JP2008172662A - 画像データ変換装置および画像データ変換方法 - Google Patents

画像データ変換装置および画像データ変換方法 Download PDF

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JP2008172662A JP2007005464A JP2007005464A JP2008172662A JP 2008172662 A JP2008172662 A JP 2008172662A JP 2007005464 A JP2007005464 A JP 2007005464A JP 2007005464 A JP2007005464 A JP 2007005464A JP 2008172662 A JP2008172662 A JP 2008172662A
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奈緒 金子
Yuko Yamamoto
祐子 山本
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Abstract

【課題】手軽に扱える不可視情報が埋め込まれた画像を簡便に出力可能とする。
【解決手段】色彩を表す為に使われる複数色のインクについて、ある色彩を表すために用
いられる各インクの使用量の組と、それに置き換え可能な別のインク量の組とを対応付け
て記憶しておく。そして、一方のインク量の組と他方のインク量の組とを使い分けること
により情報を画像に埋め込む。こうすると、各々のインク量の組は一見では見分けが付か
ないので、情報は不可視な状態で埋め込まれる。しかし、用いたインク量の組の違いから
光沢や色合いが微妙に違う為、注意深く観察すれば、埋め込まれた情報を肉眼で簡単に認
識することが可能である。また、用いるインクの違いによって不可視情報を埋め込むため
、印刷に際して特殊なインクや専用の印刷用紙を必要とせず、手軽に不可視情報が埋め込
まれた画像を印刷することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像に不可視情報を埋め込む技術に関する。
画像に不可視情報を埋め込む技術は、様々な技術が開発されている。例えば、赤外線に
反応する特殊なトナーを用いて画像を印刷することで、赤外線を用いなくては見ることの
できない情報を画像に埋め込む技術(特許文献1)や、表面にコーティング処理が施され
た特殊な用紙を用い、熱によって用紙の表面の滑らかさを変化させることで不可視情報を
埋め込む技術(特許文献2)が開発されている。
特開2005−249968号公報 特開2001−191565号公報
しかし、こうした従来の技術では、不可視情報を手軽に取り扱うことができないという
問題があった。例えば、特許文献1の技術では、不可視情報を埋め込むためには専用の特
殊なトナーが必要であり、不可視情報を読み出す際にも専用の赤外線読み取り装置が必要
である。また、特許文献2の技術でも、熱によって表面状態が変化する特殊な用紙が必要
である。この様に、専用の特殊な装置がなくては不可視情報を取り扱うことができず、手
軽に不可視情報を画像に埋め込んだり読み出したりすることはできなかった。
本発明は、上述した従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、特殊
な読み取り装置や専用の用紙などを必要とすることなく、手軽に取り扱える不可視情報を
出力可能とする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像データ変換装置は次の
構成を採用した。すなわち、
画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
量に対応するインク量データに、該画像データを変換する画像データ変換装置であって、
前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している埋込画像記憶手段と、
前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する埋込領
域取得手段と、
前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておくイ
ンク量セット記憶手段と、
前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換するインク量デー
タ変換手段と
を備え、
前記インク量データ変換手段は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に
対応するインク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用い
られる部分とを区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なイン
ク量データに変換する手段であることを要旨とする。
また、上記の画像データ変換装置に対応する本発明の画像データ変換方法は、
画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
量に対応するインク量データに、該画像データを変換する画像データ変換方法であって、
前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している第1の工程と、
前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する第2の
工程と、
前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておく第
3の工程と、
前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換する第4の工程と
を備え、
前記第4の工程は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に対応するイン
ク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用いられる部分と
を区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なインク量データに
変換する工程であることを要旨とする。
かかる本発明の画像データ変換装置および画像データ変換方法は、画像データに埋め込
む画像である埋込画像を記憶しており、また、埋込画像を埋め込む領域(埋込領域)に関
する設定を取得する手段を備えている。更に、色彩を表現するために用いる各インクの使
用量の組と、そのインク使用量の組と置き換えて使うことができる各インクの使用量の組
とを対応付けてインク量セットとして記憶している。そして、画像データを受け取ると、
印刷に用いる複数種類のインクの使用量に対応するインク量データに、画像データを変換
する。インク量データに変換する際、埋込領域においては、インク量セットの一方のイン
ク量の組が使われる部分と、対応する他方のインク量の組が使われる部分とを区別するこ
とで、埋込画像が埋め込まれていることを認識可能であるインク量データへと変換する。
一般に、カラープリンタなどの印刷装置では、複数の色のインクを重ね合わせて出力す
ることで色彩を表現しているが、色彩を表すために複数通りのインク量の組み合わせが可
能な色彩も存在している。例えば、黒色はKインクのみを用いても表現することができる
が、これはCMYの3色のインクをほぼ等量で重ね合わせることによっても表現すること
ができる。しかし、インクそのものの組成の違いや、または、複数のインクを重ねて使用
することによる表面状態の変化などの為に、同じ色彩を表すインク量の組み合わせであっ
ても、光沢や角度によって反射光の色などに微妙な差異が生じることがあったり、光源を
変えると色彩が異なることがある。本発明の画像データ変換装置および画像データ変換方
法が記憶しているインク量セットは、こうした同じ色彩を表すものの、光沢や角度によっ
て反射光の色が異なるインク量や光源を変えると色彩が異なるインク量の組合せの様に、
互いに置換可能なインク量の組を対応づけたものである。インク量セットの一方のインク
量の組と、他方のインク量の組とを使い分けて(例えば、埋込画像は一方のインク量の組
を用い、埋込画像の背景は他方のインク量の組を用いて)埋込領域を印刷してやれば、一
見した限りでは画像が埋め込まれていることに気づかない普通の画像を印刷することがで
きる。しかし、画像を注意深く観察すれば、光沢や色合いなどの微妙な違いから、埋込画
像を肉眼で確認することができる。この様に、一見した限りでは不可視状態だが、肉眼で
も確認可能な状態で埋込画像を画像に埋め込むことが可能となる。また、埋込画像が埋め
込まれた画像を印刷する際には、何ら特殊なインクや印刷用紙などを必要とせず、通常に
入手可能なインクや印刷用紙を用いることができ、不可視情報が埋め込まれた画像を手軽
に出力することが可能となる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、埋込領域に関する設定を取得する際
には、画像データ変換装置の外部から設定されたものを取得することとしてもよい。
埋込画像を埋め込む領域(埋込領域)は、固定しておくことも可能であるが、外部から
設定することができれば、印刷しようとする画像に応じて、あるいは、使用する印刷用紙
のサイズや、ユーザーの好みなど応じて、より適切な領域に画像を埋め込むことが可能と
なる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、埋込画像が埋め込まれた状態のイン
ク量データへと画像データを変換する際には、次の様にしてもよい。先ず、画像を埋め込
むことなく、画像データをインク量データに変換する。次いで、埋込領域のインク量デー
タについては、インク量セットを構成する何れか一方のインク量データを、他方のインク
量データに置き換えることによって、埋込領域に画像が埋め込まれたインク量データを得
るようにしてもよい。
こうすれば、埋込領域では、インク量セットの何れの組を用いて印刷されているかを識
別することで、埋込画像を認識することが可能なインク量データを生成することが可能と
なる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、画像データをインク量データへと変
換するに際して、埋込領域では、インク量セットのうち、いずれのインク量の組を使うか
を設定しておき、設定にしたがって画像データからインク量データへと変換することによ
って、画像が埋め込まれた状態のインク量データが得られるようにしてもよい。
こうすると、埋め込まれる画像の部分とその背景となる部分とで、インク量セットを構
成する何れのインク量の組を使用するかを予め設定しておくことにより、埋込画像が埋め
込まれた状態のインク量データを得ることが可能となる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、埋込領域に合わせて埋込画像の大き
さを変換した後、変換後の埋込画像が埋め込まれた状態のインク量データに画像データを
変換するものとしてもよい。
例えば、埋込領域が埋込画像よりも大きい場合には、埋込画像を拡大して埋込に合わせ
てから埋め込むこととしてもよいし、逆に、埋込領域が埋込画像よりも小さい場合には、
埋込画像を縮小してから埋め込むこととしてもよい。また、埋込画像の大きさを変える際
には、埋込画像の縦横の比率を変えてもよい。例えば、埋込領域が横長の帯状の場合には
、埋込領域の形状に合わせて、埋込画像を横方向に縦方向よりも大きく拡大すればよい。
この様に、埋込領域の大きさや形状など合わせて埋込画像の大きさを変換することで、よ
り適切に埋込画像を埋め込むことが可能となる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、インク量セットとして、同時に使用
することで無彩色を表現可能な複数の有彩色インクについてのインク量の組と、無彩色イ
ンクのインク量とを対応付けて記憶しているものとしてもよい。
こうすると、有彩色インクのインク量の組と、無彩色インクのインク量とは互いに置き
換えが可能であるから、有彩色インクのインク量の組と無彩色インクのインク量とをイン
ク量セットとして記憶しておき、両者を使い分けることで、埋込画像を埋め込んだインク
量データを得ることが可能となる。
また、上述した本発明の画像データ変換装置では、変換後のインク量データに基づいて
画像を印刷するものとしてもよい。
前述した様に、変換後のインク量データは埋込画像が埋め込まれたインク量データとな
っているから、このインク量データに基づいて画像を印刷することにより、埋込画像が不
可視状態で埋め込まれた印刷画像を簡便に出力することが可能となる。
更に本発明は、上述した画像データ変換方法を実現するためのプログラムをコンピュー
タに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現するこ
とも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記録
した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述した画像データ変換方法に対応
する本発明のプログラムは、
画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
量に対応するインク量データに、該画像データを変換する方法を、コンピュータを用いて
実現するためのプログラムであって、
前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している第1の機能と、
前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する第2の
機能と、
前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておく第
3の機能と、
前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換する第4の機能と
をコンピュータにより実現するとともに、
前記第4の機能は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に対応するイン
ク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用いられる部分と
を区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なインク量データに
変換する機能であることをすることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
量に対応するインク量データに、該画像データを変換するプログラムを、コンピュータで
読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している第1の機能と、
前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する第2の
機能と、
前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておく第
3の機能と、
前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換する第4の機能と
をコンピュータにより実現するプログラムを記録しているとともに、
前記第4の機能は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に対応するイン
ク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用いられる部分と
を区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なインク量データに
変換する機能であることを要旨とする。
このプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各機能を実現させれば、簡便に不
可視情報を画像に埋め込んで出力することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施
例を説明する。
A.実施例の概要 :
B.装置構成:
B−1.全体構成:
B−2.内部構成:
B−2−1.スキャナ部の内部構成:
B−2−2.プリンタ部の内部構成:
C.画像印刷処理:
D.不可視情報付加処理:
E.変形例1:
F.変形例2:
G.変形例3:
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明して
おく。図1は、本実施例の印刷装置10の概要を示した説明図である。図示した印刷装置
10には、インク滴を吐出する印字ヘッド12が設けられており、印字ヘッド12を印刷
媒体P上で往復動させながら、インク滴を吐出してインクドットを形成することによって
画像を印刷するいわゆるインクジェットプリンタである。
図示されている様に、本実施例の印刷装置10には、「埋込画像記憶モジュール」、「
埋込領域取得モジュール」、「インク量セット記憶モジュール」、「インク量データ変換
モジュール」、「画像印刷モジュール」の各モジュールが組み込まれている。尚、「モジ
ュール」とは、印刷装置10が画像を印刷するために内部で行っている一連の処理を、機
能に着目して分類したものである。従って「モジュール」は、プログラムの一部として実
現することもできるし、あるいは、特定の機能を有する論理回路を用いて実現することも
できる。更には、これらを組み合わせることによって実現することも可能である。
図1に示されている様に、「埋込画像記憶モジュール」は、画像に埋め込む埋込画像(
図1の例では「EPS」のロゴ)を記憶している。また、「インク量セット記憶モジュー
ル」は、色彩を表すために使われるCMYKの各色のインク量の組と、そのインク量の組
と置き換え可能な別のインク量の組とを、対応づけて記憶している。例えば、図1では、
共に黒色を表すので置き換えが可能である2つのインク量の組(C,M,Y,K)=(0
,0,0,255)と(C,M,Y,K)=(255,255,255,0)とを対応づ
けて記憶している。
本実施例の印刷装置に組み込まれたこれらの各モジュールは、画像データを受け取ると
、次のように処理を行っていく。まず、「埋込領域取得モジュール」は、画像上で埋込画
像を埋め込む領域(埋込領域)を決定する。次いで、「インク量データ変換モジュール」
は、画像データをインク量データへと変換していく。画像データをインク量データへと変
換する際には、「埋込領域取得モジュール」が決定した埋込領域の画像データについては
、「埋込画像記憶モジュール」および「インク量セット記憶モジュール」を参照し、イン
ク量セットの一方のインク量の組と、他方のインク量の組とを使い分けてインク量データ
へと変換する。例えば、図1の例では、埋込画像である「EPS」の文字の部分では、一
方のインク量の組(0,0,0,255)を用い、「EPS」の文字の背景の部分では、
他方のインク量の組(255,255,255,0)を用いる。こうして、画像データを
インク量データへと変換したら、インク量データを「画像印刷モジュール」へと供給する
。そして、「画像印刷モジュール」はインク量データに従ってインクドットを形成するこ
とにより、印刷画像を出力する。
こうして出力され印刷画像は、一見した限りでは、なんら不自然な印象のない普通の印
刷画像となっている。しかし、埋込領域ではインク量セットの一方のインク量の組と、も
う一方のインク量の組とが使い分けられているので、注意深く観察してやれば、表面の光
沢や角度によっては反射光の色の微妙な違いとして、また異なる光源下での色彩の違いと
して埋込画像を認識することが可能である。この様に、本実施例の印刷装置10は、一見
した限りでは不可視状態だが、注意深く観察すれば肉眼でも認識可能な状態で埋込画像を
画像に埋め込んで印刷することを可能としている。また、印刷に際して、特別なインクや
印刷用紙などを必要とせず、簡便に不可視情報が埋め込まれた画像を印刷することが可能
となっている。以下では、この印刷装置10について、実施例に基づいて詳しく説明する
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例の印刷装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、
本実施例の印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部10
0およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されて
いる。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ
機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印
刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像(原稿画像
)をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわ
ち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現
可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)
となっている。
図3は、原稿画像を読み込むために、印刷装置10の上部に設けられた原稿台カバー1
02を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上
に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を
実現するための後述する各種機構が搭載されている。原稿画像を読み込む際には、図示さ
れているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に原稿画像を置き、
原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすれば、
原稿画像を直ちに画像データに変換することが可能である。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキ
ャナ部100とプリンタ部200とは、印刷装置10の背面側でヒンジ機構204(図4
参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げること
により、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である
。図示するように、本実施例の印刷装置10では、スキャナ部100の手前側を持ち上げ
ることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の
内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含め
て印刷装置10全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ
部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども
設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口
部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理
、その他の軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.内部構成 :
図5は、本実施例の印刷装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述した
ように、印刷装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、ス
キャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ
部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では
、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構
成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされ
た原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込
む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させ
る駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キ
ャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動
モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御さ
れている。
制御回路260の制御の下で駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介
してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、
ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方
向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124に
よって絶えず適度に張った状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転
させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可
能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CC
Dセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射
され、原稿台ガラス104の上にセットされた原稿画像で反射する。この反射光は、ミラ
ー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ
118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイ
オードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置
されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査
方向に移動させながら、光源112の光を原稿画像に照射し、CCD118によって反射
光強度を検出することで、原稿画像に対応する電気信号を得ることができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の
周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてC
CD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されるようになっている。一般
に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないか
ら、R色の反射光は画像のR成分を表している。同様に、G色の反射光は画像のG成分を
表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定
の周期で切り替えながら原稿画像に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を
検出すれば、原稿画像のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読
み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も
読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳
密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、
各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、印刷装
置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印
刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒
体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク
、Mインク、Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設
けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を
吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインク
カートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入
管を通じて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動
するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリ
ッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための
張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233
と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成され
ている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、
回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能で
ある。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向
に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と
、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている
。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させることで、回転角
度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナロ
グ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うため
の周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。制御回路260は、印刷装
置10全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モ
ータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。
また、制御回路260は、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動し
て印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド2
44ないし247に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク
吐出ヘッド244ないし247に供給する駆動信号は、コンピュータ30や、デジタルカ
メラ20、外部記憶装置32などから画像データを読み込んで、後述する画像処理を行う
ことによって生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだ画像データに画像処理
を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制
御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド2
44ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成するこ
とによって、カラー画像を印刷することが可能となっている。もちろん、制御回路260
内で画像処理を行うのではなく、画像処理が施されたデータをコンピュータ20から受け
取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらイ
ンク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されてお
り、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能
や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コン
ピュータ20から、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定す
ることも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノ
ズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐
出ヘッドの底面には、各色のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1の
ノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されて
いる。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノ
ズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出するようになって
いる。
以上に説明したように、印刷装置10のプリンタ部200は、インク吐出ノズルに駆動
信号を供給し、駆動信号に従ってインク滴を吐出して印刷媒体上にインクドットを形成す
ることによって画像を印刷している。また、インク吐出ノズルを駆動するための制御デー
タは、画像の印刷に先立って、画像データに所定の画像処理を施すことによって生成して
いる。以下では、画像データに画像処理を施して制御データを生成し、得られた制御デー
タに基づいてインクドットを形成することにより画像を印刷する処理について説明する。
C.画像印刷処理 :
図7は、プリンタドライバが印刷を実行する処理(画像印刷処理)の流れを示すフロー
チャートである。かかる処理は、印刷装置10に搭載された制御回路260が、内蔵した
CPUやRAM、ROMなどの機能を用いて実行する処理である。以下、図7に示すフロ
ーチャートに従って説明する。
図7示されている様に、画像印刷処理を開始すると、先ずはじめに、画像データの読み
込みを行う(ステップS100)。ここでは、画像データはR、G、B各色の階調値によ
って表現されたRGB画像データであるものとする。
次いで、読み込んだ画像データの解像度を、プリンタ部200が印刷するための解像度
(印刷解像度)に変換する処理を行う(ステップS102)。読み込んだ画像データの解
像度が印刷解像度よりも低い場合は、隣接する画素の間に補間演算を行って新たな画像デ
ータを設定することで、より高い解像度に変換する。逆に、読み込んだ画像データの解像
度が印刷解像度よりも高い場合は、隣接する画素の間から一定の割合で画像データを間引
くことによって、より低い解像度に変換する。解像度変換処理では、読み込んだ画像デー
タに対して適切な割合で画像データを生成あるいは間引くことによって、読み込んだ解像
度を印刷解像度に変換する処理を行う。
続いて、印刷装置10の制御回路260は、画像データに対して色変換処理を行う(ス
テップS104)。ここで色変換処理とは、R,G,Bの各色で表現された画像データを
、C,M,Y,K各色の階調値によって表現された画像データに変換する処理である。色
変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって
行う。
図8は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説
明図である。今、RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。また、図
8に示すように、直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取った色空間を考えると、全
てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内
部の点に対応付けることができる。これを、見方を変えれば、次のように考えることもで
きる。すなわち、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分して色空間内に複数の格子点
を生成すると、各格子点はRGB画像データを表していると考えることができる。そこで
、各格子点に、C,M,Y,Kの階調値の組合せを予め記憶しておけば、格子点に記憶さ
れている階調値を読み出すことで、RGB画像データを、各色の階調値によって表現され
た画像データ(CMYK画像データ)に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がGA、B成分がBAであったとすると、
この画像データは、色空間内のA点に対応づけられる(図8参照)。そこで、色立体を格
子状に細分する小さな立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体
dVの各格子点に記憶されているCMYK各色の階調値を読み出してやる。そして、これ
ら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説
明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB各色の階調値の組合せで示される各格
子点に、CMYK各色の階調値の組合せ(CMYK画像データ)を記憶した3次元の数表
と考えることができ、色変換テーブルを参照すれば、RGB画像データをCMYK画像デ
ータに、迅速に色変換することが可能となる。
RGB画像データをCMYK画像データに変換したら、次いで、画像データに不可視情
報を埋め込む処理を行う(図7のステップS106)。画像に不可視情報を埋め込む手法
は、種々の手法が知られているが、いずれも専用の機器や専用の印刷装置、更には高い処
理能力を有する画像処理装置が必要となる。これに対して、本実施例では、どこにでもあ
る一般的な印刷装置を用いて、極めて簡単に不可視情報を埋め込むことが可能となってい
る。かかる不可視情報付加処理の詳細については後で詳しく説明する。
制御回路260は、不可視情報付加処理を終了すると、不可視情報が埋め込まれた画像
データに対してハーフトーン処理を開始する(ステップS108)。ハーフトーン処理と
は、次のような処理である。色変換処理によって得られたCMYK画像データは、C,M
,Y,Kの各色について階調値0〜階調値255の範囲で表現された画像データである。
これに対してプリンタ部200は、ドットを形成することによって画像を印刷するから、
256階調によって表現されたCMYK画像データを、ドットの形成有無によって表現さ
れた画像データ(ドットデータ)に変換する処理が必要となる。ハーフトーン処理とは、
このようにCMYK各色の画像データをドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用
することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことで
その画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散さ
れてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法
である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値とCM
YK各色の画像データとを画素毎に比較して、画像データの方が大きい画素にはドットを
形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断する
ことで、各画素についてのドットデータを得る手法である。ハーフトーン手法としては、
誤差拡散法またはディザ法の何れの手法を用いることも可能であるが、本実施例の印刷装
置10では、ディザ法を用いてハーフトーン処理を行うものとする。
図9は、ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したマトリ
ックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲
から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜
255の範囲から選択されているのは、本実施例ではCMYK各色の画像データが1バイ
トデータであり、階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、デ
ィザマトリックスの大きさは、図9に例示したように縦横64画素分に限られるものでは
なく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である
図10は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断して
いる様子を概念的に示した説明図である。尚、かかる判断は、CMYKの各色について行
われるが、以下では説明が煩雑となることを避けるために、CMYK各色の画像データを
区別することなく、単に画像データと称するものとする。
ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画
素)についての画像データの階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶され
ている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の画像データを、デ
ィザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に
表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の画像データの方
が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリ
ックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。
図10に示した例では、画像の左上隅にある画素の画像データは「97」であり、ディザ
マトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って
、左上隅の画素については、画像データの方がディザマトリックスの閾値よりも大きいか
ら、この画素にはドットを形成すると判断する。図10中に実線で示した矢印は、この画
素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に
表したものである。
一方、この画素の右隣の画素については、画像データは「97」、ディザマトリックス
の閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成し
ないものと判断する。このように、画像データとディザマトリックスに設定された閾値と
を比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。ハーフトー
ン処理(図7のステップS108)では、C,M,Y,Kの各色の画像データに対して上
述したディザ法を適用することにより、画素毎にドット形成の有無を判断してドットデー
タを生成する処理を行う。
図7に示すように、画像印刷処理では、ハーフトーン処理を行ってCMYK各色につい
てのドットデータを生成したら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS1
10)。インターレース処理とは、印字ヘッド241がドットを形成する順序でドットデ
ータを並び替えて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給する処理である。
すなわち、図6に示したように、インク吐出ヘッド244ないし247に設けられたノズ
ルNzは副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて設けられているから、印刷キャリッ
ジ240を主走査させながらインク滴を吐出すると、副走査方向にノズルピッチkの間隔
を空けてドットが形成されてしまう。そこで全画素にドットを形成するためには、印刷キ
ャリッジ240と印刷媒体との相対位置を副走査方向に移動させて、ノズルピッチkだけ
隔たったドット間の画素に新たなドットを形成することが必要となる。このように、実際
に画像を印刷する場合には、画像上で上方にある画素から順番にドットを形成しているわ
けではない。更に、主走査方向に同じ列にある画素についても、一回の主走査でドットを
形成するのではなく、画質上の要請から、複数回の主走査に分けてドットを形成すること
として、各回の主走査では飛び飛びの位置の画素にドットを形成することも広く行われて
いる。
このため、実際にドットの形成を開始するに先立って、C,M,Y,Kの各色について
得られたドットデータを、インク吐出ヘッド244ないし247がドットを形成する順番
に並び替えておく処理が必要となる。このような処理が、インターレースと呼ばれる処理
である。
図7に示したように、インターレース処理を終了すると、インターレース処理によって
並べ替えられたドットデータに従って、実際に印刷媒体上にドットを形成する処理(ドッ
ト形成処理)を開始する(ステップS110)。すなわち、キャリッジモータ230を駆
動して印刷キャリッジ240を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータ
をインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。その結果、インク吐出ヘッド244
ないし247からは、ドットデータに従ってインク滴が吐出されて、各画素に適切にドッ
トが形成される。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体
を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ2
40を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244
ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、
印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが画像データの階調値に応じて適切な分
布で形成され、その結果として画像が印刷される。
以上に説明した様に、画像印刷処理では、受け取った画像データに所定の処理を順次施
し、得られたドットデータに基づいて印刷媒体上にインクドットを形成することにより、
印刷画像を出力する。そして、画像印刷処理中で行われる不可視情報付加処理によって画
像データに不可視情報が付加されている結果、不可視情報が埋め込まれた画像が印刷され
ることになる。以下では、かかる不可視情報付加処理について詳しく説明する。
D.不可視情報付加処理 :
不可視情報付加処理の具体的な説明に入る前に、画像に不可視情報を埋め込む原理につ
いて簡単に説明しておく。図11は、不可視情報を埋め込もうとする画像を例示した説明
図である。図示されている様に、図11の画像の周辺部分は、額縁状に黒く塗りつぶされ
ている。こうした黒く塗りつぶされた部分は、通常はKインクのみを用いて印刷されるが
、CインクとMインクとYインクとをほぼ同量ずつ用いることによっても印刷することが
できる。尚、Cインク、Mインク、Yインクを用いて表現される黒色は「コンポジットブ
ラック」と呼ばれることがあり、これに対して、Kインクのみを用いて表現される黒色は
「リアルブラック」と呼ばれることがある。コンポジットブラックによって印刷された部
分も、リアルブラックによって印刷された部分も、どちらも黒色であって、一見した限り
は違いはない。しかし、注意深く比較すると、表面の光沢や、用紙表面のざらついた感じ
、微妙な色調など、少なくとも何れかの点で僅かな違いが存在していたり、光源を変える
と色彩が異なる。本実施例の不可視情報付加処理では、この様に一見した限りでは分から
ないが、注意深く観察することで肉眼によっても識別可能な僅かな違いを利用して不可視
情報を画像に埋め込むことを原理としている。
図11を参照して具体的に説明すると、額縁状に黒く塗りつぶされた部分は、通常はK
インクを用いて(すなわち、リアルブラックで)印刷されている。不可視な状態で埋め込
みたい情報があれば、リアルブラックで印刷される領域にコンポジットブラックの文字や
画像を埋め込んで印刷する。こうすれば、リアルブラックで印刷された部分もコンポジッ
トブラックで印刷された部分も共に黒色の画像となるので、一見した限りでは文字や画像
が埋め込まれていることに気が付かないが、コンポジットブラックで印刷された部分を注
意深く印刷すれば、そこに不可視な状態で埋め込まれた情報を認識することができる。
もちろん、こうして埋めこまれた情報は、注意深く観察すれば、誰でも肉眼で認識する
ことが可能なことから、厳密な意味では不可視な情報と言うことはできない。しかし、実
際には、図11に示した額縁状の黒色の領域に不可視情報が埋め込まれているか否かは通
常わからず、たとえ埋め込まれていることが分かっていても何処に埋め込まれているかは
分からない。この様な状況では、画像全体を注意深く観察して不可視情報を認識すること
は極めて困難であるから、事実上は不可視な状態で埋め込まれていると言うことができる
。そして、この様にして不可視情報を埋め込むためには、リアルブラックで表現されるC
MYK画像データ(K成分のみを有する画像データ)を、コンポジットブラックで表現さ
れるCMYK画像データ(C、M、Yがほぼ同じ値を有する画像データ)に置き換えるだ
けで実現することができる。
以上の説明では、リアルブラックをコンポジットブラックに置き換えることで不可視情
報を埋め込む場合を例に用いて説明した。しかし、リアルブラックとコンポジットブラッ
クとの関係と同様な関係にある組合せ、すなわち、一見した限りでは区別が付かないが、
注意深く比較すれば、光沢や表面のざらつき感や、微妙な色調の違いなど、肉眼でも違い
を認識可能な関係にある組合せであれば、どの様な印刷条件の組合せに対しても適用する
ことができる。例えば、リアルブラックの上にさらにコンポジットブラックを塗り重ねて
もよいし、または、透明なインクを用意しておいて、リアルブラックの上にさらに透明な
インクを塗り重ねてもよい。更には、CインクとLCインクとのように互いに濃淡の関係
のインクを搭載している場合には、淡インクを同等の濃度を表現可能な濃インクで置き換
えたり、逆に、濃インクを同等の濃度を表現可能な淡インクで置き換えて印刷することで
、不可視情報を画像に埋め込むことが可能となる。
以上を踏まえて、以下では、本実施例の印刷装置10の不可視情報付加処理を具体的に
説明していく。また、上述した様に、不可視情報を埋め込むには様々な方法を取ることが
できるが、ここでは説明を簡単にするために、Kインクのみを用いて印刷したリアルブラ
ックは、C、M、Yの各インクを用いて印刷したコンポジットブラックに比較して光沢が
ある黒色となり、この光沢差を利用して不可視情報を埋め込むものとして説明する。
図12は、本実施例の不可視情報付加処理の流れを示したフローチャートである。かか
る処理は図7に示された画像印刷処理の中で、色変換処理が施された画像データ(CMY
K画像データ)に対して実行される処理である。不可視情報付加処理では、先ず初めに、
画像に埋め込む不可視情報が記憶されたデータ(不可視情報データ)の読み込みを行う(
ステップS200)。
図13は、不可視情報データを例示した説明図である。図13(a)では、「EPS」
と描かれた文字を画像に埋め込む不可視情報として記憶している。不可視情報データは、
こうした文字を記憶したものだけでなく、図13(b)に示される様に、ロゴを記憶した
ものであってもよいし、図13(c)に示される様に、画像の撮影日時などの日付や時刻
であってもよい。さらには、図13(d)に示される様なドットパターンなどを記憶した
ものであってもよい。これらの不可視情報データは、印刷装置10の制御回路260内の
ROMに予め設定されているものとしてもよいし、あるいは、印刷に際してユーザーが操
作パネル300(図5参照)を操作することによってコンピュータ30や外部記憶装置3
2などから読み出されるものとしてもよい。
不可視情報データを読み込んだら、次いで、その不可視情報を埋め込む画像上の位置を
決定する処理を行う(図12ステップS202)。不可視情報を埋め込む画像上の位置は
、予め設定されているものとしてもよいし、または、ユーザーがー操作パネル300やコ
ンピュータ30を操作することによって設定するものとしてもよい。尚、先に説明した様
に、本実施例の印刷装置10では、光沢を持ったリアルブラックと光沢を持たないコンポ
ジットブラックとを使い分けることによって不可視情報を埋め込むため、黒く塗りつぶさ
れた額縁状の部分(図14参照)に不可視情報を埋め込むことができる。また、不可視情
報を埋め込むことができる額縁状の部分に合わせて、不可視情報の大きさ(図14の「E
PS」の文字の大きさ)を拡大または縮小してから、埋め込む位置を決定するものとして
もよい。不可視情報を埋め込む位置を決定したら、次いで、光沢を持たせる部分(光沢領
域)と光沢を持たせない部分(非光沢領域)とを決定する処理を行う(ステップS204
)。
図14は、不可視情報を埋め込む位置を決定し、不可視情報の位置に基づいて光沢領域
および非光沢領域を決定した様子を示した説明図である。図示されているように、不可視
情報である「EPS」の文字は、画像右下の黒い額縁上に設定され、「EPS」の文字の
部分が光沢領域として決定されている。一方、黒い額縁の文字以外の部分は非光沢領域と
して決定されている。こうして光沢領域と非光沢領域とを決定したら、次いで、「インク
対応情報」を参照して光沢領域および非光沢領域の画素のCMYK値を変換する処理を行
う(ステップS206)。
図15は、インク対応情報を示した説明図である。図示されているように、インク対応
情報は、リアルブラックを用いて表現される無彩色画像のCMYK値と、コンポジットブ
ラックで表現される無彩色画像のCMYK値との対応関係を記憶した情報である。例えば
、図15に示されている様に、リアルブラックのCMYK値(0,0,0,a)で表され
るモノトーン色(灰色)は、コンポジットブラックではCMYK値(b,b,b,0)で
表すことができる。この2つのCMYK値は同じモノトーン色を表しているが、先に説明
した様に、本実施例の印刷装置10では、リアルブラックのCMYK値(0,0,0,a
)に従って印刷された領域は光沢を持ち、一方、コンポジットブラックのCMYK値(b
,b,b,0)に従って印刷された領域は、リアルブラックの領域ほどには光沢を持たな
い。この様に、インク対応情報は、同じ色彩を表すものの、光沢が異なっている2つのC
MYK値を対応付けている。このインク対応情報を参照することで、光沢を持ったリアル
ブラックのCMYK値から、同じ色彩を表すが光沢を持たないコンポジットブラックのC
MYK値へと変換することが可能となる。
図16は、非光沢領域の画素データを、光沢を持たないコンポジットブラックへと変換
する様子を示した説明図である。先に説明した様に、光沢領域および非光沢領域が設定さ
れた部分は黒く塗りつぶされているが、通常、CMYK画像データでは、こうした黒く塗
りつぶされた部分の画素データは、リアルブラックのCMYK値(0,0,0,255)
となっている。そこで、非光沢領域の画素については、インク対応情報(図15参照)を
参照し、リアルブラックのCMYK値(0,0,0,255)から、対応するコンポジッ
トブラックのCMYK値(255,255,255,0)へと変換することで、光沢を抑
制する。一方、光沢領域の画素は、そのまま光沢を持たせておきたいので、リアルブラッ
クのCMYK値(0,0,0,255)をそのまま用いる。こうして、非光沢領域の画素
は光沢が抑制されたコンポジットブラックのCMYK値へと変換し、一方、光沢領域の画
素は光沢を持つリアルブラックのCMYK値を用いることで、不可視情報が光沢の違いと
して埋め込まれた画像データが得られる。
こうして、画像に不可視情報を埋め込んだら、図12の不可視情報付加処理を終了し、
図7の画像印刷処理に復帰する。画像印刷処理に復帰した後は、先述した様に、不可視情
報が埋めこまれた画像データに対して、ハーフトーン処理(図7ステップS108)、イ
ンターレース処理(ステップS110)が行われる。そして、得られた制御データに基づ
いて印刷媒体上にインクドットが形成されることにより(ステップS112)、不可視情
報が埋め込まれた印刷画像が出力される。
図17は、上述の画像印刷処理によって得られた印刷画像を例示した説明図である。図
17の画像の額縁状に黒く塗りつぶされた部分には、先述した不可視情報付加処理によっ
てリアルブラックとコンポジットブラックとが使い分けられることにより、不可視情報が
埋め込まれている。このとき、リアルブラックで印刷された部分もコンポジットブラック
で印刷された部分も共に黒色に印刷されるので、一見した限りでは不可視情報を視認する
ことはできない(図17(a)参照)。しかし、図17(b)に示される様に、画像を斜
めから見て注意深く観察すると、リアルブラックで印刷された部分とコンポジットブラッ
クで印刷された部分とは光沢が異なっている為、不可視情報を肉眼で確認することが可能
である。この様に、本実施例の印刷装置を用いれば、一見しただけではわからないものの
、注意して観察すれば肉眼で確認できる不可視情報が埋め込まれた画像を印刷することが
可能となる。
また、リアルブラックに用いられるKインクと、コンポジットブラックに用いられるC
、M、Yの各インクは、通常の画像印刷に用いられるインクであり、不可視情報を埋め込
むために何ら特別なインクを用いていない。更に、インクドットの組合せの違いによって
不可視情報を埋め込むため、印刷に用いる用紙は、感熱紙などの様な特別な用紙である必
要はない。この様に、本実施例の印刷装置では、特別なインクや印刷媒体などを何ら必要
とせず、通常に入手可能なインクや印刷用紙を用いて簡便に不可視情報を画像に埋め込む
ことが可能となっている。
尚、上記実施例では、リアルブラックとコンポジットブラックとを用いるものとして説
明したが、不可視情報を埋め込んだ画像を印刷するに際しては、リアルブラックとコンポ
ジットブラックとの組合せに限られるものではない。例えば、淡いシアン色の画像をCイ
ンクで印刷する場合とLCインクで印刷する場合などの様に、一見した限りでは区別が付
かないが、微妙に光沢や色彩が異なる2つの印刷条件であれば、様々な印刷条件を用いる
ことができる。こうした場合でも、リアルブラックとコンポジットブラックを使った場合
と同様に、特別なインクや印刷媒体を必要とせず、不可視情報が埋め込まれた画像を手軽
に印刷することが可能となる。
また、本実施例の印刷装置によって印刷された画像から不可視情報を読み出す際には、
図17(b)に示した様に、画像の表面の光沢や色彩を観察すれば、肉眼で簡単に不可視
情報を読み取ることができる。この様に、本実施例の印刷装置を用いれば、不可視情報を
埋め込んだ画像を手軽に印刷できるだけでなく、不可視情報を読み出す際にも特別な装置
を必要とせず、不可視情報を手軽に取り扱うことが可能となる。
E.変形例1 :
上述の実施例では、図7のフローチャートに示される様に、色変換処理(図7のステッ
プS104)によって得られたCMYK画像データに対して、不可視情報を埋め込む処理
(ステップS106)を行うことで、不可視情報が埋め込まれた画像データを得ている。
一方、こうした方法とは異なり、色変換処理を行う前に不可視情報を埋め込む位置を決め
ておき、その後、不可視情報の位置に応じて色変換処理を行うことによっても、不可視情
報が埋め込まれた画像データを得ることが可能である。以下では、この方法を用いた変形
例の画像印刷処理について説明する。
図18は、変形例の画像印刷処理の流れを示したフローチャートである。図7を用いて
前述した実施例では、色変換処理(図7のステップS104)後に不可視情報付加処理(
ステップS106)を行っていたのに対し、変形例の画像印刷処理では、色変換処理(図
18のステップS306)の前で不可視情報を付加する位置を決定しておき(ステップS
304)、これを受けて色変換処理を行っている点が大きく異なっている。以下、変形例
の画像印刷処理について簡単に説明すると、まず、前述した実施例の画像印刷処理と同様
に、画像データを読み込み(ステップS300)、次いで、読み込んだ画像データの解像
度を印刷解像度に変換する(ステップS302)。そして、印刷解像度に変換した画像デ
ータに対して、不可視情報を埋め込む処理を行う(ステップS304、S306)。
図19は、変形例の画像印刷処理において、不可視情報を埋め込む位置を決定した後、
これを受けて色変換を行う処理(図18のステップS304、S306)を概念的に示し
た説明図である。図19に示されている様に、画像データの色変換を行うに先立って、不
可視情報を埋め込む位置を決定する処理を行う。不可視情報を埋め込む位置は、前述の実
施例と同様に、ユーザーが操作パネル300を用いて決定するものとしてもよいし、制御
回路260のROMに予め設定されているものとしてもよい。不可視情報を埋め込む位置
を決めたら、次いで、色変換処理を行い、RGB画像データからCMYK画像データへと
変換する。変換の際には、光沢を持たせる領域(光沢領域)とそれ以外の領域とを、別々
に変換していく。まず、光沢領域以外の部分は、通常の色変換処理と同様に、色変換LU
Tによって色変換処理を行う。一方、光沢領域(図19の「EPS」の文字の部分)につ
いては、光沢領域以外の部分とは、別の色変換処理を行う。光沢領域の色変換の方法とし
ては、例えば、図19に示されているように、リアルブラックなどの光沢を持った色に変
換する専用の色変換LUTを用意しておき、この色変換LUTを用いて色変換するものと
してよいし、または、予めリアルブラックなどの光沢を持ったCMYK値を設定しておき
、光沢領域を予め設定しておいたCMYK値へと変換するものとしてもよい。こうすれば
、光沢領域については、リアルブラックなどの光沢を持ったCMYK値へと変換され、一
方、光沢領域以外の領域については、色変換LUTによって光沢が抑制されたCMYK値
へと変換されるので、不可視情報が光沢の差として画像に埋め込まれる。こうして、変形
例の画像印刷処理を用いることによっても、不可視情報が光沢の差として埋め込まれた印
刷画像を出力することが可能となる。
F.変形例2 :
本実施例の印刷装置および変形例の印刷装置は、図17の様な画像ばかりでなく、様々
な印刷物に適用することが可能である。図20は、本実施例の印刷装置を用いて印刷した
バーコードを例示した説明図である。バーコードは、黒色で印刷された複数のバーの間隔
および各バーの太さによって数値を記録している記録コードである。こうしたバーコード
は、在庫管理や値段管理などを目的に様々な商品のパッケージに付され、広く使われてい
る。通常、商品パッケージには、商品のロゴや、商品の説明、メーカーのロゴなどが描か
れているが、もちろん、バーコードの上にロゴなどを描いてしまっては、バーコードが読
み取れなくなってしまうので、バーコードが付された部分にはロゴなどを描くことはでき
ない。しかし、本実施例の印刷装置を用いれば、リアルブラックとコンポジットブラック
とを使い分けることによって、バーコードの部分に光沢の差としてロゴを埋め込むことが
可能である。
図21(a)は、バーコードにロゴが埋め込まれている様子を示した説明図である。図
示されている様に、ロゴの部分をリアルブラックで印刷し、その他の部分をコンポジット
ブラックで印刷することで、光沢の差としてロゴが埋め込まれている。この様に、本実施
例の印刷装置を用いれば、数値を記録している以外に何ら用をなさなかったバーコードに
ロゴを埋め込むことがでる。このため、簡単な認証に利用したり、場合によっては、宣伝
媒体として利用するなど、種々に活用することが可能となる。また、ロゴを埋め込むだけ
でなく、図21(b)や、図21(c)の様に、光沢の差を利用してバーコードにさらに
別のバーコードを埋め込むことも可能である。この様に、バーコードに別の情報を埋め込
んだ場合でも、一見した限りでは、普通のバーコード(図20参照)と全く同じであるか
ら、普通のバーコードとして記録された数値を読み取ることが可能である。
G.変形例3 :
上述した実施例および変形例では、画像に埋め込む不可視情報は、中間階調を持たない
いわゆるベタ塗りの画像であるものとして説明した。しかし、中間階調を有する画像も埋
め込むことが可能である。例えば、背景の部分をコンポジットブラックで印刷し、不可視
情報をリアルブラックで印刷する場合であれば、リアルブラックの部分が占める割合を制
御することによって、中間階調を有する画像を埋め込むことも可能である。
図22は、中間階調を有する画像を埋め込んだ様子を例示した説明図である。図22(
a)に示されている様に、額縁状に黒く塗りつぶされた部分はコンポジットブラックで印
刷されており、一方、「ESP」の文字の部分はリアルブラックで印刷されている。そし
て、「EPS」の文字の外側の楕円形の部分(図中ハッチで表示)は、コンポジットブラ
ックを背景として、リアルブラックで印刷された小さな点(例えば、斑点など)の密度を
制御することで、中間階調が表現されている。
図22(b)は、中間階調を表現する様子を示した説明図である。図示されている様に
、図22(b)の左側の図と右側の図とでは、リアルブラックで印刷された斑点の占める
割合が異なっている。リアルブラックで印刷された斑点の割合が小さく、コンポジットブ
ラックの割合が大きい場合(左側の図)は、コンポジットブラックに近い色合いや光沢が
表現されるが、リアルブラックの斑点の割合が大きくなるに従い(右側の図)、色合いや
光沢はリアルブラックに近づいていく。この様に、コンポジットブラックとリアルブラッ
クの割合を制御することで中間階調を表現することができるので、中間階調を有する画像
であっても、画像に埋め込んで印刷することが可能である。
あるいは、コンポジットブラックで印刷される画素とリアルブラックで印刷される画素
とを混在させることにより、コンポジットブラックとリアルブラックとの中間的な色合い
あるいは光沢を有する領域を形成してもよい。この様にしても、中間階調を有する画像を
埋め込むことが可能となる。
以上、本実施例の印刷装置および変形例の印刷装置について説明したが、本発明は上記
すべての実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施することができる。
本実施例の印刷装置の概要を示した説明図である。 本実施例の印刷装置の外観形状を示す斜視図である。 原稿画像を読み込むために印刷装置の上部に設けられた原稿台カバーを開いた様子を示す説明図である。 スキャナ部の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。 本実施例の印刷装置の内部構成を概念的に示した説明図である。 各色のインク吐出ヘッドにインク滴を吐出する複数のノズルが形成されている様子を示した説明図である。 プリンタドライバが印刷を実行する処理(画像印刷処理)の流れを示すフローチャートである。 色変換処理のために参照される色変換テーブルを概念的に示した説明図である。 ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。 ディザマトリックスを参照しながら画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。 不可視情報を埋め込む画像を例示した説明図である。 本実施例の不可視情報付加処理の流れを示した説明図である。 画像に埋め込む不可視情報データを例示した説明図である。 不可視情報を埋め込む位置を決定し、光沢領域および非光沢領域を設定した様子を示した説明図である。 インク対応情報を示した説明図である。 非光沢領域の画素データをコンポジットブラックへと変換する様子を示した説明図である。 本実施例の印刷装置によって印刷された印刷画像を例示した説明図である。 変形例の画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。 変形例において、不可視情報を画像に埋め込む様子を示した概念図である。 本実施例および変形例の印刷装置によって印刷されたバーコードを例示した説明図である。 本実施例および変形例の印刷装置によって、バーコードにロゴや別のバーコードが埋め込まれた様子を示した説明図である。 中間階調を有する画像が埋め込まれる様子を示した説明図である。
符号の説明
10…印刷装置、 12…インク吐出ヘッド、 100…スキャナ部、
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル

Claims (9)

  1. 画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
    量に対応するインク量データに、該画像データを変換する画像データ変換装置であって、
    前記画像に埋め込む埋込画像を取得する埋込画像取得手段と、
    前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する埋込領
    域取得手段と、
    前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
    組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておくイ
    ンク量セット記憶手段と、
    前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換するインク量デー
    タ変換手段と
    を備え、
    前記インク量データ変換手段は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に
    対応するインク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用い
    られる部分とを区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なイン
    ク量データに変換する手段である画像データ変換装置。
  2. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記埋込領域取得手段は、前記画像データ変換装置の外部からの設定に基づいて、前記
    埋込領域に関する設定を取得する手段である画像データ変換装置。
  3. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記インク量データ変換手段は、前記画像データを前記インク量データに変換した後、
    前記埋込領域については、前記インク量セットの一方の組に対応するインク量データを、
    他方の組に対応するインク量データに前記埋込画像に基づいて置き換えることによって、
    前記埋込画像が埋め込まれたインク量データに変換する手段である画像データ変換装置。
  4. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記インク量データ変換手段は、前記埋込領域については、前記インク量セットを構成
    する何れの組のインク量データに変換するかが予め定められた状態で前記画像データを変
    換することにより、前記埋込画像が埋め込まれたインク量データに変換する手段である画
    像データ変換装置。
  5. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記インク量データ変換手段は、前記取得した埋込領域に合わせて前記埋込画像の大き
    さを変換した後、前記画像データを、該大きさの変換された埋込画像が埋め込まれた前記
    インク量データに変換する手段である画像データ変換装置。
  6. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記インク量セット記憶手段は、前記インク量セットとして、同時に使用することで無
    彩色を表現可能な複数の有彩色インクについての、各インクの使用量を表すインク量の組
    と、無彩色インクの使用量を表すインク量とを対応付けて記憶している手段である画像デ
    ータ変換装置。
  7. 請求項1に記載の画像データ変換装置であって、
    前記変換後のインク量データに基づいて画像を印刷出力する画像印刷手段を更に備える
    画像データ変換装置。
  8. 画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
    量に対応するインク量データに、該画像データを変換する画像データ変換方法であって、
    前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している第1の工程と、
    前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する第2の
    工程と、
    前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
    組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておく第
    3の工程と、
    前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換する第4の工程と
    を備え、
    前記第4の工程は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に対応するイン
    ク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用いられる部分と
    を区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なインク量データに
    変換する工程である画像データ変換方法。
  9. 画像データを受け取ると、画像の印刷に用いる複数種類のインクについてのインク使用
    量に対応するインク量データに、該画像データを変換する方法を、コンピュータを用いて
    実現するためのプログラムであって、
    前記画像に埋め込む埋込画像を記憶している第1の機能と、
    前記画像中で前記埋込画像を埋め込む領域たる埋込領域に関する設定を取得する第2の
    機能と、
    前記複数種類の各インクについてのインク使用量を表すインク量の組と、該インク量の
    組と置き換え可能なインク量の組とを対応付けて、インク量セットとして記憶しておく第
    3の機能と、
    前記画像データを、該画像データに応じた前記インク量データに変換する第4の機能と
    をコンピュータにより実現するとともに、
    前記第4の機能は、前記埋込領域では、前記インク量セットの一方の組に対応するイン
    ク量データが用いられる部分と、他方の組に対応するインク量データが用いられる部分と
    を区別することで、前記埋込画像が埋め込まれていることを認識可能なインク量データに
    変換する機能であるプログラム。
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