JP2008205913A - ゲートウェイ装置,データ中継方法,およびデータ中継プログラム - Google Patents

ゲートウェイ装置,データ中継方法,およびデータ中継プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フレームデータの消失、特にシステム上重要な処理に係るフレームデータの消失を抑止して、データ中継に係る処理能力を向上する。
【解決手段】複数の通信ネットワーク0〜3のそれぞれから送信された送信データを受信する受信部2a−0〜2a−3と、この受信部2a−0〜2a−3によって受信された送信データに係る情報に基づいて、受信部2a−0〜2a−3によって受信された送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部4aと、この決定部4aによって決定された一の送信データを送信先の通信ネットワーク0〜3に送信させる送信制御部5aとをそなえて構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するための技術に関する。
近年、通信プロコトルの多様化に伴い、通信プロコトルが異なる複数の通信ネットワーク間においてデータの中継を行なうゲートウェイ装置がより重要になっている。
例えば、図20に示す車載LAN(Local Area Network)システム100は、異なる通信プロトコルを有する複数のLAN101〜103を有しており、さらに、異なるLAN101〜103間で通信を行なうためのゲートウェイ装置110をそなえている。なお、図20において符号105は本車載LANシステム100が搭載される車両を示している。
車載LANシステム100のボディ系LAN101は、例えばドア(ドアロック装置)101a,パワーウィンドウ101b,エアコン101cおよびヘッドライト101dに接続され、これら端末機器101a〜dを制御するための通信ネットワークである。
また、情報系LAN102は、例えばカーナビゲーション(図中“カーナビ”と表記)102aおよびカーオーディオ102bに接続され、これらカーナビゲーション102aおよびカーオーディオ102bを制御するための通信ネットワークである。
さらに、パワートレイン系LAN103は、例えばエンジンECU(Electronic Control Unit)103a,AT(Automatic Transmission)装置(図中“AT”と表記)103b,ABS(Antilock Brake System)103c,およびエアバックシステム(図中“エアバック”と表記)103dに接続され、これら端末機器103a〜dを制御するための通信ネットワークである。
そして、近年、車載LANシステム100では異なるLAN101〜103に接続された機器が連携して動作するために、異なるLAN101〜103間で送受信されるデータが多くなっており、ゲートウェイ装置110の重要性が増している。
ここで、図21を参照しながら従来のゲートウェイ装置120の機能構成について説明すると、図21に示すゲートウェイ装置120は、異なるLAN0〜3に接続され、これら4つのLAN0〜3間で送受信されるフレームデータの中継を行なう。
具体的には、従来のゲートウェイ装置120は、接続されたLAN0〜3ごとに対応した複数の受信部121a〜dと、LAN0〜3ごとに対応した複数の送信部122a〜dと、受信部121a〜dによって受信されたフレームデータを選択するセレクタ部123と、このセレクタ部123によって選択されたフレームデータを送信先のLAN0〜3に接続された送信部122a〜dに送り、かかるフレームデータを送信先のLAN0〜3へ送信させるルーティング部124とをそなえて構成されている。
なお、図21において、符号ch0−1は受信部121aとセレクタ部123との伝送路(チャネル)を示し、符号ch1−1は受信部121bとセレクタ部123との伝送路を示し、符号ch2−1は受信部121cとセレクタ部123との伝送路を示し、符号ch3−1は受信部121dとセレクタ部123との伝送路を示している。
また、図21において、符号ch0−2はルーティング部124と送信部122aとの伝送路を示し、符号ch1−2はルーティング部124と送信部122bとの伝送路を示し、符号ch2−2はルーティング部124と送信部122cとの伝送路を示し、符号ch3−2はルーティング部124と送信部122dとの伝送路を示している。
セレクタ部123は、予め設定されたチャネルch0−1〜ch3−1に応じた(つまり、LAN0〜3に応じた)優先度に従って、受信部121a〜dが受信した複数のフレームデータの中から一つのフレームデータを選択して、ルーティング部124に渡す。
ここでは、チャネルch0−1からチャネルch3−1に向けて順に優先度が低くなるように設定されており、したがって、セレクタ部123はフレームデータの送信元のLAN0〜3の優先度に応じてフレームデータを選択する。
なお、従来から、ゲートウェイ装置によるデータ中継に関し、バス負荷の低減を実現するためのデータ中継方法がある(例えば、下記特許文献1,2参照)。
特開2003−244187号公報 特開2003−264571号公報
ところで、従来のゲートウェイ装置120は、フレームデータの送信元のLAN0〜3に応じた優先順位でフレームデータを中継するように構成されており、セレクタ部123は、チャネル番号に応じてフレームデータを選択するので、チャネル数の増加やバス負荷の増大によって複数チャネルからのフレームデータの処理が競合し、複数LAN0〜3から次々にフレームデータを受信すると、優先度が低い通信ネットワークからのフレームデータはなかなか処理されなくなってしまい、最悪の場合にはフレームデータが消失してしまうおそれがある。
ここで、図22に従来のゲートウェイ装置120によるデータ中継処理の一例を示す。この図22に示すように、従来のゲートウェイ装置120のセレクタ部123は、受信部121a〜cからフレームデータ(以下、単にフレームともいう)の受信通知をチャネルch0−1〜ch2−1を介して受けると(図中矢印a参照)、これらチャネルch0−1〜ch2−1のうち最も優先度が高いチャネルch0−1を選択して受信部121aが受信したフレームデータをルーティング部124に送信する(図中矢印b参照)。
そして、セレクタ部123はルーティング部124からch0−1に係るフレームの処理完了通知を受けると(図中矢印c参照)、チャネルch1−1,ch2−1のうち優先度が高いチャネルch1−1を選択して受信部121bが受信したフレームデータをルーティング部124に送信する(図中矢印d参照)。
ここで、受信部121aがLAN0から次のフレーム(以下、次フレームという)を受信し、セレクタ部123が受信部121aから次フレームの受信通知を受けると(図中矢印e参照)、ルーティング部124からのch1−1に係るフレーム処理の完了通知を受信した(図中矢印f参照)後、セレクタ部123は、チャネルch0−1およびチャネルch2−1のうち優先度が高いチャネルch0−1の次フレームを選択してルーティング部124に送信する(図中矢印g参照)。
つまり、セレクタ部123は、チャネルch2−1に係るフレーム(すなわち受信部121cが受信したフレーム)が先に受信されているが、チャネルch2−1に係るフレームよりも後に受信されたチャネルch2−1よりも優先度の高いチャネルch0−1に係るフレームを選択する。
さらに、その後、チャネルch0−1に係るフレーム処理の完了通知を受ける(図中矢印i参照)前に、チャネルch1−1に係るフレームの受信通知を受けると(図中矢印h参照)、ここでもセレクタ部123は、先に受信済みのチャネルch2−1に係るフレームではなく、このチャネルch2−1に係るフレームより後に受信されたチャネルch2−1よりも優先度の高いチャネルch1−1に係るフレームを選択する(図中矢印j参照)。
このように、セレクタ部123はチャネルch0−1〜ch3−1の優先度に従ってフレームを選択するので、優先度が低いチャネル(ここではチャネルch2−1)に係るフレームはなかなか処理されない。
しかも、チャネルch2−1に係るフレームが未処理の間に、受信部121cがLAN2から次のフレームを新たに受信すると、元から受信済みであったフレーム(矢印aで示した受信通知にかかるフレーム)に次フレームが上書きされて、元から受信済みのフレームが消失してしまう。
なお、受信部121cからの次フレームの受信通知は通常通りセレクタ部123に送られる(図中矢印k参照)。また、図中の矢印lはch1−1に係る次フレームの処理完了通知を示している。
このように、従来のゲートウェイ装置120は、受信部121a〜dが受信したフレームデータの処理を、送信元のLAN0〜3に応じた優先度に基づいて実行するので、処理遅延やフレームデータ消失等の不具合を招いてしまう。
また、フレームデータの消失は、LANシステムにおいては大きな問題であり、特に、図20に示した車載LANシステム100においては、パワートレイン系LAN103を送信先とする、パワートレイン系の端末機器103a〜103dの制御情報を消失することは許されない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、フレームデータの消失、特にシステム上重要な処理に係るフレームデータの消失を抑止して、データ中継に係る処理能力を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のゲートウェイ装置は、複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するものであって、複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信部と、この受信部によって受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信部によって受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部と、この決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部とをそなえて構成されていることを特徴としている(請求項1)。
なお、前記決定部によって決定された前記一の送信データを順に保持する先入れ先出し方式の記憶部をそなえ、前記送信制御部が前記記憶部から前記送信データを読み出して送信制御を行なうことが好ましい(請求項2)。
さらに、前記決定部が、前記受信部によって受信された送信データの中継順序を受信順に決定するとともに、前記受信部が複数の通信ネットワークから複数の送信データを同時に受信した場合には前記複数の送信データの中継順序を前記複数の送信データに係る前記情報に基づいて決定することが好ましい(請求項3)。
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ中継方法は、複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継する方法であって、複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信ステップと、この受信ステップにおいて受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信ステップにおいて受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定ステップと、この決定ステップにおいて決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御ステップとを含んでいることを特徴としている(請求項4)。
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ中継プログラムは、複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データに係る情報に基づいて、前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部、および、この決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部として、前記コンピュータを機能させることを特徴としている(請求項5)。
このように、本発明によれば、決定部が受信部によって受信された送信データに係る情報に基づいて、受信部によって受信された送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定し、送信制御部が決定部によって決定された一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させるので、送信データの消失、特にシステム上重要な処理に係る送信データの消失を抑止でき、データ中継に係る処理能力を向上できる(請求項1,4,5)。
また、決定部によって決定された一の送信データを順に保持する先入れ先出し方式の記憶部をそなえ、送信制御部が記憶部から送信データを読み出して送信制御を行なうので、バッファ能力が向上し、送信データの消失をより確実に防止できる(請求項2)。
さらに、決定部が、受信部によって受信された送信データの中継順序を受信順に決定するとともに、受信部が複数の通信ネットワークから複数の送信データを同時に受信した場合には複数の送信データの中継順序を複数の送信データに係る情報に基づいて決定するので、送信データの消失を防止しながらも、複数の送信データを同時受信した場合には、送信データの優先度に応じて中継順序を決定でき、優先度の高い送信データの中継処理をより早く実行して当該送信データの処理時間を短縮できる(請求項3)。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明の第1実施形態について
まず、図1および図2に示すブロック図を参照しながら、本発明の第1実施形態としてのゲートウェイ装置(以下、本ゲートウェイ装置という)1aの構成について説明すると、本ゲートウェイ装置1aは、図1に示すごとく複数の通信ネットワーク0〜3(図中“LAN0”,“LAN1”,“LAN2”,“LAN3”と表記)に接続され、これらLAN0〜3とともにLANシステム10を構成している。
LANシステム10は端末装置T0〜T11を有しており、具体的には、LAN0に端末装置T0〜T2が接続され、LAN1に端末装置T3〜T5が接続され、LAN2に端末装置T6〜T8が接続され、LAN3に端末装置T9〜T11が接続されている。
そして、本ゲートウェイ装置1aは、複数のLAN0〜3間で送受信されるデータ(送信データ;以下、フレームデータもしくは単にフレームともいう)を中継するものであり、図2に示すごとく、受信部2a−0〜2a−3,送信部3a−0〜3a−3,セレクタ部(決定部)4a,およびルーティング部(送信制御部)5aをそなえて構成されている。
受信部2a−0〜2a−3は、複数のLAN0〜3から送信された送信データをそれぞれ受信するものであり、受信部2a−0はLAN0(例えば端末装置T0〜2のいずれか)から送信されたフレームデータを受信し、受信部2a−1はLAN1(例えば端末装置T3〜5のいずれか)から送信されたフレームデータを受信し、受信部2a−2はLAN2(例えば端末装置T6〜8のいずれか)から送信されたフレームデータを受信し、受信部2a−3はLAN3(例えば端末装置T9〜11のいずれか)から送信されたフレームデータを受信する。
つまり、本ゲートウェイ装置1aは、接続されたLAN0〜3毎に受信部2a−0〜2a−3をそなえている。なお、受信部2a−0〜2a−3は、受信したフレームデータが中継処理の対象としてセレクタ部4aに選択されるまでの間、当該フレームデータを一時的に保持する。
なお、以下の説明において受信部2a−0〜2a−3のそれぞれを特に区別しない場合には、単に受信部2aという。
送信部3a−0〜3a−3は、それぞれ、対応するLAN0〜3にフレームデータを送信するものであり、送信部3a−0はLAN0(例えば端末装置T0〜2のいずれか)にフレームデータを送信し、送信部3a−1はLAN1(例えば端末装置T3〜5のいずれか)にフレームデータを送信し、送信部3a−2はLAN2(例えば端末装置T6〜8のいずれか)にフレームデータを送信し、送信部3a−3はLAN3(例えば端末装置T9〜11のいずれか)にフレームデータを送信する。なお、以下の説明において送信部3a−0〜3a−3のそれぞれを特に区別しない場合には、単に送信部3aという。
セレクタ部4aは、受信部2aによって受信されたフレームデータから中継処理を行なう一のフレームデータを選択してルーティング部5aに送信するものであり、フレーム決定部4a−1,優先度情報保持部4a−2,中継順序保持部4a−3,および送信部4a−4をそなえて構成されている。
フレーム決定部4a−1は、受信部2aによって受信されたフレームデータに係る情報に基づいて、受信部2aによって受信された複数のフレームデータの中から中継処理を行なう一のフレームデータを決定(選択)するものである。
なお、セレクタ部4aは、受信部2a−0にチャネルch0−1を介して接続され、受信部2a−1にチャネルch1−1を介して接続され、受信部2a−2にチャネルch2−1を介して接続され、受信部2a−3にチャネルch3−1を介して接続されている。
つまり、チャネルch0−1はLAN0に対応し、チャネルch1−1はLAN1に対応し、チャネルch2−1はLAN2に対応し、チャネルch3−1はLAN3に対応している。なお、以下の説明においてチャネルch0−1〜ch3−1のそれぞれを特に区別しない場合には単にチャネルch−1という。
ここで、フレーム決定部4a−1によるフレームデータの具体的な選択方法について説明すると、フレーム決定部4a−1は、受信部2aによって受信されたフレームデータの中継順序を通常動作時は受信順に決定するとともに、複数の受信部2aが同時にフレームデータを受信した場合(すなわち、複数のLAN0〜3からフレームデータを同時に受信した場合)には、同時受信した複数のフレームデータの中継順序を、複数のフレームデータに係る情報としてのフレームデータの送信元のLAN0〜3に応じて決定する。
より具体的には、受信部2a−0〜2a−3はフレームデータを受信すると送信元のLAN0〜4にそれぞれ対応するチャネルch0−1〜ch3−1を介して、フレームデータの受信通知をセレクタ部4a(ここではフレーム決定部4a−1)に送るように構成されており、フレーム決定部4a−1は、通常時(ここでは、LAN0〜3からフレームデータの同時受信がない時)は受信部2aから受信通知を受けた順番通りにフレームデータの中継順序を決定する一方、複数の受信部2aから受信通知を同時に受けた場合には、受信通知を受けたチャネルch−1に応じて中継順序を決定する。
ここで、優先度情報保持部4a−2はチャネルch0−1〜ch3−1(すなわち、送信元のLAN0〜3)に予め設定された優先度を示す優先度情報を保持しており、フレーム決定部4a−1は優先度情報保持部4a−2に保持された優先度情報に基づいて中継順序を決定する。ここでは、優先度情報保持部4a−2は、チャネルch0−1が最も優先度が高くチャネルch1−1,ch2−1,ch3−1に向けて順に優先度が低くなる優先度情報を保持しており、フレーム決定部4a−1は、かかる優先度情報に基づいて同時受信したフレームデータの中継順序を決定する。
さらに、フレーム決定部4a−1は、決定した中継順序を、チャネル番号(ここでは“ch0−1”〜“ch3−1”)を用いて中継順序保持部4a−3に保持する。
つまり、中継順序保持部4a−3は、中継順序をチャネル番号ch0−1〜ch3−1で保持するものである。なお、フレーム決定部4a−1は、中継順序保持部4a−3に中継順序を保存するためのライトポインタ(図示略)をそなえている。
このように、フレーム決定部4a−1が通常時は受信順にフレームデータの中継順序を決定し、複数のフレームデータを同時に受信したときは、それら複数のフレームデータの中継順序を予め設定された優先順位で決定するので、受信部2aが受信したフレームデータが消失することがない。
送信部4a−4は、中継順序保持部4a−3に保持された中継順序通りに中継処理を実行すべく、かかる中継順序に基づいて1番目に送信すべきチャネル番号ch−1を中継順序保持部4a−3から読み出し、読み出したチャネル番号ch−1に対応する受信部2aから、当該受信部2aが受信したフレームデータを読み出してルーティング部5aに送信する。なお、送信部4a−4は、中継順序保持部4a−3から中継順序を読み出すためのリードポインタ(図示略)をそなえている。
ルーティング部5aは、フレーム決定部4a−1によって決定された中継処理すべき一のフレームデータを送信先のLAN0〜3に送信させるものであり、より具体的には、送信部4a−4からフレームデータを受信すると、そのフレームデータを当該フレームデータの送信先のLAN0〜3に対応する送信部3a−0〜3a−3に送信させることによって、当該フレームデータの送信先のLAN0〜3への送信制御を行なう。
つまり、送信部3aは、ルーティング部5aからフレームデータを渡されると当該フレームデータを対応するLAN0〜3(より具体的には当該フレームデータの送信先の端末T0〜T11)に送信する。
また、ルーティング部5aは、送信部3a−0にチャネルch0−2を介して接続され、送信部3a−1にチャネルch1−2を介して接続され、送信部3a−2にチャネルch2−2を介して接続され、送信部3a−3にチャネルch3−2を介して接続されている。
ここで図3に示すフローチャート(ステップS1〜S4)および図4に示すフローチャート(ステップS5〜S8)を参照しながら、本ゲートウェイ装置1aの動作手順(つまり、本発明の第1実施形態としてのデータ中継方法;以下、本データ中継方法という)について説明する。なお、図3は本データ中継方法におけるセレクタ部4aによる中継順序決定プロセスを示す図であり、図4は本データ中継方法におけるセレクタ部4aおよびルーティング部5aによるルーティング処理プロセスを示す図である。
まず、図3に示すごとく、セレクタ部4aのフレーム決定部4a−1は、受信部2aが受信したフレームデータ(以下、受信フレームともいう)があるか否かを受信部2aからの受信通知に基づいて判断し(ステップS1)、ここで受信フレームがないと判断すれば(ステップS1のNoルート)、以降のステップには移行しない。
一方、受信部2aがフレームデータを受信し(受信ステップ)、フレーム決定部4a−1が受信部2aからの受信通知に基づいて受信フレームがあると判断すると(ステップS1のYesルート)、続いてフレーム決定部4a−1は同時受信フレームがあるか否かを受信通知に基づいて判断する(ステップS2)。
そして、同時受信フレームがなければ(ステップS2のNoルート)、フレーム決定部4a−1は受信通知があったチャネルch−1のチャネル番号(ch0−1〜ch4−1のいずれか)を中継順序保持部4a−3に保存して(ステップS3)、中継順序決定プロセスを終了する。これにより同時受信がない場合は、中継順序が受信順になる。
一方、同時受信フレームがあれば(ステップS2のYesルート)、フレーム決定部4a−1は、優先度情報保持部4a−2に保持された優先度(優先順位)に従い、同時受信した複数の受信フレームの中継順序を決定して中継順序保持部4a−3に保存して(ステップS4)、中継順序決定プロセスを終了する。
なお、上記ステップS3,S4が受信されたフレームデータから中継処理を行なう一のフレームデータを決定する決定ステップとして機能する。
そして、図4に示すごとく、セレクタ部4aの送信部4a−4は、中継順序保持部4a−3に保存されたチャネル番号があるか否かを判断し(ステップS5)、中継順序保持部4a−3にチャネル番号が保存されていなければ(送信部4a−4がチャネル番号なしと判断すると;ステップS5のNoルート)、以降のステップには移行しない。
一方、中継順序保持部4a−3にチャネル番号が保存されていれば(送信部4a−4がチャネル番号ありと判断すると;ステップS5のYesルート)、送信部4a−4は、中継順序保持部4a−3から中継順序が一番早いチャネル番号を読み出し(ステップS6)、読み出したチャネル番号に対応する受信部2aに保持された受信フレームをルーティング部5aに送信することによって、当該チャネル番号(当該受信フレーム)のルーティング処理開始要求をルーティング部5aに対して行なう(ステップS7)。
そして、ルーティング部5aは、セレクタ部4aの送信部4a−4から受信フレームを受信すると、当該受信フレームを当該受信フレームの送信先のLAN0〜3に対応する送信部3aに送信させることによりルーティング処理を実行して(送信制御ステップ;ステップS8)、ルーティング処理プロセスを終了する。
次に、図5に示すシーケンス図を参照しながら、本ゲートウェイ装置1aによるフレームデータのルーティング処理手順の一例について説明すると、まず、受信部2a−0〜2a−2が同時にフレームデータを受信し、セレクタ部4aが受信部2a−0〜2a−2から受信通知をチャネルch0−1〜ch2−1を介して受けると(図中矢印a1参照)、セレクタ部4aは、チャネルch0−1〜ch2−1のうち最も優先度が高いチャネルch0−1に対応するフレームデータを、中継処理を行なう一のフレームデータとして選択してルーティング部5aに送信する(図中矢印b1参照)。
続いて、セレクタ部4aはルーティング部5aからチャネルch0−1に係るフレームの処理完了通知を受けると(図中矢印c1参照)、チャネルch1−1,ch2−1のうち優先度が高いチャネルch1−1を選択して受信部2a−1が受信したフレームデータをルーティング部5aに送信する(図中矢印d1参照)。
その後、受信部2a−0がLAN0から次のフレームデータ(以下、次フレームという)を受信し、セレクタ部4aが受信部2a−0から次フレームの受信通知を受け(図中矢印e1参照)、さらに、ルーティング部5aからチャネルch1−1に係るフレーム処理の完了通知を受信すると(図中矢印f1参照)、未処理のフレームデータがチャネルch2−1に係るフレームデータとチャネルch0−1に係るフレームデータとの2つになる。
このとき、優先度情報保持部4a−2に保持された優先度情報に基づくとチャネルch0−1が優先的に選択されるが、セレクタ部4aは、複数フレームを同時受信したとき以外は、受信順に中継処理するフレームデータを選択する(つまり、通常時は優先度より受信順を優先してフレームデータを選択する)ので、チャネルch2−1に係るフレームデータを選択してルーティング部5aに送信する(図中矢印g1参照)。
より具体的には、セレクタ部4aのフレーム決定部4a−1は、複数チャネルch0−1〜ch2−1から同時に受信通知を受けたときは(図中矢印a1参照)、優先度情報に従って複数のチャネルch0−1〜ch2−1の中継順序を決定して中継順序保持部4a−3に保存し、その後受信したチャネルch0−1に係る次フレームについては、受信順(つまりチャネルch2−1の後)に処理されるように、中継順序保持部4a−3に登録する。
したがって、セレクタ部4aによれば、前述した従来技術のように優先度が低いチャネルch2−1のフレームがいつまでも選択されずに結局消失してしまうようなことを確実に防ぐことができる。
なお、図5に示す例では、同時に受信したチャネルch0−1〜ch2−1に係るフレームの中継処理後(図中矢印i1参照)は、フレームの同時受信がない限り受信順に中継順序が決定されて中継処理が実行される(図中矢印h1,j1,k1,l1参照)。
このように、本発明の第1実施形態としてのゲートウェイ装置1aおよびデータ中継方法によれば、セレクタ部4aのフレーム決定部4a−1が、受信部2aによって受信されたフレームデータに係る情報として送信元のLAN0〜3に基づいて、受信部2aによって受信されたフレームデータの中から中継処理を行なう一のフレームデータを決定するので、フレームデータの消失を抑止でき、データ中継能力を向上できる。
具体的には、フレーム決定部4a−1が、通常時(つまり、受信部2aのそれぞれが異なるタイミングでフレームデータを受信している場合)は、受信部2aによって受信されたフレームデータの中継順序を受信順に決定するとともに、受信部2aが複数のLAN0〜3から複数のフレームデータを同時に受信した場合には複数のフレームデータの中継順序を送信元のLAN0〜3に基づいて決定するので、受信部2aが受信したフレームデータが消失することを抑止でき、データ中継に係る処理能力を向上できる。
〔2〕本発明の第2実施形態について
次に、図6に示すブロック図を参照しながら、本発明の第2実施形態としてのゲートウェイ装置1bの構成について説明する。なお、図6において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示すので、ここではその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本ゲートウェイ装置1bは、受信FIFO(First In First Out;先入れ先出し方式の記憶部)6をそなえて構成されている点を除いては、上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aと同様に構成されている。
つまり、上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aでは、セレクタ部4aの送信部4a−4が中継処理を行なうフレームデータをルーティング部5aに送信するように構成され、さらに、ルーティング部5aは受信したフレームデータの送信制御を行なうように構成したが、本ゲートウェイ装置1bでは、セレクタ部4bとルーティング部5bとの間に受信FIFO6が設けられており、セレクタ部4bの送信部4b−4が、中継処理を行なうフレームデータを受信FIFO6に送信して当該フレームデータを受信FIFO6に保存するように構成されるとともに、ルーティング部5bが受信FIFO6からフレームデータを保存順に読み出して送信制御を行なうように構成されている。
なお、受信部2a−0〜2a−3,送信部3a−0〜3a−3,セレクタ部4bのフレーム決定部4a−1,セレクタ部4bの優先度情報保持部4a−2,およびセレクタ部4bの中継順序保持部4a−3は、上述した第1実施形態のものと同様に構成されている。
以下、セレクタ部4bの送信部4b−4,ルーティング部5b,および受信FIFO6の構成についてより詳細に説明する。
セレクタ部4bの送信部4b−4は、中継順序保持部4a−3に保持された中継順序通りに中継処理を実行すべく、中継順序に基づいて1番目に送信すべきチャネル番号ch−1を中継順序保持部4a−3から読み出し、読み出したチャネル番号ch−1に対応する受信部2aから、当該受信部2aが受信したフレームデータを読み出して、受信FIFO6に保存する。
受信FIFO6は、フレーム決定部4a−1によって決定された中継処理すべき一のフレームデータを順に保持する先入れ先出し方式の記憶部であり、フレームデータを保存した順番通りに、ルーティング部5bによって読み出されるものである。
ルーティング部5bは、受信FIFO6に中継処理すべきフレームデータが保持されているか否かを判断し、受信FIFO6がフレームデータを保持していれば、受信FIFO6に保存された順番通りにフレームデータを読み出し、読み出したフレームデータを当該フレームデータの送信先のLAN0〜3に対応する送信部3a−0〜3a−3に送信させることによって、当該フレームデータの送信先のLAN0〜3への送信制御を行なう。
このように、本発明の第2実施形態としてのゲートウェイ装置1bによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、受信FIFO6が中継順にフレームデータを一次保存するので、受信フレームのバッファ能力が向上し、その結果、データ中継能力が向上する。
つまり、送信部4b−4とルーティング部5bとの間に受信FIFO6が介設されているので、送信部4b−4は、ルーティング部5bの送信制御処理の状況に係わらず受信部2aが受信した受信フレームを順次受信FIFO6に保存することができる、すなわち、ルーティング部5bによる送信制御処理とは独立して受信FIFO6への受信フレームの登録処理を実行できるので、受信部2aによって受信された受信フレームが当該受信部2aから読み出される前に当該受信部2aが次フレームを受信して、当該受信フレームもしくは当該次フレームが消失してしまうような事態を回避できる。
〔3〕本発明の第3実施形態について
次に、図7に示すブロック図を参照しながら、本発明の第3実施形態としてのゲートウェイ装置1cの構成について説明する。なお、図7において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示すので、ここではその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本ゲートウェイ装置1cは、セレクタ部4cの構成を除いては上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aと同様に構成されている。
つまり、上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aでは、セレクタ部4aが中継処理すべき一のフレームデータを、通常時は受信順に決定し、複数フレーム同時受信時は送信元のLAN0〜3に応じて決定するように構成したが、本ゲートウェイ装置1cは、セレクタ部4cが、通常時や複数フレーム同時受信時に係わらず、常にフレームデータに係る情報としての当該フレームデータの宛て先(送信先)を示すID(Identification Data;送信先情報)に基づいて中継処理する一のフレームデータを決定するように構成されている。なお、セレクタ部4cは常にフレームデータの宛て先を示すID(以下、単にIDもしくはID番号という)に基づいて一のフレームデータを選択するので、上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aのセレクタ部4aのごとく中継順序保持部4a−3はそなえていない。
また、受信部2a−0〜2a−3,送信部3a−0〜3a−3,およびルーティング部5aは上述した第1実施形態のものと同様に構成されている。
セレクタ部4cは、フレーム決定部4b−1,優先度情報保持部4b−2,および送信部4c−4をそなえて構成されている。
フレーム決定部4b−1は、受信部2aによって受信されたフレームデータの中から中継処理を行なう一のフレームデータを、各フレームデータの送信先を示すIDに基づいて決定するものであり、具体的には、優先度情報保持部4b−2に保持されたIDに予め対応付けられた優先度に基づいて一のフレームデータを決定する。
ここで、IDはフレームデータに含まれた当該フレームデータの送信先(宛て先)を示す情報であり、送信先のLAN0〜3および送信先の端末装置T0〜T11を示すものである。
そして、優先度情報保持部4b−2は、これら送信先に応じた優先度を予め保持している。ここでは、受信部2aが受信するフレームデータには宛て先を示すIDとしてID0〜ID5のいずれかが含まれており、優先度情報保持部4b−2は、優先度情報としてID5の優先度が最も高く、続いてID0,ID1,ID2,ID3,ID4の順に優先度が高い(つまりID4の優先度が最も低い)という優先度情報を保持している。
したがって、フレーム決定部4b−1は受信部2aによって受信されたフレームデータのIDを確認し、優先度情報保持部4b−2に保持されたIDに係る優先度情報に応じて、中継処理を実行する一のフレームデータを決定する。
送信部4c−4は、フレーム決定部4b−1によって決定された一のフレームデータを受信部2aから読み出してルーティング部5aに送信する。
例えば、フレーム決定部4b−1は、チャネル番号ch−1を送信部4c−1に送ることにより、決定した一のフレームデータを送信部4c−1に通知し、送信部4c−4はフレーム決定部4b−1からのチャネル番号ch−1に基づいて、当該チャネル番号ch−1に対応する受信部2aに保持されたフレームデータをルーティング部5aに送信する。
ここで図8に示すフローチャート(ステップS10〜S13)を参照しながら、本ゲートウェイ装置1cの動作手順(つまり、本発明の第3実施形態としてのデータ中継方法;以下、本データ中継方法という)について説明すると、まず、セレクタ部4cのフレーム決定部4b−1は、受信部2aによって受信された受信フレームがあるか否かを、受信部2aからの受信通知に基づいて判断し(ステップS10)、ここで受信フレームがないと判断すれば(ステップS10のNoルート)、以降のステップには移行しない。
一方、受信部2aがフレームデータを受信し(受信ステップ)、フレーム決定部4b−1が受信部2aからの受信通知に基づいて受信フレームがあると判断すると(ステップS10のYesルート)、続いてフレーム決定部4b−1は受信フレームのIDに応じて一の受信フレームを選択する(ステップS11)。
このとき、フレーム決定部4b−1は優先度情報保持部4b−2に保持された優先度情報に基づいて一の受信フレームの選択を行なう。
そして、送信部4c−4が、フレーム決定部4b−1によって選択された受信フレームをルーティング部5aに渡すことによって当該受信フレームのルーティング処理の開始をルーティング部5aに要求する(ステップS12)。
そして、ルーティング部5aは、受信フレームを受信すると、当該受信フレームを当該受信フレームの送信先のLAN0〜3に対応する送信部3aに送信させることによりルーティング処理を実行して(ステップS13)、ルーティング処理プロセスを終了する。
次に、図9に示すシーケンス図を参照しながら、本ゲートウェイ装置1cによるフレームデータのルーティング処理手順の一例について説明すると、まず、複数の受信部2aが同時にフレームデータを受信し、セレクタ部4cが複数の受信部2aから受信通知を受けると(ここでは、ID0,ID1,ID5のフレーム受信通知を受けると;図中矢印a2参照)、フレーム決定部4b−1がID0,ID1,ID5のうち優先度情報保持部4b−2に保持された優先度情報に基づいて、優先度が最も高いID5の受信フレームを選択して、送信部4c−4がルーティング部5aに送信する(図中矢印b2参照)。
そして、フレーム決定部4b−1は、ルーティング部5aからID5のフレームの処理完了通知を受けると(図中矢印c2参照)、ID0およびID1のうち優先度が高いID0のフレームを優先度情報に応じて選択し、送信部4c−4がルーティング部5aに送信する(図中矢印d2参照)。
ここで、セレクタ部4cが受信部2aからID5の次フレームの受信通知を受けると(図中矢印e2参照)、フレーム決定部4b−1は、ID0のフレームの処理完了通知を受けた(図中矢印f2参照)後、すぐにID5の次フレームを優先度情報に応じて選択し、送信部4c−4がルーティング部5aに送信する(図中矢印g2参照)。
つまり、優先度情報保持部4b−2に保持された優先度情報においてID5のフレームは最優先なので、受信順では最初に受信した(図中矢印a2参照)ID1のフレームが先に受信部2aに受信されているが、フレーム決定部4b−1はID5のフレームを最短の時間で選択して処理する。
このように、フレーム決定部4b−1は、受信順序に係わらず送信先を示すIDに予め対応付けられた優先度に基づいて一の受信フレームを選択する。
なお、図9に示す処理例では、その後、セレクタ部4cがID3,ID4のフレーム受信通知を受け(図中矢印h2参照)、ID5の次フレームの処理完了通知を受けると(図中矢印i2参照)、フレーム決定部4b−1は、ID1,ID3,ID4から最も優先度の高いID1のフレームを選択し、送信部4c−4がルーティング部5aに送信する(図中矢印j2参照)。
さらに、ここでセレクタ部4cがID5の次々フレームの受信通知を受けると(図中矢印k2参照)、ID1のフレームの処理完了通知を受信(図中矢印l2参照)後、フレーム決定部4b−1は、受信順ではID3,ID4のフレームが先に受信されているが、最優先のID5のフレームを選択してルーティング部5aに送信し、ID5のフレームの中継処理を実行させる(図中矢印m2,n2参照)。
このように、本発明の第3実施形態としてのゲートウェイ装置1cおよびデータ中継方法によれば、フレーム決定部4b−1が、フレームデータに係る情報としての当該フレームデータの送信先を示すIDに基づいて、受信フレームの中から中継処理を行なう一のフレームを選択するので、システム上重要な処理を行なう宛て先(例えばLAN0〜3や端末装置T0〜T11)のフレームを優先的に選択するように構成することができ、これにより、例えば前記図20に示す車載LANシステム100において重要なパワートレイン系LAN103のエンジンECU103aやエアバック103d等、処理遅延やデータ消失が許されないような宛て先へのフレーム(つまり、システム上重要な処理に係るフレーム)の消失を抑止できる。
例えば、受信部2aがフレームを次々に受信するような場合であっても、フレーム決定部4b−1がシステム上重要な処理を行なうIDに係るフレームを受信順に係わらず最優先で選択するように構成でき、これにより、システム上重要な処理に係るフレームが消失することを抑止できる。
具体的には、フレーム決定部4b−1が、優先度情報保持部4b−2に保持されたIDに予め対応付けられた優先度情報に基づいて、中継処理を行なう一のフレームを決定するので、システム上重要な処理に係るフレームの消失をより確実に抑止できる。
さらに、フレーム決定部4b−1がIDに応じて一のフレームを決定するので、処理遅延やデータ消失が許されないような宛て先へのフレームは受信後すぐに選択されることになり、かかるフレームの処理時間(中継に係る時間)を短くすることができる。
〔4〕本発明の第4実施形態について
次に、図10に示すブロック図を参照しながら、本発明の第4実施形態としてのゲートウェイ装置1dの構成について説明する。なお、図10において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示すので、ここではその詳細な説明は省略する。
図10に示すように、本ゲートウェイ装置1dは、上述した第2実施形態の第1実施形態に対する変更と同様に、上述した第3実施形態のゲートウェイ装置1cに対して受信FIFO6をそなえて構成されており、さらに、上述した第2実施形態の第1実施形態に対する変更に加えて、上述した第3実施形態のゲートウェイ装置1cに対して、セレクタ部4dが通常は選択したフレームを受信FIFO6に保存するが、特定のフレームは受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに直接送信するように構成されている。
つまり、上述した第3実施形態のゲートウェイ装置1dは、フレーム決定部4b−1が受信フレームのIDに応じて中継処理を行なう一のフレームを決定してルーティング部5aに送信するように構成したが、本ゲートウェイ装置1dでは、セレクタ部4dとルーティング部5cとの間に受信FIFO6が設けられており、フレーム決定部4b−1が、受信フレームのIDに基づいて中継処理を行なう一のフレームを決定するとともに、送信部4d−4が、IDが所定の送信先を示すものである場合(ここでは優先度が最も高いID5である場合)には、当該フレームを、図中符号7の矢印で示すバイパスライン(迂回ルート)を用いて受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに直接送信するように構成されるとともに、ルーティング部5cが送信部4d−4からフレームを直接受信すると、当該フレームの送信制御を受信FIFO6に保持されたフレームの送信制御よりも優先して実行するように構成されている。
なお、受信部2a−0〜2a−3,送信部3a−0〜3a−3,セレクタ部4dのフレーム決定部4b−1および優先度情報保持部4b−2は、上述した第3実施形態のものと同様に構成されている。
以下、セレクタ部4dの送信部4d−4およびルーティング部5cの構成についてより詳細に説明する。
セレクタ部4dの送信部4d−4は、フレーム決定部4b−1が優先度情報保持部4b−2に保持されたIDに係る優先度情報に基づいて決定した一のフレームのIDが、所定の送信先を示す場合には、そのフレームを受信FIFO6には保存せずに、バイパスライン7を通じてルーティング部5cに直接送信する一方、フレーム決定部4b−1によって決定された一のフレームのIDがID5以外であれば(つまり、通常時は)、そのフレームを受信FIFO6に保存する。
つまり、送信部4d−4は、優先度情報のうち優先度が最も高いID5に係るフレームを受信した場合は、最優先で中継処理を実行すべく、当該フレームを受信FIFO6に登録することなくバイパスライン7を用いて受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに直接送信する。
一方、送信部4d−4は、フレーム決定部4b−1によって決定されたフレームのIDがID5でなければ、上述した第2実施形態の送信部4b−4と同様に、当該フレームを受信FIFO6に保存する。
ルーティング部5cは、送信部4d−4からフレームを直接受信しなければ、上述した第2実施形態のルーティング部5bと同様に、受信FIFO6からフレームを保存順に読み出して送信制御を行なう。
一方、ルーティング部5cは、送信部4d−4からフレームを直接受信すると、受信FIFO6に保持されたフレームの送信制御よりも優先して、受信したID5のフレームの送信制御を最優先で実行する。
ここで図11に示すフローチャート(ステップS20〜S24)および図12に示すフローチャート(ステップS25〜S29)を参照しながら、本ゲートウェイ装置1dの動作手順(つまり、本発明の第4実施形態としてのデータ中継方法;以下、本データ中継方法という)について説明する。なお、図11は本データ中継方法におけるセレクタ部4dによる中継順序決定プロセス示す図であり、図12は本データ中継方法におけるセレクタ部4dおよびルーティング部5cによるルーティング処理プロセスを示す図である。
まず、図11に示すように、セレクタ部4dのフレーム決定部4b−1は、受信部2aが受信したフレームデータ(以下、受信フレームともいう)があるか否かを受信部2aからの受信通知に基づいて判断し(ステップS20)、ここで受信フレームがないと判断すれば(ステップS20のNoルート)、以降のステップには移行しない。
一方、受信部2aがフレームデータを受信し、フレーム決定部4b−1が受信部2aからの受信通知に基づいて受信フレームがあると判断すると(ステップS20のYesルート)、続いてフレーム決定部4b−1は特定IDのフレームを受信したか否か、つまり、優先度が最も高いID5のフレームを受信したか否かを判断する(ステップS21)。
そして、ID5のフレームを受信していれば(ステップS21のYesルート)、送信部4d−4は、そのID5のフレームをルーティング部5cに直接送信して(ステップS22)、中継順序決定プロセスを終了する。
これに対して、ID5のフレームを受信していなければ(ステップS21のNoルート)、フレーム決定部4b−1は、受信部2aが受信したフレームの中から優先度情報保持部4b−2に保持された優先度に基づいて、ID番号が一番若い(小さい)フレームを選択し(ステップS23)、送信部4d−4が、フレーム決定部4b−1によって選択されたフレームを受信FIFO6に書き込んで(ステップS24)、中継順序決定プロセスを終了する。
続いて、図12に示すように、ルーティング部5cは、フレームを送信部4d−4から直接受信すると(ステップS25のYesルート)、受信したフレーム(ここではID5のフレーム)の送信制御(ルーティング処理)を、最優先で実行して(ステップS26)、ルーティング処理プロセスを終了する。
一方、ルーティング部5cは、フレームを送信部4d−4から直接受信しなければ(ステップS25のNoルート)、受信FIFO6に未処理のフレームがあるか否かを判断する(ステップS27)。
ここで、ルーティング部5cが受信FIFO6に未処理のフレームがないと判断すると(ステップS27のNoルート)、以降のステップには移行しない。
これに対して、ルーティング部5cが受信FIFO6に未処理のフレームがあると判断すると(ステップS27のYesルート)、ルーティング部5cは、受信FIFO6から保存順にフレームを読み出し(ステップS28)、読み出したフレームのルーティング処理を実行して(ステップS29)、ルーティング処理プロセスを終了する。
このように、本発明の第4実施形態としてのゲートウェイ装置1dおよびデータ中継方法によれば、フレーム決定部4b−1が、IDに基づいて一のフレームデータを決定するとともに、IDが所定の送信先を示すものである場合(ここではID5である場合)には、送信部4d−4が当該フレームデータを、受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに直接送信し、ルーティング部5cが、送信部4d−4からフレームデータを直接受信すると当該フレームデータの送信制御を受信FIFO6に保持されたフレームデータの送信制御よりも優先して実行するので、受信FIFO6による高いバッファ能力を持ちながら、優先すべきフレームデータは最優先に中継処理を実行することができる。
つまり、フレームデータの消失、特にシステム上重要な処理に係るフレームデータの消失を確実に抑止できるとともに、受信FIFO6を迂回するフレームデータの特定IDをシステム上重要な処理に係るフレームデータを受信する受信先のIDに設定することで、当該システム上重要な処理に係るフレームデータは最優先で中継処理を実行することができる。
例えば、前記図20に示した車載LANシステム100のABS103cやエアバック103dを宛て先とするフレームの中継処理を優先的に実行することができ、データ中継に係る処理能力や利便性を向上することができる。
〔5〕本発明の第5実施形態について
次に、図13に示すブロック図を参照しながら、本発明の第5実施形態としてのゲートウェイ装置1eの構成について説明する。なお、図13において既述の符号と同一の符号は同一の部分もしくは略同一の部分を示すので、ここではその詳細な説明は省略する。
図13に示すように、本ゲートウェイ装置1eは、セレクタ部4e以外は上述した第1実施形態のゲートウェイ装置1aと同様に構成されている。
つまり、上述した第1実施形態のフレーム決定部4a−1は、通常時は受信順に中継順序を決定し、複数フレームを同時受信したときは送信元のLAN0〜3に応じて中継順序を決定するように構成したのに対して、本ゲートウェイ装置1eのセレクタ部4eのフレーム決定部4c−1は、受信部2aによって受信されたフレームデータに係る情報(例えば送信先を示すID)を確認し、受信部2aによって受信されたフレームデータの中にかかる情報が所定の内容を示すものがなければ(ここでは所定の送信先を示すIDのフレームデータがなければ)、フレームデータの送信元のLAN0〜3に基づいて一のフレームデータを決定する一方、受信部2aによって受信されたフレームデータの中にかかる情報が所定の内容を示すものがあれば(ここでは所定IDのフレームデータがあれば)、受信部2aによって受信されたフレームデータの中継順序を受信順に決定するように構成され、さらに、ルーティング部5aが、フレーム決定部4c−1によって一のフレームデータが決定された場合には当該一のフレームデータの送信制御を行なう一方、フレーム決定部4c−1によって中継順序が決定された場合には当該中継順序に応じてフレームデータの送信制御を行なうように構成されている。
より具体的には、フレーム決定部4c−1は、受信部2aからフレームの受信通知を受けると、受信部2aが受信したフレームのIDを確認し、IDが予め設定された所定のID(ここではID5)でなければ、受信部2aが受信した複数のフレームの中から中継処理を行なう一のフレームを優先度情報保持部4a−2が保持する優先度情報に応じて決定する一方、受信部2aが受信したフレームのIDがID5であれば、そのとき受信部2aが受信している複数のフレームの中継順序を受信順に決定して、決定した中継順序を中継順序保持部4a−3に保存する。
なお、フレーム決定部4c−1は、中継順序保持部4a−3に中継順序を保存後、中継順序保持部4a−3に中継順序を保持されたフレームの中継処理が完了するまでの間に、受信部2aがID5のフレームを受信しなければ、フレームの選択も中継順序の決定(追加保存)も行なわず待機し、中継順序を保持されたフレームの中継処理が完了すると、その時点で受信部2aが受信したフレームの中から中継処理を行なう一のフレームを選択する一方、かかる間に受信部2aがID5のフレームを受信すれば、その時点で受信部2aが受信したフレームの中継順序を受信順に決定して中継順序保持部4a−3の中継順序に追加保存する。
また、フレーム決定部4c−1は、ID5のフレームを他のフレームと同時に受信した場合には、それら同時受信したID5のフレームを含む複数フレームの中継順序を、優先度情報保持部4a−2に保持された優先度情報に応じて、つまり、送信元のLAN0〜3に応じて決定する。
そして、送信部4e−4は、フレーム決定部4c−1によって一のフレームが決定された場合は当該フレームをルーティング部5aに送信して当該フレームのルーティング処理要求を行なう一方、フレーム決定部4c−1によって中継順序が決定され中継順序保持部4a−3に登録されると、その中継順序に応じて受信部2aからフレームを読み出してルーティング部5aに送信して当該フレームのルーティング処理要求を行なう。
ここで図14に示すフローチャート(ステップS30〜S36)および図15に示すフローチャート(ステップS37〜S42)を参照しながら、本ゲートウェイ装置1eの動作手順(つまり、本発明の第5実施形態としてのデータ中継方法;以下、本データ中継方法という)について説明する。なお、図14は本データ中継方法におけるセレクタ部4eによる中継順序決定プロセス示す図であり、図15は本データ中継方法におけるセレクタ部4eおよびルーティング部5aによるルーティング処理プロセスを示す図である。
まず、図14に示すように、セレクタ部4eのフレーム決定部4c−1は、受信部2aが受信したフレームデータがあるか否かを受信部2aからの受信通知に基づいて判断し(ステップS30)、ここで受信フレームがないと判断すれば(ステップS30のNoルート)、以降のステップには移行しない。
一方、受信部2aがフレームデータを受信し、フレーム決定部4c−1が受信部2aからの受信通知に基づいて受信フレームがあると判断すると(ステップS30のYesルート)、続いてフレーム決定部4c−1は特定IDのフレームを受信したか否か、つまり、優先度が最も高いID5のフレームを受信したか否かを判断する(ステップS31)。
そして、ID5のフレームを受信していなければ(ステップS31のNoルート)、フレーム決定部4c−1は、中継順序保持部4a−3に中継順序が保持されているか否かを判断する(ステップS32)。
ここで中継順序保持部4a−3に中継順序が保持されていれば(ステップS32のYesルート)、上記ステップS31の処理に戻る。
一方、中継順序保持部4a−3に中継順序が保持されていなければ(ステップS32のNoルート)、フレーム決定部4c−1は、受信部2aによって受信されたフレームの送信元のLAN0〜3に応じて中継処理を行なう一のフレームを決定して(ステップS33)、中継順序決定プロセスを終了する。
これに対して、ID5のフレームを受信していれば(ステップS31のYesルート)、フレーム決定部4c−1は、ID5のフレームと同時受信のフレームがあるか否かを判断する(ステップS34)。
そして、同時受信フレームがなければ(ステップS34のNoルート)、フレーム決定部4c−1は、その時点(つまりID5のフレームを受信したとき)に受信部2aが受信しているすべてのフレームの中継順序を受信順に決定して、決定した中継順序を中継順序保持部4a−3に保存(登録)して(ステップS35)、中継順序決定プロセスを終了する。
一方、同時受信フレームがあれば(ステップS34のYesルート)、フレーム決定部4c−1は、その時点で受信部2aが受信しているすべてのフレームの中継順序を受信順に決定するとともに、かかるID5のフレームと同時受信したフレームについては、ID5のフレームとともに送信元のLAN0〜3に応じて中継順序を決定し、決定した中継順序を中継順序保持部4a−3に保存(登録)して(ステップS36)、中継順序決定プロセスを終了する。
続いて、ルーティング処理プロセスについて説明すると、図15に示すごとく、セレクタ部4eの送信部4e−4は、フレーム決定部4c−1が一のフレームを選択していれば(ステップS37のYesルート)、フレーム決定部4c−1が選択した受信フレームをルーティング部5aに送信することによって、当該受信フレームルーティング処理の開始をルーティング部5aに要求する(ステップS38)。
そして、ルーティング部5aは送信部4e−4から受信したフレームのルーティング処理を実行して(ステップS39)、ルーティング処理プロセスを終了する。
一方、フレーム決定部4c−1が一のフレームを選択していなければ(ステップS37のNoルート)、送信部4e−4は、中継順序保持部4a−3に保存された受信チャネル番号(つまり、中継順序)があるか否かを判断し(ステップS40)、ここで受信チャネル番号がないと判断すると(ステップS40のNoルート)、上記ステップS37の処理に戻る。
これに対して、送信部4e−4は、中継順序保持部4a−3に中継順序が保存されていると判断すると(ステップS40のYesルート)、送信部4e−4は、中継順序保持部4a−3から中継順序が一番早いチャネル番号を読み出し(ステップS41)、読み出したチャネル番号に対応する受信部2aに保持された受信フレームをルーティング部5aに送信することによって、当該チャネル番号(当該受信フレーム)のルーティング処理開始要求をルーティング部5aに対して行なう(ステップS42)。
そして、ルーティング部5aが、送信部4e−4から受信した受信フレームのルーティング処理を実行して(ステップS39)、ルーティング処理プロセスを終了する。
このように、本発明の第5実施形態としてのゲートウェイ装置1eおよびデータ中継方法によれば、フレーム決定部4c−1が、受信部2aによって受信されたフレームデータのIDを確認し、IDが所定のID5でなければ、フレームデータの送信元のLAN0〜3に基づいて一のフレームデータを決定する一方、ID5のフレームデータがあれば、受信部2aによって受信されたフレームデータの中継順序を受信順に決定し、ルーティング部5aが、フレーム決定部4c−1によって一のフレームデータが決定された場合には当該一のフレームデータの送信制御を行なう一方、フレーム決定部4c−1によって中継順序が決定された場合には当該中継順序に応じてフレームデータの送信制御を行なうので、システム上重要な処理にかかるID5のフレームデータを受信すると受信順で確実に当該ID5のフレームデータの中継処理を実行することができ、当該ID5のフレームデータが消失することを抑止できる。
〔6〕本発明の変形例について
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形および組み合わせて実施することができる。
〔6−1〕本発明の第1,2実施形態の変形例
例えば、上述した第1,2実施形態では、複数フレームを同時受信した場合に、フレーム決定部4a−1がフレームデータに係る情報としての送信元のLAN0〜3に応じて中継順序を決定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、フレーム決定部4a−1は、複数フレームを同時受信した場合には、フレームデータの送信先を示す送信先情報(ID)に基づいてかかる中継順序を決定してもよいし、また、フレームデータの具体的な処理内容(例えばエアバックを動作させる)を示す設定データに基づいてかかる中継順序を決定してもよい。
なお、このとき、優先度情報保持部4a−2には、送信先情報もしくは設定データに予め対応付けられた優先度が保持されており、フレーム決定部4a−1は優先度情報保持部4a−2に保持された優先度に応じて中継順序を決定する。
これにより、上述した第1実施形態もしくは上述した第2実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、フレーム決定部4a−1がIDに基づいて中継順序を決定することにより、システム上重要な宛て先へのフレームデータの中継処理時間をより短縮できる。また、フレーム決定部4a−1が設定データに基づいて中継処理を決定することにより、処理遅延を最小限にしなければならない設定データのフレーム(例えばエアバックを動作させるフレーム)の中継処理時間をより短縮できる。
〔6−2〕本発明の第3実施形態の変形例
また、上述した第3実施形態では、フレーム決定部4b−1が優先度情報保持部4b−2に保持されたIDの優先度に基づいて中継処理を行なう一のフレームを選択したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、フレーム決定部4b−1がフレームの具体的な処理内容を示す設定データに基づいて一のフレームを選択するように構成してもよい。
なお、このとき、優先度情報保持部4b−2には、設定データに予め対応付けられた優先度が保持され、フレーム決定部4b−1は優先度情報保持部4b−2に保持された優先度に応じて一のフレームを決定する。
つまり、図16のフローチャート(ステップS10,S11´,S12,S13)に示すごとく、上述した第3実施形態の変形例としてのデータ中継方法は、上記図8に示すデータ中継方法に対して、ステップS11´において、フレーム決定部4b−1が受信フレームの設定データに応じて一の受信フレームを選択する点以外は、上述した第3実施形態と同様になる。
より具体的には、例えば優先度情報保持部4b−2が設定データA〜Fのうち、Aの優先度が最も高く、BからFに向かって順に優先度が低くなる優先度情報を保持している場合には、例えば図17のシーケンス図に示すごとく、受信部2aが設定データB,Cのフレームや設定データDEのフレームを順次受信すると(図中矢印a3,c3参照)、フレーム決定部4b−1は、かかる優先度情報に基づいて設定データB,C,Dのフレームを順に選択して処理する(図中矢印b3,d3,e3,f3,g3,i3参照)。
そして、設定データEのフレームを選択する前に、設定データAのフレームを受信すると(図中矢印h3参照)、フレーム決定部4b−1は設定データEのフレームのほうが先に受信済みであるが、設定データAのフレームが最優先なので設定データAのフレームを最短の時間で選択して処理を行なう(図中矢印j3,k3参照)。
このように、上述した第3実施形態の変形例によれば、上述した第3実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、フレーム決定部4b−1が設定データに応じて中継処理を行なう一のフレームを選択するので、フレームに含まれる具体的な処理内容、例えばシステム上フレームの消失が絶対許されない処理(エアバック作動,ブレーキ作動,ABS作動等)のフレームを消失しないことはもちろん、当該フレーム最優先に中継することができ、したがって当該フレームの処理時間を最短にすることができる。
〔6−3〕本発明の第4実施形態の変形例
さらに、上述した第4実施形態では、送信部4d−4が、所定IDのフレームについては受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに当該所定IDのフレームを直接送信するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、送信部4d−4が、所定の設定データのフレームは受信FIFO6を迂回してルーティング部5cに直接送信するように構成してもよい。
このとき、上述した第4実施形態の変形例としてのデータ中継方法(中継順序決定プロセス)は、図18のフローチャート(ステップS20,S21´〜S23´,S24)に示すごとく、上記図11に示すデータ中継方法(中継順序決定プロセス)に対して、ステップS21´において、フレーム決定部4b−1が特定の設定データのフレーム(例えばエアバックを動作させるフレーム等、フレームの消失が許されず最優先すべきフレーム)を受信したか否かを判断し、フレーム決定部4b−1が特定設定データのフレームがあると判断すると(ステップS21´のYesルート)、ステップS22´において、送信部4d−4が当該特定設定フレームをルーティング部5cに直接送信する点、および、特定設定データのフレームがないと判断すると(ステップS21´のNoルート)、ステップS23´において、フレーム決定部4b−1が特定設定データではないフレームのうち一のフレームを、設定データに係る優先度情報に基づいて選択する点が、上述した第4実施形態と異なる。なお、ルーティング処理プロセスについては同様である。
このように、上述した第4実施形態の変形例によれば、上述した第4実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、特定の処理内容のフレーム(システム上重要な処理に係るフレーム)については最優先で処理できるようになり、当該フレームを最短の時間で処理できる。
〔6−4〕本発明の第5実施形態の変形例
また、上述した第5実施形態では、フレーム決定部4c−1が、所定IDのフレームを受信すると中継順序を受信順に決定するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、フレーム決定部4c−1が、所定の設定データのフレームを受信すると、中継順序を受信順に決定するように構成してもよい。
このとき、上述した第5実施形態の変形例としてのデータ中継方法(中継順序決定プロセス)は、図19のフローチャート(ステップS30,S31´,S32〜S36)に示すごとく、上記図14に示すデータ中継方法(中継順序決定プロセス)に対して、ステップS31´において、フレーム決定部4c−1が特定の設定データのフレームがあるか否かを判断する点以外は、上述した第5実施形態と同様になる。
したがって、上述した第5実施形態の変形例によれば、上述した第5実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、特定の処理内容のフレーム(システム上重要な処理に係るフレーム)が消失することをより確実に抑止できる。
〔7〕その他
なお、上述したセレクタ部4a〜e(より具体的には、フレーム決定部4a−1〜4c−1および送信部4a−4〜4e−4)およびルーティング部5a〜cとしての機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(データ中継プログラム)を実行することによって実現されてもよい。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からデータ中継プログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ここで、コンピュータとは、ハードウェアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえている。
上記データ中継プログラムとしてのアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、フレーム決定部4a−1〜4c−1,送信部4a−4〜4e−4,およびルーティング部5a〜cとしての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
なお、本実施形態としての記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
〔8〕付記
(付記1)
複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するゲートウェイ装置であって、
複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信部によって受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部と、
前記決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部とをそなえて構成されていることを特徴とする、ゲートウェイ装置。
(付記2)
前記決定部によって決定された前記一の送信データを順に保持する先入れ先出し方式の記憶部をそなえ、
前記送信制御部が前記記憶部から前記送信データを読み出して送信制御を行なうことを特徴とする、付記1記載のゲートウェイ装置。
(付記3)
前記決定部が、前記受信部によって受信された送信データの中継順序を受信順に決定するとともに、前記受信部が複数の通信ネットワークから複数の送信データを同時に受信した場合には前記複数の送信データの中継順序を前記複数の送信データに係る前記情報に基づいて決定することを特徴とする、付記1または付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記4)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの送信元の通信ネットワークに基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記3記載のゲートウェイ装置。
(付記5)
前記決定部が、前記送信元の通信ネットワークに予め対応付けられた優先度に基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記4記載のゲートウェイ装置。
(付記6)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの送信先情報に基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記3記載のゲートウェイ装置。
(付記7)
前記決定部が、前記送信先情報に予め対応付けられた優先度に基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記6記載のゲートウェイ装置。
(付記8)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの設定データに基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記3記載のゲートウェイ装置。
(付記9)
前記決定部が、前記設定データに予め対応付けられた優先度に基づいて前記中継順序を決定することを特徴とする、付記8記載のゲートウェイ装置。
(付記10)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの送信先情報に基づいて前記一の送信データを決定することを特徴とする、付記1または付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記11)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの送信先情報に基づいて前記一の送信データを決定するとともに、前記送信先情報が所定の送信先を示すものである場合には、当該送信データを、前記記憶部を迂回して前記送信制御部に直接送信し、
前記送信制御部が、前記決定部から前記送信データを直接受信すると当該送信データの送信制御を前記記憶部に保持された前記送信データの送信制御よりも優先して実行することを特徴とする、付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記12)
前記決定部が、前記送信先情報に予め対応付けられた優先度に基づいて前記一の送信データを決定することを特徴とする、付記10または付記11記載のゲートウェイ装置。
(付記13)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの設定データに基づいて前記一の送信データを決定することを特徴とする、付記1または付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記14)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの設定データに基づいて前記一の送信データを決定するとともに、前記設定データが所定の設定データである場合には、当該送信データを、前記記憶部を迂回して前記送信制御部に直接送信し、
前記送信制御部が、前記決定部から前記送信データを直接受信すると当該送信データの送信制御を前記記憶部に保持された前記送信データの送信制御よりも優先して実行することを特徴とする、付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記15)
前記決定部が、前記設定データに予め対応付けられた優先度に基づいて前記一の送信データを決定することを特徴とする、付記13または付記14記載のゲートウェイ装置。
(付記16)
前記決定部が、前記受信部によって受信された前記送信データに係る前記情報を確認し、前記受信部によって受信された前記送信データの中に前記情報が所定の内容を示すものがなければ、前記送信データの送信元の通信ネットワークに基づいて前記一の送信データを決定する一方、前記受信部によって受信された前記送信データの中に前記情報が所定の内容を示すものがあれば、前記受信部によって受信された前記送信データの中継順序を受信順に決定し、
前記送信制御部が、前記決定部によって前記一の送信データが決定された場合には当該一の送信データの送信制御を行なう一方、前記決定部によって前記中継順序が決定された場合には当該中継順序に応じて前記送信データの送信制御を行なうことを特徴とする、付記1または付記2記載のゲートウェイ装置。
(付記17)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの送信先情報を確認し、前記送信先情報が所定の送信先を示すものでなければ、前記一の送信データを決定する一方、前記送信先情報が所定の送信先を示すものであれば、前記中継順序を決定することを特徴とする、付記16記載のゲートウェイ装置。
(付記18)
前記決定部が、前記情報としての前記送信データの設定データを確認し、前記設定データが所定の内容を示すものでなければ、前記一の送信データを決定する一方、前記設定データが所定の内容を示すものであれば、前記中継順序を決定することを特徴とする、付記16記載のゲートウェイ装置。
(付記19)
複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するデータ中継方法であって、
複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信ステップにおいて受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御ステップとを含んでいることを特徴とする、データ中継方法。
(付記20)
複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継する機能をコンピュータに実現させるためのデータ中継プログラムであって、
複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データに係る情報に基づいて、前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部、および、
前記決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部として、前記コンピュータを機能させることを特徴とする、データ中継プログラム。
本発明の第1実施形態としてのゲートウェイ装置が設けられたLAN(Local Area Network)システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態としてのゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態としてのデータ中継方法の中継順序決定プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態としてのデータ中継方法のルーティング処理プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態としてのゲートウェイ装置の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第2実施形態としてのゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態としてのゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態としてのデータ中継方法の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態としてのゲートウェイ装置の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第4実施形態としてのゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態としてのデータ中継方法の中継順序決定プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態としてのデータ中継方法のルーティング処理プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態としてのゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態としてのデータ中継方法の中継順序決定プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態としてのデータ中継方法のルーティング処理プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の変形例としてのデータ中継方法の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の変形例としてのゲートウェイ装置の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第4実施形態の変形例としてのデータ中継方法の中継順序決定プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態の変形例としてのデータ中継方法の中継順序決定プロセスの動作手順を示すフローチャートである。 車載LANシステムの一例を説明するための図である。 従来のゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 従来のゲートウェイ装置の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
符号の説明
0〜3 LAN(通信ネットワーク)
1a〜e,110,120 ゲートウェイ装置
2a−0〜2a−3,121a〜d 受信部
3a−0〜3a−3,122a〜d 送信部
4a〜e,123 セレクタ部(決定部)
4a−1〜4c−1 フレーム決定部
4a−2,4b−2 優先度情報保持部
4a−3 中継順序保持部
4a−4〜4e−4 送信部
5a〜5c,124 ルーティング部(送信制御部)
6 受信FIFO(記憶部)
7 バイパスライン
10 LANシステム
100 車載LANシステム
101 ボディ系LAN
101a ドア
101b パワーウィンドウ
101c エアコン
101d ヘッドライト
102 情報系LAN
102a カーナビゲーション
102b カーオーディオ
103 パワートレイン系LAN
103a エンジンECU
103b AT装置
103c ABS
103d エアバックシステム
105 車両
ch−1,ch0−1〜ch3−1,ch0−2〜ch3−2 チャネル(伝送路)
T0〜T11 端末装置

Claims (5)

  1. 複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するゲートウェイ装置であって、
    複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信部によって受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部とをそなえて構成されていることを特徴とする、ゲートウェイ装置。
  2. 前記決定部によって決定された前記一の送信データを順に保持する先入れ先出し方式の記憶部をそなえ、
    前記送信制御部が前記記憶部から前記送信データを読み出して送信制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  3. 前記決定部が、前記受信部によって受信された送信データの中継順序を受信順に決定するとともに、前記受信部が複数の通信ネットワークから複数の送信データを同時に受信した場合には前記複数の送信データの中継順序を前記複数の送信データに係る前記情報に基づいて決定することを特徴とする、請求項1または請求項2記載のゲートウェイ装置。
  4. 複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継するデータ中継方法であって、
    複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された前記送信データに係る情報に基づいて、前記受信ステップにおいて受信された前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおいて決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御ステップとを含んでいることを特徴とする、データ中継方法。
  5. 複数の通信ネットワーク間で送受信されるデータを中継する機能をコンピュータに実現させるためのデータ中継プログラムであって、
    複数の通信ネットワークのそれぞれから送信された送信データに係る情報に基づいて、前記送信データの中から中継処理を行なう一の送信データを決定する決定部、および、
    前記決定部によって決定された前記一の送信データを送信先の通信ネットワークに送信させる送信制御部として、前記コンピュータを機能させることを特徴とする、データ中継プログラム。
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