JP2008178181A - 高圧絶縁カバー - Google Patents

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修 吉岡
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誠 玉井
Eizo Negishi
栄三 根岸
Kiyoshi Tanahashi
清 棚橋
Kazuki Sato
一樹 佐藤
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Abstract

【課題】間接活線工具を用い架空電線の接続部などの所定個所に簡単に被着または取り外すことができるようにして、その作業性の向上を図った高圧絶縁カバーを提供する。
【解決手段】両端に電線Dを挿通する挿通孔2が開設された中空状の高圧絶縁カバーA1であって、挿通孔2の中心軸線に沿った一側をヒンジ部4とし他側を分割5して両側壁1a,1aを開閉自在に設け、両側壁1a,1aに開閉動作に伴い自在に係脱する係合手段8,9を設け、両側壁1a,1aの他側端面には分割5線を跨ぐようにして間接活線工具20の把持部23先端が挿入し得る所定の大きさの挿込凹部11を設けてなり、挿込凹部11に間接活線工具20の把持部23先端を挿入すると共に把持部23先端を両側壁1a,1aの他側端面と平行な面内で回動させて該両側壁1a,1aを外側へ押し開くことにより、係合手段8,9の係合が外れるようにした。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、架空電線における既設、新設の接続部や電気工事のためバイパス線を繋ぐ接続部を被覆する場合、または架空電線に直接被覆する場合等広い範囲で使用できる高圧絶縁カバーに関するものである。
従来、例えば高圧絶縁カバーの一種として電線用被覆補修カバーが有る。この電線用被覆補修カバーは、架空電線の工事に際して行なわれる所謂バイパス工法にあって、架空電線の工事終了後であり、しかも、バイパス線を撤去した後の芯線が露出する架空電線の接続部に被着するようにして、その架空電線を保護するために用いられる。
更に詳しく説明すると、電線用被覆補修カバーは、両端に電線を挿通する挿通孔を開設した中空状に成形され、前記挿通孔の中心軸線に沿った一側をヒンジ部とし、他側を分割して両側壁が開閉自在に設けられる。両側壁の対向する切断端縁に、それぞれ突出片を対設すると共にこれら突出片に係脱自在に係合し得る係止爪と係合孔が設けられる。また、一方の突出片の中央部の下部に、間接活線工具の把持部の先端に装着した治具を挿入する長孔が開設され、両突出片の両側端部に間接活線工具の把持部の先端に装着したマイナスドライバー等の扁平部が挿入可能な偏平凹部が対設して設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特公平7−123327号公報(第2−3頁、図3乃至図7)
しかしながら、架空電線の接続部に電線用被覆補修カバーを被覆する場合は、間接活線工具の把持部の先端にいちいち治具を装着し、該治具の先端を長孔に挿入した状態で、架空電線に電線用被覆補修カバーを被せて両側壁間に電線を挿通する。その後、長孔から治具を抜くと共に該治具を外し、該治具を外した間接活線工具の把持部で両側壁の両端部を挟み係止爪を係合孔に係合させるようにしている。このように、間接活線工具の把持部の先端に付属品として治具をいちいち着脱させて作業をしなければならず、その作業が面倒であった。
また、再度の架線工事のため前記架空電線の接続部を再び使ってバイパス線を接続しようとする場合、接続部を被覆していた電線用被覆補修カバーを外すことになるが、間接活線工具の把持部に今度はマイナスドライバーを装着し、このマイナスドライバーの先端を両側壁間の扁平凹部に挿入して抉るようにして回す。このように、電線用被覆補修カバーを外す場合も、間接活線工具の把持部の先端にマイナスドライバーをいちいち着脱しなければならず、その作業が面倒であった。
このため、電線用被覆補修カバーを取り付けまたは取り外しするための作業性が良くないという改良すべき点が有る。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、治具やマイナスドライバーといった付属品を使用することなく、しかも、簡単に取り付けまたは取り外しが行なえ、作業性が向上できる高圧絶縁カバーを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため請求項1記載の高圧絶縁カバーは、両端に電線を挿通する挿通孔が開設された中空状の高圧絶縁カバーであって、前記挿通孔の中心軸線に沿った一側をヒンジ部とし他側を分割して両側壁を開閉自在に設け、前記両側壁に前記開閉動作に伴い自在に係脱する係合手段を設け、前記両側壁の他側端面には前記分割線を跨ぐようにして間接活線工具の把持部先端が挿入し得る所定の大きさの挿込凹部を設けてなり、前記挿込凹部に前記間接活線工具の把持部先端を挿入すると共に該把持部先端を前記両側壁の他側端面と平行な面内で回動させて該両側壁を外側へ押し開くことにより、前記係合手段の係合が外れるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2記載の高圧絶縁カバーは、両端に電線を挿通する挿通孔が開設された中空状の高圧絶縁カバーであって、前記挿通孔の中心軸線に沿った一側をヒンジ部とし他側を分割して両側壁を開閉自在に設け、前記両側壁に前記開閉動作に伴い自在に係脱する係合手段を設け、前記両側壁の他側端面には前記分割線を跨ぐようにして間接活線工具の把持部先端が挿入し得る所定の大きさの挿込凹部を複数設けてなり、前記各挿込凹部は、前記分割線と交差しかつ前記挿込凹部間の突状部に接する側縁面が前記両側壁の他側端面側から見てV溝をなすテーパ面に成形され、前記隣接する両挿込凹部に前記各把持部先端をそれぞれ挿入すると共に前記分割線に沿って前記挿込凹部間の突状部に接する前記両側縁面を挟むように作動させて前記両側壁を外側へ押し開くことにより、前記係合手段が外れるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る高圧絶縁カバーは、開閉自在な両側壁に係合手段を設けてなるので、間接活線工具を用いその把持部先端で両側壁を外側から挟むのみで架空電線の接続部に高圧絶縁カバーが簡単に被着できる。また、両側壁の他側端面に設けられた挿込凹部に把持部先端を挿入すると共にそのまま両側壁の他側端面と平行な面内で回動させて該両側壁を外側へ押し開くことにより前記係合手段の係合が外れるので、高圧絶縁カバーが簡単に取り外せることになり、着脱における作業性が極めて良いという効果がある。
請求項2に係る高圧絶縁カバーは、同様に開閉自在な両側壁に係合手段を設けてなるので、間接活線工具を用いその把持部先端で両側壁を外側から挟むのみで架空電線に高圧絶縁カバーが簡単に被着できる。また、各挿込凹部は、分割線と交差しかつ挿込凹部間の突状部に接する側縁面が両側壁の他側端面側から見てV溝をなすテーパ面に成形されているので、隣接する両挿込凹部に間接活線工具の各把持部先端をそれぞれ挿入すると共に分割線に沿って挿込凹部間の突状部に接する両側縁面を挟むように作動させて両側壁を外側へ押し開くことにより、係合手段の係合が外れる。この場合も、高圧絶縁カバーが簡単に取り外せることになり、着脱における作業性が極めて良いという効果がある。
以下、本発明に係る高圧用絶縁カバーの実施の形態を図面に基づき説明する。本発明にあっては、高圧用絶縁カバーの一例としてバイパス工法における電線用被覆補修カバーについて説明する。本発明は、第一実施の形態と第二実施の形態があり、先に第一実施の形態から説明する。図1乃至図10は第一実施の形態に係るもので、図1は第一実施の形態の係る電線用被覆補修カバーの斜視図、図2は同開いた状態を示す斜視図、図3は図1のX−X線断面図、図4は図1のY−Y線断面図である。
第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1は、合成樹脂製、例えばポリエチレン樹脂製であって可撓性を有する。そして、例えば長さL:215mm、高さH:55mm、幅W:28mmの中空状かつ直方体形状のカバー本体1からなり、その両端に後記する架空電線Dを挿通するための挿通孔2,2が開設されている。両挿通孔2,2は縦長状に成形され、それら内周縁に挿通孔2をほぼ覆うようにして屈曲自在な襞片3が一体に設けられる。また、両襞片3,3には横断状のスリット3aが所定間隔離して複数本設けられる。これは、架空電線Dが挿通孔2,2に挿通し易くするためと、挿通した後に架空電線Dとの間の隙間を塞ぎ鳥等の小動物がカバー本体1内に侵入して短絡事故を起こさないようにするためである。
カバー本体1は、挿通孔2,2の中心軸線に沿った一側をヒンジ部4とし他側を分割5として両側壁1a,1aが開閉自在に設けられる。前記ヒンジ部4は外周面が円弧状をなし、両側壁1a,1aの他側端に該側壁1a,1aとほぼ直角をなす端壁1b,1bが設けられる。また、両側壁1a,1aの内側面であって端壁1b,1bから一定の間隔離した位置に、端壁1b,1bとほぼ平行をなす仕切り壁6,6が設けられる。これら仕切り壁6,6の長手方向に沿った両側には、外側へ向かって下傾した傾斜部6a,6aが設けられる。
両端壁1b,1bと両仕切り壁6,6との間にはその左右側に一対の突状部7,7が設けられ、対向する一方の各突状部7に係合手段である係合凸部8が設けられ、他方の各突状部7に係合手段である係合凹部9が設けられている。前記各係合凸部8は、その先端に上方を向く爪部10が設けられ、前記両側壁1a,1aの開閉動作に伴い両係合凸部8,8の爪部10,10が係合凹部9,9に自在に係脱するようになっている。
前記両側壁1a,1aの他側端に位置する端壁1b,1bには、両突状部7,7を残しそれら両側に位置して前記分割5線を跨ぐ所定の大きさの挿込凹部11,11,11が設けられる。すなわち、各挿込凹部11は前記端壁1b,1bの長手方向に沿って横長に成形され、図4に示すその短手方向の幅W1が、図8、図9に示すように後記する間接活線工具20における把持部23の第一・第二把持片23a,23b先端の厚み幅e1よりも広くかつ横幅e2よりも狭く設定されている。すなわち、第一・第二把持片23a,23bの先端を挿込凹部11と平行な向きにすれば該挿込凹部11に挿通でき、逆に、直交する向きにすれば挿通し得ないようになっている。
カバー本体1のヒンジ部4寄りの内周面にその長手方向のほぼ中央部に位置して、挿通孔2の中心軸線と直交する一対の弧状の支持リブ12,12が突設される。この両支持リブ12,12により、架空電線Dにおける剥離した銅線である芯線Cがほとんど隙間のないように挿通される通孔13,13が成形されることになる。
第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1は上記構成からなり、図5、図6に示すような架空電線Dであって、被覆部dを剥離して芯線Cが一部露出した接続部Eに被着して使用される。このように被覆部dの一部を剥がすのは、例えば、架空電線Dにおける或る一定区間を停電させてその間で架線工事を行う場合、架空電線Dにその区間を迂回するようなバイパス線を接続し、該架空電線Dに架線工事区間を除いて電流を流したまま工事が行えるようにするためである。
図5、図6において、15は電柱であり、該電柱15の上部に腕金16が固着されると共に該腕金16にはピン碍子16aが立設される。電柱15を挟んだ両側の架空電線D,Dの端部は、前記腕金16の両側に張設される耐張碍子17,17にクランプ部18,18を介して接続される。両クランプ部18,18間には縁回し線19が接続される。この場合、架空電線Dにあって電柱15から少し離れた位置の被覆部dを剥がし、その位置に芯線Cが露出する接続部Eが設けられる。
また、架空電線Dには電流を流した状態、所謂活線状態で作業が行なわれるため、図7に示すような間接活線工具20(通常、「絶縁ヤットコ」と称される。)が使用される。この間接活線工具20は、棒状の主杆21と該主杆21よりも短くしかも細い副杆22とから概略構成され、いずれも非導電性の部材から成形されている。そして、主杆21に沿わせて副杆22が配置され、これらの先端部に把持部23が設けられ、基端部には該把持部23を操作するハンドル部24が設けられている。
前記把持部23は、主杆21の先端に一体に設けられ前方へ円弧状に湾曲する第一把持片23aと、該第一把持片23aに軸着され該第一把持片23aを含む面内で回動する円弧状の第二把持片23bとからなる。第二把持片23bの基端には、前記第一把持片23aに開設された透孔25に挿入される副杆22の先端に軸着されている。一方、ハンドル部24は、主杆21に取着されるハンドル本体26と、該ハンドル本体26に回動自在に軸着されるL型のリンク部材27とからなり、リンク部材27の基端側に握り部28が設けられ先端側に前記副杆22の基端が軸着されている。
ハンドル部24の握り部28が主杆21から遠ざかるようにリンク部材27を回動させると、副杆22が主杆21の先端側へ進出すると共に第二把持片23bが外側へ回動して第一・第二把持片23a,23b先端の挟着面23c,23c間が開くことになる。逆に、握り部28を主杆21側へ近づけるようにリンク部材27を回動させると、副杆22が主杆21の基端側へ後退すると共に第二把持片23bが内側へ回動して第一・第二把持片23a,23b先端の挟着面23c,23cが合わさって閉じることになる。
そこで、まず高所作業車(図示せず。)に作業者が乗って上昇し、間接活線工具20の把持部23により第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1を挟んで保持し、前記架空電線Dにおける接続部Eに被せる。そして、側壁1a,1aの両側を外側から挟むことにより両係合凹部9,9に係合凸部8、8を係合する。これにより、図5,図6に示すように架空電線Dが挿通孔2,2に挿通されると共に芯線Cの外周面に一対の支持リブ12,12が嵌着される。しかも、該第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1が架空電線Dに沿って左右にずれるようなことがない。仮に、ずれたとしても、接続部Eにおける架空電線Dの端面に支持リブ12,12が当接してその移動が規制される。
一方、前記工事が終って一定の期間(例えば、1年または2年)経過後に、再び工事を行うため第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1を取り外す場合は、図8に示すようにカバー本体1の端壁1b,1bに設けられた挿込凹部11に間接活線工具20の把持部23の先端、すなわち第一把持片23aまたは第二把持片23bのいずれか一方(図8、図9では第二把持片部23bの先端を差し込み、図8、図10(イ)に示すようにその先端をそのまま両側壁1a,1aの端面と平行な面内で矢視方向へほぼ90度回動させる。これにより、図9、図10(ロ)に示すように第二把持片23bの側縁が両側壁1a,1aの内側面に当接して両側壁1a,1aを外側へ押し開き、係合凸部8と係合凹部9との係合が外れる。このようにして、第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1が簡単に取り外せることになり、作業性が極めて良い。
また、第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1は、その幅Wに比較し高さHが長く設定されている。これにより、架空電線Dの接続部E部位が湾曲していても、その高さ方向で吸収され取り付けに支障を来たすおそれがない。更に、仕切り壁6の長手方向に沿った両側に外側へ向かって下傾した傾斜部6a,6aが設けられているので、カバー本体1内に雨水が浸入しても、前記仕切り壁6の両側の傾斜部6a,6aを介して雨水が外側へ排出され、カバー本体1内に雨水が溜まる心配はない。
次に、第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2について説明する。第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2は挿込凹部の形状を除きその他はすべて第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1と同一なので、同一部位は同一番号を附すことにより詳しい説明は省略する。また、第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2の使用場所、使用方法も第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA1と同一である。
図11乃至図16は第二実施の形態に係るもので、図11は第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの斜視図、図12は同開いた状態を示す斜視図、図13は図11のZ−Z線断面図である。
第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2も、合成樹脂製、例えばポリエチレン樹脂製であって可撓性を有する。そして、例えば長さL:215mm、高さH:55mm、幅W:28mmの中空状かつ直方体形状のカバー本体1からなり、その両端に架空電線Dを挿通するための挿通孔2,2が開設される。両挿通孔2,2は縦長状に成形され、それら内周縁に挿通孔2をほぼ覆うようにして屈曲自在な襞片3が一体に設けられる。また、両襞片3,3には横断状のスリット3aが所定間隔離して複数本設けられる。これは、架空電線Dが挿通孔2,2に挿通し易くするためと、挿通した後に架空電線Dとの間の隙間を塞ぎ鳥等の小動物がカバー本体1内に侵入して短絡事故を起こさないようにするためである。
カバー本体1は、挿通孔2,2の中心軸線に沿った一側をヒンジ部4とし他側を分割5して両側壁1a,1aが開閉自在に設けられる。前記ヒンジ部4は外周面が円弧状をなし、両側壁1a,1aの他側端に該側壁1a,1aとほぼ直角をなす端壁1b,1bが設けられる。また、両側壁1a,1aの内側面であって端壁1b,1bから一定の間隔離した位置に、端壁1b,1bとほぼ平行をなす仕切り壁6,6が設けられる。これら仕切り壁6,6の長手方向に沿った両側には、外側へ向かって下傾した傾斜部6a,6aが設けられる。
両端壁1b,1bと両仕切り壁6,6との間にはその左右側に一対の突状部7,7が設けられ、対向する一方の各突状部7に係合手段である係合凸部8が設けられ、他方の各突状部7に係合手段である係合凹部9が設けられている。前記各係合凸部8は、その先端に上方を向く爪部10が設けられ、前記両側壁1a,1aの開閉動作に伴い両係合凸部8,8の爪部10,10が係合凹部9,9に自在に係脱するようになっている。
前記両側壁1a,1aの他側端に位置する端壁1b,1bには、両突状部7,7を残しそれら両側に位置して前記分割5線を跨ぐ所定の大きさの挿込凹部29,29,29が設けられる。すなわち、各挿込凹部29は、前記分割5線と交差しかつ前記挿込凹部29間の突状部7に接する側縁面29aが前記両側壁1a,1aの他側端面から見てV溝をなすテーパ面に成形される。各挿込凹部29のカバー本体1の幅W方向と平行な方向での最大幅W2は、図13、図16(イ)に示すように間接活線工具20における把持部23の第一・第二把持片23a,23b先端の横幅e2よりも少し長く、両第一・第二把持片23a,23bの先端がカバー本体1の分割5線に沿って作動する位置で隣接する挿込凹部29,29に挿入できるようになっている。
カバー本体1内部のヒンジ部4寄りの内周面にその長手方向のほぼ中央部に位置して、挿通孔2の中心軸線と直交する一対の弧状の支持リブ12,12が突設される。両支持リブ12,12により、架空電線Dにおける剥離した芯線Cがほとんど隙間のないように挿通される通孔13,13が成形される。
第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2は上記構成からなり、図5、図14に示すような架空電線Dであって、被覆部dを剥離して芯線Cが一部露出した接続部Eに被着して使用される。このように被覆部dの一部を剥がすのは、例えば、架空電線Dにおける或る一定区間を停電させてその間で電気工事を行う場合、架空電線Dにその区間を迂回するようなバイパス線を接続し、該架空電線Dに電気工事区間を除いて電流を流したまま工事が行えるようにするためである。
そこで、まず高所作業車(図示せず。)に作業者が乗って上昇し、間接活線工具20の把持部23により第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2を挟んで保持し、前記架空電線Dにおける接続部Eに被せる。そして、側壁1a,1aの両側を外側から挟むことにより両係合凹部9,9に係合凸部8,8を係合する。これにより、図5,図14に示すように架空電線Dが挿通孔2,2に挿通されると共に芯線Cの外周面に一対の支持リブ12,12が嵌着される。しかも、該第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2が架空電線Dに沿って左右にずれるようなことがない。仮に、ずれたとしても、接続部Eにおける架空電線Dの端面に支持リブ12,12が当接してその移動が規制される。
一方、前記工事が終って一定の期間(例えば、1年または2年)経過後に、再び工事を行うため第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2を取り外す場合は、図15、図16(イ)に示すようにカバー本体1の端壁1b,1bに設けられた隣接する両挿込凹部29,29に第一把持片23aと第二把持片23bの各先端をそれぞれ第一・第二把持片29,29に挿入する。そして、分割5線に沿って挿込凹部29,29間の突状部7に接する両側縁面29a,29aを挟むように作動させる。
これにより、第一・第二把持片23a,23bの先端挟着面23c,23cがそれぞれ各側縁面29a,29aに当接し、しかも、図16(ロ)矢視方向に示すように両側縁面29a,29aを挟むように力が作用するので、両側壁1a,1aを外側へ押し開き係合凸部8と係合凹部9との係合が外れる。このようにして、第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2が簡単に取り外せることになり、作業性が極めて良い。
また、第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーA2も、その幅Wに比較し高さHが長く設定されている。これにより、架空電線Dの接続部E部位が湾曲していても、その高さ方向で吸収され、取り付けに支障を来たすおそれがない。更に、仕切り壁6の長手方向に沿った両側に外側へ向かって下傾した傾斜部6a,6aが設けられているので、カバー本体1内に雨水が浸入しても、前記仕切り壁6の両側の傾斜部6a,6aを介して雨水が外側へ排出され、カバー本体1内に雨水が溜まる心配はない。
第一・第二実施の形態では、一定区間を遮断して架線工事を行なう場合のバイパス線の接続箇所に被着する電線用被覆補修カバーについて説明したが、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明は、他に例えば、既設又は新設の架空電線を接続する場合のスリーブにより接続した部位を被着する直線スリーブカバー、また、架空電線から電気の需要家へ分流させるための分岐スリーブやコネクタ部分に被着する分岐スリーブカバー又はコネクタカバーに適用できる。更には、架空電線を電柱に引き留めるクランプを覆うクランプカバーなどであって両側壁が開閉自在に設けられると共にこれに伴い自在に係脱する係合手段を備えたカバーであれば、これらに本発明が適用できることは勿論である。
第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの斜視図。 同開いた状態の斜視図。 図1のX−X線断面図。 図1のY−Y線断面図。 電柱部位の正面図。 架空電線の接続部に被着した電線用被覆補修カバーの正面断面図。 間接活線工具の斜視図。 第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す側面断面図。 第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す側面断面図。 (イ)は第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す底面図、(ロ)は第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す底面図。 第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの斜視図。 同開いた状態の斜視図。 図11のZ−Z線断面図。 架空電線の接続部に被着した電線用被覆補修カバーの正面断面図。 第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す正面断面図。 (イ)は第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す底面図、(ロ)は第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバーの取外す状態を示す底面図。
符号の説明
1a 側壁
2 挿通孔
4 ヒンジ部
5 分割
7 突状部
8 係合手段(係合凸部)
9 係合手段(係合凹部)
11 挿込凹部
20 間接活線工具
23 把持部
23a 第一把持片
23b 第二把持片
29 挿込凹部
29a 側縁面
A1 第一実施の形態に係る電線用被覆補修カバー。
A2 第二実施の形態に係る電線用被覆補修カバー。
D 架空電線

Claims (2)

  1. 両端に電線を挿通する挿通孔が開設された中空状の高圧絶縁カバーであって、
    前記挿通孔の中心軸線に沿った一側をヒンジ部とし他側を分割して両側壁を開閉自在に設け、前記両側壁に前記開閉動作に伴い自在に係脱する係合手段を設け、前記両側壁の他側端面には前記分割線を跨ぐようにして間接活線工具の把持部先端が挿入し得る所定の大きさの挿込凹部を設けてなり、
    前記挿込凹部に前記間接活線工具の把持部先端を挿入すると共に該把持部先端を前記両側壁の他側端面と平行な面内で回動させて該両側壁を外側へ押し開くことにより、前記係合手段の係合が外れるようにしたことを特徴とする高圧絶縁カバー。
  2. 両端に電線を挿通する挿通孔が開設された中空状の高圧絶縁カバーであって、
    前記挿通孔の中心軸線に沿った一側をヒンジ部とし他側を分割して両側壁を開閉自在に設け、前記両側壁に前記開閉動作に伴い自在に係脱する係合手段を設け、前記両側壁の他側端面には前記分割線を跨ぐようにして間接活線工具の把持部先端が挿入し得る所定の大きさの挿込凹部を複数設けてなり、
    前記各挿込凹部は、前記分割線と交差しかつ前記挿込凹部間の突状部に接する側縁面が前記両側壁の他側端面側から見てV溝をなすテーパ面に成形され、前記隣接する両挿込凹部に前記各把持部先端をそれぞれ挿入すると共に前記分割線に沿って前記挿込凹部間の突状部に接する前記両側縁面を挟むように作動させて前記両側壁を外側へ押し開くことにより、前記係合手段が外れるようにしたことを特徴とする高圧絶縁カバー。
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