JP2008193856A - 住宅用分電盤の取り付け構造 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、設置作業が簡単に行える住宅用分電盤１の取り付け構造を提供することを目的としている。
【解決手段】住宅用分電盤１の取り付け構造であって、住宅用分電盤１の設置位置を壁面３の前面へせり出すための取り付け台４を、基台２の背面に設け、従来行っていた壁面のふかし作業をしないで、住宅用分電盤１をそのまま壁面３に取り付けることで、手間のかかっていた大工工事を不要とし、住宅用分電盤の設置作業が簡単に行えるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図２

Description

本発明は、基台に各種電気機器を配置し、基台を住宅の壁面に取り付けて用いられる住宅用分電盤の取り付け構造に関するものである。

壁面３１に取り付ける住宅用分電盤３２は、設置場所が奥まったところである場合には、配線作業や保守作業がしにくいため、壁面３１を手前にせり出して住宅用分電盤３２を取り付けていた。壁面３１をせり上げるには、例えば、住宅の壁面３１の手前の位置に木材で分電盤３２を取り付けるためのふかしとよばれる壁３３を形成し、その壁３３には住宅用分電盤３２へ接続する電線３４等の入線孔３５を設けていた。
２００５カワムラ総合カタログ電設資材編平成１７年５月１日発行

しかしながら上記従来の住宅用分電盤の取り付け方法では、住宅の壁とは別に壁を形成するのに多くの手間と費用がかかっていた。また、住宅用分電盤の設置工事は電気工事であるが、この壁の形成は電気工事ではなく、大工工事が必要なため、作業の効率もよくなかった。

そこで本発明は、設置作業が簡単に行える住宅用分電盤の取り付け構造を提供することを目的とし、その構造は、住宅用分電盤の設置位置を壁面の前面へせり出すための取り付け台を、基台の背面に設けることを特徴とする。

本発明に係る住宅用分電盤の取り付け構造は、住宅用分電盤の設置位置を壁面の前面へせり出すための取り付け台を、基台の背面に設けるため、住宅の壁面にふかし台を設置し、ふかし台に住宅用分電盤を取り付け、従来の壁を形成することに比べ、作業が簡単になり作業時間の短縮できると共に、費用も抑えることができる。

本発明に係る住宅用分電盤の取り付け構造を図の添付図面に基づいて説明する。

住宅用分電盤１は、基台２に主幹ブレーカや分岐ブレーカ等の各種電気機器を配置し構成される。住宅の壁面３に基台２を設置し用いられる。住宅用分電盤１は、限られたるペースに効率よく収めたいので、クローゼットや下足棚に設置される場合もある。クローゼットや下足棚は奥行きが深いため、その奥の壁に住宅用分電盤１を取り付けると、配線作業や設置後の保守作業等の際に、手を伸ばして作業したり、身を奥まで入れて作業したりして、作業性が悪いので、住宅用分電盤１は作業しやすい壁面３の手前の位置に設置したい。

本発明に係る住宅用分電盤１は、基台２背面に、取り付け台４を設け、住宅の壁面３に設置したとき、手前に配置され作業しやすい構造とする。

取り付け台４は箱状に形成され、前面の取り付け面４ａは配線口４ｂを設け、また、上面４ｃも入線のための開口４ｄを施す。また、前面取り付け面４ａの配線口４ｂ周縁部には、住宅用分電盤１に設けられた取り付け穴１ａに対向させ、取り付け孔４ｅを設ける。取り付け台４を住宅の壁面３に取り付けた後、取り付け台４の前面取り付け面４ａに住宅用分電盤１を、住宅用分電盤１に設けられている取り付け穴１ａと取り付け台４に設けた取り付け孔４ｅとを対向させねじを挿通し締め付け固定する。図面では、天井から入線した電線５を開口４ｄを通して住宅分電盤１へと配線する。

クローゼットや下足棚等、奥行きの深い場所に住宅用分電盤１を取り付けるとき、取り付け台４を有する住宅用分電盤１では、従来のように大工工事は不要で、電気工事者がふかし工事を含めた設置作業が行え、作業効率が向上する。例えば、下段に下足棚が設置されている上段に住宅用分電盤１を、取り付け台４を用いて設置した場合、下足棚の前面に合わせて住宅用分電盤を取り付けることができ、配線作業や保守作業等の作業がしやすい位置に設置することができる。

図４に示すように、住宅用分電盤６の基台６ａと取り付け台６ｂを一体に形成することもできる。基台６ａ背面部に箱状に壁を延設する。上面６ｃの壁には入線のための開口６ｄを施す。図面では、天井から入線した電線７を開口６ｄを通して配線する。住宅用分電盤６の基台６ａと取り付け台６ｂが一体に形成されると、設置現場での住宅用分電盤の取り付け台への設置作業を省略できる。

取り付け台の形成は、特に限定されるものではなく、板金加工により金属製の取り付け台を形成したり、柱状の部材を組み合わせて構成したり、または樹脂により作成したりする方法が考えられる。

本発明に係る住宅用分電盤の取り付け構造を示す正面図である。 図１における住宅用分電盤の取り付け構造を示す側面図である。 図１における住宅用分電盤の取り付け構造を示す斜視図である。 本発明に係る住宅用分電盤の取り付け構造の変形実施例を示す側面図である。 従来の住宅用分電盤の取り付け構造を示す正面図である。 図５における住宅用分電盤の取り付け構造の側面図である。

符号の説明

１ 住宅用分電盤
１ａ 取り付け穴
２ 基台
３ 壁面
４ 取り付け台
４ａ 取り付け面
４ｂ 配線口
４ｃ 上面
４ｄ 開口
４ｅ 取り付け孔
５ 電線
６ 住宅用分電盤
６ａ 基台
６ｂ 取り付け台
６ｃ 上面
６ｄ 開口
７ 電線

Claims (1)

1. 基台に各種電気機器を配置し、前記基台を住宅の壁面に取り付けて用いられる住宅用分電盤の取り付け構造であって、前記住宅用分電盤の設置位置を前記壁面の前面へせり出すための取り付け台を、前記基台の背面に設けることを特徴とする住宅用分電盤の取り付け構造。

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