JP2008182694A - 漏洩同軸ケーブル - Google Patents

漏洩同軸ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2008182694A
JP2008182694A JP2007341200A JP2007341200A JP2008182694A JP 2008182694 A JP2008182694 A JP 2008182694A JP 2007341200 A JP2007341200 A JP 2007341200A JP 2007341200 A JP2007341200 A JP 2007341200A JP 2008182694 A JP2008182694 A JP 2008182694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
coaxial cable
slots
lcx
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007341200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4323545B2 (ja
Inventor
Fumio Suzuki
文生 鈴木
Kazuhiko Takano
一彦 高野
Nobunao Ishii
伸直 石井
Junji Kumada
純二 熊田
Yasuki Ozaki
泰己 尾崎
Yoshihiko Nasu
嘉彦 那須
Kazuhisa Sato
和久 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
NHK Integrated Technology Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
NHK Integrated Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, NHK Integrated Technology Inc filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2007341200A priority Critical patent/JP4323545B2/ja
Publication of JP2008182694A publication Critical patent/JP2008182694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4323545B2 publication Critical patent/JP4323545B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/20Non-resonant leaky-waveguide or transmission-line antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/203Leaky coaxial lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/3208Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used
    • H01Q1/3225Cooperation with the rails or the road

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Abstract

【課題】漏洩電磁界形成用の複数個のスロットが同軸ケーブルの外部導体に列状に設けられた漏洩同軸ケーブルにおいて、使用できる周波数帯域を広帯域化せしめる。
【解決手段】
漏洩電磁界形成用の複数個のスロット1が同軸ケーブルの外部導体に列状に設けられた漏洩同軸ケーブルであって、スロット1のピッチ間隔を軸方向に周期的に変化させた。スロット部のピッチ間隔の周期的な変化は、正弦関数、または、2次関数、あるいは、その他の関数に対応して変化させている。
【選択図】図1

Description

本発明は、漏洩同軸ケーブルに関し、特に、漏洩同軸ケーブルの広帯域化に関する。
漏洩同軸ケーブル(以下、「LCX」という。)は、内部導体、絶縁体、外部導体及び外被を備えて構成され、特許文献1乃至特許文献8に記載されているように、従来より、新幹線沿いに布設されて列車と地上との無線連絡のために使用されたり、あるいは、地下鉄構内や地下街に布設されて地上との消防無線や警察無線の連絡用に使用されている。このようなLCXは、同軸内部の電磁エネルギーを外部に漏洩させるために、外部導体上に周期的なスロットが設けられている。
すなわち、漏洩同軸ケーブルの外部導体には、ケーブル軸に対して一定周期毎に、一周期当たり複数の長孔状のスロットが設けられている。各スロットは、ケーブル軸に対していくらかの角度を持って傾斜されている。周期的なスロット列を持つ漏洩同軸ケーブルの形成する漏洩電磁界の軸周方向電界成分は、スロット列を軸上に分布する軸方向磁流源と近似し、これらが形成する電磁界を計算することにより、近似的に解析される。
なお、LCXにおいては、スロット部のピッチ間隔が使用周波数の波長と一致すると、その波長の整数倍となった時に共振状態となるため、LCXヘ入力した電力の一部が送信側に戻ってしまい、LCXが使用できなくなるという問題があり、広帯域化が困難となっている。
特開平5−121926号公報 特開平6−69720号公報 特開平7−131236号公報 特開平9−83243号公報 特開平9−35547号公報 特開平10−145136号公報 特開平10−276037号公報 特開2003−273641公報
前述したように、従来のLCXにおいては、同軸内部(中心導体と外部導体との間の空間)の電磁エネルギーを外部に漏洩させるために、外部導体上に周期的にスロット(細長い開孔)を設けている。スロット部のピッチ間隔が使用周波数の波長と一致したり、その波長の整数倍となった時には、共振状態となる。この周波数を共振周波数と呼ぶが、この共振周波数では、LCXヘ入力した電力の一部が送信側に戻ってきてしまい、LCXが使用できなくなる。これが、LCXを広帯域化することができない原因となっていた。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであり、その目的は、LCXの使用できる周波数帯域を広帯域化せしめることにある。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルは、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
漏洩電磁界形成用の複数個のスロット部が同軸ケーブルの外部導体に列状に設けられた漏洩同軸ケーブルであって、スロット部のピッチ間隔を軸方向に周期的に変化させていることを特徴とするものである。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部からの微小反射が累積しないので、使用可能周波数帯域を拡大させることができる。
〔構成2〕
構成1を有する漏洩同軸ケーブルにおいて、スロット部のピッチ間隔は、正弦関数に対応して変化していることを特徴とするものである。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させていることにより、VSWR(電圧定在波比)は極端に悪化する現象がなくなり、低く分散した値になるため、高周波まで使用することが可能になる。
〔構成3〕
構成1を有する漏洩同軸ケーブルにおいて、スロット部のピッチ間隔は、2次関数に対応して変化していることを特徴とするものである。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させていることにより、VSWR(電圧定在波比)が極端に悪化する現象がなくなり、低く分散した値になるため、高周波まで使用することが可能になる。
〔構成4〕
構成1乃至構成3のいずれか一を有する漏洩同軸ケーブルにおいて、スロット部は、外部導体上において複数のスロット列をなし、ケーブル軸に対して対向位置に設けられ、かつ、傾斜方向が揃えられていることを特徴とするものである。
この漏洩同軸ケーブルにおいては、放射電力を強めることができる。
〔構成5〕
構成1乃至構成4のいずれか一を有する漏洩同軸ケーブルにおいて、外部導体上に設けられたスロット部は、大きなスロットと等価な多数の小型のスロットから構成されていることを特徴とするものである。スロット部を構成する小型のスロットの数は、数個から数十個程度が好ましく、さらに、理想的には小型スロットを出来るだけ小さくし且つ多数配置することが望ましい。
この漏洩同軸ケーブルにおいては、放射電力を強めることができるとともに、大きなスロットを設けるよりも機械強度の劣化を抑えることができる。
構成1を有する本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部のピッチ間隔を周期的に変化させていることにより、共振点による反射の効果が少なくなり、スロット部からの微小反射が累積しないので、使用可能周波数帯域を拡大することができる。
構成2を有する本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部のピッチを正弦関数に対応して周期的に変化させるので、スロット部からの微小反射の累積を極めて少なくでき、使用可能周波数帯域を拡大することができる。
構成3を有する本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、スロット部のピッチを2次関数に対応して周期的に変化させるので、スロット部からの微小反射の累積を極めて少なくでき、使用可能周波数帯域を拡大することができる。
また、本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、ケーブル方向の放射電界を制御できるので、ケーブルに沿った広い空間と狭い空間を1本のケーブルでカバーすることができる。
なお、スロット部のピッチ間隔が対応する関数は、適宜選ぶことができる。
構成4を有する本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、外部導体上に複数のスロット列をケーブル軸に対して対向位置に設け、かつ、傾斜方向を揃えたことにより、放射電力を強めることができる。
構成5を有する本発明に係る漏洩同軸ケーブルにおいては、外部導体上に設けられたスロット部は、大きなスロットと等価な多数の小型のスロットから構成されていることにより、放射電力を強めることができるとともに、大きなスロットを設けるよりも機械強度の劣化を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(1)偏向電流モデル
スロットがない同軸ケーブルにおいては、同軸ケーブルの外部導体を流れる電流と中心導体を流れる電流は、大きさが等しく逆方向である。その結果、各電流による磁界成分は互いに相殺し、ケーブル外部に磁界が漏れることはない。
図1は、同軸ケーブルにおける漏洩スロットの配置と偏向電流との関係を示す側面図である。
一方、図1に示すように、長さLのスロット1を外部導体に配置すると、外部導体を流れる電流はスロット1の近傍で乱され、円周方向の電流成分Iyが発生する。このIyよって発生する磁界成分を相殺する電流は中心導体側には存在しないため、この磁界がケーブル外部に漏れることになる。この磁界が時間的に変化すれば、電磁波放射が行われることになる。このように、外部導体に流れる電流が偏向されることにより、放射が行われるものとするモデルにより、漏洩同軸ケーブル(以下、「LCX」という。)の特性を計算する。なお、以下の説明において、スロットとは穴を意味し、スロット部とは、1スロットピッチに存在するスロットの1集団を意味する。
スロット1の近傍の円周方向電流成分Iyならびにそれによる磁界成分Hxは、
Figure 2008182694
Figure 2008182694
ただし、Iはスロットに沿って流れる電流、θはスロットのケーブル軸方向となす角度、CとCは比例定数である。また、スロット近傍の軸方向電流成分Ixならびにそれによる磁界成分は、
Figure 2008182694
Figure 2008182694
(1.2)式及び(1.4)式から、相殺されないで外部に漏れる磁界成分は、
Figure 2008182694
となる。ただし、Hoは、中心導体によってスロット近傍に発生する円周方向磁界成分である。これに対応する外部導体電流は、(1.5)式のHをIと読みかえればよい。この外部漏洩に寄与する電流成分(偏向電流)が流れる範囲は、ほぼスロット長の範囲である。ここで、角度θが小さいものとすれば、偏向電流方向の距離は、Lsinθで近似できる。したがって、外部漏洩に寄与する偏向電流は、Lsinθの距離だけ流れていることになり、スロット1は、円周方向に設置された等価長Lsinθの電流源と等価と考えられる。なお、等価偏向電流の方向は、円周方向とは若干異なり、以下で計算される。
Figure 2008182694
(2)放射電界の計算
前述の(1)の偏向電流モデルにしたがって、各スロット1に電流源が配置されているものとする。
図2は、放射電界強度の計算を示す図である。
各電流源は、軸方向に関しては点波源とみなすことができる。図2に示すように、それらからの放射波を受信点で複素合成して受信電界強度(FS)を得る。
Figure 2008182694
ただし、Pはスロット部の間隔、rは漏洩点から受信点までの距離でr=√{(x−kP)+y}、τはスロット部の1ピッチを進む電流の伝搬時間でτ=P√ε/c、cは光速、εはケーブルの絶縁体部の比誘電率、Aはk番目の漏洩点の放射振幅、xとyは受信点の座標、ωはLCXに流れる電流の角周波数である。また、Pは放射電力、√30は変換定数である。ここで、アンテナ等価長(前述の等価偏向電流源の等価長)が波長より小さい場合に放射される電界強度は、波長に逆比例(周波数に比例)することを考慮すると、Aは周波数に比例する値をとるものになる。
(3)VSWR(電圧定在波比)の計算
(1)共振周波数
各スロット1で反射されて送信点に戻ってくる全反射波の総和について考える。送信点から数えてk番目のスロットでの電圧反射係数をαとすると、反射波及び透過波の振幅は、次式となる。
Figure 2008182694
Figure 2008182694
ただし、R(k)は当該スロットで反射される波の複素振幅、T(k)は当該漏洩点を通過していく透過波の複素振幅である。また、T(k)の大きさは次式で表される。
Figure 2008182694
図3は、ケーブル反射波の計算を示す図である。
反射波が送信端に戻ってくる間には、図3に示すように、(1.11)式と同一の振幅・位相の変化が作用する。したがって、
Figure 2008182694
Figure 2008182694
ただし、Sは送信端に戻ってくる全反射波の総和を表す。
(1.15)式は、すべてのλに対してωkτ=整数となる周波数で極大値をとる。具体的には、
Figure 2008182694
の整数倍の周波数で反射波が極大となり、共振周波数となる。
複数の放射振幅が周期的に配置されている場合、その周期を基本ピッチPbとする。また、基本ピッチ内の放射振幅は、正弦波状の配列になっているものとする。この場合、反射係数は放射係数の絶対値に比例するので、反射係数の周期はPb/2となる。したがって、共振周波数は、(1.16)式の2倍となる。
Figure 2008182694
(2)反射係数
図4は、漏洩点の反射係数を示す等価回路図である。
スロットでは偏向電流が流れる。スロットが1つだけのケーブルを考えると、図4に示すように、スロットでは、インピーダンス(z)が接続され、そこに偏向電流に相当する電流が流れるものとして表すことができる。送信機の電流源をIとし、偏向電流(h)と終端抵抗(Z)に流れる電流の比をβとすると、次式が成立する。
Figure 2008182694
このときの送信端電圧Eは、
Figure 2008182694
と書ける。一方、スロットがない場合の端子電圧は、E=Z・I/2である。これと(1.19)式を見比ベると、スロットがある場合は、ない場合に比べて、端子電圧が約β/2だけ減少していることになり、この減少分がスロットからの反射波成分とみなせる。すなわち、電圧反射係数αは、β/2に等しい。
ところで、図4の終端インピーダンスをZrxと書き、これを変化させて、Is=Itx/2とすることを考える。すなわち、
Figure 2008182694
上式にしたがってスロットを通過するたびにケーブルインピーダンスを高くしていくと、図4のIsはスロットの有無に関わらず一定となる。これは、反射波が生じないことと等価である。(1.20)式の実現として、例えば、中心導体を徐々に細くしていくとか、外部導体を徐々に太くしていくとか、絶縁体の誘電率を小さくしていくとかの手段が考えられる。
スロットの位置では、外部導体電流が偏向されるため電流の流れる経路は長くなり、その分だけ伝播遅延が増えるものと考えられる。
図5は、スロットの傾斜と偏向電流の実効長Leffとの関係を示す図である。偏向電流Ihは、Lに近いものからゼロに近いものまであるのでその実効長はLの半分となる。
図5に示すように、放射スロットの長さをL、その角度をθとする。放射スロットのない部分では、電流は同軸外部導体上を均等に流れているとする。偏向電流(I)は、同軸外部導体の円周長に対するスロットの円周投影長に比例するから、

全電流をIと書くと、rを絶縁体の半径として、
Figure 2008182694
この電流をn分割して考える。各電流(I、I・・・I)の経路は、Lに近いもの(I)からゼロに近いもの(I)まで存在する。I全体としての経路は各電流経路の平均値であるから、その経路増加は、
Figure 2008182694
となる。ここで、スロット左側に偏向電流が流れることは、局所的に図5の上下方向に電位勾配が生じていると考えることができる。この電位勾配により、スロット右側近傍にも、図1のように、偏向電流が流れる。その結果、全偏向電流は、(1.21)式の2倍になると考えられる。偏向されない外部導体電流の経路増加はゼロであるから、外部導体電流全体としての経路増加にともなう遅延時間は、
Figure 2008182694
ただし、Vc=c/√εでケーブル内の電流の伝播速度である。(1.23)式の遅延を与える等価回路として、図4のインピーダンス(Z)を容量(C)で置き換えればよい。この場合の回路応答は、
Figure 2008182694
であり、その遅延時間は周知の時定数(=CZ/2)となる。この遅延時間が(1.23)式のDLに等しいとしてh及びβを求める。すなわち、h=jωCE及びIrx=E/Zより、
Figure 2008182694
を得る。
上記モデルでは、反射はスロットの中心で集中して起こるものとしている。しかし、実際のケーブルでは、1つのスロット内においても分布的に反射が生じる。そのため、スロット内における位相ずれを考慮する必要がある。スロットあたりの見かけ上の反射係数をαmesとすると、(1.25)式のαとの関係は、
Figure 2008182694
ただし、λc=λ/√εで、ケーブル内の電流の波長である。例えば、220MHzではαmes=0.947α、600MHzでαmes=0.648αとなる。(1.25)及び(1.26)式より、
Figure 2008182694
が得られる。
なお、(1.26)式の積分範囲の厳密な値は、±(Lcosθ)/2であるが、式が煩雑となるのでθが小角であるとしてcosθを省略している。
図6は、実測ケーブルの構造を示す側面図である。このケーブルのスロット部には6個のスロットが存在する。
上記の遅延モデルが成立することを実際のケーブル特性と比較してみる。220MHzの共振周波数では、図6に示すように、参照ケーブル上の波長が基本ピッチと一致する。このとき、1基本ピッチあたりの各漏洩点からの反射波の反射係数Vrは、位相ずれを考慮すると、
Figure 2008182694
ただし、αは各スロットの反射係数である。実測ケーブルのスロットはすべて同一構造であるから、各漏洩点の反射係数も同一となる。また、反射波の位相は、φ=2π・2/9で与えられるが、これは各スロットの間隔の2倍の位相ずれとなる。同様に、1/2波長離れたスロットの位相は2πずれることに注意する。
実測ケーブルの特性を、以下の〔表1〕に示す。
Figure 2008182694
実測ケーブルは50mであるから、約40個のスロット部が含まれる。したがって、
Figure 2008182694
一方、(1.27)式に、表1に示す実測ケーブルの構造パラメータを代入すると、52.9dBとなる。これは、実測値とほぼ等しいことから、上記の遅延モデルは成立していると言える。
(4)放射効率
(1)放射効率の計算
まず、放射電力と電流の関係について考える。
図7は、放射電力を考察するための図である。
電流Iにより放射される電力をPとするとき、図7中の左側(基準系)の図で考える場合は、次式が得られる。
Figure 2008182694
図7中の右側(電流分割系)の図は、電流をn分割して考える場合である。分割した電流をInとすると、各電流により放射される電力Pnは、
Figure 2008182694
放射電力は、基準系、電流分割系のいずれで考えても同じであるから、P=Pnである。したがって、
Figure 2008182694
を得る。すなわち、電流を分割して放射電力を計算する場合には、分割数に応じて放射インピーダンスを増加させる必要がある。
さて、外部導体に流れる電流の分割数をnとすると、
Figure 2008182694
放射に関わる実効偏向電流は、(1.5)式を参照して、
Figure 2008182694
実効偏向電流の方向は、(1.6)式によりπ/2+θ/2であるから、その方向の等価長は、
Figure 2008182694
すなわち、(1.34)式の放射電流leqが等価長Leqの距離を流れているとみなせる。
したがって、各電流による放射電力は、(1.32)式を考慮して、
Figure 2008182694
ケーブル内伝播電力をPtとするとき、Io=Pt/Zoを考慮して各放射電力の総和をとる。
Figure 2008182694
(1.37)式では、スロットが無限小の大きさと仮定している。有限長のスロットの場合、スロット内の各微小部分から放射される波の位相を考慮する必要がある。スロット中心の放射波位相を基準にすると、各微小部分の位相差は2πx/λであるから、スロット全体としての平均振幅は、
Figure 2008182694
となる。これを考慮すると、放射効率ηは、
Figure 2008182694
と修正される。実測ケーブルの場合には、この補正は600MHzで1dB程度である。
さらに、(1.24)式導出で考察したスロット右側の偏向電流についても(1.39)式にしたがって電波放射されるから、全体の放射効率ηは、(1.39)式の2倍となり以下で計算できる。
Figure 2008182694
(2)放射効率の増加(複数スロットの配置)
次に、放射効率を増加させる構成として、ケーブル方向に対して同一位置に複数のスロットを配置することを考える。
図8は、2つのスロットを配置した場合を示す図である。
スロットの傾斜方向を同一にした場合には、図8中の(a)に示すように、各スロットの偏向電流が互いに逆向きとなるため、全体としての偏向電流が相殺されてしまう。したがって、図8中の(b)に示すように、スロットの傾斜方向を逆向きに設定することが好ましい。なお、図中の矢印はスロットの傾斜方向を示し、↑は右上がり、↓は右下がりである。
図9は、4つのスロットを配置した場合を示す図である。なお、図中の矢印はスロットの傾斜方向を示し、↑は右上がり、↓は右下がりである。
さらに、放射効率を向上するため、図9に示すように、スロットを4つ配置し、各偏向電流が互いに直交するようにする。この場合には、直交する電流間には干渉がない。しかし、これ以上にスロット数を増加すると、各偏向電流が直交しなくなるため、電流間の干渉が生じる結果、スロット数の増加に見合った放射効率の増加は得られなくなる。
図10は、外部導体上に大きなスロットと等価な多数の小型スロットを設けたLCXの具体的構成を示す断面図及び側面図である。
このLCXは、図10に示すように、中心導体2、絶縁体3、外部導体4及び外被(シース)5を備えて構成されており、前述したように、外部導体4に複数のスロット1が設けられている。本実施形態では小型スロットの数を数個から数十個程度とした。ただし、理想的には小型スロットを出来るだけ小さくし且つ多数配置することが望ましい。
(5)具体的なスロット部の構造
図11は、従来のLCXにおけるスロット部の配置を模式的に示す側面図である。このケーブルのスロット部には6個のスロットが存在する。
図12は、本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた構成を示す側面図である。このケーブルのスロット部には6個のスロットが存在する。
この図12において、点線で示すスロット部は、従来のLCXにおけるスロット部の位置を示す。すなわち、従来のLCXにおいては、図11に示すように、スロット部の配置は、間隔の周期的変化のない均等なものとなされている。
本発明に係るLCXにおいては、スロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させると、図12に示すように、次のようになる。
(1)正弦波のピッチは50mであり、スロット部のピッチ間隔は最初1.25mで、正弦関数に対応して徐々に大きくなり、11個目のスロット部の位置は、ピッチ間隔が均等である場合の12.5mの位置よりも0.4m進み、12.9mの位置となる。ピッチ間隔が均等である場合との位置の差は、正弦波y=sinxの振幅量に一致する。正弦波の0.25ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に小さくなり、21個目のスロット部(正弦波の0.5ピッチ)は、25mの位置で、ピッチ間隔が均等である場合と同じ位置になる。
(2)正弦波の0.5ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に小さくなり、31個目のスロット部の位置は、37.1mの位置になり、ピッチ間隔が均等である場合の37.5mの位置よりも0.4m遅れる。ここでも、ピッチ間隔が均等である場合との位置の差は、正弦波y=sinxの振幅量に一致する。正弦波の0.75ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に大きくなり、41個目のスロット部は、50mの位置になり、ピッチ間隔が均等である場合と同じ位置になる。
図13は、本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させた構成を示す側面図である。
本発明に係るLCXにおいては、スロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させると、図13に示すように、次のようになる。
(1)2次関数のピッチは50mであり、スロット部のピッチ間隔は最初1.25mで、2次関数に対応して徐々に大きくなり、11個目のスロット部の位置は、ピッチ間隔が均等である場合の12.5mの位置よりも0.4m進み、12.9mの位置となる。ここで、ピッチ間隔が均等である場合との位置の差は、図13に示す2次関数y=A{1−|4・(x−0.25)│}の振幅量に一致する。2次関数の0.25ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に小さくなり、21個目のスロット部(2次関数の0.5ピッチ)は、25mの位置で、ピッチ間隔が均等である場合と同じ位置になる。
(2)2次関数の0.5ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に小さくなり、31個目のスロット部の位置は、37.1mの位置になり、ピッチ間隔が均等である場合の37.5mの位置よりも0.4m遅れる。ここでも、従来位置との差は2次関数y=A{−1+|4・(x−0.75)│}の振幅量に一致する。2次関数の0.75ピッチを過ぎると、スロット部のピッチ間隔は徐々に大きくなり、41個目のスロット部は、50mの位置になり、ピッチ間隔が均等である場合と同じ位置になる。
(1)従来設計の場合
図14は、従来のLCXのVSWRの周波数特性を示すグラフである。
以下の〔表2〕に示す従来構造、すなわち、スロット部のピッチ間隔が均等なLCXに対して、VSWRを本手法に基づき計算して、図14を得た。
Figure 2008182694
周波数210MHz付近でVSWRが悪化している原因はスロット周期に式(1.17)から計算できる共振点である。また、共振点は整数倍の位置に現れている。この周波数では、LCXへの入射電力は送信側に多く戻るために、LCXは使用できない。
表2の従来設計に従ってケーブルを試作した。そして、試作したケーブルに対してVSWRを測定した結果を図17に示す。図14の計算結果と同様に、210MHzとその整数倍の周波数においてスロットの共振によるVSWRが極端に悪化する現象が発生している。
また、図14中の右側の図は、ケーブル長さ方向96m区間、ケーブルから8mまで、高さ1.5mの範囲でのLCXからの放射電界分布を示す。ケーブル長さ方向に電界強度は安定していることがわかる。
(2)スロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた場合
図15は、本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた場合のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
図15はVSWRを本手法により計算して得た。変化条件は、50mを1単位として、この区間でスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた。変化量の正負の最大値は±0.4mとした。また、上記(1)と同様な範囲でのLCX付近の電界分布を、図15中の右側の図に示す。
このLCXにおいては、図15に示すように、図14に示すようなVSWRが極端に悪化する現象がなくなり、VSWRの値は低く、かつ、分散したことがわかる。この結果、共振点を回避して使用せざるをえなかったLCXを高周波(ここでは1000MHz以上)まで使用できるようになる。
計算結果を確認する為にケーブルを試作した。LCXの構造は、スロット部のピッチ間隔以外は従来設計の表2と同様である。試作したLCXのスロット部のピッチ間隔は、1.25mを基本として正弦的に変化させた。変化条件は実施例1の(2)と同様に50mを1単位として、この区間でスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた。変化量の正負の最大値は±0.4mとした。VSWRの測定結果を図18に示す。図15の計算結果と同様に、図14に示すようなVSWRが極端に悪化する減少がなくなり、VSWRの値は低く分散した事がわかる。
また、図15中の右側の図から、電界強度はやや変化していることがわかる。
(1)ピッチ変化関数を2次関数とした場合
図16は、本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させた場合のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
変化条件は、実施例1の(2)と同様に、50mを1単位として、この区間でスロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させた。変化量の正負の最大値は±0.4mとした。VSWRの計算結果を図16に示す。また、LCX付近の電界分布を図16中の右側の図に示す。この図16を図15と比較するとわかるように、VSWRの急激に悪化する現象が周波数800MHz〜900MHz付近で、図15に示す正弦的変化よりも、さらに改善されていることがわかる。
実際にケーブルを試作した。 LCXの構造は、スロット部のピッチ間隔以外は従来設計の表2と同様である。試作したLCXのスロット部のピッチ間隔は、1.25mを基本として変化させた。変化条件は実施例1の(2)と同様に50mを1単位として、この区間でスロットピッチの間隔を2次関数的に変化させた。変化量の正負の最大値は±0.4mとした。VSWRの測定結果を図19に示す。図16の計算結果と同様に、図14に示すようなVSWRが極端に悪化する減少がなくなり、VSWRの値は低く分散した事がわかる。
(2)ピッチ変化関数の選択によるケーブル長さ方向での放射電界強度制御
本手法による計算結果から、変化関数の適当な選択によってLCX周辺の電界分布を制御できることがわかった。すなわち、通常設計のLCXの周辺の電界分布は、図14に示すように、ケーブルの長さ方向に一定である。しかし、スロット部のピッチ間隔を変化させることによって、図15や図16に示すように、電界強度をケーブル長さ方向に沿って変化させることができる。したがって、送受信のカバーエリア空間に大小がある場合(例えば、廊下・・広場・・廊下・・広場という経路を辿る場合など)に、この空間の大きさに合わせるように放射電界強度を制御できるので、カバーエリアの全体に亘る安定した送受信が可能となる。
(1)無共振ケーブル
前述の式(1.20)に示すように、スロットを通過する毎にケーブルのインピーダンスを高くすることによって無共振ケーブルが実現でき、超広帯域のLCXが得られる。インピーダンスを高くする方法としては、中心導体を徐々に細くする、絶縁体の誘電率を徐々に低くする、また、絶縁体外径を徐々に太くする、等の方法がある。
(2)複数のスロット列による放射電力の増大
前述の「放射効率の増加(複数スロット部の配置)」に示したように、スロットの傾斜方向を外部導体を周方向に展開した時に逆向きになるように設定すれば、ケーブル化した時には、スロットを通過する線上で半径方向から透視して見ると同一方向となるので、放射電力を増大させることができる。この場合、放射はスロットと交わる平面上で強くなる。
したがって、LCXに指向性を付加することができる。さらに、放射電力を増加するためにはスロットを増加すればよい。しかし、放射効率を最大のスロット配列方法は、4列で、かつ、90°間隔であり、それ以上の多くのスロット列を使用した場合は、放射効率は低下する。
(3)複数のスロットによる放射電力の増大
放射効率を高めるためには、式(1.34)より、実効偏向電流を増大すればよい。そのために、長さ及び幅共に大きなスロットを構成すればよいが、あまり大きくすると、ケーブルに曲げが加わったり張力が加わったりした時にスロットの端部から亀裂が発生し易くなり、機械的強度が弱くなる問題がある。しかし、前述の図10に示したように、複数の小さなスロットを多数用いれば、機械強度を劣化させずに、放射効率を高めることができる。
同軸ケーブルにおける漏洩スロットの配置と偏向電流との関係を示す側面図である。 放射電界強度の計算を示す図である。 ケーブル反射波の計算を示す図である。 漏洩点の反射係数を示す等価回路図である。 スロットの傾斜と偏向電流の実効長との関係を示す図である。 実測ケーブルの構造を示す側面図である。 放射電力を考察するための図である。 2つのスロットを配置した場合を示す図である。 4つのスロットを配置した場合を示す図である。 大きなスロットに等価な多数のスロットで構成するLCXの具体的構成を示す断面図及び側面図である。 従来のLCXにおけるスロットの配置を模式的に示す側面図である。 本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた構成を示す側面図である。 本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させた構成を示す側面図である。 従来のLCXのVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を正弦的に変化させた場合のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明に係るLCXにおいてスロット部のピッチ間隔を2次関数的に変化させた場合のVSWRの周波数特性を示すグラフである。 従来のLCXの試作品におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明の実施例1に係るLCXの試作品におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。 本発明の実施例2に係るLCXの試作品におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
1 スロット
2 中心導体
3 絶縁体
4 外部導体
5 外被(シース)

Claims (5)

  1. 漏洩電磁界形成用の複数個のスロット部が同軸ケーブルの外部導体に列状に設けられた漏洩同軸ケーブルにおいて、
    前記スロット部のピッチ間隔を軸方向に周期的に変化させていることを特徴とする漏洩同軸ケーブル。
  2. 前記スロット部のピッチ間隔は、正弦関数に対応して変化させていることを特徴とする請求項1記載の漏洩同軸ケーブル。
  3. 前記スロット部のピッチ間隔は、2次関数に対応して変化させていることを特徴とする請求項1記載の漏洩同軸ケーブル。
  4. 前記スロット部は、外部導体上において複数のスロット列をなし、ケーブル軸に対して対向位置に設けられ、かつ、傾斜方向が揃えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の漏洩同軸ケーブル。
  5. 外部導体上に設けられた前記スロット部は、大きなスロットと等価な多数の小型のスロットから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の漏洩同軸ケーブル。
JP2007341200A 2006-12-28 2007-12-28 漏洩同軸ケーブル Expired - Fee Related JP4323545B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007341200A JP4323545B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-28 漏洩同軸ケーブル

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006356658 2006-12-28
JP2007341200A JP4323545B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-28 漏洩同軸ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008182694A true JP2008182694A (ja) 2008-08-07
JP4323545B2 JP4323545B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=39608639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007341200A Expired - Fee Related JP4323545B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-28 漏洩同軸ケーブル

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8378764B2 (ja)
JP (1) JP4323545B2 (ja)
CN (1) CN101573836B (ja)
WO (1) WO2008084746A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082784A (ja) * 2008-11-06 2014-05-08 N H K Itec:Kk 漏洩同軸ケーブル
JP2018157565A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社フジクラ 漏洩同軸ケーブル、および無線通信システム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102013540B (zh) * 2010-12-10 2013-01-23 北京交通大学 在周向260°角范围内辐射圆极化波的漏泄同轴电缆
US9598945B2 (en) 2013-03-15 2017-03-21 Chevron U.S.A. Inc. System for extraction of hydrocarbons underground
CN109037955B (zh) * 2018-08-07 2019-11-05 江苏亨鑫科技有限公司 一种应用于带状狭长区域的漏缆布置方法
GB201910527D0 (en) 2019-07-23 2019-09-04 Emblation Ltd Microwave apparatus and method
EP4037100A1 (en) 2021-01-27 2022-08-03 Kabelwerk Eupen AG Radiating coaxial cable
CN112886256A (zh) * 2021-02-03 2021-06-01 江苏亨鑫科技有限公司 一种多方向辐射漏泄同轴电缆
CN112803168A (zh) * 2021-02-03 2021-05-14 江苏亨鑫科技有限公司 一种宽波束辐射漏泄同轴电缆
US20240173561A1 (en) 2021-05-21 2024-05-30 Emblation Limited Microwave treatment of tissue
CN113410646B (zh) * 2021-06-16 2024-07-30 中天射频电缆有限公司 一种漏缆
CN116885451B (zh) * 2023-09-07 2023-12-19 长飞光纤光缆股份有限公司 一种谐振峰抑制2g至5g宽频漏缆及其制备方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3795915A (en) * 1972-10-20 1974-03-05 Sumitomo Electric Industries Leaky coaxial cable
US3963999A (en) * 1975-05-29 1976-06-15 The Furukawa Electric Co., Ltd. Ultra-high-frequency leaky coaxial cable
JPS6011404B2 (ja) * 1975-11-01 1985-03-26 住友電気工業株式会社 無線結合用同軸ケーブル
JPH05121926A (ja) 1991-10-23 1993-05-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 漏洩同軸ケーブル
JPH0669720A (ja) 1992-08-21 1994-03-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 漏洩同軸ケーブル
JPH07131236A (ja) 1993-10-29 1995-05-19 Fujikura Ltd 漏洩同軸ケーブル
BE1010528A5 (fr) * 1995-04-07 1998-10-06 Inst Scient De Service Public Ligne haute frequence rayonnante.
JP3734857B2 (ja) 1995-07-24 2006-01-11 古河電気工業株式会社 漏洩同軸ケーブル
JPH0983243A (ja) 1995-09-19 1997-03-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 漏洩同軸ケーブル
JPH10145136A (ja) 1996-11-08 1998-05-29 Hitachi Cable Ltd 漏洩同軸ケーブル
JPH10276037A (ja) 1997-03-28 1998-10-13 Fujikura Ltd 漏洩同軸ケーブル
JP2000068733A (ja) 1998-08-26 2000-03-03 Hitachi Cable Ltd 波付漏洩導波管
US6292072B1 (en) * 1998-12-08 2001-09-18 Times Microwave Systems, Division Of Smith Industries Aerospace And Defense Systems, Inc. Radiating coaxial cable having groups of spaced apertures for generating a surface wave at a low frequencies and a combination of surface and radiated waves at higher frequencies
US6480163B1 (en) * 1999-12-16 2002-11-12 Andrew Corporation Radiating coaxial cable having helically diposed slots and radio communication system using same
CN1332460A (zh) * 2001-07-27 2002-01-23 揭阳市穗榕电缆厂 不等距漏泄孔漏泄同轴电缆及其生产方法
JP2003168330A (ja) 2001-11-29 2003-06-13 Mitsubishi Cable Ind Ltd 漏洩ケーブル
JP4028286B2 (ja) 2002-03-18 2007-12-26 古河電気工業株式会社 広帯域漏洩同軸ケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082784A (ja) * 2008-11-06 2014-05-08 N H K Itec:Kk 漏洩同軸ケーブル
JP2018157565A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社フジクラ 漏洩同軸ケーブル、および無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101573836A (zh) 2009-11-04
WO2008084746A1 (ja) 2008-07-17
US20100001817A1 (en) 2010-01-07
US8378764B2 (en) 2013-02-19
JP4323545B2 (ja) 2009-09-02
CN101573836B (zh) 2013-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4323545B2 (ja) 漏洩同軸ケーブル
Wang et al. Theory and analysis of leaky coaxial cables with periodic slots
CN110731033B (zh) 具有独立接入的共线天线结构
KR101067831B1 (ko) 누설 동축 안테나
US4152648A (en) Radiocommunication system for confined spaces
US5705967A (en) High-frequency radiating line
Kim et al. Numerical analysis of the propagation characteristics of multiangle multislot coaxial cable using moment method
WO2021031641A1 (zh) 一种宽高频漏缆
US9214740B2 (en) Radial line slot array antenna
JP2014082784A (ja) 漏洩同軸ケーブル
WO2014118901A1 (ja) 回転体、固定体間の電波を用いた通信装置
CN114094294B (zh) 漏缆
US6292072B1 (en) Radiating coaxial cable having groups of spaced apertures for generating a surface wave at a low frequencies and a combination of surface and radiated waves at higher frequencies
JP2009171458A (ja) 通信端末及び移動体通信システム
JP2014531173A (ja) 分散アンテナ・システムおよび分散アンテナ・システムの製造方法
JP2009004948A (ja) 漏洩同軸ケーブル
CN102769165B (zh) 一种辐射型漏泄同轴电缆
JP6301868B2 (ja) 漏洩同軸ケーブル及び当該ケーブルを用いた無線システム
JP6893654B2 (ja) 電磁波情報可視化装置
EP4037100A1 (en) Radiating coaxial cable
JP5695551B2 (ja) 漏洩同軸ケーブル
EP4037102A1 (en) Electromagnetic wave transmission structure, electromagnetic wave transmission structure array, and electromagnetic wave transmission and shifting method
JP2010103954A (ja) 漏洩同軸ケーブル
RU2343603C2 (ru) Способ возбуждения и настройки синфазной антенной решетки из ромбовидных элементов и антенно-фидерное устройство для его осуществления
JP2005136542A (ja) アレイアンテナ装置及び該装置の設計方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081020

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081020

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees