JP2008224538A - 洗浄装置および自動分析装置 - Google Patents

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博士 鶴田
Motoaki Ozaki
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Abstract

【課題】反応容器の内壁側面に沿う洗浄液の流れを積極的に形成し、反応容器内部の汚れを確実に洗浄すること。
【解決手段】洗浄装置20は、注入ノズル211と、先端が注入ノズル211の先端よりも鉛直方向下方に位置する吸引ノズル213と、吸引ノズル213の外壁に固定された限定部材215とで構成されるノズル部21を備える。限定部材215は、平面形状が反応容器Cの断面形状と相似形状を有する板状体であり、その外径が、反応容器Cの内径よりも僅かに小さくなるように形成される。限定部材215は、注入ノズル211から注入された洗浄水を、反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散させるとともに、この洗浄水を、限定部材215と反応容器Cの内壁側面との間隙から流入させ、流入させた洗浄水を内壁側面に沿って流通させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗浄装置、および当該洗浄装置を備えた自動分析装置に関する。
従来から、反応容器に試薬と検体とを分注し、当該反応容器内で生じた反応を光学的に検出することによって検体の分析等を行う自動分析装置が知られている。また、この自動分析装置に備えられ、分析が終了した反応容器を洗浄する洗浄装置が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1の技術によれば、分析に用いられた反応容器をその都度洗浄し、繰り返し使用することができる。
特開昭62−228951号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、洗浄液は、反応容器の内部で拡散しにくい。したがって、反応容器の内壁側面に沿って、当該反応容器の内壁側面に付着した汚れを除去するのに十分な洗浄液の流れを形成することはできなかった。このため、反応容器の内壁側面に付着した汚れを除去しきれず、反応容器内部を十分に洗い流すことができないという問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑み為されたものであり、反応容器の内壁側面に沿う洗浄液の流れを積極的に形成し、反応容器内部の汚れを確実に洗浄することができる洗浄装置および自動分析装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る洗浄装置は、容器内部を洗浄する洗浄装置において、先端が前記容器上部に配置され、前記容器内部を洗浄する液体を、前記先端から前記容器へ注入する注入ノズルと、先端が前記注入ノズルの先端よりも鉛直方向下方の前記容器内部に配置され、前記注入ノズルにより前記容器へ注入された液体を、前記先端から吸引する吸引ノズルと、前記注入ノズルの先端と前記吸引ノズルの先端との間に配置され、前記注入ノズルによって注入された前記液体の流れを前記容器の内壁側面に沿う流れに限定する限定部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る洗浄装置は、上記の発明において、前記吸引ノズルによる吸引開始タイミングと、前記注入ノズルによる注入開始タイミングとを制御し、前記吸引ノズルによる吸引を、前記注入ノズルによる注入よりも先に開始させるタイミング制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る洗浄装置は、上記の発明において、前記注入ノズルによる前記液体の注入力以上の力で、前記吸引ノズルに前記液体を吸引させる吸引力制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る洗浄装置は、上記の発明において、前記限定部材は、洗浄前に前記容器内部に保持されていた液体の液面よりも鉛直方向上方に配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る洗浄装置は、上記の発明において、前記限定部材は、断面積が前記容器の内部空間の断面積よりも小さく、断面形状が前記容器の内部空間の断面形状と相似であることを特徴とする。
また、本発明に係る自動分析装置は、上記構成の洗浄装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、限定部材によって、注入ノズルから容器内部に注入された前記容器内部を洗浄する液体の流れを容器の内壁側面に沿う流れに限定し、先端が注入ノズルの先端よりも鉛直方向下方に配置された吸引ノズルによって、注入された液体を吸引することができる。したがって、容器の内壁側面に沿う液体の流れを積極的に形成することができるので、容器の内壁側面に付着した汚れを十分に洗い流し、内部の汚れを確実に洗浄することができる。
以下、図面を参照し、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる自動分析装置1の構成を示す模式図である。図1に示すように、自動分析装置1は、複数の検体の生化学的、免疫学的あるいは遺伝学的な分析を自動的に行う装置であり、分析対象の検体と試薬とを反応容器Cにそれぞれ分注し、分注した反応容器C内で生じる反応を光学的に測定する測定機構2を備える。この測定機構2は、検体搬送機構11と、検体分注機構12と、反応テーブル13と、試薬庫14と、読取装置16と、試薬分注機構17と、攪拌装置18と、測定光学系19と、洗浄装置20とを備える。
検体搬送機構11は、血液や尿等の検体を収容した複数の検体容器11aを保持し、図中の矢印方向に順次搬送する複数の検体ラック11bを備える。検体搬送機構11上の所定の検体吸引位置に搬送された検体容器11a内の検体は、検体分注機構12によって、反応テーブル13上に配列して搬送される反応容器Cに分注される。
検体分注機構12は、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行うアーム12aを備え、このアーム12aに、検体の吸引および吐出を行うプローブが取り付けられて構成されている。検体分注機構12は、検体搬送機構11上の検体吸引位置に搬送された検体容器11aからプローブによって検体を吸引する。そして、アーム12aを回動させ、反応テーブル13上の検体吐出位置に搬送された反応容器Cに検体を吐出して分注を行う。検体分注機構12のプローブは、分注終了後、洗浄水が供給される不図示の洗浄槽で流水・洗浄される。
反応テーブル13は、それぞれ検体および試薬が分注される複数の反応容器Cが配置される。この反応テーブル13は、制御部3の制御のもと、不図示の駆動機構によって、反応テーブル13の中心を回転軸として回動自在に構成されており、反応容器Cを、検体吐出位置や試薬吐出位置、攪拌位置、測光位置、洗浄装置20下方の所定位置の各位置に反応容器Cを搬送する。なお、この反応テーブル13は、図示しない円盤状の蓋によって覆われている。また、反応テーブル13の下方には不図示の恒温槽が設けられており、内部を覆う蓋とともに、内部の温度を体温程度の温度に保温する保温槽を構成している。
試薬庫14は、それぞれ分析項目に応じた所定の試薬を収容した複数の試薬容器Bを収納する。この試薬庫14は、制御部3の制御のもと、不図示の駆動機構によって、その中心を回転軸として回動自在に構成されており、所望の試薬容器Bを所定の試薬吸引位置まで搬送する。なお、試薬庫14は、図示しない円盤状の蓋によって覆われている。また、試薬庫14の下方にはそれぞれ不図示の恒温槽が設けられており、内部を覆う蓋とともに、各試薬容器Bに収容された試薬を恒温状態に保つ保冷庫を構成している。これにより、試薬の蒸発や変性を抑制することができる。
この試薬庫14の外周側には、読取装置16が配設されている。読取装置16は、例えばバーコードリーダであって、試薬庫14に収納された試薬容器Bに付された図示しないバーコードを読み取って試薬情報を取得する。試薬容器Bに付されるバーコードは、この試薬容器Bに収容された試薬に関する試薬情報を所定の規格に従ってコード化したものであり、試薬情報としては、例えば、試薬の名称、ロット番号、有効期限等の情報が適宜含まれる。そして、この読取装置16によって取得される試薬情報に基づいて、試薬容器B内の試薬の認識・選別が行われる。
試薬分注機構17は、検体分注機構12と同様の動作と構成になっており、試薬の吸引および吐出を行うプローブが取り付けられたアーム17aを備える。アーム17aは、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行う。試薬分注機構17は、試薬庫14上の試薬吸引位置に搬送された試薬容器B内の試薬をプローブによって吸引する。そして、アーム17aを回動させ、反応テーブル13上の試薬吐出位置に搬送された反応容器Cに試薬を吐出して分注を行う。試薬分注機構17のプローブは、分注終了後、洗浄水が供給される不図示の洗浄槽で流水・洗浄される。
攪拌装置18は、不図示の撹拌棒によって、攪拌位置に搬送された反応容器Cに分注された検体と試薬との攪拌を行い、反応を促進させる。攪拌棒は、攪拌終了後、洗浄水が供給される不図示の洗浄槽で流水・洗浄される。
測定光学系19は、測光位置に搬送された反応容器Cに光を照射し、反応容器C内の反応液を透過した光を受光して強度測定を行う。この測定光学系19による測定結果は、制御部3に出力され、分析部31において分析される。
洗浄装置20は、測定光学系19による測定が終了して装置下方の所定位置に搬送された反応容器Cを洗浄対象として、この反応容器C内部の反応液を吸引して排出するとともに、洗剤または洗浄水等の洗浄液を供給および吸引することによって、反応容器C内の洗浄を行う。なお、本実施の形態では、洗浄装置20が洗浄水を供給および吸引することによって反応容器C内の洗浄を行うこととして説明する。ここで洗浄された反応容器Cは、再び検体分注機構12のプローブによって検体が分注され、分析に使用される。
また、自動分析装置1は、測定機構2を構成する各部を制御し、装置全体の動作を統括的に制御する制御部3を備える。制御部3は、分析結果の他、自動分析装置1の動作に必要な各種データを保持するメモリを内蔵したマイクロコンピュータ等で構成され、装置内の適所に収められるものであるが、図1では便宜上装置外に示している。この制御部3は、分析部31と接続されており、測光光学系19による測定結果が適宜出力されるようになっている。分析部31は、測光光学系19による測定結果に基づいて検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部3に出力する。また、制御部3は、検体数や分析項目等、分析に必要な情報を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置で構成される入力部33や、分析結果の出力や警告表示等するためのディスプレイやプリンタ等の出力装置で構成される出力部35と接続されている。
上記構成の自動分析装置1では、反応テーブル13上を順次搬送される複数の反応容器Cに対し、検体分注機構12が検体容器11a中の検体を分注し、試薬分注機構17が試薬容器B中の試薬を分注する。続いて、攪拌装置18が反応容器C内の試薬と検体とを撹拌して反応させた後、測光光学系19が反応させた状態の試料の分光強度測定を行う。そして、測定結果を分析部31が分析することで、検体の成分分析等が自動的に行われる。また、洗浄装置20が測光光学系19による測定が終了した反応容器Cの洗浄を行い、一連の分析動作が連続して繰り返し行われる。
次に、洗浄装置20について説明する。図2は、洗浄装置20の構成を説明する概念図である。
図2に示すように、洗浄装置20は、注入ノズル211と、先端が注入ノズル211の先端よりも鉛直方向下方に位置する吸引ノズル213と、吸引ノズル213の外壁に固定された限定部材215とで構成されるノズル部21を備える。このノズル部21を構成する各ノズル211,213は、ホルダ217によって固定され、反応テーブル13上の所定位置に搬送された洗浄対象の反応容器C上方に配置される。注入ノズル211は、洗浄水注入ポンプ221を設けた水注入管225によって、例えば純水等の洗浄水を貯留した洗浄水タンク223と接続されており、洗浄対象の反応容器C内に洗浄水を注入する。一方、吸引ノズル213は、廃液吸引管235によって廃液を貯留する廃液タンク231および廃液吸引ポンプ233と接続されており、反応容器C内の液体を吸引する。吸引ノズル213によって吸引された反応容器C内の液体は、廃液タンク231から外部へ廃棄される。
また、洗浄装置20は、ノズル部21を昇降動作させるノズル駆動部241を備え、洗浄対象の反応容器Cの内部に対してノズル部21を上下動させる。
図3−1は、ノズル部21を下降させて洗浄対象の反応容器C内部に挿入し、洗浄位置に移動させた状態を示す図であり、反応容器Cの側面の一部を切り欠いて内部の様子を示している。また、図3−2は、ノズル部21を洗浄位置に移動させた状態を上側から示した図である。図3−1に示すように、注入ノズル211は、ノズル部21を反応容器Cの内部に挿入して洗浄位置に移動させた際、その先端が反応容器Cの上部開口よりも若干下方に位置するようになっている。一方、吸引ノズル213は、その先端が反応容器Cの底部近傍に位置するようになっている。
また、限定部材215は、注入ノズル211の先端と吸引ノズル213の先端との間の所定位置に、その中心が反応容器Cの中心と一致するように配置される。より詳細には、図3−1中において、反応容器C内部に保持される反応液の液面を二点鎖線で示しているが、ノズル部21を洗浄位置に移動させた際に、限定部材215の配置位置が、この反応液の液面よりも鉛直方向上方になるように配置される。この限定部材215は、平面形状が反応容器Cの断面形状と相似形状を有する板状体であり、その外径が、反応容器Cの内径よりも僅かに小さくなるように形成される。例えば、図3−2に示すように、限定部材215は、平面形状が反応容器Cの断面形状である正方形状を有する。限定部材215は、注入ノズル211から注入された洗浄水を、反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散させるとともに、この洗浄水を、限定部材215と反応容器Cの内壁側面との間隙から流入させ、流入させた洗浄水を内壁側面に沿って流通させる。
そして、図2に示すように、制御部3が、洗浄水注入ポンプ221、廃液吸引ポンプ233、ノズル駆動部241の各部の動作を制御することによって、反応容器Cの洗浄動作が行われ、反応容器Cの内部が洗浄される。
図4は、洗浄装置20の各部の動作の流れを説明するタイミングチャートであり、ノズル部21の下降動作および上昇動作、注入ノズル211の注入動作、吸引ノズル213の吸引動作の動作タイミングを示している。また、図5−1,2は、反応容器Cの洗浄動作を説明する図である。
図4に示すように、制御部3は、先ず、ノズル駆動部241および廃液吸引ポンプ233を制御して、ノズル部21の下降動作と吸引ノズル213の吸引動作とを同時に開始させる(t1)。これにより、ノズル部21は、図5−1に示すように、吸引ノズル213によって反応容器C内に保持されている反応液を吸引しながら、初期位置から下降して当該反応容器C内部に漸次挿入され、洗浄位置まで移動する。
ノズル部21が洗浄位置に移動したならば、制御部3は、図4に示すように、ノズル駆動部241を制御してノズル部21の下降動作を停止させるとともに、洗浄水注入ポンプ221を制御して注入ノズル211の注入動作を開始させる(t2)。ここで、注入ノズル211の注入力は、限定部材215と反応容器Cの内壁側面との間隙から流入される洗浄水によって、限定部材215より下側の反応容器Cの内壁側面全域に水膜が形成でき、且つ反応容器Cの内壁側面に付着した汚れを洗浄水とともに流下させることができるように、必要な洗浄水の水量に基づいて予め設定される。また、吸引ノズル213の吸引力は、注入ノズル211の注入力より所定量大きい所定値に予め設定される。制御部3は、これら予め設定される注入力および吸引力に基づいて、注入ノズル211による注入動作および吸引ノズル213による吸引動作を制御する。
これにより、図5−2に示すように、注入ノズル211から反応容器Cの内部に洗浄水が注入される。注入ノズル211から注入された洗浄水は、図5−2中に矢印で示すように、限定部材215によって反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散され、限定部材215と反応容器Cの内壁側面との間隙から流入する。そして、この間隙から流入した洗浄水は、反応容器Cの内壁側面全域に亘る水膜となって反応容器Cの内壁側面に沿って流下し、反応容器Cの底面を流通して吸引ノズル213により吸引される。
以上の洗浄動作によって反応容器C内部の洗浄が終了したならば、図4に示すように、制御部3は、廃液吸引ポンプ233および洗浄水注入ポンプ221を制御して、吸引ノズル213の吸引動作および注入ノズル211の注入動作を停止させるとともに、ノズル駆動部241を制御して、ノズル部21の上昇動作を開始させる(t3)。ノズル部21が反応容器C上方の初期位置まで移動したならば、制御部3は、ノズル駆動部241を制御して、ノズル部21の上昇動作を停止させる(t4)。
以上説明した実施の形態によれば、反応容器C内に保持される反応液の液面よりも鉛直方向上方に配置される限定部材215により、注入ノズル211から注入された洗浄水を反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散させることができる。そして、限定部材215と反応容器Cの内壁側面との間隙から洗浄水を流入させて洗浄水の流れを反応容器Cの内壁側面に沿う流れに限定し、限定部材215より下側の内壁側面全域に水膜を形成することができる。さらに、吸引ノズル213の吸引力を注入ノズル211の注入力よりも大きく設定しており、内壁側面を沿って流下する洗浄水の流れを積極的に形成することができる。したがって、反応容器Cの内壁側面に付着した汚れを洗浄水とともに流下させて十分に洗い流し、反応容器C内部の汚れを確実に洗浄できる。
また、従来、反応容器から洗浄水のオーバーフローを防止するためのオーバーフローノズルを具備した構成の洗浄装置が知られているが、本洗浄装置20によれば、吸引ノズル213による吸引動作を注入ノズル211による注入動作よりも前に開始するとともに、注入ノズル211による注入力以上の力で、吸引ノズル213に吸引させることとしたので、オーバーフローノズルを必要としない。このため、ノズルの断面積が小さくなるので、断面積の小さい小型の反応容器への挿入も可能になる。よって、小型の反応容器を使用する自動分析装置に適用することも可能である。
なお、上記した実施形態では、平面形状が反応容器Cの断面形状と相似形状を有する板状体で構成された限定部材215を具備したノズル部21について説明したが、これに限定されるものではない。
(変形例1)
図6−1は、変形例1に係るノズル部21bの構成を説明する図であり、本ノズル部21bを洗浄対象の反応容器C内部に挿入して洗浄位置に移動させた状態を示す図である。また、図6−2は、ノズル部21bを洗浄位置に移動させた状態を上側から示した図である。また、図7は、ノズル部21bを構成する吸引ノズル213bの先端部分を拡大した図である。
ノズル部21bは、角錐形状の限定部材215bを備え、ノズル部21bを洗浄位置に移動させた際に、当該限定部材215bの下端部が、反応容器C内部に保持される反応液の液面よりも鉛直方向上方になるように配置されて吸引ノズル213bに固定される。より具体的には、限定部材215bは、図6−2に示すように、平面形状が反応容器Cの断面形状と相似形状の正方形状を有し、下端部の外径が、反応容器Cの内径よりも僅かに小さくなるように形成される。このノズル部21bにおいて、注入ノズル211から注入された洗浄水は、図6−1中に矢印で示すように、限定部材215bによって、反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散され、限定部材215bと反応容器Cの内壁側面との間隙から流入する。そして、反応容器Cの内壁側面全域に亘る水膜となって反応容器Cの内壁側面に沿って流下し、反応容器Cの底面を流通して吸引ノズル213bにより吸引される。
また、図7に示すように、本吸引ノズル213bの先端には、複数の切り欠き219bが形成されており、ノズル部21bを反応容器Cの内部に挿入して洗浄位置に移動させた際、この先端が反応容器Cの底部に当接するようになっている。これによれば、反応容器Cの底部に流れた洗浄水を各方向から均一に吸引することができる。
本変形例1によれば、上記の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、注入ノズル211から注入された洗浄水が流れる限定部材215bの上面が下向きに傾斜しているので、反応容器Cの各内壁側面に沿う洗浄水の流れをより積極的に形成することができる。さらに、この限定部材215b上面の傾斜によって、洗浄水を反応容器Cの外部へ飛散させずに限定部材215bと反応容器Cの内壁側面との間隙に案内し、この間隙から流入させることができる。
(変形例2)
図8は、変形例2に係るノズル部21cの構成を説明する図であり、本ノズル部21cを洗浄対象の反応容器C内部に挿入して洗浄位置に移動させた状態を示している。ノズル部21cは、反応容器Cの内部空間に対して相似形状を有する角柱状の限定部材215cを備え、ノズル部21cを洗浄位置に移動させた際に、当該限定部材215cの上面が、反応容器C内部に保持される反応液の液面よりも鉛直方向上方になるように配置されて吸引ノズル213に固定される。すなわち、限定部材215cは、横断面形状が反応容器Cの断面形状(反応容器Cの内部空間の横断面形状)と相似形状を有し、且つ、縦断面が、反応容器Cの内部空間の縦断面形状と相似形状を有するものであり、限定部材215cの側壁と、反応容器Cの内壁とによって、洗浄水を反応容器Cの底部に導く通路が形成される。このノズル部21cにおいて、注入ノズル211から注入された洗浄水は、図8中に矢印で示すように、限定部材215cによって、反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散され、限定部材215cと反応容器Cの内壁側面との間隙から流入する。そして、限定部材215cの側壁と反応容器Cの内壁側面との間隙によって形成される通路を流れ、反応容器Cの底面を流通して吸引ノズル213により吸引される。
本変形例2によれば、注入ノズル211から注入された洗浄水を、反応容器Cの内壁側面に沿って確実に流通させることができる。したがって、反応容器Cの内壁側面の洗浄効果を向上させることができる。また、吸引ノズル213が、その先端部分を除いて限定部材215cに覆われるため、吸引ノズル213の外壁が汚染され難いという効果もある。
(変形例3)
図9は、変形例3に係るノズル部21dの構成を説明する図であり、本ノズル部21dを洗浄対象の反応容器C内部に挿入して洗浄位置に移動させた状態を示している。図9に示すように、ノズル部21dを構成する限定部材215dは、変形例1に係る限定部材215bと、変形例2に係る限定部材215cとを組み合わせたものである。このノズル部21dにおいて、注入ノズル211から注入された洗浄水は、図9中に矢印で示すように、限定部材215dによって、反応容器Cの各内壁側面に均一に拡散され、限定部材215dと反応容器Cの内壁側面との間隙から流入する。そして、限定部材215dの側壁と反応容器Cの内壁側面との間隙によって形成される通路を流れ、反応容器Cの底面を流通して吸引ノズル213により吸引される。したがって、変形例1および変形例2と同様の効果を奏することができる。
また、上記した実施形態では、反応容器Cから洗浄水のオーバーフローを防止するため、図4に示して説明したように、吸引ノズル213による吸引動作の開始タイミングと注入ノズル211による注入動作の開始タイミングとの間に時間差を設けていたが、吸引動作および供給動作を同時に開始させることも可能である。この場合には、動作初期における吸引ノズル213の吸引力を、注入ノズル211の注入力に対して、時間差を設けて動作を開始させる場合に比べて十分大きく設定する。
また、上記した実施の形態では、限定部材215の平面形状が正方形状の場合について説明したが、これに限定されるものではない。図10〜図13は、限定部材の平面形状の変形例を示す図である。例えば、図10に示すように、反応容器C10の断面形状が六角形状の場合には、平面形状が当該反応容器C10の断面形状と相似の六角形状の限定部材215eを用いる。また、図11に示すように、反応容器C20の断面形状が長方形等の矩形形状ならば、平面形状が当該反応容器C20の断面形状と相似の矩形形状の限定部材215fを用いる。また、図12に示すように、反応容器C30の断面形状が三角形状ならば、平面形状が当該反応容器C30の断面形状と相似の三角形状の限定部材215gを用いる。或いは、図13に示すように、反応容器C40の断面形状が八角形状ならば、平面形状が当該反応容器C40の断面形状と相似の八角形状の限定部材215hを用いる。
また、上記した実施の形態では、自動分析装置1に具備される試薬収納庫が2つの場合について説明したが、試薬収納庫は1つであってもよい。
自動分析装置の構成を示す模式図である。 洗浄装置の構成を説明する概念図である。 ノズル部を洗浄位置に移動させた状態を示す図である。 ノズル部を洗浄位置に移動させた状態を上側から示した図である。 洗浄装置の各部の動作の流れを説明するタイミングチャートである。 反応容器の洗浄動作を説明する図である。 反応容器の洗浄動作を説明する図である。 変形例1に係るノズル部を洗浄位置に移動させた状態を示す図である。 変形例1に係るノズル部を洗浄位置に移動させた状態を上側から示した図である。 変形例1に係るノズル部を構成する吸引ノズルの先端部分を拡大した図である。 変形例2に係るノズル部を洗浄位置に移動させた状態を示す図である。 変形例3に係るノズル部を洗浄位置に移動させた状態を示す図である。 限定部材の平面形状の変形例を示す図である。 限定部材の平面形状の変形例を示す図である。 限定部材の平面形状の変形例を示す図である。 限定部材の平面形状の変形例を示す図である。
符号の説明
1 自動分析装置
2 測定機構
11 検体搬送機構
12 検体分注機構
13 反応テーブル
14 試薬庫
16 読取装置
17 試薬分注機構
18 攪拌装置
19 測定光学系
20 洗浄装置
210 ノズル部
211 注入ノズル
213 吸引ノズル
215 限定部材
217 ホルダ
221 洗浄水注入ポンプ
223 洗浄水タンク
225 水注入管
231 廃液タンク
233 廃液吸引ポンプ
235 廃液吸引管
241 ノズル駆動部
3 制御部
C 反応容器

Claims (6)

  1. 容器内部を洗浄する洗浄装置において、
    先端が前記容器上部に配置され、前記容器内部を洗浄する液体を、前記先端から前記容器へ注入する注入ノズルと、
    先端が前記注入ノズルの先端よりも鉛直方向下方の前記容器内部に配置され、前記注入ノズルにより前記容器へ注入された液体を、前記先端から吸引する吸引ノズルと、
    前記注入ノズルの先端と前記吸引ノズルの先端との間に配置され、前記注入ノズルによって注入された前記液体の流れを前記容器の内壁側面に沿う流れに限定する限定部材と、
    を有することを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記吸引ノズルによる吸引開始タイミングと、前記注入ノズルによる注入開始タイミングとを制御し、前記吸引ノズルによる吸引を、前記注入ノズルによる注入よりも先に開始させるタイミング制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記注入ノズルによる前記液体の注入力以上の力で、前記吸引ノズルに前記液体を吸引させる吸引力制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  4. 前記限定部材は、洗浄前に前記容器内部に保持されていた液体の液面よりも鉛直方向上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  5. 前記限定部材は、断面積が前記容器の内部空間の断面積よりも小さく、断面形状が前記容器の内部空間の断面形状と相似であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一つに記載の洗浄装置を有することを特徴とする自動分析装置。
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