JP2008241733A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォーカス駆動後の合焦精度をさらに高める。
【解決手段】撮像装置200は、撮像光学系201aのデフォーカス量を検出する焦点検出手段208,210と、焦点検出手段により検出されたデフォーカス量、及び撮像光学系の最良像面と撮像面との位置差を減少させるためのピント補正量に基づいてフォーカス駆動量を求め、該フォーカス駆動量に応じてフォーカス駆動を行わせる制御手段210とを有する。制御手段は、フォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されたフォーカス前デフォーカス量に基づいてフォーカス駆動後のピント補正量としてのフォーカス後補正量を求め、これらフォーカス前デフォーカス量及びフォーカス後補正量に基づいて該フォーカス駆動を行うためのフォーカス駆動量を求める。
【選択図】図1
【解決手段】撮像装置200は、撮像光学系201aのデフォーカス量を検出する焦点検出手段208,210と、焦点検出手段により検出されたデフォーカス量、及び撮像光学系の最良像面と撮像面との位置差を減少させるためのピント補正量に基づいてフォーカス駆動量を求め、該フォーカス駆動量に応じてフォーカス駆動を行わせる制御手段210とを有する。制御手段は、フォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されたフォーカス前デフォーカス量に基づいてフォーカス駆動後のピント補正量としてのフォーカス後補正量を求め、これらフォーカス前デフォーカス量及びフォーカス後補正量に基づいて該フォーカス駆動を行うためのフォーカス駆動量を求める。
【選択図】図1
Description
本発明は、オートフォーカス(AF)機能を有した撮像装置に関する。
撮像装置の焦点検出システム、例えばTTL位相差検出方式の焦点検出システムでは、撮像光学系からの光束の一部を利用して一対又は複数対の像を形成し、該対の像の位相差から撮像光学系のデフォーカス量を求める。そして、該デフォーカス量に基づいて、合焦を得るためのフォーカスレンズの駆動量、つまりは合焦位置を算出する。
ただし、撮像光学系の実際の最良像面(光束の集中度又は解像力が最大の結像面)と焦点検出システムが算出する合焦位置とには、後述する理由により差が生ずる場合が多い。
このため、特許文献1にて開示された撮像装置では、撮像光学系の最良像面と焦点検出システムにより算出される合焦位置との差に相当する補正量(以下、ベストピント補正量という)のデータを予めメモリに記憶しておく。そして、焦点検出システムによって検出されたデフォーカス量をベストピント補正量で補正し、この補正されたデフォーカス量からフォーカスレンズの駆動量を演算する。
ここで、上記ベストピント補正量が必要な理由について説明する。撮像光学系の最良像面は、球面収差や色収差の影響によってガウス像面(近軸像面)からずれた位置に存在する。一方、焦点検出システムにより得られる合焦位置は、TTL位相差検出方式では撮像光学系からの光束の一部を用いて決定されるため、撮像光学系の全体の球面収差が反映されない。また、撮像面に配置されるフィルムや撮像素子と、焦点検出システムの受光素子とに分光感度の差があるため、色収差によっても撮像光学系の最良像面と焦点検出システムにより得られる合焦位置とに差が生じる。ベストピント補正量は、この差を考慮してフォーカスレンズの駆動量を補正するためのものである。
ただし、フォーカス駆動前のベストピント補正量を用いてフォーカスレンズの駆動量を演算しても、フォーカスレンズの移動によって撮像光学系の球面収差や色収差が変化する場合がある。この場合、フォーカス駆動前のベストピント補正量とフォーカス駆動後のベストピント補正量とに差が生ずるため、フォーカス駆動後の合焦度合いが十分でなかったり、AFのやり直しが必要になったりする可能性がある。
このような問題を解消するため、本出願人は、フォーカスレンズの駆動量を求めた後、該フォーカスレンズの移動先のベストピント補正量をメモリから読み出し、新たなフォーカスレンズ駆動量を再計算する撮像装置を提案している(特許文献2)。
特開平02−181109号公報(2頁左上欄13行〜5頁左下欄13行)
特開2004−109693号公報
しかしながら、特許文献2の撮像装置においても、算出したフォーカスレンズ駆動量自体に誤差が含まれているため、フォーカス駆動後のベストピント補正量を正確に読み出すことが難しい。したがって、フォーカス駆動後の合焦度合いを十分に高めるために、さらに改善の余地がある。
本発明は、フォーカス駆動後の合焦精度をさらに高めることができる撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系のデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、焦点検出手段により検出されたデフォーカス量、及び撮像光学系の最良像面と撮像面との位置差を減少させるためのピント補正量に基づいてフォーカス駆動量を求め、該フォーカス駆動量に応じてフォーカス駆動を行わせる制御手段とを有する。そして、制御手段は、フォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されたフォーカス前デフォーカス量に基づいてフォーカス駆動後のピント補正量としてのフォーカス後補正量を求め、これらフォーカス前デフォーカス量及びフォーカス後補正量に基づいて該フォーカス駆動を行うためのフォーカス駆動量を求めることを特徴とする。
本発明では、焦点検出手段によって検出されたフォーカス前デフォーカス量に基づいて、フォーカス駆動の前にフォーカス駆動後の補正量(ベストピント補正量)を求め、そのフォーカス駆動のためのフォーカス駆動量を求める。したがって、本発明によれば、従来の撮像装置に比べて、フォーカス駆動後の合焦精度をさらに高めることができ、フォーカス駆動量の再計算やAFのやり直しの必要性を低減することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である一眼レフデジタルカメラシステム(撮像システム)の概略構成を示している。
図1において、200は撮像装置しての一眼レフデジタルカメラ本体、201は該カメラ本体200に対して着脱可能に装着される交換レンズとしての撮像レンズである。Lは撮像レンズ201内に備えられた撮像光学系201aの光軸(以下、単に撮像レンズ201の光軸という)である。201bは撮像光学系201aに含まれるフォーカスレンズである。
撮像レンズ201の予定結像面の付近には、光学ローパスフィルタ、赤外カットフィルタ、およびCCDセンサ又はCMOSセンサからなる撮像素子を含む撮像素子ユニット204が配置されている。
撮像レンズ201と撮像素子ユニット204との間には、光学ファインダによる観察時には該撮像レンズ201から撮像素子ユニット204までの光路内に配置され、撮像時には光束外へ退避するメインミラー202とサブミラー203が配置されている。メインミラー202はハーフミラーにより構成されている。このため、ファインダ観察時には、撮像レンズ201からの光束(撮像光束)の一部はメインミラー202で後述するファインダ光学系に向けて反射され、残りの一部はメインミラー202を透過してサブミラー203に導かれる。
メインミラー202で反射した光束は、ピント板205のマット面上に像を結び、該マット面上の像は、ペンタプリズム206および接眼レンズ207を介して撮像者によって観察される。ピント板205、ペンタプリズム206および接眼レンズ207によりファインダ光学系が構成される。
一方、メインミラー202を透過した光束は、サブミラー203によって反射され、焦点検出ユニット208に導かれる。
焦点検出ユニット208は、入射光束を複数に分割してそれぞれの分割光束に像を結ばせる2次結像レンズユニットと、該2次結像レンズユニットにより形成された一対又は複数対の像を受光する一対又は複数対の受光素子列(ラインセンサ)とを有する。互いに対をなすラインセンサ上に対の像が形成されると、該ラインセンサからそれらの像に応じた信号が出力される。焦点検出ユニット208は、それら対の像のずれ量(位相差)を表す信号(位相差情報)をカメラCPU210に出力する。なお、焦点検出ユニット208とカメラCPU210とにより焦点検出手段が構成される。また、カメラCPU210は、制御手段としても機能する。
以下、図5のフローチャートを併せ用いて、カメラCPU210のAF処理動作について説明する。該AF処理動作は、カメラCPU210内に格納されたAF処理用コンピュータプログラムに従って実行される。
ステップS101において、カメラCPU210は、カメラ本体200に撮像レンズ201が装着された時点で該撮像レンズ201に搭載されたレンズCPU211と初期通信を行う。該初期通信により、撮像光学系201aの光学情報(例えば、フォーカスレンズ201bのフォーカス敏感度情報)を取得する。
次に、ステップS102では、カメラCPU210は、カメラ本体200に設けられた不図示のレリーズスイッチの第1ストローク(半押し)操作に応じて、焦点検出ユニット208を駆動する。これにより、焦点検出ユニット208から位相差情報を取り込み、該位相差情報から撮像光学系201aのデフォーカス量(方向も含む)を算出(検出)する。
そして、ステップS103では、カメラCPU210は、該デフォーカス量と、後述するベストピント補正量とに基づいて、撮像光学系201a内のフォーカスレンズ201bの合焦を得るためのフォーカス駆動量を算出する。
続いて、ステップS104では、カメラCPU210は、算出したフォーカス駆動量をレンズCPU211に送信する。そして、ステップS105では、カメラCPU210は、レンズCPU211に、フォーカス駆動量に応じたフォーカスレンズ201bの駆動を行わせる。
カメラCPU210は、ステップS106において、再度、焦点検出ユニット208から位相差情報を取り込んでデフォーカス量を算出し、該デフォーカス量が合焦範囲内か否かを判別する。合焦範囲内でなければステップS102に戻って再度デフォーカス量の演算及びフォーカスレンズ201bの駆動を行う。一方、合焦範囲であれば、AF処理を終了し、撮像処理に進む。
こうして合焦状態が得られた後、カメラCPU210は、レリーズスイッチの第2ストローク(全押し)操作に応じて、メインミラー202とサブミラー203が撮像光路外に退避させる。撮像素子ユニット204内の撮像素子は、撮像光学系201aによって形成された被写体像を光電変換する。カメラ本体200内に設けられた不図示の画像処理回路は、撮像素子からの出力に対して所定の処理を施し、画像信号を生成する。画像信号は、不図示のディスプレイに画像として表示されたり、不図示の記録媒体(半導体メモリ、光ディスク等)に画像データとして記録されたりする。
次に、本実施例におけるカメラCPU210のAF処理におけるフォーカス駆動量の演算について説明する。
前述したように、焦点検出手段により得られる合焦位置(フォーカス駆動量)は、撮像光束の一部を用いて決定されるので、撮像光束全体の球面収差は反映されない。また、撮像素子と焦点検出ユニットのラインセンサとに分光感度の差があるため、撮像光学系の色収差によっても撮像光学系の最良像面と焦点検出手段により得られる合焦位置とに差が生じる。したがって、フォーカシングによって球面収差や色収差が変化する撮像光学系では、ベストピント補正量として、フォーカス駆動によってフォーカスレンズ位置(撮像距離又は被写体距離)が変化した後の値を用いることで、より精度の高い合焦状態が得られる。
このため、本実施例のカメラCPU210は、フォーカスレンズ201bの駆動量(フォーカス駆動量)を、以下の関数[(1)〜(3)式]を用いて求める。これらの関数は、AF処理用コンピュータプログラムの一部に演算式として組み込まれている。
ΔX=Def/(S0+A1(Def)+A2(Def)2 ) …(1)
ただし、Def=Def0+BP …(2)
BP=BP0+B1Def0+B2Def0 2 …(3)
ΔX:今回のフォーカス駆動量
S0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置におけるフォーカス敏感度(フォーカスレンズ単位移動量あたりのピント移動量)
A1:1次の敏感度補正係数
A2:2次の敏感度補正係数
Def0:今回のフォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されるデフォーカス量(フォーカス前デフォーカス量)
Def:補正後のデフォーカス量
BP0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置でのベストピント補正量(フォーカス前補正量)
BP:今回のフォーカス駆動後のフォーカスレンズ位置でのベストピント補正量(フォーカス後補正量)
B1:1次のベストピント補正係数
B2:2次のベストピント補正係数
ただし、Def=Def0+BP …(2)
BP=BP0+B1Def0+B2Def0 2 …(3)
ΔX:今回のフォーカス駆動量
S0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置におけるフォーカス敏感度(フォーカスレンズ単位移動量あたりのピント移動量)
A1:1次の敏感度補正係数
A2:2次の敏感度補正係数
Def0:今回のフォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されるデフォーカス量(フォーカス前デフォーカス量)
Def:補正後のデフォーカス量
BP0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置でのベストピント補正量(フォーカス前補正量)
BP:今回のフォーカス駆動後のフォーカスレンズ位置でのベストピント補正量(フォーカス後補正量)
B1:1次のベストピント補正係数
B2:2次のベストピント補正係数
ここで、本実施例の撮像レンズ201には、フォーカスレンズ201bの位置を検出するエンコーダ等の位置検出器(図示せず)が設けられている。位置検出器により検出されるフォーカスレンズ位置は、無限遠から至近までが分割された複数のフォーカスゾーンのうちどのフォーカスゾーンに入っているかを示す。
該位置検出器により検出されたフォーカスレンズ位置の情報(フォーカスゾーン情報)は、レンズCPU211からカメラCPU210に送信される。カメラCPU210は、各フォーカスゾーンに対応したS0,A1 ,A2 ,BP0,B1 ,B2 のデータ(記憶データ)を内部メモリ210aに記憶しており、レンズCPU211からのフォーカスゾーン情報に対応した記憶データを読み出す。
(3)式は、焦点検出手段により検出されたフォーカス前デフォーカス量Def0から、フォーカス後補正量BPを求めるための関数である。フォーカス後補正量BPは、今回のフォーカス駆動を行ったとした場合のフォーカスレンズ位置での撮像光学系の最良像面と撮像面(撮像素子204の受光面)との位置差を減少させるために、フォーカス前デフォーカス量に加えられるピント補正量である。
カメラCPU210の内部メモリ210aには、Def0とBPとの関係を図2に示すように線形近似するために式(3)で用いられる1次及び2次のベストピント補正係数B1,B2が予め記憶されている。
図2には、あるフォーカスゾーンに対応したフォーカス前デフォーカス量Def0とフォーカス後補正量BPとの関係を示している。図中のBPnは、フォーカス前デフォーカス量Def0nに対応したフォーカス後補正量BPである。曲線Aは、Def0nが正の場合の線形近似曲線、曲線BはDef0nが負の場合の線形近似曲線である。
内部メモリ210aには、各フォーカスゾーンに対応した、図2に示すようなDef0とBPとの関係が得られるベストピント補正係数B1,B2が記憶されている。また、ベストピント補正係数B1,B2は、Def0の符号(例えば、+:前ピン、−:後ピン)に応じてそれぞれ2種類設けられている。
なお、(3)式では1次及び2次のベストピント補正係数B1,B2を用いるが、Def0とBPとを線形近似した場合の誤差が十分に小さければ、1次のベストピント補正係数のみ用いてもよい。また、逆に誤差が大きい場合は、3次以上のベストピント補正係数を設けてもよい。
(2)式は、(3)式によって得られたBPにDef0を加えて、撮像光学系201aの最良像面を基準とした補正後デフォーカス量Defを求める式である。この補正後デフォーカス量Defは、フォーカス前デフォーカス量Def0に対してフォーカス後補正量BPによる補正を加えたデフォーカス量である。
(1)式は、(2)式によって得られたDefから、今回のフォーカス駆動量を求めるための関数である。
フォーカスレンズ201bのフォーカス敏感度は、フォーカスレンズ201bの位置(つまりは被写体距離)によって変化するため、単純にDefをS0で割った値をΔXとすると誤差が生じる。敏感度補正係数A1,A2は、この誤差を補正するための係数である。
Defと(1)式の分母の値(以下、補正敏感度Sという)は、図3に示す関係を有する。図3は、補正後デフォーカス量Defと補正敏感度Sとの関係を示している。図中のSnは、補正後デフォーカス量Defnに対応した補正敏感度である。曲線Cは、Snが正の場合の線形近似曲線、曲線DはSnが負の場合の線形近似曲線である。
内部メモリ210aには、図3に示すようなDefとSとの関係が得られるようなベストピント補正係数敏感度補正係数A1,A2が予め記憶されている。また、係数A1,A2は、Defの符号(例えば、+:前ピン、−:後ピン)に応じてそれぞれ2種類設けられている。
なお、(1)式では1次及び2次の敏感度補正係数A1,A2を用いるが、Defと補正敏感度Sとを線形近似した場合の誤差が十分に小さければ1次の敏感度補正係数のみ用いてもよい。逆に誤差が大きい場合は、3次以上の敏感度補正係数を設けてもよい。
上記の(1)式から(3)式は、それらの内容の説明のために3つの式に分けているが、実際の演算では、(2)式と(3)式を(1)式に代入して、以下の(1′)式としてもよい。
ΔX={Def0+(BP0+B1Def0+B2Def0 2)}/
[S0+A1{Def0+(BP0+B1Def0+B2Def0 2)}+A2{Def0+(BP0+B1 Def0+B2 Def0 2)}2] … (1′)
[S0+A1{Def0+(BP0+B1Def0+B2Def0 2)}+A2{Def0+(BP0+B1 Def0+B2 Def0 2)}2] … (1′)
この場合、実際にはフォーカス後補正量BPが独立して算出されるわけではないが、
(BP0+B1Def0+B2Def0 2)がBPに相当するので、BPが独立して算出されているものとみなすことができる。
(BP0+B1Def0+B2Def0 2)がBPに相当するので、BPが独立して算出されているものとみなすことができる。
以上により、今回のフォーカス駆動に先立って、フォーカス前デフォーカス量Def0からフォーカス後補正量BPを求め、該フォーカス前デフォーカス量Def0とフォーカス後補正量BPとに基づいて今回のフォーカス駆動量が算出される。そして、このフォーカス駆動量に基づいてフォーカスレンズ201bを駆動することにより、従来の撮像装置に比べてフォーカス駆動後の合焦精度をさらに高めることができる。このため、フォーカス駆動量の再計算やAFのやり直しの必要性を低減することができる。
なお、本実施例の撮像光学系がズームレンズである場合には、ズームポジションをエンコーダ等のズーム位置検出器によって検出できるようにするとよい。そして、広角端から望遠端までを複数のズームゾーンに分割し、ズームゾーンとフォーカスゾーンに応じた上記S0,A1 ,A2 ,BP0,B1 ,B2 のデータを内部メモリ210aに記憶しておけばよい。
本発明の実施例2について説明する。本実施例の一眼レフカメラシステムの構成は、実施例1と同じである。実施例1と共通する構成要素については実施例1と同符号を用いる。
また、本実施例におけるカメラCPU210のAF処理動作も、基本的には図4を用いて説明した実施例1でのAF処理動作と同じである。ただし、フォーカス駆動量の演算方法が実施例1とは異なる。
カメラCPU210は、フォーカスレンズ201bの駆動量(フォーカス駆動量)を、以下の関数[(5),(6)式]を用いて求める。これらの関数は、AF処理用コンピュータプログラムの一部に演算式として組み込まれている。
ΔX=Def/(S0+A1(Def)+A2(Def)2 ) …(5)
ただし、Def=Def0+BPn …(6)
ΔX:今回のフォーカス駆動量
S0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置におけるフォーカス敏感度
A1:1次の敏感度補正係数
A2:2次の敏感度補正係数
Def0:今回のフォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されるデフォーカス量(フォーカス前デフォーカス量)
Def:補正後のデフォーカス量
BPn:n番目のデフォーカスゾーンのベストピント補正量(フォーカス後補正量)
ただし、Def=Def0+BPn …(6)
ΔX:今回のフォーカス駆動量
S0:今回のフォーカス駆動前のフォーカスレンズ位置におけるフォーカス敏感度
A1:1次の敏感度補正係数
A2:2次の敏感度補正係数
Def0:今回のフォーカス駆動前に焦点検出手段により検出されるデフォーカス量(フォーカス前デフォーカス量)
Def:補正後のデフォーカス量
BPn:n番目のデフォーカスゾーンのベストピント補正量(フォーカス後補正量)
本実施例の撮像レンズ201でも、フォーカスレンズ201bの位置を検出するエンコーダ等の位置検出器(図示せず)が設けられている。位置検出器により検出されるフォーカスレンズ位置は、無限遠から至近までが分割された複数のフォーカスゾーンのうちどのフォーカスゾーンに入っているかを示す。
該位置検出器により検出されたフォーカスゾーン情報は、レンズCPU211からカメラCPU210に送信される。カメラCPU210は、各フォーカスゾーンに対応した上記S0,A1 ,A2 ,BPnのデータ(記憶データ)を内部メモリ210aに記憶しており、レンズCPU211からのフォーカスゾーン情報に対応した記憶データを読み出す。
また、本実施例では、焦点検出手段により検出されるデフォーカス量Def0の大きさを複数のゾーンに分割し、該デフォーカスゾーンごとにフォーカス駆動後のベストピント補正量であるフォーカス後補正量BPを内部メモリ210aに記憶している。
図4には、n番目のデフォーカスゾーンDef0n対応したフォーカス後補正量BPnのデータテーブルである。
(6)式は、図4のデータテーブルから読み出したDef0n対応したBPnにDef0を加えて、撮像光学系の最良像面を基準とした補正後デフォーカス量Defを求める式である。
(5)式は、(6)式によって得られたDefからフォーカス駆動量を求めるための関数である。
敏感度補正係数A1,A2は、実施例1と同様に、フォーカスレンズ201bのフォーカス敏感度がフォーカスレンズ201bの位置によって変化することによるΔXの誤差を補正するための係数である。
また、Defと(5)式の分母の値である補正敏感度Sは、図3に示す関係を有する。内部メモリ210aには、図3に示すようなDefとSとの関係が得られるようなベストピント補正係数敏感度補正係数A1,A2が予め記憶されている。また、係数A1,A2は、Defの符号(例えば、+:前ピン、−:後ピン)に応じてそれぞれ2種類設けられている。
なお、(5)式では1次及び2次の敏感度補正係数A1,A2を用いるが、Defと補正敏感度Sとを線形近似した場合の誤差が十分に小さければ1次の敏感度補正係数のみ用いてもよい。逆に誤差が大きい場合は、3次以上の敏感度補正係数を設けてもよい。
上記の(5)式及び(6)式は、それらの内容の説明のために2つの式に分けているが、実際の演算では、(6)式を(5)式に代入して、以下の(5′)式としてもよい。
ΔX=(Def0+BPn)/
{S0+A1(Def0+BPn)+A2(Def0+BPn)2 } …(5′)
{S0+A1(Def0+BPn)+A2(Def0+BPn)2 } …(5′)
以上により、今回のフォーカス駆動に先立って、フォーカス前デフォーカス量Def0からフォーカス後補正量BP(=BPn)を求める。そして、該フォーカス前デフォーカス量Def0とフォーカス後補正量BPとに基づいて今回のフォーカス駆動量が算出される。こうして、このフォーカス駆動量に基づいてフォーカスレンズ201bを駆動することにより、従来の撮像装置に比べてフォーカス駆動後の合焦精度をさらに高めることができる。このため、フォーカス駆動量の再計算やAFのやり直しの必要性を低減することができる。
なお、本実施例の撮像光学系がズームレンズである場合には、ズームポジションをエンコーダ等のズーム位置検出器によって検出できるようにするとよい。そして、広角端から望遠端までを複数のズームゾーンに分割し、ズームゾーンとフォーカスゾーンに応じた上記S0,A1 ,A2のデータやDef0とBPnのテーブルデータを内部メモリ210aに記憶しておけばよい。
200 カメラ本体
201 撮像レンズ
201a 撮像光学系
201b フォーカスレンズ
208 焦点検出ユニット
210 カメラCPU
201 撮像レンズ
201a 撮像光学系
201b フォーカスレンズ
208 焦点検出ユニット
210 カメラCPU
Claims (4)
- 撮像光学系のデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、
前記焦点検出手段により検出されたデフォーカス量、及び前記撮像光学系の最良像面と撮像面との位置差を減少させるためのピント補正量に基づいてフォーカス駆動量を求め、該フォーカス駆動量に応じてフォーカス駆動を行わせる制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記フォーカス駆動前に前記焦点検出手段により検出されたフォーカス前デフォーカス量に基づいて前記フォーカス駆動後の前記ピント補正量としてのフォーカス後補正量を求め、これらフォーカス前デフォーカス量及びフォーカス後補正量に基づいて該フォーカス駆動を行うための前記フォーカス駆動量を求めることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、前記フォーカス前デフォーカス量と、前記フォーカス駆動前の前記ピント補正量としてのフォーカス前補正量と、前記フォーカス後補正量を求めるための記憶データとに基づいて、前記フォーカス駆動量を求めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記フォーカス駆動前に検出されたフォーカスレンズの位置に応じた前記フォーカス前補正量を用いて、前記フォーカス駆動量を求めることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像装置と、
該撮像装置に着脱可能で、前記撮像光学系を備えた交換レンズとを有することを特徴とする撮像システム。
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---|---|---|---|
JP2007077599A JP2008241733A (ja) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | 撮像装置 |
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