JP2008178068A - 手ぶれ判定装置、印刷装置および手ぶれ判定方法 - Google Patents

手ぶれ判定装置、印刷装置および手ぶれ判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理負担の軽減や使用するメモリ容量の低減を図りつつ、手ぶれによって生じた画像のぼやけを検出する。
【解決手段】手ぶれ判定装置は、画像データに複数記録された係数を用いて、ブロック毎にエッジが含まれるかを検出し、検出されたエッジのうち、エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求める。更に、手ぶれ判定装置は、第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とからなる座標をブロック毎に求め、この座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出する。手ぶれ判定装置は、このようにして求めたぼやけ率と扁平率との関係に基づき、画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、手ぶれによって画像に生じたぼやけを検出する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラが普及し、これに使用されるメモリカードの容量も増大している。そのため、一般のユーザが、画像を大量に保有する場合が増えている。デジタルスチルカメラは、フィルム代が不要であり、気軽に撮影を行えることから、手ぶれを意識することなく撮影が行われることが多い。従って、手ぶれに起因して画像にぼやけが生じている場合が比較的多く、撮影された画像を印刷装置によって印刷しようとすると、正常な画像を選別する作業が事前に必要であった。
大量の画像の中から正常な画像を選別する作業は、非常に煩雑な作業である。そこで、ユーザが画像を印刷するのに先立ち、自動的にぼやけが生じている画像を印刷の対象から排除する技術が望まれている。こうしたぼやけの検出技術に関連し、下記特許文献1には、画像を撮像したデジタルスチルカメラにおいて、ビットマップデータに基づき画像のぼやけの有無を検出する技術が開示されている。
特開2006−19874号公報
しかし、近年のデジタルスチルカメラは、数百万ないし一千万画素もの高解像度の画像を撮像するため、ビットマップデータのデータ容量は極めて大きくなる。そのため、デジタルスチルカメラや印刷装置等の小型機器でビットマップデータに基づきぼやけの検出を行おうとすると、処理能力の高いCPUや多くのメモリ容量が必要となり、製造コストが増加することになる。
上述した種々の問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、処理負担の軽減や使用するメモリ容量の低減を図りつつ、手ぶれによって生じた画像のぼやけを検出することにある。
上記課題を踏まえ、本発明の一態様である手ぶれ判定装置は、
画像に手ぶれによるぼやけが生じているかを判定する手ぶれ判定装置であって、
前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を、複数の画素からなるブロック毎に周波数領域に変換して得られた係数が、該ブロック単位で複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
前記係数を用いて、前記ブロック毎にエッジが含まれるか否かを検出し、該検出されたエッジのうち、該エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求めるぼやけ率算出部と、
前記ブロック内における第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、前記第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とをそれぞれ座標軸とする座標系において、前記ブロック毎に、前記第1の係数の値と、前記第2の係数の値とからなる座標を求め、該座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出する扁平率算出部と、
前記ぼやけ率と前記扁平率との関係に基づき、前記画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する手ぶれ判定部とを備える。
上記態様の手ぶれ判定装置によれば、画像データに記録された係数を用いてぼやけ率と扁平率とを求め、これらの値に基づき手ぶれの有無を判定する。そのため、係数を画素値に変換することなく、画像がぼやけているか否かを判定することができる。この結果、手ぶれの判定に係る処理負担が軽減され、高速に手ぶれの有無の判断を行うことができる。また、上記態様の手ぶれ判定装置によれば、係数から画素値への変換のためのメモリ領域を確保する必要がない。そのため、使用するメモリ容量の低減を図ることが可能になる。なお、「エッジ」とは、画像内において画素値(明度や彩度、RGB値等)が急激に変化する境界のことをいう。「エッジの幅」とは、この境界の幅のことをいう。この「エッジの幅」が広ければ、その境界部分はぼやけていることになる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、手ぶれの判定対象となる画像データは、例えば、JPEG規格に基づき生成されていてもよい。この場合、係数とは、画素値をブロック毎に離散コサイン変換して得られた、いわゆるDCT係数のことをいう。なお、空間領域から周波数領域への変換は、離散コサイン変換以外にも、例えば、フーリエ変換やウェーブレット変換などによって行うことも可能である。
画像データがJPEG規格に基づき生成されている場合には、手ぶれ判定部は、手ぶれの判定結果を、JPEGデータのヘッダ領域(例えば、EXIF領域)に記録してもよい。このようにすれば、印刷装置やコンピュータが、この手ぶれの判定情報を利用して、手ぶれの有無に応じた印刷対象の画像の選別や、種々の画像処理を施すことが可能になる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記扁平率算出部は、前記座標の分布が楕円状に偏る程度を、前記扁平率として求めてもよい。
本願出願人は、手ぶれの生じていない画像では、前述した第1の係数の値と第2の係数の値とからなる座標は略円状に分布し、手ぶれの生じている画像では、手ぶれの方向に応じて、座標の分布が楕円状に偏ることを見出した。従って、座標の分布が楕円状に偏る程度を扁平率として求めれば、画像に手ぶれが生じているか否かを容易に判定することが可能になる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記手ぶれ判定部は、前記ぼやけ率および前記扁平率を、それぞれ縦軸および横軸とした2次元平面上に表した際に、該ぼやけ率および扁平率からなる座標が、所定の領域に収まるか否かに基づき、前記判定を行ってもよい。
このような態様であれば、ぼやけ率と扁平率とからなる2次元平面上の座標が所定の領域に収まるか否かという簡便な判断処理によって手ぶれの有無を判断することが可能になる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記ぼやけ率は高い値ほどぼやけの程度が大きく、前記扁平率は高い値ほど前記偏りの程度が大きい値であり、
前記手ぶれ判定部は、前記ぼやけ率および扁平率からなる座標が、前記縦軸上の所定の座標と前記横軸上の所定の座標とを結ぶ直線の原点側に位置する場合に、前記画像には手ぶれによるぼやけが生じていないと判定してもよい。
このような態様であれば、ぼやけ率と扁平率とからなる座標が、縦軸上の所定の座標と横軸上の所定の座標とを結ぶ直線の内側(原点側)にあるか外側にあるかに応じて、容易に手ぶれの有無を判断することが可能になる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記ぼやけ率算出部は、前記ブロック内の複数の前記係数の連なりを、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記エッジの有無を判断してもよい。
このような態様であれば、ブロック内の複数の係数の連なりと、予め用意された基本エッジパタンとを比較するだけでそのブロックにエッジがあるか否かを容易に判断することができる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記画像データ参照部は、前記画像データを、複数の前記ブロックの集合体であるウィンドウ領域に区分して、該ウィンドウ領域毎に前記画像データを参照し、
前記ぼやけ率算出部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記ぼやけ率を算出し、
前記扁平率算出部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記扁平率を算出し、
前記手ぶれ判定部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定してもよい。
このような態様によれば、画像データをウィンドウ領域に区分することで、効率よく手ぶれの有無を判断することが可能になる。
上記態様の手ぶれ判定装置において、
前記手ぶれ判定部は、ぼやけが生じていないと判定した前記ウィンドウ領域が所定個以上存在すれば、前記画像は正常な画像であると判定してもよい。
このような態様によれば、ぼやけが生じていないウィンドウ領域を所定個検出した時点で、画像全体を正常な画像と判断することができる。従って、ぼやけの検出を高速に行うことが可能になる。ぼやけの検出を行うウィンドウ領域の順序としては、例えば、画像の上部に位置するウィンドウ領域からぼやけの検出を行うものとしてもよいし、画像の下部に位置するウィンドウ領域からぼやけの検出を行うものとしてもよい。また、画像の中央部から渦巻状にウィンドウ領域を移動してぼやけの検出を行うものとしてもよい。「所定個」としては、例えば、1個、あるいは、2〜6個程度とすることができる。
なお、本発明は、上述した手ぶれ判定装置としての態様のほか、印刷装置や、手ぶれ判定方法、コンピュータプログラムの態様とすることができる。コンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
1.第1実施例:
A.印刷装置の構成:
B.印刷処理:
C.手ぶれ判定処理:
D.効果:
2.第2実施例:
3.第3実施例:
4.変形例:
1.第1実施例:
A.印刷装置の構成:
図1は、本発明の実施例としての印刷装置100の外観を示す説明図である。印刷装置100は、いわゆる複合機タイプの印刷装置である。印刷装置100は、光学的に画像を読み込むスキャナ110や、画像データの記録されたメモリカードMCを挿入するためのメモリカードスロット120、デジタルカメラ等の機器を接続するUSBインタフェース130等を備えている。印刷装置100は、スキャナ110によって取り込んだ画像や、メモリカードMCから読み取った画像、USBインタフェース130を介してデジタルカメラから読み取った画像を印刷用紙Pに印刷することができる。また、プリンタケーブルやUSBケーブルによって接続された図示していないパーソナルコンピュータから入力した画像の印刷も行うことができる。
印刷装置100は、印刷に関する種々の操作を行うための操作パネル140を備えている。操作パネル140の中央部には、液晶ディスプレイ145が備えられている。この液晶ディスプレイ145には、メモリカードMCやデジタルカメラなどから読み取った画像や、印刷装置100の各種機能を利用する際のGUI(グラフィカルユーザインタフェース)が表示される。
印刷装置100は、メモリカードMCやデジタルカメラ等から入力した複数の画像データの中から、手ぶれによってぼやけが生じている画像(以下「手ぶれ画像」という)を排除して、ピントが1カ所でも合っている画像(以下、「合焦画像」という)を抽出し、液晶ディスプレイ145に表示する機能を有している。ユーザは、こうして液晶ディスプレイ145に表示された画像の中から、所望の画像を選択することで、印刷に適した画像を印刷することが可能となる。以下では、この手ぶれ画像を排除する機能を実現するための印刷装置100の構成および処理について詳細に説明する。
図2は、印刷装置100の内部構成を示す説明図である。図示するように、印刷装置100は、印刷用紙Pに印刷を行う機構として、インクカートリッジ212を搭載したキャリッジ210や、キャリッジ210を主走査方向に駆動するキャリッジモータ220、印刷用紙Pを副走査方向に搬送する紙送りモータ230等を備えている。
キャリッジ210は、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの色を表す各インクに対応して、計6種類のインクヘッド211を備えている。キャリッジ210には、これらのインクが収容されたインクカートリッジ212が装着されている。インクカートリッジ212からインクヘッド211に供給されたインクは、図示しないピエゾ素子を駆動することで印刷用紙Pに吐出される。
キャリッジ210は、プラテン270の軸方向と並行に設置された摺動軸280に移動自在に保持されている。キャリッジモータ220は、制御ユニット150からの指令に応じて駆動ベルト260を回転させることで、プラテン270の軸方向と平行に、すなわち、主走査方向にキャリッジ210を往復運動させる。紙送りモータ230は、プラテン270を回転させることで、プラテン270の軸方向と垂直に印刷用紙Pを搬送する。つまり、紙送りモータ230は、キャリッジ210を相対的に副走査方向に移動させることができる。
印刷装置100は、上述したインクヘッド211やキャリッジモータ220、紙送りモータ230の動作を制御するための制御ユニット150を備えている。制御ユニット150には、図1に示したスキャナ110やメモリカードスロット120、USBインタフェース130、操作パネル140、液晶ディスプレイ145が接続されている。
制御ユニット150は、CPU160とRAM170とROM180とによって構成されている。ROM180には、印刷装置100の動作を制御するための制御プログラムや、後述する手ぶれ判定処理で用いられるエッジパタンテーブル181が記憶されている。CPU160はROM180に記憶された制御プログラムをRAM170に展開して実行することで図示する各機能部(161〜163)として動作する。
制御ユニット150は、CPU160によって実現される機能部として、画像データ参照部161、手ぶれ判定部162、JPEGデコーダ163を備えている。以下、これらの機能部の働きについて簡単に説明する(詳細な働きについては後述する各種処理内容を参照)。
画像データ参照部161は、メモリカードスロット120やUSBインタフェース130を介して、メモリカードMCやデジタルカメラに記録されたJPEG形式の画像データ(以下、「JPEGデータ」という)を参照する機能部である。JPEGデータには、8画素×8画素のブロック単位で画像が記録されている。この各ブロック内の画像データは、(1)RGB色空間からYCbCr色空間への画素値の色変換、(2)空間領域から周波数領域への離散コサイン変換(DCT変換)、(3)データの情報量を削減する量子化、(4)エントロピー符号化の一種であるハフマン符号化、が順次行われることでデータ量が圧縮されている。
図3は、JPEGデータ内にブロック毎にデータが記録されている様子を示す説明図である。図示するように、JPEGデータには、8画素×8画素のブロックが、行毎に記録されている。なお、JPEGデータの中には、他の記録順によって各ブロックのデータが記録されているものもあるが、本実施例では、図3に示した記録順で各ブロックが記録されているものとする。
JPEGデコーダ163(図2参照)は、画像データ参照部161が参照したJPEGデータをビットマップ形式のデータにデコードする機能部である。
図4は、JPEGデコーダ163の詳細な構成を示す説明図である。図示するように、JPEGデコーダ163は、ハフマン復号部191と、逆量子化処理部192と、逆DCT変換部193と、色空間変換部194とによって構成されている。
ハフマン復号部191は、ハフマン符号化によって可逆圧縮されたJPEGデータのビットストリームを復号する機能を有する。
逆量子化処理部192は、ハフマン復号部191によって復号したデータに対して、所定の量子化テーブルを用いて逆量子化を行い、ブロック毎に、8×8個のDCT係数を求める機能部である。
逆DCT変換部193は、逆量子化処理部192によって求められたDCT係数に対して逆DCT変換を行い、YCbCr形式の画像データを求める機能部である。
色空間変換部194は、逆DCT変換部193によって得られたYCbCr形式のデータをRGB形式のビットマップデータに変換する機能部である。
ここで、説明を図2に戻す。手ぶれ判定部162は、JPEGデコーダ163が備えるハフマン復号部191および逆量子化処理部192を用いてJPEGデータをハフマン復号および逆量子化し、この結果得られたDCT係数に基づき、ぼやけの判断を行う機能部である。
図5は、逆量子化処理部192によって取得されたDCT係数の配列を示す説明図である。図示するように、各ブロックからは、逆量子化が行われた段階で、F00からF77までの計64個のDCT係数が得られる。これらのうち、最も左上に存在する係数F00は、直流成分と呼ばれ、他の係数は、交流成分と呼ばれる。各係数は、図中の右側および下側に位置するものほど、周波数の高い値となる。
手ぶれ判定部162は、図中に「水平係数群」と記載した水平方向(第1の方向)のみの交流成分である係数F01,F02,F03,F04,F05,F06,F07や、「垂直係数群」と記載した垂直方向(第2の方向)のみの交流成分である係数F10,F20,F30,F40,F50,F60,F70を抽出して手ぶれの判定を行う機能を備える。これらの係数群を用いた手ぶれ判定処理の詳細については後述する。
B.印刷処理:
図6は、印刷装置100のCPU160が実行する印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、メモリカードMC等に記録された画像データを印刷するための処理である。
操作パネル140を用いたユーザの所定の操作に応じてこの印刷処理の実行が開始されると、まず、CPU160は、画像データ参照部161によって、メモリカードMCに記録されたJPEGデータを1つ参照する(ステップS10)。なお、ここでは、メモリカードMC内のJPEGデータを参照するものとするが、USBインタフェース130を介して接続されたデジタルカメラやコンピュータ内のJPEGデータを参照するものとしてもよい。
JPEGデータを参照すると、CPU160は、手ぶれ判定部162を用いて、参照したJPEGデータについて手ぶれ判定処理を行う(ステップS20)。この手ぶれ判定処理の詳細については後述する。
1つのJPEGデータについて手ぶれ判定処理を終了すると、CPU160は、メモリカードMC内の全てのJPEGデータを参照したかを判断する(ステップS30)。かかる処理によって、全てのJPEGデータを参照していないと判断した場合には(ステップS30:No)、処理をステップS10に戻し、次のJPEGデータを参照して、そのJPEGデータについて手ぶれ判定処理を行う。
上記ステップS30によって、全てのJPEGデータを参照したと判断した場合には(ステップS30:Yes)、CPU160は、ステップS20の手ぶれ判定処理によって合焦画像であると判定されたJPEGデータを、液晶ディスプレイ145に一覧表示する(ステップS40)。
合焦画像の一覧を液晶ディスプレイ145に表示すると、CPU160は、操作パネル140を介して、ユーザから、印刷の対象となる画像の選択を受け付ける(ステップS50)。そして、選択された画像のデータ形式を、JPEGデコーダ163を用いてJPEG形式からビットマップ形式に変換するとともに、更に、インクの吐出量を制御するためのデータに変換し、インクヘッド211や紙送りモータ230、キャリッジモータ220等を制御して印刷する(ステップS60)。
以上で説明した印刷処理では、メモリカードMC内の全てのJPEGデータを参照するものとしたが、メモリカードMC内に複数のフォルダが生成されている場合には、ユーザによって指定されたフォルダ内に含まれるJPEGデータのみを参照するものとしてもよい。また、同一年、同一月、あるいは、同一日に撮像されたJPEGデータのみを参照するものとしてもよい。
C.手ぶれ判定処理:
図7は、図6に示した印刷処理のステップS20で実行される手ぶれ判定処理のフローチャートである。この手ぶれ判定処理は、現在参照しているJPEGデータが、合焦画像であるか、手ぶれ画像であるかを判定するための処理である。
この手ぶれ判定処理が実行されると、CPU160は、まず、現在参照しているJPEGデータの中から、所定の帯領域毎にブロックデータを読み込み、JPEGデコーダ163を用いて、これをハフマン復号および逆量子化し、DCT係数を取得する(ステップS100)。取得したDCT係数は、RAM170に一時的に記憶する。
図8は、上述した帯領域の概念を示す説明図である。図示するように、本実施例において「帯領域」とは、横方向のブロック数が、JPEGデータの横方向のブロック数と同一であり、縦方向のブロック数が、所定の数(例えば、30ブロック)を有する帯状の領域のことをいう。上記ステップS100では、この帯領域内のブロックデータをJPEGデータから読み込みつつ、このデータをハフマン復号および逆量子化することで、DCT係数を取得する。このように、画像全体ではなく、帯領域毎にJPEGデータからデータを読み込むことで、RAM170の記憶容量を削減することが可能になる。
ここで説明を図7に戻す。上記ステップS100によって、帯領域内のDCT係数をRAM170に記憶すると、次に、CPU160は、RAM170に記憶されたDCT係数に基づき、ブロックぼやけ判定処理を行う(ステップS110)。
図9および図10は、ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。この処理は、RAM170に記憶された帯領域内のすべてのブロックについて、図5に示した水平係数群と垂直係数群とを用いて、それぞれが「合焦ブロック」であるか「ぼやけブロック」であるかを判定するための処理である。このブロックぼやけ判定処理は、ブロックの水平方向と垂直方向についてそれぞれ同様の処理が実行されるため、以下では、特記しない限り、水平方向のぼやけ分析を行う場合について説明する。
この処理が実行されると、CPU160は、まず、各ブロックを構成する8×8個のDCT係数の中から、図5に示した水平方向の交流成分である水平係数群F0i(i=1〜7)(垂直方向の場合は、垂直係数群Fj0(j=1〜7))を取得する(ステップS300)。
係数群を取得すると、CPU160は、下記式(1)に基づき、取得した各係数の絶対値の和Sを求め、この値が、所定の平坦閾値を超えるかを判断する(ステップS310)。
S=Σ|F0i| (i=1〜7) ・・・(1)
上記ステップS310において、和Sが所定の平坦閾値以下であると判断されれば(ステップS310:No)、そのブロックの係数が表す輝度変化が平坦であるとみなし、分析対象のブロックは、「平坦パタン」であると判定する(ステップS320)。
一方、ステップS310において、和Sが所定の平坦閾値を超えると判断されれば(ステップS310:Yes)、そのブロックには、何らかの輝度変化があると判断できる。そこで、CPU160は、後述する基本エッジパタンとの比較が容易となるように、まず、取得した各係数を下記式(2)によって正規化する(ステップS330)。この正規化処理によれば、正規化後の各係数値Fr01〜Fr07は、係数群の絶対値の和Sで、それぞれの係数値F01〜F07を除算した値となる。
Fr0i=F0i/S (i=1〜7) ・・・(2)
次に、CPU160は、ROM180に記憶されたエッジパタンテーブル181を参照して(ステップS340)、正規化後の各係数値Fr01〜Fr07によって表される勾配形状がいずれかの基本エッジパタンに近似するかを判断する(ステップS350)。
図11は、エッジパタンテーブル181の一例を示す説明図である。このエッジパタンテーブル181には、「A1」から「A16」までのパタン番号(図の1列目)に対して16種類の基本エッジパタン(図の3列目)が対応付けて記録されている。基本エッジパタンの横軸は、ブロック内の係数の位置(F01〜F07もしくはF10〜F70)を表しており、縦軸は、正規化後の係数値Frを表している。つまり、基本エッジパタンは、7つの係数値からなるデータとして構成されている。
各基本エッジパタンは、図11の2列目に示した輝度パタンに基づき生成されている。すなわち、図の2列目に示した輝度パタンをDCT変換して正規化したものが図11の3列目に示す基本エッジパタンとなる。なお、図中の輝度パタンは、実際には、エッジパタンテーブル181には記録されておらず、理解の便のために記載している。各輝度パタンは、1ブロック内の輝度変化の典型的な形状を、予め16種類に分類したものである。本実施例では、このように、基本エッジパタンを16種類に分類するものとするが、より多くのパタンあるいは少ないパタンに分類してもよい。
エッジパタンテーブル181には、更に、基本エッジパタンに対応付けて、左側エッジ幅LWと、中央エッジ幅MWと、右側エッジ幅RWという3種類のパラメータが記録されている。左側エッジ幅LWは、輝度パタンの左側に存在する平坦部の幅を表しており、右側エッジ幅RWは、輝度パタンの右側に存在する平坦部の幅を表している。また、中央エッジ幅MWは、左側エッジ幅LWと右側エッジ幅RWとに挟まれる勾配部分の幅を表している。
なお、図示を省略しているが、このエッジパタンテーブル181には、「A1」から「A16」までの基本エッジパタンに加え、これらの基本エッジパタンを左右反転させたエッジパタンがパタン番号B1〜B16に定義されており、上下反転させたエッジパタンがパタン番号C1〜C16に定義されている。また、「A1」から「A16」までの基本エッジパタンを上下および左右に反転させたエッジパタンがパタン番号D1〜D16に定義されている。つまり、全体で、64種類の基本エッジパタンがこのエッジパタンテーブル181に定義されている。
説明を図9のフローチャートに戻す。図9のステップS350では、ステップS330で正規化を行った各係数値Fr01〜Fr07と、基本エッジパタンを構成する各係数値Fb01〜Fb07との差の絶対値の合計SDを下記式(3)に従って算出し、この合計値SDが最小となる基本エッジパタンをエッジパタンテーブル181の中から選択する。そして、選択された基本エッジパタンについての合計値SDが、所定の閾値よりも小さければ、形状が近似する基本エッジパタンが検索されたと判断する(ステップS350:Yes)。一方、上述した演算によって得られた値SDが、所定の閾値よりも大きい場合には、近似する基本エッジパタンが検索されなかったと判断し(ステップS350:No)、分析対象のブロックを「平坦パタン」であると判定する(ステップS320)。
SD=Σ|Fr0i−Fb0i| (i=1〜7) ・・・(3)
上記ステップS350において、近似する基本エッジパタンが検索された場合、もしくは、上記ステップS320で平坦パタンと判別された場合には、CPU160は、そのエッジパタンをブロックに関連付ける(ステップS360)。そして、帯領域内の全てのブロックについて、エッジパタンの関連づけが終了したかを判断し(ステップS370)、終了していなければ、処理をステップS300に戻して、次のブロックについて、エッジパタンの関連付けを行う。
上記ステップS370において、すべてのブロックについてエッジパタンの関連づけが終了したと判断されれば(ステップS370:Yes)、CPU160は、帯領域内のブロックについて水平方向および垂直方向にエッジパタンを連結する処理を行う(図10のステップS380)。
図12ないし図14は、エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。例えば、図12に示すように、隣接ブロックのエッジパタンの傾き方向が一致すれば、そのエッジパタン同士は、画像中において、同じぼやけ部分を形成していると考えられる。そのため、CPU160は、現在注目しているブロックの左側エッジ幅LWとこれに隣接しているブロックの右側エッジ幅RWの加算値が、図14に示すように、所定の連結誤差閾値内であるかを判定し、連結誤差閾値内であれば、これらのブロックのエッジパタンは、同じぼやけ部分を形成していると判断できる。そこで、このような場合には、両ブロックの中央エッジ幅MWと右側エッジ幅RWおよび左側エッジ幅LWを加算し、ブロックを跨ったエッジ幅を算出する。そして、エッジ幅の合計値を、現在の分析対象のブロックに関連付け、ぼやけの中途部分に存在するブロックは、エッジ幅は、「不明」と関連付ける。このように、隣接するエッジパタンを連結していくものとすれば、画像内のぼやけ部分が1ブロックのサイズを超えるような場合においても、ぼやけの幅を精度良く求めることが可能になる。一方、図13に示すように、隣接ブロックのエッジパタンの傾き方向が一致しない場合には、エッジの連結をすることなく、両ブロックに対して、エッジ幅を「不明」と関連付ける。
ここで説明を図10に戻す。以上の処理により、帯領域内の全てのブロックについてエッジパタンの連結が完了すると、CPU160は、個々のブロックについて、そのブロックに関連付けられたエッジ幅が、所定のぼやけ幅閾値(例えば、12画素)未満であるかを判定する(ステップS390)。この判定の結果、エッジ幅がぼやけ幅閾値未満であれば、そのブロックは「合焦ブロック」であると判断する(ステップS400)。なお、このとき、水平方向、垂直方向のいずれかのエッジ幅が上記条件を満たせば、「合焦ブロック」であると判断するものとする。一方、エッジ幅がぼやけ幅閾値以上であるか、もしくは、エッジ幅が「不明」であれば、そのブロックは、「ぼやけブロック」であると判断する(ステップS410)。
こうして、各ブロックについて、「合焦ブロック」であるか、「ぼやけブロック」であるかを判定すると、CPU160は、その判定結果を、各ブロックに関連付ける(ステップS420)。そして、すべてのブロックについて判定を終了したかを判断し(ステップS430)、終了していなければ、処理をステップS390に戻して、残りのブロックについて、合焦か否かの判断を行う。一方、すべてのブロックについて終了すれば、CPU160は、当該ブロックぼやけ判定処理を終了して、処理を図7の手ぶれ判定処理に戻す。
ここで、説明を図7に戻す。上述したブロックぼやけ判定処理(ステップS110)によって、帯領域内の各ブロックについてそれぞれ「ぼやけブロック」であるか「合焦ブロック」であるかを判定すると、次に、CPU160は、図8に示すように、帯領域を横方向に複数の領域(以下、かかる領域を「ウィンドウ領域」という)に区分し、それぞれのウィンドウ領域について、その中に含まれる合焦ブロックの数を集計して、その集計値が、所定数以上となるウィンドウ領域を抽出する(ステップS120)。ウィンドウ領域の大きさとしては、例えば、L版の印刷用紙において、実用的に合焦か否かを判断可能な1cm×1cm相当の大きさとすることができる(600万画素の画像をL版の用紙に印刷するものとすると、30×30ブロック程度の大きさ)。
上記ステップS120において、該当するウィンドウ領域が抽出されれば(ステップS130:Yes)、そのウィンドウ領域は、合焦ブロックを多く含むことから、合焦している領域であると推測できる。しかし、合焦ブロックを多く含んでいたとしても、手ぶれの影響が生じている可能性があるため、CPU160は、以下に説明する「ぼやけ率R」と「扁平率E」というパラメータを用いることで、このウィンドウ領域について手ぶれの有無を判定する。
図15は、ぼやけ率Rの概念を示す説明図である。図の左側には、手ぶれのない正常な画像の例を示し、図の右側には斜め方向に手ぶれが生じている画像の例を示している。図示するように、画像に手ぶれの影響が現れていると、ぶれ方向のエッジの幅が広くなる(図のハッチング部分)。そのため、手ぶれが生じていると、エッジが含まれるブロックの総数に対して、ぼやけているエッジが含まれるブロックの数の割合が多くなる。この割合のことを、本実施例では、「ぼやけ率R」という。
ぼやけ率Rは、上記ステップS310で何らかの輝度変化があると判断されたブロックのうち、上記ステップS420で「ぼやけブロック」であると判断されたブロックの占める割合を計算することで求めることができる。ステップS310で何らかの輝度変化があると判断されたブロックとは、合焦ブロックの数とぼやけブロックの数の合計であるから、ウィンドウ領域内の合焦ブロックの数を「FB」、同じくぼやけブロックの数を「BB」とすると、現在のウィンドウ領域についてのぼやけ率Rは、下記式(4)によって求めることができる。
R=BB/(FB+BB) ・・・(4)
次に、扁平率Eについて説明する。
図16は、扁平率Eの概念を示す説明図である。図15に示したように、手ぶれ画像においては、その手ぶれの方向のエッジの幅が広くなるが、これに伴って、当然、周波数領域においてはエッジ部分の周波数は低くなる。そのため、図5に示した係数F01や係数F10の値は小さくなることになる。そこで、図16には、係数値F01を縦座標軸、係数値F10を横座標軸とした座標系において、座標(F10,F01)の手ぶれによる分布の変化を2次元平面上に表している。
図示するように、例えば、手ぶれのない正常な画像に含まれる各ブロックの係数値F01,F10が、円状に万遍なく存在するものとすると、図15の右側に示したような手ぶれ画像では、手ぶれ方向に沿ったエッジについてはエッジの幅は変化しないため、その係数値については変化はない。しかし、手ぶれ方向に垂直なエッジについては、エッジの幅が拡大するため、係数値は小さくなり、座標(F10,F01)は原点方向に移動する。そのため、手ぶれ画像では、手ぶれの方向に応じて図示するように楕円状に係数が偏って分布することになる。従って、この楕円の扁平率を求めれば、画像にどの程度の手ぶれによる影響が生じているかを判断することが可能になる。
図17は、手ぶれによる係数の変化の具体例を示す説明図である。図の左側には、手ぶれの生じていない正常な画像(グローブの画像)と、この画像のDCT係数の分布を示し、図の右側には、手ぶれの生じている画像と、この画像のDCT係数の分布を示している。図示するように、画像に手ぶれが生じていると、DCT係数の分布は、円状の分布から楕円状への分布に変化することになる。
扁平率Eは、ウィンドウ領域内に存在する各ブロックの係数値F01を「xi」、係数値F10を「yi」と表し(i=1,2,・・・,N)(Nは、ウィンドウ領域内のブロックの総数)、「X」,「Y」,「Z」を以下のように表すとすると、下記式(5)によって算出することができる。下記式(5)によれば、画像に手ぶれの影響が強く出るほど、DCT係数の分布が楕円に近づき、扁平率Eは「1」に近づくことになる。
Figure 2008178068
Figure 2008178068
説明を図7に戻す。CPU160は、以上で説明したぼやけ率Rおよび扁平率Eを算出すると(ステップS140,S150)、このぼやけ率Rと扁平率Eとの関係が、以下に示す条件式(6)を満たすか否かを判定する(ステップS160)。下記式内のRthは、例えば、0.6〜1.0の値、Ethは、0.8〜1.0の値とすることができる。
Figure 2008178068
図18は、上記式(6)の意義を示す説明図である。この図18には、予め目視で正常と判別した正常画像96枚と、目視で手ぶれと判別した手ぶれ画像96枚とについて、ぼやけ率Rと扁平率Eとを算出し、その結果得られた値を、横軸にぼやけ率R、縦軸に扁平率Eをとり、その座標を2次元平面上にプロットした図である。この図に示すように、手ぶれ画像については、原点(0,0)から遠い位置にプロットされ、正常な画像は、原点に近い位置にプロットされていることがわかる。
明らかに手ぶれである画像を排除するという観点に基づき、手ぶれ画像と合焦画像とを弁別するために図中の引いた直線が、上記式(6)の関係を表している。すなわち、上記式(6)を満たす場合には、図中の直線の左下側(原点に近い側)の領域に位置する画像であることになるため、この場合には、現在のウィンドウ領域は、合焦していると判断することができる。一方、上記式(6)を満たさない場合には、図中の直線の右上側の領域に位置する画像であることになるため、この場合には、CPU160は、現在のウィンドウ領域には手ぶれが発生していると判断することができる。
上記ステップS160において、ぼやけ率Rと扁平率Eとの関係が、式(6)の関係を満たすと判定した場合には(ステップS160:Yes)、上述のように、現在のウィンドウ領域は、合焦していると判断することができる。そこで、この場合には、CPU160は、画像全体が合焦しているとして判定し(ステップS170)、当該手ぶれ判定処理を終了する。画像内において、一箇所でもピントが合っていれば、正常な画像であると判断することができるからである。このように、画像内のいずれかのウィンドウ領域が合焦していると判断した時点で、手ぶれ判定処理を終了すれば、手ぶれの判定に要する処理時間を短縮することができる。
これに対して、ぼやけ率Rと扁平率Eとの関係が、式(6)の関係を満たさないと判定した場合には(ステップS160:No)、上述のように、現在のウィンドウ領域は合焦していないと判断することができる。そこで、CPU160は、上記ステップS120によって他のウィンドウ領域が抽出されていないかを判断する(ステップS180)。この結果、現在の帯領域について他のウィンドウ領域が抽出されていれば(ステップS180:No)、そのウィンドウ領域について、上記ステップS140〜S160の処理を繰り返し、合焦であるか否かの判断を行う。このとき、ウィンドウ領域毎に個別にぼやけ率Rと扁平率Eを求めるものとしてもよいが、それまでに抽出されたすべてのウィンドウ領域内のブロックを用いてぼやけ率Rと扁平率Eとを求めるものとしてもよい。こうすることで、計算に必要なブロックのサンプル数が増すため、より精度良く手ぶれか否かを判断することができる。
上記ステップS180において、現在の帯領域について他のウィンドウ領域が抽出されていないと判断されれば(ステップS180:Yes)、CPU160は、現在の帯領域が画像の終端であるかを判断する(ステップS190)。この判断の結果、現在の帯領域が画像の終端であれば、合焦しているウィンドウ領域が一箇所もなかったことになるので、その画像は、手ぶれ画像であると判定し(ステップS200)、当該手ぶれ判定処理を終了する。これに対して、現在の帯領域が画像の終端でなければ、処理をステップS100に戻し、次の帯領域について上述した処理を繰り返す。
以上で説明した手ぶれ判定処理が完了すれば、CPU160は、処理を図6に示した印刷処理に戻す。こうして、メモリカードMCに記録されたすべてのJPEGデータに対して上述した手ぶれ判定処理を行えば、手ぶれの生じている画像を排除して、合焦しているJPEGデータのみをユーザに提示することができる。
D.効果:
以上で説明した本実施例の印刷装置100によれば、メモリカードMC等に記録されたJPEGデータを帯領域毎に分割してRAM170に記憶するため、RAM170の記憶容量を低減することができる。
また、本実施例では、合焦ブロックが多く含まれるウィンドウ領域についてのみ詳細なぼやけの判定を行う。そのため、CPU160の処理負担を軽減することができる。
更に、本実施例では、1箇所でもウィンドウ領域が合焦していると判断されれば、画像全体が合焦画像であると判断するため、ぼやけの判定を高速に行うことが可能になる。
また、本実施例では、JPEGデータをビットマップ形式に変換することなく、一貫してDCT係数に基づき手ぶれの判定を行う。従って、CPU160の処理負担を軽減することができると共に、手ぶれの判定を高速に行うことが可能になる。
また、本実施例では、ぼやけ率Rと扁平率Eという概念を導入し、更に、これらのパラメータを用いて、上記式(6)に基づき、画像に手ぶれが発生しているかを判断するため、客観的かつ精度の高い手ぶれの判定を行うことが可能になる。
2.第2実施例:
図19は、本発明の第2の実施例であるフォトビューアの外観を示す説明図である。本実施例のフォトビューア300は、モニタ310や、USBインタフェース320、メモリカードスロット330を備えている。また、内部には、CPUやRAM、ROMを備えており、更に、ハードディスクドライブやフラッシュメモリといったストレージ装置を備えている。
フォトビューア300は、ストレージ装置に記憶された画像データを、モニタ310上に表示する機能を有している。内部のストレージ装置には、USBインタフェース320を介して、デジタルカメラやパーソナルコンピュータから画像が転送される。また、フォトビューア300は、メモリカードスロット330にメモリカードが挿入されると、挿入されたメモリカードから画像を読み込んで、ストレージ装置に転送を行う。USBインタフェース320には、印刷装置を接続することが可能である。フォトビューア300は、内部にインストールされたプリンタドライバを用いて印刷装置を制御することで、ストレージ装置に記憶された画像データの印刷を行う。
フォトビューア300内のCPUは、ROMに記憶された制御プログラムをRAMにロードして実行することで、前述した画像の転送機能や画像の表示機能を実現する。また、CPUは、この制御プログラムを実行することで、第1実施例において説明した種々の処理(印刷処理やぼやけ判定処理)と同等の処理を実現する。従って、フォトビューア300は、ストレージ装置に記憶された画像データの中から、合焦画像を自動的に抽出して、モニタ310上に表示することができる。また、フォトビューア300は、こうして抽出された合焦画像を、USBインタフェース320に接続された印刷装置を制御することで印刷することができる。
3.第3実施例:
図20は、本発明の第3の実施例であるキオスク端末の外観を示す説明図である。キオスク端末400は、街頭や種々の店舗に設置される装置であり、チケットの発行機能やATMとしての機能、種々の案内サービスを行う機能を備える。
本実施例のキオスク端末400は、モニタ410とメモリカードリーダ420と印刷装置430とを備えている。また、内部には、CPUやRAM、ROMを備えている。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムをRAMにロードして実行することで、前述したチケットの発行機能やATMとしての機能、種々の案内サービスを行う機能を実現する。また、CPUは、この制御プログラムを実行することで、第1実施例において説明した種々の処理(印刷処理やぼやけ判定処理)と同等の処理を実現する。従って、キオスク端末400は、メモリカードリーダ420に挿入されたメモリカード内から画像データを読み込み、その中から、合焦画像を自動的に抽出して、モニタ410上に表示することができる。また、キオスク端末400は、こうして抽出された合焦画像を、印刷装置430を制御することで印刷することができる。
なお、本実施例では、キオスク端末400は、印刷装置430を備えることとしたが、印刷装置430を備えない構成とすることも可能である。この場合、キオスク端末400は、ネットワークやインターネット等の所定の通信回線を介して接続された遠隔地の印刷装置に印刷を行わせるものとすることができる。
4.変形例:
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
例えば、上述した各種処理をコンピュータが実行する構成とすれば、コンピュータによって手ぶれの判定を行うことが可能になる。
また、デジタルカメラにおいて、上述した各種処理を実行するものとすれば、画像を撮像したカメラが、手ぶれの有無を判定することができる。この場合、デジタルカメラは、JPEGデータのEXIF情報に、手ぶれの判断結果を記録するものとすることができる。このようなJPEGデータを用いれば、印刷装置やコンピュータは、EXIF情報に記録された手ぶれの情報に応じて、印刷画像の選択や種々の画像処理を行うことが可能になる。また、上記実施例で説明したように、手ぶれの方向に応じて、図16に示した楕円の傾きは変動する。そこで、この傾きに応じて、手ぶれの方向を判別し、その判別結果をEXIF情報に記録するものとしてもよい。このようにすれば、例えば、画像データを読み込んだ印刷装置やコンピュータが、その手ぶれの方向に応じてぼやけを解消する画像処理を行うことも可能になる。
また、上記実施例では、画像の上部に位置するウィンドウ領域から手ぶれの判断を順次行うものとしたが、画像の下部からウィンドウ領域を順次移動させて手ぶれの判定を行うものとしてもよい。また、画像の中央部から渦巻状に順次移動させて手ぶれの判定を行うものとしてもよい。画像の下部や中央部には、主要な被写体が撮影されていることが多いので、こうすることで、手ぶれの判定を効率的に行うことが可能になる。
また、上述したブロックぼやけ判定処理において、ブロック毎にぼやけ幅を求める際には、ブロックの位置に応じて、重み付けを施した係数を積算するものとしてもよい。例えば、画像の中央付近のブロックの重み付けを高くするものとすれば、画像の中央付近のぼやけの判定を厳密に行うことが可能になる。
また、上述した手ぶれ判定処理では、上記式(6)に基づき、手ぶれの有無を判断するものとした。しかし、これ以外にも、例えば、手ぶれと判断されるぼやけ率と扁平率の範囲を予めテーブルに保持しておくことで、このテーブルに基づき、手ぶれの有無を判断するものとしてもよい。このように、テーブルを用いるものとすれば、より複雑な条件を定義することができるため、より厳密な手ぶれの判断をすることが可能になる。
また、上述した手ぶれ判定処理では、ぼやけていないと判断されたウィンドウ領域が1箇所でも検出されれば、その画像は合焦画像であるものとして判断するものとした。これに対して、例えば、複数個(例えば2〜6個程度)のウィンドウ領域が検出された場合に、合焦画像であると判断してもよい。また、予め定めた位置(例えば画像の中央等)のウィンドウ領域がぼやけていない場合に、合焦画像であると判断してもよい。
また、上述した実施例では、画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を周波数領域に変換して得られた係数が複数記録されている画像データの例として、JPEG形式の画像データを挙げた。しかし、本発明は、JPEG形式の画像データ以外にも、係数によって表されている他の形式の画像データに適用することも可能である。例えば、「HD Photo」と呼ばれる画像形式では、4×4画素のブロック単位でDCT変換が行われる。そのため、このブロックサイズに合わせて、予めエッジパタンテーブルを作成することで、上述した実施例と同様に、ぼやけの有無を判定することが可能である。図21は、ブロックサイズが4×4の場合におけるエッジパタンテーブルの一例を示す説明図である。ブロックのサイズが4×4の場合、図11に示した16種類の基本エッジパタンは、図21に示すように、4種類の基本エッジパタンに置き換えることができる。
また、画像データに記録されている係数は、DCT変換の結果得られる係数に限られない。例えば、DWT変換(離散ウェーブレット変換)やフーリエ変換によって得られた係数が画像データに記録されていてもよい。これらの変換の結果得られる係数に基づいて予めエッジパタンテーブルを生成しておけば、上記実施例と同様に、ぼやけの判定を行うことが可能である。
本発明の実施例としての印刷装置100の外観を示す説明図である。 印刷装置100の内部構成を示す説明図である。 JPEGデータ内にブロック毎にデータが記録されている様子を示す説明図である。 JPEGデコーダ163の詳細な構成を示す説明図である。 逆量子化処理部192によって取得されたDCT係数の配列を示す説明図である。 印刷処理のフローチャートである。 手ぶれ判定処理のフローチャートである。 帯領域の概念を示す説明図である。 ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。 ブロックぼやけ判定処理のフローチャートである。 エッジパタンテーブル181の一例を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 エッジパタンの連結処理の概念を示す説明図である。 ぼやけ率Rの概念を示す説明図である。 扁平率Eの概念を示す説明図である。 手ぶれによる係数の変化の具体例を示す説明図である。 式(6)の意義を示す説明図である。 第2の実施例であるフォトビューアの外観を示す説明図である。 第3の実施例であるキオスク端末の外観を示す説明図である。 ブロックサイズが4×4の場合におけるエッジパタンテーブルの一例を示す説明図である。
符号の説明
100…印刷装置
110…スキャナ
120…メモリカードスロット
140…操作パネル
145…液晶ディスプレイ
150…制御ユニット
160…CPU
161…画像データ参照部
162…手ぶれ判定部
163…JPEGデコーダ
170…RAM
180…ROM
181…エッジパタンテーブル
191…ハフマン復号部
192…逆量子化処理部
193…逆DCT変換部
194…色空間変換部
210…キャリッジ
211…インクヘッド
212…インクカートリッジ
220…キャリッジモータ
230…紙送りモータ
260…駆動ベルト
270…プラテン
280…摺動軸
300…フォトビューア
400…キオスク端末

Claims (13)

  1. 画像に手ぶれによるぼやけが生じているかを判定する手ぶれ判定装置であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を、複数の画素からなるブロック毎に周波数領域に変換して得られた係数が、該ブロック単位で複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
    前記係数を用いて、前記ブロック毎にエッジが含まれるか否かを検出し、該検出されたエッジのうち、該エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求めるぼやけ率算出部と、
    前記ブロック内における第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、前記第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とをそれぞれ座標軸とする座標系において、前記ブロック毎に、前記第1の係数の値と、前記第2の係数の値とからなる座標を求め、該座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出する扁平率算出部と、
    前記ぼやけ率と前記扁平率との関係に基づき、前記画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する手ぶれ判定部と
    を備える手ぶれ判定装置。
  2. 請求項1に記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記扁平率算出部は、前記座標の分布が楕円状に偏る程度を、前記扁平率として求める
    手ぶれ判定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記手ぶれ判定部は、前記ぼやけ率および前記扁平率を、それぞれ縦軸および横軸とした2次元平面上に表した際に、該ぼやけ率および扁平率からなる座標が、所定の領域に収まるか否かに基づき、前記判定を行う
    手ぶれ判定装置。
  4. 請求項3に記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記ぼやけ率は高い値ほどぼやけの程度が大きく、前記扁平率は高い値ほど前記偏りの程度が大きい値であり、
    前記手ぶれ判定部は、前記ぼやけ率および扁平率からなる座標が、前記縦軸上の所定の座標と前記横軸上の所定の座標とを結ぶ直線の原点側に位置する場合に、前記画像には手ぶれによるぼやけが生じていないと判定する
    手ぶれ判定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記ぼやけ率算出部は、前記ブロック内の複数の前記係数の連なりを、前記画素値の変化の代表的な勾配形状を複数の前記係数によって表した複数種類の基本エッジパタンと比較することにより、前記エッジの有無を判断する
    手ぶれ判定装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記画像データ参照部は、前記画像データを、複数の前記ブロックの集合体であるウィンドウ領域に区分して、該ウィンドウ領域毎に前記画像データを参照し、
    前記ぼやけ率算出部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記ぼやけ率を算出し、
    前記扁平率算出部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記扁平率を算出し、
    前記手ぶれ判定部は、前記ウィンドウ領域毎に、前記手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する
    手ぶれ判定装置。
  7. 請求項6に記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記手ぶれ判定部は、ぼやけが生じていないと判定した前記ウィンドウ領域が所定個以上存在すれば、前記画像は正常な画像であると判定する
    手ぶれ判定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記画像データは、JPEG規格に基づき生成されたデータであり、前記係数は、前記画素値をブロック毎に離散コサイン変換して得られた係数である
    手ぶれ判定装置。
  9. 請求項8に記載の手ぶれ判定装置であって、
    前記手ぶれ判定部は、前記判定の結果を、前記画像データのヘッダ領域に記録する
    手ぶれ判定装置。
  10. 画像に手ぶれによるぼやけが生じているかを判定して印刷する印刷装置であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を、複数の画素からなるブロック毎に周波数領域に変換して得られた係数が、該ブロック単位で複数記録されている画像データを参照する画像データ参照部と、
    前記係数を用いて、前記ブロック毎にエッジが含まれるか否かを検出し、該検出されたエッジのうち、該エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求めるぼやけ率算出部と、
    前記ブロック内における第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、前記第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とをそれぞれ座標軸とする座標系において、前記ブロック毎に、前記第1の係数の値と、前記第2の係数の値とからなる座標を求め、該座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出する扁平率算出部と、
    前記ぼやけ率と前記扁平率との関係に基づき、前記画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する手ぶれ判定部と、
    前記判定によってぼやけが生じていないと判定された画像データの印刷を行う印刷部と
    を備える印刷装置。
  11. 画像に手ぶれによるぼやけが生じているかを判定する手ぶれ判定方法であって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を、複数の画素からなるブロック毎に周波数領域に変換して得られた係数が、該ブロック単位で複数記録されている画像データを参照し、
    前記係数を用いて、前記ブロック毎にエッジが含まれるか否かを検出し、該検出されたエッジのうち、該エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求め、
    前記ブロック内における第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、前記第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とをそれぞれ座標軸とする座標系において、前記ブロック毎に、前記第1の係数の値と、前記第2の係数の値とからなる座標を求め、該座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出し、
    前記ぼやけ率と前記扁平率との関係に基づき、前記画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する
    手ぶれ判定方法。
  12. 画像に手ぶれによるぼやけが生じているかを判定するコンピュータプログラムであって、
    前記画像を構成する画素の空間領域での値である画素値を、複数の画素からなるブロック毎に周波数領域に変換して得られた係数が、該ブロック単位で複数記録されている画像データを参照する画像データ参照機能と、
    前記係数を用いて、前記ブロック毎にエッジが含まれるか否かを検出し、該検出されたエッジのうち、該エッジの幅が所定の閾値以上となるエッジの比率をぼやけ率として求めるぼやけ率算出機能と、
    前記ブロック内における第1の方向の周波数成分である第1の係数の値と、前記第1の方向に直交する第2の方向の周波数成分である第2の係数の値とをそれぞれ座標軸とする座標系において、前記ブロック毎に、前記第1の係数の値と、前記第2の係数の値とからなる座標を求め、該座標の分布の偏りの程度を扁平率として算出する扁平率算出機能と、
    前記ぼやけ率と前記扁平率との関係に基づき、前記画像に手ぶれによるぼやけが生じているか否かを判定する手ぶれ判定機能と
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  13. 請求項12に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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