JP2008150015A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性及び軽量化に優れつつ、耐久性を適切に確保することができる防振装置を提供すること。
【解決手段】連結ロッド1の第2防振ブッシュ4とエンジンとの間に介在するブラケット5が、高さ方向Zの一端面61をエンジン側の被取付け面Eに取付け可能に構成したブラケット本体6と、ブラケット本体6に突出形成された第1突出部7及び第2突出部8とを、アルミニウム合金にて第1方向視で断面L字状をなすように一体に鋳造成形してあり、第1突出部7の頂面で第1方向Nに対して傾斜して設けられた取付け面71に挟持プレート9の一端部91が取付けられ、第2突出部8の頂部の側面に設けられた受け面81が、挟持プレート9の他端部92との協働で第2防振ブッシュ4の内筒41を軸方向に挟持するように構成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体とエンジンとの間に介在して、車体側への振動の伝達を抑制する防振装置に関する。
通常、自動車の車体と振動発生源であるエンジンとの間には、車体側への振動の伝達を抑制するための防振装置が組み付けられている(例えば、下記特許文献1参照)。このような防振装置として、アームの長手方向の両端に防振ブッシュを設けた連結ロッドと、その防振ブッシュの一つとエンジンとの間に介在するブラケットとを備えたものがある。防振装置には主としてアームの長手方向に沿った荷重が入力され、それにより発生した振動は防振ブッシュにより減衰するものの、ブラケットにも幾分かの荷重が伝達して入力される場合がある。そのため、ブラケットについては当然ながら、ブラケットと防振ブッシュとを連結するボルト等についても耐久性を適切に確保する必要がある。
上記のような防振装置が備えるブラケットとしては、自動車の軽量化を図るためにアルミニウム合金で形成されたものが知られている。従来は、アルミニウム合金材のほぼ全面を切削加工することで製作していたが、切削加工時間が長くなり、生産性を阻害するという問題が生じていた。一方、ブラケットを鋳造成形することも考えられるが、成形品に巣が生じると耐久性が低下するという問題がある。
特開2005−225321号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性及び軽量化に優れつつ、耐久性を適切に確保することができる防振装置を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る防振装置は、車体とエンジンとの間に介在する防振装置において、
アームと、前記アームの一端部に設けられて車体側に連結される第1防振ブッシュと、前記アームの他端部に設けられてエンジン側に連結される第2防振ブッシュと、を有する連結ロッドと、
前記第2防振ブッシュとエンジンとの間に介在するブラケットとを備え、
前記ブラケットが、
高さ寸法が幅寸法よりも大きく、高さ方向及び幅方向と直交する第1方向に細長いブロック状をなし、前記高さ方向に沿う複数のボルト挿通孔を前記第1方向に間隔を空けて形成して、前記複数のボルト挿通孔に各別に挿通させた複数の第1取付ボルトで、前記高さ方向の一端面をエンジン側の被取付け面に取付け可能に構成したブラケット本体と、
前記ブラケット本体の幅方向の一側面から前記幅方向に壁状に突出し、頂面で前記第1方向に対して傾斜して設けられた取付け面に第2取付ボルトを螺合させる雌ねじ部が形成されている第1突出部と、
前記ブラケット本体の高さ方向の他端面のうち、一対の前記ボルト挿通孔の間に位置する第1他端面部分から前記高さ方向に壁状に突出し、頂部の側面に前記第2防振ブッシュの内筒を受止める受け面が設けられた第2突出部と、を前記第1方向視で断面L字状をなすようにアルミニウム合金で一体に鋳造成形してあり、
前記第1防振ブッシュを車体側に連結し、挟持プレートの一端部を前記第2取付ボルトにより前記取付け面に取付け、前記ブラケット本体の高さ方向の一端面を前記第1取付ボルトにより前記被取付け面に取付けた状態で、前記受け面が前記内筒を前記挟持プレートの他端部との協働で前記内筒の軸方向に挟持するように構成したものである。
本発明に係る防振装置は、上記のように、連結ロッドの第1防振ブッシュが車体側に連結されるとともに、ブラケットのブラケット本体の高さ方向の一端面がエンジンの被取付け面に取付けられる。ブラケットの第1突出部の頂面に設けられた取付け面には、第2取付けボルトが螺合される雌ねじ部が形成されており、その第2取付けボルトの締結によって取付け面に挟持プレートの一端部が取付固定される。また、ブラケットの第2突出部の頂部の側面には、第2防振ブッシュの内筒を受止める受け面が設けられ、この受け面と挟持プレートの他端部とで第2防振ゴムブッシュの内筒が軸方向に挟持される。
ブラケットを製作するには、ブラケット本体と第1突出部と第2突出部とをアルミニウム合金で一体に鋳造成形した後に、ブラケット本体の高さ方向の一端面と他端面のうち、少なくとも、第1取付けボルトに締結される他端面部分と、第1突出部の頂面に設けた取付け面と、第2突出部の頂部の側面に設けた受け面とを切削加工するだけでよく、従来のようにアルミニウム合金材のほぼ全面を切削加工してブラケットを製作する手段に比べて、切削加工時間を短縮化できる。
また、この防振装置では、上述のように第2突出部の受け面と挟持プレートの他端部とで第2防振ブッシュの内筒を挟持していることから、アームの長手方向に対して傾斜する方向に荷重が入力された際には、挟持プレートに荷重が伝達して入力され易く、更に挟持プレートの一端部を固定する第2取付ボルトにも入力される。そのため、本発明では、第1突出部の頂面に取付け面を第1方向に対して傾斜して設けており、これによって第2取付ボルトに作用するせん断力を低減して耐久性を高めることができる。その結果、本発明の防振装置では生産性及び軽量化が良好となり、耐久性を適切に確保することができる。
上記において、前記複数のボルト挿通孔を、第1のボルト挿通孔、第2のボルト挿通孔及び第3のボルト挿通孔の計3本のボルト挿通孔で構成するとともに、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間隔を、前記第2のボルト挿通孔と前記第3のボルト挿通孔との間隔よりも大きく設定し、
前記第1突出部を、前記ブラケット本体の幅方向の一側面のうち、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間に位置する一側面部分から突出させ、
前記第2突出部を、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間に位置する前記第1他端面部分から突出させ、
前記第2のボルト挿通孔と前記第3のボルト挿通孔との間のブラケット本体部分の幅寸法を、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間のブラケット本体部分の幅寸法よりも小さく設定してあるものが好ましい。
上記構成によれば、第1のボルト挿通孔と第2のボルト挿通孔との間隔を、第2のボルト挿通孔と第3のボルト挿通孔との間隔よりも大きく設定し、第1突出部を第1のボルト挿通孔と第2のボルト挿通孔の間に位置する一側面部分から突出させることにより、ブラケット本体の長手方向(第1方向)における第1突出部の長さを大きく設定することができる。また、第2突出部を第1のボルト挿通孔と第2のボルト挿通孔との間に位置する第1他端面部分から突出させることにより、ブラケット本体の長手方向における第2突出部の長さを大きく設定することができる。これにより、大きな力が加わる第1突出部及び第2突出部の強度を高めて耐久性を十分に確保することができる。
更に上記構成によれば、ブラケット本体を細長いブロック状をなすコンパクトな形状にして、第2のボルト挿通孔と第3のボルト挿通孔の間のブラケット本体部分の幅寸法を、第1のボルト挿通孔と第2のボルト挿通孔の間のブラケット本体部分の幅寸法よりも小さく設定してあることにより、鋳造成形の際に巣が発生しにくくなる。この第2のボルト挿通孔と第3のボルト挿通孔の間のブラケット本体部分には、第1のボルト挿通孔と第2のボルト挿通孔の間のブラケット本体部分よりも大きな力が加わらないことから、上記のように幅寸法を小さくしても不具合は生じない。
上記において、前記ブラケット本体と前記第2突出部の頂部との間の幅寸法を、前記第2突出部の頂部及び前記ブラケット本体の幅寸法よりも小さく設定してあるものが好ましい。かかる構成によれば、ブラケット本体と第2突出部の頂部との間の部分のボリュームを比較的少なくしてあるから、鋳造成形の際に巣が発生することを防止でき、第2突出部の耐久性を好適に確保することができる。
上記において、前記第1防振ブッシュの内筒又は前記第2防振ブッシュの内筒の外周面に、互いに対向して軸方向に延びる少なくとも一対の平坦面が設けられていてもよい。これにより、平坦面が設けられていない内筒と容易に区別でき、例えば当該内筒が鉄製かアルミ製かを目視により簡便に識別することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る防振装置の一例を示す平面図である。図2は、その防振装置の正面図であり、図3は、その防振装置の側面図である。この防振装置は、図4、5に示す連結ロッド1(トルクロッド)と、図6〜8に示すブラケット5とを備えていて、自動車の車体と振動発生源であるエンジンとの間に組み付けられる。
連結ロッド1は金属材よりなり、図4、5に示すように車両の前後方向に延びるアーム2と、アーム2の一端部21に設けられて車体側に連結される第1防振ブッシュ3と、アーム2の他端部22に設けられてエンジン側に連結される第2防振ブッシュ4とを有する。アーム2の側面には、マス部材を内蔵したダンパー10が取り付けられており、マス部材がゴム状弾性体を介して共振することによってアーム2に発生する振動が抑制される。アーム2は、その一端部21が第1筒状部23の外周面に、他端部22が第2筒状部24の外周面に、それぞれ溶接によって固着されている。
第1防振ブッシュ3は、円筒状をなし、その軸方向を高さ方向Z(車両上下方向)に向けて設けられている。一方、第2防振ブッシュ4は、第1防振ブッシュ3よりも大径の円筒状をなし、その軸方向を幅方向W(車両幅方向)に向けて設けられている。第1防振ブッシュ3及び第2防振ブッシュ4は、各々の軸方向に垂直な平面が互いに直交するように設けられており、エンジンのロール方向の振動を効果的に抑制できるように構成されている。
第1防振ブッシュ3は、内筒31と、内筒31を軸平行に取り囲む外筒32と、内筒31と外筒32との間に介在して両者を弾性的に連結するゴム状弾性体33とを備えている。外筒32は、絞り加工により縮径された状態で第1筒状部23に圧入されている。また、第2防振ブッシュ4は、内筒41と、内筒41を軸平行に取り囲む外筒42と、内筒41と外筒42との間に介在して両者を弾性的に連結するゴム状弾性体43とを備えている。外筒42は、絞り加工により縮径された状態で第2筒状部24に圧入されている。
第2防振ブッシュ4のゴム状弾性体43には、内筒41を挟んでアーム側と反アーム側に相対向し、それぞれ周方向に所要幅で延びる空洞部44が設けられている。空洞部44には、外筒42の内周面から径方向内側に向けて突出するストッパゴム部45が設けられており、アーム2の長手方向Lに沿った入力に対して、内筒41の外周面に当接することで過大変位を制限する。なお、内筒41の外周面は薄膜状のゴム層46により覆われている。ストッパゴム部45には、軸方向に延びる小空洞47が設けられている。これにより、ストッパゴム部45による静バネ定数を維持したまま動バネ定数を低減して、乗心地性を向上することができる。
本実施形態では、第1防振ブッシュ3の内筒31が断面円形をなすのに対し、第2防振ブッシュ4の内筒41は、アーム2の長手方向Lに沿った方向の厚みが、それに直交する方向の厚みよりも大きくなるような異形の断面形状をなしている。これにより、アーム2の長手方向Lに沿った入力に対し、ストッパゴム部45を適切に受け止めて過大変位を制限することができる。
ブラケット5は、図6〜8に示すように、高さ寸法Hが幅寸法Dよりも大きく、高さ方向Z及び幅方向Wと直交する第1方向Nに細長いブロック状をなすブラケット本体6と、ブラケット本体6から壁状に突出して形成された第1突出部7と第2突出部8とを備え、それらが図8の破線で示す如く第1方向N視(側面視)で断面L字状をなすようにアルミニウム合金で一体に鋳造成形してある。
第1突出部7は、ブラケット本体6の幅方向Wの一側面63から幅方向Wに壁状に突出し、図6に示すように第1方向Nの長さをブラケット本体6よりも小さく、且つ、図7に示すように高さ方向Zの長さをブラケット本体6よりも小さくして設けられており、頂面に向かって第1方向Nの長さを漸減させて平面視で変形台形状をなしている。また、第2突出部8は、ブラケット本体6の高さ方向Zの他端面62から高さ方向Zに壁状に突出し、図7に示すように第1方向Nの長さをブラケット本体6よりも小さくして設けられており、頂部に向かって第1方向Nの長さを漸減させて正面視で先端を丸めた三角形状をなしている。
ブラケット本体6には、高さ方向Zに沿う複数のボルト挿通孔11〜13を、第1方向Nに間隔を空けて形成し、複数のボルト挿通孔11〜13に各別に挿通させた複数の第1取付ボルト14(図2参照)でブラケット本体6の高さ方向Zの一端面61をエンジン側の被取付け面Eに取付け可能に構成してある。
上記の複数のボルト挿通孔は、第1方向Nに並んだ第1のボルト挿通孔11、第2のボルト挿通孔12及び第3のボルト挿通孔13で構成され、いずれも第1方向Nに長い断面長円形の長孔に形成されている。互いに隣合う第1のボルト挿通孔11と第2のボルト挿通孔12との間隔は、互いに隣合う第2のボルト挿通孔12と第3のボルト挿通孔13との間隔よりも大きく設定されている。
第1突出部7は、ブラケット本体6の幅方向Wの一側面63のうち、第1ボルト挿通孔11と第2ボルト挿通孔12の間に位置する一側面部分63Aから幅方向Wに突出するように設けられている。第1突出部7の頂面には、図9〜11に示す金属製の挟持プレート9の一端部91を取付ける取付け面71が設けられており、挟持プレート9を取付固定するための第2取付ボルト73を螺合させる第1雌ねじ部72が穿設されている。
取付け面71は、図1及び図6に示すように第1方向Nに対して傾斜して設けられており、本実施形態では第1防振ブッシュ3に向かってブラケット本体6側に傾斜して設けられている。この取付け面71を締結面とする第2取付ボルト73が螺合される第1雌ねじ部72は、図6に示すように幅方向Wに対して傾斜する方向に穿設されている。取付け面71の第1方向Nに対する傾斜角度は、後述する耐久性改善効果を適切に確保する観点から45±20°であることが好ましく、45±15°であることがより好ましい。
第2突出部8は、ブラケット本体6の高さ方向Zの他端面62のうち、第1ボルト挿通孔11と第2ボルト挿通孔12の間に位置する第1他端面部分62Aから高さ方向Zに突出するように設けられている。第2突出部8の頂部の側面には、第2防振ブッシュ4の内筒41を受止める受け面81が設けられており、内筒41に挿通される第3取付ボルト83を螺合させる第2雌ねじ部82が、幅方向Wに穿設されている。
この防振装置は、連結ロッド1の第1防振ブッシュ3を車体側に連結し、挟持プレート9の一端部91を第2取付ボルト73により取付け面71に取付け、ブラケット本体6の高さ方向Zの一端面61を複数の第1取付ボルト14によりエンジン側の被取付け面Eに取付けた状態において、図1〜3に示すように、受け面81が内筒41を挟持プレート9の他端部92との協働で内筒41の軸方向に挟持するように構成されている。
詳しくは、挟持プレート9の他端部92に形成されたボルト挿通孔93と、第2防振ブッシュ4の内筒41とに第3取付ボルト83を挿通させ、この第3取付ボルト83を受け面81に形成された第2雌ねじ部82に螺合させている。つまり、この第3取付ボルト83を螺合締結することにより、挟持プレート9の他端部92と受け面81とで内筒41がその軸方向に挟持固定される。
挟持プレート9は、その一端部91が第1方向Nに対して傾斜した取付け面71に取り付けられ、その他端部92が第1方向Nに沿った受け面81に取り付けられるよう、図9〜11に示すように、一端部91に形成されたボルト挿通孔の孔軸と他端部92に形成されたボルト挿通孔93の孔軸とを互いに交差させて設けられている。
図3及び図8にて破線で示すように、ブラケット本体6と第2突出部8の頂部との間の部分84は薄肉に設けられており、その幅寸法(肉厚)は、第2突出部8の頂部の部分85やブラケット本体6の幅寸法Dよりも小さく設定されている。これにより、第2突出部8のボリュームを低減して鋳造成形の際の巣の発生を防止でき、第2突出部8の耐久性を好適に確保することができる。
また、本実施形態では、第2のボルト挿通孔12と第3のボルト挿通孔13の間のブラケット本体部分6Aの幅寸法d1を、第1のボルト挿通孔11と第2のボルト挿通孔12の間のブラケット本体部分の幅寸法(幅寸法Dに相当)よりも小さくしている。かかる形状により鋳造成形の際の巣の発生を防止できる。
ブラケット5は、第1取付ボルト14に締結される第2他端面部分62Bと、第1突出部7に設けた取付け面71と、第2突出部8に設けた受け面81とに切削加工代を残して、ブラケット本体6、第1突出部7及び第2突出部8をアルミニウム合金で一体に鋳造成形してある。切削加工代を残した部分は、鋳造成形後に切削加工されている。したがって、従来のようなアルミニウム合金材のほぼ全面を切削加工することで製作する場合に比べて、切削加工時間が大幅に短縮され、防振装置の生産性が格段に向上する。
また、アーム2の長手方向Lに対して傾斜する方向、例えば図4における長手方向Lが時計回りに少しだけ傾いた方向に荷重が入力された場合、挟持プレート9に荷重が伝達して入力され易く、更に挟持プレート9の一端部91を固定する第2取付ボルト73にも入力されるが、この防振装置では、取付け面71を第1方向Nに対して傾斜して設けていることにより、第2取付ボルト73に作用するせん断力を低減して耐久性を高めることができる。本実施形態では、取付け面71に雌ねじ部(第1雌ねじ部72)が1本のみ設けられているために挟持プレート9を介して応力が集中し易く、耐久性を高めうる上記構成が特に有用となる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であり、連結ロッド1が有する防振ブッシュ3、4の形状や特性などは、用途や使用条件に応じて適宜に変更することができる。したがって、例えば、防振ブッシュ3の内筒31の外周面に、図12に示すような互いに対向して軸方向に延びる一対以上の平坦面34を設けてもよく、この形状の違いに基づいて、例えば内筒31の素材が鉄製かアルミ製かを識別することができる。
また、ブラケット5においても、例えば、ブラケット本体6の高さ方向Zの他端面62のうち、第1突出部7が突出する第1他端面部分62A以外の部分に全面的に切削加工代を残し、ブラケット本体6、第1突出部7及び第2突出部8をアルミニウム合金で一体に鋳造成形してあってもよい。
本発明に係る防振装置の一例を示す平面図 その防振装置の正面図 その防振装置の側面図 連結ロッドの平面図 連結ロッドの正面図 ブラケットの平面図 ブラケットの正面図 ブラケットの側面図 挟持プレートの平面図 挟持プレートの正面図 挟持プレートの側面図 第1防振ブッシュの内筒の別実施形態を示す平面図
符号の説明
1 連結ロッド
2 アーム
3 第1防振ブッシュ
4 第2防振ブッシュ
5 ブラケット
6 ブラケット本体
6A 第2のボルト挿通孔と第3のボルト挿通孔との間のブラケット本体部分
7 第1突出部
8 第2突出部
9 挟持プレート
11 ボルト挿通孔
12 ボルト挿通孔
13 ボルト挿通孔
14 第1取付ボルト
21 アームの一端部
22 アームの他端部
31 第1防振ブッシュの内筒
34 平坦面
41 第2防振ブッシュの内筒
61 ブラケット本体の高さ方向の一端面
62 ブラケット本体の高さ方向の他端面
62A 第1他端面部分
63 ブラケット本体の幅方向の一側面
63A 一側面部分
71 取付け面
72 (第1)雌ねじ部
73 第2取付ボルト
81 受け面
91 挟持プレートの一端部
92 挟持プレートの他端部
D ブラケットの幅寸法
E エンジン側の被取付け面
H ブラケットの高さ寸法
N 第1方向
W 幅方向
Z 高さ方向

Claims (4)

  1. 車体とエンジンとの間に介在する防振装置において、
    アームと、前記アームの一端部に設けられて車体側に連結される第1防振ブッシュと、前記アームの他端部に設けられてエンジン側に連結される第2防振ブッシュと、を有する連結ロッドと、
    前記第2防振ブッシュとエンジンとの間に介在するブラケットとを備え、
    前記ブラケットが、
    高さ寸法が幅寸法よりも大きく、高さ方向及び幅方向と直交する第1方向に細長いブロック状をなし、前記高さ方向に沿う複数のボルト挿通孔を前記第1方向に間隔を空けて形成して、前記複数のボルト挿通孔に各別に挿通させた複数の第1取付ボルトで、前記高さ方向の一端面をエンジン側の被取付け面に取付け可能に構成したブラケット本体と、
    前記ブラケット本体の幅方向の一側面から前記幅方向に壁状に突出し、頂面で前記第1方向に対して傾斜して設けられた取付け面に第2取付ボルトを螺合させる雌ねじ部が形成されている第1突出部と、
    前記ブラケット本体の高さ方向の他端面のうち、一対の前記ボルト挿通孔の間に位置する第1他端面部分から前記高さ方向に壁状に突出し、頂部の側面に前記第2防振ブッシュの内筒を受止める受け面が設けられた第2突出部と、を前記第1方向視で断面L字状をなすようにアルミニウム合金で一体に鋳造成形してあり、
    前記第1防振ブッシュを車体側に連結し、挟持プレートの一端部を前記第2取付ボルトにより前記取付け面に取付け、前記ブラケット本体の高さ方向の一端面を前記第1取付ボルトにより前記被取付け面に取付けた状態で、前記受け面が前記内筒を前記挟持プレートの他端部との協働で前記内筒の軸方向に挟持するように構成した防振装置。
  2. 前記複数のボルト挿通孔を、第1のボルト挿通孔、第2のボルト挿通孔及び第3のボルト挿通孔の計3本のボルト挿通孔で構成するとともに、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間隔を、前記第2のボルト挿通孔と前記第3のボルト挿通孔との間隔よりも大きく設定し、
    前記第1突出部を、前記ブラケット本体の幅方向の一側面のうち、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間に位置する一側面部分から突出させ、
    前記第2突出部を、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間に位置する前記第1他端面部分から突出させ、
    前記第2のボルト挿通孔と前記第3のボルト挿通孔との間のブラケット本体部分の幅寸法を、前記第1のボルト挿通孔と前記第2のボルト挿通孔との間のブラケット本体部分の幅寸法よりも小さく設定してある請求項1記載の防振装置。
  3. 前記ブラケット本体と前記第2突出部の頂部との間の幅寸法を、前記第2突出部の頂部及び前記ブラケット本体の幅寸法よりも小さく設定してある請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記第1防振ブッシュの内筒又は前記第2防振ブッシュの内筒の外周面に、互いに対向して軸方向に延びる少なくとも一対の平坦面が設けられている請求項1〜3いずれか1項に記載の防振装置。
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