JP2008238757A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 印字中であっても、適切な電池残量情報の提示を行うことができるサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】 電池を電源とし、サーマルヘッドにより印字を行うサーマルプリンタにおいて、電池の出力電圧を測定する電圧測定手段と、出力電圧に基づいて電池残量を判定する残量判定手段と、残量判定手段により判定された電池残量を報知する報知手段と、予測される印字量を示す情報である予測印字量情報を保持する保持手段と、を有し、残量判定手段は、非印字中においては、出力電圧から電池残量を判定し、印字中においては、予測印字量情報と出力電圧とから電池残量の判定を行うサーマルプリンタを提供する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電池を電源とし、サーマルヘッドにより印字を行うサーマルプリンタに関するものであり、特に、電池残量情報を表示する機能を備えたサーマルプリンタに関するものである。
従来より、発熱抵抗体に電圧を印加して熱を発生させ、その熱エネルギーにより感熱紙を発色させて印字を行うサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタは、発熱抵抗体からの熱エネルギーにより感熱紙の表面の発色層を発色させるものであり、発熱抵抗体により発生させる熱エネルギーの大小に応じて印字濃度を制御することができる。複数の発熱抵抗体を備え各発熱抵抗体が感熱紙上に1ドットを形成するようなサーマルプリンタにおいては、発熱させる発熱抵抗体の数により負荷が変動するため、印字中(すなわち、発熱抵抗体に電圧を印加中)に電源が供給する電流量が変化する。
サーマルプリンタは小型化が容易であるため、携帯型のプリンタとしても広く利用されている。携帯型のサーマルプリンタの電源としては電池(一次電池又は二次電池)が使用されることが多い。電池は、AC電源とは異なり、使用と共に消耗し、その残量が少なくなるほど出力電圧が低下する。また、印字中、電池により供給する電流量が大きくなるほど、電池が有する内部抵抗により、電圧降下が生じ、出力電圧は低下する。
電池を電源とするサーマルプリンタでは、多くの場合、電池残量の検出・表示が行われる。ユーザは、その表示を見ることで、電池の交換・充電の時期を知ることができる。電池の残量検出方法の一つは、電池の出力電圧から残量を見積もる方法である。電池の出力電圧から残量を検出する方法は、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
特開2000−171533号公報 特開平10−153647号公報
特許文献1および特許文献2に記載されている残量検出方法では、残量検出は、サーマルプリンタの待機時(印字中でないとき)にのみ行われる。
サーマルプリンタにおいては、電池の電力は、印字中に大きく消費されるものであるため、印字中であっても、電池の残量を検出したいという要望がある。しかしながら、サーマルプリンタでは、上述したように、印字中に生じる負荷の増大により、電池の出力電圧が低下する。印字中に、電池の出力電圧に基づいて残量検出を行うものとすれば、実際の電池残量よりも少ない残量として検出されてしまい、その結果誤った残量表示がなされてしまう。
本発明は、印字中であっても、適切な電池残量情報の提示を行うことができるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、電池を電源とし、サーマルヘッドにより印字を行うサーマルプリンタにおいて、電池の出力電圧を測定する電圧測定手段と、出力電圧に基づいて電池残量を判定する残量判定手段と、残量判定手段により判定された電池残量を報知する報知手段と、予測される印字量を示す情報である予測印字量情報を保持する保持手段と、を有し、残量判定手段は、非印字中においては、出力電圧に基づいて電池残量を判定し、印字中においては、予測印字量情報と出力電圧とに基づいて電池残量の判定を行うことを特徴とするサーマルプリンタを提供する。
本発明によれば、非印字中においては電池の出力電圧から電池の残量を判定するが、印字中においては、サーマルヘッドの印字量を予測することにより、印字中の負荷の増大による出力電圧の低下を考慮に入れて、電池残量を判定することができる。よって、印字中であっても、適切な電池残量の提示を行うことができる。
また、本発明に係るサーマルプリンタは、サーマルヘッドが複数の発熱抵抗体を備え、予測印字量情報は、1行の印字において駆動される発熱抵抗体の予測される数である。ここで、予測印字量情報は、当該サーマルプリンタにおいて印字しようとする際の、当該印字以前の印字中において、駆動された発熱抵抗体の数を1行ごとにカウントすることにより取得された数のうちの最大のものである。或いは、予測印字量情報は、当該サーマルプリンタにおいて印字しようとする際の、当該印字以前の複数回の印字のうちの1回の印字において駆動された発熱抵抗体の数を1行ごとにカウントすることにより取得された数のうちの最大のものを当該複数回にわたって平均した数である。
また、具体的には、残量判定手段は、発熱抵抗体の予測される数が多いほど、電池残量を判定するための出力電圧に対する閾値を低下させて判定する。或いは、残量判定手段は、発熱抵抗体の数をランク分けし、発熱抵抗体の予測される数がいずれのランクに属するかに応じて、より発熱抵抗体の数の多いランクに属するほど、電池残量を判定するための出力電圧に対する閾値を低下させて判定する。
また、本発明のサーマルプリンタにおいては、予測印字量情報は、印字中のサーマルヘッドに生じる負荷の予測される量であり、残量判定手段は、負荷の予測される量が大きいほど、電池残量を判定するための出力電圧に対する閾値を低下させて判定することを特徴とする。
また、本発明のサーマルプリンタにおいては、残量判定手段により、電池を充電又は交換すべき時期を示す電池残量が判定される。
また、報知手段は、電池残量に応じた情報を表示する表示手段である。また、残量判定手段により判定された電池残量に応じて、表示手段に表示すべき情報を切り替えるための表示切替手段を有し、表示切替手段は、現在表示手段により表示されている情報に対応する電池残量よりも、残量判定手段において低い電池残量が判定された場合にのみ、表示手段に表示する情報を切り替える。
したがって、本発明は、印字中であっても、適切な電池残量情報の提示を行うことができるサーマルプリンタを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明に係るサーマルプリンタの具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るサーマルプリンタ10の外観図である。このサーマルプリンタ10は、A4サイズの感熱紙である用紙P上に、図示しない例えばパーソナルコンピュータからのプリント情報に基づき、後述するサーマルヘッド154(図2)を用いて、高速度で画像形成(印字)する事が出来ると共に、例えば、携帯型のパーソナルコンピュータに帯同可能な様に、即ち、携帯可能な程度に小型に構成されている。また、用紙Pとしては、感熱紙だけではなく、加熱により発色するインクフィルム付き普通紙でもよい。また、サーマルプリンタ10は、A4サイズよりも小さいサイズの用紙に印刷可能である。
また、このサーマルプリンタ10は、図示しない電池室内に収納された充電可能なニッケル−水素電池(以下、バッテリという)を電源としている。
詳細には、このサーマルプリンタ10は、略直方体状のハウジング12を備えている。このハウジング12の上面12aには、その幅方向の略全長に渡り、用紙Pが縦長状態でハウジング12内に挿入される用紙挿入溝20が形成されている。用紙挿入溝20内の所定の位置には図示しないが用紙Pを検出するための用紙センサが設けられている。また、ハウジング12の前面12bには、その幅方向の略全長に渡り、プリント済の用紙Pがハウジング12内から排出される用紙排出溝22が形成されている。また、ハウジング12の底面部には、バッテリが収納される電池室を覆う電池蓋が取り外し自在に取り付けられている(不図示)。尚、用紙挿入溝20と用紙排出溝22とは、A4サイズの用紙Pが縦長状態で挿入されるに適切な長さ、即ち、A4サイズの短辺の長さより僅かに長い長さを有する様に夫々形成されている。
また、ハウジング12の右側面12cには、図示しないパーソナルコンピュータ等の外部機器にオンライン接続する為の接続コネクタ50(USBコネクタ)が、また、無線接続するための赤外線ポート60が夫々配設されている。サーマルプリンタ10は、この接続コネクタ50または赤外線ポート60により印字データを受信する。
また、ハウジング12の上面12aの左側には、パワーボタン26が押し込み自在に取り付けられており、このパワーボタン26を押し込み駆動する事により、ハウジング12内の電源制御回路450(図2参照)内のスイッチがオンされ、CPU70が起動し、モータ134やサーマルヘッド154等が駆動可能状態になされる様に構成されている。
また、ハウジング12の上面12aの前方左側付近には、LEDである、電源ランプ30と、データランプ31と、エラーランプ32とが設けられている。電源ランプ30はパワーボタン26が押し込まれた後、CPU70の制御により点灯(点滅)する。データランプ31は、パーソナルコンピュータ等の外部機器からデータが転送されているときに点灯する。エラーランプ32は、CPU70により種々のエラー判定が行われた際に、点灯される。電源ランプ30は、バッテリの残量に応じてその表示形態が変化する。具体的には、最も残量が多い状態から最も残量が少ない状態にかけて、オレンジ色の点灯、オレンジ色の点滅、赤色の点灯、赤色の点滅というように4段階の表示がなされる。電源ランプ30の具体的な制御については後述する。
次に、このサーマルプリンタ10の制御につき、図2のブロック図に基づいて説明する。CPU70は、サーマルプリンタ10の全体の制御を司る。
CPU70は、アドレスバスおよびデータバスを介して、FlashROM72、DRAM74、ROM76と接続されている。
FlashROM72にはサーマルプリンタ10の駆動を制御するプログラムや各種初期データが書き込まれている。DRAM74は、パーソナルコンピュータ等の外部機器からサーマルプリンタ10へと転送された印字データに基づいて画像出力のためのビットマップを展開する領域、後述する赤外線インタフェース404及びUSBインタフェース405から得られるデータを蓄える領域、その他各種処理の作業領域として使用されるダイナミックラムである。
さらに、FlashROM72には、サーマルヘッド154の印字ドット数(発熱抵抗体の数)のうち、次回の印字において同時に使用されるものと予測される印字ドット数の最大数(最大印字ドット数Dmax:0〜2400)を保持する領域、Dmaxとバッテリ電圧から残量レベルを判定するために必要な閾値電圧との関係を示すテーブルを保持する領域を有する。FlashROM72に保持されるDmaxの初期値は400である。なお、本実施形態においては、バッテリの充電後から、印字開始の直近の1ページの印字までに計数されたDmaxをFlashROM72に記憶する。
ROM76には、印字データをDRAM上にビットマップ展開する際に使用する文字フォントデータが格納されている。
各LED(電源ランプ30、データランプ31、エラーランプ32)は、制御線を介してCPU70に接続されている。電源ランプ30、データランプ31、エラーランプ32は、それぞれ2つのLED(発光色がそれぞれ異なる)を含んでおり、CPU70による制御に応じてそれぞれ点灯(点滅)するLEDが選択される。
赤外線インタフェース404及びUSBインタフェース405は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から転送されてくる印字データを受信するためのプリンタインターフェースで、それぞれ2本のデータ線と複数の制御線を有している(図では、それぞれ1本線として省略)。なお、図1に示した赤外線ポート60は、赤外線インタフェース404に含まれる。また、接続コネクタ50は、USBインタフェース405に含まれる。
A/Dコンバータ440は、バッテリ400の電圧、サーマルヘッド154に備えられたサーミスタの電圧、サーマルヘッドの電源電圧をそれぞれ入力として、A/D変換し、それぞれの信号をCPU70に出力する。CPU70は、A/Dコンバータ440を介してバッテリ電圧、サーミスタ電圧、サーマルヘッド電圧をそれぞれ検知する。
CPU70は、検知したバッテリ電圧の値を閾値電圧と比較して、残量レベルを判定する。残量レベルを判定するために、FlashROM72には、バッテリ電圧の3つの閾値電圧V1,V2,V3(V1>V2>V3)が記憶されている。CPU70は、L1(L1≧V1)と、L2(V2≦L2<V1)と、L3(V3≦L3<V2)と、L4(L4<V3)の4段階の残量レベルを判定することができる。本発明の実施形態では、閾値電圧V1,V2を、Dmaxに応じて変更する。図3は、Dmaxと閾値電圧V1,V2との関係を示すテーブルである。Dmaxを約400ずつの範囲に区切り、Dmaxの増加と共に閾値電圧V1,V2を低下させる。なお、閾値電圧V3が示す10Vとは、サーマルプリンタ10の作動に必要な最低保証電圧である。よって、サーマルプリンタ10においては、その印字中、非印字中にかかわらず閾値電圧V3未満となると残量レベルL4と判定され、印字中止等の処理がなされる。
CPU70は、検知したバッテリ電圧の値が、残量レベルL1〜L4のいずれに属するかを判定する。本実施形態においては、各閾値電圧の基準値(Dmaxが0〜400の場合)は、V1=14.3V、V2=14.2V、V3=10.0Vである。CPU70は、残量レベルの検出、表示に関する処理(後述する図4に示す処理)に際して、判定された残量レベルがL1の場合は電源ランプ30をオレンジの点灯に、残量レベルがL2の場合はオレンジの点滅に、残量レベルがL3の場合は赤の点灯に、残量レベルがL4の場合は赤の点滅になるように制御する。なお、本実施形態では、残量レベルL3がバッテリの充電時期を示す。
CPU70は、用紙挿入溝20の入り口付近に設けられた用紙センサ418の出力信号をモニタすることにより、用紙Pの有無を判定することができる。
また、CPU70には、基準クロックを発生する回路が含まれており、その基準クロックに基づいて、DRAM74上にビットマップ展開された印字のためのデータを、1行毎にサーマルヘッド側へ転送する際の転送クロックがサーマルヘッド154に出力される。すなわち、転送クロックに同期して、印字のためのデータがサーマルヘッド154に転送される。
なお、サーマルヘッド154の発熱抵抗体の発熱エネルギーは、CPU70から送出されるストローブ信号により制御される。すなわち、印字データにより駆動されるべき発熱抵抗体が特定され、印字データ転送後に印加されるストローブ信号によって当該発熱抵抗体が所望のエネルギーを発生するよう駆動される。
CPU70は、サーミスタ電圧を検出し、そのサーミスタ電圧からサーマルヘッド154の温度を算出する。
CPU70は、モータドライバ430へモータ制御信号を送出し、モータ134を制御する。モータ134は用紙の搬送に使用される。
電源制御回路450は、サーマルヘッド154、モータ駆動回路430、および周辺回路にDC電圧を供給する。また、電源制御回路450は、CPU70、FlashROM72、DRAM74、ROM76等の駆動電源VDD用として、バッテリ電圧を3.3Vに変換して供給する。
サーマルプリンタ10は駆動電源として、バッテリ400から約14.4V(残量が十分ある場合)の電圧を得ている。サーマルプリンタ10は、このサーマルプリンタ10に接続可能なACアダプタによって提供される外部電源を用いて、電源制御回路450に含まれる充電回路を介してバッテリ400を充電することができるよう構成されている。
サーマルヘッド154は2400ドット(2400個)の発熱抵抗体が横一列に並んだラインサーマルヘッドである。1番目から2400番目までのドットデータ(オン・オフを示すデータ)がCPU70からサーマルヘッド154へと送られる。なお、サーマルヘッド154に送られるドットデータはシリアルデータとして、転送クロックに同期して送られる。
サーマルヘッド154において、発熱すべき発熱抵抗体のすべての駆動が終了すると、1ライン分の印字が終了したことになる。サーマルプリンタ10では、1行分の印字が終了すると、次の行を印字する。1ページの用紙に必要な行数だけ印字が行われると、1回の印字が終了する。なお、印字中は、発熱抵抗体に電流が流れるため、発色させる画素数にほぼ比例した量(駆動される発熱抵抗体の数にほぼ比例した量)だけバッテリ電圧が降下する。言い換えれば、同時に(1行分で)駆動される発熱抵抗体の数に比例した量だけ負荷が増大する。
本発明の実施形態においては、印字中に、駆動される発熱抵抗体の数(すなわち、2400個の発熱抵抗体のうち発熱させたものは幾つか)をモニタする。CPU70は、DRAM74から提供されるビットマップ展開された印字のためのデータ(ドットデータ)から、1ラインに含まれる、駆動される発熱抵抗体の数をモニタすることができる。また、CPU70は、図4に示す処理に従って、発熱抵抗体の数についての情報をFlashROM72に上書きする。
図4は、CPU70において行なわれる処理の一部を示すフローチャートであり、バッテリ残量の検出、表示に関する処理を示すものである。本処理は、外部機器より、このサーマルプリンタ10に印字指令があった後に開始する。
S(ステップ)101では、CPU70が、FlashROM72に保持されているDmaxを参照すると共に、図3に示すテーブルから、Dmaxに対応するV1,V2の値を抽出する。
S102では、CPU70は、DRAM74に展開されたビットマップデータから、1ライン分のデータ(ドットデータ)を抽出する。
S103では、CPU70は、抽出したドットデータからドット数Dをカウントする。
S104では、S103において抽出したドット数Dが、FlashROM72に保持されているDmaxよりも大きいか否かを判定する。D>Dmaxであれば(S104:YES)、S105へ進む。D≦Dmaxであれば(S104:NO)、S106へ進む。
S105では、CPU70は、FlashROM72に保持されているDmaxに対して、S103においてカウントされたドット数Dを上書きする。
S106では、1ライン分の印字処理を行う。1ライン分の印字処理終了後、S107へ進む。
S107では、S106において印字したラインが、最終ラインであったか否かを判定する。最終ラインでなければ(S107:NO)、S102へ戻る。最終ラインであれば(S107:YES)、S108へ進む。
S108では、印字終了処理を行う。その後、本処理は終了する。
次に、図4のS106における処理の詳細について図5のフローチャートを用いて説明する。
S201では、CPU70は、サーマルヘッド154へドットデータを送信する。
S202では、ストローブパルスを送出する。これにより、ドットデータにより指定された発熱抵抗体に電圧が印加され、発熱抵抗体が発熱し、サーマルプリンタ10は「印字中」の状態となる。
S203では、CPU70は、バッテリ電圧Vを取得する。
S204では、バッテリ電圧VがV3(10V)よりも低いか否かを判定する。V<V3であれば(S204:YES)、S205へ進む。V<V3であれば、残量レベルがL4であることを意味する。V≧V3であれば(S204:NO)、S206へ進む。V≧V3であれば、残量レベルがL1〜L3のいずれかであることを意味する。
S205では、電源ランプ30が赤色の点滅となるように制御すると共に、印字を休止するよう制御する。その後、S211へ進む。
S206では、バッテリ電圧VがV2よりも低いか否かを判定する。V2は、図3のS101において、図3に示すテーブルから選択された値である。V<V2であれば(S206:YES)、S207へ進む。S206においてV<V2であれば、残量レベルがL3であることを意味する。V≧V2であれば(S206:NO)、S208へ進む。S206においてV≧V2であれば、残量レベルがL1からL2であることを意味する。
S207では、電源ランプ30が赤色の点灯となるように制御する(印字中となる前から赤色の点灯であったならば、そのまま赤色の点灯としておく)。その後、S211へ進む。
S208では、バッテリ電圧VがV1よりも低いか否かを判定する。V1は、図3のS101において、図3に示すテーブルから選択された値である。V<V1であれば(S208:YES)、S209へ進む。S208においてV<V1であれば、残量レベルがL2であることを意味する。V≧V1であれば(S208:NO)、S211へ進む。S208においてV≧V1であれば、残量レベルがL1であることを意味する。
S209では、電源ランプ30の表示状態が、印字中となる前から赤の点灯であるか否かを判定する。赤の点灯でなければ(S209:NO)、S210へ進み、オレンジの点滅に切り替える。赤の点灯であれば(S209:YES)、表示状態をそのまま維持し、S211へ進む。
S211では、ストローブパルスの送出を停止する。この処理によりサーマルプリンタ10の「印字中」の状態が終わる。その後、本処理は終了する。
なお、サーマルプリンタ10において、「印字中」でない場合(すなわち、S203〜S211に示す処理を行なっていない状態)には、各閾値電圧の基準値(Dmaxが0〜400の場合)を用いた残量レベル判定が行われている。
S204からS211の処理によれば、印字前の電源ランプ30の表示状態が示す残量レベルよりも印字中に判定された残量レベルが低い場合にのみその表示が切り替えられ、印字中に判定された残量レベルが印字前の電源ランプ30の表示状態が示す残量レベルよりも高い場合にはその表示は切り替えられない。例えば、印字前に電源ランプ30がオレンジの点滅であったとすれば、オレンジの点灯に切り替わることはなく、赤色の点灯又は点滅にのみ切り替わる。一般的に、バッテリには、使用後しばらくの間軽い負荷もしくは無負荷の状態で放置しておくと、使用により放電して低下していたはずのバッテリの電圧が、使用直後の電圧に比して高くなるという特徴がある。バッテリを使用した後しばらくの間軽い負荷もしくは無負荷の状態で放置して電圧が高くなったとしても、実際にバッテリの残量が増加するわけではない。この処理により、サーマルプリンタ10は、そのような見かけ上の電圧の上昇に影響されることなく正確にバッテリ残量を判定することができる。
図4および図5に示した処理によれば、まず、Dmaxの帯域により、V1およびV2が決定される。その後、1ラインごとにドット数Dをカウントして、Dmaxよりも大きな数があれば、Dmaxを更新する。更新されたDmaxは、次回の印字時に使用される。
本発明は、例えば帳票等の、予めレイアウトが決まっている用紙に印字する際に特に有効である。そのような用紙に印字する場合には、1ページにおける印字パターンはおおよそ等しく、Dmaxが用紙間でおおよそ一定となることが期待されるからである。つまり、前回までの印字により取得されたDmaxを、次の印字において有効に利用することができる。
本実施形態では、Dmax(最大印字ドット数)に基づいて電圧閾値を決定するものとした。これにより、バッテリ残量が実際には例えば残量レベルL2に相当する量だけ存在するにもかかわらず、印字時の出力電圧の低下が原因で残量レベルがL3に相当する量しかないものとみなされてしまうということが防止される。すなわち、サーマルプリンタ10は、上述したように、一度残量表示が残量レベルの低いほうへ切り替わると、高いほうへは切り替わらないので、残量レベルL2に相当する残量表示から残量レベルL3に相当する残量表示に切り替わると、その後残量レベルL2に相当する残量表示に切り替わることはない。このような場合、ユーザに誤った残量表示の情報を与えてしまうことになる。本発明によれば、そのような状況を未然に防止するため、印字中であっても、適切な電池残量情報の表示を行うことができる。
また、本発明のサーマルプリンタは、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、閾値電圧V1,V2を決めるにあたり、図3に示したようなテーブルを用意するものとしたが、例えば、閾値電圧V1,V2をそれぞれ、Dmaxの関数として求める構成であってもよい。この場合、全ドット(2400個)印字時の閾値電圧Vm1、Vm2を用意しておくことで、Dmaxに対するV1,V2を決めることができる。また、Dmaxは、1回の印字ごと(1ページごと)に更新するものとしたが、充電後の数ページの平均値を算出してその値をバッテリを再充電するまでの間使用し続ける構成でもよい。この場合、1回の印字ごとに更新する処理負担を削減できる。
また、本発明の実施形態では、残量レベルをL1〜L4の4段階としたが、それに限定されない。すなわち、残量レベルを4段階より多くしても少なくしてもよい。また、残量レベルに応じた表示を、LEDにより行ったが、例えば液晶により表示させてもよい。また、本発明の実施形態では、電池として2次電池であるバッテリを使用したが、1次電池であってもよい。その場合は、電池残量表示は、充電時期ではなく、交換時期を知らせるものとなる。
本発明によれば、非印字中においては電池の出力電圧から電池残量を判定するが、印字中においては、サーマルヘッドの負荷の増大による出力電圧の低下を考慮に入れて、電池残量を判定する。すなわち、当該サーマルプリンタの過去の印字において、複数の発熱体のうち、印字中に1行分として発熱させた発熱体の数の最大数を用いて、残量レベルの判定に使用する閾値電圧を補正し、その補正後の閾値電圧を用いて残量レベルの判定を行う。このような構成により、サーマルプリンタのそれまでの使用状況に基づいて、その後の印字中の出力電圧の低下の程度が見積もられるため、印字中であっても、適切な電池残量の表示を行うことができる。
なお、本発明の実施形態では、過去の印字から得られる発熱抵抗体の数の最大数を用いて、閾値電圧を補正するものとしたが、他の実施形態としては、サーマルプリンタ内にサーマルヘッドにおいて生じる負荷を測定・保持する手段(電圧、電流測定手段)を設けて、測定された負荷に応じて、閾値電圧を補正する構成とすることもできる。この場合においても、印字中に適切な電池残量の表示を行うことができる。
本発明に係るサーマルプリンタの外観図である。 本発明に係るサーマルプリンタの機能ブロック図である。 閾値電圧を求めるテーブルを示す図である。 CPUにおいて行なわれる処理の一部を示すフローチャートである。 CPUにおいて行なわれる処理の一部を示すフローチャートである
符号の説明
10 サーマルプリンタ
26 パワーボタン
30 電源ランプ
31 データランプ
32 エラーランプ
50 接続コネクタ
60 赤外線ポート
70 CPU
134 モータ
154 サーマルヘッド
400 バッテリ
418 用紙センサ
430 モータ駆動回路
440 A/Dコンバータ
450 電源制御回路

Claims (10)

  1. 電池を電源とし、サーマルヘッドにより印字を行うサーマルプリンタにおいて、
    前記電池の出力電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記出力電圧に基づいて電池残量を判定する残量判定手段と、
    前記残量判定手段により判定された電池残量を報知する報知手段と、
    予測される印字量を示す情報である予測印字量情報を保持する保持手段と、を有し、
    前記残量判定手段は、非印字中においては、前記出力電圧から電池残量を判定し、印字中においては、前記予測印字量情報と前記出力電圧から電池残量の判定を行うことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 前記サーマルヘッドが複数の発熱抵抗体を備え、
    前記予測印字量情報は、1行の印字において駆動される前記発熱抵抗体の予測される数であることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記予測印字量情報は、当該サーマルプリンタにおいて印字しようとする際の、当該印字以前の印字中において、駆動された発熱抵抗体の数を1行ごとにカウントすることにより取得された数のうちの最大のものであることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記予測印字量情報は、当該サーマルプリンタにおいて印字しようとする際の、当該印字以前の複数回の印字のうちの1回の印字において駆動された発熱抵抗体の数を1行ごとにカウントすることにより取得された数のうちの最大のものを当該複数回にわたって平均した数であることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記残量判定手段は、前記発熱抵抗体の予測される数が多いほど、前記電池残量を判定するための前記出力電圧に対する閾値を低下させて判定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
  6. 前記残量判定手段は、前記発熱抵抗体の数をランク分けし、前記発熱抵抗体の予測される数がいずれのランクに属するかに応じて、より発熱抵抗体の数の多いランクに属するほど、前記電池残量を判定するための前記出力電圧に対する閾値を低下させて判定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
  7. 前記予測印字量情報は、印字中の前記サーマルヘッドに生じる負荷の予測される量であり、
    前記残量判定手段は、前記負荷の予測される量が大きいほど、前記電池残量を判定するための前記出力電圧に対する閾値を低下させて判定することを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  8. 前記残量判定手段により、前記電池を充電又は交換すべき時期を示す電池残量が判定されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
  9. 前記報知手段は、前記電池残量に応じた情報を表示する表示手段であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
  10. 前記残量判定手段により判定された電池残量に応じて、前記表示手段に表示すべき情報を切り替えるための表示切替手段を有し、
    前記表示切替手段は、現在前記表示手段により表示されている情報に対応する電池残量よりも、前記残量判定手段において低い電池残量が判定された場合にのみ、前記表示手段に表示する情報を切り替えることを特徴とする請求項9に記載のサーマルプリンタ。
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