JP2008145018A - 空調装置 - Google Patents

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Akihito Hayano
彰人 早野
Takao Egaitsu
孝生 荏開津
Kazuhiro Kono
一博 河野
Toshiyuki Nakato
敏志 中藤
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Osaka Gas Co Ltd
Chofu Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】住宅内の空気の水分含有状態に応じて調湿運転と換気運転とに適切に切り換えて運転し得る空調装置を提供する。
【解決手段】給気風路Vsに通風作用する給気送風手段7と、排気風路Veに通風作用する排気送風手段9と、給気風路Vsを通流する外気から吸湿した水分を排気風路Veを通流する内気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段Bと、運転を制御する運転制御手段13とが設けられ、その運転制御手段13が、調湿手段Bを調湿作用させる調湿運転と、調湿手段Bの調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成された空調装置であって、調湿手段Bにて放湿される前の内気の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段Mが設けられ、運転制御手段13が、絶対湿度検出手段Mの検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると換気運転を実行するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
前記給気風路を通流する外気から吸湿した水分を前記排気風路を通流する内気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成された空調装置、及び、
外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
前記排気風路を通流する内気から吸湿した水分を前記給気風路を通流する外気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成された空調装置に関する。
かかる空調装置は、調湿手段を調湿作用させて、外気を調湿手段にて除湿して住宅内に供給する調湿運転を行うようにして、住宅内を換気しながら除湿するようにしたもの、あるいは、調湿手段を調湿作用させて、外気を調湿手段にて加湿して住宅内に供給する調湿運転を行うようにして、住宅内を換気しながら加湿するようにしたものである(例えば、特許文献1参照。)。
上記の特許文献1には明確に記載されていないが、このような空調装置では、住宅内を除湿又は加湿する調湿が不要なときには、調湿を行わずに単に住宅内の換気が行えるように、調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転に切り換えることができるように構成してある。
そして、このような空調装置において、従来では、調湿運転と換気運転との切り換えは、住宅の住人等の人為操作により行うように構成していた。
特開2003−4255号公報
しかしながら、従来では、調湿運転と換気運転との切り換えを人為操作により行うものであるので、住宅内の空気中の水分含有量の多少を示す水分含有状態に応じて、調湿運転と換気運転とに適切に切り換えて運転することができないという問題があった。
説明を加えると、空気中の水分含有量の多少は、温度の高低に比べて人には分かり難いものであるので、人為操作では、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
例えば、外気の湿度が低くて除湿が不要なときに除湿による調湿運転を行ったり、外気の湿度が高くて加湿が不要なときに加湿による調湿運転を行う等、調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
又、調湿運転と換気運転との切り換えを忘れてしまって、調湿が不要なときに調湿運転が行われたり、調湿が必要なときに調湿運転が行われないという不都合も発生する。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、住宅内の空気の水分含有状態に応じて調湿運転と換気運転とに適切に切り換えて運転し得る空調装置を提供することにある。
本発明の空調装置の第1特徴構成は、外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
前記給気風路を通流する外気から吸湿した水分を前記排気風路を通流する内気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成されたものであって、
前記調湿手段にて放湿される前の内気の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると前記調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると前記換気運転を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、絶対湿度検出手段により、調湿手段にて放湿される前の内気の絶対湿度が検出される。
そして、運転制御手段は、絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると換気運転を実行する。
つまり、調湿手段にて放湿される前の内気の絶対湿度は、住宅内の空調対象空間における絶対湿度に対応するものであり、しかも、その絶対湿度は、空気中の水分量を示すものであって、相対湿度のように検出値が空気の温度に左右されないものである。
調湿運転用条件としては、除湿による調湿運転を行う必要がある絶対湿度の状態を示す条件に設定し、一方、換気運転用条件としては、調湿運転を行わずに換気運転を行う必要がある絶対湿度の状態を示す条件に設定する。
そして、絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると換気運転を実行するようにすることにより、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行うことが可能となる。
ちなみに、調湿手段にて放湿される前の内気の相対湿度を検出する相対湿度検出手段を設けて、その相対湿度検出手段の検出情報に基づいて、除湿による調湿運転と換気運転とに切り換えるように構成することが想定される。
しかしながら、水分含有量が同じであっても相対湿度は空気の温度に応じて変化するので、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
説明を加えると、例えば、温度が30°Cで相対湿度が50%の空気は、温度が20°Cになると相対湿度が90%程度になるので、例えば、相対湿度が70%以上では調湿運転を行い、相対湿度が70%よりも低い場合は換気運転を行うように構成すると、絶対湿度が同じ状態でも、冷房の有無等により内気の温度が異なるときには、調湿運転が行われたり換気運転が行われたりすることになり、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
従って、住宅内の空気の水分含有状態に応じて調湿運転と換気運転とに適切に切り換えて運転し得る空調装置を提供することができるようになった。
第2特徴構成は、外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
前記排気風路を通流する内気から吸湿した水分を前記給気風路を通流する外気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成されたものであって、
前記調湿手段にて吸湿される前の内気の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると前記調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると前記換気運転を実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、絶対湿度検出手段により、調湿手段にて吸湿される前の内気の絶対湿度が検出される。
そして、運転制御手段は、絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると換気運転を実行する。
つまり、調湿手段にて吸湿される前の内気の絶対湿度は、住宅内の空調対象空間における絶対湿度に対応するものであり、しかも、その絶対湿度は、空気中の水分量を示すものであって、相対湿度のように検出値が空気の温度に左右されないものである。
調湿運転用条件としては、加湿による調湿運転を行う必要がある絶対湿度の状態を示す条件に設定し、一方、換気運転用条件としては、調湿運転を行わずに換気運転を行う必要がある絶対湿度の状態を示す条件に設定する。
そして、絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると換気運転を実行するようにすることにより、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行うことが可能となる。
ちなみに、調湿手段にて吸湿される前の内気の相対湿度を検出する相対湿度検出手段を設けて、その相対湿度検出手段の検出情報に基づいて、加湿による調湿運転と換気運転とに切り換えるように構成することが想定されるが、相対湿度は水分含有量が同じであっても空気の温度に応じて変化するので、以下に説明するように、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
説明を加えると、例えば、温度が20°Cで相対湿度が50%の空気は、温度が12°Cになると相対湿度が85%程度になるので、例えば、相対湿度が60%以下では調湿運転を行い、相対湿度が60%よりも高い場合は換気運転を行うように構成すると、絶対湿度が同じ状態でも、暖房の有無等により内気の温度が異なるときには、調湿運転が行われたり換気運転が行われたりすることになり、住宅内の空気の水分含有状態に応じた調湿運転と換気運転との切り換えを適切に行い難いものである。
従って、住宅内の空気の水分含有状態に応じて調湿運転と換気運転とに適切に切り換えて運転し得る空調装置を提供することができるようになった。
第3特徴構成は、上記の第2特徴構成に加えて、
前記調湿手段が、一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置されて駆動手段により駆動回転される調湿体、及び、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて外気に対して加熱作用する加熱手段を備えて構成され、
前記運転制御手段が、前記調湿運転において、前記駆動手段を作動させかつ前記加熱手段を加熱作用状態にして前記調湿手段を調湿作用させるように構成され、且つ、前記換気運転として、前記駆動手段を停止させかつ前記加熱手段を加熱停止状態にして前記調湿手段の調湿作用を停止させる通常換気運転と、前記駆動手段を停止させかつ前記加熱手段を加熱作用状態にして前記調湿手段の調湿作用を停止させる温風換気運転とに切り換え自在に構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段は、調湿運転においては、駆動手段を作動させ、且つ、加熱手段を加熱作用状態にして、調湿手段を調湿作用させる。
そして、この調湿運転においては、加熱手段にて加熱された外気が駆動回転される調湿体を通過するときに、調湿体に吸湿された内気の水分が放湿されて加湿されることになり、加湿並びに加熱された外気が供給用空気として住宅内に供給される。
又、運転制御手段は、換気運転として、駆動手段を停止させ且つ加熱手段を加熱停止状態にして調湿手段の調湿作用を停止させる通常換気運転と、駆動手段を停止させ且つ加熱手段を加熱作用状態にして調湿手段の調湿作用を停止させる温風換気運転とに切り換え自在である。
これら通常換気運転や温風換気運転では、調湿体の回転が停止されるので、調湿手段の調湿作用が停止されることになる。
そして、通常換気運転に切り換えられると、外気がそのまま供給用空気として住宅内に供給される形態で、住宅内が換気され、温風換気運転に切り換えられると、外気が加熱手段にて加熱された後に供給用空気として住宅内に供給される形態で、住宅内が換気される。
つまり、調湿運転においては、加湿並びに加熱された外気が供給用空気として住宅内に供給されるので、冬期等、外気の温度が低いときでも、住人が寒さを感じるのを抑制する状態で、住宅内を加湿することができる。
又、換気運転として、通常換気運転と温風換気運転とに切り換え自在に構成されているので、外気をそのまま供給用空気として住宅内に供給しても住人が寒さを感じる虞がないときには、通常換気運転を行い、外気をそのまま供給用空気として住宅内に供給すると住人が寒さを感じる虞があるときには、温風換気運転を行うようにすることが可能となり、住人が寒さを感じるのを抑制する状態で、住宅内を換気することができる。
従って、住人が寒さを感じるのを抑制する状態で、住宅内の加湿及び換気を行うことができるようになった。
第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記給気風路が、供給用空気を住宅内の複数の空調対象空間に供給すべく複数に分岐され、
前記排気風路における内気の吸引部が、前記複数の空調対象空間に通気可能に連通された住宅内の特定の空間に吸引作用するように構成されている点を特徴とする。
即ち、給気風路を通して、供給用空気が住宅内の複数の空調対象空間に供給され、住宅内の複数の空調対象空間の内気が住宅内の特定の空間に合流して、吸引部から吸引されて排気風路に流入する。
つまり、供給用空気が住宅内の複数の空調対象空間に供給されるので、複数の空調対象空間を調湿することができる。
そのように複数の空調対象空間を調湿する場合に、複数の空調対象空間の内気の温度や湿度は、冷房の有無や暖房の有無等により種々に異なるものである。
そのような場合に、一箇所の吸引部から合流状態で吸引される複数の空調対象空間からの内気の絶対湿度を検出することにより、各空調対象室の冷房の有無や暖房の有無に拘わらず、絶対湿度を、住宅内の複数の空調対象空間全体としての空気の水分含有状態を示すものとして検出することが可能となる。
そして、そのように検出した絶対湿度に基づいて、調湿運転と換気運転とに切り換えるので、住宅内の複数の空調対象空間の調湿を適切に行うことが可能となる。
第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記調湿運転用条件及び前記換気運転用条件を変更設定する設定手段が設けられている点を特徴とする。
即ち、設定手段により、調湿運転用条件や換気運転用条件を変更設定することができる。
つまり、住宅の住人の好みにより、調湿運転用条件や換気運転用条件を変更設定することができるので、より快適な状態に調湿することができる。
又、この第5特徴構成を上記の第4特徴構成に加えて実施する場合には、吸引部が吸引作用する住宅内の特定の空間と複数の空調対象空間との絶対湿度の関係に応じて、調湿運転用条件や換気運転用条件を変更設定することができる。
例えば、特定の空間が洗面所等の湿気の多い箇所に隣接している場合、絶対湿度検出手段による絶対湿度の検出値が、複数の空調対象空間の平均的な絶対湿度よりも高めになる。
このような場合は、調湿運転用条件や換気運転用条件を絶対湿度が高い側になる条件に変更設定することにより、複数の空調対象空間をより快適な状態に調湿することができる。
従って、空調対象空間をより快適な状態に調湿することができるようになった。
第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記絶対湿度検出手段にて検出された内気の絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する表示手段が設けられている点を特徴とする。
即ち、表示手段に、絶対湿度検出手段にて検出された内気の絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかが表示される。
つまり、住宅内の湿度の高低の状態を、空気中に含まれる水分量が同じであれば温度に左右されることのない絶対湿度を用いて、その絶対湿度の高低の段階として表示するので、住宅内の空気の水分含有状態を適切に、しかも、住宅の住人に分かり易い状態で表示することができる。
ちなみに、表示手段に絶対湿度検出手段にて検出された内気の絶対湿度そのものの値を表示する場合が想定されるが、絶対湿度そのものの値は、空気中の湿度の高低の状態が分かり難いものである。
又、表示手段に内気の相対湿度を表示することが想定されるが、空気中に含まれる水分量が同じであっても、相対湿度は空気の温度に左右されるので、湿度の高低の状態を適切に表示することができない。
従って、住宅内の空気の水分含有状態を適切にしかも住宅の住人に分かり易い状態で表示することができるようになった。
第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれかに加えて、
前記絶対湿度検出手段が、内気の温度を検出する温度検出手段と、内気の相対湿度を検出する相対湿度検出手段と、それら温度検出手段及び相対湿度検出手段夫々の検出情報に基づいて絶対湿度を求める絶対湿度導出手段とを備えて構成され、
その絶対湿度導出手段が、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す絶対湿度導出用情報に基づいて、絶対湿度を求めるように構成されている点を特徴とする。
即ち、温度検出手段により内気の温度が検出され、相対湿度検出手段により内気の相対湿度が検出され、絶対湿度導出手段により、それら温度検出手段及び相対湿度検出手段夫々の検出情報、並びに、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す絶対湿度導出用情報に基づいて、絶対湿度が求められる。
つまり、空気の温度及び相対湿度と絶対湿度との間には一定の関係があるので、内気の温度と相対湿度とを検出することにより、内気の絶対湿度を求めることができる。
そして、温度検出手段や相対湿度検出手段は安価なものであるので、絶対湿度検出手段をそれら温度検出手段や相対湿度検出手段を用いて構成することにより、絶対湿度検出手段を、絶対湿度を直接検出するように構成した、所謂、絶対湿度センサにて構成する場合に比べて、低廉化を図ることができる。
従って、低廉化を図りながら、住宅内の空気の水分含有状態に応じて調湿運転と換気運転とに適切に切り換えることができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、空調装置は、外気OAを装置内に吸い込むための外気吸込口1、その装置内に吸い込んだ外気OAを供給用空気SAとして住宅内に供給するための給気送出口2、住宅内の空気(以下、内気と称する)RAを装置内に吸い込むための内気吸込口3及びその装置内に吸い込んだ内気RAを排出用空気EAとして屋外に排出するための排気送出口4を備えたケーシング5を用いて組み付けて構成してある。
図11に示すように、空調装置Dを住宅の天井裏等に設置して、屋外から外気OAを導入する外気導入ダクト61を前記外気吸込口1に接続し、住宅内の複数の空調対象空間としての複数の空調対象室62夫々の天井の給気口63に分岐接続した給気ダクト64を前記給気送出口2に接続し、廊下65の天井に設けた1個の排気口66に接続した排気ダクト67を前記内気吸込口3に接続し、内気RAを屋外に排出する排気導出ダクト68を前記排気送出口4に接続する。
そして、外気導入ダクト61を通じて導入した外気OAを調湿して供給用空気SAとして給気ダクト64を通じて各給気口63から各空調対象室62に供給する共に、ドアのアンダーカット等から廊下65に流出した各空調対象室62の内気RAを合流状態で排気口66から前記排気ダクト67を通じて吸込んで、排出用空気EAとして前記排気導出ダクト68を通じて屋外に排出するように構成してある。
この第1実施形態の空調装置は、除湿タイプであり、この除湿タイプの空調装置は、図1に示すように、外気OAを供給用空気SAとして空調対象室62に供給する給気風路Vsに通風作用する給気送風手段としての給気送風機7と、住宅内の空気である内気RAを排出用空気EAとして屋外に排出する排気風路Veに通風作用する排気送風手段としての排気送風機9と、給気風路Vsを通流する外気OAから吸湿した水分を排気風路Veを通流する内気RAに放湿する形態で調湿作用する調湿手段としての調湿部Bと、前記給気風路Vsにおける前記調湿部Bにて外気OAに吸湿作用させる箇所よりも通風方向下手側箇所を通流する外気OAと前記排気風路Veにおける前記調湿部Bにて内気RAに放湿作用させる箇所よりも通風方向上手側箇所を通流する内気RAとを熱交換させる顕熱交換部Sと、前記調湿部Bにて放湿される前の内気RAの絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段としての絶対湿度検出部Mと、この空調装置の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部13と、その運転制御部13に各種制御情報を指令する遠隔操作式の操作部14等を備えて構成してある。
前記給気風路Vsは、前記ケーシング5の内部に形成した内部給気路6と、その内部給気路6における通風方向上手側に接続した前記外気導入ダクト61と、その内部給気路6における通風方向下手側に接続した前記給気ダクト64とを備えて構成してある。
又、前記排気風路Veは、前記ケーシング6の内部に形成した内部排気路8と、その内部排気路8における通風方向上手側に接続した前記排気ダクト67と、その内部排気路8における通風方向下手側に接続した前記排気導出ダクト68とを備えて構成してある。
つまり、前記給気風路Vsを、供給用空気SAを住宅内の複数の空調対象湿室62に供給すべく複数に分岐し、前記排気風路Veにおける内気RAの吸引部としての排気口66を、前記複数の空調対象室62にドアのアンダーカット等を介して通気可能に連通された住宅内の特定の空間である廊下65に吸引作用するように構成してある。
以下、空調装置の各部について説明を加える。
図1ないし図3に示すように、前記ケーシング5は、薄型状の直方体形状に形成し、その厚さ方向視における4つの側壁のうちの一側壁に、第1吸込口5a及び第2送出口5dを並べて設け、それら第1吸込口5a及び第2送出口5dを設けた側壁に対向する側壁に、第2吸込口5c及び第1送出口5bを第2吸込口5cが前記第1吸込口5aと同じ側に位置する状態で並べて設けてある。
前記ケーシング5の内部を、中間隔壁15にて、前記第1吸込口5a及び前記第2吸込口5cの側の風路形成部16と、前記第2送出口5d及び前記第1送出口5bの側の送風機室形成部17とに仕切り、更に、その送風機室形成部17を、送風機室隔壁18にて、前記第1送出口5bの側の第1送風機室19と前記第2送出口5dの側の第2送風機室20とに仕切ってある。
図1、図2及び図4に基づいて、前記調湿部Bについて説明を加える。
この調湿部Bは、一部を前記給気風路Vsに位置させ且つ他の一部を前記排気風路Veに位置させるように配置される調湿ロータ10及びその調湿ロータ10における前記給気風路Vsに位置させる部分及び前記排気風路Veに位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿ロータ10を駆動回転する駆動手段としての電動モータ11を備えた潜熱交換ユニットLと、前記排気風路Veにおける前記顕熱交換部Sと前記調湿ロータ10との間の箇所を通流する空気に対して加熱作用する除湿用加熱器12とを備えて構成してある。
前記調湿ロータ10は、円盤状でその軸心方向に通気自在なハニカム状の基材に吸湿材(シリカゲルや塩化リチウム等)を保持して構成し、その外周部に全周にわたってギア部21を設けてある。
前記潜熱交換ユニットLは、前記調湿ロータ10をその軸心にて回転自在に矩形枠状の支持枠22に支持すると共に、その支持枠22に、前記電動モータ11をその出力軸に設けたギア23を前記調湿ロータ10の外周部のギア部21に噛み合わせた状態で設けて、ユニット状に構成してある。
そして、電動モータ11を作動させることにより、調湿ロータ10を軸芯周りに駆動回転するように構成してある。
前記支持枠22における前記調湿ロータ10の軸心方向に並ぶ両側部の夫々には、一対の概ね半円状の開口22wを、前記軸心方向視において一方の側部の開口22wと他方の側部の開口22wとが重なる状態で形成してある。
その支持枠22の各開口22wには、シール材24をその先端が前記調湿ロータ10に当接する状態で各開口22wの全周にわたって嵌め込んで設けてある。
図1に示すように、前記顕熱交換部Sは、第1熱交換流路(図示省略)及び第2熱交換流路(図示省略)を直交する状態で且つ夫々の熱交換流路を通流する流体同士で熱交換される状態で備えた静止型の顕熱交換器25にて構成してある。
説明を加えると、この顕熱交換器25は、厚さ方向視の形状が略正方形状の直方体又は立方体状であり、図示は省略するが、厚さ方向に複数の第1熱交換流路及び複数の第2熱交換流路が隔壁を隔てて交互に並ぶ形態でアルミニウム等の熱伝導率の高い材料にて形成してある。
そして、この顕熱交換器25における厚さ方向視での4つの側面のうちの1つの側面25aには、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成され、その側面25aとは反対側の側面25bには、前記複数の第1熱交換流路の出口側開口部が形成され、残りの2つの側面のうちの1つの側面25cには、前記複数の第2熱交換流路の入口側開口部が形成され、その側面25cとは反対側の側面25dには、前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成されている。
そして、図1に示すように、前記潜熱交換ユニットL及び前記顕熱交換器25を、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内に、潜熱交換ユニットLを第1吸込口5aの側に位置させる状態で第1吸込口5a及び第2吸込口5cの並び方向に並べて設けてある。
潜熱交換ユニットLは、一対の開口22wが前記ケーシング5の横幅方向に並ぶ姿勢で、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内を第1吸込口5aの側の部分と第2吸込口5cの側の部分とに仕切る状態で設け、更に、その前記風路形成部16内における潜熱交換ユニットLよりも第1吸込口5aの側の部分を、風路仕切り壁26により、潜熱交換ユニットLの一対の開口22wのうちの一方と前記第1吸込口5aが臨む第1吸込室27と、潜熱交換ユニットLの一対の開口22wのうちの他方が臨む第2送出室28とに仕切ってある。
前記顕熱交換器25を、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25aを前記中間隔壁15の側とは反対側に向けた姿勢で、その側面25aと前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dとにより形成される角部25eを潜熱交換ユニットL側に向けてその調湿ロータ10に近接させた状態で設けて、前記風路形成部16内における潜熱交換ユニットLよりも前記第1吸込口5aの側の部分を、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25aと前記潜熱交換ユニットLの一対の開口22wのうちの一方とが臨む第1接続室29、前記複数の第1熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25bが臨む第1送出室30、前記複数の第2熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25c及び前記第2吸込口5cが臨む第2吸込室31、及び、前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dと前記潜熱交換ユニットLの一対の開口22wのうちの他方とが臨む第2接続室32の4室に仕切ってある。
尚、潜熱交換ユニットLにおける一対の開口部22wの境界部分と顕熱交換器25の前記角部25eとわたって風路仕切り壁33を設けて、その風路仕切り壁33にて前記第1接続室29と前記第2接続室32とを仕切ってある。
前記顕熱交換器25の配置形態について説明を加えると、この顕熱交換器25は、その複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dが、前記調湿ロータ10の軸芯方向の端面と45°よりも小さい角度(例えば、25°)で対向する状態に設けてある。
図1及び図3に示すように、前記中間隔壁15には、前記第1送出室30と前記第1送風機室19とを連通する第1連通開口34、及び、前記第2送出室28と前記第2送風機室20とを連通する第2連通開口35を形成してある。
前記除湿用加熱器12は、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成し、図1に示すように、その除湿用加熱器12を、前記第2接続室32内に、前記顕熱交換器25における前記複数の第2熱交換流路の出口が形成された側面25dに近接させた状態で設けてある。
そして、その除湿用加熱器12と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路36にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路36を通じて除湿用加熱器12に循環供給するように構成してある。
そして、前記熱媒循環路36に除湿用熱動弁37を設けて、その除湿用熱動弁37を開閉して前記除湿用加熱器12への熱媒の供給を断続することにより、前記除湿用加熱器12を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
図1に示すように、前記第1吸込口5a、前記第2吸込口5cには、夫々、通過する空気から除塵する第1フィルタ38、第2フィルタ39を設けてある。
この第1実施形態においては、前記第1吸込口5aを前記外気吸込口1として、前記第1送出口5bを前記給気送出口2として夫々用い、前記給気送風機7を前記第1連通開口34に吸引作用するように前記第1送風機室19内に設けて、前記内部給気路6を、前記第1吸込室27、前記第1接続室29及び前記第1送出室30を備えて構成してある。
そして、前記給気送風機7を作動させることにより、前記外気吸込口1から吸い込んだ外気OAを、第1吸込室27、調湿ロータ10、第1接続室29、顕熱交換器25の第1熱交換流路、第1送出室30、第1連通開口34を順次通過させる形態で、内部給気路6を通して通流させて、給気送出口2から供給用空気SAとして送出するように構成してある。
又、前記第2吸込口5cを前記内気吸込口3として、前記第2送出口5dを前記排気送出口4として夫々用い、前記排気送風機9を前記第2連通開口35に吸引作用するように前記第2送風機室20内に設けて、前記内部排気路8を、前記第2吸込室31、前記第2接続室32及び前記第2送出室28とを備えて構成してある。
そして、前記排気送風機9を作動させることにより、前記内気吸込口3から吸い込んだ内気RAを、第2吸込室31、顕熱交換器25の第2熱交換流路、第2接続室32、調湿ロータ10、第2送出室28、第2連通開口35を順次通過させる形態で、内部排気路8を通して通流させて、排気送出口4から排出用空気EAとして送出するように構成してある。
前記絶対湿度検出部Mは、前記内部排気路8における前記顕熱交換器25よりも通風方向上手側箇所に設けて、内気RAの温度を検出する温度検出手段としての温度センサTと、前記内部排気路8における前記顕熱交換器25よりも通風方向上手側箇所に設けて、内気RAの相対湿度を検出する相対湿度検出手段としての相対湿度センサHと、それら温度センサT及び相対湿度センサHの検出情報に基づいて絶対湿度を導出する絶対湿度導出手段としての絶対湿度導出部Cとを備えて構成してある。
この絶対湿度導出部Cは、前記運転制御部13を用いて構成してある。
前記絶対湿度導出部Cについて説明を加えると、この絶対湿度導出部Cは、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す絶対湿度導出用情報に基づいて、絶対湿度を求めるように構成されている。
具体的には、予め、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を求めて、図6に示す如きマップデータを作成して、そのマップデータを絶対湿度導出用情報として前記絶対湿度導出部Cに記憶させてある。ちなみに、このマップデータは、1°C毎の温度及び1%毎の相対湿度と絶対湿度との関係として求めてある。
又、図7に示すように、絶対湿度(g/kg)の高低を示す絶対湿度の段階を複数(この実施形態では7段階)設定して、絶対湿度段階情報として前記絶対湿度導出部Cに記憶させてある。
例えば、絶対湿度α1以下は1段階絶対湿度、α1〜α2は2段階絶対湿度、α2〜α3は3段階絶対湿度、……………、α5〜α6は6段階絶対湿度、α6以上は7段階絶対湿度に設定してある。但し、α1<α2<α3……………α5<α6である。
更に、図7に示すように、快適な絶対湿度範囲として、3段階絶対湿度から6段階絶対湿度の範囲を設定してある。
そして、絶対湿度導出部Cは、このマップデータ及び段階情報から、温度センサTの検出温度及び相対湿度センサHの検出相対湿度に対応する絶対湿度の段階を求めるように構成してある。
例えば、温度センサTの検出温度が23°Cで、相対湿度センサHの検出相対湿度が45%の場合は、4段階絶対湿度であると求められる。
前記運転制御部13は、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、並びに、前記調湿ロータ10を調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用加熱器12を加熱作用状態にして、調湿部Bを調湿作用させる除湿換気運転(調湿運転に相当する)と、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、並びに、前記調湿ロータ10を停止させ且つ前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にして、調湿部Bの調湿作用を停止させる通常換気運転(換気運転に相当する)とに切り換え自在に構成してある。
そして、前記運転制御部13は、絶対湿度検出部Mの検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が除湿運転用条件(調湿運転用条件に相当する)になると前記除湿換気運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると前記通常換気運転を実行するように構成してある。
ちなみに、前記除湿運転用条件としては、内気の絶対湿度が設定段階以上である条件に設定し、前記換気運転用条件としては、内気の絶対湿度が設定段階よりも小さい条件に設定してある。
図1に示すように、前記操作部14には、前記除湿換気運転と前記通常換気運転とに切り換える運転切換スイッチ51、前記除湿運転用条件及び前記換気運転用条件を変更設定する設定手段としての設定部52、及び、前記絶対湿度検出部Mにて検出された内気の絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する表示手段としての表示部53等を設けてある。
前記表示部53は、図5に示すように、前記絶対湿度導出部Cにて求められる絶対湿度の段階の数と同数のセグメント53sを備えて構成し、更に、複数のセグメント53sのうちで快適な絶対湿度範囲に属するセグメント53sを識別できるように、「快適」の範囲を印刷等で表示してある。
そして、前記運転制御部13は、複数のセグメント53sのうち、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階に対応するセグメント53sを他のセグメント53sとは異なる表示状態(例えば表示色が異なる)として、内気RAの絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示するように構成してある。
前記設定部52は、操作部14のケーシング内に設けてあり、例えば、この空調装置の設置時に設置作業者が住宅内の状況に応じた設定段階を設定するために操作するものである。
そして、前記設定部52は、前記設定段階として、絶対湿度の複数の段階のうちのいずれかの段階を設定するように構成してある。
ちなみに、予め、前記設定段階として、標準的な絶対湿度の段階、例えば2段階絶対湿度に設定してあり、住宅の状況に応じて変更設定することになる。
例えば、排気口63を設けた廊下65が洗面室に隣接していて、絶対湿度検出部Mによる絶対湿度の検出値が、複数の空調対象室62の平均的な絶対湿度よりも高めになると考えられる場合は、前記設定段階を高い側に変更設定する。
次に、前記運転制御部13の制御動作について、説明する。
運転制御部13は、前記操作部14の運転切換スイッチ51にて通常換気運転が指令されると通常換気運転を連続して実行し、前記操作部14の運転切換スイッチ51にて除湿換気運転が指令されると、前記絶対湿度検出部Mの検出情報に基づいて、前記調湿換気運転と前記通常換気運転とに切り換えるように構成してある。
前記運転制御部13は、前記除湿換気運転では、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記調湿ロータ10を予め設定した調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ11を作動させ、前記除湿用熱動弁37を開弁して前記除湿用加熱器12を加熱作用状態にする。
この除湿換気運転では、図1を参照すると、内気吸込口3から内部排気路8に吸い込まれた内気RAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱作用状態の除湿用加熱器12、前記調湿用設定速度にて回転する調湿ロータ10を順次通過して、排気送出口4から排気導出ダクト68を通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から内部給気路6に吸い込まれた外気OAは、前記調湿用設定速度にて回転する調湿ロータ10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクト64を通じて供給用空気SAとして各空調対象室62に供給される。
そして、内気RAは、顕熱交換器25を通過するときに、外気OAとの熱交換により加熱され、更に、除湿用加熱器12を通過することで加熱され、そのように加熱された内気RAが調湿ロータ10を通過するときに調湿ロータ10から放湿されて加湿された後、排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、外気OAは、調湿ロータ10を通過するときに、その外気OA中の水蒸気が調湿ロータ10に吸収されて除湿されると共に凝縮熱により加熱され、そのように除湿並びに加熱された外気OAが顕熱交換器25を通過するときに内気RAとの熱交換により冷却され、そのように除湿並びに冷却された外気OAが供給用空気SAとして各空調対象室62に供給されるので、各空調対象室62が換気されながら除湿される。
前記運転制御部13は、前記通常換気運転では、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記電動モータ11を停止させて前記調湿ロータ10の回転を停止させ、前記除湿用熱動弁37を閉弁して前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にする。
この通常換気運転では、図1を参照すると、内気吸込口3から内部排気路8に吸い込まれた各空調対象室62の内気RAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱停止状態の除湿用加熱器12、回転停止状態の調湿ロータ10を順次通過して、排気送出口4から排気導出ダクト68を通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から内部給気路6に吸い込まれた外気OAは、回転停止状態の調湿ロータ10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクト64を通じて供給用空気SAとして各空調対象室62に供給されることになり、各空調対象室62が換気される。
次に、図8に示すフローチャートに基づいて、前記運転制御部13の制御動作を説明する。
前記運転制御部13は、前記運転切換スイッチ51にて通常換気運転が指令された状態では、前記絶対湿度導出部Cに絶対湿度を求めさせながら、前記通常換気運転を実行し、前記運転切換スイッチ51にて除湿換気運転が指令された状態では、前記絶対湿度導出部Cに絶対湿度を求めさせて、その絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階以上のときは前記除湿換気運転を実行し、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階よりも低いときは前記通常換気運転を実行し、前記通常換気運転及び前記除湿換気運転のいずれの実行中も、前記表示部53に、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する(ステップ#1〜8)。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を説明する。
この第2実施形態の空調装置は、加湿タイプであり、図9に示すように、上記の第1実施形態と同様に、外気吸込口1、給気送出口2、内気吸込口3及び排気送出口4を備えたケーシング5を用いて組み付けて構成してある。
そして、第1実施形態と同様に、空調装置Dを住宅の天井裏等に設置して、外気OAを導入する外気導入ダクト61を前記外気吸込口1に接続し、複数の空調対象室62夫々の給気口63に分岐接続した給気ダクト64を前記給気送出口2に接続し、廊下65の天井に設けた排気口66に接続した排気ダクト67を前記内気吸込口3に接続し、内気RAを屋外に排出する排気導出ダクト68を前記排気送出口4に接続して、前記外気導入ダクト61を通じて導入した外気OAを調湿して供給用空気SAとして前記給気ダクト64を通じて各給気口63から各空調対象室62に供給する共に、前記排気口66から前記排気ダクト67を通じて吸込んだ内気RAを排出用空気EAとして前記排気導出ダクト68を通じて屋外に排出するように構成してある。
この加湿タイプの空調装置は、図9に示すように、外気OAを供給用空気SAとして空調対象室62に供給する給気風路Vsに通風作用する給気送風手段としての給気送風手段としての給気送風機7と、住宅内の空気である内気RAを排出用空気EAとして屋外に排出する排気風路Veに通風作用する排気送風手段としての排気送風機9と、排気風路Veを通流する内気RAから吸湿した水分を給気風路Vsを通流する外気OAに放湿する形態で調湿作用する調湿手段としての調湿部Bと、前記給気風路Vsにおける前記調湿部Bにて外気OAに放湿作用させる箇所よりも通風方向上手側箇所を通流する外気OAと前記排気風路Veにおける前記調湿部Bにて内気RAに吸湿作用させる箇所よりも通風方向下手側箇所を通流する空気とを熱交換させる顕熱交換部Sと、前記調湿部Bにて吸湿される前の内気RAの絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段としての絶対湿度検出部Mと、この空調装置の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部13と、その運転制御部13に各種制御情報を指令する遠隔操作式の操作部14等を備えて構成してある。
更に、この第2実施形態においては、前記内部給気路6における前記顕熱交換器25よりも通風方向上手側箇所に、外気OAの温度を検出する外気温度センサToを設けてある。
上記の第1実施形態と同様に、前記給気風路Vsは、前記ケーシング5の内部に形成した内部給気路6と、その内部給気路6における通風方向上手側に接続した前記外気導入ダクト61と、その内部給気路6における通風方向下手側に接続した前記給気ダクト64とを備えて構成してある。
又、前記排気風路Veは、前記ケーシング6の内部に形成した内部排気路8と、その内部排気路8における通風方向上手側に接続した前記排気ダクト67と、その内部排気路8における通風方向下手側に接続した前記排気導出ダクト68とを備えて構成してある。
つまり、前記給気風路Vsを、供給用空気SAを住宅内の複数の空調対象湿室62に供給すべく複数に分岐し、前記排気風路Veにおける内気RAの吸引部としての排気口66を、前記複数の空調対象室62にドアのアンダーカット等を介して通気可能に連通された住宅内の特定の空間である廊下65に吸引作用するように構成してある。
以下、空調装置の各部について説明を加える。
上記の第1実施形態と同様に、第1吸込口5a、第1送出口5b、第2吸込口5c及び第2送出口5dを備えたケーシング5の内部を、中間隔壁15にて、前記第1吸込口5a及び前記第2吸込口5cの側の風路形成部16と前記第2送出口5d及び前記第1送出口5bの側の送風機室形成部17とに仕切り、更に、その送風機室形成部17を、送風機室隔壁18にて、前記第1送出口5bの側の第1送風機室19と前記第2送出口5dの側の第2送風機室20とに仕切ってある。
前記調湿部Bは、第1実施形態と同様に構成した潜熱交換ユニットLと、前記給気風路Vsにおける前記顕熱交換部Sと前記調湿ロータ10との間の箇所を通流する空気に対して加熱作用する加湿用加熱器40(加熱手段に相当する)とを備えて構成してある。
そして、第1実施形態と同様に構成した潜熱交換ユニットL及び前記顕熱交換部Sとしての顕熱交換器25を、第1実施形態と同様に、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内に並べて設け、更に、第1実施形態と同様に、前記風路形成部16内における潜熱交換ユニットLよりも第1吸込口5aの側の部分を、風路仕切り壁26により、第1吸込室27と第2送出室28とに仕切り、前記風路形成部16内における潜熱交換ユニットLよりも第2吸込口5cの側の部分を、顕熱交換器25により、第1接続室29、第1送出室30、第2吸込室31及び第2接続室32の4室に仕切ってある。
前記顕熱交換器25の配置形態について説明を加えると、この第2実施形態においても、上記の第1実施形態と同様に、前記顕熱交換器25は、その複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dが、前記調湿ロータ10の軸芯方向の端面と45°よりも小さい角度で対向する状態に設けてある。
前記加湿用加熱器40は、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成し、図9に示すように、その加湿用加熱器40を、前記第2接続室32内に、前記顕熱交換器25における前記複数の第2熱交換流路の出口が形成された側面25dに近接させた状態で設けてある。
そして、その加湿用加熱器40と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路41にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路41を通じて加湿用加熱器40に循環供給するように構成してある。
そして、前記熱媒循環路41に加湿用熱動弁42を設けて、その加湿用熱動弁42を開閉して前記加湿用加熱器40への熱媒の供給を断続することにより、前記加湿用加熱器40を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、前記第1吸込口5a、前記第2吸込口5cに、夫々、第1フィルタ38、第2フィルタ39を設けてある。
この第2実施形態においては、前記第1吸込口5aを前記内気吸込口3として、前記第1送出口5bを前記排気送出口4として夫々用い、前記排気送風機9を前記第1連通開口34に吸引作用するように前記第1送風機室19内に設けて、前記内部排気路8を、前記第1吸込室27、前記第1接続室29及び前記第1送出室30とを備えて構成してある。
そして、前記排気送風機9を作動させることにより、前記内気吸込口3から吸い込んだ内気RAを、第1吸込室27、調湿ロータ10、第1接続室29、顕熱交換器25の第1熱交換流路、第1送出室30、第1連通開口34を順次通過させる形態で、内部排気路8を通して通流させて、排気送出口4から排出用空気EAとして送出するように構成してある。
又、前記第2吸込口5cを前記外気吸込口1として、前記第2送出口5dを前記給気送出口2として夫々用い、前記給気送風機7を前記第2連通開口35に吸引作用するように前記第2送風機室20内に設けて、前記内部給気路6を、前記第2吸込室31、前記第2接続室32及び前記第2送出室28とを備えて構成してある。
そして、前記給気送風機7を作動させることにより、前記外気吸込口1から吸い込んだ外気OAを、第2吸込室31、顕熱交換器25の第2熱交換流路、第2接続室32、調湿ロータ10、第2送出室28、第2連通開口35を順次通過させる形態で、内部給気路6を通して通流させて、給気送出口2から供給用空気SAとして送出するように構成してある。
前記絶対湿度検出部Mは、前記内部排気路8における前記調湿ロータ10よりも通風方向上手側箇所に設けて、内気RAの温度を検出する温度検出手段としての温度センサTと、前記内部排気路8における前記調湿ロータ10よりも通風方向上手側箇所に設けて、内気RAの相対湿度を検出する相対湿度検出手段としての相対湿度センサHと、それら温度センサT及び相対湿度センサHの検出情報に基づいて絶対湿度を導出する絶対湿度導出手段としての絶対湿度導出部Cとを備えて構成してある。
この絶対湿度導出部Cは、前記運転制御部13を用いて構成してある。
前記絶対湿度導出部Cは、第1実施形態と同様に、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す図6に示す如き絶対湿度導出用情報としてのマップデータに基づいて、絶対湿度を求めるように構成されている。
又、第1実施形態と同様に、図7に示すように、絶対湿度(g/kg)の高低を示す絶対湿度の段階を複数(この実施形態では7段階)設定して、絶対湿度段階情報として前記絶対湿度導出部Cに記憶させてある。
そして、絶対湿度導出部Cは、このマップデータ及び段階情報から、温度センサTの検出温度及び相対湿度センサHの検出相対湿度に対応する絶対湿度の段階を求めるように構成してある。
前記運転制御部13は、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、並びに、前記電動モータ11を作動させ且つ前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にして、調湿部Bを調湿作用させる加湿換気運転(調湿運転に相当する)と、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、並びに、前記電動モータ11を停止させ且つ前記加湿用加熱器40を加熱停止状態にして、調湿部Bの調湿作用を停止させる通常換気運転と、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、並びに、前記電動モータ11を停止させ且つ前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にして、調湿部Bの調湿作用を停止させる温風換気運転とに切り換え自在に構成してある。
つまり、運転制御部13を、換気運転として、前記通常換気運転と前記温風換気運転とに切り換え自在に構成してある。
そして、前記運転制御部13は、絶対湿度検出部Mの検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が加湿運転用条件(調湿運転用条件に相当する)になると前記加湿換気運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行するように構成してある。
ちなみに、前記加湿運転用条件としては、内気の絶対湿度が設定段階以下である条件に設定し、前記換気運転用条件としては、内気の絶対湿度が設定段階よりも大きい条件に設定してある。又、前記設定温度は、例えば、15°Cに設定する。
図9に示すように、前記操作部14には、前記加湿換気運転と前記換気運転とに切り換える運転切換スイッチ51、前記加湿運転用条件及び前記換気運転用条件を変更設定する設定手段としての設定部52、及び、前記絶対湿度検出部Mにて検出された内気の絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する表示手段としての表示部53等を設けてある。
前記表示部53は、図5に示す如く、第1実施形態と同様に構成してあるので、説明を省略する。
そして、第1実施形態と同様に、前記運転制御部13は、複数のセグメント53sのうち、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階に対応するセグメント53sを他のセグメント53sとは異なる表示状態として、内気RAの絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示するように構成してある。
前記設定部52も、第1実施形態と同様に構成してあるので、説明を省略する。ちなみに、予め、前記設定段階として、標準的な絶対湿度の段階、例えば6段階絶対湿度に設定してあり、住宅の状況に応じて変更設定することになる。
次に、前記運転制御部13の制御動作について、説明する。
運転制御部13は、前記操作部14の運転切換スイッチ51にて換気運転が指令されると、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行し、前記操作部14の運転切換スイッチ51にて加湿換気運転が指令されると、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階以下の場合は前記加湿換気運転を実行し、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階よりも高い場合は、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行する。
前記運転制御部13は、前記加湿換気運転では、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記調湿ロータ10を予め設定した調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ11を作動させ、前記加湿用熱動弁42を開弁して前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にする。
この加湿換気運転では、図9を参照すると、内気吸込口3から内部排気路8に吸い込まれた内気RAは、前記調湿用設定速度にて回転する調湿ロータ10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、排気送出口4から排気導出ダクト68を通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から前記内部給気路6に吸い込まれた外気OAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱作用状態の加湿用加熱器40、前記調湿用設定速度にて回転する調湿ロータ10を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクト64を通じて各空調対象室62に供給される。
そして、内気RAは、調湿ロータ10を通過するときに、その内気RA中の水蒸気が調湿ロータ10に吸収されて内気RAが除湿されると共に凝縮熱により加熱され、その除湿並びに加熱された内気RAが顕熱交換器25を通過するときに外気OAとの熱交換により冷却された後、排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、外気OAは、顕熱交換器25を通過するときに内気RAとの熱交換により加熱され、更に、前記加湿用加熱器40を通過することで加熱され、そのように加熱された外気OAが調湿ロータ10を通過するときに調湿ロータ10から放湿されて加湿され、そのように加湿並びに加熱された外気OAが供給用空気SAとして各空調対象室62に供給されるので、各空調対象室62が換気されながら加湿される。
前記運転制御部13は、前記通常換気運転では、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記電動モータ11を停止させて前記調湿ロータ10の回転を停止させ、前記加湿用熱動弁42を閉弁して前記加湿用加熱器40を加熱停止状態にする。
この通常換気運転では、図9を参照すると、内気吸込口3から内部排気路8に吸い込まれた各空調対象室62の内気RAは、回転停止状態の調湿ロータ10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、排気送出口4から排気導出ダクト68を通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から内部給気路6に吸い込まれた外気OAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱停止状態の加湿用加熱器40、回転停止状態の調湿ロータ10を順次通過して、顕熱交換器25において内気RAとの熱交換により加熱された後、給気送出口2から給気ダクト64を通じて供給用空気SAとして各空調対象室62に供給されることになり、各空調対象室62が換気される。
前記運転制御部13は、前記温風換気運転では、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記電動モータ11を停止させて前記調湿ロータ10の回転を停止させ、前記加湿用熱動弁42を開弁して前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にする。
この通常換気運転では、図9を参照すると、内気吸込口3から内部排気路8に吸い込まれた各空調対象室62の内気RAは、回転停止状態の調湿ロータ10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、排気送出口4から排気導出ダクト68を通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から内部給気路6に吸い込まれた外気OAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱作用状態の加湿用加熱器40、回転停止状態の調湿ロータ10を順次通過して、顕熱交換器25において内気RAとの熱交換により加熱され且つ加湿用加熱器40にて加熱された後、給気送出口2から給気ダクト64を通じて供給用空気SAとして各空調対象室62に供給されることになり、各空調対象室62が換気される。
つまり、通常換気運転及び温風換気運転のいずれにおいても、外気OAが顕熱交換器25において内気RAとの熱交換により加熱されて、供給用空気SAとして空調対象室62に供給されることになる。
しかしながら、外気OAの温度が低いときに通常換気運転を行うと、外気OAが内気RAとの熱交換により加熱されたとしても、住人が寒さを感じることがない程度にまで十分に加熱されない場合があり、住人が寒さを感じる虞がある。
そこで、外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行するように構成することにより、住人が寒さを感じるのを抑制しながら、換気することが可能となる。
次に、図10に示すフローチャートに基づいて、前記運転制御部13の制御動作を説明する。
前記運転制御部13は、前記運転切換スイッチ51にて換気運転が指令された状態では、前記絶対湿度導出部Cに絶対湿度を求めさせながら、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行して、前記表示部53に、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する(ステップ#11〜15,20)。
又、前記運転制御部13は、前記運転切換スイッチ51にて加湿換気運転が指令された状態では、前記絶対湿度導出部Cに絶対湿度を求めさせて(ステップ#11,16,17)、その絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階以下の場合は、前記加湿換気運転を実行して、前記表示部53に、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示し(ステップ#18〜20)、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階よりも高い場合は、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、前記外気温度センサToにて検出される外気OAの温度が設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行して、前記表示部53に、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する(ステップ#18,13〜15,20)。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の各実施形態においては、表示部53に、絶対湿度検出部Mにて検出された絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示するように構成したが、表示部53に、絶対湿度検出部Mにて検出された絶対湿度そのものを表示するように構成しても良い。
(ロ) 上記の各実施形態においては、調湿運転用条件及び換気運転用条件を、絶対湿度の高低に区分した絶対湿度の段階を用いて設定したが、絶対湿度そのものを用いて設定しても良い。
(ハ) 上記の第2実施形態において、前記通常換気運転と前記温風換気運転との切り換えを、外気OAの温度を検出する外気温度センサToの検出温度に基づいて行う場合について例示したが、これに限定されるものではない。
例えば、内気RAの温度を検出する前記温度センサTの検出温度に基づいて、内気RAの温度の温度が内気温度参照用の設定温度以上のときは前記通常換気運転を実行し、内気RAの温度の温度が前記内気温度参照用の設定温度よりも低いときは前記温風換気運転を実行するように構成しても良い。
あるいは、内気RAの温度を検出する温度センサT及び外気RAの温度を検出する外気温度センサTo夫々の検出温度に基づいて、外気RAの温度が内気RAの温度よりも低い状態で、両者の温度差が設定温度差以下のときは前記通常換気運転を実行し、前記温度差が前記設定温度差よりも大きいときは前記温風換気運転を実行するように構成しても良い。
(ニ) 前記通常換気運転と前記温風換気運転との切り換えを、人為操作で行うように構成しても良い。
(ホ) 上記の第2実施形態においては、前記運転制御部13を、前記換気運転として、前記通常換気運転と前記温風換気運転とに切り換え自在に構成する場合について例示したが、前記換気運転として、単に前記通常換気運転のみを行うように構成しても良い。
この場合は、運転切換スイッチ51にて換気運転が指令された状態では、通常換気運転を連続して実行し、運転切換スイッチ51にて加湿換気運転が指令された状態では、絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階以下の場合は、前記加湿換気運転を実行し、前記絶対湿度導出部Cにて求められた絶対湿度の段階が設定段階よりも高い場合は、前記通常換気運転を実行するように構成する。
(ヘ) 前記調湿部Bの具体構成は、上記の各実施形態において例示した構成に限定されるものではなく、例えば、凝縮器と蒸発器とにわたって冷媒を循環させるように構成した冷凍回路等、種々の構成が可能である。
(ト) 顕熱交換部Sを構成するに、上記の各実施形態においては、静止型の顕熱交換器25にて構成したが、一部を給気風路Vsに位置させ且つ他の一部を排気風路Veに位置させるように配置される顕熱交換ロータ及びその顕熱交換ロータにおける前記給気風路Vsに位置させる部分及び前記排気風路Veに位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記顕熱交換ロータを駆動回転する顕熱交換用電動モータを備えた回転型に構成しても良い。
(チ) 空調装置を除湿換気運転及び加湿換気運転の両方が実行可能なように構成しても良い。
(リ 除湿用加熱器12や加湿用加熱器40は、熱媒循環式に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータでも良い。
第1実施形態に係る空調装置の全体構成を示す図 図1におけるII−II矢視図 図1におけるIII−III矢視図 潜熱交換ユニットの斜視図 表示部の表示形態を示す図 温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す図 絶対湿度における複数段階の湿度高低区分を説明する図 第1実施形態に係る空調装置の制御動作のフローチャートを示す図 第2実施形態に係る空調装置の全体構成を示す図 第2実施形態に係る空調装置の制御動作のフローチャートを示す図 空調装置の設置状態を示す図
符号の説明
7 給気送風手段
9 排気送風手段
13 運転制御手段
40 加熱手段
52 設定手段
53 表示手段
62 空調対象空間
65 特定の空間
66 吸引部
B 調湿手段
C 絶対湿度導出手段
H 相対湿度検出手段
M 絶対湿度検出手段
T 温度検出手段
Ve 排気風路
Vs 給気風路

Claims (7)

  1. 外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
    住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
    前記給気風路を通流する外気から吸湿した水分を前記排気風路を通流する内気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成された空調装置であって、
    前記調湿手段にて放湿される前の内気の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると前記調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると前記換気運転を実行するように構成されている空調装置。
  2. 外気を供給用空気として住宅内に供給する給気風路に通風作用する給気送風手段と、
    住宅内の空気である内気を排出用空気として住宅外に排出する排気風路に通風作用する排気送風手段と、
    前記排気風路を通流する内気から吸湿した水分を前記給気風路を通流する外気に放湿する形態で調湿作用する調湿手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、前記調湿手段を調湿作用させる調湿運転と、前記調湿手段の調湿作用を停止させる換気運転とに切り換え自在に構成された空調装置であって、
    前記調湿手段にて吸湿される前の内気の絶対湿度を検出する絶対湿度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、前記絶対湿度検出手段の検出情報に基づいて、内気の絶対湿度が調湿運転用条件になると前記調湿運転を実行し、内気の絶対湿度が換気運転用条件になると前記換気運転を実行するように構成されている空調装置。
  3. 前記調湿手段が、一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置されて駆動手段により駆動回転される調湿体、及び、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて外気に対して加熱作用する加熱手段を備えて構成され、
    前記運転制御手段が、前記調湿運転において、前記駆動手段を作動させかつ前記加熱手段を加熱作用状態にして前記調湿手段を調湿作用させるように構成され、且つ、前記換気運転として、前記駆動手段を停止させかつ前記加熱手段を加熱停止状態にして前記調湿手段の調湿作用を停止させる通常換気運転と、前記駆動手段を停止させかつ前記加熱手段を加熱作用状態にして前記調湿手段の調湿作用を停止させる温風換気運転とに切り換え自在に構成されている請求項2記載の空調装置。
  4. 前記給気風路が、供給用空気を住宅内の複数の空調対象空間に供給すべく複数に分岐され、
    前記排気風路における内気の吸引部が、前記複数の空調対象空間に通気可能に連通された住宅内の特定の空間に吸引作用するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調装置。
  5. 前記調湿運転用条件及び前記換気運転用条件を変更設定する設定手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調装置。
  6. 前記絶対湿度検出手段にて検出された内気の絶対湿度が複数段階の湿度高低区分のうちのいずれであるかを表示する表示手段が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調装置。
  7. 前記絶対湿度検出手段が、内気の温度を検出する温度検出手段と、内気の相対湿度を検出する相対湿度検出手段と、それら温度検出手段及び相対湿度検出手段夫々の検出情報に基づいて絶対湿度を求める絶対湿度導出手段とを備えて構成され、
    その絶対湿度導出手段が、温度及び相対湿度と絶対湿度との関係を示す絶対湿度導出用情報に基づいて、絶対湿度を求めるように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の空調装置。
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