JP2008216437A - 光電界センサ及びその製造方法 - Google Patents

光電界センサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008216437A
JP2008216437A JP2007051273A JP2007051273A JP2008216437A JP 2008216437 A JP2008216437 A JP 2008216437A JP 2007051273 A JP2007051273 A JP 2007051273A JP 2007051273 A JP2007051273 A JP 2007051273A JP 2008216437 A JP2008216437 A JP 2008216437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zno
linbo
electric field
layer
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007051273A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Akazawa
方省 赤澤
Hiroshi Fukuda
浩 福田
Yasushi Tsuchizawa
泰 土澤
Masaru Shimada
勝 嶋田
Koji Yamada
浩治 山田
Seiichi Itabashi
聖一 板橋
Toshibumi Watanabe
俊文 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007051273A priority Critical patent/JP2008216437A/ja
Publication of JP2008216437A publication Critical patent/JP2008216437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】LiNbO3をコアとしたより微細な導波路を用いることで、より微弱な電界強度を測定できるようにする。
【解決手段】主表面がC面とされた単結晶の酸化アルミニウム(Al23)からなる基板101と、基板101の主表面上に結晶成長により形成された酸化亜鉛(ZnO)からなる下部クラッド層102を備えている。また、本光電界センサは、下部クラッド層102の上に結晶成長により形成されたニオブ酸リチウム(LiNbO3)からなるコア層103と、コア層103の上に形成されたZnOからなる上部クラッド層104とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LiNbO3をコアとし、ZnOをクラッドとして用いた光導波路よりなる光電界センサ及びその製造方法に関するものである。
古くから知られている電界測定法としては、熱効果法やダイオード検波法があるが、近年では、微弱電界計測の重要性が高まるに従い、光電界センサの利用が急速に拡大している。典型的な光電界センサにおいては、LiNbO3単結晶を用いている。LiNbO3は、これに印加される電界の大きさに応じ、電気光学効果により屈折率が変化する電気光学結晶の1つである。LiNbO3を用いた光電界センサでは、LiNbO3をコアとする光導波路の伝播速度(位相)が、コアに印加される電界に応じて変化することを利用している。
LiNbO3を用いた光電界センサには、大きく分けて強電界用及び弱電界用の2種類の測定用途がある。前者は、送電線などの電圧を測定する場合であり、高電圧を遠く離れた場所から安全に測定するために、放電する心配のない光学的な測定が最も適している。一方、後者は、センサヘンドに電界を撹乱する大きな金属部分を有しないというメリットを活かし、微弱な電界強度を光だけで測定することにメリットがある。
光電界センサにLiNbO3単結晶を適用するには、厚さ数mm程度のLiNbO3単結晶の表面と裏面とに金属膜を蒸着して電極とし、LiNbO3単結晶の中央に電極に触れない程度にビーム径を絞ったレーザ光を透過させる方式がある。あるいは、LiNbO3単結晶表面からTi原子を拡散させて表面近傍を高屈折率化して光導波路(コア)を形成し、この導波路を挟むように導波路の左右の近傍に電極を配置し、この電極から電磁波を受信するアンテナを取り出す方式もある。LiNbO3単結晶に設ける2つの電極間距離は、10〜100μm程度が可能であり、一般に10mV/mが測定可能な電界強度の下限とする装置(光電界センサ)が市販されている。
P.Fons, et al.,"Uniaxial locked epitaxy of ZnO on the a face of sapphire", Applied Physics Letters, Vol.77, No.12, pp.1801-1803,2000. F.Vigue, et al.,"Defect characterization in ZnO layers grown by plasma-enhanced molecular-beam epitaxy on (0001) sapphire substrates", Applied Physics Letters, Vol.79, No.2, pp.194-196,2001.
ところで、さらなる高感度化を指向するためには、電極間距離をより縮める必要がある。しかしながら、Ti拡散により得られる導波路は、Tiの分布が広がりを有するために、光導波領域を厳しく制限することは困難である。
また、LiNbO3をドライエッチングなどによりリッジ型導波路に加工し、このリッジを挟んで金属電極を配置する構造も考えられるが、リッジ構造の幅方向の加工可能な寸法には限界がある。さらには、LiNbO3よりなるコアに金属電極が接触すると、金属電極側に導波光が逃げて減衰してしまうという問題点がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、LiNbO3をコアとしたより微細な導波路を用いることで、より微弱な電界強度を測定できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光電界センサは、主表面がC面とされた単結晶Al23からなる基板と、基板の主表面に結晶成長された導電性のZnOからなる下部クラッド層と、下部クラッド層の上に結晶成長されたLiNbO3からなるコア層と、コア層の上に結晶成長された導電性のZnOからなる上部クラッド層と、下部クラッド層及び上部クラッド層のいずれかに接続されたアンテナとを少なくとも備えたものである。このセンサでは、下部クラッド層,コア層,及び上部クラッド層より構成された光導波路に導波する導波光の状態が、アンテナを経由してコア層に印加される電界(電圧)により変化する。
また、本発明に係る光電界センサの製造方法は、主表面がC面とされた単結晶Al23からなる基板の上に、導電性のZnOを結晶成長させて下部クラッド層が形成された状態とする第1工程と、下部クラッド層の上にLiNbO3を結晶成長させてコア層が形成された状態とする第2工程と、コア層の上に導電性のZnOを結晶成長させて上部クラッド層が形成された状態とする第3工程と、下部クラッド層及び上部クラッド層のいずれかにアンテナを接続する第4工程とを少なくとも備えるものである。
以上説明したように、本発明によれば、結晶成長された導電性のZnOからなる下部クラッド層と、下部クラッド層の上に結晶成長されたLiNbO3からなるコア層と、コア層の上に結晶成長された導電性のZnOからなる上部クラッド層とを備えるようにし、これらより構成される光導波路に導波する導波光の状態が、コア層に印加される電界(電圧)により変化するようになるので、より微弱な電界強度を測定できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における光電界センサの構成を示す断面図(a)及び平面図(b)である。図1(a)は、光電界センサの一部断面を示している。この実施の形態における光電界センサは、主表面がC面とされた単結晶の酸化アルミニウム(Al23)からなる基板101と、基板101の主表面上に結晶成長により形成された酸化亜鉛(ZnO)からなる下部クラッド層102を備えている。また、本光電界センサは、下部クラッド層102の上に結晶成長により形成されたニオブ酸リチウム(LiNbO3)からなるコア層103と、コア層103の上に形成されたZnOからなる上部クラッド層104とを備えている。
下部クラッド層102及び上部クラッド層104は、例えば酸素欠損による残留電子、あるいはアルミニウムやガリウムなどのn型不純物を導入することで導電性を備えている。また、コア層103は、c軸に配向した膜となっている。これら下部クラッド層102,コア層103,及び上部クラッド層104により光導波路110が構成されている。図1(a)は、図1(b)に示す光導波路110の導波方向の断面である。
また、下部クラッド層102は、下部クラッド層102の一部で構成された電極配線102aを介してアース105に接続されている。また、上部クラッド層105には、上部クラッド層105の一部で構成された電極配線104aを介してアンテナ106が接続されている。なお、下部クラッド層102にアンテナが接続され、上部クラッド層104が接地されていてもよい。
このように構成された本実施の形態における光電界センサによれば、アンテナ106により電界が検出されたことにより、導電性を備えた上部クラッド層104と下部クラッド層103とに挾まれたコア層103に電界が印加されることになり、この電界の印加によりLiNbO3からなるコア層103の屈折率が変化する。この屈折率の変化は、導波路110を導波する光の波長,位相,及び偏光などの状態に反映される。このように、この光電界センサによれば、アンテナ106で検出した電界の状態が、導波路110を導波する光の状態に反映される。例えば、導波路110にレーザ光を入射し、導波路110より出射した出射光の状態変化により、アンテナ106で受けた電界の状態を検出することが可能である。
以上に説明したように、本発明においては、バルクの単結晶LiNbO3を用いるのではなく、結晶成長により形成したLiNbO3薄膜を用いるようにした。形成したLiNbO3薄膜をコアとして導電性を備えたクラッドで挟めば、光導波路が容易に構成可能であり、結晶成長により形成する薄膜は非常に薄くすることができるので、コアにかかる電界を強めることができ、結果として、容易に高感度化をはかることができる。この条件を満たすクラッドの材料としては、LiNbO3よりも低屈折率で、透明電極として用いることができるZnOが好適である。
ここで、これら導波路の構成を形成するためには、所定の基板の上にZnOを結晶成長させ、結晶成長したZnO層の上にLiNbO3を結晶成長させる必要がある。言い換えると、ZnOを結晶成長させることができる結晶基板が必要となる。また、LiNbO3をコアとするので、コアとクラッドを介して配置される基板には、導波光の減衰を抑制する観点から、LiNbO3よりも屈折率の小さい材料を用いた方がよい。この条件を満たす基板の材料としては、主表面がC面とされたAl23の単結晶基板が好適である。
Al23の結晶基板は、高品質な基板が比較的安価に市場に供給されているため、基板上への異なった材料よりなる配向膜の成長に適した材料である。また、大面積の基板が容易に手に入ることも生産にとって大きな利点である。従って、まず、主表面がC面とされた単結晶Al23からなる基板の上に、導電性のZnOを結晶成長させて下部クラッド層が形成された状態とし、次に、下部クラッド層の上にLiNbO3を結晶成長させてコア層が形成された状態とし、次に、コア層の上に導電性のZnOを結晶成長させて上部クラッド層が形成された状態とし、この後、下部クラッド層及び上部クラッド層のいずれかにアンテナを接続することで、前述した構成の本実施の形態における光電界センサが得られる。
ところで、LiNbO3よりなるコアで導波損失の少ない導波路を形成するためには、光散乱損失の少ないLiNbO3膜の形成が重要となり、光の散乱損失の少ないLiNbO3膜を実現するには、エピタキシャル(結晶)成長の系を選択する必要がある。例えば、異種材料基板上へのLiNbO3薄膜の結晶成長は、スパッタ法,レーザアブレーション法などで可能である。とりわけECRスパッタ法を用いると低損傷なLiNbO3膜が得られることが知られている。
まず、ZnOとAl23との関係について検討する。ZnOとAl23の結晶はともに3方晶系でa軸長とb軸長は等しく、c面の原子配列は両方とも六方細密充填構造である。格子定数は、ZnOのa軸長が0.325nm、Al23のa軸長が0.476nmと違いがあるが、ZnOのa軸長の3倍(0.975nm)とAl23のa軸長の2倍(0.952nm)が比較的近い。このため、ZnOのC面はAl23のC面上にエピタキシャル成長することが分かっている(非特許文献1参照)。
次に、ZnOとLiNbO3との関係について検討する。LiNbO3は、Al23のC面上にエピタキシャル成長することは古くから知られているが、ZnOのC面上へのエピタキシャル成長の可能性は不明であった。LiNbO3のa軸長は0.515nmであり、この2倍(1.03nm)は、やはりZnOのa軸長の3倍に近い。発明者らは、Al23のC面上にエピタキシャル成長したZnO膜の上に、LiNbO3膜がエピタキシャル成長することを確かめた。
図2は、LiNbO3/ZnO/Al23多層構造からのω−2θスキャンX線回折スペクトルである。縦軸は対数表示である。ZnOの膜厚は200nm、LiNbO3の膜厚は400nmである。Al23基板からの(006)回折ピークが、2θ=41.72°に見られる。また、ZnOからの(002)及び(004)回折ピークが、2θ=34.32°と72.34°に見られる。さらに、LiNbO3からの(006)及び(0012)回折ピークが、2θ=38.88°と83.52°とに見られる。なお、(0012)につけている下線は、回折ピークの出現位置を示すものである。これら以外には、十分な強度の回折ピークは見当たらないので、LiNbO3及びZnOは、Al23基板上にc軸配向して成長していることが分かる。
図3は、上述同様の多層構造に対してのX線回折極点図形である。図3(a)に示すように、Al23基板からの(024)回折点は3回対称で120°おきに出現して3回対称である。また、図3(b)に示すように、ZnOのC面は、もともと6回対称であるが、ZnOからの(024)回折点はAl23基板からの回折点に対して30°回転している。これは、結晶格子を30°回転した方がエネルギー的に安定なためである。よって、ZnOとAl23のエピタキシャル方位関係は、ZnO(0001)||Al23(0001)、ZnO(10−10)||Al23(11−20)と標記される。なお、括弧中の「−」は、右隣の数字の上部に付されるものであり、ここでは便宜上左側に配置して表記している。
次に、ZnOとLiNbO3の関係について見ると、ZnOの(024)回折点に対し、図3(c)に示すようにLiNbO3の(102)回折点は30°回転した6回対称になっている。よって、LiNbO3とZnOのエピタキシャル方位関係は、LiNbO3(0001)||ZnO(0001)、LiNbO3(11−20)||ZnO(10−10)と標記される。
以上のことを要約すると、エピタキシャル成長により形成したLiNbO3/ZnO/Al23多層構造では、ZnOにより30°回転したドメインが、LiNbO3により元に戻っていることを示している。
ところで、図1を用いて説明した本実施の形態における光電界センサでは、上部クラッド層104の上には、他の層をこれ以上結晶成長させることがないので、上部クラッド層104の結晶性はあまり重要ではない。上部クラッド層104は、下部クラッド層102と屈折率が一致し、かつ十分な導電性を示していれば問題ない。ZnOが結晶化する温度において成膜すれば、自然に上記のLiNbO3とZnOのエピタキシャル方位関係が満足されるので、上部クラッド層104を構成するZnOの格子は、再びLiNbO3の格子に対して30°回転する。
次に、本実施の形態における光電界センサの光導波路110を構成している各層における光学的な条件について説明する。一般的に用いられる光源の代表的な波長とされるHe−Neレーザの633nmにおいては、LiNbO3単結晶の常光線の屈折率がno=2.288、異常光線の屈折率がne=2.203である。一方、ZnOの屈折率は、導入されている不純物や酸素欠陥によって多少変化するが、2.0程度である。ZnOとLiNbO3の屈折率差は0.2以上あるため、ZnOよりなるクラッドで挟まれたLiNbO3コア層には、光を閉じ込めることが可能である。実際、エリプソメトリーにより測定した633nmにおけるZnO膜の屈折率は、様々な成膜条件の下で1.9〜2.1の範囲に入っていた。またLiNbO3膜の屈折率は、2.1〜2.3の範囲に入っていた。
Al23結晶C面基板の上に、ZnOよりなるクラッド層を介して形成したLiNbO3層(コア)の結晶性を光学的に評価するため、赤外域におけるLiNbO3膜の複屈折を導波光の偏光方向の変化により測定した。ASE(Amplified Spontaneous Emission)光源からの光を偏光させてLiNbO3よりなるコア(導波路)中を導波させ、出射光の強度を偏光子を通してモニターする。基板平面に対して水平方向の光導波損失は5dB程度であった。偏光方向の回転が波長に依存するため、図4に示すように、出射光のスペクトルにはリップルが観測される。
測定波長をλ,リップル間隔をΔλ,導波路長をLとすると、(no−ne)=λ2/(LΔλ)の関係が成り立ち、(no−ne)=0.95が得られた。波長1.4μmにおけるバルクのLiNbO3単結晶については、no=2.21735、ne=2.14071の測定値が報告されているので、バルク単結晶の値は(no−ne)=0.0766であり、導波路構造とした上記実験結果はこの値に近い。
Al23基板上に結晶成長したZnO薄膜,LiNbO3薄膜に対して垂直方向の透過率スペクトルを図5に示す。ZnO,LiNbO3/ZnO,ZnO/LiNbO3/ZnOについて比較している。図5において、実線がZnO単層の透過率スペクトルを示し、波線がLiNbO3/ZnO積層構造の透過率スペクトルを示し、点線がZnO/LiNbO3/ZnO積層構造の透過率スペクトルを示している。
波長400nm以上において、光学干渉による強度の波打ち構造が見られる。ZnOのバンドギャップは3.4eV、LiNbO3のバンドギャップは3.6eVと報告されているが、ほぼ対応する波長の位置に吸収端が観測され、これよりも長波長側の広い範囲の波長の光が計測に利用できることが分かる。
次にZnO膜の導電性について述べる。ZnO膜の導電性は、酸素欠損により生じる残留電子あるいはAlやGaなどの不純物を用いたn型ドーピングに由来する。不純物ドーピングを積極的に行わないで、酸素欠損だけに頼って十分な導電性を得ることができる。
例えば、スパッタリング法によりZnO導電膜を形成する場合、Znターゲットを用い、ZnO膜の酸化が中間的な状態になるように、供給する酸素の流量を精密に調節しながら成膜すればよい。また、レーザアブレーション法の場合、Znターゲットが使えないので、十分な導電性を備えたZnO膜を系することが容易ではない。プラズマ励起分子線エピタキシー法では、Znソースから放出されるZn原子とプラズマソースから放出される原子状酸素のフラックス割合を調節することにより、抵抗率の低いZnO膜を得ることができる。
一方、AlやGaなどの不純物ドーピングによれば、容易に導電性を確保できる。レーザアブレーションやスパッタリングでは、ZnOにこれらの元素を数%混ぜたターゲットを用いるか、ZnOターゲットとAl、Al23、Ga23のいずれかのもう一つのターゲットとの両方を同時にスパッタすることにより、導電性を備えたZnO:Al膜やZnO:Ga膜を形成することができる。
次に成膜時の温度条件について述べる。Al23基板としては、表面が原子レベルで平坦でかつ安定な結晶状態のものが入手可能である。このように、表面が原子レベルで平坦でかつ安定なエピタキシャル基板であれば、下部クラッド層102としてのZnO膜の成膜温度は広く取れる。400〜600℃の範囲であれば良好な結晶状態のZnO膜が形成可能である(J.Cryst.Growth, Vol.270, p560, 2004参照)。
LiNbO3膜の成膜については、温度を上げ過ぎるとLi原子がZnOの方へ拡散してしまう。一方、温度が低すぎるとLiNbO3膜の結晶性が悪くなる。このため、Al23結晶基板の上に結晶成長されたZnO膜の上へのLiNbO3膜の最適な成膜温度は460〜500℃とすればよい(J.Cryst.Growth, Vol.270, p560, 2004参照)。
コアとなるLiNbO3膜の上の上部クラッドとなるZnO膜の形成においては、すでにLiNbO3膜及びZnO膜が下に存在し、また、下層のLiNbO3の表面がかなり荒れた状態となっている。このため、結晶性のよい状態で上部クラッドとなるZnO膜を形成しようとすると、より高温の条件となる。しかしながら、ZnO膜の形成中においては、LiNbO3膜中のLi原子が、下部のZnO膜中のみならず形成しようとしている上部のZnO膜中にも拡散する状態となっている。
ここで、上部クラッドとなるZnO膜の上には、さらにエピタキシャル層を積層するわけではない。従って、上部クラッド層となるZnO膜の形成は、結晶性をある程度犠牲にしても、導波損失につながる表面粗さやLi原子の拡散がないような低温で行うことが望ましい。また、上部クラッド層となるZnO膜と、コア層となるLiNbO3膜の間の格子不整合の影響が、下部クラッド層となる下方のZnO膜にさらに歪みを生じさせると、全体のモフォロジーや結晶性が悪化する。上述したことを考慮すると、具体的には、上部クラッド層となるZnO膜の成膜温度としては、300〜400℃が適当である(J.Cryst.Growth, Vol.270, p560, 2004参照)。
次に、光導波路を構成する各層の膜厚について述べる。ZnOは、膜厚が大きいほど抵抗が小さくなるので、電極としての役割を考えると厚い方が有利である。ただしより厚い膜を結晶成長しようとすると、形成される膜の表面粗さは増大する。また貫通転位の発生が顕著で、モザイク結晶になる(非特許文献2参照)。また、上部クラッド層と下部クラッド層の厚さは、光導波路の対称性を考えて同じにした方がよい。これらのことを考慮し、導波路としての透過率や電極としての抵抗率から考えると、クラッド層となるZnO膜の膜厚は200〜300nm程度が適当である。
次に、LiNbO3膜の厚みに関しては、シングルモードの光が透過すればよく、かなり薄くすることができる。例えば通信波長1550nmの光では、コア層となるLiNbO3膜の膜厚は500nmとすればよい。また、He−Neレーザの波長633nmの光を導波させる場合、コア層となるLiNbO3膜の膜厚は300nmまで可能である。また、より薄い方がLiNbO3よりなるコア層にかかる電界が大きくなり、この点だけからは感度の面から有利である。しかし一方、伝播光の波形の裾とZnOよりなるクラッド層の重なりが大きくなる。ZnOが導電性を備えているために光の吸収が大きく、上述したように伝搬光波形の裾とクラッドとの重なりが大きい状態では、導波する光は減衰する。このことは、長い伝播距離が稼げなくなることを意味し、感度が悪くなる方向である。
上述した電界強度と導波損失の兼ね合いから最適なLiNbO3よりなるコア層の厚さが導かれるが、これは実際のLiNbO3膜の結晶性やZnO膜の抵抗率などに依存するため、個々に検討する必要がある。
次に、ZnO膜の抵抗率についてより詳細に述べる。前にも述べたように、上部クラッド層となるZnO膜及びコア層となるLiNbO3膜の成膜は、基板を加熱した状態で行われるので、コア層のLi原子が、下部クラッド層及び上部クラッド層に拡散する。なお、これはプラズマ照射により促進される。
以下、クラッド層となるZnO膜の抵抗率の測定結果について示す。まず、不純物を導入せずに、酸素欠損により導電性を発現させた場合について以下の表1示す。表1は、不純物ドーピングを行わずに導電性を得た場合の測定結果である。
Figure 2008216437
表1において、「下部クラッド(成膜直後)」は、C面Al23結晶基板の上に、下部クラッド層となるZnO膜を結晶成長した直後の当該ZnO膜の抵抗率を示している。また、「下部クラッド(プロセス後)」は、下部クラッド層の上にコア層及び上部クラッド層を結晶成長させた後の、下部クラッド層(ZnO膜)の抵抗率を示している。なお、「上部クラッド」は、上部クラッド層としてコア層の上に形成したZnO膜の抵抗率である。
また、表2は表1と同様であるが、Alを不純物とした場合である。なお、いずれも、ZnO膜の膜厚は200nmである。
Figure 2008216437
下部クラッド層となるZnO膜を成膜したときの抵抗率が一番低く、この後のプロセス中に抵抗率が数倍から場合によっては1桁上昇していることが分かる。コア層となるLiNbO3膜から上下のZnO膜へのLi原子の拡散が高抵抗化をもたらしているものと考えられる。最終的に、上部クラッド層及び下部クラッド層ともに、抵抗率は1Ωcm以下が実現できている。
次に、本実施の形態の光電界センサの構造により、外部の電界強度を十分に検知できることを検討する。いま測定しようとする外部の電圧をVとし、また、図1に示すように、上部クラッド層105に接続したアンテナ106の位置から、電極配線104aを経由し、下部クラッド層102,コア層103,及び上部クラッド層104よりなる光導波路110までの電圧降下をVaとする。また、同様に、導波路110から、電極配線102aを経由し、下部クラッド層102とアース105との接地点までの電圧降下をVbとする。また、上部クラッド層105,コア層103,及び下部クラッド層102にかかる電圧を、各々VZnO上、VLN、VZnO下とする。
以上の各電圧は、Vout=Va+VZnO上+VLN+VZnO下+Vbを満たすものとなる。コア層103となるLiNbO3膜の抵抗率は10MΩcm以上である。下部クラッド層102及び上部クラッド層104となるZnO膜の抵抗値が1Ωcmであるとすると、VZnO上とVZnO下はVLNに対して無視できるほど小さい。コア層103の膜厚が0.5μm、アンテナ106から導波路110の部分までの距離を1cmとすると、VLN:Va=500:1となり、VaはVLNに対して無視できる。Vbも同様である。従って、外部電圧VはVLNにほぼ等しく、外部電界がそのままコア層103にかかると考えてよい。
以上に説明したように、目的にかなったZnO/LiNbO3/ZnO積層構造が作製できることが分かった。これを、ドライエッチングによりリッジ型光導波路の形に加工すれば、コア層103,及び上部クラッド層104よりなる光導波路110を備える光電界センサが実現できる。LiNbO3膜をZnO透明導電膜で挟んだ形に積層することにより、LiNbO3膜にかかる電界強度を高め、高感度な計測を可能にする。例えば膜厚が1μmの場合、10μV/mの弱電界でもlVの出力が得られるので、バルク単結晶を用いた場合では不可能な微弱な空間電界を高感度・高精度で測定できる。また全体を薄膜プロセスにより作製できるため、大量に安価でデバイスを生産できるというメリットも有している。
なお、上述した本実施の形態における図1に示すようなZnO/LiNbO3/ZnOの多層構造による光導波路はこれまで知られていなかった。LiNbO3薄膜を用いた光導波路については、従来、LiNbO3よりもわずかに低屈折率のLiTaO3基板あるいはサファイア基板の上にLiNbO3薄膜を形成したものが報告されているだけで、ZnO/LiNbO3/ZnOの多層構造による光導波路の報告はなかった。また、ZnOは透明導電膜としての使用が期待されているが、これは主にガラス基板上の多結晶膜に関してであって、エピタキシャル膜を透明導電膜として光導波路に応用した例はない。
以下、上述した光電界センサを用いた電界測定装置について説明する。
[実施例1]
図6は、実施例1における電界測定装置の構成例を示す構成図である。この電界測定装置は、光電界センサ601と、この光導波路にレーザ光を入射させる半導体レーザ602、半導体レーザ602と光導波路との間に配置されて、上記光導波路が形成されている基板の平面に対してレーザ光を45°偏光させる偏光子603及びλ/4波長板604とを備えている。また、この電界測定装置は、光電界センサ601を出射した光の中で上記基板の平面に対して45°に偏光された成分を透過させる検光子605及びλ/4波長板606と、λ/4波長板606を透過した光を受光して光電変換する受光器607とを備えている。
光電界センサ601は、図6(b)の平面図,図6(c)の断面図に示すように、主表面がC面とされた単結晶のAl23からなる基板611の上に、結晶成長により形成された導電性のZnOからなる下部クラッド層612,結晶成長により形成されたLiNbO3からなるコア層613,及び導電性のZnOからなる上部クラッド層614を備え、これらで導波路を構成している。コア層613は、ドライエッチングによりリッジ型に加工されている。また、下部クラッド層612及び上部クラッド層614は、アース615及びアンテナ616に接続するために、コア層613より幅広に形成されている。また、上部クラッド層614の延在部分は、SiO2よりなる絶縁層613の上に形成され、下部クラッド層612との間の絶縁が確保されている。
この電界測定装置の動作について説明すると、まず、半導体レーザ602からのレーザ光を偏光子603により45°に偏光させ、基板611の平面に対して垂直方向と水平方向の偏光成分を等しくした1次光とし、これを光電界センサ601の光導波路へ入射させる。光電界センサ601のコア層613に電圧Vが印加されると、常光線(水平方向の偏光成分)の屈折率はno−(no 3/2)r13V/d、異常光線(垂直方向の偏光成分)の屈折率はne−(ne 3/2)r33V/dへと変化する。ここで、dはコア層613の厚さ、r13及びr33はポッケルス定数である。no≒neであり、r33≒3r13が成り立つので、noよりもneの方が電圧に対する変化が大きい。
従って、高電界センサ601の光導波路からの出射光の偏光状態を光検出器607の電圧出力Voutにより検出すれば、コア層613位相差すなわち屈折率が、コア層613に加わった電界によりどのように変化したかを知ることができる。高電界センサ601の光導波路からの出射光が、入射光に対して変更の状態が変化していれば、受光器607に到達する光量が減少するため、受光器607で検出される光の量で偏光状態が検出できる。このようにして検出した偏光状態の変化量から逆に、コア層613に加わった電圧の大きさを求めることができる。
[実施例2]
図7は、実施例2における電界測定装置の構成例を示す構成図である。図7(a)は平面図、図7(b)は、断面図である。この電界測定装置は、光導波路をマッハツェンダー(Mach-Zehnder)型としたものである。この電界測定装置は、主表面がC面とされた単結晶のAl23からなる基板701の上に、結晶成長により形成された導電性のZnOからなる下部クラッド層702を備え、この上に、マッハツェンダー干渉回路を形成する第1アーム703a及び第2アーム703bを含むコア層を備えている。コア層は、下部クラッド層102の上に結晶成長により形成されたLiNbO3から構成されている。
また、コア層の第1アーム703aの上には、結晶成長により形成された導電性のZnOからなる上部クラッド電極(第1上部クラッド層)704aを備え、コア層の第2アーム703bの上には、結晶成長により形成されたZnOからなる上部クラッド層(第2上部クラッド層)704bを備える。上部クラッド層704bが第2アーム703bを覆う導波方向の距離は、上部クラッド電極704aが第1アーム703aを覆う導波方向の距離と等しくされている。また、上部クラッド電極704a及び上部クラッド層704b以外の領域において、コア層はSiO2よりなる絶縁層705に覆われている。絶縁層705により、上部クラッド電極704a,上部クラッド層704b,及び下部クラッド層702が、各々絶縁分離されている。
この電界測定装置の動作について説明すると、マッハツェンダー干渉回路の一端より入射したレーザ光は、第1アーム703aと第2アーム703bとに分岐されて導波する。ここで、アンテナ705,上部クラッド電極704aを経由して第1アーム703aに電圧が印加されると、ここを導波する光の位相が変調される。一方、第2アーム703bを導波する光はこの影響を受けない。このため、2つの導波光の間で位相のずれが生じ、両者が貸せ値合わさった後の導波光には、第1アーム703aに加わった電圧に比例した振幅の変調が重畳する。この導波光が光検出器706に検出され、電気信号として出力されると、測定したい電界の強度、周波数、位相などの情報を得ることができる。
[実施例3]
図8は、実施例2における電界測定装置の構成例を示す構成図である。図8(a)は平面図、図8(b)は、断面図である。この電界測定装置は、主表面がC面とされた単結晶のAl23からなる基板801の上に、結晶成長により形成された導電性のZnOからなる下部クラッド層802,結晶成長により形成されたLiNbO3からなるコア層803,及び導電性のZnOからなる上部クラッド層804を備え、これらで導波路を構成している。また、上部クラッド層804は、基板801の平面に平行な平面において三角形(平面視三角形)に形成され、プリズム型とされている。従って、上部クラッド層804に電圧が印加されると、上部クラッド層804直下の平面視三角形の領域のコア層803が、屈折率を変化させる。
この電界測定装置の動作について説明すると、まず、上述した平面視三角形の所定の辺(入射側の辺:第1の辺)に対して垂直となるように、コア層803よりなる光導波路にレーザ光を入射させる。この状態で、上部クラッド層804に電圧が印加されると、対応する三角形の領域のコア層803の屈折率が変化し、屈折率が変化している平面視三角形の領域の出射側の辺(端面)においては、媒質の屈折率が変化しているため、フレネルの式に従って出射角が変化する。出射角は、基板801の平面に平行な面内で変化する。この出射角(偏向角)は、出射した光が照射する位置(投影位置)を光検出器805で検出することで、測定可能である。光検出器805としては、受光面が個体撮像素子から構成されたものを用いればよい。偏向角と電界強度との関係を予め求めておけば、光検出器805に検出(測定)された偏向角により、電界強度を求めることができる。
本発明の光電界センサは、マイクロ波,ミリ波電界の測定、高圧送電線下の電界測定、電子レンジからの電界漏れ検出、自動車のイミュニティ試験やエミッション試験、携帯電話などモバイル機器の近傍の電界計測、生体の電位計測などへの応用が可能である。
本発明の実施の形態における光電界センサの構成を示す断面図(a)及び平面図(b)である。 LiNbO3/ZnO/Al23多層構造からのω−2θスキャンX線回折スペクトルを示す特性図である。 LiNbO3/ZnO/Al23多層構造に対してのX線回折極点図である。 ZnO/LiNbO3/ZnO/Al23よりなる導波路を導波した光の強度スペクトルを示す特性図である。 Al23基板上に結晶成長したZnO薄膜,LiNbO3薄膜に対して垂直方向の透過率スペクトルを示す特性図である。 本発明の実施の形態に係る光電界センサを用いた電界測定装置の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る光電界センサを用いた電界測定装置の構成例を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る光電界センサを用いた電界測定装置の構成例を示す構成図である。
符号の説明
101…基板、102…下部クラッド層、102a…電極配線、103…コア層、104…上部クラッド層、104a…電極配線、105…アース、106…アンテナ。

Claims (2)

  1. 主表面がC面とされた単結晶Al23からなる基板と、
    前記基板の主表面に結晶成長された導電性のZnOからなる下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層の上に結晶成長されたLiNbO3からなるコア層と、
    前記コア層の上に結晶成長された導電性のZnOからなる上部クラッド層と、
    前記下部クラッド層及び上部クラッド層のいずれかに接続されたアンテナと
    を少なくとも備えることを特徴とする光電界センサ。
  2. 主表面がC面とされた単結晶Al23からなる基板の上に、導電性のZnOを結晶成長させて下部クラッド層が形成された状態とする第1工程と、
    前記下部クラッド層の上にLiNbO3を結晶成長させてコア層が形成された状態とする第2工程と、
    前記コア層の上に導電性のZnOを結晶成長させて上部クラッド層が形成された状態とする第3工程と、
    前記下部クラッド層及び上部クラッド層のいずれかにアンテナを接続する第4工程と
    を少なくとも備えることを特徴とする光電界センサの製造方法。
JP2007051273A 2007-03-01 2007-03-01 光電界センサ及びその製造方法 Pending JP2008216437A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051273A JP2008216437A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 光電界センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051273A JP2008216437A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 光電界センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008216437A true JP2008216437A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39836585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007051273A Pending JP2008216437A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 光電界センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008216437A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014006348A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Tdk Corp 光変調器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11119265A (ja) * 1997-10-18 1999-04-30 Fuji Xerox Co Ltd 光導波路素子
JP2000230955A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Tokin Corp 導波路型電界センサヘッドおよび電界センサ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11119265A (ja) * 1997-10-18 1999-04-30 Fuji Xerox Co Ltd 光導波路素子
JP2000230955A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Tokin Corp 導波路型電界センサヘッドおよび電界センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014006348A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Tdk Corp 光変調器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10203583B2 (en) Optical waveguide element and optical modulator using the same
Chen et al. Light modulation and beam deflection with potassium tantalate‐niobate crystals
US9244296B2 (en) Optical modulator
Fang et al. Ultratransparent PMN‐PT electro‐optic ceramics and its application in optical communication
US5347157A (en) Multilayer structure having a (111)-oriented buffer layer
Yoshioka et al. Strongly enhanced second-order optical nonlinearity in CMOS-compatible Al1− xScxN thin films
US7224878B1 (en) BaTiO3 thin film waveguides and related modulator devices
Zhang et al. Study of nonlinear optical effects in GaN: Mg epitaxial film
US20190271897A1 (en) Optical waveguide element and optical modulator using the same
Girouard et al. $\chi^{(2)} $ Modulator With 40-GHz Modulation Utilizing BaTiO3 Photonic Crystal Waveguides
Wang et al. Structural and electro-optic properties of Ba0. 7Sr0. 3TiO3 thin films grown on various substrates using pulsed laser deposition
Matsubara et al. Epitaxial growth of ZnO thin films on LiNbO3 substrates
US11460751B2 (en) Optical modulator
Masuda et al. Electro-optic and dielectric characterization of ferroelectric films for high-speed optical waveguide modulators
JP2011164604A (ja) 基板構造体および製造方法
Cuniot-Ponsard et al. Simultaneous characterization of the electro-optic, converse-piezoelectric, and electroabsorptive effects in epitaxial (Sr, Ba) Nb2O6 thin films
JPWO2018016428A1 (ja) 誘電体薄膜付き基板およびこれを用いた光変調素子
US7242010B2 (en) GaSe crystals for broadband terahertz wave detection
Takeda et al. Dielectric tunability and electro-optic effect of Ba0. 5Sr0. 5TiO3 thin films
Nashimoto et al. Electro-optic beam deflector using epitaxial Pb (Zr, Ti) O 3 waveguides on Nb-doped SrTiO 3
JP2008216437A (ja) 光電界センサ及びその製造方法
Khartsev et al. Characterization of heteroepitaxial Na0. 5K0. 5NbO3/La0. 5Sr0. 5CoO3 electro-optical cell
CN103091871B (zh) 基于铌酸锂长程表面等离子体波波导和多频带微带天线的微波光波转换器
Akazawa et al. Epitaxial ZnO/LiNbO3/ZnO stacked layer waveguide for application to thin-film Pockels sensors
Minakata LiNbO3 optical waveguide devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20111125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20111125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120904

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02