58bからなるメタルドームスイッチの等価回路が示されている。 図1の携帯電話機1の構成例を示したブロック図であり、携帯電話機1内の機能構成の一例が示されている。 図1の携帯電話機1における操作位置検出センサ37の構成例を示した図である。 図1の携帯電話機1の要部における構成例を示した平面図であり、入力開始禁止領域A11,A21及びA31が形成された静電パッド49が示されている。 図1の携帯電話機1における移動検知時の動作の一例を示した図であり、移動開始時の操作位置が異なる方向入力B1〜B5が示されている。 図1の携帯電話機1における移動検知時の動作の一例を示したフローチャートである。 図1の携帯電話機1の他の構成例を示した平面図であり、入力開始禁止領域C1,C2,C4及びC7が形成された静電パッド61が示されている。
符号の説明
1 携帯電話機
2 表示筐体
3 ヒンジ部
4 操作筐体
11 定電流源
12 比較器
13 タイマー
14 操作位置検出部
21 受話用レシーバ
22,23 ディスプレイ
24 カメラ
31 方向入力制御部
32 キー入力部
33 主制御部
34 表示制御部
35 セルラー通信部
36 検出回路
37 操作位置検出センサ
41 送話用マイクロホン
42 テンキー
43 決定キー
44 方向キー
45〜48 ガイドキー
49 静電パッド
51,52 電極パターン
53 キートップ
54 化粧パネル
55 ウレタンシート
56 PETシート
56a 押し子
57 メタルドーム
58 回路基板
58a,58b 銅箔パターン
A1,A12,A22,A32 重複領域
A11,A21,A31 入力開始禁止領域
X1〜X6,Y1〜Y6 配線パターン

Claims (8)

  1. 複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する操作位置検出センサと、
    上記操作位置検出センサの出力に基づいて、上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、
    押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、
    画像情報を表示するための表示画面を有する表示手段と、
    上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内における上記画像情報の表示位置を制御する表示制御手段とを備え、
    上記操作位置検出センサの上記薄膜が、上記キー入力手段の上記押圧面の少なくとも一部に重複させて形成され、
    上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記方向入力信号を生成するか否かを判別することを特徴とする携帯情報端末。
  2. 上記方向入力制御手段は、移動開始時における操作位置が上記押圧面に対応付けて上記薄膜上に形成された入力開始禁止領域外である場合に上記方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内である場合には上記方向入力信号を生成しないことを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
  3. 上記入力開始禁止領域には、上記押圧面と上記薄膜との重複領域が含まれることを特徴とする請求項2に記載の携帯情報端末。
  4. 上記入力開始禁止領域には、上記重複領域に最も近い上記薄膜の端辺と、上記重複領域とによって挟まれた領域が含まれることを特徴とする請求項3に記載の携帯情報端末。
  5. 上記キー入力手段の上記押圧面が、上記薄膜の中央よりも下側に配置され、
    上記方向入力制御手段が、操作位置の上下方向の移動を検知して上方向及び下方向のいずれかを示す方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内を移動開始時における操作位置とする上方向への移動を検知した場合には、上記画像情報の上方向への移動を禁止することを特徴とする請求項2に記載の携帯情報端末。
  6. 複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する操作位置検出センサと、
    上記操作位置検出センサの出力に基づいて、上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、
    押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、
    画像情報を表示するための表示画面を有する表示手段と、
    上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内における上記画像情報の表示位置を制御する表示制御手段とを備え、
    上記キー入力手段の上記押圧面が、上記操作位置検出センサの上記薄膜に隣接して配置され、
    上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記方向入力信号を生成するか否かを判別することを特徴とする携帯情報端末。
  7. 上記方向入力制御手段は、移動開始時における操作位置が上記押圧面に隣接する上記薄膜上の入力開始禁止領域外である場合に上記方向入力信号を生成し、上記入力開始禁止領域内である場合には上記方向入力信号を生成しないことを特徴とする請求項6に記載の携帯情報端末。
  8. 画像情報を表示するための表示画面と、
    押圧面を有する操作キーと、
    上記表示画面及び上記操作キーの間に設けられ、複数の電極が配置された薄膜からなり、上記電極の静電容量の変化に基づいて上記薄膜上におけるユーザの操作位置を検出する静電パッドと、
    上記静電パッドによる検出結果に基づいて上記操作位置の移動を検知し、その移動方向を示す方向入力信号を生成する方向入力制御手段と、
    上記押圧面に対するユーザの押圧操作を検出し、キー入力信号を生成するキー入力手段と、
    上記方向入力信号に基づいて、上記表示画面内に上記画像情報を表示する表示制御手段とを備え、
    上記静電パッドの上記薄膜が、上記操作キーの上記押圧面の少なくとも一部に重複させて形成され、
    上記方向入力制御手段が、操作位置の移動を検知した際に、その移動開始時の操作位置に基づいて上記画像情報の上方向への移動を禁止することを特徴とする携帯電話機。
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