JP2008246054A - 浴槽装置、治療用浴槽装置、入浴水および治療用入浴水 - Google Patents

浴槽装置、治療用浴槽装置、入浴水および治療用入浴水 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚から僅かしか吸収されなかった炭酸ガスや薬効成分により、各種疾病に対する治療効果や健康維持効果を得る。
【解決手段】ナノサイズの炭酸ガスや空気などのナノバブルや、ナノサイズ薬効成分を含有させた浴槽水を作製して浴槽10内に導入させ、これに入浴することにより、人体の皮膚から吸収させて、毛細血管に取り込ませ、全身に巡らせる。ナノバブルは、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25と気液せん断部26とを備えたナノバブル発生機20を用いて発生させる。また、ナノサイズ薬効成分は、薬効成分槽31と、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35と液体せん断部36とニードルバルブ33を備えたナノ液体発生機30を用いて発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入浴により各種疾病を治療したり健康を維持するための浴槽装置およびこれを用いた入浴方法に関し、特に、気体としての炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブル、液体としてのナノサイズ薬効成分などを効率的に発生させ、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を浴槽水に含有させて入浴することにより、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込ませ、全身を巡らせることにより、各種疾病に対する治療効果を得たり健康を維持したりすることが可能な浴槽装置、これを用いた治療用浴槽装置、これらに用いる入浴水およびこれを用いた治療用入浴水に関する。
従来から、炭酸ガスと薬効成分は、各種疾病の治療や健康維持、即ち、医療や健康分野に使用されてきている。例えば、炭酸泉は、血流量を増加させるという医学的な知見があり、炭酸ガスや薬効成分が浴槽水に含まれていると、皮膚から吸収されて血流量が増加することは、欧州、特にドイツでは従来から知られている。炭酸泉に代表される炭酸ガスを約1000ppm含有している温泉は、欧州、特にドイツに存在し、古くから各種医学的治療や健康維持に炭酸泉として活用されてきている。また、薬効成分は、病院や薬局から、医師の処方箋の下、医薬品として患者に提供されている。さらに、薬用成分の皮膚からの吸収が僅かではあるものの、従来から、生薬を利用した治療法や健康法が存在している。例えば、生薬として、キハダやニワトコを患部に湿布して薬用成分を吸収させたり、ジオウを打撲箇所に塗って治療したり、ヨモギやユキノシタを患部に塗って治療していた。さらに、各種治療や健康維持に対して、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピ、人参などを風呂に入れて、血行を促進させることも行われていた。
日本では、血液の流れが悪くなる糖尿病患者が約800万人とも言われており、糖尿病による合併症から腎臓における人工透析へ発展したり、足の末端付近における血流悪化を原因とする壊疽による足の切断などという事例もある。そこで、血流量を増加可能な炭酸泉に入浴することは、血流が悪化した場合の改善策として有効であると考えられる。
しかしながら、日本においては、炭酸ガスを約1000ppm含有している温泉が存在しないことから、あらゆる疾病に対応して医学的治療が可能な温泉は存在しない。よって、MRC・ホームプロダクツ株式会社により、人工的に1000ppm以上の高濃度な炭酸ガスを含む浴槽水(人工炭酸泉)を製造する浴槽水製造装置が開発されている。この浴槽水製造装置は、水を通さずに気体のみを通過させる半透膜や多層複合中空糸膜を用いて炭酸ガスを浴槽水に溶け込ませる装置である。
ところで、このナノバブル技術は、健康面での利用やエステへの利用など、各方面から注目を浴びている。
このナノバブルの利用方法および装置が、洗浄処理に関して、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている従来技術は、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成および静電分極の実現による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用したものである。より具体的には、特許文献1には、それらが相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、および殺菌機能によって、各種物体を高機能、かつ、低環境負荷により洗浄して、汚濁水の浄化を行うことができることが開示されている。
また、他の従来技術として、例えば特許文献2には、汚水処理に関して、ナノ気泡の生成方法が開示されている。この特許文献2に開示されている従来技術は、液体中において、(1)液体の一部を分解ガス化する工程、(2)液体中において超音波を印加する工程、または(3)液体の一部を分解ガス化する工程と超音波を印加する工程により構成されている。
さらに他の従来技術として、例えば特許文献3には、オゾンマイクロバブルを利用する廃液の処理装置が開示されている。この特許文献3には、マイクロバブル発生装置に対して、オゾン発生装置により生成されたオゾンガスと処理槽の下部から抜き出された廃液を加圧ポンプを介して供給し、さらに、生成されたオゾンマイクロバブルをガス吹き出しパイプの開口部より処理槽内の廃液中に通気することが開示されている。
さらに、他の従来技術として、例えば特許文献4には、二酸化炭素によるマイクロバブルの応用方法が開示されている。この特許文献4に開示されている従来技術は、マイクロバブル発生装置の吸入空気取り入れ系統に、炭酸ガス容器と減圧弁を配して、ある条件の圧力と流量により炭酸ガスを供給することにより、炭酸ガスの溶解効率が理論量の100%に近くなり、使用ガス量が従来に比べて極端に少なくなるために経済的であり、装置サイズもコンパクトであることが開示されている。
非特許文献1には、IGF―1(Insulin like growth factor−1)は、血糖を調節するインスリンと類似したシグナルを細胞に伝達し、血糖を低下させ、糖尿病の治療に重要であるが、その他にも、蛋白質分解抑制、血圧低下、心機能の改善、高脂血症の改善、認知機能の上昇、抗うつ作用、アルツハイマー病予防、美肌効果、育毛作用、創傷治癒の促進、抗炎症作用、ナチュラルキラー細胞の活性化による免疫機能活性化作用などを有すると記載されている。
特開2004−121962号公報 特開2003−334548号公報 特開2004−321959号公報 特開2006−320675号公報 日本工業出版、クリーンテクノロジー2007年1月号、名古屋市立大学医学部岡嶋研二教授による『マイクロバブルの医療への応用と可能性』 17ページ
しかしながら、上記従来のMRC・ホームプロダクツ株式会社製の浴槽水製造装置では、炭酸ガスが炭酸ガスマイクロナノバブルや炭酸ガスナノバブルとして用いられていないため、皮膚からの吸収が極僅かであって、炭酸ガスによる健康維持・増進効果や各種治療効果が低いものと考えられる。
また、人の足の血流が悪化した場合の従来の改善方法として、マイクロナノバブルを発生させて浴槽水に含有させ、入浴することにより血流量を増加させるシステムが考えられるが、その血流量増加効果を発揮させるためには、旋回流方式のマイクロナノバブル発生機を多数設置する必要がある。具体的事例としては、この血流量増加効果を発揮させるために、旋回流方式のマイクロナノバブル発生機を10台設置した実験事例がある。この旋回流方式では、マイクロナノバブル発生機が10台も必要であるので、浴槽スペースに問題があることに加えて、浴槽の大幅なコストアップにもつながり、現実的なものではないシステムである。
さらに、上記特許文献1〜4では、洗浄処理や汚水処理に関するものであって、治療や健康のための浴槽装置および入浴方法に関するものではなく、これらの従来技術には、以下のような問題がある。
上記特許文献1〜4には、薬効成分をナノサイズ化して皮膚から吸収させ、毛細血管に導入し、全身に薬効成分を巡らせて薬効成分の薬理作用を発揮させることは開示されていない。また、薬効成分をナノサイズ化するために、薬効成分槽と、マイクロ液体発生部を有する液液混合循環ポンプと液体せん断部とニードルバルブとを備えたナノ液体発生機と、ナノ液体吐出部を用いて、ナノサイズ薬効成分を製造することは開示されていない。
また、上記特許文献1〜4には、吐出圧が高く、炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分を含有させた浴槽水を製造して浴槽に導入し、人が入浴することにより、人体の皮膚からナノサイズ炭酸ガスとナノサイズ薬効成分を吸収させて、毛細血管に導入し、ナノサイズ炭酸ガスが有する血液量増加作用と、ナノサイズ薬効成分が有する薬理作用を活用して各種疾病を治療することは開示されていない。
さらに、上記特許文献1〜4には、治療に対する相乗効果を得るために、液化炭酸ガスボンベから発生する炭酸ガスを炭酸ガスナノバブル化させ、皮膚からから吸収させて血液量を増加させる系統と、薬効成分をナノサイズ化させ、薬効成分の薬理作用を発揮させる系統とを組み合わせて治療用浴槽装置を構成することは開示されていない。
さらに、上記特許文献1〜4には、各種疾病に対する各種薬効成分を単独または組み合わせてナノサイズ化させ、血流量を増加させながら人体全身から吸収させ、毛細血管を通じて全身に巡らせて、各種疾病の治療を効果的に実施することは開示されていない。
以上のように、従来の薬物を利用した治療方法は、服用や注射などの方法が一般的であった。しかしながら、薬物を服用した場合に、薬物は、消化器、腎臓および肝臓により一部が分解され、薬物の全量が作用部位まで到達しないという問題があった。また、薬物を服用した場合、薬物が作用部位まで到達するまでに長い時間を要するという問題があった。さらに、人口の高齢化の進展ととに、患者の高齢化も進み、患者の血液の流れが悪くなって、薬物を服用したり注射しても、作用部位になかなか到達しないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、より簡単な構成で、皮膚から僅かしか吸収されなかった炭酸ガスや薬効成分を、ナノバブル発生機やナノ液体発生機により炭酸ガスナノバブルやナノサイズ薬効成分として発生させて浴槽水に含有させて、入浴することにより、ナノバブルやナノサイズ薬効成分を効率よく皮膚から吸収させ、それらを毛細血管に取り込ませて、ナノバブルやナノサイズ薬効成分を血液と共に全身を巡らせて、各種疾病に対する治療効果および健康維持効果を得ることができる浴槽装置、これを用いた治療用浴槽装置、これらに用いる入浴水およびこれを用いた治療用入浴水を提供することを目的とする。
本発明の浴槽装置は、浴槽からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて該浴槽に循環させるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる高速旋回部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる高速旋回部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル/マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプと、該気液/液液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体をせん断してナノバブルまたはナノ液体を発生させる気液/液液せん断部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル/マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプと、該気液/液液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルまたはナノ液体を発生させる高速旋回部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置における気体は、外部からニードルバルブを介して前記マイクロバブル発生部に供給される。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置におけるナノバブルは、炭酸ガスナノバブルおよび空気ナノバブルの少なくとも一方である。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置における気体として、液化炭酸ガスボンベから減圧弁およびニードルバルブを介して炭酸ガスを前記マイクロバブル発生部に供給する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置における気体として、バルブを介して空気を前記マイクロバブル発生部に供給する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記ナノバブルが供給されるナノバブル吐出部が前記浴槽内に複数設けられ、該複数のナノバブル吐出部にそれぞれ、互いに独立して開度が制御可能とされるバルブがそれぞれ設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置における高速旋回部が浴槽内に複数設けられ、該複数の高速旋回部にそれぞれ、互いに独立して開度が制御可能とされるバルブがそれぞれ設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記浴槽内に溶存炭酸ガス計が設置され、該溶存炭酸ガス計の信号出力端に溶存炭素ガス調節計の信号入力端が電気的に接続され、該溶存炭素ガス調節計の信号出力端が、炭酸ガスが供給されるニードルバルブの制御端に電気的に接続されており、該溶存炭酸ガス計により計測された浴槽水内の溶存炭酸ガス濃度に応じて、該溶存炭酸ガス調節計によって該ニードルバルブの開度が制御されて、該ニードルバルブから前記マイクロバブル発生部に導入される炭酸ガス量が所定値に調整される。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記薬効成分液が貯留された薬効成分槽と、該薬効成分槽から薬効成分液を吸引して前記マイクロ液体発生部に供給可能とする薬効成分槽ポンプとを更に有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記薬効成分槽ポンプと前記マイクロ液体発生部との間に、前記薬効成分液の液量を開度により制御可能とするニードルバルブを更に有する。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記薬効成分槽に生薬が充填されて、生薬から抽出された薬効成分が入浴水に混合されて利用される。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置における生薬として、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピおよび人参のうち、いずれか一つの生薬が選定されているか、または二種類以上が組み合わせられて選定されて、前記薬効成分槽に充填されている。
さらに、好ましくは、本発明の浴槽装置において、前記薬効成分槽にヒーター、温度計および該温度計に電気的に接続される温度調節計が設置され、該ヒーターに該温度調節計が制御可能に電気的に接続されて、該温度計により計測された該薬効成分槽内の温度に応じて、該温度調節計によって、該薬効成分槽内の温度が該ヒーターにより所定温度に制御調節される。
本発明の治療用浴槽装置は、本発明の上記浴槽装置を各種疾病の治療に用いるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の入浴水は、ナノバブルおよびナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を水に含有させたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の入浴水におけるナノバブルは、炭酸ガスナノバブルおよび空気ナノバブルのうちの少なくとも一方である。
さらに、好ましくは、本発明の入浴水におけるナノバブルを、マイクロバブルをせん断して発生させるかまたは、該マイクロバブルを高速旋回させてせん断・粉砕することにより発生させて含有させている。
さらに、好ましくは、本発明の入浴水におけるナノサイズ薬効成分を、マイクロサイズ薬効成分を発生させてせん断させることにより発生させて含有させている。
さらに、好ましくは、本発明の入浴水において、前記水が浴槽水であり、前記ナノバブルが炭酸ガスナノバブルであって、該浴槽水に前記炭酸ガスナノバブルおよび前記ナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽内に循環させている。
さらに、好ましくは、本発明の入浴水において、前記浴槽内の浴槽水の炭酸ガス濃度に基づいて、該炭酸ガス濃度が所定値になるように前記炭酸ガスナノバブルの発生量が制御されて浴槽内に循環させている。
本発明の治療用入浴水は、炭酸ガスナノバブルおよびナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を浴槽水に含有させたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の治療用入浴水において、前記炭酸ガスナノバブルおよび前記ナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込み、該炭酸ガスナノバブルにより血流量およびインスリン様因子を増加させること、および、該ナノサイズ薬効成分を全身に巡らせて薬理効果を発揮させることのうちの少なくともいずれかの効用を有する。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本願発明者らは、(1)マイクロナノバブルと比較して、ナノバブルの方が、浴槽水の中で長く持続するため、人体に対する温熱作用や人体に対する洗浄作用が優れていることを見出した。炭酸ガスは、従来から、血流量増加作用や血行促進作用を有していることが知られているが、皮膚から吸収される量が極僅かであった。
また、(2)本願発明者らは、炭酸ガスナノバブルの皮膚からの吸収量が多いことから、炭酸ガスナノバブルと各種薬効成分とを皮膚から吸収可能であることを見出した。生薬から抽出された薬効成分は、従来から用いられているが、皮膚から吸収される量が極僅かであった。
さらに、(3)本願発明者らは、炭酸ガスナノバブルの皮膚からの吸収に合わせて、各種ナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて、各種疾病の治療に活用可能であることを見出した。従来から認知されている炭酸ガスの血流量増加作用や血行促進作用を炭酸ガスナノバブルとして皮膚から吸収させ、また、従来から認知されている各種薬効成分と薬用植物である生薬(薬学の分野では薬用植物を生薬と言う)から薬効成分を溶出させてナノサイズ薬効成分として皮膚から吸収させることにより、各種疾病の治療や健康維持の期待が大きい。
以上の知見から、本願発明者らは、本願発明を創作するに至ったものである。
本発明にあっては、(1)ナノサイズの炭酸ガスや空気などのナノバブル、およびナノサイズ薬効成分を含有させた浴槽水を作製して浴槽に導入し、これに入浴することにより、人体の皮膚から各薬効成分を吸収させて、毛細血管に取り込ませ、全身に巡らせることによって、従来とは異なる量の炭酸ガスナノバブルや、各種治療目的に応じた薬効成分を血液と共に全身を巡らせることが可能となる。また、従来のように消化器、腎臓および肝臓において薬効成分が分解されることなく、ナノサイズ薬効成分の薬理作用を有効に人体に作用させることが可能となる。さらに、全身に薬効成分の薬理作用を発揮させることが可能となる。これにより、特に、炭酸ガスナノバブルが有する血流量増加作用や血行促進作用、およびナノサイズ薬効成分の薬理効果を医療や健康維持にに活用して、各種疾病に治療・予防効果や健康維持効果を期待することが可能となる。なお、各種疾病とは、例えば、中枢神経疾患、心血管系疾患、代謝異常疾患、消化器疾患、運動器疾患や皮膚科領域疾患などが挙げられる。中枢神経疾患の代表としては、アルツハイマー病や認知症などが挙げられる。また、心血管系疾患としては、慢性心不全、高血圧、脳梗塞や心筋梗塞等が挙げられる。さらに、代謝異常疾患としては、糖尿病、肥満や高脂血症等が挙げられる。さらに、消化器疾患としては、胃潰瘍や肝機能低下症等が挙げられる。さらに、運動器疾患としては、関節リウマチや関節炎等が挙げられる。さらに、皮膚科領域疾患としては、皮膚老化や脱毛などが挙げられる。
(2)ナノサイズ薬効成分は、薬効成分槽と、マイクロ液体発生部を有する液液混合循環ポンプと液体せん断部とニードルバルブを備えたナノ液体発生機を用いて発生させる。ここで、液液混合循環ポンプとは、2種類の液体を混合循環させるポンプのことである。
(3)炭酸ガスや空気などのナノバブルは、マイクロバブル発生部を有する気液混合循環ポンプと気液せん断部とを備えたナノバブル発生機を用いて発生させる。または、マイクロバブル発生部を有する気液混合循環ポンプを備えたマイクロバブル発生機と、マイクロバブルをせん断・粉砕する超高速旋回部を活用して発生させる。ここで、気液混合循環ポンプとは、気体と液体を混合循環させるポンプのことである。
(4)浴槽装置は、浴槽内において、吐出圧が高い炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブルなどのナノバブルとナノサイズ薬効成分含有浴槽水を発生させて、浴槽に導入し、これに人が入浴することにより、人体の皮膚からナノバブルとナノサイズ薬効成分を吸収させて、毛細血管に導入させ、ナノバブルが有する血液量増加作用とナノサイズ薬効成分が有する薬理作用を活用して、各種疾病を治療または予防する。この浴槽装置は、液化炭酸ガスボンベから発生する炭酸ガスを、炭酸ガスナノバブル化させて皮膚からから吸収させることにより血液量を増加させる系統と、薬効成分をナノサイズ化させて薬効成分の薬理作用を発揮させる系統とを組み合わせて、治療に対する相乗効果が得られるように構成することが可能である。
例えば、炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分が含有されている浴槽に入浴すると、皮膚から炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分が吸収されて、それらが毛細血管に取り込まれ、全身を巡るため、炭酸ガスナノバブルにより人体の血流量が増加されると共に、また、知覚神経が刺激されてインスリン様成長因子-1(IGF―1 Insulin like growth factor−1)が増加して、各種血液に関係する疾病の治療に有効となる。IGF―1 (Insulin like growth factor−1)が増加すると、各種疾病に有効であるという情報は、最近の医学界では浸透してきている。
IGF―1は、例えば非特許文献1において、「IGF―1は、血糖を調節するインスリンと類似したシグナルを細胞に伝達し、血糖を低下させ、糖尿病の軽減に重要であるが、その他にも、蛋白質分解抑制、血圧低下、心機能の改善、高脂血症の改善、認知機能の上昇、抗うつ作用、アルツハイマー病予防、美肌効果、育毛作用、創傷治癒の促進、抗炎症作用、ナチュラルキラー細胞の活性化による免疫機能活性化作用などを有する。」と定義されている。
IGF―1の作用として、例えば中枢神経系については、抗うつ効果、認知機能向上、アルツハイマー病の改善などが挙げられる。また、心血管系については、強心効果、血圧低下、動脈硬化抑制などが挙げられる。さらに、代謝系については、糖尿病改善、インスリン抵抗性改善などが挙げられる。さらに、消化器系については、胃潰瘍抑制、肝機能亢進などが挙げられる。さらに、血液および免疫系については、赤血球産生促進、免疫機能活性化などが挙げられる。さらに、泌尿生殖器系については、生殖機能活性化などが挙げられる。さらに、筋骨格系については、筋肉量増加、骨密度上昇などが挙げられる。さらに、皮膚および毛髪については、しわやたるみの改善、育毛促進などが挙げられる。上記情報は、06年8月のマイクロバブルに関する講演会において、名古屋市大医学部の岡嶋教授によって、マイクロバブルの効果として説明されたものである。但し、その時点では、ナノバブルを多量に発生させることができる『炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分』についての情報は全く含まれていなかった。さらに、上記非特許文献1においても、炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分の組み合わせによる血流量増加作用と各種疾病に対する治療や予防に関する記載は全くなかった。
なお、本願発明において、マイクロバブルとは、その発生時において、10μm〜数十μmの気泡径を有する気泡(マイクロバブルは、発生後に収縮運動によりマイクロナノバブルに変化する。)である。また、マイクロナノバブルとは、10μmから数百nm前後の直径を有する気泡である。さらに、ナノバブルとは、数百nm以下の直径を有する気泡と定義する。これは、徳山工専の大成先生によって定義されたものである。
以上により、本発明によれば、炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブルなどのナノバブル、および生薬などの薬効成分をナノサイズ化したナノサイズ薬効成分を発生させて、それらを浴槽水に含有させ、これに入浴することにより、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取りこみ、全身に巡らせて、各種疾病の治療効果や予防効果を得ることができる。
例えば、炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブルにより血流量を増加させて人体の血の流れを良くすることができる。さらに、炭酸ガスナノバブルにより血流量を増加させて人体の血の流れを良くしながら、各種疾病に効果があるインスリン様因子を増加させることができる。さらに、薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込むことによって、作用部位に薬効成分を効果的に作用させることができる。
また、薬効成分は、服用する場合には消化器、肝臓および腎臓において薬効成分の一部が分解されるが、皮膚から吸収させる場合には薬効成分が分解されず、少ない薬効成分量により効果を発揮させることができる。さらに、入浴することは、患者にとっては、日常からの行動であるため、殆ど抵抗感がない治療法、予防法として用いることができる。
気液せん断部を有するナノバブル発生機を用いて、マイクロバブルを発生させてせん断することにより、炭酸ガスや空気を確実にナノバブルとして発生させることができる。また、マイクロバブル発生機によりマイクロバブルを発生させ、超高速旋回部に導入してせん断・粉砕することによっても、ナノバブルを容易かつ確実に作製することができる。さらに、ナノ液体発生機の代わりに、マイクロ液体発生機を用い、ナノバブル発生機の代わりマイクロバブル発生機を用いることができる。マイクロ液体発生機やマイクロバブル発生機の方が、ナノ液体発生機やナノバブル発生機よりも、大幅に低コストであるため、経済的に安いシステムを構築することができる。
また、液体せん断部を有するナノ液体発生機を用いて、マイクロサイズ薬効成分を発生させてせん断することにより、薬効成分を容易かつ確実にナノサイズ化させることができる。
さらに、気液せん断部を有するナノ気体液体発生機を用いて、マイクロバブルをせん断してナノバブルを作製し、マイクロ液体をせん断してナノサイズ薬効成分を容易かつ確実に作製することができる。
浴槽内に溶存炭酸ガス計を設置して、その信号または信号レベルに応じて、溶存炭酸ガス調節計によりナノバブル発生機に導入させるべき炭酸ガス量を電動ニードルバルブを用いて自動的に制御調整することにより、浴槽内の溶存炭酸ガス濃度を所望の濃度に設定することが可能となり、治療効果、予防効果が得られる溶存炭酸ガス濃度に自動的に設定することができる。
さらに、薬効成分槽に、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピや人参などの生薬を充填させて、この生薬から抽出された薬効成分をナノサイズ化させることが可能となる。よって、生薬から抽出されたナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて、各種疾病の治療や予防を行うことができる。さらに、それらの生薬から抽出されたナノサイズ薬効成分により、血流量を増加させ、かつ、それぞれが有する薬効成分により各種疾病の治療や予防を行うことができる。各種疾病の予防とは、各種疾病にかからないように、人体の免疫力を高めることである。
さらに、薬効成分槽にヒーターや温度計を設置して、温度調節計により薬効成分槽の温度(水温)を制御することにより、薬効成分槽に充填された生薬から、最適な抽出条件により、薬効成分を抽出することができる。
以下に、本発明の浴槽装置および入浴方法の実施形態1〜7について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、図1〜図3および図5〜図7において、ナノ液体発生機やマイクロ液体発生部、液液混合循環ポンプ、液体せん断部などという言葉は本業界にはありませんが、ナノ液体の発生とナノ気体(ナノバブル)の発生とを本明細書中では明確に区別するために、この機能面を重視して便宜的に、ナノ液体発生機30(マイクロ液体発生部34、液液混合循環ポンプ35、液体せん断部36)、ナノバブル発生機20(マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25、気液せん断部26)として文言上で区別して説明しているが、実際は、図示したように、タイマー51が、薬効成分槽ポンプ32、空気取り入れ用のブロワー63および電動バルブ64の各制御端子にそれぞれ制御線が接続されてこれらをシーケンス制御しており、この場合に、ナノサイズ薬効成分液(ナノ液体)を製造する時にも必ず気体(ここではブロワー63から取り込んだ空気)が必要になる。即ち、気体と液体とが両方あってこそ、これらを高速回転させると、気体と液体との比重差によって、回転のズレが生じ、そのことがせん断になる。したがって、本明細書で示したマイクロ液体を発生させるマイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35は、実際は、ブロワー63から取り込んだ空気を用いてマイクロバブルを発生させるマイクロバブル発生部34を有する気液混合循環ポンプ35(気液混合循環ポンプ35も本業界では気体混合循環ポンプと呼んでいる)であり、液体せん断部36は気体せん断部36である。よって、ナノ液体発生機30は、ナノバブル発生機20と同様のナノバブル発生機30である。前述したように、本明細書では、ナノ液体発生機30とナノバブル発生機20として区別して表現している。このシーケンス制御の観点から更に説明すると、薬効成分液と入浴水とを混合循環する液液混合循環ポンプ35は、薬効成分槽ポンプ32、ブロワー63および電動バルブ64が連動して駆動して薬効成分液と空気が供給され、これに入浴水が加えられて混合循環され、実際は、気液混合循環ポンプ35として働く。
また同様に、機能面を重視して便宜的に、ナノバブル発生機20(マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25、気液せん断部26)として説明するが、ここで用いたナノバブル発生機20(マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25、気液せん断部26)において、前述したように、ナノバブル発生機20、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25、気液せん断部26のうち、気液せん断部26は、実際は気体せん断部26である。
次に、図4(実施形態4)において、一つのポンプでナノ液体の発生とナノ気体(ナノバブル)の発生とを本明細書中で明確に区別するために、この機能面を重視して便宜的に、ナノ気体液体発生機20a(マイクロ気体液体発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25a、気液せん断部26a、ナノ気体・液体吐出口28b)として説明するが、実際は、マイクロ気体液体発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25aは、マイクロバブル発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25a(気液混合循環ポンプ25aは本業界では気体混合循環ポンプと呼んでいる)であり、気液せん断部26aは気体せん断部26aであり、ナノ気体・液体吐出口28bはナノバブル吐出口28bである。
ここで、実際に、本明細書中のナノサイズ化された薬効成分とは薬効成分ナノバブルであり、薬効成分ナノバブルとは、ナノバブル(泡)中に気体を含み、外側は液体の微小な泡である。この外側の液体部分には薬効成分が溶解した状態になっている。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。
図1において、本実施形態1の浴槽装置100は、浴槽10と、ナノバブル発生機20と、液化炭酸ガスボンベ21と、ナノ液体発生機30と、薬効成分槽31とを有している。
浴槽1は、各種浴槽であり、例えば家庭用の浴槽、病院、ホテル、旅館や温泉の浴槽などが該当し、その材質についても木材、石材、合成樹脂材およびステンレス材など各種様々である。一般に、家庭用浴槽は、合成樹脂材料やステンレス材が一般的である。さらに、浴槽1は、給湯バルブ11および配管41を介して給湯されるようになっている。
ナノバブル発生機20は、液化炭酸ガスボンベ21から減圧弁22を介して気体が供給されるニードルバルブ23と、配管42を介してニードルバルブ23に接続され、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25に接続された気液せん断部26とを備えている。気液混合循環ポンプ25には、配管43を介して浴槽1からの浴槽水が供給されるようになっている。また、気液せん断部26は、配管44およびバルブ27を介して浴槽内1に設置されたナノバブル吐出部28に接続されている。ここでは、例えば浴槽10内には4つのナノバブル吐出部28が設置されており、各ナノバブル吐出部28は、互いに独立して制御される複数のバルブ27のそれぞれに接続されている。
気液混合循環ポンプ25は、気体と液体とを混合させて循環させるポンプである。また、ポンプ本体によりマイクロバブルを発生させることが可能なポンプである。従来、ポンプ部とマイクロバブル発生部は別々に構成されていたが、気液混合循環ポンプ25では、マイクロバブル発生部24が付属された特殊なポンプが用いられている。本実施形態1では、ナノバブル発生機20として、気液混合循環ポンプ25、マイクロバブル発生部24、気液せん断部26、ニードルバルブ23および炭酸ガスナノバブル吐出口28を有している。
ナノバブル発生機20では、第1段階において、炭酸ガス由来のマイクロバブルが、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25により製造される。次の第2段階において、気液せん断部26により、必要に応じて、炭酸ガスナノバブルが製造される。このとき、ニードルバルブ23の開度により、炭酸ガス量が正確に制御されて、炭酸ガスナノバブルが製造される。より正確な制御が必要とされる場合は、気液混合循環ポンプ25の回転数制御器(インバーター)が追加設置された構成としてもよい。本実施形態1では、気液混合循環ポンプ25において必要な炭酸ガス気体量が0.7リットル/分と設定されており、液化炭酸ガスボンベ21からの吐出圧力を減圧弁22にて所定圧力に減圧して炭酸ガスの体積を増加させ、ニードルバルブ23により微量調整している。
ナノ液体発生機30は、薬効成分液が貯留されている薬効成分槽31から薬効成分槽ポンプ32および配管45を介して液体が供給されるニードルバルブ33と、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35に接続された液体せん断部36とを備えている。液液混合循環ポンプ35には、配管46を介して浴槽10からの浴槽水が供給されるようになっている。また、液体せん断部36は、配管47を介して浴槽内1に設置されたナノサイズ薬効成分吐出部37に接続されている。
液液混合循環ポンプ35は、液体(薬効成分液)と他の液体(入浴水)との2種類の液体を混合(実際はブロワー63から取り込んだ空気を含む)させて循環させるポンプである。また、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35は、ポンプ本体によりマイクロ液体を発生させることが可能なポンプである。従来、ポンプ部とマイクロバブル発生部は別々に構成されていたが、ここでは、液液混合循環ポンプ35として、マイクロ液体発生部34が付属された特殊なポンプが用いられている。本実施形態1では、ナノ液体発生機30として、液液混合循環ポンプ35、マイクロ液体発生部34、液体せん断部36、ニードルバルブ33およびナノサイズ薬効成分吐出口37を有している。
ナノ液体発生機30では、第1段階において、薬効成分由来のマイクロ液体が、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35により製造される。次の第2段階において、液液せん断部36により、必要に応じて、ナノ液体(実際はブロワー63から取り込んだ空気を含むのでナノバブル)が製造される。このとき、ニードルバルブ33の開度により、薬効成分液量が正確に制御されて、ナノ液体が製造される。より正確な制御が必要とされる場合は、液液混合循環ポンプ35の回転数制御器(インバーター)が追加設置された構成としてもよい。本実施形態1では、ナノ液体発生機30におけるニードルバルブ33の薬効成分量が0.7リットル/分に設定されている。
即ち、本実施形態1では、マイクロバブル発生部24により、浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部26と、マイクロ液体発生部34により、浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体(実際はブロワー63から取り込んだ空気を含むのでマイクロバブル)の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部36とによりナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段が構成されており、浴槽10からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽10に循環させるようになっている。
上記構成により、以下に、本実施形態1の治療用浴槽装置100の動作について詳細に説明する。
まず、浴槽10は、給湯バルブ11を開けることにより給湯される。このとき、浴槽10の水位が満水位の水面Aの水位となり、湯温が37℃から42℃の範囲となるように調整される。
次に、浴槽10内の浴槽水に炭酸ガスナノバブルを含有させる場合について詳細に説明する。
浴槽10内の浴槽水は、浴槽水用の配管43を介して気液混合循環ポンプ25に導入され、マイクロバブル発生部24において、炭酸ガス用の配管42から導入される気体としての炭酸ガスと、液体としての浴槽水が混合されて、マイクロバブルが発生される。ここで、炭酸ガスは、液化炭酸ガスボンベ21からの液化炭酸ガスが減圧弁22により減圧され、その後、ニードルバルブ23により正確に炭酸ガス量が調整されて、マイクロバブル発生部24に導入される。
マイクロナノバブル発生部24で生成された炭酸ガスマイクロバブル含有浴槽水は、次に気液せん断部26に導入されて、炭酸ガスナノバブル含有浴槽水が生成される。この炭酸ガスナノバブル含有浴槽水は、浴槽水吐出配管44を経て、吐出量が4つのバルブ27により調整され、4つの炭酸ガスナノバブル吐出口28からそれぞれ、ナノバブル流Bとなって浴槽10内の浴槽水中に吐出される。
この浴槽10内に入浴した場合には、浴槽水中に含有させた炭酸ガスナノバブルが、皮膚から容易に吸収されて、毛細血管に取り込まれ、全身を巡るため、炭酸ガスが本来有する血流量の増加作用を遺憾なく発揮させることができる。
上記ナノバブル発生機20によるナノバブル発生は、以下の第1ステップと第2ステップにより行われる。
第1ステップでは、マイクロバブル発生部24によってマイクロバブルが形成される。マイクロバブル発生部24においては、内部の液体に対して流体力学的に圧力が制御されることによって、負圧形成部分から気体が吸入される。高速流体運動させることにより負圧部が形成されるため(気液混合ポンプにより浴槽水をマイクロバブル発生部に圧送して内部に負圧部を形成)、マイクロバブルを発生させることができる。より分かり易いように簡単に説明すると、第1ステップでは、浴槽水と炭酸ガスが効果的に自給混合溶解され、これが圧送されることにより、炭酸ガスマイクロバブルの白濁水が製造される。
第2ステップでは、気液せん断部26において、第1ステップでマイクロバブル発生部24により生成されたマイクロバブルが配管を通って導入され、流体運動としてせん断されることによって、炭酸ガスマイクロバブルから更に細かい炭酸ガスナノバブルを発生させることができる。
次に、浴槽10内の浴槽水にナノサイズ薬効成分を含有させる場合について詳細に説明する。
薬効成分とは、薬効が薬事法で認められている薬物を意味し、基本的には、薬理作用や薬効を有する内容の物質は全て該当するものとする。さらに、今後皮膚から吸収されて、効果的な薬理作用を示す物質が開発された場合に、その物質も該当することは、言うまでもない。既存の薬効成分は、薬事法による医薬品が該当することが多い。薬効成分として医薬品に該当するものは、相当あり、例えば日本薬局方に掲載されている。薬効成分の形状としては、液体としての液剤、粉としての散剤などが挙げられるが、特に限定するものではない。ただし、浴槽水に含有させるため、水に溶解されるものが適しており、ナノサイズ化されやすい。
浴槽10内の浴槽水は、浴槽水用の配管46から液液混合循環ポンプ35に導入され、マイクロ液体発生部34において、薬効成分用の配管45から導入される液体としての薬効成分と、液体としての浴槽水が混合されて(液体と液体との混合であるが、実際は、ブロワー63からの空気も混合される)、薬効成分マイクロ液体(実際には空気を加わえて考えると薬効成分マイクロバブルとなる)が発生される。ここで、薬効成分槽31には、上述したような薬効成分が添加された薬効成分液が貯留されており、薬効成分槽31から出た薬効成分液が、薬効成分槽ポンプ32により送り出され、ニードルバルブ33により正確に流量が調整されて、マイクロ液体発生部34に導入される。
マイクロ液体発生部34で生成された薬効成分マイクロ液体含有浴槽水は、次に液体せん断部36に導入されて、薬効成分ナノ液体含有浴槽水が生成される。この薬効成分ナノ液体含有浴槽水は、浴槽水吐出配管47を経て、ナノサイズ薬効成分吐出口37から、ナノ液体流Cとして浴槽10内に吐出される。
この浴槽10内に入浴した場合には、浴槽水中に含有させたナノサイズ薬効成分が、皮膚から吸収されて、毛細血管に取り込まれ、全身を巡るため、薬効成分が本来有する薬理作用を遺憾なく発揮させることができる。
上記ナノ液体発生機30によるナノサイズ薬効成分発生は、以下の第1ステップと第2ステップにより行われる。
第1ステップでは、マイクロ液体発生部34によって薬効成分マイクロ液体が形成される。マイクロ液体発生部34においては、内部の液体に対して流体力学的に圧力が制御されることによって、負圧形成部分から薬効成分液が吸入される。高速流体運動させることにより負圧部が形成されるため(液液混合ポンプにより浴槽水をマイクロ液体発生部に圧送して内部に負圧部を形成)、薬効成分マイクロ液体を発生させることができる。より分かり易いように簡単に説明すると、第1ステップでは、浴槽水と薬効成分液が効果的に自給混合溶解され、これが圧送されることにより、薬効成分マイクロ液体の白濁水が製造される。
第2ステップでは、液体せん断部36において、第1ステップでマイクロ液体発生部34により生成された薬効成分マイクロ液体が配管を通って導入され、流体運動としてせん断されることによって、薬効成分マイクロ液体から薬効成分ナノ液体を発生させることができる。
ここで、3種類のバブルについて説明する。通常のバブル(気泡)は、水の中を上昇し、遂には表面で「パン」と弾けて消滅する。また、マイクロバブルは、10μm〜数十μmの微細気泡であり、水中で縮小されて、遂には消滅(完全溶解)してしまう。さらに、ナノバブルは、マイクロバブルよりもさらに小さいバブルで、直径が1μm以下の100nm〜200nm(10μmから数百nm前後)であり、いつまでも水の中に存在させることが可能である。さらに、マイクロナノバブルは、マイクロバブルとナノバブルとが混合されたバブルである。
以上により、本実施形態1の浴槽装置100によれば、浴槽水に炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分を含有させて、浴槽10内に入浴することにより、皮膚から炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分を吸収させて、毛細血管にそれらを取り込ませ、薬効成分を効果的に作用させて、健康維持に役立たせることができると共に、人体に対する所定の治療を行うことができる。
従来、炭酸ガスと薬効成分は、皮膚から吸収されなかったが、ナノサイズ化させることにより、皮膚から容易に吸収させることが可能となり、消化器、腎臓および肝臓で分解されることなく、毛細血管を通じて人体の作用部位に容易に到達させて、各種疾病に有効に作用する効果がある。
また、炭酸ガスナノバブルにより、血流量とインスリン様成長因子を増加させて、免疫機能の回復など、生体の機能を回復させると共に、薬物を服用した場合には、薬物の作用を高める効果もあるため、少ない薬物量により同様の効果を期待することができる。
さらに、浴槽装置100は、人体に対して治療効果を期待できる治療用浴槽装置であると共に、人体の皮膚に対して炭酸ガスナノバブルによる洗浄効果もあるため、美容に顔や頭髪などにも使用することによって、洗顔量、シャンプー量やボディーソープ量などを減少させることができる。
ここで、本実施形態1の実際の効果について説明する。図1に示す浴槽装置100を実験装置として、浴槽10の容量を2m、液液混合循環ポンプ35の電動機3.7kw、気液混合循環ポンプ25の電動機3.7kwとして製作し、以下のような比較実験を行った。糖尿病を10年以上患っており、かつ、薬物療法、食事療法および運動療法を厳格に実施している患者に対して、浴槽装置100によって入浴治療する前と治療後について、空腹時および食後の血糖値を比較したところ、日によって異なるものの、平均して血糖値が30%ら60%まで低下した。日本赤十字病院(日赤病院)や企業の診療所による検査データから、血糖値データのみならず、各種の効果のある臨床検査データを得られた。例えば、ブドウ糖負荷試験によるインスリンの時間毎の分泌データに大いなる改善が見られた。
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図2の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図2において、本実施形態2の浴槽装置100Aは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100では用いられていなかった薬用植物31aとしての生薬が充填物として薬効成分槽31内に充填されている。
薬用植物31aとしては、例えば、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピ、人参のうち、いずれか一つの生薬が選定されているか、または、いずれか二種類以上が組み合わせられて選定され、薬効成分槽に充填されている。なお、薬用植物としては、医薬品として取り扱われる薬用植物や民間薬として取り扱われる薬用植物などもある。例えば、糖尿病治療には、イノコズチの根とオオバコの種子が選定される。また、動脈硬化には、オウレンやミシマサイコおよび朝鮮人参が選定される。
薬効成分槽31では、薬用植物31aからは薬効成分が抽出されて薬効成分液が生成され、薬効成分槽ポンプ32によりナノ液体発生機20に移送される。薬用植物31aからの薬効成分がナノサイズ化されてナノサイズ薬効成分が作製されることになる。
以上により、本実施形態2の浴槽装置100Aによれば、治療用浴槽装置として、目的に応じて、薬効成分槽31に薬用植物(生薬)31aを充填して薬効成分を抽出させ、浴槽水に含有させて、入浴することによって、炭酸ガスナノバブルと共に皮膚からナノサイズ薬効成分が多く吸収され、毛細血管から全身の血液中に巡らせて、生薬の薬理効果を治療に活用することができる。
薬用植物を浴槽に入れ、薬効成分を溶出させて入浴する治療方法は、従来から存在しているが、炭酸ガスナノバブルと共に薬効成分を皮膚から吸収させる方法は存在していなかった。また、薬用植物31aは、薬効成分槽31において時間をかけて薬効成分を抽出させることができる。さらに、薬効成分槽31にヒーターおよび温度計を設置し、ヒーターに温度調節計を接続して、温度計により計測された薬効成分槽31の温度に応じて、温度調節計によってヒーターを制御して薬効成分槽31の温度を制御調節することができる。このように薬効成分槽31の温度を調節することにより、薬効成分槽31に充填された薬用成分31aから、最適な抽出条件により薬効成分を抽出することができる。
(実施形態3)
図3は、本発明の実施形態3に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図3の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図3において、本実施形態3の浴槽装置100Bは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100と比較して、炭酸ガスを供給するための液化炭酸ガスボンベ21と減圧弁22が削除されており、炭酸ガスナノバブル吐出口28の代わりに空気ナノバブル吐出口28aが設けられている。
浴槽装置100Bでは、液化炭酸ガスボンベ21と減圧弁23が設けられていないため、空気がニードルバルブ23を介して、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25に供給されて、空気ナノバブルが作製され、空気ナノバブル吐出口28aから空気ナノバブル流Bとして吐出される。空気ナノバブルは、炭酸ガスナノバブルほどの血流量増加作用は有していないが、ある程度の血流量増加作用を有している。
以上により、本実施形態3の浴槽装置100Bによれば、治療用浴槽装置として、空気ナノバブルにより血流量を増加させ、ナノサイズ薬効成分による薬理効果を発揮させることができるため、空気ナノバブルとナノサイズ薬効成分による相乗効果を得ることができる。
(実施形態4)
図4は、本発明の実施形態4に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図4の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図4において、本実施形態4の浴槽装置100Cは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100と比較して、液化炭酸ガスボンベ21と減圧弁22とナノバブル発生機20と4つの炭酸ガスナノバブル吐出口28などが削除され、かつ、ナノ液体発生機30の代わりに、ナノサイズ化された気体(空気ナノバブル)とナノサイズ化された液体(ナノサイズ薬効成分)とのうちのいずれかまたは両方を発生させるナノ気体液体発生機20aおよびこれに接続されたナノ気体・液体吐出口28bが設けられている。
より具体的には、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35の代わりに、マイクロバブル/マイクロ液体発生部としてのマイクロ気体液体発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25aが設けられ、ニードルバルブ33の代わりに電動ニードルバルブ23aと電動ニードルバルブ33aが設けられ、タイマー51が追加されている。これらの2つの電動ニードルバルブ23aおよび23aは、タイマー51により信号線61を介してシーケンス制御され、互いに連携して相反動作するように構成されている。
電動ニードルバルブ23aを介して空気がマイクロ気体液体発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25aに供給されて、空気ナノバブルが作製され、ナノ気体液体吐出口28bからナノバブル流Bとして吐出される。また、薬効成分槽ポンプ32および電動ニードルバルブ33aを介して薬効成分槽31からの薬効成分がマイクロ気体液体発生部24aを有する気液混合循環ポンプ25aに供給されて、ナノサイズ薬効成分が作製され、ナノ気体液体吐出口28bからナノ液体流Cとして吐出される。
ナノサイズ薬効成分の発生時間と、空気ナノバブルの発生時間は、タイマー51によって自由に設定することが可能であり、対象とする疾病の種類に応じてタイマー51の運転方法を設定することができる。
即ち、本実施形態4では、マイクロバブル/マイクロ液体発生部としてのマイクロ気体液体発生部24aにより、浴槽10からの浴槽水と外部からの空気または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプとしての気液混合循環ポンプ25aと、この気液混合循環ポンプ25aから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体をせん断してナノバブルまたはナノ液体を発生させる気液/液液せん断部としての気液せん断部26aとによりナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段が構成されており、浴槽10からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽10に循環させるようになっている。
以上により、本実施形態4の浴槽装置100Cによれば、治療用浴槽装置として、ナノサイズ薬効成分と空気ナノバブルを、一つのナノ気体液体発生機20aにより作製して浴槽10内の浴槽水中に含有させることができるため、二つのナノ気体発生機とナノ液体発生機とが必要なく、設備的にシンプルであると共にイニシャルコストを低減することができる。
なお、本実施形態4において、空気取り入れ口にガスボンベを接続して、ナノ液体気体発生機20aにより、炭酸ガスナノバブルとナノサイズ薬効成分とを作製することもできることは言うまでもないことである。
(実施形態5)
図5は、本発明の実施形態5に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図5の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図5において、本実施形態5の浴槽装置100Bは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100と比較して、液化炭酸ガスボンベ21と減圧弁22、ナノバブル発生機20、4つの炭酸ガスナノバブル吐出口28などが削除されており、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35および液体せん断部36により、浴槽10からの浴槽水に、ナノサイズ薬効成分を含有させて浴槽10内に循環させるものである。
ここでは、液化炭酸ガスボンベ21と減圧弁23、ナノバブル発生機20が設けられていないため、炭酸ガスナノバブルは発生されず、ナノサイズ薬効成分のみがナノ液体発生機30により作製される。
即ち、本実施形態5では、マイクロ液体発生部34により、浴槽10からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部36とによりナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段が構成されており、浴槽10からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽10に循環させるようになっている。
以上により、本実施形態5の浴槽装置100Dによれば、治療用浴槽装置として、炭酸ガスナノバブルは発生されないが、ナノサイズ薬効成分による薬理効果を発揮させて治療効果および健康維持効果を期待することができる。
なお、本実施形態5では、特に説明しなかったが、薬効成分液のみの代わりにマイクロバブルのみに関して、マイクロバブル発生部24により、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部26のみを有していてもよい。
(実施形態6)
図6は、本発明の実施形態6に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図6の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図6において、本実施形態6の浴槽装置100Eは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100と比較して、浴槽10内に、溶存炭酸ガス量を計測する溶存炭酸ガス計52が設置され、浴槽10外に溶存炭酸ガス調節計53が設置されて、両者が配線で接続されている。溶存炭酸ガス調節計53は信号線62を介して電動ニードルバルブ23bと電気的に接続されており、溶存炭酸ガス調節計53からの制御信号によって、浴槽10内の浴槽水中の溶存炭酸ガス濃度が所望量になるように、電動ニードルバルブ23bの開度が制御されるように構成されている。
上記溶存炭酸ガス計52により計測された浴槽水10内の溶存炭酸ガス濃度に応じて、溶存炭酸ガス調節計53によって、ナノバブル発生機20に導入される炭酸ガス量が電動ニードルバルブ23bにより制御調整される。
例えば、溶存炭酸ガス濃度が所望の濃度に達していない場合には、電動ニードルバルブ23bが開状態とされ、液化炭酸ガスボンベ21からの炭酸ガスがナノバブル発生機20に導入されて、炭酸ガスナノバブルが最大限製造される。また、溶存炭酸ガス濃度が所望の濃度に達した場合には、炭酸ガスナノバブルを製造する必要がないため、電動ニードルバルブ23bが閉状態とされる。
以上により、本実施形態6の浴槽装置100Eによれば、治療用浴槽装置として、浴槽10内の溶存炭酸ガス濃度を、目的に応じて、最適な濃度に維持することができる。例えば、溶存炭酸ガス濃度は、欧州での過去の実績、特にドイツでの多くの事例から、約1000ppm以上である場合に治療効果があると言われているため、溶存炭素ガス濃度が約1000ppm以上の所望濃度となるように制御することができる。さらに、炭酸ガスナノバブルの有する治療効果を最大とするべく、溶存炭酸ガス計52、溶存炭酸ガス調節計53および電動ニードルバルブ23bによって、溶存炭酸ガス濃度を自動制御することができる。
(実施形態7)
図7は、本発明の実施形態7に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。なお、図7の浴槽装置おいて、図1に示す浴槽装置100の構成部材と同じ作用効果を奏する構成部材については、同じ部材符号を付けてその説明を省略し、上記実施形態1と異なる構成部材についてのみ、以下に詳細に説明する。
図7において、本実施形態7の浴槽装置100Fは、図1に示す実施形態1の浴槽装置100と比較して、ナノバブル発生機20の気液せん断部26が削除されてマイクロバブル発生機20bが構成され、浴槽水吐出配管44の先端部に配置された4つの炭酸ガスナノバブル吐出口28の代わりに4つの超高速旋回部29(炭酸ガスナノバブル発生部)が設けられ、それぞれの超高速旋回部29にバルブ29aが設けられ、さらに、浴槽水吐出配管44からの分岐側にバルブ27が超高速旋回部29毎にそれぞれ設けられている。
図1に示す実施形態1の浴槽装置100では、気液せん断部26を出た時点で炭酸ガスナノバブルが製造されていたが、図7に示す本実施形態7の浴槽装置100Fでは、気液せん断部26が設置されていないため、マイクロバブル発生機20bにより炭酸ガスマイクロバブルが作製されて出力され、それが超高速旋回部29(炭酸ガスナノバブル発生部)に導入されて炭酸ガスナノバブルが製造されている。
超高速旋回部29(炭酸ガスナノバブル発生部)では、超高速旋回部29の中心部に旋回空洞部が形成され、装置出口前後(吐出口前後)における旋回速度差によりせん断・粉砕させることにより、炭酸ガスナノバブルが製造されることになる。超高速旋回部29(炭酸ガスナノバブル発生部)では、バルブ29aから空気も取り入れられているため、厳密には、空気・炭酸ガスナノバブルが製造される。即ち、超高速旋回部29(炭酸ガスナノバブル発生部)では、マイクロバブルとしての気体、空気および浴槽水を超高速で旋回させることにより、空気・炭酸ガスナノバブルが製造されている。空気量は、バルブ29aにより調整される。
即ち、本実施形態7では、マイクロバブル発生部24により、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルを、浴槽10内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部29と、マイクロ液体発生部34により、浴槽10からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体(実際にはブロワー63からの空気を含んでマイクロバブル化している)をせん断してナノ液体(実際にはそのマイクロバブルをせん断してナノバブルになっている)を発生させる液体せん断部36(実際には気体せん断部36;ここでは、発生させるナノバブルとナノ液体とを区別して表現しているが、実際は、ナノバブルの場合もナノ液体の場合も同一の気体せん断部を用いている)とによりナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段が構成されており、浴槽10からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽10に循環させるようになっている。
以上により、本実施形態7の浴槽装置100Fによれば、治療用浴槽装置として、マイクロバブル発生機20bからのマイクロバブルを超高速旋回部に導入して、より確実にナノバブルを発生させることができる。
なお、本実施形態7では、特に説明しなかったが、ナノ液体発生機やナノ気体・液体発生機の代わりに、マイクロ液体発生機やマイクロ気体・液体発生機を用い、吐出口の代わりに超高速旋回部29を用いて、薬効成分についても、マイクロサイズのものを超高速旋回部29でナノサイズ化することもできる。
マイクロバブルとマイクロ液体のいずれ側に高速旋回部を用いるかについて、本実施形態7の浴槽装置100Fとは逆に使用した場合として、マイクロバブル発生部24により、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部26と、マイクロ液体発生部34により、浴槽10からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体を、浴槽10内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部(図示せず)とを有している。
この他に、高速旋回部を有する場合として、マイクロバブル発生24部により、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルを、浴槽10内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる高速旋回部29のみを有していてもよい。
また、マイクロ液体発生部34により、浴槽10からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体を、浴槽10内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる高速旋回部(図示せず)のみを有していてもよい。
さらに、マイクロバブル/マイクロ液体発生部24aにより、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプ25aと、気液/液液混合循環ポンプ25aから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体を、浴槽10内に設置されて、遠心分離作用を利用して吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルまたはナノ液体を発生させる高速旋回部(図示せず)とを有していてもよい。
さらに、マイクロバブル発生部24により、浴槽10からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプ25と、気液混合循環ポンプ25から供給されるマイクロバブルを、浴槽10内に設置されて、遠心分離作用を利用して吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部29と、マイクロ液体発生部34により、浴槽10からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプ35と、液液混合循環ポンプ35から供給されるマイクロ液体を、浴槽10内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部(図示せず)とを有していてもよい。
以上の上記実施形態1〜7によれば、ナノサイズの炭酸ガスや空気などのナノバブルや、ナノサイズ薬効成分を含有させた浴槽水を作製して浴槽10内に導入させ、これに入浴することにより、人体の皮膚から吸収させて、毛細血管に取り込ませ、全身に巡らせる。ナノバブルは、マイクロバブル発生部24を有する気液混合循環ポンプ25と気液せん断部26とを備えたナノバブル発生機20などを用いて発生させる。および/または、ナノサイズ薬効成分は、薬効成分槽31と、マイクロ液体発生部34を有する液液混合循環ポンプ35と液体せん断部36とニードルバルブ33を備えたナノ液体発生機30などを用いて発生させる。これによって、従来は、皮膚から僅かしか吸収されなかった炭酸ガスや薬効成分により、各種疾病に対する治療効果や健康維持効果を得ることができる浴槽装置を提供することができる。
なお、上記実施形態1〜7では、特に説明しなかったが、浴槽からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて該浴槽に循環させるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段を有することにより、より簡単な構成で、皮膚から僅かしか吸収されなかった炭酸ガスや薬効成分を、ナノバブル発生機やナノ液体発生機により炭酸ガスナノバブルやナノサイズ薬効成分として発生させて浴槽水に含有させて、入浴することにより、ナノバブルやナノサイズ薬効成分を効率よく皮膚から吸収させ、それらを毛細血管に取り込ませて、ナノバブルやナノサイズ薬効成分を血液と共に全身を巡らせて、各種疾病に対する治療効果および健康維持効果を得ることができる本発明の目的を達成することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜7を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜7に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜7の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、入浴により各種疾病を治療したり健康を維持するための浴槽装置およびこれを用いた入浴方法に関し、特に、気体としての炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブル、液体としてのナノサイズ薬効成分などを効率的に発生させ、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を浴槽水に含有させて入浴することにより、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込ませ、全身を巡らせることにより、各種疾病に対する治療効果を得たり健康を維持したりすることが可能な浴槽装置、これを用いた治療用浴槽装置、これらに用いる入浴水およびこれを用いた治療用入浴水の分野において、炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブルなどのナノバブル、および生薬などの薬効成分をナノサイズ化したナノサイズ薬効成分を発生させて、それらを浴槽水に含有させ、これに入浴することにより、そのナノバブルやナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取りこみ、全身に巡らせて、各種疾病の治療効果や予防効果を得ることができる。
例えば、炭酸ガスナノバブルや空気ナノバブルにより血流量を増加させて人体の血の流れを良くすることができる。さらに、炭酸ガスナノバブルにより血流量を増加させて人体の血の流れを良くしながら、各種疾病に効果があるインスリン様成長因子を増加させることができる。さらに、薬効成分を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込むことによって、作用部位に薬効成分を効果的に作用させることができる。
また、薬効成分は、服用する場合には消化器、肝臓および腎臓において薬効成分の一部が分解されるが、皮膚から吸収させる場合には薬効成分が分解されず、少ない薬効成分量により効果を発揮させることができる。さらに、入浴することは、患者にとっては、日常からの行動であるため、殆ど抵抗感がない治療法、予防法として用いることができる。
気液せん断部を有するナノバブル発生機を用いて、マイクロバブルを発生させてせん断することにより、炭酸ガスや空気を確実にナノバブルとして発生させることができる。また、マイクロバブル発生機によりマイクロバブルを発生させ、超高速旋回部に導入してせん断・粉砕することによっても、ナノバブルを容易かつ確実に作製することができる。さらに、ナノ液体発生機の代わりに、マイクロ液体発生機を用い、ナノバブル発生機の代わりマイクロバブル発生機を用いることができる。マイクロ液体発生機やマイクロバブル発生機の方が、ナノ液体発生機やナノバブル発生機よりも、大幅に低コストであるため、経済的に安いシステムを構築することができる。
また、液体せん断部を有するナノ液体発生機を用いて、マイクロサイズ薬効成分を発生させてせん断することにより、薬効成分を容易かつ確実にナノサイズ化させることができる。
さらに、気液せん断部を有するナノ気体液体発生機を用いて、マイクロバブルをせん断してナノバブルを作製し、マイクロ液体をせん断してナノサイズ薬効成分を容易かつ確実に作製することができる。
浴槽内に溶存炭酸ガス計を設置して、その信号または信号レベルに応じて、溶存炭酸ガス調節計によりナノバブル発生機に導入させるべき炭酸ガス量を電動ニードルバルブを用いて自動的に制御調整することにより、浴槽内の溶存炭酸ガス濃度を所望の濃度に設定することが可能となり、治療効果、予防効果が得られる溶存炭酸ガス濃度に自動的に設定することができる。
さらに、薬効成分槽に、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピや人参などの生薬を充填させて、この生薬から抽出された薬効成分をナノサイズ化させることが可能となる。よって、生薬から抽出されたナノサイズ薬効成分を皮膚から吸収させて、各種疾病の治療や予防を行うことができる。さらに、それらの生薬から抽出されたナノサイズ薬効成分により、血流量を増加させ、かつ、それぞれが有する薬効成分により各種疾病の治療や予防を行うことができる。各種疾病の予防とは、各種疾病にかからないように、人体の免疫力を高めることである。
さらに、薬効成分槽にヒーターや温度計を設置して、温度調節計により薬効成分槽の温度(水温)を制御することにより、薬効成分槽に充填された生薬から、最適な抽出条件により、薬効成分を抽出することができる。
本発明の実施形態1に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態2に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態3に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態4に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態5に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態6に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。 本発明の実施形態7に係る浴槽装置を模式的に示す要部構成図である。
符号の説明
10 浴槽
11 給湯バルブ
20 ナノバブル発生機
20a ナノ気体液体発生機
20b マイクロバブル発生機
21 液化炭酸ガスボンベ
22 減圧弁
23、33 ニードルバルブ
23a、23b、33a 電動ニードルバルブ
24 マイクロバブル発生部
24a マイクロ気体液体発生部
25、25a 気液混合循環ポンプ
26、26a 気液せん断部
27、29a バルブ
28 炭酸ガスナノバブル吐出口
28a 空気ナノバブル吐出口
28b ナノ気体液体吐出口
29 超高速旋回部(炭酸ガスナノバブル発生部)
30 ナノ液体発生機
31 薬効成分槽
31a 薬用植物
32 薬効成分槽ポンプ
34 マイクロ液体発生部
35 液液混合循環ポンプ
36 液体せん断部
37 ナノサイズ薬効成分吐出口
38 電動ニードルバルブ
41 給湯配管
42 炭酸ガス配管
43、46 浴槽水サクション配管
44、47 浴槽水吐出配管
45 薬効成分配管
51 タイマー
52 溶存炭酸ガス計
53 溶存炭酸ガス調節計
61、62 信号線
63 ブロワー
64 電動バルブ
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F 浴槽装置
A 水面
B ナノバブル流
C ナノ液体流

Claims (32)

  1. 浴槽からの浴槽水にナノバブルおよびナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて該浴槽に循環させるナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段を有する浴槽装置。
  2. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  3. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる高速旋回部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  4. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  5. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる高速旋回部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  6. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル/マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプと、該気液/液液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体をせん断してナノバブルまたはナノ液体を発生させる気液/液液せん断部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  7. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル/マイクロ液体発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体または薬効成分液を混合せん断させてマイクロバブルまたはマイクロ液体の白濁水を作製する気液/液液混合循環ポンプと、該気液/液液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルまたはマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルまたはナノ液体を発生させる高速旋回部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  8. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  9. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  10. 前記気体は、外部からニードルバルブを介して前記マイクロバブル発生部に供給される請求項2、3および6〜9のいずれかに記載の浴槽装置。
  11. 前記ナノバブルは、炭酸ガスナノバブルおよび空気ナノバブルの少なくとも一方である請求項1〜3および6〜9のいずれかに記載の浴槽装置。
  12. 前記気体として、液化炭酸ガスボンベから減圧弁およびニードルバルブを介して炭酸ガスを前記マイクロバブル発生部に供給する請求項2、3および6〜10のいずれかに記載の浴槽装置。
  13. 前記気体として、バルブを介して空気を前記マイクロバブル発生部に供給する請求項2、3および6〜10のいずれかに記載の浴槽装置。
  14. 前記ナノバブルが供給されるナノバブル吐出部が前記浴槽内に複数設けられ、該複数のナノバブル吐出部にそれぞれ、互いに独立して開度が制御可能とされるバルブがそれぞれ設けられている請求項1〜3および6〜9のいずれかに記載の浴槽装置。
  15. 前記高速旋回部が浴槽内に複数設けられ、該複数の高速旋回部にそれぞれ、互いに独立して開度が制御可能とされるバルブがそれぞれ設けられている請求項3,5,7および9のいずれかに記載の浴槽装置。
  16. 前記浴槽内に溶存炭酸ガス計が設置され、該溶存炭酸ガス計の信号出力端に溶存炭素ガス調節計の信号入力端が電気的に接続され、該溶存炭素ガス調節計の信号出力端が、炭酸ガスが供給されるニードルバルブの制御端に電気的に接続されており、該溶存炭酸ガス計により計測された浴槽水内の溶存炭酸ガス濃度に応じて、該溶存炭酸ガス調節計によって該ニードルバルブの開度が制御されて、該ニードルバルブから前記マイクロバブル発生部に導入される炭酸ガス量が所定値に調整される請求項1〜3、6〜9、11および12のいずれかに記載の浴槽装置。
  17. 前記薬効成分液が貯留された薬効成分槽と、該薬効成分槽から薬効成分液を吸引して前記マイクロ液体発生部に供給可能とする薬効成分槽ポンプとを更に有する請求項4〜9に記載の浴槽装置。
  18. 前記薬効成分槽ポンプと前記マイクロ液体発生部との間に、前記薬効成分液の液量を開度により制御可能とするニードルバルブを更に有する請求項17に記載の浴槽装置。
  19. 前記薬効成分槽に生薬が充填されて、生薬から抽出された薬効成分が入浴水に混合されて利用される請求項17または18に記載の浴槽装置。
  20. 前記生薬として、ショウブの葉、ユズ、トウキ、カミツレ、センキュウ、チンピおよび人参のうち、いずれか一つの生薬が選定されているか、または二種類以上が組み合わせられて選定されて、前記薬効成分槽に充填されている請求項19に記載の浴槽装置。
  21. 前記薬効成分槽にヒーター、温度計および該温度計に電気的に接続される温度調節計が設置され、該ヒーターに該温度調節計が制御可能に電気的に接続されて、該温度計により計測された該薬効成分槽内の温度に応じて、該温度調節計によって、該薬効成分槽内の温度が該ヒーターにより所定温度に制御調節される請求項17、19および20のいずれかに記載の浴槽装置。
  22. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルをせん断してナノバブルを発生させる気液せん断部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体を、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノ液体を発生させる第2高速旋回部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  23. 前記ナノバブルおよび/またはナノサイズ薬効成分発生手段は、マイクロバブル発生部により、前記浴槽からの浴槽水と外部からの気体を混合せん断させてマイクロバブルの白濁水を作製する気液混合循環ポンプと、該気液混合循環ポンプから供給されるマイクロバブルを、該浴槽内に設置されて、吐出口前後の旋回速度差によりせん断・粉砕してナノバブルを発生させる第1高速旋回部と、マイクロ液体発生部により、該浴槽からの浴槽水と外部からの薬効成分液を混合せん断させてマイクロ液体の白濁水を作製する液液混合循環ポンプと、該液液混合循環ポンプから供給されるマイクロ液体をせん断してナノ液体を発生させる液体せん断部とを有する請求項1に記載の浴槽装置。
  24. 請求項1〜23のいずれかに記載の浴槽装置を各種疾病の治療に用いる治療用浴槽装置。
  25. ナノバブルおよびナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を水に含有させた入浴水。
  26. 前記ナノバブルは、炭酸ガスナノバブルおよび空気ナノバブルのうちの少なくとも一方である請求項25に記載の入浴水。
  27. 前記ナノバブルを、マイクロバブルをせん断して発生させるかまたは、該マイクロバブルを高速旋回させてせん断・粉砕することにより発生させて含有させた請求項25または26に記載の入浴水。
  28. 前記ナノサイズ薬効成分を、マイクロサイズ薬効成分を発生させてせん断させることにより発生させて含有させた請求項25に記載の入浴水。
  29. 前記水が浴槽水であり、前記ナノバブルが炭酸ガスナノバブルであって、該浴槽水に前記炭酸ガスナノバブルおよび前記ナノサイズ薬効成分の少なくとも一方を含有させて浴槽内に循環させた請求項25に記載の入浴水。
  30. 前記浴槽内の浴槽水の炭酸ガス濃度に基づいて、該炭酸ガス濃度が所定値になるように前記炭酸ガスナノバブルの発生量が制御されて浴槽内に循環させた請求項29に記載の入浴水。
  31. 炭酸ガスナノバブルおよびナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を浴槽水に含有させた治療用入浴水。
  32. 前記炭酸ガスナノバブルおよび前記ナノサイズ薬効成分のうちの少なくとも一方を皮膚から吸収させて毛細血管に取り込み、該炭酸ガスナノバブルにより血流量およびインスリン様因子を増加させること、および、該ナノサイズ薬効成分を全身に巡らせて薬理効果を発揮させることのうちの少なくともいずれかの効用を有する請求項31に記載の治療用入浴水。
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