JP2008172353A - 車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法 - Google Patents

車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一のネットワーク内のみでなく、複数のネットワーク間でデータに付された優先度に応じたデータの送受信を行うことができる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供する。
【解決手段】複数のネットワークNW1、NW2…間のデータの送受信を中継する車載中継装置50に、各ネットワークNW1、NW2…の車内通信回線31、32…を接続する接続ポート毎に送信キューを設け、車載中継装置50が受信したデータの優先度に応じた送信順で各送信キューにデータを蓄積する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載通信装置が接続されたネットワークを車輌に複数搭載する場合に、ネットワーク間でのデータの送受信を中継するための車載中継装置、及びこの車載中継装置を用いて車載通信装置の通信を行う車載通信システム及び車載通信方法に関する。
従来、車輌には多数の電子装置が搭載されて様々な処理を行っている。これらの電子装置が協調して処理を行うためには、各電子装置に通信機能を設けてネットワークに接続し、相互にデータの送受信を行って情報を共有する必要がある。車輌に搭載された通信機能を有する電子装置(以下、車載通信装置という)がデータの送受信を行う場合、通信規約としてCAN(Controller Area Network)(非特許文献1、非特許文献2参照)が広く採用されている。
CANの規約では、差動信号を伝送するツイストペアケーブルからなるCANバスに車載通信装置が接続され、車載通信装置は差動信号によって表されるデジタルデータを送受信する。また、CANはシリアル通信のプロトコルであり、CANバスに接続されている複数の車載通信装置のうちの一の車載通信装置のみがデータを送信することができ、他の車載通信装置は一の車載通信装置がデータの送信を終了するまで待機するように制御される。よって、CANバスに接続されている複数の車載通信装置が同時的にデータの送信を試みた場合に、データの送信が競合するときがある。このときには、CANの規約に従って車載通信装置は他の車載通信装置と調停(アービトレーション)を行った上でデータを送信する。
車載通信装置が送信するデータには、データに含まれる各種情報の種類を識別するため、各種情報それぞれに割り当てられたIDが含まれている。CANの規約では、データの送信の調停はこのIDを優先度を表す情報として用いて行われるため、データ中のIDを含むフィールドをアービトレーションフィールドと呼称している。例えば、車輌のエンジンの状態に係る情報などの重要度の高い情報はIDに小さい数値を割り当て、重要度の低い情報ほどIDに大きな数値を割り当てて、各車載通信装置がデータを送信するときにIDの値が小さいデータを優先して送信するようにしてある。
近年では、車輌に搭載される電子装置の数が増加しており、多数の電子装置が一のネットワークに接続されることによってネットワークが帯域不足となり、データの送受信を円滑に行うことができず、各電子装置の処理が停滞するなどの問題が生じる虞がある。このため、車輌のネットワークを複数に分割して、各ネットワークをゲートウェイなどの中継装置に接続し、ネットワーク間のデータの送受信を中継装置を介して行うことにより、ネットワークの帯域不足を補うことが行われている。
図18は、従来の車載通信システムの一構成例を示す模式図である。図において10a、10b…は車載通信装置であり、車輌には複数の車載通信装置10a、10b…が搭載されてそれぞれ車内通信回線31、32…に接続してある。図示の例では、車載通信装置10a、10bを車内通信回線31に接続してネットワークNW1が構成してあり、車載通信装置10c、10dを車内通信回線32に接続してネットワークNW2が構成してあり、車載通信装置10e、10fを車内通信回線33に接続してネットワークNW3が構成してあり、車載通信装置10g、10h、10iを車内通信回線34に接続してネットワークNW4が構成してある。また、車輌中の複数のネットワークNW1、NW2…は車載中継装置100にそれぞれ接続してあり、一の車内通信回線に接続された一の車載通信装置が送信したデータを車載中継装置100が他の車内通信回線に接続された他の車載通信装置へ送信することができるようにしてある。例えば、車内通信回線31に接続された車載通信装置10aが送信したデータを車載中継装置100を介して車内通信回線34に接続された車載通信装置10iへ送信することができる。
ISO 11898−1:2003 Road vehicles--Controller area network(CAN)--Part1:Data link layer and physical signaling ISO 11519−1:1994 Road vehicles--Low-speed serial data communication--Part1:General and definitions
図19は、従来の車載通信システムのデータ送信の一例を示す模式図であり、図18の車載通信システムにおいてデータの送信を行った場合の例を図示してある。図19(a)は、一のネットワークNW4内でのみデータの送受信を行う場合であり、例えば車載通信装置10gからIDが「23」のデータが送信され、車載通信装置10hからIDが「98」のデータが送信され、車載通信装置10iからIDが「26」のデータが送信される場合である。この場合、IDが最も小さい車載通信装置10gのデータが送信され、他のデータは送信を待機される。その後、車内通信回線34に接続された他の車載通信装置がデータを受信してデータの送受信が完了した場合、次いでIDが小さい車載通信装置10iのデータが送信される。このようにして、データに付されたIDに応じて送信を行うことにより、重要度の高いデータを優先的に送信することができる。
これに対して、図19(b)は、複数のネットワークNW1、NW2…間でデータの送受信を行う場合であり、例えばネットワークNW1の車載通信装置10bからIDが「12」のデータがネットワークNW4の車載通信装置10iへ送信され、ネットワークNW2の車載通信装置10dからIDが「23」のデータがネットワークNW4の車載通信装置10iへ送信される場合である。この場合、送信されたデータは車載中継装置100にて受信される。車載中継装置100は、各ネットワークNW1、NW2…の車内通信回線31、32…が接続される接続ポートを有すると共に、接続ポート毎に送信キューを有しており、受信したデータを送信先の車載通信装置10a、10b…に対応する接続ポートの送信キューに蓄積するようにしてある。従来の車載中継装置100は、受信したデータを受信した順番で各送信キューへ蓄積するため、図示の例において車載通信装置10dが送信したデータを中継装置100が先に受信し、車載通信装置10bが送信したデータを中継装置100が後に受信した場合には、送信キューにIDが「23」のデータが先に蓄積され、IDが「12」のデータが後に蓄積される。よって、ネットワークNW4の車載通信装置10iには優先度の低いデータが先に送信され、優先度の高いデータが後に送信されるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、優先度に係る情報を含むデータを送受信する車載通信装置をネットワークに接続して、複数のネットワーク間で通信を行う場合に、一のネットワークの車載通信装置から受信したデータを、送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積し、受信した複数のデータの送信順を優先度に応じて決定し、送信先ネットワーク毎に決定した送信順でデータを送信する構成とすることにより、複数のネットワーク間で優先度に応じてデータを中継し、複数の車載通信装置に通信を行わせることができる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、送信すべき順にデータを待ち行列として蓄積する送信キューを設け、決定した送信順で送信を行うことができるように送信キューにデータを蓄積し、送信キューからデータを取得して送信先の車載通信装置へ送信する構成とすることにより、データの送信を簡単且つ確実に行うことができる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、優先度に関わらず受信した順に他のネットワークの車載通信装置へ送信する構成とすることにより、一のネットワーク内でのデータ送信の調停結果を最優先にして他のネットワークへデータを送信することができる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、同一の車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、優先度に関わらず受信した順に他のネットワークの車載通信装置へ送信する構成とすることにより、一の車載通信装置によるデータの送信順を最優先にして他のネットワークへデータを送信することができる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、受信したデータに受信時点に係る情報を付して蓄積しておき、受信した一のデータの受信時点と以前に受信した他のデータの受信時点との差が閾値を超える場合には、優先順位に関わらず以前に受信した他のデータを先に送信する構成とすることにより、優先度の低いデータが送信されずに待機した状態が長時間持続されることを防止できる車載中継装置、車載通信システム及び車載通信方法を提供することにある。
第1発明に係る車載中継装置は、一又は複数の車載通信装置が接続されたネットワークに接続する複数の接続部と、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する送信手段とを備える車載中継装置において、車載通信装置が送信するデータには優先度に係る情報を含み、前記受信手段が受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積する蓄積手段と、前記受信手段が受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定する決定手段とを備え、前記送信手段は、送信先ネットワーク毎に、前記決定手段が決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信するようにしてあることを特徴とする。
また、第2発明に係る車載中継装置は、前記蓄積手段が、前記決定手段が決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積するようにしてあり、前記送信手段は、前記待ち行列からデータを取得して送信するようにしてあることを特徴とする。
また、第3発明に係る車載中継装置は、前記決定手段が、前記受信手段が同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第4発明に係る車載中継装置は、前記決定手段が、前記受信手段が同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第5発明に係る車載中継装置は、前記蓄積手段が、前記受信手段が受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積するようにしてあり、前記決定手段は、前記受信手段が受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第6発明に係る車載通信システムは、一又は複数の車載通信装置がそれぞれ接続された複数のネットワークと、該ネットワークに接続する複数の接続部、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信する受信手段、及び該受信手段が受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する送信手段を有する車載中継装置とを備える車載通信システムにおいて、前記車載通信装置は、優先度に係る情報を含むデータを送信するようにしてあり、前記車載中継装置は、前記受信手段が受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積する蓄積手段と、前記受信手段が受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定する決定手段とを有し、前記送信手段が、送信先ネットワーク毎に、前記決定手段が決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信するようにしてあることを特徴とする。
また、第7発明に係る車載通信システムは、前記車載中継装置は、前記蓄積手段が、前記決定手段が決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積するようにしてあり、前記送信手段が、前記待ち行列からデータを取得して送信するようにしてあることを特徴とする。
また、第8発明に係る車載通信システムは、前記車載中継装置は、前記決定手段が、前記受信手段が同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第9発明に係る車載通信システムは、前記車載中継装置は、前記決定手段が、前記受信手段が同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第10発明に係る車載通信システムは、前記車載中継装置は、前記蓄積手段が、前記受信手段が受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積するようにしてあり、前記決定手段が、前記受信手段が受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定するようにしてあることを特徴とする。
また、第11発明に係る車載通信方法は、一又は複数の車載通信装置が接続されたネットワークに接続する複数の接続部を備える車載中継装置にて、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信し、受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する車載通信方法において、車載通信装置が送信するデータには優先度に係る情報を含み、受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積し、受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定し、送信先ネットワーク毎に、決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信することを特徴とする。
また、第12発明に係る車載通信方法は、決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積し、前記待ち行列からデータを取得して送信することを特徴とする。
また、第13発明に係る車載通信方法は、同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、受信した順に送信するように送信順を決定することを特徴とする。
また、第14発明に係る車載通信方法は、同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、受信した順に送信するように送信順を決定することを特徴とする。
また、第15発明に係る車載通信方法は、受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積し、受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定することを特徴とする。
本発明においては、車載中継装置に複数の接続部を設けて、一又は複数の車載通信装置が接続されたネットワークをそれぞれ接続する。各車載通信装置は優先度に係る情報を含むデータを送信し、車載中継装置は一のネットワークに接続された車載通信装置からこのデータを受信し、他のネットワークに接続された車載通信装置へ送信する。このとき、車載通信装置では、受信したデータを送信先のネットワークに対応付けて蓄積すると共に、受信した複数のデータの送信順を各データの優先度に応じて決定し、送信先のネットワーク毎に決定した送信順に応じてデータの送信を行う。車載中継装置が、単に受信した順にデータを送信するのではなく、各データの優先度に応じた送信順でデータを送信するため、ネットワーク内のみでなくネットワーク間の通信においても各データに付された優先度を有効に利用できる。
また、本発明においては、車載中継装置に送信すべき順にデータを待ち行列として蓄積する送信キューを設けて、決定した送信順で送信を行うことができるように送信キューにデータを蓄積する。データを送信する際、車載中継装置は送信キューに蓄積されたデータを順に取得して送信するのみでよい。データの蓄積に送信キューを用いることによって、データの送信を簡単且つ確実に行うことができる。
また、本発明においては、同一のネットワークに接続された一又は複数の車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、各データの優先順位に応じて送信順を決定するのではなく、受信順に応じて送信順を決定する。同一のネットワーク内においては、既にデータの送信順の調停がなされているため、車載中継装置が受信した順序が本来の送信順序である。同一のネットワークに関するデータは受信順に送信順を決定することにより、優先順位に応じた入れ替えにより本来の優先順序を逆転させてしまうことがない。
また、本発明においては、同一の車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、各データの優先順位に応じて送信順を決定するのではなく、受信順に応じて送信順を決定する。同一の車載通信装置からは、その制御に従って送信すべき順でデータの送信がなされているため、同一の車載通信装置から送信されたデータは受信順に送信順を決定することによって、優先順位に応じた入れ替えにより本来の優先順序を逆転させてしまうことがない。車載通信装置は、例えばセンサなどが検出した車輌の状態をデータとして送信するが、センサによって検出した順に時系列的にデータを送信する場合が多い。よって、同一の車載通信装置から送信されたデータの送信順を入れ替えた場合には、これらのデータを受信して利用して処理を行う他の車載通信装置が時系列的なデータを非時系列的に受信することとなり、他の車載通信装置の処理が実行困難となる虞がある。同一の車載通信装置からのデータを受信順に送信することで、これを回避できる。
また、本発明においては、受信したデータを蓄積する際に、受信時点に係る情報をデータに付して蓄積する。データの送信順を決定する際、受信した一のデータの受信時点と以前に受信した他のデータの受信時点との差が閾値を超える場合には、各データの優先度に関係なく、以前に受信した他のデータを先に送信するように送信順を決定する。車載通信装置からは時系列的にデータの送信がなされているので、車載通信装置からのデータの送信間に所定時間の間隔がある場合には、車載中継装置が受信した順序が本来の送信順序である。所定時間以上の間隔をおいて受信したデータは受信順に送信順を決定することにより、優先順位に応じた入れ替えにより本来の優先順序を逆転させてしまうことはない。また、常にデータの優先度に応じてデータの送信を行うと、優先度の高いデータを連続的に受信し続けた場合に、優先度の低いデータを送信することができない虞がある。データの受信時点の差が閾値を超える場合には優先度が低いデータであっても先に送信することによって、これを回避できる。
第1発明、第6発明及び第11発明による場合は、優先度に係る情報を含むデータを送受信する車載通信装置をネットワークに接続し、車載中継装置に複数の接続部を設けてネットワークをそれぞれ接続すると共に、一のネットワークの車載通信装置から受信したデータを、送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積し、受信した複数のデータの送信順を優先度に応じて決定し、送信先ネットワーク毎に決定した送信順でデータを送信する構成とすることにより、ネットワーク内のみでなくネットワーク間の通信においても各データに付された優先度に応じた通信を行うことができるため、車輌の走行に重要な情報をより早く且つ確実に複数の車載通信装置が共有することができる。また、車載中継装置を介して複数のネットワークを接続してもデータの優先度が無効化されることがないため、車輌のネットワーク構成の自由度を高めることができる。
また、第2発明、第7発明及び第12発明による場合は、車載中継装置に送信すべき順にデータを待ち行列として蓄積する送信キューを設けて、決定した送信順で送信を行うことができるように送信キューにデータを蓄積し、送信キューからデータを取得して送信先の車載通信装置へ送信する構成とすることにより、データを送信する際に送信キューに蓄積されたデータを順に取得して送信するのみでよいため、データの送信を簡単且つ確実に行うことができる。よって、車載中継装置のハードウェア規模の増大及び処理の複雑化等を招来することがない。
また、第3発明、第8発明及び第13発明による場合は、同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、優先度に関わらず受信した順に他のネットワークの車載通信装置へ送信する構成とすることにより、既に調停がなされている同一のネットワーク内のデータの送信順を崩すことなく、車載中継装置を介して複数のネットワーク間での通信を行うことができ、優先順位が低いデータの送信が不当に遅延することを防止することができる。よって、ネットワークを複数に分割して車載中継装置により接続することが容易にできるため、車輌のネットワーク構成の自由度をより高めることができる。
また、第4発明、第9発明及び第14発明による場合は、同一の車載通信装置から受信した複数のデータに関しては、優先度に関わらず受信した順に他のネットワークの車載通信装置へ送信する構成とすることにより、一の車載通信装置が時系列的に送信するデータを他の車載通信装置が車載中継装置を介して時系列を崩すことなく受信することができる。即ち、優先順位が低いデータの送信が不当に遅延することを防止することができる。よって、ネットワークを複数に分割して車載中継装置により接続することが容易にできるため、車輌のネットワーク構成の自由度をより高めることができる。
また、第5発明、第10発明及び第15発明による場合は、受信したデータに受信時点に係る情報を付して蓄積しておき、受信した一のデータの受信時点と以前に受信した他のデータの受信時点との差が閾値を超える場合には、優先順位に関わらず以前に受信した他のデータを先に送信する構成とすることにより、優先度の高いデータを連続的に受信し続けて優先度の低いデータを送信することができない状態が長時間持続されることがないため、優先順位が低いデータの送信が不当に遅延することを防止することができ、車載中継装置を介した複数のネットワーク間でのデータの送受信の信頼性を高めることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの一構成例を示す模式図である。図において10a、10b…は車載通信装置であり、複数の車載通信装置10a、10b…が図示しない車輌中の適所に配設されて、車輌の電子機器の制御又は車輌の走行状態の検出等の処理を行うようにしてある。各車載通信装置10a、10b…は、車輌中に敷設された電気通信ケーブル又は光通信ケーブル等による車内通信回線31、32…に適宜に接続されて、複数のネットワークNW1、NW2…を構成している。図示の例では、車載通信装置10a、10bを車内通信回線31に接続してネットワークNW1が構成してあり、車載通信装置10c、10dを車内通信回線32に接続してネットワークNW2が構成してあり、車載通信装置10e、10fを車内通信回線33に接続してネットワークNW3を構成してあり、車載通信装置10g、10h、10iを車内通信回線34に接続してネットワークNW4を構成してある。
また、車輌中の複数のネットワークNW1、NW2…は、それぞれの車内通信回線31、32…を車載中継装置50に接続することによって、車載中継装置50を介して相互にデータの送受信を行うことができるようにしてある。車載中継装置50は、車輌中の適所に配設してあり、一のネットワーク中の車載通信装置が車内通信回線を介して送信したデータを受信し、他の車内通信回線を介して他のネットワーク中の車載通信装置へ送信することができるようにしてある。
また、車載中継装置50は、内部に複数の送信キュー501、502…を備えている。送信キュー501、502…は、車載中継装置50に接続された複数のネットワークNW1、NW2…毎にそれぞれ設けられ、各ネットワークNW1、NW2…の車載通信装置10a、10b…に送信するデータを一時的に蓄積するものである。図示の例では、車載中継装置50に4つのネットワークNW1〜NW4が接続されており、各ネットワークNW1〜NW4に対応付けて4つの送信キュー501〜504が設けてある。例えば、ネットワークNW1の車載通信装置10aがネットワークNW4の車載通信装置10iへ向けて送信したデータは車内通信回線31を介して車載中継装置50にて受信され、ネットワークNW4に対応付けて設けられた送信キュー504に蓄積された後、車内通信回線34を介してネットワークNW4の車載通信装置10iへ送信される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載通信装置10a及び車載中継装置50の構成を示すブロック図である。なお、その他の車載通信装置10b、10c…の構成は、車載通信装置10aの構成と同様であるため図示を省略してある。車載通信装置10aは、以下の各部へ電力を供給する電源回路14、制御に必要なプログラム及びデータ等を記憶する記憶部15、車内通信回線31に接続されてデータの送受信を行う通信部16、車輌の走行状態などを検出するセンサ17に接続されてセンサ17から入力される信号を取得する入力部12、及び車輌に搭載された制御対象となる装置(図示は省略する)に接続されて制御信号などを出力する出力部13と、これらの各部の動作を制御する制御部11とを備えている。
車載通信装置10aの電源回路14は、図示しないオルタネータ又はバッテリ等の電力供給源に接続され、電力供給源からの電力を各部に適した電圧又は電流に調整した後に、各部へ供給するようにしてある。記憶部15は、EEPROM若しくはフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な不揮発性のメモリ素子、又は電池付きのSRAM又はDRAM等のデータ書き換え可能な揮発性のメモリ素子により構成してあり、車載通信装置10aの電源投入時に制御部11が記憶部15に予め記憶されたプログラム及びデータ等を読み出して処理を開始するようにしてあると共に、制御部11の処理過程で発生する各種の情報を一時的に記憶するようにしてある。
また、入力部12には、例えば車速、加速度、エンジンの温度又はハンドルの操舵角等を検出する各種のセンサ17が接続してあり、センサ17からの検出値が信号として入力されている。入力部12は、センサ17が検出した検出値を取得して記憶部15に記憶すると共に、制御部11へセンサ17からの検出値の取得の完了を通知するようにしてある。出力部13には、車輌のエンジン又はブレーキ等の各種装置を電子的に制御するための電子回路(図示は省略する)に接続してあり、各種装置の動作を制御する制御信号を出力するようにしてある。なお、車載通信装置10aによっては入力部12及び出力部13はいずれか一方のみ備える構成であってもよい。
通信部16に接続される車内通信回線31はCANのプロトコルに基づくバス型の通信回線であり、通信部16は車内通信回線31を介してCANに基づく信号を発生又は検知することによりデータの送受信を行うことができるようにしてある。CANに基づく車内通信回線31は2つの信号線からなり、信号線間に発生する作動電圧を検出して信号を検知することにより、データを受信するようにしてある。2つの信号線間の電圧に差がない状態がデジタル信号の”1”に該当し、電圧に差がある状態がデジタル信号の”0”に該当するようにしてある。通信部16は、2つの信号線間に作動電圧を発生させることで、デジタル信号によるデータを送信するようにしてある。なお、他の車内通信回線32〜34についても同様の構成である。
制御部11は、センサ17から検出値を入力部12にて取得し、取得した検出値を基に演算を行って制御信号を生成し、出力部13から制御信号を出力するようにしてある。このとき、センサ17からの検出値を他の車載通信装置10b、10c…と共有する必要がある場合には、検出値を含む送信データを生成して通信部16へ与え、通信部16から車内通信回線31へ送信するようにしてある。他の車載通信装置10b、10c…への送信データには、センサ17の検出値に係る情報と共に、データの種別を表すIDなどが含まれている。これにより、他の車載通信装置10b、10c…は車載通信装置10aが送信したデータを受信し、受信したデータに含まれるIDを特定してデータの種別を判断し、データに含まれる検出値に応じた処理を行うことが可能となる。
一方、車載中継装置50は、ネットワークNW1〜NW4の各車内通信回線31〜34を接続する接続ポート521〜524と、ネットワークNW1〜NW4の車載通信装置10a、10b…から受信し、他の車載通信装置10a、10b…へ送信するデータを記憶して蓄積する記憶部53と、各部へ電力を供給する電源回路54と、これらの制御を行う制御部51とを備えている。車載中継装置50の電源回路54は、車載通信装置10a、10b…の電源回路14と同様に、車輌に搭載されたオルタネータ又はバッテリ等の電力供給源に接続され、電力供給源からの電力を各部に適した電圧又は電流に調整した後に、各部へ供給するようにしてある。
車載中継装置50の接続ポート521〜524は、車載通信装置10a、10b…の通信部16と略同じ機能を有するものであり、CANのプロトコルに基づく通信を行って、車内通信回線31〜34に接続された車載通信装置10a、10b…との間でデータの送受信を行うようにしてある。
また、記憶部53には4つの記憶領域が設けてあり、4つの記憶領域を送信キュー501〜504として利用するようにしてある。4つの送信キュー501〜504は、4つの接続ポート521〜524にそれぞれ接続されたネットワークNW1〜NW4に対応付けてある。車載中継装置50の制御部51は、内部のROM又は記憶部53等にデータに付されるIDと送信先の車載通信装置10a、10b…とが対応付けられた中継情報を有するルーティングテーブルを予め記憶しており、各接続ポート521〜524にて受信したデータに含まれるIDを調べ、ルーティングテーブルを参照することによって送信先の車載通信装置10a、10b…を特定し、データを送信先の車載通信装置10a、10b…を有するネットワークNW1〜NW4に対応付けられた送信キュー501〜504へ蓄積するようにしてある。
送信キュー501〜504は、それぞれ複数のデータを順序付けて蓄積することができる。制御部51は、接続ポート521〜524にてデータを受信した場合には、受信したデータを対応する送信キュー501〜504へ送信順となるように順序付けて蓄積するようにしてあり、データを送信する場合には、各送信キュー501〜504から順にデータを読み出して、対応する接続ポート521〜524へ与えることによってデータを送信するようにしてある。これにより、車載中継装置50を介して複数のネットワークNW1、NW2…間で車載通信装置10a、10b…が相互にデータの送受信を行うことができる。
本実施の形態に係る車載中継装置50は、接続ポート521〜524にて受信したデータを送信キュー501〜504へ蓄積する際に、データに付されたIDを優先度としてスケジューリングを行い、各ネットワークNW1〜NW4への送信順に送信キュー501〜504へデータをそれぞれ蓄積するようにしてある。なお、各ネットワークNW1〜NW4内でのデータの送受信については、各車載通信装置10a、10b…の通信部16及び車載中継装置50の接続ポート521〜524にて、それぞれが接続された車内通信回線31〜34にて送信されているデータを監視し、送信しようとするデータのIDと送信中のデータのIDとを比較することによって、各車載通信装置10a、10b…及び車載中継装置50がIDの優先度に応じた調停を行ってデータを送信するようにしてある。
図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置50によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図であり、(a)から(d)へ時系列的にデータの流れを示してある。また、本図においては、ネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへ送信するデータについて着目して図示してあり、他のネットワークNW1〜NW3の車載通信装置10a〜10fへ送信するデータについては図示を省略してある。なお、データに付されたIDは数値が小さいものが優先度が高いものとする。
例えば、まず、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「23」のデータを送信した場合、車載中継装置50はこのデータを受信し、データに含まれるIDからルーティングテーブルを参照して送信先のネットワーク及び車載通信装置を特定し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する(図3(a)参照)。
次いで、送信キュー504に蓄積されたデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「12」のデータを送信した場合、車載中継装置50はこのデータを受信し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、受信したデータのIDと送信キュー504に既に蓄積されているデータのIDとを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の先頭に)、送信キュー504に蓄積するようにしてある(図3(b)参照)。
次いで、送信キュー504に蓄積された2つのデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「12」のデータを続けて送信した場合、車載中継装置50はこのデータを受信し、IDが小さいデータの送信順が先になるように受信したデータを送信キュー504へ蓄積する。このとき、受信したデータと同じIDのデータが送信キュー504に既に蓄積されている場合、先に受信したデータを先に送信することができるように(図示の例では、送信キュー504の2番目に)、送信キュー504に蓄積するようにしてある(図4(c)参照)。
次いで、ネットワークNW4の他のデータ送信が終了し、車載中継装置50が車内通信回線34を利用してネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへデータの送信が可能となった場合、送信キュー504の先頭に蓄積されたデータを車載通信装置10g〜10iへ(図示の例では、車載通信装置10hへ)送信するようにしてある(図4(d)参照)。
即ち、車載中継装置50は、各接続ポート521〜524に接続されたネットワークNW1〜NW4毎に送信キュー501〜504を設けておき、車載通信装置10a、10b…からのデータを受信した場合に、データの送信先に対応する送信キュー501〜504に、データをIDの順で並べ替えて蓄積する。同じIDのデータを複数受信した場合には、受信した順で蓄積する。データを送信する場合には送信キュー501〜504毎に、送信順に並べて蓄積されたデータを読み出して、送信先の車載通信装置10a、10b…に送信する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置50によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。車載中継装置50の制御部51は、4つの接続ポート521〜524のいずれかにてデータを受信したか否かを監視しており(ステップS1)、いずれの接続ポート521〜524でもデータを受信していない場合(S1:NO)、いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信するまで監視を継続して行う。いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信した場合(S1:YES)、受信したデータに含まれるIDを取得すると共に(ステップS2)、取得したIDを基にルーティングテーブルを参照してデータの送信先を特定する(ステップS3)。
次いで、ステップS3にて特定した一の送信先のネットワークNW1〜NW4に対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されているか否かを調べ(ステップS4)、対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されていない場合(S4:NO)、対応する一の送信キュー501〜504の先頭に受信したデータを蓄積して(ステップS7)、処理を終了する。対応する一の送信キュー501〜504に既にデータが蓄積されている場合(S4:YES)、受信したデータと蓄積されたデータとの送信順を決定する処理を行う(ステップS5)。
図6は、本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置50によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートであり、図5に示すフローチャートのステップS5にて行う処理である。送信順の決定処理では、まず、対応する一の送信キュー501〜504の先頭に蓄積されたデータを取得し(ステップS21)、受信したデータのIDとステップS21にて取得したデータのIDとを比較して、受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さいか否かを調べる(ステップS22)。受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さい場合(S22:YES)、受信したデータを取得したデータの前に送信するように送信順を決定し(ステップS23)、送信順の決定処理を終了して図5に示す処理へ戻る。
また、ステップS22にて、受信したデータのIDが取得したデータのID以上の場合(S22:NO)、対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されているか否かを調べる(ステップS24)。次のデータが蓄積されている場合(S24:YES)、送信キュー501〜504から次のデータを取得して(ステップS25)、ステップS22へ戻り、上述の処理を繰り返し行う。対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されていない場合(S24:NO)、受信したデータを取得したデータの後に、即ち最後に送信するように送信順を決定し(ステップS26)、送信順の決定処理を終了して図5に示す処理へ戻る。
ステップS5にて図6に示す送信順の決定処理を行った後、受信したデータを決定した送信順となるように対応する一の送信キュー501〜504に蓄積し(ステップS6)、データ受信時の処理を終了する。その後、車載中継装置50の制御部51は、送信キュー501〜504に送信順で蓄積されたデータを順に読み出して、各送信先へ送信する。なお、図5及び図6に示した手順は、受信したデータの送信先が1つの場合を想定した手順であるが、1つのデータを複数の送信先へ送信することも可能であり、この場合にはステップS2にて複数の送信先に係る情報を取得し、ステップS3〜S7の処理を対応する複数の送信キュー501〜504毎に繰り返して又は平行して行う構成とすればよい。
以上の構成の車載通信システムにおいては、複数のネットワークNW1、NW2…間のデータの送受信を中継する車載中継装置50に、各ネットワークNW1、NW2…の車内通信回線31、32…を接続する接続ポート521、522…毎に送信キュー501、502…を設け、車載中継装置50が受信したデータのID(優先度)に応じた送信順で送信キュー501、502…にデータを蓄積する構成とすることにより、ネットワークNW1、NW2…内でのデータの送受信と同様に、ネットワークNW1、NW2…間でのデータの送受信をデータの優先度に基づいて行うことが可能となる。よって、優先度の高い情報を複数の車載通信装置10a、10b…がより早く且つより確実に共有することが可能となり、車輌の電子的な制御をより確実に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、1つの車載中継装置50に4つのネットワークNW1〜NW4を接続する構成としたが、これに限るものではなく、車載中継装置50に3つ以下又は5つ以上のネットワークを接続する構成としてもよい。また、車載通信システム中に複数の車載中継装置50を備える構成としてもよい。また、各ネットワークNW1〜NW4の車内通信回線31〜34に接続された車載通信装置10a、10bの数なども図示のものに限らない。また、車内通信回線31をCANのプロトコルに基づくバス型の通信回線としたが、これに限るものではなく、LAN(Local Area Network)などの他のプロトコルに基づく通信回線であってもよい。また、図3及び図4に示したデータの送受信は一例であってこれに限るものではない。
(変形例)
図7は、本発明の実施の形態1の変形例に係る車載通信システムの一構成例を示す模式図である。図1〜図6に示した車載通信システムにおいては、車載中継装置50の記憶部53にネットワークNW1〜NW4に対応付けた送信キュー501〜504を設けて、各送信キュー501〜504にそれぞれ送信するデータを蓄積する構成とした。この構成では、1つのデータを複数のネットワークNW1〜NW4へ送信する場合に、データを複製して各送信キュー501〜504に蓄積する必要があるため、記憶部53の記憶容量を多く必要とする。そこで、図7に示す変形例の車載通信システムにおいては、車載中継装置50aの記憶部に、データを蓄積するためのデータ蓄積領域530を設けて受信したデータを受信した順に蓄積するようにしてある。また、接続ポート521〜524に接続されたネットワークNW1〜NW4に対応付けて送信キュー501a〜504aを設けるが、送信キュー501a〜504aは、データ蓄積領域530に蓄積されたデータへのポインタをデータの送信順に記憶する構成としてある。これにより、各送信キュー501a〜504aがデータの複製をそれぞれ蓄積する必要がないため、記憶部53の記憶容量を節約することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置50は、受信したデータのIDにのみ応じて送信順を決定する構成であるが、実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150は、受信したデータのIDと共に、データの送信元のネットワークNW1〜NW4を考慮して送信順を決定する構成である。図8は、本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図であり、(a)から(b)へ時系列的にデータの流れを示してある。また、本図においては、ネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへ送信するデータについて着目して図示してあり、他のネットワークNW1〜NW3の車載通信装置10a〜10fへ送信するデータについては図示を省略してある。
実施の形態2の車載中継装置150は、接続ポート521〜524に接続されたネットワークNW1〜NW4からデータを受信した場合、受信した接続ポート521〜524又はネットワークNW1〜NW4に対応付けられた送信元情報を受信したデータに付して、送信キュー501〜504に蓄積するようにしてある。また、一の送信キュー501〜504に複数のデータを蓄積する場合には、データのID(優先度)に応じて送信順に蓄積するが、同一の送信元情報を有するデータについては受信した順序を優先し、受信順と送信順とが逆転しないように送信順を決定する。
例えば、まず、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「23」のデータを送信した場合、車載中継装置150はこのデータを受信し、データに含まれるIDからルーティングテーブルを参照して送信先のネットワーク及び車載通信装置を特定し、送信元情報としてネットワークNW2に対応付けられた番号「2」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積されたデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10aが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「12」のデータを送信した場合、車載中継装置50はこのデータを受信し、送信元情報としてネットワークNW1に対応付けられた番号「1」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、受信したデータの送信元情報と送信キュー504に既に蓄積されているデータの送信元情報とを比較し、送信元情報が同一でないことを確認した後、受信したデータのIDと送信キュー504に既に蓄積されているデータのIDとを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の先頭に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積された2つのデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「24」のデータを送信した場合、車載中継装置50はこのデータを受信し、送信元情報としてネットワークNW1に対応付けられた番号「1」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、既に蓄積されているデータから送信元情報が同じで、且つ、最後に受信したデータを検索し、このデータより送信順が後のデータについてIDを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の最後尾に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。以上の3つのデータを受信した状態が図8(a)に示してある。
次いで、送信キュー504に蓄積された3つのデータが送信される前に、ネットワークNW2の車載通信装置10cが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「11」のデータを送信した場合、車載中継装置150はこのデータを受信し、送信元情報としてネットワークNW1に対応付けられた番号「2」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、既に蓄積されているデータから送信元情報が同じで、且つ、最後に受信したデータ、即ち先頭から2番目のデータを検索し、このデータより送信順が後のデータ、即ち3番目のデータについてIDを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように受信したデータを先頭から3番目に蓄積する(図8(b)参照)。
図9は、本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。車載中継装置150の制御部51は、4つの接続ポート521〜524のいずれかにてデータを受信したか否かを監視しており(ステップS41)、いずれの接続ポート521〜524でもデータを受信していない場合(S41:NO)、いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信するまで監視を継続して行う。いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信した場合(S41:YES)、受信した接続ポート521〜524又はネットワークNW1〜NW4に対応付けられた送信元情報を受信したデータに付加し(ステップS42)、更に、受信したデータに含まれるIDを取得すると共に(ステップS43)、取得したIDを基にルーティングテーブルを参照してデータの送信先を特定する(ステップS44)。
次いで、ステップS44にて特定した一の送信先のネットワークNW1〜NW4に対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されているか否かを調べ(ステップS45)、対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されていない場合(S45:NO)、対応する一の送信キュー501〜504の先頭に受信したデータを蓄積して(ステップS48)、処理を終了する。対応する一の送信キュー501〜504に既にデータが蓄積されている場合(S45:YES)、受信したデータと蓄積されたデータとの送信順を決定する処理を行う(ステップS46)。
図10及び図11は、本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートであり、図9に示すフローチャートのステップS46にて行う処理である。送信順の決定処理では、まず、対応する一の送信キュー501〜504に蓄積されたデータの送信元情報を調べて、受信したデータと同じ送信元情報のデータが蓄積されているか否かを調べ(ステップS61)、同じ送信元情報のデータが蓄積されている場合には(S61:YES)、送信元情報が同じデータの中で送信順が最後のデータを検索する(ステップS62)。更に、送信元情報が異なり、ステップS62にて検索したデータの次の送信順のデータが蓄積されているか否かを調べ(ステップS63)、蓄積されていない場合には(S63:NO)、受信したデータの送信順を対応する一の送信キュー501〜504のデータの最後に決定し(ステップS64)、送信順の決定処理を終了して図9に示す処理へ戻る。
ステップS63にて次の送信順のデータが蓄積されている場合(S63:YES)、検索したデータの次の送信順のデータを取得して(ステップS65)、ステップS67へ進む。また、ステップS61にて信したデータと同じ送信元情報のデータが蓄積されていない場合(S61:NO)、対応する一の送信キュー501〜504の先頭のデータを取得して(ステップS66)、ステップS67へ進む。
次いで、受信したデータのIDとステップS65又はS66にて取得したデータのIDとを比較して、受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さいか否かを調べる(ステップS67)。受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さい場合(S67:YES)、受信したデータを取得したデータの前に送信するように送信順を決定し(ステップS68)、送信順の決定処理を終了して図9に示す処理へ戻る。
また、ステップS67にて、受信したデータのIDが取得したデータのID以上の場合(S67:NO)、対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されているか否かを調べる(ステップS69)。次のデータが蓄積されている場合(S69:YES)、送信キュー501〜504から次のデータを取得して(ステップS70)、ステップS67へ戻り、上述の処理を繰り返し行う。対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されていない場合(S69:NO)、受信したデータを取得したデータの後に、即ち最後に送信するように送信順を決定し(ステップS71)、送信順の決定処理を終了して図9に示す処理へ戻る。
ステップS46にて図10及び図11に示す送信順の決定処理を行った後、受信したデータを決定した送信順となるように対応する一の送信キュー501〜504に蓄積し(ステップS47)、データ受信時の処理を終了する。その後、車載中継装置150の制御部51は、送信キュー501〜504に送信順で蓄積されたデータを順に読み出して、各送信先へ送信する。
以上の構成の実施の形態2に係る車載通信システムにおいては、車載中継装置150が受信したデータのID(優先度)のみでなく、データの送信元のネットワークNW1〜NW4を考慮して送信順を決定する構成とすることにより、各ネットワークNW1〜NW4内で調停された順序を保って、ネットワークNW1〜NW4間でのデータの送受信を行うことができる。なお、実施の形態1の変形例と同様に、送信キュー501〜504に受信データへのポインタを記憶する構成としてもよい。
なお、実施の形態2に係る車載通信システムのその他の構成は、実施の形態1に係る車載通信システムの構成と同様であるため、対応する箇所には同じ符号を付して説明を省略する。
(実施の形態3)
実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150は、受信したデータのIDと共に、データの送信元のネットワークNW1〜NW4を考慮して送信順を決定する構成であるが、実施の形態3に係る車載通信システムの車載中継装置250は、受信したデータのIDと共に、データの送信元の車載通信装置10a、10b…を考慮して送信順を決定する構成である。実施の形態3の車載中継装置250は、接続ポート521〜524に接続されたネットワークNW1〜NW4からデータを受信した場合、このデータを送信した送信元の車載通信装置10a、10b…に対応付けられた送信元情報を受信データに付して、送信キュー501〜504に蓄積するようにしてある。また、一の送信キュー501〜504に複数のデータを蓄積する場合には、データのID(優先度)に応じて送信順に蓄積するが、同一の送信元情報を有するデータについては受信した順序を優先し、受信順と送信順とが逆転しないように送信順を決定する。
このとき、送信元がいずれの車載通信装置10a、10b…であるかを判断するために、車載中継装置250はデータのIDと送信元との対応情報を有する送信元テーブルを予め記憶しており、この受信したデータのIDを基に送信元テーブルを参照することで送信元を特定するようにしてある。図12は、送信元テーブルの一例を示す模式図である。実施の形態3に係る車載通信システムでは、車載通信装置10a、10b…毎に送信するデータに付すIDが一又は複数に定められており、車載中継装置250は受信したデータのIDから送信元の車載通信装置10a、10b…を一意的に特定することができる。車載中継装置250の送信元テーブルには、送受信するデータに付されるIDと、このIDを付してデータを送信する車載通信装置10a、10b…に一意的に付された番号とが対応付けて記憶してある。図示の例では、車載通信システムの9つの車載通信装置10a〜10iにそれぞれ1〜9の番号が付してある場合に、IDが「12」及び「24」のデータは、番号が「2」の車載通信装置10bが送信元であることを示し、IDが「16」及び「23」のデータは、番号が「4」の車載通信装置10dが送信元であることを示している。
図13は、本発明の実施の形態3に係る車載通信システムの車載中継装置250によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図であり、(a)から(b)へ時系列的にデータの流れを示してある。また、本図においては、ネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへ送信するデータについて着目して図示してあり、他のネットワークNW1〜NW3の車載通信装置10a〜10fへ送信するデータについては図示を省略してある。
例えば、まず、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「23」のデータを送信した場合、車載中継装置250はこのデータを受信し、データに含まれるIDと予め記憶した送信元テーブルとにより送信元の車載通信装置10dに対応付けられた番号の「4」を取得する。車載中継装置250は、受信したデータに送信元情報として番号「4」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積されたデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「12」のデータを送信した場合、車載中継装置250はこのデータを受信し、データに含まれるIDと予め記憶した送信元テーブルとにより送信元の車載通信装置10bに対応付けられた番号の「2」を取得する。車載中継装置250は、受信したデータに送信元情報として番号「2」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、受信したデータの送信元情報と送信キュー504に既に蓄積されているデータの送信元情報とを比較し、送信元情報が同一でないことを確認した後、受信したデータのIDと送信キュー504に既に蓄積されているデータのIDとを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の先頭に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積された2つのデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「24」のデータを送信した場合、車載中継装置250はこのデータを受信し、データに含まれるIDと予め記憶した送信元テーブルとにより送信元の車載通信装置10bに対応付けられた番号の「2」を取得する。車載中継装置250は、受信したデータに送信元情報として番号「2」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、既に蓄積されているデータから送信元情報が同じで、且つ、最後に受信したデータを検索し、このデータより送信順が後のデータについてIDを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の最後尾に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。以上の3つのデータを受信した状態が図13(a)に示してある。
次いで、送信キュー504に蓄積された3つのデータが送信される前に、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「16」のデータを送信した場合、車載中継装置250はこのデータを受信し、データに含まれるIDと予め記憶した送信元テーブルとにより送信元の車載通信装置10dに対応付けられた番号の「4」を取得する。車載中継装置250は、受信したデータに送信元情報として番号「4」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504へデータを蓄積する。このとき、既に蓄積されているデータから送信元情報が同じで、且つ、最後に受信したデータ、即ち先頭から2番目のデータを検索し、このデータより送信順が後のデータ、即ち3番目のデータについてIDを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように受信したデータを先頭から3番目に蓄積する(図13(b)参照)。
このように、同一の車載通信装置10a、10b…が送信したデータを受信した場合には、車載中継装置250が受信したデータに付されたIDに関わらず、受信した順序を優先して送信順を決定することにより、一の車載通信装置10a、10b…が時系列的に送信したデータを、他の車載通信装置10a、10b…が車載中継装置250を介して時系列を崩すことなく受信することができる。なお、実施の形態3に係る車載通信システムの車載中継装置250が行うデータの受信処理についてのフローチャートは、実施の形態2の車載中継装置150が行う受信処理のフローチャートと同様であるため、図示及び説明を省略する。実施の形態3の車載中継装置250では、図9のステップS42にて送信元情報を付加する場合に、図12に示した送信元テーブルを参照して送信元の車載通信装置10a、10b…に対応付けられた番号を送信元情報として付加すればよい。
なお、実施の形態3に係る車載通信システムのその他の構成は、実施の形態1に係る車載通信システムの構成と同様であるため、対応する箇所には同じ符号を付して説明を省略する。
(実施の形態4)
実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置150は、受信したデータのIDと共に、データの送信元のネットワークNW1〜NW4を考慮して送信順を決定する構成であり、実施の形態3に係る車載通信システムの車載中継装置250は、受信したデータのIDと共に、データの送信元の車載通信装置10a、10b…を考慮して送信順を決定する構成であるが、実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置350は、受信したデータのIDと共に、データの受信時刻を考慮して送信順を決定する構成である。図14は、本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置350によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図であり、(a)から(b)へ時系列的にデータの流れを示してある。また、本図においては、ネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへ送信するデータについて着目して図示してあり、他のネットワークNW1〜NW3の車載通信装置10a〜10fへ送信するデータについては図示を省略してある。
実施の形態4の車載中継装置350は、接続ポート521〜524に接続されたネットワークNW1〜NW4からデータを受信した場合、受信開始時刻又は受信完了時刻等の受信時刻を受信したデータに付して、送信キュー501〜504に蓄積するようにしてある。また、一の送信キュー501〜504に複数のデータを蓄積する場合には、データのID(優先度)に応じて送信順に蓄積するが、受信時刻の差が予め定められた所定時間(例えば、300μs)より大きいデータについては、受信した順序を優先し、受信順と送信順とが逆転しないように送信順を決定する。
例えば、まず、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「23」のデータを送信し、車載中継装置350が時刻900μsの時点でこのデータを受信した場合、車載中継装置350は受信したデータに受信時刻として「900」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積されたデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「12」のデータを送信し、車載中継装置350が時刻1100μsの時点でこのデータを受信した場合、車載中継装置350は受信したデータに受信時刻として「1100」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。このとき、送信キュー504に受信時刻の1100μsより300μs以上前に受信したデータが蓄積されていないことを確認した後、受信したデータのIDと送信キュー504に既に蓄積されているデータのIDとを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように(図示の例では、送信キュー504の先頭に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。
次いで、送信キュー504に蓄積された2つのデータが送信される前に、ネットワークNW1の車載通信装置10bが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「24」のデータを送信し、車載中継装置350が時刻1300μsの時点でこのデータを受信した場合、車載中継装置350は受信したデータに受信時刻として「1300」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。このとき、受信時刻の1100μsより300μs以上前に受信したデータが送信キュー504に蓄積されているため、このデータより後に(図示の例では、送信キュー504の最後尾に)、受信したデータを送信キュー504に蓄積する。以上の3つのデータを受信した状態が図8(a)に示してある。
次いで、送信キュー504に蓄積された3つのデータが送信される前に、ネットワークNW2の車載通信装置10dが他のネットワークNW4の車載通信装置10g〜10iへIDが「16」のデータを送信し、車載中継装置350が時刻1500μsの時点でこのデータを受信した場合、車載中継装置350は受信したデータに受信時刻として「1500」を付し、データの送信先であるネットワークNW4に対応する送信キュー504の先頭へデータを蓄積する。このとき、受信時刻の1500μsより300μs以上前に受信したデータが送信キュー504の2番目に蓄積されているため、このデータより送信順が後のデータ、即ち3番目のデータについてIDを比較し、IDが小さいデータの送信順が先になるように受信したデータを先頭から3番目に蓄積する(図14(b)参照)。
図15は、本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置350によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。車載中継装置350の制御部51は、4つの接続ポート521〜524のいずれかにてデータを受信したか否かを監視しており(ステップS81)、いずれの接続ポート521〜524でもデータを受信していない場合(S81:NO)、いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信するまで監視を継続して行う。いずれかの接続ポート521〜524にてデータを受信した場合(S81:YES)、受信した時刻に係る情報をデータに付加し、(ステップS82)、更に、受信したデータに含まれるIDを取得すると共に(ステップS83)、取得したIDを基にルーティングテーブルを参照してデータの送信先を特定する(ステップS84)。
次いで、ステップS84にて特定した一の送信先のネットワークNW1〜NW4に対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されているか否かを調べ(ステップS85)、対応する一の送信キュー501〜504にデータが蓄積されていない場合(S85:NO)、対応する一の送信キュー501〜504の先頭に受信したデータを蓄積して(ステップS88)、処理を終了する。対応する一の送信キュー501〜504に既にデータが蓄積されている場合(S85:YES)、受信したデータと蓄積されたデータとの送信順を決定する処理を行う(ステップS86)。
図16及び図17は、本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置350によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートであり、図15に示すフローチャートのステップS86にて行う処理である。送信順の決定処理では、まず、対応する一の送信キュー501〜504に蓄積された送信順が最後のデータから、受信したデータの受信時刻と蓄積されたデータの受信時刻との差を調べて、この差が予め閾値として定められた所定時間外となるデータを検索し(ステップS101)、該当するデータがあるか否かを調べる(ステップS102)。対応する一の送信キュー501〜504に該当するデータが蓄積されている場合(S102:YES)、更に、対応する一の送信キュー501〜504に該当するデータの次に送信するデータが蓄積されているか否かを調べる(ステップS103)。該当するデータの次に送信するデータが蓄積されていない場合(S103:NO)、受信したデータの送信順を対応する一の送信キュー501〜504のデータの最後に決定し(ステップS104)、送信順の決定処理を終了して図15に示す処理へ戻る。
ステップS103にて、次に送信するデータが蓄積されている場合(S103:YES)、該当するデータの次に送信するデータを取得して(ステップS105)、ステップS107へ進む。また、ステップS102にて、該当するデータが蓄積されていない場合(S102:NO)、対応する一の送信キュー501〜504の先頭のデータを取得して(ステップS106)、ステップS107へ進む。
次いで、受信したデータのIDとステップS105又はS106にて取得したデータのIDとを比較して、受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さいか否かを調べる(ステップS107)。受信したデータのIDが取得したデータのIDより小さい場合(S107:YES)、受信したデータを取得したデータの前に送信するように送信順を決定し(ステップS108)、送信順の決定処理を終了して図15に示す処理へ戻る。
また、ステップS107にて、受信したデータのIDが取得したデータのID以上の場合(S107:NO)、対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されているか否かを調べる(ステップS109)。次のデータが蓄積されている場合(S109:YES)、送信キュー501〜504から次のデータを取得して(ステップS110)、ステップS107へ戻り、上述の処理を繰り返し行う。対応する一の送信キュー501〜504に次のデータが蓄積されていない場合(S109:NO)、受信したデータを取得したデータの後に、即ち最後に送信するように送信順を決定し(ステップS111)、送信順の決定処理を終了して図15に示す処理へ戻る。
ステップS86にて図16及び図17に示す送信順の決定処理を行った後、受信したデータを決定した送信順となるように対応する一の送信キュー501〜504に蓄積し(ステップS87)、データ受信時の処理を終了する。その後、車載中継装置350の制御部51は、送信キュー501〜504に送信順で蓄積されたデータを順に読み出して、各送信先へ送信する。
以上の構成の実施の形態4に係る車載通信システムにおいては、車載中継装置350が受信したデータのID(優先度)のみでなく、データを受信した時刻を考慮して送信順を決定する構成とすることにより、車載中継装置350が優先度の高いデータを連続的に受信し続けた場合であっても、優先度の低いデータを送信できない状態が長時間に亘って維持されることを防止できる。なお、本実施の形態においては、μs単位で受信時刻に係る情報をデータに付加する構成としたが、これに限るものではなく、より大きな単位又は小さな単位で受信時刻に係る情報を付加してもよく、車載通信システムにて送受信されるデータの速度又は頻度等に応じて決定すればよい。また、実施の形態1の変形例と同様に、送信キュー501〜504に受信データへのポインタを記憶する構成としてもよい。
なお、実施の形態4に係る車載通信システムのその他の構成は、実施の形態1に係る車載通信システムの構成と同様であるため、対応する箇所には同じ符号を付して説明を省略する。
本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの一構成例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載通信装置及び車載中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例に係る車載通信システムの一構成例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートである。 送信元テーブルの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る車載通信システムの車載中継装置によるデータの送信順の決定処理の手順を示すフローチャートである。 従来の車載通信システムの一構成例を示す模式図である。 従来の車載通信システムのデータ送信の一例を示す模式図である。
符号の説明
10a〜10i 車載通信装置
11 制御部
16 通信部
17 センサ
31〜34 車内通信回線
50、50a、150、250、350 車載中継装置
51 制御部(受信手段、送信手段、決定手段)
53 記憶部(蓄積手段)
501〜504 送信キュー
501a〜504a 送信キュー
521〜524 接続ポート(接続部)
530 データ蓄積領域
NW1〜NW4 ネットワーク

Claims (15)

  1. 一又は複数の車載通信装置が接続されたネットワークに接続する複数の接続部と、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信する受信手段と、該受信手段が受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する送信手段とを備える車載中継装置において、
    車載通信装置が送信するデータには優先度に係る情報を含み、
    前記受信手段が受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記受信手段が受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定する決定手段と
    を備え、
    前記送信手段は、送信先ネットワーク毎に、前記決定手段が決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信するようにしてあること
    を特徴とする車載中継装置。
  2. 前記蓄積手段は、前記決定手段が決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積するようにしてあり、
    前記送信手段は、前記待ち行列からデータを取得して送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の車載中継装置。
  3. 前記決定手段は、前記受信手段が同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載中継装置。
  4. 前記決定手段は、前記受信手段が同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載中継装置。
  5. 前記蓄積手段は、前記受信手段が受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積するようにしてあり、
    前記決定手段は、前記受信手段が受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載中継装置。
  6. 一又は複数の車載通信装置がそれぞれ接続された複数のネットワークと、該ネットワークに接続する複数の接続部、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信する受信手段、及び該受信手段が受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する送信手段を有する車載中継装置とを備える車載通信システムにおいて、
    前記車載通信装置は、優先度に係る情報を含むデータを送信するようにしてあり、
    前記車載中継装置は、
    前記受信手段が受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記受信手段が受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定する決定手段と
    を有し、
    前記送信手段が、送信先ネットワーク毎に、前記決定手段が決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信するようにしてあること
    を特徴とする車載通信システム。
  7. 前記車載中継装置は、
    前記蓄積手段が、前記決定手段が決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積するようにしてあり、
    前記送信手段が、前記待ち行列からデータを取得して送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項6に記載の車載通信システム。
  8. 前記車載中継装置は、
    前記決定手段が、前記受信手段が同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項6又は請求項7に記載の車載通信システム。
  9. 前記車載中継装置は、
    前記決定手段が、前記受信手段が同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、前記受信手段が受信した順に前記送信手段が送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項6又は請求項7に記載の車載通信システム。
  10. 前記車載中継装置は、
    前記蓄積手段が、前記受信手段が受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積するようにしてあり、
    前記決定手段が、前記受信手段が受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項6又は請求項7に記載の車載通信システム。
  11. 一又は複数の車載通信装置が接続されたネットワークに接続する複数の接続部を備える車載中継装置にて、一の接続部に接続されたネットワークの一の車載通信装置が送信したデータを受信し、受信したデータを他の接続部に接続されたネットワークの他の車載通信装置へ送信する車載通信方法において、
    車載通信装置が送信するデータには優先度に係る情報を含み、
    受信したデータを、該データの送信先の車載通信装置が接続された送信先ネットワークに対応付けて蓄積し、
    受信した複数のデータの送信順を、前記データの優先度に応じて決定し、
    送信先ネットワーク毎に、決定した送信順に応じて前記蓄積手段に蓄積されたデータを送信すること
    を特徴とする車載通信方法。
  12. 決定した送信順にデータを待ち行列として蓄積し、
    前記待ち行列からデータを取得して送信すること
    を特徴とする請求項11に記載の車載通信方法。
  13. 同一のネットワークに接続された車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、受信した順に送信するように送信順を決定すること
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載の車載通信方法。
  14. 同一の車載通信装置から受信した複数のデータは、該データの優先度に関わらず、受信した順に送信するように送信順を決定すること
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載の車載通信方法。
  15. 受信したデータに、該データの受信時点に係る情報を付して蓄積し、
    受信した一のデータの受信時点と、以前に受信した他のデータの受信時点との差が所定の閾値を超える場合には、前記一のデータ及び他のデータの優先度に関わらず、前記他のデータを先に送信するように送信順を決定すること
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載の車載通信方法。
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