JP2008144638A - ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量化可能なピストンを提供する。
【解決手段】CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分と、CCコンポジット以外の材料によって形成された部分である他材質部分と、を備えてなる、内燃機関又は空気圧縮機に用いられるピストンである。シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成されており、ピストンリング溝を有さないものであってもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダ内部に内嵌(挿入)され往復動するピストンに関し、より詳細には、内燃機関又は空気圧縮機に好適に用いられるピストンであって、従来のピストンよりも軽量化を図ることができるピストンに関する。
シリンダ内部に内嵌(挿入)され往復動するピストンは、シリンダー内における燃焼ガスの爆発力を受けコネクティングロッド(コンロッドと呼ばれることもある。)により連結されるクランクシャフトを回転させたり、逆に、モータ等によって回転されるクランクシャフトにコネクティングロッドにより連結されてシリンダ内部の気体を圧縮するのに用いられてきた。
このようにピストンはシリンダ内部で往復動するので、往復動を容易にする等の点(慣性を減少させる)からピストンは軽量である方が好ましく、これまで種々の検討がなされてきた(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2に開示されたピストンはいずれも内燃機関に用いられるものである。
例えば、特許文献1は、「ピストン頂部を軽量化するとともにピストン頂部にかかる荷重を分散させ、変形を抑えることが可能な内燃機関用ピストンを提供することを目的とする」(発明の詳細な説明の段落番号0005)ものであり、具体的には「ピストン頂部の裏面側にピンボス部が設けられた内燃機関用ピストンにおいて、前記ピンボス部と前記ピストン頂部の裏面とを連結するリブを備えた」(発明の詳細な説明の段落番号0006)ものを開示しており、それによって「ピストン頂部が受けた燃焼荷重等の力をリブによって分散させることができる。そのため、ピストン頂部に発生する応力を低減させ、ピストン頂部の変形を抑えることができる。また、ピストン頂部への力が分散されるので、ピストン頂部を例えば薄肉化する等して軽量化することができる。」(発明の詳細な説明の段落番号0007)というものである。
また、特許文献2は、「エンジンのピストン構造において、ピストンピンを短縮することでピストンの軽量化を図りつつも、クラウン部上面の引張応力を軽減することで、クラウン部の薄肉化、加工自由度を確保することができるエンジンのピストン構造を提供することを目的とする」(発明の詳細な説明の段落番号0019)ものであり、具体的には「コネクティングロッドの先端に円柱形状のピストンピンを一体化し、ピストンのクラウン部下面に形成したピンボス部で、該ピストンピンを軸支してピストンピンの上面を全て受けるように構成したエンジンのピストン構造において、前記ピンボス部のピストンピンに接する上部内周面を、エンジン燃焼時に高まるピストン中央部の応力を低減するように、ピストン中央に向かい拡張するテーパー曲面としたもの」(発明の詳細な説明の段落番号0020)を開示しており、それによって「ピストンピンを短縮することでピストンの軽量化を図りつつも、クラウン部上面の引張応力を軽減することで、クラウン部の薄肉化、加工自由度を確保することができる」(発明の詳細な説明の段落番号0034)というものである。
特開2005−299484号公報(例えば、発明の詳細な説明の段落番号0004〜0007、要約、第1図等) 特開2006−57482号公報(例えば、発明の詳細な説明の段落番号0019〜0034、要約、第14図〜第16図等)
これら特許文献1及び特許文献2におけるピストンの軽量化は、ピストンの構造を工夫(例えば、リブを設ける等)することによるものであるが、ピストンが要求される厳しい条件を満たすためには軽量化の限界があった。
そこで、本発明においては、さらに軽量化可能なピストンを提供することを目的とする。
本発明のピストン(以下、「本ピストン」という。)は、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分と、CCコンポジット以外の材料によって形成された部分である他材質部分と、を備えてなる、内燃機関又は空気圧縮機に用いられるピストンである。
ここにCCコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料:Carbon fiber Carbon composite)とは、特開2005−155734号公報や特開2002−181072号公報等に記載されているように、熱硬化性のフラン樹脂かフェノール樹脂、熱可塑性樹脂においてピッチを含浸させた炭素繊維中間基材を、不活性雰囲気中で高温に熱して炭化・黒鉛化させたものや、特許第1822657号に記載されているものであり、特に、高温下での良好な機械的特性を要求する用途に用いられているものである。
かかるCCコンポジットは、ピストンを形成するのに従来から用いられてきたアルミニウム合金に比して、温度変化による寸法変化(熱膨張)が小さいことに加え、高強度かつ軽量であるので比強度(強度/重量)が高いことからピストンを形成するのに用いればピストンを大幅に軽量化することができる。しかしながら、通常、ピストンには厳しい条件(例えば、高強度かつ高じん性(衝撃破壊を起こしにくいこと)である必要がある。)が要求され、ピストン全体をCCコンポジットにて形成した場合はこれら条件の全てを満たすことは難しいことが多い。一方、要求される条件はピストン各部分において同じではなく、各部分において異なることが多い。
そこで、本ピストンにおいては、ピストンのうちCCコンポジットが満たしうる条件の部分はCCコンポジットによって形成された部分であるCC部分(アルミニウム合金よりも比強度が高いので、同じ強度を達成するための重量を軽くすることができる。)とし、それ以外の部分はCCコンポジット以外の材料によって形成された部分である他材質部分とすること(要求される条件を満たす材料にて形成する。)で、従来のアルミニウム合金製のピストンに比して軽量化を図るものである。また、上述の如く、CC部分を形成するCCコンポジットは温度変化による寸法変化(熱膨張)が小さいので、運転中の温度変化が生じても(例えば、始動直後と長時間運転後とで大幅な温度変化が生じるような場合)、CC部分については寸法変化(熱膨張)を考慮する必要がないか又はその割合を小さくすることができる。
シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の少なくとも一部がCC部分により形成されるもの(以下、「側面CC部分本ピストン」という。)であってもよい。
上述の通り、CC部分を形成するCCコンポジットは温度変化による寸法変化(熱膨張)が小さいので、運転中の温度変化が生じてもCC部分については寸法変化(熱膨張)が小さい。このためシリンダ内部に内嵌され往復動するとき、シリンダの内面に面する側面部分(ピストンスカート部を含む。)の少なくとも一部がCC部分により形成されれば、運転中の温度変化が生じてもシリンダと本ピストンとの間の隙間が変化しにくいので、シリンダとそれに内嵌される本ピストンとの間の気体漏れを減少させることができると共に、本ピストンが温度上昇により熱膨張することで本ピストンとシリンダとの間の摩擦が増加することも減少させることができ、本ピストンが用いられる内燃機関又は空気圧縮機の効率を向上させることができる。
側面CC部分本ピストンの場合、シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成されており、ピストンリング溝を有さないもの(以下、「リング無し本ピストン」という。)であってもよい。
シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成されれば、運転中の温度変化が生じても側面部分の寸法変化(熱膨張)が極めて小さく、シリンダと本ピストンとの間の隙間が非常に変化しにくい。このためシリンダに内嵌される本ピストンを該シリンダに合わせて形成することができ(即ち、従来のピストンのように、熱膨張してもシリンダ内部で往復運動できるよう、シリンダよりもピストンを相当小さく製作する必要がない)、これによってシリンダに丁度合わせて形成した本ピストンを該シリンダに内嵌すれば、ピストンリングを用いることなく該シリンダと本ピストンとの間の気体漏れを防止又は減少させることができる。このためシリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分にて形成されている本ピストンは、ピストンリングを装着する必要がないので、ピストンリングを嵌入するピストンリング溝を有さないものとされてもよい。
なお、リング無し本ピストンのように、ピストンリングを装着しない場合、次の(a)、(b)及び(c)ような効果も奏しうる。即ち、(a)ピストンリングとシリンダとの間に生じる大きな摩擦を無くし、(b)ピストンピンとピストンクラウンとの距離を短縮することができると共に、それに伴ってピストンスカートも小さくすることができるので、ピストンの軽量化に資することができ(ピストンの軽量化は、クランクシャフトのカウンターウエイトの軽量化、内燃機関又は空気圧縮機の低振動化や低騒音化、そして高回転化に資する。)、(c)(b)のようにピストンピンとピストンクラウンとの距離を短縮することで、その分コンロッドを長くできるので、シリンダ内部での往復動方向に対するコンロッドの角度変化を小さくでき、シリンダー内面へピストンが与える力が小さくなる(該力が小さくなることで、シリンダー内面とピストンとの間の摩擦を減少させ、そしてシリンダー内面(側壁)の打音を減少させることができる。)。
リング無し本ピストンの場合、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部が、外端からクランクシャフトとは反対方向に行くにつれて内方に向かって狭まるものであってもよい。
従来のピストンであればピストンリング(主としてオイルリング)がシリンダ内面に付着している潤滑用のオイルをかき集める働きをするが、リング無し本ピストンであればピストンリングを装着しないので、このオイルをかき集める働きをピストンスカート部のクランクシャフト側の端部にさせるようにしてもよい。このようにピストンスカート部のクランクシャフト側の端部がオイルをかき集めるようにする場合、該端部がオイルをうまくかき集めることができるようにナイフエッジ(へら状)のようになっていてもよく、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部先端の外縁(外端)が尖ったエッジ状でシリンダ内面に当接し、端部先端の外縁(外端)からクランクシャフトとは反対方向(即ち、ピストンクラウン方向)に行くにつれて内方に向かって狭まるようにしてもよい(即ち、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部先端の外縁(外端)の近傍が、該外縁(外端)に行くにつれて先広がりであると共に、該外縁(外端)が尖ったエッジ状でシリンダ内面に当接する。)。
本ピストンにおいては、ピストンピンが嵌入されるピストンピン穴の内面の少なくとも一部が、他材質部分によって形成されるもの(以下、「他材質ピン穴本ピストン」という。)であってもよい。
ピストンピン穴には、コネクティングロッド(コンロッド)とピストンとを連結するピストンピンが嵌入されるので、本ピストンがシリンダ中を往復運動する際にピストンピン穴の内面には大きな力や衝撃が加わることがある。ここにCCコンポジットは衝撃に比較的弱いので、ピストンピン穴の内面はCCコンポジットよりもじん性が高いCCコンポジット以外の材料によって形成された部分である他材質部分により形成されるようにしてもよい。なお、ピストンピン穴の内面の全部が他材質部分によって形成されてもよく、そうすることで本ピストンの信頼性をさらに向上させることができる。
他材質ピン穴本ピストンの場合、シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分を有するCC部分と、ピストンピン穴を有する他材質部分たるボス部と、が互いに固定されているもの(以下、「両部分固定本ピストン」という。)であってもよい。
こうすることでシリンダの内面に面する側面部分を有するCC部分と、ピストンピン穴を有する他材質部分たるボス部と、をそれぞれ形成し互いに固定することで本ピストンを容易に製作することができる。
なお、該側面部分を有するCC部分とされることにより、シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成され、運転中の温度変化が生じても側面部分の寸法変化(熱膨張)が極めて小さく、シリンダと本ピストンとの間の隙間が非常に変化しにくい。このためシリンダに内嵌される本ピストンを該シリンダに合わせて形成することができ(即ち、従来のピストンのように、熱膨張してもシリンダ内部で往復運動できるよう、シリンダよりもピストンを相当小さく製作する必要がない)、これによってシリンダに丁度合わせて形成した本ピストンを該シリンダに内嵌すれば、上述のリング無し本ピストンのようにピストンリングを省略することもできる。そうすれば上記したリング無し本ピストンと同様の効果を奏することもできる。
また、ピストンピン穴を有する他材質部分たるボス部とされることで、他材質ピン穴本ピストンと同様、本ピストンの信頼性を向上させることができる。
両部分固定本ピストンの場合、CC部分とボス部とは様々な方法にて互いに固定されもよく、その固定方法は何ら制限されるものではないが、一例を挙げれば、接着、ネジ止め及び嵌合等のいずれか又はこれらのうち2以上のものを組み合わせて用いてもよいが、CCコンポジットを確実に固定することからは、接着及び/又はネジ止めによってもよい。
本ピストンにおいては、前記CCコンポジット以外の材料が金属材料であってもよい(以下、「金属材料使用本ピストン」という。)。
他材質部分を形成するCCコンポジット以外の材料は種々の材料が用いられてもよく何ら限定されるものではないが、例えば、合成又は天然の樹脂材料又はゴム材料、材木、セラミックスやセメント等の無機材料、アルミニウム合金や鋼材(例えば、ステンレス鋼、炭素鋼)等の金属材料等を例示できるが、CC部分を形成するCCコンポジットが衝撃に比較的弱いことを補完することからは、じん性の高い材料が用いられることが好ましく、とりわけアルミニウム合金や鋼材(例えば、ステンレス鋼、炭素鋼)等の金属材料は高じん性であり、従来のピストンを形成するにも用いられてきたため信頼性が高いので好ましい。また、金属材料中でもアルミニウム合金は軽量かつ高強度であり従来からのピストン形成材料としても用いられており信頼性も高く好ましい。
金属材料使用本ピストンの場合、ピストンクラウンの表面の少なくとも一部が、金属材料によって形成されるものであってもよい。
CCコンポジットは気体(例えば、内燃機関であれば燃焼ガス)が浸透するので、ピストンクラウンの表面がCCコンポジットにより形成されていれば、そのCCコンポジット部分からシリンダ内の気体が透過しうる。これはピストンによる圧縮もれと同様に本ピストンを用いた内燃機関又は空気圧縮機の効果を低下させる。このようなピストンクラウンの表面からのシリンダ内の気体透過を防止又は減少させることからは、ピストンクラウンの表面の少なくとも一部が金属材料によって形成されるようにしてもよい。
なお、本ピストンが内燃機関に用いられる場合には、ピストンクラウンの表面からのシリンダ内の気体(燃焼ガス)透過は、該内燃機関の出力低下や燃費低下に加え、ブローバイガスの増加をもたらす。かかるブローバイガス増加は、クランク室の圧力上昇につながり、さらにこのことはクランク室内のブローバイガスが、クランク室からシリンダヘッドへ排出され、同じ通路でシリンダヘッドからクランク室へ戻ろうとするシリンダヘッドを循環しているエンジンオイルをクランク室に戻りにくくする。その結果、エンジンオイルが気化器の通路へブローバイガスと共に排出されるため、新鮮な空気吸入量が減少し多量のエンジンオイルも混入してエンジン出力が低下する問題を生じうる。
本ピストンにおいては、シリンダ内部に内嵌され往復動する往復運動方向に対して垂直なピストンの断面が円形であってもよい。
アルミニウム合金等によって形成された従来のピストンは、温度変化による寸法変化(熱膨張)を考慮(ピストンの側面部分が運転中においてシリンダ内壁の形状とうまく合致するよう)して、シリンダ内部に内嵌され往復動する往復運動方向に対して垂直なピストンの断面は略楕円(例えば、短軸が81mmであるとき、長軸が81.03mm程度になるように形成されることもあった。この場合では長軸(81.03mm)/短軸(81mm)=1.0004程度の比率である。)とされており、このような断面が楕円形状のピストンを正確に形成することは、ピストンの製作や加工を困難にしピストンのコストを上昇させていた。
一方、CCコンポジットは温度変化による寸法変化(熱膨張)が小さいので、運転中の温度変化が生じてもCC部分については寸法変化(熱膨張)が小さいことから、本ピストンは、内嵌されるシリンダの形状に合わせて往復運動方向に対して垂直なピストンの断面を円形とすることができる。とりわけシリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成される場合であれば、シリンダ内での往復運動方向に対して垂直ないずれの方向についても温度変化による寸法変化(熱膨張)を考慮する必要がほとんどないので、往復運動方向に対して垂直なピストンの断面を円形とすることができる。
このようにシリンダ内部に内嵌され往復動する往復運動方向に対して垂直なピストンの断面を円形にすることができることは、加工の精度を向上させることができると共に、ピストンの製作や加工を容易にしピストンのコストを削減することができる。
本ピストンにおいては、ピストン側面が直円柱の側面に沿っているものであってもよい。
アルミニウム合金等によって形成された従来のピストンは、温度変化による寸法変化(熱膨張)を考慮(ピストンの側面部分が運転中においてシリンダ内壁の形状とうまく合致するよう)して、ピストン側面がピストンクラウン側が小さくそしてピストンスカートのクランクシャフト側が大きく形成されることがあった(例えば、シリンダ内部に内嵌され往復動する往復運動方向に対して垂直なピストンの断面が略楕円である上述した例(短軸が81mmであるとき、長軸が81.03mm程度になるように形成されるもの)では、ピストンクラウン側のピストン側面とピストンスカートのクランクシャフト側のピストン側面との間が48mm(ピストン高さ)であり、ピストンスカートのクランクシャフト側のピストン側面の直径(長軸)が81.50mmであった。)。このような形状(上述の例では、円錐台と考えられる。)のピストンを正確に形成することは、ピストンの製作や加工を困難にしピストンのコストを上昇させていた。
一方、CCコンポジットは温度変化による寸法変化(熱膨張)が小さいので、運転中の温度変化が生じてもCC部分については寸法変化(熱膨張)が小さいことから、本ピストンの側面は直円柱の側面に沿ったものとすることができる。とりわけシリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成される場合であれば、シリンダ内での往復運動方向に沿った温度変化による寸法変化(熱膨張)を考慮する必要がほとんどないので、ピストンの側面は直円柱の側面に沿ったものとすることができる。
このようにピストン側面が直円柱の側面に沿ったものにすることができることは、加工の精度を向上させることができると共に、ピストンの製作や加工を容易にしピストンのコストを削減することができる。
本ピストンは種々のシリンダと組み合わせて種々の目的で用いることができるが、本ピストンがシリンダー内部にて往復動する往復運動方向に対して垂直な断面の面積のうち上死点と下死点との間では上死点付近が最小となるシリンダを用いるようにしてもよい。
即ち、該シリンダは、本ピストンが内嵌されるシリンダであって、ピストンがシリンダー内部にて往復動する往復運動方向に対して垂直な断面の面積のうち上死点と下死点との間では上死点付近が最小となるものである、シリンダである。
このような往復運動方向に対して垂直な断面の面積が上死点付近が最小となるシリンダに本ピストンが内嵌されることで、運転時において上死点付近が高温となりやすいシリンダの熱膨張により、運転時においてシリンダ内壁を直円柱側面にうまく沿うようにすることができるので、寸法変化(熱膨張)が小さいCC部分を有する本ピストンを該直円柱側面にうまく沿うように形成すれば、シリンダ内を本ピストンが円滑に往復動することができる。なお、かかる場合も、シリンダの内面に面するピストン側面部分の全部がCC部分により形成される場合であれば、温度変化によるピストンの寸法変化(熱膨張)を考慮する必要がほとんどないので、シリンダ内を本ピストンが極めて円滑に往復動し、かつ圧縮モレを抑えることができる。
シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成されており、ピストンリング溝を有さないリング無し本ピストンは種々のシリンダと組み合わせて種々の目的で用いることができるが、該シリンダの内面がCCコンポジットにより形成されているシリンダを用いるようにしてもよい。
即ち、かかるシリンダは、リング無し本ピストンが内嵌されるシリンダであって、前記側面部分(シリンダの内面に面するピストンの側面部分)に面する前記内面がCCコンポジットにより形成されているものである、シリンダ(以下、「CCシリンダ」という。)である。
こうすることでCCコンポジットにより形成されているシリンダの内面と、CCコンポジットにより形成されているピストンの側面部分と、が面し接するので、互いに熱膨張が小さいCCコンポジット同士が擦れ合うことでシリンダとピストンとの間の圧縮モレを減少させることができる。
CCシリンダは、ピストンがシリンダー内部にて往復動する往復運動方向に対して垂直な断面の面積のうち上死点と下死点との間では上死点付近が最小となるものであってもよい。
このような往復運動方向に対して垂直な断面の面積が上死点付近が最小となるシリンダに本ピストンが内嵌されることで、運転時において上死点付近が高温となりやすいシリンダの熱膨張(CCシリンダは熱膨張が非常に小さいが、皆無ではない)により、運転時においてシリンダ内壁を直円柱側面にうまく沿うようにすることができるので、リング無し本ピストンを該直円柱側面にうまく沿うように形成すれば、シリンダ内をリング無し本ピストンが円滑に往復動し、かつ圧縮モレを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
(第1実施形態の本ピストン)
図1及び図2は、第1実施形態の本発明のピストン(本ピストン)101を示す図であり、具体的には、図1(a)は本ピストン101の平面図(ピストンクラウン側から見たところを示している。)であり、図1(b)は本ピストン101の右側面図(図1(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図2(a)は本ピストン101の底面図(図1(a)とは逆方向から見たところを示している。即ち、図示しないクランクシャフト側から見たところを示している。)であり、そして図2(b)は図1(a)のB−B断面図である。なお、理解を容易にするため、図2(a)にもB−B断面位置を示している。本ピストン101は、内燃機関に用いられるものであり、図示しないシリンダ内で往復動して燃焼ガスの爆発力により、図示しないクランクシャフトを回転させるものである。
本ピストン101は、大まかには、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分121と、CCコンポジット以外の材料であるアルミニウム合金によって形成された部分であるボス部141と、を備えてなる。
CC部分121は、前述したようなCCコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料)により一体に形成されており、仮想上の直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面123aを有する側面部分123と、側面部分123の一端側(直線Cに沿った両端のうちの一端)を塞ぐように形成されたクラウン部分125と、を有してなり、側面部分123とクラウン部分125とを含めたCC部分121全体としては有蓋無底の中空の直円筒形状を形成している。
なお、クラウン部分125は、主表面が円形の基礎部126aと、基礎部126a表面から突出するように形成された突出部126bと、を有してなるが、突出部126bは必須のものではなく、本ピストン101の運転条件等に応じて逆に基礎部126a表面から窪むような凹部とされてもよい。
また、CC部分121の側面部分123には、図示しないピストンピンを嵌入するためのピストンピン穴123h1、123h2が穿設されている(ピストンピン穴123h1、123h2は、直線Cに対して垂直に交わる直線に沿って形成されている。)。
そして、側面部分123のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部124(ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部)は、外端124cからクランクシャフトとは反対方向(即ち、ピストンクラウンの方向。図1(b)及び図2(b)中にて、矢印Dにて示す。)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。側面部分123のクランクシャフト側の端部124は、具体的には、直線Cを軸とする直円錐台形(高さが小さい直円錐台形であり、両底面のうち半径が小さい方の底面をピストンクラウン側に向けており、両底面のうち半径が大きい方の底面の外縁が外端124cを形成しているので、外端124cは尖ったエッジ状になっている。)の側面形状をしている。
ボス部141は、従来のピストンを形成するのに用いられてきたアルミニウム合金によって一体に形成されており、CC部分121のクラウン部分125の裏面125f(クランクシャフト側の面)に上面143が接着される(この接着に用いる接着剤としては、CCコンポジットとアルミニウム合金とを接着することができ、耐高温性及び耐油性を有するものを好適に用いることができる。かかる接着剤はエポキシ系の高耐熱性(例えば、最大稼働温度が350℃以上)の接着剤として広く市販されており、例えば、鐘通株式会社(http://www.kanetuu.co.jp/)の超耐熱エポキシ接着剤の商品名「Duralco4703」を用いてもよい。)と共に、ボス部141の上端近傍部分に螺刻された雄ねじ部分148(直線Cを中心とした直円柱の側面外周に沿って螺刻されている。)とCC部分121の側面部分123の上部に螺刻された雌ねじ部分128とが螺嵌することで、ボス部141とCC部分121とは互いに固定されている。なお、ボス部141とCC部分121との固定方法はここに挙げた接着(裏面125fと上面143との接着)やネジ止め(雄ねじ部分148と雌ねじ部分128との螺嵌)に限定されるものではなく種々の方法を用いることができ、接着やネジ止め(螺嵌)以外の方法の一例を挙げれば、かしめや嵌合(はめあい等)を例示できる。
ボス部141には、図示しないピストンピンを貫入可能なピストンピン穴145h1、145h2が形成されている。ピストンピン穴145h1、145h2は、CC部分121の側面部分123に形成されたピストンピン穴123h1、123h2と同軸に形成されており(ピストンピン穴145h1、145h2とピストンピン穴123h1、123h2とは、全てが同一直線に沿って形成されている。)、ピストンピン穴145h1、145h2とピストンピン穴123h1、123h2とに図示しないピストンピンを貫入することができる(ピストンピンの貫入により、図示しないコンロッドのスモールエンドと本ピストン101とを連結できる。)。
なお、ピストンピン穴145h1、145h2の内周面には、ピストンピンを固定するストップリングを嵌入するためのリング溝146a1、146a2が形成されている。
このような本ピストン101の製造方法は、様々な方法を用いることができ何ら限定されるものではないが、例えば、次のように製造されてもよい。
第1に、ピストンピン穴123h1、123h2が穿設されておらずかつクラウン部分125の突出部126bが形成されていない(即ち、後述の機械加工により突出部126bとなる部分を含んだもの)状態のCC部分121をCCコンポジットにより形成する。
第2に、アルミニウム合金によりボス部141を形成する。
第3に、クラウン部分125の裏面125fの所定位置(上面143が接着される位置)に接着剤を塗布する。
第4に、ボス部141をCC部分121に取り付ける。このとき雄ねじ部分148と雌ねじ部分128とを螺合させ、クラウン部分125の裏面125fと上面143とが接着されるようにする。
第5に、ピストンピン穴145h1、145h2の位置に対応するよう、CC部分121にピストンピン穴123h1、123h2を穿設する。
第6に、クラウン部分125を機械加工(切削加工)することで突出部126bを形成する。
以上のようにして、本ピストン101が完成される。
上述したように、本ピストン101は、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分121と、CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分である他材質部分たるボス部141と、を備えてなる、内燃機関に用いられるピストンである。
そして、本ピストン101においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分123の少なくとも一部(ここでは全部)がCC部分121により形成されるものである。
さらに、本ピストン101においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分123の全部がCC部分121により形成されており、本ピストン101はピストンリング溝を有さないものである。
本ピストン101においては、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部(側面部分123のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部124)は、外端124cからクランクシャフトとは反対方向(矢印D)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。
本ピストン101においては、ピストンピンが嵌入されるピストンピン穴(ここではピストンピン穴145h1、145h2とピストンピン穴123h1、123h2とにより構成される。)の内面の少なくとも一部(ここではピストンピン穴145h1、145h2)が、他材質部分(CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分)によって形成されるものである。
本ピストン101においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分123を有するCC部分121と、ピストンピン穴(ピストンピン穴145h1、145h2)を有する他材質部分たるボス部141と、が互いに固定されているものである。また、ここではCC部分121とボス部141とが、接着及びネジ止めされることで互いに固定されている。
加えて、本ピストン101においては、前記CCコンポジット以外の材料が、金属材料たるアルミニウム合金である。
本ピストン101においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)する往復運動方向(直線Cに沿った方向)に対して垂直なピストンの断面が円形である(側面部分123は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面123aを有する)。
本ピストン101においては、ピストン側面123aが直円柱の側面に沿っているものである(側面部分123は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面123aを有する)。
(第2実施形態の本ピストン)
図3及び図4は、第2実施形態の本発明のピストン(本ピストン)201を示す図であり、具体的には、図3(a)は本ピストン201の平面図(ピストンクラウン側から見たところを示している。)であり、図3(b)は本ピストン201の右側面図(図3(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図4(a)は本ピストン201の底面図(図示しないクランクシャフト側から見たところを示している。)であり、そして図4(b)は図3(a)のB−B断面図である。なお、理解を容易にするため、図4(a)にもB−B断面位置を示しており、図4(b)においては後述する締結ネジ230のハッチングを省略している。本ピストン201は、内燃機関に用いられるものであり、図示しないシリンダ内で往復動して燃焼ガスの爆発力により、図示しないクランクシャフトを回転させるものである。
本ピストン201は、大まかには、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分221と、CCコンポジット以外の材料であるアルミニウム合金によって形成された部分であるボス部241と、を備えてなる。
CC部分221は、CC部分121と同様に、CCコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料)により一体に形成されており、仮想上の直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面223aを有する側面部分223と、側面部分223の一端側(直線Cに沿った両端のうちの一端)を塞ぐように形成されたクラウン部分225と、を有してなり、側面部分223とクラウン部分225とを含めたCC部分221全体としては有蓋無底の中空の直円筒形状を形成している。
なお、クラウン部分225は、主表面が円形の基礎部226aと、基礎部226a表面から突出するように形成された突出部226bと、を有してなるが、突出部226bは必須のものではなく、本ピストン201の運転条件等に応じて逆に基礎部226a表面から窪むような凹部とされてもよい。
また、CC部分221の側面部分223には、図示しないピストンピンを嵌入するためのピストンピン穴223h1、223h2が穿設されている(ピストンピン穴223h1、223h2は、直線Cに対して垂直に交わる直線に沿って形成されている。)。
そして、側面部分223のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部224(ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部)は、外端224cからクランクシャフトとは反対方向(即ち、ピストンクラウンの方向。図3(b)及び図4(b)中にて、矢印Dにて示す。)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。側面部分223のクランクシャフト側の端部224は、具体的には、直線Cを軸とする直円錐台形(高さが小さい直円錐台形であり、両底面のうち半径が小さい方の底面をピストンクラウン側に向けており、両底面のうち半径が大きい方の底面の外縁が外端224cを形成しているので、外端224cは尖ったエッジ状になっている。)の側面形状をしている。
ボス部241は、従来のピストンを形成するのに用いられてきたアルミニウム合金によって一体に形成されており、CC部分221のクラウン部分225の裏面225f(クランクシャフト側の面)に上面243が接着される(この接着には、接着剤として前述した鐘通株式会社の超耐熱エポキシ接着剤の商品名「Duralco4703」を用いている。)。加えて、ボス部241の上面243に雌ねじ部分246が螺設されており、CC部分221のクラウン部分225には表面225eと裏面225fとを貫通するように貫通孔228が穿設されており、締結ネジ230が表面225eから雌ねじ部分246にねじ込まれている。締結ネジ230は、雌ねじ部分246に螺合可能な雄ねじが外周に螺刻された軸部と、軸部の一端に一体に形成された頭部と、を有してなり、頭部は貫通孔228を通過不能であるが軸部は貫通孔228に遊嵌(貫通)可能である。このため前述の通り、締結ネジ230の頭部がクラウン部分225の表面225e側に位置し軸部を雌ねじ部分246に螺合させることにより、図3及び図4の如くボス部241とCC部分221とを締結ネジ230により固定することができる。ボス部241とCC部分221との固定方法はここに挙げた接着(裏面225fと上面243との接着)やネジ止め(締結ネジ230を用いたもの)に限定されるものではなく種々の方法を用いることができ、接着やネジ止め以外の方法の一例を挙げれば、かしめや嵌合(はめあい等)を例示できる。
ボス部241には、図示しないピストンピンを貫入可能なピストンピン穴245h1、245h2が形成されている。ピストンピン穴245h1、245h2は、CC部分221の側面部分223に形成されたピストンピン穴223h1、223h2と同軸に形成されており(ピストンピン穴245h1、245h2とピストンピン穴223h1、223h2とは、全てが同一直線に沿って形成されている。)、ピストンピン穴245h1、245h2とピストンピン穴223h1、223h2とに図示しないピストンピンを貫入することができる(ピストンピンの貫入により、図示しないコンロッドのスモールエンドと本ピストン201とを連結できる。)。
なお、ピストンピン穴245h1、245h2の内周面には、ピストンピンを固定するストップリングを嵌入するためのリング溝247a1、247a2が形成されている。
このような本ピストン201の製造方法は、様々な方法を用いることができ何ら限定されるものではないが、例えば、次のように製造されてもよい。
第1に、ピストンピン穴223h1、223h2及び貫通孔228が穿設されておらずかつクラウン部分225の突出部226bが形成されていない(即ち、後述の機械加工により突出部226bとなる部分を含んだもの)状態のCC部分221をCCコンポジットにより形成する。
第2に、アルミニウム合金によりボス部241を形成する。
第3に、クラウン部分225の裏面225fの所定位置(上面243が接着される位置)に接着剤を塗布する。
第4に、ボス部241をCC部分221に取り付ける。このときクラウン部分225の裏面225fと上面243とが接着されるようにする。
第5に、貫通孔228を穿設し、締結ネジ230を貫通孔228に貫入してボス部241とCC部分221とをネジ止めする。
第6に、ピストンピン穴245h1、245h2の位置に対応するよう、CC部分221にピストンピン穴223h1、223h2を穿設する。
第7に、クラウン部分225を機械加工(切削加工)することで突出部226bを形成する。
以上のようにして、本ピストン201が完成される。
上述したように、本ピストン201は、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分221と、CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分である他材質部分たるボス部241と、を備えてなる、内燃機関に用いられるピストンである。
そして、本ピストン201においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分223の少なくとも一部(ここでは全部)がCC部分221により形成されるものである。
さらに、本ピストン201においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分223の全部がCC部分221により形成されており、本ピストン201はピストンリング溝を有さないものである。
本ピストン201においては、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部(側面部分223のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部224)は、外端224cからクランクシャフトとは反対方向(矢印D)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。
本ピストン201においては、ピストンピンが嵌入されるピストンピン穴(ここではピストンピン穴245h1、245h2とピストンピン穴223h1、223h2とにより構成される。)の内面の少なくとも一部(ここではピストンピン穴245h1、245h2)が、他材質部分(CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分)によって形成されるものである。
本ピストン201においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分223を有するCC部分221と、ピストンピン穴(ピストンピン穴245h1、245h2)を有する他材質部分たるボス部241と、が互いに固定されているものである。また、ここではCC部分221とボス部241とが、接着及びネジ止めされることで互いに固定されている。
加えて、本ピストン201においては、前記CCコンポジット以外の材料が、金属材料たるアルミニウム合金である。
本ピストン201においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)する往復運動方向(直線Cに沿った方向)に対して垂直なピストンの断面が円形である(側面部分223は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面223aを有する)。
本ピストン201においては、ピストン側面223aが直円柱の側面に沿っているものである(側面部分223は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面223aを有する)。
(第3実施形態の本ピストン)
図5及び図6は、第3実施形態の本発明のピストン(本ピストン)301を示す図であり、具体的には、図5(a)は本ピストン301の平面図(ピストンクラウン側から見たところを示している。)であり、図5(b)は本ピストン301の右側面図(図5(a)中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図6(a)は本ピストン301の底面図(図示しないクランクシャフト側から見たところを示している。)であり、そして図6(b)は図5(a)のB−B断面図である。なお、理解を容易にするため、図6(a)にもB−B断面位置を示している。本ピストン301は、内燃機関に用いられるものであり、図示しないシリンダ内で往復動して燃焼ガスの爆発力により、図示しないクランクシャフトを回転させるものである。
本ピストン301は、大まかには、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分321と、CCコンポジット以外の材料であるアルミニウム合金によって形成された部分であるボス部341と、を備えてなる。
CC部分321は、前述したようなCCコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料)により一体に形成されており、仮想上の直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面323aを有する側面部分323と、側面部分323の一端(直線Cに沿った両端のうちのピストンクラウン側の端)側近傍に形成された内向きフランジ部324と、を有してなり、側面部分323と内向きフランジ部324とを含めたCC部分321全体としては無蓋無底の中空の直円筒形状を形成している。内向きフランジ部324は、直線Cに対して垂直な平面に属する環状(ドーナツ状)の接合面324dを有している。
また、CC部分321の側面部分323には、図示しないピストンピンを嵌入するためのピストンピン穴323h1、323h2が穿設されている(ピストンピン穴323h1、323h2は、直線Cに対して垂直に交わる直線に沿って形成されている。)。
そして、側面部分323のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部326(ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部)は、外端326cからクランクシャフトとは反対方向(即ち、ピストンクラウンの方向。図5(b)及び図6(b)中にて、矢印Dにて示す。)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。側面部分323のクランクシャフト側の端部326は、具体的には、直線Cを軸とする直円錐台形(高さが小さい直円錐台形であり、両底面のうち半径が小さい方の底面をピストンクラウン側に向けており、両底面のうち半径が大きい方の底面の外縁が外端326cを形成しているので、外端326cは尖ったエッジ状になっている。)の側面形状をしている。
ボス部341は、CC部分321(内向きフランジ部324)の接合面324d)に裏面361f(クランクシャフト側の面。矢印Dとは反対方向の面)が接着(この接着には、接着剤として前述した鐘通株式会社の超耐熱エポキシ接着剤の商品名「Duralco4703」を用いている。)されるクラウン部分361と、裏面361f側にクラウン部分361と一体に形成されたボス部本体371と、を有し、従来のピストンを形成するのに用いられてきたアルミニウム合金によって一体に形成されている。
クラウン部分361は、主表面が円形の基礎部361aと、基礎部361a表面から突出するように形成された突出部361bと、を有してなるが、突出部361bは必須のものではなく、本ピストン301の運転条件等に応じて逆に基礎部361a表面から窪むような凹部とされてもよい。
ボス部本体371の上端近傍部分に螺刻された雄ねじ部分378(直線Cを中心とした直円柱の側面外周に沿って螺刻されている。)とCC部分321のフランジ部324の上部に螺刻された雌ねじ部分328とが螺嵌することで、ボス部341とCC部分321とは互いに固定されている。なお、ボス部341とCC部分321との固定方法はここに挙げた接着(接合面324dと裏面361fとの接着)やネジ止め(雄ねじ部分378と雌ねじ部分328との螺嵌)に限定されるものではなく種々の方法を用いることができ、接着やネジ止め(螺嵌)以外の方法の一例を挙げれば、かしめや嵌合(はめあい等)を例示できる。
ボス部341(ボス部本体371)には、図示しないピストンピンを貫入可能なピストンピン穴345h1、345h2が形成されている。ピストンピン穴345h1、345h2は、CC部分321の側面部分323に形成されたピストンピン穴323h1、323h2と同軸に形成されており(ピストンピン穴345h1、345h2とピストンピン穴323h1、323h2とは、全てが同一直線に沿って形成されている。)、ピストンピン穴345h1、345h2とピストンピン穴323h1、323h2とに図示しないピストンピンを貫入することができる(ピストンピンの貫入により、図示しないコンロッドのスモールエンドと本ピストン301とを連結できる。)。
なお、ピストンピン穴345h1、345h2の内周面には、ピストンピンを固定するストップリングを嵌入するためのリング溝346a1、346a2が形成されている。
このような本ピストン301の製造方法は、様々な方法を用いることができ何ら限定されるものではないが、例えば、次のように製造されてもよい。
第1に、ピストンピン穴323h1、323h2が穿設されていない状態のCC部分321をCCコンポジットにより形成する。
第2に、アルミニウム合金によりボス部341を形成する。
第3に、接合面324dに接着剤を塗布する。
第4に、ボス部341をCC部分321に取り付ける。このとき雄ねじ部分378と雌ねじ部分328とを螺合させ、接合面324dと裏面361fとが接着されるようにする。
第5に、ピストンピン穴345h1、345h2の位置に対応するよう、CC部分321にピストンピン穴323h1、323h2を穿設する。
以上のようにして、本ピストン301が完成される。
上述したように、本ピストン301は、CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分321と、CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分である他材質部分たるボス部341と、を備えてなる、内燃機関に用いられるピストンである。
そして、本ピストン301においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分323の少なくとも一部(ここでは全部)がCC部分321により形成されるものである。
さらに、本ピストン301においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分323の全部がCC部分321により形成されており、本ピストン301はピストンリング溝を有さないものである。
本ピストン301においては、ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部(側面部分323のクランクシャフト側(即ち、ピストンクラウンとは反対側)の端部326)は、外端326cからクランクシャフトとは反対方向(矢印D)に行くにつれて内方に向かって狭まっている。
本ピストン301においては、ピストンピンが嵌入されるピストンピン穴(ここではピストンピン穴345h1、345h2とピストンピン穴323h1、323h2とにより構成される。)の内面の少なくとも一部(ここではピストンピン穴345h1、345h2)が、他材質部分(CCコンポジット以外の材料たるアルミニウム合金によって形成された部分)によって形成されるものである。
本ピストン301においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)するとき、該シリンダの内面に面する側面部分323を有するCC部分321と、ピストンピン穴(ピストンピン穴345h1、345h2)を有する他材質部分たるボス部341と、が互いに固定されているものである。また、ここではCC部分321とボス部341とが、接着及びネジ止めされることで互いに固定されている。
加えて、本ピストン301においては、前記CCコンポジット以外の材料が、金属材料たるアルミニウム合金である。
そして、本ピストン301においては、ピストンクラウンの表面(裏面361fとは反対の面(クランクシャフトとは反対側(矢印D方向)の面))の少なくとも一部(ここでは側面部分323の縁部(図5(a)に現れる側面部分323の部分)を除き、ピストンクラウンの表面のほとんど)が、金属材料たるアルミニウム合金によって形成されるものである。
本ピストン301においては、シリンダ内部に内嵌され往復動(直線Cに沿って往復動する)する往復運動方向(直線Cに沿った方向)に対して垂直なピストンの断面が円形である(側面部分323は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面323aを有する)。
本ピストン301においては、ピストン側面323aが直円柱の側面に沿っているものである(側面部分323は、直線Cを軸とする直円柱の側面に沿った側面323aを有する)。
(本ピストンが内嵌されるシリンダ)
以上説明した本ピストン101、201、301が内嵌(挿入)されるシリンダの一例を図7(後述の直線Kを含む平面による断面を示している。)に示す。図7に示すシリンダ501は、両端が開放された中空の略円筒形状(後述する円錐台形状)をしたスリーブ状のシリンダライナー521と、シリンダライナー521の外周を取り囲みシリンダライナー521を支持するシリンダブロック511と、を有してなる。
シリンダライナー521はCCコンポジットにより一体に形成されており、仮想上の直線Kを軸とする両端が開放された中空の円錐台形状をしている。シリンダライナー521はそれが形成する中空の円錐台形状の開放された一端523a(上端)は燃焼室601に連通すると共に、他端523b(下端)はクランクケース611に連通している。シリンダライナー521はそれが形成する中空の円錐台形状の2の底面のうち短径の底面が一端523a側(燃焼室601側)に向き、該2の底面のうち長径の底面が他端523b側(クランクケース611側)に向いている。なお、この該2の底面の径の違いを理解しやすくするため、図7では径の違いを誇張してあらわしている。
ここに本ピストン101、201、301のいずれも、シリンダ501のシリンダライナー521の内部525に内嵌(挿入)して運転することができ(無論、ピストンクラウン側を燃焼室601方向に向けて内嵌される。)、かかる場合には本ピストン101、201、301の説明に用いた直線Cが直線Kと略一致する。本ピストン101、201、301がシリンダ501に内嵌されると、上死点位置P1と下死点P2との間で直線Kに沿ってシリンダ501内部(内部525)にて往復動する。
一端523a側(燃焼室601側)のシリンダライナー521の内径d1は本ピストン101、201、301のボア径とほぼ同じであり、他端523b側(クランクケース611側)のシリンダライナー521の内径d2は本ピストン101、201、301のボア径よりも大きくされており、シリンダライナー521の内部525は他端523b側(クランクケース611側)から一端523a側(燃焼室601側)に向けて先細り形状にされている(シリンダライナー521の内径は他端523b側(クランクケース611側)のd2から一端523a側(燃焼室601側)のd1に向けて単調減少である。本ピストン101、201、301がシリンダ501内部(内部525)にて往復動する往復運動方向(直線Kに沿った方向)に対して垂直な断面の面積(円形の面積)は、上死点P1から下死点P2に行くにつれて単調増加であり、上死点P1付近が最小である。)。このため本ピストン101、201、301は、上死点位置P1ではシリンダライナー521内壁との間に隙間がないか又は極めて小さく、下死点位置P2ではシリンダライナー521内壁との間に十分な隙間を有する。
このようなシリンダ501は、シリンダライナー521をCCコンポジットにより一体に形成した後、該形成したシリンダライナー521を別形成したシリンダブロック511に圧入したり、又は該形成したシリンダライナー521をシリンダブロック511製造の鋳造段階で鋳込むようにしてもよい。
その後、シリンダ全長にわたってシリンダライナー521の内径が(d1ーz)の内径(但し、zは仕上シロ)になるようボーリング加工し、シリンダライナー521の内径が他端523b側(クランクケース611側)のd2から一端523a側(燃焼室601側)のd1に向けて単調減少となるように他端523b側(クランクケース611側)からホーニング加工をするようにしてシリンダ501を完成させてもよい。
以上のようにシリンダ501は、本ピストン101、201、301が内嵌されるシリンダであって、ピストン(本ピストン101、201、301)がシリンダ501内部(内部525)にて往復動する往復運動方向(直線Kに沿った方向)に対して垂直な断面の面積のうち上死点P1と下死点P2との間では上死点P1付近が最小となるものである、シリンダである。
本ピストン101、201、301は、シリンダ501内部(内部525)に内嵌され往復動(直線Kに沿った方向に往復動)するとき、該シリンダ501の内面(シリンダライナー521の内面)に面する側面部分123、223、323の全部がCC部分121、221、321により形成されており、本ピストン101、201、301はピストンリング溝を有さないものであり、シリンダ501は、側面部分123、223、323に面する前記内面(シリンダ501の内面(シリンダライナー521の内面))がCCコンポジットにより形成されているものである、シリンダである。
第1実施形態の本ピストンを示す図である。 第1実施形態の本ピストンを示す図である。 第2実施形態の本ピストンを示す図である。 第2実施形態の本ピストンを示す図である。 第3実施形態の本ピストンを示す図である。 第3実施形態の本ピストンを示す図である。 本ピストンが内嵌(挿入)されるシリンダを示す図である。
符号の説明
101 本ピストン(第1実施形態)
121 CC部分
123 側面部分
123a 側面
123h1、123h2 ピストンピン穴
124 端部
124c 外端
125 クラウン部分
125f 裏面
126a 基礎部
126b 突出部
128 雌ねじ部分
141 ボス部
143 上面
145h1、145h2 ピストンピン穴
146a1、146a2 リング溝
148 雄ねじ部分
201 本ピストン(第2実施形態)
221 CC部分
223 側面部分
223a 側面
223h1、223h2 ピストンピン穴
224 端部
224c 外端
225 クラウン部分
225e 表面
225f 裏面
226a 基礎部
226b 突出部
228 貫通孔
241 ボス部
243 上面
245h1、245h2 ピストンピン穴
246 雌ねじ部分
247a1、247a2 リング溝
230 締結ネジ
301 本ピストン(第3実施形態)
321 CC部分
323 側面部分
323a 側面
323h1、323h2 ピストンピン穴
324 内向きフランジ部
324d 接合面
326 端部
326c 外端
328 雌ねじ部分
341 ボス部
345h1、345h2 ピストンピン穴
346a1、346a2 リング溝
361 クラウン部分
361a 基礎部
361b 突出部
361f 裏面
371 ボス部本体
378 雄ねじ部分
501 シリンダ
511 シリンダブロック
521 シリンダライナー
523a 一端
523b 他端
525 内部
601 燃焼室
611 クランクケース
P1 上死点
P2 下死点

Claims (14)

  1. CCコンポジットによって形成された部分であるCC部分と、
    CCコンポジット以外の材料によって形成された部分である他材質部分と、
    を備えてなる、内燃機関又は空気圧縮機に用いられるピストン。
  2. シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の少なくとも一部がCC部分により形成されるものである、請求項1に記載のピストン。
  3. シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分の全部がCC部分により形成されており、
    ピストンリング溝を有さないものである、請求項2に記載のピストン。
  4. ピストンスカート部のクランクシャフト側の端部が、外端からクランクシャフトとは反対方向に行くにつれて内方に向かって狭まるものである、請求項3に記載のピストン。
  5. ピストンピンが嵌入されるピストンピン穴の内面の少なくとも一部が、他材質部分によって形成されるものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載のピストン。
  6. シリンダ内部に内嵌され往復動するとき、該シリンダの内面に面する側面部分を有するCC部分と、ピストンピン穴を有する他材質部分たるボス部と、が互いに固定されているものである、請求項5に記載のピストン。
  7. CC部分とボス部とが、接着及び/又はネジ止めされることで互いに固定されているものである、請求項6に記載のピストン。
  8. 前記CCコンポジット以外の材料が、金属材料である、請求項1乃至7のいずれか1に記載のピストン。
  9. ピストンクラウンの表面の少なくとも一部が、金属材料によって形成されるものである、請求項8に記載のピストン。
  10. シリンダ内部に内嵌され往復動する往復運動方向に対して垂直なピストンの断面が円形である、請求項1乃至9のいずれか1に記載のピストン。
  11. ピストン側面が直円柱の側面に沿っているものである、請求項1乃至10のいずれか1に記載のピストン。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1に記載のピストンが内嵌されるシリンダであって、ピストンがシリンダー内部にて往復動する往復運動方向に対して垂直な断面の面積のうち上死点と下死点との間では上死点付近が最小となるものである、シリンダ。
  13. 請求項3又は4に記載のピストンが内嵌されるシリンダであって、前記側面部分に面する前記内面がCCコンポジットにより形成されているものである、シリンダ。
  14. ピストンがシリンダー内部にて往復動する往復運動方向に対して垂直な断面の面積のうち上死点と下死点との間では上死点付近が最小となるものである、請求項13に記載のシリンダ。
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