JP2008234302A - 水難防止方法および水難防止装置 - Google Patents

水難防止方法および水難防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な操作により、即座に、周囲に水難事故の発生およびその場所を知らせることにより、迅速な救出を可能とした水難防止方法および水難防止装置を提供する。
【解決手段】プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる方法であって、水上に浮く浮力を有するとともに防水された警報装置10を前記ユーザに、ユーザの力によって離脱自在に装着し、水難事故が発生した際に、前記警報装置10を、前記ユーザから離脱させることによって、水上に浮上させると共に前記警報装置10を作動させて、水難事故を周囲に知らせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プールや海において、水泳や水遊び、あるいは水中スポーツ等をしている際に、溺れる等の不慮の事故に遭遇した際、そのユーザ自身の簡単な操作によって、周囲に助けを求めることができる方法および装置に関するものである。
プールや海水浴場においては、監視員やライフセーバーが配置され、水難事故によって人命が失われることのないように監視している。また、小中学校の授業などでは、体育教師や担任教師による指導によって、水難事故を防止するための努力がなされている。さらに、水泳技術の未修得者や小児にはライフジャケットを装着させて、水難事故を防ぐ試みが行われている。
こうした人的手段と共に、各種の装置を利用して水難事故から人命を救助する手段も創案されている。例えば、紐の一方の端に腕輪を設け、他方の端に浮きを設け、この浮きによって水難事故を周囲に知らせる装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、音波発信器と音波受信器とで構成され、前者から発信した音波を後者が受信することによって水難事故者を救助する装置も創案されている(特許文献2参照)。
特開平11−49088号公報 特開平11−5594号公報
しかしながら、上述した従来の人的手段では、人的要因による見落としや、監視する人の疲労の度合いや集中力により、水難事故の発見までに時間が掛かってしまい、発見したときには蘇生不可能な状態になっていることも多々ある。
また、プールや海では様々な趣向で水泳や水遊びあるいは歩行トレーニングを行っている沢山の人の中から、本当に救助を必要としている人か否かを瞬時に判断することは困難である。さらに、特に、潜水中に事故に遭遇している人や、プールの底部に設けられた排水溝に足などを吸い込まれた人が助けを求めても、それらは水面下の事故であり、従って、発見に至るまでに相当の時間を要してしまう。
一方で、装置を使用した手段では、例えば特許文献1に記載のものは、浮きのみによって水難事故を周囲に知らせるので、目立たず、よって確実性に欠ける。
また、特許文献2に記載のものは、音波発信器と音波受信器を必要とするので、装置が大掛かりであり、実用性に欠ける。
そこで、本発明の目的とするところは、簡単な操作により、即座に、周囲に水難事故の発生およびその場所を知らせることにより、迅速な救出を可能とし、より多くの尊い人命を救うことができるようにした水難防止方法および水難防止装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の水難防止方法は、プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる方法であって、
水上に浮く浮力を有するとともに防水された警報装置(10)を前記ユーザに、ユーザの力によって離脱自在に装着し、水難事故が発生した際に、前記警報装置(10)を、前記ユーザから離脱させることによって、水上に浮上させると共に前記警報装置(10)を作動させて、水難事故を周囲に知らせることを特徴とする。
請求項2に記載の水難防止装置(1)は、プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる装置であって、水面に浮く浮力を有するとともに防水され、所定部分に連結部(11)を設けた警報装置(10)と、前記ユーザに装着されると共に、前記警報装置(10)の連結部(11)に対して、前記ユーザの力によって離脱自在に連結される取付具(40)とからなり、前記警報装置(10)は、前記取付具(40)から離脱させることによって、水面に浮上すると共に、オン状態となり警報を発して、水難事故を周囲に知らせるものであることを特徴とする。
なお、請求項1及び請求項2に記載の水難防止方法及び水難防止装置(1)において、警報装置(10)による警報とは、例えば、音、色(着色)、光、煙のうちの一つ、またはそれらの適宜の組み合わせを発して、水難事故を周囲に知らせるものである。
また、請求項3に記載の水難防止装置(1)は、請求項2に記載の発明において、前記取付具(40)は、前記警報装置(10)との連結で警報装置(10)をオフ状態にする操作部(41)を備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の水難防止装置(1)は、請求項3に記載の発明において、前記警報装置(10)は、少なくともブザー機構(12)を備えるとともに、該ブザー機構(12)の電源回路(14)をオン又はオフ状態にする電源制御機構(18,19,20,21)を備え、前記取付具(40)は、その操作部(41)が、前記警報装置(10)の連結部(11)に連結された状態で、前記電源制御機構(18〜21)を作動させて前記ブザー機構(12)の電源回路(14)をオフ状態とし、かつ、前記操作部(41)と連結部(11)が離脱した状態で、前記電源制御機構(18〜21)を作動させて前記ブザー機構(12)の電源回路(14)をオン状態とするものであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の水難防止装置(1)は、請求項4に記載の発明において、前記電源制御機構(18〜21)は、バネ(19)の弾力に基づいて移動する絶縁端子(18)と、前記ブザー機構(12)の電源回路(14)の所定箇所に、それが有する弾力によって相互に接触し、かつ、バネ(19)の弾力に抗して一方向(上昇する方向)に移動する前記絶縁端子(18)によって離隔する第一電極端子(20)および第二電極端子(21)を備え、前記取付具(40)の操作部(41)が、前記警報装置(10)の連結部(11)に連結された状態で、前記絶縁端子(18)を前記一方向に移動させて前記第一電極端子(20)および第二電極端子(21)を離隔させて前記ブザー機構(12)の電源回路(14)をオフ状態とし、かつ、前記操作部(41)と連結部(11)が離脱した状態で、前記絶縁端子(18)を前記バネ(19)の弾力によって前記一方向とは逆の他方向(下降する方向)に移動させて前記第一電極端子(20)および第二電極端子(21)を相互に接触させて、前記ブザー機構(12)の電源回路(14)をオン状態とするものであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の水難防止装置(1)は、請求項5に記載の発明において、前記警報装置(10)は、少なくとも前記ブザー機構(12)を収納し、底壁部分を連結部(11)とすると共に、該連結部(11)の外周端部側に略逆三角形状のかえり部(22)を突設した防水層(23)と、該防水層(23)の上端部に上下動自在に組付く外筒(30)とを備えるとともに、前記取付具(40)の操作部(41)の外周端部に、下部内周端面(42a)が前記かえり部(22)の上端面(22a)に係止し、上端が前記外筒(30)の下面外周端部(30a)に当接するツメ(42)を立設し、前記取付具(40)は、前記ツメ(42)に前記かえり部(22)を係合させることによって、その操作部(41)を前記連結部(11)の下面に連結するものとし、かつ、前記警報装置(10)の外筒(30)を下方に押圧し、前記下面外周端部(30a)で前記ツメ(42)を拡げることによって、前記操作部(41)と連結部(11)を離脱させるものとしてなることを特徴とする。
また、請求項7に記載の水難防止装置(1)は、請求項6に記載の発明において、ブザー機構(12)の電源回路(14)の所定箇所にスイッチ板(16)を突設すると共に、前記取付具(40)の操作部(41)に、該操作部(41)を前記連結部(11)に連結した際に、前記スイッチ板(16)を押し上げて前記電源回路(14)をオン状態とする突起部(43)を突設したことを特徴とする。
また、請求項8に記載の水難防止装置(1)は、請求項4又は5に記載の発明において、警報装置(10)は、少なくとも前記ブザー機構(12)を収納し、下端部の所定箇所に横方向に形成した凹部を連結部(11)とした防水層(23)を備え、前記取付具(40)は、その操作部(41)を前記連結部(11)に挿入して連結し、引き抜いて離脱させるものであることを特徴とする。
また、請求項9に記載の水難防止装置(1)は、請求項3乃至8に記載の発明において、取付具(40)は、略リング状又は略S字状のクリップ状であり、その一部を操作部(41)としてなることを特徴とする。
また、請求項10に記載の水難防止装置(1)は、請求項8に記載の発明において、前記取付具(40)は、略ベルト状であり、その一部を操作部(41)とし、他端部を前記警報装置(10)に固定してなることを特徴とする。
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の水難防止方法によれば、水難事故に遭遇した際に、装着している水難防止装置の警報装置を、ユーザから離脱させることによって水上に浮上させると共に警報装置を作動させて、例えば、音、色、光、煙等を発するようにするので、即座に、水難事故の発生およびその場所を周囲に知らせることができ、迅速な救出が可能となる。
なお、警報装置のユーザからの離脱は、水難事故に遭ったユーザ自身がその力によって離脱自在なものとしているので、例えば、溺れてパニック状態にあるときでも反射的に離脱させることができ、従って、操作が簡単である。
請求項2に記載の水難防止装置によれば、水難事故に遭遇した際に、装着している水難防止装置の取付具に対して、警報装置の連結部を離脱させることによって、当該警報装置が水面に浮上すると共に、当該警報装置がオン状態となって警報を発するので、これにより、即座に、水難事故の発生およびその場所を周囲に知らせることができ、迅速な救出が可能となる。
また、請求項3に記載の水難防止装置によれば、請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、取付具は、前記警報装置との連結で警報装置をオフ状態にする操作部を備えるので、誤動作の発生を防止することができる。
また、請求項4に記載の水難防止装置によれば、請求項3に記載の発明の作用効果に加えて、少なくともブザー機構を設け、水難事故発生時に、操作部と連結部を離脱させて、電源制御機構、例えば、請求項5に記載のように、バネの弾力によって移動する絶縁端子を利用して第一電極端子および第二電極端子を接触させてブザー機構の電源回路をオン状態とするので、当該ブザー機構が確実に作動する。従って、迅速な救出を、より確実に行うことができる。
また、水難事故発生時以外では操作部に連結部が連結され、電源制御機構を利用して、例えば、請求項5に記載のように、バネの弾力に抗して移動する絶縁端子を利用して第一電極端子および第二電極端子を離隔してブザー機構の電源回路をオフ状態とするので、通常時においては当該ブザー機構の作動が確実に防止される。
また、請求項6に記載の水難事故防止装置によれば、請求項5に記載の発明の作用効果に加えて、警報装置の外筒を下方に押圧するのみで、その下面外周端部でツメを拡げて操作部と連結部を離脱させるので、取り外し操作が極めて容易である。従って、ユーザは、いかなるパニック状態にあっても、警報装置を確実に作動させることができる。
また、ブザー機構を防水層に収納するので、当該ブザー機構が浸水して作動しなくなるといった事態を未然に防止することができる。
また、請求項7に記載の水難防止装置によれば、請求項6に記載の発明の作用効果に加えて、操作部を連結部に連結した際に、操作部に設けた突起部がブザー機構の電源回路のスイッチ板を押し上げて電源回路をオン状態とするので、水難防止装置の組立てを円滑に行うことができる。
すなわち、操作部を連結部に連結する前はスイッチ板をオフ状態として取扱うことにより、警報装置から警報を発生させなくすることができる。そして、操作部を連結部に連結することによってスイッチ板は自動的にオン状態となるので、そのまま使用可能となる。従って、組立てが容易である。
なお、操作部を連結部に連結するに先立って、手動でスイッチ板をオン状態とし、当該ブザー機構が正常に作動するか否かをテストすることができる。
また、請求項8に記載の水難防止装置によれば、請求項4又は5に記載の発明の作用効果に加えて、操作部を、凹部を横方向に設けて形成して連結部に挿入して連結し、引き抜いて離脱させるので、その構成が簡易である。従って、製造が容易でコストも廉価に抑えることができる。
また、請求項9に記載の水難防止装置によれば、請求項3乃至8に記載の発明の作用効果に加えて、取付具を略リング状にすると、例えば、手首に直接装着するの最適である。また、手首の他に、手や二の腕や足など、ユーザが操作するのに最も容易な場所を選んで装着することができる。従って、確実な操作が可能であると共に、水泳や水遊びその他の水中でのスポーツ等の妨げとならない場所を選んで装着することができる。
また、取付具を略S字状のクリップ状にすると、例えば、水中時計のバンドや水着あるいはスイムスーツ、さらには水中眼鏡やシュノーケル等の器具の適宜の箇所に装着するのに適している。従って、水泳や水遊びやその他の水中でのスポーツなどの妨げとならない箇所を自由に選択して装着することができる。
また、請求項10に記載の水難防止装置によれば、請求項8に記載の発明の作用効果に加えて、取付具を略ベルト状にし、その一端部を操作部とし、他端部を警報装置に固定しているので、一端部である操作部を離脱させる際に、警報装置は他端部で支持され、その姿勢が安定する。従って、操作部と連結部を、より容易に離脱させることができる。
(第一実施形態)
図1乃至図5を参照して、本発明の第一実施形態に係る水難防止装置1について説明する。なお、本発明に係る水難防止方法は、この装置を使用して行うことができる。図1は、本発明の第一実施形態に係る水難防止装置1を示す平面図である。図2はその正面図であり、図3は側面図である。また、図4は、図1のA−B線要部拡大断面図であり、図5は、図1のA−C線要部拡大断面図である。
本発明の第一実施形態に係る水難防止装置1は、プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる装置であり、警報装置10と取付具40を備える。なお、この装置1は、高齢者が浴槽で使用することもできる。
警報装置10は、水面に浮く浮力を有するとともに防水され、所定部分に連結部11を設けて構成している。この浮力は、発泡スチロール等の発泡素材25を収納することによって得ているが、他の部材(例えば、浮き袋など)を収納することによって得ることもできる。取付具40は、前記ユーザに装着されると共に、警報装置10の連結部11に対して、当該ユーザの力によって離脱自在に連結され、この連結で、当該警報装置10をオフ状態にする操作部41を備える。また、警報装置10は、その連結部11を操作部41から離脱させることによって、水面に浮上すると共に、警報装置10を作動させるようにオン状態となり、音(警報)を発して、水難事故を周囲に知らせる。
また、本実施形態における警報装置10は、ブザー機構12を備えるとともに、そのブザー機構12の電源回路14をオン又はオフ状態にする電源制御機構を備えている。電源制御機構は、バネ19の弾力に基づいて移動する絶縁端子18と、ブザー機構12の電源回路14の所定箇所に、それが有する弾力によって相互に接触し、かつ、バネ19の弾力に抗して一方向(上昇する方向)に移動する絶縁端子18によって離隔する第一電極端子20および第二電極端子21を備えている。
第一電極端子20および第二電極端子21は電源回路14の中央部に設けられ、これら端子は、それが有する弾力によって相互に接触し、かつ、その直下に設けられ、バネ19(コイルスプリング)の弾力に抗して上昇する絶縁端子18によって離隔する。なお、このブザー機構12は、電池15を電力源として作動する。
また、取付具40の操作部41は、警報装置10の連結部11に連結された状態で、絶縁端子18を上昇させて第一電極端子20および第二電極端子21を離隔させ、ブザー機構12の電源回路14をオフ状態とする。また、この操作部41が連結部11から離脱した状態では、絶縁端子18がバネ19の弾力によって前記一方向とは逆の他方向(下降する方向)に移動し、第一電極端子20および第二電極端子21を相互に接触させて、ブザー機構12の電源回路14をオン状態とする。
なお、本実施形態における警報装置10は、防水層23と外筒30を備える。防水層23は、ブザー機構12を収納し、底壁部分を連結部11とすると共に、当該連結部11の外周端部側に略逆三角形状のかえり部22を、そのほぼ全周(スイッチ板16の部分を除く)にわたって突設している。防水層23の内、少なくとも、連結部11が形成される底壁部分は、ラバーシートのような軟質材製としている。外筒30は、防水層23の上端部に上下動自在に組付く。外筒30が防水層23から上方に抜け出すのを防止するために、当該外筒30の下端部に内鍔部31を設け、防水層23の上端部に外鍔部24を設けている。
また、取付具40は、その操作部41を連結部11の下面に連結するものとしており、その連結を、かえり部22が係合するツメ42を操作部41の外周端部に立設することによって達成している。このツメ42は、等間隔で四つ形成し、各ツメ42の下部内周端面42aに、かえり部22の上端面22aを係合させるものである。また、両者の係合を強固かつ離脱自在とするために、図7等に示すように、かえり部22の上端面22aおよびツメ42の下部内周端面42aの下面42bを、それぞれ水平に形成している。また、ツメ42の上端は外筒30の下面外周端部30aに当接するようになっている。
そして、外筒30を下方に押圧し、その下面外周端部30aでツメ42を拡げることによって、連結部11を操作部41から離脱させるようにしている。
さらに、本実施形態では、ブザー機構12の電源回路14の所定箇所に、スイッチ機構17からスイッチ板16を突設すると共に、取付具40の操作部41に突起部43を突設している。これにより、操作部41を連結部11に連結した際に、突起部43でスイッチ板16を押し上げて電源回路14をオン状態とするようにしている。
なお、本実施形態における取付具40は、手首に装着するために略リング状とし、その一部を操作部41としている。この取付具40は、ゴムなどの弾性材で形成することによって、手首への装着が容易となる。
本実施形態に係る水難防止装置1は、次のように作動する。図6乃至図12を参照して説明する(なお、作動の説明を容易にする便宜上、ツメ42と突起部43の双方を各図に記載した)。まず、図6に示すように、警報装置10を取付具40に取付けるに先立ち、ブザー機構12のスイッチ板16を押し下げて電源回路14をオフ状態としておく。このとき、警報装置10の絶縁端子18はバネ19の弾力によって下降し、その頭部18aが連結部11の中央部分から下方に突出して防水層23に膨出部23aを形成している。
次に、図7に示すように、警報装置10の連結部11を取付具40の操作部41に押し込むようにして連結し、当該警報装置10を取付具40に取付ける。このとき、警報装置10(防水層23)のかえり部22が、取付具40のツメ42の下部内周端面42aを外側に押し開く。
さらに、図8に示すように、そのまま警報装置10を押し込むことによって、かえり部22とツメ42が係合する。それと同時に、スイッチ板16が突起部43によって押し上げられてオン状態になり、その逆に、第一電極端子20と第二電極端子21が、操作部41によって押し上げられた絶縁端子18によって離隔されオフ状態となる。これによって、警報装置10の取付具40に対する取付けが完了する。
こうして取付けが完了した水難防止装置1をユーザはその手首に装着して使用する(図12(1))。
そして、溺れるなどの水難事故に遭遇した場合、図9に示すように、警報装置10の外筒30を上から押圧する(図12(2))。これにより、外筒30の下面外周端部30aが防水層23のツメ42の上端部を外側に押し拡げるので、ツメ42の下部内周端面42aとかえり部22の係合が解除される。
また、この解除によって、図10に示すように、防水層23の連結部11が取付具40の操作部41から離脱し、警報装置10がその浮力によって浮上を開始すると共に、接触端子がバネ19の弾力によって押し下げられる。これにより、第一電極端子20と第二電極端子21が、その弾力によって原形に復帰し相互に接触し、ブザー機構12の電源回路14をオン状態とする。このオン状態により、ブザー機構12のブザー本体13から音(警報)が発せられ、即座に、水難事故の発生を周囲に知らせる。
また、図11に示すように、水面まで浮上した警報装置10は、音と共に、それ自体を周囲に視覚させることによって、水難事故発生の場所を知らせる(図12(3))。こうした水難防止装置1の作動によって、迅速な救出を可能とすることができる。
なお、本実施形態に係る水難防止装置は、以下の作用効果を併せて発揮する。
(1)警報装置10の外筒30を下方に押圧するのみで、連結部11を操作部41から離脱させることができるので、離脱操作が極めて容易である。従って、いかなるパニック状態にあっても、警報装置10を確実に作動させることができる。
(2)ブザー機構12を、連結部11を操作部41から離脱させることによって、第一電極端子20および第二電極端子21を接触させてオン状態とするので、当該ブザー機構12は確実に作動する。従って、迅速な救出を、より確実に行うことができる。
なお、水難事故発生時以外では、ブザー機構12を、操作部41で絶縁端子18を押し上げて上昇させ、それによって第一電極端子20および第二電極端子21を離隔してオフ状態としているので、当該ブザー機構12の作動は確実に防止される。
(3)操作部41を連結部11に連結した際に、操作部41に設けた突起部43がブザー機構12の電源回路14のスイッチ板16を押し上げてオン状態とするので、当該水難防止装置1の組立てを円滑に行うことができる。
(4)操作部41を連結部11に連結するに先立って、手動でスイッチ板16をオン状態とし、当該ブザー機構12が正常に作動するか否かをテストすることができる。
なお、本実施形態における取付具40は、無端状であるリング状のものとしているが、これに代えて、図13に示すようなクリップ状のものとすることもできる。この場合は、水中時計のバンドや水着あるいはスイムスーツ等に装着することができる。
(第二実施形態)
図14および図15を参照して、本発明の第二実施形態に係る水難防止装置1について説明する。図14は、第二実施形態に係る水難防止装置1において、取付具40の操作部41と警報装置10の連結部11とを連結した状態を示す断面図であり、図15は操作部41を連結部11から離脱させた状態を示す断面図である。
本発明の第二実施形態に係る水難防止装置1は、第一実施形態と異なり、警報装置10に外筒30を設けず、かつ、ブザー機構12を収納した防水層23の下端部に横方向に凹部を形成し、それを連結部11としている。防水層23は、防水性に富むラバーシートで形成している。また、それに対応して、取付具40を二つの端部を有する有端リング状とし、その一端部を操作部41として連結部11に挿入して連結し、引き抜いて離脱するようにしている。さらに、操作部41の他端部を警報装置10に固定している。なお、当該一端部には、連結部11からの不意の抜け出しを防止するために、連結部11の奥端部に形成した凹部に嵌合する厚肉部41aを形成している。
なお、本実施形態における取付具40は、図16および図17に示すように、その途中部分にバックルを有するベルト状とすることができる。この場合、手首などの太さに自在に対応させることができるので、密着させた状態で装着することができるといった利点がある。
この水難防止装置1を装着して溺れるなどの水難事故に遭遇した場合、図18に示すように、取付具40の操作部41を引っ張って連結部11から引き抜いて離脱させた後、水中に手放す。これによって、当該水難防止装置1はその浮力によって水面まで浮上すると共に、絶縁端子18がバネ19の弾力によって下降し、第一電極端子20および第二電極端子21が相互に接触し、電源回路14を通電させオン状態とする。このオン状態に伴い、警報装置10が音を発し、周囲に水難事故が発生したことを知らせ、迅速な救出を可能する。この実施形態に係る水難防止装置1も、第一実施形態に係る装置と同様の作用効果を発揮する。
なお、本実施形態に係る水難防止装置1も、図19および図20に示すように、取付具40をクリップ状のものとすることができる。
また、上記実施形態では、水難発生時に音のみを発する構造のものを示したが、この水難防止装置1は、こうした構成に限定されるものではなく、例えば、図21に示すように、音と共に、色を発する構成とすることもできる。この構成では、操作部41を連結部11から抜き取ることによって、連結部11に形成した通路11aから、多量のカラー粒子やカラー液などのカラー素材26が流出し、水面に浮上するようにしている。なお、着色剤は限定されないが、ウラニンを主成分とする蛍光着色物質を使用すると、蛍光を発するので周囲から目立ち易いので、より好ましい。
さらに、同図に示すように、電源回路14に発光部(例えば、発光ダイオード)50を接続し、操作部41を抜き取り、電源回路14が通電するに伴い発光させることもできる。同様に、煙を発する機構(図示せず)を設けることも可能である。
本発明の第一実施形態に係る水難防止装置を示す平面図である。 図1に示す水難防止装置の正面図である。 図1に示す水難防止装置の側面図である。 図1のA−B線要部拡大断面図である。 図1のA−C線要部拡大断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置を取付具に取付ける前の状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置を取付具に取付けている状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置を取付具に取付けた状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置が取付具から取り外される前の状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置が取付具から取り外されている状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置を示すもので、警報装置が取付具から取り外された状態を示す断面図である。 図1に示す水難防止装置の使用態様を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る水難防止装置の他の態様を示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係る水難防止装置を示す断面図である。 図14に示す水難防止装置において、連結部と操作部を離脱させた状態を示す断面図である。 図14に示す水難防止装置の他の態様を示す断面図である。 図16に示す水難防止装置において、連結部と操作部を離脱させた状態を示す断面図である。 図16および図17に示す水難防止装置の使用態様を示す説明図である。 図14に示す水難防止装置のさらに他の態様を示す断面図である。 図19に示す水難防止装置において、連結部と操作部を離脱させた状態を示す断面図である。 本発明に係る水難防止装置の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 水難防止装置
10 警報装置
11 連結部
11a 通路
12 ブザー機構
13 ブザー本体
14 電源回路
15 電池
16 スイッチ板
17 スイッチ機構
18 絶縁端子
18a 頭部
19 バネ
20 第一電極端子
21 第二電極端子
22 かえり部
22a 上端面
23 防水層
23a 膨出部
24 外鍔部
25 発泡素材
26 カラー素材
30 外筒
30a 下面外周端部
31 内鍔部
40 取付具
41 操作部
41a 厚肉部
42 ツメ
42a 下部内周端面
42b 下部内周端面の下面
43 突起部
50 発光部

Claims (10)

  1. プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる方法であって、
    水上に浮く浮力を有するとともに防水された警報装置を前記ユーザに、ユーザの力によって離脱自在に装着し、
    水難事故が発生した際に、前記警報装置を、前記ユーザから離脱させることによって、水上に浮上させると共に前記警報装置を作動させて、水難事故を周囲に知らせることを特徴とする水難防止方法。
  2. プールや海などにおける水難事故を、それに遭遇したユーザ自身が周囲に知らせる装置であって、
    水面に浮く浮力を有するとともに防水され、所定部分に連結部を設けた警報装置と、
    前記ユーザに装着されると共に、前記警報装置の連結部に対して、前記ユーザの力によって離脱自在に連結される取付具とからなり、
    前記警報装置は、前記取付具から離脱させることによって、水面に浮上すると共に、オン状態となり警報を発して、水難事故を周囲に知らせるものであることを特徴とする水難防止装置。
  3. 前記取付具は、前記警報装置との連結で警報装置をオフ状態にする操作部を備えることを特徴とする請求項2に記載の水難防止装置。
  4. 前記警報装置は、少なくともブザー機構を備えるとともに、該ブザー機構の電源回路をオン又はオフ状態にする電源制御機構を備え、
    前記取付具は、その操作部が、前記警報装置の連結部に連結された状態で、前記電源制御機構を作動させて前記ブザー機構の電源回路をオフ状態とし、かつ、前記操作部と連結部が離脱した状態で、前記電源制御機構を作動させて前記ブザー機構の電源回路をオン状態とするものであることを特徴とする請求項3に記載の水難防止装置。
  5. 前記電源制御機構は、バネの弾力に基づいて移動する絶縁端子と、前記ブザー機構の電源回路の所定箇所に、それが有する弾力によって相互に接触し、かつ、バネの弾力に抗して一方向に移動する前記絶縁端子によって離隔する第一電極端子および第二電極端子を備え、
    前記取付具の操作部が、前記警報装置の連結部に連結された状態で、前記絶縁端子を前記一方向に移動させて前記第一電極端子および第二電極端子を離隔させて前記ブザー機構の電源回路をオフ状態とし、かつ、前記操作部と連結部が離脱した状態で、前記絶縁端子を前記バネの弾力によって前記一方向とは逆の他方向に移動させて前記第一電極端子および第二電極端子を相互に接触させて、前記ブザー機構の電源回路をオン状態とするものであることを特徴とする請求項4に記載の水難防止装置。
  6. 前記警報装置は、少なくとも前記ブザー機構を収納し、底壁部分を連結部とすると共に、該連結部の外周端部側に略逆三角形状のかえり部を突設した防水層と、該防水層の上端部に上下動自在に組付く外筒とを備えるとともに、
    前記取付具の操作部の外周端部に、下部内周端面が前記かえり部の上端面に係止し、上端が前記外筒の下面外周端部に当接するツメを立設し、
    前記取付具は、前記ツメに前記かえり部を係合させることによって、その操作部を前記連結部の下面に連結するものとし、
    かつ、前記警報装置の外筒を下方に押圧し、前記下面外周端部で前記ツメを拡げることによって、前記操作部と連結部を離脱させるものとしてなることを特徴とする請求項5に記載の水難防止装置。
  7. 前記ブザー機構の電源回路の所定箇所にスイッチ板を突設すると共に、前記取付具の操作部に、該操作部を前記連結部に連結した際に、前記スイッチ板を押し上げて前記電源回路をオン状態とする突起部を突設したことを特徴とする請求項6に記載の水難防止装置。
  8. 前記警報装置は、少なくとも前記ブザー機構を収納し、下端部の所定箇所に横方向に形成した凹部を連結部とした防水層を備え、
    前記取付具は、その操作部を前記連結部に挿入して連結し、引き抜いて離脱させるものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の水難防止装置。
  9. 前記取付具は、略リング状又は略S字状のクリップ状であり、その一部を操作部としてなることを特徴とする請求項3乃至8のうちいずれか一つに記載の水難防止装置。
  10. 前記取付具は、略ベルト状であり、その一部を操作部とし、他端部を前記警報装置に固定してなることを特徴とする請求項8に記載の水難防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106157538A (zh) * 2016-07-19 2016-11-23 华力森(苏州)信息科技有限公司 智能防溺水救援***
CN106364643A (zh) * 2016-10-20 2017-02-01 宁波大学 泳池求救装置、泳池求救***及求救方法
CN106585922A (zh) * 2016-12-15 2017-04-26 湖北工业大学 可自动报警的游泳穿戴设备
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