JP2008162938A - 乳化化粧料 - Google Patents

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Takanari Yamamoto
隆斉 山本
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Abstract

【課題】透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られる乳化化粧料を提供する。
【解決手段】粉体を含む乳化化粧料であって、次の成分(A)及び(B):
(A)ガラスフレークに1種又は2種以上の着色剤が層状に被覆され、平均粒径1〜100μmである着色光輝性真珠光沢ガラスフレーク、
(B)平均粒径0.1μm以下の酸化亜鉛
を、全粉体中に合計で54質量%以上含有する乳化化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られる乳化化粧料に関する。
従来、メークアップ化粧料において、シミ、ソバカスなど肌の色むらを隠すため、酸化チタンや酸化鉄等の着色顔料を大量に配合し、カバー力を上げることが行なわれていた。しかし、このような着色顔料を用いると、カバー力は上がるもののつやがなく、マットな仕上がりになってしまう。このため、雲母チタン等のパール顔料を用いてつやを出す方法がとられたが、雲母チタンは母材の平滑性が低く、また透明性も低いため、仕上がりのつやや透明感は未だ不十分であった。
そこで、母材にガラスフレークを用い、表面を金属酸化物で被覆した金属酸化物被覆ガラスフレークを用いることが提案されている(特許文献1、特許文献2)。このような金属酸化物被覆ガラスフレークを用いたメークアップ化粧料は、つやがあり、高輝感に優れる反面、ぎらつき感や、不自然なメタリック感があり、自然で明るく瑞々しい仕上がりとは異なっていた。
また、自然で明るく透明感のある仕上がりを提供する化粧料として、光学特性を指標とした特定の粉体を含有する化粧料が提案されている。特許文献3では、白色平滑板上に粉末を塗布し、入射角45°で光を照射し、反射角0°及び45°の反射光強度を測定し、その比が1.2以上のものを光正反射性粉末、1.1以下のものを光乱反射性粉末として、それらを所定の割合で配合した化粧料が提案されている。また、特許文献4では、硝酸セルロース溶液と粉体成分を所定の比で混合したものを黒色PETフィルムに塗布し、入射光角45°、受光角45°と0°の光強度の比を規定し、この比が5〜40である粉体を含有する化粧料と、比が50以上である粉体を含有する化粧料を組み合わせた化粧料が提案されている。
しかしながら、いずれの化粧料も、自然で明るく瑞々しい仕上がりを得るには、十分満足できるものではなかった。
特開2005−187782号公報 特開2002−128638号公報 特開平10−218733号公報 特開2005−187417号公報
本発明は、透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られる乳化化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、特定の粉体を組み合わせて用いることにより、乳化安定性が良好で、透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られる乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、粉体を含む乳化化粧料であって、次の成分(A)及び(B):
(A)ガラスフレークに1種又は2種以上の着色剤が層状に被覆され、平均粒径1〜100μmである着色光輝性真珠光沢ガラスフレーク、
(B)平均粒径0.1μm以下の酸化亜鉛
を、全粉体中に合計で54質量%以上含有する乳化化粧料を提供するものである。
本発明の乳化化粧料は、乳化安定性が良好で、透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られるものである。
本発明で用いる成分(A)の着色光輝性真珠光沢ガラスフレーク(以下、着色ガラスフレークとする)は、ガラスフレークが1種又は2種以上の着色剤で層状に被覆されたものである。
着色ガラスフレークの母材であるガラスフレークは、その表面が平滑であることから、正反射光強度が適度に強くかつ拡散反射光強度が低い。従って、強い光輝感を得ることができる。ガラスフレークを被覆する着色剤としては、例えば、金、銀、ニッケル等の金属;酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;紺青、群青、水酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料;タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料;天然色素などが含まれ、これらのなかから1種のみ又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち、効率良く高い光輝性を得るために、金属又は金属酸化物を含む無機顔料、金属錯体、有機顔料が好ましく用いられる。金属では、特に金、銀及びニッケルが好ましく、金属酸化物を含む無機顔料では、特に黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄等の酸化鉄、酸化チタン、紺青が好ましい。
また、ガラスフレークに着色剤を被覆するにあたり、着色ガラスフレークの干渉光の色調と外観色を制御するためには、第1層(内層)として酸化チタンを被覆した後に、第2層(外層)以降に酸化チタン以外の着色剤を被覆することが好ましい。特に、第2層以降を酸化チタン被覆ガラスフレークの有する干渉色と同系統の色調を有する着色剤で被覆することにより、より高彩度の表面干渉光を得ることができる。
母材であるガラスフレークに1層を被覆したもの(1層被覆ガラスフレーク)を市販品として入手し、それを出発原料として、更に第2層以降(外層)を被覆してもよい。このような1層被覆ガラスフレークとしては、例えば、着色剤が金、銀又はニッケルであるものとして、メタシャインMC2080PS、ME2040PS、ME2025PS、ME2015PS、MC1040NB、MC1020NB(以上、日本板硝子社製)等の市販品を用いることができる。
また、着色剤が酸化チタンである1層被覆ガラスフレークとして、メタシャインMC1120RS、MC1080RS、MC1040RS、MC1020RS、MC1120RY、MC1080RY、MC1040RY、MC1020RY、MC1120RR、MC1080RR、MC1040RR、MC1020RR、MC1080RB、MC1040RB、MC1020RB、MC1080RG、MC1040RG、MC1020RG(以上、日本板硝子社製)等の市販品を用いることができる。
着色ガラスフレークは、平均粒径1〜100μm、好ましくは4〜60μmである。この範囲内であれば、化粧料を製造する際に破砕されにくく、また、このような適度な大きさの着色ガラスフレークを含む化粧料は、塗布が容易で使用性が良く、塗布した肌はくすみがなく、優れた光輝感の美しい発色を呈することができ、さらに隠蔽力を抑えられることから、同時に高い透明感を得ることができる。
また、着色ガラスフレークは、平均厚さが0.1〜6μm、特に0.1〜2μmであるのが、より優れた透明感が得られるので好ましい。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、全粉体中に5〜90質量%、特に7〜70質量%含有するのが好ましい。また、全組成中に0.4〜19質量%、特に1〜10質量%含有するのが好ましい。
本発明で用いる成分(B)の酸化亜鉛は、平均粒径0.1μm以下、好ましくは0.005〜0.05μmの微粒子酸化亜鉛である。平均粒子径0.1μm以下であることにより、内部拡散反射光強度を大きく抑えることが可能になり、化粧料の仕上がりを瑞々しくさせる効果を高めることができる。このような酸化亜鉛としては、FINEX−25、FINEX−50(以上、堺化学社)、MZ−500、MZ−300(以上、テイカ社)等の市販品を用いることができる。
成分(B)の酸化亜鉛は、全粉体中に10〜95質量%、特に20〜80質量%含有するのが好ましい。また、全組成中に0.1〜19質量%、特に1〜10質量%含有するのが好ましい。
本発明の乳化化粧料は、更に(C)平均粒径20μm以下の有機粉体又はシリカを含有することができる。平均粒径20μm以下であることで、内部拡散反射光強度を抑えることが可能になり、仕上がりを瑞々しくさせる効果をより高めることができる。有機粉体又はシリカの平均粒子径は1〜20μm、特に、2〜16μmであるのが好ましい。
成分(C)のうち、有機粉体としては、例えば、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ラウロイルリジン等が挙げられる。
成分(C)は、1種以上を用いることができ、有機粉体とシリカを組合わせて用いることもできる。成分(C)は、全粉体中に1〜46質量%、特に5〜40質量%含有するのが好ましい。また、全組成中に0.1〜8質量%、好ましくは0.5〜6質量%含有するのが好ましい。
本発明においては、前記粉体以外に、通常の化粧料に用いられる粉体、例えば、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ゼオライト、アルミナ、水酸化アルミニウム等や、着色顔料(酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛(成分(B)より大きい)、群青、紺青等の無機系顔料;赤色201号、赤色202号、赤色226号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色104号、赤色230号、黄色4号、黄色5号、青色1号等のレーキ顔料など)、及び成分(C)の粒径の大きいものなどを用いることができる。
本発明において、全粉体は、全組成中に合計で3〜20質量%、特に3〜15質量%含有するのが好ましい。
また、全粉体中、成分(A)及び(B)を合計で54質量%以上、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは90〜98質量%含有する。54質量%以上であることにより、仕上がった化粧料の内部拡散反射光強度を抑えることができ、透明感があり、瑞々しい仕上がりが得られる点で好ましい。また、成分(A)、(B)及び(C)の含有量の合計を60質量%以上、更には65〜100質量%とするのが、瑞々しさがより向上し、ぎらつきを抑え、明るい仕上がりが得られる点で好ましい。
なお、本発明において粉体の粒径は、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定によって測定される。粒度分布測定は、エタノール100質量部に対し、粉体10質量部の割合で分散させ、得られた分散液を粒度分布測定器(堀場製作所社製、LA−920)で測定する。
また、本発明で用いる成分(A)〜(C)及びその他の粉体はいずれも、公知の各種疎水化処理を施して用いることができる。粉体を疎水化処理する方法としては、例えば、粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用して、エステル化やエーテル化を起こさせ、親油的にする油脂処理法;脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩を用いた金属石鹸処理法;ジメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン等を用いたシリコーン処理法;パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法などが挙げられる。
本発明の乳化化粧料は、更に水溶性ポリマーを含有することができ、べたつきを抑えることができる。かかる水溶性ポリマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリオキシアルキレン変性糖類、グアーガム、ローカストビンガム、クインシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム 、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、シェラック、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、これらの誘導体等が挙げられる。
これらのうち、特にエチレンオキサイド付加モル数10〜20のポリオキシエチレンメチルグルコシド、キサンタンガムが好ましい。
水溶性ポリマーは、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜20質量%含有することが好ましい。
本発明の乳化化粧料は、油剤を含有する。かかる油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、エーテル油、フッ素系油剤等のいずれでも用いることができる。
シリコーン油としては、揮発性、不揮発性の液状油や溶剤に分散されているものなど、特に限定されないが、例えば、低分子量ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級脂肪酸変性オルガノポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
炭化水素油としては、スクワラン、流動パラフィン、軽質イソパラフィン;エステル油としては、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、ジグリセライド、トリグリセライド;フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
また、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形又は半固形油剤を用いることもできる。
これらのうち、シリコーン油、フッ素系油剤は、化粧料の撥水性、撥油性を高めて皮脂による化粧崩れを防ぐ効果が高いので好ましい。
油剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に5〜60質量%、特に10〜50質量%含有するのが、肌に塗布した際ののびやすべりが良く、塗布むらが生じなくなる効果が発揮される点でより好ましい。
また、全粉体と油剤の質量割合は、粉体を肌に密着させ、仕上がりの透明性と光学特性を高める点から、1:1〜1:20、更には1:2〜1:13、特に1:2〜1:10であるのが好ましい。
本発明の化粧料は、乳化安定性を向上させるため、界面活性剤を含有することができる。このような界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでも良いが、非イオン界面活性剤が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.05〜10質量%、特に0.1〜8質量%、更に0.1〜5質量%含有するのが、安定な乳化化粧料を得ることができ、使用時にべたつきが生じず、使用感も良好であるので好ましい。
本発明の乳化化粧料は、更に、油溶性のゲル化剤を含有することができる。油溶性のゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン;N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体などが挙げられ、また、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物を用いることもできる。
油溶性のゲル化剤は、全組成中に0.05〜10質量%、特に0.1〜8質量%、更に0.1〜5質量%含有するのが、安定な乳化化粧料を得ることができ、使用時にべたつきが生じず、使用感も良好であり好ましい。
本発明の化粧料は、更にグリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ポリグリセリン等の多価アルコールを含有することができる。多価アルコールを含有することにより、乳化特性、保湿効果を向上させることができる。多価アルコールは、全組成中に1〜10質量%含有するのが好ましい。
また、本発明の乳化化粧料は、水を全組成中に10〜70質量%含有するのが好ましい。水としては、純水、イオン交換水等の精製水が好ましい。水を含むことにより、塗布時に清涼感を与え、塗布性を向上させる。
本発明の乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分を含有することができる。このような成分としては、例えば、水溶性及び油溶性ポリマー;有機染料等の色材;防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷汗剤、制汗剤、皮膚賦活剤などが挙げられる。
本発明の乳化化粧料は、O/W型、W/O型,O/W/O型等いずれの乳化系でもよく、通常の方法により製造することがでる。例えば、ファンデーション、化粧下地、コンシーラ、頬紅、アイシャドウ、アイブロウ等のメークアップ化粧料となどとして適用することができる。特に、透明感ある瑞々しい仕上がり効果を発揮できるファンデーション、化粧下地、コンシーラとして好適である。さらに、全顔使用するファンデーション、化粧下地で、より効果を発揮することができる。
このようにして得られた化粧料の乾燥皮膜は、表面反射光強度が高く、内部拡散反射光強度が低いものが得られる。この結果、この化粧料を塗布した肌は、瑞々しさを強く感じさせる仕上がりとなる。特に、粉体を含有する乳化化粧料において、該化粧料を黒色人工皮革の表面に間隙200μmのドクターアプリケータを用いて塗布した化粧塗膜について、標準白板4031Aで校正された変角分光測色計を用い、入射光側及び受光側にそれぞれS偏光板又はP偏光板を装着し、入射角45°受光角0°で測定した反射光強度(XYZ表色系のY値)をもとに、下記式より求められる内部拡散反射光強度(D)が1〜30、であり、かつ入射角45°受光角45°で測定した反射光強度XYZ表色系のY値)をもとに、下記式より求められる表面反射光強度(S)が200〜500であるのが好ましい。
D=2IP-S+2IS-P
S=(IP-P−IP-S)+(IS-S−IS-P
(入射光にP偏光を加え、受光器にP偏光又はS偏光を加えて測定した反射光強度:
P-P、IP-S
入射光にS偏光を加え、受光器にP偏光又はS偏光を加えて測定した反射光強度:
S-P、IS-S
更に、内部拡散反射光強度/表面反射光強度が1/5以下である場合に、より瑞々しさを感じさせることができる。
実施例1〜5、比較例1〜3
表1に示す組成の乳化化粧料(ファンデーション)を製造し、内部散乱光強度及び表面反射光強度を測定するとともに、透明感、みずみずしさ、つや、ぎらつきのなさ、マット感のなさ及び明るさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
表1に示す組成で、成分(11)〜(16)を加熱溶解してディスパで攪拌混合する。この混合物に、成分(1)〜(10)を加え、ディスパで攪拌混合する。成分(19)〜(23)を攪拌機で混合し、前記(1)〜(16)の混合物に20分かけてゆっくりと攪拌しながら添加し、室温まで冷却する。その後、成分(17)及び(18)を添加し、ホモミキサーで10分間攪拌した後、脱泡してボトルに充填して、液状油中水型ファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)内部散乱光強度及び表面反射光強度の測定:
(1−1)測定サンプル(化粧料の乾燥皮膜)の作成;
黒色人工皮革表面の部分に、ドクターブレード(間隙0.2mm)を用いて化粧料を均一に塗布し、自然乾燥により皮膜を作成した。
黒色人工皮革:セラノバック#010(オカモト新和社製)
ドクターブレード:YOSHIMITSU製、
塗布幅;40mm
間隙;0.2mm
(1−2)内部拡散光強度と表面反射光強度の測定:
化粧膜の表面に入射した光は一部は境界面で反射し、一部は内部へ侵入し化粧膜内で散乱・吸収を繰り返し、その後再び境界面から外へ出る。この境界面で反射した光を表面反射光とし、内部へ侵入し、化粧膜内で散乱・吸収を繰り返し、その後再び境界面から外へ出た光を内部拡散光とする。各求め方は、変角分光測色計を用い、次の条件で入射光側及び受光側にそれぞれS偏光板又はP偏光板を装着し、各反射光強度を測定し、XYZ表色系のY値を反射光強度とした。求められた各反射光強度をもとに、下記式より内部拡散光強度、及び表面反射光強度を計算した。
測定器:変角分光測色システムGCMS−4型(村上色彩技術研究所社製)、
変角分光光度計GSP−2型(村上色彩技術研究所社製)、
光源:D65
視野:2°、
校正:標準白板4031A、
入射角:45°、
受光角:45°(表面反射光(Y値))、
0°(内部拡散光(Y値))
計算式:D(内部拡散反射光強度)=2IP-S+2IS-P
S(表面反射光強度)=(IP-P−IP-S)+(IS-S−IS-P
P-P:入射光側にP偏光板を加え、受光側にP偏光板を加え反射光強度を測定。
P-S:入射光側にP偏光板を加え、受光側にS偏光板を加え反射光強度を測定。
S-S:入射光側にS偏光板を加え、受光側にS偏光板を加え反射光強度を測定。
S-P:入射光側にS偏光板を加え、受光側にP偏光板を加え反射光強度を測定。
(2)透明感、瑞々しさ、つや、ぎらつきのなさ、マット感のなさ及び明るさ:
専門パネラー1名により、各化粧料を前腕に適量を塗布し、各評価項目に対して以下の5段階評価を行った。
5:非常に良好。
4:良好。
3:普通。
2:やや不良。
1:不良。
Figure 2008162938
実施例5のファンデーションについて、女性パネラー21名による使用テストを実施したところ、19名が肌に透明感や瑞々しさを感じた。
また、実施例5のフッ素処理ウレタンパウダーをシリカ(平均粒径12μm)に置き換えて液状油中水型ファンデーションを製造した。得られたファンデーションの内部散乱光強度は27.1、表面反射光強度は201.5であった。このファンデーションを顔に塗布したところ、肌に透明感がでて、瑞々しい仕上がりであった。

Claims (6)

  1. 粉体を含む乳化化粧料であって、次の成分(A)及び(B):
    (A)ガラスフレークに1種又は2種以上の着色剤が層状に被覆され、平均粒径1〜100μmである着色光輝性真珠光沢ガラスフレーク、
    (B)平均粒径0.1μm以下の酸化亜鉛
    を、全粉体中に合計で54質量%以上含有する乳化化粧料。
  2. 更に、(C)平均粒径20μm以下の有機粉体又はシリカ粉体を含有する請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 全粉体の含有量が3〜20質量%である請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. 更に、油剤を5〜60質量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
  5. 粉体と油剤の質量割合が、1:1〜1:20である請求項4記載の乳化化粧料。
  6. 粉体を含有する乳化化粧料において、該化粧料を黒色人工皮革の表面に間隙200μmのドクターアプリケータを用いて塗布した化粧塗膜について、標準白板4031Aで校正された変角分光測色計を用い、入射光側及び受光側にそれぞれS偏光板又はP偏光板を装着し、入射角45°受光角0°で測定した反射光強度(XYZ表色系のY値)をもとに、下記式より求められる内部拡散反射光強度(D)が1〜30であり、かつ入射角45°受光角45°で測定した反射光強度(XYZ表色系のY値)をもとに、下記式より求められる表面反射光強度(S)が200〜500である請求項1〜5のいずれか1項記載の乳化化粧料。
    D=2IP-S+2IS-P
    S=(IP-P−IP-S)+(IS-S−IS-P
    (入射光にP偏光を加え、受光器にP偏光又はS偏光を加えて測定した反射光強度:
    P-P、IP-S
    入射光にS偏光を加え、受光器にP偏光又はS偏光を加えて測定した反射光強度:
    S-P、IS-S
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