JP2008206742A - 清掃具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】柄の一端側にはたき部を有し、他端側に把持部及び噴霧操作部を有し、柄又は把持部に液状物収容部を有する掃除具であって、該はたき部は短冊状又はひも状の吸液性シートからなり、該はたき部の近傍に液状物を噴霧する噴霧部を設け、該噴霧操作部によって、該液状物収容部に収容された液状物を液流路を介して噴霧部から噴霧する掃除具、その清掃具に用いられる吸液性シート及びその清掃具を用いた清掃方法である。
【選択図】図1
Description
特許文献2には、清掃用シートが取り付けられた清掃ヘッドの近傍に液を吐出する、湿式床面清掃具が開示されている。しかしながら、平坦な清掃用シートを用いる清掃具では、家具、電化製品、観葉植物等の凹凸面を有する清掃対象物への追随性が悪く、清掃する際にシートを押し付けても窪みまで清掃用シートが届きにくく、時間と手間を要するという問題がある。
また、特許文献3には、家庭用清掃シートとしても利用可能な吸収性シートが開示されているが、具体的な使用法に関する記載はない。
はたき部3は、複数の短冊状又はひも状の吸液性シート10等から構成され、柄2の一端側にて保持部11に固定される。
はたき部3は、独立した複数の短冊状又はひも状の吸液性シート10をそのまま用いて構成することもできるが、複数の吸液性シート10同士を接合し、又はそれを支持シート等に接合して構成し、保持部11への装着や取り外しを容易にすることもできる。また、例えば、方形又は円形の吸液性シート10に複数の切り込みを並行に入れて、又は吸液性シート10の中心部に向けて放射状に入れて、根元が連結した複数の短冊状の吸液性シート10を得て、これを1つ以上用いて、必要に応じて、重ねたり、折り畳んだり、束ねたりして、はたき部3とすることができる。
把持部5は、その内部に空洞を設けて管状とし、そのまま把持部とすることもできるし、その空洞に柄2を挿入して取り付けたり、上記形状の取っ手を柄2に接合して構成することもできる。
図1に示す態様では、液圧送ポンプ部14と、これを操作するための噴霧操作部7としてレバーが設けられている。
液流路9は、液状物収容部6と噴霧部4とを連通し、液状物8を漏出させることなく移送するものであり、柄2の外側に長手方向に沿ってチューブを設けたり、柄2に中空の筒状部を備え、この筒状部の内部にチューブ設けたり(図1)、柄2の中空部が流路となるものであってもよい。
本願発明の掃除具を用いた清掃方法は、塵埃の捕集を行う前に液状物8を噴霧することによって塵埃が舞い上がることを防ぐものであるから、吸水速度が高い吸液性シート10を用いると、清掃対象物に付着している液状物8と塵埃を同時に効率よく取り去ることができ、清掃対象物の表面にこれらが残留せず好ましい。さらに、吸液性シート10が液状物8を吸収できなくなると塵埃の捕集が困難となることから、吸液性シート10は、吸水量が多いものが好ましい。
(A)JIS L 1907のバイレック法において、浸漬開始2秒後の吸水高さが25mm以上であるシート。
(B)吸水量を下記の測定法で測定した際に、測定手順の4回目に測定された試験片の吸水量が、浸漬前の試験片の重量の3倍以上であるシート。
(C)吸水量を下記の測定法で測定した際に、測定手順の4回目に測定された試験片の吸水量が、浸漬前の試験片の重量の9倍以上であるシート。
前記高分子吸水ポリマー含有シートの長さ200mmの試験片を作製し、その浸漬前の重量を測定し、JIS L 1907のバイレック法と同様に、水平棒上に試験片を両面テープで固定し、水平棒を降下させた際に試験片の下端10mm程度が水道水に浸漬するように調整してから、以下の手順を4回繰り返し行う。ただし、4回目に試験片の重量を測定した時点で、計測を終了する。
a)水平棒を降下させて、試験片の下端を水道水に10秒間浸漬する。
b)試験片を水面から引き上げ、5分間静置する。
c)試験片の重量を測定し、5分間静置する。
そのような高分子吸水ポリマーは、例えば、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸収ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合した共重合体も好ましく使用し得る。このような高分子吸水ポリマーとしては、例えばアクリル酸系架橋体である、花王株式会社製、商品名「EQ−5」が挙げられる。
また、吸液性シート10を短冊状にして用いる場合には、短冊の幅は、製造上の観点から2mm以上が好ましく、凹凸面への追随性と操作性の観点から50mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましい。短冊の長さも製造上の観点から10〜300mmが好ましく、10〜200mmがより好ましい。なお、短冊の長さが10〜20mmのものは、細かい凹凸部分を清掃する際の操作性の点では好ましい。短冊状にした吸液性シート10は、そのままねじることでひも状とすることもできる。
例えば、はたき部3が独立した複数の短冊状吸液性シート10で構成される場合には、保持部11は複数の角柱状又は円柱状の弾性部材とし、これにより複数の短冊状吸液性シート10を挟持して保持したり、保持部11が可撓性板状部にスリットが設けられたものである場合には、吸液性シート10の一部をこのスリットに挟み込んで保持することができる。
また、複数の吸液性シート10からなるはたき部3、又は複数の吸液性シート10を支持シート等に接合してなるはたき部3を、保持部11に設けた差込口に挿入してはたき部3を保持したり、はたき部3に接着部を設け、これを保持部11に設けた接合部に取り付けることもできる。
図3において、把持部5を持ち液状物収容部6にスクイズ(押し圧して絞る)操作を加えると、噴霧部4より液状物8が噴霧され、はたき部3を用いて、清掃対象物に付着している塵埃と液状物8を拭い去ることで簡便に清掃を行うことができる。
・ティッシュ: コアレックス株式会社製、商品名「フェアリーブライティア」
・キッチンペーパー: 大王製紙株式会社製、商品名「エリエール超吸収キッチンタオル」
・綿モップ: 市販品を食器用洗剤で洗浄・乾燥したもの
・高分子吸水ポリマー含有シート: キッチンペーパー1枚の全面に約1g(乾燥前重量)の合成ゴム系スプレーのり(住友スリーエム株式会社製、商品名「3Mスプレーのり55」)を吹きつけ、そこに高分子吸水ポリマー(花王株式会社製、商品名「EQ−5」)約1gを均一に分散し、さらに別のキッチンペーパーを積層して貼り合わせたもの
日本工業規格のJIS L 1907のバイレック法に準じて測定した。つまり、水平棒上に試験片をピンで固定した後、水平棒を降下させて、試験片の下端が水道水に浸漬するように調整して、そのまま放置し、浸漬開始後2秒後、10秒後及び20秒後の吸水高さを測定した。測定結果を表1に示す。
ティッシュ、キッチンペーパー、綿モップ及び高分子吸水ポリマー含有シートを用いて、それぞれ長さ200mmの試験片を作製した。なお、試験片の幅は各試験片の重量が同等になるように調整し、それぞれの浸漬前の重量を測定した。
前述と同様に水平棒上に試験片を両面テープで固定し、水平棒を降下させた際に試験片の下端10mm程度が水道水に浸漬するように調整してから、以下の手順を4回繰り返し行った。ただし、4回目に試験片の重量を測定した時点で、計測を終了した。
a)水平棒を降下させて、試験片の下端を水道水に10秒間浸漬し、
b)試験片を水面から引き上げ、5分間静置し、
c)試験片の重量を測定し、5分間静置した。
各吸水量測定結果を表2に示す。
吸液性シートとしてティッシュを幅10mm、長さ190mmの短冊状に切断してから束ねたものを用いて観葉植物(パキラ)の葉(5〜8cm×15〜20cmを50枚)の清掃で検証した。ほこりの蓄積した観葉植物の葉に、水をトリガースプレーヤー(吉野製作所製、商品名「YT97トリガー」)で噴霧したのち吸液性シートを保持部に取着けた清掃具で拭き取った。
また、同じ条件で、ほこりの蓄積した観葉植物の葉1枚あたりトリガースプレーヤーで1回(約0.6mL)水道水を噴霧したのち上記清掃具で拭き取る作業を吸水性がなくなるまで繰り返して、吸水容量を測定した。
<結果>
清掃時間: 45秒
清掃効果: 葉の上のほこりが殆どなくなり葉につやが出た。清掃作業中に塵埃が空気中に舞い上がらなかった。
吸水容量: 平均約80枚のふき取りを繰り返すまで吸液性が持続しほこりを捕集したが、それ以上液を吸収できなくなりほこりも捕集できなくなった。
1枚ずつ雑巾(幅18cm 長さ31cm 木綿製)で拭き取った以外は実施例1と同様にして清掃時間と清掃効果を測定した結果、清掃作業中に塵埃が空気中に舞い上がらず、葉の上のほこりがなくなり葉につやが出たが、清掃時間は140秒かかってしまった。
水をスプレーしない以外は実施例1と同様にして清掃時間と清掃効果を測定した結果、清掃時間は35秒であったが、汚れが葉に残り、葉にはつやがでず、清掃作業中に塵埃が空気中に舞い上がった。
実施例1において、ティッシュの代わりに高分子吸水ポリマー含有シートを用いた以外は、実施例1と同様にして吸水容量のみを測定した結果、平均約400枚のふき取りを繰り返すまで吸液性が持続しほこりを捕集できた。
2:柄
3:はたき部
4:噴霧部
5:把持部
6:液状物収容部
7:噴霧操作部
8:液状物
9:液流路
10:吸液性シート
11:保持部
12:固定具
13:塵埃
14:液圧送ポンプ
Claims (5)
- 柄の一端側にはたき部を有し、他端側に把持部及び噴霧操作部を有し、柄又は把持部に液状物収容部を有する掃除具であって、該はたき部は短冊状又はひも状の吸液性シートからなり、該はたき部の近傍に液状物を噴霧する噴霧部を設け、該噴霧操作部によって、該液状物収容部に収容された液状物を液流路を介して噴霧部から噴霧する掃除具。
- 前記吸液性シートが、JIS L 1907のバイレック法において、浸漬開始から2秒後の吸水高さが25mm以上となるものである請求項1に記載の清掃具。
- 前記吸液性シートが高分子吸水ポリマー含有シートである請求項1又は2に記載の清掃具。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の清掃具に用いられる吸液性シート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の清掃具を用いて、清掃対象物に液状物を噴霧し、噴霧された液状物と交じり合った塵埃に吸液性シートを接触させて塵埃を捕集する清掃方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007046559A JP2008206742A (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | 清掃具 |
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2007
- 2007-02-27 JP JP2007046559A patent/JP2008206742A/ja active Pending
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