JP2008158036A - 光学素子および光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学素子および光学機器において、光の入射角が変化しても分光透過率特性が変化しにくいようにする。
【解決手段】基板11と、基板11の面上に複数の層が形成された光学薄膜12とを有する光学素子10であって、光学薄膜12が、相対的な高屈折率を有する高屈折率層13Hと、相対的な低屈折率を有する低屈折率層13Lとを交互に積層して構成された光学薄膜13を備え、高屈折率層13Hは、波長500nmの時の屈折率が2.0以上の材料からなり、この高屈折率層13Hに隣接する低屈折率層13Lは、高屈折率層13Hの材料との屈折率の差が0.4以下である材料からなるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学薄膜を基材上へ成膜した光学素子およびこれを備えた光学機器に関する。
デジタルカメラ、顕微鏡、内視鏡などに内蔵されたCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子は、映像(光)を電気信号に変換するシリコン半導体デバイスであり、近赤外線(IR)領域まで感度をもっている。このCCDへ光が入射した場合、可視光以外に近赤外線も映像として取り込んでしまい、得られた映像に擬似色が発生する等の不具合を生じてしまう。そこで、レンズ群で取り込んだ光の可視光だけをCCDへ入射させて電気信号へ変換させる為、CCDとレンズ群の間にはIRカットフィルターを介することが一般的である。このIRカットフィルターの分光透過率特性は、デジタルカメラ等のCCDを介して得られた映像の色再現性を決める際に重要な要素をもっている。
現在、最も多くのデジタルカメラに使用されているIRカットフィルターは、一般的に周知の真空蒸着法やスパッタリング法などにより、水晶やニオブ酸リチウム等の複屈折板を基板材とした光学ローパスフィルター上へ、例えば、TiO、Ta、Nb等の高屈折率材料からなる層と、例えば、SiO、MgF等の低屈折率材料からなる層とを交互に積層して成膜された光学薄膜を使用している。
このようなIRカットフィルターは、光の干渉を利用して近赤外線(不要な光)を反射し、可視光(必要な光)を透過させている。また、このIRカットフィルターは、多数の基板表面にも成膜することが可能であり、薄膜の為に光学機器の小型化にも適している。
一方、こうした光学薄膜製IRカットフィルターは、光の入射角変化に対し、分光透過率特性が大きく変化する特性をもっている。
例えば、高屈折率材料として屈折率2.4のTiOを採用し、低屈折率材料として高屈折率材料に対する屈折率差が0.94となる屈折率1.46のSiOを採用し、それぞれの材料からなる層を交互に44層積層したIRカットフィルターの分光透過率特性は、入射角が0°の場合、図9の曲線200で示すように、波長400nm〜645nmでは透過率が略100%の平坦な変化を示し、波長665nm〜1100nmでは透過率が略0%の平坦な変化を示し、それらの波長帯域の中間の波長645nm〜665nmでは透過率が略100%から略0%に向かって略直線的に低下するような特性を示す。このフィルターを通過する光の入射角を0°から20°へ変化させたときには、図9に曲線201で示すように、可視域側で略100%、近赤外域で略0%の透過率を有することは同じであるが、透過率が略100%から略0%に向かって変化する波長帯域が短波長側へ12nm波長シフトしてしまう。
つまり、IRカットフィルターヘ入射する光の角度の違いにより、透過する波長成分が異なり、このIRカットフィルターを、デジタルカメラ等のCCDの前面に配置すると映像の色再現性が変化してしまうという不具合があった。
このため、特許文献1では、このような入射角による分光透過率特性が変化する光学薄膜からなる誘電体多層膜フィルターの入射側に樹脂製集束レンズを配置した光学素子を用い、光学薄膜に入射する光の入射角をできる限り小さく保つことで、光学薄膜の角度依存性の影響を少なくして、透過光を固定撮像素子デバイスに導くようにした光学機器が提案されている。
特開2005−234038号公報(図2、3)
しかしながら、このような従来の光学素子および光学機器には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、誘電体多層膜フィルターの入射角に対する角度依存性自体を改善することなく、集束レンズを追加することによって光学薄膜の角度依存性の影響を低減するものなので、部品点数が増えて光学機器のコストアップにつながってしまうという問題がある。
また、集束レンズを配置するために光軸方向のスペースが必要となり、デジタルカメラ等の光学機器の小型化の障害となるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成で分光透過率特性の角度依存性を改善することができる光学素子およびこれを備えた光学機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光学素子は、基材と、該基材の面上に複数の層が形成された光学薄膜とを有する光学素子であって、前記光学薄膜の分光透過率特性が、透過率が75%以上かつ平均透過率が90%以上の第1の波長帯域と、透過率が5%以下の第2の波長帯域と、前記第1の波長帯域と前記第2の波長帯域の間で、透過率が75%から5%に変化する第3の波長帯域とを備え、光の入射角を0°から20°に変化させることで、前記第3の波長帯域が短波長側に移動し、かつその移動量が10nm以下である構成とする。
この発明によれば、光の入射角を0°から20°変化させたときの第3の波長帯域の移動量が、短波長側に10nm以下であるため、入射角の変化による分光透過率特性の変化が低減される。このように光学薄膜自体の分光透過率特性の角度依存性が低減されているため、例えば集束レンズなどを用いて入射角を変化させることなく、光学素子の分光透過率特性の角度依存性を改善することができる。
本発明の別の態様に係る光学素子は、基材と、該基材の面上に複数の層が形成された光学薄膜とを有する光学素子であって、前記光学薄膜が、相対的な高屈折率を有する高屈折率層と、相対的な低屈折率を有する低屈折率層とを交互に積層して構成され、前記高屈折率層は、波長500nmの時の屈折率が2.0以上の材料からなり、かつ前記高屈折率層に隣接する前記低屈折率層は、前記高屈折率層の材料との屈折率の差が0.4以下である材料からなる構成とする。
この発明によれば、光学素子の光学薄膜を、相対的な高屈折率を有する高屈折率層と、相対的な低屈折率を有する低屈折率層とを交互に積層して構成し、高屈折率層は、波長500nmの時の屈折率が2.0以上の材料からなり、高屈折率層に隣接する低屈折率層は、高屈折率層の材料との屈折率の差が0.4以下である材料からなる構成とするため、光学薄膜を透過するS偏光とP偏光との分光透過率特性の差を少なくすることができる。その結果、例えば集束レンズなどを用いて入射角を変化させることなく、光学素子の分光透過率特性の角度依存性を改善することができる。
また、上記発明の光学素子において、前記光学薄膜の全層または一部の層が2種類以上の物質を混合した材料からなる構成としてもよい。
この発明によれば、2種類以上の物質を混合した材料からなる層では、それらの物質の混合比を変えることで、材料の屈折率の値を調整することができるため、隣接する層の屈折率の差を設定しやすくなる。
本発明の一態様に係る光学機器は、上記発明の光学素子を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、上記発明の光学素子を備えるので、上記発明と同様の作用効果を備える。
また、集束レンズなどを用いることなく、光学素子の分光透過特性の角度依存性を低減することができるので、光学素子の部品点数を削減して低コスト化、小型化が容易となる。
本発明の光学素子および光学機器によれば、光の入射角変化に対し分光透過率特性の変化が少ない光学薄膜を備えるので、コンパクトな構成で分光透過率特性の角度依存性を改善することができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学素子の構成を示す模式的な断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る光学素子の反射防止膜の分光反射率特性を示すグラフである。横軸は波長(nm)、縦軸は反射率(%)を示す。図3は、本発明の第1の実施形態に係る光学素子の分光透過率特性を示すグラフである。横軸は波長(nm)、縦軸は透過率(%)を示す。なお、図1は模式図のため、厚さ方向の寸法などは誇張して描いている(図4も同じ)。
本実施形態に係る光学素子10は、いわゆるIRカットフィルターが成膜された単板の光学ローパスフィルターであって、図1に示すように、基板11(基材)上に光学薄膜12が成膜されてなるものである。
基板11には、波長500nmにおける屈折率が1.54の水晶複屈折基板を使用しており、この基板11の一方の面(図示下側)に5層からなる反射防止膜15が成膜されている。また、この基板11の他方の面には、基板11の側から、2種類の光学薄膜13、14が積層されてなる光学薄膜12が成膜されている。
なお、本明細書では、特に断らない限り、屈折率は、波長500nmにおける屈折率を用いる。
反射防止膜15は、可視光の反射を防止して良好に透過させるもので、適宜の光学薄膜真空成膜装置を用いて真空蒸着法により成膜されたものである。本実施形態では、高真空状態で300℃に加熱した基板11の一方の面に、屈折率1.64のAlと屈折率2.0のZrOと屈折率1.38のMgFの3種類を使用し、Al、ZrO、MgF、ZrO、MgFの5層をこの順に積層している。
この反射防止膜15の分光反射率特性は、図2の曲線100に示すように、波長400nm〜670nmで反射率0.7%以下、かつ、波長670nm〜700nmで反射率1.5%以下となる特性を有している。
光学薄膜13は、可視光と近赤外線との境界領域の波長帯域での分光透過率特性を決定するために設けた多層薄膜である。本実施形態では波長が増大するにつれて透過率が略直線的に減少するような分光透過率特性(以下、透過率傾斜部と称する)を形成するため、屈折率nを有する材料からなる高屈折率層と、屈折率n(ただし、n>n)を有する材料からなる低屈折率層とを交互に積層して構成されている。
このような光学薄膜の構成で実現される分光透過率特性における透過率傾斜部は、光の入射角が変化すると、入射角に応じて波長帯域が平行移動する特性(以下、波長シフトと称する)を備えている。
そのため、本実施形態では、透過率傾斜部の波長シフト量を低減するため、それぞれの材料の屈折率が、次式(1)、(2)を満足する設定としている。
≧2.0 ・・・(1)
−n≦0.4 ・・・(2)
ただし、式(2)は、隣接する高屈折率層と低屈折率層との間の屈折率に対して適用される。
ここで、波長シフト量を低減する原理について説明する。
光学薄膜の分光透過率特性の入射角依存性が大きくなる原因の一つとして、光学薄膜に対するS偏光成分とP偏光成分との分光透過率特性の差が挙げられる。次式(3)のAの値は、S偏光とP偏光の分光透過率特性の差の指標となるものである。
Figure 2008158036
ここで、n、nは、上記と同様、それぞれ光学薄膜中の低屈折率層、高屈折率層の屈折率、θは光学薄膜への光の入射角、nは基材の屈折率である。
式(3)で、A=1とすると、いわゆるマックニールの条件式であり、S偏光とP偏光の分光透過率特性が完全に異なる場合、すなわち、S偏光成分とP偏光成分とを完全に分離するような場合の屈折率の関係を表している。
本願の発明者は、S偏光成分とP偏光成分との分光透過率特性の差を少なくするためには、式(3)のAの値を1よりもできるだけ小さくまたは大きくすればよく、式(1)、(2)を満足すれば、θ=20°のとき、Aの値が2.37以上となり、S偏光とP偏光の分光透過率特性の差を少なくすることができ、その結果、入射角に対する光学薄膜13の分光透過率特性の波長シフト量を良好な範囲に低減できることを見出した。
ここで、交互に積層する光学薄膜の材料の屈折率差は、好ましくは0.3〜0.4であり、屈折率nの好ましい値は、2.2〜2.4である。また、式(3)のAの値は2.37以上(好ましくは2.65〜3.15)であれば良い。
なお、Aの値を1よりも小さくするために、例えば、n=1.38、θ=20°、n=1.54とすると、nを0.57以下にする必要があるが、このような屈折率を有する光学薄膜用材料は存在していない。
特に、膜層数が50層前後のIRカットフィルターとしての光学薄膜を製作する場合の屈折率差は、0.2〜0.4(好ましくは0.3〜0.4)であれば良い。
IRカットフィルターについて、透過率75%以上かつ平均透過率90%以上で透過する第1の波長帯域の範囲としては、420nm〜630nm(好ましくは、400nm〜645nm)であれば良い。また、透過率5%以下の第2の波長帯域の範囲としては、700nm〜1100nm(好ましくは、665nm〜1200nm)であれば良い。
この場合、第1の波長帯域と第2の波長帯域との間の分光透過率特性には透過率が75%から5%まで変化する透過率傾斜部が形成され、その波長範囲である第3の波長帯域の範囲は、630nm〜700nm(好ましくは、645nm〜665nm)となる。
例えば、屈折率が1.54の水晶複屈折基板上へ屈折率2.4の高屈折率材料TiOを物理膜厚80nmで成膜後、屈折率1.46の低屈折率材料SiOを膜厚132nmで成膜する。さらに同様の膜厚で、TiOとSiOを交互に16層積層した場合、入射角0°における光学薄膜の分光透過率特性は、上記第1の波長帯域が波長400nm〜645nm、上記第2の波長帯域が波長665nm〜900nmの、上記第3の波長帯域が波長645nm〜665nmとなる。
このとき、下記表1に比較例として示すように、nとnの差は0.94、θ=20°におけるAの値は2.368となり、光の入射角20°に対するS偏光とP偏光の分光透過率特性の波長の差は6nmであり、光の入射角0°から20°へ変化させたときの透過率傾斜部の波長シフト量は短波長側へ12nmである。
Figure 2008158036
一方、高屈折率材料と低屈折率材料の屈折率差が0.4以下である場合、例えば、屈折率2.2のTaと屈折率1.822のYを、物理膜厚80nmと96nmで、屈折率が1.54の水晶複屈折基板上へ交互に32層積層した場合、入射角0°における光学薄膜の分光透過率特性は、上記第1の波長帯域が波長400nm〜645nm、上記第2の波長帯域が波長665nm〜750nm、上記第3の波長帯域が波長645nm〜665nmとなる。
このとき、表1に数値例1として示すように、nとnの差は0.378、θ=20°におけるAの値は2.66であり、光の入射角20°に対するS偏光とP偏光の分光透過率特性の波長の差は3nmであり、光の入射角を0°から20°へ変化させたときの透過率傾斜部の波長シフト量を9nmとすることができる。
また、例えば、屈折率2.4のTiOと屈折率2.3の混合膜を、それぞれの膜厚が72nmと69nmで、屈折率が1.54の水晶複屈折基板上へ交互に140層まで積層した場合、入射角0°における光学薄膜の分光透過率特性は、上記第1の波長帯域が波長400nm〜649nm、上記第2の波長帯域が波長655nm〜670nm、上記第3の波長帯域が波長649nm〜655nmとなる。
このとき、表1に数値例2として示すように、nとnの差は0.1、θ=20°におけるAの値は3.15であり、光の入射角20°に対するS偏光とP偏光の分光透過率特性の波長の差は1nmであり、光の入射角を0°から20°へ変化させたときの透過率傾斜部の波長シフト量を6nmとすることができる。
このように、式(1)、(2)をともに満足する数値例1、2では、式(2)を満足しない比較例に比べて波長シフト量を低減でき、入射角20°以下の範囲で波長シフト量が10nm以下になっている。
本実施形態の光学薄膜13は、図1に示すように、基板11上に反射防止膜15が形成された面と対向する面上に、屈折率が2.2のTaからなる高屈折率層13Hと、屈折率が1.822のYからなる低屈折率層13Lとが、交互に20層積層されたものである。この場合、高屈折率材料と低屈折率材料の屈折率差は0.378で、式(3)のAの値は2.66となっている。
この光学薄膜13を形成するため、適宜の光学薄膜真空成膜装置を用いて、基板11を300℃に加熱し、真空槽の圧力が6×10−4Paになった時点で、基板11上に光学薄膜13の1層目の蒸着物質Yを物理膜厚49nmになるように成膜した。さらに、この表面上に光学薄膜13の2層目の蒸着物質Taを物理膜厚74nmになるように成膜した。同様にして、下記の表2に示すような物理膜厚でYとTaを交互に20層、真空蒸着法により成膜した。
Figure 2008158036
光学薄膜14は、近赤外線の波長帯域での分光透過率特性を決定するために光学薄膜13の最上面に設けた多層薄膜である。本実施形態では、近赤外線の透過率を5%以下にするため、屈折率が1.46のSiOからなる低屈折率層14Lと屈折率が2.2のTaからなる高屈折率層14Hとが交互に27層積層して構成されている。
この光学薄膜14を形成するため、光学薄膜13の20層目のTaを成膜完了した後、光学薄膜13上に、光学薄膜14の1層目の蒸着物質SiOを物理膜厚142nmになるように成膜した。さらに、この表面上に光学薄膜14の2層目の蒸着物質Taを物理膜厚80nmになるように成膜した。同様にして、表3に示すような物理膜厚で、SiOとTaを交互に27層、真空蒸着法により成膜した。
Figure 2008158036
本実施形態により形成された光学素子10において、入射角0°と入射角20°の時の波長400nm〜1100nmにおける分光透過率特性を分光光度計U−4100((株)日立製作所製)で測定した(以下の分光透過率特性の測定も同様)。この結果を図3に示す。
光学素子10は、図3の曲線101に示すように、入射角0°では、短波長側で略100%、長波長側で略0%となり、可視光と近赤外線との境界領域では、透過率が略100%から略0%に略直線的に減少するような分光透過率特性を有している。すなわち、透過率75%以上かつ平均透過率90%の波長帯域が波長400nm〜645nmに形成され、透過率が5%以下の波長帯域が波長665nm〜1100nmに形成され、その間の波長帯域である波長645nm〜665nmに透過率75%から5%まで減少する透過率傾斜部が形成されている。これらの波長帯域は、第1、第2、第3の波長帯域をそれぞれ構成している。
そして、入射角20°では、図3の曲線102に示すように、曲線101の透過率傾斜部が短波長側へ9nmだけ平行移動する波長シフトを起こし、その他の透過率はほとんど変化しない分光透過率特性となっている。すなわち、第1、第2、第3の波長帯域は、それぞれ、波長400nm〜636nm、波長636nm〜656nm、波長656nm〜1100nmとなっている。
このように、本実施形態に係る光学素子10によれば、基板11上に屈折率差が0.4以下の高屈折率材料と低屈折率材料から構成された光学薄膜13を形成することで、光の入射角に対する第3の波長帯域の分光透過率特性の変化を10nm以下に低減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図4から図7を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る光学素子の構成を示す模式的な断面図である。図5は、本発明の第2の実施形態に係る光学素子に用いる一方の光学薄膜の分光透過率特性を示すグラフである。図6は、本発明の第2の実施形態に係る光学素子に用いる他方の光学薄膜の分光透過率特性を示すグラフである。図7は、本発明の第2の実施形態に係る光学素子の分光透過率特性を示すグラフである。図5から図7において、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率(%)を示す。
本実施形態に係る光学素子20は、いわゆるIRカットフィルターが成膜された単板の光学ローパスフィルターであって、図4に示すように、基板11上に光学薄膜23および光学薄膜24が成膜されてなるものである。
基板11の一方の面(図示下側)には、第3の波長帯域における分光透過率特性を決定する光学薄膜23が成膜されている。また、この光学薄膜23は、Si0およびNbという物質を所定の割合で混合することによって構成されている。さらに、この基板11の他方の面には、第2の波長帯域における分光透過率特性を決定する光学薄膜24が成膜されている。
本実施形態の光学薄膜23は、図4に示すように、基板11の一方の面上に、屈折率が1.46と比較的低い物質であるSiOと屈折率が2.330と比較的高い物質であるNbを10:90の比で混合させた高屈折率材料からなる高屈折率層23Hと、SiOとNbとを50:50の比で混合させた低屈折率材料からなる低屈折率層23Lとが交互に30層積層されたものである。この場合、高屈折率材料の屈折率はn=2.249となり、低屈折率材料の屈折率はn=1.903となり、高屈折率材料と低屈折率材料の屈折率差は、0.346となっている。また、θ=20°のときのAの値は、2.76である。
このような光学薄膜23は、スパッタリング法により成膜することができる。
まず、適宜の光学薄膜真空成膜装置を用いて、水晶複屈折板の基板11を100℃に加熱し、真空槽の圧力が6×10−4Paになった時点で、スパッタリング法により、基板11の表面上に、SiOとNbの比が10:90となるように混合させた高屈折率材料からなる高屈折率層23Hを、物理膜厚101nmになるように第1層目として成膜した。
さらに、スパッタリング法により、高屈折率層23Hの表面上に、SiOとNbを50:50の比で混合させた低屈折率材料からなる低屈折率層23Lを、物理膜厚69nmになるように第2層目として成膜した。
同様にして、下記表4に示すような物理膜厚で、SiOとNbの混合膜から構成される高屈折率層23Hと低屈折率層23Lを交互に30層、スパッタリング法により成膜した。
Figure 2008158036
このように製作された光学薄膜23の分光透過率特性の第1の実施形態と同様にして測定した結果を図5に示す。
光学薄膜23は、図5の曲線103に示すように、入射角0°では、短波長側で略100%、波長665nm近傍で略0%となるが、長波長側ではある分布を有し、可視光と近赤外線との境界領域では、透過率が略100%から略0%に略直線的に減少するような分光透過率特性を有している。すなわち、透過率75%以上かつ平均透過率90%の波長帯域が波長400nm〜645nmに形成され、透過率が5%以下の波長帯域が波長665nm近傍に形成され、その間の波長帯域である波長645nm〜665nmに透過率75%から5%まで減少する透過率傾斜部が形成されている。
そして、入射角20°では、図5の曲線104に示すように、曲線103の透過率傾斜部が短波長側へ7nmだけ平行移動する波長シフトを起こし、近赤外域でも同様にシフトしたような分光透過率特性となっている。
一方、本実施形態の光学薄膜24は、図4に示すように、基板11の他方の面上に、Nbからなる高屈折率層24Hと、SiOからなる低屈折率層24Lとが、交互に28層積層されたものである。
このような光学薄膜24は、スパッタリング法により成膜することができる。
まず、適宜の光学薄膜真空成膜装置を用いて、基板11を100℃に加熱し、真空槽の圧力が6×10−4Paになった時点で、基板11の表面上にスパッタリング法により、第1層目のNbを物理膜厚98nmで成膜した。さらに、この表面上に、第2層目のSiOを物理膜厚143nmで成膜した。同様にして、下記表5に示すような物理膜厚で、NbとSiOを交互に28層、スパッタリング法により成膜した。
Figure 2008158036
このように製作された光学薄膜24の分光透過率特性の第1の実施形態と同様にして測定した結果を図6に示す。
光学薄膜24は、図6の曲線105に示すように、入射角0°では、短波長側で略100%、長波長側で略0%となり、可視光と近赤外線との境界領域では、透過率が略100%から略0%に略直線的に減少するような分光透過率特性を有している。すなわち、透過率75%以上かつ平均透過率90%の波長帯域が短波長側に形成され、透過率が5%以下の波長帯域が長波長側に形成され、その間の波長帯域に透過率75%から5%まで減少する透過率傾斜部が形成されている。
そして、入射角20°では、図6の曲線106に示すように、曲線105の透過率傾斜部が短波長側へ約15nmと10nmより大きく平行移動する波長シフトを起こし、その他の透過率はほとんど変化しない分光透過率特性となっている。
このようにして、基板11の一方の面上に光学薄膜23が、他方の面上に光学薄膜24が成膜されることで製作された光学素子20の分光透過率特性の測定結果を図7に示す。
光学素子20は、図7の曲線107に示すように、入射角0°では、短波長側で略100%、長波長側で略0%となり、可視光と近赤外線との境界領域では、透過率が略100%から略0%に略直線的に減少するような分光透過率特性を有している。すなわち、透過率75%以上かつ平均透過率90%の波長帯域が波長400nm〜645nmに形成され、透過率が5%以下の波長帯域が波長665nm〜1100nmに形成され、その間の波長帯域である波長645nm〜665nmに透過率75%から5%まで減少する透過率傾斜部が形成されている。これらの波長帯域は、第1、第2、第3の波長帯域をそれぞれ構成している。
そして、入射角20°では、図7の曲線108に示すように、曲線107の透過率傾斜部が短波長側へ7nmだけ平行移動する波長シフトを起こし、その他の透過率はほとんど変化しない分光透過率特性となっている。すなわち、第1、第2、第3の波長帯域は、それぞれ、波長400nm〜638nm、波長638nm〜658nm、波長658nm〜1100nmとなっている。
このように、本実施形態に係る光学素子20によれば、基板11の一面上に屈折率差が0.4以下の高屈折率材料と低屈折率材料から構成された光学薄膜23を形成することで、光の入射角に対する第3の波長帯域の分光透過率特性の変化を10nm以下に低減することができ、他面上に光学薄膜24を形成することで、近赤外域の不要な光を有効にカットすることができる。
本実施形態では、光学素子20の一部を構成する光学薄膜23の高屈折率層23H、低屈折率層23Lをそれぞれ屈折率の異なる2種類の物質を混合して製作しているため、混合比率を変えることで屈折率の値が設定しやすくなり、高屈折率層23Hと低屈折率層23Lとの間の屈折率差の設定が容易となる。
また、光学素子20の両面に光学薄膜を成膜している為、基板11の応力を緩和することも可能である。さらに、基板11の両面へ光学薄膜を形成しているために反射防止膜15を省略することができ、MgF、Al、ZrO等の高価な蒸着材料を使用しないで済む為、材料費の低コスト化が可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る光学機器について、図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る光学機器の概略構成を示す模式的な断面図である。
本実施形態のデジタルカメラ(光学機器)40は、上記第2の実施形態の光学素子20を用いた光学機器である。
デジタルカメラ40は、図8に示すように、撮像モジュール41と、処理回路42と、撮像モジュール41による画像データを記録するメモリーカード43と、これらを電気的に接続する電気基板44とを備えている。
撮像モジュール41は、撮像レンズ45と、光学素子20と、マイクロレンズアレイ46と、固体撮像素子47とを備えている。撮像レンズ45で集光された光学像は、光学素子20を介して、マイクロレンズアレイ46により、固体撮像素子47の各画素にそれぞれ集光されるようになっている。
次に、以上の構成からなる本実施形態のデジタルカメラ40の動作について説明する。
撮像レンズ45に入射した光学像は、撮像レンズ45により集光され、光学素子20に入射する。ここで、撮像レンズ45へ入射した光のうち、光学素子20で近赤外線域における光は反射され、可視光域における光だけが透過し、マイクロレンズアレイ46に入射する。マイクロレンズアレイ46に入射した光は固体撮像素子47の各画素にそれぞれ集光され、光学像が電気信号に変換された画像データとなる。この画像データは、処理回路42によりディスプレイなどの表示装置(図示略)に表示したり、メモリーカード43に記録したりすることができる。
本実施形態に係るデジタルカメラ40によれば、光学素子20へ光を入射させた際の分光透過率特性は、入射角変化に対する分光透過率特性変化が少ないので、光学素子20に入射する光の入射角が大きくても分光透過率特性の変化による画質劣化を低減できる。そのため、デジタルカメラや小型撮像モジュール等を光学設計する際の入射角に対する自由度が広がり、幅広い光学機器への適用が可能になる。
また、光学素子20に対する入射角の変化を低減するための、例えば集光レンズのような光学素子を用いることなく、入射角変化に対する分光透過率特性の変化の影響を低減できるので、部品点数が少ない低コスト化可能な構成となる。また、撮像レンズ45とマイクロレンズアレイ46との間に、集光レンズなどの光学素子を配置しないため、省スペースな構成の光学機器とすることができ、小型化が可能となる。
本実施形態の変形例として、基板11に代えて、撮像レンズ45を基材として光学薄膜23、24を成膜した構成としてもよい。あるいは、撮像レンズ45を基材として、光学薄膜12を成膜した構成としてもよい。
これらの場合、基板11を省略できるので、部品削減による低コスト化、およびさらなる小型化が可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記第1の実施形態では、光学薄膜を作製する際に真空蒸着法を、第2の実施形態では光学薄膜を作製する際にスパッタリング法を用いたが、これらに限定されるものではなく、イオンプレーティング法、イオンアシスト蒸着法、プラズマアシスト蒸着法であっても構わない。
また、上記第2の実施形態では、光学薄膜23をSiOおよびNbを所定の比率で混合させて成膜しているが、この際、上記2種類の物質を別々にスパッタし基板11上で所定の比率で混合するように成膜してもよいし、2種類の材料を予め所定の比率で混合した材料をスパッタにより基板11上に成膜してもよい。
また、光学素子に形成する光学薄膜のための物質としては、上記の第1、第2の実施形態で使用したTa、SiO、Nb、Yに限定されるものではない。例えば、TiO、ZrO、Al、WO、SiO、Hf0、CeO、MgF等の物質を使用してもよい。
または、これら等を含む物質から、2種類以上の物質を混合させた光学薄膜を使用しても良い。この場合、2種類以上の物質を混合させた光学薄膜は、光学素子の光学薄膜の一部であってもよいし全層であってもよい。
また、上記の第1、第2の実施形態に係る光学素子の基材は、水晶複屈折基板を用いたが、基材の材質や形状は、適宜の材質、形状を採用することができる。そのため、光学素子としては、レンズ、プリズム、ビームスプリッタ等の透過光学素子を兼ねるものであってもよい。
また、上記の第3の実施形態の光学機器は、一例として、デジタルカメラの例で説明したが、例えば、顕微鏡、内視鏡などの他の光学機器に適用してもよい。
また、上記の第1、第2の実施形態の光学素子は、IRカットフィルターの場合の例で説明したが、式(3)には、波長の条件が含まれないので、任意の波長をカットオン波長あるいはカットオフ波長とする光学的フィルターに適用できる。また、ローパスフィルターであってもハイパスフィルターであってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る光学素子の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学素子の反射防止膜の分光反射率特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る光学素子の分光透過率特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る光学素子の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光学素子に用いる一方の光学薄膜(図4の光学薄膜23)の分光透過率特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る光学素子に用いる他方の光学薄膜(図4の光学薄膜24)の分光透過率特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る光学素子の分光透過率特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る光学機器の概略構成を示す模式的な断面図である。 従来技術に係るIRカットフィルターの分光透過率特性の一例を示すグラフである。
符号の説明
10、20 光学素子
11 基板(基材)
12、13、14、23、24 光学薄膜
15 反射防止膜
13H、14H、23H、24H 高屈折率層
13L、14L、23L、24L 低屈折率層
40 デジタルカメラ(光学機器)
45 撮像レンズ
46 マイクロレンズアレイ
47 固体撮像素子

Claims (4)

  1. 基材と、該基材の面上に複数の層が形成された光学薄膜とを有する光学素子であって、
    前記光学薄膜の分光透過率特性が、
    透過率が75%以上かつ平均透過率が90%以上の第1の波長帯域と、
    透過率が5%以下の第2の波長帯域と、
    前記第1の波長帯域と前記第2の波長帯域の間で、透過率が75%から5%に変化する第3の波長帯域とを備え、
    光の入射角を0°から20°に変化させることで、前記第3の波長帯域が短波長側に移動し、かつその移動量が10nm以下であることを特徴とする光学素子。
  2. 基材と、該基材の面上に複数の層が形成された光学薄膜とを有する光学素子であって、
    前記光学薄膜が、
    相対的な高屈折率を有する高屈折率層と、相対的な低屈折率を有する低屈折率層とを交互に積層して構成され、
    前記高屈折率層は、波長500nmの時の屈折率が2.0以上の材料からなり、かつ前記高屈折率層に隣接する前記低屈折率層は、前記高屈折率層の材料との屈折率の差が0.4以下である材料からなることを特徴とする光学素子。
  3. 前記光学薄膜の全層または一部の層が2種類以上の物質を混合した材料からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学素子を備えていることを特徴とする光学機器。
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