JP2008189184A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のフロントピラーに配設されるエアバッグ装置のエアバッグに水や埃が付着するのを防止する。
【解決手段】フロントピラー2に設けられた収納室Sに収納されたインナケース17にエアバッグ15が収納されているとともに、インナケース17は、収納室S内に対して略密閉状態に設けられている。これにより、収納室S内に水や埃が侵入してもそれら水や埃がインナケース17内に侵入することが防止されるので、エアバッグ15に水や埃が付着するのを防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のフロントピラーに配設されるエアバッグ装置に関する。
従来、走行中の自動車が障害物と衝突した場合に、障害物が自動車のフロントピラーと直に2次衝突するのを防止して障害物を保護するエアバッグ装置がある。
この種のエアバッグ装置は、自動車のフロントピラーの前面に形成された凹部とこの凹部を塞ぐカバーとによって形成された収納室に、折り畳み状態のエアバッグとインフレータとを収納している。そして、自動車と障害物との衝突時に、インフレータからエアバッグに供給したガスにより、エアバッグがピラーカバーを押し開けてフロントピラーに沿った状態に展開する。展開したエアバッグは、フロントピラーを覆い、障害物を受け止めて障害物がフロントピラーに直に衝突することを防止する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−283939号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、エアバッグを収納する収納室が、ピラーカバーによってフロントピラーの凹部を塞ぐことで形成されているため、ピラーカバーと凹部との隙間から水や埃が収納室内に侵入するおそれがある。収納室内に水や埃が侵入すると、それらがエアバッグに付着し、エアバッグが劣化するおそれがある。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、車両のフロントピラーに配設されるエアバッグ装置のエアバッグに水や埃が付着するのを防止することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車両のフロントピラーに設けられた収納室に収納され、前記収納室内に対して略密閉状態なインナケースと、前記収納室に設けられて車外面を構成し押し開け可能な第1の扉部に対向する位置で前記インナケースに設けられ、押し開け可能な第2の扉部と、ガスを噴射するインフレータと、前記インナケースに収納され、前記インフレータから供給されたガスによって膨脹し前記第2の扉部および前記第1の扉部を押し開けて前記フロントピラーの前方に展開するエアバッグと、を備えることを特徴とするエアバッグ装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記第1の扉部と前記第2の扉部とは、相互に連結されて同じ方向に開き、前記エアバッグは、前記第2の扉部を介して前記第1の扉部を押し開けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のエアバッグ装置において、前記インナケースは、前記フロントピラーに固定された固定ケース部と、前記固定ケース部に前記第2の扉部を揺動可能に連結したヒンジ部と、前記固定ケース部に設けられた第1の係合部と、前記第2の扉部に設けられ、前記第1の係合部との係合によって前記第2の扉部を閉じ状態に維持する一方、前記第2の扉部に対する前記エアバッグの押圧力によって前記第1の係合部との係合が解除される第2の係合部と、を備える単一成形品であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、前記収納室内と車室内とを連通している通気部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、前記収納室は、前記フロントピラーの下部に設けられ、前記第1の扉部および前記第2の扉部は、開動の際にそれぞれの上端が自由端となるように揺動可能であり、前記エアバッグは、当該エアバッグが押圧する前記第2の扉部に案内されて前記フロントピラーに沿って上方へ膨脹することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のエアバッグ装置において、前記第1の扉を有し前記フロントピラーに設けられたピラーカバーを備え、前記ピラーカバーは、ドアミラーを車体へ取り付けるミラー取付部を覆う取付カバーと一体成形されていることを特徴とする。
本発明によれば、エアバッグがインナケースに収納され、このインナケースが収納室に対して略密閉化されているので、収納室内に水や埃が侵入してもそれら水や埃がインナケース内に侵入することが防止されるので、エアバッグに水や埃が付着するのを防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した自動車を概略的に示す斜視図、図2は、エアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図、図3は、図1中矢示SA−SA線に沿う断面図、図4は、図2中矢示SB−SB線に沿う断面図、図5は、インナケースを示す斜視図、図6は、展開状態のインナケースの断面図、図7は、インナケースに第1の扉を溶着する状態を示す断面図である。なお、図中、矢印aは、車両前後方向における車両前方向を示し、矢印bは、車両の車幅方向を示している。
車両である自動車Aには、フロントウィンドウガラス1の車幅方向の端部を支持する左右一対のフロントピラー2が上下方向に沿って設けられている。このフロントピラー2には、エアバッグ装置7が配設されており、フロントピラー2の下端部には、ドアミラー3が設置されている。
フロントピラー2は、ピラーアウタ4とピラーインナ5との間にレインフォース6を挟んだ閉断面構造で形成されている。ピラーアウタ4には、フロントピラー2の略全長にわたって凹部4aが形成されている。凹部4aの底面部は、レインフォース6に重合されており、その底面部には固定孔8が形成されている。固定孔8は、フロントピラー2の長手方向に沿って複数形成されている。一方、ピラーインナ5には、固定孔8に対応する位置に固定孔8よりも大径の作業孔9が形成されている。ピラーインナ5の車室R内側には図示せぬトリムが設けられている。
フロントピラー2の車幅方向外側には、ウエザストリップ10が設けられ、車幅方向内側には、モール11が設けられている。このウエザストリップ10とモール11とに、車幅方向両端部に形成された段部12、13をそれぞれ係合させた状態で、ピラーカバー14がフロントピラー2に取り付けられている。このピラーカバー14は、凹部4aの前面開口を塞いでいる。このピラーカバー14と凹部4aとは、エアバッグ装置7を収納する収納室Sをフロントピラー2に形成している。
ピラーカバー14には、第1の扉部14aが設けられている。この第1の扉部14aは、車外面を構成している。第1の扉部14aは、押し開け可能となっている。
エアバッグ装置7は、収納室Sに収納されている。エアバッグ装置7は、袋状のエアバッグ15と、ガスを噴射して該ガスをエアバッグ15に供給するインフレータ16と、これらエアバッグ15およびインフレータ16を収納したインナケース17と、を備えている。
インフレータ16は、断面L形のブラケット18に固定され、ブラケット18には、スタッドボルト19が形成されている。
エアバッグ15は、インフレータ16及びブラケット18を内包した状態で、車幅方向で折り畳まれている。
インナケース17は、樹脂製の単一成形品であり、角形容器形状をなしており、収納室Sに対して略密閉状態となっている。インナケース17は、フロントピラー2に固定された固定ケース部20と、第2の扉部21と、固定ケース部20に第2の扉部21を揺動可能に連結したヒンジ部22と、を有している。
第2の扉部21は、ヒンジ部22によって、その車幅方向での車両外側を固定ケース部20に連結されており、ヒンジ部22を支点とするとともに車幅方向での車両内側の縦縁部を自由端として、開くようになっている。即ち、この第2の扉部21は、第1の扉部14aと同じ方向に開く。この第2の扉部21は、第1の扉部14aに対向する位置に設けられており、押し開け可能となっている。ここで、ヒンジ部22は、フロントピラー2の長手方向に沿って複数箇所設けられている。
固定ケース部20には、第1の係合部である係合孔24が設けられ、第2の扉部21には、第2の係合部である係合爪23が形成されている。係合爪23と係合孔24はそれぞれフロントピラー2の長手方向に沿って複数箇所に形成されている。係合爪23は、係合孔24との係合によって第2の扉部21を閉じ状態に維持する一方、第2の扉部21に対するエアバッグ15の押圧力によって係合孔24との係合が解除される。
また、係合爪23の近接位置には、シールフランジ25が長手方向に沿って連続形成されている。
また、固定ケース部20の底面部には、貫通孔26が形成され、第2の扉部21の表面には、溶着リブ27が格子状に形成されている。
このインナケース17は、図6に示すように、開いた状態で、例えばオレフィン系エラストマーにより射出成形される。それを、ヒンジ部22を中心に折り曲げて、第2の扉部21の係合爪23と固定ケース部20の係合孔24を係合させることにより、閉断面構造の容器状となる。第2の扉部21と固定ケース部20の車幅方向内側端同士は、シールフランジ25により略密閉状態でシールされる。
そして、このインナケース17の第2の扉部21の表面は、ピラーカバー14の第1の扉部14aの裏面に溶着される。ここで、ピラーカバー14は、例えばエラストマー変性ポリプロピレンにより射出成形される。インナケース17とピラーカバー14との溶着は、振動溶着やホットプレート溶着が好適であり、溶着リブ27が溶けることにより結合される。振動溶着は、第1の扉部14aが細長くて軽い場合に適している。また、第1の扉部14aが比較的軽い場合には、比較的高い周波数(例えば240Hz)で振幅を小さくする(例えば、ストローク長0.4〜1.0mm程度)のが良い。また、ピラーカバー14の表面の塗装は、溶着前でも後でも良いが、塗装面が溶着の影響を受けるのを回避するために、溶着後に塗装した方が好ましい。
次に、エアバッグ15及びインフレータ16の組み付け方法を説明する。エアバッグ15とインフレータ16とを、開いた状態のインナケース17の固定ケース部20に収納する。スタッドボルト19を貫通孔26から外に出し、貫通孔26をゴムブッシュ28により塞ぐ。ピラーカバー14の第1の扉部14aが結合された状態の第2の扉部21を、ヒンジ部22を中心にして固定ケース部20側へ折り曲げ、係合爪23を係合孔24に係合させて、インナケース17を閉じる。ゴムブッシュ28やシールフランジ25によりインナケース17内は、収納室S内に対して略密閉化される。これにより、エアバッグ15、インフレータ16、第1の扉部14aをインナケース17によって一体化したモジュールが構成される。
そして、このモジュール化されたインナケース17を、フロントピラー2の凹部4a内に入れて、スタッドボルト19を固定孔8からレインフォース6とピラーインナ5により区画された裏室36内に突出させる。突出したスタッドボルト19に、作業孔9を介して挿入された工具(図示せず)を用いてナット29を締結する。ナット29を締結することにより、エアバッグ15等が収納されたインナケース17を収納室Sに固定することができる。
インナケース17を固定した後、インナケース17に結合されている第1の扉部14aの両端に形成されている段部12、13を、それぞれウエザストリップ10とモール11に係合させ、設置が完了する。第1の扉部14aがインナケース17と一体化されているため、第1の扉部14aとインナケース17とを一部品として扱うことができ、フロントピラー2への設置作業が容易である。
このような構成において、図示しないセンサによって、自動車Aと障害物との衝突が検出された場合には、図示しないコントローラがインフレータ16を作動させる。これにより、インフレータ16からエアバッグ15内にガスが供給され、ガスが供給されたエアバッグ15がインナケース17内で膨張する。そして、エアバッグ15は、さらに膨脹する過程で第2の扉部21および第1の扉部14aを押し開ける。詳しくは、エアバッグ15は、インナケース17内で膨張する際に、インナケース17の係合爪23と係合孔24との係合を解除して、第2の扉部21を第1の扉部14aとともに開く。
そして、エアバッグ15は、フロントピラー2の前方で膨張すると共に、開いた第2の扉部21の裏面にガイドされて、車幅方向内側へ向けて膨張展開し、フロントピラー2およびフロントウィンドウガラス1の端部を覆う。従って、エアバッグ15によって障害物がフロントピラー2と直に2次衝突するのを防止して障害物を保護することができる。
以上説明した本実施形態によれば、エアバッグ15がインナケース17に収納され、このインナケース17が収納室Sに対して略密閉化されているので、収納室S内に水や埃が侵入してもそれら水や埃がインナケース17内に侵入することが防止されるので、エアバッグ15に水や埃が付着するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、第1の扉部14aと第2の扉部21とが、相互に連結されて同じ方向に開くので、エアバッグ15の膨脹方向を制御し易い。
また、本実施形態によれば、インナケース17が単一成形品であるので、エアバッグ装置7の部品点数の増加を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図8および図9に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係るエアバッグ装置が設置されたフロントピラーの断面図、図9は、実施形態に係る通気部Bを示す分解斜視図である。なお、本実施形態は、上記第1の実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、収納室S内と車室R内とを連通している通気部Bを備える点が第1の実施形態に対して異なる。
具体的には、本実施形態では、インナケース30の固定ケース部31に筒部32が形成されている。この筒部32の先端には、フランジ33が形成されている。また、この筒部32に対応する部位の凹部4aは、ピラーアウタ4に対してレインフォース34が重合した状態となっており、そこに通気開口35が形成されている。そして、通気開口35に筒部32が挿入され、筒部32の先端がレインフォース34とピラーインナ5で区画された裏室36内に突出した状態となっている。
通気開口35と筒部32との間は、シール部材としてのゴムブッシュ37にてシールされている。ゴムブッシュ37には、筒部32が貫通する挿通孔38と、通気開口35の縁部が係合する溝部39が形成され、筒部32と通気開口35との間を確実にシールしている。
筒部32が通気開口35から、レインフォース34とピラーインナ5の間の裏室36側へ突出することにより、筒部32を介して、インナケース30の内部と、車室R内とが連通状態となる。
すなわち、ピラーインナ5の車室R内側には図示せぬトリムが設けられているが、特に気密状態で設けられたものでないため、ピラーインナ5とレインフォース34との間の裏室36は、作業孔9を介して車室R内と同じ気圧となる。従って、裏室36とインナケース30の内部とを筒部32を介して連通させることにより、インナケース30の内圧は車室R内と同じになる。本実施形態では、筒部32、通気開口35、ゴムブッシュ37、作業孔9により、通気部Bが構成されている。
以上説明した本実施形態によれば、通気部Bによってインナケース30の内圧が車室Rの内圧と同じに保たれるので、気温の変化によってインナケース30が膨張・収縮することを防止することができ、ひいては、インナケース30が破損することを防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図10および図11に基づいて説明する。図10は、本実施形態に係るエアバッグ装置が設置されたフロントピラーの断面図、図11は、通気部を示す分解斜視図である。なお、本実施形態は、上記第2の実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、通気部Cが第2の実施形態に対して異なる。具体的には、インナケース40の固定ケース部41に連通開口42が形成されている。この連通開口42は、凹部4aに形成された通気開口35と、近接状態で対応する位置に形成されている。連通開口42の縁部にはピラーインナ5に達する程度のフランジ43が形成されている。そして、このフランジ43の周囲に、通気開口35と連通開口42とを連結するシール部材としてOリング44が設けられている。このOリング44により、通気開口35及び連通開口42の収納室Sに対する密閉性が保たれると共に、通気開口35と連通開口42とが連結される。従って、インナケース40の内部と車室R内とが連通状態となる。本実施形態では、連通開口42、通気開口35、Oリング44、作業孔9により、通気部Cが構成されている。
以上説明した本実施形態によれば、第2の実施形態同様に、通気部Cによってインナケース40の内圧が車室の内圧と同じに保たれるので、気温の変化によってインナケース40が膨張・収縮することを防止することができ、ひいては、インナケース40が破損することを防止することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図12および図13に基づいて説明する。図12は、本実施形態に係るエアバッグ装置およびその周囲を示す縦断側面図、図13は、エアバッグが展開した状態のエアバッグ装置およびその周囲を示す縦断側面図である。なお、本実施形態は、上記各実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、収納室Sが、フロントピラー2の下部に設けられており、ピラーカバー47の第1の扉部47aおよびインナケース45の第2の扉部51は、開動の際にそれぞれの上端が自由端となるように揺動可能となっている。フロントピラー2の凹部4aは、フロントピラー2の下部にのみ設けられている。
第1の扉部47aの上端部には、ピラーカバー47における第1の扉部47a以外の部分である一般部に対して係合する段部49が形成されている。
インナケース45は、凹部4aよりも若干長さの短いサイズのものである。インナケース45は、固定ケース部50と第2の扉部51とを有して構成されており、これら固定ケース部50と第2の扉部51とは、ヒンジ部52を介して結合されている。第2の扉部51の表面には、第1の扉部47aが溶着されている。固定ケース部50と第2の扉部51の上端部同士は先の実施形態と同様の係合構造により係合されているため、説明を省略する。
インナケース45には、折り畳み状態のエアバッグ53と、インフレータ(図示省略)とが収納され、凹部4aの底面部に対して先の実施形態と同様の構造により固定されている。
ピラーカバー47の下端部には、その側面部から連続した状態で、ドアミラー3を車体へ取り付けるミラー取付部(図示せず)を覆う樹脂製の取付カバー54が一体成形されている。
このような構成において、ガスが供給されたエアバッグ53は、第2の扉部51および第1の扉部47aを押し開けて、フロントピラー2の前方においてフロントピラー2に沿って膨脹する。このとき、エアバッグ53は、エアバッグ53が押圧する第2の扉部51の裏面に案内されてフロントピラー2に沿って上方へ膨脹する。
以上説明した本実施形態によれば、エアバッグ53が、エアバッグ53が押圧する第2の扉部51に案内されてフロントピラー2に沿って上方へ膨脹することにより、エアバッグ53の膨脹方向を簡素な構成で案内することができる。
また、本実施形態によれば、収納室Sが、取付カバー54と一体成形されていることにより、それら収納室Sと取付カバー54とが別部品の場合に比べて、自動車の部品点数を減らすことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、インナケース内に、エアバッグとインフレータの両方を収納する例を示したが、インフレータはインナケース外又は収納室外に設置し、そのインフレータからパイプでエアバッグ内にガスを供給する構造にしても良い。
また、インナケースの第2の扉部とピラーカバーの第1の扉とを、溶着により結合する構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらは結合されていなくても良い。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置を搭載した自動車を概略的に示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るエアバッグが展開した状態の自動車を概略的に示す斜視図。 図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。 図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。 本発明の第1の実施形態に係るインナケースを示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る展開状態のインナケースの断面図。 本発明の第1の実施形態に係るインナケースに第1の扉部を溶着する状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るエアバッグ装置が設置されたフロントピラーの断面図。 本発明の第2の実施形態に係る通気部を示す分解斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るエアバッグ装置が設置されたフロントピラーの断面図。 本発明の第3の実施形態に係る通気部を示す分解斜視図。 本発明の第4の実施形態に係るエアバッグ装置およびその周囲を示す縦断側面図。 本発明の第4の実施形態に係るエアバッグが展開した状態のエアバッグ装置およびその周囲を示す縦断側面図。
符号の説明
2 フロントピラー
3 ドアミラー
7 エアバッグ装置
14,47 ピラーカバー
14a,47a 第1の扉部
15,53 エアバッグ
16 インフレータ
17,30,40,45 インナケース
20,31,41,50 固定ケース部
21,51 第2の扉部
22,52 ヒンジ部
23 係合爪(第2の係合部)
24 係合孔(第1の係合部)
54 取付カバー
A 自動車(車両)
B,C 通気部
R 車室
S 収納室

Claims (6)

  1. 車両のフロントピラーに設けられた収納室に収納され、前記収納室内に対して略密閉状態なインナケースと、
    前記収納室に設けられて車外面を構成し押し開け可能な第1の扉部に対向する位置で前記インナケースに設けられ、押し開け可能な第2の扉部と、
    ガスを噴射するインフレータと、
    前記インナケースに収納され、前記インフレータから供給されたガスによって膨脹し前記第2の扉部および前記第1の扉部を押し開けて前記フロントピラーの前方に展開するエアバッグと、
    を備えることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記第1の扉部と前記第2の扉部とは、相互に連結されて同じ方向に開き、
    前記エアバッグは、前記第2の扉部を介して前記第1の扉部を押し開けることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記インナケースは、
    前記フロントピラーに固定された固定ケース部と、
    前記固定ケース部に前記第2の扉部を揺動可能に連結したヒンジ部と、
    前記固定ケース部に設けられた第1の係合部と、
    前記第2の扉部に設けられ、前記第1の係合部との係合によって前記第2の扉部を閉じ状態に維持する一方、前記第2の扉部に対する前記エアバッグの押圧力によって前記第1の係合部との係合が解除される第2の係合部と、
    を備える単一成形品であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記収納室内と車室内とを連通している通気部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記収納室は、前記フロントピラーの下部に設けられ、
    前記第1の扉部および前記第2の扉部は、開動の際にそれぞれの上端が自由端となるように揺動可能であり、
    前記エアバッグは、当該エアバッグが押圧する前記第2の扉部に案内されて前記フロントピラーに沿って上方へ膨脹することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記第1の扉を有し前記フロントピラーに設けられたピラーカバーを備え、
    前記ピラーカバーは、ドアミラーを車体へ取り付けるミラー取付部を覆う取付カバーと一体成形されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
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