JP2008242474A - 焦点検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置を備えたカメラにおいて、測光手段が被写体の明るさに関する情報を正確に測定することを可能にする。
【解決手段】 瞳分割手段は、撮影光学系と光電変換手段との間の光路中又は撮影光学系内の光路中に配置され、第一及び第二の開口を光束に対して時分割で交互に開閉する。測光手段は、撮影光学系と瞳分割手段を通過する光束に基づいて、被写体の明るさに関する情報を測定する。禁止手段は、瞳分割手段が第一及び第二の開口が交互に開閉動作している間、測光手段の測定動作を禁止する。したがって、測光手段は、瞳分割手段が全解放状態のときに限って、被写体の明るさに関する情報を測定する。そのため、測光手段は、被写体の明るさに関する情報を正確に測定することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光学系の射出瞳位置近傍に設けられた一対の開口を交互に切り換えて像ズレを検出する瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置を備えたカメラに関する。
従来の焦点検出装置としては、光学系の射出瞳位置近傍に設けられた一対の開口を交互に切り換えて用いることにより像ズレを検出する瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置が知られている。この焦点検出装置は、次の様な構成を有している。すなわち、撮影光学系の射出瞳近傍に設定された一対の開口を交互に切り換えて用い、撮影光学系の結像面に交互に被写体像(以下、一対の被写体像と称する)を形成する。前記一対の被写体像は、前記撮影光学系の結像面に配置されたイメージセンサにより、前記開口の切換と同期して交互に光電変換される。したがって、前記イメージセンサは、前記一対の被写体像に対応する一対の画像データを出力する。撮影光学系の焦点状態は、前記一対の画像データのズレを検出することにより求められる。
前記一対の開口を交互に開閉する手段(以下、瞳分割手段と呼ぶ)としては、次のようなものが知られている。例えば、撮影光学系の絞り面に光軸中心を外れた開口を備えたマスク板を、モータ等により光軸中心に回転させる。そして、マスク板の回転に同期して、撮影光学系の結像面に設けられたCCDイメージセンサで電荷蓄積を行うものである。
従来の瞳時分割型像ズレ検出方式による焦点検出装置は、次のような問題点を有している。すなわち、従来の瞳時分割型像ズレ検出方式を一眼レフカメラに適用する場合、測光手段が前記瞳分割手段の後方に配置されることになる。測光手段は、被写体の明るさに関する情報を検出して電気信号として出力するものであり、測光手段としてはTTL測光素子等が用いられている。
したがって、瞳分割手段が動作している状態において、測光手段を動作させると、測光手段に入射する光量が上記一対の開口の開閉動作に起因して変化する。その結果、測光手段の出力が乱れて、測光精度が低下するという問題点が生じる。
本発明の目的は、一眼レフカメラに瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置を適用する場合、測光手段が被写体の明るさに関する情報を正確に検出することが可能な焦点検出装置付きカメラを提供することにある。
請求項1記載の焦点検出装置付きカメラは、被写体からの光束を結像する撮影光学系と、撮影光学系によって結像された被写体の像を受光し、画像信号に変換する光電変換手段と、撮影光学系と光電変換手段との間の光路中又は撮影光学系内の光路中に配置されるとともに、互いに重心位置の異なる少なくとも2つの開口を備え、該少なくとも2つの開口から少なくとも1つの開口を選択して第一の開口とするとともに、該第一の開口とは重心位置の異なる少なくとも1つの開口を選択して第二の開口とし、第一及び第二の開口を前記光束に対して時分割で開閉する瞳分割手段と、瞳分割手段によって光電変換手段に形成される被写体の像による画像信号に基づいて撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、撮影光学系と瞳分割手段を通過する光束に基づいて、被写体の明るさに関する情報を検出する測光手段と、瞳分割手段によって第一の開口と第二の開口とを交互に開閉動作している間、測光手段における被写体の明るさに関する情報の検出動作を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記禁止手段は、瞳分割手段が第一の開口と第二の開口とを交互に開閉動作している間、測光手段における被写体の明るさに関する情報の検出動作を禁止する。そして、瞳分割手段が全解放状態になると、測光手段は被写体の明るさに関する情報の検出を開始する。
したがって、一眼レフカメラに瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置を適用する場合、測光手段は、瞳分割手段が全解放状態のときに限って被写体の明るさに関する情報を検出する。そのため、被写体の明るさに関する情報を正確に検出することが可能な焦点検出装置付きカメラを提供することができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、一眼レフカメラに瞳時分割型像ズレ検出方式の焦点検出装置を適用する場合、測光手段は、瞳分割手段が全解放状態のときに限って被写体の明るさに関する情報を検出する。そのため、測光手段が被写体の明るさに関する情報を正確に検出することが可能な焦点検出装置付きカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(焦点検出の原理説明)
まず、図面を参照して焦点検出の原理について説明する。図1乃至図4は、瞳時分割型像ズレ検出方式による焦点検出の原理を説明するための模式図である。
図1は、結像光学系の射出瞳位置201に設けられた2つの開口202,203と光電変換手段204を示す説明図である。図示するように、射出瞳位置201には、光軸205を挟んで一対の開口202,203が設けられている。ここで、各開口202,203の重心位置は互いに異なる位置に存在し、開口202,203とが同一の位置に設けられることはない。また、光電変換手段204は、結像光学系の予定結像面に配置されている。
図2乃至図4は、図1に示す結像光学系を上部から見た場合の断面説明図である。なお、以下の説明では、被写体を結像光学系の光軸205上にある点光源(図示せず)として説明する。
図2の(a),(b)は、結像光学系が合焦している状態を示す図である。図示するように、開口202と開口203を通過する点光源からの各光束は、光電変換手段204上の同一の位置Aにそれぞれ結像する。
図3の(a),(b)は、結像光学系の焦点位置が合焦位置よりも前位置に存在する前ピン状態を示す図である。図3の(a)に示すように、開口202を通過する点光源からの光束は、光電変換手段204上の位置Bに結像する。一方、図3の(b)に示すように、開口203を通過する点光源からの光束は光電変換手段204上の位置Cに結像する。
図4の(a),(b)は、結像光学系の焦点位置が合焦位置よりも後位置に存在する後ピン状態を示す図である。図4の(a)に示すように、開口202を通過する点光源からの光束は光電変換手段204上の位置Dに結像する。一方、図4の(b)に示すように、開口203を通過する点光源からの光束は光電変換手段204上の位置Eに結像する。
以上のように結像光学系の焦点状態に応じて、光電変換手段204上の像位置が変化する。したがって、結像光学系の射出瞳位置201上に開口202,203を設定し、射出瞳位置201に設けられた開口202,203以外の部分を遮光し、さらに開口202,203を時間的に交互に開閉し、開口202を開いた時の光電変換手段204により取り込んだ画像信号と、開口203を開いた時の光電変換手段204により取り込んだ画像信号との位置関係(像のズレ方向とズレ量)を検出することにより、結像光学系の焦点状態及び焦点ズレ量(以下、デフォーカス量と称する)を検出することができる。
(実施の形態)
<実施の形態の構成>
図5は、本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラに適用した場合の一実施の形態の概略構成を示す説明図である。本実施の形態は、請求項1に対応する。図5に示すように、一眼レフカメラは、カメラボディ1と交換レンズ構体2とから構成されている。
交換レンズ構体2は、図示するように、撮影光学系20と、撮影光学系20の射出瞳位置近傍に配置された瞳分割手段3と、撮影光学系20及び瞳分割手段3に関する情報を外部に出力する情報手段21とから構成されている。図5に示す実施の形態では、撮影光学系20の光路中に瞳分割手段3が配置されている。
また、カメラボディ1は、図示するように、ペンタプリズム10と、シャッタ11と、フィルム12と、撮影光学系20からの光束をペンタプリズム10とシャッタ11に分割するメインミラー13と、撮影光学系20とメインミラー13とペンタプリズム10を通して被写体の明るさに関する情報を検出する測光手段27と、メインミラー13を通過した光束を更にカメラボディ1の底部に偏向するサブミラー14と、サブミラー14によって偏向された光束を受けるCCDイメージセンサ等により構成される光電変換手段4と、瞳分割手段3及び光電変換手段4及び測光手段27の動作を制御するとともに、光電変換手段4からの信号を受け、該信号に基づき像ズレ量を演算するとともに、演算された像ズレ量と情報手段21からの情報に基づいて、撮影光学系20の焦点ズレ量(デフォーカス量)を検出する演算制御手段5とから構成されている。
上記の構成において、瞳分割手段3は、演算制御手段5の制御により、撮影光学系20の射出瞳近傍の光路中に配置された一対の開口を、交互に時分割で遮蔽する構成を有する。また、光電変換手段4は、フィルム12が配置されている面と光学的に共役な面の近傍に配置されている。
図5に示す実施の形態においては、ペンタプリズム10の接眼面近傍には測光手段27が配置され、撮影光学系20を通して、被写体の明るさに関する情報を検出する。しかし、測光手段27は、瞳分割手段3の動作中は、光束が制限されるため、明るさに関する情報を正確に検出することができない。そこで、測光手段27は、瞳分割手段3の動作中に限って、演算制御手段5の制御により、測光動作を禁止される。
なお、言うまでもなく、被写体像の観測は、ペンタプリズム10を通過する光束により可能である。
また、カメラボディ1と交換レンズ構体2は装着/脱着可能である。瞳分割手段3及び情報手段21は、カメラボディ1と交換レンズ構体2が装着された際、装着部(マウント部)を介して演算制御手段5と通信を行う。
情報手段21は、撮影光学系20に関して、次の情報を発生する。
焦点距離
収差情報(球面収差、像面湾曲等の情報)
撮影光束のケラレに関する情報(各レンズの外形・位置、絞りやフードの外形・位置等の情報)
情報手段21は瞳分割手段3に関して、次の情報を発生する。
開口の形状、光軸方向の位置、射出瞳面内の位置
開口の開閉状態
<実施の形態の動作>
瞳分割手段3は、図示しない操作部材(カメラのメインスイッチ等)により起動される以前は、全面開口状態となっている。したがって、撮影者はペンタプリズム10を通して被写体の観察ができる。
次に、図示しない操作部材により演算制御手段5が起動されると、演算制御手段5は瞳分割手段3の開口以外を遮光するとともに、一対の開口を交互に時分割で開閉する。光電変換手段4は、一対の開口を交互に時分割で開閉するのと同期して、一方の開口が開いている時の画像信号と、他方の開口が開いている時の画像信号を出力する。
演算制御手段5は、上記2つの画像信号に対して、周知の相関演算による像ズレ検出演算を施し、2つの画像信号の相対的な位置ずれである像ズレ量を算出する。
さらに、演算制御手段5は、情報手段21からの上記開口の形状、光軸方向、射出瞳面内の位置に関する情報等に応じて、上記像ズレ量を光軸方向のデフォーカス量に変換する。さらに、演算制御手段5は、情報手段21からの撮影光学系の収差に関する情報に応じて、該デフォーカス量を補正し、最終的なデフォーカス量を算出する。
すなわち、演算制御手段5は、請求項1に記載する焦点検出手段の役割を備えている。
演算制御手段5により最終的に算出されたデフォーカス量に応じて、図示しないアクチュエータ(カメラボディ1又は交換レンズ構体2に内蔵)により撮影光学系20を光軸方向に駆動して、自動焦点調節を行うようにしても良いし、図示しない表示手段によりデフォーカス状態を表示するようにしてもよい。
また、演算制御手段5は、測光手段27を次のように制御する。すなわち、測光手段27は、瞳分割手段3が動作している最中に測光しても、瞳分割手段3によって光束が制限されているため、正確な測光ができない。そこで、前記したように、演算制御手段5は、瞳分割手段3が動作しているときには、測光手段27による測光動作を禁止する。
すなわち、演算制御手段5は、請求項1に記載する禁止手段の役割を備えている。
なお、上記した実施の形態において、演算制御手段5を交換レンズ構体2に内蔵するように構成しても良い。
<瞳分割手段3の構成>
図6は、液晶シャッタを用いて瞳分割手段3を構成した具体例を示し、光軸方向から瞳分割手段3を見た図である。図示するように、光軸を中心に同心円状の領域41,42,43と、一対の開口44,45が液晶シャッタで構成されている。各領域41,42,43と開口44,45は、独立に電圧を印加することが可能な構成になっている。
同心円状の領域41,42,43は、撮影絞りを液晶シャッタで構成したものである。したがって、この例では、瞳分割手段3と撮影絞りとを兼用している。この構成によれば、部品点数を少なくすることができる。
<瞳分割手段3の動作>
図7の(a),(b)は瞳分割手段3の動作を示す図である。図示するように、開口44又は開口45以外の領域に電圧を印加することにより、図7の(a),(b)に示すように、開口44又は開口45以外の領域を遮光状態とし、開口44又は開口45だけを透光状態とすることができる。
撮影絞りとして機能させる場合には、所望の絞り外径より外側の領域に電圧を印加すればよい。
上記構成では、無通電時において、瞳分割手段3が透明状態になるので、電源オフ状態でもファインダでの観察が可能であり、一眼レフカメラとして使用する場合にメリットを有する。
<液晶シャッタの構成>
図8の(a),(b)は、瞳分割手段3を構成する液晶シャッタを示す図である。図8の(a),(b)は、液晶としてTN(TWISTED NEMATIC)液晶を用いた液晶シャッタである。
図示するように、TN液晶は次の構成を有している。すなわち、液晶分子30をサンドイッチする基板は、ガラス基板31と、ガラス基板31の外面に設けられた偏光板33又は34と、ガラス基板31の内面に設けられた透明電極32から構成されている。ここで、偏光板33,34は、互いに偏光方向が直交する配置で設けられている。また、液晶シャッタには、電源35とスイッチ36が設けられている。電源35は、前記透明電極32間に電圧を印加するものである。
<液晶シャッタの動作>
図8の(a)に示すように、スイッチ36をオフにして、透明電極32間に電圧を印加しない場合は、次のように動作する。すなわち、液晶分子30が透明電極32に対して並行方向に配向し、入射光線は液晶分子30の層で偏光方向が90度回転する。したがって、入射光線は出射側の偏光板34をそのまま通り抜ける。
図8の(b)に示すように、スイッチ36をオンにして、透明電極32間に電圧を印加した場合は、次のように動作する。すなわち、液晶分子30が透明電極32に対して垂直方向に配向し、入射光線は液晶分子30の層で偏光方向が回転しなくなる。したがって、入射光線は出射側の偏光板34に遮られて通り抜けることができない。
なお、TN液晶の場合には、偏光板33,34の特性により、スイッチ36をオフにしたとき入射光線を透過し、オンにしたとき入射光線を遮光するように構成することができる。
<光電変換手段4の構成>
図9は、光電変換手段4を2次元CCDイメージセンサで構成した例を示す説明図である。図示するように、光電変換手段4は、光電変換画素51を2次元状に配置した構成を有している。光電変換手段4として、2次元CCDイメージセンサを配置することにより、撮影光学系20の焦点状態を2次元的に検出することが可能になる。
また、図9に示すように、後述する焦点検出演算に用いる光電変換画素51を領域46,47,48のように任意に選択することにより、撮影画面上で前記各領域46,47,48に対応した位置における焦点状態を検出することが可能になる。
図10は、図9に示す2次元CCDイメージセンサの一部拡大図である。図示するように、CCDイメージセンサは、光電変換画素51と、一対のゲート52,53と、一対の電荷蓄積部54,55と、ゲート56と、CCD電荷転送部57とから構成されている。
従来のCCDイメージセンサは、1つの光電変換画素に対して1つの電荷蓄積部しか持たないので、瞳分割手段3の開口を切り換えたとき、次の画像を取り込むために、いちいち前回蓄積された電荷を電気信号として外部に出力する必要がある。
図10に示すCCDイメージセンサによれば、1つの光電変換画素51に対して一対のゲート52,53と一対の電荷蓄積部54,55が設けられている。したがって、開口を切り換えた場合、ゲート52,53を切り換えるだけで、異なる開口によって形成される被写体の像に対応する電荷を別々の電荷蓄積部54,55に蓄積することができる。
そして、蓄積終了後に電荷転送して外部出力すればよいので、開口の切換を高速に行った場合でも対応が可能となる。また、2次元CCDイメージセンサを用いることで、撮影画面内における任意の位置での焦点検出が可能になる。
<光電変換手段4の動作>
図10において、光電変換画素51は入射した光量に応じた電荷を発生する。ゲート52,53は、電荷蓄積前において閉じられており、発生した電荷は図示しないドレインに捨てられている。ゲート52,53は、電荷蓄積中に交互に開閉する。したがって、ゲート52が開いている間に光電変換画素51で発生した電荷は電荷蓄積部54に蓄積され、ゲート53が開いている間に光電変換画素51で発生した電荷は電荷蓄積部55に蓄積される。この間、ゲート56は閉じられている。
電荷蓄積が終了するとゲート52,53を閉め、その後ゲート56を開けることにより、電荷蓄積部54と電荷蓄積部55に各々蓄積された電荷はCCD電荷転送部57に移動する。その後、CCD電荷転送部57に移動した電荷は、CCDの動作クロックに従って転送され、外部に電気信号として出力される。
<開口切換と電荷蓄積との同期動作>
図11は、開口切換と電荷蓄積との動作タイミングを示す図である。図11の(c)は、図6に示す開口44が開閉動作を行う期間を示している。したがって、この期間に亘って、図10に示す電荷蓄積部54に電荷が蓄積される。
図11の(d)は、図6に示す開口45が開閉動作を行う期間を示している。したがって、この期間に亘って、図10に示す電荷蓄積部55に電荷が蓄積される。
図11の(a)は、図11の(c)の詳細を示す図である。図11の(a)に示すように、図6に示す開口44はオン期間に開き、オフ期間に閉じる開閉動作を繰り返して行う。この信号は、ゲート52に印加される。
図11の(b)は、図11の(d)の詳細を示す図である。図11の(b)に示すように、図6に示す開口45はオン期間に開き、オフ期間に閉じる開閉動作を繰り返して行う。この信号は、ゲート53に印加される。
図11の(e)は、電荷蓄積部54,55の電荷蓄積終了後の電荷転送期間を示す図である。
図11の(a)に示す信号波形と図11の(b)に示す信号波形は、逆位相の関係にあり、オン/オフを繰り返す。すなわち、図11の(a)に示す信号波形は、演算制御手段5から図6に示す開口44に印加されるとともに、図10に示すゲート52に印加される。
図11の(b)に示す信号波形は、演算制御手段5から図6に示す開口45に印加されるとともに、図10に示すゲート53に印加される。
したがって、開口44と開口45は、交互に繰り返し開閉するとともに、開口44が開いている期間に光電変換された電荷は電荷蓄積部54に蓄積され、開口45が開いている期間に光電変換された電荷は電荷蓄積部55に蓄積される。
また、図6において、開口44,45以外の領域41,42,43は、開口44,45の動作期間中はオン信号が印加され、それ以外の期間はオフ信号が印加される。このようにすれば、開口44,45の動作期間中以外は、瞳分割手段3が全面開口状態となる。したがって、ファインダによる被写体の像の観察が可能となり、一眼レフカメラとして使用する場合にメリットを有する。
なお、開口44と開口45を1回のみ切換えて、電荷蓄積することも考えられる。しかし、その場合は、2つの開口による電荷蓄積量の乖離が大きくなる可能性が生じる。すなわち、2つの開口による電荷蓄積間に発生する被写体の光軸方向や光軸方向と垂直な方向への動き、あるいは手振れによる像面上での被写体像の動きにより、像ズレ量の算出に関して、誤差が無視できない量となる可能性がある。
本発明の実施の形態のように、開口の切換と電荷蓄積を交互に繰り返し行うことにより、電荷蓄積量の乖離を少なくできるというメリットを有する。
<測光手段27の動作>
測光手段27は、瞳分割手段3が動作している最中に(図11の(c)、(d)に示すオン期間中)に測光しても、瞳分割手段3によって光束が制限されているため、正確な測光ができない。したがって、前記したように、瞳分割手段3が動作しているときには、演算制御手段5が測光手段27による測光動作を禁止する。
図12は、図5に示す実施の形態の制御系を示すブロック図である。図示するように、図5に示す実施の形態の制御系は、系瞳分割手段3と光電変換手段4と演算制御手段5と情報手段21と測光手段27とから構成されている。
図12に示すように、演算制御手段5は、情報手段21と瞳分割手段3と光電変換手段4と測光手段27とそれぞれ接続されている。演算制御手段5は、情報手段21から情報を受け取り、瞳分割手段3の動作制御、及び光電変換手段4の動作制御及びその出力信号の読み出し、及び測光手段27の動作制御及びその出力信号の読み出しを行う。
演算制御手段5は、例えば、マイクロコンピュータにより構成されている。また、測光手段27は、例えば、SPD(シリコンフォトダイオード)のTTL測光素子により構成される。
図13は、演算制御手段5が、瞳分割手段3の動作中に、測光手段27の測光動作を禁止する手順を示すフローチャートである。
ステップS1において、演算制御手段5は、情報手段21と通信して、前記したレンズに関する情報(例えば、焦点距離、収差情報、撮影光束のケラレに関する情報)等を読み込む。
ステップS2において、演算制御手段5は、瞳分割手段3を制御し、一方の開口だけを開ける。
ステップS3において、演算制御手段5は、光電変換手段4(CCDイメージセンサ)の蓄積制御を行う。
ステップS4において、演算制御手段5は、光電変換手段4(CCDイメージセンサ)の出力信号を読み込む。
ステップS5において、演算制御手段5は、瞳分割手段3を制御して、他方の開口だけを開ける。
ステップS6において、演算制御手段5は、光電変換手段4(CCDイメージセンサ)の蓄積制御を行う。
ステップS7において、演算制御手段5は、光電変換手段4(CCDイメージセンサ)の出力信号を読み込む。
ステップS8において、演算制御手段5は、ステップS5,S8において読み込んだ光電変換手段4(CCDイメージセンサ)の出力信号に基づいて、像ズレ量を算出する。
ステップS9において、演算制御手段5は、算出された像ズレ量とレンズ情報に基づいて、デフォーカス量を算出する。
ステップS10において、演算制御手段5は、算出されたデフォーカス量に基づいて、図示しない表示手段により焦点状態の表示や、図示しないレンズ駆動手段により撮影光学系20のレンズ駆動を行う。
ステップS11において、演算制御手段5は、瞳分割手段3を制御し、開口を全て開け、瞳分割手段3を全解放状態にする。
ステップS12において、演算制御手段5は、測光手段27の出力信号を読み込む。
ステップS13において、演算制御手段5は、測光手段27の出力信号とステップS1において情報手段21から得た前記レンズに関する情報に基づいて、輝度を測定する。
ステップS14において、演算制御手段5は、算出された輝度に応じて、図示しない表示手段により輝度表示や、図示しない露出制御手段により露出制御(絞り制御、シャッタ速度制御)を行う。
以上のように、測光手段27は、瞳分割手段3の動作中(瞳分割手段3により撮影光束が遮光されている状態)では禁止され、瞳分割手段3の非動作中(瞳分割手段3により撮影光束が遮光されていない解放状態)では許可される。
なお、瞳分割手段3の動作中に(例えば、図11の(c)、(d)のオン期間中)、測光手段27がやむを得ず測光する場合は、検出された被写体の明るさに関する情報又は輝度を瞳分割手段3により制限された光量分だけ補正する。測光手段27は、例えば、図6に示す開口44又は45を透過状態にした時と、全領域41〜45を透過状態にしたときの面積比等に基づいて、上記補正を行う。
測光手段27の測光補正量は、瞳分割手段3の特性(開口形状、瞳面内での開口位置、光軸方向の位置)及び撮影光学系20の特性(各レンズの外形・位置、絞りやフードの外形・位置、収差等)及び測光手段27の構成、配置又はファインダ光学系の構成等に関連して変化する。したがって、測光手段27は、前記したように、情報手段21から得られる瞳分割手段3の特性情報や撮影光学系20の特性情報及び測光手段27自体が持っている測光系に関する情報に基づき演算する。
特に、瞳分割手段3として後述の高分子分散型液晶を用いた場合には、遮光状態でも完全に遮光することができず、散乱光成分が存在する。したがって、瞳分割手段3の特性(遮光時の輝度等)とのマッチングを充分とっておく必要がある。
なお、図5に示す実施の形態においては、測光手段27とペンタプリズム10が別々に記載されている。しかし、測光手段27は、言うまでもなく、ペンタプリズム10内に設けても良い。
<演算制御手段5の演算処理>
光電変換手段4から出力される電気信号は、演算制御手段5でディジタルデータにAD変換され、得られたディジタルデータに基づいて、像ズレ量が算出される。基本的には、開口44によって形成された被写体像に対応するデータAi(i=1〜n)と開口45によって形成された被写体像に対応するデータBi(i=1〜n)を相対的にずらしながら相関演算が行われ、相関度の高い相対的ずらし量から2像間の像ズレ量が算出される。
相対的ずらし量は、実際には、整数の値しかとれないので、像ズレ量の整数値以下の値は内挿演算によって求める。
相関演算の方法としては、データ間の差の絶対値の総和を演算する第一の方法とデータ間の乗算の総和を演算する第二の方法がある。
上記第一の方法は、総和量が小さい程相関度が高いことを示し、演算時間が短くできることがメリットであり、データ間にクロストークやオフセットがあった場合に誤差が大きいというデメリットがある。
上記第二の方法は、総和量が大きい程相関度が高いことを示し、演算時間がかかるというデメリットはあるが、データ間にオフセットがあった場合にも誤差が小さいというメリットがある。
開口の切換は、実際には遷移時間を必要とする。したがって、得られたデータは、相互にクロストーク成分を持つ場合が多い。データのクロストーク成分の比率は予め実験で決定したり、組立時に個別に測定することにより、演算処理で補正することが可能である。次に、補正方法について説明する。
データAi=αi+bi……(1)
データBi=βi+ai……(2)
但し、
αiはデータAiに含まれる実効成分
biはデータAiに含まれるクロストーク成分
βiはデータBiに含まれる実効成分
aiはデータBiに含まれるクロストーク成分である。
クロストーク比率K=(αiに対するaiの比率)=(βiに対するbiの比率)とすると、以下の式に基づきデータの補正を行えばクロストーク成分を含まない実効成分のみのデータを求めることができる。
データA’i=Ai−K×Bi=αi−K×ai……(3)
データB’i=Bi−K×Ai=βi−K×bi……(4)
補正されたデータA’iとB’iを相対的にずらしながら相関演算を行えば、クロストークの影響を除去した2像間の像ズレ量Lを算出することができる。
前記クロストーク比率Kは、瞳分割手段3の特性(開口切換の周波数特性、温度特性)及び光電変換手段4の特性(周波数特性、温度特性等)及び焦点検出位置に関連して変化するので、演算制御手段5が情報手段21から得られる瞳分割手段3の特性情報及び演算制御手段5が予め記憶している光電変換手段4の特性及び動作環境パラメータ(温度、駆動周波数、蓄積時間等)及び焦点検出条件(焦点検出位置等)に基づきクロストーク比率Kを演算する。
また、焦点検出位置が光軸上でない場合には、焦点検出位置に達する光束が非対称となるため、前記クロストーク比率KもデータA’iとB’iに対して、別々にクロストーク比率K1、K2を設定する。
データA’i=Ai−K1×Bi=αi−K1×ai……(5)
データB’i=Bi−K2×Ai=βi−K2×bi……(6)
なお、光電変換手段4として2次元CCDイメージセンサを用いた場合には、上記演算に用いるデータは、例えば図9の領域46,47,48のデータである。
次に、像ズレ量L(x,y)は光軸方向のピントズレ量=デフォーカス量D(x,y)に変換される。ここでx,yは焦点検出位置を2次元で指定するパラメータである。ここで、変換係数をS(x,y)とする。
D(x,y)=S(x,y)×L(x,y)……(7)
変換係数S(x,y)は瞳分割手段3の特性(開口形状、瞳面内での開口位置、光軸方向の位置)及び撮影光学系20の特性(各レンズの外形・位置、絞りやフードの外形・位置等)及び焦点検出位置に関連して変化する。したがって、変換係数S(x,y)は、情報手段21から得られる瞳分割手段3の特性情報や撮影光学系20の特性情報及び演算制御手段5又は撮影者が設定している焦点検出位置情報に基づいて、演算制御手段5によって演算される。
式(7)により算出されたデフォーカス量D(x,y)に補正量C(x,y)が加えられ、補正デフォーカス量D’(x,y)が算出される。
D’(x,y)=D(x,y)+C(x,y)……(8)
補正量C(x,y)は、瞳分割手段3の特性(開口形状、瞳面内での開口位置、光軸方向の位置)及び撮影光学系20の特性(各レンズの外形・位置、絞りやフードの外形・位置、収差等)及び焦点検出位置に関連して変化する。したがって、補正量C(x,y)は、情報手段21から得られる瞳分割手段3の特性情報や撮影光学系20の特性情報及び演算制御手段5又は撮影者が設定している焦点検出位置情報に基づいて、演算制御手段5によって演算される。
焦点検出を指定された1箇所の位置で行う場合は、式(8)で求められた補正デフォーカス量D’(x,y)に基づき、撮影光学系20の焦点調節駆動が行われたり、焦点調節状態の表示が行われる。
焦点検出を複数箇所の位置で行う場合は、複数箇所に対応する複数の補正デフォーカス量D’(x,y)に基づき、その中で最も至近を示す補正デフォーカス量を選択したり、複数のデフォーカス量の平均デフォーカス量を演算することにより最終的なデフォーカス量が算出される。そして、該最終的なデフォーカス量に基づいて、撮影光学系20の焦点調節駆動が行われたり、焦点調節状態の表示が行われる。
(実施の形態のバリエーション)
図14は、図5に示す実施の形態(本発明による焦点検出装置を一眼レフカメラに適用した場合の一実施の形態)のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図5に示す実施の形態と図14に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3が交換レンズ構体2に内蔵されているのではなく、カメラボディ1に内蔵されている点である。瞳分割手段3は撮影光学系20とメインミラー13の間の光路中に配置される。
図14に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3の位置が交換レンズ構体2の種類に依存することなく一定となるため、焦点検出精度が安定することである。
また、瞳分割手段3が交換レンズ構体2に内蔵されないので、交換レンズの低コスト化を図ることができる。
また、瞳分割手段3が交換レンズ構体2に内蔵されないので、従来の交換レンズでも焦点検出が可能となる。
また、瞳分割手段3と演算制御手段5がカメラボディ1に内蔵されることにより、瞳分割手段3と演算制御手段5が固定化されるため、交換レンズ構体2に瞳分割手段3が内蔵された場合に比較して制御動作の複雑さが解消でき、瞳分割手段3の動作の最適化を図ることができる。
具体的には、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、特性の異なる多数の瞳分割手段3と演算制御手段5とのマッチングを取ることに困難を伴う。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、1つの瞳分割手段と演算制御手段5とのマッチングだけを考慮すればよいため、組立時の調整等が容易になる利点を有する。また、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、情報手段21に瞳分割手段3に関する情報を格納しておく必要がある。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、情報手段21は瞳分割手段3に関する情報を格納する必要がなくなる。
また、カメラボディ1側に瞳分割手段3と測光手段27とが組み込まれているため、次の利点を有する。すなわち、前記したように、瞳分割手段3の動作中に、測光手段27がやむを得ず測光する場合、検出された明るさに関する情報又は輝度を瞳分割手段3により制限された光量分だけ補正する必要がある。その場合、瞳分割手段3の特性(遮光時の輝度等)と測光手段27等とのマッチングをとっておく必要がある。瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、遮光状態でも完全に遮光することができないため、散乱光成分が存在する。したがって、瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、特に、マッチングを充分にとっておく必要がある。
この場合、カメラボディ1側に瞳分割手段3と測光手段27とが組み込まれていると、組立時に測光補正に関するデータをカメラボディ1毎に個別に調整することによって、瞳分割手段3の特性の個別バラツキにも対応することが可能になる。
なお、図14に示す実施の形態では、測光手段27とペンタプリズム10が別々に記載されている。しかし、測光手段27は、言うまでもなく、ペンタプリズム10内に設けても良い。
図15は、図14に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図14に示す実施の形態と図15に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3がメインミラーの機能を兼用している点である。瞳分割手段3の表面には半透明膜が形成されており、入射光束の一部をペンタプリズム10に反射するように構成されている。なお、測光手段27は、ペンタプリズム10内に設けられている。
図15に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3がメインミラーの機能を兼用することにより、部品点数が少なくなり、低コスト化をはかれることである。
また、瞳分割手段3を別個に配置した場合と比較して、スペース効率が高く、カメラボディ1の小型化をはかれることである。
なお、メインミラー13と瞳分割手段3を兼用する構成としては、メインミラー13を設け、その裏側(シャッタ11側)に液晶から成る瞳分割手段3を配置するように構成しても良い。
図16は、図14に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図14に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3がサブミラーの機能を兼用している点である。瞳分割手段3の後面には、半透明膜が形成されており、瞳分割手段3を通過した光束だけを光電変換手段4の方向に反射するように構成されている。なお、測光手段27(図示せず)は、ペンタプリズム10内に設けられている。
図16に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3がサブミラー機能を兼用することにより、部品点数が少なくなり、低コスト化をはかれることである。
また、瞳分割手段3とサブミラーとが別個に配置された場合と比較して、スペース効率が高く、カメラボディ1の小型化をはかれることである。
なお、瞳分割手段3とサブミラーを兼用する構成としては、サブミラーを設け、サブミラーの前面に液晶から成る瞳分割手段3を設けるように構成しても良い。
図17は、図14に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図14に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3が1次像面(フィルム12の面)までの光路中ではなく、リレー光学系(コンデンサレンズ22、瞳分割手段3、再結像レンズ23等から成る)による再結像光学系の光路中に配置される点である。なお、測光手段27(図示せず)は、ペンタプリズム10内に設けられている。
図17において、コンデンサレンズ22はサブミラー14で折り返された光路中に配置される。また、瞳分割手段3は、再結像レンズ23の前面又は後面に配置される。また、光電変換手段4は、再結像レンズ23による2次像面近傍に配置される。なお、測光手段27(図示せず)は、ペンタプリズム10内に設けられている。
図17に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3が撮影光路中又は観察光路中に存在しないため、光量や画質の低下を防止できることである。
また、瞳分割手段3が光路の狭い再結像光学系中に配置されているため、撮影光路中に配置した場合と比較して、瞳分割手段3を小型化することができることである。
図18は、図17に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図17に示す実施の形態との相違点は、リレー光学系がメインミラー13とサブミラー14とを通過した光路中ではなく、メインミラー13で反射された観察光学系中に配置される点である。
図18において、ペンタプリズム10の下面24は、コンデンサーレンズ機能を有している。また、ペンタプリズム10のダハ面25は半透明であり、再結像レンズ23はダハ面25を通過した光路中に設けられている。そして、瞳分割手段3は、再結像レンズ23の前面又は後面に配置され(図18の例では、前面に配置)、光電変換手段4は再結像レンズ23による2次像面近傍に配置されている。なお、測光手段27(図示せず)は、ペンタプリズム10内に設けられている。
図18に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3が撮影光路中に存在しないため、撮影光量や画質の低下を防止できることである。
また、瞳分割手段3が光路の狭い再結像光学系中に配置されているため、瞳分割手段3の小型化をはかれることである。
また、再結像光学系を観察光学系に配置したため、メインミラー13は単純な反射ミラーでよく、サブミラーが不要となったことである。
図19は、本発明による焦点検出装置を電子ファインダ式銀塩カメラに適用した場合の一実施の形態の概略の構成を示す説明図である。
図19に示すように、この電子ファインダ式銀塩カメラは、カメラボディ1と交換レンズ構体2とから構成されている。
交換レンズ構体2は、図示するように、撮影光学系20と、撮影光学系20の射出瞳位置近傍に配置された瞳分割手段3と、撮影光学系20及び瞳分割手段3に関する情報を外部に出力する情報手段21とから構成されている。図19に示す実施の形態では、撮影光学系20の光路中に瞳分割手段3が配置されている。
また、カメラボディ1は、図示するように、シャッタ11と、フィルム12と、撮影光学系20からの光束を偏光するミラーであって、撮影時には撮影光路から待避するメインミラー13と、メインミラー13を通過した光束を縮小結像する縮小光学系17と、縮小光学系17の結像面に配置された2次元CCDイメージセンサ等により構成される光電変換手段4と、瞳分割手段3及び光電変換手段4の動作を制御するとともに、光電変換手段4からの信号を受け、該信号に基づき像ズレ量を演算するとともに、演算された像ズレ量と情報手段21からの情報に基づいて、撮影光学系20の焦点ズレ量を検出する演算制御手段5と、演算制御手段5に取り込まれた光電変換手段4の信号を画像として表示する液晶等により構成される表示手段18と、表示手段18の表示画面を観察するために備えられた観察光学系19とから構成されている。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報、輝度を求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
演算制御手段5による被写体の明るさに関する情報又は輝度の検出は、瞳分割手段3の動作中(瞳分割手段3により撮影光束が遮光されている状態)では禁止され、瞳分割手段3の非動作中(瞳分割手段3により撮影光束が遮光されていない解放状態)では許可される。
なお、瞳分割手段3の動作中に、演算制御手段5がやむを得ず測光する場合は、検出された被写体の明るさに関する情報又は輝度を瞳分割手段3により制限された光量分だけ補正する。演算制御手段5は、例えば、図6に示す開口44又は45を透過状態にしたときと、全領域41〜45を透過状態にしたときの面積比等に基づいて、上記補正を行う。
演算制御手段5の測光補正量は、瞳分割手段3の特性(開口形状、瞳面内での開口位置、光軸方向の位置)及び撮影光学系20の特性(各レンズの外形・位置、絞りやフードの外形・位置、収差等)やファインダ光学系の構成等に関連して変化する。したがって、演算制御手段5は、前記したように、情報手段21から得られる瞳分割手段3の特性情報や撮影光学系20の特性情報及び演算制御手段5自体が持っている測光系に関する情報に基づき演算する。
特に、瞳分割手段3として後述の高分子分散型液晶を用いた場合には、遮光状態でも完全に遮光することができず、散乱光成分が存在する。したがって、瞳分割手段3の特性(遮光時の輝度等)とのマッチングを充分とっておく必要がある。
図19に示す実施の形態の利点は、光電変換手段4が縮小光学系17の画像を受光するので、電子カメラに用いられる撮像素子と比較して、光電変換手段4として小さな面積のエリアセンサを使うことができることである。
また、光電変換手段4の出力信号が焦点検出用だけではなく、表示手段18に表示するための画像信号としても使えることである。
また、図5に示した光学式ファインダと比較して、電子ファインダを採用したため、カメラボディ1を小型化できることである。
また、メインミラー13は単純な反射ミラーでよく、サブミラーが不要となったことである。
図20は、図19に示した実施の形態を電子カメラに適用した場合の概略の構成を示す説明図である。図19に示す実施の形態との相違点は、シャッタ11とフィルム12の代わりに、撮像手段15と撮像手段15から出力される画像信号を記憶する記憶手段16とが設けられている点である。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図20に示す実施の形態の利点は、光電変換手段4が縮小光学系17の画像を受光するので、撮像手段15に比較して小さな面積のエリアセンサを使うことができることである。また、メインミラー13が撮像手段15のシャッタとして使えることである。
また、焦点検出用の光電変換手段4の出力信号が表示のための画像信号として使えることである。
また、撮像手段15は画像表示用として用いられていないので、光電変換手段4と比較して画素数の多い撮像手段15を常時駆動する必要がなく、消費電力をすくなくできることである。
図21は、図20に示した実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。
図20に示す実施の形態との相違点は、記憶手段16に取り込まれた撮像手段15の信号を表示手段18により画像として表示し、それを観察光学系19により観察する点である。また、メインミラー13はハーフミラーとなっており、撮影中にも光路から待避する必要はない。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図21に示す実施の形態の利点は、撮像手段15の信号を表示画面として、観察光学系19で観察するので、高品質な画面の観察が可能となることである。
また、メインミラー13を待避する機構が不要となるので、カメラの機構が簡略化できることである。
図22は、図21に示した実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図21に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3が交換レンズ構体2ではなく、カメラボディ1に内蔵されている点である。すなわち、図22に示す実施の形態は、図14に示す実施の形態の電子カメラ版である。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図示するように、瞳分割手段3は、カメラボディ1内において、撮影光学系20とメインミラー13の間の光路中に配置されている。また、メインミラー13はハーフミラーにより構成され、撮像手段15はメインミラー13により偏向された光路中に配置され、光電変換手段4はメインミラー13を通過した光束を受光する。
図22に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3の位置が交換レンズによらず一定となり、焦点検出精度が安定することである。
また、交換レンズ構体2毎に瞳分割手段3を内蔵する必要がないので、交換レンズの低コスト化がはかられることである。
また、交換レンズ構体2に瞳分割手段3が内蔵されないので、従来の交換レンズでも焦点検出が可能となることである。
また、瞳分割手段3と演算制御手段5がカメラボディ1に内蔵されることにより、瞳分割手段3と演算制御手段5が固定化されるため、交換レンズ構体2に瞳分割手段3が内蔵された場合に比較して制御動作の複雑さが解消でき、瞳分割手段3の動作の最適化を図ることができる。
具体的には、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、特性の異なる多数の瞳分割手段3と演算制御手段5とのマッチングを取ることに困難を伴う。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、1つの瞳分割手段と演算制御手段5とのマッチングだけを考慮すればよいため、組立時の調整等が容易になる利点を有する。また、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、情報手段21に瞳分割手段3に関する情報を格納しておく必要がある。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、情報手段21は瞳分割手段3に関する情報を格納する必要がなくなる。
また、メインミラー13を通常のミラーとして待避式にすれば、メインミラー13を撮像手段15のシャッタとしても使用することができる。
また、カメラボディ1側に瞳分割手段3が組み込まれているため、次の利点を有する。すなわち、瞳分割手段3の動作中に、演算手段5がやむを得ず測光する場合、検出された明るさに関する情報又は輝度を瞳分割手段3により制限された光量分だけ補正する必要がある。その場合、瞳分割手段3の特性(遮光時の輝度等)とのマッチングをとっておく必要がある。瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、遮光状態でも完全に遮光することができないため、散乱光成分が存在する。したがって、瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、特に、マッチングを充分にとっておく必要がある。
また、カメラボディ1側に瞳分割手段3が組み込まれていると、組立時に測光補正に関するデータをカメラボディ1毎に個別に調整することによって、瞳分割手段3の特性の個別バラツキにも対応することが可能になる。
図23は、図21に示した実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図示するように、図21に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3が交換レンズ構体2ではなく、カメラボディ1に内蔵されている点である。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図23において、撮像手段15の信号が記憶手段16に取り込まれ、該信号が表示手段18において画像として表示される。この画像は、観察光学系19により観察される。また、メインミラー13はハーフミラーとなっており、撮影中にも光路から待避する必要はない。
図23に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3の位置が交換レンズ構体2によらず一定となり、焦点検出精度が安定することである。
また、交換レンズ構体2が瞳分割手段3を内蔵する必要がないので、交換レンズ構体2の低コスト化をはかることができることである。
また、瞳分割手段3は交換レンズ構体2に内蔵されないので、従来の交換レンズでも焦点検出が可能となることである。
また、瞳分割手段3と演算制御手段5がカメラボディ1に内蔵されることにより、瞳分割手段3と演算制御手段5が固定化されるため、交換レンズ構体2に瞳分割手段3が内蔵された場合に比較して制御動作の複雑さが解消でき、瞳分割手段3の動作の最適化がはかれることである。
具体的には、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、特性の異なる多数の瞳分割手段3と演算制御手段5とのマッチングを取ることに困難を伴う。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、1つの瞳分割手段と演算制御手段5とのマッチングだけを考慮すればよいため、組立時の調整等が容易になる利点を有する。また、瞳分割手段3が交換レンズ構体2内に設けられると、情報手段21に瞳分割手段3に関する情報を格納しておく必要がある。しかし、瞳分割手段3をカメラボディ1内に設けることにより、情報手段21は瞳分割手段3に関する情報を格納する必要がなくなる。
また、撮像手段15から出力される信号が画面表示されるので、高品質な観察が可能となることである。
また、メインミラー13を待避する機構が不要となるので、カメラの機構が簡略化できることである。
また、カメラボディ1側に瞳分割手段3が組み込まれているため、次の利点を有する。すなわち、瞳分割手段3の動作中に、演算手段5がやむを得ず測光する場合、検出された明るさに関する情報又は輝度を瞳分割手段3により制限された光量分だけ補正する必要がある。その場合、瞳分割手段3の特性(遮光時の輝度等)とのマッチングをとっておく必要がある。瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、遮光状態でも完全に遮光することができないため、散乱光成分が存在する。したがって、瞳分割手段3として後述する高分子分散型液晶を用いる場合には、特に、マッチングを充分にとっておく必要がある。
また、カメラボディ1側に瞳分割手段3が組み込まれていると、組立時に測光補正に関するデータをカメラボディ1毎に個別に調整することによって、瞳分割手段3の特性の個別バラツキにも対応することが可能になる。
図24は、図23に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図23示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3がメインミラーの機能を兼用する点である。
瞳分割手段3は、図示するように、撮影光学系からの光束が照射される位置近傍に、複数の開口を備えた液晶3aを具備している。また、瞳分割手段3の裏面には、全透過ミラー3bとハーフミラー3cが設けられている。ハーフミラー3cが設けられている位置は、液晶3aが設けられている位置に対応している。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
上記の構成を有するため、光電変換手段4には、瞳分割手段3により選択的に制御された開口からの光が到達する。
図24に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3がメインミラー機能を兼用することにより、部品点数が少なくなり、低コスト化をはかれることである。
また、瞳分割手段3を別個に配置する場合と比較して、スペース効率が高く、カメラボディ1の小型化をはかれることである。
図25は、図23に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図23に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3が撮像手段15の表面までの光路中でなく、メインミラー13により偏向されたリレー光学系による再結像光学系の光路中に配置されている点である。ここで、再結像光学系とは、再結像レンズ23とコンデンサレンズ22から成る光学系である。また、メインミラー13は、ハーフミラーにより構成されている。
また、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図25において、コンデンサレンズ22はメインミラー13により偏向された光路中の1次像面近傍に配置されている。また、瞳分割手段3は、再結像レンズ23の前面又は後面に配置される。また、光電変換手段4は、再結像レンズ23による2次像面近傍に配置される。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図25に示す実施の形態の利点は、瞳分割手段3が撮影光路中に存在しないため、光量や画質の低下を防止できることである。
また、瞳分割手段3が再結像光学系中に配置されたため、瞳分割手段3の小型化をはかれることである。
図26は、図25に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。図25に示す実施の形態との相違点は、瞳分割手段3と光電変換手段4と演算制御手段5が全て交換レンズ構体2に内蔵されている点である。また、演算制御手段5が情報手段(21)の機能を有する点である。
ここで、演算制御手段5が、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図26に示す実施の形態によれば、撮影光学系20の中間にハーフミラー26が配置されており、撮影光束の一部が偏向される。図示するように、ハーフミラー26により偏向される光路中に、瞳分割手段3と縮小光学系17と光電変換手段4が配置されている。光電変換手段4は、縮小光学系17の結像面に配置されている。
図26に示す実施の形態の利点は、焦点検出に用いられる構成(瞳分割手段3、光電変換手段4、演算制御手段5)が全て交換レンズ構体2に内蔵されているため、通常のカメラボディに装着した場合でも焦点検出が可能となることである。
図27は、図21に示す実施の形態をレンズ一体型の電子カメラに適用した場合の概略の構成を示す説明図である。図21に示す実施の形態との相違点は、焦点検出用の光電変換手段4と撮像手段(15)を兼用した点である。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
光電変換手段4の動作は演算制御手段5により制御され、その出力信号は演算制御手段5と記憶手段16に送られる。
図27に示す実施の形態の利点は、焦点検出用の光電変換手段4と撮像手段を兼用したことにより、システムの低コスト化がはかれることである。
また、カメラボディとレンズを一体化したことにより、撮影光学系を特定することができ、瞳分割手段3の構成や動作を最適化でき、より高精度な焦点検出が可能となることである。
図28は、図24に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図である。
図24に示す実施の形態との相違点は、光電変換手段4と撮像手段(15)を兼用した点である。また、瞳分割手段3は、その表面に液晶を備え、光電変換手段4へ交互に切り換えられる開口の像を反射する。
ここで、演算制御手段5は、光電変換手段4の出力に基づいて、被写体の明るさに関する情報や輝度を演算して求める。したがって、演算制御手段5は、請求項1に記載する測光手段と禁止手段に該当している。
図28に示す実施の形態の利点は、焦点検出用の光電変換手段4と撮像手段を兼用したことにより、システムの低コスト化がはかれることである。
また、光電変換手段4を瞳分割手段3により偏向された光路中に配置するとともに、撮像手段を兼用することにより、カメラボディ1の光軸方向の寸法を縮小でき、カメラボディの小型化が可能となる。
(液晶シャッタの他の例)
図29の(a),(b)は、瞳分割手段3を構成する液晶シャッタに用いる液晶の他の例を示す図である。前記した図8の(a),(b)に示す液晶シャッタは、液晶としてTN(TWISTED NEMATIC)液晶を用いたものである。しかし、図29の(a),(b)は、瞳分割手段3をGH(GUEST HOST)液晶を用いた液晶シャッタで構成した例を示している。
図29の(a),(b)において、液晶分子30はガラス基板31の間に配向方向がねじれるようにサンドイッチされ、2色性色素分子37が液晶分子にならって配向している。ガラス基板31の内面に透明電極32が形成され、電源35とスイッチ36により、透明電極32に電圧が印加される構成になっている。2色性色素分子37は、分子軸に垂直に入射した光を吸収しない性質を持つ。
したがって、図29の(a)に示すように、透明電極32間に電圧を印加しない場合は、入射光線は種々の方向に配向した2色性色素分子37により阻止され、遮光される。
図29の(b)に示すように、透明電極32間に電圧を印加した場合は、液晶分子30が透明電極に対して垂直方向に配向し、それとともに2色性色素分子37も透明電極に対して垂直方向に配向するので、入射光線は2色性色素分子37の層で吸収されず通り抜ける。
GH液晶を用いて瞳分割手段3を構成する利点は、偏光板を利用していないので、デバイスの構造が簡単になることである。
図30の(a),(b)は、瞳分割手段3を構成する液晶シャッタに用いる液晶の他の例を示す図である。図30の(a),(b)は、瞳分割手段3を高分子分散型液晶を用いた液晶シャッタで構成した例を示している。
図30の(a),(b)において、高分子中に分散された液晶粒38はガラス基板31の間にサンドイッチされ、ガラス基板31の内面に透明電極32が形成され、電源35とスイッチ36により、透明電極32に電圧が印加される構成になっている。
図30の(a)に示すように、透明電極32間に電圧を印加しない場合は、高分子中に分散された液晶粒38内で液晶分子はバラバラな方向に配向している。そのため、液晶粒38と高分子の屈折率差により、液晶粒38と高分子界面で散乱が起こり、入射光線は遮光される。
図30の(b)に示すように、透明電極32間に電圧を印加した場合は、高分子中に分散された液晶粒38内で液晶分子の配向方向が揃い液晶と高分子の屈折率が等しくなるので、入射光線は散乱されず通り抜ける。
高分子分散型液晶を用いて瞳分割手段3を構成する利点は、偏光板や色素を用いないので、光束の透過率がTN液晶やGH液晶を用いた場合より向上することである。
また、電圧オン,オフ時の立ち上がり、立ち下がり特性がTN液晶、GH液晶よりも優れており、高速な瞳分割動作(開口の開閉動作)が可能となることである。
また、TN液晶やGH液晶を用いて瞳分割手段を作成する場合には、ガラス基板に対し液晶を配向する工程が必要である。しかし、高分子分散型液晶を用いて瞳分割手段を作成する場合には、上記工程が不要になるので、組立工数を減少でき、低コスト化をはかることができる。
また、図30に示す高分子分散型液晶を用いた液晶シャッタの場合、電圧印加時に透明状態となり、電圧非印加時に遮光状態となる。しかし、リバース型高分子分散型液晶を用いることにより、電圧印加時に遮光状態となり電圧非印加時に透明状態とすることができる。
例えば、以下の文献に開示されているリバース型高分子分散型液晶は、電圧非印加時に液晶と高分子の屈折率が等しく透明状態になり、電圧非印加時に液晶と高分子の屈折差が生じて遮光状態となるように構成されている。
Rumiko Yamaguti et al.
Jpn.J.Appl.Phys.Vo1.36(1998)pp.2771−2774
Part 1,No.5A.May,1997
Reverse Mode and Wide Viewinlg AngleProperties in Polymer DispersedLiquid Cells Prepared Using a UVCurable Liquid Crystal
(ルミコ ヤマグチ 他、
ジェー ピー エヌ.ジェー.エ ピー ピー エル.ピー エッチ ワイ エス.ブイ オー エル.36(1998)2771〜2774頁
パート1,ナンバー.5A メイ,1997
リバース モード アンド ワイド ビューイング アングル プロパティズイン ポリマー ディスパースド リキッド セルズ プリペアード ユーズイング ア ユー ブイ キューラブル リキッド クリスタル)
上記リバース型液晶によって液晶シャッタを構成する場合の利点は、電圧非印加時に光を透過するので、カメラ等に適用した場合、電源オフ時にもファインダ等による観察が可能になることである。
(口径食の影響除去について)
焦点検出が画面の光軸外の位置で行われる場合、絞り以外のレンズ外径等により、口径食が発生する。
図31は、撮影光学系のレンズ外径により、口径食が発生する例を示す説明図である。図31に示す光学系は、結像面60と、光軸61と、撮影絞り62と、撮影光学系を構成するレンズの外径63とから構成されている。
図示するように、光軸上の点64では、光束のケラレは撮影絞り62以外では発生しない。しかし、光軸外の点65では、図32に示すように、光束の口径食によるケラレが発生する。すなわち、図32において、撮影絞り62と影光学系を構成するレンズの外径63の重なった部分66を通る光束のみが、図31に示す光軸外の点65に達することになる。
したがって、光軸外の点で焦点検出を行う場合には、単純に光軸に対して対称な開口を切り換えただけでは、上記口径食により焦点検出に用いる一対の光束の光量がアンバランスになり、焦点検出精度が悪化する。口径食が大きい場合には、一方の開口を通る光束が完全にケラレてしまい、焦点検出が不可能となる。
次に、図33から図63を用いて、上記した口径食の影響を防止するための瞳分割手段3の構成と動作について説明する。
図33は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第一の具体例を示す図である。図33に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、楕円形状の複数の開口67は、遮光・透光を独立に制御可能に構成されている。楕円形状の開口67は、瞳面上で密に充填配置されている。また、図33において、焦点検出のための像ズレ検出方向は、楕円形状の短軸方向(図面内、水平方向)に設定されている。
焦点検出位置が光軸上の場合は、図34に示すように、瞳分割手段3の光軸上の対称な開口68,69を交互に切り換える。
焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が像ズレ検出方向に生じた場合)は、図35に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で像ズレ検出方向に並んだ開口70,71を交互に切り換える。
また、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が像ズレ検出方向に垂直な方向に生じた場合)は、図36に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、像ズレ検出方向に並んだ開口72,73を交互に切り換える。
なお、口径食の状態は、情報手段21から得られる情報に基づいて、演算制御手段5が識別するように構成されている。
図33に示す瞳分割手段3の利点は、口径食の状態に応じて複数の開口を切り換えて使用することにより、焦点検出光束のケラレが無くなり、口径食による焦点検出精度の低下及び焦点検出が不可能になることを防止することである。
図37は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第二の具体例を示す図である。図37に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、複数個の6角形形状の開口74は、遮光・透光を独立に制御可能に構成されている。楕円形状の開口74は、瞳面上で密に充填配置されている。また、図37において、焦点検出のための像ズレ検出方向は、水平方向に設定されている。
焦点検出位置が光軸上の場合は、図38に示すように、瞳分割手段3の光軸に関して対称である。したがって、図示するように、複数の開口から形成される開口75,76が交互に切り換えられる。
焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が像ズレ検出方向に生じた場合)は、次のように開口を制御する。すなわち、図39に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、かつ、像ズレ検出方向に並ぶ複数の開口から形成される開口77,78が、交互に切り換られる。
また、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が像ズレ検出方向に垂直な方向に生じた場合)は、次のように開口を制御する。すなわち、図40に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、かつ、像ズレ検出方向に並ぶ複数の開口から形成される開口79,80が交互に切り換えられる。
図37に示す瞳分割手段3の利点は、口径食の状態に応じて複数の開口を切り換えて使用することにより、焦点検出光束のケラレが無くなり、口径食による焦点検出精度の低下及び焦点検出が不可能になることを防止することである。
また、6角形形状の開口を採用したことにより、複数の開口が効率よく瞳面上に配置できる。
また、複数の6角形形状の開口を組み合わせて開口を形成することにより、口径食に対し柔軟に開口形状を設定することができる。
また、複数の6角形形状の開口を組み合わせて開口を形成することにより、焦点検出に利用する光量を増加させることができる。したがって、焦点検出の限界となる 輝度は、低い値に設定可能になる。
図41は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第三の具体例を示す図である。図41に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、複数個の正方形形状の開口81は、遮光・透光を独立に制御可能に構成されている。正方形形状の開口81は、瞳面上で密に充填配置されている。また、図37において、焦点検出のための像ズレ検出方向は、水平方向、垂直方向、右45度方向、左45度方向(4つの方向)に設定されている。
図42は、図41に示す瞳分割手段3と組み合わせて用いられる光電変換手段4の構成を示す図である。図42に示すように、画素92の形状は正方形であり、画素ピッチは水平方向と垂直方向でほぼ同一に設定されている。像ズレ検出方向が水平方向に設定されている場合は、図42において水平方向の画素92のセットを焦点検出に用いる。像ズレ検出方向が垂直方向に設定されている場合は、図42において垂直方向の画素92のセットを焦点検出に用いる。像ズレ検出方向が45度方向に設定されている場合は、図42において45度方向の画素92のセットを焦点検出に用いる。
焦点検出位置が光軸上の場合は、図43と図44に示すように、瞳分割手段3の光軸上について対称で、水平方向に並んだ開口82,83、又は垂直方向に並んだ開口84,85が交互に切り換えられる。この場合、水平方向に並んだ開口82,83を用いた焦点検出と垂直方向に並んだ開口84,85を用いた焦点検出を併用しても良い。また、開口82,83を用いた焦点検出又は垂直方向に並んだ開口84,85を用いた焦点検出のうち、どちらか一方を用いて焦点検出を行い、焦点検出不可能となった場合に他方に切り換えるようにしてもよい。
焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面の水平方向に生じた場合)は、図45に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、図面の水平方向に並ぶ開口86a,87aが交互に切り換えられる。この時像ズレ検出方向は水平方向に設定され、図42に示す水平方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
また、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面の水平方向に生じた場合)は、図45に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、図面の垂直方向に並ぶ開口86b,87bを交互に切り換えるようにしてもよい。
その場合は像ズレ検出方向は垂直方向に設定され、図42で垂直方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
また、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面垂直方向に生じた場合)は、図46に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、図面の水平方向に並ぶ開口88,89が交互に切り換えられる。この時像ズレ検出方向は水平方向に設定され、図42において水平方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
また、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面右上がりの45度方向に生じた場合)は、図47に示すように、口径食による重なり部分66の中心に対して対称で、図面で左上がり45度方向に並ぶ開口90,91が交互に切り換えられる。この時、像ズレ検出方向は左上がり45度方向に設定され、図42において左上がり45度方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
図41に示す瞳分割手段3の利点は、複数の正方形の開口から瞳分割手段3を構成することにより、4方向での像ズレ検出が可能になることである。
また、口径食の生じた方向(光軸上の点と焦点検出位置を結んだ方向)に対して、垂直な方向に像ズレ検出を行うように、開口の並び方向と画素セットの方向を設定することにより、一対の焦点検出光束の同一性が確保され、撮影光学系の収差の不対称による焦点検出精度の低下を防止できることである。
図48は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第四の具体例を示す図である。図48に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、瞳分割手段3は、光軸を通る放射線状の境界線により分割された複数の扇形形状の開口93により構成されている。そして、各扇形形状の開口93は、遮光・透光を独立に制御可能である。この実施の形態では、上記境界線は水平方向、垂直方向、右上がり45度、左上がり45度の各放射線で形成されている。また、図48において、焦点検出のための像ズレ検出方向は、水平方向、垂直方向、右45度方向、左45度方向の4つの方向に設定されている。また、図48に示す瞳分割手段3は、図42に示す光電変換手段4と組み合わせて用いられる。
図49に示すように、焦点検出位置が光軸上の場合は、垂直方向の境界線で分割された2つの開口94,95が交互に切り換えられる。
図50に示すように、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面の垂直方向に生じた場合)は、口径食による重なり部分66の中心に対して対称となるように、垂直方向の境界線で分割された2つの開口94,95が交互に切り換えられる。この時、像ズレ検出方向は水平方向に設定され、図42に示す光電変換手段4において、水平方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
また、図51に示すように、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面水平方向に生じた場合)は、口径食による重なり部分66の中心に対して対称となるように、水平方向の境界線で分割された2つの開口96,97を交互に切り換える。この時、像ズレ検出方向は垂直方向に設定され、図42に示す光電変換手段4において、垂直方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
また、図52に示すように、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面右上がりの45度方向に生じた場合)は、口径食による重なり部分66の中心に対して対称になるように、右上がり45度方向の境界線で分割された2つの開口98,99を交互に切り換える。この時、像ズレ検出方向は左上がり45度方向に設定され、図42に示す光電変換手段4において、左上がり45度方向の画素92のセットが焦点検出に用いられる。
図48に示す瞳分割手段3の利点は、複数の扇形形状の開口から瞳分割手段3を構成することにより、4方向での像ズレ検出が可能となることである。
また、口径食の生じた方向(光軸上の点と焦点検出位置を結んだ方向)に対して垂直な方向に像ズレ検出を行うように、瞳分割開口の並び方向と画素セットの方向を設定することにより、一対の焦点検出光束の同一性が確保され、撮影光学系の収差の不対称による焦点検出精度の低下を防止できることである。
また、図41に示す実施の形態と比較して、開口の個数を少なくできるため、デバイスの構成が簡略化でき、動作制御を簡単化することができる。
また、口径食が生じた場合でも、口径食をほぼ2分割して焦点検出用の光束として利用できるので、焦点検出の低輝度限界を光軸外の焦点検出位置においても維持することができる。
図53は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第五の具体例を示す図である。図53に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、瞳分割手段3は、垂直方向の境界線101により分割された複数の短冊形状の開口100により構成され、各短冊形状の開口100は遮光・透光を独立に制御可能である。焦点検出のための像ズレ検出方向は、図53において、水平方向に設定されている。
図54に示すように、焦点検出位置が光軸上の場合は、光軸を通る垂直方向の境界線101で左右に分割された2つの開口102,103を交互に切り換える。
図55に示すように、焦点検出位置が光軸外の場合(口径食が図面水平方向に生じた場合)は、口径食による重なり部分66の中心に対して水平方向で対称となるように、垂直方向の境界線104で左右に分割された2つの開口105,106が交互に切り換えられる。
また、図56に示すように、焦点検出位置がさらに画面周辺に寄った光軸外の場合(口径食が図面水平方向に生じた場合)は、口径食が更に進む。この場合、口径食による重なり部分66の中心に対して水平方向にほぼ対称となるように、垂直方向の境界線107で左右に分割された2つの開口108,109を交互に切り換える。
図53に示す瞳分割手段3の利点は、口径食の程度により2つの開口の境界線位置を調整することにより、口径食をほぼ等分に分割でき、一対の焦点検出用光束の光量のアンバランスを防止することができることである。
図57は、口径食に起因する一対の光束の光量アンバランスを防止する瞳分割手段3の第六の具体例を示す図である。図57に示すように、瞳分割手段3は撮影絞り62を兼用している。また、瞳分割手段3は、水平方向に並んだ互いに重畳する2つの楕円形状の開口を形成する開口部110,111,112により構成されている。各開口部110,111,112は、遮光・透光を独立に制御可能である。焦点検出のための像ズレ検出方向は、図57において、水平方向に設定されている。
焦点検出位置を行う場合は、図58と図59に示すように、開口部110、112から構成される楕円開口と、開口部111,112から構成される楕円開口とを交互に切り換える。
図53に示す瞳分割手段3の利点は、このように互いに重畳する開口部を切り換えることにより、焦点検出に必要な光量を確保できることである。
また、開口を重畳させたことにより、光軸外の位置で焦点検出を行う場合、口径食の影響による一対の焦点検出用光束の光量のアンバランスを軽減することができる。
図60は、瞳分割手段3をDMD(DEGITAL MIRROR DEVICE)で構成した場合の具体例を示す図である。DMDは、図60に示すように、微細なミラー構造120の集合として形成される。
図61は、上記微細なミラー構造120を示す図である。ミラー構造120は、図示するように、基板121上に形成された軸122の上にミラー123が半導体プロセスによって形成される。ミラー123は、電気的な制御信号を加えることにより、軸122に対する角度が変化する。
図62及び図63は、DMDで形成された瞳分割手段3の動作の一例を示す図である。図62に示すように、DMDで形成された瞳分割手段3は2つの部分124、125に分割され、この2つの部分124,125が一対の開口を構成している。
瞳分割手段3は、撮影光路中に配置され、焦点検出用の光束を偏向させる機能を備えている。図63に示すように、ミラー123が基板121と平行に制御されている場合には、反射された光束は光電変換手段4の方向に偏向される。また、ミラー123が基板121と非平行に制御されている場合には、反射された光束は光電変換手段4以外の方向に偏向される。したがって、2つの部分124,125のミラー123を交互に制御することにより、部分124で反射された光束と、部分125で反射された光束とが、交互に光電変換手段4で受光される。
瞳分割手段3をDMDで構成することの利点は、DMDの動作特性が液晶に比較して高速なため、極めて高速に開口の切換ができる点である。
なお、上記の説明では、図62に示すように、DMDを2つの部分124,125に分割したが、言うまでもなく、分割の方法には様々な方法がある。
(光電変換手段4の他の構成)
図64は、光電変換手段4を2次元CCDイメージセンサで構成した他の例を示す一部拡大図である。
図10に示す2次元CCDイメージセンサでは、光電変換画素51の列に対して、片側にのみ、ゲート52,53,56、電荷蓄積部54,55、CCD電荷転送部57が配置されている。
しかし、図64に示す2次元CCDイメージセンサでは、光電変換画素151の列に対して、両側にゲート152,156とゲート153,158、電荷蓄積部154と電荷蓄積部155、CCD電荷転送部157とCCD電荷転送部159とがそれぞれ配置されている。なお、光電変換手段4の光電変換画素151自体の配列は、図10に示す2次元CCDイメージセンサと同一である。
図64に示す2次元CCDイメージセンサによれば、1画素に対して、画素の両側に配置されたゲート152,153と電荷蓄積部154,155とが設けられている。したがって、開口を切り換えた場合に、ゲート152,153を切り換えることにより、異なる開口によって形成される像に対応する電荷を別々の電荷蓄積部154,155に蓄積することができる。
図64に示す光電変換手段4の動作は以下の通りである。光電変換画素151は、入射した光量に応じた電荷を発生する。電荷蓄積前はゲート152,153は閉められており、発生した電荷は図示しないドレインに捨てられている。ゲート152,153は、電荷蓄積中、交互に開閉する。これによって、ゲート152が開いている間に光電変換画素151で発生した電荷は、電荷蓄積部154に蓄積される。また、ゲート153が開いている間に光電変換画素151で発生した電荷は、電荷蓄積部155に蓄積される。この間ゲート156,158は閉じられている。
電荷蓄積が終了するとゲート152,153を閉じ、その後ゲート156,158を開ける。これにより、電荷蓄積部154と電荷蓄積部155に蓄積された電荷は、それぞれCCD電荷転送部157,159に移動し、その後CCDの動作クロックにしたがって転送され、外部に電気信号として出力される。
図64に示す光電変換手段4の利点は、画素の両側に電荷蓄積部を設けたことにより、図10に示す2次元CCDイメージセンサの構造に比較して、電荷蓄積部のサイズを大きくでき、蓄積電荷量を増大でき、出力信号のダイナミックレンジを拡大できることである。
また、同じ画素サイズの場合でも、図10に示す構造と比較して、ゲート、電荷蓄積部のサイズが大きいので、半導体プロセスが容易で、製造の歩留まりがよいことである。
また、CCD電荷転送部57,59を図示しない光電変換画素列(図64の上下にある光電変換画素列)と共用することにより、画素の開口効率を改善することができる。
図65は、光電変換手段4を2つの2次元CCDイメージセンサを用いて構成した具体例を示す概略図である。通常、2次元CCDイメージセンサは、CCD電荷転送部に沿った方向の画素列では、画素感度のギャップが小さい。また、2次元CCDイメージセンサは、CCD電荷転送部に沿った方向と垂直な方向の画素列では、電荷蓄積部、ゲート、CCD転送部が存在するので、ギャップが大きい。したがって、焦点検出精度は、CCD電荷転送部に沿った方向の画素列を用いた方が向上するので、この方向で像ズレ検出を行うことが望ましい。
したがって、瞳分割手段3の開口を水平方向と垂直方向等の2方向に分割することが可能であって(図41に示す瞳分割手段3等を参照)、画面の垂直方向と水平方向の2方向で像ズレ検出を行う場合、それぞれの方向に画素列を揃えた2次元CCDイメージセンサを備えることにより、2方向の像ズレ検出が高精度で行える焦点検出装置を提供できる。
図65に示す構成は、例えば、図22に示す実施の形態における光電変換手段4に置換される部分を示している。すなわち、図22に示すメインミラー13を通過した光路中に、図65に示すハーフミラー128が配置され、光束が2分割される。そして、分割された光路中の結像面に2つの光電変換手段126,127が配置される。
図65において、光電変換手段126の画素列の方向は矢印Xの方向(紙面内に水平方向)であり、像ズレの検出方向が矢印Xの方向の場合に用いられる。同じく、光電変換手段127の画素列の方向Zの方向(紙面内に垂直方向)であり、像ズレの検出方向がZ方向の場合に用いられる。
図66は、図65に示す光電変換手段126,127の平面図である。図66において、光電変換手段126,127上において、画素列129は矢印方向に画素のギャップが小さい構造となっている。
図67及び図68は、光電変換手段4として2次元CCDイメージセンサを用いた場合のAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)の手法を示す説明図である。
通常、2次元センサの場合、全画素が同一の電荷蓄積時間に設定される。その結果、出力信号レベルが画面の一部しか最適化されず、画面のある一部が明るすぎてオーバーフローしてダイナミックレンジをオーバーしたり、他の一部は暗過ぎて出力信号の量が不足したりする。したがって、このような2次元センサを本発明に適用した場合、画面の一部でしか正確な焦点検出ができないことになる。
そこで、図67に示すように、光電変換手段4おいて2次元に配置された全画素を複数のブロック130(図では、9個のブロック)に分割して、それぞれのブロック130毎に独立にAGCを実行する。図68は、1つのブロック130に含まれる複数の光電変換画素151を示している。
本発明に上記したAGCの方法を適用することにより、画面の各ブロック130の輝度に応じて、出力信号レベルが画面のどの部分においてもダイナミックレンジの中に収まった適切なレベルとなる。
図69は、瞳分割手段3における開口切換と光電変換手段4における電荷蓄積との動作タイミングを示すタイムチャートである。
図11に示すタイムチャートにおいては、図11の(a)、(b)に示す信号波形によって、瞳分割手段3の開口と光電変換手段4のゲートが制御されている。実際には、開口の動作は、図69の(a)、(b)に示す信号波形のように、オン、オフの間の遷移期間を有する。したがって、図11の(a)、(b)に示す信号波形で瞳分割手段3の開口の開閉動作と光電変換手段4のゲートの開閉動作の両方を制御すると、光電変換手段4で得られる電荷はクロストーク成分を多く含んでしまい、像ズレの検出精度に悪影響を及ぼす。
そこで、図69の(c)、(d)に示す信号波形のように、開口がほぼオン又はオフした期間に限って、オン又はオフする信号波形により光電変換手段4のゲート52,53,152,153を制御すれば、上記クロストーク成分を軽減することができる。
(焦点検出結果の補正)
図70と図71は、瞳分割手段3の開口切換動作と撮影光学系の焦点調節のための駆動をオーバラップさせた場合、焦点検出結果を補正する方法を説明するための図である。
図70は、光電変換手段4における電荷の蓄積及び蓄積された電荷の光電変換手段4から演算制御手段5への転送及び演算制御手段5における演算時間を示すタイムチャートである。すなわち、図70の(a)は、一方の開口を開けて電荷蓄積を行った場合の信号波形を示し、電荷蓄積の中心時刻はT1である。図70の(b)は、他方の開口を開けて電荷蓄積を行った場合の信号波形を示し、電荷蓄積の中心時刻はT2である。図70の(c)は、蓄積された電荷を光電変換手段4から演算制御手段5に転送するのに必要な時間を示す。図70の(d)は、演算制御手段5に取り込まれた信号に基づき、像ズレ検出演算を行い、最終的に焦点調節のための撮影光学系の駆動量を算出するのに必要な時間を示し、該演算は時刻T3に終了する。
図71は、撮影光学系のレンズ位置と駆動時間の関係を示す図である。すなわち、撮影光学系は前回の演算制御手段5の指示の基に合焦位置に駆動されており、時刻T1に位置P1、時刻T2に位置P2、時刻T3に位置P3に位置する。したがって、一方の開口を開けて電荷蓄積を行った中心時刻T1と、他方の開口を開けて電荷蓄積を行った中心時刻T2の間に撮影光学系が移動している。撮影光学系が移動すれば、その分だけ像ズレが生じるので、像ズレ量だけ焦点検出結果を補正する必要がある。また、撮影光学系は、電荷蓄積を行った中心時刻T1,T2と演算が終了する時刻T3の間においても駆動されているので、その分の補正も必要である。
上記した駆動量の補正は、次のように行われる。一方の開口を開けて電荷蓄積を行った中心時刻T1における撮影光学系の位置P1を検出する。次に、他方の開口を開けて電荷蓄積を行った時刻T2における撮影光学系の位置P2を検出する。そして、次の式(9)で示される位置P1,P2の平均位置P4が、電荷蓄積を行った時刻の代表位置とする。
P4=(P1+P2)/2……(9)
時刻T3において、演算制御手段5において算出された駆動量をSとすると、電荷蓄積時刻から演算終了までの移動量を補正するために、式(10)によって補正駆動量△Sを算出する。
△S=S−(P3−P4)……(10)
上記補正駆動量△Sを演算制御手段5において求めることにより、正確な焦点検出を行うことができる。
結像光学系の射出瞳位置に設けられた2つの開口と光電変換手段を示す説明図。 図2(a),(b)は、結像光学系が合焦している状態を示す説明図。 図3(a),(b)は、結像光学系の焦点位置が合焦位置よりも前位置に存在する前ピン状態を示す説明図。 図4(a),(b)は、結像光学系の焦点位置が合焦位置よりも後位置に存在する後ピン状態を示す説明図。 本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラに適用した場合の一実施の形態の構成の概略を示す説明図。 液晶シャッタを用いて瞳分割手段を構成した具体例を示す図。 図7(a),(b)は、瞳分割手段の動作を示す説明図。 図8(a),(b)は、瞳分割手段を構成する液晶シャッタを示す説明図。 光電変換手段を2次元CCDイメージセンサで構成した例を示す説明図。 図9に示す2次元CCDイメージセンサの一部拡大図。 開口切換と電荷蓄積との動作タイミングを示す図。 図5に示す実施の形態の制御系を示すブロック図。 演算制御手段が瞳分割手段の動作中に測光手段の測光動作を禁止する手順を示すフローチャート。 図5に示す実施の形態のバリエーションの構成の概略を示す説明図。 図14に示す実施の形態のバリエーションの構成の概略を示す説明図。 図14に示す実施の形態の他のバリエーションの構成の概略を示す説明図。 図14に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図17に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 本発明による焦点検出装置を電子ファインダ式銀塩カメラに適用した場合の一実施の形態の概略の構成を示す説明図。 図19に示す実施の形態を電子カメラに適用した場合の概略の構成を示す説明図。 図20に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図21に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図21に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図23に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図23に示す実施の形態の他のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図25に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図21に示す実施の形態をレンズ一体型の電子カメラに適用した場合の概略の構成を示す説明図。 図24に示す実施の形態のバリエーションの概略の構成を示す説明図。 図29(a),(b)は、瞳分割手段を構成する液晶シャッタに用いる液晶の他の例を示す図。 図30(a),(b)は、瞳分割手段を構成する液晶シャッタに用いる液晶の他の例を示す図。 撮影光学系のレンズ外径により、口径食が発生する例を示す説明図。 撮影光学系のレンズ外径による口径食に起因して発生するケラレを示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段の第一の具体例を示す図。 図33に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図33に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図33に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段の第二の具体例を示す図。 図37に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図37に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図37に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段3の第三の具体例を示す図。 図41に示す瞳分割手段と組み合わせて用いられる光電変換手段の構成を示す図。 図41に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図41に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図41に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図41に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図41に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段の第四の具体例を示す図。 図48に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図48に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図48に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図48に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段の第五の具体例を示す図。 図53に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図53に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図53に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 口径食の影響を防止する瞳分割手段の第六の具体例を示す図。 図57に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 図57に示す瞳分割手段の動作を示す説明図。 瞳分割手段をDMD(DEGITAL MIRROR DEVICE)で構成した場合の具体例を示す図。 図60に示すDMDにおける微細ミラー構造を示す図。 DMDで形成された瞳分割手段の動作の一例を示す図。 DMDで形成された瞳分割手段の動作の一例を示す図。 光電変換手段を2次元CCDイメージセンサで構成した他の例を示す一部拡大図。 光電変換手段を2つの2次元CCDイメージセンサを用いて構成した具体例を示す概略図。 図65に示す光電変換手段の平面図。 光電変換手段として2次元CCDイメージセンサを用いた場合のAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)の手法を示す説明図。 光電変換手段として2次元CCDイメージセンサを用いた場合のAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)の手法を示す説明図。 瞳分割手段における開口切換と光電変換手段における電荷蓄積との動作タイミングを示すタイムチャート。 光電変換手段における電荷の蓄積及び蓄積された電荷の光電変換手段から演算制御手段への転送及び演算制御手段における演算時間を示すタイムチャート。 撮影光学系のレンズ位置と駆動時間の関係を示す図。
符号の説明
1 カメラボディ
2 交換レンズ構体
3 瞳分割手段
4 光電変換手段
5 演算制御手段
10 ペンタプリズム
11 シャッタ
12 フィルム
13 メインミラー
14 サブミラー
15 撮像手段
16 記憶手段
17 縮小光学系
18 表示手段
19 観察光学系
20 撮影光学系
21 情報手段
22 コンデンサレンズ
23 再結像レンズ
25 ダハ面
26,128 ハーフミラー
27 測光手段
30 液晶分子
31 ガラス基板
32 透明電極
33,34 偏光板
35 電源
36 スイッチ
37 2色性色素分子
38 液晶粒
44,45,67,68,70,72,74,75,77,79,81,82,84,86,88,90,93,94,96,98,100,102,103,105,106,108,109 開口
51,151 光電変換画素
52,53,56,152,153,156,158 ゲート
54,55,154,155 電荷蓄積部
57,157,159 電荷転送部
60 結像面
61 光軸
62 撮像絞り
63 レンズの外径
101,104,107 境界線
110,111,112 開口部
120 ミラー構造
130 ブロック
121 基板
122 軸
123 ミラー
126,127 光電変換手段
129 画素列

Claims (1)

  1. 被写体からの光束を結像する撮影光学系と、
    前記撮影光学系によって結像された前記被写体の像を受光し、画像信号に変換する光電変換手段と、
    前記撮影光学系と前記光電変換手段との間の光路中又は前記撮影光学系内の光路中に配置されるとともに、互いに重心位置の異なる少なくとも2つの開口を備え、該少なくとも2つの開口から少なくとも1つの開口を選択して第一の開口とするとともに、該第一の開口とは重心位置の異なる少なくとも1つの開口を選択して第二の開口とし、前記第一及び第二の開口を前記光束に対して時分割で開閉する瞳分割手段と、
    前記瞳分割手段によって前記光電変換手段に形成される前記被写体の像による画像信号に基づいて前記撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記撮影光学系と前記瞳分割手段を通過する光束に基づいて、被写体の明るさに関する情報を検出する測光手段と、
    前記瞳分割手段によって第一の開口と第二の開口とを交互に開閉動作している間、前記測光手段における被写体の明るさに関する情報の検出動作を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする焦点検出装置付きカメラ。
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