JP2008245362A - Permanent magnet motor and washer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、永久磁石を界磁に使用する永久磁石モータおよび永久磁石モータの性質を利用した洗濯機に関する。 The present invention relates to a permanent magnet motor that uses a permanent magnet as a field and a washing machine that uses the properties of the permanent magnet motor.
上記永久磁石モータには鋼板を積層してなる積層鋼板製の電機子コアに電機子コイルを巻装した構成のものがある。この積層鋼板に磁束が鋼板相互間の積層面に対して平行に流れる場合には鋼板の表面に施された絶縁層によって渦電流の発生が阻害され、磁束が積層面に対して垂直に流れる場合には鋼板の絶縁層に対して平行に渦電流路が形成される。このため、磁束が積層面に対して平行に流れる場合の鉄損Ppと積層面に対して垂直に流れる場合の鉄損Pv相互間の関係は「Pp<Pv」となる。
特許文献1には電機子コアの全体を圧粉コアから構成することが記載されている。この圧粉コアは絶縁層が形成された原料粉を加圧成形することから構成されているので、3次元方向全てに概ね等方性となる。この圧粉コアの鉄損Pcと積層鋼板の鉄損Ppと積層鋼板の鉄損pvは相互に「Pp<Pc<Pv」の関係になる。これら鉄損Pc〜鉄損pvのそれぞれは相互に同一な交流磁界に置かれたときに渦電流等の発生に起因して熱に変換されるエネルギー量を称するものであり、電機子コアの全体を圧粉コアから構成したときには電機子コアの全体を積層鋼板から構成する場合に比べて磁気抵抗が大きくなるので、鉄損が増大することに基づいて永久磁石モータの損失が大きくなる。 Patent Document 1 describes that the entire armature core is composed of a dust core. Since this powder core is formed by pressure-molding the raw material powder on which the insulating layer is formed, it is generally isotropic in all three-dimensional directions. The iron loss Pc of the dust core, the iron loss Pp of the laminated steel sheet, and the iron loss pv of the laminated steel sheet are in a relationship of “Pp <Pc <Pv”. Each of the iron loss Pc to iron loss pv refers to the amount of energy that is converted into heat due to the generation of eddy current or the like when placed in the same alternating magnetic field, and the entire armature core. Since the magnetic resistance is greater when the armature core is composed of laminated steel sheets, the loss of the permanent magnet motor is greater when the iron loss is increased.
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、損失の増大を抑えることができる永久磁石モータを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a permanent magnet motor capable of suppressing an increase in loss.
本発明の永久磁石モータは、鋼板を積層することから構成された電機子コアおよび電機子コアに巻装された電機子コイルを有する電機子と、前記電機子に対して相対的に回転可能に設けられたものであって界磁用の複数の永久磁石を有する界磁子と、前記複数の永久磁石のそれぞれと前記電機子コアとの間で生成される磁気回路中に介在されたものであって磁性材からなる原料粉を加圧成形することから構成された複数の圧粉コアを備え、前記複数の永久磁石のそれぞれは軸方向の高さ寸法が前記電機子コアのうち前記電機子コイルが巻装された巻線部の同方向の寸法に比べて大きく設定されているところに特徴を有している。 The permanent magnet motor of the present invention has an armature core formed by laminating steel plates, an armature having an armature coil wound around the armature core, and is rotatable relative to the armature. A field element provided with a plurality of field permanent magnets, and interposed in a magnetic circuit generated between each of the plurality of permanent magnets and the armature core. A plurality of powder cores configured by pressure forming raw material powder made of a magnetic material, and each of the plurality of permanent magnets has an axial height dimension in the armature core of the armature It is characterized in that it is set larger than the dimension in the same direction of the winding portion around which the coil is wound.
電機子コアとして積層鋼板製のものを使用している。この積層鋼板の飽和磁束密度は永久磁石の磁気動作点の磁束密度に比べて高いので、永久磁石の軸方向の高さ寸法が電機子コアの巻線部の同方向の寸法に比べて大きくても鎖交磁束の減少が抑えられる。このため、電機子コアの巻線部に巻回される電機子コイルの周長を短縮することができるので、銅損が低減される。しかも、界磁子の永久磁石および電機子の巻線部相互間に圧粉コアが介在されているので、電機子コアの鋼板相互間の積層面に対して垂直な方向の磁束が圧粉コアを流れるようになる。このため、電機子コイルの銅損に加えて電機子コアの鉄損が低減されるので、総じて永久磁石モータの損失が抑えられる。 An armature core made of laminated steel is used. Since the saturation magnetic flux density of this laminated steel plate is higher than the magnetic flux density at the magnetic operating point of the permanent magnet, the axial height dimension of the permanent magnet is larger than the same dimension of the winding portion of the armature core. However, the decrease in flux linkage can be suppressed. For this reason, since the circumference of the armature coil wound around the winding part of the armature core can be shortened, the copper loss is reduced. Moreover, since the dust core is interposed between the permanent magnet of the field element and the winding part of the armature, the magnetic flux in the direction perpendicular to the laminated surface between the steel plates of the armature core is Will begin to flow. For this reason, since the iron loss of an armature core is reduced in addition to the copper loss of an armature coil, the loss of a permanent magnet motor is generally suppressed.
[実施例1]
外箱1は、図1に示すように、前面に貫通孔状の出入口2を有するものであり、外箱1の内部には水受槽3が収納されている。この水受槽3は後面が閉鎖された有底な円筒状をなすものであり、水受槽3の後面にはドラムモータ4が装着されている。このドラムモータ4の回転軸5は水受槽3の内部に突出しており、回転軸5にはドラム6が回転不能に固定されている。このドラム6は後面が閉鎖された有底な円筒状をなすものであり、水受槽3の内部に水受槽3に対して同心状に収納されている。このドラム6はドラムモータ4が駆動することに基づいて回転軸5と一体的に回転するものであり、ドラム6には空気および水のそれぞれが流通可能な複数の流通孔7が形成されている。このドラムモータ4は永久磁石モータに相当するものである。
[Example 1]
As shown in FIG. 1, the outer box 1 has a through-hole shaped
外箱1にはドア8が装着されている。このドア8は出入口2を閉鎖する閉鎖状態および出入口2を開放する開放状態相互間で軸を中心に回動可能にされたものであり、洗濯物はドア8の開放状態で出入口2と水受槽3の前面とドラム6の前面を順に通してドラム6の内部に投入され、ドラム6の内部からドラム6の前面と水受槽3の前面と出入口2を順に通して取出される。外箱1の内部には給水弁9が収納されている。この給水弁9の入力ポートは水道の蛇口に接続され、給水弁9の出力ポートは水受槽3の内部空間に接続されており、水受槽3の内部空間には給水弁9が開放されることに基づいて水道の蛇口から給水弁9を通して水道水が注入される。この水受槽3には排水ホース10が接続されており、排水ホース10には排水弁11が介在されている。この排水弁11は開放状態および閉鎖状態相互間で切換わるものであり、排水弁11の閉鎖状態では排水ホース10が水受槽3内の水を排出不能な閉鎖状態になり、排水弁11の開放状態では排水ホース10が水受槽3内の水を排出可能な開放状態になる。
A door 8 is attached to the outer box 1. The door 8 is configured to be rotatable about an axis between a closed state in which the
外箱1の内部には水受槽3の下方に位置して下ダクト12が固定されている。この下ダクト12は前後方向へ延びるものであり、下ダクト12の前端部は前ダクト13を介して水受槽3の内部空間に接続されている。この下ダクト12の後端部にはファンケーシング14の吸気口が接続されており、ファンケーシング14の排気口は後ダクト15を介して水受槽3の内部空間に接続されている。このファンケーシング14の後面にはファンモータ16が固定されている。このファンモータ16の回転軸にはファンケーシング14の内部に位置してファン17が連結されており、ファンモータ16の運転状態ではファン17が回転することに基づいて水受槽3内の空気が前ダクト13から下ダクト12内に吸引され、下ダクト12とファンケーシング14と後ダクト15を順に通して水受槽3内に戻される。
A
外箱1の内部にはコンプレッサ18が固定されている。このコンプレッサ18の吐出口にはコンデンサ19の入口が接続されており、コンデンサ19の出口にはエバポレータ20の入口が接続されている。このエバポレータ20の出口はコンプレッサ18の吸入口に接続されており、コンプレッサ18の運転状態ではコンプレッサ18の吐出口から吐出された冷媒がコンデンサ19およびエバポレータ20のそれぞれを順に流れる。このコンデンサ19は下ダクト12の内部に固定されたものであり、エバポレータ20は下ダクト12の内部にコンデンサ19の前方に位置して固定されたものであり、ファンモータ16およびコンプレッサ18のそれぞれが運転された状態ではエバポレータ20が水受槽3内から吸引された空気を冷却することに基づいて除湿し、コンデンサ19が除湿後の空気を加熱することに基づいて温風化する。即ち、ファンモータ16とファン17とコンプレッサ18とコンデンサ19とエバポレータ20はドラム6内の洗濯物に高温低湿な温風を吹付けることに基づいて洗濯物の乾燥を促進するヒートポンプ式の乾燥機構を構成するものである。
A
外箱1の前面にはドア8の上方に位置して操作パネル21が固定されており、操作パネル21には複数の操作スイッチが装着されている。これら複数の操作スイッチのそれぞれは前方から操作可能にされたものであり、マイクロコンピュータを主体に構成された制御回路に接続されている。この制御回路は外箱1の内部に収納されたものであり、複数の操作スイッチのそれぞれの操作内容に基づいて運転コースを設定し、ドラムモータ4と給水弁9と排水弁11とファンモータ16とコンプレッサ18のそれぞれを運転コースの設定結果に応じた内容で駆動制御することに基づいて運転コースの設定結果を実行する。
An
ドラムモータ4は、図2に示すように、ステータ30の外周部にロータ60が回転可能に配置されたアウタロータ形の三相DCブラシレスモータからなるものであり、ステータ30およびロータ60のそれぞれの詳細構成は次の通りである。
1.ステータ30の説明
ステータ30は、図3に示すように、ステータコア31を有している。このステータコア31は複数の珪素鋼板を軸方向に積層することから構成されたものであり、複数の珪素鋼板のそれぞれの表面には絶縁層が形成されている。この珪素鋼板は鋼板に相当するものであり、ステータ30は電機子に相当するものであり、ステータコア31は電機子コアに相当するものである。
As shown in FIG. 2, the
1. Description of
ステータコア31は、図3に示すように、36個のティース32および1個のヨーク33を有している。このヨーク33は軸方向へ延びる円筒状の部分を称するものであり、36個のティース32のそれぞれはヨーク33から径方向へ直線状に延びる部分を称している。これら36個のティース32は円周方向に等間隔で配列されたものであり、相互に同一の四角柱状に設定されている。これら各ティース32は巻線部に相当するものであり、各ティース32の先端部には突部34が形成されている。これら各突部34は円周方向の幅寸法がティース32の円周方向の幅寸法に比べて小さく設定され且つ軸方向の高さ寸法がティース32の軸方向の高さ寸法と同一に設定されたものであり、各突部34の円周方向の幅寸法は内周部から外周部へ向って大きくなるように設定されている。
As shown in FIG. 3, the
ステータコア31には、図4に示すように、36個のボビン35が形成されている。これら各ボビン35はティース32の表面を覆う四角筒状の部分を称するものであり、予め決められた12個のティース32のそれぞれにボビン35の上からU相のコイル36が巻装され、予め決められた別の12個のティース32のそれぞれにはボビン35の上からV相のコイル36が巻装され、残りの12個のティース32のそれぞれにはボビン35の上からW相のコイル36が巻装されている。これら各コイル36は銅製のマグネットワイヤからなるものであり、電機子コイルに相当する。これら36個のボビン35のそれぞれには先端部に位置して鍔部37が形成されている。これら各鍔部37はボビン35を取囲む四角環状の部分を称するものであり、各コイル36は鍔部37に接触することに基づいて外周部へ脱落することが防止されている。これら各鍔部37にはホルダ部38が形成されており、各ホルダ部38は鍔部37を取囲む四角筒状をなしている。
The
ステータコア31には、図4に示すように、端板39および端板40が形成されている。端板39はヨーク33の軸方向の一端面を覆う円環状をなすものであり、端板40はヨーク33の軸方向の他端面を覆う円環状をなすものであり、36個のボビン35は端板39および端板40の双方を介して相互に連結されている。これら端板39および端板40には共通の筒壁41が連結されている。この筒壁41はヨーク33の内周面を覆う円筒状をなすものであり、筒壁41には、図5に示すように、複数の支持部42が形成されている。これら各支持部42はヨーク33の内周部に突出するものであり、各支持部42には貫通孔43が形成され、各貫通孔43内には、図4に示すように、ボルト44が挿入されている。これら複数の支持部42と筒壁41と端板40と端板39と複数のホルダ部38と複数の鍔部37と複数のボビン35はガラスを含有するPET樹脂を材料とするものであり、成形型内にステータコア31を収納した状態で材料を注入することに基づいてステータコア31に一体化されている。
As shown in FIG. 4, an
各ティース32の先端部には、図3に示すように、圧粉コアに相当するヘッド部45が固定されている。これら各ヘッド部45は表面に絶縁が施された鉄粉を圧縮および固化してなる圧粉鉄心から構成されたものであり、磁路断面積が一定に設定されている。これら各ヘッド部45の軸方向の高さ寸法(B=19mm)は、図4に示すように、ティース32の軸方向の高さ寸法(A=16mm)に比べて大きく設定されており、各ヘッド部45の円周方向の幅寸法は、図3に示すように、ティース32の円周方向の幅寸法に比べて大きく設定されている。これら各ヘッド部45には軸方向へ直線的に延びる溝部46が形成されている。これら各溝部46は内周部から外周部へ向って円周方向の幅寸法が大きくなるアリ溝状をなすものであり、各ヘッド部45はステータコア31に複数のボビン35〜複数の支持部42を成形する前に溝部46を軸方向からティース32の突部34に嵌合することに基づいてティース32に連結され、複数のボビン35〜複数の支持部42の成形状態では、図4に示すように、ホルダ部38内に収納されることに基づいて脱落防止されている。
As shown in FIG. 3, a
水受槽3の後面には、図2に示すように、円板状をなすアルミニウム製のハウジング47が接合されている。このハウジング47は中央部に円筒状の軸受ブラケット48を有するものであり、軸受ブラケット48の内周面には軸方向の両端部のそれぞれに位置してラジアル軸受49の外輪が接合されている。これら両軸受49の内輪には共通の回転軸5が接合されており、回転軸5はハウジング47に両軸受49を介して回転可能に装着されている。このハウジング47には軸受ブラケット48の外周部に位置して取付部50が形成されている。この取付部50はハウジング47のうち軸受ブラケット48を除く残り部分に比べて軸方向の高さ寸法が大きな円環状の部分を称するものであり、ステータコア31は複数のボルト44のそれぞれを取付部50に螺合することに基づいて水受槽3の後面に接合されている。
2.ロータ60の説明
ロータ60は、図2に示すように、ロータフレーム61を有している。このロータフレーム61は圧延鋼板を絞り加工することに基づいて形成されたものであり、上面が開口する円形容器状をなしている。このロータフレーム61の中央部には円形状の開口部62が形成されており、開口部62はフレームカバー63によって塞がれている。このフレームカバー63はガラスを含有するPET樹脂を材料とするものであり、成形型内にロータフレーム61を収納した状態で材料を注入することに基づいてロータフレーム61に一体化されている。このロータ60は界磁子に相当するものである。
As shown in FIG. 2, a disc-shaped
2. Description of
フレームカバー63の中央部には、図2に示すように、円筒状のボス64が固定されている。このボス64は、図5に示すように、軸方向へ直線的に延びる複数の溝部65が内周面に形成されたものであり、ボス64の内周面には、図2に示すように、回転軸5の外周面が嵌合されている。この回転軸5の外周面には軸方向へ直線的に延びる複数の突部が形成されており、ボス64は回転軸5の突部およびボス64の溝部65相互間が係合することに基づいて回転軸5に回転不能に連結されている。この回転軸5の先端部にはワッシャ付きのナット66が螺合されており、ロータフレーム61はナット66およびボス64相互間の締結力で回転軸5に軸方向へ移動不能に連結されている。
A
フレームカバー63には、図5に示すように、ボス64の外周部に位置して円周方向に等間隔で並ぶ複数のフィン67が形成されている。これら複数のフィン67のそれぞれはロータフレーム61にフレームカバー63を成形するときにフレームカバー63と同時に成形されたものであり、ロータフレーム61が回転軸5と一体的に回転することに基づいて各コイル36にコイル36を冷却するための冷却風を送風する。
As shown in FIG. 5, the
ロータフレーム61の内周面には、図6に示すように、円筒状のロータコア68が接合されている。このロータコア68は複数の珪素鋼板を軸方向へ積層することから構成されたものであり、各珪素鋼板の表面には絶縁層が形成されている。このロータコア68の軸方向の一端面には、図7に示すように、端板69が接合され、ロータコア68の軸方向の他端面には端板70が接合されている。これら端板69および端板70のそれぞれは表面に絶縁層が形成された珪素鋼板を材料とするものであり、ロータコア68の端面に接触する円環状をなしている。これら端板69および端板70のそれぞれには内周側へ突出する48個のチップ被覆部71が一体形成されている。これら端板69の48個のチップ被覆部71および端板70の48個のチップ被覆部71のそれぞれは円周方向に等間隔で配列されたものであり、端板69および端板70のそれぞれは2個のチップ被覆部71が軸方向に相互に対向するように配置されている。
As shown in FIG. 6, a
端板69の各チップ被覆部71には、図6に示すように、磁極チップ72の軸方向の一端面が接合されている。これら各磁極チップ72は複数の珪素鋼板を軸方向へ積層することから構成されたものであり、各珪素鋼板の表面には絶縁層が形成されている。これら各磁極チップ72の軸方向の他端面は、図7に示すように、残りの端板70のチップ被覆部71に接合されている。これら48個の磁極チップ72のそれぞれは端板69および端板70の両者を介してロータコア68に連結されたものであり、ロータコア68の内周面に空間状の磁石収納部73を介して対向配置されている。これら磁極チップ72相互間の隙間には、図5に示すように、スペーサ74が介在されており、各磁極チップ72は円周方向の両側に位置する両スペーサ74によってずれ動きが防止されている。これら各スペーサ74はガラスを含有するPET樹脂を材料とするものであり、ロータフレーム61にフレームカバー63を成形するときにフレームカバー63と同時に成形されている。
As shown in FIG. 6, one end surface of the
48個の磁石収納部73内のそれぞれには、図7に示すように、端板69側の一端面から板状の永久磁石75が挿入されている。これら各永久磁石75は焼結ネオジウム磁石からなるものであり、各永久磁石75の軸方向の高さ寸法Bは、図4に示すように、ティース32の軸方向の高さ寸法Aに比べて大きく且つヘッド部45の軸方向の高さ寸法と同一に設定されている。これら各永久磁石75の外周面には、図6に示すように、円周方向の中心部に位置して突部76が形成されている。これら各突部76は軸方向に沿って直線的に延びるものであり、溝部77内に挿入されている。これら各溝部77は端板69の内周面およびロータコア68の内周面の双方を貫通するように端板69の内周面およびロータコア68の内周面のそれぞれに形成されたものであり、各永久磁石75は突部76および溝部77相互間が係合することに基づいて円周方向に位置決め、突部76が位置決め部78に接触することに基づいて軸方向に位置決めされている。これら各位置決め部78は、図4に示すように、永久磁石75を磁石収納部73内に挿入するときに永久磁石75の挿入開始側となる端板69とは反対側の端板70に形成されたものであり、溝部77の内部空間を軸方向へ延長してなる延長領域内に突出している。
As shown in FIG. 7, a plate-like
ロータフレーム61には、図4に示すように、端板69を覆う円環状のマグネットカバー79および端板70を覆う円環状のマグネットカバー80が形成されている。マグネットカバー79は各磁石収納部73の軸方向の一端面を塞ぐものであり、マグネットカバー80は各磁石収納部73の軸方向の他端面を塞ぐものであり、各磁石収納部73内の永久磁石75はマグネットカバー79およびマグネットカバー80の双方によって磁石収納部73内から脱落防止されている。これらマグネットカバー79およびマグネットカバー80のそれぞれはガラスを含有するPET樹脂を材料とするものであり、ロータフレーム61にフレームカバー63を成形するときにフレームカバー63と同時に成形されている。
As shown in FIG. 4, an
端板69の外周面とロータコア68の外周面と端板70の外周面には、図7に示すように、3者を軸方向に貫通する48個の接合凹部81が形成されている。これら各接合凹部81内には、図4に示すように、接着層82が形成されており、ロータコア68はマグネットカバー79とマグネットカバー80と複数の接着層82を介してロータフレーム61に接合されている。これら各接着層82はガラスを含有するPET樹脂を材料とするものであり、ロータフレーム61にフレームカバー63を成形するときにフレームカバー63と同時に成形されている。
On the outer peripheral surface of the
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ステータコア31として積層鋼板製のものを使用した。この積層鋼板の飽和磁束密度は永久磁石75の磁気動作点の磁束密度に比べて高いので、永久磁石75の軸方向の高さ寸法Bがティース32の同方向の寸法Aに比べて大きくても鎖交磁束の減少が抑えられる。このため、コイル36の周長を短縮することができるので、銅損が低減される。しかも、圧粉鉄心製のヘッド部45をステータ30およびロータ60相互間の空隙に接するようにティース32の先端部に接合することに基づいてティース32および永久磁石75相互間に介在したので、ステータ30およびロータ60相互間の空隙部でティース32および永久磁石75が相互に同一寸法になる。このヘッド部45は3次元的に概ね磁気等方性を有しているので、ステータコア31の珪素鋼板相互間の積層面に対して垂直な方向の磁束がヘッド部45を流れるようになり、磁束が大きく漏れることなく収束してステータコア31に鎖交するようになる。このため、コイル36の銅損に加えてステータコア31の鉄損が低減されるので、総じてドラムモータ4の損失が最小限に抑えられる。
[実施例2]
ステータコア31には、図8に示すように、圧粉鉄心製の36個のヘッド部45のそれぞれに換えてヘッド部51が形成されている。これら各ヘッド部51はティース32と同一の積層鋼板からなるものであり、各ヘッド部51の軸方向の高さ寸法はティース32の軸方向の高さ寸法と同一値Aに設定され、各ヘッド部51の円周方向の幅寸法はティース32の円周方向の幅寸法に比べて大きく設定されている。
According to the said Example 1, there exists the following effect.
As the
[Example 2]
As shown in FIG. 8, the
ロータフレーム61には積層鋼板製の48個の磁極チップ72のそれぞれに換えて圧粉鉄心製の磁極チップ83が装着されており、各磁極チップ83はステータ30およびロータ60相互間の空隙に接するようにロータ60に接合されている。これら各磁極チップ83は圧粉コアに相当するものであり、磁路断面積が一定に設定されている。これら各磁極チップ83は端板69のチップ被覆部71および端板70のチップ被覆部71相互間に保持されたものであり、各磁極チップ83の軸方向の高さ寸法はティース32およびヘッド部51のそれぞれの軸方向の高さ寸法に比べて大きく設定されている。
The
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
圧粉鉄心製の磁極チップ83をステータ30およびロータ60相互間の空隙に接するようにロータ60に接合し、ティース32および永久磁石75相互間に介在したので、磁極チップ83の内部でティース32の軸方向の幅寸法Aに近い幅に磁束が収束するようになる。このため、磁束が大きく漏れることなくティース32に鎖交するようになるので、ドラムモータ4の損失が最小限に抑えられる。
[実施例3]
ロータ60の各磁石収納部73内には、図9に示すように、端板69側の一端面から永久磁石84が挿入されている。これら各永久磁石84の外周面には突部76が形成されており、各永久磁石84は突部76および溝部77相互間が係合することに基づいて円周方向に位置決めされ、突部76および位置決め部78相互間が接触することに基づいて軸方向に位置決めされている。これら各永久磁石84は積層鋼板製の磁極チップ72に比べて軸方向の高さ寸法Bが大きく設定されたものであり、各永久磁石84の一端部は磁石収納部73内から突出している。これら各永久磁石84の一端部はロータコア85の内周面に対向配置されている。このロータコア85は複数の珪素鋼板を軸方向に積層することから円環状に構成されたものであり、各珪素鋼板の表面には絶縁層が形成されている。このロータコア85は端板69に隣接するものであり、複数の接着層82を介してロータフレーム61の内周面に接合されている。
According to the said Example 2, there exist the following effects.
The
[Example 3]
As shown in FIG. 9,
ロータ60の各磁石収納部73内には端板69側の一端面から板状の圧粉鉄心86が挿入されている。これら各圧粉鉄心86は圧粉コアに相当するものであり、各圧粉鉄心86の一端部は、図10に示すように、磁石収納部73内から突出している。これら各圧粉鉄心86は、図9に示すように、界磁コア87内に永久磁石84よりもステータ30側に位置するように埋め込まれたものであり、磁路断面積が一定に設定されている。この界磁コア87はロータコア68と48個の磁極チップ72とロータコア85の集合体を称するものであり、各圧粉鉄心86の軸方向の高さ寸法は永久磁石84の軸方向の高さ寸法と同一値Bに設定されている。即ち、各永久磁石84および各圧粉鉄心86のそれぞれの軸方向の高さ寸法Bは、図9に示すように、ティース32およびヘッド部51のそれぞれの軸方向の高さ寸法Aに比べて大きく設定されている。
A plate-shaped
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
圧粉鉄心86を界磁コア87内に埋め込むことでティース32および永久磁石84相互間に介在した。このため、磁束が大きく漏れることなくティース32に鎖交するようになるので、ドラムモータ4の損失が最小限に抑えられる。
According to the said Example 3, there exist the following effects.
The
上記実施例3においては、各永久磁石84および各圧粉鉄心86のそれぞれを磁石収納部73の軸方向の一端面および他端面の双方から突出させても良い。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、ヘッド部45と磁極チップ83と圧粉鉄心86のそれぞれの磁路断面積をステータ30側が小さくなるように設定しても良い。
In the third embodiment, each
In each of the first to third embodiments, the magnetic path cross-sectional areas of the
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、本発明を乾燥機のドラムを回転操作するドラムモータに適用しても良い。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、本発明をインナーロータ形のDCブラシレスモータに適用しても良い。
In each of the first to third embodiments, the present invention may be applied to a drum motor that rotates a drum of a dryer.
In each of the first to third embodiments, the present invention may be applied to an inner rotor type DC brushless motor.
4はドラムモータ、6はドラム、30はステータ(電機子)、31はステータコア(電機子コア)、32はティース(巻線部)、36はコイル(電機子コイル)、45はヘッド部(圧粉コア)、60はロータ(界磁子)、75は永久磁石、83は磁極チップ(圧粉コア)、84は永久磁石、86は圧粉鉄心(圧粉コア)、87は界磁コアを示している。 4 is a drum motor, 6 is a drum, 30 is a stator (armature), 31 is a stator core (armature core), 32 is a tooth (winding portion), 36 is a coil (armature coil), 45 is a head portion (pressure) (Powder core), 60 is a rotor (field element), 75 is a permanent magnet, 83 is a magnetic pole tip (powder core), 84 is a permanent magnet, 86 is a dust core (powder core), and 87 is a field core. Show.
Claims (5)
前記電機子に対して相対的に回転可能に設けられたものであって、界磁用の複数の永久磁石を有する界磁子と、
前記複数の永久磁石のそれぞれと前記電機子コアとの間で生成される磁気回路中に介在されたものであって、磁性材からなる原料粉を加圧成形することから構成された複数の圧粉コアを備え、
前記複数の永久磁石のそれぞれは、軸方向の高さ寸法が前記電機子コアのうち前記電機子コイルが巻装された巻線部の同方向の寸法に比べて大きく設定されていることを特徴とする永久磁石モータ。 An armature having an armature core configured by laminating steel plates and an armature coil wound around the armature core;
A field element provided so as to be relatively rotatable with respect to the armature, and having a plurality of field permanent magnets;
A plurality of pressures, which are interposed in a magnetic circuit generated between each of the plurality of permanent magnets and the armature core, and are formed by pressure forming raw material powder made of a magnetic material. With a powder core,
Each of the plurality of permanent magnets has an axial height dimension set larger than a dimension in the same direction of a winding portion around which the armature coil is wound in the armature core. And permanent magnet motor.
前記複数の圧粉コアのそれぞれは、前記界磁コア内に前記永久磁石よりも前記電機子側に位置するように埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータ。 The field element has a field core in which each of the plurality of permanent magnets is embedded,
2. The permanent magnet motor according to claim 1, wherein each of the plurality of dust cores is embedded in the field core so as to be positioned closer to the armature side than the permanent magnet.
前記ドラムを回転操作するドラムモータを備え、
前記ドラムモータとして、請求項1〜4のいずれかに記載の永久磁石モータが使用されていることを特徴とする洗濯機。
A drum into which the laundry is put;
A drum motor for rotating the drum;
A washing machine, wherein the permanent magnet motor according to any one of claims 1 to 4 is used as the drum motor.
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