JP2008165093A

JP2008165093A - 付着物除去装置

Info

Publication number: JP2008165093A
Application number: JP2006357483A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Kajima; 正和鹿島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2006-12-28
Filing date: 2006-12-28
Publication date: 2008-07-17

Abstract

【課題】付着した水滴を、遠心力を利用し、撮影時に視界を遮る事無く、視界を保持ながら除去する。
【解決手段】水滴除去フィルターとモータを一体化した事を特徴とする。外側の筒（３）とその中に入る内側の筒（２）で構成される。二つの筒体の間にローター（４）やステーター（５）や整流子（７）などを配置する。内側の筒にローターを取り付ける。外部バッテリ（１５）から電気を流す電気は、ローターを通り磁界を発生させる。外側の筒に取り付けている永久磁石が作る磁界とローターに発生する磁界、この２つの磁界で反発・吸引する力が生まれ、内側の筒に高速回転運動が伝わる。是により、前部の窓（１）にも回転が伝わる。窓の表面では遠心力が生まれ、付着した水滴は遠心力により跳ね飛ばされる。
【選択図】図３

Description

本発明は、対象物の視野に位置する窓に付着する水滴などを除去して視界を確保するための付着物除去装置に関し、例えば、船舶などの窓ガラス，カメラ用の撮影レンズ，各種センサーなどに好適な付着物除去装置の改良に関するものである。

従来、降水時の画像撮影ではカメラレンズ或はフィルターに付着した水滴や雪を除去する為に、布やワイパーによって直に水滴を拭き取るような形をとっている。

しかしながら、前記従来技術において、降水時の水滴除去に対しワイパーを使用するタイプでは、水滴が付着してから除去されるまでのワイパーの往復運動により水滴が除去されるまでに時間的にロスが有り、また、ワイパーの写り込み等で視界を遮る場合があるため、水滴を除去する作業の瞬間が映像に写ってしまう。光学センサー等は、降水時の水滴や雪などが邪魔をして誤作動を起こす可能性がある。

本発明は、以上の点に着目したもので、水滴を直に拭き取らずにフィルター自身を回転させ、フィルター表面に遠心力を発生させて素早く水滴や雪やゴミ等を除去する事により、撮影時の視界を鮮明かつ継続的に確保・保持することを目的とする。

本発明は、水滴除去対象物側に固定される固定筒体，この固定筒体の内側に、水滴除去対象物を内包するように設けられる可動筒体，前記固定筒体と前記可動筒体との間に形成されており、前記固定筒体に対して前記可動筒体を回転するための回転駆動手段，前記可動筒体の端面に設けられており、前記水滴除去対象物の視野に位置する窓，を備えており、前記固定筒体，前記可動筒体，及び前記回転駆動手段によってモータ手段を構成するとともに、このモータ手段によって前記窓を回転させることで、窓に付着した水滴を除去することを特徴とする。

主要な形態の一つは、前記モータ手段が磁気を利用した電磁モータもしくは超音波を利用した超音波モータのいずれかであることを特徴とする。他の主要な形態の一つは、前記窓の回転に伴う危険防止、もしくは、周囲に対する付着物の飛散防止の為のフードを設けたことを特徴とする。

本発明は水滴除去するフィルター部分とモータを一体化した事により、モータの中の電機子鉄心で発生した回転力を全て回転軸に当たる筒型部品に伝える事が出来、回転力を無駄なく効率的に使用し、筒型前方に配設した皿型円盤の表面に付着した水滴を遠心力により瞬時に除去する事が出来る。また、モーター体化なので、余計な動力伝達部品類もなく極めて簡素な為、小型化、軽量化を図ることが出来、カメラレンズの前に直に取り付けが可能になり、カメラと一緒に自由な行動が出来る。また、一単体として完結した品物なので、素早く脱着も可能で、降水時のみカメラに取り付け使用する事が出来る水滴などの除去装置を提供することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。

（１）外側の筒体（３）と、その中に入る内側の筒体（２）との二つの筒で構成される。内側の筒体の前部に、透明な窓を設ける（１）。また、外側の筒の中にベアリング（６）を設置して、内側の筒の支えとする事で、内側の筒は回転運動が可動な状態になる、この二つの筒体の間にローター（電機子）（４）、ステーター（永久磁石）（５）、整流子（７）などを配置して電気を流す事により、内側の筒体が回転運動を始め、電気モータ手段を構成する。

（２）回転子（内側の筒）（２）の中間位置に、鉄心にコイルを巻いた電機子鉄心（４）を取り付ける。外部バッテリ（１５）からブラシ（８）に流れている電気を、回転子に取り付けている整流子（７）に当てる。整流子を通った電気は、電機子鉄心（４）を通り磁界を発生させる、固定子（外側の筒）（３）に取り付けている永久磁石（５）がつくる磁界と、電機子鉄心に電気が流れると出来る磁界の２つの磁界で反発・吸引する力が生まれ、回転運動が始まる。これにより、内側の筒（２）の部分が回転軸と成る電気モータが出来上がる。

（３）これにより、内側の筒（回転軸）は高速回転運動を始める。さらに直結されている前部の皿型円盤（１）にも、回転運動が伝わる。また、皿型円盤表面では遠心力が生まれ、皿型円盤表面に付着した水滴は瞬時に遠心力により跳ね飛ばされる。この作用を利用して、内側の筒（回転軸）（２）後部の空洞部分にカメラレンズを差込みセットして覗き込む様な形で、撮影をする。視点手前の皿型円盤（１）表面では遠心力が働き続け水滴を除去している為、視界を遮る水滴も皆無に近く撮影が出来、問題を解決することが出来る。

前記モータとしては、例えばコアレスモータを使用する。コアレスモータにても、電磁気力モータの原理が一緒なので、同じ効果を得られる上に、電機子鉄心を使用しないコアレスモータなので、電機子鉄心分の軽量化や、また筒型に直にコイルを取り付け配設する為、構造上かなりの軽量化・薄型化を図った付着物除去装置を得ることが可能になる。

他に、超音波モータを動力としてもよい。超音波モータは、中空リング形状の回転子（１３）と固定子（１２）で出来ている。回転子の中空リングに直に筒型を取り付け、もう一方の固定子はケース側に取り付ける。回転子と固定子を適度な圧力をかけて接触させ、電気を流す。すると、回転子（動体）と固定子（弾性振動体）の間に波動が生まれ、回転子（動体）が動き出す。回転子に取り付けた筒型（２）に回転力が伝わり、筒型の前方部分に配設した皿型円盤（１）の表面に遠心力が発生し、フィルター表面に付着した水滴を遠心力が瞬時に除去することができる。これにより、超音波モータと一体型した付着物除去装置を得ることができる。超音波モータは、音が静かで磁気を使わず非磁性体のみで製作出来るので、音や磁気を好まない場所でも使用できる付着物除去装置が得られる。

本発明によれば、次のような利用可能性がある。
（１）降水時の野外撮影や野外に設置された監視カメラなどに付着した雨や雪の水滴を除去する事により、視界を鮮明に確保・保持して撮影効果の低下を防ぐ事ができる。

（２）撮影時の水滴除去のみならず、光学センサーの光を感受する部分に雨や雪、泥、ゴミ等が付着することによる誤作動対策にも使用することが可能である。

（３）降水時の水滴や泥等を瞬時に跳ね飛ばすので、ライト類の前に設置する事で泥や泥水等の付着による光量低減の防止に使用できる。

（４）フィルター部分と電気モータを一体化した水滴除去フィルターであり、製品自身が一単体として完結した品物なので、その特性を生かし、取り付けの仕方では軟化製のビニール窓や硬質製のガラス窓、また検査用窓等、設置場所や大・小のサイズに拘わらず取り付けが可能であり、車両・船舶・テント・貯蔵タンク等において水滴による視界の遮りを取り除き、視界を鮮明に確保・保持する事等が出来る。

本発明の一実施例の内側・外側の筒と主な部品をを示す図である。本発明の一実施例の正面図である。本発明の一実施例の立体図である。本発明の一実施例の断面図である。本発明の一実施例超音波モータの断面図である。

符号の説明

（１）皿型円盤（フィイルター），（２）内側筒体（回転軸），（３）外側筒体（ケース），（４）電機子鉄子（ローター），（５）永久磁石，（６）ベアリング，（７）整流子，（８）ブラシ，（９）止めネジ，（１０）フード，（１１）電圧セラミック，（１２）弾性振動体，（１３）回転子，（１４）電気コード，（１５）バッテリー，（１６）カメラ，

Claims

対象物側に、着脱自在に固定される固定筒体，
この固定筒体の内側に、対象物を内包するように設けられる可動筒体，
前記固定筒体と前記可動筒体との間に形成されており、前記固定筒体に対して前記可動筒体を回転するための回転駆動手段，
前記可動筒体の端面に設けられており、前記対象物の視野に位置する窓，
を備えており、
前記固定筒体，前記可動筒体，及び前記回転駆動手段によってモータ手段を構成するとともに、このモータ手段によって前記窓を回転させることで、その付着物を除去することを特徴とする付着物除去装置。
前記モータ手段が、磁気を利用した電磁モータもしくは超音波を利用した超音波モータのいずれかであることを特徴とする請求項１記載の付着物除去装置。
前部窓の回転に伴う危険防止、もしくは、周囲に対する付着物の飛散防止の為のフードを設けたことを特徴とする請求項１又は２記載の付着物除去装置。