JP2008153812A - ノイズ除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮・伸長処理された再生画像に対して、再生画像に悪影響を及ぼすことなくノイズを除去するノイズ除去装置を提供する。
【解決手段】このノイズ除去装置は、直交変換の変換単位ブロックごとに、画像データを直交変換し、直交変換結果から、フィルタ処理対象画素の中心領域に対する直交変換結果を抽出するとともに、フィルタ処理対象画素に対する周辺領域中のすべての画素に対応する直交変換結果を抽出する。前記周辺領域内の全ての直交変換結果から、該周辺領域の属性を判定し、判定結果、最大値および距離を出力し、前記中心領域の直交変換結果を用いて、中心領域の属性を判定し、判定結果および最大値を出力する。そして、前記中心領域の属性判定結果および前記周辺領域の属性判定結果により、フィルタ処理対象画素のフィルタを選択し、フィルタ処理対象画素に対して、選択されたフィルタ処理を施して、ノイズを除去した画素を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズ除去装置に関し、圧縮・伸長処理された再生画像に発生するノイズを除去し、画質改善を図るものである。
画像をデジタル信号で記録または伝送する場合、その情報量が多いので圧縮符号化するのが一般的であり、最も普及した圧縮符号化方式としてDCT(Discrete Cosine Transform)符号化方式が知られている。このDCT符号化方式は、画像を複数個のブロックに分割し、ブロックごとにDCTにより周波数変換し、その結果得られた直流成分の係数データと、複数個の交流成分の係数データを出現確率に応じてビット長の異なるエントロピー符号、例えばハフマンコードに変換し、視覚的冗長な周波数成分を大幅に削減し情報量を圧縮しようとするものである。
記録または伝送のための圧縮率が、画像の持つ情報量に対して適切な範囲である場合、圧縮により情報量の削減を行なっても画像の劣化を感じさせない。しかしながら、記録または伝送のための圧縮率が低い場合や複雑な画像の場合、濃淡変化の大きな輪郭やエッジ近傍にモスキートノイズと呼ばれる特徴的な劣化が生じる。
上記のようなノイズを除去する方法として、エッジ保存型平滑化フィルタが有効であり、次式(1)に示すεフィルタが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
Figure 2008153812
ここで、Nは平滑化に用いる画素数を規定する整数、c(p,q)はスケールファクタである。中心画素値をx(i,j)とし、その隣接画素値x(i+p,j+q)を用いて平滑化してノイズを除去するが、中心画素値と隣接画素値との差の絶対値が閾値εよりも大きい場合、その隣接画素値は平滑化には用いず、中心画素値と隣接画素値との差の絶対値が閾値εよりも小さい場合、平滑化が行われる。
したがって、このフィルタは、輪郭やエッジに相当する大きな濃淡変化部分では、閾値εを超えているため、フィルタがかからず保存され、ノイズによる閾値ε以下の濃淡変化部分ではフィルタにより平滑化されノイズが除去される。
しかし、εフィルタは、ノイズ除去に効果がある一方で、画像中のすべてのブロックに一定の閾値で適応すると、閾値が大きいとノイズ除去効果は高いが、画像本来の微細なテクスチャ部分にボケ感を生じさせ画質を劣化させてしまう。また、閾値が小さいと微細なテクスチャ部分のボケ感は抑制できるが、ノイズ除去の効果は低下してしまう。
そこで、特許文献1のように、ブロック単位符号化により符号化された画像データを復号して得た再生画像データに対して、再生画像のエッジ部分に悪影響を及ぼすことなく、エッジ周辺に発生しやすいモスキートノイズを的確に低減する手法が提案されている。
図14は、この方式の機能構成を示すブロック図であり、同図において、入力端子110より入力されたMPEGビットストリームデータは、MPEGデコーダ120により復号され、エッジ検出部130によって、復号された画像データから2つの画素(エッジ検出対象画素組)と、その周辺画素の画素差分値から、エッジ有無と強度が検出される。
ノイズ低減部140は、フィルタ処理対象画素がエッジを構成する画素であるか否かを、エッジ検出部130から供給されるエッジ有無検出情報に基づき判断し、エッジを構成する画素と判断した場合には、そのフィルタ処理対象画素に対してフィルタ処理を行わないようにする。
一方、ノイズ低減部140は、エッジを構成する画素ではないと判断した場合には、フィルタ処理対象画素とそのフィルタ処理対象画素に最も近い最近隣エッジとの距離、および最近隣エッジの強度を、エッジ有無検出情報およびエッジ強度情報に基づいて求め、求めた距離および強度に応じて、フィルタ処理に用いるエッジ保存型平滑化フィルタ特性を選択し、選択されたフィルタを用いてフィルタ処理を行わせ、出力端子150から出力する。
この構成により、ブロック単位符号化により符号化された画像データを復号して得た再生画像データに対し、エッジ周辺に発生しやすいモスキートノイズを、再生画像に悪影響を及ぼすことなく(特にエッジ部分に悪影響を及ぼすことなく)的確に低減できる。
信学論(A),vol.J65−A,pp.297−304,1982年、「ε−分離非線形ディジタルフィルタとその応用」 特開2005−117449号公報
しかしながら、前述の特許文献1では、エッジ検出が、2つの画素と周辺画素の画素差分値から検出されているので、比較的大きなエッジ部とフラット部は判別できるが、エッジ部とディテール部を精度良く判別することが難しい。例えば、図15に示した例で説明する。実画素値を実線で表し、隣接画素との差分の絶対値を破線で表すものとすると、エッジ部での隣接差分の絶対値と、ディテール部分の隣接差分の絶対値との差が少ないので、エッジ部分とディテール部分とを判別しにくくなっている。
また、特許文献1では、隣接エッジまでの距離とそのエッジの大きさだけで、ノイズ除去フィルタの強度を決定しているので、例えば、図16のような画像の場合、8×8DCTでは、エッジ近傍(図中破線で示された領域B)のモスキートノイズは除去できるが、最大7画素離れた所に存在するエッジ(図中Cの破線で示した画素)の影響で現れるモスキートノイズ(図中破線で示された領域Aに生じるモスキートノイズ)は、除去することが難しいと考えられる。
逆に、7画素程度離れた場合まで、ノイズ除去優先の設定にすると、他ブロックのエッジの影響でディテール部分が潰れてしまう恐れがある。
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたものであって、圧縮・伸長処理された再生画像に対して、再生画像に悪影響を及ぼすことなくノイズを除去するノイズ除去装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のノイズ除去装置を、次のような構成とする。
本ノイズ除去装置は、入力した画像データにフィルタ処理を施してノイズを除去するノイズ除去装置において、直交変換の変換単位ブロックごとに、前記画像データを直交変換する直交変換処理部と、前記直交変換処理部で生成された直交変換結果から、フィルタ処理対象画素の中心領域に対する直交変換結果を抽出する中心領域抽出部と、前記直交変換処理部で生成された直交変換結果から、前記フィルタ処理対象画素に対する周辺領域中のすべての画素に対応する直交変換結果を抽出する周辺領域抽出部と、前記周辺領域抽出部によって求めた前記周辺領域内のすべての直交変換結果から、該周辺領域の属性を判定し、判定結果、最大値および距離を出力する周辺領域属性判定部と、前記中心領域の直交変換結果を用いて、中心領域の属性を判定し、判定結果および最大値とを出力する中心領域属性判定部と、前記中心領域属性判定部および前記周辺領域属性判定部からの出力情報により、フィルタ処理対象画素のフィルタを選択するフィルタ選択部と、フィルタ処理対象画素に対して、前記フィルタ選択部で選択されたフィルタ処理を施して、ノイズを除去した画素を生成するフィルタ処理部と、を備えている。
前記直交変換は、4×4アダマール変換、あるいは、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、ウォルシュ・アダマール変換(WHT:Walsh-Hadamard Transform)、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)、ハール変換(HT:Haar Transform)、スラント変換(SLT:SLant Transform)、カルーネン/レーベ変換(KLT:Karhunen-Loeve Transform)などを適用することができる。
前記周辺領域の属性判定は、前記周辺領域内のすべての直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以上であれば、エッジが含まれていると判定し、さもなければ、エッジが含まれていないと判定する。
前記中心領域の属性判定は、次のように判定する。
(1)前記中心領域の直交変換結果であるすべての周波数成分の絶対値がフラット閾値より小さいときに、フラット領域であると判定する。このとき、前記フラット閾値は、周辺領域にエッジが含まれていると判定された場合、前記周辺領域属性判定部で求めた最大値および距離によって変動させるものとする。
(2)前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以上のときに、中心領域がエッジ領域であると判定する。
(3)前記中心領域の直交変換結果である周波数成分の絶対値のいずれかがフラット閾値より大きく、かつ、前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以下のときに、中心領域がディテール領域であると判定する。
上記の中心領域の属性判定は、フィルタ処理対象画素が含まれるすべての中心領域候補の直交変換結果の周波数成分の平均値を用いて判定してもよいし、前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分同士の比率を用いて判定してもよい。
前記フィルタ選択部は、次のようにフィルタを選択する。
(1)中心領域や周辺領域にエッジがあった場合、エッジ保存型のフィルタを選択する。
さらに、中心領域や周辺領域の属性に応じて次のフィルタを選択する。
(1−1)中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジがない場合、中心領域属性判定部で求めた最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択する。
(1−2)中心領域がフラット領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、周辺領域属性判定部で求めた最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択する。
(1−3)中心領域がディテール領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、前記周辺領域属性判定部で求めた最大値と距離とで閾値εを決定するεフィルタを選択する。
(1−4)中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、前記中心領域属性判定部で求めた最大値と前記周辺領域属性判定部で求めた最大値のうちの大きい最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択する。
(2)フラットな領域には、単純なぼかしフィルタを選択する。
(3)中心領域がディテール領域で、周辺領域にエッジが含まれない場合、フィルタを施さないようにする。
また、上述した構成のノイズ除去装置の各部として、コンピュータを機能させるためのプログラムを作成しておき、または、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータで実行することによっても上記課題を解決することができる。
本発明によれば、圧縮・伸長処理された再生画像のエッジ周辺に目立つモスキートノイズやフラット部分の撮像系ノイズに対しても、再生画像に悪影響を及ぼすことなく除去することができるので、画質の改善を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明のノイズ除去装置に係る好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のノイズ除去装置に係る実施形態の機能構成を示すブロック図であり、同図において、ノイズ除去装置は、直交変換処理部12、中心領域抽出部13、周辺領域抽出部14、周辺領域属性判定部15、中心領域属性判定部16、フィルタ選択部17、フィルタ処理部18から構成されている。
ノイズ除去対象となる画像データは、入力端子11から入力され、直交変換処理部12およびフィルタ処理部18へ供給される。
この入力する画像データは、YPbPr(YCbCr)やRGBのアナログ信号をADコンバータでデジタル化した信号、デジタル放送をデコードした信号、DVDプレーヤ等のデジタル映像出力からの信号等であり、以下の説明では、1ラインあたりn画素でmライン入力されるとして、(m,n)行列の画素配列Xとして入力されるものとする。
直交変換処理部12は、入力端子11から供給された画像データを直交変換する。本実施形態では、直交変換の方式として、式(2)の4×4アダマール変換を用いて説明する。
Figure 2008153812
上記の式(2)の右辺の行列Xは、入力した画像データの画素配列Xの(4,4)の部分行列であり、左辺の行列Fは、4×4アダマール変換の結果を示しており、F00は直流成分、F01,F02,F03は水平周波数成分、F10,F20,F30は垂直周波数成分、その他のF11〜F33は水平・垂直周波数成分を表している(図2参照)。
直交変換処理部12は、図3に示すように画素配列Xから(4,4)の部分行列Xを1画素単位でずらして取得し、このすべての部分行列Xに対して式(2)を適用して、変換結果を出力する。
この変換結果は、例えば、ずらしの単位である1画素当たり15個の要素(F01,F02,F03,F10,F11,F12,F13,F20,F21,F22,F23,F30,F31,F32,F33)を出力し、ずらして得た変換単位の画素ブロックに対するアダマール変換結果を順次出力する。
ずらす方向は、図3においては、水平方向に1画素ずつずらして行き(A⇒B⇒C⇒…)、1ラインが終了すると、垂直方向へ1画素ずらして2ライン目について同様に水平方向にずらす(D⇒E⇒F⇒…)。これをnラインになるまで繰り返す。
上述のような4×4の部分配列Xを入力された画像データから取り出す方法の一例としては、図4に示すような回路によって行われる。
本実施形態では、ずらす単位を1画素としているが、1画素ずつに限ることはなく、2乃至4としてもよい。一般に、直交変換を行うサイズ(4×4アダマール変換の場合のサイズは4)以内をずらす単位とすることができる。この場合、例えば、図5に示すように部分行列を取り出せなくなったときには、端の画素値を繰り返して使用する。
このように、ずらす単位を増やすことで、処理量は削減できるが、精度は劣化することになるので、処理量と精度とを考慮して、ずらす単位を予め決めるようにする。
尚、本発明のノイズ除去装置では、他の直交変換の方式、例えば、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、ウォルシュ・アダマール変換(WHT:Walsh-Hadamard Transform)、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transform)、ハール変換(HT:Haar Transform)、スラント変換(SLT:SLant Transform)、カルーネン/レーベ変換(KLT:Karhunen-Loeve Transform)などであっても同様に適用することができる。
中心領域抽出部13は、フィルタ処理対象画素の中心領域に対するアダマール変換結果を、直交変換処理部12で変換したアダマール変換結果から抽出し、抽出したアダマール変換結果を中心領域属性判定部16に供給する。この中心領域は、フィルタ処理対象画素が4×4の要素のうちのどの要素位置にあった場合に映像評価がよくなるかをユーザ調整等で予め決定しておく。
例えば、図6(A)に例示したように、フィルタ処理対象画素に対しては、16個のアダマール変換結果があるが、このフィルタ処理対象画素が4×4の要素のうちのどの要素位置にあった場合に映像評価がよくなるかをユーザ調整等によって位置を決定する。この例では、フィルタ処理対象画素が(B)に示した位置にあるときの領域を中心領域としている。
周辺領域抽出部14は、フィルタ処理対象画素に対する周辺領域を設定し、この周辺領域中のすべての画素に対するアダマール変換結果を、直交変換処理部12で変換したアダマール変換結果から抽出し、周辺領域属性判定部15へ供給する。ノイズは、単位ブロック内にあるエッジの影響で生じるが、ブロック境界は未知のため、フィルタ処理対象画素が単位ブロック内のどの位置にあっても良いように、映像ソースの圧縮フォーマットの単位ブロックサイズの大きさによって周辺領域が設定される。
例えば、MPEG2の場合、単位ブロックサイズが8×8であるから、最大で7画素離れたところに存在するエッジの影響を考慮して、周辺領域の範囲を決める。
本実施形態では、図7に例示したように、フィルタ処理対象画素から7画素離れている範囲を周辺領域と設定し、図8のように変換単位の画素ブロックをずらすことによってアダマール変換結果をすべて抽出する。
本ノイズ除去装置がBD、HD DVD、DVD等のプレーヤ内部に搭載された場合や、デジタルチューナ搭載テレビの内部に搭載された場合、内部デコーダから圧縮フォーマット情報が取得できるので、そのブロックサイズ情報を取得して設定される。
また、アナログ映像信号をADコンバータでデジタル化した映像信号の場合、圧縮フォーマットが分からないため、ユーザ調整で設定するようにする。
周辺領域属性判定部15は、モスキートノイズがエッジ周辺部に生じることから、周辺領域抽出部14によって求めたフィルタ処理対象画素に対する周辺領域内のすべてのアダマール変換結果から、周辺領域にエッジが含まれているか否かを判定し、周辺領域におけるエッジの有無、最大値(エッジの大きさ)、距離を中心領域属性判定部16およびフィルタ選択部17へ供給する(最大値と距離については後述。)。
この判定は次のようにして行う。
(1)周辺領域にエッジが含まれる。
まず、周辺領域抽出部14によって求めた周辺領域内の1つのアダマール変換結果のF00以外の周波数成分を水平方向(F01,F02,F03)、垂直方向(F10,F20,F30)、水平+垂直方向(F11,F12,F13,F21,F22,F23,F31,F32,F33)の3種類に分け、それぞれの分類中で周波数成分の絶対値化後の最大値とその最大値のあった周波数成分の位置を求める。
これを、周辺領域内にあるすべてのアダマール変換結果について行い、周辺領域内にある最大値とその最大値のあった周波数成分の位置、フィルタ処理対象画素の要素位置とその最大値のあった周波数成分の要素位置までの距離を求める。
この距離は、√{(フィルタ処理対象画素の水平要素位置−最大値のあった要素の水平位置)+(フィルタ処理対象画素の垂直要素位置−最大値のあった周波数成分の垂直要素位置)}として計算するか、あるいは、|フィルタ処理対象画素の水平要素位置−最大値のあった要素の水平位置|または|フィルタ処理対象画素の垂直要素位置−最大値のあった周波数成分の垂直要素位置|のいずれか大きい方を採用する。実現時には、使用できるリソースによりいずれかを選択する。
次に、周辺領域属性判定部15は、上記のようにして求められた最大値のあった要素がF02、F20、F22のいずれかであった場合、その最大値がエッジと判定するための閾値以上であれば、モスキートノイズの発生する可能性のあるエッジが含まれていると判定する。
この閾値は、種々の映像ソースを検討してユーザ調整により決定して与えるが、映像データが8ビットで量子化されていた場合には、数十〜数百程度である。
この判定では、4×4アダマール変換の場合、水平方向周波数成分がF02、垂直方向周波数成分がF20、水平+垂直周波数成分がF22の各成分であるとき、エッジ成分をよく表している周波数成分であることを利用している。
(2)周辺領域にエッジが含まれていない。
上記(1)で求められた最大値のあった要素がF02、F20、F22以外の要素であった場合、あるいは、最大値がエッジと判定する閾値より小さい場合には、この周辺領域にはエッジが含まれていないと判定する。
図9は、1つのフィルタ処理対象画像に対する周辺領域にエッジがあるか否かを判定する周辺領域属性判定部15の処理手順を示すフローチャートである。
フィルタ処理対象画素に対する周辺領域内のすべての直交変換(アダマール変換)結果について処理が終了している場合(ステップS1/YES)、ステップS6へ制御を移す。
一方、フィルタ処理対象画素に対する周辺領域内のすべての直交変換(アダマール変換)結果について処理が終了していない場合(ステップS1/NO)、処理していない直交変換(アダマール変換)結果の中のすべての周波数成分について絶対値化し(ステップS2)、F00以外の周波数成分を水平方向(F01、F02、F03)、垂直方向(F10、F20、F30)、水平+垂直方向(残りすべて)の3種類に分け、それぞれの分類中の最大値を求める(ステップS3)。
分類ごとに前回求めた最大値と今回求めた最大値を比較し、今回求めた最大値の方が大きいときには(ステップS4/YES)、分類ごとに今回の最大値とその最大値のあった周波数成分の要素位置、フィルタ処理対象画素の要素位置とその最大値のあった要素位置までの距離を求め(ステップS5)、制御をステップS1へ戻す。
また、今回求めた最大値の方が小さいときには(ステップS4/NO)、制御をステップS1へ戻す。
フィルタ処理対画素に対する象周辺領域内にあるすべての直交変換(アダマール変換)結果について終わったとき(ステップS1/YES)、これまでに求められた最大値のあった要素がF02、F20、F22のいずれかであった場合(ステップS6/YES)、周波数成分F02、F20、F22の中の最大値を求めるとともに、この最大値のあった要素の位置と距離とを求め(ステップS7)、この最大値がエッジと判定するための閾値以上であれば(ステップS8/「最大値>閾値」)、モスキートノイズの発生する可能性のあるエッジが含まれていると判定する(ステップS9)。
一方、これまでに求められた最大値のあった要素がF02、F20、F22以外の要素であった場合(ステップS6/NO)、あるいは、ステップS7で求められた最大値がエッジと判定するための閾値以下であれば(ステップS8/「最大値<閾値」)、エッジが含まれていないと判定する(ステップS10)。
最後に、フィルタ処理対象画素に対する周辺領域におけるエッジの有無、最大値(エッジの大きさ)、距離を出力する(ステップS11)。
中心領域属性判定部16は、フィルタ処理対象画素に対する中心領域のアダマール変換結果を用いて、このフィルタ処理対象画素が、フラット、ディテール、エッジのどの領域であるかを判定し、中心領域がフラット、ディテール、エッジのどの領域であったか、エッジと判断したときの周波数成分の絶対値化後の最大値とをフィルタ選択部17へ供給する。
上記中心領域の属性判定は、次のようにして行う。
(1)中心領域がフラットである。
中心領域のアダマール変換結果である、F00〜F33の16個の周波数成分のうち、直流成分であるF00を除いた15個のすべての周波数成分の絶対値がフラットと判定するための閾値より小さい場合、フラットと判定する。このときの閾値は、種々の映像ソースを検討して決定されるものであり、映像データが8ビットで量子化されていた場合、数十程度である。
また、この閾値は、周辺領域にエッジが含まれていると判定された場合、例えば、周辺領域属性判定部15で求めた最大値に比例させ、距離に反比例させる等して、その最大値、距離によって変動させる。
新閾値= 旧閾値+(周辺領域の周波数成分の最大値)×(最大値の規格化係数)/
(周辺領域の周波数成分の最大値がある領域までの距離)×(距離の規格化係数)
このような閾値とするのは、本来、フラットであった部分が、モスキートノイズによってディテールと判定されるのを防止するためである。
(2)中心領域がエッジである。
上記(1)でフラットと判定されなかった場合、周辺領域属性判定と同様にF00以外の周波数成分を水平方向(F01,F02,F03)、垂直方向(F10,F20,F30)、水平+垂直方向(F11,F12,F13,F21,F22,F23,F31,F32,F33)の3種類に分類し、3つの分類のそれぞれの中で周波数成分の絶対値化後の最大値とその周波数成分を求め、F02、F20、F22のいずれかに最大値が存在し、その最大値がエッジと判定するための閾値以上のときにエッジと判定する。
この閾値は、種々の映像ソースを検討して決定されるものであるが、映像データが8ビットで量子化されていた場合、数十〜数百程度である。
(3)中心領域がディテールである。
上記の(1)および(2)でいずれでもないと判断されたときには、中心領域がディテールであると判定する。
上記の判定は、処理対象画素が含まれるすべての中心領域候補のアダマール変換(例えば、4×4のアダマール変換を1画素ずつずらした場合、処理対象画素が含まれるアダマール変換は16セットの中心領域候補が存在する)の変換値の平均値を用いて行ってもよい。例えば、平均値がエッジ判定用の閾値以上のときエッジ、平均値がフラット判定用の閾値以下のときフラット、それ以外のときはディテールと判定する。
あるいは、周波数成分同士の比率を用いて行ってもよい。例えば、水平周波数方向のF01とF02、F02とF03の比率を求め、2つ共所定の閾値以上のときエッジ、2つ共所定の閾値以下のときディテール、それ以外のときはフラットと判定する。
図10は、フィルタ処理対象画像に対する中心領域の領域属性を判定する中心領域属性判定部16の処理手順を示すフローチャートである。
中心領域のアダマール変換結果である、F00〜F33の16個の周波数成分のうち、直流成分であるF00を除いた15個のすべての周波数成分の絶対値を求める(ステップS21)。
すべての周波数成分の絶対値がフラットと判定するための閾値より小さい場合(ステップS22/「成分<閾値」)、フラットと判定し(ステップS23)、ステップS29へ制御を移す。この閾値は、このフィルタ処理対象画素の周辺領域にエッジが含まれていると判定された場合、周辺領域属性判定部15で求めた最大値、距離によって変動させる。
一方、周波数成分の絶対値のいずれかがフラットと判定するための閾値より大きい場合(ステップS22/「成分>閾値」)、周辺領域属性判定と同様にF00以外の周波数成分を水平方向(F01,F02,F03)、垂直方向(F10,F20,F30)、水平+垂直方向(F11,F12,F13,F21,F22,F23,F31,F32,F33)の3種類に分類し、3つの分類のそれぞれの中で周波数成分の絶対値化後の最大値とその周波数成分を求める(ステップS24)。
F02、F20、F22のいずれかに最大値が存在し(ステップS25/「ある」)、その最大値がエッジと判定するための閾値以上のときに(ステップS26/YES)、中心領域をエッジ領域と判定する(ステップS27)。
他方、ステップS5で最大値の要素の位置がF02,F20,F22のいずれでもない場合(ステップS25/「ない」)、あるいは、ステップS26で最大値がエッジを判定する閾値よりも小さい場合(ステップS26/NO)、中心領域がディテールであると判定する(ステップS28)。
最後に、中心領域がフラット領域、ディテール領域、エッジ領域のどの領域であったか、エッジと判断したときの周波数成分の絶対値化後の最大値を出力する(ステップS29)。
フィルタ選択部17は、中心領域属性判定部16と周辺領域属性判定部15からの情報により、中心領域や周辺領域にエッジがあった場合、エッジ保存型のフィルタ(例えば、上述の式(1)で示されるεフィルタ)を選択する。このときのフィルタの強度は、中心領域がどのような領域であるかに応じて決定する。
また、フィルタ選択部17は、空などの一見、一様に見える所にも撮像系のノイズがあり、それを圧縮・伸張する過程でノイズが発生する場合があるので、そのようなフラットな領域には、単純なぼかしフィルタ(例えば、次の式(3)で示される5タップLPF(Low Pass Filter))を選択する。
Figure 2008153812
ここで、フィルタの選択は、次のようにして行われる。
(1)中心領域がフラット領域で周辺領域にエッジがない場合は、全領域がフラットと考えられるので、LPF処理することで、空などの一見、一様に見える所にあるノイズを除去する。
(2)中心領域がディテール領域で、周辺領域にエッジがない場合、フィルタをOFFとしてディテールを保存する。
(3)中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジがない場合、中心領域属性判定部16の最大値で閾値εを決定するεフィルタ(ε2フィルタという)を選択し、エッジ周辺のノイズを除去する。この閾値は、最大値あるいは規格化した最大値をもとに決定される。この最大値の規格化は、種々の映像ソースを検討して予め規格化係数を設定し、この規格化係数を乗じることによって求める。
図11は、周波数成分の最大値でεフィルタの閾値が決定されるときの特性の一例で、最大値に比例して閾値εが大きくなる。
(4)中心領域がフラット領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、周辺領域属性判定部15の最大値で閾値εを決定するεフィルタ(ε0フィルタという)を選択し、エッジ周辺のノイズを除去する。この閾値は、最大値あるいは規格化した最大値をもとに決定される(図11)。この最大値の規格化は、種々の映像ソースを検討して予め規格化係数を設定し、この規格化係数を乗じることによって求める。
(5)中心領域がディテール領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、周辺領域属性判定部15の最大値と距離で閾値εを決定するεフィルタ(ε1フィルタという)を選択し、エッジ周辺のノイズは除去するが、エッジから離れたところではディテールとして保存するようにする。このときの閾値εは、最大値に比例し、距離に反比例するように決定する。また、この最大値や距離を予め種々の映像ソースを検討することによって設定されたそれぞれの規格化係数を乗じたものを使ってもよい。
図12は、周波数成分の最大値と、フィルタ処理対象画素からその最大値が存在する領域までの距離でεフィルタの閾値εが決定されるときの特性の一例で、最大値に比例し、距離に反比例するように閾値εが決定される。
(6)中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、中心領域属性判定部16の最大値と周辺領域属性判定部15の最大値のうちの大きい方の最大値で閾値εを決定するεフィルタ(ε3フィルタという)を選択し、エッジ周辺のノイズを除去する。この閾値は、最大値あるいは規格化した最大値をもとに決定される(図11)。この最大値の規格化は、種々の映像ソースを検討して予め規格化係数を設定し、この規格化係数を乗じることによって求める。
Figure 2008153812
フィルタ処理部18は、フィルタ処理対象画素に対して、フィルタ選択部17で選択されたフィルタ処理を施して、ノイズを除去した画素を生成し、出力端子19から出力する。
図13は、入力端子11から入力したすべてのフィルタ処理対象画素に対してフィルタ処理を施す本実施形態のノイズ除去装置の処理手順を示すフローチャートである。
ノイズ除去対象となる画像データを入力端子11から入力し、入力した画像データを直交変換処理部12で直交変換する(ステップS31)。この直交変換は、変換単位を1画素単位でずらしながら変換単位の画素ブロックを取得して、繰り返し行われる。
入力した画像データのすべての画素についてフィルタ処理が終了した場合(ステップS32/「ない」)、ノイズ除去処理を終了する。
一方、入力した画像データのすべての画素についてフィルタ処理が終了していない場合(ステップS32/「ある」)、処理が完了していない画素(以下、フィルタ処理対象画素という)を選択して、中心領域抽出部13によって、フィルタ処理対象画素の中心領域に対するアダマール変換結果を、直交変換処理部12で変換したアダマール変換結果から抽出する(ステップS33)。
周辺領域抽出部14によって、フィルタ処理対象画素に対する周辺領域を設定し、この周辺領域中のすべての画素に対するアダマール変換結果を、直交変換処理部12で変換したアダマール変換結果から抽出し(ステップS34)、周辺領域属性判定部15によって、周辺領域内のすべてのアダマール変換結果から、周辺領域にエッジが含まれている領域が存在するか否かを判定し、周辺領域におけるエッジの有無、最大値(エッジの大きさ)、距離を出力する(ステップS35)。
中心領域属性判定部16によって、中心領域のアダマール変換結果を用いて、このフィルタ処理対象画素が、フラット、ディテール、エッジのどの領域であるかを判定し、中心領域がフラット、ディテール、エッジのどの領域であったか、エッジと判断したときの周波数成分の絶対値化後の最大値を出力する(ステップS36)。
フィルタ選択部17によって、ステップS35およびステップS36で出力された情報により、中心領域や周辺領域にエッジがあった場合、エッジ保存型のフィルタを選択し、フラットな領域には、単純なぼかしフィルタを選択する(ステップS37)。
フィルタ処理部18により、フィルタ処理対象画素に対して、ステップ37で選択されたフィルタ処理を施して、出力端子19から出力し、フィルタ処理対象画素を処理済としてステップS32へ戻る(ステップS38)。
以上のように構成することにより、入力した画像データを直交変換し、周波数領域で解析することで、ディテール部分を保存しながら、エッジ周辺に目立つモスキートノイズを除去することが可能である。
加えて、フラット部分にもLPF処理するので、空などの一見、一様に見えるところにも撮像系ノイズがあり、それを圧縮・伸張する過程で発生するノイズも除去できる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。例えば、ノイズ除去装置の各部の機能をコンピュータプログラム化し、このコンピュータプログラムを実行することでも実現される。また、このコンピュータプログラムを着脱可能な記録媒体に記録したり、ネットワークや放送波を介してダウンロードすることにより、移送が簡単になり容易に実施することができる。
本発明のノイズ除去装置に係る機能構成を示すブロック図である。 アダマール変換周波数分布を説明する図である。 1度の直交変換で対象とする画素ブロックを説明する図である。 入力画像データから4×4の画素ブロックを取り出す回路の一例である。 直交変換を行うには画素数がたりないときの補完処理を説明する図である。 フィルタ処理対象画素に対する中心領域を説明する図である。 フィルタ処理対象画素に対する周辺領域を説明する図である。 周辺領域に対するアダマール変換結果の抽出を説明する図である。 周辺領域属性判定部の処理手順を示すフローチャートである。 中心領域属性判定部の処理手順を示すフローチャートである。 最大値で決定するεフィルタの閾値特性の一例である。 最大値と距離で決定するεフィルタの閾値特性の一例である。 本発明のノイズ除去装置の処理手順を示すフローチャートである。 従来のノイズ除去装置の機能構成を示すブロック図である。 従来のノイズ除去装置において、エッジ部とディテール部の判別が難しいことを説明する図である。 従来のノイズ除去装置において、離れた所に存在するエッジの影響で現れるモスキートノイズの除去が難しいことを説明する図である。
符号の説明
11…入力端子、12…直交変換処理部、13…中心領域抽出部、14…周辺領域抽出部、15…周辺領域属性判定部、16…中心領域属性判定部、17…フィルタ選択部、18…フィルタ処理部、19…出力端子、110…入力端子、120…MPEGデコーダ、130…エッジ検出、140…ノイズ低減部、150…出力端子。

Claims (20)

  1. 入力した画像データにフィルタ処理を施してノイズを除去するノイズ除去装置において、
    直交変換の変換単位ブロックごとに、前記画像データを直交変換する直交変換処理部と、
    前記直交変換処理部で生成された直交変換結果から、フィルタ処理対象画素の中心領域に対する直交変換結果を抽出する中心領域抽出部と、
    前記直交変換処理部で生成された直交変換結果から、前記フィルタ処理対象画素に対する周辺領域中のすべての画素に対応する直交変換結果を抽出する周辺領域抽出部と、
    前記周辺領域抽出部によって求めた前記周辺領域内のすべての直交変換結果から、該周辺領域の属性を判定し、判定結果、最大値および距離を出力する周辺領域属性判定部と、
    前記中心領域の直交変換結果を用いて、中心領域の属性を判定し、判定結果および最大値とを出力する中心領域属性判定部と、
    前記中心領域属性判定部および前記周辺領域属性判定部からの出力情報により、フィルタ処理対象画素のフィルタを選択するフィルタ選択部と、
    フィルタ処理対象画素に対して、前記フィルタ選択部で選択されたフィルタ処理を施して、ノイズを除去した画素を生成するフィルタ処理部と、を備えることを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ除去装置において、前記直交変換は、4×4アダマール変換であることを特徴とするノイズ除去装置。
  3. 請求項1または2に記載のノイズ除去装置において、前記直交変換処理部は、前記変換単位ブロックを直交変換のサイズ以内の画素数でずらして、直交変換を行うことを特徴とするノイズ除去装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記周辺領域は、入力された画像データの圧縮フォーマットの単位ブロックサイズの大きさによって決定することを特徴とするノイズ除去装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記周辺領域の属性判定は、前記周辺領域内のすべての直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以上であれば、エッジが含まれていると判定し、さもなければ、エッジが含まれていないと判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記中心領域の属性判定は、前記中心領域の直交変換結果であるすべての周波数成分の絶対値がフラット閾値より小さいときに、フラット領域であると判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  7. 請求項6に記載のノイズ除去装置において、前記フラット閾値は、周辺領域にエッジが含まれていると判定された場合、前記周辺領域属性判定部で求めた最大値および距離によって変動させることを特徴とするノイズ除去装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記中心領域の属性判定は、前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以上のときに、中心領域がエッジ領域であると判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  9. 請求項1乃至5のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記中心領域の属性判定は、前記中心領域の直交変換結果である周波数成分の絶対値のいずれかがフラット閾値より大きく、かつ、前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分の絶対値の最大値がエッジ閾値以下のときに、中心領域がディテール領域であると判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記中心領域の属性判定は、フィルタ処理対象画素が含まれるすべての中心領域候補の直交変換結果の周波数成分の平均値を用いて判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  11. 請求項6乃至9のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記中心領域の属性判定は、前記中心領域に対する直交変換結果の周波数成分同士の比率を用いて判定することを特徴とするノイズ除去装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記フィルタ選択部は、中心領域や周辺領域にエッジがあった場合、エッジ保存型のフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  13. 請求項12に記載のノイズ除去装置において、前記フィルタ選択部は、中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジがない場合、中心領域属性判定部で求めた最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  14. 請求項12に記載のノイズ除去装置において、中心領域がフラット領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、周辺領域属性判定部で求めた最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  15. 請求項12に記載のノイズ除去装置において、中心領域がディテール領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、前記周辺領域属性判定部で求めた最大値と距離とで閾値εを決定するεフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  16. 請求項12に記載のノイズ除去装置において、中心領域がエッジ領域で、周辺領域にエッジが含まれる場合、前記中心領域属性判定部で求めた最大値と前記周辺領域属性判定部で求めた最大値のうちの大きい最大値で閾値εを決定するεフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  17. 請求項1乃至11のいずれかに記載のノイズ除去装置において、前記フィルタ選択部は、フラットな領域には、単純なぼかしフィルタを選択することを特徴とするノイズ除去装置。
  18. 入力した画像データにフィルタ処理を施してノイズを除去するノイズ除去方法において、
    直交変換の変換単位ブロックごとに、前記画像データを直交変換する直交変換処理ステップと、
    前記直交変換処理ステップで生成された直交変換結果から、フィルタ処理対象画素の中心領域に対する直交変換結果を抽出する中心領域抽出ステップと、
    前記直交変換処理ステップで生成された直交変換結果から、前記フィルタ処理対象画素に対する周辺領域中のすべての画素に対応する直交変換結果を抽出する周辺領域抽出ステップと、
    前記周辺領域抽出ステップによって求めた前記周辺領域内のすべての直交変換結果から、該周辺領域の属性を判定し、判定結果、最大値および距離を出力する周辺領域属性判定ステップと、
    前記中心領域の直交変換結果を用いて、中心領域の属性を判定し、判定結果および最大値とを出力する中心領域属性判定ステップと、
    前記中心領域属性判定ステップおよび前記周辺領域属性判定ステップからの出力情報により、フィルタ処理対象画素のフィルタを選択するフィルタ選択ステップと、
    フィルタ処理対象画素に対して、フィルタ選択部で選択されたフィルタ処理を施して、ノイズを除去した画素を生成するフィルタ処理ステップと、を備えることを特徴とするノイズ除去方法。
  19. 請求項1乃至17のいずれかに記載のノイズ除去装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  20. コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項19に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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