JP2008254045A - 溶融金属成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形(鋳造)運転中に連続して給湯口に向けて不活性ガスを送り込むようにしても、不活性ガスの無駄な消費を可及的に抑止できるようにすること。
【解決手段】射出スリーブに設けた給湯口から射出スリーブ内に金属溶湯を1ショット毎に供給し、射出スリーブ内の金属溶湯を射出プランジャによって金型内に射出・充填し、射出スリーブ内には給湯口を通して不活性ガスを送り込むようにした溶融金属成形装置において、金型が離型している期間中は、射出プランジャに給湯口を塞ぐ状態をとらせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、射出スリーブに設けた給湯口から射出スリーブ内に金属溶湯を1ショット毎に供給し、射出スリーブ内の金属溶湯を射出プランジャによって金型内に射出・充填するようにした溶融金属成形装置に係り、特に、射出スリーブ内にAr(アルゴン)ガスなどの不活性ガスを送り込むようにした溶融金属成形装置に関する。
溶融金属材料を金型のキャビティ内に射出・充填して製品を得る溶融金属成形装置としては、金属材料(例えば、Al合金、Mg合金など)を溶融する溶解炉(るつぼ)を備え、この溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げ、汲み上げた溶融金属(金属溶湯)を射出スリーブ内に注ぎ込んで、これを射出プランジャの高速前進によって金型のキャビティ内に射出・充填するようにした、コールドチャンバー式のダイカストマシンが良く知られている。このコールドチャンバー式の溶融金属成形装置(ダイカストマシン)においては、溶解炉で溶融した金属材料(溶融金属)をラドルで汲み上げて搬送するようにしているので、装置全体が大掛かりなものとなる。
そこで、金属材料を溶融するのに、溶解炉を用いずに、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダによって、金属材料を溶融するようにした溶融金属成形装置が、特開2004−148391号公報(特許文献1参照)において提案されている。この特許文献1においては、射出スリーブを兼ねる加熱シリンダによって金属材料を溶融して、加熱シリンダ先端のノズルから溶融金属(金属溶湯)を、直接金型のキャビティ内に射出・充填するようにしているので、溶解炉を備えたコールドチャンバー式のダイカストマシンのように、溶解炉で溶融した金属材料を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げて射出スリーブ内に注ぎ込む構成をとるものに比べると、大きな溶解炉を必要としないので、装置全体を比較的にコンパクトにまとめることができる。
しかしながら、特許文献1に開示された溶融金属成形装置では、加熱シリンダ先端のノズルにおいて、1ショット毎に金属材料の固化と溶融とを行う仕組みとなっているため、加熱シリンダ先端のノズルのランド部の径は、ある程度以上細くしておかないと、ノズルにおける金属材料の溶融化や固化の応答性が悪くなるので、ノズルのランド部の径はある程度以下に細くせざるを得ない。しかし、ノズルのランド部の径が小さいと、次のような問題点が生じる。つまり、溶融金属の射出・充填においては、一般的に、金型のゲート部やランナ部の溶融金属の通過速度は、焼き付きや圧力損失の観点から、55m/秒以下とするのが普通で、30〜40m/秒が好ましいといわれている。単位時間当たりの溶融金属の通過量は、ノズルのランド部の径の面積と通過速度の積であり、ノズルのランド部の径が小さいことと、上記したように通過速度の制限があることとから、単位時間当たりの溶融金属の通過量は、言い換えれば充填量は、おのずと制限を受けるものとなる。溶融金属の成形においては、溶融金属はキャビティ内に充填された後、急速に冷却・固化するため、充填時間は0.1〜0.05秒程度と極めて短いのが一般的である。これらのことから、特許文献1に開示された溶融金属成形装置は、金属の溶融能力が充分あるにもかかわらず、その成形(鋳造)可能な製品重量がおのずと制限されてしまう。
この点、コールドチャンバー式のダイカストマシン(溶融金属成形装置)は、製品ごとに、射出・充填速度やその湯道の通過面積の大きさを最適なものとすることができるので、汎用性に優れている。
そこで、金属材料を溶融するのに溶解炉を用いずに、加熱シリンダによって金属材料を溶融するようにした構成の利点と、コールドチャンバー式のダイカストマシンの利点とを、兼ね備えた溶融金属成形装置が、特開2004−167499号公報(特許文献2)によって提案されている。
図4、図5は、特許文献2に開示された溶融金属成形装置(コールドチャンバダイカスト成形機)の構成を示す図である。図4、図5において、101は加熱シリンダ、102は、加熱シリンダ101の先端側に設けられたエンドプラグ、103は金属材料(図4、図5では、符号103は、溶融前の円柱状の金属材料、あるいは半溶融状態の金属材料、あるいは溶融状態の金属材料(金属溶湯)、あるいは射出・充填後に固化した金属材料(鋳造品)を、総括的に表している)、104は、円柱状の金属材料103を加熱シリンダ101の後端開口から加熱シリンダ101内に押し込み、また、加熱シリンダ101内で溶融された金属材料(金属溶湯)103を加熱シリンダ102の先端側から射出スリーブへ給湯(落下供給)するための押し込み用の油圧シリンダ、105は固定ダイプレート、106は、固定ダイプレート105に搭載された固定側金型、107は、固定側金型106に対して前後進する可動側金型、108は、型締め状態にある両金型106、107で形づくられるキャビティ、109は、その先端を固定側金型106に固定されて、その内部がキャビティ108と連通した射出スリーブ、110は、射出スリーブ109に設けられた給湯口、111は、エンドプラグ102の湯道部を通って落下する金属溶湯103を、射出スリーブ109の給湯口110に導く給湯案内管、112は、給湯案内管111の下端開口と給湯口110との間を外気から閉塞するカバー、113は、エンドプラグ102に穿設されて、エンドプラグ102の湯道部、給湯案内管111の内部、カバー112の内部を通じて、射出スリーブ109の内部と連通した不活性ガスの注入穴、114は、射出スリーブ109内を前後進可能な射出プランジャ、115は、射出プランジャ114を前後進駆動する射出用の油圧シリンダである。
図4、図5に示す構成において、加熱シリンダ101の後端開口と対向するように、円柱状金属材料供給装置から順次供給された円柱状の金属材料は、油圧シリンダ104のピストンロッドの前進により、加熱シリンダ101内に押し込められ、加熱シリンダ101に装着されたヒータからの加熱によって、金属材料103は加熱シリンダ101の後端側から前端側に行くにしたがって徐々に溶融化される。加熱シリンダ101内で溶融された金属材料(金属溶湯)103は、給湯開始タイミングにおいて停止状態から前進駆動される油圧シリンダ104のピストンロッドの前進によって、エンドプラグ102の湯道部、給湯案内管111を通じて、給湯口110から射出スリーブ109内に給湯(落下供給)される。図4は、この給湯動作により、射出スリーブ109内に金属溶湯103が注ぎ込まれた状態を示している(ただし、図4の油圧シリンダ104のピストンロッドの位置は、給湯動作の完了状態の位置ではない)。そして、この給湯動作の完了後に、直ちに、油圧シリンダ115のピストンロッドが前進駆動されて、これより射出プランジャ114が前進駆動されることで、金型のキャビティ108内に金属溶湯103が射出・充填される。金属溶湯103をキャビティ108内に射出・充填した後、キャビティ108内の金属材料103が固化するのを待って(所定の冷却期間を経て)、図5に示すように型開きが行われ、この型開き初期には、射出プランジャ114が固化した金属材料103のビスケット部分103a(図5)を押圧して、この型開きによって、固化した金属材料103は固定側金型106から引き剥がされて可動側金型107にのみ被着された状態となり、ビスケット部分103aの押し出し完了後には、射出プランジャ114は、次のサイクルでの給湯が可能な所定の後退位置まで後退する。そして、型開きの完了後に、可動側金型107に被着された金属材料103は、可動側金型107から突き出されると共に例えばロボットなどによってチャックされて、マシン(溶融金属成形装置)外に取り出されるようになっている。
特開2004−148391号公報 特開2004−167499号公報
ところで、図4、図5に示した引用文献2の溶融金属成形装置では、金属材料103としてMg合金などの酸化しやすい金属を用いており、この金属材料103の酸化を防止するために、不活性ガスの注入穴113から、エンドプラグ102の湯道部、給湯案内管111の内部、カバー112の内部を通じて、射出スリーブ109の内部へと不活性ガスを送り込むようにしている。ところが、固定側金型106と可動側金型107とが離型した状態となると、型開きの初期を除くと、射出プランジャ114は後退位置をとっているので、射出スリーブ109の前端開口は外気と通じた状態となって、給湯口110も外気と通じた状態となり、このため、成形(鋳造)運転中に不活性ガスを連続して送り込むようにすると、不活性ガスが射出スリーブ109の前端開口から、図5中の矢印Aに示すように、外気中に流れ出てしまう。したがって、金型が離型している間の殆ど大部分は、不活性ガスが無駄に消費されることになり、ランニングコストを押し上げ、特に、酸化を徹底的に忌避するMg合金のために、完全な不活性ガスであるアルゴン(Ar)ガスを用いる場合には、アルゴンガスが空気よりも重い故に、外気中に流れ出す量が大きく、かつ、アルゴンガスは高価でもあることから、ランニングコストを大きく押し上げるという問題がある。
一方、金型が離型している間は不活性ガスの送り込みを中断することも考えられるが、こうすると、金型が離型している間に、空気が、射出スリーブ109の内部から、カバー112の内部、給湯案内管111の内部、エンドプラグ102の湯道部を通じて、加熱シリンダ101の先端内に回り込み、酸化を徹底的に忌避するMg合金が、酸化する懸念があることは否めない。また、開締めの完了後に、不活性ガスの送り込みを再開すると、密閉空間内の空気をパージングするための時間を要し、成形(鋳造)サイクルを短縮化する上での阻害要因となる。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、成形(鋳造)運転中に連続して給湯口に向けて不活性ガスを送り込むようにしても、不活性ガスの無駄な消費を可及的に抑止できるようにすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、射出スリーブに設けた給湯口から射出スリーブ内に金属溶湯を1ショット毎に供給し、射出スリーブ内の金属溶湯を射出プランジャによって金型内に射出・充填し、射出スリーブ内には給湯口を通して不活性ガスを送り込むようにした溶融金属成形装置において、金型が離型している期間中は、射出プランジャに給湯口を塞ぐ状態をとらせるように制御するコントローラを備える。
本発明では、金型が離型している期間中は、射出プランジャが射出スリーブの給湯口を塞いでいるので、成形(鋳造)運転中に連続して、給湯口に向けてアルゴンガスなどの不活性ガスを送り込むようにしても、不活性ガスが給湯口から射出スリーブ内に流入することを抑止、つまり、金型が離型している間に不活性ガスが射出スリーブを通って外気に排出されることを抑止することができ、したがって、不活性ガスの無駄な消費を可及的に抑止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)に係る溶融金属成形装置の要部を簡略化して示す説明図である。
図1〜図3において、1は、図示せぬ適宜の溶融系ユニット用のベース部材上に固設された第1の保持プレート、2は、同じく図示せぬ溶融系ユニット用のベース部材上に固設されて、第1の保持プレート1と対向する第2の保持プレート、3は、その両端を第1の保持プレート1と第2の保持プレート2にそれぞれ固定され、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2を一体に連結する複数本の連結軸、4は、連結軸3に挿通案内されて前後進可能であるように配設され、第1の保持プレート1と第2の保持プレート2との間で後記するように前後進駆動される直動体、5は、第2の保持プレート2に搭載された金属材料押し込み用の電動サーボモータ、6は、電動サーボモータ5を駆動制御するモータドライバ、7は、溶融金属成形装置の全体制御を司るシステムコントローラであり、該システムコントローラ7は、図示せぬ各種センサからの計測情報や計時情報などを参照して、予め用意された各種プログラムに基づき、溶融金属成形装置の各部の動作を制御する。このシステムコントローラ7は、上記の電動サーボモータ5に対しては、電動サーボモータ5に付設された図示せぬエンコーダの出力、あるいは後記するロードセル13(圧力検出センサ)の出力を参照しつつ、直動体4を位置軸に沿った速度フィードバック制御で駆動させるように、あるいは直動体4を時間軸に沿った圧力フィードバック制御で駆動させるように、モータドライバ6を介して、速度フィードバック制御のドライブ指令あるいは圧力フィードバック制御のドライブ指令を与える。
8は、電動サーボモータ5の出力軸に固着された駆動小プーリ、9は、電動サーボモータ5の回転を、駆動小プーリ8および図示せぬタイミングベルトを介して伝達される被動プーリ、10は、ネジ軸11とナット体12を備え、回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、11は、第2の保持プレート2に回転可能に保持され、その端部に被動プーリ9を固着したネジ軸、12は、ネジ軸11に螺合されてネジ軸11の回転に伴って直線移動すると共に、直動体4に固着されたロードセル13にその端部が固着されたナット体である。電動サーボモータ5の回転は、駆動小プーリ8、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ9を介して、ネジ軸11に伝達され、ネジ軸11の回転方向に応じて、ナット体12と一体となって直動体4およびロードセル13が、前進駆動または後退駆動される。
前記の直動体4は、後記する溶融前の円柱状の金属材料29を、後記の加熱シリンダ14の後端の開口部から、加熱シリンダ14の内部に押し込み、また、加熱シリンダ14で溶融された金属材料(金属溶湯)29を加熱シリンダ14の先端側から、後記の射出スリーブ23へ給湯(落下供給)するためのもので、この直動体4には、後記の加熱シリンダ14の内周径よりも僅かに細い外径の押し込み部4aが設けられている。
14は、その後端側を第1の保持プレート1に固定された加熱シリンダ、15は、加熱シリンダ14の前端側に、加熱シリンダ14と一体に設けられた略「ヘ」字形の第1給湯管部材、16は、第1給湯管部材15と一体化されると共に、第1給湯管部材15の先端部を内蔵し、加熱シリンダ14から第1給湯管部材15を介して吐出(押し出し)される金属溶湯29を、後記する射出スリーブ23内に落下供給するための垂直管で構成される第2給湯管部材であり、第2給湯管部材16の上部には、ガス注入部16aが設けられている。なお、図1〜図3では図示を割愛してあるが、加熱シリンダ14および第1給湯管部材15および第2給湯管部材16の外周には、バンドヒータが巻装されている。
17は、完全な不活性ガスであるアルゴン(Ar)ガスを、大気圧を少し上回る程度に加圧して、制御バルブ18を介して、ガス注入部16aに供給するアルゴンガス供給装置、19は、システムコントローラ7からの指令に基づき、制御バルブ18を駆動制御するバルブドライバである。システムコントローラ7は、成形(鋳造)運転時には、制御バルブ18を常時開放させた状態として、アルゴンガス供給装置17から制御バルブ18を介して、アルゴンガスをガス注入部16aから第2給湯管部材16内に連続して送り込むように制御し、これにより、後記の射出スリーブ23内へもアルゴンガスが送り込まれるようになっている。
20は固定側金型、21は可動側金型であり、図示では割愛してあるが、固定側金型20は固定ダイプレートに搭載され、可動側金型21は前後進可能な可動ダイプレートに搭載されていて、可動側金型21は可動ダイプレートの前後進によって型締め(型閉じ・型締め)または型開きされるようになっていて、型締め完了状態では、固定側金型20と可動側金型21とによってキャビティ22が形づくられるようになっている。
23は、その端部を固定側金型20に固定された射出スリーブ、24は、第2給湯管部材16の先端開口(下部開口)と対向するように、射出スリーブ23の外周上部に穿設された給湯口(金属溶湯注入口)で、給湯口24周辺の射出スリーブ23の外周に第2給湯管部材16の先端が当接して、第2給湯管部材16の先端開口と給湯口24とは、隙間のないように連通している。
25は、金属溶湯29の射出・充填用の油圧シリンダ、26は、射出スリーブ23内を前後進可能な射出プランジャであり、ここでは、この射出プランジャ26は、図示を簡略する都合上、油圧シリンダ25のピストンロッドと一体化したものに描いてあるが、実際には、油圧シリンダ25のピストンロッドの先端に、射出プランジャ26のロッド部が連結・固定されるようになっている。なお、油圧シリンダ25は、システムコントローラ7によって、バルブドライバ27、油圧シリンダ制御バルブ28を介して制御され、射出プランジャ26を前進または後退させる。
なお、図1〜図3においては、符号29により、溶融前の円柱状の金属材料、あるいは半溶融状態の金属材料、あるいは溶融状態の金属材料(金属溶湯)、あるいは射出・充填後に固化した金属材料(鋳造品)を、総括的に示している。
次に、本実施形態の溶融金属成形装置の成形運転動作について、図1〜図3を用いて説明する。成形(鋳造)運転時には、先にも述べたように、アルゴンガス供給装置17からのアルゴンガスが、ガス注入部16aを通じて第2給湯管部材16内に連続して送り込まれている。
図1は、給湯工程の開始タイミングの様子を示しており、このとき、両金型20、21は型締め状態にあって、両金型20、21によってキャビティ22が形づくられており、直動体4の押し込み部4aの一部は、加熱シリンダ14内に入り込んだ状態で停止している。また、射出プランジャ26は、型締め工程の完了までは、図3に示すような給湯口24を塞ぐ位置におかれていて、型締め工程が完了すると、直ちに図1に示すような後退位置まで駆動されて、給湯工程の開始タイミングでは、射出プランジャ26は所定の後退位置におかれて、射出スリーブ23内への金属溶湯29の給湯が可能な状態とすると共に、第2給湯管部材16内に送り込まれたアルゴンガスを、給湯口24から射出スリーブ23内に流入させる状態としている。
型締め工程の完了を確認すると、システムコントローラ7は、直ちに、バルブドライバ27、油圧シリンダ制御バルブ28を介して油圧シリンダ25を駆動制御して、射出プランジャ26を、図1に示すような後退位置まで駆動させた後、停止させ、この射出プランジャ26の後退・停止を確認すると、システムコントローラ7は、給湯工程の開始タイミングに至ったと認知して、直ちに給湯工程を開始させる。この給湯工程では、システムコントローラ7は、モータドライバ6を介して、電動サーボモータ5を所定方向に高速で回転駆動し、これによって、ボールネジ機構10を介して直動体4が高速で前進駆動されて、直動体4の押し込み部4aが加熱シリンダ14内を所定ストロークだけ前進する。これにより、所定量の金属溶湯29が、第1給湯管部材15、第2給湯管部材16を通って、給湯口24から射出スリーブ23内に落下供給される(給湯される)。
所定量の金属溶湯29の給湯が完了したことを確認すると、システムコントローラ7は、直ちに、射出・充填工程を開始させる。すなわち、システムコントローラ7は、バルブドライバ27、油圧シリンダ制御バルブ28を介して油圧シリンダ25を駆動制御して、射出プランジャ26を所定条件にしたがって前進駆動することで、射出プランジャ26の低速前進による公知のガス抜きを行った後、射出プランジャ26の高速前進による金属溶湯29のキャビティ22内への射出・充填を行い、然る後、油圧シリンダ25により所定の増圧力を出力させて、キャビティ22内の金属材料に増圧力を付与する(図2の射出系ユニットは、射出・充填の完了状態ないしは増圧中の様子を示している)。
射出・充填/増圧工程が完了し、所定の冷却期間が経過したこと(キャビティ22内の金属材料29が固化したこと)を確認すると、システムコントローラ7は、型開き工程を開始させる。この型開き工程では、システムコントローラ7は、図示せぬ型開閉駆動源を駆動制御することで、可動側金型21を搭載した可動ダイプレートを型開き方向に移動させると共に、型開き動作の初期には、バルブドライバ27、油圧シリンダ制御バルブ28を介して油圧シリンダ25を駆動制御して、射出プランジャ26を僅かに前進させ、これにより、射出プランジャ26によって固化した金属材料29のビスケット部分29a(図2、図3)を射出スリーブ23から押し出す。このような型開きとビスケット押し出しの動作によって、図3に示すように、固化した金属材料29は固定側金型20側から引き剥がされて、可動側金型21にのみ被着された状態となる。ビスケット部分29aの押し出しが完了したことを確認すると、システムコントローラ7は、バルブドライバ27、油圧シリンダ制御バルブ28を介して油圧シリンダ25を駆動制御し、射出プランジャ26を所定量だけ後退させて、射出プランジャ26の先端側が給湯口26を塞いだ、図3に示すような状態に移行させ、次のサイクルの型締め工程の完了まで、射出プランジャ26に図3に示す状態を維持させる。
型開き工程が完了したことを確認すると、システムコントローラ7は、図示せぬ鋳造品突き出し用の駆動源および図示せぬ鋳造品取り出し用のロボットを駆動制御して、可動側金型21からの固化した金属材料(鋳造品)29の突き出しと、突き出された鋳造品29のロボットによるチャッキングとを同期して行わせ、ロボットによってチャックされた鋳造品29を、ロボットによってマシン(溶融金属成形装置)外に持ち運ばせる。
そして、次の成形(鋳造)サイクルの型締め(型閉じ・型締め)の開始タイミングに至ると、システムコントローラ7は、図示せぬ型開閉駆動源を駆動制御することで、可動側金型21を搭載した可動ダイプレートを型閉じ方向に移動させ、型閉じによって両金型20、21をタッチさせた後、両金型20、21に所定の型締め力を付与する型締め動作を実行させるようになっている。
なお、前記した給湯工程が完了した際に、次のショットのための給湯用の金属材料29が、加熱シリンダ14内に残存している場合には、直動体4(押し込み部4a)は現在位置を保持される。一方、給湯工程が完了した際に、加熱シリンダ14内に新たな円柱状の金属材料29を補給する必要があるときは、システムコントローラ7は、モータドライバ6を介して電動サーボモータ5を所定方向に回転駆動することで直動体4を後退させ、直動体4の押し込み部4aが、加熱シリンダ14から新たな円柱状の金属材料29の長さ分をわずかに超えて抜け出た状態となるように、直動体4(押し込み部4a)に所定の後退位置をとらせる。次に、図示せぬ予備加熱装置から予備加熱された所定長の円柱状の金属材料29が、システムコントローラ7からの指令によって、図示せぬ材料供給用ロボットにより取り出されて、この材料供給用ロボットに把持された円柱状の金属材料29が、加熱シリンダ14の後端の開口部と対向するように位置付けられる。続いて、システムコントローラ7からの指令により、図示せぬ材料供給用ロボットが円柱状の金属材料29の把持力を緩めて、金属材料29を押し込み可能な状態におき(このとき、金属材料29の位置決め精度は維持されるのは言うまでもない)、また、システムコントローラ7は、モータドライバ6を介して電動サーボモータ5を所定方向に回転させて、直動体4を前進させ、直動体4の押し込み部4aにより、円柱状の金属材料29を加熱シリンダ14の後端の開口部から加熱シリンダ14内に押し込む。そして、システムコントローラ7は、直動体4を所定量だけ前進させると、直動体4を停止させて、この状態で次の給湯工程まで待機させる。
以上のように、本実施形態では、両金型20、21が離型している間は、射出プランジャ26によって射出スリーブ23の給湯口24を塞ぐようにしているので、成形(鋳造)運転中に連続して、給湯口24に向けてアルゴンガスを送り込むようにしても、アルゴンガスが給湯口24から射出スリーブ23内に流入することを抑止、つまり、両金型20、21が離型している間に、アルゴンガスが射出スリーブ23を通って外気に排出されることを抑止することができ、したがって、アルゴンガスの無駄な消費を可及的に抑止できて、ランニングコストを大幅に低減させることができる。
本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置における、給湯工程の開始タイミングの要部メカニズムや、要部制御系を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置における、射出・充填の完了状態ないしは増圧中の要部メカニズムや、要部制御系を簡略化して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る溶融金属成形装置における、型開き完了状態の要部メカニズムや、要部制御系を簡略化して示す説明図である。 従来技術による溶融金属成形装置の要部構成を示す説明図である。 従来技術による溶融金属成形装置の要部構成を示す説明図である。
符号の説明
1 第1の保持プレート
2 第2の保持プレート
3 連結軸
4 直動体
4a 押し込み部
5 電動サーボモータ
6 モータドライバ
7 システムコントローラ
8 駆動小プーリ
9 被動プーリ
10 ボールネジ機構
11 ネジ軸
12 ナット体
13 ロードセル
14 加熱シリンダ
15 第1給湯管部材
16 第2給湯管部材
16a ガス注入部
17 アルゴンガス供給装置
18 制御バルブ
19 バルブドライバ
20 固定側金型
21 可動側金型
22 キャビティ
23 射出スリーブ
24 給湯口
25 油圧シリンダ
26 射出プランジャ
27 バルブドライバ
28 油圧シリンダ制御バルブ
29 金属材料

Claims (4)

  1. 射出スリーブに設けた給湯口から射出スリーブ内に金属溶湯を1ショット毎に供給し、前記射出スリーブ内の前記金属溶湯を射出プランジャによって金型内に射出・充填し、前記射出スリーブ内には前記給湯口を通して不活性ガスを送り込むようにした溶融金属成形装置であって、
    前記金型が離型している期間中は、前記射出プランジャに前記給湯口を塞ぐ状態をとらせるように制御するコントローラを備えたことを特徴とする溶融金属成形装置。
  2. 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
    前記不活性ガスはアルゴンガスであることを特徴とする溶融金属成形装置。
  3. 請求項1に記載の溶融金属成形装置において、
    前記射出スリーブ内に前記給湯口から前記金属溶湯を供給する給湯管部材を通じて、前記射出スリーブ内に前記不活性ガスを送り込むことを特徴とする溶融金属成形装置。
  4. 請求項3に記載の溶融金属成形装置において、
    成形運転中には、前記給湯管部材内には連続して前記不活性ガスを送り込むことを特徴とする溶融金属成形装置。
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