JP2008204180A - 環境負荷評価システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品のライフサイクルにおける環境影響評価において、環境負荷対象の重要度を反映させて、製品設計上の改善による環境負荷低減を支援できる環境負荷評価システムを提供することにある。
【解決手段】複数の環境負荷対象を一元的に評価する環境影響評価システムにおいて、各段階での複数の環境負荷対象に関する製品LCA情報を入力する製品LCA情報入力部11と、環境負荷対象に対する重み付けを決定するための意思係数を含む意思情報を入力する意思情報入力部12と、複数の環境負荷対象を単一指標に統合化する統合化演算部13と、環境負荷低減のための設計改善支援情報を生成する生成部14とを備えた構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製品の環境影響を評価するシステムに関し、特に、複数の環境影響を一元的に評価する環境影響評価システムに関する。
従来、製品に対する環境影響評価を行なう手法としては、対象製品の製造(材料調達)から使用(運用)、廃棄に渡る全ての段階における環境負荷を求めるライフサイクル・アセスメント(LCA)の手法が一般的である。
このLCA手法を使用したシステムには、対象とする複数のカテゴリ(地球温暖化、資源枯渇、化学物質の有害性など)毎の環境影響(環境負荷)を単一の指標で定量的に表し、製品の多様な環境影響を一元的に評価できるものが提案されている。例えばLIME(日本版被害算定型影響評価手法)を使用するシステムは、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)で決められているLCAに基づいて、対象製品の材料調達から運転、廃棄に渡る全ての段階における複数カテゴリの環境影響を、単一の指標として日本円で評価するものである(例えば、非特許文献1を参照)。
ところで、企業などのシステムのユーザにおいては、削減対象の環境影響としてカテゴリ毎の重要度が異なることが多い。しかし、前記のLIMEを使用するシステムは、客観的、標準的な環境影響量を算出することを目的としており、必ずしもユーザの意思による重要度が評価結果に反映されず、重要度を考慮した設計支援などを行なうことはできない。
このようなユーザの意思に応じて、環境影響のカテゴリ(環境負荷対象)毎に重み付けを行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このシステムは、環境項目毎に意思に応じた重み付けを行うが、重み付けを行う対象は環境保全コストであり、算出するのは製品やサービスの異常による失敗コストである。
特開2005−190441号公報 ライフサイクル環境影響評価手法、編著:伊坪 徳宏,稲葉 敦、発行:社団法人 産業環境管理協会、2005年9月15日発行
LIMEのような従来の環境影響評価手法を使用するシステムでは、カテゴリ毎の環境影響を同一の指標で評価することが可能であるが、その評価値は一般的、標準的であるため、ユーザの意思に応じた環境影響カテゴリ(環境負荷対象)の重要度が考慮されていない。また、環境項目毎に重み付けを行うシステムが提案されているが、このシステムの目的とするのは失敗コストの低減による環境経営の支援である。
本発明の目的は、製品のライフサイクルにおける環境影響評価において、環境負荷対象の重要度を反映させて、製品設計上の改善による環境負荷低減を支援できる環境負荷評価システムを提供することにある。
本発明の観点に従った環境影響評価システムは、評価対象の製品のライフサイクルにおける各段階での複数の環境負荷対象に関する情報を含む製品LCA情報を入力する製品LCA情報入力手段と、前記各環境負荷対象の中で、指定の環境負荷対象に対する重み付けを決定するための意思係数を含む意思情報を入力する意思情報入力手段と、前記製品LCA情報及び前記意思情報に基づいて、前記複数の環境負荷対象を単一指標に統合化する統合化手段と、前記統合化手段の算出結果に基づいて、環境負荷低減のための設計改善支援情報を生成する生成手段とを備えた構成である。
本発明によれば、製品のライフサイクルにおける環境影響評価において、環境負荷対象の重要度に基づいた重み付けを行うことにより、製品設計上の改善による環境負荷低減を支援できる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(システムの構成)
図1は、本実施形態に関するシステムの要部を示すブロック図である。
本システム10は、基本的にはコンピュータシステムとデータベースにより、各機能を実現している。本システム10は、各機能として、製品ライフサイクルアセスメント(LCA)情報入力部11と、意思情報入力部12と、意思反映統合化演算部13と、設計改善支援情報提示部14とを有する。
さらに、本システム10は、データベース(DB)として、統合化係数データベース101と、製品LCAデータベース102と、外部製品LCAデータベース103と、LCA用原単位データベース104と、意思情報データベース105とを有する。
製品LCA情報入力部11は、評価対象製品のLCA情報(製品LCA情報と表記する)を入力する。製品LCA情報は、評価対象製品の材料調達から製造、流通、使用、回収、廃棄・リサイクルに渡るライフサイクルの様々な段階における環境負荷情報を示す製品LCAデータと、ライフサイクルのどの段階を評価対象とするかを示す情報を含む。
製品LCAデータとしては、評価対象製品のライフサイクルの各段階において、各材料やプロセスによる二酸化炭素(CO2)排出量やSOx排出量などを算出したライフサイクルインベントリ(LCI)データや、それらを分類化、特性化して、地球温暖化や水質汚染などのインパクトカテゴリとして算出したライフサイクル・インパクト・アナリシス(LCIA)データを用いることができる。
意思情報入力部12は、意思係数による重み付けを行う環境負荷対象の選択と、各環境負荷対象の重み(重み係数)を決める意思係数を含む意思情報を入力する。意思反映統合化演算部13は、入力された製品LCA情報及び意思情報(意思係数)に基づいて、製品LCAデータの環境負荷対象毎に意思係数による重み付けを実行し、単一指標での統合化を行なう。即ち、意思反映統合化演算部13は、製品のライフサイクルの各段階において用いられる材料やプロセスごとに、統合化係数データベース101に蓄積された統合化係数データを使用して単一指標で統合化し、下記式(1)に示すように、環境インパクトEを計算する。
Figure 2008204180
但し、Lは製品LCAデータの環境負荷量(CO2排出量など)を表し、Iは統合化係数で、Wは意思係数を表す。また、添え字のpは製品のライフサイクルにおいて用いられる各材料やプロセスを表し、kは重み付けを行う環境負荷対象を表す。
意思反映統合化演算部13は、算出した環境インパクトEを使用して、例えば製品のライフサイクル全体の環境インパクトに占める各材料及びプロセスの環境インパクトの寄与率や、各材料及びプロセスの環境負荷原単位に対して意思係数による重み付けを行った環境インパクト原単位など、設計改善による環境負荷低減を支援することが可能なデータを算出する。
設計改善支援情報提示部14は、意思反映統合化演算部13により算出されたデータを使用して、設計改善による環境負荷低減を効果的に支援できる情報を生成して出力する。
(製品LCA情報入力部)
次に、図2及び図4を参照して、製品LCA情報入力部11の構成と処理手順を説明する。
製品LCA情報入力部11は、図2に示すように、製品LCAデータ読み込み部111と、製品LCAデータ作成部112と、製品LCAデータ登録部113とを有する。以下、図4のフローチャートを参照して、製品LCA情報入力部11の処理手順を説明する。
製品LCA情報入力部11は、まず、既存の製品LCAデータを使用するか否かを決定する(ステップS1)。既存データを使用する場合には、製品LCAデータ読み込み部111は、既存の製品LCAデータを読み込む(ステップS1のNO,S2)。即ち、製品LCAデータ読み込み部111は、過去に本システムにより評価した製品のLCAデータを、製品LCAデータベース102から読み込む。また、製品LCAデータ読み込み部111は、他のソフトウェア等を用いて評価を行った製品LCAデータを、外部製品LCAデータベース103から取り込む(インポートする)。
ここで、データ編集が不要であれば、製品LCA情報入力部11は、当該製品のライフサイクルにおいて評価対象とする段階を選択し、製品LCA情報の入力を完了する(ステップS3のNO,S7,S8)。
一方、既存データを使用しない場合、または既存データを編集する場合には、製品LCAデータ作成部112は、後述するように、LCA用原単位データベース104に記憶される原単位データを使用して、新たに製品LCAデータを作成する(ステップS4)。また、製品LCAデータ作成部112は、製品LCAデータ読み込み部11で読み込まれた製品LCAデータに対して編集を実行し、既存の製品LCAデータを更新する。
製品LCA情報入力部11は、製品LCAデータ作成部112により作成又は更新された製品LCAデータを登録するか否かを決定し、登録しない場合には当該製品のライフサイクルにおいて評価対象とする段階を選択し、製品LCA情報の入力を完了する(ステップS5のNO,S7,S8)。
一方、登録する場合には、製品LCAデータ登録部113は、作成又は更新された製品LCAデータを製品LCAデータベース102に登録する(ステップS5のYES,S6)。この登録が完了すると、製品LCA情報入力部11は、当該製品のライフサイクルにおいて評価対象とする段階を選択し、製品LCA情報の入力を完了する(ステップS7,S8)。
以上のようにして製品LCA情報入力部11による入力処理が完了すると、製品LCAデータおよび選択された段階情報が、製品LCA情報として入力される。
次に、図5のフローチャートを参照して、製品LCAデータ作成部112の処理手順を説明する。
製品LCAデータ作成部112は、製品のライフサイクルにおいて、どの段階についての情報を作成するか入力する段階入力処理を実行する(ステップS11)。ここでは、材料調達、製造、流通、使用、回収、廃棄、リサイクルなどの製品のライフサイクルのような予め用意された段階から選択するか、または新たに段階を作成して入力してもよい。
製品LCAデータ作成部112は、段階の入力処理を終了すると、続いて段階情報を入力する(ステップS12)。ここで、段階情報は、製品のライフサイクルにおいて指定の段階で使用する全ての材料及びプロセスに関する情報であり、いくつかの段階詳細情報から構成されている。具体的には、例えば材料調達段階であれば、製品を構成する部品・材料毎に段階詳細情報を入力する必要がある。段階詳細情報は、使用する個々の材料及びプロセスに関する情報で、使用する原単位データ及び使用量などを含む。
製品LCAデータ作成部112は、段階情報の入力処理として、段階入力処理により入力された各段階についての段階詳細情報を入力し、これを繰り返す。具体的には、プロセスや部品・材料に関する情報を入力する処理(ステップS121)、LCA用原単位データベース104から使用する原単位データを選択する処理(ステップS122)、及び該当するプロセス及び部品・材料の原単位データの使用量を入力する処理(ステップS123)をそれぞれ実行する。
このような段階詳細情報の入力処理は、選択された各段階についての段階情報の入力が完了するまで続行される。また、製品のライフサイクル情報の入力完了まで続行される(ステップS13,S14)。入力処理が完了すると、製品LCAデータ作成部112は、LCA演算部において製品の環境負荷情報も含めた製品LCAデータを算出する演算処理を実行する(ステップS15)。製品LCAデータを算出すると、製品LCAデータ作成部112での製品LCAデータの作成処理は完了となる(ステップS16)。
以上のようにして、製品LCA情報入力部11において、製品のLCA情報を新規に作成したり、設計変更などによりLCA情報の変更を容易に行なうことができる。
(意思情報入力部)
次に、図3及び図6を参照して、意思情報入力部12の構成と処理手順を説明する。
意思情報入力部12は、図3に示すように、意思情報読み込み部121と、意思情報作成部122と、意思情報登録部123とを有する。以下、図6のフローチャートを参照して、意思情報入力部12の処理手順を説明する。
まず、意思情報とは、本システムにおいて重み付けを行う環境負荷対象(後述するパターン)を示す情報と、各環境負荷対象毎の意思係数(重み付け係数)のことである。
意思情報入力部12は、既存の意思情報を使用しないで、新規の意思情報を作成するか否かを決定する(ステップS21)。既存の意思情報を使用する場合には、意思情報読み込み部121は、意思情報データベース105から既存の意思情報を読み込む(ステップS21のNO,S22)。ここで、意思情報の編集が不要であれば、意思情報入力部12は、意思情報の入力を完了する(ステップS23のNO,S27)。
一方、新規の意思情報を作成する場合には、意思情報作成部122は、後述するように、意思情報読み込み部121により読み込まれた意思情報を編集して、更新した意思情報を新規の意思情報として作成する(ステップS21のYES,S24)。この作成した意思情報を登録しない場合には、意思情報入力部12は、意思情報の入力を完了する(ステップS25のNO,S27)。
作成した意思情報を登録する場合には、意思情報登録部123は、当該意思情報を意思情報データベース105に登録する(ステップS25のYES,S26)。登録処理が完了すると、意思情報入力部12は、意思情報の入力を完了する(ステップS27)。
以上のような意思情報入力部12により、ユーザは、異なる製品を評価する際などに意思情報を容易に入力することができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、意思情報作成部122の処理手順を説明する。
まず、意思情報作成部122で作成するパターンとは、LCI(ライフサイクルインベントリ)の環境負荷インベントリ項目(CO2排出量やSOx排出量など)や、後述するカテゴリのうち、意思係数による重み付けを行う対象として選択された環境負荷対象に関する情報を意味する。
意思情報作成部122は、既存のパターンの使用、即ち新規パターンを作成するか否かを決定する(ステップS31)。既存のパターンを使用する場合は、パターンデータベース106から既存のパターンを読み込む処理を実行する(ステップS31のNO,S32)。読み込んだパターンの編集を実行しない場合には、意思情報作成部122は、意思係数入力処理に移行し、この入力処理が完了すると意思情報作成を完了する(ステップS33のNO,S37,S38)。
一方、新規パターンを作成する場合、意思情報作成部122は、読み込む処理により読み込まれたパターンを編集して更新することで、新規のパターンを作成する(ステップS31のYES,S34)。作成したパターンを登録しない場合には、意思情報作成部122は、意思係数入力処理に移行し、この入力処理が完了すると意思情報作成を完了する(ステップS35のNO,S37,S38)。
作成したパターンを登録する場合には、意思情報作成部122は、作成したパターンをパターンデータベース106に登録する(ステップS35のYES,S36)。登録が完了すると、意思情報作成部122は、意思係数入力処理を実行する(ステップS37)。
意思係数入力処理では、重み付け対象として選択された環境負荷対象、即ち環境負荷インベントリ項目やカテゴリに対して、各対象の重要度に応じた重み係数が意思係数として入力される。以上の入力処理が完了すると、意思情報作成部122は、パターンおよび各選択対象の意思係数を含む意思情報の作成を完了する(ステップS38)。
以上のような意思情報作成部122により、同じ環境負荷の枠組みに対して異なる重み付けを行う場合に、意思情報を容易に入力することができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、意思情報作成部122でのパターン作成処理の手順を説明する。
まず、カテゴリとは、複数の環境負荷インベントリ項目(環境負荷対象)を、同一の環境影響に寄与するものとして一括したものである。意思情報作成部122は、後述する意思係数入力処理により指定のカテゴリに対する意思係数を入力すると、そのカテゴリに含まれる全ての環境負荷インベントリ項目に対して、一律に同じ意思係数を入力することができる。
意思情報作成部122は、図8に示すように、パターン作成処理の初期時に新カテゴリの要否を決定する(ステップS41)。既存のカテゴリを使用したり、環境負荷インベントリ項目のみに重み付けを行なう場合には、新カテゴリを作成せずカテゴリ・インベントリ選択処理に移行する(ステップS41のNO,S47)。この選択処理により重み付けを行う対象を環境負荷インベントリ項目から選択し、パターンの作成を完了する(ステップS48)。
一方、意思情報作成部122は、新カテゴリが必要な場合には、新規のカテゴリを作成する(ステップS42,S44)。また、意思情報作成部122は、既存のカテゴリを編集する場合には、既存カテゴリをカテゴリデータベース107から読み込む(ステップS42,S43)。この既存カテゴリを編集して、新規のカテゴリを作成する(ステップS44)。ここで、意思情報作成部122は、カテゴリ処理において、カテゴリの名称や、そのカテゴリに含まれる環境負荷インベントリ項目の情報を入力する。
次に、カテゴリ作成処理により作成されたカテゴリを、カテゴリデータベース107に登録する登録処理を実行する(ステップS45のYES,S46)。登録しない場合、または登録が完了すると、また新たにカテゴリが必要な場合は、さらにカテゴリの作成や編集を行うことができる(ステップS45のNO,S41)。
カテゴリの作成・編集の必要がなくなると、前記カテゴリ・インベントリ選択処理に移行する(ステップS47)。カテゴリ・インベントリ選択処理では、意思係数による重み付けを行なう環境負荷対象である環境負荷インベントリ項目やカテゴリを選択する。ここでは、カテゴリと環境負荷インベントリ項目の両方を、同時に選択することも可能である。例えば、地球温暖化と原油資源の枯渇に対して重み付けを行う場合、CO2排出量やメタン排出量などの地球温暖化に関係する環境負荷インベントリをまとめた「温暖化」というカテゴリと、原油資源の消費量という環境負荷インベントリ項目を選択する。
以上のようにして、意思情報作成部122でのパターン作成処理が完了となる(ステップS48)。
次に、図9のフローチャートを参照して、意思情報作成部122での意思係数入力処理の手順を説明する。
まず、意思情報作成部122は、各環境負荷インベントリ項目及びカテゴリに対して、重要度に応じた重み付けを行う意思係数を入力する個別意思係数入力処理を実行する(ステップS51)。ここでは、カテゴリ全体に対する意思係数を入力することも、カテゴリ内で特に重み付けを行いたい環境負荷インベントリ項目に対して意思係数を入力することも可能である。
カテゴリを使用しない場合には、各環境負荷インベントリ項目に応じた意思係数を入力する処理は完了となる(ステップS52のNO,S54)。一方、カテゴリを使用する場合には、意思係数演算処理に移行する(ステップS52のYES,S53)。意思係数演算処理では、使用するカテゴリに含まれる各環境負荷インベントリ項目の意思係数が算出される。これにより、各環境負荷インベントリ項目に応じた意思係数の入力処理は完了となる(ステップS54)。
以上のようにして意思係数を入力する際に、対象とする環境負荷インベントリ項目に一括して重み付けを行うことができる。また、重み付けを行うにあたり、温暖化、資源枯渇、化学物質有害性などの枠組みに対して重み付けの係数を決定できる。
(設計改善支援情報提示部)
次に、図10及び図11を参照して、設計改善支援情報提示部14の構成を説明する。
設計改善支援情報提示部14は、意思反映統合化演算部13により算出されたデータに基づいて、図10及び図11に示すように、設計改善支援情報を画面上に表示する処理を実行する。
意思反映統合化演算部13は、前述したように、製品のライフサイクルの各段階において用いられる材料やプロセスごとに、統合化係数データベース101に蓄積された統合化係数データを使用して単一指標で統合化し、前記式(1)に示すように、環境インパクトEを計算する。
ここで、前記式(1)に示す記号pは、例えば図12(A)に示すように、製品のライフサイクルにおいて用いられる各材料やプロセスを意味する。記号kは、例えば図12(B)に示すように、重み付けを行う環境負荷対象であるインベントリを意味する。また、統合化係数Iは、例えば図12(C),(G)に示すような係数である。Lは、例えば図12(E)に示すように、製品LCAデータの環境負荷量を意味する。さらに、意思係数Wは、例えば図12(F)に示すように、温暖化ガス及び資源消費のカテゴリに付加する重み付け係数である。
このような意思反映統合化演算部13により算出されたデータを使用して、設計改善支援情報提示部14は、設計改善による環境負荷低減を効果的に支援できる設計改善支援情報の画面情報を生成して出力する。
具体的には、画面情報としては、図10に示すように、各材料及びプロセスの環境インパクトの寄与率を大きい順に並べたグラフと表の各情報である。ここでは、例えば10%の削減による環境インパクトの削減は、どの材料及びプロセスが有効であるか、ビジュアルにも具体的な数値としても分かりやすい構成になっている。また、各材料及びプロセスの環境インパクト原単位データを、同じ単位ごとに大きい順に並べたグラフと表の各情報を作成する。各情報は、単位使用量の削減による環境インパクトの削減は、どの材料及びプロセスが有効であるか、ビジュアルにも具体的な数値としても分かりやすい構成になっている。また、いずれのグラフ及び表の画面上の近くにも、それぞれの数値に関する解説や例を表示し、設計改善のためのコメントとして評価者に提示できるような情報を生成する。これらの画面情報を用いることで、ユーザ(製品の設計者など)は、環境負荷低減のために効果的な対策が、例えばスペックの向上なのか、製品の軽量化なのか、製造プロセスの変更なのかを認識することが可能となり、かつ、改善度を定量的に把握することができる。
以上のような設計改善支援情報提示部14により、製品のライフサイクルにおいて意思を反映した環境影響評価結果を、設計改善支援情報として効率的に反映させることができる。
以上要するに、本実施形態のシステムであれば、従来では標準的な価値観を反映した評価結果しか算出されなかった環境影響評価を、製造者や客先などのユーザの多様な価値観を反映して評価することが可能となる。また、ライフサイクル全体について意思を反映した評価を行うため、その評価結果を設計改善に生かすことができ、意思を反映した環境負荷の低減を設計レベルで支援することが可能になる。
[第2の実施形態]
図13は、第2の実施形態に関するシステムの要部を示すブロック図である。
本システムは、評価者割当情報入力部15を含むシステムである。なお、前述の図1に示す第1の実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
本システムでは、製品LCA情報入力部11が製品LCA情報を入力した後に、評価者割当情報入力部15は、複数の評価者に関する情報を入力する。この情報は、全評価者数、各評価者の情報、及び製品のライフサイクルにおいて各評価者に割り当てられる段階の情報である。具体的には、例えば、メーカとユーザの2者に関する評価を行う場合、評価者数は2であり、評価者情報はそれぞれメーカとユーザに関する情報である。また、割り当てられる段階としては、メーカは、材料調達、製造、輸送の各段階の情報を入力し、ユーザは使用、廃棄の各段階の情報を入力する。評価者割当情報入力部15による評価者割当情報の入力が完了すると、意思情報入力部12は、各評価者に対する意思情報を入力する。
以上で、製品LCA情報及び各段階に使用する意思情報の入力が完了すると、意思反映統合化演算部13は、前述したように、環境インパクトを算出し、また、この値を使用して、例えば各材料及びプロセスの環境インパクトの寄与率や環境インパクト原単位データを、製品全体に対するものと、各評価者に割り当てられた段階に対するものとをそれぞれ算出する。即ち、意思反映統合化演算部13は、設計改善による環境負荷低減支援に有効な情報を算出する。設計改善支援情報提示部14は、意思反映統合化演算部13により算出された情報を使用して、設計改善による環境負荷低減を効果的に支援できる情報(画面情報)を生成して出力する。設計改善支援情報提示部14は、製品全体に対する設計改善支援情報140と、各評価者に割り当てられた段階に対する設計改善支援情報141とを区別して出力する。
以上のようにして本実施形態のシステムによれば、該当する評価者それぞれにとって効率的な環境負荷の低減支援を行なうことが可能となる。また、製品情報を変更するだけで、各評価者の該当段階の評価結果に反映できるため、製品ごとに評価を管理することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関するシステムの要部を示すブロック図。 本実施形態に関する製品LCA情報入力部の構成を説明するためのブロック図。 本実施形態に関する意思情報入力部の構成を説明するためのブロック図。 本実施形態に関する製品LCA情報入力部の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する製品LCAデータ作成部の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する意思情報入力部の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する意思情報作成部の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する意思情報作成部におけるパターン作成の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する意思情報作成部における意思係数入力の処理手順を説明するためのフローチャート。 本実施形態に関する設計改善支援情報提示部の構成を説明するための画面例を示す図。 本実施形態に関する設計改善支援情報提示部の処理を説明するための画面例を示す図。 本実施形態に関する意思反映統合化演算部の処理を説明するための図。 第2の実施形態に関するシステムの要部を示すブロック図。
符号の説明
10…システム、11…製品ライフサイクルアセスメント(LCA)情報入力部、
12…意思情報入力部、13…意思反映統合化演算部、14…設計改善支援情報提示部、
15…評価者割当情報入力部、101…統合化係数データベース、
102…製品LCAデータベース、103…外部製品LCAデータベース、
104…LCA用原単位データベース、105…意思情報データベース、
111…製品LCAデータ読み込み部、112…製品LCAデータ作成部、
113…製品LCAデータ登録部、121…意思情報読み込み部、
122…意思情報作成部、123…意思情報登録部。

Claims (10)

  1. 評価対象の製品のライフサイクルにおける各段階での複数の環境負荷対象に関する情報を含む製品LCA情報を入力する製品LCA情報入力手段と、
    前記各環境負荷対象の中で、指定の環境負荷対象に対する重み付けを決定するための意思係数を含む意思情報を入力する意思情報入力手段と、
    前記製品LCA情報及び前記意思情報に基づいて、前記複数の環境負荷対象を単一指標に統合化する統合化手段と、
    前記統合化手段の算出結果に基づいて、環境負荷低減のための設計改善支援情報を生成する生成手段と
    を具備したことを特徴とする環境影響評価システム。
  2. 前記製品のLCA用原単位データを記憶する記憶手段を有し、
    前記製品LCA情報入力手段は、前記LCA用原単位データを使用して、前記製品LCA情報を算出する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の環境影響評価システム。
  3. 前記製品LCA情報は、前記ライフサイクルの各段階における環境負荷情報を示す製品LCAデータ、及び前記ライフサイクルのどの段階を評価対象とするかを示す情報を含むことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の環境影響評価システム。
  4. 前記意思情報は、重み付けを行なうための環境負荷対象と、前記各環境負荷対象毎の意思係数とを含み、
    前記意思情報入力手段は、前記意思情報を記憶する記憶手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の環境影響評価システム。
  5. 前記意思情報入力手段は、前記環境負荷対象を評価対象パターンとして記憶する記憶手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の環境影響評価システム。
  6. 前記意思情報入力手段は、
    前記複数の環境負荷対象を一括したカテゴリとして設定する手段と、
    前記カテゴリに対する重み付けを決定するための意思係数を入力する手段と、
    前記カテゴリに含まれる前記各環境負荷対象に対して、前記意思係数を使用して同じ重み付けを実行するための演算手段と
    を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の環境影響評価システム。
  7. 前記生成手段は、前記設計改善支援情報として、プロセスごとのライフサイクル全体に対する環境影響の程度、及びプロセスごとの環境影響の原単位データを、画面上に同時に表示するための画面情報を生成する手段を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の環境影響評価システム。
  8. 前記ライフサイクルにおける各段階に対して、異なる重み付けを割り当てるための意思情報を入力する入力手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1から7に記載の環境影響評価システム。
  9. 複数の環境影響を一元的に評価する環境影響評価システムに適用する評価方法であって、
    評価対象の製品のライフサイクルにおける各段階での複数の環境負荷対象に関する情報を含む製品LCA情報を入力するステップと、
    前記各環境負荷対象の中で、指定の環境負荷対象に対する重み付けを決定するための意思係数を含む意思情報を入力するステップと、
    前記製品LCA情報及び前記意思情報に基づいて、前記複数の環境負荷対象を単一指標に統合化するステップと、
    前記統合化手段の算出結果に基づいて、環境負荷低減のための設計改善支援情報を生成するステップと
    を有する手順を実行することを特徴とする評価方法。
  10. 前記意思情報入力ステップは、
    前記複数の環境負荷対象を一括したカテゴリとして設定する処理と、
    前記カテゴリに対する重み付けを決定するための意思係数を入力する処理と、
    前記カテゴリに含まれる前記各環境負荷対象に対して、前記意思係数を使用して同じ重み付けを実行するための演算処理と
    を有することを特徴とする請求項9に記載の評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2154265A1 (en) 2008-08-07 2010-02-17 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Part for rotary machine and its method of manufacture
CN110428155A (zh) * 2019-07-22 2019-11-08 合肥工业大学 基于用户口碑的社会生命周期评价方法和***
WO2024123115A1 (ko) * 2022-12-09 2024-06-13 주식회사 글래스돔코리아 탄소 배출량 저감을 위해 제조 공정을 관리하는 방법 및 시스템

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WO2024123115A1 (ko) * 2022-12-09 2024-06-13 주식회사 글래스돔코리아 탄소 배출량 저감을 위해 제조 공정을 관리하는 방법 및 시스템

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