JP2008227868A - 表示装置、ファインダ装置およびカメラ - Google Patents

表示装置、ファインダ装置およびカメラ Download PDF

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JP2008227868A JP2007062514A JP2007062514A JP2008227868A JP 2008227868 A JP2008227868 A JP 2008227868A JP 2007062514 A JP2007062514 A JP 2007062514A JP 2007062514 A JP2007062514 A JP 2007062514A JP 2008227868 A JP2008227868 A JP 2008227868A
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【課題】スーパーインポーズ表示とファインダ視野制御との両方を、一つの表示装置で可能とする小型で構造がシンプルな表示装置を提供する。
【解決手段】一対の透明な基板の間に設けられ、前記基板の表面から入射する光を透過させる領域であって、前記一対の基板の側面から入射する光を前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させる状態と、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させない状態とに切り替え可能な第1の領域と、前記第1の領域に隣接して前記一対の基板の間に設けられ、前記一対の基板の表面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ散乱させて出射、あるいは前記第1の領域を透過した光とは別の方向に出射させる状態と、に切り替え可能な第2の領域とを備え、前記第1の領域と前記第2の領域とは同一材質の光学材料層により構成されている表示装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、入射光に対して種々の情報を重ねて出射可能な表示装置、特にファインダ表示装置、ファインダ装置およびカメラに関する。
従来から、カメラのファインダ視野内に焦点検出エリアなどの種々の情報を被写体像に重ねて表示する、いわゆるスーパーインポーズ表示を行うファインダ装置が知られている。また一方で、ノーマルモードとパノラマモードのように、撮像範囲の縦横比の異なる、複数の撮影モードを有するカメラが知られている。このようなカメラには、撮像範囲外となる領域を減光又は発光表示し、ファインダ視野制御を行うファインダ装置が搭載されている。
さらに、スーパーインポーズ表示と、ファインダ視野制御との両方の機能を有するファインダ装置として、例えば特許文献1に示すものが開示されている。
特許文献1に示すファインダ装置は、ファインダ視野制御を行う液晶表示装置と、スーパーインポーズ表示を行う液晶表示装置とからなる2つの液晶表示装置を有している。前記2つの液晶表示装置に表示された像は、それぞれ最終的に一つの接眼レンズへと導かれ、撮影者に観察される像は両者を結合したものとなり、スーパーインポーズ表示とファインダ視野制御を両立している。
しかしながら、特許文献1に示すファインダ装置では、2つの液晶表示装置を有していることから、それぞれに対応する光学系・電気系システムが必要となっており、装置が大きく、構造が複雑になるという問題があった。
特開平10−186490号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、スーパーインポーズ表示とファインダ視野制御との両方が可能であり、小型で構造がシンプルな表示装置を提供することである。また、そのような表示装置を利用したファインダ装置およびカメラを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、
一対の透明な基板の間に設けられ、前記基板の表面から入射する光を透過させる領域であって、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させる状態と、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させない状態とに切り替わることが可能な第1の領域と、
前記第1の領域に隣接して前記一対の基板の間に設けられ、前記一対の基板の表面から入射する光を透過させる状態と、前記一対の基板の表面から入射する光を前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ散乱させて出射、あるいは前記第1の領域を透過する光とは別の方向に出射させる状態と、に切り替わることが可能な第2の領域とを備え、
前記第1の領域と前記第2の領域とは、同一材質の光学材料層により構成されている。
好ましくは、前記同一材質の光学材料層に対して、前記第1の領域と前記第2の領域とでは、レーザー干渉により形成される構造が異なる。
好ましくは、前記第1の領域の前記光学材料層が、
高分子分散型液晶内に屈折率等方性領域と屈折率異方性領域との周期的層構造から成る屈折率型回折格子を有し、
電圧が印加されない状態で、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させるように構成してある。
好ましくは、前記第2の領域の前記光学材料層が、
高分子分散型液晶内に屈折率等方性領域と屈折率異方性領域との周期的層構造から成る屈折率型回折格子を有し、
電圧が印加されない状態では、前記一対の基板を透過する光を前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ散乱させて出射、あるいは前記第1の領域を透過した光とは別の方向に出射させるように構成してある。
好ましくは、本発明に係る表示装置は、前記一対の基板の側面に入射する光を発生する照明手段をさらに有する。
好ましくは、前記照明手段から前記一対の基板の側面に入射する光が、前記第2の領域には入射しないように配置してある。
好ましくは、前記照明手段から前記一対の基板の側面に入射する光が、前記第2の領域を通過した後に、前記第1の領域に入射するように配置してある。
好ましくは、本発明に係る表示装置は、前記照明手段による光の発光タイミングと、前記第1の領域および前記第2の領域に存在する前記光学材料層に対する状態の切替えのタイミングとを同期させる。
本発明に係るファインダ装置は、前記いずれかに記載の光学装置が、カメラのファインダ内に配置してあり、前記ファインダ内を透過する被写体光が、前記表示装置を透過するように構成してある。
本発明に係るカメラは、このようなファインダ装置を有する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置が内蔵されたファインダ装置を有するカメラの概略図、
図2は図1に示す表示装置のパノラマモードにおける平面概略図、
図3は図2に示す表示装置のIII−III線に沿う断面図、
図4は図1に示す表示装置のノーマルモードにおける平面概略図、
図5は図4に示す表示装置のV−V線に沿う断面図、
図6は図3および図5に示す光学素子の要部断面概略図、
図7は本発明の他の実施形態に係る表示装置の概略平面図、
図8は図7に示す表示装置のVIII−VIII線に沿う断面図、
図9は図7に示す表示装置における、照明装置に対する発光および第2領域35に対する電圧印加のタイミングパルスを表す概念図、
図10は図7に示す表示装置における、瞬間的な一表示状態を表す概略平面図、
図11は図10に示す表示装置のXI−XI線に沿う断面図、
図12は図7に示す表示装置における、瞬間的な他の一表示状態を表す概略平面図、
図13は図12に示す表示装置のXIII−XIII線に沿う断面図である。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る一眼レフカメラ2は、カメラボディ4を有し、カメラボディ4には、撮影レンズ6を備えるレンズ鏡筒7が交換可能に装着されている。一眼レフカメラ2としては、記録媒体8として銀塩フィルムを用いるフィルム式カメラでも、記録媒体8としてCCDやCMOS等の撮像素子が用いられる一眼レフ方式のデジタルカメラでもよい。
撮影レンズ6と記録媒体8との間には、被写体14からの被写体光L1をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー10が配設されている。なお、図示していないが、記録媒体8とクイックリターンミラー10との間にはシャッタが設けられている。
記録媒体8の画像結像面と光学的に共役な位置には、ファインダスクリーン12が配置されており、被写体14からの被写体光L1はクイックリターンミラー10に反射されてファインダスクリーン12上に結像する。さらに、後述する表示素子21上で、ファインダスクリーン12上に結像された被写体像と、表示素子21による液晶表示とが重ね合わされる。表示素子21上に形成された合成像は、ペンタプリズム16および接眼レンズ18を介して、撮影者に観察される。なお、撮影の際には、クイックリターンミラー10が被写体光L1の光路上から光路外へと移動され、記録媒体8上に被写体像が結像される。
カメラボディ4内には、ファインダ装置が内蔵してある。ファインダ装置は、ファインダスクリーン12と、ペンタプリズム16と、接眼レンズ18と、表示装置20とを有する。表示装置20は、光学素子21と光源22とを有する。
表示装置20の光学素子21は、ファインダスクリーン12に隣接して配置されている。光学素子21としては、この実施形態では、高分子分散型液晶表示素子が用いられている。また、さらに詳しくは、この実施形態に係る光学素子21は、屈折率等方性領域と屈折率異方性領域とから成る屈折率型回折格子を有している。光学素子21の側方には、光学素子21を照明するための光源22が配置されている。光源22としては、たとえばLED等が用いられる。
図2および図3に示すように、光学素子21は、矩形平板形状を有している。さらに平板形状は、縦方向Yに対して横方向Xが長い、横長の長方形状である。光学素子21の縦方向Y長さと横方向X長さとの長短比(アスペクト比)は、ノーマルモードの視野範囲のアスペクト比と略同一に設定してある。
光学素子21の縦方向Yの両脇には、それぞれ視野制御区域31が形成されている。2つの視野制御区域31に挟まれた中央部分に、常時視野区域30が形成されている。常時視野区域30のアスペクト比は、パノラマモードの視野範囲のアスペクト比と略同一に設定してある。
図3に示すように、視野制御区域31と常時表示区域30は、透明な第1基板24aと、それに対向する透明な第2基板24bと、それぞれの基板の間にある光学材料層26と、外周部を封止するシール剤28(透明であることが好ましい)とにより一体的に形成されている。
光学材料層26は、図2に示すように、第1領域32と第2領域35とにより構成される。この実施形態では、これらの領域は、同一材質の光学材料層を用いて形成され、互いにその微細構造が異なる。各領域の詳細については後述する。
図2に示すように、常時表示区域30の光学材料層26には、第1領域32が配置されている。第1領域32は表示部33と非表示部34を有する。表示部33には、電圧の印加・無印加により、入射光の透過・回折を切り替える屈折率型回折格子が形成されている。図3に示すように、表示部33をZ方向に挟む各基板24a,24bの対向する内面に、第1透明電極36aおよび第2透明電極36bがそれぞれ形成されている。
これらの対向する透明電極36a,36bは、互いに同一形状に形成されており、表示部33の表示形態(文字や図形)に応じた形状を有している。この実施形態では、図2に示すように、各表示部33の表示形態は、略長方形のリング形状を構成している。これらの透明電極36a,36bは、図1に示す配線52を通じて駆動回路50に接続され、駆動回路50により、表示部33に対する電圧の印加が制御される。なお、いずれか片側の透明電極36a、36bは、パターン化されていない全面電極であってもよい。
表示部33は、液晶ホログラムとなっている部分であり、屈折率型回折格子を採用している。表示部33は、図6に示すように、屈折率等方性領域40と屈折率異方性領域42とが、光学素子21の平面に沿うように、しかも、光源22からの照明光L0の進行方向Xに交互に繰り返される縞状の多層構造を形成している。
このような多層構造を形成するには、まず、屈折率等方性を有する材料(高分子モノマー)と屈折率異方性を有する材料(液晶)液晶との混合液を、透明基板24a,24bおよびシール剤28に挟まれた空間に充填する。その後、レーザ光等を用いて干渉縞44を形成し、前記常時表示区域30を照射する。そのとき、非表示部34に干渉縞44が形成されないように、基板24a,24bにマスクを形成する。
モノマーは光重合により硬化するが、この際、干渉により光強度が強くなっている干渉縞明部44aにおいてはモノマーが硬化したポリマーの層が形成される。
逆に、光強度が弱い干渉縞暗部44bにおける光重合速度は、干渉縞明部44aにおける光重合速度よりも遅いため、光強度が強い領域(光重合速度が速い部分)にモノマーが引き寄せられる分だけ液晶の方の密度が高くなる。
その結果、ポリマーからなる屈折率等方性領域40と液晶密度の高いポリマーからなる屈折率異方性領域42との多層積層構造が、干渉縞と同一パターンで形成される。屈折率等方性領域40と屈折率異方性領域42との多層積層構造の繰り返しピッチ間隔は、約100nm程度のオーダーである。
表示部33には、透明電極36a,36bによって電圧を印加することができるが、ポリマーからなる屈折率等方性領域40は、電圧が印加されているか否かによらず等方的な屈折率を有している。一方、ポリマー中に液晶が分散している屈折率異方性領域42は、電圧が印加されているか否かによって液晶の配向が変化し、それに伴って屈折率も変化する。
表示部33に電圧が印加されていない状態では、光源22からの照明光L0のように表示部33の積層方向(X方向)に向かって入射する光に対しては、液晶の屈折率とポリマーの屈折率とはブラッグ回折条件を満たすような互いに異なった屈折率値をとるようになっている。すなわち、電圧が印加されていない状態では、表示部33には屈折率の大きい層と屈折率の小さい層とが交互に並んだ回折格子が形成される。
このときの回折条件は、光源22からXの正方向に向かって第1領域32内に入射する照明光L0を、表示部33において回折させ、その回折光L2が図1に示すペンタプリズム16の方向(図6ではZの正方向)に回折されるように設定されている。
一方、表示部33に電圧が印加された状態では、屈折率異方性領域42内の液晶の配向が変化するとともに屈折率も変化し、液晶の屈折率がポリマーの屈折率と等しくなる。その結果、光源22から表示部33に入射する照明光L0は、前記回折を起こさず透過する。
なお、非表示部34は、ポリマーと液晶とが混合された状態で硬化して散在しており、照明光L0および被写体光L1は、非表示部34を透過する。
視野制御区域31の光学材料層26には、図2および図3に示すように、第2領域35が配置されている。第2領域35には、電圧の印加・無印加により、入射光の透過・散乱を切り替える散乱用屈折率型回折格子が形成されている。
第2領域35をZ方向に挟む透明基板24a,24bの対向する内面全面には、透明電極38a,38bが形成されている。透明電極38a,38bは、それぞれ図1に示す配線52を通して駆動回路50によって通電を制御され、それに応じて第2領域35への電圧の印加が制御される。
第2領域35は、第1領域32の表示部33と同様に液晶ホログラムとなっている部分であり、屈折率型回折格子を採用している。第2領域35では、第1領域32における表示部33と同様に、屈折率等方性領域40と屈折率異方性領域42とが縞状の多層構造を形成している。
しかし、第2領域35の多層構造は、第1領域32における表示部33とは異なる。
このような構造は、第1領域32における表示部33と同様に、レーザ光等による干渉縞44を、第2領域に照射することで形成される。ただし、干渉縞44の間隔およびその照射角度を、第2領域の多層構造に対応するように調整する。このときの干渉縞44の形状は、第1領域32の場合とは異なる。その結果第2領域35は第1領域32とは異なる構造となる。
第2領域に電圧が印加されていない状態では、ファインダスクリーン12からZ正方向に入射する被写体光L1は、屈折率型回折格子で回折することにより散乱する。
第2領域に電圧が印加されている状態では、屈折率異方性領域42内の液晶の配向が変化するとともに屈折率も変化し、液晶の屈折率がポリマーの屈折率と等しくなる。その結果、被写体光L1は、回折を起こさず透過する。
図2および図3は、パノラマモードにおける表示素子21の表示状態を示している。第2領域35には電圧が印加されていないため、ファインダスクリーン12から第2領域35に入射した被写体光L1は散乱する。被写体光L1は、第2領域35内で散乱光L3として出射される。
したがって表示素子21の視野制御区域31は、第2領域35によって黒色ないしグレーに表示され、撮影者は該当する部分の被写体像をほとんど視認できない。その結果、撮影者は、パノラマモードと略同一のアスペクト比に設定された常時視野領30のみを、視野範囲として認識できる。
なお、光学素子21と光源22の間に、フィルタ60として、コリメート光学系を適切に配置しても良い。コリメート光学系は、光源22の照明光L0をX方向に進行する平行光束化し、かつ、第2領域35に照明光L0を侵入させないようにすることができる。これによれば、第2領域35が光源22の照明光L0を散乱することがなく、視野制御区域31の表示をさらに黒色に近づけることができる。また、光学材料層26での照明光L0の減衰が抑制されるため、表示部33による表示がより明瞭となる。
常時表示区域30では、配置された表示部33のうち、中央の一つと、中央と素子21の4角を結ぶ対角線上にある4つの、計5つの表示部33に、透明電極36a,36bによって電圧が印加されている。電圧が印加された5つの表示部33は、前記照明光L0を透過し、回折光L2を形成しないため、マーク表示を行わない。
それに対して、前記5つの表示部以外の表示部33には電圧が印加されておらず、屈折率が異なる層が交互に積層している回折格子を形成している。したがって、光学素子21の短辺側面21aから、非表示部34を透過して、これらの表示部33に入射する照明光L0を、ペンタプリズム方向(Zの正方向)に回折し、回折光L2を出射することにより、リング形状のマーク表示を行う。
また、表示部33および非表示部34は、常にファインダスクリーン12からの被写体光L1を透過するため、被写体像に重ねて前記マーク表示を行う、いわゆるスーパーインポーズ表示が可能となる。
図4および図5は、ノーマルモードにおける表示素子21の表示状態を示している。第2領域35は、それを挟む透明電極38a,38bによって電圧が印加されている。したがって、ファインダスクリーン12から第2領域35に入射した被写体光L1は、第1領域32に入射した被写体光L1と同様に、光学材料層26を透過する。
したがって、撮影者は、視野制御区域31と常時表示区域30とを通して、表示素子21の全体で、被写体像を見ることができる。このとき撮影者は、ノーマルモードと略同一のアスペクト比に設定された表示素子21全体を、視野範囲であると認識できる。
またノーマルモードにおいても、第1領域32では、図4および図5に示すように、パノラマモードの際と同様の方法で、スーパーインポーズ表示を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る表示装置20は、スーパーインポーズ表示とファインダ視野制御との両方を、一つの表示装置で実現している。このような構成とすることで、本実施形態に係る表示装置20は、多機能でありながら、小型で構造がシンプルな表示装置を実現できる。
また、本実施形態に係る表示装置20を有するファインダ装置では、従来技術において2つの液層表示装置で実現していた機能を合わせ持つため、従来技術においてそれぞれに対応して設けられていた光学系・電気系システムが一つに統括される。このことは、ファインダ装置の小型化および構造の単純化に大きく貢献する。
さらに、本実施形態に係る表示装置20を搭載することで、多機能かつ小型のカメラを実現できる。
第2実施形態
この実施形態では、図7に示すように、常時表示区域30のアスペクト比をノーマルモードのファインダ視野範囲のアスペクト比に、光学素子21全体のアスペクト比をパノラマモードのファインダ視野範囲のアスペクト比に、それぞれ対応して構成している。すなわち視野制御区域31が、光学素子21の横方向(X方向)の両脇に配置されている点で、第1実施形態と異なる。
また、光源22の照明光L0の発生タイミングと、第1領域32の表示部33および第2領域35に対する駆動電圧の印加タイミングとを同期させる制御手段54をさらに有している点で、第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図7および図8は、第2実施形態に係る表示素子21のノーマルモードでの表示状態を表している。この実施形態では、照明光L0が、第2領域35を通過した後に、第1領域32に入射する。しかしながら、第2領域35に電圧が印加されていない状態では、光源22からの照明光L0は、第2領域35で散乱し、その大部分が第1領域32に入射しない。したがって、第2領域35に電圧が印加されない状態のままでは、第1領域32の表示部33によるスーパーインポーズ表示ができない。
そこで本実施形態では、制御手段54を用い、光源22の点灯と第2領域35に対する駆動電圧の印加とを、後述のように制御することにより、この問題を解決している。なお制御手段54は、図1に示す駆動回路50に組み込まれていることが望ましい。
図9は、光源22の照明光L0の発生タイミングパルス(A)と、第2領域35に対する電圧の印加タイミングパルス(B)とを示している。これらのパルス(A)および(B)は制御手段54によって制御される。パルス(A)がONの状態では、光源22は点灯しており、OFFの状態では消灯している。パルス(B)がONの状態では、第2領域35に電圧が印加されており、OFFの状態では電圧が印加されていない。前記タイミングパルス(A)と前記タイミングパルス(B)は同期している。
各タイミングパルス(A),(B)の周期は、点灯と消灯の切り替えによる表示部33のちらつきが、人間の目に気にならない程度の高速に設定される。具体的には、人間の目の応答周波数の限界値である50〜60KHzを超える値に設定することが望ましい。
図10および図11は、各パルスがONの状態における、光学素子21の表示状態を表している。光源22は点灯しており、フィルタ60で平行光束化された照明光L0は、まず光源側に位置する第2領域35に入射する。第2領域35には電圧が印加されているため、前記入射した照明光L0は、前領域35をX正方向に透過する。同時に被写体光L1も、第2領域35をZ方向に透過する。
第1領域32には、第2領域35を透過した照明光L0が入射してくるため、第1実施形態と同様に、表示部33のマーク表示を行うことができる。図10および図11では、表示部33のうち、X方向中央部およびY方向中央部に並ぶ7つの表示部33に対して、電圧が印加されていない。したがって前記7つの表示部33において、入射照明光L0を回折して回折光L2を形成し、マーク表示を点灯する。また第1実施形態と同様に、被写体光L1は第2領域35を透過する。
図12および図13は、各パルスがOFFの状態における、光学素子21の表示状態を表している。光源22は消灯しており、光学素子21へ侵入する照明光L0は存在しない。
第2領域35は、電圧が無印加の状態であり、被写体光L1を散乱させる。したがって光学素子21は、第2領域35に該当する部分を黒色ないしグレーに表示する。第1領域32は被写体光L1を透過させるのみで、すべての表示部33は、マーク表示を消灯している。
結果として第2実施形態における光学素子21は、そのノーマルモードにおいて、図10および図11の表示状態と、図12および図13の表示状態とを、印加されるパルスの周期で繰り返すことにより、図7および図8に示すような表示状態となる。
図7および図8に示すように、視野制御区域31は、第2領域35が被写体光L1をパルス周期で散乱・遮光するため、黒色ないしグレーに表示される。したがって、接眼レンズから観察する撮影者は、被写体光L1が常時透過している常時表示区域30のみを視野範囲と認識する。
常時表示区域30では、電圧が無印加である表示部33が、印加されるパルス周期で回折光L2を形成し、マーク表示を行っている。また第1領域32は被写体光L1を常時透過する。それにより常時表示区域30では、被写体像に前記マーク表示が重ねて表示され、いわゆるスーパーインポーズ表示が可能となっている。
なお、第2実施形態に係る表示素子21において、パノラマモードでスーパーインポーズ表示を行う場合には、ノーマルモードのような問題は発生せず、第1実施形態と同様に行うことができるため、説明を省略する。
このような構成とすることにより、光源22の位置と第2領域35および第1領域32の位置関係に関する制約が軽減され、設計の自由度が高くなる。すなわち、常時表示区域30の割合を大きく設計し、視野範囲を広げることが可能となる。また、光源22を最適な空きスペースに配置することにより、カメラの小型化に貢献できる。
その他の実施形態
その他の実施形態においては、第2領域35として、被写体光L1を接眼レンズ18へ向かう方向以外へ回折させる屈折率型回折格子を用いることができる。すなわち、第2領域35入射した光を、第1領域32を透過する被写体光L1とは別の方向へ出射させても良い。
また、視野制御により選択される撮影モードは、パノラマモードとノーマルモードに限られず、任意のアスペクト比よりなる2つの撮影モードを選択することができる。さらに、アスペクト比を変更せず視野面積のみを切り替えてもよく、また、3種類以上の撮影モードを選択可能としても良い。
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置が内蔵されたファインダ装置を有するカメラの概略図である。 図2は図1に示す表示装置のパノラマモードにおける平面概略図である。 図3は図2に示す表示装置のIII−III線に沿う断面図である。 図4は図1に示す表示装置のノーマルモードにおける平面概略図である。 図5は図4に示す表示装置のV−V線に沿う断面図である。 図6は本発明の一実施形態に係る表示装置の断面概略図である。 図7は本発明の他の実施形態に係る表示装置の概略平面図である。 図8は図7に示す表示装置のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図9は図7に示す表示装置における、照明装置に対する発光および第2領域35に対する電圧印加のタイミングパルスを表す概念図である。 図10は図7に示す表示装置における、瞬間的な一表示状態を表す概略平面図である。 図11は図10に示す表示装置のXI−XI線に沿う断面図である。 図12は図7に示す表示装置における、瞬間的な他の一表示状態を表す概略平面図である。 図13は図12に示す表示装置のXIII−XIII線に沿う断面図である。
符号の説明
2… カメラ
4… カメラボディ
20… 表示装置
21… 光学素子
22… 光源
26… 光学材料層
32… 第1領域
33… 表示部
34… 非表示部
35… 第2領域
24a,24b… 透明基板
36a,36b,38a,38b… 透明電極

Claims (10)

  1. 一対の透明な基板の間に設けられ、前記基板の表面から入射する光を透過させる領域であって、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させる状態と、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させない状態とに切り替わることが可能な第1の領域と、
    前記第1の領域に隣接して前記一対の基板の間に設けられ、前記一対の基板の表面から入射する光を透過させる状態と、前記一対の基板の表面から入射する光を前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ散乱させて出射、あるいは前記第1の領域を透過する光とは別の方向に出射させる状態と、に切り替わることが可能な第2の領域とを備え、
    前記第1の領域と前記第2の領域とは、同一材質の光学材料層により構成されている表示装置。
  2. 前記同一材質の光学材料層に対して、前記第1の領域と前記第2の領域とでは、レーザー干渉により形成される構造が異なる請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1の領域の前記光学材料層が、
    高分子分散型液晶内に屈折率等方性領域と屈折率異方性領域との周期的層構造から成る屈折率型回折格子を有し、
    電圧が印加されない状態で、前記一対の基板の側面から入射する光を、前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ出射させるように構成してある請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記第2の領域の前記光学材料層が、
    高分子分散型液晶内に屈折率等方性領域と屈折率異方性領域との周期的層構造から成る屈折率型回折格子を有し、
    電圧が印加されない状態では、前記一対の基板を透過する光を前記基板の表面から入射する光が透過する方向へ散乱させて出射、あるいは前記第1の領域を透過した光とは別の方向に出射させるように構成してある請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記一対の基板の側面に入射する光を発生する照明手段をさらに有する請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記照明手段から前記一対の基板の側面に入射する光が、前記第2の領域には入射しないように配置してある請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記照明手段から前記一対の基板の側面に入射する光が、前記第2の領域を通過した後に、前記第1の領域に入射するように配置してある請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記照明手段による光の発光タイミングと、前記第1の領域および前記第2の領域に存在する前記光学材料層に対する状態の切替えのタイミングとを同期させることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光学装置が、カメラのファインダ内に配置してあり、前記ファインダ内を透過する被写体光が、前記表示装置を透過するように構成してあるファインダ装置。
  10. 請求項9に記載のファインダ装置を有するカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049973A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Canon Inc 撮像装置、撮像方法及びプログラム

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