JP2008152831A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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康行 加納
Shigeharu Shirane
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Abstract

【課題】 光ディスクに記録されている信号をレーザー光によって読み出すように構成された光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 レンズホルダー1に取り付けられているトラッキングコイル6、フォーカスコイル7、8、ローリング打消しコイル9,10との協働によって各駆動力を得るために設けられているマグネット4,5を複数の単極マグネットにて構成することによって磁束密度を高めるように構成したことを特徴とするもである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号をレーザー光によって読み出すように構成された光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を向上させた光ディスク、即ちBlu−ray規格やHD DVD(High Density Digital Versatile Disk)規格の光ディスクを使用するものが製品化されている。
光ディスクに記録される信号の密度を向上させるためには、光ディスクの信号面に照射されるレーザー光のスポット径を小さくする必要があり、そのためにはレーザー光の波長を短くする必要がある。光ディスク装置に使用される光ピックアップ装置には、レーザー光を生成するレーザーダイオードが組み込まれている。
前述したCD規格のディスクに記録されている信号を再生するために使用されるレーザー光は赤外光が使用され、DVD規格のディスクに記録されている信号を再生するために使用されるレーザー光は赤色光が使用され、そしてBlu−ray規格やHD DVD規格(次世代DVD)のディスクに記録されている信号を再生するために使用されるレーザー光は青紫色光が使用されている。
そして、前述した全ての規格の光ディスクを使用することが出来る光ディスク装置が商品化されることが考えられ、その場合、全ての光ディスクから信号の記録再生動作を行うことが出来る光ピックアップ装置が必要になる。斯かる光ピックアップ装置においては、CD及びDVD用の対物レンズと次世代DVD用の対物レンズの2つのレンズを光ピックアップ装置に組み込む方法が考えられる。(特許文献1参照。)(特許文献2参照。)
2つの対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置では、各対物レンズを光ディスクの径方向に対して直交する方向に並べて配置することも出来るが、この場合には、一方の対物レンズが光ディスクの同一径上を移動するようにして2つの対物レンズを配置すると、他方の対物レンズは、この径から一定距離だけ離れた位置を光ディスクの径に沿って移動することになる。この場合、光ディスクの径からずれた方の対物レンズを介して光検出器上に投影される信号トラックの方向は、この対物レンズが光ディスクの内周側から外周側へ移動するに従ってずれることになる。その結果、斯かる構成の光ピックアップ装置では、精度の高い信号の記録再生動作を行うことが出来ないという問題がある。
斯かる問題を解決する方法として、2つの対物レンズを光ディスクの径方向に並べて配置する方法がある。斯かる構成の光ピックアップ装置では、2つの対物レンズのうち外側に配置される対物レンズを光ディスクの最内周位置に移動させると、内周側に配置されている対物レンズはその位置よりも更に内周側に移動することになる。このように2つの対物レンズを光ディスクの径方向に並べて配置する場合には、光ディスクの内周側に配置される対物レンズと光ディスクが載置されるターンテーブルとの間のクリアランスが問題になる。斯かる問題は、2つのレンズの小径化やレンズホルダーの形状を工夫することによって解決することが出来る。
次世代DVDの一つとして商品化が進められているブルーレイディスクと呼ばれる規格の光ディスクでは、他の光ディスクと比較してデータ領域の最内周位置が内周側にシフトされている。従って、前述した光ディスクが載置されるターンテーブルとの間のクリアランス問題に対処するためには、ブルーレイディスク用の対物レンズを光ディスクの内周側に配置する方が有利となる。
前述した構成の光ピックアップ装置においては、対物レンズが取り付けられているともに複数の支持ワイヤーにて変位可能に支持されているレンズホルダーにフォーカス動作を行うフォーカスコイルやトラッキング動作を行うトラッキングコイルが固定されている。
斯かる光ピックアップ装置において、対物レンズが光ディスクに近づくようにレンズホルダーの上面に取り付けられること、フォーカスコイルやトラッキングコイルの配置や磁気回路の構成から一般にレンズホルダーの重心と該レンズホルダーをトラッキング方向に変位駆動させる際に発生する駆動力の作用点とが上下方向、すなわち対物レンズの光軸方向にずれており、レンズホルダーがトラッキング方向に駆動される際にレンズホルダーが光ディスクのラジアル方向の回転運動の横揺れ、所謂ローリングが発生する。
このローリングを防止するためにトラッキングコイルの配置位置及び該トラッキングコイルに付与する磁束を発生する磁気回路の構成を工夫してトラッキングコイルに駆動電流を流すと、トラッキング方向の駆動力とともにローリングを防止する方向の駆動力を発生するように構成された対物レンズの駆動装置が知られている。(特許文献3参照。)
特開平9−212905号公報 特開2001−344803号公報 特開2001−222830号公報
特許文献3に記載されている対物レンズ駆動装置は、マグネットの有効面に相対するレンズホルダーの1つの側面の両側にそれぞれトラッキングコイルを必要とするとともにマグネットの有効面に逆極性の磁極をフォーカス方向に対して斜めに着磁する必要があり、磁気回路の制約が多いという問題がある。
また、マグネットの有効面の磁極の境界が斜めであるので、トラッキング方向及びフォーカス方向にレンズホルダーが変位されると、マグネットの有効面の磁極と各トラッキングコイルの有効辺との位置関係が各トラッキングコイルでアンバランスとなる。すなわち、レンズホルダーがトラッキング方向に変位されると、この変位に応じて磁極の境界に対して各トラッキングコイルが位置する関係が変化する。そのため、各トラッキングコイルによって発生するローリング防止用の駆動力がアンバランスとなり、レンズホルダーの重心周りにモーメントが発生する。
従って、各トラッキングコイルに供給される駆動信号によって発生する電磁力に応じてレンズホルダーの重心周りに発生するモーメントが変化し、ローリングを十分に防止することが出来ないことになる。
また、図10に示すようにマグネットの有効面に逆極性の磁極を設けるために多極マグネットが使用されているが、斯かる多極マグネットは、その着磁の境界に磁気を持たない不磁極と呼ばれる部分(斜線で示す)が形成されることになる。その結果、レンズホルダーに固定されている各種のコイルに対向して設けられている多極マグネットから得られる磁束密度が低下するという問題がある。
従って、レンズホルダーを変位させるために磁界を生成するマグネットとして多極マグネットを使用すると、磁束密度が低下するため、同一の駆動力を得るためには、マグネットの形状を大きくする必要があり、光ピックアップ装置の小型化には適していなかった。それ故、光ピックアップ装置を小型化するためには、マグネットの材料として高価な金属を使用せざるを得ないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、対物レンズが取り付けられるとともに複数の支持ワイヤーによってアクチュエータフレームに対して変位可能に弾性的に支持されているレンズホルダーと、該レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記アクチュエータフレームに固定されている第1マグネット及び第2マグネットとから生成される磁界にて形成される第1フォーカス用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクの信号面に対して垂直方向へ変位せしめる駆動力を発生させる第1フォーカスコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記アクチュエータフレームに固定されている第3マグネット及び第4マグネットとから生成される磁界にて形成される第2フォーカス用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクの信号面に対して垂直方向へ変位せしめる駆動力を発生させる第2フォーカスコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記第2マグネット及び前記第4マグネットとから生成される磁界にて形成されるトラッキング用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクのトラッキング方向へ変位せしめる駆動力を発生させるトラッキングコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに各々前記第1フォーカス用磁気回路及び第2フォーカス用磁気回路との協働により前記トラッキングコイルへの駆動信号の供給により該レンズホルダーがトラッキング方向へ変位せしめられる際に発生するローリングを打ち消す方向に駆動力を発生する第1及び第2ローリング打消しコイルとより構成され、前記1、第2、第3及び第4マグネットを単極マグネットにて構成するとともに第1及び第2マグネットを密着させ、且つ第3マグネットと第4マグネットとを密着させ、更に第2マグネットと第4マグネットとを密着させて配置したことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1マグネットと第3マグネットとを同一の形状の単極マグネットにて構成するとともに第2マグネットと第4マグネットとを同一形状の単極マグネットにて構成したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、対物レンズの光軸方向と平行な前記トラッキングコイルの巻回中心点を通る軸がレンズホルダーの重心とレンズホルダーの側面に対して垂直に結ぶ平面上に位置するようにトラッキングコイルを配置したことを特徴とするものである。
更に、本発明は、第1フォーカスコイルと第2フォーカスコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1ローリング打消しコイルと第2ローリング打消しコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、第1ローリング打消しコイル及び第2ローリング打消しコイルを各々第1フォーカスコイル及び第2フォーカスコイルに重ねて配置したことを特徴とするものである。
更に、本発明は、異なる規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う第1及び第2の対物レンズをレンズホルダーに取り付けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1対物レンズの中心軸と第2対物レンズの中心軸とを結ぶ線が光ディスクの径方向になるように第1対物レンズと第2対物レンズとを配置したことを特徴とするものである。
そして、本発明は、対物レンズの光軸を通るトラッキング方向の仮想線に対して線対称になるように各種駆動コイルの配置位置及び各マグネットの配置位置が設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明は、レンズホルダーの側面に沿って該レンズホルダーの周囲に第1チルトコイルと第2チルトコイルとをそれぞれ対物レンズの光軸方向に位置をずらして巻回し、第1チルトコイルと第2チルトコイルとに互いに逆向きに駆動信号を流すように構成するとともに第1チルトコイル及び第2チルトコイルの有効辺領域をマグネットの互いに逆極性の磁極面に相対させるようにして前記レンズホルダーをラジアルスキュー方向にチルト駆動させることが出来るように構成したことを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置は、トラッキングコイルへの駆動信号の供給によりレンズホルダーがトラッキング方向へ変位せしめられる際に発生するローリングを打ち消す方向に駆動力を発生する第1及び第2ローリング打消しコイルを設けたので、レンズホルダーのローリングを防止することが出来るだけでなく、マグネットを単極マグネットにて構成したので、磁束密度を高めることが出来、その結果マグネットの形状を小さくすることが可能となり、本発明は、光ピックアップ装置の小型化に対して大きな効果を奏するものである。
また、本発明の光ピックアップ装置は、第1マグネットと第3マグネットとを同一の形状の単極マグネットにて構成するとともに第2マグネットと第4マグネットとを同一形状の単極マグネットにて構成したので、2つのマグネットを製造すれば良く、コストの上昇を抑えることが出来る。
そして、本発明の光ピックアップ装置は、対物レンズの光軸方向と平行な前記トラッキングコイルの巻回中心点を通る軸がレンズホルダーの重心とレンズホルダーの側面に対して垂直に結ぶ平面上に位置するようにトラッキングコイルを配置したので、レンズホルダーのトラッキング方向への変位動作を行う際の傾きを抑えることが出来る。
また、本発明の光ピックアップ装置は、第1フォーカスコイルと第2フォーカスコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したので、レンズホルダーのフォーカス方向への変位動作を行う際の傾きを抑えることが出来る。
そして、本発明の光ピックアップ装置は、第1ローリング打消しコイルと第2ローリング打消しコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したので、レンズホルダーのローリング防止方向への制御動作を行う際の傾きを抑えることが出来る。
また、本発明の光ピックアップ装置は、第1ローリング打消しコイル及び第2ローリング打消しコイルを各々第1フォーカスコイル及び第2フォーカスコイルに重ねて配置したので、共通の磁気回路を利用することが出来、小型化する場合に大きな効果を奏するもの
である。
更に、本発明の光ピックアップ装置は、レンズホルダーの側面に沿って該レンズホルダーの周囲に第1チルトコイルと第2チルトコイルとをそれぞれ対物レンズの光軸方向に位置をずらして巻回し、第1チルトコイルと第2チルトコイルとに互いに逆向きに駆動信号を流すように構成するとともに第1チルトコイル及び第2チルトコイルの有効辺領域をマグネットの互いに逆極性の磁極面に相対させるようにして前記レンズホルダーをラジアルスキュー方向にチルト駆動させることが出来るように構成したので、レンズホルダーに取り付けられている対物レンズの光軸を光ディスクの信号面に対して最適な関係になるように制御することが出来る。
図1は本発明に係る光ピックアップ装置の主要部の一実施例を示す斜視図、図2は図1に示した実施例の主要部であるレンズホルダーを示す斜視図、図3は図1に示した実施例の主要部である磁気回路を示す斜視図である。
1はレンズホルダーであり、記録密度が相違する各光ディスクにそれぞれ対応する開口数の第1対物レンズ2及び第2対物レンズ3がトラッキング方向に並んで配置固定されている。すなわち、前記第1対物レンズ2の中心軸と第2対物レンズ3の中心軸を結ぶ線(仮想線Aにて示す)が光ディスクの中心軸を通るように配置されている。
4及び5は、一対のマグネットであり、トラッキング方向及びフォーカス方向と直交する方向に前記レンズホルダー1を挟んで対向するように配置されている。すなわち、前記マグネット4及び5は第1対物レンズ2の中心軸と第2対物レンズ3の中心軸を結ぶ仮想線Aに対して線対称になるように配置されている。
前記マグネット4及び5は、各々図4に示すように第1マグネット4A、5A、第2マグネット4B、5B、第3マグネット4C、5C及び第4マグネット4D、5Dにて構成されている。斯かるマグネット4及び5の構成の詳細については、後述する。
前記レンズホルダー1のトラッキング方向と直交する各側面には、それぞれ中央部にトラッキング方向と直交する方向に巻回軸を有して角を丸めた矩形状に巻回されたトラッキングコイル6が装着され、両端部にはそれぞれトラッキング方向と直交する方向に巻回軸を有して角を丸めた矩形状に巻回された第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8が装着されており、トラッキングコイル6、第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8の各駆動コイルは、第1対物レンズ2の中心軸と第2対物レンズ3の中心軸を結ぶ仮想線Aに対して線対称になるように配置されている。
また、角を丸めた矩形状の第1ローリング打消しコイル9は、前記第1フォーカスコイル7と同軸になるように重ねて配置され、角を丸めた矩形状の第2ローリング打消しコイル10は、前記第2フォーカスコイル8と同軸になるように重ねて配置されている。そして、斯かる第1ローリング打消しコイル9及び第2ローリング打消しコイル10は、フォーカスコイルと同様に第1対物レンズ2の中心軸と第2対物レンズ3の中心軸を結ぶ仮想線Aに対して線対称になるように配置されている。
前記トラッキングコイル6、第1フォーカスコイル7、第2フォーカスコイル8、第1ローリング打消しコイル9及び第2ローリング打消しコイル10の各駆動コイルは、前述したようにそれぞれ角を丸めた矩形状に巻回されることにより後述する磁気回路により形成される有効磁界に対して有効に作用する直線状の有効辺領域を有している。
また、前記レンズホルダー1の周囲には、前記第1対物レンズ2及び第2対物レンズ3の光軸方向と平行の巻回軸を有する第1チルトコイル11と第2チルトコイル12とがそれぞれ前記光軸方向に位置をずらしてレンズホルダー1の側面に沿って巻回されている。前記第1チルトコイル11と第2チルトコイル12のトラッキング方向と直交する2辺が前記マグネット4及び5の各有効面とが相対されて各有効辺領域となるように構成されている。
一対のマグネット4及び5は、それぞれ図3に示すようにトラッキングコイル6の第1対物レンズ2及び第2対物レンズ3の光軸方向の各有効辺領域にそれぞれ互いに逆極性の磁界面を相対させるべく横方向(対物レンズの光軸方向と直交する方向)の中央に磁界境界が配置されるように構成されている。すなわち、図4に示す如く、その磁極境界を境に図中右側がN極に、図中左側がS極になるように設定されているとともに第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8の対物レンズの光軸と直交する方向となる各有効辺領域にそれぞれ互いに逆極性の磁極面を相対させるべく上下方向(対物レンズの光軸方向)の中央に磁極境界が形成されるように構成され、また図中右側のN極部分の右下方が矩形状にS極になるように設定され、図中左側のS極部分の左下方が矩形状にN極になるように構成されている。そして、一対のマグネット4及び5のそれぞれの磁極は、各駆動コイルと同様に第1対物レンズ2の中心軸と第2対物レンズ3の中心軸を結ぶ仮想線Aに対して線対称になるように配置されている。
一方、レンズホルダー1のマグネット4及び5にそれぞれ相対する各側面の各駆動コイルは、図5に示す分解斜視図のように巻回方向が設定されている。すなわち、トラッキングコイル6は、レンズホルダー1の各側面において実線の矢印の如く、同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きに設定されている。このように同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きになっているので、対応する各マグネットの磁極面からそれぞれ見た場合に巻回方向が同一となる。一対のマグネット4及び5の磁極は、仮想線Aに対して線対称に設定されているので、図6の磁気回路の上からの模式図のように、トラッキングコイル6の縦方向(対物レンズの光軸方向)の有効辺領域にそれぞれ流されるトラッキング駆動信号に対してマグネット4及び5から生成される磁束が各トラッキングコイル6に有効に作用するように構成されている。そのため、各トラッキングコイル6にトラッキング駆動信号が供給されると、そのトラッキング駆動信号の方向に応じてレンズホルダー1が対物レンズ2及び3の光軸方向と直交するトラッキング方向に駆動される。因みに、各トラッキングコイル6に図6の丸印に示す向きのトラッキング駆動信号が供給された場合、レンズホルダー1は図6において右側のトラッキング方向に駆動されることになる。
第1フォーカスコイル7は、図5に示したようにレンズホルダー1の各側面において、実線の矢印の如く、同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きなるように設定されている。このように巻回されているので、対応する各マグネットの磁極面からそれぞれ見た場合に巻回方向が同一となる。一対のマグネット4及び5のそれぞれの磁極は、図7の磁気回路の右側からの模式図のように各第1フォーカスコイル7の横方向(対物レンズの光軸方向と直交する方向)の有効辺領域にそれぞれ流されるフォーカス駆動信号に対してマグネット4及び5により生成される磁束が有効に作用するように構成されている。
また、第2フォーカスコイル8は、図6に示したようにレンズホルダー1の各側面において、実線の矢印の如く、同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きなるように設定されている。このように巻回されているので、対応する各マグネットの磁極面からそれぞれ見た場合に巻回方向が同一となる。一対のマグネット4及び5のそれぞれの磁極は、図8の磁気回路の左側からの模式図のように各第2フォーカスコイル8の横方向(対物レンズの光軸方向と直交する方向)の有効辺領域にそれぞれ流されるフォーカス駆動信号に対してマグネット4及び5により生成される磁束が有効に作用するように構成されている。
しかも、第2フォーカスコイル8は、図6に示すようにレンズホルダー1の同一側面に配置されている第1フォーカスコイル7と巻回方向が逆向きになるように構成されている。そして、第1フォーカスコイル7と第2フォーカスコイル8とでは相対するマグネット4及び5の磁極が逆極性になるようにされているので、第1フォーカスコイル7と第2フォーカスコイル8とは同時に供給されるフォーカス駆動信号に対して同一方向への駆動力を発生する関係にある。
因みに、各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8に図7及び図8の実線の丸印に示す向きのフォーカス駆動信号が供給された場合、レンズホルダー1は図7及び図8において、上方へ駆動されることになる。
また、第1ローリング打消しコイル9は、図5に示すようにレンズホルダー1の各側面おいて、実線で示す矢印の如く、同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きになるようにされている。このように同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きになっているので、対応する各マグネットの磁極面からそれぞれを見た場合には巻回方向が同一となる。一対のマグネット4及び5のそれぞれの磁極は、図7に示すように各第1ローリング打消しコイル9の横方向の有効辺領域にそれぞれ流される駆動信号に対してマグネット4及び5から生成される磁束が有効に作用するように構成されている。
また、第2ローリング打消しコイル10は、図5に示すようにレンズホルダー1の各側面おいて、実線で示す矢印の如く、同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きになるようにされている。このように同一方向から見て互いに巻回方向が逆向きになっているので、対応する各マグネットの磁極面からそれぞれを見た場合には巻回方向が同一となる。一対のマグネット4及び5のそれぞれの磁極は、図8に示すように各第2ローリング打消しコイル10の横方向の有効辺領域にそれぞれ流される駆動信号に対してマグネット4及び5から生成される磁束が有効に作用するように構成されている。
そして、前記第2ローリング打消しコイル10は、図5に示したようにレンズホルダー1の側面に配置されている第1ローリング打消しコイル9と巻回方向が同じ向きに設定されている。第1ローリング打消しコイル9と第2ローリング打消しコイル10とでは、相対されるマグネット4及び5の磁極が逆極性になっているので、第1ローリング打消しコイル9と第2ローリング打消しコイル10とは、同時に供給される駆動信号に対して逆方向への駆動力が発生する。そのため、レンズホルダー1の第1ローリング打消しコイル9が配置されている側と第2ローリング打消しコイル10が配置されている側とで逆方向に駆動されることにより、該レンズホルダー1を光ディスクのラジアル方向に傾かせる変位力が発生することになる。
因みに、各第1ローリング打消しコイル9及び第2ローリング打消しコイル10に図7及び図8の破線の丸印に示す方向へのトラッキング駆動信号が供給された場合、レンズホルダー1は図7に示すようにレンズホルダー1の各第1ローリング打消しコイル9が配置されている半分側において上方への駆動力が発生し、図8に示すようにレンズホルダー1の各第2ローリング打消しコイル10が配置されている半分側において下方への駆動力が発生することになる。
次に、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12はレンズホルダー1の側面に巻回されているが、その巻回方向は互いに逆方向になるようにされている。そして、前記第1チルトコイル11の各有効辺領域は、マグネット4及び5の横方向(対物レンズの光軸方向と直交する方向)の中央の磁極境界に相対する位置を境にして左右で逆極性の磁極に相対し、前記第2チルトコイル12の各有効辺領域は、マグネット4及び5の横方向(対
物レンズの光軸方向と直交する方向)の中央の磁極境界に相対する位置を境にして左右で逆極性の磁極に相対し、中央分を除いて第1チルトコイル11の各有効辺領域に相対するマグネット4及び5の磁極とは逆極性の磁極に相対している。
そのため、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12にチルト駆動信号が供給されると、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12の各有効辺領域の左右において逆方向でフォーカス方向への駆動力が発生するので、レンズホルダー1が光ディスクのラジアル方向に傾かせる駆動力が発生することになる。この場合、第2チルトコイル12の各有効辺領域の中央部分で傾く駆動力を打ち消す駆動力が発生するが、その駆動力は前記レンズホルダー1をラジアル方向へ傾かせる駆動力と比較して十分に小さいので、その影響は無視することが出来る。
前述したようにレンズホルダー1に各駆動コイルは固定されているが、各コイルの前記レンズホルダー1への取り付けについて説明する。レンズホルダー1に各コイルを固定する場合、まず第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12をレンズホルダー1の側面に沿って連続して巻回させるが、この第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12は連結されている。
次に、各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8をレンズホルダー1の各側面に連続して巻回させる。レンズホルダー1の各側面に配置される各第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8は連結されており、このたるに駆動コイルの素線をレンズホルダー1の一方面の第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8を第1チルトコイル11に沿わせて連続して順次巻回し、その後その素線を第1チルトコイル11に沿わせてレンズホルダー1の他方面側に導き、レンズホルダー1の他方面側の第2フォーカスコイル8及び第1フォーカスコイル7を第1チルトコイル11に沿わせて連続して順次巻回する。
次に、各トラッキングコイル6、各第1ローリング打消しコイル9及び第2ローリング打消しコイル10をレンズホルダー1の各側面に連続して巻回する。レンズホルダー1の各側面に配置される各トラッキングコイル6、各第1ローリング打消しコイル9及び各ローリング打消しコイル10は連結されており、各トラッキングコイル6に供給されるトラッキング駆動信号が各第1ローリング打消しコイル9及び第2ローリング打消しコイル10にも供給されるように構成されている。
これらの各駆動コイルを互いに連結するために各駆動コイルの素線をレンズホルダー1の一方面側の第2ローリング打消しコイル10、トラッキングコイル6、第1ローリング打消しコイル9を第2チルトコイル12に沿わせてレンズホルダー1の他方面側に導き、レンズホルダー1の他方面側の第1ローリング打消しコイル9、トラッキングコイル6、第2ローリング打消しコイル10を第2チルトコイル12に沿わせて連続して順次巻回する。
各トラッキングコイル6、各第1フォーカスコイル7、各第2フォーカスコイル8、各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10の各駆動コイルは、レンズホルダー1の各側面にそれぞれ形成されているボビン部に素線を巻回することによって形成され、レンズホルダー1の各側面には、トラッキングコイル6が巻回されるボビン部13、第1フォーカスコイル7及び第1ローリング打消しコイル9が同軸にて巻回されるボビン部14及び第2フォーカスコイル8及び第2ローリング打消しコイル10が同軸にて巻回されるボビン部15が一体的に設けられている。
前述したようにレンズホルダー1に各種の駆動コイルが取り付けられているが、該レン
ズホルダー1は、一端がレンズホルダー1に固定されているとともに他端がアクチュエータフレーム20の所定の側壁に補助部材23を介して該補助部材23と一体的に固定される固定基板21に固定されて架設される片側3本ずつ両側で6本の支持ワイヤー22によって前記アクチュエータフレーム20に対してフォーカシング方向、トラッキング方向及びラジアル方向に変位可能に弾性的に支持されている。
この場合、各支持ワイヤー22はトラッキング方向にレンズホルダー1側の間隔を固定基板21側の間隔より僅かに狭まるようにハの字状に架設され、レンズホルダー1を含む可動部のローリング固有振動数を高くするように構成されている。また、各支持ワイヤー22は補助部材23に形成されている各孔を片側3本ずつ貫通し、その各孔に充填されるダンプ剤24によって囲繞されて制振が図られている。
前述したようにレンズホルダー1をアクチュエータフレーム20に対して変位可能に弾性的に支持する6本の支持ワイヤー22の一端は前記固定基板21に固定されているが、他方の各端部はレンズホルダー1の各側面に一体的に形成されている所定の突部25に接触あるいは接近して配置される。前記レンズホルダー1に連続して巻回される各駆動コイルの素線、すなわち、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12の素線、各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8の素線、各トラッキングコイル6の素線、各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10の素線のそれぞれの両端末はそれぞれ所定の突部25に絡げられるので、この所定の突部25に絡げられた各駆動コイルの素線の端末にハンダ付けにより所定の支持ワイヤー22と所定の駆動コイルとがそれぞれ関係付けられて電気的に接続される。
斯かる構成によれば各駆動コイルへの駆動信号の供給は、所定の支持ワイヤー22を経由して行われることになる。例えば、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12へのチルト駆動信号の供給は、左右両側面における上下方向の中間に架設される支持ワイヤー22を経由して行われ、各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8へのフォーカス駆動信号の供給は、一方の側面における一番上及び一番下に架設されている支持ワイヤー22を経由して行われる。また、各トラッキングコイル6、各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10へのトラッキング駆動信号の供給は、他方の側面における一番上及び一番下に架設されている支持ワイヤー22を経由して行われる。
前記第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12にチルト駆動信号が供給されると、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12の有効辺領域の中央を境にして互いに逆向きのフォーカス方向への駆動力が発生される。そのため、レンズホルダー1はチルト駆動信号の極性に応じた向きでチルト駆動信号の電流量に応じた変位量によりラジアルスキュー方向に駆動されることになる。
また、前記各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8にフォーカス駆動信号が供給されると、各第1フォーカスコイル7及び各第2フォーカスコイル8に同一のフォーカス方向に駆動力が発生される。そのため、レンズホルダー1はフォーカス駆動信号の極性に応じた向きでフォーカス駆動信号の電流量に応じた変位量によりフォーカス方向に駆動されることになる。
更に、前記各トラッキングコイル6にトラッキング駆動信号が供給されると、各トラッキングコイル6に同一のトラッキング方向に駆動力が発生される。そのため、レンズホルダー1はトラッキング駆動信号の極性に応じた向きでトラッキング駆動信号の電流量に応じた変位量によりトラッキング方向に駆動されることになる。
本実施例において、図9に示すように第1対物レンズ2及び第2対物レンズ3が光ディスクに近づくようにレンズホルダー1の上面に配置されていること及びレンズホルダー1の構造、あるいは各駆動コイルの配置や磁気回路の構成からレンズホルダー1を含むアクチュエータ可動部の重心Gはレンズホルダー1の中心より上方へ偏倚している。一方、レンズホルダー1をトラッキング方向へ駆動する際に発生される駆動力の作用点Aは、レンズホルダー1の対物レンズ2及び3の光軸方向の略中央となり、前記アクチュエータ可動部の重心Gとは光軸方向にずれている。そのため、レンズホルダー1がトラッキング方向に駆動される際レンズホルダー1に対して光ディスクのラジアル方向に傾けるローリング力が発生することになる。
前記各トラッキングコイル6にトラッキング駆動信号が供給されると、各トラッキングコイル6に連結されている各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10にも該トラッキング駆動信号が供給される。各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10にトラッキング駆動信号が供給されると、レンズホルダー1の第1ローリング打消しコイル9が配置されている側と第2ローリング打消しコイル10が配置されている側とで逆向きでフォーカス方向への駆動力が発生する。そのため、レンズホルダー1はトラッキング駆動信号の極性に応じた向きでトラッキング駆動信号の電流量に応じた変位量によりラジアルスキュー方向に駆動されることになる。
前記各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10にトラッキング駆動信号が供給されてレンズホルダー1に発生されるラジアルスキュー方向の駆動力は、前記トラッキング駆動信号を各トラッキングコイル6に供給した際にレンズホルダー1に発生するトラッキング方向への駆動力に応じて発生するローリング量に対応し、そのラジアルスキュー方向への駆動方向は前記トラッキング駆動信号を各トラッキングコイル6に供給した際にレンズホルダー1に発生するトラッキング方向の駆動力に応じて発生するローリング力の方向と逆向きになるように設定されている。
従って、各トラッキングコイル6にトラッキング駆動信号が供給され、図9に示すようにレンズホルダー1にローリングさせる力Frが発生すると、同時に各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10にトラッキング駆動信号が供給され、各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10に供給されるトラッキング駆動信号によって発生する駆動力Fcが発生する。
レンズホルダー1をトラッキング動作時にローリングさせる力Frの方向と各第1ローリング打消しコイル9及び各第2ローリング打消しコイル10に供給されるトラッキング駆動信号によって発生する駆動力Fcの方向とは逆向きになるので、レンズホルダー1のトラッキング動作時のローリングを抑えることが出来る。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、次にマグネット4及び5の構成について図11を参照して説明する。マグネット4及び5は、図4を参照にして説明したように各々第1マグネット4A及び5A、第2マグネット4B及び5B、第3マグネット4C及び5C、そして第4マグネット4D及び5Dにて構成されている。
そして、図11に示すように第1マグネット4A、第2マグネット4B、第3マグネット4C、第4マグネット4Dは、個々に分離したN極とS極を持つ単極マグネットにて構成されている。また、斯かる図面より明らかなように第1マグネット4Aと第3マグネット4Cとは、同一のマグネットであり、第2マグネット4Bと第4マグネット4Dとは同一のマグネットである。尚、マグネット5はマグネット4とは逆極性となるように配置されているが同一構成のマグネットである。
斯かる構成のマグネットにおいて、第1マグネット4A及び5Aと第2マグネット4B及び5Bとを密着させるとともに第3マグネット4C及び5Cと第4マグネット4D及び5Dとを密着させ、更に第2マグネット4B及び5Bと第4マグネット4D及び5Dとを密着させることによって図4に示すマグネット4及び5が形成されることになる。
図12はマグネット4とトラッキングコイル6、第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8との関係を示すものであり、第1マグネット4Aと第2マグネット4Bとから生成される磁界にて形成される第1フォーカス用磁気回路内に第1フォーカスコイル7が配置されているとともに第3マグネット4Cと第4マグネット4Dとから生成される磁界にて形成される第2フォーカス用磁気回路内に第2フォーカスコイル8が配置され、更に第2マグネット4Bと第4マグネット4Dとから生成される磁界にて形成されるトラッキング用磁気回路内にトラッキングコイル6が配置されている。
斯かる構成において、トラッキングコイル6に矢印方向へのトラッキング駆動信号が流れると該トラッキングコイル6に矢印X方向への駆動力が発生することになる。すなわち、このX方向は光ディスクのトラッキング方向であり、レンズホルダー1をトラッキング方向へ変位させる駆動力となる。従って、トラッキングコイル6に流れるトラッキング駆動信号の流れる方向や駆動信号の大きさを変化させることによってレンズホルダー1、即ち対物レンズ2及び3のトラッキング方向の位置を制御する動作、所謂トラッキング制御動作を行うことが出来る。
また、第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8に矢印方向へのフォーカス駆動信号が流れると該第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8に矢印Y方向への駆動力が発生することになる。すなわち、このY方向は光ディスクの信号面方向であり、レンズホルダー1を光ディスクの信号面方向へ変位させる駆動力となる。従って、第1フォーカスコイル7及び第2フォーカスコイル8に流れるフォーカス駆動信号の流れる方向や駆動信号の大きさを変化させることによってレンズホルダー1、即ち対物レンズ2及び3のフォーカス方向の位置を制御する動作、所謂フォーカス制御動作を行うことが出来る。
以上に説明したようにトラッキング制御動作及びフォーカス制御動作のためのレンズホルダー1の駆動変位動作は行われるが、第1ローリング打消しコイル9、第2ローリング打消しコイル10、第1チルトコイル11及び第2チルトコイル12によるレンズホルダー1の駆動変位動作も同様の原理にて行うことが出来るので、その説明は省略した。
本発明に係る光ピックアップ装置の主要部の一実施例を示す斜視図である。 図1に示した実施例の主要部であるレンズホルダーを示す斜視図である。 図1に示した実施例の主要部である磁気回路を示す斜視図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成するマグネットを示す斜視図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成する各駆動コイルの巻回方向を説明するための分解斜視図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成する磁気回路を説明するための上から見た模式図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成する磁気回路を説明するための右から見た模式図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成する磁気回路を説明するための左から見た模式図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成するレンズホルダーのローリングの発生を防止する動作を説明するための図である。 多極マグネットを説明するための図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成するマグネットの構成を説明するための図である。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成するマグネットと駆動コイルとの関係を説明するための図である。
符号の説明
1 レンズホルダー
2 第1対物レンズ
3 第2対物レンズ
4、5 マグネット
6 トラッキングコイル
7 第1フォーカスコイル
8 第2フォーカスコイル
9 第1ローリング打消しコイル
10 第2ローリング打消しコイル
11 第1チルトコイル
12 第2チルトコイル
20 アクチュエータフレーム
21 固定基板
22 支持ワイヤー
23 補助部材

Claims (10)

  1. 対物レンズが取り付けられるとともに複数の支持ワイヤーによってアクチュエータフレームに対して変位可能に弾性的に支持されているレンズホルダーと、該レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記アクチュエータフレームに固定されている第1マグネット及び第2マグネットとから生成される磁界にて形成される第1フォーカス用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクの信号面に対して垂直方向へ変位せしめる駆動力を発生させる第1フォーカスコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記アクチュエータフレームに固定されている第3マグネット及び第4マグネットとから生成される磁界にて形成される第2フォーカス用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクの信号面に対して垂直方向へ変位せしめる駆動力を発生させる第2フォーカスコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに前記第2マグネット及び前記第4マグネットとから生成される磁界にて形成されるトラッキング用磁気回路との協働により該レンズホルダーを光ディスクのトラッキング方向へ変位せしめる駆動力を発生させるトラッキングコイルと、前記レンズホルダーの側面に固定されているとともに各々前記第1フォーカス用磁気回路及び第2フォーカス用磁気回路との協働により前記トラッキングコイルへの駆動信号の供給により該レンズホルダーがトラッキング方向へ変位せしめられる際に発生するローリングを打ち消す方向に駆動力を発生させる第1及び第2ローリング打消しコイルとより成り、前記1、第2、第3及び第4マグネットを単極マグネットにて構成するとともに第1及び第2マグネットを密着させ、且つ第3マグネットと第4マグネットとを密着させ、更に第2マグネットと第4マグネットとを密着させて配置したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 第1マグネットと第3マグネットとを同一の形状の単極マグネットにて構成するとともに第2マグネットと第4マグネットとを同一形状の単極マグネットにて構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 対物レンズの光軸方向と平行な前記トラッキングコイルの巻回中心点を通る軸が前記レンズホルダーの重心とレンズホルダーの側面に対して垂直に結ぶ平面上に位置するようにトラッキングコイルを配置したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 第1フォーカスコイルと第2フォーカスコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 第1ローリング打消しコイルと第2ローリング打消しコイルとをトラッキングコイルを中心として対称の位置になるように配置したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  6. 第1ローリング打消しコイル及び第2ローリング打消しコイルを各々第1フォーカスコイル及び第2フォーカスコイルに重ねて配置したことを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  7. 異なる規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行う第1及び第2の対物レンズをレンズホルダーに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  8. 第1対物レンズの中心軸と第2対物レンズの中心軸とを結ぶ線が光ディスクの径方向になるように第1対物レンズと第2対物レンズとを配置したことを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. 対物レンズの光軸を通るトラッキング方向の仮想線に対して線対称になるように各種駆動コイルの配置位置及び各マグネットの配置位置が設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  10. レンズホルダーの側面に沿って該レンズホルダーの周囲に第1チルトコイルと第2チルトコイルとをそれぞれ対物レンズの光軸方向に位置をずらして巻回し、第1チルトコイルと第2チルトコイルとに互いに逆向きに駆動信号を流すように構成するとともに第1チルトコイル及び第2チルトコイルの有効辺領域をマグネットの互いに逆極
    性の磁極面に相対させるようにして前記レンズホルダーをラジアルスキュー方向にチルト駆動させることが出来るように構成したことを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102969006A (zh) * 2011-08-29 2013-03-13 三洋电机株式会社 物镜保持件、光拾取装置、物镜驱动装置及其制造方法

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