JP2008222268A - 移動阻止構造及びこれを備えるテレビジョン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱体に振動が加わる際でも折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができる緩衝体の移動阻止構造及びこれを備えるテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】段ボール箱2内に二つの端緩衝体4,5とともに収容され、端緩衝体4,5が相互に接近する方向へ移動するのを止める移動止板に、略コ字形をなすスリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を設け、該分断片を弾性復元を可能に略V字形に折曲げて折曲片12,12とし、各分断片12の分断端に、各折曲片12の折曲基部を中心とする移動を規制する規制凸部14を設け、各分断片の分断端と対向する分断端に、各折曲片12の弾性復元を規制する第2の規制凸部15を設け、各折曲片12の板部に対する高さ及び折曲角度を維持することができるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は段ボール箱等の箱体に収容して包装される電気機器などの被包装物に外部から加わる力を緩衝するために前記箱体内に収容される緩衝体が箱体内で移動するのを止める移動阻止構造、及びこれを備えるテレビジョン装置に関する。
薄型テレビジョン等の電気機器を段ボール箱に収容して包装する場合、電気機器の下部外面と段ボール箱の下部内面との間、及び電気機器の上部外面と段ボール箱の上部内面との間に複数の緩衝体を横方向に離隔して配置し、外部から段ボール箱を経て電気機器に加わる力を緩衝するように構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1の移動阻止構造は、両側面に係止凹部を有し、箱体内の両側に配置される二つの緩衝体が相互に接近する方向へ移動するのを止めるもので、段ボール箱の両側板の下部に、緩衝体の係止凹部に嵌入される切起片が設けられている。
また、特許文献2の移動阻止構造は、箱体内の四隅に配置される四つの緩衝体の2個が相互に接近する方向へ移動するのを止めるもので、略矩形をなす段ボール板が略V字形に折曲げられ、その両端にL形凹部を有する移動止板を2個の緩衝体間に配置し、該移動止板のL形凹部を緩衝体夫々の角部に係合させることにより緩衝体夫々が相互に接近する方向へ移動するのを止めるように構成されている。
図14は従来のテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の構成を示す斜視図である。比較的大形の薄型テレビジョンを備えるテレビジョン装置にあっては、薄型液晶テレビジョン100の下両端部及び下中央部と直方体をなす段ボール箱101の下部内面との間に二つの端緩衝体102,103、中央緩衝体104、及び中央緩衝体104の横方向への移動を阻止する移動止板105が配置されており、薄型液晶テレビジョン100の上両端部と段ボール箱101の上部内面との間に二つの端緩衝体106,106が配置されている。
下側の端緩衝体102,103は薄型液晶テレビジョン100の下角部が嵌入される断面L字形の凹所が上面に設けられており、下側の中央緩衝体104は薄型液晶テレビジョン100の横方向中央部が嵌入される断面U字形の凹所が上面に設けられ、且つ底面に係止凹部が設けられている。また、移動止板105は中央緩衝体104の係止凹部に嵌入される折曲片107が長手方向の中央に設けられている。この移動止板105の折曲片107はコ字形をなすスリット内の分断片をV字形に折曲げることにより形成されている。
特開2002−284148号公報 実用新案登録第3080652号公報
ところが、特許文献1のように段ボール箱の両側板に切起片が設けられている移動阻止構造にあっては、切起片が弾性復元し、該切起片の切起し状態を維持するのが難しいという問題がある。また、特許文献2のように段ボール板がV字形に折曲げられている移動止板を備える移動阻止構造にあっては、移動止板が弾性復元し、該移動止板の折曲げ状態を維持するのが難しいという問題がある。
図14に示すように折曲片107を有する移動止板105を備える従来の移動阻止構造にあっては、折曲片107が弾性復元し、該折曲片107の折曲状態を維持するのが難しいという問題があり、また、図14に示す移動阻止構造は中央緩衝体104の移動を阻止するもので、下側の端緩衝体102,103の移動を阻止することができないため、二つの端緩衝体102,103、中央緩衝体104及び移動止板105が内部の所定位置に載置されている段ボール箱101が、薄型液晶テレビジョン100が包装される包装工程へ搬送される際、振動等により端緩衝体102,103が接近方向へ移動し、端緩衝体102,103の定位置が狂うことになる。因って、薄型液晶テレビジョン100を段ボール箱101内に挿入して包装する際、再び端緩衝体102,103を定位置へ移動させる必要があり、包装の自動化に支障を来すことになり、改善策が要望されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は緩衝体と対向すべき板部が弾性復元を可能に略V字形に折曲げられている折曲片が折曲基部を中心として移動するのを規制する規制凸部を設けることにより、箱体に振動が加わる際でも折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的はスリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に折曲げることにより折曲片を形成し、前記分断片の分断端に規制凸部を突設することにより、規制凸部用の加工工程が必要でなく、しかも、分断片を折曲げる折曲げ操作の延長上で折曲片の折曲基部を中心とする移動を規制することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的は折曲片の弾性復元を規制する第2の規制凸部を設けることにより、折曲片の板部に対する高さを維持することができることと相俟って折曲片の緩衝体との係合状態を最適に維持することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的は分断片の分断端と対向する分断端に第2の規制凸部を突設することにより、第2の規制凸部用の加工工程が必要でなく、しかも、分断片を折曲げる折曲げ操作の延長上で折曲片の折曲げ角度を維持することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断された分断片を設け、該分断片の両側の分断端と対向する分断端に第2の規制凸部を各突設することにより、折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的はスリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に略V字形に折曲げてなる折曲片を形成し、該折曲片の弾性復元を規制する規制凸部を前記分断片の分断端と対向する分断端に突設することにより、箱体に振動が加わる際でも緩衝体の移動を阻止することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断された分断片を設け、該分断片の両側の分断端と対向する分断端に規制凸部を各突設することにより、折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができる移動阻止構造を提供することにある。
また、他の目的は略直方体をなす段ボール箱、又は段ボール箱内に収容されて緩衝体の移動を阻止する移動止板に上述の移動阻止構造を設けることにより、振動による緩衝体の移動を防ぐことができ、薄型テレビジョンの包装を自動化することができるテレビジョン装置を提供することにある。
本発明に係る移動阻止構造は、箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を阻止する移動阻止構造において、前記緩衝体と対向すべき板部が弾性復元を可能に略V字形に折曲げられ、前記緩衝体と係合すべき折曲片、及び該折曲片の折曲基部を中心とする移動を規制する規制凸部を有することを特徴とする。
この発明にあっては、緩衝体と係合する折曲片が折曲基部を中心として移動するのを規制してあるため、折曲片の板部に対する高さを維持することができ、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができ、箱体に振動が加わる際でも緩衝体の移動を阻止することができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、前記折曲片は、スリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に折曲げてなり、前記規制凸部は前記分断片の分断端に突設されていることを特徴とする。
この発明にあっては、折曲片を形成するためのスリットにより規制凸部を設けることができるため、規制凸部用の加工工程が必要でなく、また、スリットにより分断されている分断片を折曲げることにより、折曲片の折曲基部を中心とする移動を規制することができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、前記折曲片の弾性復元を規制する第2の規制凸部を有することを特徴とする。
この発明にあっては、緩衝体と係合する折曲片が弾性復元するのを規制してあるため、折曲片の折曲げ角度を維持することができ、折曲片の板部に対する高さを維持することができることと相俟って折曲片の緩衝体との係合状態を最適に維持することができ、被包装物の包装の自動化を図ることができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、前記第2の規制凸部は前記分断片の分断端と対向する分断端に突設してあることを特徴とする。
この発明にあっては、折曲片を形成するためのスリットにより第2の規制凸部を設けることができるため、第2の規制凸部用の加工工程が必要でなく、また、スリットにより分断されている分断片を折曲げることにより、折曲片の折曲げ角度を維持することができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、前記分断片は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断されており、前記第2の規制凸部は前記分断片の両側の分断端と対向する分断端に各突設されていることを特徴とする。
この発明にあっては、折曲片の弾性復元を、該折曲片の両側で規制してあるため、折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができ、また、折曲片を形成するための二つのスリットにより第2の規制凸部夫々を設けることができるため、第2の規制凸部夫々用の加工工程が必要でなく、また、スリット夫々により分断されている分断片を折曲げることにより、折曲片の折曲げ角度を維持することができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を阻止する移動阻止構造において、前記緩衝体と対向すべき箇所にスリットを有する板部と、前記スリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に略V字形に折曲げてなり、前記緩衝体と係合すべき折曲片、及び前記分断片の分断端と対向する分断端に突設され、前記折曲片の弾性復元を規制する規制凸部とを有することを特徴とする。
この発明にあっては、緩衝体と係合する折曲片が弾性復元するのを規制してあるため、折曲片の折曲げ角度を維持することができ、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができ、被包装物の包装の自動化を図ることができる。
また、本発明に係る移動阻止構造は、前記分断片は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断されており、前記規制凸部は前記分断片の両側の分断端と対向する分断端に各突設されていることを特徴とする。
この発明にあっては、折曲片の弾性復元を、該折曲片の両側で規制してあるため、折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができ、また、折曲片を形成するための二つのスリットにより規制凸部夫々を設けることができるため、規制凸部夫々用の加工工程が必要でなく、また、スリット夫々により分断されている分断片を折曲げることにより、折曲片の折曲げ角度を維持することができる。
また、本発明に係るテレビジョン装置は、略直方体をなす段ボール箱と、該段ボール箱内に収容されている薄型テレビジョンと、該薄型テレビジョンの下側及び上側の少なくとも一方に配置されている緩衝体と、前述の発明の移動阻止構造とを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、緩衝体と係合する折曲片の板部に対する高さを維持することができ、折曲片の折曲げ角度を維持することができ、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができるため、被包装物の包装の自動化を図ることができる。
本発明によれば、規制凸部により折曲片の板部に対する高さを維持することができるため、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができ、箱体に振動が加わる際でも緩衝体の移動を阻止することができる。
また、本発明によれば、折曲片を形成するためのスリットにより規制凸部を設けることができるため、規制凸部用の加工工程が必要でなく、コストを低減できる。しかも、スリットにより分断されている分断片を折曲げる折曲げ操作の延長上で折曲片の折曲基部を中心とする移動を規制することができ、作業性を向上できる。
また、本発明によれば、第2の規制凸部により折曲片の折曲げ角度を維持することができるため、折曲片の板部に対する高さを維持することができることと相俟って折曲片の緩衝体との係合状態を最適に維持することができ、被包装物の包装の自動化を図ることができる。
また、本発明によれば、第2の規制凸部用の加工工程が必要でなく、コストを低減できる。しかも、スリットにより分断されている分断片を折曲げる折曲げ操作の延長上で折曲片の折曲げ角度を維持することができ、作業性を向上できる。
また、本発明によれば、第2の規制凸部夫々により折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができ、しかも、第2の規制凸部夫々用の加工工程が必要でなく、コストを低減できる。
また、本発明によれば、規制凸部により折曲片の折曲げ角度を維持することができるため、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができ、箱体に振動が加わる際でも緩衝体の移動を阻止することができる。
また、本発明によれば、規制凸部夫々により折曲片の折曲げ角度をより一層強く維持することができ、しかも、規制凸部夫々用の加工工程が必要でなく、コストを低減できる。
また、本発明によれば、緩衝体と係合する折曲片の板部に対する高さを維持することができ、また、折曲片の折曲げ角度を維持することができるため、折曲片の緩衝体との係合状態を維持することができ、被包装物の包装の自動化を図ることができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係るテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の構成を示す斜視図、図2はテレビジョンが収容されていない状態の構成を示す斜視図、図3は移動阻止構造と緩衝体との関係を示す底面側の斜視図である。
図1に示したテレビジョン装置は、上部に開閉が可能な四つのフラップ2a〜2dを有し、略直方体をなす段ボール箱2と、該段ボール箱2内に収容される薄型液晶テレビジョン3と、該薄型液晶テレビジョン3の下両端部と段ボール箱2の下部内面との間に配置される二つの端緩衝体4,5と、薄型液晶テレビジョン3の下中央部と段ボール箱2の下部内面との間に配置され、下面に係止凹部61を有する中央緩衝体6と、段ボール箱2に対する端緩衝体4,5及び中央緩衝体6夫々の相互に接近する方向への移動を阻止する移動止板1と、薄型液晶テレビジョン3の上両端部と段ボール箱2の上部内面との間に配置される二つの端緩衝体7,7とを備える。尚、段ボール箱2が箱体を構成している。
図4は移動止板の構成を示す平面図、図5は折曲片部分の構成を示す拡大平面図、図6は折曲片の折曲げ過程を示す説明図、図7は折曲片が折曲げられている構成を示す斜視図、図8は折曲片の弾性復元及び移動を規制している部分の拡大斜視図、図9は図7のIX−IX線の断面図である。
移動止板1は、段ボール板を略矩形(短冊形)に切断してなる板部11と、該板部11の長手方向両端部に折曲げにより形成されている第1の折曲片12,12と、板部11の長手方向中央部に折曲げにより形成されている第2の折曲片13とを有する。
第1の折曲片12,12は、板部11の両端末と離隔した位置でスリット1a,1a,1bにより略コ字形に分断されている分断片12a,12aを、図7に示すように分断片12a,12aの中央部で略V字形に折曲げることにより形成されている。また、折曲片12,12は折曲基部が板部11の長手方向に沿うように配されている。
各分断片12aは、図4、図5に示すように前記長手方向へ離隔して並置されている二つのスリット1a,1aと、スリット1a,1a夫々の一端に連なるスリット1bとにより略コ字形に分断されており、スリット1a,1aにより分断されている二つの分断端11a,11a、12b,12bのうち、各分断片12aの一方の分断端12bには、該分断端12bから板部11側へ突出し、各分断片12aが折曲げられた際に板部11の一面に当接する規制凸部14が設けられている。
規制凸部14は、板部11の一面に当接することにより各折曲片12が折曲基部から移動するのを規制するもので、図5に示すように一つのスリット1aの一端側(スリット1b側)を他端側に対して分断片12aと反対側へ傾斜させることにより各折曲片12の先側角部(分断片12aのスリット1b側角部)に形成されている。また、規制凸部14は図5に示すように各折曲片12の先側角部を若干窪ませることにより形成されている。
二つのスリット1a,1aにより分断されている二つの分断端11a,11a、12b,12bのうち、板部11の分断端11a,11aには、該分断端11a,11aから各分断片12a側へ突出し、各分断片12aが折曲げられた際に各折曲片12の先側角部が当接して各折曲片12の弾性復元を規制する第2の規制凸部15が設けられている。
二つのスリット1a,1aは長手方向の途中が各分断片12a側へ略V字状に突出するように分断されており、板部11の分断端11a,11aの凸部を第2の規制凸部15としてあり、各折曲片12の一方の分断端12bを規制凸部15で係止することができるようになしてある。
第2の折曲片13は、板部11の長手方向中央部でスリット1cにより略コ字形に分断されている分断片13aを、該分断片13aの中央部で略V字形に折曲げることにより形成されている。
下側の端緩衝体4,5、中央緩衝体6及び上側の端緩衝体7,7は発泡スチロール材を成形してなり、下側の端緩衝体4,5の上部には薄型液晶テレビジョン3の角部が嵌入される断面L字形の凹所4a,5aが設けられており、下部には移動止板1の厚さに対応する深さの溝4b,5bが設けられている。また、中央緩衝体6の上部には薄型液晶テレビジョン3の横方向中央部に垂下されているスタンド31が嵌入される断面U字形の凹所6aが設けられており、下面には移動止板1の厚さに対応する深さの溝6b及び該溝6b内で窪む長孔状の係止凹部61が設けられている。また、上側の端緩衝体7,7の下部には薄型液晶テレビジョン3の角部が嵌入される断面L字形の凹所が設けられている。
以上のように構成された移動阻止構造では、分断片12a,12aを折曲げて折曲片12,12を形成する場合、図6に示すように各分断片12aを板部11の一面側へ折曲げ、各分断片12aの先側を板部11の他面側へ折曲げることにより略V字形にでき、各折曲片12を若干弾性復元させることにより各折曲片12の分断端12bを第2の規制凸部15に当接させることができるとともに規制凸部14を板部11の一面に当接させることができる。換言すると各分断片12bの折曲げ操作の延長上で各折曲片12の弾性復元及び折曲基部を中心とする移動を規制することができる。
また、以上のように構成されたテレビジョン装置は、略直方体をなす段ボール箱2内の底面に移動止板1が載置された後、下側の端緩衝体4,5及び中央緩衝体6が段ボール箱2内に挿入される。中央緩衝体6は第2の折曲片13が係止凹部61に嵌入され、横方向への移動が規制される。端緩衝体4,5は移動止板1の長手方向両端部上に載置され、端緩衝体4,5の内側面が第1の折曲片12,12と係合し、端緩衝体4,5の相互に接近する方向への移動が規制される。
この際、移動止板1の各折曲片12は、板部11に対して略V字形に折曲げられ、各折曲片12の規制凸部14が板部11の一面に当接し、各折曲片12が折曲基部から移動するのを規制してあるため、各折曲片12の板部11に対する高さが維持されており、さらに、略V字形に折曲げられている各折曲片12の一方の分断端12bが第2の規制凸部15に当接し、各折曲片12が弾性復元するのを規制してあるため、各折曲片12の折曲げ角度が維持されている。
因って、端緩衝体4,5、中央緩衝体6及び移動止板1が内部の所定位置に載置されている段ボール箱2が搬送ラインにより薄型液晶テレビジョンの包装工程へ搬送される際の振動により端緩衝体4,5が相互に接近する方向へ移動するのを防ぐことができ、薄型液晶テレビジョンの包装をロボットで行わせることができ、包装を自動化できる。
実施の形態2
図10は本発明に係るテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の他の構成を示す斜視図、図11は段ボール箱の構成を示す展開図、図12は段ボール箱の組立て過程を示す斜視図である。このテレビジョン装置は、移動止板1を設けることなく、段ボール箱2の下側の内フラップ2e,2eに移動阻止構造を設けたものである。即ち、下側の二つの内フラップ2e,2eに、スリット1a,1a,1bにより略コ字形に分断されている分断片12a,12aと、規制凸部14及び第2の規制凸部15とを設け、分断片12a,12aを略略V字形に折曲げることにより折曲片12,12を設け、該折曲片12,12の折曲基部を中心とする移動を規制凸部14が止め、折曲片12,12の弾性復元を第2の規制凸部15が止めるように構成してある。
このように構成されたテレビジョン装置は、段ボール箱2内の底面に二つの端緩衝体4,5が載置され、緩衝体4,5夫々の側面が折曲片12,12に係合し、端緩衝体4,5が相互に接近する方向へ移動するのを防ぐことができる。
その他の構成及び作用は図1〜9に示した実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
実施の形態3
図13は本発明に係る移動阻止構造の他の構成を示すもので、(a) は平面図、(b) は斜視図である。この移動阻止構造は折曲片12,12の折曲基部が移動止板1の長手方向と交差するように折曲片12,12を設け、折曲片12,12の折曲基部に前記端緩衝体の側面が係合するように構成したものである。
この移動阻止構造にあっては、折曲片12,12が移動止板1の長手方向に折曲げられているため、折曲片12,12の折曲基部に端緩衝体の側面を係合させることができ、折曲片12,12の折曲基部との接触面積を多くすることができるため、折曲片12,12の端緩衝体との係合抵抗が高い場合においても折曲片12,12の端末が端緩衝体の側面に食込むのを防ぐことができる。
その他の構成及び作用は図1〜9に示した実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では段ボール箱2内に収容される移動止板1、又は段ボール箱2の下側の内フラップ2e,2eに移動阻止構造を設けたが、その他、移動阻止構造は例えば段ボール箱2の一側の板部、両側の板部、上側の内フラップ、上側の端緩衝体の横移動を阻止する移動止板等に設けてもよく、移動阻止構造を設ける箇所は特に制限されない。
また、以上説明した実施の形態では移動止板1の周縁より離隔した箇所にスリット1a,1a,1bを設けたが、その他、離隔する二つのスリット1a,1aを移動止板1の一縁から設け、スリット1bをなくしてスリット1a,1a間の分断片を折曲げることにより折曲片12を形成するように構成してもよい。
また、以上説明した実施の形態では、規制凸部14及び第2の規制凸部15を備える移動阻止構造としたが、その他、規制凸部14及び第2の規制凸部15の一方をなくし、他方だけを備える移動阻止構造としてもよい。また、規制凸部14は分断片12aの一方の分断端にだけ設ける他、両方の分断端に設けてもよい。また、第2の規制凸部15は分断片12aの両方の分断端に設ける他、一方の分断端にだけ設けてもよい。
また、本発明に係るテレビジョン装置は薄型液晶テレビジョンを備える構成である他、薄型プラズマテレビジョンを備える構成であってもよい。
本発明に係るテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の構成を示す斜視図である。 テレビジョンが収容されていない状態の構成を示す斜視図である。 本発明に係る移動阻止構造と緩衝体との関係を示す底面側の斜視図である。 移動止板の構成を示す平面図である。 折曲片部分の構成を示す拡大平面図である。 折曲片の折曲げ過程を示す説明図である。 折曲片が折曲げられている構成を示す斜視図である。 折曲片の弾性復元及び移動を規制している部分の拡大斜視図である。 図7のIX−IX線の断面図である。 本発明に係るテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の他の構成を示す斜視図である。 本発明に係るテレビジョン装置の段ボール箱の構成を示す展開図である。 段ボール箱の組立て過程を示す斜視図である。 本発明に係る移動阻止構造の他の構成を示すもので、(a) は平面図、(b) は斜視図である。 従来のテレビジョン装置、及びこれに用いられる移動阻止構造の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1a スリット
11 板部
11a 分断端
12 折曲片
12a 分断片
12b 分断端
14 規制凸部
15 第2の規制凸部
2 段ボール箱(箱体)
3 薄型テレビジョン
4,5 端緩衝体(緩衝体)

Claims (8)

  1. 箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を阻止する移動阻止構造において、前記緩衝体と対向すべき板部が弾性復元を可能に略V字形に折曲げられ、前記緩衝体と係合すべき折曲片、及び該折曲片の折曲基部を中心とする移動を規制する規制凸部を有することを特徴とする移動阻止構造。
  2. 前記折曲片は、スリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に折曲げてなり、前記規制凸部は前記分断片の分断端に突設されている請求項1記載の移動阻止構造。
  3. 前記折曲片の弾性復元を規制する第2の規制凸部を有する請求項1又は2記載の移動阻止構造。
  4. 前記第2の規制凸部は前記分断片の分断端と対向する分断端に突設してある請求項3記載の移動阻止構造。
  5. 前記分断片は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断されており、前記第2の規制凸部は前記分断片の両側の分断端と対向する分断端に各突設されている請求項3記載の移動阻止構造。
  6. 箱体内に収容される緩衝体の前記箱体に対する移動を阻止する移動阻止構造において、前記緩衝体と対向すべき箇所にスリットを有する板部と、前記スリットにより折曲げを可能に分断されている分断片を弾性復元を可能に略V字形に折曲げてなり、前記緩衝体と係合すべき折曲片、及び前記分断片の分断端と対向する分断端に突設され、前記折曲片の弾性復元を規制する規制凸部とを有することを特徴とする移動阻止構造。
  7. 前記分断片は離隔した二つのスリットにより折曲げを可能に分断されており、前記規制凸部は前記分断片の両側の分断端と対向する分断端に各突設されている請求項6記載の移動阻止構造。
  8. 略直方体をなす段ボール箱と、該段ボール箱内に収容されている薄型テレビジョンと、該薄型テレビジョンの下側及び上側の少なくとも一方に配置されている緩衝体と、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の移動阻止構造とを備えることを特徴とするテレビジョン装置。
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