JP2008252799A - 圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性接着剤の不要な付着による不具合の発生が著しく少なく、圧電振動素子と素子接続用電極パッドの導通接続を確実に確保でき、各個の特性のバラツキが著しく小さい圧電デバイスを提供すること。
【解決手段】凹部が形成された容器体と、この凹部内底面に形成された素子接続用電極パッドと、励振用電極と容器体接続用電極とが設けられた圧電振動素子と、蓋体とにより構成され、素子接続用電極パッドに容器体接続用電極を導電性接着材で機械的且つ電気的に接続固着することにより凹部内に圧電振動素子が搭載された圧電デバイスであって、前記素子接続用電極パッドの素子接続側主面の辺縁部全周に、素子接続用電極パッドの素子接続側主面の中央を環状に囲繞するリング体が形成されている圧電デバイス。
【選択図】図1

Description

本発明は圧電振動子又は圧電発振器等の圧電デバイスに関する。
従来、圧電素板の表面に各種電極を形成した圧電振動素子を、容器体に形成した凹部内部に気密状態で搭載した圧電振動子や、この圧電振動素子と発振回路を内蔵した集積回路素子等とを同一の容器体内に搭載した形態である圧電発振器、あるいは、特定の周波数帯を分離する圧電フィルタ等の各種圧電デバイスが、電子部品の一つとして携帯用通信機器や電子計算機等の電子機器内に多用されている。
従来の圧電デバイスの一形態を、圧電デバイスの一つである圧電振動子を例として図5及び図6に示す。即ち、図5及び図6に示す圧電デバイスの一つである圧電振動子100に使用される圧電振動素子101は、平面視矩形で平板形状の圧電素板102の表裏主面の中央部に、圧電素板102を励振させるための励振用電極103と、圧電素板102の一短辺近傍に圧電振動素子101を収納する絶縁性の容器体104内に形成される素子接続用電極パッド105との接続をとるための一対の容器体接続用電極106と、表裏主面それぞれの励振用電極103と各容器体接続用電極106とを導通する引出電極107が設けられて構成される。
素子接続用電極パッド105は、容器体104内に形成した凹部108内底面の一短辺側面近傍に、容器体104の上面に形成されており、素子接続用電極パッド105は導配線(ビアホール等)により、容器体104の外部底面に形成された外部接続用電極端子111と導通されている。
前記したような各種電極が表面に形成された圧電振動素子101が、圧電振動素子101の主面が凹部108内の底面にほぼ平行な姿勢で、且つ容器体接続用電極106と素子搭載用電極パッド105が対向するように凹部108内に配置され、容器接続用電極106と素子接続用電極パッド105との間に塗布された導電性接着材109により、容器体104に導通固着している。尚、この導電性接着材109を加熱固化することにより、圧電振動素子101を容器体104内部において所望の姿勢で保持を行っている。
このような圧電振動素子101を凹部108内に搭載した容器体104に、この凹部108の開口部を囲繞する側壁部頂面上に金属製の蓋体110を、凹部108開口部を覆う形態で配置し、蓋体110と容器体104とを接合することで、凹部空間108内を気密封止した圧電振動子100が形成される(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。
又、圧電デバイスの一つである圧電発振器の形態(不図示)としては、容器体の凹部内底面に、搭載する集積回路素子の厚みより高さがある支持台を形成し、凹部内の底面上に少なくとも発振回路を内蔵した集積回路素子を搭載し、支持台上面に形成した素子接続用電極パッド上に圧電振動素子を搭載し気密封止された形態の圧電発振器(例えば、特許文献3を参照)や、その他様々な形態の圧電発振器がある(例えば、特許文献4又特許文献5を参照)。
特開2004−289470号公報 特開2005−198227号公報 特開2004−103627号公報 特開平8−78955号公報 特開2005−159574号公報
尚、先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を、本件出願時までに発見するに至らなかった。
しかし、圧電振動子や圧電発振器などの圧電デバイスの小型化が進むと、圧電デバイスに設ける各素子接続用電極パッドの素子接続側主面の面積を小さくしなければならず、且つ素子接続用電極パッドは一対で設けるので、隣り合う素子接続用電極パッド間の距離を狭くしなければならなくなる。その場合、圧電振動素子の接続固着に必要十分な量の導電性接着材を素子接続用電極パッド上に塗布した場合、その導電性接着材が素子接続用電極パッド上から凹部内底面上に流出してしまう虞がある。流出した導電性接着材は、搭載した圧電振動素子の表面に付着して圧電振動素子の振動特性に悪影響を与え、又、小型化のために近接して形成されている他の素子接続用電極パッドに接触して短絡するので、圧電デバイスとして不具合を生じる虞がある。
又、導電性接着材の量を接続固着が可能な最少量にした場合でも、導電性接着材上に圧電振動素子を配置したときに、圧電振動素子の自重又は圧電振動素子の配置の際の圧力で、導電性接着材が素子接続用電極パッド上から凹部内底面上に流出してしまう虞がある。
更に、素子接続用電極パッド上から流出する導電性接着剤の量の制御はできないので、流出する導電性接着剤の量が多くなった場合、圧電振動素子を確実に固着するための導電性接着剤が素子接続用電極パッド上に確保できず、落下時の衝撃等により圧電振動素子と素子接続用電極パッドの接続状態が不完全なり、最悪の場合、圧電振動素子が脱落する可能性がある。又、素子接続用電極パッド上から流出する導電性接着剤の量の差異により、圧電振動素子の搭載時の高さが圧電デバイスの各個で不均一になり、個々の圧電デバイスで諸特性にバラツキが生じてしまう。
よって、本発明の目的は、圧電デバイスの小型化が進んだ場合でも、圧電振動素子を素子接続用電極パッド上のみで、導電性接着剤で接続固着することができ、導電性接着剤の不要な付着による不具合の発生を防ぎ、更に圧電振動素子と素子接続用電極パッドの導通接続を確実に確保でき、圧電振動素子の搭載高さを均一にすることで各個の特性のバラツキが著しく小さい圧電デバイスを提供することにある。
本発明における圧電デバイスは、一方の主面に開口部を設けた凹部が形成された容器体と、この凹部内底面に形成された一対の素子接続用電極パッドと、表裏主面のそれぞれに励振用電極が設けられており、この励振用電極から表裏各主面の一辺縁部に延設された容器体接続用電極が形成されている圧電振動素子と、凹部の開口部を覆い、凹部内空間を気密に封止する蓋体とにより構成され、素子接続用電極パッドに容器体接続用電極を導電性接着材で機械的且つ電気的に接続固着することにより凹部内に圧電振動素子が搭載された圧電デバイスであって、前記素子接続用電極パッドの素子接続側主面の辺縁部全周に、素子接続用電極パッドの素子接続側主面の中央を環状に囲繞するリング体が形成されていることを特徴とする。
又、前記リング体の材質が酸化アルミニウムであることを特徴とする前記記載の圧電デバイスでもある。
本発明の圧電デバイスによって、圧電デバイスの小型化が進み、一個当たりの素子接続用電極パッドの素子接続側主面の面積を小さく、且つ隣接する他の素子接続用電極パッド間の距離を狭くなった場合でも、圧電振動素子の接続固着に必要十分な量の導電性接着材を素子接続用電極パッド上に塗布した場合、素子接続用電極パッドの素子接続側主面上に設けたリング体により、素子接続用電極パッド上に塗布した導電性接着剤が素子接続用電極パッドから凹部内底面上に流出するのを防ぐことができる。因って、流出した導電性接着材が、搭載した圧電振動素子の表面に付着して圧電振動素子の振動特性に悪影響を与えてしまったり、又、小型化のために近接して形成されている他の素子接続用電極パッドに接触して短絡してしまったりすることがなく、圧電デバイスとして不具合を生じない。
又、導電性接着材の量を接続固着が可能な最少量にした場合でも、導電性接着材上に圧電振動素子を配置したときに、圧電振動素子の自重又は圧電振動素子の配置の際の圧力で、導電性接着材が素子接続用電極パッド上から凹部内底面上に流出することを防ぐことができる。
更に、導電性接着剤が素子接続用電極パッド上から流出することがないので、圧電振動素子を確実に固着するための導電性接着剤量を素子接続用電極パッド上に確保でき、落下時の衝撃等により圧電振動素子と素子接続用電極パッドとの導通接続が不完全になることがなく、又、素子接続用電極パッド上にある導電性接着剤の量を一定にできるので、圧電振動素子の搭載時の高さが圧電デバイスの各個で均一にすることができる。従って、圧電振動素子が蓋体や容器体と接触することがないので、個々の圧電デバイスで諸特性のバラツキの発生を防ぐことができる。
よって、本発明は、圧電振動素子を素子接続用電極パッド上のみで、導電性接着剤で接続固着することができ、導電性接着剤の不要な付着による不具合の発生が著しく少なく、更に圧電振動素子と素子接続用電極パッドの導通接続を確実に確保でき、圧電振動素子の搭載高さを均一にすることで各個の特性のバラツキが著しく小さい圧電デバイスを提供する効果を奏する。
以下、本発明を添付した各図面に基づいて詳細に説明する。尚、各実施形態において、同一の構成要素には同一の符号を付す。又、各図では、説明を明りょうにするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。特に各構造部分における厚み寸法は誇張して図示している。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る圧電デバイスの一例を示す分解斜視図である。図2は、図1記載の圧電デバイスを組み立てた後、図1記載の仮想切断線A−A′で切断した場合の断面図である。図3は、図2記載の二点鎖線円B内の構造を拡大して示した部分断面図である。図1に図示する圧電デバイスの一例である圧電振動子10は、大略的に、容器体11と、圧電振動素子12、蓋体13とで構成されている。
図1から図3に示した圧電振動子10に搭載される圧電振動素子11は、人工水晶体よりATカットアングルで切り出され外形加工を施すことにより、平面視矩形で平板形状とした圧電素板12と、圧電素板12の表裏主面の中央部上に設けられる圧電素板12を励振させるための励振用電極13とで主に構成されている。又、圧電素板12の一方の短辺近傍には、圧電振動素子11を収納する絶縁性の容器体14の凹部18内底面に設けられた素子接続用電極パッド15との電気的な接続をとるための一対の容器体接続用電極16が設けられおり、表裏主面各々の励振用電極13と各容器体接続用電極16とは、引き出し電極17により接続導通されている。。
容器体14は、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料からなり、平面視矩形状の概略直方体の外形を有する。又、容器体14には、その一方の主面に開口部を有する凹部18が設けられており、凹部18内底面の一方の短辺近傍に、その短辺に沿って、圧電振動素子11に設けられた容器体接続用電極16と電気的に接続するための素子接続用電極パッド15が一対設けられている。更に、容器体14の他方の主面の4つの角部には、素子搭載用電極パッド15と電気的に接続したものを含む外部接続用電極端子21が設けられている。尚、この素子接続用電極パッド15の素子接続側主面の形状は四角形であり、素材には導電性が比較的高い金属が用いられる。
この素子接続用電極パッド15の素子接続側主面上には、素子接続用電極パッド15の素子接続側主面の辺縁部全周に、素子接続用電極パッド15の素子接続側主面の中央を環状に囲繞するリング体19が設けられている。ここで素子接続用電極パッド15の素子接続側主面と、圧電振動素子11の凹部18内底面に対向する主面に設けられている容器体接続用電極16との間隔は15μm〜30μm程度あり、そのリング体19の厚さは、素子接続用電極パッド15の素子接続側主面と容器体接続用電極16との間隔の1/3〜2/3程度の厚みとなるように形成されている。又、リング体19には酸化アルミニウムが用いられる。このリング体19は、容器体14のセラミック材料を積層し焼成する前に、素子接続用電極パッド15の形成後にスクリーン印刷等により形成される。
圧電振動素子11は、リング体19で囲繞された素子接続用電極パッド15の素子接続側主面上に塗布された導電性接着剤20に、圧電振動素子11の凹部18内底面に対向する主面に設けられている容器体接続用電極16を接合し、導電性接着剤20を加熱固化することで、圧電振動素子11の主面が凹部18内の底面とほぼ平行となる姿勢で凹部18内に搭載される。この加熱固化前の流動性を有する導電性接着剤20は、リング体19の作用により、素子接続用電極パッド15から凹部18内底面上に流出してしまう虞がなくなる。因って、導電性接着材20が、搭載した圧電振動素子11の表面に付着して圧電振動素子11の振動特性に悪影響を与えてしまったり、又、小型化のために近接して形成されている他の素子接続用電極パッド15に接触して短絡してしまったりすることがなく、圧電振動子10として不具合を生じない。
更に、リング体17を設けることで、圧電振動素子11の容器体接続用電極16と、素子接続用電極パッド15とその素子接続側主面上のリング体7との間における導電性接着剤20による接合面積が従来に比べ広くすることができ、圧電振動素子11に落下等の衝撃が加わったときに、圧電振動素子11と導電性接着材20との接合状態の悪化を招くことがなく、接着状態を安定した状態で圧電振動素子11を素子接続用電極パッド15上に保持することが可能となる。
このような形態で圧電振動素子11を凹部18内に搭載した容器体14において、この容器体14の開口部を囲繞する側壁部頂面上に、42アロイやコバール、リン青銅等から成る金属製の蓋体22を、凹部空間18の開口部を覆う形態で配置し、真空中又は不活性ガス中で蓋体22と容器体14とを接合することで、凹部空間18内を気密封止した圧電振動子10が構成される。
(第二の実施形態)
図4は、本発明の第二の実施形態に係る圧電デバイスの一例を示す断面図である。即ち、図4に示した圧電デバイスの一例である圧電発振器40は、大略的に、基板42と、第1の枠部43aと第2の枠体43bによりなる容器体41と、圧電振動素子46と、集積回路素子44及び蓋体45とにより構成されている。
容器体41は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成る平面視矩形状の基板42と、この基板42の表裏両主面それぞれに接合した、基板42の主面外周形状と同じ外周形状であり且つ基板42と同様のセラミック材料から成る第1の枠体43aと第2の枠体43bから成る。この容器体41は、基板42の一方の主面と第1の枠体43aの内面とで囲繞される凹部49内に圧電振動素子46を収容し、基板42の他方の主面と第2の枠体43bの内面とで囲繞される凹部50内に集積回路素子44を収容するためのものである。
又、容器体41の凹部49に収容される圧電振動素子46は、人工水晶体よりATカットアングルで切り出され外形加工を施すことにより平面視矩形で平板形状とした圧電素板52を主な構成体としており、圧電素板52の表裏主面の中央部上には、圧電素板52を励振させるための励振用電極53が設けられている。又、圧電素板52の一方の短辺近傍に素子接続用電極パッド47との電気的な接続をとるための一対の容器体接続用電極54と、表裏主面各々の励振用電極53と各容器体接続用電極54とを導通接続する引き出し電極55とを設けることで圧電振動素子46が構成されている。
更に、基板42の他方の主面に接合された第2の枠部43bの実装側頂面の四隅には外部接続端子56が被着形成されている。これら第2の枠部43bで囲繞された基板42の他方の主面には、矩形状に形成されたフリップチップ型の集積回路素子44が、導電性接着材57を介して基板42に接続されている。また、集積回路素子44と基板42間の接続部分は樹脂58で被覆保護されている。
集積回路素子44は、その回路形成面に、例えば、周囲の温度状態を検知する温度センサ素子と、圧電振動素子46の温度特性を補償する温度補償データを有し、この温度補償データに基づいて圧電振動素子46の振動特性を温度センサ素子からの温度データに応じて補正する温度補償回路と、この温度補償回路に接続されて所定の発振出力信号を生成する発振回路等が設けられている。この発振回路で生成された発振出力信号は、外部に出力された後、例えばクロック信号等の基準信号として利用されることとなる。ここで圧電振動素子46が接続した素子接続用電極パッド47と集積回路素子37の所定の端子とは、基板42の内に設けられた内部配線(不図示)により接続されている。
第1の枠体43aが接合されることで第1の枠体43aにより囲繞された基板42の一方の主面には、素子接続用電極パッド47が設けられており、この素子接続用電極パッド47上に導電性接着材48を介して圧電振動素子46が実装される。素子接続用電極パッド47は、凹部49内底面の一方の短辺近傍に、その短辺に沿って一対設けられている。この素子接続用電極パッド47の素子接続側主面の形状は四角形であり、素材には導電性が比較的高い金属が用いられる。
この素子接続用電極パッド47の素子接続側主面上には、素子接続用電極パッド47の素子接続側主面の辺縁部全周に、素子接続用電極パッド47の素子接続側主面の中央を環状に囲繞するリング体51が設けられている。ここで素子接続用電極パッド47の素子接続側主面と、圧電振動素子46の凹部49内底面に対向する主面に設けられている容器体接続用電極54との間隔は15μm〜30μm程度あり、そのリング体51の厚さは、素子接続用電極パッド47の素子接続側主面と容器体接続用電極54との間隔の1/3〜2/3程度の厚みとなるように形成されている。又、リング体51には酸化アルミニウムが用いられている。このリング体51は、容器体41のセラミック材料を積層し焼成する前に、素子接続用電極パッド47の形成と同時にスクリーン印刷等により形成される。
圧電振動素子46は、リング体51で囲繞された素子接続用電極パッド47の素子接続側主面上に塗布された導電性接着剤48に、圧電振動素子46の凹部49内底面に対向する主面に設けられている容器体接続用電極54を接合し、導電性接着剤48を加熱固化することで、所望の姿勢で凹部49内に搭載される。この加熱固化前の流動性を有する導電性接着剤48は、リング体51の作用により、素子接続用電極パッド47から凹部49内底面上に流出してしまう虞がなくなる。因って、導電性接着材48が、搭載した圧電振動素子46の表面に付着して圧電振動素子46の振動特性に悪影響を与えてしまったり、又、小型化のために近接して形成されている他の素子接続用電極パッド47に接触して短絡してしまったりすることがなく、圧電発振器40として不具合を生じない。
このようにリング体51を設けることで、圧電振動素子46の容器体接続用電極54と、素子接続用電極パッド47とその素子接続側主面上のリング体51との間における導電性接着剤48による接合面積が従来に比べ広くすることができ、圧電振動素子46に落下等の衝撃が加わったときに、圧電振動素子46と導電性接着材48との接合状態の悪化を招くことがなく、接着状態を安定した状態で圧電振動素子46を素子接続用電極パッド47上に保持することが可能となる。
このような形態で圧電振動素子46を凹部49内に、及び集積回路素子44を凹部50内に搭載した容器体41において、この容器体41の凹部49開口部を囲繞する第1の枠体43a頂面上に、42アロイやコバール、リン青銅等から成る金属製の蓋体45を、凹部49の開口部を覆う形態で配置し、真空中又は不活性ガス中で蓋体45と容器体41とを接合することで、凹部49内を気密封止した圧電発振器40が構成される。
尚、本発明は各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。前記各実施形態においては、素子接続用電極パッドの素子接続側主面の外周形状と同じ外周形状のリング体を開示しているが、リング体の形状は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、素子接続用電極パッドの素子接続側主面の四角い外周に内接する円形又は楕円形の外周形状を有するリング体としても構わない。この場合も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。又、リング体の材質についても、前記したような効果を奏するのであれば、酸化アルミニウム以外の素材を使用しても構わない。
又、前記各実施形態では、矩形平板状の圧電素板の一短辺のみに容器接続用電極を形成して固定端とし、他方の短辺側をどこにも接続していない自由端とした、所謂片持ち型の圧電振動素子搭載形態を開示したが、他に圧電素板の表裏主面に形成した励振用電極から、圧電素板の対向する二短辺近傍に1つずつ形成した一対の容器体接続用電極へ、表裏で異なる側の容器体接続用電極と引き出し電極で導通した形態の、所謂両持ち型の圧電振動素子を用いた場合においても、その両持ち型圧電振動素子の容器体接続用電極に対応した素子接続用電極パッドに本発明に係るリング体を設けることで、本発明における作用効果を奏することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係る圧電デバイスの一例を示した分解斜視図である。 図1記載の圧電デバイスを組み立てた後、図1記載の仮想切断線A−A′で切断した場合の断面図である。 図2記載の二点鎖線円B内の構造を拡大して示した部分断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る圧電デバイスの一例を示した断面図である。 従来の圧電デバイスの一実施形態を、圧電デバイスの一つである圧電振動子を例に示した断面図である。 図5記載の二点鎖線点線円C内の構造を拡大して示した部分断面図である。
符号の説明
10・・・圧電振動子(圧電デバイス)
11,46・・・圧電振動素子
12,52・・・圧電素板
13,53・・・励振用電極
14,41・・・容器体
15,47・・・素子接続用電極パッド
16,54・・・容器体接続用電極
17,55・・・引き出し電極
18,49,50・・・凹部
19,51・・・リング体
20,48,57・・・導電性接着剤
21,56・・・外部接続用電極端子
22,45・・・蓋体
40・・・圧電発振器(圧電デバイス)
42・・・基板
43a・・・第1の枠体
43b・・・第2の枠体
44・・・集積回路素子
58・・・樹脂

Claims (2)

  1. 一方の主面に開口部を設けた凹部が形成された容器体と、
    前記凹部内底面に形成された一対の素子接続用電極パッドと、
    表裏主面のそれぞれに励振用電極が設けられており、前記励振用電極から各主面の一辺縁部に延設された容器体接続用電極が設けられている圧電振動素子と、
    前記凹部の開口部を覆い前記凹部内空間を気密に封止する蓋体とにより構成され、
    前記素子接続用電極パッドに、前記容器体接続用電極を導電性接着材で機械的且つ電気的に接続固着することにより前記凹部内に圧電振動素子が搭載された圧電デバイスであって、
    前記素子接続用電極パッドの素子接続側主面の辺縁部全周に、前記素子接続用電極パッドの素子接続側主面の中央を環状に囲繞するリング体が形成されていることを特徴とする圧電デバイス。
  2. リング体の材質が酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の圧電デバイス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027003A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイス
JP2015039142A (ja) * 2013-08-19 2015-02-26 日本特殊陶業株式会社 パッケージ
CN110308655A (zh) * 2019-07-02 2019-10-08 西安交通大学 一种基于a3c算法的伺服***补偿方法

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