JP2008240959A - 無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機 - Google Patents

無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機 Download PDF

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Abstract

【課題】プーリに対するエレメントの姿勢を矯正してエレメントやプーリの摩耗を抑制することのできる無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機を提供すること。
【解決手段】板状に形成されて互いに対向して環状に配列される多数のエレメント2を、互いに幅方向に並列して配列される複数の無端環状のリング3,4でそれらエレメント2とリング3,4との相対移動が可能なように結束して構成されるとともに、溝20,21の幅を変更可能な1対のプーリ18,19にエレメント2が挟み付けられるように溝20,21に巻き掛けられる無段変速機用ベルト1において、プーリ18,19に巻き掛けられた状態でリング3,4がその内周側へエレメント2を押圧する押し付け力FR,FLを、2つのリング3,4の間で相対的に異ならせている。
【選択図】図1

Description

この発明は、溝幅を変更できる少なくとも一対のプーリに巻き掛けられてこれらのプーリの間で動力を伝達し、かつ溝幅の変化に応じてプーリに対する巻き掛け半径が変化して変速比を連続的に変化させる無段変速機用ベルトおよびそのベルトを使用したベルト式無段変速機に関するものである。
この種のベルトとして、エレメントあるいはブロックなどと称される多数の金属片を環状に配列し、これらのエレメントを、リングあるいはバンドなどと称される金属製の環状の帯状体で結束した構成のベルトが知られている。そのエレメントのベルト幅方向における左右両側面は、プーリの溝を形成しているテーパー状の2面(コーン面)に接触するように、いわゆるV字状の傾斜面として構成されている。そして、その傾斜面がプーリのコーン面に接触することにより、両者の間で生じる摩擦力によって動力を伝達するように構成されている。
また、その摩擦力を確保するために、プーリによってエレメントを挟み付けるように構成されており、これは、具体的には、プーリが、固定プーリと、これに対向する可動プーリとによって構成され、可動プーリを固定プーリ側に押圧することにより、これら固定プーリと可動プーリとの間にエレメントを挟み付けるようになっている。そして、このような挟持力(もしくは挟圧力)に対抗してベルトが環状を維持するように、各エレメントがリングによって結束されている。
上記のリングは、各プーリの間では直線状に引っ張られるが、プーリに巻き掛かっている部分は、その巻き掛け半径に応じた曲率で湾曲する。このような形状の変化が、無段変速機の動作中に繰り返し生じるので、従来では、薄板状の環状材を積層して前記リングを構成している。
このような構成のリングでは、これを構成している薄板状の環状材同士の間で摩擦が生じ、これに加えて最内層の環状材とエレメントとの間でも摩擦が生じる。それらの各部位での摩擦力が相違することによるリングの耐久性の低下を防止するために、無端状の金属リングを複数枚積層した金属リング集合体(リング)に、多数の金属ブロック(エレメント)を支持してなる無段変速機用ベルトであって、エレメントのサドル面に接触する最内層の金属リングとサドル面との間の摩擦係数と、相互に接触する金属リング同士の摩擦係数とが、ほぼ一致するように構成された無段変速機用ベルトに関する発明が、特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、エレメントのボデー底部に設けられた凹部内に、無段変速機用ベルトとしてその凹部により形成される周長より長い姿勢制御用無端状帯材を圧接して、エレメントに対してリングによる外圧に対向して内圧を付与することによって、エレメント列の姿勢を整えるように構成された無段変速機用ベルトに関する発明が記載されている。
そして、特許文献3には、左右のプーリ当接面における板厚に偏差を有する金属エレメントを使用しても、プーリとの間でエッジコンタクトを発生させないようにする無段変速機用ベルトにおける金属エレメントの組み合わせ方法に関する発明が記載されている。
特開平11−117998号公報 実開昭63−119953号公報 特開2001−280426号公報
従来のベルト式無段変速機は、上記のように、プーリが固定プーリと可動プーリとによって構成されているので、変速比を変えるために、一方のプーリにおける可動プーリを固定プーリ側に移動し、かつ他方のプーリにおける可動プーリを固定プーリから離れる方向に移動させた場合、それぞれのプーリにおける溝幅方向の中心位置が変動する。したがって、各プーリにおける溝幅方向での中心位置が相対的にずれている状態では、一方のプーリに巻き掛かっている部分でのベルトの幅方向の中心と、他方のプーリに巻き掛かっている部分でのベルトの幅方向の中心とが、軸線方向に相対的にずれてしまい、各プーリの間のベルトが直線状に配列されている部分は、各プーリに対して斜めに張られることになる。すなわちいわゆる芯ずれが生じる。
したがって、そのような芯ずれが生じている状態では、プーリに対してエレメントが斜めになって進入する。すなわち、エレメントが、プーリの中心軸線を含む面に対して平行にならずに、傾斜した姿勢でプーリの溝に進入する。そのために、エレメントの左右両端部が、プーリのコーン面に片当たり(もしくは肩当たり)し、その結果、両者の接触面積が小さくなって、接触面圧が増大し、これが原因となって、エレメントやコーン面の摩耗が進行する可能性があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、プーリに対するエレメントの姿勢を矯正してエレメントやプーリの摩耗を抑制することのできる無段変速機用ベルトおよびベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、板状に形成されて互いに対向して環状に配列される多数のエレメントを、互いに幅方向に並列して配列される複数の無端環状のリングでそれらエレメントとリングとの相対移動が可能なように結束して構成されるとともに、溝の幅を変更可能な1対のプーリに前記エレメントが挟み付けられるように前記溝に巻き掛けられる無段変速機用ベルトにおいて、前記プーリに巻き掛けられた状態で前記リングがその内周側へ前記エレメントを押圧する押し付け力を、少なくとも2つの前記リングの間で相対的に異ならせていることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせることにより、それら少なくとも2つの前記リングに対する前記押し付け力を相対的に異ならせていることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
さらに、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記1対のプーリにおけるそれぞれの中心位置が相対的にずれた状態で前記エレメントが前記いずれか一方のプーリの溝にその一方のプーリの中心軸線を含む面に対して傾斜して進入する芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長を、前記芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して進む端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長よりも短くすることにより、少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせていることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
一方、請求項4の発明は、板状に形成されて互いに対向して環状に配列される多数のエレメントを、互いに幅方向に並列して配列される複数の無端環状のリングでそれらエレメントとリングとの相対移動が可能なように結束して構成されるとともに、溝の幅を変更可能な1対のプーリに前記エレメントが挟み付けられるように前記溝に巻き掛けられる無段変速機用ベルトにおいて、少なくとも2つの前記リングの周長が相対的に異なっていることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記1対のプーリにおけるそれぞれの中心位置が相対的にずれた状態で前記エレメントが前記いずれか一方のプーリの溝にその一方のプーリの中心軸線を含む面に対して傾斜して進入する芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長を、前記芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して進む端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長よりも短くすることにより、少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせていることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
さらに、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記多数のエレメントが、その板厚が幅方向における左右で相対的に異なっている姿勢矯正用エレメントを含んでいることを特徴とする無段変速機用ベルトである。
そして、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の前記無段変速機用ベルトを備えていることを特徴とするベルト式無段変速機である。
したがって、請求項1の発明によれば、無段変速機用ベルトがプーリに巻き掛かっている部位では、エレメントとプーリとの間で動力を受け渡す箇所すなわち接触部と、リングがエレメントに接触している箇所とのプーリの中心からの半径が異なっているから、エレメントとリングとの間に相対的な滑りが生じる。そして、リングがその内周側へエレメントを押圧する力、すなわちリングの張力によりエレメントをプーリの中心方向へ押圧する押し付け力が、無段変速機用ベルトの幅方向に並列して配列される複数のリングのうち、少なくとも2つのリングの間で異なっているため、無段変速機用ベルトの幅方向において、例えば、押し付け力が小さいリングが配列されている側に対して、押し付け力が大きいリングが配列されている側で、エレメントとリングとの間の摩擦力が大きくなる。その結果、押し付け力が大きいリングが配列されている側をベルトの走行方向の前方側に押す力が生じ、これがエレメントの向きを変化させるモーメントとなる。そのため、プーリの溝に進入するエレメントの向きが、そのトルクによって是正されて、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、多数のエレメントを環状に結束する複数のリングのうち、少なくとも2つのリングの周長をそれぞれ異ならせることにより、言い換えると、少なくとも2つのリングの周長に対して差を設けることにより、それらの間の前記押し付け力に差が設けられる。すなわち、少なくとも2つのリングの周長に差を設けることによって、それらのリングがプーリに巻き掛けられた状態における張力に差が生じ、その結果、少なくとも2つのリングによるエレメントに対する押し付け力に差が設けられる。そのため、少なくとも2つのリングの間で、それらのリングによるエレメントに対する押し付け力を容易に異ならせることができる。
さらに、請求項3の発明によれば、いわゆる芯ずれが生じた際に、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列されるリングの周長が、他方のエレメントの進行方向に対して進む端部側に配列されるリングの周長よりも短く形成されることにより、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側のエレメントとリングとの間の摩擦力が増大する。その結果、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側をベルトの走行方向の前方側に押す力が生じ、これがエレメントの向きを変化させるモーメントとなる。そのため、ベルトを構成しているエレメントのプーリに対する姿勢もしくは傾きを積極的に矯正して、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を、より確実に防止もしくは抑制することができる。
一方、請求項4の発明によれば、無段変速機用ベルトがプーリに巻き掛かっている部位では、エレメントとプーリとの間で動力を受け渡す箇所すなわち接触部と、リングがエレメントに接触している箇所とのプーリの中心からの半径が異なっているから、エレメントとリングとの間に相対的な滑りが生じる。そして、多数のエレメントを環状に結束する複数のリングのうち、少なくとも2つのリングの周長をそれぞれ異ならせることにより、言い換えると、少なくとも2つのリングの周長に対して差を設けることにより、それらのリングがプーリに巻き掛けられた状態における張力に差が生じ、少なくとも2つのリングによるエレメントに対する押し付け力に差が設けられる。その結果、例えば、無段変速機用ベルトの幅方向において、周長が長いリングが配列されている側に対して、周長が短いリングが配列されている側で、エレメントとリングとの間の摩擦力が大きくなる。その結果、周長が短いリングが配列されている側をベルトの走行方向の前方側に押す力が生じ、これがエレメントの向きを変化させるモーメントとなる。そのため、プーリの溝に進入するエレメントの向きが、そのトルクによって是正されて、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、いわゆる芯ずれが生じた際に、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列されるリングの周長が、他方のエレメントの進行方向に対して進む端部側に配列されるリングの周長よりも短く形成されることにより、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側のエレメントとリングとの間の摩擦力が増大する。その結果、エレメントの進行方向に対して遅れる端部側をベルトの走行方向の前方側に押す力が生じ、これがエレメントの向きを変化させるモーメントとなる。そのため、ベルトを構成しているエレメントのプーリに対する姿勢もしくは傾きを積極的に矯正して、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を、より確実に防止もしくは抑制することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、例えば、いわゆる芯ずれが生じている状態であっても、ベルトの走行方向における姿勢矯正用エレメント以降のエレメントのプーリに対する姿勢もしくは傾きを矯正して、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を防止もしくは抑制することができる。
そして、請求項7の発明によれば、例えば、いわゆる芯ずれが生じている状態であっても、ベルトを構成しているエレメントのプーリに対する姿勢もしくは傾きを積極的に矯正して、エレメントのプーリに対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメントもしくはプーリの摩耗を防止もしくは抑制し、ひいては耐久性に優れたベルト式無段変速機を得ることができる。
つぎに、この発明を図面を参照して具体的に説明する。図2に、この発明に係る無段変速機用ベルト1の一部を示してあり、このベルト1は、多数のエレメント2を、それぞれの向きを揃えて環状に配列し、これを2本のリング3,4で結束して構成されている。そのエレメント2は、具体的には、図1に示すように、金属製の板片状の部材であって、その幅方向(図1での左右方向)における左右の両側面5,6がエレメント2を正面から見た状態でいわゆるV字状に傾斜した面として形成された基体(本体)部分である板部7を有し、それら傾斜した左右側面5,6が動力の伝達に関与する摩擦面となっている。
板部7の幅方向における中央部には、図1での上方に延びた、言い換えると、板部7からベルト1の厚さ方向に延出した首部8が形成されている。その首部8の上端部には、板部7の幅方向での両側に傘状に延びた頭部9が首部8と一体に形成されている。したがって板部7の図1での上側のエッジ部分と頭部9の図1での下側のエッジ部分との間に、図1での左右方向に開いたスリット部(溝部)10,11が形成されている。このスリット部10,11は、互いに密着して環状に配列されたエレメント2を環状に結束するためのリング3,4を挿入して巻き掛けるための部分であり、したがって板部7の図1での上側のエッジ部分が、リング3,4の内周面(最内層面)12,13を接触させて載せるサドル面14,15となっている。
エレメント2は、互いにほぼ密着した状態で環状に配列され、かつリング3,4によって結束されるので、ベルト1の全体として湾曲する部分で、密着状態を維持して滑らかに湾曲するようにするために、各エレメント2の図1での下側の部分(環状に配列した状態での中心寄りの部分)が薄肉化されている。すなわち、板部7の一方の面(例えば図1における正面)における前記サドル面14,15より所定寸法下がった(オフセットされた)部分から下側(図1での下側)の部分が削り落とされた状態で次第に薄肉化されている。したがって、各エレメント2が扇形に拡がって接触する状態、言い換えると、各エレメント2が円弧状に湾曲して配列されてベルト1として湾曲する場合に、その板厚の変化する境界部分で接触する。この境界部分のエッジが、ロッキングエッジ16となっている。
また、各エレメント2の頭部9には、隣接するエレメント2同士の相対的な位置を決めるための凸部(ディンプル)17とその反対側の凹部(ホール)(図示せず)とが形成されている。すなわち、前述した首部8の延長位置(あるいは頭部9の中央部)に凸部17が形成され、この凸部17とは反対側の面に凹部(ホール)が形成されている。
リング3,4は、金属製の薄い帯状材を複数枚積層して構成されている。そして、一方のリング3が、向きを揃えて環状に配列された多数のエレメント2における一方のスリット部10に挿入され、また他方のリング4が他方のスリット部11に挿入され、それぞれのリング3,4の内周面12,13がサドル面14,15に接触している。
そして、図3に、上記のベルト1が使用されるベルト式無段変速機CVTの構成例を示してある。図3に示すように、ベルト式無段変速機CVTは、中心軸線L1,L2を互いに平行にして配置された駆動プーリ18と従動プーリ19とを備えている。これらのプーリ18,19は、軸線方向に対して固定された固定プーリ18a,19aと、その固定プーリ18a,19aに対して接近・離隔するように軸線方向に対して移動可能に設けられた可動プーリ18b,19bとから構成されており、それぞれの可動プーリ18b,19bをその背面側に設けられた油圧アクチュエータ18c,19cによって軸線方向に移動させるようになっている。なお、一方のプーリ18,19における固定プーリ18a,19aの半径方向で外側に、他方のプーリ19,18における可動プーリ19b,18bが配置されている。これは、各プーリ18,19の軸線方向での中心位置が、変速比に応じてずれるいわゆる芯ずれを可及的に少なくするためである。
それぞれ対をなす固定プーリ18a,19aと可動プーリ18b,19bの互いに対向する側の面は、テーパー状のコーン面18d,19dとなっており、これらのコーン面18d,19dによって断面形状がV字状をなす溝20,21が形成されている。したがってその溝20,21の幅(各プーリ18,19の軸線方向に測った間隔)が、可動プーリ18b,19bを軸線方向に移動させることにより変化するようになっている。
前述した各エレメント2における左右の側面5,6は、上記の溝20,21の開き角度(傾斜角度)に一致するように傾斜しており、したがってベルト1を各プーリ18,19に巻き掛けることにより、各エレメント2が溝20,21に嵌り込んでコーン面18d,19dに面接触するように構成されている。また、その状態で、可動プーリ18b,19bを軸線方向に押圧することにより、ベルト1の挟圧力を生じさせて、伝達トルク容量を設定するようになっている。
ベルト式無段変速機CVTでの変速比は、駆動プーリ18と従動プーリ19との回転数の比であるから、駆動プーリ18の溝幅を大きくしてベルト1の巻き掛け半径を小さくするとともに、従動プーリ19の溝幅を小さくしてベルト1の巻き掛け半径を大きくすれば、変速比が大きくなる。これとは反対に、駆動プーリ18の溝幅を小さくしてベルト1の巻き掛け半径を大きくするとともに、従動プーリ19の溝幅を大きくしてベルト1の巻き掛け半径を小さくすれば、変速比が小さくなる。このようにして変速比を大小に変化させる場合、各プーリ18,19における可動プーリ18b,19bを互いに反対方向に移動させるから、芯ずれGが生じる。その状態を図3に示してあり、この状態でベルト1が図3の矢印Aの方向に走行しているとすると、緩み側にある各エレメント2は、従動プーリ19における溝21に傾いた状態で進入する。ここで、傾いているとは、エレメント2が、プーリ18,19の中心軸線L1,L2を含む面に対して平行にならずに交差する方向を向いている状態である。
このように傾いた状態で溝21に進入したエレメント2の左右両側面5,6は、その全面でコーン面19dに接触せずに、図4の(a)に示すように、片当たり(もしくは肩当たり)する。前述したように、左右両側面5,6とコーン面19dとが片当たりすると、それらの間の接触面圧が大きくなり、左右両側面5,6、あるいはコーン面19dの摩耗が進行するおそれがある。そこで、この発明によるベルト1は、プーリ18,19の芯ずれが生じた場合に、エレメント2の姿勢をエレメント2とプーリ19との片当たりを解消する方向に矯正させるために、ベルト1がプーリ18,19に巻き掛けられた状態でリング3,4がその内周側へエレメント2を押圧する押し付け力が、エレメント2の左右で異なるように構成されている。言い換えると、ベルト1がプーリ18,19に巻き掛けられた状態で、リング3がその内周側へエレメント2を押圧する押し付け力FRと、リング4がその内周側へエレメント2を押圧する押し付け力FLとが異なるように構成されている。
具体的には、リング3,4の内周面12,13の周方向の長さである周長L3,L4が、それぞれ相対的に異なるようにリング3,4がそれぞれ形成されている。言い換えると、リング3の周長L3とリング4の周長L4とに差が設けられるようにリング3,4がそれぞれ形成されている。
図5,図6に示すように、駆動プーリ18におけるベルト1の巻き掛かり径をDinとすると、リング1のリング張力Tと、駆動プーリ18に入力される入力トルクTinとの間には、
T=Tin/Din ・・・・・(1)
の関係が成立し、入力トルクTinを一定(=const)とすると、
T=const/Din ・・・・・(2)
となり、リング張力Tは、入力トルクTinが一定の場合、ベルト巻き掛かり径Dinの大きさに応じて変化する。
一般に、プーリ18,19に巻き掛かっている部分のベルト1は、図6に示すように、ベルト巻き掛かり半径、すなわちプーリ18,19の中心からリング3,4の内周面12,13までの距離r1と、プーリ18,19の中心からエレメント2のロッキングエッジ16までの距離r2との大きさが相違していて、その結果、エレメント2とリング3,4との間の摩擦力とエレメント2とプーリ18,19との間の摩擦力とが相違することから、エレメント2とリング3,4との間で相対滑りが生じる。
また、図6に示すように、上記のベルト巻き掛かり径Dinは、ベルト巻き掛かり半径r1により、
Din=2・r1 ・・・・・(3)
として表され、また、エレメント2のロッキングエッジ16とリング3,4の内周面12,13との間の距離δ、言い換えると、エレメント2のロッキングエッジ16とサドル面14,15その間の距離δ、すなわち、いわゆるオフセット量δは、ベルト巻き掛かり半径r1、およびプーリ18,19の中心からエレメント2のロッキングエッジ16までの距離r2により、
δ=r1−r2 ・・・・・(4)
として表され、その結果、これら(1)ないし(4)式により、リング1のリング張力Tは、
T=const/{2(δ+r2)} ・・・・・(5)
として表すことができる。
ここで、エレメント2とリング3,4との間で生じる摩擦力Pは、リング張力Tに応じて変化する。したがって、リング張力T、すなわち摩擦力Pは、入力トルクTinが一定の場合、オフセット量δ、言い換えると、エレメント2のロッキングエッジ16とリング3,4の内周面12,13との間の距離δの大きさに応じて変化することになる。
そのため、ロッキングエッジ16とリング3,4の内周面12,13との間の距離δをエレメント2の幅方向の左右で異なるように、すなわち、ロッキングエッジ16とリング3,4の内周面12,13との間の距離δが、ベルト1の幅方向での一方で相対的に短く、かつベルト1の幅方向での他方で相対的に長くなるように、言い換えると、ロッキングエッジ16とリング3の内周面12との間の距離と、ロッキングエッジ16とリング4の内周面13との間の距離とを異なるように構成することにより、エレメント2すなわちベルト1の幅方向における左右で、エレメント2とリング3,4との間で作用する摩擦力Pを異ならせることができる。
そして、エレメント2とリング3,4との間には、例えば、図7,図8に示すような各種の力、すなわち、リング3,4の張力T,T+dT、その張力T,T+dTによりリング3,4からエレメント2の高さ方向(図7での上下方向、プーリ18,19の径方向)に作用する力Tdθ(すなわち押し付け力FR,FL)、エレメント2とリング3,4との間の摩擦係数をμ1とした場合に力Tdθ(押し付け力FR,FL)によりエレメント2とリング3,4との間に作用する摩擦力μ1・Tdθ(=P)、ベルト1の走行時に隣接するエレメント2から受ける圧縮力C,C+dC、エレメント2の左右側面5,6に作用するプーリ18,19から受ける圧縮力(挟圧力、狭持力)N、エレメント2とプーリ18,19との間の摩擦係数をμ2とした場合に挟圧力Nによりエレメント2とプーリ18,19との間に作用する摩擦力μ2・N、などの力の伝達が存在する。
したがって、上記のように、リング3の周長L3とリング4の周長L4とを異ならせることにより、力Tdθを変化させて、すなわち押し付け力FR,FLを異ならせることができ、その結果、エレメント2の幅方向での左右で摩擦力μ1・Tdθを異ならせて、前述の図4の(a)に示すような、エレメント2をスピンさせる力、すなわち、プーリ18,19の芯ずれの状態で、ベルト1がプーリ19における溝21に傾いた状態で進入する場合に、エレメント2とプーリ19との片当たりを解消する方向に矯正する力を作用させることができる。
前述したように、図4の(a)に示すようにプーリ19の溝21に進入したエレメント2においては、リング3,4とエレメント2との間に滑りが生じるが、この発明に係るベルト1では、そのリング3,4とエレメント2との間の滑りが生じた場合の摩擦力を利用して、エレメント2に対してその姿勢(もしくは向き)を矯正するトルクを生じさせることができるように、言い換えると、エレメント2もしくはベルト1の走行方向に対して後退する(もしくは遅れる)側の端部において摩擦力が大きく、これとは反対側、すなわちエレメント2もしくはベルト1の走行方向に対して前進する(もしくは進む)側の端部において摩擦力が相対的に小さくなるように構成されている。
すなわち、上記のように、ベルト1の進行方向に対して後退もしくは遅れる一方の端部側(遅れ側)(図4の(a)での上側)に位置するリング3の周長L3が、他方の端部側(進み側)(図4の(a)での下側)に位置するリング4の周長L4よりも短くなるように構成されている。
そのため、エレメント2の遅れ側に作用するリング3のリング張力TRが、エレメント2の進み側に作用するリング4のリング張力TLよりも大きくなり、すなわち、エレメント2の遅れ側に作用するリング3の押し付け力FRが、エレメント2の進み側に作用するリング4の押し付け力FLよりも大きくなり、その結果、遅れ側に作用するエレメント2とリング3との間の摩擦力PRが、進み側に作用するエレメント2とリング4との間の摩擦力PLよりも大きくなることによって、遅れ側にこの部分を進める方向に大きい摩擦力が生じることになる。その結果、エレメント2の全体としては、その傾きを矯正する方向にトルクが作用して、図4の(b)に示すように、エレメント2の姿勢が、従動プーリ19の中心軸線L2と平行になり、エレメント2の従動プーリ19に対するいわゆる片当たりが是正もしくは矯正される。
なお、エレメント2の姿勢の矯正が生じるのは、上述したトルクが生じることと併せて、プーリ18,19における溝20,21の幅が、軸の変形や各プーリ18a,19a,18b,19bの撓みなどによって入口側で広く、出口側で狭くなることが要因になっている。
このように、この発明に係るベルト1では、リング3,4によって結束されているエレメント2に対して、プーリ18,19との相対的な姿勢を矯正するトルクが生じるように、リング3の周長L3とリング4の周長L4とを相対的に異ならせ、エレメント2がリング3から受ける押し付け力FRとエレメント2がリング4から受ける押し付け力FLとを相対的に異ならせているので、プーリ18,19のコーン面18d,19dとエレメント2との接触面積が狭くなることが防止もしくは抑制される。そのため、過度な摩耗が生じないので、ベルト1やベルト式無段変速機CVTの耐久性を向上させることができる。
なお、エレメント2の姿勢を矯正する必要があるのは、前述したベルト1の芯ずれGが生じた場合であるが、ベルト式無段変速機CVTの変速比が“1”もしくはこれに近い値にある場合に、ベルト1の芯ずれGがほぼゼロとなるように構成するのが一般的であり、したがって変速比が“1”もしくはこれに近い値より大きい場合と小さい場合とでは、芯ずれGの方向が反対となり、それに伴ってエレメント2の姿勢のズレも反対になる。このような構成であれば、エレメント2の姿勢を矯正する方向が反対になるが、変速比が大きい状態でのエレメント2の姿勢を矯正する要請が強いので、左右いずれの側の押し付け力FR,FLを大きくするか、言い換えると、リング3,4のいずれの側の周長L3,L4を短くするかは、変速比が大きい状態でのベルト1の芯ずれGの向きを考慮して決めればよい。また、押し付け力FR,FLの大きさ、言い換えると、周長L3,L4の長さは、ベルト1の芯ずれGの量に応じて、例えば、芯ずれGの量が多いほど押し付け力FRと押し付け力FLとの差が大きくなるように、言い換えると、周長L3と周長L4との差が大きくなるように、適宜に設定すればよい。
また、図9に、この発明に係る無段変速機用ベルト1の他の実施形態を示してある。すなわち、図9には、この発明の姿勢矯正用エレメントに相当するエレメント22の板厚方向における断面が示してある。このエレメント22は、その板厚が幅方向(図9での左右方向)における左右で相対的に異なっている。すなわち図9に示すように、エレメント22は、幅方向における左側の板厚tLに対して、右側の板厚tRが薄くなるように形成されている。
それら板厚tLと板厚tRとの板厚差は、図10に示すように、ベルト1の走行方向(図10の矢印D)に対するエレメント姿勢の傾きすなわちいわゆるヨーイング角度αに基づいて設定される。例えば、図9において、板厚tLと板厚tRとの板厚差によって生じる角度α’が、ヨーイング角度αと等しい角度、もしくはヨーイング角度αに相当する角度となるように、板厚tLと板厚tRとの板厚差が設定される。
そして、このエレメント22、すなわち姿勢矯正用エレメント22が、多数のエレメント2の配列の中に配置されている。このように、エレメント2の配列の中に姿勢矯正用エレメント22が配置されることにより、図10に示すように、エレメント2がベルト1の進行方向Dに対してヨーイングした状態で従動プーリ19の溝21内に進入した場合であっても、姿勢矯正用エレメント22の位置で、ヨーイングが解消されて、その姿勢矯正用エレメント22以降のエレメント2において、エレメント2の姿勢が、従動プーリ19の中心軸線L2と平行になり、エレメント2の従動プーリ19に対するいわゆる片当たりが是正もしくは矯正される。
この姿勢矯正用エレメント22は、多数のエレメント2の配列の中の任意の位置に配置することが可能であるが、エレメント2の配列中の姿勢矯正用エレメント22の配置間隔は、ベルト式無段変速機CVTの変速比が最大の状態、すなわち駆動プーリ19の巻き掛かり径が最小になる状態で、駆動プーリ19の溝21内に進入しているエレメント2の枚数よりも少ない枚数毎に、姿勢矯正用エレメント22を配置することが好ましい。
すなわち、上記のように、駆動プーリ19の溝21内に姿勢矯正用エレメント22が進入している場合は、その姿勢矯正用エレメント22以降のエレメント2のヨーイングが矯正されるが、姿勢矯正用エレメント22が駆動プーリ19の溝21から排出されると、再びエレメント2のヨーイングが徐々に大きくなってくる。したがって、エレメント2の配列中の姿勢矯正用エレメント22を、駆動プーリ19の巻き掛かり径が最小になる状態で溝21内に進入しているエレメント2の枚数よりも少ない枚数毎に配置することによって、姿勢矯正用エレメント22によるエレメント2の姿勢矯正を適切に行うことができる。
このように、板厚が幅方向における左右で相対的に異なっている姿勢矯正用エレメント22を用いることにより、例えば、いわゆる芯ずれが生じている状態であっても、ベルト1の走行方向における姿勢矯正用エレメント22以降のエレメント2の駆動プーリ19に対する姿勢もしくは傾きを矯正して、エレメント2の駆動プーリ19に対するいわゆる片当たりやそれに伴うエレメント2もしくは駆動プーリ19の摩耗を防止もしくは抑制することができる。
なお、この発明は、上述した具体例に限定されないのであって、エレメントの形状は、具体例で示した形状以外のものであってもよい。また、具体例で示したリングを左右に合計で2本使用するタイプのベルト以外に、3本以上の複数のリングでエレメントを環状に結束するタイプのベルトにも適用することもできる。
この発明に係る無段変速機用ベルトの構成例を示す模式図であって、その無段変速機用ベルトを構成するエレメントの構成例を示す正面図である。 この発明に係る無段変速機用ベルトの一部を示す斜視図である。 この発明の無段変速機用ベルトを使用したベルト式無段変速機の模式図である。 プーリの溝に進入したエレメントの姿勢が矯正される前後の状態を示す模式図である。 プーリのベルト巻き掛かり径を説明するための模式図である。 プーリに無段変速機用ベルトが巻き掛かった状態を説明するための模式図である。 リングおよびエレメントに作用する各種の力を説明するための模式図である。 特にエレメントに作用する各種の力を説明するための模式図である。 この発明に係る無段変速機用ベルトを構成するエレメントの他の構成例を示す断面図である。 図9に示す構成により、プーリの溝に進入したエレメントの姿勢が矯正される前後の状態を示す模式図である。
符号の説明
1…ベルト、 2…エレメント、 3,4…リング、 5,6…左右側面、 7…板部(基体部、本体部)、 8…首部、 12,13…内周面、 14,15…サドル面、 16…ロッキングエッジ、 18…駆動プーリ、 19…従動プーリ、 20,21…溝、 22…姿勢矯正用エレメント、 CVT…ベルト式無段変速機。

Claims (7)

  1. 板状に形成されて互いに対向して環状に配列される多数のエレメントを、互いに幅方向に並列して配列される複数の無端環状のリングでそれらエレメントとリングとの相対移動が可能なように結束して構成されるとともに、溝の幅を変更可能な1対のプーリに前記エレメントが挟み付けられるように前記溝に巻き掛けられる無段変速機用ベルトにおいて、 前記プーリに巻き掛けられた状態で前記リングがその内周側へ前記エレメントを押圧する押し付け力を、少なくとも2つの前記リングの間で相対的に異ならせていることを特徴とする無段変速機用ベルト。
  2. 少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせることにより、それら少なくとも2つの前記リングに対する前記押し付け力を相対的に異ならせていることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用ベルト。
  3. 前記1対のプーリにおけるそれぞれの中心位置が相対的にずれた状態で前記エレメントが前記いずれか一方のプーリの溝にその一方のプーリの中心軸線を含む面に対して傾斜して進入する芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長を、前記芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して進む端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長よりも短くすることにより、少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせていることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機用ベルト。
  4. 板状に形成されて互いに対向して環状に配列される多数のエレメントを、互いに幅方向に並列して配列される複数の無端環状のリングでそれらエレメントとリングとの相対移動が可能なように結束して構成されるとともに、溝の幅を変更可能な1対のプーリに前記エレメントが挟み付けられるように前記溝に巻き掛けられる無段変速機用ベルトにおいて、 少なくとも2つの前記リングの周長が相対的に異なっていることを特徴とする無段変速機用ベルト。
  5. 前記1対のプーリにおけるそれぞれの中心位置が相対的にずれた状態で前記エレメントが前記いずれか一方のプーリの溝にその一方のプーリの中心軸線を含む面に対して傾斜して進入する芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して遅れる端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長を、前記芯ずれが生じた際に前記エレメントの進行方向に対して進む端部側に配列された少なくとも1つの前記リングの周長よりも短くすることにより、少なくとも2つの前記リングの周長を相対的に異ならせていることを特徴とする請求項4に記載の無段変速機用ベルト。
  6. 前記多数のエレメントは、その板厚が幅方向における左右で相対的に異なっている姿勢矯正用エレメントを含んでいることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の無段変速機用ベルト。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の前記無段変速機用ベルトを備えていることを特徴とするベルト式無段変速機。
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