JP2008186332A - レイアウト評価装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】許容誤差を加味してレイアウトを評価する技術を提供すること。
【解決手段】レイアウト評価装置は、ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段と、前記形状記憶手段に記憶された形状に対し、その形状の誤差の許容範囲を示す誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算する誤差計算手段と、前記誤差計算手段により計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価する評価手段とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】レイアウト評価装置は、ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段と、前記形状記憶手段に記憶された形状に対し、その形状の誤差の許容範囲を示す誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算する誤差計算手段と、前記誤差計算手段により計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価する評価手段とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、文書を編集する際にレイアウトの評価を行う技術に関する。
データ化されたテキスト(文字列)または画像などのオブジェクト(デジタルコンテンツ)を含む文書を編集する技術が知られている。例えば特許文献1には、規定のテキスト領域にテキストを配置する技術が開示されている。また、特許文献2〜5には、人間に美しいと感じられる、審美性に優れた、またはバランスの取れた配置で文書を作成あるいはその支援をする技術が開示されている。
ここで、規定の領域にオブジェクトを配置する際、どの程度の誤差であれば許容されるかについては開示がなかった。
これに対し本発明は、ある領域にオブジェクトを配置する際に、許容誤差を加味して配置(レイアウト)を評価する技術を提供する。
これに対し本発明は、ある領域にオブジェクトを配置する際に、許容誤差を加味して配置(レイアウト)を評価する技術を提供する。
上述の課題を解決するため、本発明は、ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段と、前記形状記憶手段に記憶された形状に対し、その形状の誤差の許容範囲を示す誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算する誤差計算手段と、前記誤差計算手段により計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価する評価手段とを有するレイアウト評価装置を提供する。
このレイアウト評価装置によれば、許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
このレイアウト評価装置によれば、許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
好ましい態様において、このレイアウト評価装置は、前記評価手段により前記誤差が前記許容範囲内にないと評価された場合、前記オブジェクトが配置される領域の形状を変化させることにより前記オブジェクトを編集する編集手段を有してもよい。
このレイアウト評価装置によれば、誤差が許容範囲にない場合にはオブジェクトの形状が変化される。
このレイアウト評価装置によれば、誤差が許容範囲にない場合にはオブジェクトの形状が変化される。
別の好ましい態様において、このレイアウト評価装置は、前記オブジェクトが属性を有し、前記編集手段が、前記オブジェクトの属性を変化させることにより前記領域の形状を変化させてもよい。
このレイアウト評価装置によれば、属性を変化させることによりオブジェクトの形状が変化される。
このレイアウト評価装置によれば、属性を変化させることによりオブジェクトの形状が変化される。
さらに別の好ましい態様において、このレイアウト評価装置は、前記形状記憶手段に記憶された形状が黄金矩形であってもよい。
このレイアウト評価装置によれば、黄金矩形に許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
このレイアウト評価装置によれば、黄金矩形に許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
さらに別の好ましい態様において、このレイアウト評価装置は、前記誤差記憶手段が複数のデータセットを記憶し、前記複数のデータセットの各々が、属性およびその属性に対応する誤差情報を含み、前記許容範囲が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報のうち、前記オブジェクトの属性に対応する誤差情報により定められてもよい。
このレイアウト評価装置によれば、オブジェクトの属性に応じた許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
このレイアウト評価装置によれば、オブジェクトの属性に応じた許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
また、本発明は、誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段とを有するコンピュータ装置に、ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するステップと、前記取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算するステップと、前記計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価するステップとを実行させるプログラムを提供する。
さらに、本発明は、上記のプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
このプログラムによれば、許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
さらに、本発明は、上記のプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
このプログラムによれば、許容誤差を加味してレイアウトを評価することができる。
1.第1実施形態
図1は、第1実施形態に係るレイアウト評価装置100の機能構成を示す図である。レイアウト評価装置100は、ある文書またはその文書に含まれるオブジェクトのレイアウトを評価する。「文書」とは、レイアウト領域内に配置される少なくとも1のオブジェクトおよびレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含むデータ、またはそのデータに従って出力された結果物をいう。「オブジェクト」とは、テキスト(文字列)もしくは画像の少なくとも一方を示すデータ、またはそのデータにより示されるテキストもしくは画像をいう。「レイアウト領域」とは、出力される文書の物理的な境界をいう。レイアウト領域は、例えば、文書が印刷される1または複数の紙、1つのページ、連続する複数のページ、またはページのうち一部分の領域をいう。
図1は、第1実施形態に係るレイアウト評価装置100の機能構成を示す図である。レイアウト評価装置100は、ある文書またはその文書に含まれるオブジェクトのレイアウトを評価する。「文書」とは、レイアウト領域内に配置される少なくとも1のオブジェクトおよびレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含むデータ、またはそのデータに従って出力された結果物をいう。「オブジェクト」とは、テキスト(文字列)もしくは画像の少なくとも一方を示すデータ、またはそのデータにより示されるテキストもしくは画像をいう。「レイアウト領域」とは、出力される文書の物理的な境界をいう。レイアウト領域は、例えば、文書が印刷される1または複数の紙、1つのページ、連続する複数のページ、またはページのうち一部分の領域をいう。
オブジェクト取得部101は、ある形状の領域(以下、「オブジェクト領域」という)に配置されたオブジェクトを取得する。形状記憶部102は、誤差算出の基準となる形状(以下、「基準形状」という)を記憶している。誤差記憶部103は、基準形状に対し、その形状の許容範囲を示す誤差情報を記憶している。誤差計算部104は、基準形状を基準として、オブジェクトの形状の誤差を計算する。評価部105は、計算された誤差が、誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価する。
図2はレイアウト評価装置100のハードウェア構成を示す図である。CPU(Central Processing Unit)110は、レイアウト評価装置100の各構成要素を制御する制御装置である。ROM(Read Only Memory)120は、レイアウト評価装置100の起動に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶装置である。RAM(Random Access Memory)130は、CPU110がプログラムを実行する際の作業領域として機能する記憶装置である。I/F(Interface)140は、種々の入出力装置や記憶装置との間でデータおよび制御信号の入出力をするインターフェースである。HDD(Hard Disk Drive)150は、各種プログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。本実施形態に関して、HDD150は、レイアウトの評価を行う評価プログラムを記憶している。キーボード・マウス160は、ユーザがレイアウト評価装置100に対して指示入力を行うための入力装置である。ディスプレイ170は、データの内容あるいは処理の状況などを表示する出力装置である。ネットワークIF180は、ネットワーク(図示略)を介して接続された他の装置との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。レイアウト評価装置100は、例えば、ネットワークおよびネットワークIF180を介して文書(正確には、文書を示す電子データ)を受信することができる。CPU110、ROM120、RAM130、およびI/F140は、バス190を介して接続されている。CPU110が評価プログラムを実行することにより、レイアウト評価装置100は、図1に示される機能構成を備える。なお、レイアウト評価装置100は、図1に示される機能構成および図2に示されるハードウェア構成を含むものであれば、どのような装置であってもよい。例えば、レイアウト評価装置100は、いわゆるパーソナルコンピュータであってもよい。あるいは、レイアウト評価装置100は、これらの機能を有するプリンタなどの画像形成装置であってもよい。
図3は、レイアウト評価装置100の動作を示すフローチャートである。ステップS100において、CPU110は、オブジェクトを取得する。本実施形態において、CPU110は、オブジェクト単体ではなく、評価の対象となる文書Dを取得する。CPU110は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークおよびネットワークIF180を介して、他の装置から文書Dを取得する。
図4は、文書Dを例示する図である。文書Dは、オブジェクトとしてオブジェクトTを含む。オブジェクトTは、「次世代プリンタXXXを5月30日に発売します。このプリンタは、高速印刷を可能とし、2way給紙や両面印刷機能にも標準対応しながら、省スペース省エネルギーを実現した画期的な製品となっています。」というテキストを含む。このテキストはオブジェクト領域O内に配置されている。また、このテキストはレイアウト領域Lに配置されている。さらに、オブジェクトTは、オブジェクトの属性を示す属性情報を含んでいる。オブジェクトの属性は、例えば、オブジェクトの種類(テキストもしくは画像またはその両方)、カテゴリ(「タイトル」、「サブタイトル」、「本文」、「メイン画像」、「サブ画像」など)、フォント(フォントの種類、サイズ)、フォントのスタイル(「標準文字」、「太字」、「斜体文字」など)、画像の特性(基本周波数、色の数、代表色など)、大きさ、形状、位置、テキストの行間および文字間隔などを示す情報のうち少なくとも1つを含む。いま、テキストTは、高さ9.4cm、幅14.2cm、カテゴリ「本文」という属性を有している。以下、処理の対象となるオブジェクトを「対象オブジェクト」という。
再び図3を参照して説明する。ステップS110において、CPU110は、対象オブジェクトの誤差を計算する。
図5は、誤差計算処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS111において、CPU110は、誤差情報を取得する。本実施形態において、CPU110は、誤差情報として誤差テーブルを取得する。
図6は、誤差テーブルを例示する図である。誤差テーブルは、少なくとも1組のデータセットを有する。各データセットは、オブジェクトのカテゴリと、そのカテゴリに対する誤差を含む。図6の例では、誤差テーブルは、短辺の誤差および長辺の誤差を含む。誤差は、基準形状の長さと対象オブジェクトの長さとの差の割合で表される。例えば、カテゴリ「タイトル」に対しては、短辺の誤差として「10%」が、長辺の誤差として「15%」が記憶されている。また、カテゴリ「本文」に対しては、短辺の誤差として「5%」が、長辺の誤差として「5%」が記憶されている。
再び図5を参照して説明する。ステップS112において、CPU110は、基準形状を取得する。基準形状は、あらかじめHDD150に記憶されている。CPU110は、HDD150から基準形状を示すデータを読み出す。本実施形態において、基準形状として黄金矩形が用いられる。「黄金矩形」とは、隣り合う2辺の長さの比が黄金比である矩形をいう。「黄金比」とは、次式(1)で示される比をいう。なお、式(1)の右項と左項は入れ替えられてもよい。
ステップS113において、CPU110は長辺の誤差を計算する。長辺の許容誤差α、最大値Xmax、最小値Xminは、次式のとおり計算される。
α=14.2cm×0.05=0.71cm …(2)
Xmax=14.2cm+0.71cm=14.91cm …(3)
Xmin=14.2cm−0.71cm=13.49cm …(4)
α=14.2cm×0.05=0.71cm …(2)
Xmax=14.2cm+0.71cm=14.91cm …(3)
Xmin=14.2cm−0.71cm=13.49cm …(4)
ステップS114において、CPU110は短辺の誤差を計算する。短辺の許容誤差β、最大値Ymax、最小値Yminは、次式のとおり計算される。
β=9.4cm×0.05=0.47cm …(5)
Ymax=9.4cm+0.47cm=9.87cm …(6)
Ymin=9.4cm−0.47cm=8.93cm …(7)
β=9.4cm×0.05=0.47cm …(5)
Ymax=9.4cm+0.47cm=9.87cm …(6)
Ymin=9.4cm−0.47cm=8.93cm …(7)
ステップS115において、CPU110は、長辺と短辺の最大比率および最小比率を計算する。最大比率rmaxおよび最小比率rminは次式のとおり計算される。
rmin=Xmin/Ymax=1.37 …(8)
rmax=Xmax/Ymin=1.67 …(9)
rmin=Xmin/Ymax=1.37 …(8)
rmax=Xmax/Ymin=1.67 …(9)
ステップS116において、CPU110は、基準形状の長辺と短辺の比率rSTDを計算する。ここでは基準形状は黄金矩形であるので、長辺と短辺の比は式(1)で示される比(すなわち、rSTD≒1.618)である。
再び図3を参照して説明する。ステップS120において、CPU110は、誤差の評価を行う。本実施形態において、誤差の評価は計算された誤差があらかじめ決められた条件を満たすか判断することにより行われる。ここでは、基準形状の縦横比rSTDが、計算された最大比率と最小比率の範囲内にあるかという条件、すなわち次式(10)で示される条件が用いられる。
rmin≦rSTD≦rmax …(10)
rmin≦rSTD≦rmax …(10)
本実施形態において、式(10)で示される条件は満たされている。したがって、CPU110は、オブジェクトTの形状は適切であると判断する。逆に式(10)で示される条件が満たされていない場合、CPU110は、オブジェクトTの形状は適切でないと判断する。CPU110は、ディスプレイ170にその旨を表示することにより、ユーザに評価結果を通知する。
以上で説明したように本実施形態によれば、オブジェクトの形状が美しいか否か、すなわち、基準形状からの誤差がある範囲内に収まっているかを客観的に判断することができる。
2.第2実施形態
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については共通の参照符号を用いて説明する。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については共通の参照符号を用いて説明する。
図7は、第2実施形態に係るレイアウト評価装置200の機能構成を示す図である。オブジェクト編集部201は、誤差が条件を満たさないと評価された場合、オブジェクトの形状、すなわちオブジェクト領域の形状を変化させることによりオブジェクトを編集する。レイアウト評価装置200は、このようにオブジェクトを編集する機能を有するので文書編集装置としても機能する。
図8は、レイアウト評価装置200の動作を示すフローチャートである。ステップS100〜S120の処理は第1実施形態で説明したものとほぼ同一である。ただし、本実施形態においては、基準形状が10cm×10cmの正方形である。ステップS200において、CPU110は、評価の結果、オブジェクトの形状が適切であったか、すなわち、誤差が範囲内にあったか判断する。誤差が範囲内にあったと判断された場合(S200:YES)、CPU110は、図8に示される処理を終了する。誤差が範囲内にないと判断された場合(S200:NO)、ステップS210において、CPU110は、オブジェクトを編集する。
図9は、オブジェクト編集処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS211において、CPU110は、処理対象のオブジェクトを仮レイアウトする。処理対象のオブジェクトが仮レイアウトされるオブジェクト領域はあらかじめ決められている。また、オブジェクト領域におけるオブジェクトの属性(オブジェクト属性情報)もあらかじめ決められている。
図10は、仮レイアウトされたオブジェクトTを例示する図である。テキストは、オブジェクト属性情報で指定される行間、フォントサイズ、フォント種別およびスタイルで配置される。このとき、仮レイアウトに行間の影響を反映させるため、オブジェクトTは、文字列が複数行に表示されるように配置される。例えば、仮レイアウト時において文字列は4行に配置されるというルールがあらかじめ決められている。CPU110は、このルールに従って文字列を配置し、オブジェクト領域Oを決定する。なお仮レイアウトは、RAM130上で仮想的に行われ、ディスプレイ170に表示されない。
再び図9を参照して説明する。ステップS212において、CPU110は、オブジェクト領域Oの2辺の長さ、すなわち幅wおよび高さhを測定する。ステップS213において、CPU110は、次式(11)に従って黄金矩形の一辺の長さAを算出する。
なお、式(11)は、次式(12)に基づいて得られたものである。aは、長辺と短辺の比(ここではa=1)である。式(12)は、基準形状(ここでは正方形)とオブジェクト領域Oの面積が等しいという条件から導かれる。
ステップS215において、CPU110は、基準形状に配置されるようにオブジェクトを編集する。これは例えば以下のように行われる。テキストがオブジェクト領域Oからはみ出している場合、CPU110は、あらかじめ決められたステップ(例えば1ポイントずつ)で、フォントサイズを小さくする。逆にオブジェクト領域Oに対するテキストの余白があらかじめ決められた大きさよりも大きい場合、CPU110は、あらかじめ決められたステップ(例えば1ポイントずつ)で、フォントサイズを大きくする。フォントサイズを更新するたびに、CPU110は、テキストがオブジェクト領域Oに収まっているか(または、テキストの余白があらかじめ決められた大きさよりも小さいか)判断する。CPU110は、テキストがオブジェクト領域Oに収まるまでこの処理を繰り返し実行する。
図11は、編集されたオブジェクトTを例示する図である。このように、オブジェクトは基準形状に収まるように配置される。以上で説明したように本実施形態によれば、オブジェクトの形状が適切で無い場合には、基準形状に収まるようにオブジェクトが変更される。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態において、HDD150は単一の誤差テーブルを記憶していた。しかし、HDD150は、複数の誤差テーブルを記憶していてもよい。この場合、各誤差テーブルは、それぞれ異なる基準形状に対応している。例えば、ある誤差テーブルは黄金矩形に対応し、別の誤差テーブルは正方形に対応する。CPU110は、オブジェクトの属性情報、ユーザの指示入力、あらかじめ決められたアルゴリズムなどに応じて、処理に使用する誤差テーブルを選択する。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
上述の実施形態において、HDD150は単一の誤差テーブルを記憶していた。しかし、HDD150は、複数の誤差テーブルを記憶していてもよい。この場合、各誤差テーブルは、それぞれ異なる基準形状に対応している。例えば、ある誤差テーブルは黄金矩形に対応し、別の誤差テーブルは正方形に対応する。CPU110は、オブジェクトの属性情報、ユーザの指示入力、あらかじめ決められたアルゴリズムなどに応じて、処理に使用する誤差テーブルを選択する。
第1実施形態において、CPU110はユーザに評価結果の通知を行った。しかし、CPU110はユーザに評価結果の通知を行わなくてもよい。あるいは、CPU110は、ディスプレイ170にメッセージを表示する以外の方法によりユーザに評価結果を通知してもよい。
上述の実施形態において、処理の対象となるオブジェクトの数は1つであった。しかし、文書Dは複数のオブジェクトを含んでいてもよい。この場合、CPU110は、処理対象となるオブジェクトを1つずつ順番に特定する。オブジェクトの処理の順番は属性(例えば位置、優先度、重要度、カテゴリなど)により決められる。あるいは、オブジェクトの処理の順番は、ユーザの指示に基づいて決められてもよい。また、レイアウトの評価は必ずしも文書に含まれるすべてのオブジェクトについて行われる必要はない。文書に含まれる一部のオブジェクトについてのみレイアウトの評価が行われてもよい。
上述の実施形態において、処理対象となるオブジェクトは自身の属性情報を含んでいた。しかし、オブジェクトは属性情報を含んでいなくてもよい。すなわち、オブジェクトは文字コードのみを含んでいてもよい。この場合、フォント、フォントサイズ、フォントのスタイル、行間などの属性としては、あらかじめ決められた値が用いられる。
上述の実施形態において、処理対象のオブジェクトはそれを含む文書と一緒に取得された。しかし、オブジェクト、属性情報、レイアウト情報、レイアウト領域はそれぞれ別に取得されてもよい。また、その取得方法もネットワークを介して他の装置から取得するものに限られない。これらのデータは、HDD150から取得されてもよい。あるいは、ユーザがキーボード・マウス160を操作することにより入力されたものでもよい。
第1実施形態においては黄金矩形が、第2実施形態においては正方形が基準形状として用いられる例について説明した。しかし、基準形状はこれらに限定されない。他の図形が基準形状として用いられてもよい。基準形状は四角形に限られず、三角形や五角形以上の多角形であってもよい。この場合オブジェクト領域の形状として、外接矩形が用いられてもよい。また、上述の実施形態において基準形状はHDD150に記憶されていたが、ユーザの指示に応じて決められてもよい。
上述の実施形態において、誤差テーブルにおける誤差は、短辺および長辺の長さに対する割合として表されていた。しかし、誤差の表現方法はこれに限定されない。例えば、誤差として、面積の割合、対角の割合、縦横比の割合、文字数の割合が用いられてもよい。あるいは、割合ではなく、短辺および長辺の長さ、面積、対角、縦横比、または文字数の絶対値(例、±10mm、±10ポイント、±1°、±0.05、20文字など)が誤差として用いられてもよい。また、上述の実施形態において、誤差テーブルはオブジェクトの属性に応じて複数のデータセットを有していた。しかし、誤差テーブルはオブジェクトの属性によらず単一のデータセットを有していてもよい。
基準形状からの誤差の計算および評価方法は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。例えば以下のような処理が行われてもよい。オブジェクトの属性および基準形状は第1実施形態で説明したものと同じである。まず、CPU110は、オブジェクトの形状のうち1つの辺を基準辺として特定する。例えば、CPU110は、長辺を基準辺として特定する。CPU110は、オブジェクトが基準形状であったと仮定した場合の基準辺以外の辺(ここでは短辺)の長さYiを計算する。
Yi=X/1.618=14.2cm/1.618=8.78cm …(14)
いま短辺の誤差は±5%であるので、Yiを基準とすると短辺Yの許容範囲は、
0.95Yi≦Y≦1.05Yi …(15)
すなわち
8.34cm≦Y≦9.22cm …(16)
である。いまY=9.4cmなので、CPU110は、オブジェクトの形状は適切でないと判断する。
Yi=X/1.618=14.2cm/1.618=8.78cm …(14)
いま短辺の誤差は±5%であるので、Yiを基準とすると短辺Yの許容範囲は、
0.95Yi≦Y≦1.05Yi …(15)
すなわち
8.34cm≦Y≦9.22cm …(16)
である。いまY=9.4cmなので、CPU110は、オブジェクトの形状は適切でないと判断する。
上述の各実施形態においては、評価プログラムはHDD150に記憶されていた。しかし、評価プログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの記憶媒体により提供されてもよい。
100…レイアウト評価装置、101…オブジェクト取得部、102…形状記憶部、103…誤差記憶部、104…誤差計算部、105…評価部、110…CPU、120…ROM、130…RAM、140…I/F、150…HDD、160…キーボード・マウス、170…ディスプレイ、180…ネットワークIF、190…バス、200…レイアウト評価装置、201…オブジェクト編集部
Claims (7)
- ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段と、
前記形状記憶手段に記憶された形状に対し、その形状の誤差の許容範囲を示す誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、
前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算する誤差計算手段と、
前記誤差計算手段により計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価する評価手段と
を有するレイアウト評価装置。 - 前記評価手段により前記誤差が前記許容範囲内にないと評価された場合、前記オブジェクトが配置される領域の形状を変化させることにより前記オブジェクトを編集する編集手段
を有する請求項1に記載のレイアウト評価装置。 - 前記オブジェクトが属性を有し、
前記編集手段が、前記オブジェクトの属性を変化させることにより前記領域の形状を変化させる
ことを特徴とする請求項2に記載のレイアウト評価装置。 - 前記形状記憶手段に記憶された形状が、黄金矩形であることを特徴とする請求項1に記載のレイアウト評価装置。
- 前記誤差記憶手段が複数のデータセットを記憶し、
前記複数のデータセットの各々が、属性およびその属性に対応する誤差情報を含み、
前記許容範囲が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報のうち、前記オブジェクトの属性に対応する誤差情報により定められる
ことを特徴とする請求項1に記載のレイアウト評価装置。 - 誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段とを有するコンピュータ装置に、
ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するステップと、
前記取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算するステップと、
前記計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価するステップと
を実行させるプログラム。 - 誤差情報を記憶する誤差記憶手段と、誤差算出の基準となる形状を記憶する形状記憶手段とを有するコンピュータ装置に、
ある形状の領域に配置されたオブジェクトを取得するステップと、
前記取得されたオブジェクトの形状の誤差を前記形状記憶手段に記憶された形状を基準として計算するステップと、
前記計算された誤差が、前記誤差記憶手段に記憶された誤差情報により定められる許容範囲内にあるか評価するステップと
を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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Cited By (4)
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