JP2008243782A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池のアノード系の燃料排ガス路から排出される燃料排ガスを制御するバルブを小型化および軽量化できる燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料ガス供給路11と、酸化剤ガス供給路12と、燃料ガス循環路14と、燃料排ガス路15と、パージ手段41と掃気手段30との少なくとも一方と、備えている。燃料電池システム1は、燃料排ガス路15に直列に配置された開閉制御可能な開閉弁42および流量調整可能な流量調整弁43と、開閉弁42と流量調整弁43とを制御することにより、パージ手段41によるパージ時のパージ流量と掃気手段30とによる掃気時の掃気流量の少なくとも一方の制御を行う制御装置60と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池のアノードから排出される燃料排ガスの流量を調整することができる燃料電池システムに関する。
従来、車両等に搭載される燃料電池システムでは、例えば、特許文献1に開示されているように、アノード系内の不純物、および水分を走行中に排出するために、パージ弁(水素パージバルブ)が不可欠で必ず使用されている。また、燃料電池システムでは、氷点下でアノード系内が凍結して閉塞されるのを防止すると共に、イグニッションOFF時にシステム全体をエア掃気する場合、大流量のエアを掃気排出するための掃気排出弁(エア排出バルブ)が不可欠で必ず使用されている。
燃料電池システムは、システム上、パージ時のパージ流量と掃気時の掃気流量とが大きく相違しているので、パージ弁が小流量に対応したバルブから構成され、掃気排出弁が大流量に対応したバルブから構成されている。そのため、燃料電池システムでは、アノードオフガス排出系に流量特性の異なる前記2つのバルブが独立した状態で並列に配置されている。
前記2つのバルブは、共に氷点下でも使用されるため、凍結状態でも動く仕様のものとなっている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−134807号公報(図1) 特開2005−265036号公報(図2)
しかしながら、前記特許文献1等に記載された従来の燃料電池システムでは、燃料排ガス(アノードオフガス)排出用のバルブは、いずれも氷点下の環境においても作動できるように構成されているので、大きくて重く、部品点数が多いため、コストが高いという問題点があった。
従来の燃料電池システムでは、パージ時と掃気時とのそれぞれの流量特性に応じて、パージ弁と掃気排出弁との2種類のバルブを並列配置しているので、重量が重くなると共に、コストアップするため、軽量化とコストダウンとを図ることが大きな課題となっていた。
通常、アノードオフガス排出系のバルブは、水素等の燃料排ガスを完全に遮断する機能が要求され、バタフライバルブやニードル弁のような流量調整弁を使用することができないという問題点があった。
また、それらの方式の流量調整弁に凍結状態でも働くように機能を持たせるためには、流量調整弁を駆動させるアクチュエータが大型化するという問題点や、凍結防止用のヒーターの設置等が必要となって、部品点数やコストが増大するという問題点があった。
そこで、本発明は、燃料電池のアノード系の燃料排ガス路から排出される燃料排ガスを制御するバルブを小型化および軽量化できる燃料電池システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に記載の燃料電池システムの発明は、アノードに供給される燃料ガスとカソードに供給される酸化剤ガスとを反応させて発電を行う燃料電池と、前記アノードに前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、前記カソードに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、前記アノードを通過した燃料ガスを前記燃料ガス供給路に戻す燃料ガス循環路と、前記アノードからの燃料排ガスを排出する燃料排ガス路と、前記燃料排ガス路からの前記燃料排ガスをパージするパージ手段と、前記アノードに掃気ガスを導入し、このアノードおよび前記燃料ガス循環路内の残留ガスを前記燃料排ガス路を通して掃気する掃気手段との少なくとも一方と、を備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料排ガス路に直列に配置された開閉制御可能な開閉弁および流量調整可能な流量調整弁と、前記開閉弁と前記流量調整弁とを制御することにより、前記パージ手段によるパージ時のパージ流量と前記掃気手段とによる掃気時の掃気流量の少なくとも一方の制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の燃料電池システムの発明によれば、燃料排ガス路に開閉制御可能な開閉弁と流量調整可能な流量調整弁とを直列に配置して、開閉弁と流量調整弁とを制御手段で制御することにより、燃料排ガスの排出流量を調整できる。その結果、開閉弁および流量調整弁は、遮断シール性および作動差圧が低くなるため、バルブ全体を小型化することが可能となる。すなわち、燃料電池システムは、2つの異なる流量特性を持つバルブを並列に配置した従来の場合と比較して、バルブ全体を小型化および軽量化することが可能となる。
また、燃料電池システムは、パージ手段によるパージ時のパージ流量と掃気手段とによる掃気時の掃気流量の少なくとも一方の制御を行う制御手段を備えたことにより、燃料電池システムの運転条件に合わせて排出流量を任意に変えることが可能となる。その結果、燃料電池システムは、不要なパージや掃気を適宜に抑制し、燃費の向上を図ることができる。
なお、パージ手段と掃気手段とを両方設けて、パージと掃気の両方を行った場合には、燃料排ガスの排出流量の制御をさらに効率よく行うことができるので、燃費もさらに向上させることができる。
請求項2に記載の燃料電池システムの発明は、請求項1に記載された燃料電池システムであって、前記開閉弁は、凍結対策を施した弁装置から構成すると共に、前記流量調整弁の上流側に配置したことを特徴とする。
ここで、凍結対策とは、開閉弁を通過するガス中に含まれている水分が温度の低下によって凍結して弁体が開閉不能となることを防止するための対策であり、その構造は特に限定されない。凍結対策は、例えば、弁体装置内に水分が溜まらないようにして凍結を防止する構造や、弁体および弁座の位置をバルブ内の流路底面より高く配置して水分が溜まる可能性がある部位から弁体を離間して弁体の凍結を防止する構造、アクチュエータの内部に水が浸入するのを防止する構造等の対策が挙げられる。
請求項2に記載の燃料電池システムの発明によれば、開閉弁は、凍結対策を施した弁装置から構成すると共に、流量調整弁の上流側に配置したことにより、弁装置が停止した後に、アノード系内のガス中の水蒸気の露結、凍結により流量調整弁が作動不良になることが防止される。その結果、下流側に配置された流量調整弁は、氷点下であっても流量調整機能を保持することができる。
請求項3に記載の燃料電池システムの発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、前記開閉弁と前記流量調整弁とを一体に構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の燃料電池システムの発明によれば、前記開閉弁と前記流量調整弁とを一体に構成したことにより、燃料電池システムにおけるバルブの個数および部品点数を削減して、コストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の燃料電池システムの発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、前記制御手段は、前記燃料電池システムが停止する際に、前記流量調整弁を次回起動時に行うパージ流量に設定した後に前記燃料電池システムを停止させることを特徴とする。
請求項4に記載の燃料電池システムの発明によれば、燃料電池装置は、停止する際に、前記流量調整弁を次回起動時に行うパージ流量に設定した後に停止させることにより、燃料電池システムを起動した際に、流量調整弁を作動させてパージ流量を設定することを解消できる。
本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池のアノード系の燃料排ガス路から排出される燃料排ガスを制御するバルブを小型化および軽量化できる。また、燃料排ガス路から排出される燃料排ガスの流量を小流量から大流量までの広範囲に制御することが可能な燃料電池システムを提供することができる。
以下、図1を参照して本発明の実施形態に係る燃料電池システムを説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示すように、燃料電池システム1は、例えば、燃料電池10の発電電力によって走行用の電動モータ(走行モータ)を回転させて走行する燃料電池自動車に搭載されるシステムである。燃料電池自動車の停止時(燃料電池10の停止時)に、燃料電池10に掃気ガスを供給し、燃料電池10の燃料ガス供給路11および酸化剤ガス供給路12を掃気するシステムである。この燃料電池システム1は、それぞれ後記する燃料電池10と、燃料ガス供給路11と、酸化剤ガス供給路12と、掃気ガス導入路13と、燃料ガス循環路14と、燃料排ガス路15と、燃料排ガス希釈手段40と、掃気手段30と、パージ手段41と、開閉弁42と、流量調整弁43と、圧力調整弁51と、制御装置(制御手段)60と、を備えている。なお、燃料電池システム1において、掃気手段30とパージ手段41とは、少なくともどちらか一方だけ備えていればよい。以下、掃気手段30とパージ手段41を両方備えて制御装置60で制御する燃料電池システム1を例に挙げて説明する。
≪燃料電池の構成≫
図1に示す燃料電池10(燃料電池スタック)は、主として、一価の陽イオン交換型の電解質膜の両面を触媒が担持されたアノード(燃料極)10aおよびカソード(空気極)10bで挟持してなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly、膜電極複合体)10cと、MEAを挟持するセパレータとからなる単セルが、複数積層された固体高分子電解質型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell、PEFC)からなる。燃料電池10は、アノード10aに供給される水素等の燃料ガスと、カソード10bに供給される加湿空気等の酸化剤ガスとを反応させて発電するように構成されている。
≪燃料ガス供給路の構成≫
図1に示すように、燃料ガス供給路11は、燃料電池10のアノード10aに燃料ガスタンク21内の燃料ガスを供給するアノード系の供給路である。この燃料ガス供給路11には、例えば、燃料ガスタンク21と、遮断弁22と、レギュレータ23と、フィルタ24と、熱交換器25と、エゼクタ26と、が備えられている。なお、燃料ガス供給路11には、例えば、遮断弁22とレギュレータ23との間に掃気ガス供給路17を接続してもよい。このようにすれば、図1に矢印Aで示す燃料ガス供給路(配管21aから配管26a間)11の掃気が可能になり、全体の掃気ができる。
燃料ガスタンク21は、燃料ガスとしての水素等が貯蔵されたタンクであり、配管21aを介して遮断弁22に接続されている。
遮断弁22は、燃料ガスタンク21から流出される燃料ガスの流出を調整する電磁バルブであり、配管22aを介してレギュレータ23に接続されている。遮断弁22は、制御装置60と電気的に接続されており、この制御装置60によって適宜に弁体が開閉制御されるようになっている。
レギュレータ23は、燃料ガスを所定の圧力に調整するための減圧調整弁からなり、下流側に燃料ガスを浄化するフィルタ24が備えられている。レギュレータ23は、制御装置60と電気的に接続されており、この制御装置60の駆動信号によって燃料ガスの圧力を減圧制御するようになっている。そのレギュレータ23は、フィルタ24および配管24aを介して熱交換器25に接続されている。
熱交換器25は、レギュレータ23による燃料ガスの減圧時に発生した熱を熱交換して低下させるための装置であり、配管25aを介してエゼクタ26に接続されている。
エゼクタ26は、燃料電池10のアノード10aから排出された未反応の水素を含むアノードオフガスを燃料ガス循環路14に循環させるための機器であり、配管26aを介して燃料電池10の燃料ガス導入口に接続されている。
≪酸化剤ガス供給路の構成≫
図1に示すように、酸化剤ガス供給路12は、燃料電池10のカソード10bに空気等の酸化剤ガスを供給する供給路である。酸化剤ガス供給路12は、例えば、一端側が酸化剤ガスを送るためのコンプレッサ(図示せず)や、酸化剤ガスを加湿させるための加湿器(図示せず)等に接続され、他端側が配管12aによってカソード10bに接続されている。
≪掃気ガス導入路の構成≫
図1に示すように、掃気ガス導入路13は、燃料電池10の掃気時に、掃気ガス(空気等の酸化剤ガス)を、カソード系からアノード系に導くための流路であり、掃気導入弁31を主に備えて構成されている。
<掃気導入弁の構成>
掃気導入弁31は、掃気ガス導入路13を開閉するための電磁バルブであり、燃料電池10の発電時に、酸化剤ガス供給路12と燃料ガス供給路11との連通を遮断し、掃気時に、弁体を開放して酸化剤ガス供給路12の酸化剤ガスを燃料ガス供給路(配管26a)11に導入させる電磁バルブである。この掃気導入弁31は、制御装置60と電気的に接続されており、この制御装置60の駆動信号によって弁体を開いて掃気ガス導入路13から掃気ガスをアノード系へ流すように開閉制御される。この掃気導入弁31は、上流側が、配管31aを介してカソード系の前記配管12aに接続され、下流側が、配管31bを介して、アノード系の前記配管26aに接続されている。
<掃気手段の構成>
掃気手段30は、燃料電池システム1の停止時に、前記掃気導入弁31を開いて掃気ガス導入路13からアノード10aに掃気ガス(酸化剤ガス)を導入し、このアノード10aと燃料ガス循環路14内の残留ガスを燃料排ガス路15を通して掃気するものである。この掃気手段30は、掃気ガス導入路13と、掃気導入弁31と、燃料ガス循環路14と、エゼクタ26と、後記する燃料排ガス路15と、開閉弁42と、流量調整弁43と、から主に構成されている。
≪燃料ガス循環路の構成≫
図1に示すように、燃料ガス循環路14は、アノード10aを通過した燃料ガスを前記燃料ガス供給路11に戻すための循環流路であり、上流側が燃料電池10に接続され、下流側がエゼクタ26に接続されている。
≪燃料排ガス路の構成≫
燃料排ガス路15は、燃料電池10のアノード10aからの燃料排ガスを排出する流路である。燃料排ガス路15には、パージ手段41を構成する開閉弁42、および流量調整弁43と、燃料排ガス希釈手段40を構成する希釈器44と、が備えられている。なお、この燃料排ガス路15において、この燃料排ガス路15を開閉制御可能な開閉弁42と、流量調整可能な流量調整弁43とは、直列に配置されている。
≪パージ手段の構成≫
前記パージ手段41は、燃料電池システム1の運転中に燃料ガス循環路14内に混在する水分や、その他の不純物を適宜に外部に排出することを主な目的とするものである。このパージ手段41は、酸化剤ガス供給路12の酸化剤ガスを掃気ガス導入路13から燃料ガス循環路14に送って、燃料ガス循環路14内のオフガスを燃料排ガス路15へ押し出すように構成されている。パージ手段41は、例えば、掃気ガス導入路13と、掃気導入弁31と、燃料ガス循環路14と、エゼクタ26と、燃料排ガス路15と、開閉弁42と、流量調整弁43と、希釈器44と、から主に構成されている。
<開閉弁の構成>
開閉弁42は、燃料排ガスを燃料電池10から排出する燃料排ガス路15を開閉するための電磁バルブであり、上流側が配管15aによって燃料電池10に接続され、下流側が流路42aによって流量調整弁43に接続されている。開閉弁42は、凍結対策を施した弁装置から構成されると共に、流量調整弁43の上流側に配置されている。この開閉弁42は、制御装置60と電気的に接続されており、この制御装置60の駆動信号によって弁体が開閉制御されるように構成されている。
<流量調整弁の構成>
流量調整弁43は、パージ時および掃気時に、開閉弁42から流れて来る燃料ガスの流量を調整(低減)させてから下流の希釈器44に流すためのバルブであり、上流側が流路42aによって開閉弁42に接続され、下流側が配管43aによって希釈器44に接続されている。この流量調整弁43は、制御装置60と電気的に接続されており、この制御装置60の駆動信号によって弁体が適宜な開度に開閉制御されるように構成されている。
≪燃料排ガス希釈手段の構成≫
燃料排ガス希釈手段40は、燃料電池10に接続された燃料排ガス路15から排出された燃料排ガスを希釈器44で希釈ガス(酸化剤ガス)に合流させることによって希釈して大気中に排出するための装置である。
<希釈器の構成>
希釈器44は、水素等の燃料排ガスを、酸化剤ガス供給路12に接続した希釈ガス導入路(図示せず)の酸化剤ガスや、酸化剤ガス排出路16から送られて来る酸化剤ガス(カソードオフガス)等の希釈ガスによって希釈し流速を調整して配管44aから燃料電池自動車の外部に排出するための装置である。
≪酸化剤ガス排出路の構成≫
燃料電池10のカソード10bから排出されるカソードオフガスを排出するための流路であり、上流側がカソード10bに接続され、下流側が内圧を調整するための圧力調整弁51を介在して希釈器44に接続されている。
≪制御装置(制御手段)の構成≫
前記制御装置60は、前記以外に、開閉弁42と流量調整弁43とを制御することにより、パージ手段41によるパージ時のパージ流量と、掃気手段30による掃気時の掃気流量との制御を行う機能を備えている。また、制御装置60は、燃料電池システム1が停止する際に、流量調整弁43を次回起動時に行うパージ流量に設定した後に停止するように構成されている。制御装置60は、イグニッションスイッチ(図示せず)に接続されて、このイグニッションスイッチのON/OFFに連動して作動するようになっている。この制御装置60は、例えば、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路等から構成されている。
さらに説明すると、例えば、燃料電池10を構成するいずれかの単セルのセル電圧の低下により、燃料オフガス中の水分量(つまり、アノード10a内の水分量)や異種ガスの濃度が高いと推定される場合(パージ時)、制御装置60は、開閉弁42および流量調整弁43を開き、この水分量の高い燃料オフガスを配管43aを介して希釈器44に送る機能を備えている。
一方、各単セルのセル電圧が良好な値であることにより、燃料オフガス中の水分量が適切と推定される場合(燃料循環時)、制御装置60は、開閉弁42および流量調整弁43を閉じて、燃料オフガスが燃料ガス循環路14からエゼクタ26に戻され、燃料ガスが循環して効率的よく利用されるように制御する機能を備えている。
ただし、水素パージの方式は、このようなセル電圧に基づく方式に限定されず、その他の方式であっても構わない。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、図1を参照して、燃料電池システム1の動作について説明する。
まず、燃料電池10の電力の発生について説明する。
図1に示すように、燃料電池10は、燃料ガスが燃料ガスタンク21から燃料ガス供給路11、およびこの燃料ガス供給路11に設置されたエゼクタ26等の機器を介して供給される燃料ガス(水素)と、コンプレッサ(図示せず)から酸化剤ガス供給路12によって供給される酸化剤ガス(酸素)との電気化学反応によって電力および熱を発生する。
次に、燃料電池システム1の定常運転時の状態を説明する。
燃料電池システム1の定常運転時には、掃気導入弁31、開閉弁42、および流量調整弁43が制御装置60によって閉められている。このため、エゼクタ26からアノード10aに送られた燃料ガスは、燃料ガス循環路14を通って、再びアノード10aに戻るように循環される。このようにして燃料ガスの無駄な消費が削減されている。
次に、パージ時の状態について説明する。
走行中に、図1に示す開閉弁42および流量調整弁43が開かれてパージがあると、燃料排ガスは、燃料電池10から燃料排ガス路15、開閉弁42、流量調整弁43、および希釈器44を介して燃料電池システム1の外部へ排出される。
このとき、開閉弁42から排出される燃料排ガスの流量は、その下流に配置された流量調整弁43が、制御装置60からの駆動信号で作動させることによって調整される。その燃料排ガスは、さらに、希釈器44によって流速が抑制されて流れるようになる。また、その希釈器44では、酸化剤ガス排出路16からカソードオフガス(希釈ガス)が流れ込んで合流して、水素等の燃料排ガスが混合および希釈されてから配管44aから外部に排気される。
掃気時の状態について説明する。
そして、燃料電池10の発電状態を停止して、燃料ガス循環路14内の燃料ガスの圧力が低下したときに、センサ(図示せず)と制御装置60とによって、掃気導入弁31、開閉弁42、および流量調整弁43が開かれる。すると、燃料ガス循環路14内の燃料ガスが燃料排ガス路15、開閉弁42、流量調整弁43、および希釈器44を通って配管44aから外部に排出される。
すなわち、掃気導入弁31は、制御装置60からの駆動信号により、ON状態に切り換わって開弁される。すると、コンプレッサ(図示せず)からの酸化剤ガス(掃気ガス)が、酸化剤ガス供給路12および掃気ガス導入路13を通って燃料ガス供給路11に流れ込み、アノード10a、燃料排ガス路15、開閉弁42、流量調整弁43、および希釈器44を通って外部に排出されて、燃料ガス循環路14を循環していた燃料オフガス(残留ガス)が押し出されるようにして掃気される。
次に、掃気が完了した場合を説明する。
燃料ガスの掃気が完了して、燃料電池10による発電状態の通常の状態に復帰させる場合、制御装置60によって遮断弁22およびレギュレータ23が開弁されて燃料ガス供給路11からエゼクタ7を介してアノード10aに燃料ガスが送られると共に、掃気導入弁31、開閉弁42、流量調整弁43が遮断される。そして、再び、アノード10aから排出された燃料ガスが、燃料ガス循環路14、エゼクタ26を介してアノード10aに戻る燃料ガスの循環が行われる。
このとき、開閉弁42および流量調整弁43は、制御装置60のOFF信号によって閉弁状態になることにより、燃料排ガス路15が遮断されて、酸化剤ガス(掃気ガス)が燃料ガス循環路14側に流れなくなり、掃気が停止される。
燃料電池システム1の停止時について説明する。
制御装置60は、燃料電池システム1が停止する際に、前記流量調整弁43を次回起動時に行うパージ流量に設定した後に燃料電池システム1を停止させるように駆動制御する。このため、燃料電池システム1を起動した際に、流量調整弁43を作動させてパージ流量を設定することを解消される。
以上のように、本実施形態では、燃料排ガス路15に、開閉弁42と、流量調整可能な流量調整弁43とを直列に配置したことにより、開閉弁42と流量調整弁43とによって、燃料排ガス路15を流れる排ガスの排出流量を調整できると共に、確実に燃料排ガス路15を閉塞することもできる。その結果、開閉弁42および流量調整弁43は、遮断シール性が向上されて作動差圧が低くなるため、バルブ全体を小型化および軽量化することが可能となる。
燃料電池システム1は、凍結対策を施した開閉弁42を流量調整弁43の上流側に配置したことにより、開閉弁42および流量調整弁43が停止した後に、アノード系内のガス中の水蒸気の露結、凍結により流量調整弁43が作動不良になることが防止され、氷点下であっても流量調整機能を保持することができる。
さらに、燃料電池システム1は、パージ手段41によるパージ時のパージ流量と掃気手段30とによる掃気時の掃気流量の制御を制御装置60の駆動信号で作動する流量調整弁43で行うことにより、燃料電池システム1の運転条件に合わせて排出流量を任意に変えることが可能となる。その結果、燃料電池システム1は、不要なパージを抑制し、燃費の向上を図ることができる。
≪変形例≫
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図2は、本実施形態に係る燃料電池システムの変形例を示す図であり、開閉弁と流量調整弁とを一体にした複合弁を示す断面図である。
前記した実施形態では、図1に示すように、燃料排ガス路15に開閉弁42と流量調整弁43とを直列に配置した場合について説明したが、これに限定されず、図2に示すように、開閉弁46(42)と流量調整弁47(43)とを一体に構成した複合弁45としてもよい。
この場合、複合弁45は、例えば、ソレノイド駆動式の開閉弁46のバルブボディ461と、ステップモータ駆動式の流量調整弁47のバルブボディ471とを固定して一体にしている。複合弁45は、開閉弁46側に設けられて燃料電池10(図1参照)に接続される配管15aが接続される導入流路462と、流量調整弁47側に設けて希釈器44(図1参照)に接続される配管43aが接続される導出流路472と、が連通するように設けられている。
開閉弁46は、例えば、ソレノイド467のコイルに制御装置60(図1参照)からの駆動電流が流れた際の発生する磁力によって弁体464を備えたプランジャ466を作動させて464を開閉させる電磁弁である。この開閉弁46は、前記バルブボディ461と、バルブボディ461によって形成された導入流路462と、導入流路462内に設けられた弁座463と、弁座463を開閉する弁体464と、弁体464を弁座463に押圧して閉塞させるための弁ばね465と、先端に弁体464を設けたプランジャ466と、プランジャ466を作動させるソレノイド467と、プランジャ466を進退自在に支持するガイド部材468と、中心側をプランジャ466に固定して外週側をガイド部材468に固定したダイヤフラムDと、ハウジング469と、を備えて構成されている。
流量調整弁47は、例えば、ステップモータ474のコイル475に制御装置60(図1参照)からの駆動電流で回転するロータ476がねじ機構を介してニードル弁体473を作動させることによって、複合弁45内を流れる燃料排ガスの流量を調整する弁装置である。この流量調整弁47は、前記バルブボディ471と、バルブボディ471によって形成された導出流路472と、導出流路472内に設けられてこの導出流路472の流路の流量を調整するためのニードル弁体473と、ステップモータ474のコイル475と、このコイル475の磁力で回転してねじ機構を介してニードル弁体473を進退させるステップモータ474のロータ476と、を備えて構成されている。
このように、開閉弁46を流量調整弁47とを一体にした複合弁45としたことにより、バルブの個数、およびバルブ全体の部品点数を削減して重量を軽量化すると共に、小型化およびコストの低減を図ることができる。
また、複合弁45は、図2に示すように、弁座463を開閉する弁体464が、導入流路462の流路底面、および導出流路472の流路底面より高い位置に配置されていることにより、排ガス中の水分がバルブボディ461,471内に溜まることがあったとしても浸水しないように設けられている。すなわち、複合弁45には、凍結対策を施されている。
さらに、開閉弁46は、導出流路472内において、プランジャ466とガイド部材468との隙間からプランジャ466の駆動部内の空間Sに水が浸入しないようにするために、前記ダイヤフラムDを備えている。このように、上下動するプランジャ466と、プランジャ466を進退自在に支持するガイド部材468との間にダイヤフラムDを設けたことにより、プランジャ466の駆動部に水が付着して凍ることが阻止されるため、凍結によってプランジャ466が動かなくなることを解消できる。
流量調整弁47は、ニードル弁体473が、ステップモータ474によって回転するロータ476と当該ニードル弁体473との間に設けられてねじ機構によって上下動して弁体の開度が調整される。このため、流量調整弁47は、喩え、ニードル弁体473が凍結したとしても、比較的小さなステップモータ474のトルクでニードル弁体473を駆動させることができる機能を備えている。
なお、前記実施形態では、車両用の燃料電池システム1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、船舶や航空機等のその他の燃料電池システムであっても構わない。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの変形例を示す図であり、開閉弁と流量調整弁とを一体にした複合弁を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
10a アノード
10b カソード
11 燃料ガス供給路
12 酸化剤ガス供給路
14 燃料ガス循環路
15 燃料排ガス路
30 掃気手段
40 燃料排ガス希釈手段
41 パージ手段
42,46 開閉弁
43,47 流量調整弁
44 希釈器
45 複合弁
60 制御装置(制御手段)

Claims (4)

  1. アノードに供給される燃料ガスとカソードに供給される酸化剤ガスとを反応させて発電を行う燃料電池と、
    前記アノードに前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    前記カソードに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、
    前記アノードを通過した燃料ガスを前記燃料ガス供給路に戻す燃料ガス循環路と、
    前記アノードからの燃料排ガスを排出する燃料排ガス路と、
    前記燃料排ガス路からの前記燃料排ガスをパージするパージ手段と、前記アノードに掃気ガスを導入し、このアノードおよび前記燃料ガス循環路内の残留ガスを前記燃料排ガス路を通して掃気する掃気手段との少なくとも一方と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記燃料排ガス路に直列に配置された開閉制御可能な開閉弁および流量調整可能な流量調整弁と、
    前記開閉弁と前記流量調整弁とを制御することにより、前記パージ手段によるパージ時のパージ流量と前記掃気手段とによる掃気時の掃気流量の少なくとも一方の制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記開閉弁は、凍結対策を施した弁装置から構成すると共に、前記流量調整弁の上流側に配置したことを特徴とする請求項1に記載された燃料電池システム。
  3. 前記開閉弁と前記流量調整弁とを一体に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記燃料電池システムが停止する際に、前記流量調整弁を次回起動時に行うパージ流量に設定した後に前記燃料電池システムを停止させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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JP2013182720A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Sofc複合発電装置およびその運転方法

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