JP2008249020A - 一方向クラッチおよび一方向クラッチの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シェル外輪のハウジング内での滑りを有効に防止すると共に、製品コストを抑えた一方向クラッチを提供する。
【解決手段】一方向クラッチ11は、外径寸法が相対的に大きい第1の部分と、外径寸法が第1の部分より小さい第2の部分とを含む外径面13、軸方向に延びる複数のカム面が形成されている軌道面14を含む内径面、および軸方向端部に径方向内側に折り曲げられた端曲げ部17を含むシェル外輪12と、カム面の径方向内側の円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間に配置される総ころ形式のころ18と、ころ18を楔空間の径方向隙間が減少する方向に付勢する弾性部材としてのC形ばね19と、シェル外輪12の内径面に嵌まり込んで端曲げ部17に軸方向外側から保持される側板20とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、一方向クラッチに関し、特にプレス加工によって形成されたシェル外輪を備える一方向クラッチに関するものである。
一方向クラッチは、ハウジングに固定される外輪と、外輪と回転軸との間に形成される環状空間に配置される複数のころとを主に備える。外輪の内径面にはカム面が形成されており、外輪の内径面と回転軸との間の径方向の隙間は連続的に変化している。そして、回転軸が一方方向へ回転した場合、ころが空転して回転軸の回転を許容する。一方、回転軸が他方方向へ回転した場合、ころが狭小部に噛み合って回転軸の回転を阻止するという機能を有する。
しかし、外輪が嵌め合いのみによってハウジングに固定されている場合において、ロック時の伝達トルクが大きいと、外輪がハウジングの内部で滑り、回転軸の回転を確実に阻止できないという問題が生じる。
そこで、このような問題を解決した一方向クラッチが、例えば、特開2000−213566号公報(特許文献1)および特開2003−56601号公報(特許文献2)に記載されている。上記の各公報には、外輪の外径面に***部を、ハウジングの内径面に***部を受け入れる溝をそれぞれ形成し、***部と溝とを係合させることによって外輪がハウジングの内部で滑るのを防止することができると記載されている。
特開2000−213566号公報 特開2003−56601号公報
特開2000−213566号公報(特許文献1)では引き抜き加工によって、特開2003−56601号公報(特許文献2)ではブローチ加工によって、それぞれ外輪の外径面に***部を形成している。これらの加工方法は、作業工数および作業コストが非常に高いので、結果として製品コストの増大を招く。
そこで、この発明の目的は、シェル外輪のハウジング内での滑りを有効に防止すると共に、製品コストを抑えた一方向クラッチ、およびこのような一方向クラッチの製造方法を提供することである。
この発明に係る一方向クラッチは、外径寸法が相対的に大きい第1の部分と、外径寸法が第1の部分より小さい第2の部分とを含む外径面、軸方向に延びる複数のカム面が形成されている軌道面を含む内径面、および軸方向端部に径方向内側に折り曲げられた端曲げ部を含むシェル外輪と、カム面の径方向内側の円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間に配置される総ころ形式のころと、ころを楔空間の径方向隙間が減少する方向に付勢する弾性部材と、シェル外輪の内径面に嵌まり込んで端曲げ部に軸方向外側から保持される側板とを備える。
上記構成の一方向クラッチは、シェル外輪がハウジングに圧入されると共に、その外径面が廻り止め部として機能する。これにより、シェル外輪の耐クリープ力を大幅に向上することができる。また、シェル外輪の軸方向端部に側板を設けたことにより、シェル外輪の内部に配置される構成部品の軸方向への抜けを有効に防止することができる。さらに、このシェル外輪は、プレス加工によって製造可能であるので、製造工数および製造コストを大幅に削減することができる。なお、本明細書における「ハウジング」とは、内部に一方向クラッチを受け入れる空間を有するあらゆる部材を含むものとする。
好ましくは、シェル外輪は、内径面の端曲げ部に隣接する位置に側板を受け入れる側板案内面を有する。そして、軌道面の板厚をt、側板案内面の板厚をtとすると、0.6≦t/t≦0.8を満たす。これにより、側板が軌道面の方向に移動してころの回転を阻害するのを有効に防止することができる。
さらに好ましくは、端曲げ部の板厚をtとすると、0.6≦t/t≦0.8を満たす。これにより、側板案内面と端曲げ部との間に、端曲げ部の曲げの起点となる段差が形成される。
この発明に係る一方向クラッチの製造方法は、外径寸法が相対的に大きい第1の部分と、外径寸法が第1の部分より小さい第2の部分とを含む外径面、軸方向に延びる複数のカム面が形成されている軌道面を含む内径面、および軸方向端部に径方向内側に折り曲げられた端曲げ部を含むシェル外輪と、カム面の径方向内側の円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間に配置される総ころ形式のころと、ころを楔空間の径方向隙間が減少する方向に付勢する弾性部材と、シェル外輪の内径面に嵌まり込んで端曲げ部に軸方向外側から保持される側板とを備える一方向クラッチを製造する方法である。
具体的には、打ち抜き加工によって鋼板から円盤を得る工程と、絞り加工によって円盤をカップ状部材に成形すると共に、カップ状部材の外側壁に第1および第2の部分を、内側壁に深さ方向に延びるカム面をそれぞれ形成する工程と、打ち抜き加工によってカップ状部材の底壁を除去する工程と、端曲げ加工によってカップ状部材の開放側端部に端曲げ部を形成する工程と、シェル外輪にころ、弾性部材、および側板を組み込む工程とを含む。
上記の製造方法のように、廻り止め部を有するシェル外輪をプレス加工によって形成すれば、従来の引き抜き加工やブローチ加工と比較して製造工数および製造コストを大幅に削減することができる。その結果、低廉で耐クリープ力の優れた一方向クラッチを得ることができる。
この発明によれば、プレス加工によって廻り止め部を形成したので、製造コストを抑えることができる。その結果、低廉で耐クリープ力の優れた一方向クラッチを得ることができる。
図1〜図6を参照して、この発明の一実施形態に係る一方向クラッチ11を説明する。なお、図1は一方向クラッチ11を回転軸線と平行な平面で切断した断面図、図2は図1のII−IIにおける断面図、図3および図4はC形ばね19の形状を示す図、図5および図6は側板20の形状を示す図である。
まず、図1および図2を参照して、一方向クラッチ11は、シェル外輪12と、シェル外輪12の内径面に沿って配置される複数のころ18と、弾性部材としてのC形ばね19と、シェル外輪12の軸方向一方側端部に配置される側板20とを備える。なお、この実施形態における一方向クラッチ11は総ころ形式である。
シェル外輪12は、外径寸法が相対的に大きい第1の部分13aおよび外径寸法が第1の部分13aより小さい第2の部分13bを含む外径面と、ころ18と接触する軌道面14および側板20を受け入れる側板案内面15を含む内径面と、軌道面14に隣接する軸方向一方側端部から径方向内側に突出する鍔部16と、側板案内面15に隣接する軸方向他方側端部に端曲げ部17とを備える。
また、円周方向の一箇所にC形ばね19の一方側端部を受け入れる係合部12aが形成されている。なお、この実施形態における係合部12aは、端曲げ部17、側板案内面15、および軌道面14にかけてシェル外輪12を厚み方向に貫通している例を示したが、係合部12aは少なくとも軌道面14にのみ形成すればよい。具体的には、軌道面14の所定位置に係合部12aとなる貫通孔を設けてもよいし、軌道面14から側板案内面15にかけて軸方向に拡がる貫通孔を設けてもよい。
また、係合部12aは、シェル外輪12の内径面に設けられた不貫通凹部であってもよい。この場合も、少なくとも軌道面14にのみ形成すればよい。具体的には、不貫通凹部の凹み量を調整して、軌道面14の所定位置に凹み量が(t−t)以下で軸方向に延びる溝を、または軌道面14から側板案内面15にかけて凹み量が(t−t)以下で軸方向に延びる溝を、さらには軌道面14から端曲げ部17にかけて凹み量がt未満で軸方向に延びる溝を形成してもよい。なお、上記の各係合部は、いずれもプレス加工によって形成することができる。
シェル外輪12の外径面は、第1および第2の部分13a,13bを含む非円筒形状であって、ハウジング1の内径面に嵌合したときに、シェル外輪12がハウジング1の内部で滑るのを防止する廻り止め部として機能する。
なお、シェル外輪12の外径面は、非円筒形状であれば任意の形状を採用することができる。例えば、多角形状(六角形、八角形、十二角形等)や歯車形状等であってもよい。なお、この実施形態においては、後述する軌道面14の形状に対応した形状となっており、シェル外輪12の板厚は円周方向の全ての位置で略同一となっている。
軌道面14には、軸方向に延びる複数のカム面14aが形成されている。このカム面14aの径方向内側には、円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間が形成されている。この実施形態においては、反時計回り方向(図2中の矢印イの方向)に向かって径方向の隙間が増加(「拡大方向」という)し、時計回り方向(図2中の矢印ロの方向)に向かって径方向の隙間が減少している(「狭小方向」という)。そして、各楔空間には、ころ18が配置されている。
側板案内面15は、軌道面14に隣接する位置に設けられており、側板20の外径面を受け入れる。ここで、軌道面14および側板案内面15の内径寸法を同一とすれば、側板20が軌道面14の方向に移動してころ18の回転を阻害するおそれがある。そこで、軌道面14と側板案内面15との間に段差を設けて、側板20が軌道面14側に移動するのを防止している。
具体的には、軌道面14の位置におけるシェル外輪12の板厚をt、側板案内面15の位置におけるシェル外輪12の板厚をtとすると、0.6≦t/t≦0.8の範囲内でtを減じることによって、軌道面14と側板案内面15との間に段差を形成している(図9参照)。
鍔部16は、軌道面14に隣接するシェル外輪12の軸方向一方側端部に位置する円環形状の部分である。この鍔部16は、シェル外輪12の内部に収容される構成部品(例えば、「ころ18」、「C形ばね19」等を指す)の軸方向への抜けを防止する。
端曲げ部17は、側板案内面15に隣接するシェル外輪12の軸方向他方側端部に位置する部分である。この端曲げ部17は、側板20の外径面の角部を軸方向外側から保持して、側板20の軸方向外側への抜けを防止する。なお、端曲げ部17の位置におけるシェル外輪12の板厚をtとすると、0.6≦t/t≦0.8を満たすように、tを決定する(図9を参照)。これにより、側板案内面15と端曲げ部17の境界部分に段差が形成される。この段差は、端曲げ部17の曲げの起点となる。
図3および図4を参照して、C形ばね19は、円弧形状のC形部19aと、C形部19aの一方側および他方側端部にC形部19aと交差(この実施形態では「直交」)する方向に延びる係合突起19b,19cとを有する。
このC形ばね19は、一方向クラッチ11に挿通する回転軸2とシェル外輪12との間に形成される環状空間に弾性縮径された状態で配置される。そして、一方側端部の係合突起19bは係合部12aに係合し、他方側端部の係合突起19cは隣接するころ18の間の空間(PCDより外側の空間)に配置される。
図5および図6を参照して、側板20は円環形状の部材である。この側板20は、シェル外輪12の側板案内面15に嵌まり込んで、シェル外輪12の内部に収容される構成部品(例えば、「ころ18」、「C形ばね19」等を指す)の軸方向への抜けを防止する。
上記構成の一方向クラッチ11は、例えば、内径面に回転軸2を受け入れると共に、ハウジング1に圧入される。また、ハウジング1の内径面はシェル外輪12の外径面に対応する形状となっている。
そして、回転軸2の回転に伴ってころ18は自転運動すると共に楔空間内を移動する。回転軸2が一方方向(図2中の矢印イの方向)に回転するとき、ころ18は楔空間の拡大方向に移動し、空転する。すなわち、回転軸2の回転が許容される。一方、回転軸2が他方方向(図2中の矢印ロの方向)に回転するとき、ころ18は楔空間の狭小方向に移動し、シェル外輪12と回転軸2との間に噛み合う。すなわち、回転軸2の回転が阻止される。
ここで、シェル外輪12とハウジング1とは、嵌め合いによって固定されていると共に、非円筒形状の外径面13が廻り止め部として機能する。これにより、回転軸2がロックしたときの伝達トルクが大きくても、シェル外輪12がハウジング1の内部で滑るのを確実に防止することができる。この発明は、ハウジング1が樹脂等の比較的剛性の低い材料で形成されている場合に、特に有利な効果を奏する。
また、C形ばね19は、一方側端部が係合部12aに係合した状態で拡径しようとして(元の状態に復帰しようとして)、ころ18を狭小方向(図2中の矢印ロの方向)に付勢する。これにより、ころ18の遊度が小さくなるので、回転軸2の逆転を敏速に停止させることが可能となる。なお、弾性部材は、図3および図4に示すC形ばね19に限らず、ころ18を狭小方向に付勢可能なあらゆる形態を採用することができる。
また、シェル外輪12の軸方向一方側端部に鍔部16を、軸方向他方側端部に側板20をそれぞれ設けたことにより、ころ18やC形ばね19等の軸方向への抜けを防止することができる。さらに、側板案内面15の一方側に段差を設け、他方側に端曲げ部17を設けたことによって、シェル外輪12と側板20を強固に一体化することができる。
また、上記の実施形態では、回転軸2の反時計回り方向の回転のみを許容し、時計回り方向の回転を阻止した例を示したが、これに限ることなく、回転軸2の時計回り方向の回転のみを許容し、反時計回り方向の回転を阻止することもできる。この場合、楔空間の時計回り方向が拡大方向、反時計回り方向が狭小方向となるようにカム面14aを形成すればよい。
また、この一方向クラッチ11は、ハウジング1を駆動部材とし、回転軸2を拘束(非回転)しても動作させることができる。この場合、ハウジング1の回転に伴ってシェル外輪12も一体回転する。そして、シェル外輪12が一方方向(図2中の矢印イの方向)に回転するとき、ころ18は楔空間の狭小方向に移動し、シェル外輪12と回転軸2との間に噛み合う。すなわち、ハウジング1の回転が阻止される。一方、シェル外輪12が他方方向(図2中の矢印ロの方向)に回転するとき、ころ18は楔空間の拡大方向に移動し、空転する。すなわち、ハウジング1の回転が許容される。
次に、図7〜図14を参照して、この発明の一実施形態に係る一方向クラッチ11の製造方法を説明する。なお、図7は一方向クラッチ11の製造方法の主な工程を示すフロー図、図8〜図14は各工程におけるシェル外輪12の形状を示す図である。
まず、図7および図8を参照して、第1の工程では、打ち抜き加工によって鋼板から円盤21を得る(S11)。
次に、図7、図9、および図10を参照して、第2の工程では、絞り加工によって円盤21をカップ状部材22に成形すると共に、外径面13および軌道面14を所定の形状に成形する(S12)。具体的には、内径面の形状がシェル外輪12の外径面13に対応するダイス(図示省略)に円盤21を載置し、外径面の形状がシェル外輪12の軌道面14の形状に対応するポンチ(図示省略)によって絞り加工を行う。
なお、1度の絞り加工によってカップ状部材22を得てもよいし、複数回の絞り加工を経てカップ状部材22を形成してもよい。また、この工程において、カップ状部材22の開放側端部の内径面の板厚を減じて、側板案内面15および端曲げ部17を形成する。
次に、図7および図11を参照して、第3の工程では、打ち抜き加工によって鍔部16を残して、カップ状部材22の底壁22aを除去する(S13)。
次に、図7、図12、および図13を参照して、第4の工程では、カップ状部材22の円周上の一箇所に軸方向に延びる係合部12aを形成する(S14)。この実施形態においては、カップ状部材22の開放側端部に設けられている。
次に、図7および図14を参照して、第5の工程では、端曲げ部17に端曲げ加工を施して、カップ状部材22の開放側端部に所定の曲率を与える(S15)。端曲げ部17の先端の直径が小さすぎると、後述する第7の工程(S17)で側板20を組み込むことができない。一方、端曲げ部17の先端の直径が大きすぎると、側板20を安定して保持することができない。
次に、図7を参照して、第6の工程では、シェル外輪12に必要な機械的性質を得るために、カップ状部材22に熱処理を施す(S16)。熱処理としては、例えば、浸炭窒化処理や浸炭焼入れ処理を施す。これにより、表面は硬く、内部は軟らかく靭性の高い性質が得られる。さらに、上記の熱処理によって生じた残留応力や内部ひずみを低減し、靭性の向上や寸法を安定化させるために、上記の熱処理の後に焼戻を行う。
次に、図7および図1を参照して、第7の工程では、一方向クラッチ11の組立を行う(S17)。具体的には、図1に示すようにシェル外輪12の内部に複数のころ18およびC形ばね19を組み込む。さらに、端曲げ部17を弾性変形させながら側板20をかち込む。
上記の各工程を経て、図1および図2に示したような一方向クラッチ11を得ることができる。このように、プレス加工によってシェル外輪12の外径面14に廻り止め部を形成すれば、従来の引き抜き加工やブローチ加工等によって外輪に廻り止め加工を施す場合と比較して、作業工数および作業コストを削減することができる。その結果、低廉な一方向クラッチ11を得ることができる。
なお、図7に示した製造工程は、一方向クラッチ11の製造方法の一部であって、さらに工程を追加してもよいし、各工程をさらに細分化してもよい。また、一部の工程については順序を相互に入れ替えることもできる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、一方向クラッチに有利に利用される。
この発明の一実施形態に係る一方向クラッチを回転軸線に平行な平面で切断した断面図である。 図1のII−IIにおける断面図である。 C形ばねを径方向から見た図である。 C形ばねを軸方向から見た図である。 側板を軸方向から見た図である。 図5のVI−VIにおける断面図である。 この発明の一実施形態に係る一方向クラッチの製造方法の主な工程を示すフロー図である。 図7の第1の工程で得られた円盤の形状を示す図である。 図7の第2の工程で得られたカップ状部材を回転軸線に平行な平面で切断した断面図である。 図9のX−Xにおける断面図である。 図7の第3の工程終了後のカップ状部材の形状を示す断面図である。 シェル外輪に係合部を形成した状態を示す図である。 図12の矢印XIIIの方向から見た矢視図である。 図8の第6の工程終了後のカップ状部材の形状を示す断面図である。
符号の説明
1 ハウジング、2 回転軸、11 一方向クラッチ、12 シェル外輪、12a 係合部、13 外径面、13a 第1の部分、13b 第2の部分、14 軌道面、14a カム面、15 側板案内面、16 鍔部、17 端曲げ部、18 ころ、19 C形ばね、19a C形部、19b,19c 係合突起、20 側板、21 円盤、22 カップ状部材、22a 底壁。

Claims (4)

  1. 外径寸法が相対的に大きい第1の部分と、外径寸法が前記第1の部分より小さい第2の部分とを含む外径面、
    軸方向に延びる複数のカム面が形成されている軌道面を含む内径面、および
    軸方向端部に径方向内側に折り曲げられた端曲げ部を含むシェル外輪と、
    前記カム面の径方向内側の円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間に配置される総ころ形式のころと、
    前記ころを前記楔空間の径方向隙間が減少する方向に付勢する弾性部材と、
    前記シェル外輪の内径面に嵌まり込んで前記端曲げ部に軸方向外側から保持される側板とを備える、一方向クラッチ。
  2. 前記シェル外輪は、内径面の前記端曲げ部に隣接する位置に前記側板を受け入れる側板案内面を有し、
    前記軌道面の板厚をt、前記側板案内面の板厚をtとすると、
    0.6≦t/t≦0.8を満たす、請求項1に記載の一方向クラッチ。
  3. 端曲げ部の板厚をtとすると、0.6≦t/t≦0.8を満たす、請求項2に記載の一方向クラッチ。
  4. 外径寸法が相対的に大きい第1の部分と、外径寸法が前記第1の部分より小さい第2の部分とを含む外径面、軸方向に延びる複数のカム面が形成されている軌道面を含む内径面、および軸方向端部に径方向内側に折り曲げられた端曲げ部を含むシェル外輪と、前記カム面の径方向内側の円周方向一方側と他方側とで径方向の隙間が異なる楔空間に配置される総ころ形式のころと、前記ころを前記楔空間の径方向隙間が減少する方向に付勢する弾性部材と、シェル外輪の内径面に嵌まり込んで端曲げ部に軸方向外側から保持される側板とを備える一方向クラッチの製造方法であって、
    打ち抜き加工によって鋼板から円盤を得る工程と、
    絞り加工によって前記円盤をカップ状部材に成形すると共に、前記カップ状部材の外側壁に前記第1および第2の部分を、内側壁に深さ方向に延びる前記カム面をそれぞれ形成する工程と、
    打ち抜き加工によって前記カップ状部材の底壁を除去する工程と、
    端曲げ加工によって前記カップ状部材の開放側端部に前記端曲げ部を形成する工程と、
    前記シェル外輪に前記ころ、前記弾性部材、および前記側板を組み込む工程とを含む、一方向クラッチの製造方法。
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