JP2008243961A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長選択フィルタ層へのクラックの発生を抑制することができる発光装置を提供する。
【解決手段】LEDチップ10と、当該LEDチップ10が実装された実装基板20と、実装基板20におけるLEDチップ10の実装面側にLEDチップ10を囲む形で配設されたドーム状の光学部材40と、光学部材40を囲むドーム状の色変換部61と、光学部材40の光出射面に形成されLEDチップ10からの青色光を透過し且つ色変換部61の蛍光体である黄色蛍光体からの黄色光を反射する波長選択フィルタ層45とを備える。波長選択フィルタ層45と色変換部61との間に空気層70が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、LEDチップ(発光ダイオードチップ)を利用した発光装置に関するものである。
従来から、LEDチップとLEDチップから放射された光によって励起されてLEDチップとは異なる発光色の光を放射する蛍光体とを組み合わせ所望の混色光(例えば、白色光)を得るようにした発光装置の研究開発が各所で行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここにおいて、上記特許文献1には、図4に示すように、青色光を放射するLEDチップ10’と、当該LEDチップ10’が実装された実装基板20’と、LEDチップ10’における実装基板20’側とは反対の表面側に積層されLEDチップ10’から放射される光によって励起されてLEDチップ10’よりも長波長の可視光(黄色光)を放射する蛍光体および透光性材料により形成された色変換部60’と、LEDチップ10’と色変換層60’との間に設けられLEDチップ10’から放射される光を透過し且つ色変換部60’の蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層45’と、実装基板20’におけるLEDチップ10’の実装面側においてLEDチップ10’、波長選択フィルタ層45’および色変換部60’を覆うレンズ160’とを備えた発光装置が記載されている。
また、上記特許文献2には、図5に示すように、青色光を放射するLEDチップ10’と、リードフレームの一部からなりLEDチップ10’が内底面上に実装されたカップ部120’と、LEDチップ10’を封止した封止材からなる半球状の封止部50’と、封止部50’の表面側に積層されLEDチップ10’から放射される光によって励起されてLEDチップ10’よりも長波長の可視光(黄色光)を放射する蛍光体および透光性材料により形成されたドーム状の色変換部60’と、封止部50’と色変換部60’との間に設けられLEDチップ10’から放射される光を透過し且つ色変換部60’の蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層45’と、カップ部120’におけるLEDチップ10’の実装面側において色変換部60’を覆うレンズ160’とを備えた発光装置が記載されている。なお、波長選択フィルタ層45’は、相対的に屈折率の高いTiO膜と相対的に屈折率の低いSiO膜とが交互に積層されている。
米国特許第5813752号明細書(第2欄第66行−第3欄第65行、FIG.1) 米国特許第6155699号明細書(第5欄第11行−第40行、第5欄第62行−第6欄第9行、FIG.2)
ところで、図4や図5に示した発光装置は、LEDチップ10’と色変換部60’との間に波長選択フィルタ層45’が設けられているので、色変換部60’の蛍光体から放射された可視光の一部がLEDチップ10’側に戻って光取り出し効率が低下するのを抑制することができる。
しかしながら、図4に示した構成の発光装置では、LEDチップ10’の側面から放射された青色光が色変換部60’を通らずにレンズ160’へ入射して外部へ出射されるので、色むらが生じやすかった。
これに対して、図5に示した構成の発光装置は、色変換部60’がドーム状に形成されているので、図4に示した構成の発光装置に比べて色むらの発生を抑制することができる。
しかしながら、図4や図5に示した構成の発光装置では、波長選択フィルタ層45’と色変換部60’とが積層されているので、色変換部60’の蛍光体で発生する熱に起因して波長選択フィルタ層45’に応力がかかり、波長選択フィルタ層45’にクラックが発生して光取り出し効率が低下する恐れがあった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、波長選択フィルタ層へのクラックの発生を抑制することができる発光装置を提供することにある。
請求項1の発明は、可視光を放射するLEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板と、実装基板におけるLEDチップの実装面側にLEDチップを囲む形で配設されたドーム状の光学部材と、LEDチップから放射される可視光によって励起されてLEDチップよりも長波長の可視光を放射する蛍光体および透光性材料により形成され光学部材を囲む形で配設されたドーム状の色変換部と、光学部材の光出射面に形成されLEDチップから放射される可視光を透過し且つ蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層とを備え、波長選択フィルタ層と色変換部との間に空気層が形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、光学部材の光出射面に形成されLEDチップから放射される可視光を透過し且つ蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層と色変換部との間に空気層が形成されているので、色変換部で発生する熱に起因して波長選択フィルタ層にかかる熱応力を低減でき、波長選択フィルタ層へのクラックの発生を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記LEDチップから放射される可視光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長かつ前記蛍光体である第1の蛍光体よりも短波長の可視光を放射する第2の蛍光体および透光性材料により形成され前記色変換部である第1色変換部の外側に位置するドーム状の第2色変換部を備え、前記波長選択フィルタ層は、第2の蛍光体から放射される可視光を反射する光学特性を有することを特徴とする。
この発明によれば、前記LEDチップから放射される可視光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長の可視光を放射する第1の蛍光体および透光性材料により形成されたドーム状の第1色変換部と、前記LEDチップから放射される可視光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長かつ第1の蛍光体よりも短波長の可視光を放射する第2の蛍光体および透光性材料により形成され第1色変換部の外側に位置するドーム状の第2色変換部とを備えていることにより、第1の蛍光体と第2の蛍光体との2種類の蛍光体のうち低波長側に発光ピーク波長を有する第2の蛍光体から放射された可視光が長波長側に発光ピーク波長を有する第1の蛍光体に二次吸収されるのを抑制することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記第2色変換部と前記第1色変換部とが一体化されてなり、且つ、前記第2色変換部の透光性材料の屈折率が前記第1色変換部の透光性材料の屈折率よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、前記第2色変換部の第2の蛍光体から放射された可視光が前記第1色変換部中へ入射するのを抑制することができ、外部への光取り出し効率を高めることができる。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記第2色変換部と前記第1色変換部との間に別の空気層が形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記第2色変換部の前記第2の蛍光体から放射される可視光が前記第1色変換部へ入射しにくくなり、外部への光取り出し効率を高めることができる。
請求項1の発明では、波長選択フィルタ層へのクラックの発生を抑制することができるという効果がある。
(実施形態1)
本実施形態の発光装置1は、図1に示すように、可視光を放射するLEDチップ10と、当該LEDチップ10が実装された実装基板20と、実装基板20におけるLEDチップ10の実装面側にLEDチップ10を囲む形で配設されたドーム状の光学部材40と、光学部材40の内側でLEDチップ10を封止した封止材からなる封止部50と、LEDチップ10から放射される可視光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長の可視光を放射する蛍光体および透光性材料により形成され光学部材40を囲む形で配設されたドーム状の色変換部61と、光学部材40の光出射面に形成されLEDチップ10から放射される可視光を透過し且つ色変換部61の蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層45とを備え、波長選択フィルタ層45と色変換部61との間に空気層70が形成されている。
本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10として、青色光を放射するGaN系青色LEDチップを用い、色変換部61の蛍光体として、LEDチップ10から放射された青色光によって励起されて黄色光を放射する粒子状の黄色蛍光体を用いており、LEDチップ10から放射され封止部50、光学部材40、波長選択フィルタ層45、色変換部61を透過した青色光と、色変換部61の黄色蛍光体から放射された黄色光との混色光からなる白色光を得ることができる。
LEDチップ10は、厚み方向の一表面側(図1における下面側)にアノード電極(図示せず)が形成されるとともに、厚み方向の他表面側(図1における上面側)にカソード電極(図示せず)が形成されており、上記他表面側を光取り出し面11側としているが、側面からも青色光が放射される。ここにおいて、アノード電極およびカソード電極は、下層側のNi膜と上層側のAu膜との積層膜により構成されている。
実装基板20は、LEDチップ10が一表面側に搭載される矩形板状のサブマウント部材30と、熱伝導性材料により形成されサブマウント部材30が一面側の中央部に固着される矩形板状の伝熱板21と、伝熱板21の一面側(図1における上面側)に例えばポリオレフィン系の固着シート(図示せず)を介して固着される矩形板状のフレキシブルプリント配線板により形成され中央部にサブマウント部材30を露出させる矩形状の窓孔24を有する配線基板22とで構成されている。したがって、LEDチップ10で発生した熱が配線基板22を介さずにサブマウント部材30および伝熱板21に伝熱されるようになっている。
上述の伝熱板21は、Cuからなる金属板21aを基礎とし、当該金属板21aの厚み方向の両面にAu膜からなるコーティング膜21bが形成されている。
一方、配線基板22は、ポリイミドフィルムからなる絶縁性基材22aの一表面側に、LEDチップ10への給電用の一対の配線パターン23,23が設けられるとともに、各配線パターン23,23および絶縁性基材22aにおいて配線パターン23,23が形成されていない部位を覆う白色系の樹脂からなるレジスト層26が積層されている。ここにおいて、LEDチップ10は、上記カソード電極がボンディングワイヤ14を介して一方の配線パターン23と電気的に接続され、上記アノード電極がサブマウント部材30の電極パターン31およびボンディングワイヤ14を介して他方の配線パターン23と電気的に接続されている。なお、各配線パターン23,23は、絶縁性基材22aの外周形状の半分よりもやや小さな外周形状に形成されている。また、絶縁性基材22aの材料としては、FR4、FR5、紙フェノールなどを採用してもよい。
レジスト層26は、配線基板22の窓孔24の近傍において各配線パターン23,23の2箇所が露出し、配線基板22の周部において各配線パターン23,23の1箇所が露出するようにパターニングされており、各配線パターン23,23は、配線基板22の窓孔24近傍において露出した部位が、ボンディングワイヤ14が接続される端子部23aを構成し、配線基板22の周部において露出した円形状の部位が外部接続用の電極部23bを構成している。なお、配線基板22の配線パターン23,23は、Cu膜とNi膜とAu膜との積層膜により構成され、最上層がAu膜となっている。
また、サブマウント部材30は、熱伝導率が比較的高く且つ電気絶縁性を有するAlNにより形成されており、平面サイズをLEDチップ10のチップサイズよりも大きく設定してあり、伝熱板21とLEDチップ10との線膨張率差に起因してLEDチップ10に働く応力を緩和する応力緩和機能と、LEDチップ10で発生した熱を伝熱板21においてLEDチップ10のチップサイズよりも広い範囲に伝熱させる熱伝導機能とを有している。したがって、本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10と伝熱板21との線膨張率差に起因してLEDチップ10に働く応力を緩和することができるとともに、LEDチップ10で発生した熱をサブマウント部材30および伝熱板21を介して効率良く放熱させることができる。
本実施形態では、サブマウント部材30の材料として熱伝導率が比較的高く且つ絶縁性を有するAlNを採用しているが、サブマウント部材30の材料はAlNに限らず、例えば、複合SiC、Siなどを採用してもよい。また、サブマウント部材30の一表面側には、LEDチップ10におけるサブマウント部材30側の電極である上記アノード電極と接合される上述の電極パターン31が形成され、当該電極パターン31の周囲にLEDチップ10の側面から放射された光を反射する反射膜32が形成されている。したがって、LEDチップ10の側面から放射された可視光がサブマウント部材30に吸収されるのを防止することができ、外部への光取出し効率をさらに高めることが可能となる。ここにおいて、電極パターン31は、Auを主成分とするAuとSnとの合金(例えば、80Au−20Sn、70Au−30Snなど)により形成されている。また、反射膜32は、Alにより形成されているが、Alに限らず、Ag,Ni,Auなどにより形成してもよい。
また、本実施形態の発光装置1では、サブマウント部材30の厚み寸法を、当該サブマウント部材30の表面が配線基板22のレジスト層26の表面よりも伝熱板21から離れるように設定してあり、LEDチップ10から側方に放射された光が配線基板22の窓孔24の内周面を通して配線基板22に吸収されるのを防止することができる。
上述の封止部50の材料である封止材としては、シリコーン樹脂を用いているが、シリコーン樹脂に限らず、例えばエポキシ樹脂などを用いてもよい。
光学部材40は、透光性材料(例えば、シリコーン樹脂など)の成形品であってドーム状に形成されている。ここで、本実施形態では、光学部材40をシリコーン樹脂により形成してあるので、光学部材40と封止部50との屈折率差および線膨張率差を小さくすることができる。なお、封止部50の材料である封止材がエポキシ樹脂の場合には、光学部材40もエポキシ樹脂により形成することが好ましい。また、光学部材40は、実装基板20側の端縁(開口部の周縁)を実装基板20に対して、例えば接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)を用いて固着すればよい。
ところで、上述の封止部50の形成にあたっては、実装基板20にLEDチップ10を実装してLEDチップ10とボンディングワイヤ14,14とを電気的に接続した後、LEDチップ10およびボンディングワイヤ14,14を封止部50の一部となる未硬化の第1の封止材(封止樹脂材料)により覆ってから、第1の封止材と同一材料からなり封止部の他の部分となる未硬化の第2の封止材(封止樹脂材料)を内側に入れた光学部材40を実装基板20に対して位置決めして各封止材を硬化させることにより封止部50を形成するようにすればよい。このようにして封止部50を形成することによって、製造過程で封止部50にボイドが発生するのを抑制できる。
波長選択フィルタ層45は、相対的に屈折率の高い高屈折率材料からなる第1の誘電体膜と相対的に屈折率の低い低屈折率材料からなる第2の誘電体膜とが交互に積層された光学多層膜により構成されている。ここにおいて、波長選択フィルタ層45は、高屈折率材料として、例えば、Ta、TiOなどを採用し、低屈折率材料として、例えば、SiO、MgFなどを採用すればよい。なお、高屈折率材料および低屈折率材料は、上述の材料に限るものではない。また、波長選択フィルタ層45の各誘電体膜の積層数や膜厚は、当該波長選択フィルタ層45に接する光学部材40の屈折率、各誘電体膜の屈折率、LEDチップ10の発光ピーク波長と色変換部61の蛍光体の発光ピーク波長との間のカットオフ波長、などに応じて適宜設定すればよい。
色変換部61は、シリコーン樹脂からなる透光性材料にLEDチップ10から放射された青色光によって励起されて黄色光を放射する粒子状の黄色蛍光体を分散させた混合材料を用いてドーム状に形成されている。ここで、本実施形態では、色変換部61の透光性材料としてシリコーン樹脂を採用しているので、色変換部61と封止部50との屈折率差を小さくすることができる。なお、色変換部61の材料として用いる透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機成分と無機成分とがnmレベルもしくは分子レベルで混合、結合した有機・無機ハイブリッド材料などを採用してもよい。また、色変換部61は、肉厚が一様となるように形成されている。また、色変換部61は、実装基板20側の端縁(開口部の周縁)を実装基板20に対して、例えば接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)を用いて固着すればよい。
以上説明した本実施形態の発光装置1では、光学部材40の光出射面に形成されLEDチップ10から放射される青色光を透過し且つ黄色蛍光体から放射される黄色光を反射する波長選択フィルタ層45と色変換部61との間に空気層70が形成されているので、色変換部61で発生する熱に起因して波長選択フィルタ層45にかかる熱応力を低減できて、波長選択フィルタ層45へのクラックの発生を抑制することができ、また、黄色蛍光体から放射された黄色光に関して実装基板20へ戻る光量を低減でき、実装基板20などでの吸収損失を低減できる。
なお、本実施形態では、LEDチップ10から放射される可視光を青色光、色変換部61における蛍光体から放射される可視光を黄色光とした場合について例示したが、各可視光の色は特に限定するものではない。
(実施形態2)
ところで、実施形態1の発光装置1では、色変換部60における蛍光体として赤色蛍光体と緑色蛍光体とを用いることにより、蛍光体として黄色蛍光体のみを用いる場合に比べて演色性の高い白色光を得ることができるが、緑色蛍光体から放射された緑色光の一部が赤色蛍光体に二次吸収されて赤色光に変換されるので、LEDチップ10からの青色光を赤色蛍光体により直接赤色光に変換する場合に比べて赤色の発光効率が低くなるため、このような二次吸収を抑制することが望まれる。
これに対して、本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態1と略同じであって、図2に示すように、LEDチップ10から放射される可視光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長かつ色変換部61(以下、第1色変換部61と称する)の蛍光体である第1の蛍光体よりも短波長の可視光を放射する第2の蛍光体および透光性材料により形成され第1色変換部61の外側に位置するドーム状の第2色変換部62を備えている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における波長選択フィルタ層45は、実施形態1と同様に、相対的に屈折率の高い高屈折率材料からなる第1の誘電体膜と相対的に屈折率の低い低屈折率材料からなる第2の誘電体膜とが交互に積層された光学多層膜により構成されており、LEDチップ10から放射される可視光を透過し且つ第1の蛍光体から放射される可視光および第2の蛍光体から放射される可視光を反射する光学特性を有するように設計してある。
本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10として、青色光を放射するGaN系青色LEDチップを用い、第1色変換部61の第1の蛍光体として、LEDチップ10から放射された青色光によって励起されて赤色光を放射する粒子状の赤色蛍光体を用い、第2色変換部62の第2の蛍光体として、LEDチップ10から放射された青色光によって励起されて緑色光を放射する粒子状の緑色蛍光体を用いており、LEDチップ10から放射され封止部50、光学部材40、波長選択フィルタ層45、第1色変換部61および第2色変換部62を透過した青色光と、第1色変換部61の赤色蛍光体から放射され第2色変換部62を透過した赤色光と、第2色変換部62の緑色蛍光体から放射された緑色光との混色光からなる白色光を得ることができる。
第1色変換部61は、シリコーン樹脂からなる透光性材料にLEDチップ10から放射された青色光によって励起されて赤色光を放射する粒子状の赤色蛍光体を分散させた混合材料を用いてドーム状に形成されている。ここで、本実施形態では、第1色変換部61の透光性材料としてシリコーン樹脂を採用しているので、第1色変換部61と封止部50との屈折率差を小さくすることができる。
また、第2色変換部62は、シリコーン樹脂からなる透光性材料にLEDチップ10から放射された青色光によって励起されて緑色光を放射する粒子状の緑色蛍光体を分散させた混合材料を用いて第1色変換部61よりも大きなドーム状に形成されている。
なお、第1色変換部61および第2色変換部62の材料として用いる透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、例えば、アクリル樹脂、ガラス、有機成分と無機成分とがnmレベルもしくは分子レベルで混合、結合した有機・無機ハイブリッド材料などを採用してもよい。また、第1色変換部61および第2色変換部62は、それぞれ肉厚が一様となるように形成されている。また、第1色変換部61および第2色変換部62は、実装基板20側の端縁(開口部の周縁)を実装基板20に対して、例えば接着剤(例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂など)を用いて固着すればよい。
以上説明した本実施形態の発光装置1では、LEDチップ10から放射される青色光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長の赤色光を放射する赤色蛍光体および第1の透光性材料により形成されたドーム状の第1色変換部61と、LEDチップ10から放射される青色光によって励起されてLEDチップ10よりも長波長かつ赤色蛍光体よりも短波長の緑色光を放射する緑色蛍光体および第2の透光性材料により形成され第1色変換部61の外側に位置するドーム状の第2色変換部62とを備えていることにより、赤色蛍光体と緑色蛍光体との2種類の蛍光体のうち低波長側に発光ピーク波長を有する緑色蛍光体から放射された緑色光が長波長側に発光ピーク波長を有する赤色蛍光体に二次吸収されるのを抑制することが可能となり、しかも、光学部材40の光出射面に形成されLEDチップ10から放射される青色光を透過し且つ赤色蛍光体から放射される赤色光および緑色蛍光体から放射される緑色光を反射する波長選択フィルタ層45と第1色変換部61との間に空気層70が形成されているので、第1色変換部61で発生する熱に起因して波長選択フィルタ層45にかかる熱応力を低減できて、波長選択フィルタ層45へのクラックの発生を抑制することができ、また、赤色蛍光体から放射された赤色光および緑色蛍光体から放射された緑色光に関して実装基板20へ戻る光量を低減でき、実装基板20などでの吸収損失を低減できる。
ところで、本実施形態の発光装置1では、第2色変換部62と第1色変換部61とが一体化されており、第2色変換部62の透光性材料の屈折率が第1色変換部61の透光性材料の屈折率よりも大きくなるように第2色変換部62の透光性材料および第1色変換部61の透光性材料を選定すれば、第2色変換部62の緑色蛍光体から放射された緑色光が第1色変換部61中へ入射するのを抑制することができ、外部への光取り出し効率を高めることができる。なお、第1色変換部61と第2色変換部62とは一体成形することで一体化してもよいし、透明な接着剤(例えば、シリコーン樹脂など)を用いて一体化してもよい。後者の場合には、製造時に、あらかじめ第2の蛍光体の濃度が異なる複数種類の第2色変換部62を用意しておき、第2色変換部62を第1色変換部61に接着する前に、第1色変換部61を通して出射される混色光を検出して当該検出結果に応じて適宜濃度の第2色変換部62を第1色変換部61に接着するようにすれば、発光装置1ごとの色ばらつきを低減できる。
(実施形態3)
本実施形態の発光装置1の基本構成は実施形態2と略同じであって、図3に示すように、第2色変換部62と第1色変換部61との間に空気層80が形成されている点が相違するだけである。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
しかして、本実施形態の発光装置1では、第2色変換部62と第1色変換部61との間に空気層80が形成されているので、第2色変換部62の第2の蛍光体から放射される可視光が第1色変換部61へ入射しにくくなり、外部への光取り出し効率を高めることができる。
なお、上記実施形態2,3では、LEDチップ10から放射される可視光を青色光、第1色変換部61における第1の蛍光体から放射される可視光を赤色光、第2色変換部62における第2の蛍光体から放射される可視光を緑色光とした場合について例示したが、各可視光の色は特に限定するものではない。
実施形態1の発光装置の概略断面図である。 実施形態2の発光装置の概略断面図である。 実施形態3の発光装置の概略断面図である。 従来例の発光装置の概略断面図である。 他の従来例の発光装置の概略断面図である。
符号の説明
1 発光装置
10 LEDチップ
11 光取り出し面
20 実装基板
40 光学部材
45 波長選択フィルタ層
50 封止部
61 色変換部(第1色変換部)
62 第2色変換部
70 空気層
80 空気層

Claims (4)

  1. 可視光を放射するLEDチップと、当該LEDチップが実装された実装基板と、実装基板におけるLEDチップの実装面側にLEDチップを囲む形で配設されたドーム状の光学部材と、LEDチップから放射される可視光によって励起されてLEDチップよりも長波長の可視光を放射する蛍光体および透光性材料により形成され光学部材を囲む形で配設されたドーム状の色変換部と、光学部材の光出射面に形成されLEDチップから放射される可視光を透過し且つ蛍光体から放射される可視光を反射する波長選択フィルタ層とを備え、波長選択フィルタ層と色変換部との間に空気層が形成されてなることを特徴とする発光装置。
  2. 前記LEDチップから放射される可視光によって励起されて前記LEDチップよりも長波長かつ前記蛍光体である第1の蛍光体よりも短波長の可視光を放射する第2の蛍光体および透光性材料により形成され前記色変換部である第1色変換部の外側に位置するドーム状の第2色変換部を備え、前記波長選択フィルタ層は、第2の蛍光体から放射される可視光を反射する光学特性を有することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記第2色変換部と前記第1色変換部とが一体化されてなり、且つ、前記第2色変換部の透光性材料の屈折率が前記第1色変換部の透光性材料の屈折率よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の発光装置。
  4. 前記第2色変換部と前記第1色変換部との間に別の空気層が形成されてなることを特徴とする請求項2記載の発光装置。
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