JP2008222431A - 画像読取装置及びイメージスキャナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大容量のイメージスキャナにおいて、原稿上面高さを検出する高さ検知センサのバタツキやノイズによる誤検出の影響を抑制する。
【解決手段】原稿の上面高さを所定の基準高さとし、繰込カウンタをリセットする。次に、原稿を1枚繰り込み、繰込カウンタを+1する処理を、前記上面高さが低下して、ONだった高さ検知センサがOFFになるまで反復する(S102〜S104)。高さ検知センサがOFFになると繰込カウンタの値を保存し(S105)、原稿トレイを上昇して前記上面高さを基準高さまで上昇させる(S107〜S110)。この一連の処理を繰り返した後、繰込カウンタの値の平均値を取得する(S106)。その後は、原稿の1枚の繰込ごとに、繰込カウンタの値と、前記平均値に所定枚数を加算した上限値とを比較し(S112)、繰込カウンタの値が前記上限値を上回っているのに高さ検知センサがOFFのときは異常停止する(S113)。
【選択図】図7

Description

本発明は、大量の原稿を一度にセットして読み取るのに好適な画像読取装置の構成に関する。
特許文献1は、原稿トレイ(原稿給紙トレイ)に原稿を複数枚重ねてセット可能とするとともに、最上位原稿を検知する上限位置検知センサを備える複写機を開示する。この特許文献1の複写機において、原稿トレイ上の原稿が給送されるにつれて原稿枚数が減っていくと、前記上限位置検知センサの検知結果に応じて制御装置がトレイ駆動機構を制御し、最上位原稿を常にピックアップローラに対して同一の位置に位置づける。これにより、最上位に位置する原稿は常に原稿給送可能位置に位置づけられる。
特開2006−16093号公報
特許文献1のような大容量向けの画像読取装置では、大量の文書の複写等を短時間で行うニーズの高まりに伴い、読取画質を維持しつつ高速読取を行う要請が強くなっている。この点、特許文献1の構成では、原稿の読取を高速化していくと原稿搬送時の振動等が相当なものになり、上限位置検知センサの検知結果に相当のバラツキが出ることになる。従って、最上位原稿の精度良い位置決めが困難になり、原稿の繰込ミス等が頻発してしまう。
本発明は以上の事情にされてされたものであり、その目的は、原稿の上面を検知するセンサの検知結果にバタツキやノイズの影響が生じた場合でも、原稿繰込ミスを防止できる画像読取装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の画像読取装置が提供される。即ち、複数の原稿を重ねてセット可能な原稿トレイと、前記原稿を読み取る画像読取部と、前記原稿トレイ上の原稿を前記画像読取部へ向けて1枚ずつ繰り込む繰込部と、前記原稿トレイを昇降する昇降装置と、前記原稿トレイ上に重ねられた原稿の上面高さを検知する高さ検知センサと、前記昇降装置を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、原稿の上面高さが所定の基準高さにあるときから前記繰込部による原稿繰込を行い、当該上面高さが所定高さを下回る原稿上面低下を前記高さ検知センサが検知したときは、この高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知しなくなる高さより所定距離だけ高い前記基準高さまで前記上面高さが上昇するように前記原稿トレイを上昇させる。原稿の上面高さが前記基準高さにあるときから前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知するまでの、前記繰込部による原稿繰込枚数を取得し、これを所定回数反復して原稿繰込枚数の平均値を算出する。この平均値の算出後は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知していないときは、原稿の読取を異常停止する。
これにより、前記高さ検知センサが何らかの原因で誤検出を生じ、基準高さから相当の枚数を繰り込んでも当該高さ検知センサが原稿上面低下を検知しない場合は、制御部が自動的に異常停止する。これにより、原稿繰込ミスや原稿詰まり等を未然に防止することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の画像読取装置が提供される。即ち、複数の原稿を重ねてセット可能な原稿トレイと、前記原稿を読み取る画像読取部と、前記原稿トレイ上の原稿を前記画像読取部へ向けて1枚ずつ繰り込む繰込部と、前記原稿トレイを昇降する昇降装置と、前記原稿トレイ上に重ねられた原稿の上面高さを検知する高さ検知センサと、前記昇降装置を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、原稿の上面高さが所定の基準高さにあるときから前記繰込部による原稿繰込を行い、当該上面高さが所定高さを下回る原稿上面低下を前記高さ検知センサが検知したときは、この高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知しなくなる高さより所定距離だけ高い前記基準高さまで前記上面高さが上昇するように前記原稿トレイを上昇させる。原稿の上面高さが前記基準高さにあるときから前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知するまでの、前記繰込部による原稿繰込枚数を取得し、これを所定回数反復して原稿繰込枚数の平均値を算出する。この平均値の算出後は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサの状態にかかわらず、前記上面高さが前記基準高さまで上昇するように前記原稿トレイを上昇させる。
これにより、前記高さ検知センサが誤検出を生じ、基準高さから相当の枚数を繰り込んでも高さ検知センサが原稿上面低下を検知しない場合、制御部は強制的に原稿トレイを上昇させることになる。従って、前記高さ検知センサがバタツキや僅かなノイズ等の些細な原因で誤検出を起こした場合でも、原稿の読取は停止されず継続するので、原稿読取効率の大幅な低下を避けることができる。
前記の画像読取装置においては、前記制御部は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知していない状態が所定回数発生したときは、原稿の読取を異常停止することが好ましい。
即ち、高さ検知センサがあまり頻繁に誤検出を起こす場合は、バタツキや僅かなノイズ等の些細な原因ではなく、高さ検知センサ等の部品自体に不具合が生じている可能性が高い。この点、上記の構成によれば、高さ検知センサの誤検出の疑いが所定回数以上生じたときは原稿の読取を異常停止するので、ユーザに部品の交換等のメンテナンスを適切に促すことができる。
また、本発明の他の観点によれば、前記の画像読取装置としてのイメージスキャナ装置が提供される。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るイメージスキャナ装置の全体構成を示す側面断面図、図2はイメージスキャナ装置の電気的構成の一部を示すブロック図である。図3は、繰込部が駆動され、最上層の1枚の原稿が原稿搬送路へ繰り込まれる様子を示す側面断面拡大図である。図4は、最上層の原稿の繰込完了直前に、ピックアップローラが上昇退避される様子を示す側面断面拡大図である。図5は、繰込が完了し、ピックアップローラが再び下降された状態を示す側面断面拡大図である。図6は原稿トレイを上昇させる様子を示す側面断面拡大図である。図7は原稿トレイの上昇制御を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置としてのイメージスキャナ装置10は、原稿14をセットするための大容量の原稿トレイ11を本体下部に備え、読取後の原稿14をストックする排出トレイ20を本体上部に備える。
また、イメージスキャナ装置10は、前記原稿トレイ11の原稿14を本体内部に供給するための原稿供給口41と、本体内部で画像を読み取られた後の原稿14を前記排出トレイ20へ排出するための原稿排出口42と、を備える。
イメージスキャナ装置10の本体の内部には、原稿供給口41と原稿排出口42を繋ぐ湾曲状の原稿搬送路21が形成され、この原稿搬送路21に沿って複数の搬送ローラ25,26,27,28,29が設置されている。また、原稿搬送路21の中途部には2つのイメージセンサ51,52が原稿の表裏に対応するよう配置され、原稿搬送路21を通過する原稿14の表面及び裏面をイメージセンサ51,52によって読み取るように構成されている。また、イメージスキャナ装置10本体上部には操作パネル50が備えられており、装置に対して原稿読取モード(例えば、高解像度モード/低解像度モード)や、原稿読取速度や、画像読取の開始/中止等を指示することができるようになっている。
イメージスキャナ装置10は、原稿14を読み取る画像読取部46と、原稿14を搬送する原稿搬送装置47と、を備える。前記原稿搬送装置47は、搬送ローラ25,26,27,28,29と、これらを駆動するための図略の電動モータ(駆動源)を備えている。この原稿搬送装置47は、原稿トレイ11上の原稿14を原稿供給口41から前記画像読取部46へ搬送するとともに、画像読取部46を通過した後の原稿14を原稿排出口42から排出トレイ20へ向けて排出するように構成されている。
イメージスキャナ装置10は、前記原稿トレイ11と、原稿14を繰り込んで1枚ずつ分離して原稿供給口41から搬送可能な繰込部48と、を備える。この繰込部48は、原稿トレイ11上に積層された原稿14の最上層の上面に接触して原稿供給口41へ繰り込むピックアップローラ22と、このピックアップローラ22より原稿搬送方向下流側に配置される分離ローラ23と、この分離ローラ23と対向して配置されるリタードローラ24と、を備えている。
前記イメージスキャナ装置10の適宜位置には図略のガイドレールが垂直方向に設置されており、このガイドレールに沿って昇降自在に昇降フレーム35が設けられている。そして、この昇降フレーム35に前記原稿トレイ11が取り付けられている。従って、原稿トレイ11は昇降フレーム35とともに上下方向に移動可能になっている。
そして、前記原稿トレイ11の昇降ストロークの下限位置(図1で示す位置)は、原稿を原稿トレイ11にセットするための原稿セット位置とされている。一方、前記原稿セット位置より上方であって、原稿14の最上層が前記ピックアップローラ22に接触可能な位置(図3で示す位置)は、繰込部48によって原稿14を1枚ずつ分離して前記原稿搬送路21へ向けて供給可能な分離位置とされている。
図1等に示すように、前記原稿搬送装置47は、原稿トレイ11を昇降可能な昇降装置49を備える。この昇降装置49は、電動モータからなるトレイ昇降モータ(駆動手段)15と、このトレイ昇降モータ15によって駆動されるピニオン(歯車)13と、このピニオン13に噛合するラック12と、を備える。このトレイ昇降モータ15はステッピングモータとして構成されている。
前記ラック12は前記昇降フレーム35に固定されており、昇降フレーム35及び原稿トレイ11とともに垂直方向に移動するように構成されている。
ピックアップローラ22は前記原稿トレイ11に上方で対面する位置に設けられており、昇降自在に支持されている。また、ピックアップローラ22は図略のバネによって下方へ付勢されており、ピックアップローラ22を原稿14の上面に対して押圧できるように構成されている。
更に、繰込部48には、前記ピックアップローラ22の高さを検出するための高さ検知センサ31が設けられている。この構成で、積層された原稿14の最上層にピックアップローラ22を接触させた状態で、ピックアップローラ22の高さを高さ検知センサ31で検出することにより、積層された原稿14の上面の高さ(上面高さ)を検出することができる。
前記高さ検知センサ31は例えばフォトセンサで構成され、ピックアップローラ22の高さ(原稿14の上面高さ)が所定高さ以上になるとONし、所定高さ未満だとOFFするように構成されている。この所定高さは、ピックアップローラ22が原稿14の上面によって少量持ち上げられたときの高さに設定されている。図2に示すように、高さ検知センサ31は後述の制御部60に電気的に接続されており、ON/OFF状態の信号を制御部60に送信することができる。
また、図1に示すように前記ピックアップローラ22には退避ソレノイド33が連結されており、適宜のタイミングでピックアップローラ22を上昇退避させて、原稿上面からピックアップローラ22を強制的に離間できるように構成されている。図2に示すように、この退避ソレノイド33は前記制御部60に接続されている。
更に、前記ピックアップローラ22、分離ローラ23及びリタードローラ24は、前記原稿搬送装置47の駆動源としての電動モータに電磁クラッチ34を介して連結されている。この電磁クラッチ34は制御部60に電気的に接続されている。
図1に示すように、前記分離ローラ23より原稿搬送方向下流側の位置には、例えばフォトセンサからなる原稿通過検知センサ32が設置されている。この原稿通過検知センサ32は、分離ローラ23とリタードローラ24のニップ位置を通過した直後の原稿を検知してONし、それ以外のときはOFFするように構成されている。図2に示すように、この原稿通過検知センサ32は制御部60に電気的に接続されている。
前記イメージスキャナ装置10はマイクロコンピュータ式の制御部60を備え、この制御部60には、図2に示すように、前記トレイ昇降モータ15、操作パネル50等が電気的に接続されている。
この構成で、原稿トレイ11を前記原稿セット位置とした上で作業者が原稿14を図1のように重ねてセットして、操作パネル50(あるいは、上位のパーソナルコンピュータ)により読取開始を指示すると、読取開始信号が制御部60に送信される。
この信号を受信した制御部60は、退避ソレノイド33をOFFしてピックアップローラ22を下降させた上で、トレイ昇降モータ15の駆動を開始する。これにより、トレイ昇降モータ15が駆動してピニオン13が回転し、このピニオン13に噛合するラック12に押上げ力が作用する。この結果、前記原稿トレイ11は前記原稿セット位置から前記ガイドレールに沿って上昇する。
制御部60は、上記のトレイ昇降モータ15の駆動中に高さ検知センサ31の状態を監視する。そして制御部60は、原稿トレイ11とともに上昇する原稿14の上面がピックアップローラ22に接触し、持ち上げられるピックアップローラ22が所定高さに達して高さ検知センサ31がONするまでトレイ昇降モータ15に駆動パルスを送信し、原稿トレイ11を上昇させる。そして、高さ検知センサ31がONになってからも、制御部60は更に原稿トレイ11が所定高さだけ上昇するまでトレイ昇降モータ15を駆動させる。この所定高さの上昇制御は、ステッピングモータとしてのトレイ昇降モータ15に制御部60が所定数の駆動パルスを送信することで実現される。なお、原稿トレイ11が上昇を完了した後の原稿14の上面高さを、以後の説明において「基準高さ」と称することがある。
こうして図3に示す分離位置に原稿トレイ11を上昇させた後、トレイ昇降モータ15が停止され、直ちに繰込部48の駆動が開始される。具体的には、制御部60は前記電磁クラッチ34(図2)を接続してピックアップローラ22、分離ローラ23及びリタードローラ24の駆動を開始し、図3に示すようにピックアップローラ22によって最上層の原稿14を繰り込み、分離ローラ23及びリタードローラ24によって1枚ずつ分離しながら、原稿供給口41を通じて原稿搬送路21へ供給する。
この原稿供給時において、制御部60は原稿通過検知センサ32の状態を監視する。そして、分離ローラ23とリタードローラ24とによって下流側へ送られた最上層の原稿14を原稿通過検知センサ32が検出すると、制御部60は退避ソレノイド33をONし、図4に示すようにピックアップローラ22を上方へ退避させる。これにより、次の原稿14が前の原稿14に連続して不規則に繰り込まれてしまうことを防止できる。
原稿14は搬送ローラ25〜29(図1)によって原稿搬送路21を搬送され、前記イメージセンサ51,52で原稿の表面と裏面とが走査される。この走査により得られたデータは、適宜の変換処理が行われ、イメージスキャナ装置10に接続されている上位装置としてのパーソナルコンピュータ等に、図略の通信ケーブルを介して送信される。走査された原稿14は、原稿搬送路21に沿って排出トレイ20に送り出される。
制御部60は、原稿通過検知センサ32が原稿14を検知してONした時点から、図略のタイマ回路を用いて経過時間を計測する。そして、予め設定した所定時間が経過すれば、原稿14は分離ローラ23とリタードローラ24との間のニップ部を抜け、下流側の搬送ローラ25等によって原稿14が保持されているとみなせるので、制御部60は前記電磁クラッチ34の接続を解除し、図5に示すように、ピックアップローラ22、分離ローラ23及びリタードローラ24の駆動を停止する。また、その直後に、前記退避ソレノイド33をOFFし、ピックアップローラ22を下降させて原稿14の最上層に再び接触させる。
その後、制御部60は原稿通過検知センサ32の状態を監視する。そして、繰り込まれた原稿14が原稿通過検知センサ32を抜けて当該原稿通過検知センサ32がOFFした時点から所定時間が経過したときには、制御部60は図3に示すように再び電磁クラッチ34を接続させ、次の原稿14をピックアップローラ22で繰り込む。以上の動作(図3〜図5)を反復することにより、原稿14とそれに後続する原稿14との間に一定の間隔を確保しながら、原稿14が無くなるまで1枚ずつ原稿搬送路21へ供給し、画像読取部46で読み取ることができる。
なお、原稿トレイ11上の原稿14を繰込部48によって前記のように次々と送り出していくと、原稿14の残量が徐々に少なくなり、これに伴って原稿14の上面高さが前記基準高さから下がっていくことになる。この点、本実施形態では、以下に説明するようなトレイ上昇制御を行うことにより、ピックアップローラ22で原稿14を繰込可能な状態を原稿14の残量の多少にかかわらず維持し、大量にセットされた原稿14が無くなるまで原稿14を次々と搬送できるように構成している。
次に、図7を参照して、原稿トレイ11の上昇制御を詳細に説明する。図7のフローチャートで示すように、原稿の読取が開始されると、前述のように原稿トレイ11が分離位置へ上昇し、原稿14の上面高さを基準高さまで上昇させる。そして、繰込カウンタをゼロにリセットする初期化を行う(S101)。この繰込カウンタは、繰込枚数のカウント値を格納する変数であり、制御部60の適宜のメモリに記憶される。
上記の初期化後、繰込部48によって原稿トレイ11上の原稿14を1枚繰り込む(S102)。この繰込動作は、図3から図5までを参照して説明したとおりである。そして、繰込動作の完了後、前記繰込カウンタがカウントアップされる(S103)。次に、原稿の繰込を完了した後次の原稿の繰込を開始する前のタイミング(以下、「繰込間タイミング」という。)で、図5の状態で、高さ検知センサ31の状態を調べる(図7のS104)。
高さ検知センサ31がONだった場合は、S111の処理に移行し、繰込平均が既に取得されているかどうかが調べられる。この繰込平均とは、後述のS106の処理で取得される繰込枚数の平均値のことである。原稿読取開始直後は繰込平均が取得されていないので、S111からS102に戻り、原稿14の1枚ずつの繰込を反復する。
一方、原稿14の上面が所定高さより低下しており、この原稿上面低下を検知して高さ検知センサ31がOFFになっていた場合は、S104からS105の処理に移行し、その時点での繰込カウンタの値をメモリの適宜領域に保存する。これにより、原稿14の上面高さが基準高さにあったときから、前記高さ検知センサ31がOFFになるまでの原稿繰込枚数が、S105の処理でメモリに保存されることになる。
そしてS106で、今までに繰込カウンタの数が5回以上保存されていた場合には、直近5回における繰込カウンタの値の平均を計算し、繰込平均として保存する。なお、繰込カウンタの保存回数が5回未満だった場合は、繰込平均は計算せず、S106の処理はスキップされる。
次に、直ちにトレイ昇降モータ15を駆動し、原稿トレイ11の上昇を開始する(S107)。そして、原稿14の上面の低下を検知してOFF状態だった高さ検知センサ31がONになるまで原稿トレイ11を上昇させる(S108)とともに、高さ検知センサ31がONになった後も、図6に示すように、更に所定距離(トレイ昇降モータ15に対する所定パルス数分)だけ高くなるまで原稿トレイ11を上昇させる(図7のS109)。これにより、原稿14の上面高さは、前記基準高さまで復帰することになる。そして、原稿トレイ11の上昇が完了すると、トレイ昇降モータ15を停止して原稿トレイ11を停止させ(S110)、S101に戻って繰込カウンタを再びゼロにリセットし、次の原稿14の繰込を開始する。
以上のように、原稿14の上面高さを前記基準高さに上昇させてから、高さ検知センサ31がOFFになるまで原稿繰込を繰り返し(S102,S103)、高さ検知センサ31がOFFになると繰込枚数のデータを保存し(S105)、再び原稿14の上面高さを前記基準高さに上昇させる(S107〜S110)。以上の一連の制御を反復することで、繰込枚数のデータの保存個数が増えていくことになる。そして、保存個数が5個以上になったら、S106の処理で、直近5回分の繰込枚数データの平均を計算して取得し、この平均(繰込平均)を適宜のメモリに記憶させる。
繰込平均の取得後は、原稿14を1枚繰り込むごとに行われるS104の判断で、高さ検知センサ31がONだった場合は、S111からS112の処理に移行することになる。このS112の処理では、繰込カウンタの値が、取得された繰込平均よりも5枚多い数である上限値を上回っているか否かが調べられる。そして、繰込カウンタが上限値を上回っていると判断されたときは、原稿14の読取を中止し、操作パネル50に異常の旨を表示したり、イメージスキャナ装置10に接続されている上位のパーソナルコンピュータにエラー信号を送信したりする(S113)。
即ち、本実施形態のイメージスキャナ装置10では、例えば装置に外部からの何らかの振動が加わって前記高さ検知センサ31やピックアップローラ22が振動したり、あるいは高さ検知センサ31が外部ノイズの影響を受けたりして、当該高さ検知センサ31が誤検出を起こす可能性がある。しかしながら、本実施形態では、S112,S113の処理で、通常の場合の繰込枚数(繰込平均)を所定程度上回っても高さ検知センサ31が依然としてOFFにならないときは、高さ検知センサ31の誤検出であるとして異常停止するように構成している。これにより、高さ検知センサ31が誤検出したとしても適切に異常停止することができ、原稿繰込ミスや原稿詰まり等を未然に防止できる。
以上に示すように、本実施形態のイメージスキャナ装置10は、複数の原稿14を重ねてセット可能な原稿トレイ11と、前記原稿14を読み取る画像読取部46と、前記原稿トレイ11上の原稿14を前記画像読取部46へ向けて1枚ずつ繰り込む繰込部48と、前記原稿トレイ11を昇降する昇降装置49と、前記原稿トレイ11上に重ねられた原稿14の上面高さを検知する高さ検知センサ31と、前記昇降装置49を制御する制御部60と、を備える。
そして、前記制御部60は、原稿14の上面高さが所定の基準高さにあるときから前記繰込部48による原稿繰込を行うとともに(S102)、当該上面高さが所定高さを下回っている状態(「原稿上面低下」と称する)か否かを、高さ検知センサ31により調べる(S104)。そして、高さ検知センサ31が前記原稿上面低下を検知してOFFになったときは、高さ検知センサ31がONし、更に所定距離だけ高い前記基準高さまで前記上面高さが上昇するように前記原稿トレイ11を上昇させる(S107〜S110)。
また、制御部60は、原稿14の上面高さが前記基準高さにあるときから前記高さ検知センサ31がOFFになるまでの、前記繰込部48による原稿繰込枚数(繰込カウンタの値)を取得して保存し(S105)、これを所定回数反復して原稿繰込枚数の平均値を算出する(S106)。この平均値の算出後は、原稿14の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部48の原稿繰込枚数(繰込カウンタの値)が、前記平均値から所定枚数多い上限値に達しているか否かを調べる(S112)。そして、原稿繰込枚数が前記上限値に達した時点で、前記高さ検知センサ31がON状態だったときは、原稿の読取を異常停止する(S113)。
これにより、原稿の上面高さを検知する高さ検知センサ31が何らかの原因で誤検出を生じ、基準高さから相当の枚数を繰り込んでも高さ検知センサ31がOFFにならない場合には、制御部60が異常を察知して自動的に異常停止する。この結果、原稿繰込ミスや原稿詰まり等を未然に防止することができる。
次に、図8を参照して、他の制御例を説明する。なお、図8の制御例において、S101からS112までの処理は図7と全く同様であるので、説明を省略する。
この変形例では、S112の処理で繰込カウンタが上限値を上回っていると判断されたときは、直ちに原稿14の読取を中止するのではなく、異常カウンタをカウントアップする(S121)。この異常カウンタは、原稿の読取開始時にゼロにリセットされる変数であり、メモリの適宜領域に記憶されている。そして、S122で、異常カウンタが5回以上であるか否かが調べられる。この判断
で、もし異常カウンタが5回未満だった場合は、高さ検知センサ31がOFFであるにもかかわらず、S107の処理にジャンプし、原稿トレイ11を強制的に上昇させる(S107〜S110)。一方、異常カウンタが5回以上だった場合は、原稿の読取を異常停止する(S123)。
即ち、前記高さ検知センサ31は、その感度にもよるが、当該高さ検知センサ31のバタツキや僅かなノイズ等によっても誤検出を起こすことがあり、その場合に読取をその都度異常停止していると作業効率の大幅な低下を招いてしまう。この点、図8の制御例では、高さ検知センサ31の誤検出が疑われる場合であっても、異常カウンタが5未満であれば強制的に原稿トレイ11を上昇させることとし、異常カウンタが5以上になって初めて異常停止するようにする。これにより、少々のノイズや異常信号があっても読取が中断されないので、耐性のある制御を行うことができる。
以上に示すように、図8で示す変形例の制御では、前記原稿繰込枚数の平均値をS106で算出した後は、原稿14の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部48の原稿繰込枚数(繰込カウンタの値)が、前記平均値から所定枚数多い上限値に達しているか否かを調べる(S112)。そして、原稿繰込枚数が前記上限値に達した時点で、前記高さ検知センサ31がONであるかOFFであるかにかかわらず、S122からS107へジャンプして、前記上面高さが前記基準高さまで上昇するように前記原稿トレイ11を上昇させるように制御する。
これにより、原稿の上面高さを検知する高さ検知センサ31が誤検出を生じ、基準高さから相当の枚数を繰り込んでも高さ検知センサ31がOFFにならない場合、制御部60は強制的に原稿トレイ11を上昇させることになる。従って、高さ検知センサ31がバタツキや僅かなノイズ等の些細な原因で誤検出を起こした場合でも、原稿の読取は停止されず継続するので、原稿読取効率の大幅な低下を避けることができる。
また、図8で示す変形例の制御では、原稿繰込枚数が前記上限値に達した時点で、前記高さ検知センサ31がOFFであったときは、異常カウンタを1加算する(S121)。そして、この異常カウンタの値が所定の値以上(5以上)だった場合は、原稿の読取を一時停止するように制御している(S122,S123)。
即ち、高さ検知センサ31があまり頻繁に誤検出を起こす場合は、バタツキや僅かなノイズ等の些細な原因ではなく、高さ検知センサ31等の部品自体に不具合が生じている可能性が高い。この点、本制御では異常カウンタが5以上になれば読取を異常停止し、ユーザに部品の交換等のメンテナンスを適切に促すことができる。
以上に本発明の好適な実施形態とその変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
S106で計算する繰込カウンタの値の平均値は、5回分の値の平均とすることに代えて、例えば2回分以上4回分以下の値の平均としたり、6回分以上の値の平均としたりすることができる。また、S112の判断で使用される繰込カウンタの比較対象としての上限値は、上記の実施形態では繰込平均に5を足した数としているが、これは一例であって、どの程度の値を足すかは事情に応じて変更することができる。
高さ検知センサ31は、ピックアップローラ22が所定高さ以上であればONとなる構成のセンサに限らず、所定高さ以上であればOFFとなる構成に変更することができる。
高さ検知センサ31としては、ピックアップローラ22の高さを検出することで原稿14の上面高さを間接的に検出することに代えて、原稿14の上面高さを直接的に検出する構成に変更することができる。
トレイ昇降モータ15は、ステッピングモータに限定されず、例えばサーボモータに構成することができる。
原稿トレイを上昇させる構成は、図1のように原稿搬送路21が湾曲状(C字状)に形成されているイメージスキャナ装置に限定されず、例えば水平な原稿搬送路を有し、装置の一側から原稿を供給して反対側に排出するイメージスキャナ装置に適用することができる。また、本発明はイメージスキャナ装置に限らず、例えば大容量の原稿トレイを備えるオートドキュメントフィーダ型のコピー機に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るイメージスキャナ装置の全体構成を示す側面断面図。 イメージスキャナ装置の電気的構成の一部を示すブロック図。 繰込部が駆動され、最上層の1枚の原稿が原稿搬送路へ繰り込まれる様子を示す側面断面拡大図。 最上層の原稿の繰込完了直前に、ピックアップローラが上昇退避される様子を示す側面断面拡大図。 繰込が完了し、ピックアップローラが再び下降された状態を示す側面断面拡大図。 原稿トレイを上昇させる様子を示す側面断面拡大図。 原稿トレイの上昇制御を示すフローチャート図。 原稿トレイの上昇制御の変形例を示すフローチャート図。
符号の説明
11 原稿トレイ
14 原稿
15 トレイ昇降モータ
31 高さ検知センサ
46 画像読取部
47 原稿搬送装置
48 繰込部
49 昇降装置
60 制御部

Claims (4)

  1. 複数の原稿を重ねてセット可能な原稿トレイと、
    前記原稿を読み取る画像読取部と、
    前記原稿トレイ上の原稿を前記画像読取部へ向けて1枚ずつ繰り込む繰込部と、
    前記原稿トレイを昇降する昇降装置と、
    前記原稿トレイ上に重ねられた原稿の上面高さを検知する高さ検知センサと、
    前記昇降装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    原稿の上面高さが所定の基準高さにあるときから前記繰込部による原稿繰込を行い、当該上面高さが所定高さを下回る原稿上面低下を前記高さ検知センサが検知したときは、この高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知しなくなる高さより所定距離だけ高い前記基準高さまで前記上面高さが上昇するように前記原稿トレイを上昇させ、
    原稿の上面高さが前記基準高さにあるときから前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知するまでの、前記繰込部による原稿繰込枚数を取得し、これを所定回数反復して原稿繰込枚数の平均値を算出し、
    この平均値の算出後は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知していないときは、原稿の読取を異常停止することを特徴とする画像読取装置。
  2. 複数の原稿を重ねてセット可能な原稿トレイと、
    前記原稿を読み取る画像読取部と、
    前記原稿トレイ上の原稿を前記画像読取部へ向けて1枚ずつ繰り込む繰込部と、
    前記原稿トレイを昇降する昇降装置と、
    前記原稿トレイ上に重ねられた原稿の上面高さを検知する高さ検知センサと、
    前記昇降装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    原稿の上面高さが所定の基準高さにあるときから前記繰込部による原稿繰込を行い、当該上面高さが所定高さを下回る原稿上面低下を前記高さ検知センサが検知したときは、この高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知しなくなる高さより所定距離だけ高い前記基準高さまで前記上面高さが上昇するように前記原稿トレイを上昇させ、
    原稿の上面高さが前記基準高さにあるときから前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知するまでの、前記繰込部による原稿繰込枚数を取得し、これを所定回数反復して原稿繰込枚数の平均値を算出し、
    この平均値の算出後は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサの状態にかかわらず、前記上面高さが前記基準高さまで上昇するように前記原稿トレイを上昇させることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、原稿の前記上面高さが前記基準高さにあるときからの前記繰込部の原稿繰込枚数が前記平均値から所定枚数多い上限値に達した時点で、前記高さ検知センサが前記原稿上面低下を検知していない状態が所定回数発生したときは、原稿の読取を異常停止することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の画像読取装置としてのイメージスキャナ装置。
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