JP2008258588A - 多層圧電セラミックアクチュエータ、および多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法 - Google Patents

多層圧電セラミックアクチュエータ、および多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より頑強な多層圧電セラミックアクチュエータと、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法とを提供する。
【解決手段】セキュリティ層20はマトリックス材料32内に組み込まれた粒子30を含んでいる。各粒子30と、隣接する各圧電セラミック層12の間には薄いギャップ34がある。多層圧電セラミックアクチュエータの製造中には、マトリックス材料32と粒子30の混合物がグリーン(未焼成)シートの間に積層される。マトリックス材料32と粒子30の混合物はその後、所定の時間の間に上昇された温度まで加熱される。このプロセスの間に、グリーンシートは圧電セラミック層12に変換され、電極層は内部電極に変換され、マトリックス材料32と粒子30の混合物はセキュリティ層20に変換される。これによって、セキュリティ層20と隣接する圧電セラミック層12の間の総体的な効果的な結合が低減される。
【選択図】図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は、多層圧電セラミックアクチュエータと、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法とに関する。
多層圧電セラミックアクチュエータは、電気的信号を機械的動作に変換する。多層圧電セラミックアクチュエータの電極に印加された電圧により、該多層圧電セラミックアクチュエータは複数の圧電セラミック層の圧電特性に起因して自身の長さを変える。スタック内では、内部電極と圧電セラミック層とが交互に配置されている。それぞれ他方の内部電極は第1の外部電極に導電接続されており、それぞれ他方の内部電極は第2の外部電極に導電接続されている。各圧電セラミック層はそれぞれ、第1の外部電極に接続された1つの内部電極と第2の外部電極に接続された1つの内部電極との間に配置されている。このような多層圧電セラミックアクチュエータは、メカニクス、流体等を駆動または制御するために使用される。内燃機関用の燃料インジェクタは重要なアプリケーションである。
製造後には、この多層圧電セラミックアクチュエータに大きな電圧が印加される。この大きな電圧が圧電セラミック層を分極し、圧電セラミック層の残留変形を生じさせる。外部電極の周辺では、すべての他方の内部電極が、隣接する圧電セラミック層のエッジまで完全には伸長せず、この外部電極から分離される。このことにより、圧電セラミック層内の電界は不均質となり、残留ひずみも、アクチュエータの通常の動作中のひずみも不均質となる。多層圧電セラミックアクチュエータの不均質なひずみおよび不完全性は、どのようなものでも、該多層圧電セラミックアクチュエータ内に機械的なひずみおよび応力を引き起こす。とりわけ、大きなダイナミック動作条件および高い温度では、内部電極と圧電セラミック層との間の境界面と、活性のスタックと非活性の頂部層または底部層との間の境界面と、圧電セラミック層内とにひびが生じる。分岐するひびまたはスタック方向に成長するひびはとりわけ損傷となる。ひびが内部電極の一部を電気的に絶縁すると直ちに、不均質さはさらに増大され、ひびの成長が加速される。さらに、化学反応性の流体がひびに侵入して、圧電セラミック層および/または内部電極を化学的に破壊するおそれがある。
本発明の課題は、より頑強な多層圧電セラミックアクチュエータと、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法とを提供することである。
前記課題は、請求項1に記載の多層圧電セラミックアクチュエータと、請求項11に記載の製造方法とによって解決される。すなわち前記課題は、
多層圧電セラミックアクチュエータ(10)であって、
複数の圧電セラミック層(12)と、セキュリティ層(20)とを含み:
・前記圧電セラミック層(12)は、焼結温度で焼結された圧電セラミック第1材料を含み;
・前記セキュリティ層(20)は2つの圧電セラミック層(12)の間に設けられており、
前記セキュリティ層(20)は第2の材料(32)と、該第2の材料(32)内に少なくとも部分的に組み込まれている粒子(30)とを含んでおり、
前記粒子(30)は、前記第1の材料と異なり、かつ前記第2の材料(32)と異なる第3の材料を含んでおり、
前記第3の材料と前記第1の材料の間の接着力は、前記第2の材料(32)と前記第1の材料の間の接着力よりも弱い、
ことを特徴とする、多層圧電セラミックアクチュエータによって解決され、前記課題はさらに、
多層圧電セラミックアクチュエータ(10)の製造方法であって、以下のステップを含み:すなわち、
・複数のグリーン層を設けるステップ(91)を含み、当該グリーン層は、後続の加熱ステップにおいて、圧電セラミック材料を含む圧電セラミック層に変換され;
・第2の材料(32)と、該第2の材料(32)内に組み込まれている粒子(30)とを含むセキュリティ層材料混合物を設けるステップ(92)を含み、前記粒子(30)は、前記第1の材料および前記第2の材料とは異なる第3の材料を含み;
・前記2つのグリーン層の間にセキュリティ層(20)を積層するステップ(93)を含み、これによってグリーンスタックを形成し;
当該グリーンスタックを焼結温度まで加熱するステップ(94)を含み、ここで前記グリーン層は圧電セラミック層に変換され、
ここで少なくとも前記加熱ステップ(94)の後で、前記第3の材料と第1の材料の間の接着力は、前記第2の材料(32)と第1の材料の間の接着力よりも弱い、
ことを特徴とする、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法によって解決される。
従属請求項に有利な実施形態の構成が定義されている。
本発明は、セキュリティ層のマトリックス材料内に粒子を入れることによって、圧電セラミック層と隣接するセキュリティ層との間の機械的な接続、または、セキュリティ層にわたる2つの隣接する圧電セラミック層間の機械的な接続を弱める、または低下させる、または減ずるという思想に基づいている。この粒子は、圧電セラミック層の間にセラミックブリッジを形成しない。セラミックブリッジは圧電セラミック層およびスタック全体の結合を強固にする、または持続させる。むしろ粒子は科学的に不活性であり、科学的に圧電セラミック材料またはセキュリティ層のマトリックス材料と科学反応せず、焼成後に、粒子と圧電セラミック材料との間、または粒子とセキュリティ層のマトリックス材料の間の接着力(adhesion)は低い。択一的に、粒子は圧電セラミック材料および/またはセキュリティ層のマトリックス材料と反応せず、焼成後の、粒子と圧電セラミック材料との間の接着力は低い、または粒子とセキュリティ層のマトリックス材料の間の接着力は低い。
本出願を通して、低い接着力とは、接着力がないこと、または実質的に接着力がないこと、または圧電セラミック層とセキュリティ層のマトリックス材料との間の接着力よりも弱い接着力を意味する。
粒子と圧電セラミック材料との間および/または粒子とセキュリティ層のマトリックス材料との間の低い接着力は、圧電セラミック層と隣接するセキュリティ層との間の機械的な結合またはセキュリティ層を介した2つの圧電セラミック層の間の機械的な結合を弱める。両方のケースにおいて、多くの粒子がセキュリティ層内に含まれるほど、またはセキュリティ層における粒子の体積割合が高くなるほど、セキュリティ層と隣接する圧電セラミック層の間または隣接する圧電セラミック層間の機械的結合が弱まる。従って、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%または少なくとも40%の体積占拠率が有利である。殊に、粒子と圧電セラミック材料との間の接着力が低い場合には、各粒子の大きさは有利にはセキュリティ層の厚さと実質的に同じであるか、またはセキュリティ層の厚さを僅かに上回る。
上述した低い接着力に対して択一的または付加的に、粒子の材料は圧電セラミック材料より脆弱であり、セキュリティ層のマトリックス材料よりも脆弱である。粒子のこの脆弱性は粒子の元来の性質であるか、または科学反応および/または圧電セラミック材料からまたはセキュリティ層のマトリックス材料から粒子への、またはその反対の成分拡散に起因する、焼成の間の粒子の材料の物質変換から生じる結果である。本明細書を通じて、科学反応とはあらゆる種類の科学反応または、1つの科学構造から別の科学構造への科学的物質変換および、結晶格子または多結晶相またはアモルファス相の格子面または間入面内への拡散されたまたは元来存在する成分または原子のあらゆる種類の組込みを含む。さらに、結晶構造のあらゆる変性が含まれる。これは例えば、結晶外の結晶化の水分の駆動である。
上述した低い接着力および/または粒子の高い脆弱性に対して択一的または付加的に、粒子は部分的に脆弱性を上昇させるおよび/または圧電セラミック材料および/または粒子の近傍でセキュリティ層のマトリックス材料の結合を低減させる。このような圧電セラミック材料の脆弱性の上昇および/または結合の低減は、焼成の間に、科学反応に起因して、および/または、圧電セラミック材料からまたはマトリックス材料から粒子への、またはその逆の、成分の拡散に起因してあらわれる。例えば結晶化の水分は、粒子から圧電セラミック材料へ、マトリックス材料へまたは圧電セラミック材料へ拡散する、またはその逆に拡散し、これによって結晶構造が変化する。この収縮は例えば、相変化または結晶構造の変性に起因して、焼成プロセスの間に生じる。これは焼成プロセス後の冷却によって逆戻りしない。
有利には、セキュリティ層または、圧電セラミック層とセキュリティ層との間の界面での圧電セラミック材料の薄い層のマトリックス材料の焼きしまりおよび/または焼結特性は、成分または素子の拡散および/または科学反応によって修正または変更される。このようにして、セキュリティ層と圧電セラミック層の間の接着力が低減される。
PZT圧電セラミック材料の特別なケースでは、セキュリティ層と圧電セラミック層との間の界面でのPbPdO相の生成に影響が与えられる。PZTはPbTiOおよびZrOおよびTiOへ分けられるかまたは非混合状態にされ、これによってマイクロ構造が破壊され、PZTの結合が強く低減される。
1つまたは複数の上述した機構に対して択一的または付加的に、焼成中の粒子の成長および/または粒子およびセキュリティ層のマトリックス材料の異なる熱膨張係数によって、焼成の間および/またはスタックが冷却されるときに張力または微少亀裂が生成され、増大する。
上記の機構および処置により、圧電セラミック層と隣接するセキュリティ層との間の機械的な接続または結合、またはセキュリティ層を介した2つの圧電セラミック層間の機械的な接続または結合が弱められる。このようにして、セキュリティ層、またはセキュリティ層と隣接する圧電セラミック層との間の境界面は、所定の破壊点を形成する。機械的な応力は、セキュリティ層内でのひびの形成および成長を引き起こすか、または、セキュリティ層と圧電セラミック層との間の境界面に沿ってひびの形成および成長を引き起こす。
有利には、多層圧電セラミックアクチュエータはサブスタックを有し、各サブスタックは所定数の圧電セラミック層と、相応の数の内部電極とを有する。本発明によるセキュリティ層はこのサブスタック間に配置される。機械的な応力によってセキュリティ電極内にひびが誘発されるが、非常に高い確率でサブスタック内にはひびは誘発されない。このようにして、サブスタックの動作および作用は保証され、多層圧電セラミックアクチュエータ全体の信頼性は向上する。
択一的に、全ての内部電極がセキュリティ層として設けられてもよい。これは殊に、粒子がセキュリティ層の結合を弱めないが、圧電セラミック層へのセキュリティ層の接着力を弱める場合である。このような場合にはセキュリティ層のマトリックス材料は導電性である。
本発明の別の利点は、粒子が容易にセキュリティ層内に入れられるということである。TiO,ZrTiO,CeおよびLaおよび他の無機材料は、粒子の適切な材料の例である。
本発明の幾つかの実施例を、以下で、添付された図面を参照して説明する。
図1は、多層圧電セラミックアクチュエータ10を概略的に示す図である。この多層圧電セラミックアクチュエータ10は、複数の圧電セラミック層12と、複数の第1の内部電極16と、複数の第2の内部電極18とを有する。圧電セラミック層12は、焼結温度で焼結され圧電効果を呈する圧電セラミックの第1の材料を含む。第1の内部電極16は第1の外部電極22に導電接続されており、第2の内部電極18は、図1に示されていない第2の外部電極に導電接続されている。第1の内部電極16はこの第2の外部電極から電気的に絶縁されており、第2の内部電極18は第1の外部電極22から電気的に絶縁されている。圧電セラミック層12と内部電極16,18とから成るグループがサブスタック24を構成する。セキュリティ層20はサブスタック24間に配置される。多層圧電セラミックアクチュエータ10の頂部および底部は、頂部層および底部層14によってカバーされる。
セキュリティ層20の幾つかの択一的な実施形態を、図2〜6を参照して順次説明する。図2〜6はそれぞれ、多層圧電セラミックアクチュエータの一部分を概略的に示している。ここでこの部分は圧電セラミック層12、内部電極16、18およびセキュリティ層20に対して垂直である。図2〜6はそれぞれ単に1つのセキュリティ層および隣接する2つの圧電セラミック層を示しているが、各多層圧電セラミックアクチュエータはあらゆる数の圧電セラミック層、あらゆる数の内部電極およびあらゆる数のセキュリティ層を含むことが可能である。各実施形態において、セキュリティ層は電気的に絶縁性であるか、または導電性である。後者の場合には、セキュリティ層は内部電極として用いられるかまたは多層圧電セラミックアクチュエータの全ての内部電極がセキュリティ層であってよい。
図2を参照すると、セキュリティ層20はマトリックス材料32および、少なくとも部分的にこのマトリックス材料32内に組み込まれた粒子30を含んでいる。各粒子30の直径は実質的にセキュリティ層20の厚さに等しいか、またはセキュリティ層20の厚さを僅かに上回る。各粒子30と、隣接する各圧電セラミック層12の間には薄いギャップ34がある。
図2を参照して説明した多層圧電セラミックアクチュエータの製造中には、マトリックス材料32と粒子30の混合物がグリーン(未焼成)シートの間に積層される。複数のグリーンシートを含むグリーンスタック、複数の電極層および、グリーンシートの間に挟まれているマトリックス材料32と粒子30の混合物はその後、所定の時間の間に上昇された温度まで加熱される。この脱結合および焼結プロセスまたはベーキングプロセスまたは焼成プロセスの間に、グリーンシートは圧電セラミック層12に変換され、電極層は内部電極16、18に変換され、マトリックス材料32と粒子30の混合物はセキュリティ層20に変換される。
焼成プロセスの間または焼成プロセス後に、薄いギャップ34は幾つかの択一的な方法で生成される。第1の実施形態では、焼成プロセスの間に粒子30が収縮し、マトリックス材料32は収縮しないまたは成長する、または粒子30の収縮はマトリックス材料32の収縮を上回る、またはマトリックス材料32は粒子30よりも成長する。粒子30またはマトリックス材料32のあらゆる収縮は、各材料の焼きしまりまたは焼結に起因して、および/または各材料から近傍への成分の拡散に起因するものであってよい。例えば、粒子30から隣接するグリーン層またはマトリックス材料32への粒子30の科学的成分の拡散によって、粒子30が収縮する、および/またはマトリックス材料32またはグリーン層が成長する。この収縮は例えば、相変化または結晶構造の変性に起因して、焼成プロセスの間に生じる。これは焼成プロセス後の冷却の間に逆戻りすることはない。
択一的に、薄いギャップ34は、焼成プロセス後にスタックを冷却する間に生じる。冷却時には、ポジティブな熱膨張係数を有するあらゆる材料が収縮する。粒子30の熱膨張係数がマトリックス材料32の熱膨張係数を上回る場合には、粒子30はマトリックス材料32よりもより収縮し、ギャップ34が現れる。
ギャップ34が焼成中に現れるか、または焼成後に現れるかにかかわらず、粒子30とグリーンシートと圧電セラミック層12の間に接着力がないことまたは接着力が低いことによって、粒子30と圧電セラミック層12との間の界面でのギャップ34の形成は助長される。
図3は他の多層圧電セラミックアクチュエータの一部分の概略図を示している。2つの圧電セラミック層12の間のセキュリティ層20はマトリックス材料32と、マトリックス材料32内に少なくとも部分的に組み込まれている粒子30を含む。粒子30の直径は実質的にセキュリティ層20の厚さと等しい。従って、多くのまたは全ての粒子30は、隣接する両方の圧電セラミック層12と接触している。ギャップ36はマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間に配置されている。
セキュリティ層20はマトリックス材料32と粒子30との混合物をグリーンシートの間に積層することによって生成される。図2を参照して上述した焼成プロセスと類似の焼成プロセスにおいて、グリーンシートは圧電セラミック層12に変換される。マトリックス材料32が粒子30よりも収縮する場合、または粒子30がマトリックス材料32よりも成長する場合、またはマトリックス材料32が収縮し、粒子30が成長する場合には、この焼成プロセスの間にギャップ36が現れる。択一的または付加的に、マトリックス材料32の熱膨張係数が粒子30の熱膨張係数を上回る場合にギャップ36は焼成プロセス後に生じるかまたは成長する。ギャップが主に焼成プロセスの間に生じるかまたは焼成プロセス後に生じるかにかかわらず、ギャップ36の形成は、マトリックス材料32とグリーンシートと圧電セラミック層12の間の接着力が低いことまたは接着力がないことによって助長される。
図4は他の多層圧電セラミックアクチュエータの一部分の概略図を示している。圧電セラミック層12の間のセキュリティ層20はマトリックス材料32と、このマトリックス材料32内に少なくとも部分的に組み込まれている粒子30とを含んでいる。粒子30はガラスまたは他の壊れやすい材料を含んでいる。この材料はマトリックス材料32および圧電セラミック層12の材料よりも脆弱であるおよび/または延性がない。従って、焼成プロセス中または焼成プロセス後またはアクチュエータの通常動作中の多層圧電セラミックアクチュエータ内の機械的な応力またはひずみによって、粒子30内にひび40が生じる。ひび40の形成は、粒子30内の低い結合によって助長される。
高い脆弱性および低い結合性はそれぞれ、粒子30の元来の性質であってもよいし、または焼成プロセス中に粒子30の材料変化によって生じるものであってもよい。
図2〜4を参照して説明された多層圧電セラミックアクチュエータにおいて、ギャップ34、36およびひび40の寸法および形状はそれぞれ、図2〜4に示されたそれと異なっていてもよい。殊に、図2を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータのギャップ34は、粒子30と圧電セラミック層12との間の界面に関連して多少ずらされてよい。例えば、圧電セラミック層12と粒子30との間の接着力が粒子30内の結合よりも強い場合、ギャップ34は少なくとも部分的に、圧電セラミック層12から離れて粒子30内に(僅かに)ずれることがある。例えば、粒子30と圧電セラミック層12との間の接着力が圧電セラミック層12内の結合よりも強い場合、ギャップ34は少なくとも部分的に、粒子30から離れて圧電セラミック層12内に(僅かに)ずれることがある。さらにギャップ34は少なくとも部分的に、粒子30とマトリックス材料32との間の界面に沿って、またはマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の界面に沿って延在し得る。あらゆるケースにおいて、ギャップ34は、粒子30と圧電セラミック層12との間の全ての界面で形成されていなければいけないわけではない。
図3を参照して示された多層圧電セラミックアクチュエータにおいては、ギャップ36はマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の界面から離れる方向にシフトされていてもよい。例えば、圧電セラミック層12内の結合がマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の接着力よりも弱い場合には、ギャップ36は少なくとも部分的に、圧電セラミック層12内に(僅かに)移動し得る。例えば、マトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の接着力がマトリックス材料32内の結合よりも強い場合には、ギャップ36は少なくとも部分的に、マトリックス材料32内に(僅かに)移動し得る。さらにギャップ36は少なくとも部分的に、粒子30とマトリックス材料32との間の界面に沿って、または粒子30と圧電セラミック層12との間の界面に沿って延在し得る。
図4を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータにおいて、ひび40は粒子30とマトリックス材料32との間の界面を越えて、マトリックス材料32内へ延在してよい。有利には、ひび40は粒子30と圧電セラミック層12の間の界面を越えて、圧電セラミック層12内へは延在しない。
図2〜4を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータ内では、セキュリティ層と隣接する圧電セラミック層との間の効果的な全界面領域が低減されている。これによって、セキュリティ層と隣接する圧電セラミック層の間の総体的な効果的な結合が低減される。
図5は別の多層圧電セラミックアクチュエータの一部分の概略図を示している。圧電セラミック層12の間のセキュリティ層20はマトリックス材料32と、このマトリックス材料32内に少なくとも部分的に組み込まれている粒子30とを含んでいる。第1の実施形態では、粒子30および圧電セラミック層12の材料は、粒子30と圧電セラミック層12との間の界面42で、粒子30と圧電セラミック層12との間に低い接着力を提供する、または接着力を提供しない。この低い接着力は、後続の焼成プロセスにおいてセキュリティ層20および圧電セラミック層12に変換されるグリーン層を含むグリーンスタック内に元来存在するものであってよい。択一的に、低い接着力は焼成プロセスの間に、粒子30、マトリックス材料32および圧電セラミック層12の間の成分の拡散に起因して、および/または粒子30および/または粒子30と圧電セラミック層12との間の界面42の隣接部内の圧電セラミック層12の科学的な変性に起因して生じてもよい。さらなる選択肢として、低い接着力は焼成プロセスの間に、粒子30の結晶構造の相変化または変性によって生じてもよい。
別の実施形態では、粒子30は局部的に、圧電セラミック層12を、粒子30と圧電セラミック層12との間の界面42近傍、および/またはマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の界面近傍の材料に変える。この変性は、圧電セラミック層12から粒子30へ、またはその逆の成分の拡散に起因して、および/または粒子30と圧電セラミック層12との間の界面42での、またはその近傍での科学反応、およびマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の界面44でのまたはその近傍での科学反応に起因するものであってよい。例えば、圧電セラミック層12がPZT(チタン酸ジルコン酸鉛、Pb(ZrTi1−x)O)を含み、粒子30が鉛(Pb)を吸収可能である場合、粒子と圧電セラミック層との間の界面で、またはこの界面近傍で、PZTは局部的にPbTiO、ZrOおよびTiOに分けられるか、または非混合状態にされる。これによって圧電セラミック層12の微少構造が部分的に破壊され、脆弱性が高められ、延性が低減される。
別の実施形態では、粒子30は、粒子30と圧電セラミック層12との間および/またはマトリックス材料32と圧電セラミック層12との間の界面42でPbPdO相の生成に影響を与え、これによって、圧電セラミック層12とセキュリティ層20との間の接着力が低減される。
別の実施形態では、圧電セラミック層12またはそのグリーン状態(未焼成)の前駆物の焼きしまり特性を局部的に変えることが可能であり、極端な例では、圧電セラミック層12とセキュリティ層20との間の界面で通気孔網が生じる。Ag蒸気および/またはPbO蒸気はこれらの通気孔に侵入することができる。
図2〜5に関連して上述した全ての多層圧電セラミックアクチュエータにおいて、ギャップ34、36、ひび40、界面42、44での低い接着力、局部的に破壊された微少構造または通気孔網は、圧電セラミック層12とセキュリティ層20との間の機械的な接続または結合を弱める。このようにして、セキュリティ層20は、はぎ取り式便せんの切り取り点線と同じように所定の破壊ポイントを形成し、セキュリティ層20に対するあらゆるひびの生成または生長を局部限定するまたは制限する。多層圧電セラミックアクチュエータ内のあらゆる機械的ひずみまたは応力は非常に高い確率で、セキュリティ層20に沿ってひびを生じさせ、成長させる。これによって、ひびが圧電セラミック層12または内部電極16、18を破壊してしまう恐れが大幅に低減される。
図2〜5を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータにおいて、上述したように粒子30の直径は基本的にセキュリティ層20の厚さに等しい。これは、図2および3を参照して上述したように、幾つかの側面に対して、殊にギャップ34、36の形成に対して有利である。
しかし、セキュリティ層20の厚さを下回るまたは格段に下回る粒子30も有利である。図6は、圧電セラミック層12の間にセキュリティ層20を有する多層圧電セラミックアクチュエータの概略的な部分断面図を示している。セキュリティ層20はマトリックス材料32と、少なくとも部分的にこのマトリックス材料32内に組み込まれている粒子30とを含んでいる。粒子30の高い脆弱性、粒子30とマトリックス材料32との間の低い接着力またはセキュリティ層20近傍で粒子がPbPdO相の生成または圧電セラミック層12の焼きしまり特性に与えるあらゆる影響によって、図2〜5を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータと類似の所定の破壊点が得られる。殊に、セキュリティ層は粒子30とマトリックス材料32との間の拡散、拡散された材料の科学反応および/または相変化または、粒子30の高い脆弱性および/またはマトリックス材料32への粒子30の低い接着力を生じさせる粒子30の結晶構造の変化によって弱められる。
図7は、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法を概略的に示すフローチャートである。第1のステップ91では、複数のグリーンシートまたはグリーン層が提供される。このグリーンシートまたはグリーン層は、本方法の実施中に圧電セラミック層に変換される。第2のステップ92では、マトリックス材料としての第2の材料と、この第2の材料内に組み込まれている粒子とを含んでいるセキュリティ層材料混合物が提供される。この粒子は、第1の材料および第2の材料とは異なる第3の材料を含む。第3のステップ93では、セキュリティ層は2つのグリーン層の間に積層され、これによってグリーンスタックが形成される。第4のステップでは、このグリーンスタックははじめに脱結合温度まで加熱され、その後、所定の時間の間、焼結温度まで加熱される。この焼成ステップまたはベーキングステップまたは焼結ステップの間、グリーン層は、圧電セラミック第1材料を含む圧電セラミック層に変換される。第5のステップ95において、多層圧電セラミックアクチュエータは室温またはそれよりもさらに低い温度まで冷却される。
上述の方法が、図1を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータを製造するために用いられる場合には、第4のステップおよび/または第5のステップの間に、第3の材料は第2の材料よりも収縮する、または第2の材料は第3の材料よりも成長する。図3を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータを製造するためには、第4のステップおよび/または第5のステップの間に、第3の材料は第2の材料よりも成長する、または第2の材料は第3の材料よりも収縮する。図4を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータを製造するためには、第4のステップの間に第3の材料が有利には科学的に変えられるかまたは変換される。これによってその脆弱性が高まる。図5を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータを製造するために、グリーン層から粒子への、またはその逆の成分(例えば鉛Pb)の拡散、または、マトリックス材料から粒子への、またはその逆の成分拡散、またはグリーン層からマトリックス材料への、またはその逆の成分拡散および/または科学反応は局部的に、第1の材料の焼きしまり特性および/または焼結特性および/または第1の材料と第2の材料または第3の材料との間の接着力を変える、および/またはセキュリティ層近傍において第1の材料の脆弱性を局部的に上昇させる。図2〜6を参照して上述した全ての多層圧電セラミックアクチュエータに対して、セキュリティ層を弱める上述したメカニズムは択一的に、焼成プロセスの間の粒子30の結晶構造の相変化または変性から成るか、または焼成プロセスの間の粒子30の結晶構造の相変化または変性によって補助され得る。
図2〜6を参照して上述した多層圧電セラミックアクチュエータにおいては、マトリックス材料32は導電性であるか、または電気的絶縁性である。マトリックス材料が導電性である場合には、セキュリティ層は内部電極として用いられる。
多層圧電セラミックアクチュエータが、セキュリティ層を介して相互に機械的に接続されている多数のサブスタックを含むのは有利であるが(ここで各サブスタックは多数の内部電極を含んでいる)、多層圧電セラミックアクチュエータの全ての内部電極が、図2〜6を参照して上述したようにセキュリティ層であってもよい。
粒子は有利にはTiO,ZrTiO,CeまたはLaまたは、あらゆる他の電気的絶縁性材料またはマトリックス材料を含むが、特定の用途に対しては他の材料が有利であってもよい。
多層圧電セラミックアクチュエータを概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの一部を概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの一部を概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの一部を概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの一部を概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの一部を概略的に表す図 多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法を示す概略的なフローチャート
符号の説明
10 多層圧電セラミックアクチュエータ、 12 圧電セラミック層、 14 頂部層、底部層、 16 第1の内部電極、 18 第2の内部電極、 20 セキュリティ層、 30 粒子、 32 マトリックス材料、 34 ギャップ、 40 ひび、 42 界面、 44 界面

Claims (16)

  1. 多層圧電セラミックアクチュエータ(10)であって、
    複数の圧電セラミック層(12)と、セキュリティ層(20)とを含み:
    ・前記圧電セラミック層(12)は、焼結温度で焼結された圧電セラミック第1材料を含み;
    ・前記セキュリティ層(20)は2つの圧電セラミック層(12)の間に設けられており、
    前記セキュリティ層(20)は第2の材料(32)と、該第2の材料(32)内に少なくとも部分的に組み込まれている粒子(30)とを含んでおり、
    前記粒子(30)は、前記第1の材料と異なり、かつ前記第2の材料(32)と異なる第3の材料を含んでおり、
    前記第3の材料と前記第1の材料の間の接着力は、前記第2の材料(32)と前記第1の材料の間の接着力よりも弱い、
    ことを特徴とする、多層圧電セラミックアクチュエータ。
  2. 前記第3の材料は無機材料である、請求項1記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  3. 前記粒子(30)と、前記複数の圧電セラミック層(12)のうちの少なくとも1つとの間の界面でギャップ(34)を含んでいる、請求項1または2記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  4. 前記第3の材料は基本的に前記第1の材料の焼結温度では、前記第1の材料または前記第2の材料(32)と科学反応しない、請求項1から3までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  5. 前記第1の材料の焼結温度で、前記粒子(30)に含まれている元来の材料は前記第3の材料に変換される、請求項1から3までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  6. 前記第1の材料の焼結温度で、前記粒子(30)に含まれている元来の材料は前記第1の材料の一部または前記第2の材料(32)と科学的に反応し、これによって前記第3の材料に変換される、請求項5記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  7. 前記各粒子の大きさは基本的に、前記セキュリティ層(20)の厚さと等しい、請求項1から6までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  8. 前記粒子(30)の総体積は少なくとも、前記セキュリティ層(20)の総体積の少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%または少なくとも40%である、請求項1から7までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  9. 前記第3の材料の熱膨張係数は、前記第2の材料(32)の熱膨張係数とは異なる、請求項1から8までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  10. 前記第3の材料と前記第2の材料(32)の間の界面エネルギーは、前記第3の材料と前記第1の材料の間の界面エネルギーとは異なる、請求項1から9までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータ(10)。
  11. 多層圧電セラミックアクチュエータ(10)の製造方法であって、以下のステップを含み:すなわち、
    ・複数のグリーン層を設けるステップ(91)を含み、当該グリーン層は、後続の加熱ステップにおいて、圧電セラミック材料を含む圧電セラミック層に変換され;
    ・第2の材料(32)と、該第2の材料(32)内に組み込まれている粒子(30)とを含むセキュリティ層材料混合物を設けるステップ(92)を含み、前記粒子(30)は、前記第1の材料および前記第2の材料とは異なる第3の材料を含み;
    ・前記2つのグリーン層の間にセキュリティ層(20)を積層するステップ(93)を含み、これによってグリーンスタックを形成し;
    当該グリーンスタックを焼結温度まで加熱するステップ(94)を含み、ここで前記グリーン層は圧電セラミック層に変換され、
    ここで少なくとも前記加熱ステップ(94)の後で、前記第3の材料と第1の材料の間の接着力は、前記第2の材料(32)と第1の材料の間の接着力よりも弱い、
    ことを特徴とする、多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法。
  12. 前記加熱ステップ(94)において、前記第3の材料は基本的に前記第1の材料または前記第2の材料(32)と科学的に反応しない、請求項11記載の方法。
  13. 前記加熱ステップ(94)において、前記第3の材料は前記第1の材料または前記第2の材料と科学的に反応し、これによって局部的に、前記第1の材料または前記第2の材料(32)に対して低い接着力を有する材料に変換される、請求項11記載の方法。
  14. 前記加熱ステップ(94)において、科学反応または相変化または前記第3の材料の結晶構造の変性が起こり、前記第3の材料はその後、前記第1の材料または前記第2の材料(32)に対して低い接着力を提供する、請求項11記載の方法。
  15. 前記第2の材料(32)の熱膨張係数は、前記第3の材料の熱膨張係数とは異なり、
    当該方法はさらに、前記加熱ステップ(94)の後にスタックを冷却するステップ(95)を含み、
    当該冷却ステップ(95)において、ギャップ(34;36)またはひび(40)が、前記第2の材料(32)と前記第3の材料の熱膨張係数の違いによって、セキュリティ層(20)内またはセキュリティ層(20)と隣接する圧電セラミック層(12)との間または前記粒子(30)内に生成される、請求項11から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. 請求項1から10までのいずれか1項記載の多層圧電セラミックアクチュエータの製造方法であって、当該方法は請求項11から15までのいずれか1項記載のステップを含む、
    ことを特徴とする方法。
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