JP2008165484A - ドットボタン型rfid - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のボタン型RFIDタグの工程を簡素化し、製造工程のリードタイムを減少、製造コストを軽減させ、また、従来のボタン型RFIDタグのデザインの制約に対応して量産性を向上させ、信頼性と汎用性の高いドットボタン型RFIDを提供すること。
【解決手段】 布地又は皮革を貫通する凸部9,14を備える第1部品と、前記凸部9,14と係合する凹部10,15を備える第2部品を備え、第1部品又は第2部品の少なくとも一方が、樹脂素材で構成され、かつ内部にアンテナ7,17及びICチップ8,18を内蔵する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ICチップを搭載することで非接触ICタグとして使用されるドットボタン型のRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数による非接触自動識別)に関し、特に布製品や革製品につける際に好適なドットボタン型RFIDに関するものである。なお、ここで扱うドットボタン型のドットボタンは、元来、デニム製洋服、レザー製洋服などに用いる頑丈な金属性のスナップボタンのことを指している。
近年、ICチップを内蔵し、情報を無線で送受信することができる非接触ICタグが注目され、製品の管理や情報案内等、多方面で利用されている。これに伴い、非接触ICタグの形態も多様化しており、製品への埋め込み式のものや、細長いひも状のもの、ボタン形状のもの等がある。
例えば、クリーニング等における衣類管理に使用されているボタン状のRFIDは、糸を用いて直接衣類に縫い付けられる。代表的な形状としては、円盤状のボタン中心部に、縫い付け用の糸通し穴として、四つ穴または二つ穴が設けられているものや、くるみ状のボタン裏面に形成される突起に、縫い付け用の糸通し穴が形成されているものが挙げられる。図2は、従来のボタン型RFIDタグである。なお、図2(a)は平面図、図2(b)はB−B’断面図である。図2に示すように、従来のボタン型RFIDタグは、縫製用の開口部5をもつボタン本体1とその内部に形成されたアンテナ2と、同じくボタン本体1内に形成されている、接続固定部3にてアンテナ2と電気的に接続されたICチップ4からなっている。この場合、管理対象の製品に取り付けるには、ボタンの開口部5に糸やワイヤを通し、縫製して製品に取り付ける必要があった。例えば、ボタン型RFIDは、特許文献1に開示されている。
従来のボタン型RFIDタグは、縫製作業によって取り付けなければならないため、工程が煩雑化するという問題があった。その結果、製造工程のリードタイムが増加し、製造コストが増加していた。また、従来のボタン型RFIDタグを実際の衣類用ボタンとして利用する場合は、そのボタン型RFIDタグ自体が衣類の外側に露出することになるため、そのデザインに美しさが要求され、ボタン型RFIDタグ内部にアンテナ2やICチップ4を内蔵する構造上、そのデザインが制約されていた。そのため、デザインを多様化する必要性が生じ、様々な製品ラインナップを用意しなければならず、量産性に劣るという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたもので、簡素化した低コストの構造で、取り付け工程が簡易であり、従来のボタン型RFIDタグのデザインの制約に対応して量産性を向上させ、信頼性と汎用性の高いドットボタン型RFIDを提供することである。
上記課題を解決する本発明は、布地又は皮革を貫通する凸部を備える第1部品と、前記凸部と係合する凹部を備える第2部品を備え、前記第1部品又は第2部品の少なくとも一方が、樹脂素材で構成され、かつ内部にアンテナ及びICチップが内蔵されたことを特徴とするドットボタン型RFIDである。
本発明によれば、対象となる製品に簡易かつ安価に取り付けることが可能で、製造工程の簡易化、製造コストの低減が可能となる。また、デザインの多様化と量産性に適したドットボタン型RFIDを得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態の例について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るドットボタン型RFIDである。なお、図1(a)は平面図、図1(b)はA−A’断面図である。このドットボタン型RFID100は、雄側の部品19と雌側の部品11を備えており、この雄側の部品19と雌側の部品11の間に布等を挟み込むことで、傘、カバン、衣類等に固定される。
雄側の部品19は、樹脂製のリング状の基材6と、この基材6内に同じくリング状に配置されたアンテナ7と、基材6内に配置されてアンテナ7に電気的に接合されたICチップ8を備える。更に雄側の部品19には、基材6の一部が雌側の部品11側に突出するように成形・構成される凸部9を備える。この凸部9は被服等を貫通するようになっている。
雌側の部品11は、同じくリング状の基材6によって構成されており、この基材6に雄側の部品19の凸部9を収容・固定可能な凹部10が形成されている。従って、雄側の部品19の凸部9と、雌側の部品11の凹部10を嵌め合わせることで、ドットボタン型RFID100が取り付け対象となる製品を挟んで配置されることが可能である。
なお、このドットボタン型RFID100は、雄側の部品19及び雌側の部品11ともにリング状に構成されており、衣類等を挟んだ状態において中央に空洞が形成されることから、ドットボタンとしての雌ボタン側を構成していることになる。従って、上記窪に嵌めあう水玉状の突起が構成される雄ボタンを、別途衣類等に配置すれば、雄ボタンと雌ボタンを一組のドットボタンとして利用することが可能になる。
従って、本発明の第1の実施の形態に係るドットボタン型RFIDによれば、前記ドットボタンのような形式で被服等に固定することが可能になるので、縫製作業が不要となり、被服等へ容易に設置することができる。特に、雄側の部品19が樹脂によって構成されているので、通信障害が回避され、安定した情報管理を実現できる。また、実際のドットボタンとして利用することができるので、ドットボタン設置作業とドットボタン型RFIDの設置作業を同時に行うことができ、作業効率を高めることができる。このため、衣類等に装着される雄ボタンは、デザイン性に富んだものを別途選択すれば良くなり、量産性の高いドットボタン型RFIDを得ることができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るドットボタン型RFIDである。なお、図3(a)は平面図、図3(b)はC−C’断面図である。このドットボタン型RFID200は、第1実施の形態のドットボタン型RFID100と異なり、雌側の部品にICチップ等が収容された構造となっている。具体的に、このドットボタン型RFID200は、雄側の部品12と雌側の部品16を備えている。雄側の部品12は、樹脂製のリング状の基材13と、その基材13の一部が雌側の部品16側に突出して構成される凸部14を備える。一方、雌側の部品16は、樹脂製のリング状の基材13と、この基材13に対して凹状に成型されて凸部14を収容・固定可能な凹部15と、基材13内に同じくリング状に配置されるアンテナ17と、このアンテナ17に電気的に接合されたICチップ18を有する。
従って、本発明の第2の実施の形態に係るドットボタン型RFIDによれば、前記ドットボタンのような形式で被服等に固定することが可能になるので、縫製作業が不要となり、被服等へ容易に設置することができる。特に、雌側の部品16が樹脂によって構成されているので、通信障害が回避され、安定した情報管理を実現できる。また、実際のドットボタンとして利用することができるので、ドットボタン設置作業とドットボタン型RFIDの設置作業を同時に行うことができ、作業効率を高めることができる。このため、衣類等に装着される雄ボタンは、デザイン性に富んだものを別途選択すれば良くなり、量産の高いドットボタン型RFIDを得ることができる。
1 ボタン本体
2,7,17 アンテナ
3 接続固定部
4,8,18 ICチップ
5 開口部
6,13 基材
9,14 凸部
10,15 凹部
11,16 雌側の部品
12,19 雄側の部品
100,200 ドットボタン型RFID
2,7,17 アンテナ
3 接続固定部
4,8,18 ICチップ
5 開口部
6,13 基材
9,14 凸部
10,15 凹部
11,16 雌側の部品
12,19 雄側の部品
100,200 ドットボタン型RFID
Claims (1)
- 布地又は皮革を貫通する凸部を備える第1部品と、前記凸部と係合する凹部を備える第2部品を備え、前記第1部品又は第2部品の少なくとも一方が、樹脂素材で構成され且つ内部にアンテナ及びICチップが内蔵されたことを特徴とするドットボタン型RFID。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354236A JP2008165484A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | ドットボタン型rfid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006354236A JP2008165484A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | ドットボタン型rfid |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008165484A true JP2008165484A (ja) | 2008-07-17 |
Family
ID=39694900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006354236A Pending JP2008165484A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | ドットボタン型rfid |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008165484A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005526917A (ja) * | 2002-03-04 | 2005-09-08 | グローバル・アイディー・サウス・アメリカ・リミターダ | 生産チェーン内の服飾製品の特定のための電子装置に導入される構造 |
WO2006006211A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Ykk Corporation | 無線icタグ付き物品 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354236A patent/JP2008165484A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005526917A (ja) * | 2002-03-04 | 2005-09-08 | グローバル・アイディー・サウス・アメリカ・リミターダ | 生産チェーン内の服飾製品の特定のための電子装置に導入される構造 |
WO2006006211A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Ykk Corporation | 無線icタグ付き物品 |
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