JP2008160906A - Microactuator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、MEMS(Micro-Electro-Mechanical System)等の分野で用いることができるマイクロアクチュエータに関するものである。 The present invention relates to a microactuator that can be used in fields such as MEMS (Micro-Electro-Mechanical System).
従来から、下記の特許文献1に開示されているマイクロアクチュエータが提案されている。このマイクロアクチュエータでは、基板から立ち上がった脚部に固定端が固定され薄膜で構成された湾曲部と、湾曲部に設けられた可動電極と、基板上の湾曲部に対応する箇所に設けられた固定電極と、を備えている。湾曲部は、可動電極と固定電極との間に静電力が加わっていない状態において、自身の保有する応力によって、固定端側から先端側に向かうに従って基板から遠ざかる方向に巻始められてから巻回するように湾曲している。そして、可動電極と固定電極との間に静電力が加わると、湾曲部が巻き戻されて固定電極側にプルインされて基板に沿って展開される。
Conventionally, a microactuator disclosed in
このマイクロアクチュエータでは、湾曲部自体が当該マイクロアクチュエータが駆動する被駆動体を兼ねている。特許文献1には、例えば、湾曲部自体が光シャッタ部や光変調部を兼ねる例が開示されている。
しかしながら、前記従来のマイクロアクチュエータでは、可動電極と固定電極との間に加える駆動電圧を高くしなければ、適切に駆動することができなかった。マイクロアクチュエータにおいては、必要とする駆動電圧が低いほど好ましいことは言うまでもない。 However, the conventional microactuator cannot be driven properly unless the drive voltage applied between the movable electrode and the fixed electrode is increased. In the microactuator, it goes without saying that the lower the required drive voltage, the better.
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、可動部が湾曲部を有するにも拘わらず、より低い駆動電圧で作動するマイクロアクチュエータを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a microactuator that operates at a lower drive voltage even though the movable portion has a curved portion.
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様によるマイクロアクチュエータは、基板を含む固定部に対して変位し得る可動部であって、前記固定部に対して固定端が固定された片持ち構造を持つ可動部を備えたマイクロアクチュエータであって、前記可動部は、湾曲部と、前記湾曲部と前記固定端との間に配置された直線状部とを有し、前記湾曲部は、前記可動部に駆動力が加えられていない状態において、自身の保有する応力によって、前記固定端側から先端側に向うに従って前記固定部側から反り上がるかあるいは前記固定端側から前記先端側に向うに従って前記固定部から遠ざかる方向に巻始められてから巻回するように、湾曲し、前記直線状部は、前記可動部に駆動力が加えられていない状態において、自身の保有する応力によって、前記固定部から間隔をあけた状態で前記固定端側から前記先端側に向うに従って前記基板の主平面と略平行に延び、前記固定部は、前記直線状部の少なくとも一部及び前記湾曲部の少なくとも一部に対応する箇所において第1の電極部を有し、前記可動部は、前記直線状部及び前記湾曲部において第2の電極部を有し、前記第1及び第2の電極部間に所定の大きさ以上の駆動電圧が印加されたときに、前記第1及び第2の電極部間に駆動力として作用する静電力によって、前記直線状部の少なくとも一部及び前記湾曲部の少なくとも一部が前記固定部側にプルインされるものである。
本発明の第2の態様によるマイクロアクチュエータは、前記第1の態様において、前記可動部が薄膜で構成されたものである。
In order to solve the above-described problem, the microactuator according to the first aspect of the present invention is a movable part that can be displaced with respect to a fixed part including a substrate, and has a fixed end fixed to the fixed part. A microactuator including a movable part having a structure, wherein the movable part includes a bending part, and a linear part disposed between the bending part and the fixed end, In a state in which no driving force is applied to the movable part, due to its own stress, it warps from the fixed part side as it goes from the fixed end side to the front end side or from the fixed end side to the front end side. The linear portion is bent by the stress held by itself in a state where no driving force is applied to the movable portion. And extending substantially parallel to the main plane of the substrate from the fixed end side toward the tip end side with a space from the fixed portion, and the fixed portion includes at least a part of the linear portion and the curved portion A first electrode portion at a position corresponding to at least a part of the first electrode portion, and the movable portion includes a second electrode portion at the linear portion and the curved portion, and the first and second electrode portions. When a driving voltage of a predetermined magnitude or more is applied between the first and second electrode portions, an electrostatic force acting as a driving force between the first and second electrode portions causes at least a part of the linear portion and the bending portion to At least a part is pulled in to the fixed part side.
A microactuator according to a second aspect of the present invention is the microactuator according to the first aspect, wherein the movable part is formed of a thin film.
本発明によれば、可動部が湾曲部を有するにも拘わらず、より低い駆動電圧で作動するマイクロアクチュエータを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, although the movable part has a curved part, the microactuator which operate | moves with a lower drive voltage can be provided.
以下、本発明によるマイクロアクチュエータについて、図面を参照して説明する。 Hereinafter, a microactuator according to the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の一実施の形態によるマイクロアクチュエータを用いた可変キャパシタ1を模式的に示す概略平面図である。図2は、図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。ただし、図1及び図2は、この可変キャパシタ1の製造途中において、犠牲層31〜33等の犠牲層を除去する前の状態を示している。犠牲層31〜33等の犠牲層は、図1及び図2では省略しているので、後述する図9(b)を参照されたい。なお、理解を容易にするため、図1では、膜10,12等の図示は省略するとともに、配線パターン11,14,15及びオン駆動用固定電極13にハッチングを付している。図1において、支持突起16a〜16dは、本来は隠れ線で示すべきであるが、図面表記の便宜上実線で示している。図3,図5及び図6はそれぞれ、この可変キャパシタ1の各動作状態を示す概略断面図であり、図2と同じ断面を示している。図3は後述するオン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力が両方とも印加されていない状態を示し、図5はオン駆動用静電力は印加されているがアナログ駆動用静電力は印加されていない状態を示し、図6はオン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力が両方とも印加されている状態を示している。図4は、この可変キャパシタ1の、図3に示す状態から図5へ示す状態へ移行する過程を示す概略断面図であり、図2と同じ断面を示している。
FIG. 1 is a schematic plan view schematically showing a
この可変キャパシタ1は、シリコン基板等の基板2と、脚部3と、直線状部4と、湾曲部5と、直線状部6と、平板状のプレート部7と、直線状部8とを備えている。
The
脚部3は、基板2上に順次形成された酸化珪素膜9,10、アルミニウム系合金膜からなる配線パターン11及び酸化珪素膜12を介して、基板2から立ち上がっている。脚部3の上部の周囲には、補強用段差をなす立ち上がり部3aが形成されている。基板2、酸化珪素膜9,10、12、配線パターン11、並びに、後述するオン駆動用固定電極13、配線パターン14,15等によって、固定部が構成されている。
The
この可変キャパシタ1において、直線状部6,8、プレート部7及び配線パターン15以外の要素によって、本発明の一実施の形態によるマイクロアクチュエータである被駆動体(直線状部6,8及びプレート部7)を駆動するマイクロアクチュエータが構成されている。
In this
直線状部4の一端は、脚部3に機械的に接続され、固定端となっている。直線状部4は、駆動力(本例では、オン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力)が加えられていない状態で、自身の保有する応力によって、図3に示すように基板2を含む固定部から間隔をあけた状態で前記一端側から他端側に向かうに従って基板2の主平面と略平行に延びている。
One end of the
直線状部4の他端には、湾曲部5の一端が機械的に接続されている。湾曲部5は、駆動力(オン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力)が加えられていない状態で、自身の保有する応力によって、図3に示すように前記一端側から他端側に向かうに従って基板2側から反り上がるように湾曲している。
One end of the
湾曲部5の他端には、駆動力(オン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力)が加えられていない状態で自身の保有する応力によって平板状となる直線状部6の一端が、機械的に接続されている。
At the other end of the
直線状部6の他端には、平板状のプレート部7の一端が機械的に接続されている。プレート部7の周囲には、補強用段差をなす立ち上がり部7aが形成されている。これにより、プレート部7は、剛性を持ち、常に平板状を維持する。
One end of a
プレート部7の他端には、駆動力(オン駆動用静電力及びアナログ駆動用静電力)が加えられていない状態で自身の保有する応力によって平板状となる直線状部8の一端が、機械的に接続されている。直線状部8の他端は自由端となっている。直線状部6には支持突起16a,16bが設けられ、直線状部8には後述する支持突起16c,16dが設けられている。支持突起16a,16bは、図1に示すように、直線状部6において、プレート部7における図1中の左側の立ち上がり部7aから距離L1の位置に配置されている。支持突起16c,16dは、直線状部8において、プレート部7における図1中の右側の立ち上がり部7aから距離L1の位置に配置されている。支持突起16a〜16dは、図5や図6に示す状態になったときに、固定部(本例では、基板2上の酸化珪素膜12)に当接して、プレート部7の付近の部分(本例では、プレート部7、並びに、その両側の直線状部6における長さL1の部分6a及び直線状部8における長さL1の部分8a)を両持ち状態で支持する。このとき、直線状部6の長さL1の部分6a及び直線状部8における長さL1の部分8aは、バネ部として作用し、剛性を持つプレート部7を基板2と平行のまま基板2との間隔を狭め得るようにプレート部7を支持する。
At the other end of the
以上説明したように各部3〜8が順次機械的に直列的に接続されることによって、直線状部4、湾曲部5、直線状部6、プレート部7及び直線状部8が、全体として、直線状部4の一端を固定端とした片持ち構造を持つ可動部を構成している。
As described above, the
湾曲部5は、下側の窒化珪素膜21と中間のアルミニウム系合金膜22と上側の窒化珪素膜23とが積層された3層の薄膜で構成されている。湾曲部5は、力を受けない状態において、膜21〜23の応力によって、図3に示すように上方(基板2とは反対側)に湾曲している。このような湾曲状態は、膜21〜23の成膜条件を適宜設定することにより実現することができる。
The
直線状部4は、下側の窒化珪素膜24と、中間下側のアルミニウム系合金膜25と、湾曲部5からそのまま連続して延びた中間上側のアルミニウム系合金膜22と、湾曲部5からそのまま連続して延びた上側の窒化珪素膜23とが積層された4層の薄膜で構成されている。直線状部4は、力を受けない状態において、膜22〜25の応力によって、図3に示すように直線状に延びている。このような直線状態は、膜22〜25の成膜条件を適宜設定することにより実現することができる。
The
脚部3は、直線状部4を構成する窒化珪素膜23,24及びアルミニウム系合金膜22,25がそのまま連続して延びることによって構成されている。アルミニウム系合金膜25は、脚部3において、窒化珪素膜12,24に形成された開口を介して配線パターン11に接続されている。
The
直線状部6,プレート部7及び直線状部8は、下側の窒化珪素膜26と、中間下側のアルミニウム系合金膜27と、湾曲部5からそのまま連続して延びた中間上側のアルミニウム系合金膜22と、湾曲部5からそのまま連続して延びた上側の窒化珪素膜23とが積層された4層の薄膜で構成されている。ただし、直線状部6,8に設けられた支持突起16a〜16dは、アルミニウム系合金膜22,27で構成されている。直線状部6,8は、力を受けない状態において、膜22,23,26,27の応力によって、図3に示すように直線状に延びている。このような直線状態は、膜22,23,26,27の成膜条件を適宜設定することにより実現することができる。また、プレート部7は、膜22,23,26,27の成膜条件の設定によるのみならず、前述した立ち上がり部7aにより補強されることで、常に平板状を維持する。
The
以上の説明からわかるように、本例では、可動部(直線状部4、湾曲部5、直線状部6、プレート部7及び直線状部8)の全体に渡って全体的に導通するように1層又は2層の導電膜(具体的には、アルミニウム系合金膜22,25,27)が形成され、当該導電膜が配線パターン11に電気的に接続されている。そして、本例では、当該導電膜は、その箇所に応じて、後述する電極となったりその配線となったりする。
As can be seen from the above description, in this example, the entire movable portion (the
本例では、前記導電膜(アルミニウム系合金膜22,25,27)における直線状部4の大部分、湾曲部5の全体及び直線状部6の一部分に渡って設けられた部分が、オン駆動用可動電極(第2の電極部)となっており、このオン駆動用可動電極に対応する箇所(図1、図2、図5及び図6に示す各状態において対向する箇所)には、酸化珪素膜10,12間に、アルミニウム系合金膜からなるオン駆動用固定電極(第1の電極部)13が形成されている。
In this example, most of the
本例では、前記導電膜(特に、アルミニウム系合金膜22,27)におけるプレート部7の部分が、容量用可動電極となっている。本例では、この容量用可動電極は、アナログ駆動用可動電極としても兼用される。オン駆動用固定電極(第1の電極部)13に対する配線をなすアルミニウム系合金膜からなる配線パターン14が、酸化珪素膜9,10間に形成されている。図面には示していないが、配線パターン14は、酸化珪素膜10に形成された開口を介して、オン駆動用固定電極13に電気的に接続されている。酸化珪素膜10,12間には、アルミニウム系合金膜からなる配線パターン15が形成されている。本例では、配線パターン15における前記容量用可動電極に対応する部分(図1、図2、図5及び図6に示す各状態においてプレート部7と対向する配線パターン15の部分)が、容量用固定電極となっている。本例では、この容量用固定電極は、アナログ駆動用固定電極としても兼用される。
In this example, the portion of the
本例による可変キャパシタ1の容量は、容量用可動電極と容量用固定電極との間の容量、したがって、配線パターン11,15間の容量として得られる。配線パターン15は例えば高周波信号線として用いることができ、配線パターン11は例えば接地線又は第2の高周波信号線として用いることができる。
The capacitance of the
本例では、図3に示す状態における湾曲部5の湾曲の程度や湾曲部5の長さなどを適宜設定することによって、図3に示す状態において、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)が容量用固定電極としての配線パターン15と実質的に対向しないように、設定されている。本例では、このように容量用可動電極が容量用可動電極と実質的に対向しないだけでなく、湾曲部5の長さなどを適宜設定することによって図3に示す状態における容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)と容量用固定電極としての配線パターン15との間の距離が十分に長くなるように設定され、これにより、図3に示す状態において、容量用可動電極と容量用固定電極との間の容量がほぼゼロとなるようになっている。
In this example, by appropriately setting the degree of bending of the bending
また、本例では、湾曲部5の長さや配線パターン15との位置関係などを適宜設定することによって、図5及び図6に示す各状態において、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)が容量用固定電極としての配線パターン15の一部と対向するように、設定されている。本例では、前述したように、図5及び図6に示す各状態において、支持突起16a〜16dが基板2上の酸化珪素膜12に当接するようになっている。
Further, in this example, by appropriately setting the length of the bending
次に、本例による可変キャパシタ1の製造方法の一例について、図7乃至図9を参照して説明する。図7乃至図9は、各製造工程を示す概略断面図であり、図2に対応している。
Next, an example of a method for manufacturing the
まず、シリコン基板1の上に、酸化珪素膜9を全面に形成する。次いで、酸化珪素膜9上にアルミニウム系合金膜を形成し、フォトリソエッチング法により、そのアルミニウム系合金膜を配線パターン14(図7乃至図9では図示せず。図1参照。)の形状にパターニングする。その後、酸化珪素膜10をデポした後、その酸化珪素膜10に、フォトリソエッチング法により、配線パターン14とのコンタクト部となる開口を形成する。次いで、アルミニウム系合金膜をデポし、フォトリソエッチング法により、そのアルミニウム系合金膜を、配線パターン11,15及びオン駆動用固定電極13の形状にパターニングする。図7(a)は、この状態を示している。なお、配線パターン11,15及びオン駆動用固定電極13の材料としては、アルミニウム、銅、金などを用いてもよい。また、本例による可変キャパシタ1を高周波回路で使用する場合は、配線パターン11,15及びオン駆動用固定電極13の膜厚は、例えば、1μm以上あるいは2μm以上とすることも可能である。
First, a
次に、酸化珪素膜12を全面にデポした後、その酸化珪素膜12に、フォトリソエッチング法により、脚部3における配線パターン11とのコンタクト部となる開口12aを形成する。図7(b)は、この状態を示している。
Next, after depositing the
次いで、図7(b)に示す状態の基板上の凹所(ただし、脚部3に相当する箇所を除く。)に、レジスト等の犠牲層31を埋め込む。引き続いて、レジスト等の犠牲層32を塗布し、フォトリソグラフィにより、その犠牲層32において、脚部3を形成すべき位置に開口32aを形成するとともに支持突起16a〜16dを形成すべき位置に開口32bを形成する。さらに、レジスト等の犠牲層33を塗布し、その犠牲層33を、フォトリソグラフィにより、脚部3の上部の立ち上がり部3a及びプレート部7の立ち上がり部7aを形成するための形状にパターニングする。図8(a)は、この状態を示している。
Next, a
その後、窒化珪素膜を全面にデポした後、その窒化珪素膜を、フォトリソエッチング法により、脚部3及び直線状部4における窒化珪素膜24の形状並びに直線状部6,8及びプレート部7の窒化珪素膜26の形状に、パターニングする。図8(b)は、この状態を示している。
Thereafter, the silicon nitride film is deposited on the entire surface, and then the silicon nitride film is formed by photolithographic etching on the shape of the
次に、アルミニウム系合金膜をデポし、そのアルミニウム系合金膜を、フォトリソエッチング法により、脚部3及び直線状部4におけるアルミニウム系合金膜25の形状並びに直線状部6,8及びプレート部7のアルミニウム系合金膜27の形状に、パターニングする。次いで、窒化珪素膜21をデポし、フォトリソエッチング法により、その窒化珪素膜21を湾曲部5の形状に合わせてパターニングする。引き続いて、アルミニウム系合金膜22をデポし、フォトリソエッチング法により、そのアルミニウム系合金膜22を、脚部3、直線状部4、湾曲部5、直線状部6、プレート部7及び直線状部8の形状に合わせてパターニングする。図9(a)は、この状態を示している。
Next, the aluminum-based alloy film is deposited, and the shape of the aluminum-based
次いで、窒化珪素膜23をデポし、フォトリソエッチング法により、窒化珪素膜23を、脚部3、直線状部4、湾曲部5、直線状部6、プレート部7及び直線状部8の形状に合わせてパターニングする。図9(b)は、この状態を示している。
Next, the
その後、全面にレジスト等の犠牲層(図示せず)を塗布した後、ダイシングソーなどでチップ毎に分割する。最後に、犠牲層31〜33及びその他の犠牲層を除去する。これにより、湾曲部5が図3に示すように上方に湾曲し、本例による可変キャパシタ1が完成する。
Thereafter, a sacrificial layer (not shown) such as a resist is applied to the entire surface, and then divided into chips by a dicing saw or the like. Finally, the
なお、可動部をなす窒化珪素膜21,23,24,26及びアルミニウム系合金膜22、25,27の成膜は、犠牲層を除去した後に、成膜時のストレスによって図3に示すような形状となるような条件で、行う。
Note that the
次に、本例による可変キャパシタ1の動作について、図3乃至図6を参照して説明する。
Next, the operation of the
配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間を同電位とするとともに、配線パターン11と配線パターン15との間に直流バイアス電圧を印加しなければ、オン駆動用可動電極(アルミニウム系合金膜22,25,27における直線状部4の大部分、湾曲部5の全体及び直線状部6の一部分に渡る部分)とオン駆動用固定電極13との間に静電力(オン駆動用静電力)が加わらないとともに、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)と容量用固定電極(配線パターン15の一部)との間に静電力(アナログ駆動用静電力)が加わらない。したがって、図3に示す状態となる。図3に示す状態では、直線状部4は、自身の保有する応力によって、基板2側(固定部)から間隔をあけた状態で基板2の主平面と略平行に延びている。また、図3に示す状態では、湾曲部5は、自身の保有する応力によって、基板2側から反り上がるように湾曲している。直線状部6,8は、自身の保有応力によって平板状となっている。その結果、本例では、図3に示す状態では、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)は、容量用固定電極(配線パターン15の一部)と実質的に対向しない非対向状態となり、これらの両電極間の容量Cは、ほぼゼロとなっている。両電極間の容量Cがほぼゼロであるので、両電極間の容量形成をオフにした状態と実質的に同一の状態である。したがって、図3に示す状態を非対向状態又はオフ状態と呼ぶ場合がある。
When the same potential is applied between the
次に、図3に示す状態において、配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間に所定の大きさ以上の駆動電圧を印加した場合の、状態遷移について説明する。この駆動電圧は直流でも交流でもよい。この場合、オン駆動用可動電極(アルミニウム系合金膜22,25,27における直線状部4の大部分、湾曲部5の全体及び直線状部6の一部分に渡る部分)とオン駆動用固定電極13との間にオン駆動用静電力が加わる。当初の図3に示す状態では、オン駆動用可動電極のうちの直線状部4の部分とオン駆動用固定電極13との間の間隔が、オン駆動用可動電極のうちの湾曲部5の部分とオン駆動用固定電極13との間の間隔に比べて小さいので、オン駆動用可動電極のうちの直線状部4の部分とオン駆動用固定電極13との間で大きな静電力が加わり、オン駆動用可動電極のうちの湾曲部5の部分とオン駆動用固定電極13との間でさほど静電力は加わらない。その結果、まず、図4に示すように、直線状部4のみがオン駆動用固定電極13側にプルインされることになる。図4に示す状態になると、オン駆動用可動電極のうちの湾曲部5の部分は、その固定端側付近でオン駆動用固定電極13との間の間隔が著しく狭まり、オン駆動用固定電極13から大きな静電力を受けることになる。その結果、湾曲部5は、固定端側の部分から先端側にかけて順次オン駆動用固定電極13側にプルインされていき、最終的に、図5に示すように、湾曲部5のオン駆動用固定電極13側へのプルインが完了する。
Next, in the state shown in FIG. 3, a state transition when a driving voltage of a predetermined level or more is applied between the
本発明者は、このような可変キャパシタ1の動作(特に、マイクロアクチュエータの動作)を次のようにして実証した。すなわち、本発明者は、本例による可変キャパシタ1と同様の可変キャパシタを試作した。この試作の可変キャパシタにおいて、配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間に印加する直流の印加電圧を0Vから徐々に上げた後に更に徐々に下げて0Vに戻した。そして、可変キャパシタ1の前述したような各動作状態(変位状態)を示す指標値として、各印加電圧を印加しているときにそれぞれ、配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間の容量値を測定した。この可変キャパシタにおいて、測定された容量値が小さいほど、直線状部4や湾曲部5がオン駆動用固定電極13から遠ざかっていることを示し、測定された容量値が大きいほど、直線状部4や湾曲部5がオン駆動用固定電極13に近づいていることを示すことになる。その測定結果を図10に示す。図10の横軸は、配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間の直流の印加電圧を示している。図10の縦軸は、印加電圧が0Vのときに測定された容量値を基準として、この基準容量値に対する測定容量値の変化量(差分)を示している。図10において、印加電圧13Vの付近で測定容量値がステップ状に増大した点Bが、最初に図4に示すように直線状部4のみが固定電極13側にプルインされた状態に相当している。印加電圧28Vの付近で測定容量値が大きく急激に増大した点Cが、最初に図5に示すように直線状部4及び湾曲部5の両方がオン駆動用固定電極13側にプルインされた状態に相当している。図10から、本例による可変キャパシタ1の前述した動作(特に、マイクロアクチュエータの動作)が実証されたことがわかる。
The inventor has demonstrated the operation of the variable capacitor 1 (particularly, the operation of the microactuator) as follows. That is, the inventor made a prototype of a variable capacitor similar to the
本例では、可変キャパシタ1(特にそのマイクロアクチュエータ)は、前述した動作を行うため、直線状部4を取り除いて湾曲部5の一端(図1及び図2中の左端)を直接に脚部3に固定した構成を採用するような場合に比べて、より低い駆動電圧で、湾曲部5を固定電極13側へプルインされた状態にすることができる。
In this example, the variable capacitor 1 (especially its microactuator) performs the above-described operation, and therefore removes the
本例では、図5に示す状態において、支持突起16a〜16dが基板2上の酸化珪素膜12に当接する。そして、支持突起16a〜16dによって、プレート部7の付近の部分(本例では、プレート部7、並びに、その両側の直線状部6における長さL1の部分6a及び直線状部8における長さL1の部分8a)が両持ち状態で支持される。図5に示す状態では、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)は、容量用固定電極(配線パターン15の一部)と対向した対向状態となり、これらの両電極間の容量Cは、ほぼゼロではなく、それよりもかなり大きい予め設定された所望の値となる。したがって、図5に示す状態は、これらの両電極間の容量形成をオンにした状態(すなわち、あたかも、両電極間が対向状態で形成する容量を配線パターン11,15間にスイッチでオンにして有効に接続した状態)と実質的に同一の状態である。よって、図5に示す状態を対向状態又はオン状態と呼ぶ場合がある。この点については、図6に示す状態も図5に示す状態と同様であるので、図6に示す状態も対向状態又はオン状態と呼ぶ場合がある。
In this example, the
図5に示す状態では、配線パターン11と配線パターン15との間に直流バイアス電圧は印加されておらず、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)と容量用固定電極(配線パターン15の一部)との間に静電力(アナログ駆動用静電力)が加わっていない状態を示している。図5に示す状態では、アナログ駆動用静電力が加わっていないので、直線状部6における長さL1の部分6a及び直線状部8における長さL1の部分8aは、自身が有する応力によって平板状となっている。
In the state shown in FIG. 5, a DC bias voltage is not applied between the
図5に示す状態では、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)と容量用固定電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)とが平行平板をなしており、両電極間の間隔(ギャップ)gは初期間隔d0となっている。この初期間隔d0は、例えば、図9(b)中の犠牲層32,33の各厚さによって適宜設定することができる。また、図5に示す状態において、容量用可動電極と容量用固定電極との間の容量Cは、前記間隔gのみならず両電極の対向面積Sにも依存する。
In the state shown in FIG. 5, the capacitive movable electrode (the portion of the
図6は、図5と同じくオン状態(配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間に所定の大きさ以上の駆動電圧が印加され、直線状部4及び湾曲部5の両方がオン駆動用固定電極13側にプルインされて、支持突起16a〜16dが基板2上の酸化珪素膜12に当接されている状態)である上に、図5の場合と異なり、配線パターン11と配線パターン15との間に所定の大きさの直流バイアス電圧(第2の駆動信号)が印加され、容量用可動電極(アルミニウム系合金膜22,27におけるプレート部7の部分)と容量用固定電極(配線パターン15の一部)との間に所定の大きさの静電力(アナログ駆動用静電力)が加わり、直線状部6,8の各部分6a,8aが下方に撓んで、両電極間のギャップgがd1(d1<d0)に狭まった状態を示している。本例では、配線パターン11と配線パターン15との間に印加する直流バイアス電圧をアナログ的に変えることで、両電極間の間隔gを初期間隔d0からプルインが生ずるd0/3まで可変できるため、両電極間の容量を初期間隔d0時の容量値C0の1.5倍の容量値である1.5×C0までアナログ的に可変できるようになっている。
6 is in the ON state (a driving voltage of a predetermined level or more is applied between the
図5や図6に示すオン状態(対向状態)において、配線パターン11とオン駆動用固定電極13との間を同電位とするとともに、配線パターン11と配線パターン15との間の直流バイアス電圧をゼロにすると、図3に示すオフ状態(非対向状態)に復帰する。
In the on state (opposing state) shown in FIG. 5 and FIG. 6, the
以上の説明からわかるように、本例による可変キャパシタ1は、従来の可変キャパシタとスイッチとの直列回路と実質的に同等の機能を有している。すなわち、本例による可変キャパシタ1の図3に示すオフ状態(非対向状態)では、容量用固定電極と容量用可動電極との間の容量Cがほぼゼロであるので、図3に示す状態は当該直列回路において前記スイッチをオフにした状態と実質的に同等である。また、本例による可変キャパシタ1の図5及び図6に示すオン状態(対向状態)は、当該直列回路において前記スイッチをオンにした状態と実質的に同等である。しかも、本例による可変キャパシタ1では、実際はスイッチを有しているわけではないので、特別なスイッチが不要となり、これにより、占有面積を低減することができるとともにQ値の低下を防止することができる。
As can be seen from the above description, the
したがって、複数のキャパシタを組み合わせることで所望の容量可変範囲を得るに際して、当該複数のキャパシタのうちの少なくとも1つとして本例による可変キャパシタ1を用いれば、本例による可変キャパシタ1を用いた分だけ、特別なスイッチの数を低減することができ、その分、占有面積を低減することができるとともにQ値の低下を防止することができる。その一例を、図11及び図12に示す。
Therefore, when a desired capacitance variable range is obtained by combining a plurality of capacitors, if the
また、本例による可変キャパシタ1では、図3に示すオフ状態(非対向状態)において得られる容量Cは、ほぼゼロであるが、ゼロではなくて前記容量C0に比べて十分に小さな値である。よって、本例による可変キャパシタ1によれば、他のキャパシタやスイッチを特別に要することなく、図3に示すオフ状態で得られる十分に小さな容量値と、オン状態(対向状態)で得られるC0から1.5×C0までの容量値を得ることができ、互いの比が大きい2値の容量を含む容量値を得ることができる。したがって、本例による可変キャパシタ1は、他のキャパシタと組み合わせずに単体で用いても有用である。
Further, in the
図11は、前述した可変キャパシタ1を用いた可変キャパシタ装置の要部を模式的に示す概略平面図であり、図1に対応している。図11も、図1と同様に、製造途中において犠牲層を除去する前の状態を示している。図11において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。図12は、この可変キャパシタ装置を示す回路図である。
FIG. 11 is a schematic plan view schematically showing the main part of the variable capacitor device using the
この可変キャパシタ装置は、前述した可変キャパシタ1とそれぞれ同一の構成及び各部の寸法を有する5個の可変キャパシタ41〜45と、制御回路51と、オンオフ駆動回路52と、バイアス電圧印加回路53とを備えている。
This variable capacitor device includes five
可変キャパシタ41〜45は、同一のシリコン基板2(図11及び図12では、図示せず。)に搭載されている。可変キャパシタ41〜45に関して、前述した配線パターン11,15がそれぞれ共通に接続されることで、図12に示すように、可変キャパシタ41〜45は並列接続されている。
The
本例では、オンオフ駆動回路52は、制御回路51からのオンオフ制御信号(各可変キャパシタ41〜45のオンオフ状態を示す制御信号)に応答して、当該オンオフ制御信号が示すオンオフ状態を実現するように、各可変キャパシタ41〜45毎に、第1の駆動信号を供給する(すなわち、対応する配線パターン14と配線パターン11との間にオン駆動用電圧(当該可変キャパシタをオン状態にするのに必要な電圧)を印加するかあるいは配線パターン14を配線パターン11と同電位にする)。なお、本例では、各配線パターン14はそれぞれ電気的に分離しており、オンオフ駆動回路52によって、各可変キャパシタ41〜45をそれぞれ独立して設定し得るようになっている。
In this example, the on / off
バイアス電圧印加回路53は、制御回路51からのバイアス電圧制御信号(配線パターン11,15間に印加すべき直流バイアス電圧の大きさを示す信号)を応答して、当該バイアス電圧制御信号が示す大きさの直流バイアス電圧を配線パターン11,15間に供給する。
The bias
制御回路51は、外部からの指令信号(配線パターン11,15で得るべき容量の指令値を示す信号)に応答して、当該指令信号が示す容量値が得るために必要なオンオフ制御信号及びバイアス電圧制御信号を、オンオフ駆動回路52及びバイアス電圧印加回路53にそれぞれ供給する。
The
制御回路51、オンオフ駆動回路52及びバイアス電圧印加回路53は、シリコン基板2に搭載してもよいし、外部に配置してもよい。
The
この可変キャパシタ装置によれば、可変キャパシタ41〜45のうちのオン状態にする可変キャパシタの数と、配線パターン11,15間に供給する直流バイアス電圧の大きさを変えることで、配線パターン11,15間の容量を変えることができる。
According to this variable capacitor device, by changing the number of variable capacitors to be turned on among the
以上、本発明の一実施の形態によるマイクロアクチュエータと、それを用いた可変キャパシタ及び可変キャパシタ装置の例について説明した。 The example of the microactuator according to the embodiment of the present invention, the variable capacitor using the same, and the variable capacitor device has been described above.
しかしながら、前記実施の形態によるマイクロアクチュエータの用途は、可変キャパシタに限定されるものではなく、種々の被駆動体を駆動することができる。 However, the use of the microactuator according to the above embodiment is not limited to a variable capacitor, and can drive various driven bodies.
また、本発明によるマイクロアクチュエータは、前述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、前述したマイクロアクチュエータを、前述した特許文献1に開示されたマイクロアクチュエータに準じて変形してもよい。この場合、前述した被駆動体(直線状部6,8及びプレート部7)は取り除き、湾曲部5を、自身が保有する応力によって、固定端側から先端側に向かうに従って基板2(固定部)から遠ざかる方向に巻き始められてから1周近く又は1周以上巻回されるように構成することができる。この場合も、直線状部4があるため、図4に示すのと同様の動作状態を経ることによって、特許文献1に開示されたマイクロアクチュエータに比べて、動作電圧が低くてすむ。なお、このように特許文献1に開示されたマイクロアクチュエータに準じて変形した場合には、特許文献1の場合と同様に、例えば、湾曲部5自体を、光シャッタ部として兼ねたり光変調部として兼ねたりすればよい。
The microactuator according to the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, the microactuator described above may be modified according to the microactuator disclosed in
1,41〜45 可変キャパシタ
2 基板
4,6,8 直線部
5 湾曲部
7 プレート部
11,14,15 配線パターン
13 オン駆動用固定電極
16a〜16d 支持突起
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記可動部は、湾曲部と、前記湾曲部と前記固定端との間に配置された直線状部とを有し、
前記湾曲部は、前記可動部に駆動力が加えられていない状態において、自身の保有する応力によって、前記固定端側から先端側に向うに従って前記固定部側から反り上がるかあるいは前記固定端側から前記先端側に向うに従って前記固定部から遠ざかる方向に巻始められてから巻回するように、湾曲し、
前記直線状部は、前記可動部に駆動力が加えられていない状態において、自身の保有する応力によって、前記固定部から間隔をあけた状態で前記固定端側から前記先端側に向うに従って前記基板の主平面と略平行に延び、
前記固定部は、前記直線状部の少なくとも一部及び前記湾曲部の少なくとも一部に対応する箇所において第1の電極部を有し、
前記可動部は、前記直線状部及び前記湾曲部において第2の電極部を有し、
前記第1及び第2の電極部間に所定の大きさ以上の駆動電圧が印加されたときに、前記第1及び第2の電極部間に駆動力として作用する静電力によって、前記直線状部の少なくとも一部及び前記湾曲部の少なくとも一部が前記固定部側にプルインされる、
ことを特徴とするマイクロアクチュエータ。 A movable part that can be displaced relative to a fixed part including a substrate, a microactuator comprising a movable part having a cantilever structure in which a fixed end is fixed to the fixed part,
The movable portion includes a bending portion, and a linear portion disposed between the bending portion and the fixed end,
In a state in which no driving force is applied to the movable part, the bending part warps from the fixed part side toward the tip side from the fixed end side or from the fixed end side due to the stress held by itself. Curved so as to wind after starting to wind away from the fixed portion as it goes to the tip side,
In the state where the driving force is not applied to the movable portion, the linear portion is moved toward the tip side from the fixed end side while being spaced from the fixed portion by a stress held by itself. Extending substantially parallel to the main plane of the
The fixed portion has a first electrode portion at a location corresponding to at least a part of the linear portion and at least a portion of the curved portion,
The movable part has a second electrode part in the linear part and the curved part,
The linear portion is generated by an electrostatic force that acts as a driving force between the first and second electrode portions when a driving voltage having a predetermined magnitude or more is applied between the first and second electrode portions. At least a portion of the curved portion and at least a portion of the curved portion are pulled into the fixed portion side,
A microactuator characterized by that.
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