JP2008219732A - 移動予測方法、移動予測システム、事前認証方法及び通信システム - Google Patents

移動予測方法、移動予測システム、事前認証方法及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】
利用者の移動先アクセスポイントを予測し、移動する蓋然性が高いアクセスポイントに対して、事前に必要な認証情報を送付する事前認証方法及び通信システムの提供。
【解決手段】
少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在移動通信端末装置10Aが無線通信を行っているアクセスポイントから、移動通信端末装置10Aがアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。次に、複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステム110Aが、抽出工程において抽出された条件充足アクセスポイントのそれぞれに、移動通信端末装置10Aに関する事前認証情報を送信する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、移動通信端末装置が使用する移動予測方法、当該方法を利用する移動予測システム、事前認証方法及び当該方法を利用する通信システムに関するものである。
従来から、携帯電話装置やPDA(Personal Digital Assistants)といった移動通信端末装置が普及してきている。こうした移動通信端末装置は、移動するに伴い、家庭内WLAN(Wireless Local Area Network)や公衆WLAN、企業内WLANといったWLANを乗り継ぎながら、ネットワークに接続できるようになっている。こうした接続対象となる基地局を乗り換える行為はハンドオーバと呼ばれる。
各WLAN内のAP(Access Point)間をハンドオーバするためのアクセス認証にあたっては、SSL(Security Socket Layer)やEAP(Extensible Authentication Protocol)といった認証方式が採用されている。しかし、こうした認証方式を行うには時間がかかるため、ハンドオーバをするに当たり、音声・データ通信が途切れてしまう。このため、ハンドオーバに伴うアクセス認証の時間を短縮するための工夫が、以下の各既存方式として開示されている。かかる各既存方式は、移動通信端末装置がどのように移動するかを予測することがキー技術となっている。
特許文献1(以下、既存方式1という)においては、物理的に隣接している複数のAPについて近隣APグラフを作成し、当該グラフを参照して、候補となるAPに対して事前に認証情報を転送する方法が記載されている。
非特許文献1(以下、既存方式2という)においては、移動通信端末装置が通過してきたアクセスルータのIP情報の履歴をネットワークに送信し、その履歴情報を活用して、各アクセスルータの隣接関係を推定する方法が記載されている。
非特許文献2(以下、既存方式3という)においては、移動通信端末装置のハンドオーバのイベントログを採取し、各APの配下に入った時間と出た時間との統計を採る。そして、各APでの滞在時間に反比例させた値を、移動通信端末装置の移動頻度として定義する。これを用いて、FHR(Frequent Handoff Region)を作成して、事前認証を行う方法が記載されている。
特開2004−222300号公報 Natsuko ONO、外2名、「The 57th IEEE Vehicular Technology Conference (VTC 2003-Spring) Proceedings CD-ROM」、"A Study on Autonomous Neighbor Access Router Discovery for Mobile IP"、The Institute of Electrical and Electronics Engineers、2004年 Sangheon Pack and Yanghee Choi、「IEE Proceedings Communications」(英国)、Vol.151、No.05、p.489-495、"Fast Handoff Scheme based on Mobility Prediction in Public Wireless LAN Systems"、The Institution of Engineering and Technology、2004年10月
上述の既存方式1では、APの物理的配置のみが考慮され、利用者の移動パターンは考慮されないため、実際の移動の予測を正確に行うのは困難である。さらに、AP間の認証セッション情報の転送をサポートするため、既存APに対する改造が必要となり、実装コストが莫大である。
また、上述の既存方式2では、実際に隣接しているAPのみを対象とするため、現在のWLANサービスのように、WLANが散在する場合には対応できない。さらに、移動通信端末装置からネットワークへ新たに履歴情報を送信する必要があり、処理が増大する。
また、上述の既存方式3では、既存方式2と同様、実際に隣接しているAPのみを対象とするため、遠隔のAPには対応できない。さらに、APの物理的配置のみが考慮され、利用者の移動パターンは考慮されないため、実際の移動の予測を正確に行うのは困難である。加えて、ハンドオーバのイベントログを新規に生成・管理する必要が出てくる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、アクセスポイント間の移動実績に基づいて利用者の移動先アクセスポイントを予測する新たな移動予測方法、並びに、当該新たな移動予測方法を使用可能な移動予測システム及び移動通信端末装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、当該移動予測システムに採用可能なサーバシステムを提供することを目的とする。
また、本発明は、アクセスポイント間の移動実績に基づいて利用者の移動先アクセスポイントを予測し、移動する蓋然性が高いアクセスポイントに対して、事前に必要な認証情報を送付する新たな事前認証方法及び通信システムを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、当該通信システムに採用することができるような、移動通信端末装置及び認証サーバシステムを提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントにアクセス中の特定移動通信端末装置が移動することにより、前記一のアクセスポイントからアクセスを切り換える可能性がある少なくとも1つのアクセスポイントを予測する移動予測方法において、前記特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する、ことを特徴とする移動予測方法である。
ここで、「アクセスポイント」とは、移動通信端末装置が無線通信を行う移動通信網の基地局を含んでいる。本明細書においては、この意味で「アクセスポイント」の用語を使用するものとする。
この移動予測方法では、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績が既に存在することを前提とする。そして、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在特定移動通信端末装置が無線通信を行っているアクセスポイントから、特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する。したがって、移動通信端末装置が移動した結果、どのアクセスポイントにアクセスを行うことになる可能性が高いかを精度良く予測することができる。
本発明の移動予測方法では、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、とすることができる。
この場合には、「特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績」は、特定移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績、を示す。つまり、特定移動通信端末装置を含む一つ以上の移動通信端末装置が複数のアクセスポイントに対する移動記録、ではなく、特定移動通信端末装置固有の移動記録が「移動実績」となる。このため、特定移動通信端末装置の移動パターンに即した移動先予測が可能となる。
また、本発明の移動予測方法では、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、とすることができる。
この場合には、「少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績」は、複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置の移動実績を示す。このため、移動結果を決めるためのサンプルが多くなり、より平均化された移動先予測が可能となる。
また、本発明の移動予測方法では、前記移動先候補アクセスポイントの抽出は、前記複数のアクセスポイトと接続された移動予測サーバシステムにおいて行われる、とすることができる。この場合には、「移動実績」は移動予測サーバシステムにおいて保持され、抽出は当該移動実績に基づき、「蓋然性条件」に従って行われる。
また、本発明の移動予測方法では、前記移動先候補アクセスポイントの抽出は、前記特定移動通信端末装置において行われる、とすることができる。この場合には、「移動実績」は特定移動通信端末装置において保持され、抽出は当該移動実績に基づき、「蓋然性条件」に従って行われる。
また、本発明の移動予測方法では、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとする、とすることができる。
アクセスポイントは自らの識別子を電波に載せた情報を発信している。例えば、特定移動通信端末装置が、現在無線通信しているアクセスポイント以外のアクセスポイントから、当該情報を受信する等した場合には、そのアクセスポイントである隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとする。この結果、移動実績がない場合であっても、現在無線通信しているアクセスポイントの近くに存在する隣接アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとすることができる。
また、本発明の移動予測方法では、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。
これは、移動予測をするにあたっては、アクセスポイントの物理的な配置ではなく、利用者が一のアクセスポイントから他のアクセスポイントに移動するにかかった時間をファクターにするということである。例えば、移動経路の中で交通機関を利用できるがために、所定の時間内で移動できるようなアクセスポイントについては、移動先候補として事前認証情報を送信することになる。また、ここでいう統計処理結果には、様々なバリエーションが想定できる。例えば、移動時間の最小値や、ある一定時間帯における移動時間の平均値、移動時間全ての平均値、等である。つまり、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者のアクセスポイント間の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は第2の観点からすると、複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントと接続された移動予測サーバシステムとを備える移動予測システムにおいて、前記移動予測サーバシステムが、少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備える、ことを特徴とする移動予測システム。
この移動予測システムでは、移動予測サーバシステムにおける抽出手段が、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する。すなわち、移動予測サーバシステムが、上述した本発明の移動予測方法を使用して、特定移動通信端末装置の移動予測を行う。
したがって、本発明の移動予測システムでは、移動通信端末装置が移動した結果、どのアクセスポイントにアクセスを行うことになる可能性が高いかを精度良く予測することができる。
本発明の移動予測システムでは、前記移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれるようにすることもできるし、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれるようにすることもできる。
また、本発明の移動予測システムでは、前記特定移動通信端末装置が、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記移動予測サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した情報を送信する識別子送信手段を備え、前記移動予測サーバシステムは、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとする、とすることができる。この場合には、移動実績がない場合であっても、現在無線通信しているアクセスポイントの近くに存在する隣接アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとすることができる。
また、本発明の移動予測システムでは、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者のアクセスポイント間の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第3の観点からすると、複数のアクセスポイントとの間で通信を行う移動通信端末装置において、前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備える、ことを特徴とする移動通信端末装置である。
この移動通信端末装置では、抽出手段が、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する。すなわち、移動通信端末装置自らが、上述した本発明の移動予測方法を使用して、移動通信端末装置自身の移動予測を行う。
したがって、本発明の移動予測システムでは、移動通信端末装置が移動した結果、どのアクセスポイントにアクセスを行うことになる可能性が高いかを精度良く予測することができる。
本発明の移動通信端末装置では、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとして追加する移動先候補追加手段を更に備える、とすることができる。この場合には、移動実績がない場合であっても、現在無線通信しているアクセスポイントの近くに存在する隣接アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとすることができる。
また、本発明の移動通信端末装置では、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者のアクセスポイント間の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第4の観点からすると、複数のアクセスポイントを備える通信システムにおいて、前記複数のアクセスポイントと接続された移動予測サーバシステムにおいて、少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから前記移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを、移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備えることを特徴とする移動予測サーバシステムである。
この移動予測サーバシステムでは、抽出手段が、少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから前記移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを、移動先候補アクセスポイントとして抽出する。すなわち、上述した本発明の移動予測方法を使用して、特定移動通信端末装置の移動予測を行う。
したがって、本発明の移動予測サーバシステムは、上述した移動予測システムにおける移動予測サーバシステムとして採用することができる。
本発明の移動予測サーバシステムでは、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれるようにすることもできるし、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれるようにすることもできる。
本発明の移動予測サーバシステムでは、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者のアクセスポイント間の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第5の観点からすると、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出工程と;特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステムが、前記抽出工程において抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信工程と;を備えることを特徴とする事前認証方法である。
ここで、「事前認証情報」には、認証セッション情報や、アクセスリストの変更や追加の情報も含まれる。本明細書においては、この意味で、「事前認証情報」の用語を用いるものとする。
この事前認証方法では、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績が既に存在することを前提とする。まず、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在特定移動通信端末装置が無線通信を行っているアクセスポイントから、特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。すなわち、上述した本発明の移動予測方法を利用して、移動予測を行う。
次に、特定移動通信端末装置が現在無線通信を行っているアクセスポイントにアクセスした状態で、複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステムが、抽出工程において抽出された条件充足アクセスポイントのそれぞれに、特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、特定移動通信端末装置が移動する可能性の高い条件充足アクセスポイントに移動する際の認証にかかる時間を短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。
本発明の事前認証方法では、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、とすることができる。
この場合には、「特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績」は、特定移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績、を示す。つまり、特定移動通信端末装置を含む一つ以上の移動通信端末装置が複数のアクセスポイントに対する移動記録、ではなく、特定移動通信端末装置固有の移動記録が「移動実績」となる。このため、特定移動通信端末装置の移動パターンに即した移動先予測が可能となる。
本発明の事前認証方法では、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、とすることができる。
この場合には、「少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績」は、複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置の移動実績を示す。このため、移動結果を決めるためのサンプルが多くなり、より平均化された移動先予測が可能となる。
本発明の事前認証方法では、前記抽出工程は、前記認証サーバシステムにおいて行われる、こととすることができる。この場合には、「移動実績」は認証サーバシステムにおいて保持され、抽出は当該移動実績に基づき、「蓋然性条件」に従って行われる。
本発明の事前認証方法では、前記抽出工程は、前記特定移動通信端末装置において行われる、こととすることができる。この場合には、「移動実績」は特定移動通信端末装置において保持され、抽出は当該移動実績に基づき、「蓋然性条件」に従って行われる。
本発明の事前認証方法では、前記認証情報送信工程は、前記特定移動通信端末装置からの前記事前認証の要求を受けた場合に実行される、とすることができる。
この場合には、条件充足アクセスポイントのそれぞれへの特定移動通信端末装置に関する事前認証情報の送信は、特定移動通信端末装置からの事前認証の要求を受けたことにより実行される。つまり、条件充足アクセスポイントは予め抽出しておくが、それらへの事前認証情報の送信は、特定移動通信端末装置からの事前認証の要求を待って行われる。
本発明の事前認証方法では、前記認証情報送信工程は、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に実行される、とすることができる。
この場合には、条件充足アクセスポイントのそれぞれへの特定移動通信端末装置に関する事前認証情報の送信は、特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に実行される。つまり、特定移動通信端末装置からの要求を待つことなく、自動的に事前認証情報の送信が行われる。
本発明の事前認証方法では、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求工程を更に備える、こととすることができる。
アクセスポイントは自らの識別子を電波に載せた情報を発信している。例えば、特定移動通信端末装置が、現在無線通信しているアクセスポイント以外のアクセスポイントから、当該プロトコルを受信する等した場合には、認証サーバシステムに対し、当該アクセスポイントの識別子を指定して事前認証情報の送信要求を送信する。移動実績に含まれるか否かに関わらず、当該プロトコルを受信した場合にはアクセスを切り換える蓋然性ありとして、事前認証情報の送信を行うわけである。
本発明の事前認証方法では、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。
これは、移動予測をするにあたっては、アクセスポイントの物理的な配置ではなく、利用者が一のアクセスポイントから他のアクセスポイントに移動するにかかった時間をファクターにするということである。例えば、移動経路の中で交通機関を利用できるがために、所定の時間内で移動できるようなアクセスポイントについては、移動先候補として事前認証情報を送信することになる。つまり、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者のアクセスポイント間の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第6の観点からすると、複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムであって、前記認証サーバシステムは、少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;前記特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;を備えることを特徴とする第1の通信システムである。
この第1の通信システムでは、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績が既に存在することを前提とする。まず、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在特定移動通信端末装置が無線通信を行っているアクセスポイントから、特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。すなわち、認証サーバシステムにおける抽出手段が、上述した本発明の移動予測方法を利用して、移動予測を行う。
次に、特定移動通信端末装置が現在無線通信を行っているアクセスポイントにアクセスした状態で、抽出手段が抽出した条件充足アクセスポイントのそれぞれに、認証情報送信手段が、特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、特定移動通信端末装置が移動する可能性の高い条件充足アクセスポイントに移動する際の認証にかかる時間を短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。
本発明の第1の通信システムでは、前記移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれるようにすることもできるし、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれるようにすることもできる。
本発明の第1の通信システムでは、前記認証情報送信手段が、前記特定移動通信端末装置からの前記事前認証の要求を受けた場合に動作するようにすることもできるし、前記認証情報送信手段が、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に動作するようにすることもできる。
本発明の第1の通信システムでは、前記特定移動通信端末装置は、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を更に備える、とすることができる。この場合には、移動実績に含まれるか否かに関わらず、隣接アクセスポイントにアクセスを切り換える蓋然性ありとして、事前認証情報の送信を行うわけである。
本発明の第1の通信システムでは、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第7の観点からすると、移動通信端末装置がアクセス可能な複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムであって、前記移動通信端末装置は、前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを指定して、前記認証サーバシステムへ事前認証要求を送信する事前認証要求送信手段と;を備え、認証サーバシステムは、前記事前認証要求を受けた場合に、前記事前認証要求において指定された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;を備える、ことを特徴とする第2の通信システムである。
この第2の通信システムでは、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績が、移動通信端末装置の中に存在することを前提とする。つまり、この移動実績は、当該移動通信端末装置固有の移動記録である。まず、移動通信端末装置が、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内より、現在無線通信を行っているアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。すなわち、移動端末装置における抽出手段が、上述した本発明の移動予測方法を利用して、移動予測を行う。
次に、抽出された条件充足アクセスポイントを指定して、認証サーバシステムに対し、これらの条件充足アクセスポイントに対する事前認証の要求を送信する。
そして、認証サーバシステムが、特定移動通信端末装置が現在無線通信を行っているアクセスポイントにアクセスした状態で、特定移動通信端末装置によって指定された条件充足アクセスポイントのそれぞれに、特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、特定移動通信端末装置が移動する可能性の高い条件充足アクセスポイントに移動する際の認証にかかる時間を短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。
本発明の第2の通信システムでは、前記移動通信端末装置は、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を更に備え、前記認証情報送信手段は、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を受けた場合に、前記隣接アクセスポイントに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する、とすることができる。
アクセスポイントは自らの識別子を電波に載せた情報を発信している。例えば、特定移動通信端末装置が、現在無線通信しているアクセスポイント以外のアクセスポイントから、当該情報を受信する等した場合には、送信要求手段が、認証サーバシステムに対し、当該アクセスポイントの識別子を指定して事前認証情報の送信要求を送信する。この送信要求を受けた認証サーバシステムでは、認証情報送信手段が、隣接アクセスポイントに、特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。このため、移動実績に含まれるか否かに関わらず、当該プロトコルを受信した場合にはアクセスを切り換える蓋然性ありとして、事前認証情報の送信を行うわけである。
本発明の第2の通信システムでは、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第8の観点からすると、複数のアクセスポイントを備える通信システムにおいて、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムであって、特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから前記特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;前記特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステムが、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;を備えることを特徴とする認証サーバシステムである。
この認証サーバシステムでは、特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績が、認証サーバシステム中に既に存在することを前提とする。まず、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在特定移動通信端末装置が無線通信を行っているアクセスポイントから、特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。すなわち、認証サーバシステムの抽出手段が、上述した本発明の移動予測方法を利用して、移動予測を行う。
次に、特定移動通信端末装置が現在無線通信を行っているアクセスポイントにアクセスした状態で、抽出工程において抽出された条件充足アクセスポイントのそれぞれに、特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、実際に条件充足アクセスポイントに移動する際の認証にかかる時間を短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。したがって、本発明の認証サーバシステムは、上述した本発明の第1の通信システムにおける認証サーバシステムとして採用することができる。
本発明の認証サーバシステムでは、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれるようにとすることもできるし、前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれるようにすることもできる。
本発明の認証サーバシステムでは、前記認証情報送信手段は、前記特定移動通信端末装置からの前記事前認証の要求を受けた場合に動作するようにすることもできるし、前記認証情報送信手段が、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に動作するようにすることもできる。
本発明の認証サーバシステムでは、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
本発明は、第9の観点からすると、複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムにおいて事前認証サービスを受ける移動通信端末装置であって、前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを指定して、前記認証サーバへ事前認証要求を送信する事前認証要求送信手段と;を備えることを特徴とする移動通信端末装置である。
この移動通信端末装置では、複数のアクセスポイント間の移動実績が、移動通信端末装置中に既に存在することを前提とする。まず、当該移動実績を用いて、複数のアクセスポイントの内、現在無線通信を行っているアクセスポイントから、移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。すなわち、移動通信端末装置が、上述した本発明の移動予測方法を利用して、移動予測を行う。
次に、現在無線通信を行っているアクセスポイントにアクセスした状態で、抽出された条件充足アクセスポイントのそれぞれに、移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、実際に条件充足アクセスポイントに移動する際の認証にかかる時間を短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。
本発明の移動通信端末装置では、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を更に備える、とすることができる。この場合には、移動実績に含まれるか否かに関わらず、移動通信端末装置が移動する可能性の高い隣接アクセスポイントにアクセスを切り換える蓋然性ありとして、認証サーバシステムに対して事前認証情報の送信を行わせることができる。
本発明の移動通信端末装置では、前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、とすることができる。この場合には、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけでなく、これを含有しつつも、利用者の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になるという効果がある。
以上説明したように、本発明の移動予測方法及び移動予測システムによれば、利用者の移動先エリアを利用者の実際の移動パターンを加味した上で予測し、移動する蓋然性が高いアクセスポイントを予測することができる。
また、本発明の事前認証方法及び事前認証システムによれば、利用者の移動先エリアを利用者の実際の移動パターンを加味した上で予測し、移動する蓋然性が高いアクセスポイントに対して事前に必要な認証情報を送付することができ、ハンドオーバにかかる時間を短縮することができる。
また、本発明の認証サーバシステム及び移動通信端末装置は本発明の通信システムの構築に利用することができる。
以下、本発明の第1〜第3実施形態を、図1〜図26を参照しつつ説明する。なお、これらの図においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
以下に説明する本発明の第1〜第3実施形態に係る通信システムは、ネットワーク構成が、WLANが密接するclosed-modelにも、WLANが分散しているdiscrete-modelにも、適用することができるシステムである。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態について、図1〜図12を参照しつつ説明する。
[構成]
図1には、本発明の第1実施形態に係る通信システム101の概略が示されており、認証サーバシステム110Aと、AP1〜AP8までのAPが図示されている。この通信システム101では、認証サーバシステム110Aが、本発明の移動予測方法を使用して移動予測を行う。
AP1〜AP8は、それぞれ、WLAN1〜WLAN8を提供するAPである。記載されているAPは、認証サーバシステム110Aが管轄している範囲に存在している。これらのAPを通じて移動通信端末装置10Aがネットワークに接続するに当たり、移動通信端末装置10Aの認証を行うのが、認証サーバシステム110Aである。ここで、認証サーバシステム110Aは、認証サーバ120Aと、領域制御サーバ130Aとを備えている。
《認証サーバ120Aの構成》
認証サーバ120Aは、移動通信端末装置10Aの各WLANへの接続の認証を行うサーバである。この認証サーバ120Aは、図2に示されるように、認証ログ取得部121と、認証ログ記憶部122と、認証ログ送信部123とを備えている。
認証ログ取得部121は、移動通信端末装置10Aが接続しようとするAPからの報告を基にして、移動通信端末装置10AがAPに接続するための認証を行う度に、認証に伴う情報を認証ログ記憶部122に記録する。また、認証ログ送信部123は、記録された認証ログ情報を、新たな認証ログとして、領域制御サーバ130Aに送信する。
次に、認証サーバ120Aの動作について、図3を参照しながら詳細に説明する。まず、ステップS10において、移動通信端末装置10が、認証サーバシステム110Aが管轄するAPに対してハンドオーバを開始することで処理が開始する。すると、ステップS11において、認証ログの記録が開始される。ここで、「認証ログ」とは、どの端末が、どの時刻にどのAPに対してハンドオーバをしたかの記録である。
次に、ステップS12において、ハンドオーバが完了したか否かが判定される。判定の結果が否定的であれば、処理はステップS13へ進み、ハンドオーバしようとしたAPに対する通信が終了したか否かが更に判定される。ステップS13における判定の結果が否定的であれば、処理はステップS12へ戻る。ステップS13における判定の結果が肯定的であれば、処理は終了する。
ステップS12における判定の結果が肯定的であれば処理はステップS14へ進む。ステップS14においては、ハンドオーバの完了によって認証ログの取得が完了する。すると、処理はステップS15へ進み、未送信の認証ログが一定量蓄積されたか否かを判定する。判定の結果が肯定的なものであれば、処理はステップS16へ進み、当該認証ログを領域制御サーバ130Aに送信する。判定の結果が否定的なものであれば、今回はまだ送信しないとして、処理は終了する。これを以って認証サーバ120Aにおける、認証ログ取得と送信の処理は終了する。
《領域制御サーバ130Aの構成》
領域制御サーバ130Aは、後述するAP隣接関係表134と、移動通信端末装置10Aがプロトコルを受信した周辺APの情報とを用いて、移動通信端末装置10Aの移動候補先APに対して、移動通信端末装置10Aの事前認証情報を送付するサーバである。かかる機能有する領域制御サーバ130Aは、図4に示されるように、認証ログ受信部131Aと、AP隣接関係表更新部132と、AP隣接関係表134が記憶される記憶部133とを備えている。また、領域制御サーバ130Aは、抽出部135Aと、事前認証処理部136と、周辺AP情報受信部137とを備えている。
認証ログ受信部131Aは、認証サーバ120Aからの認証ログを受信する。また、AP隣接関係表更新部132は、認証ログ受信部131Aにより受信された認証ログを用いて、記憶部133内に既に存在しているAP隣接関係表134を更新する。
抽出部135Aは、AP隣接関係表134から、設定された条件に基づいて移動通信端末装置10Aの移動先候補となりうるAPを抽出する。抽出されたAPが移動先候補APである。また、事前認証処理部136は、移動通信端末装置10Aから事前認証の要求を受けた場合に、移動先候補AP(以下、「抽出AP」とも記す)に対して、移動通信端末装置10Aの認証に必要な情報である事前認証情報を送信する。
周辺AP情報受信部137は、周辺APよりその識別子を含む情報を受信する。そして、その際には、移動通信端末装置10Aに関しての処理である旨及び、周辺APの識別子を事前認証処理部136に対して伝達する。この伝達を受けた事前認証処理部136は、当該周辺APに対して、移動通信端末装置10Aの認証に必要な情報である事前認証情報を送信する。
次に、領域制御サーバ130Aの動作について、図5〜図7を参照しながら更に詳細に説明する。まず、図5のステップS20において、認証サーバ120Aからの、認証ログの受信がなされる。次に、処理はステップS21に進み、認証ログを新たな認証ログとして一時的に保存する。次に、ステップS22において、当該認証ログを基にして、AP隣接関係表134を最新の状態に更新する。
また、移動通信端末装置10Aより、事前認証の要求があった場合には、図6における認証情報の送信処理が開始する。まず、ステップS23においては、AP隣接関係表134から、設定された条件に基づいて、移動先候補となるAPを抽出する。設定された条件とは、後述する図11の説明において示されるように、AP間の平均移動時間が一定時間内であることである。次に、処理はステップS24へ進む。
ステップS24においては、抽出の結果、移動先候補として該当したAPが存在するか否かが判定される。判定の結果が否定的であった場合には、事前認証情報を送信すべきAPが存在しないということになるので、処理は終了する。判定の結果が肯定的であった場合には、処理はステップS25に進む。ステップS25においては、抽出されたAPに対して、移動通信端末装置10Aに関する事前認証情報を送信する。これを以って、領域制御サーバ130Aの、事前認証情報の送信処理は終了する。
図6のフローとはまた別に、図7に示すように、事前認証情報の送信処理が開始する場合がある。図7のステップS26において、移動通信端末装置10Aが、周辺APの識別子等を受信し、当該周辺APの識別子等及び移動通信端末装置10Aに関する情報である旨を領域制御サーバ130Aに送信してきた場合に、処理が開始する。この場合、処理はステップS27へ進み、送信されてきた周辺APの識別子等を用いて、当該APに対し、移動通信端末装置10Aに関する事前認証情報を送信する。
《移動通信端末装置10Aの構成》
移動通信端末装置10Aは、図8に示すように、高速認証部211、一般認証部212、事前認証済AP及び認証情報管理表213、事前認証要求部214A、及び周辺AP検出部215を備える。高速認証部211は、事前認証済AP及び認証情報管理表213を見て、ログインしようとするAPについて、事前認証処理が済んでいるかどうかを判断する。判断が肯定的であった場合には、事前認証済AP及び認証情報管理表213を参照して高速認証を行うが、判断が否定的であった場合には一般認証を行うように、一般認証部212に伝達する。一般認証部212は、事前認証処理がなされていないAPにログインするにあたり、一般認証を行う。事前認証要求部214Aは、領域制御サーバ130Aに対して事前認証を要求し、または、周辺AP検出部215が検出した周辺AP情報を送るとともに事前認証を要求する。そして、領域制御サーバ130Aから返された事前認証済みのAPリスト及び必要な認証情報は、事前認証済AP及び認証情報管理表213に格納される。また、周辺AP検出部215は、近隣のAPよりビーコン情報を取得する。さらに、事前認証済AP及び認証情報管理表213を参照して、そこにビーコン情報を取得した対象のAPが登録されてないことが確認された場合には、まだ当該APについては事前認証が行われていないため、これを事前認証要求部214Aに送信すると共に、事前認証を要求する。
《アクセスポイント30iの構成》
アクセスポイント30iは、図9に示すように、アクセス認証部221i、事前認証管理情報222i、及び事前認証部223iを備えている。事前認証部223iは領域制御サーバ130Aと通信し、領域制御サーバ130Aより、事前認証管理情報222iを取得する。ここでいう事前認証管理情報222iとは、移動通信端末装置との間での高速認証に用いる認証鍵等を示す。アクセス認証部221iは、当該事前認証管理情報222iより、移動通信端末装置10Aとの間での認証に必要な情報を読出し、移動通信端末装置10Aを認証する。
《AP隣接関係表134の構成》
図10には、AP隣接関係表134のデータ構成の例が記載されている。当該関係表は、第1AP140jkと第2AP141jk(j、k=1、2、…)との間の平均移動時間を分単位で記録したものである。つまり、第1AP140jkと第2AP141jkの一方をログアウトしてから、一方にログインするまでの、当該AP間同士を移動した全ての移動通信端末装置を対象とした、平均移動時間を記録している。当該関係表は、認証サーバ120Aから送信された新たな認証ログによって、随時更新され、最新の状態が保たれている。図10において「平均移動時間」142jkが無限大となっているAP間は、移動の実績がないという意味である。
《通信システム101の構成要素間の位置関係》
図1に戻り、WLAN間移動を行う移動通信端末装置10Aは、現在AP4と無線通信している。このAP4と、他のAP群との間の位置関係を移動手段を加味した観点から見てみると、まず、AP4のカバーするエリアからAP2のカバーするエリアには、徒歩で行くことができる。また、AP3のカバーするエリアとは、エリア同士が密接している。それから、AP5のカバーするエリアには電車で行くことができ、AP6のカバーするエリアにはバスで行くことができるとなっている。
かかる通信システム101の構成要素間の位置関係を前提として、図10のAP隣接関係表134に登録されたデータについて説明する。図10には、AP4から他のAPへの移動の記録が例示されている。ここで、平均移動時間142jが無限大となっているAP1、AP3へは、AP4からの移動の実績がないこととなる。また、AP4をログアウトした後に、AP2にログインするには平均3分かかっているが、AP4から見てAP2よりもより遠くにあるAP5にログインするには2分で済んでいる。これはAP4のカバーするエリアとAP5のカバーするエリアの間に電車が通っているため速く移動できるからである。同様に、AP4のカバーするエリアからAP6のカバーするエリアの間にはバスが通っているために4分で移動することができるが、AP7やAP8に対してはこうした移動手段がないため、距離と比較して時間がかかることが見て取れる。
[動作]
次に、以上のように構成された通信システム101における事前認証方法について、図11及び図12の記載に従って説明する。本実施形態においては、事前認証処理は移動通信端末装置10Aからの要求により行われる点が特徴である。
移動通信端末装置10AがAP4に対してハンドオーバが完了したタイミングで、処理が開始する。まず、ステップS110において、認証サーバシステム110Aの認証サーバ120Aから、領域制御サーバ130Aに対して、認証ログが送信される。すると、領域制御サーバ130Aは、これを基にAP隣接関係表134を最新の状態に更新する。
その後、ステップS120において、移動通信端末装置10Aから、移動先候補となるAPを選択するための条件を指定した事前認証要求が送信される。この際、移動通信端末装置10Aがビーコン情報を受信することにより、周辺のAPの識別子を取得したような場合には、当該識別子をも送信する。なお、ここでいう「APを選択するための条件」とは、AP隣接関係表134に記録されている平均移動時間が所定の時間以内であることを指し、本実施形態では、これを「5分以内」に設定するものである。また、図に示される通り、AP4はAP3と密接しているためビーコン情報を受信するので、当該識別子を送信することとなる。
次に、ステップS130で、領域制御サーバ130Aにおいて、「APを選択するための条件」を満たすAPを、AP隣接関係表134から抽出する処理が行われる。第1APがAP4である場合がj=1であったとすると、ここでは、「平均移動時間」1421kが「5分以内」であることが指定されるので、対象となるAPは、AP2、AP5、AP6、となる。また、AP3に関しては、AP隣接関係表134からの抽出では対象外となるが、識別子が別途送信されてきているので、やはり対象に加えられる。こうして作成される移動先候補APが、図12に示されている。つまり、図11の点線で囲まれた範囲内のAPが対象となる。
そして、AP2、AP3、AP5、AP6に対し、移動通信端末装置10Aに関する事前認証情報が送信される(ステップS141、ステップS142、ステップS143、ステップS144)。ここでいう事前認証情報とは、ハンドオーバする対象のAPに対する認証鍵を含む情報のことである。これを事前に配布しておくことで、移動通信端末装置10Aは高速なAPの切り替えが可能になる。
なお、ステップS120において、移動通信端末装置10Aがビーコン情報を受信することにより、周辺のAPの識別子を取得したような場合には、当該識別子を事前認証要求と共に送信するとした。しかし、移動通信端末装置10AがAP4のカバーするエリア内を移動していく中で、更に他のAPからビーコン情報を受信することもありうる。こういった場合には、移動通信端末装置10Aはその都度、当該APの識別子を、事前認証要求と共に送信する。領域制御サーバ130Aは、送信されてきた識別子を基に、該当するAPに対して事前認証情報を送信する。
以上のようにすることで、利用者の移動パターンを加味したアクセス切り換え先APの予測が可能になり、それらのAPに対して事前認証情報を送信するので、ハンドオーバの高速化が図られる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態を、図13〜図18を参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、上述の第1実施形態と比べて、移動通信端末装置10BのAPに対するハンドオーバの完了が、認証サーバ120Aから領域制御サーバ130Bに通知されたことを開始条件として、事前認証情報の送信処理が行われる点を特徴としている。
[構成]
図13に示されるように、本実施形態の通信システム102は、上述の第1実施形態の通信システム101と比べて、認証サーバシステム110Aの代わりに認証サーバシステム110Bを備える点、及び、移動通信端末装置10Aの代わりに移動通信端末装置10Bを備える点のみが異なっている。ここで、認証サーバシステム110Bは、上述の領域制御サーバ130Aの代わりに領域制御サーバ130Bを備える点のみが異なる。以下、かかる相違点に主に着目して説明する。
<<領域制御サーバ130Bの構成>>
領域制御サーバ130Bは図14に示されるように、領域制御サーバ130Aと比べて、認証ログ受信部131Aの代わりに認証ログ受信部131Bを備える点、及び、抽出部135Aの代わりに抽出部135Bを備える点のみが異なっている。ここで、認証ログ受信部131Bは、認証サーバ120Aから新たな認証ログを受信する度に、認証ログ受信部131Aと同様に新たな認証ログをAP隣接関係表更新部132へ送ることに加えて、当該新たな認証ログに含まれる移動通信端末装置10Bの識別子、及び、新たに認証が行われたAPの識別子を抽出部135Bへ送る。
また、抽出部135Bは、認証ログ受信部131Bからの通知を受けると、AP隣接関係表134から、設定された条件に基づいて移動通信端末装置10Bの移動先候補となりうるAPを抽出する。そして、抽出部135Bは、上述の抽出部135Aの場合と同様に、移動通信端末装置10Bの識別子とともに、抽出結果を事前認証処理部136へ送る。
次に、領域制御サーバ130Bの動作について、図15を参照しながら更に詳細に説明する。当該領域制御サーバ130Bが、移動通信端末装置10BがAPへのハンドオーバを完了したことを認証サーバ120Aからの認証完了報告によって検知したことが、事前認証処理を開始する条件となっている。
まず、図15のステップS30において、認証サーバ120Aからの、認証ログの受信がなされたか否かが判定される。判定の結果が否定的なものであれば、処理はステップS33へ進む。判定の結果が肯定的なものであれば、処理はステップS31に進み、認証ログを新たな認証ログとして一時的に保存する。次に、ステップS32において、当該認証ログを基にして、AP隣接関係表134を最新の状態に更新する。
第1実施形態と違い、事前認証処理の開始は既に指示されているので、続けて、ステップS33において、AP隣接関係表134から、設定された条件に基づいて、移動先候補となるAPを抽出する。設定された条件とは、後述する図17の説明において示されるように、AP間の平均移動時間が一定時間内であることである。次に、処理はステップS34へ進む。
ステップS34においては、抽出の結果、移動先候補として該当したAPが存在するか否かが判定される。判定の結果が否定的であった場合には、事前認証情報を送信すべきAPが存在しないということになるので、処理は終了する。判定の結果が肯定的であった場合には、処理はステップS35に進む。ステップS35においては、抽出されたAPに対して、移動通信端末装置10Bに関する事前認証情報を送信する。これを以って、領域制御サーバ130Bの、事前認証情報の送信処理は終了する。
図15のフローとはまた別に、移動通信端末装置10Bが、周辺APの識別子等を受信し、当該周辺APの識別子等及び移動通信端末装置10Aに関する情報である旨を領域制御サーバ130Bに送信してきた場合の処理は、第1実施形態と同様である。
<<移動通信端末装置10Bの構成>>
移動通信端末装置10Bは、図16に示すように、高速認証部211、一般認証部212、事前認証済AP及び認証情報管理表213、事前認証要求部214B、及び周辺AP検出部215を備える。高速認証部211、一般認証部212、事前認証済AP及び認証情報管理表213、及び周辺AP検出部215の機能は第1実施形態における場合と同じである。事前認証要求部214Bは、領域制御サーバ130Bに対して、周辺AP検出部215が検出した周辺AP情報を送るとともに当該APについてのみ事前認証を要求する。ここでいう事前認証要求は、事前認証処理開始のトリガとしての事前認証要求ではなく、あくまで検出した周辺APについての個別の事前認証要求である。
[動作]
次に、通信システム102における事前認証方法について、図17及び図18の記載に従って説明する。
移動通信端末装置10BがAP4に対してのハンドオーバが完了したタイミングで、事前認証処理が開始する。まず、図17に示すように、ステップS210において、認証サーバシステム110Bの認証サーバ120Aから、領域制御サーバ130Bに対して、認証ログが送信される。すると、領域制御サーバ130Bは、これを基にAP隣接関係表134を最新の状態に更新する。
次に、ステップS220として、領域制御サーバ130Bにおいて、予め設定されている「APを選択するための条件」を満たすAPを、AP隣接関係表134から抽出する処理が行われる。第1APがAP4である場合がj=1であったとすると、ここでは、「平均移動時間」1421kが「5分以内」であることが、領域制御サーバ130Bにおいて設定されていることとするので、対象となるAPは、AP2、AP5、AP6、となる。よって、図18のように、これらが事前認証情報送信の対象となる。
そして、AP2、AP5、AP6に対し、移動通信端末装置10Bに関する事前認証情報が送信される(ステップS231、ステップS232、ステップS233)。ここでいう事前認証情報とは、ハンドオーバする対象のAPに対する認証鍵を含む情報のことである。これを事前に配布しておくことで、移動通信端末装置10Bの高速なAPの切り替えが可能になる。
その後、移動通信端末装置10Bがビーコン情報を受信することにより、周辺のAPの識別子を取得したような場合には、別途、ステップS240において、領域制御サーバ130Bに、当該識別子を送信する。本実施形態の場合には、図17から見て取れるように、APのカバーエリアがオーバーラップするAP3の識別子を受信する。領域制御サーバ130Bは、これを受けた場合には、ステップS250において、移動通信端末装置10Bに関する事前認証情報を送信する。本実施形態の場合には、AP3に対して送信が行われる。勿論、ビーコン情報を受信することがなければ、処理ステップS240及びステップS250は行われない。
以上のようにすることで、利用者の移動パターンを加味したアクセス切り換え先APの予測が可能になり、それらのAPに対して事前認証情報を送信するので、ハンドオーバの高速化が図られる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態を、図19〜図27を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態は、上述の第1及び第2実施形態と比べて、移動通信端末装置20の側に、「AP隣接関係表」が保持されている点を特徴としている。すなわち、本実施形態の通信システム103(図19参照)では、移動通信端末装置20(図19参照)が、本発明の移動予測方法を使用して移動予測を行う。したがって、AP情報も、専ら移動通信端末装置20の側から領域制御サーバ130C(図19参照)に対して送信される。
[構成]
図19に示されるように、本実施形態の通信システム103は、上述した第1実施形態の通信システム101と比べて、認証サーバシステム110Aの代わりに認証サーバシステム110Cを備える点、及び、移動通信端末装置10Aの代わりに移動通信端末装置20を備える点が異なっている。ここで、認証サーバシステム110Cは、認証サーバシステム110Aと比べて、認証サーバ120Aの代わりに認証サーバ120Cを備える点、及び、領域制御サーバ130Aの代わりに領域制御サーバ130Cを備える点が異なっている。以下、かかる相違点に主に着目して説明する。
<<認証サーバ120Cの構成>>
認証サーバ120Cは、図20に示されるように、認証サーバ120Aと比べて、認証ログ取得部121を同様に備えているが、認証ログ送信部122を備えていない。これは、移動通信端末装置20自身が認証の記録を行うようになっているため、認証ログ情報を領域制御サーバ130Cへ送る必要がないためである。
<<領域制御サーバ130Cの構成>>
領域制御サーバ130Cは、図21に示されるように、対象AP情報受信部151と、事前認証処理部136と、周辺AP情報受信部137とのみを備えている。ここで、対象AP情報受信部151は、移動通信端末装置20から送信されてきた、移動通信端末装置20の識別子、及び、後述するAP隣接関係表164より所定の条件に従って抽出されたAPの情報を受信し、事前認証処理部136へ送る。
<<移動通信端末装置20の構成>>
移動通信端末装置20は、図22に示されるように、認証受信部161と、AP隣接関係表更新部162と、AP隣接関係表164を記憶する記憶部163とを備えている。認証受信部161内には、高速認証部167と一般認証部168とが備えられている。また、移動通信端末装置20は、抽出部165と、事前認証要求部166と、事前認証済AP及び認証情報管理表169と、周辺AP情報検出部180とを備えている。
高速認証部167は、事前認証済AP及び認証情報管理表169を見て、ログインしようとするAPについて、事前認証処理が済んでいるかどうかを判断する。判断が肯定的であった場合には高速認証を行うが、判断が否定的であった場合には、一般認証部168に一般認証を行うように伝達する。一般認証部168は、事前認証処理がなされていないAPにログインするにあたり、一般認証を行う。
認証受信部161は、APから通知された認証が完了した報告を受信する。AP隣接関係表更新部162は、AP隣接関係表164を更新する。ここで、AP隣接関係表164は、移動通信端末装置20のみの移動実績に基づくものであることを除いて、AP隣接関係表134と同様な構成を有している。
抽出部165は、AP隣接関係表164から、抽出部135Aと同様に、設定された条件に基づいて移動通信端末装置20の移動先候補となりうるAPを抽出する。事前認証要求部166は、抽出部165により抽出された各移動先候補APを指定して、移動通信端末装置20の事前認証を、領域制御サーバ130Cに要求する。なお、事前認証要求部166は、周辺AP情報検出部180が周辺のAPの識別子等を取得したような場合は別途、移動通信端末装置20の事前認証の要求とともに、当該周辺AP識別子等、及び自身が移動通信端末装置20である旨の情報を、領域制御サーバ130Cに向けて送信する。
そして、領域制御サーバ130Cから返された事前認証済みのAPリスト及び必要な認証情報は、事前認証済AP及び認証情報管理表169に格納される。また、周辺AP情報検出部180は、近隣のAPよりビーコン情報を取得する。さらに、事前認証済AP及び認証情報管理表169を参照して、そこにビーコン情報を取得した対象のAPが登録されてないことが確認された場合には、まだ当該APについては事前認証が行われていないため、これを事前認証要求部166に送信すると共に、事前認証を要求する。
次に、移動通信端末装置20の動作について、図23を参照しながら更に詳細に説明する。まず、ステップS40において、ハンドオーバ先のAPからの認証ログを受信完了する。次に、処理はステップS41に進み、認証記録を新たな認証記録として一時的に保存する。次に、ステップS42において、当該認証記録を基にして、AP隣接関係表164を最新の状態に更新する。
次に、処理はステップS43へ進む。ステップS43においては、AP隣接関係表164から、設定された条件に基づいて、移動先候補となるAPを抽出する。設定された条件とは、後述する図26の説明において示されるように、AP間の平均移動時間が一定時間内であることである。次に、処理はステップS44へ進む。
ステップS44においては、抽出の結果、移動先候補として該当したAPが存在するか否かが判定される。判定の結果が否定的であった場合には、事前認証情報を送信すべきAPが存在しないということになるので、処理は終了する。判定の結果が肯定的であった場合には、処理はステップS45に進む。ステップS45においては、抽出されたAPについて、移動通信端末装置20に関する事前認証情報の送信の要求を、領域制御サーバ130Cに対して行う。これを以って、移動通信端末装置20の、事前認証情報の送信要求処理は終了する。
図23のフローとはまた別に、図24に示すように、事前認証情報の送信処理が開始する場合がある。図24のステップS46において、移動通信端末装置20が、周辺APの識別子等を受信した場合に、処理が開始する。この場合、処理はステップS47へ進み、送信されてきた周辺APの識別子等を用いて、当該APについて、移動通信端末装置20に関する事前認証情報の送信要求を、領域制御サーバ130Cに送信する。
<<AP隣接関係表164の構成>>
第1実施形態におけるAP隣接関係表134と同様に構成されている。図25には、AP隣接関係表164のデータ構成の例が記載されている。当該関係表は、第1AP170jkと第2AP171jkと(j、k=1、2、…)との間の平均移動時間を分単位で記録したものである。つまり、第1AP170jkと第2AP171jkの一方をログアウトしてから、一方にログインするまでの、当該AP間同士を移動した全ての移動通信端末装置を対象とした、平均移動時間を記録している。当該関係表は、移動通信端末装置20が取得する新たな認証記録によって、随時更新され、最新の状態が保たれている。図25において「平均移動時間」172jkが無限大となっているAP間は、移動の実績がないという意味である。
[動作]
次に、以上のように構成された通信システム103の動作について、図26及び図27の記載に従って説明する。なお、本実施形態の特徴は、上述したように、移動通信端末装置20がAP隣接関係表164を保持し、移動通信端末装置20自身が移動先候補APを抽出する点であるので、事前認証の要求は移動通信端末装置20から行われる。
移動通信端末装置20がAP4に対するハンドオーバが完了した(認証サーバ120Cより、移動通信端末装置20に対し認証完了が報告された)タイミングで、事前認証処理が開始する。まず、ステップS310において、移動通信端末装置20が、認証記録の取得を完了する。すると、移動通信端末装置20は、これを基にAP隣接関係表164を最新の状態に更新する。
次に、移動通信端末装置20において、ステップS320として、予め設定されている「APを選択するための条件」を満たすAPを、AP隣接関係表164から抽出する処理が行われる。第1APがAP4である場合がj=1であったとすると、ここでは、「平均移動時間」1721kが「5分以内」であることが指定されるので、対象となるAPは、図25から見て取れるように、AP2、AP5、AP6、となる。また、移動通信端末装置20がビーコン情報を受信することにより、周辺のAPの識別子を取得したような場合には、これらの周辺APも、移動先候補APに加える。本実施形態の場合には、AP4がAP3と密接しているため、AP3の識別子を受信するので、移動先候補APは、AP2、AP3、AP5、AP6、となる。これらにより、移動先候補APは図27のようになる。
次に、ステップS330において、領域制御サーバ130Cに対し、移動先候補APのAPを対象にした、移動通信端末装置20に関する事前認証の要求が送信される。
そして、領域制御サーバ130Cから、AP2、AP3、AP5、AP6に対し、移動通信端末装置20に関する事前認証情報が送信される(ステップS341、ステップS342、ステップS343、ステップS344)。ここでいう事前認証情報とは、ハンドオーバする対象のAPに対する認証鍵を含む情報のことである。これを事前に配布しておくことで、移動通信端末装置20の高速なAPの切り替えが可能になる。
以上のようにすることで、利用者の移動パターンを加味したアクセス切り換え先APの予測が可能になり、それらのAPに対して事前認証情報を送信するので、より効果的に、ハンドオーバの高速化が図られる。
以上説明したように、本発明の通信システム101及び102では、少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のAP間の移動実績であるAP隣接関係表が既に存在することを前提とする。まず、認証サーバシステムが保持するAP隣接関係表を用いて、複数のAPの内で、現在移動通信端末装置10が無線通信を行っているAPから、移動通信端末装置10がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントを抽出する。
次に、移動通信端末装置10が現在無線通信を行っているAPにアクセスした状態で、抽出部において、利用者の移動実績に基づいて抽出された移動先候補APのそれぞれのAPに、移動通信端末装置10に関する事前認証情報を送信する。こうすることで、実際に移動先候補APに移動する際の認証にかかる時間を効率的に短縮することができ、迅速なハンドオーバが可能となる。
また、移動通信端末装置10が、現在無線通信しているAP以外のAPから、ビーコン情報によりAPの識別子を受信した場合には、認証サーバシステムに対し、当該識別子を指定して事前認証情報の送信要求を送信する。移動実績に含まれるか否かに関わらず、当該プロトコルを受信した場合にはアクセスを切り換える蓋然性があるからである。
また、移動予測をするにあたっては、蓋然性条件として、現在無線通信しているAPからの移動時間の平均値が所定の時間内であることとする。こうすることで、単純なアクセスポイントの物理的な配置だけを考慮するのでなく、これを含有しつつも、利用者の移動時間に判断基準を集約させることで、より現実的な移動先予測が可能になる。
また、本発明の通信システム103では、AP隣接関係表164は移動通信端末装置20が保持する。この場合は、移動通信端末装置20が、複数のAPの内で現在移動通信端末装置20が無線通信を行っているAPから移動通信端末装置20がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす条件充足アクセスポイントをAP隣接関係表より抽出する。つまり、本発明の内容は、移動通信端末装置の方に実装することも可能である。
[実施形態の変形]
本発明の第1実施形態乃至第3実施形態では、認証サーバが認証ログを保持しているとしたが、利用者がいつ、どのWLANを提供するAPを通じて通信したか、という履歴情報を保持しているものであれば、認証サーバには限られない。
本発明の第1実施形態では、認証サーバ120Aは、認証ログを取得しつつ、一定量に達するのを待って領域制御サーバ130Aに送信するとした。しかし、認証ログを取得する度にリアルタイムで送信することもできるし、一定時間ごとに記憶部から認証ログを読み出して送信するとしてもよい。
本発明の第1乃至第3実施形態においては、認証サーバシステムにより認証が行われるとし、実際に認証を行うために認証サーバのログ情報を利用するとした。しかし、例えば、第1乃至第3実施形態の例によるなら、領域制御サーバであってもよい。もちろん、全く異なる構成のシステムにおいて、他のサーバのログ情報を利用することもできる。
本発明の第1実施形態及び第2実施形態では、AP隣接関係表は第1APと第2APの一方をログアウトしてから、一方にログインするまでの、当該AP間同士を移動した全ての移動通信端末装置を対象とした、平均時間を記録しているとした。しかし、認証サーバにより認証された特定の移動通信端末装置に固有の、移動平均時間を記録することができるとしてもよい。その場合は、特定の移動通信端末装置の移動パターンに、より沿った移動先予測をすることができる。
第1実施形態及び第2実施形態では、かかるAP間を移動した全ての移動通信端末装置の移動実績に基づく移動予測と、特定の移動通信端末装置のAP間の移動実績に基づく移動予測とを、当該特定の移動通信端末装置から選択するようにすることもできる。かかる選択は、当該特定の移動通信端末装置から領域制御サーバに予め設定するようにすることができる。また、第1実施形態のように移動通信端末装置から事前認証要求を行う場合には、事前認証要求の種類を2種類とし、AP間を移動した全ての移動通信端末装置の移動実績に基づく移動予測と、特定の移動通信端末装置のAP間の移動実績に基づく移動予測のいずれを行うべきかを、特定の移動通信端末装置から事前認証要求の種類を指定するようにしてもよい。
本発明の第1乃至第3実施形態においては、「AP隣接関係表」は既に構成要素内に存在しているとしたが、当該AP隣接関係表が、特定の移動通信端末装置に固有の記録であるというシステム構成であった場合には、ハンドオーバをしたことがない移動通信端末装置であれば、該当する表は未だ存在していない。この場合、認証ログを基に「AP隣接関係表」を新たに作成する処理が行われる。
本発明の第1実施形態においては、移動先候補となるAPを選択するための条件を指定するのは移動通信端末装置であるとしたが、サーバ側で予め条件を設定しておき、当該条件を適用するとしてもよい。
本発明の第1実施形態乃至第3実施形態においては、移動先予測を行うにあたり、移動通信端末装置が受信したビーコン情報から近隣APをも移動先候補とするとしたが、近隣APを考慮しない実施形態とすることもできる。
本発明の第1実施形態乃至第3実施形態においては、移動先候補AP一覧を作成するにあたり、AP隣接関係表において平均移動時間が5分以内のものを抽出する、としたが、この条件は任意に定めることができるのは勿論である。
本発明の第1乃至第3実施形態においては、アクセスポイントの構成図の中では、事前認証管理情報222iとは、移動通信端末装置との間での高速認証に用いる認証鍵等を示すとした。しかし、移動通信端末装置の識別子であるMACアドレスのリストや、アクセスコントロールリストである、とすることもできる。これらの場合には、事前認証部223iは、移動通信端末装置のMACアドレスを含むアクセスコントロール制御要求を受信する。その内容に従って、必要なアクセスコントロールリスト等のエントリを、事前認証管理情報222iに書き込む。リストは、移動通信端末装置のMACアドレス、有効期限、許可/不許可の区別、等の項目により構成されている。アクセス認証部221iは、新規に配下に移動してきた移動通信端末装置があった場合には、事前認証管理情報222iを参照して、移動通信端末装置のアクセス権限あるかどうかを確認する。事前認証によって,アクセスリストエントリが既にあった場合は、本来必要となる一般認証自体の作業は省略でき,移動通信端末装置とアクセスポイントのMACアドレスに基づく簡易な双方向認証が行われる。
以上説明したように、本発明の事前認証方法は、移動通信端末装置の移動実績に基づき、移動する蓋然性が高いアクセスポイントに対して、事前に必要な認証情報を送付するような認証方法及び当該方法を使用する通信システムに適用することができる。
また、本発明の移動通信端末装置及び認証サーバシステムは、移動通信端末装置の移動実績に基づき、移動する蓋然性が高いアクセスポイントに対して、事前に必要な認証情報を送付するような方法を用いる通信システムに適用することができる。
第1実施形態の通信システムにおける構成要素の配置を示す図である。 第1実施形態における認証サーバの構成を示すブロック図である。 第1実施形態における認証サーバの構成を動作に説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における領域制御サーバの構成を示すブロック図である。 第1実施形態における領域制御サーバの動作を詳細に説明するためのフローチャート(その1)である。 第1実施形態における領域制御サーバの動作を詳細に説明するためのフローチャート(その2)である。 第1実施形態における領域制御サーバの動作を詳細に説明するためのフローチャート(その3)である。 第1実施形態における移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 第1実施形態において用いられるAP隣接関係表のデータ構造とデータ例を示す図である。 第1実施形態における通信システムの動作を示す図である。 第1実施形態において得られる、移動先候補APを示す図である。 第2実施形態における通信システムの構成要素を示す図である。 第2実施形態における領域制御サーバの構成を示すブロック図である。 第2実施形態における領域制御サーバの動作を詳細に説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における通信システムの動作を示す図である。 第2実施形態において得られる、移動先候補APを示す図である。 第3実施形態における通信システムの構成要素を示す図である。 第3実施形態における認証サーバの構成を示すブロック図である。 第3実施形態における領域制御サーバの構成を示すブロック図である。 第3実施形態における移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態における移動通信端末装置の動作を詳細に説明するためのフローチャート(その1)である。 第3実施形態における移動通信端末装置の動作を詳細に説明するためのフローチャート(その2)である。 第3実施形態において用いられるAP隣接関係表のデータ構造とデータ例を示す図である。 第3実施形態における通信システムの動作を示す図である。 第3実施形態において得られる、移動先候補APを示す図である。
符号の説明
10A,10B,20…移動通信端末装置、101,102,103…通信システム、110A,110B,110C…認証サーバシステム、120A,120C…認証サーバ、121…認証ログ取得部、122…認証ログ記憶部、123…認証ログ送信部、130A,130B,130C……領域制御サーバ、131A,131B…認証ログ受信部、132,162…AP隣接関係表更新部、133,163…記憶部、134,164…AP隣接関係表、135A,135B,165…抽出部、136…事前認証処理部、166…事前認証要求部、137…周辺AP情報受信部、140jk,170jk…第1AP、141jk,171jk…第2AP、142jk,172jk…平均移動時間、151…対象AP情報受信部、161…認証受信部、167,211…高速認証部、168,212…一般認証部、169…事前認証済AP及び認証情報管理表、180…周辺AP情報検出部、201,202,203…移動先候補AP一覧、213…事前認証済AP及び認証情報管理表、214A,214B…事前認証要求部、215…周辺AP検出部、221i…アクセス認証部、222i…事前認証管理情報、223i…事前認証部。

Claims (47)

  1. 複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントにアクセス中の特定移動通信端末装置が移動することにより、前記一のアクセスポイントからアクセスを切り換える可能性がある少なくとも1つのアクセスポイントを予測する移動予測方法において、
    前記特定移動通信端末装置を含む少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する、ことを特徴とする移動予測方法。
  2. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の移動予測方法。
  3. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の移動予測方法。
  4. 前記移動先候補アクセスポイントの抽出は、前記複数のアクセスポイトと接続された移動予測サーバシステムにおいて行われる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動予測方法。
  5. 前記移動先候補アクセスポイントの抽出は、前記特定移動通信端末装置において行われる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動予測方法。
  6. 前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとする、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の移動予測方法。
  7. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の移動予測方法。
  8. 複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントと接続された移動予測サーバシステムとを備える移動予測システムにおいて、
    前記移動予測サーバシステムは、少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備える、ことを特徴とする移動予測システム。
  9. 前記移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項8に記載の移動予測システム。
  10. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項8に記載の移動予測システム。
  11. 前記特定移動通信端末装置は、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記移動予測サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した情報を送信する識別子送信手段を備え、
    前記移動予測サーバシステムは、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとする、
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の移動予測システム。
  12. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の移動予測システム。
  13. 複数のアクセスポイントとの間で通信を行う移動通信端末装置において、
    前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備える、ことを特徴とする移動通信端末装置。
  14. 前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記隣接アクセスポイントを新たな移動先候補アクセスポイントとして追加する移動先候補追加手段を更に備える、ことを特徴とする請求項13に記載の移動通信端末装置。
  15. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の移動通信端末装置。
  16. 複数のアクセスポイントを備える通信システムにおいて、前記複数のアクセスポイントと接続された移動予測サーバシステムにおいて、
    少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから前記移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを、移動先候補アクセスポイントとして抽出する抽出手段を備えることを特徴とする移動予測サーバシステム。
  17. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項16に記載の移動予測サーバシステム。
  18. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項16に記載の移動予測サーバシステム。
  19. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項16〜18に記載の移動予測サーバシステム。
  20. 少なくとも1つの移動通信端末装置による複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出工程と;
    前記特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステムが、前記抽出工程において抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信工程と;
    を備えることを特徴とする事前認証方法。
  21. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項20に記載の事前認証方法。
  22. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項20に記載の事前認証方法。
  23. 前記抽出工程は、前記認証サーバシステムにおいて行われる、ことを特徴とする請求項20〜22のいずれか一項に記載の事前認証方法。
  24. 前記抽出工程は、前記特定移動通信端末装置において行われる、ことを特徴とする請求項20又は21に記載の事前認証方法。
  25. 前記認証情報送信工程は、前記特定移動通信端末装置からの前記事前認証の要求を受けた場合に実行される、ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか一項に記載の事前認証方法。
  26. 前記認証情報送信工程は、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に実行される、ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか一項に記載の事前認証方法。
  27. 前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求工程を更に備える、ことを特徴とする請求項20〜26のいずれか一項に記載の事前認証方法。
  28. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項20〜27のいずれか一項に記載の事前認証方法。
  29. 複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムであって、
    前記認証サーバシステムは、
    少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから特定移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;
    前記特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;
    を備えることを特徴とする通信システム。
  30. 前記移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項29に記載の通信システム。
  31. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項29に記載の通信システム。
  32. 前記認証情報送信手段は、前記特定移動通信端末装置からの前記事前認証の要求を受けた場合に動作する、ことを特徴とする請求項29〜31のいずれか一項に記載の通信システム。
  33. 前記認証情報送信手段は、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に動作する、ことを特徴とする請求項29〜31のいずれか一項に記載の通信システム。
  34. 前記特定移動通信端末装置は、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を備える、ことを特徴とする請求項29〜33のいずれか一項に記載の通信システム。
  35. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項29〜34のいずれか一項に記載の通信システム。
  36. 移動通信端末装置がアクセス可能な複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムであって、
    前記移動通信端末装置は、
    前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;
    前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを指定して、前記認証サーバシステムへ事前認証要求を送信する事前認証要求送信手段と;を備え、
    認証サーバシステムは、
    前記事前認証要求を受けた場合に、前記事前認証要求において指定された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  37. 前記移動通信端末装置は、前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記特定移動通信端末装置から前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を更に備え、
    前記認証情報送信手段は、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を受けた場合に、前記隣接アクセスポイントに、前記特定移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項36に記載の通信システム。
  38. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項36又は37に記載の通信システム。
  39. 複数のアクセスポイントを備える通信システムにおいて、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムであって、
    少なくとも1つの移動通信端末装置による前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントから前記移動通信端末装置がアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;
    前記特定移動通信端末装置による前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記複数のアクセスポイントにおける認証を統括する認証サーバシステムが、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントのそれぞれに、前記移動通信端末装置に関する事前認証情報を送信する認証情報送信手段と;
    を備えることを特徴とする認証サーバシステム。
  40. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記特定移動通信端末装置のみが含まれる、ことを特徴とする請求項39に記載の認証サーバシステム。
  41. 前記少なくとも1つの移動通信端末装置には、前記複数のアクセスポイント間を移動したことのある全ての移動通信端末装置が含まれる、ことを特徴とする請求項39に記載の認証サーバシステム。
  42. 前記認証情報送信手段は、前記特定移動通信端末装置からの事前認証の要求を受けた場合に動作する、ことを特徴とする請求項39〜41のいずれか一項に記載の認証サーバシステム。
  43. 前記認証情報送信手段は、前記特定移動通信端末装置が前記一のアクセスポイントにおいて認証されてアクセスを開始した場合に動作する、ことを特徴とする請求項39〜41のいずれか一項に記載の認証サーバシステム。
  44. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項39〜43のいずれか一項に記載の認証サーバシステム。
  45. 複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントを管理する認証サーバシステムとを備える通信システムにおいて事前認証サービスを受ける移動通信端末装置であって、
    前記複数のアクセスポイント間の移動実績に基づいて、前記複数のアクセスポイントの内の一のアクセスポイントからアクセスを切り換える蓋然性条件を満たす少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを抽出する抽出手段と;
    前記一のアクセスポイントへのアクセス中に、前記抽出手段により抽出された前記少なくとも1つの条件充足アクセスポイントを指定して、前記認証サーバへ事前認証要求を送信する事前認証要求送信手段と;
    を備えることを特徴とする移動通信端末装置。
  46. 前記一のアクセスポイント以外のアクセスポイントである隣接アクセスポイントから、前記隣接アクセスポイントの識別子を受信した場合には、前記認証サーバシステムに、前記隣接アクセスポイントの識別子を指定した事前認証情報の送信要求を送信する送信要求手段を更に備える、ことを特徴とする請求項45に記載の移動通信端末装置。
  47. 前記蓋然性条件には、前記一のアクセスポイントからの移動時間の統計処理結果が所定の時間内であることが含まれる、ことを特徴とする請求項45又は46に記載の移動通信端末装置。
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