JP2008216525A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008216525A
JP2008216525A JP2007052349A JP2007052349A JP2008216525A JP 2008216525 A JP2008216525 A JP 2008216525A JP 2007052349 A JP2007052349 A JP 2007052349A JP 2007052349 A JP2007052349 A JP 2007052349A JP 2008216525 A JP2008216525 A JP 2008216525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
light
electrophoretic
display device
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007052349A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Ide
健太郎 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007052349A priority Critical patent/JP2008216525A/ja
Publication of JP2008216525A publication Critical patent/JP2008216525A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】描画処理に伴う負荷を軽減することが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】駆動回路23は、画像信号処理部22から入力される画像信号に基づいて電気泳動装置40を駆動し、画像信号に基づいた画像を電気泳動装置40に形成させる。電気泳動装置40は、表示画像保持性能(メモリ性)を有しているため、駆動電圧の印加によって一度画像が形成されると、駆動電圧の印加を解除した後もしばらくの間、画像を保持することが可能になっている。電気泳動装置40は、照明装置30からの照明光を受け、形成された画像に応じた反射光(画像光)を射出する。この画像光は、投写レンズ70によって、外部のスクリーンSC等に拡大投写される。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力される画像信号に基づいた画像を表示する画像表示装置に関する。
画像表示装置であるプロジェクタは、光を射出する光源(発光管等)と、この光源から射出された光を画像信号に応じて変調し、画像を形成する光変調装置(電気光学変調装置)と、形成された画像を投写する投写光学系とを備えている。光変調装置としては、透過型或いは反射型の液晶表示装置や、マイクロミラー型変調装置が一般に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
液晶表示装置は、入力される画像信号に基づいて、光源光の偏光方向を、マトリクス状に配列された多数の画素電極(画素)毎に変化させて画像を形成するものであり、マイクロミラー型変調装置は、入力される画像信号に基づいて、光源光の反射角度を、マトリクス状に配列された多数のマイクロミラー(画素)毎に変化させて画像を形成する。
特開2005−115070号公報
しかしながら、上記のようなプロジェクタでは、動きのない静止画像や、動きの少ない動画像を投写する場合でも、常に光変調装置を駆動して、所定の周波数(例えば、60Hz)で画像を描画し続ける必要がある。このため、解像度が高く画素数が多い光変調装置を用いたプロジェクタほど、描画に伴う負荷が増すことになり、描画を行うための回路に高い処理能力が要求されるようになる。この結果、装置が高価になってしまったり、高速処理に伴う回路の発熱を抑えるために、大型の冷却機構が必要になってしまったりするという問題を有している。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、描画処理に伴う負荷を軽減することが可能な画像表示装置を提供することにある。
本発明の画像表示装置は、高反射率の表面を有する電気泳動粒子が低反射率の液相分散媒中に分散された電気泳動分散液を有し、当該電気泳動分散液に対して、マトリクス状に配列された画素毎に電界を印加可能に形成された電気泳動装置と、入力される画像信号に基づいて、前記電気泳動装置に対して前記画素毎に電界を印加し、前記電気泳動分散液内における前記電気泳動粒子の位置を前記画素毎に制御して画像を形成する駆動回路と、前記電気泳動装置に向けて光を射出する照明装置と、前記照明装置から射出されて前記電気泳動装置で反射された光を拡大投写する投写光学系と、を備えたことを特徴とする。
この画像表示装置によれば、電気泳動装置に収容された電気泳動分散液には、低反射率の液相分散媒と、この液相分散媒中に分散された高反射率の電気泳動粒子とが含まれている。そして、この電気泳動装置を画像信号に応じて駆動(電界の印加)するとともに、この電気泳動装置に光を反射させて、その反射光を投写するようにしている。電気泳動装置は、電界の印加によって電気泳動分散液中の電気泳動粒子の位置を定めると、電界の印加を解除した後もその位置を保持することができるため、一度形成した画像を形成(描画)し直す頻度を低減することが可能となり、描画処理に伴う負荷を軽減することが可能となる。
この画像表示装置において、前記駆動回路は、マトリクス状に配列された前記画素のうち、一部の範囲内の画素に対してのみ電界を印加する部分駆動手段を備えることが望ましい。
この画像表示装置によれば、駆動回路が、マトリクス状に配列された画素のうち、一部の範囲内の画素に対してのみ電界を印加することが可能であるため、画像の一部の範囲について表示内容を変更する際には、描画処理に伴う負荷をさらに軽減することが可能となる。
この画像表示装置において、さらに、前記投写光学系から投写される前記画像を背面側で受光し、前面側に透過して表示する透過型スクリーンと、前記透過型スクリーンに投写される前記画像とは異なる画像を、前記電気泳動装置よりも速い応答速度で表示する表示手段と、を備えるようにしてもよい。
この画像表示装置によれば、電気泳動装置で形成された画像を表示する透過型スクリーンと、電気泳動装置よりも速い応答速度で画像を表示可能な表示手段とを備えているため、表示すべき画像のうち、高速応答を要する画像については、表示手段に表示させ、高速応答を要しない画像については、透過型スクリーンに表示させることが可能となる。この結果、表示すべき画像全体を、高速応答の表示手段のみで表示する場合に比べて、描画処理に伴う負荷を軽減することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る画像表示装置の第1実施形態として、光源から射出された光を画像信号に応じて変調し、この変調光を外部のスクリーン等に拡大投写して画像を表示するプロジェクタについて説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクタ1は、画像の投写を行う画像投写部10、制御部20、入力操作部21、画像信号処理部22、駆動回路23等を備えており、画像投写部10は、照明装置30、光変調装置としての電気泳動装置40、投写光学系としての投写レンズ70等によって構成されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、フラッシュメモリ等からなるROM(Read Only Memory)、各種データの一時記憶等に用いられるRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部20は、CPUがROMに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ1の動作を統括制御する。
入力操作部21は、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えており、ユーザが入力操作部21の各操作キーを操作すると、入力操作部21は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を入力操作部21として備えた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像信号処理部22は、外部から入力された画像信号に対して、データ形式の変換や、解像度を電気泳動装置40の解像度(画素数)に合わせる解像度変換、輝度調整、コントラスト調整、シャープネス調整等の各種画像処理を施し、処理後の画像信号を駆動回路23に出力する。
駆動回路23は、この画像信号に基づいて電気泳動装置40を駆動し、画像信号に基づいた画像を電気泳動装置40に形成させる。電気泳動装置40は、照明装置30からの照明光を受け、形成された画像に応じた反射光(画像光)を射出する。この画像光は、投写レンズ70によって、外部のスクリーンSC等に拡大投写される。
次に、プロジェクタ1の光変調装置である電気泳動装置40の構成について説明する。
電気泳動装置40は、電気泳動現象を利用した画像形成装置であって、外部から入力される画像信号に応じた画像を形成することができる。電気泳動装置40は、表示画像保持性能(メモリ性)を有しているため、駆動電圧の印加によって一度画像が形成されると、駆動電圧の印加を解除した後もしばらくの間、画像を保持することが可能になっている。ここで、電気泳動現象とは、帯電した微粒子(電気泳動粒子)を液相分散媒中に分散させた分散液に電界を印加したときに、微粒子がクーロン力により泳動する現象である。
図2は、電気泳動装置40及び駆動回路23の回路構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電気泳動装置40は、マトリクス状に配列された複数の画素41を有しており、各画素41は、Y方向に沿って平行に配置された複数(m本)のデータ線X1〜Xmと、X方向に沿って平行に配置された複数(n本)の走査線Y1〜Ynとが交差する部位毎に形成されている。
各画素41には、電気泳動分散液42と、その電気分極状態を保持するための容量素子43と、スイッチング動作を行って容量素子43に電荷を蓄積するためのトランジスタ44とが含まれている。なお、本図では、電気泳動分散液42を、等価的に容量素子として表している。トランジスタ44のゲートには、走査線Y1〜Ynが接続され、トランジスタ44のソースには、データ線X1〜Xmが接続されている。また、トランジスタ44のドレインと接地電位の間には、電気泳動分散液42及び容量素子43が並列に接続されている。
図3は、電気泳動装置40の略一画素分の断面を示す拡大断面図である。
図3に示すように、電気泳動装置40は、ガラスやPET(Polyethylene Terephthalate)等からなる基板50上に形成されている。この基板50上には、トランジスタ44、及びトランジスタ44のドレインに接続された電極51が形成されている。これらの上面は、樹脂層52で覆われており、樹脂層52の上面には、電気泳動分散液層53が形成されている。電気泳動分散液層53には、電気泳動分散液42が封入されたマイクロカプセル53aが多数配置されている。
このマイクロカプセル53a内の電気泳動分散液42には、液相分散媒61と、この液相分散媒61内に分散された電気泳動粒子62とが含まれている。本実施形態では、液相分散媒61は、光反射率が低くなるよう黒色、或いはこれに近い暗色に着色されており、電気泳動粒子62は、その表面に鏡面状の金属膜が形成されており、光反射率が高くなっている。
電気泳動分散液層53の上面には、ITOからなる透明電極54が形成され、さらに、その上面は、透明なPETフィルム55で保護されている。このPETフィルム55を備えた面には、照明装置30から照明光が照射され、その反射光は、投写レンズ70に向けて射出される。なお、図3では図示を省略しているが、透明電極54は接地されており、電極51と透明電極54との間には、容量素子43が接続されている。
図2に戻って、駆動回路23は、それぞれTFT(Thin Film Transistor)等からなる走査線駆動回路23a、及びデータ線駆動回路23bによって構成されている。走査線駆動回路23aは、走査線Y1〜Ynに接続され、制御部20からの制御信号に基づいて、複数の走査線Y1〜Ynの中から1本の走査線に走査信号を出力する。データ線駆動回路23bは、データ線X1〜Xmに接続され、制御部20からの制御信号、及び画像信号処理部22からの画像信号に基づき、走査信号の出力に同期して、各データ線X1〜Xmに画像信号に応じたデータ信号を供給する。各画素41のトランジスタ44のうち、ゲートに走査信号が与えられたトランジスタ44はオン状態になり、容量素子43に、データ線X1〜Xmから与えられたデータ信号に応じた電荷が蓄積されるとともに、電気泳動分散液42が電気分極状態に移行する。その後、トランジスタ44がオフ状態になっても、容量素子43に蓄積された電荷によって電気泳動分散液42の電気分極状態が所定期間保たれる。これをすべての走査線Y1〜Ynで繰り返すことにより、すべての画素41に画像信号に応じた画像を形成することができる。
次に、電気泳動装置40の動作原理について説明する。
図4は、電気泳動装置40の動作原理を示す模式図であり、(a)は、電気泳動装置40に駆動電圧が印加されていない状態を示す図、(b)は、電気泳動装置40に駆動電圧が印加された状態を示す図、(c)は、電気泳動装置40に(b)とは逆方向の駆動電圧が印加された状態を示す図である。なお、これらの図には、簡易的に1つの画素41のみの状態を示している。
図4(a)に示すように、電極51と透明電極54との間に挟まれた電気泳動分散液42には、黒色で低反射率の液相分散媒61と、高反射率の電気泳動粒子62とが含まれており、この電気泳動粒子62は、正に帯電している。
電極51は、互いに逆方向の駆動電圧を印加するための2つの電圧源65a,65bに接続されており、接地された透明電極54は、スイッチング回路66によってこれら2つの電圧源65a,65bのいずれか一方と導通が取れるようになっている。このスイッチング回路66の切り換えによって、電極51に印加される駆動電圧の正負、即ち電気泳動分散液42に印加される駆動電圧の方向を変えることが可能となり、印加する駆動電圧の方向を変えることによって、電気泳動分散液42の電気分極状態を切り換えることができる。
図4(b)に示すように、透明電極54を電圧源65aに接続すると、電極51は正極となり、正に帯電した電気泳動粒子62は、照明光が入射する透明電極54側に移動する。この電気分極状態では、画素41に入射する照明光のほとんどは、電気泳動粒子62で反射して、投写レンズ70に向けて射出される。
一方、図4(c)に示すように、透明電極54を電圧源65bに接続すると、電極51は負極となり、正に帯電した電気泳動粒子62は、電極51側に移動する。この電気分極状態では、画素41に入射する照明光のほとんどは、液相分散媒61で吸収される。
ここで、電極51が正極となる状態は、図2において、データ線に正の駆動電圧を持ったデータ信号を供給するとともに、走査線に走査信号を送ってトランジスタ44をオンにした状態に相当し、電極51が負極になる状態は、データ線に負の駆動電圧を持ったデータ信号を供給するとともに、走査線に走査信号を送ってトランジスタ44をオンにした状態に相当する。
このように、マイクロカプセル53a内の電気泳動分散液42を電気分極させることによって、照明光の反射状態を切り換えることができるので、すべての画素41に上記のような構成を備えることにより、所望の画像を形成することが可能となる。
なお、駆動電圧の印加により、容量素子43に所定量の電荷が蓄積されると、電気泳動分散液42は電気分極状態になるとともに、所定期間、表示内容を保持することができる。つまり、容量素子43は、形成された画像を保持するための表示内容保持手段として機能する。駆動電圧を印加してから、時間経過に伴う放電等によって表示が消えるまでの保持期間は、駆動電圧の印加によって蓄積する電荷の量に依存し、蓄積する電荷の量は、容量素子43の静電容量に依存する。ただし、容量素子43に蓄積される電荷の量が容量素子43の静電容量に至るまでの段階では、駆動電圧を印加する時間が長いほど、蓄積する電荷の量が増えることになるため、駆動電圧を印加する時間を制御することによって、電気泳動装置40の表示保持期間を制御することができる。
図5は、画像投写部10の詳細構成を示す構成図であり、光源から射出された光がスクリーンに至るまでの光路を示している。
図5に示すように、画像投写部10は、照明装置30、平行化レンズ36、偏光ビームスプリッタ37、1/4波長位相差板38、電気泳動装置40、投写レンズ70等を有しており、照明装置30は、光源としてのランプユニット31、第1のレンズアレイ32、第2のレンズアレイ33、偏光変換素子34、重畳レンズ35等を有している。
ランプユニット31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型光源ランプからなる光源ランプ31aを有しており、椀状のリフレクタ31bがその周囲を囲むように備えられている。リフレクタ31bは、その内面が回転楕円体状、或いは回転放物面体状に形成された凹状の反射面になっており、光源ランプ31aが放射する光束を、その開口方向にある第1のレンズアレイ32に向けて略一方向に反射する。
第1のレンズアレイ32及び第2のレンズアレイ33は、小レンズ形状の複数のセルがマトリクス状に形成されたフライアイレンズであり、第1のレンズアレイ32の各セルと第2のレンズアレイ33の各セルとは1対1に対応している。第1のレンズアレイ32は、ランプユニット31から射出された光束を、各セルによって複数の部分光束に分割し、第2のレンズアレイ33の対応するセルに向けて射出する。第2のレンズアレイ33は、重畳レンズ35とともに、入射する部分光束のそれぞれを、照明対象である電気泳動装置40の全体に照射する。このため、各部分光束が電気泳動装置40上で重畳されることになり、電気泳動装置40の全体が略均一に照明される。
偏光変換素子34は、第2のレンズアレイ33と重畳レンズ35との間に備えられ、ランプユニット31からの光を、特定の偏光方向を有する偏光光(本実施形態では、s偏光)に揃える機能を有している。具体的には、偏光変換素子34は、偏光ビームスプリッタアレイと1/2波長位相差板によって構成され、偏光ビームスプリッタアレイによって入射光をs偏光成分とp偏光成分に分離するとともに、p偏光成分のみ1/2波長位相差板を経由させることにより、入射光のほとんどをs偏光光として射出する。
照明装置30から射出されるs偏光光は、平行化レンズ36によって平行化された後、偏光ビームスプリッタ37に入射する。
偏光ビームスプリッタ37は、その対角を結ぶ位置に、偏光ビームスプリッタ膜37aを備えており、その偏光ビームスプリッタ膜37aが光軸に対して45°傾いた状態となるように配置されている。偏光ビームスプリッタ膜37aは、特定の偏光方向の光(本実施形態では、s偏光)を反射し、異なる偏光方向の光(p偏光)を透過する特性を有している。このため、照明装置30から入射する光のほとんどは、偏光ビームスプリッタ膜37aで反射して光路が90°折り曲げられ、電気泳動装置40に向かう。
偏光ビームスプリッタ膜37aで反射した光は、1/4波長位相差板38を経由して電気泳動装置40に垂直に入射し、電気泳動装置40に形成された画像に応じて反射する。即ち、駆動回路23によって電極51が正極となった画素41については、透明電極54側に移動した電気泳動粒子62に光が反射し、電極51が負極となった画素41については、光は液相分散媒61に吸収される。電気泳動装置40からの反射光(画像光)は、再び1/4波長位相差板38を経由して偏光ビームスプリッタ37に戻る。
偏光ビームスプリッタ37に戻った光は、往路及び復路で計2回、1/4波長位相差板38を通過していることになるため、偏光ビームスプリッタ37にはp偏光光となって入射する。このため、偏光ビームスプリッタ膜37aを透過して投写レンズ70に向かい、投写レンズ70からスクリーンSCに拡大投写される。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプロジェクタ1によれば、電気泳動装置40に収容された電気泳動分散液42には、低反射率の液相分散媒61と、この液相分散媒61中に分散された高反射率の電気泳動粒子62とが含まれている。そして、この電気泳動装置40を画像信号に応じて駆動(電界の印加)して電気泳動分散液42を電気分極状態にするとともに、この電気泳動装置40に光を反射させて、その反射光を投写するようにしている。電気泳動装置40(電気泳動分散液42)は、電界の印加によって電気分極状態となると、電界の印加を解除した後もその状態を保持することができるため、一度形成した画像を形成(描画)し直す頻度を低減することが可能となり、描画処理に伴う負荷を軽減することが可能となる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタは、複数の電気泳動装置40を用いることにより、多色(カラー)の画像を形成することができるようになっている。
図6は、本実施形態に係るプロジェクタ1の画像投写部10の概略構成を示す構成図であり、光源から射出された光がスクリーンに至るまでの光路を示している。
図6に示すように、画像投写部10は、前記第1実施形態と同一構成を有する照明装置30と、平行化レンズ36、偏光ビームスプリッタ37、1/4波長位相差板38、ダイクロイックプリズム39、3つの電気泳動装置40R,40G,40B、投写レンズ70等を有している。
照明装置30から射出されるs偏光光は、平行化レンズ36によって平行化された後、偏光ビームスプリッタ37に入射する。
本実施形態の偏光ビームスプリッタ37の偏光ビームスプリッタ膜37aは、s偏光光を透過し、p偏光光を反射する特性を有しており、平行化レンズ36から入射したs偏光光は、偏光ビームスプリッタ膜37aを透過する。
偏光ビームスプリッタ膜37aを透過した光は、1/4波長位相差板38を経由してダイクロイックプリズム39に入射する。
ダイクロイックプリズム39は、互いに形状が異なる3つのプリズム39a,39b,39cが組み合わされて構成されている。プリズム39a,39bは、ともに三角柱状であり、両者の間には、僅かな空隙(図示せず)が設けられている。プリズム39cは、四角柱状であり、プリズム39bに当接している。プリズム39aには、プリズム39bと近接する面上に、青色光を反射してそれよりも長波長域の色光を透過させる青色光反射ダイクロイック膜39Bが形成されており、プリズム39bには、プリズム39cと接する面上に、赤色光を反射してそれよりも短波長域の色光を透過させる赤色光反射ダイクロイック膜39Rが形成されている。
ダイクロイックプリズム39は、上記のような構成を有しているため、ダイクロイックプリズム39に入射した光のうち、青色光は、青色光反射ダイクロイック膜39Bで反射した後、入射面で内面全反射し、青色光用の電気泳動装置40Bに入射する。また、青色光反射ダイクロイック膜39Bを透過した光のうち、赤色光は、赤色光反射ダイクロイック膜39Rで反射した後、プリズム39aに近接する面で内面全反射し、赤色光用の電気泳動装置40Rに入射する。青色光反射ダイクロイック膜39B及び赤色光反射ダイクロイック膜39Rを透過した緑色光は、プリズム39cを抜けて緑色光用の電気泳動装置40Gに入射する。
3つの電気泳動装置40R,40G,40Bは、それぞれ、光の3原色である赤色、緑色、青色の画像を形成するためのものであり、いずれも前記第1実施形態における電気泳動装置40と同一の構成を有している。駆動回路23(図1、図2参照)は、各電気泳動装置40R,40G,40Bを、画像信号に基づいて色別に駆動する。
各色光は、それぞれ電気泳動装置40R,40G,40Bに形成された画像に応じて反射し、色光毎の画像光となる。この画像光は、前述した光路を逆行して進行する途中で合成され、カラーの画像光となってダイクロイックプリズム39から射出される。合成された画像光は、1/4波長位相差板38を経由して偏光ビームスプリッタ37に戻る。
偏光ビームスプリッタ37に戻ったカラーの画像光は、往路及び復路で計2回、1/4波長位相差板38を通過していることになるため、偏光ビームスプリッタ37にはp偏光光となって入射する。このため、偏光ビームスプリッタ膜37aで反射して投写レンズ70に向かい、投写レンズ70からスクリーンSCに拡大投写される。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、多色(カラー)の画像を投写することが可能になるとともに、前記第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、本発明に係る画像表示装置の第3実施形態として、前記第1又は第2実施形態の画像投写部10を内蔵した遊技機(パチンコ台)について説明する。本実施形態の遊技機は、所定のチャッカーにパチンコ球が入賞すると、制御装置によって抽選が行われ、大当たりとなると所定の入賞口が開く、いわゆるフィーバー機である。
図7は、本実施形態に係る遊技機を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側断面図である。
図7(a)、(b)に示すように、遊技機2は、画像投写部10と、遊技機2を統括制御する制御装置80と、これらを収容する箱状の筐体81と、筐体81の正面に形成された開口部81aを閉塞する遊技盤82と、遊技盤82の正面側を被覆するガラス板(透光板)83と、遊技盤82の背面側を被覆する透過型スクリーン84と、画像投写部10からの投写光を反射する反射ミラー85とを備えている。画像投写部10の内部で電気泳動装置40により形成された画像は、投写レンズ70から画像光として射出され、反射ミラー85で反射した後、透過型スクリーン84の背面側に投写される。透過型スクリーン84は、フレネルレンズシート等で構成され、背面で受光した画像を正面側に透過する。
遊技盤82は、例えばポリカーボネート等の透光性材料にて形成されており、透過型スクリーン84に投写された画像を、正面から視認できるようになっている。遊技盤82とガラス板83との間には、中央が略円形状にくり抜かれた略矩形板状のパネル86が設けられており、パネル86によって遊技盤82の正面に略円形状の遊技面82aが区画形成されている。遊技面82aには、複数の釘87が打ち込まれており、さらに、スタートチャッカー88a、アタッカー(大入賞口)88b、チャッカー(入賞口)88c、アウト口88d、風車88e等の遊技用部品が配設されている。また、パネル86の内側壁面左側には、パチンコ球の移動路89が形成されており、筐体81内部の打出装置(図示せず)によって打ち出されたパチンコ球は、移動路89を通過して遊技面82aの上方に放出される。その後、パチンコ球は、遊技面82aとガラス板83との間の空間内を落下移動し、各遊技用部品に衝突・入賞するようになっている。
遊技面82aの略中央に形成された開口部には、表示装置90が嵌め込まれている。表示装置90は、液晶パネルや有機EL(Electro-Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)等、電気泳動装置40よりも応答速度が速い表示デバイスを用いた表示手段であり、制御装置80で行われた抽選結果に応じて、抽選状態を表示する画像や、リーチ状態を表示する画像、大当たり画像等を、高速に(例えば、60Hz程度のフレーム周波数で)表示する。
遊技機2は、上記のように構成されており、遊技者は、表示装置90の周囲の遊技面82a上に表示される背景画像として、画像投写部10から投写された画像を視認することができる。制御装置80は、この背景画像が、所定の頻度(例えば、数秒〜数分)、或いは所定のタイミングで切り換わるように制御を行う一方で、表示装置90による高速な画像表示を制御する。
以上説明したように、本実施形態の遊技機2によれば、前記第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の遊技機2によれば、表示すべき画像のうち、高速応答を要する画像については、表示装置90に表示させ、高速応答を要しない画像については、画像投写部10によって遊技面82aに表示させることが可能となる。この結果、表示すべき画像全体を、高速応答の表示手段(表示装置90)のみで表示する場合に比べて、描画処理に伴う負荷を軽減することが可能となる。
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記第1〜第3実施形態において、駆動回路23が、電気泳動装置40に形成した画像(描画内容)の一部を変更する際に、マトリクス状に配列された複数の画素41のうち、変更すべき部位を含む一部の範囲内の画素41に対してのみ電界を印加可能な部分駆動手段を備えるようにしてもよい。例えば、n本の走査線Y1〜Ynのうち、描画内容を変更すべき画素41に接続された走査線(例えば、走査線Y1〜Yj、j<m)に対してのみ走査信号を出力するようにすれば、描画内容を変更しない画素41に関しては電界が印加されることがなくなり、描画処理に伴う負荷をさらに軽減することが可能となる。
前記第1〜第3実施形態では、照明装置30は、放電型の光源ランプ31aを備えたランプユニット31を光源として用いているが、LEDや半導体レーザ等、他の光源を用いることも可能である。
第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示すブロック図。 電気泳動装置及び駆動回路の回路構成を示すブロック図。 電気泳動装置の略一画素分の断面を示す拡大断面図。 電気泳動装置の動作原理を示す模式図であり、(a)は、電気泳動装置に駆動電圧が印加されていない状態を示す図、(b)は、駆動電圧が印加された状態を示す図、(c)は、(b)とは逆方向の駆動電圧が印加された状態を示す図。 第1実施形態に係る画像投写部の詳細構成を示す構成図。 第2実施形態に係る画像投写部の概略構成を示す構成図。 第3実施形態に係る遊技機を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側断面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…画像投写部、20…制御部、21…入力操作部、22…画像信号処理部、23…駆動回路、23a…走査線駆動回路、23b…データ線駆動回路、30…照明装置、31…ランプユニット、31a…光源ランプ、31b…リフレクタ、32…第1のレンズアレイ、33…第2のレンズアレイ、34…偏光変換素子、35…重畳レンズ、36…平行化レンズ、37…偏光ビームスプリッタ、37a…偏光ビームスプリッタ膜、39…ダイクロイックプリズム、39B…青色光反射ダイクロイック膜、39R…赤色光反射ダイクロイック膜、39a,39b,39c…プリズム、40,40R,40G,40B…電気泳動装置、41…画素、42…電気泳動分散液、43…容量素子、44…トランジスタ、50…基板、51…電極、52…樹脂層、53…電気泳動分散液層、53a…マイクロカプセル、54…透明電極、55…PETフィルム、61…液相分散媒、62…電気泳動粒子、65a,65b…電圧源、66…スイッチング回路、70…投写レンズ、SC…スクリーン、X1〜Xm…データ線、Y1〜Yn…走査線。

Claims (3)

  1. 高反射率の表面を有する電気泳動粒子が低反射率の液相分散媒中に分散された電気泳動分散液を有し、当該電気泳動分散液に対して、マトリクス状に配列された画素毎に電界を印加可能に形成された電気泳動装置と、
    入力される画像信号に基づいて、前記電気泳動装置に対して前記画素毎に電界を印加し、前記電気泳動分散液内における前記電気泳動粒子の位置を前記画素毎に制御して画像を形成する駆動回路と、
    前記電気泳動装置に向けて光を射出する照明装置と、
    前記照明装置から射出されて前記電気泳動装置で反射された光を拡大投写する投写光学系と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記駆動回路は、マトリクス状に配列された前記画素のうち、一部の範囲内の画素に対してのみ電界を印加する部分駆動手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置であって、さらに、
    前記投写光学系から投写される前記画像を背面側で受光し、前面側に透過して表示する透過型スクリーンと、
    前記透過型スクリーンに投写される前記画像とは異なる画像を、前記電気泳動装置よりも速い応答速度で表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
JP2007052349A 2007-03-02 2007-03-02 画像表示装置 Withdrawn JP2008216525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052349A JP2008216525A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052349A JP2008216525A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008216525A true JP2008216525A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39836656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007052349A Withdrawn JP2008216525A (ja) 2007-03-02 2007-03-02 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008216525A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027067A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Asama Seisakusho:Kk 図柄表示装置
JP2012173661A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Suwa Optronics:Kk 照明装置用レンズおよび照明装置
JP2015157100A (ja) * 2015-04-28 2015-09-03 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
CN109300439A (zh) * 2017-07-25 2019-02-01 三星显示有限公司 构造为测量光和调节显示亮度的显示装置及驱动其的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027067A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Asama Seisakusho:Kk 図柄表示装置
JP2012173661A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Suwa Optronics:Kk 照明装置用レンズおよび照明装置
JP2015157100A (ja) * 2015-04-28 2015-09-03 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
CN109300439A (zh) * 2017-07-25 2019-02-01 三星显示有限公司 构造为测量光和调节显示亮度的显示装置及驱动其的方法
CN109300439B (zh) * 2017-07-25 2022-02-11 三星显示有限公司 构造为测量光和调节显示亮度的显示装置及驱动其的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7746559B2 (en) Image projecting device and method
US20070273848A1 (en) Portable electronic device having built-in projector
JP6417709B2 (ja) プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法
JP2004040817A (ja) 撮像装置
JPH02149882A (ja) 画像投射装置
JP2009169012A (ja) 投射型表示装置
JP2004514925A (ja) 覗き込みと投射ディスプレイのデュアルモードシステム
US20110069242A1 (en) Projection desplay apparatus
US8459804B2 (en) Projection display device having specified internal optical path angles
CN100374905C (zh) 投影机
JP2008216525A (ja) 画像表示装置
JP4725456B2 (ja) 固体光源およびプロジェクタ
JP2008268253A (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法ならびに映像表示装置
US8025411B2 (en) Liquid crystal panel and projector using the same
JP2005043854A (ja) 投射型映像表示装置
CN108604051A (zh) 投影仪
JP4281729B2 (ja) プロジェクタ
CN114077140B (zh) 光学元件、光源装置、图像显示装置以及投影仪
JP2019174600A (ja) プロジェクター
JP2008158173A (ja) スクリーンおよびリアプロジェクタ
JP2010107864A (ja) プロジェクタ
KR20080025898A (ko) 단판식 액정 투사 장치
JP4127024B2 (ja) プロジェクタ
KR20080053792A (ko) 레이저 광원을 이용하는 프로젝터
JP2006502434A (ja) 透過型投写システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100511